看護師5年のキャリアを積んで「そろそろ転職しようかな」と考えていませんか?
結論から言うと、キャリア5年の看護師は転職市場で重宝される存在です。
ただし、方向性が曖昧なまま転職活動を始めてしまうと転職に失敗してしまうかもしれません。そのため、事前に転職理由をしっかり考え、キャリアプランをある程度明確にしたうえで、あなたの希望に合った選択をしましょう。
本記事では、数多くの看護師の転職サポートしている私が「看護師5年目からの転職で失敗しないための全知識」を解説します。
すべてを読めば、今転職すべきかどうか、今後のあなたのキャリアが明確になるでしょう。
看護師723名が選んだ人気の転職サイト
編集部が実施した看護師723名へのアンケート調査に基づくサポート力や求人の数・質への満足度が高い転職サイトベスト3は、下記の3つ。
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看護師の転職で5年目が有利と言われる理由3選
ここでは、看護師の転職で5年目が有利と言われる理由について解説します。
それでは一つずつ紹介していきます。
即戦力が評価される
看護師5年目であれば、臨床業務で必要なスキル・知識をもっていたり、緊急事態や急変時への対応力が身についていたりと即戦力になる力が備わっているはずです。
医療・福祉の現場では、豊富な経験・知識をもつ人材や、緊急時に適切な対応ができる人材が重宝されます。特に、スタッフが不足している職場では、現場ですぐに動ける看護師を欲しているでしょう。
短期間で業務を開始できる看護師5年目は、研修や教育に時間をかける必要がなく、病院側にとっては貴重な存在です。積極的に採用したいと考えている病院も多いので、転職を有利に進められるでしょう。
適応力が評価される
豊富な経験をつんだ看護師5年目の場合、仕事をするうえでの基礎ができているため、これまでとは違う業務内容を素早く取り入れられる力が備わっているはずです。また、新しいチームに抵抗なく溶け込める社会性も身についているでしょう。
各職場には、それぞれ異なる職場独自のルールや業務が存在します。
転職先でスムーズに働き始めたり、質の高い看護を提供したりするためには、それらの異なる環境への素早い順応が必要不可欠です。加えて、新しいメンバーとの良好な関係構築も欠かせません。
適応力が高い看護師はそれだけで採用担当者に高評価を与えられるため、転職を有利に進められるでしょう。
忍耐力が評価される
看護師5年目には、過酷な勤務に耐えてきた実績があり、体力的にも精神的にも安定した状態で業務に取り組める強みがあります。さまざまな状況に直面した経験から、困難な場面であっても、忍耐強く冷静に対応できる力も備わっているでしょう。
医療・福祉の現場は、長時間勤務や不規則なシフトが一般的。ストレスやプレッシャーが多い環境でもあり、それらが原因による慢性的な人手不足が問題になっています。
採用担当者にとっては、安定した人員確保のために、長期間勤務ができる看護師の確保が欠かせません。
採用した看護師がすぐにやめてしまうと、それまでにかけた教育のコストと労力が無駄になってしまいます。
そういった意味でも、5年という期間を乗り越えた忍耐力のある看護師は、採用担当者にとっては魅力的な存在。好印象をあたえられるため、転職を有利に進められるでしょう。
看護師が転職を5年目で考える理由3選
ここでは、看護師が転職を5年目で考える理由について解説します。
それぞれ順番に見ていきましょう。
責任が増えたのに給料があがらない
5年目になると多くの看護師が、高いスキルと豊富な知識を身につけ、さまざまな業務をハイレベルでおこなえるようになるでしょう。リーダー業務や後輩指導など、責任のある業務も増えていきます。
その一方で「それらに対して見合った給料がもらえていない…」と不満を感じる看護師も少なくありません。
今いる病院での長期的なキャリアを考えるうえで、給与アップは大切な要素です。
頑張ってスキルと知識を身につけ、責任のある仕事をしても、それらの評価が給与に反映されないと感じる場合、モチベーションを維持するのは難しいでしょう。
