看護師の転職

東京で転職したい看護師必見!求人探し全手段&おすすめ転職サイト

東京都で看護師に転職するための求人情報公開

東京都内での転職をお考えの看護師の方に向けて、この記事では都内の転職で押さえておくべき知識をすべて解説します。

東京での看護師転職を成功させるためには、どれだけ効率よく求人情報を得られるかがカギを握ります。

少ない選択肢の中から職場を選ぼうとすると「早く転職したいのに全然求人が見つからない」「焦って転職先を決めてしまい、人間関係が悪い職場で働くことになった」事態になりかねないからです。

そこでこの記事ではまず「効率的な求人探しの方法」を全パターン紹介し、そのあと「転職活動で押さえておくべきポイント」を、網羅的に解説します。

続きを読む

看護師の仕事・職場の種類一覧!仕事内容や働き方をどこよりも分かりやすく解説

「看護師の資格でできる仕事ってなんだろう?」「どんな働き方があるの?」と、気になっていませんか。

看護師は、病院やクリニックで働くイメージが強いですが、実はそれ以外にも様々な職場でニーズがあります。

この記事では、元看護師で転職経験もある私が、看護師資格があれば働ける24の職場の特徴、仕事内容、向いている人などについて徹底的に解説します。

続きを読む

精神科の看護師を辞めたい!8つの理由と辞めると決める前に必ず試してほしいこと

精神科 看護師 辞めたい

「精神科の看護師を辞めたい」「別の診療科に転職しようかな」と考えていませんか。

患者との意思疎通の難しさや無力感から、「頑張ろうとは思うものの、もう限界かも」と疲弊してしまう看護師さんは少なくありません。

まず前提として、限界だと感じる状態で無理をし続けるのは避けるべきです。体力・メンタル的にもう無理と思うなら、退職するのが賢明でしょう。

ただ辞めたい理由によっては、勢いのままに転職しない方が良いこともあります。きちんと辞めたいと思う理由を見極めて、それに合わせて最善の選択をしましょう。

この記事では、精神科の看護師を辞めたいと思い悩んだときにどうすれば良いのか、元転職コンサルタントの経験をもとに解説していきます。

続きを読む

メディカルキュービックの評判は悪い?利用者のアンケート調査を実施して分かった登録前の注意点

「メディカルキュービックって評判悪いの?」
「評判悪いなら使うのやめようかな」

と悩みますよね。

当サイトではメディカルキュービックの評判を調査するために、転職経験者を対象にした独自アンケートを実施し、さらにTwitterなどネット上でメディカルキュービックについて言及しているコメントの収集を試みました。

しかし、結果から先にお伝えすると、メディカルキュービックに関する口コミは、アンケート・ネット上ともに一切見当たりませんでした。
(調査実施期間:2021/3/1~2021/3/14)

公式サイトから16年以上の紹介実績があることが分かりますが、利用者のリアルな意見が存在しない以上、メディカルキュービックだけを活用するのは心もとないので、結論としては「可能な限り大手転職サイトと併用するのが賢明」です。

この記事では、転職のプロとして数多くの看護師転職をサポートしてきた私が、メディカルキュービックのサービス内容を調査し、他サイトとの比較のうえで、登録に値するサービスなのか徹底検証していきます。

続きを読む

助産師になるには?最短で資格取得できる方法や主婦・社会人の方向けのやり方を解説

助産師になるには

「助産師になりたい!」
「どうすればなれるの?」

と考えていませんか?

助産師になるには、「看護師資格」と「助産師資格」の両方を取得する必要があります。

なお、受験資格を得るには看護師・助産師養成課程を卒業しなければならないため、資格を一切保有していない方の場合、助産師になるまでに最短でも4年かかります。

本記事ではこれまで転職のプロとして医療分野の転職支援をしてきた私が、助産師になるための方法や助産師の仕事内容について解説します。

続きを読む

産業保健師になるには|資格取得の方法と内定獲得までの最短ルートを紹介!

産業保健師 になるには

「産業保健師になるにはどうしたらよいのだろう」「最短ルートで就職したい」と考えていませんか?

まず、産業保健師になるには看護師と保健師の国家資格を取得する必要があります。

また、資格を取得した後は企業の選考を受けるため、産業保健師になるまでの道のりは長く険しいものとなります。

このように産業保健師になるまでには様々なステップがあるため、自分に最適なルートを考え、しっかりと対策を立てていくことが大切です。

ここでは、これまで多くの保健師の転職をサポートしてきた私が、産業保健師になるまでに必要な知識を紹介していきます。

続きを読む

eナースの評判は悪い?200人の口コミを徹底検証して分かった登録前の注意点

「eナースネットって評判悪いの?」
「評判悪いなら使うのやめようかな」

と悩みますよね。

eナースは公的機関が運営するサービスであり、信頼できますが、「サイトが使いにくい」「求人の質が低い」などのネガティブな口コミも散見されます。

ただeナースは、担当者のサポートが手厚く、転職サイトにはない強みもあるため、良い面・悪い面を正しく理解したうえで利用すれば、転職活動の心強い存在となるでしょう。

この記事では、eナースに関する口コミをもとに、評判を中立な立場で徹底検証しました。

続きを読む

コメディカルドットコムの評判は?|看護師・介護従事者の 口コミ評判を転職のプロが徹底検証

  • コメディカルドットコムの評判は?
  • どんなサービスがあるのだろう

などと、気になってはいませんか?

コメディカルドットコムは、会員登録不要で利用できるサービスなので、転職するか決めかねている人にはぴったりのサービスと言えるでしょう。

しかし「直接応募型サイト」なので、エージェントのサポートがなく1人で転職するのは難易度が高いというデメリットが存在するのも事実です。

そのため、他の転職サイトと併用することで転職をグッと有利に進めていくことができるでしょう。

この記事では、医療業界転職のプロである私が以下2点について解説していきます。

この記事でわかること

  • コメディカルドットコムのメリット・デメリット
  • 利用する前に知っておくべき注意点

続きを読む

看護師の給料アップに資格取得は役立つ?年収を上げる現実的な方法とは

看護師 給料アップ 資格

「資格を取れば給料上がる?」「看護師の年収アップにおすすめの資格を知りたい」とお考えですね。

結論から言うと、資格取得は給料アップにつながりません。

資格を評価する給与体系の病院はほとんどないからです。仮に認定看護師などの資格を取り、手当が付与されたとしても、その額は数千円ほど。費用対効果があまりに悪く、割に合いません。

ただし、資格勉強はあなたのスキルアップに有効で、資格を取得すると市場価値を高められます。理想の職場に転職しやすくなるので、長い目で見れば給料・待遇の良い職場で働けるようになります。

つまり、資格取得がすぐに給料アップにつながることはありませんが、キャリアアップにはなるので、長期的にみると給料・待遇に良い影響を与えると言えるでしょう。ぜひ本記事で紹介する資格取得を検討してみてください。

この記事では、数多くの看護師転職をサポートしてきた私が、キャリアアップに有効な資格を紹介します。すぐに給料を上げたい方は、本記事後半で紹介する「資格取得以外の給料アップ方法」を参考にしてください。

続きを読む

看護師向け転職サイトの仕組みを解説!無料で利用できる理由やおすすめの転職サイトも紹介

転職サイト 仕組み

「看護師の転職サイトってどういう仕組みなの?」
「本当に無料で利用できるの?」

看護師の転職サイトは、看護師の人材を求める施設に転職を希望する看護師を紹介し、施設から人材紹介料を受け取って運営を成り立たせています。そのため、利用者は完全無料で安心して利用できます。

この記事では、納得のうえで安心して転職サイトを利用できるようサービスの仕組みをさらに深掘りしていきます!転職サイトを使うメリット・デメリットも紹介していくので、利用を検討する際の参考にしてみてください。

この記事を読むとわかること

  • 看護師向けの転職サイトが無料で使える仕組み
  • 看護師の転職サイトを利用するメリット
  • 看護師の転職サイトを利用するデメリット
  • 看護師の転職サイトに登録したあとの流れ
  • 看護師の転職サイトを使うべき人の特徴
  • 看護師の転職サイトを使わない方がいい人の特徴
  • おすすめの看護師向け転職サイト
  • 転職サイト以外のサービス
  • 看護師向け転職サイトに関するよくある質問
看護師723名が選んだ人気の転職サイト

編集部が実施した看護師723名へのアンケート調査に基づくサポート力や求人の数・質への満足度が高い転職サイトベスト3は、下記の3つ。

キャリア・転職に悩んでいたり、今の仕事・職場から離れようかなと考えていたりするすべての看護師におすすめの相談先です。

左右にスクロールできます。

おすすめ転職サイト口コミ満足度公開求人数おすすめポイント
1位:看護roo!
(看護ルー)

4.3点

約5.9万件
  • 利用者満足度No. 1(編集部調べ)
  • 面接対策・サポートも手厚い定番の転職サイト

2位:マイナビ看護師

4.2点

約4.6万件
  • 全国に拠点があり地方にも強い
  • 初めての転職から企業転職まで抜群の支援
レバウェル看護(旧・看護のお仕事) ロゴ3位:レバウェル看護
(旧・看護のお仕事)

4.0点

約14.1万件
  • 圧倒的公開求人数を誇る大手サイト
  • 取材に基づくリアルな施設情報を教えてくれる

〔求人数〕2023年1月5日時点

看護師向けの転職サイトが無料で使える仕組み

転職サイトの仕組み

転職サイトは、看護師を求めている病院と仕事を探している看護師を繋いで転職活動をサポートするサービスです。

求人を紹介してもらえるだけでなく、履歴書の転職や面接の対策などの手厚いサポートも受けられるので、中には本当に無料で利用できるのか不安になる方もいるでしょう。

安心して看護師向けの転職サイトを使うためにも、無料で使える仕組みを解説していきます。

転職サイトは人材紹介料で運営している

転職サイトの仕組み
転職サイトは人材を探している病院やクリニックに求職者を紹介し、看護師の入職が決まれば人材紹介料(成功報酬)が受け取れます。

転職サイトはその報酬で運営が成り立っているので、求職者は無料でサービスを利用できるのです。

利用者から手数料を受け取る行為が法律で禁止されている

職業安定法で有料職業紹介事業者に対して以下のことを定めているため、対象となる転職サイトは求職者から原則手数料を徴収できません。

〈職業安定法32条3項〉
② 有料職業紹介事業者は、前項の規定にかかわらず、求職者からは手数料を徴収してはならない。

引用:職業安定法32条の3第2項/e-Gov法令検索

人材紹介会社が職業安定法に違反した場合、業務停止になったり紹介業者としての許可が取り消されたりします。

このように転職サイトが無料で利用できる理由は法律も関係しているのです。

看護師の転職サイトを利用する5つのメリット

転職サイトのメリット

転職サイトは無料で利用できる以外にも、次のようなメリットが得られます。

それぞれ順番に解説していきます。

希望にあった求人を探してくれる

転職サイトでは担当者があなたの希望に合った求人を探して提案してくれます。

看護師転職のプロが一般には公開されていない非公開求人も含む豊富な求人の中から、探してくれるのであなたにぴったりの求人が見つかりやすいです。

転職サイトの仕組み

一方、看護師の転職では掲載されている求人から自分で希望条件に合う職場を探して応募する求人情報サイトを使うという手段もあります。

求人情報サイトの仕組み

自分で求人を探さなければいけない求人情報サイトとは違い、公開された求人の中から自分で探して応募する手間が省けるので働きながら転職活動をすすめる忙しい人におすすめです。

また、転職サイトでは担当者が休日数や各種手当など求人情報サイトよりも多くの希望を反映して求人を探してくれるのも魅力の一つです。

条件の良い非公開求人を紹介してくれる

転職サイトを利用すると、求人情報誌や他の転職サイトには公開されていない非公開求人を紹介してもらえる可能性があります。

なぜ非公開で求人を募集しているのかというと、条件がいいため応募が殺到してしまうのを防ぐためや、現在その職場で働いている看護師より良い条件を設定しているためです。

そのため一般には公開せず、転職サイト登録者の中でも意欲的でレベルの高い求職者を紹介してもらうことで応募者を絞っています。

「なかなか希望に合う求人が見つからない」と悩んでいる方も、転職サイトを利用すれば思わぬ好条件の求人と出会えるかもしれません。

職場の内情を教えてくれる

転職サイトを利用すると、個人では知ることの難しい職場の内情を教えてもらえます。

例えばこのような声が見られました。

口コミ・評判

Tさん(30-34歳・-299万円・パート)
転職サイトには掲載されていないが、個人的にリサーチし気になっている求人を伝えたら、コンタクトをとってくれた。また、転職サイト目線で良い求人か、あまりオススメできない求人か教えてくれた。職場のホームページには掲載されていない、情報(職場の雰囲気、評判)を教えてくれた。

