「仕事を辞めたい」
「会社に行きたくないと毎朝考えてしまう」
と悩んでいませんか。
仕事を辞めたいと悩む人は非常に多いです。
しかしながら、仕事を辞めることで、抱えている問題が必ず解決するとは限りません。
仕事を辞めて後悔しないためには、仕事への不満を深掘りして、転職先の希望条件を見極める必要があります。
当記事では、キャリアアドバイザーとして仕事を辞めるか迷っている人の相談に多くのってきた私が、仕事を辞めるかどうかの判断基準や、後悔しない仕事の辞め方を紹介します。
- 仕事を辞めたいと思うのは甘えではない!気になる退職事情とは
- あなたは仕事を辞めるべき?退職すべきかどうかの判断基準
- 退職を考えたら自己分析|転職活動の前に考えたい3つのこと
- 【年齢別】仕事を辞める際に注意しておきたいポイント
- 仕事を辞めたいと思ったら、転職エージェントに相談してみよう
- 仕事を辞めたい人は知っておきたい円満退職の仕方とは
- 転職エージェントへ相談しにくい人のための頼れる相談先
- 仕事を辞めたいと悩む人によくある質問
この記事を読めば、自分が仕事を辞めたいと考える理由が分かり、何をすれば仕事のストレスが減らせるかが明確になるでしょう。
それでは、最新の退職事情や仕事を円満に辞める方法について、詳しく見ていきましょう。
転職や退職の方法に関する悩みは、それぞれの分野のプロフェッショナルに頼るのも有用です。
以下にアドバイス・ノウハウ提供に長けた転職エージェント・口コミ評判の良い退職代行サービスをまとめました。
次の職場探しや転職ノウハウに悩む方は、担当者のアドバイス力(企業選びのアドバイス・提案)や選考対策サポート力(履歴書・職務経歴書の添削や面接対策・模擬面接など)の評判が良い転職エージェントがおすすめです。
実際に利用した人の口コミ・評判でアドバイス・サポート力への満足度が高い2つの転職エージェントを厳選しました。
左右にスクロールできます。
おすすめ転職サイト | 口コミ満足度 | 公開求人数 | おすすめポイント |
---|---|---|---|
|
約33.7万件 (+非公開求人約27.7万件) |
|
|
|
約17.9万件 |
|
〔求人数〕2023年1月5日時点
退職代行サービスを選ぶ上では、弁護士事務所運営など適法・適正に代行してくれるサービスを選ぶことが大切です。
口コミ評判の良い退職代行サービスのなかから、特に安心して退職手続きを任せられるサービスを2つ厳選しました。
左右にスクロールできます。
おすすめ退職代行 | 口コミ満足度 | 料金 | おすすめポイント |
---|---|---|---|
|
55,000円 (税込) |
|
|
|
27,000円~ (税込) |
|
〔料金・情報〕2023年1月20日時点
目次
1. 仕事を辞めたいと思うのは甘えではない!気になる退職事情とは
「仕事を辞めたいと思ってしまって情けない」「嫌々仕事をしている自分が嫌になる……」と自己嫌悪に陥っている人もいるかもしれません。
しかし、仕事を辞めたいと思ってしまうのは、おかしいことでも甘えでもありません。実際に、仕事を辞めたいと悩む人は労働環境や人間関係が悪い人が多いことが分かっています。
この章では、仕事を辞めたい理由を詳しく見ていきます。
1-1. 仕事を辞めたいと悩む人は多い
日本では、1年間で約730万人もの人が仕事を辞めています(厚生労働省:令和2年雇用動向調査 , 2021 )。実際に辞めた人だけでもこれだけの数がいるので、悩んでいる人はさらに多くいると考えられます。
仕事を辞めたいという悩みは、働いていれば誰もが感じる悩みなのです。
1-2. 仕事を辞めたい理由ランキングTop5
仕事を辞めたいと考える理由は会社や仕事への不満がほとんどです。
実際に、2021年に行われた調査では、会社都合ではない転職のきっかけとしては以下の5つが上位トップ5を占めていました。
〔出典〕エン転職:『エン転職』1万人アンケート(2021年10月)「コロナ禍での転職のきっかけ」調査 , 2021年10月7日付を基に編集部作成
1位. 仕事にやりがいを感じられない
転職理由として最も多いのは、仕事にやりがいを感じられないことでした。夢や目標を持って会社に入ったものの、業務内容に入社前とのギャップを感じたり、ずっと同じ業務をしていることに不満を感じる人が多くいます。
業務内容が限られていて飽きた
働く意味が見出せなかった
自分のやりたい仕事ができると思って入社しても、希望部署に配属されない、業務内容がイメージと違うと「今の会社で働く意味がないのではないか」と後ろ向きに考えてしまいますよね。
2位. 給与が低い
給料面に不満を感じる人もたくさんいます。
生活に直結する給料が少ない、残業代がきちんと払われないと仕事へのモチベーションは下がってしまうものです。
残業代がついていなかった
同世代の友人と比較して給料が低いと感じたり、家族が増えたことをきっかけに年収の低さに不満を持つこともあります。
年収アップするためには、今の会社で仕事を頑張って昇進を待つよりも、転職をしたほうが早いので、「給料の安い仕事を辞めたい」と考えやすいのです。
3位. 自分の成長を感じられない
自分の成長を感じられない職場に不満を持ち、仕事を辞めるケースも多いです。
何年経っても同じような業務ばかり任せられる、単純な業務ばかりだと、「このまま働き続けても何のスキルも身に付かないのではないか」と仕事を辞めたくなりますよね。
決められた同じ作業の繰り返しだった
自分の成長できる職場ではないと不満を持つのは、20代・30代と若い世代の割合が高いです。入社して数年経っても、身についたスキルや経験がないと感じると、将来のキャリアに不安を抱き、転職を考えるようになります。
4位. 業界の将来性に不安がある
業界の将来性に不安があると、「長く働ける業界に転職したい」と仕事を辞めたいと考えるようになります。
特に、新型コロナウイルス感染症の影響で経済が大きな影響を受けた結果、直接の大きな影響を受けなかった産業に身を置く人であっても、自身の属する業界の将来性について不安を抱く人が増えました。
定年まで働けると思えない
定年までこの職種があるのはほぼまずないだろうと思う。
年々需要が減ってる消費がトン単位で減ってる物があと40年持つとは考えられないしこの人間関係が嫌なので辞めたい
安定して働き続けることを求めると、転職できる早いうちに将来性のある業界へ転職したいと考えるようになります。
5位. 人間関係が悪い
上司からのパワハラや職場内のいじめなど、人間関係にストレスを感じている人も多いのではないでしょうか。
入社して間もないと理不尽な扱いを受けても、立場上従わなければならず我慢が続いている人もいるでしょう。入社して数年経っても、部署内の雰囲気の悪さにストレスを感じる人もいます。
パワハラがひどかった
人間関係が悪いと、協力して業務を進めることができません。その結果、仕事の出来にも響き、さらに不満を抱えてしまう、と負のループに陥ることもあります。
人間関係が原因で、仕事にやりがいを感じられなくなり、「辞めたい」と感じるケースも多いです。
2. あなたは仕事を辞めるべき?退職すべきかどうかの判断基準
仕事を辞めたいとは思っている人の中には、仕事を辞めてしまうと今よりも状況が悪くなってしまうケースもあります。反対に、なるべく早く仕事を辞めないと体調を崩して仕事に行けなくなるなど、重大な事態へと進んでしまう危険性もあるので注意が必要です。
こちらでは、仕事を辞めるべきか判断するための基準を紹介します。
2-1. 仕事を辞めるべきケース
仕事を辞めるべきケースは主に以下の3つです。
(1)抑うつ症状など心の不調が見られている
「パワハラに苦しんでいる」「仕事が忙しすぎて寝る時間も十分に取れない」など、今の会社に大きな精神的苦痛を感じている人は、退職や休職を検討しましょう。
今の状況を放置すると、心理的な負荷などが一因となって心の不調をきたす可能性もあるからです。
心の不調には、有名なものとして鬱病(うつ病)や双極性障害(そううつ病)があります。
ほかにも、不調が特定のストレス因と結びついている適応障害や、心理的ストレスの影響で身体に不調をきたす心身症など、さまざまなものがあります。
こうした心の不調に対して仕事上のストレスがその一因となることもあり得るため、十分な注意が必要です。
医学的に解明されていない部分も多くあるものの、たとえばうつ病の場合、働く人が発症する要因の1つとして環境要因があると考えられいます。
「非常に重い責務を負っている」「長時間労働が続いている」などといったことが脳や身体の披露蓄積につながり、うつ病に至ることがあると考えられています(厚生労働省・日本産業カウンセラー協会『こころの耳』|こころの耳Q&A,2023年10月21日閲読.)。
うつ病の場合、その症状は、「気分が重い」「何も楽しめない」など、その一つひとつは誰でも感じ得るような「気分」です。
しかし、心身のストレスなどさまざまな理由から脳の機能障害が起こることで、そうした気分が1日中ずっと感じられたり長い間続いたりするなど、自身にとってとてもつらいものとなります(国立精神・神経医療研究センター NCNP病院:患者の皆様へ>うつ病,同:患者の皆様へ>双極性障害(そううつ病),ともに2023年10月21日閲読.)。
もし以下のような症状のうちいくつかが2週間以上にわたって続いているようであれば、うつ病や双極性障害をきたしている可能性があります。
精神科・心療内科・神経科を受診し、精神科医・心療内科医に相談することをおすすめします。
- 抑うつ気分(憂うつ、気分が重い)
- 何をしても楽しくない、何にも興味がわかない
- 疲れているのに眠れない、一日中ねむい、いつもよりかなり早く目覚める
- イライラして、何かにせき立てられているようで落ち着かない
- 悪いことをしたように感じて自分を責める、自分には価値がないと感じる
- 思考力が落ちる
- 死にたくなる
〔出典〕国立精神・神経医療研究センター NCNP病院:患者の皆様へ>うつ病,
同:患者の皆様へ>双極性障害(そううつ病),
ともに2023年10月21日閲読.