今の職場での働きがいがなくなり、他の職場への転職を考えてしまうのは当然かもしれません。
夜勤を続けるのがつらい
夜勤を続けていると、睡眠不足や体調不良を引き起こす場合があります。心の健康状態に悪影響をおよぼすケースも珍しくありません。
不規則な勤務により、家族や友人と過ごす時間を確保できないケースもあるでしょう。このように、夜勤は健康面だけでなく、家庭や交友関係にも影響をおよぼします。
そういった背景もあり、5年目の看護師のなかには、夜勤を続けることに限界を感じている人も少なくありません。
辞めていく同期を見て不安を感じる
経験年数に対する給与の不満や、キャリアプランの模索などの理由から、5年目になると同期の退職が増える傾向にあります。
一緒にがんばってきた同期が次々に転職していく状況を目のあたりにし、自身のキャリアに対する不安を感じてしまう看護師も少なくありません。
「このまま今の職場で働き続けてもいいのか?」「もっと条件のいい職場に転職したほうがいいのでは?」など、同期の転職を機に自身の将来のビジョンをみなおす看護師もいるでしょう。
同期の転職理由を聞くことで、職場環境の悪さを再認識し「このままではいけない!」と転職を決意する人もいるかもしれません。
このように同期の転職は、看護師としての働き方を考える際の一つの要因となりえます。
看護師5年目の転職で考えるこれからのキャリアプラン
看護師5年目の転職は有利に進められる傾向にありますが、これからのキャリアについてあまり深く考えないまま行動してしまうと、失敗につながります。
そこで当記事では、看護師5年目からどのようなキャリアを築いていくのか、代表的なキャリアプランをまとめました。
それぞれ具体的に解説します。
経歴を活かして「より働きやすい病院」に転職する
5年目のキャリアがあれば、より働きやすい病院に転職できます。
特に労働環境(残業・夜勤・給与)や人間関係に悩んでいて「辞めようかな」と考えている方は、行動に移してみることをおすすめします。
給与が高い病院の特徴
給与アップを目指す転職先選びの指標として、病院規模と運営母体に注目すると良いでしょう。
規模が大きい
病院の規模(病床数)が大きいほど、看護師の年収は高い傾向にあります。
※2020年 病院看護実態調査もとに作成
「公立病院」「社会保険関係法人運営の病院」が運営
平均年収を比較すると「公立病院」「社会保険関係法人運営の病院」が高い傾向にあります。
運営主体 |
年収(万円) |
公立 |
5,568,713 |
社会保険関係法人 |
5,482,647 |
国立 |
5,294,090 |
公的 |
5,115,095 |
医療法人 |
5,073,100 |
出典:医療経済実態調査
補足
- 公立病院
都道府県や市町村などの自治体が運営
- 社会保険関係法人
健康保険組合、共済組合が運営(健保連○○病院)
なお大学病院に限ってみると、国立大学より私立大学の方が高給になります。(参考:2020年 病院看護実態調査)
病院以外の職場で看護師として働く
一通り身につけた看護技術を、病院以外の場所で活かすという道もあります。
よくある転職先が「クリニック・診療所」です。「夜勤がなく、病院より落ち着いて働ける」「自宅から通いやすい」といった理由から、看護師の転職先として非常に人気があります。
クリニックは平日1日 + 日曜日を休診日と定めていることが多く、休みが取りやすいのも魅力の一つです。
クリニック転職については『クリニックに転職したい看護師が事前に知っておくべき全知識』の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
またクリニックの他にも以下のような職場が挙げられます。
病院以外の転職先
- 健診センター(労働衛生機関)
- 保育園
- 児童養護施設
- 大学の保健室
- 治験医療機関
- 企業(産業看護師)
- 訪問看護ステーション
- 介護施設