このように、個人で調べても分からない職場の雰囲気や実際の評判を転職サイトを利用すれば把握しやすくなるでしょう。

自分に合った職場なのかを前もって知ることができれば、転職後のミスマッチを防げるでしょう。

面接対策や書類添削などのフォローが手厚い

転職サイトは、面接対策や書類添削などのサポートが充実しているため、転職活動を有利に進められるでしょう。

サービス内容は転職サイトによって異なりますが、主に以下のようなサポートが受けられます。

〈転職サイトのサポート例〉

  • 求人紹介
  • 履歴書や職務経歴書の作成・添削
  • 面接練習
  • 面接日の調整
  • 選考中の悩み相談

転職サイトは求職者と企業を結びつけてきた数々の支援実績があるため、転職の合格率を高めるノウハウをたくさんもっています。そのためプロの手厚いフォローがあれば、転職活動は間違いなく有利に進むでしょう。

条件交渉をしてくれる

転職サイトの中には、労働条件や待遇面に関する条件の交渉を代理してくれるところもあります。

自分では頼みづらい給与や労働時間の条件も、代わりに交渉してくれるので、気になる職場で理想の条件を叶えたいなら依頼してみるのもよいでしょう。

担当者は「どうすれば交渉を快く聞き入れてもらえるか」というプロ目線で企業とコンタクトを取ってくれるので、自分で交渉するよりもスムーズに話が進むはずです。

下記の記事でも転職サイトを利用すべきポイントについて詳しくまとめています。
転職サイトの選び方や失敗しないための注意点なども解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

看護師の転職サイトを利用する3つのデメリット

転職サイトのデメリット

看護師向けの転職サイトは、非公開求人を紹介してくれたり、条件交渉を代行してくれたりといったメリットがあるものの、中には下記のようなデメリットを感じてしまう方がいるのも事実です。

それぞれ順番に見ていきましょう。

希望する求人を紹介してもらえない

1つ目に「希望する求人を紹介してもらえない」という点が挙げられます。

質の悪い転職サイトによっては、紹介してくれた求人がブラックな病院であったり、担当者の経験・知識の差によっても、紹介してくれる求人の質が変わったりすることがあります。

実際に質の悪い転職サイトを使って失敗したと感じる人の例を紹介します。

口コミ・評判

(45-50歳・300-399万円・正社員)
転職サイトからの説明と、実際に入職しての職場環境が全く異なっていた。転職サイト・エージェントからの説明では、紹介先の職場において、めったに退職者がおられず、なかなか募集枠が空かないということでした。長年勤続される人が殆どで、それだけとても働きやすい環境であるとのことでしたが、入職してみると、十数人単位で次々とスタッフが辞めていく、入れ替わりの激しい職場で大変でした。

転職サイトの担当者の中には、利用者を早く転職して報酬を貰おうと事実とは異なる内容を伝えたり、マイナス面を隠したりして求人紹介する人もいます。そうなると、求職者は転職後に職場の現状を知るという事態に…。

そのため、転職サイトに登録する前には口コミや評判をよく確認してサービスの質を見極めましょう。

また、求人に関してこのような声も聞こえました。

口コミ・評判

Aさん (40-44歳・-299万円・パート)
自分のしたくないという条件を満たす転職先に出会うのは、とても難しいと感じた。何か妥協しなければ、話が進まず苦労した。

希望条件が多いと、豊富な求人が揃う転職サイトでも希望条件に合う転職先が見つからないケースもあるようです。

担当者の質が悪い

転職サイトを利用するからとはいえ、必ずしも相性の良い担当者がつくとは限りません。

担当者を指名できるものでもないため、専門知識が浅かったり、連絡が取りにくかったりといったスタッフが担当になることもあります。

相性の悪い担当者に当たってしまった場合、次のようなトラブルが起きる可能性が高まるため注意しましょう。

相性の悪い担当者に当たってしまったときに起こるトラブル例

  • 的外れな求人を紹介される
  • 選考対策で手を抜かれる
  • 連絡がしつこい
  • 連絡がつかず、スムーズに転職活動を進められない

以下は、実際に相性の悪い担当者に当たってしまった利用者の声です。

口コミ・評判

Yさん(25-29歳・300-399万円・パート)
毎日夜転職サイトから電話が来て、はやく向こうも決めさせたいというのもあるのかちょっと煩わしくて困りました。

口コミ・評判

Sさん(35-39歳・-299万円・パート)
以前登録していたサイトでは募集の終わった求人広告がいつまでもネット上に掲載されていたり、こちらからどんどん相談しないと全く求人を紹介してくれなかったりしたので困りました。

あまりにも担当者の対応や態度が悪いと感じたら、他の人に変えてもらうこともできるので問い合わせてみるのもよいでしょう。

倍率が高い病院では採用率が下がるケースもある

条件が良く、応募者が多数集まる病院では採用率が下がるケースもあります。

先ほどご説明した通り、転職サイトを仲介した採用では高額な手数料を払わなければいけないからです。

例えば、同じような経歴やスキルを持つ「転職サイト経由の候補者」と「直接応募の候補者」がいた場合、病院は後者を優先して採用することが多いです。そうすれば、病院はコストを最小限に看護師を採用できます。

人材紹介料は数百万円かかることも…。それは病院にとって高いコストです。実際に、8割を超える病院が「転職サイトの紹介手数料は高すぎると感じている」と回答しています。

転職サイトの紹介手数料について

出典:「病院の人材紹介手数料」に関するアンケート調査

このように、病院側は同じ条件で採用できる場合は紹介手数料がかかる転職サイト経由での採用を見送る場合があります。

転職したい病院は決まっているのに、応募方法を理由に不採用となってしまうのはもったいないので、転職したい病院が明確に決まっている場合は直接応募することをおすすめします。

下記の記事でも、看護師の転職サイトにおけるデメリットを紹介しているので、登録に迷っている方はこちらの記事もぜひ参考にしてみてください。

看護師の転職サイトに登録したあとの流れ

転職サイトの利用手順

転職サイトを初めて利用する方であれば、まず何から始めればいいのかわからない方もいるでしょう。

ここでは看護師の転職サイトに登録したあとの利用の流れを解説していきます。

それぞれ詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

STEP1. 登録後、担当者から連絡が来る

まずは転職サイトの公式ページにアクセスし、氏名や生年月日などを入力します。ほとんどのサイトで、登録は1分程度で完了するため、仕事や家事で忙しい方でも手軽に登録が可能です。

登録完了後は、数日以内に電話・メールでサイトの担当者から連絡が来ます。転職希望時期や志望職種などを大まかに質問されますが、事前に準備などをする必要はありません。

初回の連絡は数分程度で終わります。その際、次のステップであるキャリアカウンセリングの日程調整などをおこないます。

STEP2. キャリアカウンセリングを受ける

転職をサポートしてくれるキャリアコンサルタントと、一対一で面談(キャリアヒアリング)を行います。

面談といっても、ほぼすべてのサイトで電話やビデオ通話を用いてオンラインで実施されます。都市部在住で、近隣に拠点のあるサイトを利用する場合は、対面面談も選択可能です。

キャリアカウンセリングでは以下のような話題で話を進めていきます。

キャリアカウンセリングの内容

  • 現在の転職市場について
  • これまでの職歴や身につけたスキル
  • 転職を決めた理由
  • 転職先に希望する条件
  • 将来的なキャリアビジョン

キャリアカウンセリングでは、転職支援のプロから客観的な意見をもらいながら、転職活動の方向性を定めていきます。自身の考えを整理できる良い機会なので、じっくり時間をかけておこないましょう。

STEP3. 求人を紹介してもらう

面談の内容に合わせて、キャリアコンサルタントが求人を紹介してくれます。自分で探す手間が省けるので、転職活動を効率的に進められるでしょう。

また非公開求人の中からニーズに合ったものを提案してもらえるのも、転職サイトならではの利点です。

自分の条件に合った病院やクリニックが見つかったら、応募に向けての準備を始めましょう。

STEP4. 応募書類の添削を受ける

応募先の病院が決まれば、履歴書と職務経歴書の作成をおこないます。

転職サイトによっては、書類添削のサービスを提供しているところもあり、はじめて転職する方でもクオリティの高い書類を作成できるでしょう。

書類の準備に不安がある方は、書類添削サービスのある転職サイトに登録するのがおすすめです。

STEP5. 面接対策を受ける

書類が完成したら、転職サイト経由で求人に応募します。

その際、キャリアコンサルタントが推薦文を添えてくれることがあります。推薦文は、応募書類からは伝わりづらいあなたの魅力を、代わりに伝えてくれるものです。どんな内容を書いてくれているのか確認もできるので、気になる方は担当者に尋ねてみてください。

書類選考に通過したら、次は面接へと進みます。書類選考期間は病院次第ですが、目安として1~2週間程度と想定しておきましょう。

STEP6. 選考に通過した場合は病院で面接を行う

希望者は面接対策を受けられます。特に、転職サイトと病院がもともと深い関係を築いている場合は、「面接官はどんな人なのか」「どのような質問をされるのか」などを事前に把握できます。これも、転職サイトを利用するメリットの一つです。

なお、面接日の調整なども転職サイトが代行してくれます。

STEP7. 内定の手続き・内定辞退

面接から約1週間ほどが経つと、面接の合否連絡があります。そのまま内定の手続きへと進みますが、返事をする前に希望条件に間違いがないかを必ず確認してください。

もし採用条件に食い違いがあったり、給与や待遇などで再度相談したいことがあったりする場合は、転職サイトの担当者に相談しましょう。

また「第一希望の企業ではない」「条件が良い企業から内定をもらった」などの理由から、内定を辞退することも可能です。その場合は、その理由を担当者に正直に伝えて企業への対応をお願いしましょう。

なお、入社後も継続してサポートをおこなっている転職サイトもあるので、何か悩みがある場合は気軽に連絡してみてください。

看護師の転職サイトを使うべき人の特徴

転職サイトを使うべき人の特徴

人によって転職サイトの利用に向き・不向きがあります。まずは、転職サイトを使うべき人の特徴を以下にまとめました。

〈転職サイトを使うべき人の特徴〉

  • 初めての転職に不安を感じている
  • 仕事を続けながら転職活動をしたい
  • 自分で希望に合った求人を見つけられない
  • 条件の良い職場をいくつか検討して決めたい
  • なるべく早く転職したい

特に初めて転職する方は、転職サイトの利用を積極的に検討しましょう。

転職サイトは、あなたの内定が決まるまで転職活動を完全サポートしてくれます。面接や書類選考を突破するためのコツも教えてくれるので、転職に関する知識が全くない人にとって安心できる環境が整っているといえるでしょう。

また企業とのやり取りに必要な面談日の調整や、その他の諸連絡なども担当者が代わりにおこなってくれるので、仕事をしながらの転職活動で時間がない人にも転職サイトの利用はおすすめです。

看護師の転職サイトを使わない方がいい人の特徴

転職サイトを使わない方がいい人の特徴

転職サイトを使わない方がいい人の特徴は以下のとおりです。。

〈転職サイトを使わないべき人の特徴〉

  • 転職したい病院が決まっている
  • 半年以上かけてゆっくりと転職したい
  • 自分で条件の合う求人を見つけられる自信のある人

すでに転職したい病院が決まっている人は、転職サイトを介さず病院のホームページから問い合わせ先を調べて直接連絡した方がスムーズでしょう。

また、ゆっくり転職活動を進めたい人に転職サイトの利用は向いていません。担当者もビジネスなので求職者を早く内定させたいと考えています。そのため連絡や進行のテンポが早い傾向にあり、求職者のペースで転職活動を進めるのは難しいでしょう。

看護師向けの転職サイトならここ!おすすめ3選を紹介

おすすめの転職サイト

看護師向けの転職サイトは種類が多く、どのサイトを利用すべきか悩んでいる方もいるでしょう。

ここでは看護師向けのおすすめ転職サイトを3社まとめました。
←左右にスクロールできます→

転職サイト求人数|総合満足度
1位
看護roo!
55,907件|◎4.3
利用者満足度96.3%、看護師さんからの人気No1の転職サイト。細かい条件で求人が探しやすく、面接対策&サポートも手厚い。
2位
レバウェル看護(旧 看護のお仕事)
135,763件|○3.8
総求人数トップレベル!累計40万人以上の利用者がいる転職サイト。LINEで最新の求人情報が得られるなど、気軽に転職活動ができる
3位
マイナビ看護師
60,875件|◎4.1
求職者のペースに合わせたサポートが強み。全国22箇所に相談会場があり、地方在住者も来社相談しやすい

それぞれの特徴を詳しくまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

1位.看護roo! | 看護師さん利用者満足度No.1

看護roo

〈看護roo!の特徴〉

  • 利用者満足度96.3%
  • 公開求人55,907件+非公開求人も多数
  • 面接同行や選考対策など手厚いサポート

看護roo!は、転職経験のある看護師さんから最も選ばれている、人気No1の看護師転職サイトです。登録者のみが閲覧・応募できる非公開求人も多数保有しています。

さらに、細かい条件を組み合わせて仕事探しができるので、希望にぴったりの求人を見つけられるでしょう。

看護roo!は、30年以上に渡る転職支援実績のある株式会社クイック(東証一部上場企業)が運営するサービスです。

信頼と実績も十分で、面接時に希望者には専任の女性スタッフが同行してくれるなど、きめ細かいサポートが魅力といえます。

〈こんな看護師さんにおすすめ〉

  • みんなが使っていて、実績豊富な人気のサイトを利用したい
  • 給与や条件、人間関係などが良い職場情報を知りたい
  • はじめての転職で不安なのでプロに相談したい

2位.レバウェル看護(旧 看護のお仕事) | 求人多数で選択肢の幅が広い!

