退職の切り出し方で失敗しないための全ポイント

退職 切り出し方

「退職することを上司にどう切り出すべきだろう」「お世話になったし、言いにくいなあ」など、退職が決まっても切り出す事はためらいますよね。

実は退職時の切り出し方にはいくつかのポイントがあり、それらを守れば意外とあっさりと退職手続きを進めることができます。

逆に、無計画に退職を進めてしまうと、次のキャリアに悪影響が出てしまう可能性もあります。

ここでは、新卒から3年働いた会社を辞める際、一度退職の切出しに失敗し、退職時期を半年ずれ込ませてしまった苦い経験を持つ筆者が、自身の経験をもとに退職を切り出す相手別にどう切り出す事が最も理想的なのか、失敗がないのかを下記の流れでご紹介していきます。

  1. 上司に「いつ」「どこで」「どのように」切り出すべきか
  2. 上司へ切り出すにあたっての4つの注意事項
  3. 同僚や家族にどう切り出すべきか
  4. 介護・結婚・出産・・・こんなときはどうする?

このページを読めば、円満退職に向けて最高のスタートをきる事ができるので、ぜひ参考にしてみてください。

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1. 上司に「いつ」「どこで」「どのように」切り出すべきか

退職が決まった場合は、まずは直属の上司に伝えるべきです。

上司よりも先に同僚等に話してしまうと、社内によからぬ噂が流れてしまいますし、上司の心象としても好ましくないので、あなた自身が上司に切り出しにくくなります。

そこでまずは上司に具体的にいつ、どこで、どう切り出すベきかご紹介します。

1-1. いつ切り出すべきか

切り出す時期とタイミングについて見ていきましょう。

①切り出す時期

退職の1〜2ヶ月前です。

法律では2週間前に退職を申し出れば辞められると定められています。

しかし、引き継ぎや社内外への挨拶、有給の消化等をきちんと行うために早いに越した事はありません。

そういった事から、2ヶ月前での申し出が理想的ですが、転職先から早期入社を求められる事も多く、1ヶ月前の申し出が一般的となっています。

また、退職の申し出に関しては会社独自のルールを設けている企業もあるため、就業規則を確認しましょう。

②切り出すタイミング

朝の時間帯もしくは業務終了後の時間が良いです。

理由は、忙しい日中の時間だと「今は忙しい」と退職の話を逸らされるきっかけになってしまう可能性があるからです。

業務内容にもよりますが、上司が忙しい時間は避けましょう。

1-2. どこで切り出すべきか

社内の空き会議室など、切り出す場所は一目につきにくく、また話も漏れない場所が良いです。

これは退職決定前に話している所を見られたり、聞かれてしまうしまう事で社内に余計な噂をたてられないようにするためです。

1-3. どのように切り出すべきか

切り出すときの内容も大切です。

①まずははっきりと辞意を伝える

「お話があります」と上司を呼び出し、辞めたい旨といつ辞めるかをはっきりと伝えましょう。

そして、声のトーンもいつもより数段階真剣なものにし、退職が苦渋の決断である事を伝わるようにする事で、後々の引き止めが緩和されます。

②理由は個人的なものに

切り出した時、なぜ辞めるのか・辞めた後どうするのかは必ず聞かれます。

それに対して、法的にも、常識的にも「一身上の都合」でかまわないのですが、それでは納得してもらえないケースが多いです。

会社もあなたの退職を全力で阻止したいため追求してきます。

もし、「一身上の都合」で受け入れてもらえず、辞める理由を言うときも、注意が必要です。

理由は「個人的なもの」にしましょう。

なぜなら、会社への不満であればそこを改善すれば(部署を変える・給与を上げるなど)、引き止められると考えられてしまうためです。

あくまでも「個人的」かつ「前向き」な理由にしましょう。

下記に退職理由の例を1つご紹介します。

今の職場に不満は全くありません。

しかし、自分のキャリアを考えた際に、将来的に○○の仕事をしたいと考えております。

そして、そのために△△業界での経験が自分では必要です。

しかしながら、今の会社ではそれが厳しく、どうしても△△に特化した仕事ができる企業に転職したいと考えているため、退職をさせていただきたいです。

以上のような前向きかつ、今の会社では実現が厳しい事を理由にする事で受け入れてもらいやすくなります。

③引き止めは断固として断る

よほど人員が余っている会社・部署でない限り、上司には引き止められるでしょう。理由は下記の2点です。

  • あなたが貴重な戦力だから
  • 上司の保身のため(部下を辞めさせたというレッテルを貼られるのを恐れる)

そして引き止めにあって、いい条件を出されても決して意思は曲げないようにしましょう。

理由は下記の通りです。

  • いい条件が、引き止めるための上司の虚言である可能性がある
  • 一度退職の意思を表した事で今後社内で腫れ物扱いをされる可能性がある
  • 今後、退職をしたくなってもしにくくなる