病院以外の就業先については『意外な場所も!病院以外に転職したい看護師に人気の職場一覧【夜勤なし&高収入も可】』で解説しています。
キャリアアップを重視して高度な医療を提供する病院に転職する
キャリアアップを重視している方は、高度な医療を提供する病院に絞って転職先を探すと良いでしょう。
高度な医療を提供する病院の最たる例は、「大学病院」です。大学病院では新しい技術やまだメジャー方法として確立されていない手法を研究・実践していることがあり、最先端の医療・看護に触れられます。
入職の時点で学術的な知識や学習意欲が求められますが、看護のプロフェッショナルとして腕を磨くビジョンがある方には良い環境です。
他には、特定機能病院や第三次救急病院なども、ハイレベルな医療が行われる現場です。
管理者・監督者を目指す
キャリアアップには必ずしも転職が必要なわけではなく、今の職場で管理者・監督者を目指すという道もあります。
看護師の管理職
- 看護部長(上級管理者)
…看護部の責任者として、病棟の看護師長・スタッフナースをまとめ、病院全体の経営にも関わる仕事。
- 看護師長(中間管理者)
…スタッフナースを統括する役割があり、主任看護師と一緒に業務の円滑化と質向上を目指す仕事。
- 副看護師長(第一線監督者・主任)
…スタッフナースの上位にあたる役職で、業務が円滑に進むように看護師長を補佐する仕事。
端的にいうと、看護師の管理職は「看護の現場のまとめ役」です。複数人のスタッフをまとめ上げるマネジメント力や忍耐力が求められます。
一般的に、管理職の資質があると認めた看護師を看護師長が推薦し、まずは看護主任を目指します。
大病院などの規模が大きく看護師の多い病院だと、競争が激しく管理職に就くには10年以上かかりますが、中・小規模の病院であれば、看護師経験10年未満で管理職に就けるケースも珍しくありません。
「看護師が多く、管理職を目指すのが難しい」「看護師長にあまり評価されていない」場合は、体制の整った中小規模の病院への転職がおすすめです。
認定看護師などの看護のスペシャリストになる
キャリアアップには、認定看護師などの看護のスペシャリストを目指すという方法もあります。
具体的には、「認定看護師」「専門看護師」「認定管理者」の3つの資格です。
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資格 |
特徴 |
認定看護師 |
特定の看護分野における熟練した看護技術及び知識を持った看護師。(2026年までに全21分野) |
専門看護師 |
特定の専門分野における熟練した看護技術及び知識を持った看護師。(2021年現在、全13分野) |
認定管理者 |
個人、家族及び地域住民に対して、質の高い看護サービスを提供できると認められた看護師。 |
参考:日本看護協会
それぞれ役割や専門分野が異なるため、5年目までの経験を加味した上で、あなたに合った資格取得を目指しましょう。
ただ注意点として、仮に認定看護師の資格を取得したとしても、給与や待遇はほとんど変わりません。更に取得には、200万円ほどの費用がかかり、費用対効果はかなり悪いです。
そのため、あくまで特定の専門看護分野のプロフェッショナルを目指すという方のみ、この方法がおすすめできます。
他の職種へ転職する
看護師の仕事自体が辛いと悩む方は、これを機に他の職種へ転職するのもキャリアプランの1つです。
「5年目からの他職種への転職は難しい」と考える方は多いと思いますが、看護師の経験や知識を生かせる職種は多くあります。
看護師の経験を生かせる職種
- 医療事務
- 治験コーディネーター
- 介護職
- 美容関連職種
- 看護専任教員
- 販売・サービススタッフ
- 一般企業事務スタッフ
たとえば、以下は看護師の資格・経験を生かせる健康相談のコールセンターの求人です。
出典:マイナビ看護師
「規則的な生活を送れる職種に就きたい方」「看護師の業務から解放されたい方」は、看護師経験が生かせる他職種への転職を検討してみましょう。