レバウェル看護

〈レバウェル看護(旧看護のお仕事)の特徴〉

  • 累計利用者数40万人以上
  • 友だちに勧めたい転職サイトランキングNo.1
  • 総求人数は135,763件と転職サイトトップレベル

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)は、求人数がトップレベルの転職サイトです。
キャリアアドバイザーが、病院や施設を訪問して直接取材を行っており、現場のリアルな情報を詳細まで把握しています。

「人間関係や施設の雰囲気はどうか」「子育て中の看護師が働きやすい環境か」などの情報を踏まえて、最適な提案をしてもらえるでしょう。

また、LINEで「新着求人情報が届く」「担当のキャリアアドバイザーに相談できる」など、気軽に転職活動ができる点も魅力的です。

〈こんな看護師さんにおすすめ〉

  • できるだけたくさん求人が見たい
  • 職場の雰囲気や内部情報を知りたい
  • 気軽に求人探しがしたい

3位.マイナビ看護師|ペースに合わせて転職できる

マイナビ看護

〈マイナビ看護師の特徴〉

  • 看護師認知度4年連続No1の定番転職サイト
  • 求人数は6万件以上大手マイナビならではの情報ネットワークも強み

マイナビ看護師は、大手人材企業マイナビが運営する定番の転職サイトです。

数週間で内定を目指すスピード転職や、数ヶ月に渡ってゆっくりと職場を探すじっくり転職など、求職者の都合に合わせたスピード感でのサポートをしてくれます。

そのため「ゆっくりと考えたいのに連絡が煩わしい」「早く転職したいのにサポートが遅い」といったミスマッチもなく、自分のペースで転職活動を進められるでしょう。(面接の日程調整なども、キャリアアドバイザーが代行してくれます)

〈こんな看護師さんにおすすめ〉

  • なるべく早く次の仕事を見つけたい
  • 数ヶ月かけて余裕を持って転職活動したい

下記の記事でも、看護師向けのおすすめ転職サイトを多数まとめているので、気になる方はぜひご覧ください。

看護師向けの転職サイト以外ならハローワークやナースセンターを利用しよう

転職サイト以外のおすすめサービス

看護師向けの転職サイト以外にも、転職の相談やサポートをしてくれる機関はあります。

下記の表では、それぞれの特徴についてまとめているのでぜひ参考にしてみてください。
←左右にスクロールできます→

メリットデメリット
ハローワーク
  • 国公立病院や大学病院などの医療機関が求人を出している場合がある
  • 再就職手当を受けられる
  • 看護師求人に特化していない
  • 求人情報が古い場合がある
ナースセンター
  • 多くの職員が看護師としての勤務経験がある
  • キャリアの研修やセミナーが受けられる
  • 地方の求人は少ない傾向にある
  • 転職活動のプロではないため、書類添削、面接対策の質はあまり高くない場合がある
看護師向け派遣センター
  • 勤務日数や勤務時間など、自分に合わせて働ける
  • 単発派遣もある
老人ホームや社会福祉施設などの求人が多い

各機関それぞれ特色が異なります。自分にあったサポートや求人があれば、まずは相談だけでもしてみるとよいでしょう。

相談場所が増えれば、自分にあった職場に出会える可能性も広がるはずです。

看護師向け転職サイトに関するよくある質問

転職サイトに関するよくある質問

ここでは看護師向け転職サイトに関するよくある質問をまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

看護師向け転職サイトのキャリアアドバイザーって何ですか?

看護師向け転職サイトのキャリアアドバイザーとは、看護師の転職に精通し、求職者の転職活動をマンツーマンでサポートしてくれる方です。

書類の添削や面接対策、内定後の条件交渉などを行ってくれます。

転職サイトは使わない方がいいと言われる理由は何ですか?

転職サイトを使わない方がいいと言われる原因には、下記のような理由があります。

転職サイトを使わない方がいいと言われる理由

  • 転職活動を自分のペースで進められない
  • 希望条件に合った求人を紹介してもらえない

キャリアアドバイザーは求職者をなるべく早く内定させたいと思っているため、転職活動をサクサク進めがちです。そのため、自分のペースで転職活動を進めたい方には向いていないと言えるでしょう。

上記の理由以外に、こちらの記事でも転職サイトを使わない方がいいと言われる理由について詳しくまとめているので、ぜひご覧ください。

転職サイトを利用すれば必ず内定できますか?

転職サイトに登録したからとはいえ、必ず内定がもらえるとは限りません。

スキルや知識が不十分だったり、条件に合わなかったりすると、不採用になってしまう可能性もあります。

転職サイト経由で内定が決まればお祝い金がもらえるって話は本当ですか?

現在は就活や転職に成功しても、転職サイトからはお祝い金はもらえません。

職業安定法の改正で、2021年4月よりお祝い金として人材会社から求職者へ金銭を提供することが禁止されました。

今は金銭ではなく、会社の信頼性やサービスの質に納得したうえで、転職サイトに登録してもらう流れになっています。参考:厚生労働省

看護師向け転職サイトにおける仕組みのまとめ

転職サイトの仕組みまとめ

本記事では看護師向け転職サイトの仕組みやメリット・デメリットなどを解説しました。利用者は完全無料でサービスを受けられます。

看護師向けの転職サイトを利用するのが初めての方や、手厚いサポートを受けながら有利に転職活動を進めたい方は、ぜひ転職サイトを活用してみましょう。

【2022最新】助産師の年収は低い?その理由と年収アップを叶えるコツとは

「助産師の年収はどのくらいだろう」
「自分の職場は相場よりも低い……?」
と考えていませんか。

助産師の平均年収は約554万円と年収が高めの職業ですが、なかには年収に不満を感じる人もいるようです。

助産師の年収は職場選びで決まると言っても過言ではありません。年収相場の高い職場へ転職すれば年収アップが叶うことも多いです。

この記事では、転職のプロとして多くの助産師をサポートしてきた私が、助産師の年収相場を徹底分析し、年収が低いと言われる理由や、年収アップを叶える方法を説明します。

続きを読む

大学病院の看護師は大変?仕事内容の特徴や大学病院で働くメリット・デメリットを紹介

大学病院の看護師は忙しく大変なイメージがありますが、一般病院と仕事内容がどう違うのか、なぜ大変なのか具体的なイメージが湧かない人もいると思います。

実のところ、大学病院と一般病院の看護師の仕事内容はほぼ変わりません。

ただ一般病院にはない「教育機関」「研究機関」「地域の中核医療機関」としての役割があり、

  • 学生・新人教育が業務で大きな比重を占めていること
  • 一般病院では対応できない重症患者さんも多いこと

など大学病院ならではの特徴から、ハードワークになりやすい傾向にあります。

この記事では、大学病院勤務経験のある筆者が仕事内容の特徴を詳しく解説していきます。

  1. 大学病院看護師の仕事内容と特徴
  2. 大学病院に就職(転職)するメリット・デメリット
  3. 大学病院の看護師に向いている人
  4. 大学病院看護師の採用状況!若い人が多く中途採用は難しい?転職活動のポイントも

大学病院での働き方や採用の現状についても触れているので、大学病院への就職・転職に興味がある方はぜひ参考にしてください。

続きを読む

看護師の転職時期はいつがベスト?転職活動を始めるべきタイミングも解説

看護師 転職 時期

「看護師の転職におすすめな時期はいつ?」「転職活動はいつから始めればいい?」とお考えですね。

結論から言うと、看護師の転職活動は「次の職場で働き始めたい時期の3か月前」からスタートするのがベストです。

例えば、4月から新しい病院で働きたいなら、遅くとも1月から、余裕を持って仕事を探すなら12月から仕事探しを始めましょう。

この記事では、看護師転職のプロとして数多くのキャリアチェンジを支援してきた私が、「看護師が転職活動を始めるのにベストな時期」を図解をまじえながら分かりやすく解説します。

すべて読めば、いつどのタイミングで転職活動を始めれば良いか理解できるでしょう。

看護師723名が選んだ人気の転職サイト

編集部が実施した看護師723名へのアンケート調査に基づくサポート力や求人の数・質への満足度が高い転職サイトベスト3は、下記の3つ。

キャリア・転職に悩んでいたり、今の仕事・職場から離れようかなと考えていたりするすべての看護師におすすめの相談先です。

左右にスクロールできます。

おすすめ転職サイト口コミ満足度公開求人数おすすめポイント
1位:看護roo!
(看護ルー)

4.3点

約5.9万件
  • 利用者満足度No. 1(編集部調べ)
  • 面接対策・サポートも手厚い定番の転職サイト

2位:マイナビ看護師

4.2点

約4.6万件
  • 全国に拠点があり地方にも強い
  • 初めての転職から企業転職まで抜群の支援
レバウェル看護(旧・看護のお仕事) ロゴ3位:レバウェル看護
(旧・看護のお仕事)

4.0点

約14.1万件
  • 圧倒的公開求人数を誇る大手サイト
  • 取材に基づくリアルな施設情報を教えてくれる

〔求人数〕2023年1月5日時点

看護師が転職活動を始める時期は「入職希望の3か月前」がベスト

看護師が転職活動を始める時期は「入職希望の3か月前」がベスト

転職活動を始めるタイミングは、「次の職場で働き始めたい時期」から逆算して、早めに行動を始めることをおすすめします。

結論から言うと、「入職希望の3か月くらいの時期から、少しずつ転職活動の準備を始めておく」のがベストです。

転職活動の時期を考える上でポイントになるのは、

  • 転職活動にかかる期間
  • 辞めると職場に伝える時期

です。この2つの期間を考慮して、スケジュールを立てていきます。

働きながらの転職活動にかかる期間は「2か月前後」を目安にする

今の病院に勤めながら転職活動をするなら、期間は2か月前後かかると考えておきましょう。

流れとしては

  • 転職準備・求人探し:2週間~1か月
  • 応募・面接:1か月程度

が目安です。

一度退職して転職活動をする場合、時間に融通が効くのでスムーズに進みますが、働きながら仕事を探す場合、やや長期化する傾向にあります。

「このくらいの時期から働きたい」と大まかに考えておき、そこから逆算して2か月前から、以下のような準備を始めておきましょう。

転職活動の準備

  • 次はどんな仕事をするか(どんな病院で働くか)条件を考えておく
  • 条件に合う求人があるかどうか転職サイトに相談してみる
  • 別の仕事に転職するなら、業界や職種の情報を収集しておく

補足:なるべく早く転職先を決めたいなら転職サイトに相談する

転職サイト(人材紹介会社)を活用すれば、求人提案から面接の日程調整まで、転職活動をトータルでサポートしてくれるので、大幅な期間短縮が見込めます。

当サイトが転職サイト経験のある看護師100人を対象に実施した調査では、およそ半数が「1か月程度で決まった」と回答していました。

看護師転職活動期間

転職サイト利用者の約半分が「1か月程度」に転職先を決めています。中には2週間で決まったという方もいました。

そのため、なるべく早い時期に転職を決めたい方は『看護師723人が選ぶ転職サイトおすすめランキング』で紹介しているサイトを活用して、効率的に転職活動を進めてみてください。

退職は「辞める1か月前まで」には必ず伝える

内定が決まったら、すぐに今の職場に「辞めます」と伝えましょう。

目安としては遅くても辞める1か月前まで、理想は2~3か月前に言っておくことです。

伝える時期が早いほど、病院は余裕を持って人員募集を行えるため、円満に辞めやすくなります。

具体的なタイミング

  • 就業規則に明記された時期
    …「○か月前に伝えること」と明記されているなら、それに従う
  • 休み希望の提出期限の前
    …シフトが確定する前には必ず伝える(※)
  • 最悪でも1か月前には伝える
    …これを超えてギリギリになると、円満退職が難しい

※時期は病院によって異なります。筆者が以前勤めていた病院は、休暇希望を1か月半~2か月前に申請しなくてはならず、休暇希望の締め切り後に退職の意志を伝えた後輩が師長から嫌味を言われてました。師長がシフト作成をしていたので、退職者が出るとやり直しをしなくてはならなくなったようです。

転職活動のスケジュール例

一例として、「4月から心機一転、新しい職場で働きたい!!」という方は、12月頃から求人探しを始めておくのが良いでしょう。以下のようなスケジュールで進めていくのが望ましいです。