うつ病の発症要因に対して仕事のような環境要因が大きい場合、その治療の過程では環境の調整が重要となります(厚生労働省・日本産業カウンセラー協会『こころの耳』|こころの耳Q&A,2023年10月21日閲読.)。
まずは異動や担当業務の変更、あるいは休職をはさむなどを勤め先に願い出て、環境を調整する必要があります。
しかし、そうした現環境の調整が難しい場合には、一度仕事を辞めて気を楽にしたり、転職して新しい環境を得るなどするのが良いでしょう。
辞めるという選択は、正当な自衛の手段です。
あなたの身体を第一に考えた結果であり「逃げ」ではありません。
限界に達する前に仕事を辞める、身近な人に相談することもおすすめします。
(2) 職場環境が客観的に見て著しく悪い
法律や社会倫理に反するなど、労働者の権利や人格をないがしろにする会社は絶対に辞めるべきです。
勤怠記録の改ざんや雇用契約内容の一方的な変更など、法律にそぐわない行為を行う会社は「ブラック企業」です。
月100時間以上残業をしている、残業代が支払われないなど労働基準法に違反している会社は、精神面・肉体面で支障が来る前になるべく早く辞めるべきです。
(3)パワハラが横行している
パワハラが横行しており精神的ストレスを感じている場合も、退職を検討しましょう。
厚生労働省はパワーハラスメントの定義を以下のように定めています。
パワーハラスメントの定義
① 優越的な関係を背景とした言動
② 業務上必要かつ相当な範囲を超えたもの
③ 労働者の就業環境が害されるもの
以上3つの要素を全て満たすもの
〔出典〕厚生労働省『あかるい職場応援団』|ハラスメントの定義 , 2023年10月19日閲読,
①の優越的な関係を背景とした言動とは、反抗できない上司の言動だけでなく、同僚や部下であっても集団による行為も含みます。
②の業務上必要かつ相当な範囲を超えたものとは、業務上明らかに必要のない叱責や業務の目的を大きく超えた命令のことです。
③の労働者の就業環境が害されるものとは、上司や同僚の言動により就業者が精神的にストレスを受け、仕事に重大な悪影響が生じるなど、客観的にみて悪質と判断される言動を指します。
これらすべての条件を満たしている場合、身体を壊す前に仕事を辞めるべきと言えます。
【補足】「やりたい仕事が明確にある」も立派な辞める理由
やりたい仕事が明確にあるけれども、今の会社ではできないことに不満を感じている人も、仕事を辞めても良いでしょう。
仕事にやりがいを感じられないことが転職理由の1位となっているように、「やりたい仕事をする」ことは非常に重要だからです。
さらに、やりがいを感じられる仕事は、給与面や通勤時間の長さなど他の不満も感じにくいというメリットもあります。
もし未経験の業界や職種へ転職する場合、できるだけ早いうちに行動に移すのがおすすめです。年齢が若いほど伸びしろが評価され、転職しやすくなるからです。
仕事を辞める際は、在職中に転職活動を行うことを心がけましょう。仕事を続けながら転職活動を進められれば、「いつでも辞められる」と心の余裕ができるので、今よりも仕事へのストレスが減ることも期待できます。
キャリアアップを求めて前向きに転職活動をする人は、経験が浅くても評価されやすいです。やりたいことが決まっていると、転職先も絞り込みやすいので転職活動をスムーズに進めることができるでしょう。
2-2. 仕事を辞めるべきではないケース
「仕事を辞めたい」と考えている人のなかで、その動機が心身の健康や就労環境の問題(法律違反・パワハラ等がある職場)といった明らかな問題によらない場合には、一度立ち止まってみる必要があります。
退職したい動機・理由によっては仕事を辞めるべきではないケースというのも存在するからです。
仕事を辞めるべきではない主なケースは、以下の4つです。
(1) とりあえず仕事を辞めたいと考えている
「とりあえず仕事を辞めたい」と考えている人は、退職したい理由を深く考えられていないことが多いです。
今の仕事への不満や、転職先への希望条件を自分でも把握できていないまま退職をしても、転職先で同じ不満を抱えたり勢いで退職したことを後悔することが考えられます。
- なぜ仕事を辞めたいのか
- 転職すれば解決する/転職しなければ解決しない問題なのか
- すぐに辞めなければいけないほど追い詰められているのか
上記の3点を確認し、冷静な判断を行いましょう。
(2)会社全体ではなく今の配属先に不満がある
会社ではなく、部署内の人間関係や業務内容に不満がある人は、部署異動で不満が解決する場合もあります。いきなり仕事を辞めるのではなく上司に異動したい旨を相談してみましょう。
もちろん、部署異動を希望しても、希望は通らないこともあります。しかし、希望が通らなくても、「どの部署で働きたいのか」「どのような業務を行いたいのか」を人事や上司に認識してもらうことはできます。
その結果、将来的に希望の部署に行けたり、異動とまではいかずとも業務割り振りを見直してもらえたりすることも期待できるのです。
異動を相談する際は、不満を述べるのではなく「将来◯◯の仕事をしたいので、今から◯◯の部署で経験を積みたい」と前向きな理由を伝えましょう。
(3)仕事に慣れておらず負担を感じている
入社して間もない、異動したばかりで仕事に慣れていないと、どのような人でも「仕事に向いていない」「仕事を辞めたい」と思ってしまうのは当然のことです。そのような状態で、退職という大きな決断をするのはおすすめできません。
新しい環境に入り少し経つと、ストレス過多に陥りやすいことは科学的に証明されています。これまでと異なる環境への適応過程を示した「異文化適応曲線(リスガードのU字曲線)」では、新しい環境に少し慣れた頃に、適応レベルがグッと下がる(=その環境自体がストレスとなる)ことが分かっています。
第1段階:ハネムーン期
新しい環境への期待・刺激
第2段階:カルチャーショック期
新しい環境の刺激がストレスに転じる
第3段階:適応期
時間が経つにつれて、その環境に慣れていく
第4段階:成熟期
新たな環境へ適応し、不安やストレスがなくなる
このストレス反応(カルチャーショック期)は、入職・異動直後ではなく、少し慣れた頃にやってきます。時期や程度に個人差はあるものの、誰しもある程度新しい環境に慣れた頃に、憂鬱な気分や過度のストレスを感じやすくなるものなのです。
今が一番辛い時期ではありますが、あと数ヶ月頑張ればストレスは減っていく可能性が高いです。なので、ひとまず「あと3ヶ月は続けてみる」のように期間を決めてみることをおすすめします。
(4)お金がないが仕事を辞めたいと考えている
退職してしまうと生活ができない、転職活動にお金をかけられないなど金銭面に余裕がない人も転職しない方がいいと言えます。
金銭面に余裕がないまま転職活動を行うと、焦りから転職先を妥協してしまい、転職後も不満を抱えやすくなるからです。
転職先が決まっていない、家族の理解が得られていないなど、退職後の目処がたっていないのに、勢いで退職してしまうことだけは、避けましょう。
3. 退職を考えたら自己分析|転職活動の前に考えたい3つのこと
仕事を辞めると決めても、勢いで転職してしまうと、また同じ不満を抱えてしまう可能性があります。転職活動を始める前に、仕事選びに求めるポイントや自分の強みを知っておくことが重要です。
以下の3つのポイントを抑えて、自分がどのように働きたいのか見極めていきましょう。
ポイント1. 数年経てば解決する問題ではないか再検討する
転職を決意しても、もう一度、数年経てば解決できる問題ではないか再検討してみましょう。
仕事を辞めたいと思っている理由を冷静に考えると、以下のように数年経てば解決するものである場合もあります。
- 先輩から雑用ばかり押し付けられる
- 3年目までは営業職に配属される
- 仕事にまだ慣れていないので準備に時間がかかる
- 転勤した土地や同僚にまだ馴染めていない