なお、『看護師から転職できる他職種って?おすすめの転職先や転職サイトを紹介』の記事でおすすめの転職先や他職種への転職で失敗しないコツを紹介しているので、合わせて参考にしてください。
看護師5年目転職の4つの注意点
コロナ禍で転職難易度が上がっている今、勢いのまま転職活動を始めてしまうと、後悔のもとになるため、事前に注意点を押さえておきましょう。
それぞれを詳しく紹介していきます。
職場の人には相談しない
職場の人には、内緒で転職活動しましょう。
「転職活動している」と噂になると、転職活動を進めるのが気まずくなります。また、転職をやめて今の職場で続けると判断した際に、職場に居づらくなるのもデメリットです。
仲のいい同僚でも、うっかり話してしまうと取り返しのつかない場合があるため、言わないようにしましょう。
転職を決意し、内定を承諾してから、まずは直属の上司から順に伝えましょう。
転職先が決まってから今の職場を辞める
すぐに退職せずに、下記のように転職先が決まったタイミングで退職しましょう。
もし、退職したあとに転職活動が長引いてしまうと、徐々に生活費がなくなっていき、転職活動が続けられなくなる可能性があります。
また、金銭的な余裕がなくなると精神的にも追い詰められて「どこでもいいから早く転職先を見つけないと…」と焦りが生じ、ミスマッチのリスクが高まってしまうでしょう。
「お金に余裕がある」「心身ともに働き続けるのがきつい」場合でない限り、できるだけ転職先を見つけてから、退職することをおすすめします。
給料が今よりも下がる可能性がある
新しい職場に転職をしたからと言って給料があがるとは限りません。
例えば、以下は給料が下がりやすい転職パターンです。
- 基本給の低い地方への転職
- 経営が悪化している職場への転職
- ボーナスが少額で年収が低い職場への転職
|
公式ホームページや求人サイトに掲載されている求人情報を確認したり、転職サイトを活用したりすると、ある程度の給料を把握できます。
「給料が下がってしまった…」という後悔を防ぐためにも、しっかりと情報収集をおこない転職活動にのぞみましょう。
積み上げたキャリアが活かせない場合もある
看護師5年目のキャリアを次の職場に引き継げない場合もあります。
いつまでも新人として扱われたり、自分より年下の看護師が先輩の役割を担っていたりするケースも少なくありません。
「これまでのキャリアを活かした転職をしたい」と考えている場合、過去の実績や経験を振り返り、自分がもっているスキル・知識を明確にするのが大切です。
そのうえで、転職先の情報収集をおこない、どのような看護師が求められているかを把握し、積み上げたキャリアを活かせるかどうかを確認しましょう。
看護師5年目からの転職を成功させる8つの手順
事前に看護師転職の手順を理解したうえで転職活動を始めれば、転職成功率も満足度も大幅に上がるでしょう。
一方で、手順を理解せずに勢いのまま転職活動を始めてしまうと「思うような転職ができなかった…」と後悔につながりかねません。そのため、ここで解説する看護師5年目からの転職を成功させる手順を事前に確認しておきましょう。
それぞれを詳しく解説します。
事前に退職理由を用意する
転職活動前に、しっかりと退職理由を用意しておきましょう。
もし面接で、退職理由で「仕事がきつかったから」などと答えてしまうと「仕事がきつかったらすぐに辞めてしまうのではないか」と採用担当者に思われかねません。
そのため、事前に採用担当者からも印象の良い、前向きな退職理由を用意しておくことは大切です。
もし、一人で考えるのが難しい方は、転職サイトの担当者が前向きな退職理由を一緒に考えてくれるので、気軽に相談しましょう。
転職の目的となりたい姿を明確にする
まず、転職の目的となりたい姿を明確にしましょう。
「将来どうありたいか、これから何がしたいか」と「その職場でできること」のバランスが釣り合っていないとモチベーションの面でも続きませんし、転職後に活躍することは難しいです。
看護師の転職の目的
- キャリアアップしたい
- プライベートと両立したい
- 今の職場から抜け出したい
5年後、10年後になりたい姿
- 認定看護師として活躍したい