看護師転職活動スケジュール

上記のスケジュールでは、少々余裕を持って「3か月半前」から転職活動をスタートさせています。

  • 12月上旬~中旬から転職活動を開始
  • 2月中旬に転職先が決まり、退職の意思を告げる
  • 3月末で退職し、4月頭から新しい職場で仕事スタート

このようなスケジュールであれば、病院側もある程度余裕を持って人員補充を行えるので、職場に迷惑が掛かりにくくなり、円満退職に近づきます。

補足:入職のタイミングは「4月(新年度)から」がおすすめ

入職のタイミングは「4月から」がおすすめです。早めに転職が決まったとしても、3月中の入職は極力おすすめしません。

3月は有給消化を行う看護師も多く、入職したとしてもかなり人手が足りてない状況からスタートしなければならないからです。

また看護師長なども年度末に異動があるので、チーム体制が整っていない可能性もあります。

4月まで待てば新入職員が入るタイミングなので、同じ時期に入職すると、新入職員と仲良くなりやすいというメリットもあります。

看護師転職に有利な時期は10月から3月

看護師転職に有利な時期は10月から3月

転職をなるべく有利に進めたいなら、「冬から春先(1月~3月)」の時期がおすすめです。

理由1.求人の選択肢が豊富になり、希望にぴったりの職場が見つけやすいから

看護師の求人は、冬から春先にかけて増えます。そのため、転職先の選択肢が豊富になり、希望にぴったりの職場が見つけやすくなります。

事実、ハローワークで募集される看護師求人は、1月から増え始めて3月がピークです。

看護師求人数の年間推移

求人が増えることで、選択肢が豊富になる

年度末に退職予定の看護師に代わる人材を確保するため、この時期は求人が増加します。

効率よく転職活動を行い、働きやすい職場を見つけるためには、「どれだけ多くの求人情報を手に入れ、比較検討するか」が何より重要なので、なるべく色んな求人を検討したい方は、この時期に仕事探しをしてみるのがおすすめです。

理由2.冬のボーナスを受け取った後に退職できるから

金銭的なことを考えると、極力ボーナスを受け取った後に退職するのが望ましいです。

一般的な病院の冬ボーナス支給時期は、12月頃なので、この時期まではしっかりと在籍しておき、支給後(1月~3月)に転職するという流れが理想的なスケジュールになります。

ボーナス支給後に転職

「ボーナスをもらって辞める」でOK

注意点として、ボーナス支給には病院ごとに条件があり、賞与額決定の前に退職の意思表示をしてしまうと、ボーナスを減額されたり受け取れなくなったりする可能性があります。

就業規則を確認の上、ボーナス支給前に転職してしまわないようにしましょう。

補足:次におすすめな時期は10月頃

「冬から春先」の次におすすめな時期は、10月頃です。

理由

  • 年度末ほどではないが、求人数が比較的多い時期だから
  • 夏のボーナスを受け取った後に退職できるから

「求人数(選択肢)が多い」と「ボーナスを受け取れる」という2つの理由から、10月も転職に最適な時期と言えます。

そこから3月まで、求人数は堅調に増加し続けるので、「できるだけ多くの求人が出回っている時に転職したい」という方は、この間に転職活動を行ってください。

看護師の転職では「年度始まりから初夏」の時期を避けた方が無難

看護師の転職では「年度始まりから初夏」の時期を避けた方が無難

一方で、「年度の始まりから初夏(4月~6月)」の時期に転職活動するのは避けた方が無難です。

理由1.求人数がグッと少なくなるから

看護師求人は、年度末にかけて増加を続けますが、4月になった途端に歯止めがかかり、一気に減少します。

病院側の採用ニーズも低くなるため、「なかなか良い求人が見つからない」という状態が続く可能性が高いです。

そのため、遅くとも「3月中に内定を決める」というスケジュール感で、早めに行動に移しておくことをおすすめします。

タイミングを逃してしまった方は、「夏のボーナスを受け取り、秋にかけて求人が増え始める時期まで待つ」のが良いでしょう。

理由2.ライバルが一気に増えるから

4月~6月にかけては、仕事を探す看護師の数も一気に増加します。

3月末という区切りで退職をする看護師が多いからです。

退職できる月が暗黙の了解で決まっていることも多い

筆者が勤務していた大学病院では、退職ができる月「3月、9月、1月」と決まっていました(就業規定ではなく、暗黙の了解レベル)

なぜなら、翌月に人員補給のタイミングがやってくるからです。

  • 3月
    翌月に新卒&既卒が大量に入職(院内異動は数人程度)
  • 9月
    翌月が院内異動の時期
  • 1月
    翌月が院内異動の時期。新人が入ってくる前に異動し業務に慣れてもらう

もちろん、上記以外の月に辞めても問題はありませんでしたが、人手不足で、即戦力がすぐには入ってこないので、人員補充の時期までは「スタッフが一人少ない状態」状態で働き続けなくてはならなくなります。残った人たちに迷惑がかかってしまうということもあり、上記の時期に退職するのが暗黙の了解になっていました。

なお上記の中で一番多かった退職時期は3月でした。キリの良い年度末まで勤めあげる人がほどんどです。

3月に退職して仕事を探す人が増えるので、4月・5月あたりは競争率がやや高めになります。

この時期に転職活動を行う場合は、想定よりも長い時間がかかってしまう可能性があることを考慮しておきましょう。

ただし、大手総合病院・大学病院などの採用試験を受ける場合、翌年の4月入職の採用試験は年度の前半にかけて行われるのが一般的なので、この時期から転職活動を始める必要があります。

看護師の転職におすすめな時期まとめ【年間スケジュール】

看護師転職スケジュール

4月・5月・6月:「待ち」の時期

年度末にかけて転職活動には追い風の市況感が続きますが、4月になると一点、転職活動には不向きとなります。

これまで採用活動を行っていた病院では、たいていの場合人材が充足した状態になりますし、3月に退職した看護師が仕事を探し始めるからです。

転職活動は難航する可能性が高いでしょう。

特に5月は、年間を通して最も転職活動に向いていない時期です。

求人数の減少は続いているにも関わらず、仕事を探す人の数が1年のうち最も多くなるからで、実際に、有効求人倍率は5月が最も低くなります。

補足:有効求人倍率とは

「求職者1人あたりどのくらいの求人があるか」を示す値です。求人倍率が高いほど、転職市場に良い条件の求人が出回っている(=好条件の病院が見つかりやすい)状況です。

反対に求人倍率が低い時期は、なかなか良い求人が見つからないということも多々あります。

7月・8月:秋の転職活動はこの時期からスタート

求人倍率は回復し始める時期で、夏のボーナスが出た後あたりから、退職・仕事探しをする人が徐々に増え始めます。

年内に転職したい方は、この時期から求人探しや、転職サイトへの登録などを少しずつ始めてみることをおすすめします。

9月・10月・11月:秋の転職活動はこのあたりの時期で内定を決める

9月・10月・11月になると、求人数が増加し始めます。

そのため、より多くの選択肢を得られるようになるため、条件の良い職場も見つかりやすくなるでしょう。

病院が「看護師を採用したい」と考え始めるタイミングで、求人倍率も高くなりはじめますが、仕事を探す看護師は少ない状況なので、非常にチャンスの時期と言えます。

夏の終わりころから少しずつ転職活動の準備をしておけば、スムーズに内定を獲得しやすいです。

12月・1月:冬の転職活動はこの時期からスタート

求人倍率は一年のうち最も高く、ライバルの数は最も少ないという絶好の機会です。

一年を通して最も転職活動におすすめな時期と言えます。

1月も採用ニーズが高い時期であり、「年末で退職した」方にとって、再就職に向けた活動をするには良い時期です。

この辺りから情報収集を入念に行っておくと良いでしょう。

2月・3月:冬の転職活動はこのあたりの時期で内定を決める

年間を通して最も求人が多い時期です。まだライバルの数もそれほど多くないので、2月のうちに内定を決められるようなスケジュールで転職活動をするのが理想的です。

求人倍率も高い水準ですが、4月・5月に向けて下落します。またこの辺りから徐々に仕事を探す人も増えてくるので、3月中に内定を決め、4月から働き始めるというスケジュールが望ましいです。

看護師が転職するベストな時期は看護師歴5年目以降

看護師が転職するベストな時期は看護師歴5年目以降

結論から言うと、5年目以降の転職が最もおすすめです。

看護師業界の転職では、「即戦力であるか。十分な看護技術は身につけているか」が一番の評価対象となるからです。

5年間という臨床経験を経た看護師は、いわば「中堅看護師」であり、採用ニーズは1~4年目の新人看護師よりも非常に高くなります。

当記事を作成するにあたり、実際に採用現場も経験した看護師さんに話を伺ったところ、実際に以下のような回答が得られました。

口コミ・評判

匿名

病院の裏側をお話しすると、5年目の転職というと、まさに引く手あまたです。それまでの経験を積んできた診療科によりますが、転職成功率はかなり高くなります。そもそも5年目になると、辞める時は相当引き留めにあうはずです。技術レベルとしては若手よりも一段階上くらいで、ほぼ何でもできる状態になっており、ベテラン看護師からすると相当頼りやすい存在だからです。

5年目の看護師が身につけている看護技術や知識、マネジメント経験は、即戦力採用がメインの看護業界において高く評価されるでしょう。

看護師のおすすめな転職時期を状況別に紹介

看護師のおすすめな転職時期を状況別に紹介

ここからは、看護師のおすすめな転職時期を状況別に紹介します。

それでは、1つずつ順番にみていきましょう。

新卒で看護師になったばかりの人におすすめの転職時期

新卒で看護師になったばかりの人は、2・3年は最初の勤務先でスキルアップするのがおすすめです。

働き始めてから数年間は、看護師としての基礎を築く大切な期間です。経験が浅いのに転職を急ぐと、最初の貴重な学習期間を途中で断ち切ってしまうことになります。看護師として土台となる知識がない状態で職場を変えても、活躍できないかもしれません。

新人のうちに、基本的な知識や対応力などを身につけておくと、今後のキャリア形成もスムーズになるでしょう。

新卒で看護師になったばかりの人は、社会人や看護師としての基礎が固まり始める2〜3年後から転職を検討するのがおすすめです。。

ベテラン看護師におすすめの転職時期

ベテラン看護師は、即戦力として歓迎されやすいため、特に転職時期にこだわらなくてもよいでしょう。一般的には年度末の2月・3月が転職しやすい時期ではあるものの、転職したいと思った時期から転職活動をスタートさせるのも一つの手です

また、転職活動では、自身の専門性やこれまでの経験を活かせる職場を候補に選ぶとよいでしょう。自分とマッチする職場で働けば、新天地でも活躍でき日々のやりがいにもつながりやすいです。

スキルや経験が評価されやすいベテラン看護師は、転職時期に関係なく希望する求人があった時点で転職活動を始めてみましょう。

子育て中の看護師におすすめの転職時期

子育て中の看護師は、子どもの保育園・幼稚園の入園や学校の入学時期とずらして転職するのがおすすめです。

子どもの入園・入学時期は、大人も子どもも新しい環境・習慣に慣れるまでに時間がかかるもの。保育園や幼稚園の登園に行き渋りがあったり、学校で人間関係のトラブルがあったりと予想外の出来事も多いでしょう。この時期に転職すると、仕事と育児で精いっぱいになり、精神的にも体力的にも辛くなるかもしれません。

そのため子育て中の看護師は、保育園・幼稚園・学校の生活が落ち着いた頃に転職を始めるのがよいでしょう。

派遣・パートの看護師におすすめの転職時期

派遣・パートの看護師は、1ヵ月以内で次の職場が決まる場合もあり正社員ほど転職活動に時間がかからないのが特徴です。

派遣・パートの看護師におすすめの転職時期

  • 派遣契約:契約更新の2~3ヵ月前から転職活動をおこなう
  • パート:自分のライフスタイルや家庭状況が変わったときから転職活動をおこなう

派遣契約の看護師は、契約更新の2~3ヵ月前から転職活動をおこなうと更新時期に合わせて新しい職場で仕事をスタートさせやすいです。

パートの看護師は、パートナーの転勤や子育ての手が離れたタイミングなど、ライフスタイルや家庭状況が変わったときに転職活動をおこなうのがおすすめです。そうすることで、新しいライフスタイルにも柔軟に対応できるでしょう。

看護師が在職中に転職するメリットとデメリット

看護師が在職中に転職するメリットとデメリット

ここからは、看護師が在職中に転職するメリットとデメリットを解説します。

ぜひ参考にしてみてください。

在職中に転職するメリット

看護師が在職中に転職するメリットは、以下のとおりです。

看護師が在職中に転職活動をおこなうメリット

  • 気持ちに余裕ができる
  • 複数の求人を比較検討できる

仕事を継続しながら転職活動をおこなうと、毎月の収入があるため気持ちに余裕を持ちやすいです。また、現職があるという精神的余裕から採用面接にも落ち着いて臨めるでしょう。

気持ちにゆとりがある状態だと、複数の求人を比較検討できるのもメリットの一つ。退職後に転職活動をおこなうと「早く新しい職場を見つけないと……」と焦りますが、在職中ならあなたのペースで転職活動を進められるでしょう。