例えば、「雑用ばかり押し付けられ、重要プロジェクトを任せられない」という不満は、若手社員であればある程度仕方のないことで、知識や実績がついてくれば雑用以外の仕事も増えてくるはずです。
数年経てば解決する不満は、知識不足や経験不足が原因であることがほとんどです。
今転職をしてもまた0から業界や会社、環境に慣れなければならず、同じ不満を抱えやすいでしょう。
数年後を考えても、今の不満は解消されないものなのか、もう一度冷静に考えてみましょう。
ポイント2. 退職理由を深掘りし、仕事選びの軸を明確にする
次に、今の仕事を辞めたい理由を書き出してみます。現職の不満点を全て挙げて、不満に思う理由を深掘りしてみましょう。
- 給与が割に合わない
→月30時間以上の残業をして働いているが、昇給は見込めない - 自分の頑張りが評価されていない
→結果主義の環境で働きたい - 人間関係が悪い
→上下関係問わず意見を交わせるような心理的安全性の保たれた会社で働きたい
仕事への不満の根本的な原因を探っていくことで、その問題が解決できる仕事の条件が分かり、仕事選びの軸が明確になります。
ポイント3. 自己分析を行い、自分の強みや理想の働き方を知っておく
仕事や業務内容に不満を持っている場合、就職時・転職時に自己分析が十分に出来ていなかったことも考えられます。
自己分析は、就職活動時にやったことがあるかもしれませんが、社会に出て働いた上で自分の強みや仕事への考え方について自己分析を行うと、同じ不満を抱えにくくなります。
おすすめの自己分析ツール
自分の強みを自動的に判定したいなら、転職サイト「リクナビNEXT」が提供する『グッドポイント診断』の利用がおすすめです。選択形式の質問に答えていくと、自分では気がつかないあなたの強みを5つ見つけ出してくれます。
一般的にネットの診断ツールは簡易的なものが多いですが、このグッドポイント診断は300近い数の質問があり、かなり高精度な結果が期待できます。
実際にグッドポイント診断で自己分析をする流れは『「グッドポイント診断」の結果をもとにした自己分析で転職を有利に進める方法』で解説しています。
自分についての質問に答えるのは少し大変ですが(筆者が実際にやってみたところ30分ほどかかりました)、裏を返すとそれだけ細かく分析してくれるツールということです。
自分の性格や考え方について振り返る貴重な機会となるので、転職活動前にぜひやってみてください。
【Next】転職理由を明確にしたら転職活動をはじめよう
本章で見てきたように、辞めたいと思ったらまずは自己分析に取り組んで、次の3点に対する答えを自身の中で明確にすべきです。
- 自分の「辞めたい理由」は、本当に転職しなければ解決できないのか?(今の職場に働きかけて解決できないのか?)
- 自分の「辞めたい理由」は、将来のキャリアに繋がっているか?(仕事選びの軸にできるものか、突発的な感情ではないか?)
- 転職によって実現する将来の働き方・理想像を明確に描けているか?
もしこれら3つに対して明確に答えを出せないならば、すぐ転職に踏み切るのは控えて、キャリアプランそのものを見つめ直しましょう。
当記事の7章では、キャリア全般の悩みに乗ってくれる有用なサービスも紹介しているので、チェックしてみましょう。
◆【解説にジャンプ】転職意外にもキャリア全般の悩みに乗ってくれるサービスとは?
他方、はっきりとした答えが見つかり転職への意思も固まったならば、すぐに行動に移すのがいいでしょう。次章以降では、転職活動へ踏み出すことを前提に、注意事項やアドバイスを紹介していきます。
4. 【年齢別】仕事を辞める際に注意しておきたいポイント
こちらでは、年齢別に仕事を辞める際の注意点を紹介します。
順番に見ていきましょう。
4-1. 新卒・20代で仕事を辞めたい人の注意点
新卒・20代で仕事を辞めたい人は、前職の経験が評価されにくいことに注意が必要です。
中途採用では基本的に、前職の経験を活かして会社に貢献できる「即戦力人材」を採用することが基本です。新卒入社後3年以内では第二新卒枠として転職することもできますが、前職の経験はあまり評価されない傾向にあるため、転職によるキャリアアップは実現しにくいでしょう。
具体的な実績やアピールできるスキルがないと、転職活動が難航する、年収ダウンしやすいので、経験を積んでから転職をするか再検討してみましょう。
◆【関連記事】新卒・20代の転職事情はこちらもチェック
4-2. 30代で仕事を辞めたい人の注意点
30代で仕事を辞めたい人は、未経験職種への転職はかなり難しいことに注意が必要です。
実際に30代の転職経験者の6割が、「未経験職種への転職は難しい」と回答しています(リクナビNEXT|30代前半の転職って、有利? 不利? , 2023年10月20日閲読 , )。
30代の転職では、企業側は即戦力となる人材を求めるため、専門スキルやマネジメント能力が評価されます。経歴やスキルが企業側の採用ニーズと一致すれば、年収アップ・待遇アップが見込め、キャリアを伸ばしていけるでしょう。
一方、未経験職種となると書類の段階で不採用となる、そもそも未経験者の募集がないことも多く、応募できる求人はかなり限定されるので、よく考える必要があります。
◆【関連記事】30代の転職事情はこちらもチェック
4-3. 40代で仕事を辞めたい人の注意点
40代は転職難度が高いこと、転職のやり直しがきかないことに注意が必要です。
40代の転職は管理職ポストでの募集がほとんどで、求人数が少ない上に採用基準が厳しくなっています。40代ともなると、給与も高くなってくるため企業側も採用に慎重になります。
また転職できたとしても、再び職場に不満を持って転職を考えた場合には、次の転職もうまくいくと楽観視することはできないでしょう。転職は難しい・やり直しがきかないということを念頭に置き、今の仕事を辞めても本当に後悔しないのかどうかを慎重に考えてください。
◆【関連記事】40代の転職事情はこちらもチェック
4-4. 50代で仕事を辞めたい人の注意点
50代は、転職がかなり難しいため、転職活動が長期化する、年収ダウンしやすいことに注意が必要です。
50代は、若手よりも年収相場が高く、かつ定年まで働ける期間が短いため需要が少なくなっています。専門スキルやマネジメント能力を持っていない人や、転職先の希望条件が多すぎる人の転職はほぼ不可能です。
さらに中高年世代は転職活動が長期化しやすいため、転職先が決まるまで今の仕事を続けることをおすすめします。
◆【関連記事】50代の転職事情はこちらもチェック
5. 仕事を辞めたいと思ったら、転職エージェントに相談してみよう
仕事を辞めたいと思ったら、転職エージェントに相談してみるのがおすすめです。
転職経験が浅い場合、仕事探しの軸や同じ不満を抱えることのない転職先探しは難しいものです。最悪の場合、1人で転職活動を進めた結果、「前の職場の方が良かった……」と悩みを抱えてしまうことも考えられます。
転職エージェントでは、キャリアの相談から希望条件にあった求人の紹介、退職準備まで転職活動に関わるすべての工程でサポートをしてくれるので安心です。
では、転職エージェントの詳しい説明やおすすめのエージェントについてみていきましょう。
5-1. 転職エージェントとは
転職エージェントとは、無料で、求人探しから面接対策まで、幅広いサポートをしてくれる『人材紹介サービス』のことです。
登録すると、担当者がつき、あなたの転職理由や希望条件、理想の働き方をしっかりとヒアリングした上で、エージェントが保有する求人から適切な職場を選び、あなたに合った求人を提案してくれます。
応募を決めると、応募書類作成や面接対策もサポートしてくれるので安心です。転職先が決まるまで手厚いサポートが受けられます。
転職エージェントが無料で利用できる理由は、職場から紹介料を受け取って利益を上げる仕組みだからです。
求職者の入社が決まると、転職エージェントは企業から仲介料(年収の30%前後)を受けとっています。そのため、利用者側に料金は一切発生しないのです。