- 管理職として活躍したい
内定獲得のためだけでなく、転職後の伸び代にも直結しますので、明確に言語化しておきましょう。
転職条件に優先順位をつける
転職条件に優先順位をつけると、自分が仕事で大切にしたい条件が明確になるため、自分にあった転職先を見つけやすくなります。そこをはっきりさせておくと、感情的な判断やなんとなくで転職先を選んでしまうケースも防げるでしょう。
以下に、転職条件に優先順位をつける方法をまとめました。
- 希望条件の洗い出しをおこなう
- 各条件の重要度を評価する
- 条件に優先順位をつける
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優先順位をつけずに職場を選ぶと、転職後に不満や後悔を感じる可能性があります。そういった事態を防ぐためにも、自分にとって大事な条件を洗い出しておきましょう。
転職先に求められる能力を理解する
あなたの転職の明確な軸が定まった後は、転職先に求められる能力を理解しましょう。
求められる能力の例
- コミュニケーション能力
- マネジメント能力
- 指導力
- 3年以上の臨床経験
- 専門分野の知識
いくら現在の状況を客観的に整理できたからといって、転職先に求められる能力を理解していなければ、面接官にあなたの活躍イメージを伝えられません。
ここがおろそかになると、採用側から「活躍するイメージがわかない」と判断されて、採用が見送りになる可能性があるでしょう。
転職活動は「相互理解」が肝となるため、採用側の視点に立って分析をしましょう。
入念な情報収集をおこなう
「こんなはずじゃなかった…」という転職後の後悔を減らすためには、念入りな情報収集が欠かせません。職場のリアルな情報をできるだけ多くあつめれば、転職後のミスマッチを減らせます。
また転職先のことも深く知れるため、企業の情報を含み好印象を与えるような応募書類を作成できたり、面接の受け答えができたりするでしょう。そうすれば採用率も必然的に高まるはずです。
転職先の情報をあつめる方法には、以下のような手段があります。
- 職場見学をおこなう
- 口コミサイトを確認する
- ホームページをチェックする
- 看護師転職のプロに相談する
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念入りな情報収集は転職活動の基本であり、転職を成功させるための欠かせない作業です。後悔しない転職活動をするためにも、転職先の情報をしっかりと集めましょう。
5年目までの経験を考えて職場を選ぶ
5年目になると、4年目までの転職と比べ仕事の選択肢が広がり、多様な職場から内定を得られるようになります。
とくに希望の職場がない方は「今までの経験を生かせるか」という観点で転職先を選んでみましょう。
経験のある業務はもちろん、少し異なった職場でも、あなたのやってきたことが評価・優遇されるケースがあります。
出典:アンケート
面接対策をする
自分の魅力や採用するメリットをうまく伝えるためには、しっかりと対策をしてから面接にのぞむ必要があります。なんの対策もせずに面接を受けると、内定の合格率を下げる原因になってしまいます。
面接官に「採用したい!」と思ってもらうためには、以下のような対策が効果的。
- 転職先の求める人材を把握する
- 自分の価値が伝わる事例を洗い出す
- 予想される質問への回答を準備しておく
- 短く要点を絞ってアピールできるように練習する
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より実践的な対策をおこないたいならば、看護師転職サイトの活用をおすすめします。
看護師転職サイトを活用すれば、エージェントとの模擬面接を通して、自分の魅力や採用するメリットなどを的確かつ具体的に伝える練習に付き合ってもらえる場合もあります。
キャリアアドバイザーは何人もの転職を成功に導いてきたプロです。通過率アップのノウハウも教えてもらえるので、自信をもって面接にのぞめるようになるでしょう!