在職中に転職するデメリット

以下は、看護師が在職中に転職するデメリットです。

看護師が在職中に転職活動をおこなうデメリット

  • 多忙なスケジュールになる
  • 今の職場にバレる可能性がある

今の仕事も継続しながら、履歴書を作成したり面接対策をおこなったりすると多忙なスケジュールとなります。現職があるため、面接日を調整するのも苦戦するかもしれません。

また、休憩室で転職エージェントと電話しているのを目撃されたり、面接を受けるための有休が増えたりすると、今の職場に転職しようとしていることがバレるリスクも。

在職中に転職する場合は、スキマ時間で履歴書を作成するスケジューリングや、職場ではいつものように振る舞う工夫が大切です。

看護師が退職後に転職するメリットとデメリット

看護師が退職後に転職するメリットとデメリット

ここからは、看護師が退職後に転職するメリットとデメリットを紹介します。

ぜひチェックしておきましょう。

退職後に転職するメリット

看護師が退職後に転職するメリットは、以下のとおりです。

看護師が退職してから転職活動をおこなうメリット

  • 転職活動に時間をかけられる
  • 自分自身を見つめ直せる

退職した看護師は時間にゆとりがあるため、転職活動に時間をかけられます。時間をかけて求人を絞ったり、履歴書を書けたりするので、第一志望から内定をもらうための対策を十分おこなえるでしょう。

また、退職後は時間に余裕があるため、これまでの経験やスキルを棚卸しして今後のキャリアをゆっくり考えられるのもメリットの一つ。働きながらだと自分と向きあう時間がなかなか取れないので本当に自分が得意な業務や好きな分野に気付けないかもしれません。

時間をかけて自分自身を見つめ直せれば、看護師としての目標やビジョンも具体的に定められるでしょう。そこでしっかりと軸が作れれば、面接では採用担当者の心を掴む発言もできるようになるはずです。

退職後に転職するデメリット

以下は、看護師が退職後に転職するデメリットです。

看護師が退職してから転職活動をおこなうデメリット

  • 毎月の収入がなくて経済的に厳しくなる
  • 新しい職場が見つかるまで精神的に焦る

退職するとこれまであった毎月の収入が途絶えてしまい、経済的に厳しくなる人もいるでしょう。今までの生活水準を下げる必要が出てくるため、金銭面でストレスを感じる可能性もあります。

また、友人や先輩、後輩が働いているのに自分だけ職がない状態だと精神的に焦りやすいでしょう。そこで「周りも働いているから、早く仕事を見つけないと……」と気持ちが焦った結果、転職に失敗してしまうリスクを招く場合もあります。

退職してから仕事を探すなら、活動に集中するために貯金をある程度貯めておいたり、内定までのスピードをあげてサポートをしてくれる転職エージェントの活用を検討したりするのがよいでしょう。

看護師が時期に関係なく転職を成功させるコツ

看護師が時期に関係なく転職を成功させるコツ

ここからは、看護師が時期に関係なく転職を成功させるコツを解説します。

効果的な転職ノウハウを確認して、自身の転職活動にお役立てください。

退職して職場を移りたい理由を明確化する

転職活動をおこなう際は、なぜ転職したいのかを明確に考えておきましょう。そうすれば、転職活動の軸が見つかりあなたにマッチした求人を見つけられます。

転職したい理由の一例

  • これまでの看護の経験を活かして、より大きな病院で多くの患者さんを支えたい
  • 働くうちに関心を持った精神医療に特化している病院で働きたい
  • 地域に根差したクリニックで、地域住民の安全安心な生活に貢献したい

「現職に不満があるから」「他の職場のほうが給料が良さそうだから」のような具体性に欠く転職理由の場合は、仕事の軸が定まっていない状態です。そのため、仕事にやりがいを感じにくく早期退職を繰り返す可能性もあるでしょう。

仕事に安定性を求めたいなら、転職活動をスタートさせるまえに、転職したい理由・転職の軸を明確する作業に力を入れてみてください。

面接官に納得してもらえるような志望動機を準備する

面接官は入社後に活躍してくれる人材を求めているため、志望動機では「自分はあなたの会社で活躍できる人材です」というメッセージを伝えていくのが効果的です。以下のステップに沿えば、説得力のある志望動機が作りやすいです。

志望動機を作る3ステップ

  • Step1:経験やスキルを振り返り強みを見つける
  • Step2:志望する病院やクリニックの目指しているビジョンを調べる
  • Step3:自分の強みを活かしてビジョン達成に向けてどう貢献できるか考える

あなたの経験やスキルを振り返り、面接官が納得できる志望動機を完成させましょう。

なお、以下の記事では看護師の面接でよく聞かれる質問や好印象を与えるポイントを解説しているので、ぜひ確認してみてください。

転職サイトをうまく活用する

転職サイトで転職支援のプロからサポートを受けると、第一志望から内定を獲得しやすいでしょう。

転職サイトでは、求人の紹介だけでなく合格率アップにつながる履歴書の書き方や印象のよい面接での受け答え方法も教えてくれます。求職者に寄り添って求人紹介から内定までフォローしてくれるので、転職活動を進めるうえで強力な味方となるでしょう。

人生の分岐点でもある転職に絶対に失敗したくないと感じる人は多いはずです。転職活動を成功させるために、転職サイトをうまく活用してみましょう。

補足:転職サイトとは?

転職サイトは、看護師転職のプロからサポートを受けられる、人材紹介サービスです。

求人広告サイトと異なり、登録するとキャリアコンサルタントが担当者となり、あなたの転職活動をトータルで支援します。

転職サイトを利用することで、以下のような転職支援を受けられます。

  1. キャリア相談
  2. 求人紹介・提案
  3. 履歴書や職務経歴書の添削
  4. 面接対策
  5. 面接のセッティング
  6. 給与交渉

特に、あなたに最適の求人を提案してくれる点は、非常に魅力的です。

「自宅から20分以内」「200床以下の病院」「給与は今より5万円以上」など条件が複数ある場合、ハローワークや求人広告サイトでは探しづらいことも多々あります。

また、自分がどのような職場に転職したいか、目的や条件がうまく明確になっていない方も多いでしょう。

ですが、転職サイトを利用すれば、キャリアコンサルタントに希望を伝えるだけで、あなたのニーズにマッチした求人を提案してくれます。

加えて、履歴書の書き方や面接の練習などの選考サポートも受けられます。

特にはじめて転職活動を行う方や、絶対に失敗したくないという方におすすめです。

まずは相談からOK!看護師におすすめの転職サイト

看護師におすすめの転職サイト

数ある転職サイトの中から、以下を基準に、「利用者からの満足度の高い看護師向け転職サイト」をピックアップしました。

転職サイト選定基準

  1. 求人数 …総求人数が多いほど、理想にぴったりの求人を見つけやすい
  2. 利用者満足度(提案&サポート力) …利用者の口コミをもとにサービスの質を評価。優秀なキャリアアドバイザーに担当してもらえれば、理想の職場を提案&手厚いサポートが期待できる

利用者の総合評価順にランキング形式でまとめると、おすすめの転職サイトは、以下の通りとなりました。

看護師転職サイトサービスの特徴
看護roo!1位:看護roo!
公式サイトを見る
詳細を見る
公開求人数:約3.9万件
満足度:4.3

アンケート満足度平均1位の人気転職サイト
手厚いサポートが魅力の定番サービス
20代30代40代
常勤首都圏関西東海
2位:レバウェル看護
公式サイトを見る
詳細を見る
公開求人数:約14.2万件
満足度:4.2

突出した公開求人数に注目!
施設の内部事情にとても詳しいアドバイス抜群の転職サイト
20代30代40代
常勤パート・非常勤全国北海道東北首都圏関西東海中国・四国九州
マイナビ看護師3位:マイナビ看護師
公式サイトを見る
詳細を見る
公開求人数:約4.7万件
満足度:4.0

求人検索システムの使いやすさは必見!
看護師の一般企業・治験関連企業転職にも強い
20代30代40代一般企業
常勤パート・非常勤全国首都圏関西東海

〔求人数〕2023年10月3日時点

この記事では3サイトに厳選しています。より詳しく知りたい方は、『看護師723人が選ぶ転職サイトおすすめランキング』を参考にしてください。

1位.看護roo! | 看護師さん利用者満足度No.1

看護roo

看護roo!の特徴

  • 利用者満足度96.3%
  • 公開求人55,907件+非公開求人も多数
  • 面接同行や選考対策など手厚いサポート

看護roo!』は、転職経験のある看護師さんから最も選ばれている、人気No1の看護師転職サイトです。

登録者のみが閲覧・応募できる非公開求人も多数保有しています。
さらに、細かい条件を組み合わせて仕事探しができるので、希望にぴったりの求人を見つけることができるでしょう。

看護roo!』は、30年以上に渡る転職支援実績のある株式会社クイック(東証一部上場企業)が運営するサービスです。

信頼と実績も十分で、面接時に希望者には専任の女性スタッフが同行してくれるなど、きめ細かいサポートが魅力といえます。

こんな看護師さんにおすすめ

  • みんなが使っていて、実績豊富な人気のサイトを利用したい
  • 給与や条件、人間関係などが良い職場情報を知りたい
  • はじめての転職で不安なのでプロに相談したい

なお、以下の記事で看護roo!の口コミやメリット、つかうのがおすすめなタイプについて解説しています。看護roo!の詳細な評判が気になる人は、ぜひ参考にしてみてください。

2位.レバウェル看護(旧 看護のお仕事) | 求人多数で選択肢の幅が広い!

レバウェル看護

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)の特徴

  • 累計利用者数40万人以上
  • 友だちに勧めたい転職サイトランキングNo.1
  • 総求人数は135,763件と転職サイトトップレベル

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』は、求人数がトップレベルの転職サイトです。

キャリアアドバイザーが、病院や施設を訪問して直接取材を行っており、現場のリアルな情報を詳細まで把握しています。

したがって、、「人間関係や施設の雰囲気はどうか」「子育て中の看護師が働きやすい環境か」などの情報を踏まえて、最適な提案をしてもらえます。

また、LINEで「新着求人情報が届く」「担当のキャリアアドバイザーに相談できる」など、気軽に転職活動ができる点も魅力的です。

こんな看護師さんにおすすめ

  • できるだけたくさん求人が見たい
  • 職場の雰囲気や内部情報を知りたい
  • 気軽に求人探しがしたい

3位.マイナビ看護師|ペースに合わせて転職できる

マイナビ看護師

マイナビ看護師の特徴

  • 看護師認知度4年連続No1の定番転職サイト
  • 求人数は6万件以上
  • 大手マイナビならではの情報ネットワークも強み

マイナビ看護師』は、大手人材企業マイナビが運営する定番の転職サイトです。

数週間で内定を目指す「スピード転職」や、数ヶ月に渡ってゆっくりと職場を探す「じっくり転職」など、求職者の都合に合わせたスピード感でのサポートをしてくれます。

そのため、「ゆっくりと考えたいのに連絡が煩わしい」「早く転職したいのにサポートが遅い」といったミスマッチもなく、自分のペースで転職活動を進められるでしょう(面接の日程調整なども、キャリアアドバイザーが代行してくれます)。

こんな看護師さんにおすすめ

  • なるべく早く次の仕事を見つけたい
  • 数ヶ月かけて余裕を持って転職活動したい

看護師の転職時期についてよくある質問

看護師の転職時期についてよくある質問

転職を検討中の看護師さんによくある質問に対して、まとめて回答していきます。

Q1.大手総合病院・大学病院はどんな採用スケジュールですか?

大手総合病院など規模の大きな組織の場合、翌年4月入職の採用を前年度から行っていることがあります。大規模病院の場合のスケジュール

そのため、毎年一定数以上を定期採用しているような大規模な医療機関に転職したい場合は、前年度の4月から少しずつ準備を始めることをおすすめします。

大手病院の4月入職に向けた転職スケジュール

  • 4月~
    情報収集&採用試験
  • 4月~8月
    選考&採用試験
  • 9月
    遅くともこの時期までに内定が決まる

内定後は、「現在の職場で3月まで働く」「早めに退職してアルバイトなどを行う」など様々です。

早期に退職してブランクが空くことを懸念される方も多いですが、内定決定後のブランクはキャリアに支障が生じるわけではないので問題ありません。

Q2.大手総合病院の面接時期はいつ頃が多いですか?

4月入職の病院の場合、前年の夏ごろまでに面接が行われることが多いです。不定期採用の病院では、特に傾向に違いはありません。

面接の回数は、いずれの場合でも1回であることがほとんどです。

Q3.クリニックはどんな採用スケジュールですか?

一般的にクリニックの求人が多い時期は、病院と同じ2月から3月の年度末です。クリニック志望の看護師は、その時期を狙って転職活動をスタートさせるとよいでしょう。

なお、小規模なクリニックは、毎回同じタイミングで求人を出すのではなく、欠員が出た際に求人を出す場合もあります。クリニックでの勤務を希望している看護師は、求人が出ていないか随時チェックしておきましょう。

Q4.看護師として働いていますが「病院を変えるべきタイミングかどうか」で悩んでいます

結論、以下に該当するようであれば、病院を変えるのも検討してみると良いでしょう。

病院を変えるべきタイミングかどうかの判断基準

  • 体調やメンタルに異変が生じている
  • 職場環境が客観的に見て著しく悪い
    例:夜勤の回数が月に10回以上 / 残業が毎日2~3時間ある
  • パワハラが横行している
  • 転職すべきか悩んでいる状態が6カ月以上続いている

「今悩みを抱えていて、その悩みが環境(病院)を変えない限り解決しないもの」であれば、転職も推奨できます。

ただし、転職活動は極力「働きながら」行う方が良いので、勢いで辞めてしまわないようにしましょう。

Q5.転職の面接で「いつから働けるか」と聞かれたらなんと答えればいいですか?