このように、転職エージェントは「紹介料を払ってでも優秀な人材を求めている」企業と、「希望条件に合った職場に転職したい」求職者をつないでくれるサービスとなっています。
5-2. 仕事を辞めたい人が転職エージェントを利用する5つのメリット
仕事を辞めたい人が転職エージェントを利用するのには、以下の5つのメリットがあります。
メリット1. 転職すべきかどうかの相談に乗ってくれる
転職エージェントを利用すると、転職のプロに転職すべきかどうか相談することができます。
転職エージェントでは、初回登録時に担当者とキャリアカウンセリングを行います。仕事を辞めたい理由や転職する場合の希望条件を伝えた上で転職すべきか迷いがあることを相談してみましょう。
担当者は数多くの転職希望者をサポートしているため、豊富な経験を活かしたアドバイスをしてくれます。経歴やスキルから転職での市場価値も教えてくれるので、転職がキャリアアップにつながるのかも判断することができるのです。
メリット2. 希望条件に合う求人を代わりに探してくれる
転職エージェントでは担当者に年収や勤務地などの希望条件を伝えると、あなたに合った求人を代わりに探してくれます。
エージェントによっては、待遇が良いため公開して募集を行わない非公開求人を保有している場合もあり、自分で探すよりも年収が高い職場が見つかりやすいのです。
仕事を続けながら転職活動をする場合も、自分で求人を探す手間が省けるので便利です。
メリット3. 会社の内情を事前に知れる
転職エージェントは会社の内情を知っていることが多いので、転職後のギャップを防ぐことができます。
実績のある転職エージェントは、職場見学に定期的の訪れる・採用担当者と密に連絡を取っており、会社の内情に詳しいです。転職前に会社の内情を知ることができると、「思っていた雰囲気と違った」「前の職場の方が働きやすかった」と後悔してしまうことが避けられます。
「仕事を辞めたい」と悩んでいる人は、今の会社や仕事に不満がある人がほとんどです。同じ不満を繰り返さないためにも会社の内情を知っておくことは重要です。
メリット4. 応募先とのやり取りを代行してくれる
転職エージェントは、企業とのやり取りを代行してくれるので、働きながらの転職活動がスムーズになります。
担当者が代行してくれるやり取り
- 各企業への応募
- 面接の日程調整
- 採用担当者への連絡
- 入社日の調整
在職中に転職活動を行うとなると、細かいスケジュール管理が困難になります。
特に複数求人に応募している場合、それぞれの職場と並行してやり取りを行わなければならなりません。予定管理が不十分だと、ダブルブッキングなどのトラブルにつながる恐れもあります。
転職活動に関する煩雑なやり取りを、代わりに行ってくれるのは大きなメリットです。
メリット5. 応募書類の添削や面接練習をしてくれる
転職エージェントを利用すると、応募書類の添削や面接練習など選考対策も受けることができます。
担当者がヒアリングを通してあなたの人柄や経歴を把握し、伝え方のコツも教えてくれるので、誰でも魅力的な応募書類を作り上げられます。
転職経験がない、少ない場合、一人で応募書類を作るのは難しいものです。過不足無く経歴を書いたつもりでも、プロの視点でみると内容が不十分であったり、見せ方が適切でなかったりするケースはよくあります。
面接対策でも、転職のプロから客観的な意見がもらえるので、面接のコツが分かり、どのような質問をされるのか想定して面接に臨むことができます。
担当者と万全な対策を行うことで、内定獲得の可能性がアップします。
5-3. おすすめ転職エージェント
仕事を辞めると決めた人は、以下の3つの転職エージェントがおすすめです。
リクルートエージェント | dodaエージェント | マイナビAGENT | |
利用者層 (目安年収) |
20代後半~50代 (300~700万円) |
20代後半~50代 (300~700万円 ) |
20代後半~30代 (300~500万円) |
総求人数 | 約403,000 (業界最多!!) |
約166,000 | 約70,000 |
満足度 |
|
|
|
特徴 | ・求人数No1! ・業界最大手で実績豊富 |
・職種問わず求人が豊富 ・地方の転職に強い |
・若年層向けサポートが好評 |
≫公式サイトを見る | ≫公式サイトを見る | ≫公式サイトを見る | |
≫解説を見る | ≫解説を見る | ≫解説を見る |
(1)リクルート エージェント
総合力
求人数No.1で、全国どの職種への転職でもおすすめ
求人の量・質
公開求人数は16万件以上と圧倒的な多さ
サポート力
内定を勝ち取るための面接対策が充実している
『リクルートエージェント』は、Career Theory編集部が行った500人の転職経験者を対象とした調査では、総合評価第1位に輝いた最もおすすめの転職エージェントです。
求人数No.1の総合転職エージェントなので、今の仕事に不満がある人も希望条件にピッタリ合った仕事が見つかりやすいです。
公開求人だけでも17万件以上、登録者のみが閲覧・応募できる非公開求人まで含めれば約39.8万件の求人情報を保有しており、主要な転職エージェントのなかでは求人数No. 1に位置しています(2023年10月時点)。
エージェント選びに悩んでいる場合は、まず1番にこの『リクルートエージェント』へ登録しましょう。
『リクルートエージェント』公式サイトを見る
登録&利用は完全無料!まずは情報収集&相談から
『リクルートエージェント』を利用した人からの口コミ&分析
転職の条件が首都圏から地方へのUターンだったため、年収的な意味での質はあきらめていた部分があったが、待遇面は現状維持できるような求人票を定期的に提示してもらえたため良かった。
結果的に、Uターン転職も成功し、年収も160万円上昇がかなったため、感謝をしている。
アンケートからわかった! 『リクルートエージェント』の特長まとめ
Career Theoryによる転職経験者満足度調査で堂々の1位となった『リクルートエージェント』。
アンケートからわかったサービスの特長は、次のような点にあると言えます。
- 豊富な求人数と担当者からの適切な紹介・提案
- 書類作成や面接練習など選考対策サポートの手厚さ
- 豊富な経験を活かした交渉力の高さ
全国どの職種をとっても求人が豊富なので、希望条件がいくつかある人や求人数の少ない職種に転職したい人にもおすすめです。
選考対策や企業との交渉など手厚いサポートが受けられるので、現職の勤務を続けながらの転職活動を進めていく上でも、有力な候補となることは間違いないでしょう。
◆『リクルートエージェント』のもっと詳しい解説・口コミ
(2) dodaエージェント
総合力
担当に当たり外れが少なく、書類作成や面接対策のサポートが充実しており、好評
求人の量・質
求人の量はリクルートに次いで多く、評価が高い。
サポート力
書類作成や面接対策のサポートが充実していると、評価が高い。
『doda』エージェントは、転職支援実績が豊富な大手転職エージェントです。
提案力・求人数ともにトップレベルで、担当者の当たり外れが少ないエージェントだと言われています。
特に若年層の求人情報や地方在住者への転職支援に強みを持っており、20代の転職や地方で転職活動を進めたい人におすすめです。
『doda』公式サイトを見る
登録&利用は完全無料!まずは情報収集&相談から
『dodaエージェント』を利用した人からの口コミ&分析
大手SIERに就職したいと考えていたが、ブランド力もあり、誰もが知る有名企業に転職することができ、大変満足している。アットホームな職場で、チームとしての体制が良く前職の悩みであった人間関係について強く解消された。
また、給料面においてもこちらが提示した最低保証額を満たしてくれているため、大変満足している。
求人の質に関しては、他の転職サービスと比べても大企業だけでなく中小優良企業も掲載があり、条件の合う求人を探しやすいです。