以下の記事では面接時によくある質問をまとめています。面接の際の受け答えを練習しておきたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
看護師転職のプロに相談する
転職活動は、求人検索から書類の準備、面接対策までやることが多く、すべて一人でこなすのには時間も労力もかかります。
そのため転職活動を始めるときは、看護師向けの転職サイトを活用しましょう。
転職サイトを利用するメリットは以下の通りです。
転職サイトのメリット
- 無料のキャリアカウンセリング
- 退職トラブルの相談相手
- 面倒な手続きを代行
- 面接対策や書類添削
- 非公開求人の紹介
- 職場への推薦文
- 年収交渉
担当者があなたの要望や悩みをヒアリングし、的確なアドバイスや提案してくれることから多くの看護師が転職するときに利用しています。
選考通過率をグッと高められるため、転職の際は必ず活用しましょう。
これを踏まえて次章では、利用者からの評価が高い看護師向け転職サイトを紹介していきます。
看護師5年目の転職におすすめの利用者評価の高い転職サイト3選
数ある転職サイトのなかから、以下を基準に、「利用者からの満足度の高い看護師向け転職サイト」をピックアップしました。
転職サイト選定基準
- 求人数 …総求人数が多いほど、理想にぴったりの求人を見つけやすい
- 利用者満足度(提案&サポート力) …利用者の口コミをもとにサービスの質を評価。優秀なキャリアアドバイザーに担当してもらえれば、理想の職場を提案&手厚いサポートが期待できる
利用者の総合評価順にランキング形式でまとめると、おすすめの転職サイトは、以下のとおりとなりました。
転職サイト |
求人数|総合満足度 |
1位 看護roo! |
55,907件|◎4.3 利用者満足度96.3%、看護師さんからの人気No1の転職サイト。細かい条件で求人が探しやすく、面接対策&サポートも手厚い。 |
2位 レバウェル看護(旧 看護のお仕事) |
135,763件|○3.8 総求人数トップレベル!累計40万人以上の利用者がいる転職サイト。LINEで最新の求人情報が得られるなど、気軽に転職活動ができる |
3位 マイナビ看護師 |
60,875件|◎4.1 求職者のペースに合わせたサポートが強み。全国22箇所に相談会場があり、地方在住者も来社相談しやすい |
※求人数2022年8月更新
この記事では3サイトに厳選しています。より詳しく知りたい方は、『看護師723人が選ぶ転職サイトおすすめランキング』を参考にしてください。
1位.看護roo! | 看護師さん利用者満足度No.1
『看護roo!』は、転職経験のある看護師さんから最も選ばれている、人気No1の看護師転職サイトです。
登録者のみが閲覧・応募できる非公開求人も多数保有しています。
看護roo!の特徴
- 利用者満足度96.3%
- 公開求人55,907件+非公開求人も多数
- 面接同行や選考対策など手厚いサポート
さらに、細かい条件を組み合わせて仕事探しができるため、希望にぴったりの求人を見つけやすくなるでしょう。
『看護roo!』は、30年以上に渡る転職支援実績のある株式会社クイック(東証一部上場企業)が運営するサービスです。
信頼と実績も十分で、面接時に希望者には専任の女性スタッフが同行してくれるなど、きめ細かいサポートが魅力といえます。
こんな看護師さんにおすすめ
- みんなが使っていて、実績豊富な人気のサイトを利用したい
- 給与や条件、人間関係などが良い職場情報を知りたい
- はじめての転職で不安なのでプロに相談したい
看護roo!の詳しい情報は、下記の記事でもご覧になれます。
2位.レバウェル看護(旧 看護のお仕事) | 求人多数で選択肢の幅が広い!
『レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』は、求人数がトップレベルの転職サイトです。キャリアアドバイザーが、病院や施設を訪問して直接取材を行っており、現場のリアルな情報を提供しています。
レバウェル看護(旧 看護のお仕事)の特徴
- 累計利用者数40万人以上
- 友だちに勧めたい転職サイトランキングNo.1
- 総求人数は135,763件と転職サイトトップレベル
「人間関係や施設の雰囲気はどうか」「子育て中の看護師が働きやすい環境か」などの情報を踏まえて、最適な提案をしてもらえるのもポイントです。
また、LINEで「新着求人情報が届く」「担当のキャリアアドバイザーに相談できる」など、気軽に転職活動ができる点も魅力的といえます。
こんな看護師さんにおすすめ
- できるだけたくさん求人が見たい
- 職場の雰囲気や内部情報を知りたい
- 気軽に求人探しがしたい
レバウェル看護(旧 看護のお仕事)の詳細は、下記の記事も参考にしてみてください。
関連記事
Career Theory|最高の転職を実現するメディア
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3位.マイナビ看護師|ペースに合わせて転職できる
『マイナビ看護師』は、大手人材企業マイナビが運営する定番の転職サイトです。
数週間で内定を目指す「スピード転職」や、数ヶ月に渡ってゆっくりと職場を探す「じっくり転職」など、求職者の都合に合わせたスピード感でのサポートをしてくれます。
マイナビ看護師の特徴
- 看護師認知度5年連続No1の定番転職サイト
- 求人数は6万件以上
- 大手マイナビならではの情報ネットワークも強み
加えて、面接の日程調整なども、キャリアアドバイザーが代行してくれるサービスも提供しています。自分のペースで転職活動を進めるのに最適な転職サイトといえるでしょう。
こんな看護師さんにおすすめ
- なるべく早く次の仕事を見つけたい
- 数ヶ月かけて余裕を持って転職活動したい
なお、マイナビ看護師の詳細は、下記の記事でも確認できます。またおすすめの転職サイトについて、より詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてみてください。
看護師5年目が転職で円満退職する3つのコツ
ここでは円満退職するための3つのコツを、以下にまとめました。
では、順に紹介していきます。
退職の意思表示は早めにおこなう
退職の意思表示を早めにおこなうと、職場に対して責任感や誠実さを示せます。
一方で「言い出しづらい……」「辞めると言った後に気まずくなるのが嫌だからギリギリになってから言おう!」といった理由で、退職報告が遅れれば社会人として無責任な印象を与え、会社との関係性を悪化させる可能性があるでしょう。
退職の話を切り出すのは緊張するかもしれませんが、円満退職を目指すならその勇気は必要です。社会人としての責任を果たすためにも、退職の意思表示は早めにおこないましょう。
仕事の引き継ぎをする
仕事の引き継ぎは仕事を辞める者の使命とも言えます。引き継ぎが不十分だと、組織内の業務運営や患者のケアに影響がでる可能性があるでしょう。
引き継ぎを行う際は、しっかりと相手が理解できるような工夫や配慮が必要です。
- 作業内容を資料にまとめる
- PCに情報をフォルダ分けする
- 理解できているかその都度相手に確認する
|
会社側から快く送り出してもらうためにも、丁寧な引き継ぎを心がけましょう。
感謝の気持ちを伝える
退職の意思を上司に伝える際や、退職が決まったことをスタッフに報告するときは、必ず感謝の気持ちを伝えましょう!
感謝の気持ちは人の心を温かくさせるので、相手との関係性を崩さない方法の一つでもあります。
相手からもらった優しさや、仕事で教えてもらったことなど具体的なエピソードを添えて気持ちを伝えると相手に喜ばれやすいでしょう。口頭のほかに、手書きのメッセージで感謝を伝える方法もおすすめです。
円満退職を実現し、前向きな気持ちで新しいステージに進むためにも、上司やスタッフに感謝の気持ちをしっかりと伝えましょう。
退職の話をうまく切り出す方法を知りたい方はこちらの記事もあわせてご覧ください。
【Q&A】5年目の看護師によくある質問6選
5年目の看護師によくある質問は以下6点です。
それぞれを詳しく紹介していきます。
5年目の看護師の平均年収はいくらですか?
結論から言うと、約427万円です。(e-stat「賃金構造基本統計調査 (2020年公開)」5~9年の給与と賞与額より概算)
ただ病院の運営母体や診療科によって異なります。
5年目の転職ではキャリアを活かして年収アップも目指せるでしょう。
5年目の看護師の退職金はどれくらいですか?
5年目の看護師の退職金の相場は、30〜50万円ほどといわれています。
退職金制度を会社の就業規則に取り入れている場合は、退職金を労働者に支払う義務が発生します。
ただし、退職金制度を必ず会社に導入しなければならない義務がないため、勤務する職場に退職金制度がなければ退職金を受け取れない可能性があります。
5年目の転職でおすすめの転職先はどこですか?