以上のように、引き止められてから退職を止める事は大きなリスクが伴います。

そのため、半端な気持ちであれば退職の意思は口にすべきではありません。

引き止められた際は、今までお世話になった事と、引き止めてもらった事への感謝の気持ちを伝えて断固として断りましょう。

2. 上司へ切り出すにあたっての4つの注意事項

上司への切り出しにあたって注意事項が4つあります。

これを守らないと転職ができなくなる可能性もあるため、注意してください。

2-1. メールでの退職の切り出しはNG

退職の切り出しはメールではなく対面にて行いましょう。

理由は、上司が一方的であると捉えてしまい、上司との関係が大きく悪化する事で、あなた自身が退職日まで働きにくくなってしまう恐れがあるからです。

2-2. 切り出す際の話しかけ方に注意

「ご相談がある」と話すのは避けましょう。

理由は、「相談」であれば退職するときに引き止める余地があると相手に思われてしまう可能性があるためです。

退職する決意が固まっているのならば「ご相談が~」とは言わずに「お話が~」と切り出した方が良いでしょう。

2-3. 上司を呼び寄せる際のメールに注意

「お話があるので時間をください」と社内のアポをメールで取る文化の企業も多いかと思います。

しかし、その際退職の話である旨は必ず伏せて、何の話か事前に知られないようにしましょう。

理由は面談の冒頭から退職を切り出しにくい雰囲気を作られてしまう恐れがあるためです。

2-4. 転職先を聞かれた際に注意

退職届が受理されるまで、転職先は言わない方が良いです。理由は下記の2点です。

  • その後の退職交渉で転職先のネガティブな情報を聞かされる
  • 取引等があった場合、圧力をかけられ転職の話がなくなる

もし、聞かれた場合は「○○業界です」と伝えれば良いでしょう。法的にも常識的にもここは伝える必要はありません。

3. 同僚や家族にどう切り出すべきか

退職にあたって親しい同僚や家族にも理解をしてもらう必要がありますよね。

下記に同僚や家族への切り出し方のポイントをまとめてみました。

3-1. 同僚への切り出し方

同僚へは上司との交渉が終わり、退職日が決定してから上司に相談しながら決めましょう。

①どんなに親しくても上司との交渉前はNG

どんなに親しくても上司への切り出しの前に同僚に伝える事は避けましょう。

理由は、何かの間違いで噂が流れてしまった時に、あなたが退職を切り出しにくくなってしまうからです。

②上司との話し合い後も慎重に

同僚にいつ打ち明けるかは、上司と相談の上決定するのが良いです。

なぜなら早すぎるとあなたが職場で仕事をしにくくなる期間が長くなりますし、遅すぎると引き継ぎに影響するためです。

引き継ぎに影響がない時期を上司と一緒に相談して決めましょう。

3-2. 家族にへの切り出し方

家族への連絡は転職が確定する前に行っておくと安心でしょう。

①配偶者には転職活動前から伝えておく

転職する事で年収や安定性が落ちる場合、配偶者は賛成してくれないでしょう。

そのため、転職活動を開始する前から価値観を共有しておく必要があります。

そうする事で、いざ転職が決まった際も応援してくれるでしょう。

②両親への報告も忘れずに

自分の両親は事後報告でも応援してくれるケースも多いですが、不安であれば転職活動を開始する前から、あなたの価値観を伝えておきましょう。

しかし、一番の壁は配偶者の両親でしょう。

配偶者の両親は自分の子供の幸せを一番に考えており、転職先の年収や安定性を見て反対してくる可能性が高いです。

それに対しては、①のように配偶者に事前に賛成してもらい、両親に対して後押しをしてもらう必要があります。

③配偶者や両親、家族全員から反対されたときの対処法

①②の手順を踏んでも転職先の安定性や年収が下がる場合、家族全員に反対されるケースは多いです。

そんな相手に転職先の成長性等を伝えてもなかなか響かないでしょう。

そういった時に有効なのは「期間を区切る」事です。

例えば「30歳まで挑戦させて欲しい、だめだったら諦める」などです。

有効な理由は熱意を見せられ、また期間を区切る事で将来をしっかり考えての決断である事を伝えられるからです。

①〜③をご説明しましたが、納得してもらうために最も必要なことは普段から家族への信頼を積み重ねておく事です。

4. 介護・結婚・出産・・・こんなときはどうする?

転職以外にも、家庭の理由や結婚など辞める理由はいっぱいありますよね。

下記にそのような場合の切り出し方のコツを記載しました。

基本的には転職の場合と変わりませんが、下記も参考にしてみてください。

また、転職の理由が思い浮かばない場合は下記の理由を使ってしまうのも一つの手です。

4-1. 介護は退職理由として好ましい

介護が理由であれば、上司の反対も少ないためはっきりと伝えるべきです。

反対が少ない理由は家族の介護である場合、詳細まで聞く事もはばかられるためです。

そのため、家庭環境が知られておらず、退職後も付き合いを一切しないのであれば介護が理由でなくとも介護であると言ってしまうのも手段の一つです。

4-2. 結婚・出産も良い理由、でも気をつけて

結婚や出産が理由の場合もおめでたい話なので納得してくれるケースが多いです。

ただ、結婚・出産後も働きやすい環境が整っている場合は下記のようになぜ退職するのかを聞いてくる場合もあるので答えを用意しておきましょう。

『うちは産休取れるし、産休のあとも問題なく働いてる女性はたくさんいるよ。なんでわざわざ辞めちゃうの?』

回答例は下記のようなものがあります。

私は、一つの事を中途半端にせずにやりたいという気持ちが人一倍強い人間です。

今までは仕事を一番に考えて働いてきましたが、育児が始まればどちらかが中途半端になってしまいます。

それを自分で許せないため、退職させていただきたいです。

さらに、結婚や出産に対して過剰に反応してくる人もいるので、浮かれた雰囲気にならないように注意しましょう。

5. さいごに

退職の切り出し方のポイントをご紹介してきたのですがいかがだったでしょうか。

筆者は一度上司からの引き止めに負け、その後辞めるのにかなり苦労しました。

あなたにはそういった事がないよう、ご紹介したポイントをしっかり守って退職の切り出しを成功させてほしいです。

あなたの退職後の人生がより良いものである事を心から願っています。

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