他社ではあまり案件を紹介してもらえず門前払も数社ある状況で、これだけ提示してくれたのは本当にありがたかったです。
職務経歴書でうまく話題をふり、得意分野に面接の質問を持っていくやり方など、とにかく実践的なテクニックをたくさん教えてくれ、助かりました。
担当者がA4でくれたテクニック集を練習して、面接はうまくのりきって内定をもらえました。
もともと面接が苦手でしたが、何回も電話と対面で練習してもらい、なんとか乗り切ることができました。
履歴書をつかって面接を仕組む方法など、とても勉強になることばかりでした。
最後の収入交渉の段階でも尽力してくれて、他のエージェントに比べてだんとつでよかったです。
恐らく言いづらいであろうことも求職者を思って、厳しく指摘してくださった点はハッとすることもあり、プラスになった。
どうしても気持ちが乗らない選考の時などに志望動機等について一緒に考えてくださった。
最初のカウンセリングでいつまでに転職したいか、どんな転職をしたいか、自分の強み等を丁寧にヒアリングしてくださり、無理な要望にも応えようとしてくださったり、親身な姿勢が見受けられたため、満足しています。
アンケートからわかった! 『dodaエージェント』の特長まとめ
Career Theoryによる転職経験者満足度調査で2位となった『doda』。
アンケートからわかったサービスの特長は、次のような点にあると言えます。
- 豊富な求人数と求人の質の高さ
- 選考対策のノウハウを幅広く保有している
- 担当者が的確なアドバイスをくれる
求人数は業界No.2と非常に多く、地方や若年層向けの求人など幅広く持っているので、どなたにでもおすすめできます。
面接力アップセミナーやITエンジニアのための転職フェアなど、転職セミナーを積極的に行っているので、情報収集したい人にもおすすめです。
◆『dodaエージェント』のもっと詳しい解説・口コミ
(3)マイナビエージェント
総合力
20~30代からの評価が高い
求人の量・質
第二新卒や若年層向け求人が多い
サポート力
サポートが熱意があって丁寧と評判
『マイナビエージェント』は業界4、5番手の転職エージェントです。
サポート力に定評があるので異業種への転職でも、前職の経験を最大限アピールする方法をアドバイスしてくれます。
第二新卒や20代の案件が多いことから、第二新卒の方は登録してみて担当者とのフィーリングを確かめてみることをおすすめします。
『マイナビエージェント』公式サイトを見る
登録&利用は完全無料!まずは情報収集&相談から
『マイナビエージェント』を利用した人からの口コミ&分析
担当の人の対応がとても素晴らしかった。話もしっかりと聞いてくれた上で提案もしてくれて、他のエージェントさん達よりも心強かったです。
特に、初めての転職だったので職務経歴書・履歴書が不安だったのですが、丁寧に添削してくれたのが印象に残っています。
またお世話になる機会があったら、その担当さんにお願いしたいと思っています。
マイナビの一番よかったところは、履歴書、職務経歴書を送ると、「もうちょっとこうすればよくなりますよ」など優しく的確にアドバイスをくれたところです。
応募したところはほとんど書類で落とされることはなかったので、プロに依頼してよかったなと。正解でした。
取り合ってもくれないエージェントもあったが、マイナビさんはできる限りの求人を紹介してくれてとても助かった。
連絡も速く、安心して転職に臨めたこともよかった。
3社の転職エージェントを利用しましたが、一番自分にあった求人を用意してくれたのはマイナビでした。
他の転職エージェントも同じくらい多くの求人を用意してくれましたが、自分にはいまいちピントこず……
最終的には、マイナビのコンサルタントにおすすめされた福利厚生のしっかりした隠れ優良企業に転職しました。
アンケートからわかった! 『マイナビエージェント』の特長まとめ
新卒の就職で圧倒的な知名度を誇るマイナビが運営する、今、勢いのある転職エージェント『マイナビエージェント』。
アンケートからわかったサービスの特長は、次のような点にあると言えます。
- 丁寧で熱意のあるサポート
- 中小企業を中心として求人量が多い
- 第二新卒枠の転職サポート経験が豊富
サポート体制への満足度は転職エージェントの中で最も高く、親身で熱意のあるサポートに定評があります。
新卒就活だけでなく、若年層の転職ノウハウも豊富に保有しているため、20代・30代はまず登録しておきたいエージェントです。
◆『マイナビエージェント』のもっと詳しい解説・口コミ
5-4. 転職エージェント選びで気を付けるポイントは?
転職エージェントを選ぶときのチェックポイントは、次の3点です。
ポイント1. 求人数が多いかどうか
求人の質と量は、理想の職場に転職できるかどうかを左右する、重要な要素です。
登録者のみが閲覧・応募できる「非公開求人」を多く保有している転職サイトを利用すれば、さらに選択肢を増やせます。
「なるべく多くの候補の中から、自分の希望条件にぴったりの求人を選びたい」という方は、求人の質・量に強みのある転職サイトを選びましょう。
ポイント2. 大手企業が運営しているかどうか
転職エージェントは大手企業が運営しているものを中心に利用しましょう。
大手企業が運営する転職サイト利用をおすすめする理由には
- 保有求人数が多く、登録するだけで選択肢を増やせる
- 支援実績が豊富で、選考通過に関する実用的なノウハウが蓄積されている
- 大手ほどサポート体制が整っている傾向にある
などがあります。
ポイント3. 利用者の口コミが良いかどうか
利用者の口コミから、そのサイトの提案力やサポート力を確認することができます。
特に
- 希望条件に合った求人を紹介してくれるのか
- 選考対策や退職準備などしっかりとサポートしてくれるのか
は必ず確認しましょう。
年代や希望する職場によっても、口コミは異なる場合もあります。口コミを確認して、自分に合った転職サイトを利用することでスムーズに転職活動を進めることができます。
6. 仕事を辞めたい人は知っておきたい円満退職の仕方とは
仕事を辞めたいと思っても、突然辞めてしまうと会社に大きな迷惑がかかり、悪印象を与えてしまいます。
円満退職をするためには、退職日の3ヶ月ほど前から準備を始めることをおすすめします。具体的な退職までの流れは以下の通りです。
順番に見ていきましょう。
ステップ1. 大まかな退職予定日を決め、生活費を準備する
退職を切り出す前に、大まかな退職予定日を決め、退職準備を行いましょう。
必要な準備は、家族の理解を得ることと生活費の確保です。
正確な退職予定日は、退職交渉を経て決まるので、「再来月末を目処に辞める」とアバウトに考えておきます。
会社に退職を切り出す前に、家族の了解を得ておきましょう。突然会社を辞めるとなると、反対されることも多く抵抗を感じるかもしれませんが、会社に伝える前に報告しておくことをおすすめします。
また、仕事を辞めてから転職活動をする場合は最低3ヶ月分の貯金があるかどうかも確認します。自己都合退職の場合、失業保険の受給は早くても2カ月半後からになるからです(待期期間1週間+給付制限期間2カ月)。
新卒1年目の転職は長引くことが予想されるため、半年分の貯金が理想です。
ステップ2. 退職交渉をして退職日を決める
次に、退職の意思表示をして、退職日を決めます。意思表示については退職予定日の1ヶ月前までに切り出すのがベストです。
まずは上司に「辞めます」と伝え、上司や人事担当者と交渉や調整を行います。退職の合意が得られたら、退職日の取り決めや、引き継ぎの計画を決めていきます。
この時、上司に伝える退職理由で本当の理由(本音)を言う必要はありません。本音を伝えると、引き止めにあったり、退職までの約1カ月気まずい思いをしたりすることがあるので注意が必要です。
将来を見据えたキャリアアップや、持病の悪化・介護など家庭の事情など、「建前の理由」を用意しておくと退職を切り出しやすくなります。