おすすめの転職先は、あなたのキャリアプランによって異なります。
そのため、ここでは看護師の転職先の一部とその特徴を以下にまとめました。
転職先 |
特徴 |
民間病院 |
幅広い業務が体験できるため、豊富な臨床経験を積める |
大学病院 |
民間病院よりも治療の難易度高く、スキルアップできる |
クリニック |
夜勤がほとんどなく、育児しながら働ける |
美容クリニック |
日常的に最先端の美容技術に触れられる |
老健 |
高齢者の方の自立をサポートし、やりがいがある |
保育園 |
園児の健康管理がメインで、子供と触れ合える |
訪問看護 |
高齢者や家族に寄り添った仕事で、臨床応変な対応が求められる |
それぞれの職場に、メリット・デメリットがあるため、あなたのキャリアプランに照らし合わせて、転職先をみつけましょう。
ハローワークはつかうべきですか?
看護師の転職にハローワークの利用はおすすめできません。
ハローワークをおすすめできない理由は以下です。
- 求人の質が低く、ブラックな職場に転職するリスクがある
- 求人情報に虚偽の記載があるケースも報告されている
- 看護師転職に特化した手厚いサポートを受けられない
とくにハローワークの求人の質が低いという声は多く、ブラックな職場に転職してしまうリスクがあります。
「好条件の求人を見つけたい」「十分なサポートを受けたい」場合は、『看護roo!』『レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』などの評価が高い看護師転職サイトの利用がおすすめです。
退職の切り出しがうまくできるか心配です
退職の切り出しがうまくできるか心配な方は、下記のポイントを押さえましょう。
- 転職を決める時まで職場には一切言わない
- 最初は上司にあたる人と2人になったタイミングで伝える
- 引き留めにあっても絶対に意思を曲げない
引き留めに合った場合も、自分の意志を強く持ち丁寧に伝えましょう。
転職サイト経由で転職していた場合、退職の切り出し方から交渉まであなたに合ったアドバイスをくれるので安心です。
自分がやめて病院に迷惑がかかるのが嫌です
自分が辞めることで、周囲に迷惑がかかってしまうのではないかと感じている方もいるかと思います。
確かに、あなたが退職することで、周囲に負担がかかってしまうことはあるかもしれませんが、それはあくまで一時的なものです。
看護師の退職によって業務に問題が発生しそうならば、病院はただちに採用活動を行ったり、人員配置を工夫したりするなどの行動に移るでしょう。
職場はいつの間にか、滞りなく回るようになるものです。
職場への負担をかけたくないと思うのであれば、「なるべく早めに退職の意向を伝える」「引継ぎ資料を入念に作成する」など、退職の影響をなるべく抑える方向性で考えてみると良いでしょう。
看護師5年目の転職はしやすいのまとめ
看護師5年目は、4年目までの経験と実績が評価されるため転職しやすいです。
これからのキャリアをどうしていくか考えるタイミングとしてもちょうど良いでしょう。
- 経歴を活かして「より働きやすい病院」に転職する
- 病院以外の職場で看護師として働く
- キャリアアップを重視して高度な医療を提供する病院に転職する
- 管理者・監督者を目指す
- 認定看護師などの看護のスペシャリストになる
- 他の職種へ転職する
キャリアプランによっては、転職しないという選択肢もあります。
もし、一人では答えが出せないという方は、転職サイトのコンサルタントにあなたのキャリアプランを相談してみるのもおすすめです。
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利用者からの評価が高い看護師転職サイト
退職理由は、患者さん一人ひとりに寄り添った看護をしたいと思っていましたが、それが難しいと感じたからです。
前の病院では、人手不足のため残業時間が毎日3時間以上は当たり前、時には5時間以上になるときもありました。疲労がたまっていき、日々の業務に十分に取り組めない状態が続いてしまっていました。
患者さん一人ひとりにじっくり向き合い、丁寧な看護をしたいと思い、貴院で働きたいと考えました。