「1カ月後を目安に勤務開始できると思います。具体的な日時については、退職日と調整させてください」と答えましょう。というのも、転職が決まれば今の病院に「辞めます」と伝えなければなりませんが、これは「遅くても1カ月前まで」に言っておく方が望ましいからです。

そのため、面接で「■月■日から働けます」と言い切ってしまうと、退職日との調整がうまくいかないときにトラブルになりやすいです。

入職日は、ある程度期間を取って回答するのがポイントです。

Q6.求人探しは具体的にどう進めればいいですか?

求人探しの手段は以下の方法がありますが、最もおすすめなのは、転職のプロによるサポートが受けられる「転職サイト」です。看護師求人探し手段

転職サイト利用のメリット

  • 自分に合った転職先を提案してくれる
  • 転職のプロにキャリア相談ができる
  • 応募書類の添削を受けられる
  • 面接対策ができ、選考通過率がアップする
  • 病院とのやり取りを代行してくれる
  • あなたのことを病院の採用担当者にアピールしてくれる
  • 内定決定後もサポートしてくれる

サービスの質は担当者次第で左右されますが、担当者は変更可能なので、それほど懸念点ではありません。

全手段の中で転職サイトがおすすめな人

  • 転職するのがはじめてで不安
  • 給与や条件、人間関係などが良い職場情報を知りたい
  • なるべく早く次の仕事を見つけたい
  • 実績豊富な看護転職のプロにまずは相談したい

ただ担当者と二人三脚で転職活動を進めていく転職サイトは、「マイペースに仕事探しをしたい」という方にとっては不向きなので、その場合はハローワークやナースセンターを活用すると良いでしょう。

看護師の転職時期まとめ

看護師の転職時期まとめ

看護師の転職にベストな時期について解説しました。

結論を再度述べると、希望入職時期の3か月前から余裕を持って行動を開始するのが最適でした。

少しでも有利に進めるなら、12月頃から求人探しを少しずつ始めておき、遅くとも3月までに内定を決める、というスケジュールが理想です。

転職活動は2~3か月程度かかると想定し、早めの準備・対策をしておきましょう。転職の方法や仕事探しについては、『看護師転職の方法・手順と求人を自分で探すやり方』で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

あなたの今後の人生がより明るいものとなることを祈っています。

【山口県】人気の看護師転職サイト5選!県内の転職市場の最新動向&求人探し全手段

薬剤師 転職 山口

山口県内での看護師転職をお考えですね。

看護師転職は、自分の希望条件に合う求人をどれだけ多く得られるかがカギとなります。

求人情報にうまくアクセスできないと、「早く転職したいのに全然求人が見つからない」「少ない選択肢から妥協して転職先を決めた結果、人間関係が悪い職場だった」といった事態になりかねません。

そこでこの記事では、山口県内での転職をお考えの看護師の方に向けて、県内の看護師求人探しにおすすめの転職サイトや転職事情、転職活動の流れを徹底的に解説します。

続きを読む

【新潟県】人気の看護師転職サイト5選!県内の転職市場の最新動向&求人探し全手段

薬剤師 転職 新潟

新潟県内での看護師転職をお考えですね。

看護師転職は、自分の希望条件に合う求人をどれだけ多く得られるかがカギとなります。

求人情報にうまくアクセスできないと、「早く転職したいのに全然求人が見つからない」「少ない選択肢から妥協して転職先を決めた結果、人間関係が悪い職場だった」といった事態になりかねません。

そこでこの記事では、新潟県内での転職をお考えの看護師の方に向けて、県内の看護師求人探しにおすすめの転職サイトや転職事情、転職活動の流れを徹底的に解説します。

続きを読む

ナースエクスプレスは使うべき?723人の口コミを徹底比較!

「ナースエクスプレスってどんなサービスなんだろう」「評判はどうなっているのかな」など、ナースエクスプレスはどんなサービスなのか気になりますよね。

ナースエクスプレスは全国各地の拠点で積極的に対面サポートを行うので、「直接会って相談したい」という方には向いていますが、登録時には注意点もあります。

このページでは元看護師で、現在は看護師向けの転職サイトでカウンセラーとして働く私が以下の観点でナースエクスプレスについて詳しく解説をしていきます。

続きを読む

看護師1年目で転職できる?辞める前に考えるべきことや成功のコツを徹底解説

看護師 転職 1年目

「看護師1年目で転職ってアリ?ナシ?」「実務経験がほとんどないのに、そもそも転職できるの?」とお悩みではないですか。

結論から言うと、ポイントを押さえた転職活動を行えば、看護師1年目の転職も不可能ではありません。

ただし、1年目となると経験がほとんどない状態なので、難易度が高く、ある程度長期化することを理解しておく必要があります。

思いつきではなく、何度も思い悩んだ結果「この病院で働き続けるのはどうしても無理」という考えに至った方に向けて、この記事では看護師1年目の転職活動を成功させるポイントを具体的な事例を踏まえて解説していきます。

全て読めば、看護師1年目が転職する際どういう行動を取ればよいか分かります。

看護師723名が選んだ人気の転職サイト

編集部が実施した看護師723名へのアンケート調査に基づくサポート力や求人の数・質への満足度が高い転職サイトベスト3は、下記の3つ。

キャリア・転職に悩んでいたり、今の仕事・職場から離れようかなと考えていたりするすべての看護師におすすめの相談先です。

左右にスクロールできます。

おすすめ転職サイト口コミ満足度公開求人数おすすめポイント
1位:看護roo!
(看護ルー)

4.3点

約5.9万件
  • 利用者満足度No. 1(編集部調べ)
  • 面接対策・サポートも手厚い定番の転職サイト

2位:マイナビ看護師

4.2点

約4.6万件
  • 全国に拠点があり地方にも強い
  • 初めての転職から企業転職まで抜群の支援
レバウェル看護(旧・看護のお仕事) ロゴ3位:レバウェル看護
(旧・看護のお仕事)

4.0点

約14.1万件
  • 圧倒的公開求人数を誇る大手サイト
  • 取材に基づくリアルな施設情報を教えてくれる

〔求人数〕2023年1月5日時点

看護師1年目の転職事情とは

看護師1年目の転職事情について

実は1年目で離職する看護師はそれほど珍しくありません。

公益社団法人日本看護協会がおこなった「2022年病院看護実態調査」によると、新卒看護師の離職率は10.3%で、10人に1人は新卒で入った病院を辞めているという結果がでています

そのため「絶対に1年は仕事を続けなくてはいけない」と思い込む必要はないでしょう。

ただ、1年目の転職にはデメリットがあるのも事実。途中退職にはリスクが生じるので、できることなら年度末まで仕事を続けたほうがよいです。

とはいえ、無理に働いて体を壊しては元も子もありません。自分の状況にあわせて転職することをじっくり検討してみてください。

看護師が1年目で転職したい理由4選

看護師が1年目で転職したい理由

看護師が1年目で転職したい4つの理由を解説します。

転職活動をスタートする前に、他の看護師がどのような理由で転職したいと考えているのか確認してみてください。

想像以上に仕事が大変だった

1年目の看護師は、思っていたよりも大変な仕事内容にギャップを感じるときが多いです。

1年目でよくある理想と現実のギャップ

  • 先輩からキツイ言い方をされる
  • 命預かる仕事なので、常に緊張感が必要
  • 女性特有の人間関係のトラブルに発展しやすい
  • 仕事中は業務に、プライベートは勉強に追われる
  • 患者さんからの暴力、セクハラに遭遇すること多い

想像以上に動き回ったり、覚えなくてはいけない業務が多かったりと、理想の働き方とはほど遠い仕事内容に働く意欲を失うときもあるでしょう。

また、現場の仕事が学校の教科書で習った通りに進まないケースもあるので、イレギュラー対応の連続に驚く人もいるはずです

結果的に、想像以上にハイレベルな業務に気持ちがついていかず、のんびり働ける職場に転職したいと考える1年目の看護師もいます。

人間関係がうまくいかない

上司や先輩看護師、医師との人間関係がうまくいかずに、転職したいと考える看護師1年目もいます。実際に、マイナビ看護師がおこなった「看護師の労働実態と就業・転職志向調査」の結果によると、看護師が退職を考え始めたきっかけは、人間関係に関する理由が37.9%と上位を占めていました

「上司や先輩の看護師が怖い……」と感じてしまい、わからない業務があっても質問できずに余計に時間がかかるときもあるでしょう。

職場での人間関係の難しさは、学生時代や実習では体験しづらい部分なので、1年目の看護師にとっては思い描いていた職場環境とは異なると感じる人も多いはずです。

給料条件(年収や手当等)に不満がある

看護師は高度な専門職であるにも関わらず、給与が思ったより低いと感じるかもしれません。

特に、1年目の看護師は働いてみて初めて給与や待遇の実態を知ることになるため、そのギャップに失望するときもあるでしょう。「夜勤や残業があって拘束時間が長いのに給料が少ない……」と、職場によっては働き方に見合ってないと感じる人もいるかもしれません。

実際に、看護職を長く続けるためには何が必要かという調査(※)では、「給与など待遇面の充実」が上位を占めていました。多くの看護師がより良い給料条件を求めており、そのことが転職の理由になっているのでしょう。※参考:看護師白書2020年度版

なお、以下の記事では、看護師の給料が安いと感じる理由を詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

責任の重さに押しつぶされる

看護師は人命を預かる重要な仕事なので、新人看護師とはいえ責任の重さを実感する機会が多々あります。ミスが許されない仕事の重圧に耐えられないと感じる方もいるでしょう。

この責任感を仕事のモチベーションに変えられたら前向きに働けますが、覚える仕事が多く心に余裕を作りにくい1年目の看護師は、それが難しい場合もあります。

現職の責任の重さから逃れたくて、もう少し責任の軽そうな職場を探す看護師は少なくないでしょう。

1年目の看護師が転職するメリット3選

1年目の看護師が転職するメリット

ここからは、1年目の看護師が転職する3つのメリットを紹介します。

1年目に転職するからこその「いいこと」を知って、転職を決断する際の判断材料としてぜひお役立てください。

新人の立場で働ける

看護師1年目で転職した場合、次の職場でも新人の立場として働けるケースが多いです。新人扱いになれば、先輩に気軽に質問できますし、向こうも教育を丁寧にしてくれるでしょう。

また職場の中だけでなく、採用においても「新人枠」で扱ってもらえます。中途採用では即戦力として前職の実績やスキルが重視されますが、新卒採用ではあなたのポテンシャルが見られます。

豊富な実績やスキルがなくとも、新人のフレッシュさを売りに転職活動にのぞめるでしょう

興味を持てる分野に就職できる可能性がある

看護師としての仕事は多岐にわたるので、最初の勤め先での分野に興味を持てない人もいるでしょう。転職を機に自分の興味にマッチした分野を見つけられるかもしれません。

看護分野の一例

  • がん看護
  • 小児看護
  • 精神看護
  • 老人看護
  • 在宅看護
  • 慢性疾患看護

分野が変わるだけで仕事に対するやりがいが大きく変わるケースは珍しくありせん。1年目で転職をして、若いうちから自分に合った分野に出会えるのはよい経験となるでしょう。

挫折のリスクを減らせる

1年目の看護師は新しい仕事を覚えたり人間関係で気を使ったりと、精神をすり減らしやすいです。頑張っても思ったような結果が出ずに、挫折してしまうかもしれません。

環境を変えるだけで楽になるケースもあるので、「看護師は私に向いていないのかな……」「看護師のキャリアはもう捨てよう……」とあきらめる前に、今の職場から離れてみるのも一つの手です。

せっかくの看護の道を挫折するのはもったいないので、転職をして視野を広げることも検討してみましょう。

1年目の看護師が転職するデメリット3選

1年目の看護師が転職するデメリット

ここからは、1年目の看護師が転職する3つのデメリットを紹介します。

転職活動は人生の大きな分岐点ですので、1年目で転職するデメリットも理解しておくことが大切です。一つずつ紹介するので、参考にしてみてください。

選考の段階で「すぐ辞めるのでは?」と懸念される

1年目で転職活動をする場合、書類選考の段階で「採用してもすぐ辞めるのではないか」と懸念されやすくなります。

病院の採用担当者は、候補者のスキルはもちろんですが、「この人はすぐに辞めたりしないだろうか」という点もじっくり見極めています。看護師の採用・教育には非常にお金がかかるからです。