【補足】仕事を辞めたいとなかなか言い出せない時は
上司に仕事を辞めたいとなかなか言い出せない時は、相談する日時を工夫しましょう。
例えば、会議の少ない日や社員の少ない早朝など、上司に余裕があり、周りにあまり人がいない環境では退職の意思を伝えやすいです。まずは「相談したいことがある」と声をかけ、アポイントを取りましょう。
転職先が決まっていると、退職日が決まるため勇気を出しやすいです。また、「転職先で◯◯がやりたい」と前向きな退職理由を伝えられるので、引き止める可能性も減ります。
どうしても言い出せない時は、友人や転職エージェントの担当者に相談をして、退職交渉のコツを聞いてみるのも良いでしょう。
ステップ3. 退職願・退職届を作成し提出する
会社によっては、退職願・退職届の提出が義務付けられているところもあります。「退職願」と「退職届」の大きな違いは、会社の了承を得ているか、得ていないかです。
退職交渉で会社と合意した場合は基本的には退職願、交渉が難航した場合は退職届を提出します。
退職願 | 退職の了承を得るために会社に願い出る書類。 人事責任者が合意するまでは撤回・修正が可能。 |
退職届 | 退職の了承を待たずに、従業員側から一方的に雇用契約の解約を届け出る書類。 一度提出してしまうと、撤回も修正もできない。 |
退職届を一度提出してしまうと、撤回も修正もできないため、退職交渉が終わってから準備をして提出することをおすすめします。
ただし、会社によっては就業規則に「退職希望日の◯ヶ月前までに、退職願を直属の上司に提出する」などと書かれている場合もあるので、確認しておきましょう。
退職届の書き方については、『退職願・退職届は手書き必須?パソコンでもいい?テンプレ付きで正しい書き方を解説』を参考にしてみてください。
ステップ4. 引き継ぎ・退職の手続きをする
退職日が決まったら、退職まで業務の引継ぎを進めていきます。
引継ぎは、後任者の負担にならないよう配慮し、余裕を持ったスケジュールを組みます。退職の意思表示(退職日の1カ月前)直後から始めて、遅くとも退職の3日前に終わらせるようにしましょう。
引継ぎを的確に行うポイントは、業務マニュアルを作ることです。というのも、引継ぎの段階で後任者が決まっていない(or複数いる)ことも多いからです。口頭で説明するのではなく、文書で明文化しておくと後任者も安心できます。
引継ぎでやること一覧
- 社内共有
- 担当業務の目的や社内での位置づけ
- 業務全体の流れのフローチャート
- 要点、優先事項、注意点
- 顧客企業や担当窓口の情報
- 顧客、業者連絡先一覧
- データの保管場所
- よくあるトラブルと対処法
- 社外連絡
- 取引先への連絡、後任者の紹介
- 挨拶回り
また、引継ぎをしっかり行うのはもちろん、担当業務は可能な限り自分で終わらせるのも、円満退職のコツです。
退職当日は、引継ぎの最終チェックや返却物の確認などをして過ごします。
なお、時間の制約で挨拶に行くことが難しい人に対しては挨拶のメールを送りましょう。挨拶のメールを送る際は、『円満退職を実現する挨拶メールの全ポイント【テンプレ付き】』を参考にしてみてください。
この日で会社に来るのは最後なので、返却物を全て渡し終えたかは入念に確認しましょう。
返却物一覧
- 社員証
- 社給デバイス(PC、スマートフォン等)
- 書類、制作物
- 備品
- 名刺
- 保険証
また社内に置いている私物はすべて持ち帰ることも忘れないようにしましょう。これで退職は完了です。
7. 転職エージェントへ相談しにくい人のための頼れる相談先
「転職するかまだ決めていないので転職エージェントは頼りにくい」「気軽に転職の相談だけしたい」という方は、転職・キャリア支援サービスを利用するのがおすすめです。
利用するサービスは、目的や状況にあわせて最適なものを選びましょう。
どんなキャリアサポートが必要かというタイプ別に、それぞれおすすめサービスを厳選しました。
キャリアプランを相談したい人におすすめのサービス4選 | |
試すなら今! 低プライスでプロからの1:1コーチングを実現 | |
プロのコーチが、利用者が自分自身を見つめ直すことを徹底サポート。 60分3,000円で何度でも面談が受けられる破格のコストパフォーマンス。 |
|
担当者:検索して選べる 料金:3,000円/1回60分以内(回数無制限) サポート方法:オンラインビデオ通話による面談(コーチング) |
|
20-30代に大好評。良質なコーチが理想に向けた前進を後押し | |
3,000名以上のコーチング実績を持つ人気上昇中サービス。合格率10%以下という 厳しい審査を経て登録された実力のあるコーチが成長・前進を実感させてくれる。 |
|
担当者:アンケート結果をもとにサービス側で選定 料金:初回5,500円/1回、2回目以降はコーチのランクにあわせて5,500-55,000円/60分 サポート方法:オンラインビデオ通話による面談(コーチング) |
|
パフォーマンスや市場価値を高める上昇志向の自己投資に最適 | |
利用者の課題解決・目標実現に強くコミット。行動計画の策定やToDo進捗にいたる まで積極的にカバーし、キャリアデザインやセルフブランディングを支援してくれる。 |
|
担当者:検索して選べる 料金:体験版3,300円/1回(30分)、以降はコーチランクにより6,600-18,150円/30分 サポート方法:オンラインビデオ通話による面談(コーチング)+α |
|
複数回のセッションが前提だからこそ受けられる体系的なコーチング | |
従量課金ではなく複数回セットのプランによるサービス。複数回のセッションだから こそできる、独自設計のコーチングプランに基づく体系的な1:1コーチングを受けられる。 |
|
担当者:AI相性診断・アンケート・カウンセリング結果をもとにサービス側で選定 料金:トライアル(42,900円)~アドバンスコース(138,600円)まで3プラン サポート方法:オンラインビデオ通話による面談(コーチング)+α |
|
自分の業界や状況に近い経験がある人へ相談したい人におすすめのサービス3選 | |
キャリアナレッジ3,000件以上。多彩な業種・職種の人に相談できる | |
業種・職種・経験も多様なビジネスパーソンに直接話を聞くことができる大型プラッ トフォーム。3,000件以上の経験談記事・ビデオ通話先から、聞きたい話へ楽々アクセス。 |
|
担当者:担当制はなし。好きな人に、何人にでも、好きなだけ依頼可能 料金:プラットフォームの利用は無料。セッションは相談相手によって料金が変動 サポート方法:経験談記事の閲覧、有識者・経験者とのオンラインセッション |
|
チップ制で気軽に利用。属性やテーマから等身大のロールモデルを探せる | |
チップ制(報酬は任意)の経験者相談プラットフォーム。相談先の人は「誰かの 相談に乗りたい」という有志ばかりで、等身大の話を聞くにはうってつけ。 |
|
担当者:担当制はなし。好きな人に、何人にでも、好きなだけ依頼可能 料金:無料。相談相手に対してはチップとして任意で謝礼を送ることができる サポート方法:有識者・経験者とのオンラインセッション |
|
講義・相談・添削指導などを小分けに購入。時間を売買するユニークなサービス | |
誰かの時間をショッピングカード感覚で買えるプラットフォーム。キャリア・転職関連 の相談や添削指導といったサービスを小額で売っている人が多い。 |
|
担当者:担当制はなし。好きな人に、何人にでも、好きなだけ依頼可能 料金:登録料はなし。相談相手・相談内容ごとにそれぞれ価格設定あり(数千円が主) サポート方法:相談相手による(オンラインセッション、添削指導など) |
7-1. キャリアプランを相談したい人におすすめのサービス4選
面談でリードしてほしいと感じる方は、仕事への悩み自体もモヤモヤとしていて、自分でも輪郭をはっきりと描くことができないようなことが多いのではないでしょうか?
そんな方には、キャリアコーチングサービスがおすすめです。
豊富な相談経験を持つプロのコーチならば、漠然としたレベルから相談しても、きっと課題発見・解決の糸口に気付けるようリードしてくれることでしょう。
そんなキャリアコーチングサービスのなかでも、利用者のニーズに合わせて担当者を選べたり、料金プランが利用頻度等によって調節しやすいものを以下に厳選してみました。
mybuddy(マイバディ)
おすすめポイント
- 審査を受けたコーチの中から好きな人を指名できる
- 1回60分の面談を何度でも3,000円で受けられる低プライス
- 面談(オンライン会議)の記録映像を後から見返すことができて便利
キャリアコーチングサービスの中でも破格のロープライスを実現しているのが、myBuddy。
2021年12月1日現在、サービスリリース記念としてコーチング(面談)が1回3,000円と、費用面でのハードルが非常に低いのが特長です。
厳しい審査を通過した専門のコーチが、利用者が自分自身を見つめ直すことを徹底サポート。
コーチとのセッション動画を後から見直すことができる機能があるなど、便利な機能がデフォルトで備わっているのもうれしいポイントです。
担当者:検索して選べる
料金:3,000円/1回60分以内(回数無制限)
サポート方法:オンラインビデオ通話による面談(コーチング)
mento(メント)
おすすめポイント
- 合格率10%以下の厳しい審査を通過した質の高いコーチ陣
- コーチのランクによって選べる料金プラン
- 目標へ向けた前進感や成長の実感など利用者からの評価が高い
mentoの特長は、登録コーチに対する厳しい基準。
mentoのコーチは、合格率10%以下という厳しい審査を経て登録された実力のある人のみで構成されており、全員が専門のトレーニングを受けています。
2019年のサービス開始以来、3,000名以上・12,000時間以上のコーチングを手掛けてきており、特に20代-30代のビジネスパーソンが多く利用。
前進感・成長感を実感できたなど、利用者からも好評を博しています。
担当者:アンケート結果をもとにサービス側で選定
料金:初回5,500円/1回、2回目以降はコーチのランクにあわせて5,500-55,000円/60分
サポート方法:オンラインビデオ通話による面談(コーチング)
myPecon(マイペコン)
おすすめポイント
- 利用者の課題解決・目標達成に向けて積極的にアプローチしてくれる
- 実践内容の振り返り・ToDo計画の進捗管理など行動面まで細かくサポート
- コーチ自身の知見(経験・事例)もふんだんに提供してくれる
myPeconのコーチングは、外部コーチという立場を活かした積極的なアプローチが特徴です。
アクションや実践に結びつくようなアドバイスや、行動計画の策定と進捗管理など、きめ細かなサポートで利用者の目標実現にコミットしてくれます。
また転職や人生計画だけでなく、「自身のパフォーマンスを高めるには」「自分の市場価値を高めるには」といったビジネスパーソンとしての自己開発に対する支援も得意としており、前へ前へと進みたい上昇志向の方におすすめです。
担当者:検索して選べる
料金:体験版3,300円/1回(30分)、2回目以降はコーチのランクにあわせて6,600-18,150円/30分
サポート方法:オンラインビデオ通話による面談(コーチング)+α
me:Rise(ミライズ)
おすすめポイント
- AI相性診断・アンケート・カウンセリング結果をもとに最適なコーチを選定
- 複数回の面談がセットだからこそできる、体系的なキャリアデザイン支援
- コーチ以外の人からキャリアナレッジを聞く機会も得られる
me:Riseは、独自設計されたコーチングプランによるキャリア支援を提供しており、複数回の面談を前提とした体系的なサポートが特長です。
またコーチとのセッションに加えて「公認サポーター」との面談も可能。
幅広い業種・職種・経験を持つサポーターの中から、利用者のニーズに合った業界情報やキャリア経験に関する知見を聞く機会をセッティングして、ビジョンを深める手助けをしてくれます。
担当者:AI相性診断・アンケート・カウンセリング結果をもとにサービス側で選定
料金:トライアル(セッション3回・42,900円)~アドバンスコース(12回・138,600円)まで3プラン
サポート方法:オンラインビデオ通話による面談(コーチング)+α
7-2. 自分の業界や状況に近い経験がある人へ相談したい人におすすめのサービス3選
「転職エージェントやアドバイザーから貰えるアドバイスが、どうも的を射ていない気がする」
「言っていることが一般的すぎて、自分の状況とは少しズレている気がする」
そんなことを感じている方におすすめしたいのが、経験者に直接相談することができるプラットフォームです。
好きなタイミングで、好きな人に相談・セッションの依頼を出すことができ、経験者ならではの「リアルな」話から、自分のキャリアに結びつく大きなヒントが得られるかもしれません。
利用しやすい従量課金制のサービスを厳選してみました。複数のプラットフォームを利用して、色々な人に相談してみるのがおすすめです。
careena(キャリーナ)【旧・CREEDO】
おすすめポイント
- 3,000件以上の経験談記事・ビデオ通話先が揃う大型プラットフォーム
- 大手企業からフリーランスまで、多彩な業種・職種・キャリアを持つ人に相談できる
- 30分0円・数百円から話を聞くことも可能なお手軽感
careenaは、経験者ならではのキャリア知見(キャリアナレッジ)が集まるプラットフォームとして、3,000件以上の経験談記事・ビデオ通話先が揃う大型サービスです。
大手企業からスタートアップ、経営幹部・若手、フリーランス等、業界・職種、さらには持っている経験のテーマなど、相談可能な人のタイプはさまざま。
その人が投稿した経験談記事を読んでから相談を検討するなどの使い方もでき、とても利用しやすいのが特長です。
担当者:担当制はなし。好きな人に、何人にでも、好きなだけ依頼可能
料金:プラットフォームの利用は無料。セッションは相談相手によって料金が変動
サポート方法:経験談記事の閲覧、有識者・経験者とのオンラインセッション
ホンネメンター
おすすめポイント
- 年齢・職種だけでなく「悩みのテーマ」からも相談相手が探せる
- 大手からベンチャーまで、1,000件以上のメンター候補あり
- 料金制ではなくチップ制で、満足度と費用のバランスをとりやすい
「“等身大のロールモデル”が探せる」ことがウリのホンネメンターは、有名企業からベンチャーまで、さまざまなビジネスパーソンが、誰かの相談に乗るために登録しているプラットフォームです。
メンターになる人は、「自分の職種に興味をもってほしい」「昔助けられたから、今度はだれかを助けたい」「相談に乗ることで自分も気付きが得られる」といったモチベーションの人が中心。
謝礼も任意・小額(0-5,000円)のチップ制なので、まずはお試しで始めてみて、頼れる相談先を探してみるのがいいでしょう。
担当者:担当制はなし。好きな人に、何人にでも、好きなだけ依頼可能
料金:無料。相談相手に対してはチップとして任意で謝礼を送ることができる
サポート方法:有識者・経験者とのオンラインセッション
Time Ticket(タイムチケット)
おすすめポイント
- 30分単位で人の「時間」を買える
- ショッピングサイト感覚で相談先・相談内容をお手軽購入
- 転職・キャリアアドバイスから書類指導、社員口コミまで豊富なメニュー
Time Ticketは、個人の時間を30分単位で売買できるというユニークなプラットフォーム。
さまざまな人たちがそれぞれの提供可能なサービスを登録して売りに出していて、キャリア関連の相談・サポートをしてくれる人も多くいます。
相談や添削など、メニューごとに料金を設定している人が多いことから、「この人に●●を頼むなら▲▲円、■■を頼むなら◆◆円」のようにコストとサービス内容が明確なのも魅力の1つです。
担当者:担当制はなし。好きな人に、何人にでも、好きなだけ依頼可能
料金:登録料はなし。相談相手・相談内容ごとにそれぞれ価格設定あり(数千円が主)
サポート方法:相談相手による(オンラインセッション、添削指導など)
8. 仕事を辞めたいと悩む人によくある質問
最後に仕事を辞めたいと悩む人によくある質問に答えていきます。
8-1. 仕事・会社への悩み編
Q1. とりあえず会社を辞めるのはアリですか?