すぐ退職されてしまうと病院にとって多大な損失となってしまうことから、若年層看護師の採用に慎重な姿勢を示す病院も少なくありません。

一般企業を対象にしたものではありますが、採用担当者が選考で一番課題としているのは「早期離職の可能性が高そうな人材でないか」であるという調査もあります。(参考:採用面接の悩みに関するアンケート調査結果

また、職歴の長い看護師さんからは、以下のような意見が得られました。

口コミ・評判

病棟勤務(40代女性)
1年目が辛いのは当然なので、辞めてしまうと「すぐに逃げてしまう人」とのレッテルが貼られてしまうと思います。最低でも1年、できれば3年働いて周りが見えるようになってから、もしくは他の職場の情報もきちんと聞いてから転職を考えた方が良いと思います。

口コミ・評判

病棟勤務(40代女性)
1年目の転職はおすすめできません。次に就職する時、「1年目で辞めてる子は何かある」と言う目で見られ再就職に不利になるからです。

そのため、職歴が1年未満しかない履歴書を送付した時点で、あっさりと選考落ちになり、面接にすら進めないことも覚悟しておく必要があります。

転職先の選択肢は限られる

1年目の転職では、選択肢がかなり少ないことも理解しておきましょう。

そもそも中途採用は、即戦力の人材確保を目的として行われるものだからです。そのため、たいていの場合は臨床経験3年以上などの条件が設けられています。

「未経験歓迎=1年目OK」ではない

転職サイトを見てみると「未経験歓迎」という求人もありますが、これはあくまで「病棟で長年勤務した人が、未経験の分野に転職する」といった場合に該当するものです。基本的なスキルが身についていない看護師を受け入れているというわけではありません。

また、年度の途中での受け入れ体制がない病院もあります。

すでに経験が豊富な看護師であれば、即戦力として年度の途中で採用することができますが、1年目の看護師だと教育が必要と考えられるケースが多いです。

ですが規模の大きい病院でない限り、途中で入職した新人を、丁寧に教える仕組みが整っている現場は非常に稀です。

このような理由から、看護師1年目は転職先の選択肢が減ってしまうのです。

転職先の仕事についていけない可能性がある

1年目の転職は、新しい職場の仕事についていけない可能性が高いです。

1年目は、様々な看護業務を経験することで、今後の成長の土台を作るために重要な時期ですが、その時期に転職してしまうことで、スキルが不十分なまま新しい職場で働くことになるからです。

前述の通り、中途採用はすでに経験がある人を採用するのが基本であり、受け入れ側も万全の教育体制を整えているわけではありません。

そのため、ただでさえ一通りのスキルが身についていないのに、いきなりたくさんの仕事を任されるという可能性もあります。

以下は、実際に1年目で転職し、「失敗した」と感じている方のコメントです。

口コミ・評判

病院勤務
私自身の経験から、1年目の転職はおすすめはできないです。私は1年目で転職したのですが、転職先が教育に力をあまり入れていない病院でしたので、しっかりとした教育を受けられませんでした。看護師として1人前には育つことができていないと思い後悔しています。

また、「現職が辛くて今すぐ辞めたい」「現職が忙しくて転職活動の時間が取れない」といった理由から、退職してから転職活動を行うこともありますが、離職期間が長くなるとわずかな現場感覚でさえ鈍り、仮に転職できても「全然ついていけない」となってしまいやすいです。

看護師1年目で転職したほうがいい3つのタイプ

看護師1年目で転職したほうがいいタイプ

ここからは、看護師1年目で転職したほうがいい3つのタイプを解説します。

あなたが転職したほうがいいタイプに当てはまっていないか確認して、転職活動を始めるか判断材料にしましょう。

勤務体系がどうしても合わない

看護師は、職場によっては24時間体制でのシフト制勤務のため、不規則な勤務体系が続きます。この働き方が合わずに、生活リズムが乱れて体調を崩してしまう1年目の看護師もいるでしょう。

マイナビ看護師がおこなった「看護師の労働実態と就業・転職志向調査」で看護師の勤務体系に関する情報を見てみると、「日勤と夜勤」で約5割を占めるものの、42.8%もの看護師は「日勤のみ」で働いていることがわかっています。

もし「夜勤」の働き方が自分に合わない場合は、「日勤のみ」の職場に転職してみるのもいいでしょう。

不規則なシフトは身体を壊す要因にもなります。今の勤め先の勤務体系になかなか適応できないなら、あなたが希望する働き方を実現できる職場を探してみましょう。

補足:奨学金の残りに注意
看護師奨学金制度(いわゆる”お礼奉公”)で看護学校に通いそのまま就職した方は、指定された年数より早く転職する場合、原則として奨学金の残りを一括で返金しなければなりません。
もし離職する場合は、返金額によりますが「そもそも一括返済が可能かどうか」「今すぐお金を返した場合、その後の生活に支障はないか」を試算しておく必要があります。

残業が多く私生活に支障をきたす

残業が多く私生活に支障をきたす場合も、転職を検討するきっかけにするといいでしょう。

過度な残業のせいで、家族との時間を削ったり体調を崩したりしていると、職場に対するストレスが少しずつ溜まっていき、いずれ辞めたくなる可能性が高いです。あとから転職するなら、今行動して新しい職場の業務に早いうちに慣れたほうがよいでしょう。

実際に看護師の仕事は、患者さんの容体が急に変わったり救急患者を受け入れたりするので、計画通りに業務が進まないケースが多いです。

以下はマイナビ看護師の「看護師の労働実態と就業・転職志向調査」でわかった、看護師が勤務時間外でおこなう主な業務です。

看護師が勤務時間外でおこなう主な業務

  • 看護記録
  • 患者対応・診療補助
  • 患者情報収集・申し送り
  • 書類作成・事務作業
  • 研修・勉強会・委員会参加

私生活に支障をきたすまで働くのは体にも良くないので、時間外労働が少ない職場に転職するのを視野に入れてみましょう。

ストレスでうつ状態になりそう

うつ病はメンタルの弱さの問題ではなく心の病気です。無理して働くと身体が思うように動かなくなり、仕事自体休まなくてはいけない可能性もあります。

実際にうつ病になると完治までに時間がかかるので、職場復帰にかなりの期間を要するかもしれません。仕事のせいで大事な看護師1年目という期間を休む時間に充てないといけなくなるのは、もったいないです。

大きなストレスがかかって心に異変を感じたら、今の職場を離れるのをおすすめします。

なお、以下の記事では「もしかしてうつ病かもしれない……」と感じた際に取るべき行動を解説しているので、参考にしてみてください。

看護師1年目で転職を考え直したほうがいい2つのタイプ

看護師1年目で転職を考え直したほうがいいタイプ

ここからは、看護師1年目で転職を考え直したほうがいい2つのタイプを紹介します。

転職してから「前の職場のほうが良かった……」とならないために、転職を考え直したほうがいいタイプに当てはまっていないか確認してみてください。

ワークライフバランスが充実している

残業がそれほどなくきちんと休日をもらえているように、ワークライフバランスが充実しているなら看護師1年目の転職を考え直してみるのもいいでしょう。

ワークライフバランスが保たれていると、プライベートで家族や友人との時間を確保でき、身体的・精神的な健康問題にもつながりにくいです。

仕事内容や人間関係に関する悩みの原因は、看護師1年目でまだ職場に慣れていないからということも関係しているかもしれません。ワークライフバランスが整っているなら、とりあえずもう少し続けてみて、時間が解決してくれるのを待ってみるのも一つの手でしょう。

転職すれば完全なストレスフリーで働けると考えている

完全なストレスフリーの職場は、理想的ですが現実には難しいです。

マイナビ看護師の「看護師白書2020年度版」によると、9割以上の看護師が頻度は異なるものの仕事にストレスを抱えています。

よくあるストレスの原因

  • 仕事の内容
  • 仕事量の多さ
  • 患者や利用者との関係
  • 上司や同僚との人間関係
  • 給与や雇用形態などの労働条件
  • 長時間労働や休日の少なさなどの労働環境

「今の職場を辞めたらすべての悩みから解放される」という認識での転職はしないほうがいいでしょう。そのような考えでいると、自分が納得する職場が見つからずに仕事を転々としてしまうかもしれません

看護師1年目の転職理由のベストな答え方

看護師1年目の転職理由のベストな答え方

転職活動ではほぼ確実に「前職を辞めた理由」を聞かれるはずです。以下の点を押さえて的確に回答することで、「すぐに辞めそう」という印象を薄められます。

それぞれ詳しく解説します。

前職の病院は悪く言わない

退職理由を聞かれた場合、前職の病院の悪いところを言うのはやめておきましょう。

もちろん、退職理由は「人間関係」や「職場の労働環境」など本人の力ではどうしようもないものかと思いますが、不平・不満を直接口にすると、採用担当者に悪い印象を与えます。

以下のようにできるだけ前向きな理由に言い換える工夫が必要です。

口コミ・評判

前職では、月の残業時間が50時間を超え、急なシフト変更や夜勤追加も多い環境でした。このため業務の効率化をはかったり、自己研磨を重ねたりといった、スキルアップにあてる時間が取れない状況が続いていました。

ただ仕事をこなすのではなく、余暇時間なども利用して自らを高め、貴院や患者様に貢献できるような看護師になりたいと考え、退職を決意いたしました。

今できることを正確に伝える

「今できることを正確に伝える」ことも1年目の転職で大切です。

「どのような看護技術を習得しているのか、どのような経験があるのか」が分かれば、採用側はあなたを採用後にかかる教育コストを把握できるからです。

若年層の看護師を積極的に採用している病院であれば、ある程度教育コストがかかることは想定しています。(プリセプター制度、勉強会など)

なので、過剰に見栄を張ったり、逆に卑屈になったりする必要はありません。面接で「○○はできますか?」と聞かれた場合は、数字や事実を踏まえて正確に答えるようにしましょう。

ポテンシャルをアピールする

1年目の看護師は、経験・スキルをアピールポイントとして伝えるのは難しいので、ポテンシャル・熱意をアピールするのがおすすめです。

ポテンシャル・熱意をアピールする際に効果的なのが、「将来を見据えていること=具体的なキャリアビジョン」を伝えることです。

例えば、「ゆくゆくは○○の資格を取り、活躍の場を広げたい」のような具体的な将来像がある人ほど、志望動機などに説得力が生まれます。

応募先病院の研修制度やクリニカルラダーとの関連性があるとなお良いでしょう。

看護師1年目の転職を成功させるための6つのポイント

看護師1年目の転職を成功させるポイント

1年目の看護師が転職をする時の注意点について解説します。

この注意点を知っておかないと「転職先がなかなか見つからない…」「転職できたのはいいが、前の職場と同じ問題が起こりそう…」といった状況に陥る可能性があります。

そうならないためにも、以下のポイントを確認しておきましょう。

順に解説していきます。

辞めたいと思った原因を正しく分析する

転職活動において、あまり深く考えずに転職サイトの待遇の良い求人に手当たり次第に応募する方がいます。

しかし、転職活動を始める前に、なぜ今回辞めたくなったか、どういった環境なら辞めずに続けられたかを徹底的に分析すべきです。

理由は以下の2点です。

  • 転職活動時に退職理由は必ず聞かれるから
  • 正しく分析をしないと、職場選びで同じ失敗をする恐れがあるから

1年目で看護師を辞めて、次の職場選びでも失敗してしまうと以下のリスクがあります。

1年目で転職して職場選びで失敗するリスク

  • また辛くなって辞めてしまうとやめ癖がついてしまう
  • 仮に辞めたとしたら、すぐに辞める人と認識され、社会的信用が落ちる
  • 新しい職場でも仕事がうまくいかないと、同世代と比べて、スキルや経験に差が出てしまう

以上のことから、1年目で転職を考える場合は職場選びに細心の注意を払うべきです。

転職先が決まってから今の職場を辞める

看護師の転職は、「転職先の病院が決まってから、今の職場を辞める」という流れがベストです。

すぐ退職しない

先に退職してしまうと、次の転職先が決まるまでの間、無収入になってしまいます。

さらに言うと、1年目は失業保険受給資格の「離職日以前の2年間に、被保険者期間が12ヶ月以上あること」の要件を満たしません。つまり、失業保険をもらいながらゆっくり転職活動をするというのはできないのです。

金銭的な余裕がなくなると精神的にも追い詰められて「どこでもいいから早く転職先を見つけないと…」と焦りが生じて、ミスマッチのリスクが高まります。

転職を成功させるためにも、できるだけ転職先を見つけてから、退職することをおすすめします。

ただし、「激務で退職しないと転職活動の時間が取れない」「今すぐに辞めないと、健康障害やうつ病を発症しそう」といったケースであれば、例外的に先に退職しても構いません。