とりあえず会社を辞めるのは基本的におすすめできません。
転職先が決まっていないため退職をすると、金銭面で余裕がなくなり焦って転職をしてしまい、転職先でも同じ不満を抱えることがあるからです。
仕事を辞めたいと悩んでいても転職活動をしているうちに「今の会社は意外と悪くない」と考えを変えることもあります。今すぐ辞めないと体調を崩す心配がない限り、転職先を見つけてから会社を辞めましょう。
Q2. 仕事を辞めたいと伝えても、辞めさせてくれません。
上司に退職希望を伝えても、合意できない場合は、退職日の2週間前に退職届を提出しましょう。
退職日の2週間前に提出すれば、退職できることは民法で定められているからです。
民法627条:期間の定めのない雇用の解約の申し入れ
当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
退職予定日の2週間前までに、上司からの合意が得られない場合は、上司の上司に提出するか、内容証明郵便等で会社に退職届を提出しましょう。
Q3. 転職と異動のどっちを選べば良いか決められません。
やりたい仕事が違う部署でならできる場合は、異動を願い出るほうがおすすめです。
転職をすると、転職後に元の会社に戻りたいと思っても戻れない、未経験職種への転職は難しく年収が大幅ダウンしやすいなどのデメリットがあるからです。
明確にやりたいことが決まっており、今の会社では他の部署でもできない場合は転職を選ぶべきと言えます。その場合も転職先が決まるまでは会社を辞めないことをおすすめします。
8-2. 転職エージェント編
- Q1. 仕事をしているので電話での連絡は避けたいです。
- Q2. 転職エージェントの担当者と考え方は合わなかったら……と不安です。
- Q3. 勤務先・取引先にバレてしまいませんか?
- Q4. 地方に住んでいるのですが、転職エージェントは利用できますか?
- Q5. なるべく早く転職するコツはありますか?
Q1. 仕事をしているので電話での連絡は避けたいです。
多くのエージェントは希望をすれば、メールやLINEのみで連絡を取ることができます。
ただし、登録時の電話面談のみは行いましょう。電話面談は、担当者に自分の経歴や希望条件を伝え、転職活動の方向性を決める重要な機会です。
電話面談後は、メールのみでやり取りをすることも出来るので、初回の面談だけは30分程度時間をとって面談をすることをおすすめします。
Q2. 転職エージェントの担当者と考え方は合わなかったら……と不安です。
転職サイトでは、担当者をいつでも変更することができます。
口コミの良い大手サイトでも、担当者によっては十分なサポートをしてくれなかったり、自分の性格とは合わないと感じることがあります。
多くの転職エージェントでは、変更フォームへの入力や総合窓口へ連絡すると、担当者を変更することができます。担当者の変更は珍しいことではないので、合わないと感じたらすぐに変更をお願いしてみてください。
Q3. 勤務先・取引先にバレてしまいませんか?
ばれることは基本的にありません。
転職エージェントに登録した段階で、あなたの登録した情報は「転職エージェントのキャリアアドバイザーと担当部署」だけが分かる状態となります。勤務先や取引先が仮に転職エージェントで人材を募集している場合でも、あなたの情報にアクセスすることはありません。
唯一バレる可能性としては、「会社のメールアドレスで転職エージェントに登録してしまった場合」です。なので転職エージェントへの登録は必ず個人のアドレスから行うようにしてください。
情報漏洩が気になるという方もいるかもしれませんが、滅多に起きないと考えて大丈夫です。大手転職エージェントでは、各社ともに個人情報を守るために万全の対策を行なっており、厳しい第三者機関の監査が定期的に入っているからです。
Q4. 地方に住んでいるのですが、転職エージェントは利用できますか?
地方でも転職エージェントを利用することができます。大手転職エージェントは全国に相談会場を設け営業所を持っていたり、電話・Webでの面談を受け付けています。
新型コロナウイルスの影響で、ほとんどの転職エージェントは電話かビデオ電話で面談を行うため、特に困ることはありません。
地域に密着した求人情報を持っているエージェントもいるため、地方で転職を考えている銀行員も安心です。
Q5. なるべく早く転職するコツはありますか?
なるべく早く転職をするには、登録時のキャリアカウンセリングで「すぐにでも転職したい」と転職意欲の高さをアピールしましょう。
転職エージェントは、登録者の入社が決まると、転職エージェントは企業から仲介料(年収の30%前後)を受けとっています。そのため売上につながる、早く転職してくれる人を優先的にサポートするのです。
事前に自己分析を行い、仕事選びの軸を明確にしておくことも、転職意欲が高いと評価されるのでおすすめです。
9. まとめ
仕事を辞めたいと悩む人に、退職事情や仕事を辞めるべきかどうかの判断基準を説明しました。
鬱の症状が見られている、客観的に見て明らかに悪い労働環境で働いている場合は、自分の健康を第一に考え仕事を辞めるべきと言えます。一方で、とりあえず仕事を辞めたい人や会社ではなく部署に不満がある人は、もう一度辞めるべきかよく考える必要があります。
仕事を辞めると決めた場合も、1人で自己分析を行ったり仕事選びの軸を明確にするのは難しいものです。年齢が若いと経験やスキルをアピールしにくく、また年齢が上がると転職難度が上がるので不安が多いですよね。
仕事を辞めると決めたら、キャリアの相談から求人紹介、選考対策まで転職活動に関わるすべての工程でサポートしてくれる転職エージェントの利用がおすすめです。
リクルートエージェント | dodaエージェント | マイナビAGENT | |
利用者層 (目安年収) |
20代後半~50代 (300~700万円) |
20代後半~50代 (300~700万円 ) |
20代後半~30代 (300~500万円) |
総求人数 | 約403,000 (業界最多!!) |
約166,000 | 約70,000 |
満足度 |
|
|
|
特徴 | ・求人数No1! ・業界最大手で実績豊富 |
・職種問わず求人が豊富 ・地方の転職に強い |
・若年層向けサポートが好評 |
≫公式サイトを見る | ≫公式サイトを見る | ≫公式サイトを見る | |
≫解説を見る | ≫解説を見る | ≫解説を見る |
転職エージェントに相談しにくい場合は、転職・キャリア支援サービスを利用してみましょう。
←左右にスクロールできます→
キャリアプランを相談したい人におすすめ | 自分の業界や状況に近い経験がある人へ相談したい人におすすめ | ||||||
mybuddy(マイバディ) |
mento(メント) |
myPecon(マイペコン) |
me:Rise(ミライズ) | careena(キャリーナ) | ホンネメンター | Time Ticket(タイムチケット) | |
料金 | 3,000円/1回60分以内 | 初回5,500円 | 初回3,300円/1回30分以内 | トライアル42,900円 | 相談相手により 料金が変動 |
無料 任意でチップを送る |
相談相手・内容により 料金が変動 |
サポート方法 | オンライン面談 | オンライン面談 | オンライン面談+α | オンライン面談+α | 経験談記事の閲覧 オンラインセッション |
オンラインセッション | 相談相手による |
特徴 | ・面談は1回3000円で 何度でも受けられる |
・20代~30代に人気 | ・転職以外にも自己開発に 対する支援が得意 |
・複数回の面談を前提とした 体系的なサポート |
・経験談記事を読んでから 相談相手を決められる |
・チップ制なので 気軽に利用できる |
・30分単位で個人の時間を 売買できる |
≫公式サイトを見る | ≫公式サイトを見る | ≫公式サイトを見る | ≫公式サイトを見る | ≫公式サイトを見る | ≫公式サイトを見る | ≫公式サイトを見る | |
≫解説を見る | ≫解説を見る | ≫解説を見る | ≫解説を見る | ≫解説を見る | ≫解説を見る | ≫解説を見る |
あなたの未来が明るくなることを祈っております。
現役の転職コンサルタント集団。大手人材会社に在籍しているメンバーが多いため、執筆内容に制約がかからないように『匿名性』とし、裏事情やノウハウを包み隠さずにご紹介しています。