職場の人には相談しない

職場の人には絶対に内緒で転職活動をしましょう。

「転職活動をしている」と噂になると、転職活動を進めるのが気まずくなります。

また、転職をやめて今の職場で続けると判断した際に、職場に居づらくなるのもデメリットです。

仲のいい同僚でも、ボロっと話してしまうと取り返しのつかないことになるため、絶対に言わないようにしましょう。

職場で「あの人、転職活動をしている」という噂はすぐに広がります。

転職を決意し、内定を承諾してから、まずは直属の上司から順に伝えましょう。

入ってから苦労する職場は避ける

高いスキルや経験が必要で、教育制度が整っていない職場は避けるべきです。

というのも、万が一転職できたとしても、働き始めてから苦労することになるからです。

具体的に、以下のような職場は避けましょう。

1年目転職で避けるべき職場

  • 教育制度が用意されていない
  • プリセプターをつけるような人員の余裕がない

1年目の転職先は、「教育制度の整った比較的大きめの病院」がおすすめです。

クリニック転職は病院以上に対策が必要

クリニックへの転職は、人気の就業先で転職難易度が高いため、病院以上に入念な対策が必要です。

夜勤がなく、休日に休みが取れることの多いため、転職を考える看護師の26.7%、約4人に1人がクリニックへの転職を希望しています。(参考:ナースセンター

人気が高く、ベテラン看護師やクリニック勤務経験者も応募してくるため、新人看護師の転職難易度はより高くなります。

実際に、クリニックへの転職難易度の高さは、看護師1人あたりが応募できる求人数を示した求人倍率にも現れています。

全体の求人倍率が2.32倍であるのに対し、クリニックの求人倍率は0.8倍と大きく下回る結果となっています。

就業先求人数
全体平均2.32倍
クリニック(無床)0.8倍

(参考:ナースセンター

クリニックの求人倍率は1を下回っており、看護師1人あたりに応募できるクリニックは1以下である、つまり「仕事がかなり見つかりづらい」と言えるのです。

クリニックへの転職を希望している人は、複数サイトに登録して求人の選択肢を増やす、転職サイトの担当者に選考対策をお願いするなど、より入念に選考対策を行いましょう。

関連記事:クリニックに転職したい看護師が事前に知っておくべき全知識|おすすめ転職サイト

看護師1年目の転職は「転職サイト」を使った求人探しがおすすめ

看護師求人探しの方法は複数種類がありますが、結論から言うと、1年目の転職はプロのサポートが受けられる「転職サイト」がおすすめです

転職サイトは、希望に合った施設の求人を紹介してくれる転職支援サービスです。

看護師転職サイトとは

転職サイトに登録すると、求職者一人ひとりに担当者(キャリアアドバイザー)がつき、求人探しから選考対策までサポートしてくれます。

転職サイトのサポート

  • キャリア相談
  • 求人紹介・提案
  • 履歴書や職務経歴書の添削
  • 面接対策
  • 面接日の調整
  • 給与交渉
  • 内定後のサポート(入社日の調整、年収の交渉、現職場への退職に関する相談)

希望に合った病院求人をプロ目線で探して提案してくれる点は、非常に魅力的です。

特に1年目の転職となると、そもそも応募可能な求人が見つからないことが多いです。また仮に求人があったとしても、書類・面接の段階で不採用になってしまうことも少なくないでしょう。

ですが、転職サイトを利用すれば、キャリアアドバイザーに希望を伝えるだけで、あなたのニーズにマッチした求人を提案してくれ、さらに応募書類(履歴書・職務経歴書)の添削や、面接対策(どのように受け答えすれば良いかのアドバイス)などのサポートもしてくれます。

病院側の納得できる1年目での転職理由や、自身のアピールポイントなども教えてくれるので、1年目での転職に関する不安を取り除くことができます。

連絡手段はメール・電話・LINEがメイン

キャリアアドバイザーとの連絡手段は、メール・電話・LINEがメインです。対面でのやりとりは、2021年現在ほとんど行われていません。

転職サイト利用者に話を伺うと、「メールやLINEなどテキストでのやり取りが楽で良い」という意見が多数派でした。「電話で話をするのが苦手」「休みの日に連絡してほしくない」という方は、メールやLINEでのやり取りが可能なサイトか事前に確認しておきましょう。

なお、看護師さんからの評価の高い大手サイト(看護roo!レバウェル看護(旧 看護のお仕事)マイナビ看護師)は、いずれも電話・メール・LINEから、希望の連絡方法を選べるようです。

転職サイトは、特にはじめて転職活動を行う1年目の方におすすめです。

看護師求人の探し方は他にも「ハローワーク」や「ナースセンター」などの方法があります。詳しくは『看護師転職の方法をイチから解説!必ず踏むべき正しい手順&求人探しの手段』の記事で解説しているので参考にしてください。

看護師1年目におすすめの転職サイト3選

看護師1年目におすすめの転職サイト

数ある転職サイトのなかから、以下を基準に、「利用者からの満足度の高い看護師向け転職サイト」をピックアップしました。

転職サイト選定基準

  1. 求人数 …総求人数が多いほど、理想にぴったりの求人を見つけやすい
  2. 利用者満足度(提案&サポート力) …利用者の口コミをもとにサービスの質を評価。優秀なキャリアアドバイザーに担当してもらえれば、理想の職場を提案&手厚いサポートが期待できる

利用者の総合評価順にランキング形式でまとめると、おすすめの転職サイトは、以下のとおりとなりました。

転職サイト求人数|総合満足度
1位
看護roo!
55,907件|◎4.3
利用者満足度96.3%、看護師さんからの人気No1の転職サイト。細かい条件で求人が探しやすく、面接対策&サポートも手厚い。
2位
レバウェル看護(旧 看護のお仕事)
135,763件|○3.8
総求人数トップレベル!累計40万人以上の利用者がいる転職サイト。LINEで最新の求人情報が得られるなど、気軽に転職活動ができる
3位
マイナビ看護師
60,875件|◎4.1
求職者のペースに合わせたサポートが強み。全国22箇所に相談会場があり、地方在住者も来社相談しやすい

※求人数2022年8月更新

この記事では3サイトに厳選しています。より詳しく知りたい方は、『看護師723人が選ぶ転職サイトおすすめランキング』を参考にしてください。

1位.看護roo! | 看護師さん利用者満足度No.1

看護roo

看護roo!』は、転職経験のある看護師さんから最も選ばれている、人気No1の看護師転職サイトです。

登録者のみが閲覧・応募できる非公開求人も多数保有しています。

看護roo!の特徴

  • 利用者満足度96.3%
  • 公開求人55,907件+非公開求人も多数
  • 面接同行や選考対策など手厚いサポート

さらに、細かい条件を組み合わせて仕事探しができるため、希望にぴったりの求人を見つけやすくなるでしょう。

看護roo!』は、30年以上に渡る転職支援実績のある株式会社クイック(東証一部上場企業)が運営するサービスです。

信頼と実績も十分で、面接時に希望者には専任の女性スタッフが同行してくれるなど、きめ細かいサポートが魅力といえます

こんな看護師さんにおすすめ

  • みんなが使っていて、実績豊富な人気のサイトを利用したい
  • 給与や条件、人間関係などが良い職場情報を知りたい
  • はじめての転職で不安なのでプロに相談したい

看護roo!の詳しい情報は、下記の記事でもご覧になれます。

2位.レバウェル看護(旧 看護のお仕事) | 求人多数で選択肢の幅が広い!

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』は、求人数がトップレベルの転職サイトです。キャリアアドバイザーが、病院や施設を訪問して直接取材を行っており現場のリアルな情報を提供しています。

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)の特徴

  • 累計利用者数40万人以上
  • 友だちに勧めたい転職サイトランキングNo.1
  • 総求人数は135,763件と転職サイトトップレベル

「人間関係や施設の雰囲気はどうか」「子育て中の看護師が働きやすい環境か」などの情報を踏まえて、最適な提案をしてもらえるのもポイントです。

また、LINEで「新着求人情報が届く」「担当のキャリアアドバイザーに相談できる」など、気軽に転職活動ができる点も魅力的といえます

こんな看護師さんにおすすめ

  • できるだけたくさん求人が見たい
  • 職場の雰囲気や内部情報を知りたい
  • 気軽に求人探しがしたい

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)の詳細は、下記の記事も参考にしてみてください。

3位.マイナビ看護師|ペースに合わせて転職できる

マイナビ看護師』は、大手人材企業マイナビが運営する定番の転職サイトです。
数週間で内定を目指す「スピード転職」や、数ヶ月に渡ってゆっくりと職場を探す「じっくり転職」など、求職者の都合に合わせたスピード感でのサポートをしてくれます。

マイナビ看護師の特徴

  • 看護師認知度5年連続No1の定番転職サイト
  • 求人数は6万件以上
  • 大手マイナビならではの情報ネットワークも強み

加えて、面接の日程調整なども、キャリアアドバイザーが代行してくれるサービスも提供しています。自分のペースで転職活動を進めるのに最適な転職サイトといえるでしょう。

こんな看護師さんにおすすめ

  • なるべく早く次の仕事を見つけたい
  • 数ヶ月かけて余裕を持って転職活動したい

なお、マイナビ看護師の詳細は、下記の記事でも確認できます。またおすすめの転職サイトについて、より詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてみてください。

看護師1年目の転職に関するよくある質問6選

看護師1年目の転職に関するよくある質問

ここで、1年目の転職したい看護師さんからよくある質問へ回答していきたいと思います。

Q1. 看護師1年目はお給料どのくらいですか?

看護師の初任給平均額は以下の通りです。(参考:2020年病院看護実態調査

平均基本給与額平均税込給与総額※
高卒+3年過程202,289 円262,277 円
大卒208,918 円270,292 円

※平均税込給与総額=通勤手当、住宅手当、家族手当、夜勤手当(8回で計算)、当直手当を含んだ額です。

年収に換算すると、平均年収は民間350万円、国公立で400万円程度と言われています。

もちろん、地域によっても変わってきますし、病院ごとによっても変わってきます。

あくまでも目安ですが、今の給料に不満がある方は、転職サイトに登録し、どれくらい給料を増やせる求人があるのかをチェックしてみましょう。

Q2. 卒業した学校に頼るのはありですか?

卒業した学校を訪問し、相談することもいい選択肢です。学校には、各施設から大量の求人が集まっているはずなので、信頼できる先生がいれば相談に行ってみてもいいでしょう。

あなたのことをよく知っている先生であれば、いいアドバイスや紹介を受けられるかもしれません。

Q3. 転職は2年〜3年働いた方が有利なのですか?

スキルや経験をアピールできる分、1年目で転職するよりも有利と言えます。実際に、求人によっては「臨床経験(現場経験)3年以上」の方しか応募できないなど応募すらできない求人もあるので長く働くに越したことはありません。

しかし、2年目・3年目になるにつれて病院が戦力としてより強く認識するので、引き留めも強くなる傾向にあります。

Q4. 既卒看護学生なんですが1年目の転職は可能ですか?

既卒看護学生でも十分転職できますが、状況によっては苦労するかもしれません。というのも、既卒で看護師に就職し、1年目で転職をする場合、「別の職場で社会人としての経験があるはずなのに、1年も持たなかったこと」がマイナスに評価されやすいからです。

看護師として既に経験がある既卒1年目であれば、スキルを評価してもらいやすいですが、看護師として未経験であれば苦戦する可能性が高いです。

Q5. ハローワークは使えますか?

看護師でも使うことはできます。ただし、求人の質が良くないためおすすめしません。

実際に、紹介された求人がブラック企業だったという声もあります。

詳しくは『看護師の転職でハローワークは使うべき?メリット・デメリットや求人の探しやすさを徹底解説』で解説しているので参考にしてください。

Q6. 退職の切り出しがうまくできるか心配です。

転職サイト経由で転職をしていた場合、退職の切り出しから交渉まであなたにあったアドバイスをくれるので安心です。しかし、使わないという方は下記のポイントを守れば失敗しにくいです。

  • 転職を決める時まで退職については周囲には一切言わない
  • 最初は師長などあなたの上司にあたる人に2人きりになったタイミングで伝える
  • 引き留めにあっても絶対に意思を曲げない

    特に3つ目のポイントが大切で、人によっては引き留められて心変わりしてしまうケースもあります。

    しかし、一度辞めたいと言った以上、そのあと腫れ物扱いされたり、今後本当に転職したいときに切り出しにくくなります。

    絶対に転職すると決めた時以外は退職を口にしてはいけません。

    (2021/4追記)看護師1年目の転職っておすすめできる?先輩看護師100人に徹底取材

    看護師1年目の転職っておすすめできる?

    当サイトでは、看護師1年目の転職という選択がおすすめできるかどうか、ベテラン看護師100人を対象に調査を行いました。

    ベテラン看護師の声

    結論から先に言うと、全体の6割以上はやはり「極力おすすめしない」という回答でした。

    回答の内訳を見てみると、「1年目は分からないことが多く、技術も十分に身についていないため、あらゆる面で不利になる」というのが主な理由でした。

    また、人間関係や職場環境のネガティブな悩みなどであれば、「転職はしない方がいい」という意見も多数見られます。

    ですが見方を変えると、4割近くは「転職してみても良いのではないか」という意見であり、中には「実際に1年目で転職して良かった」という内容のコメントもありました。

    1年目の転職はおすすめしないという看護師さんの意見

    まずはおすすめしないという意見を抜粋して紹介します。

    口コミ・評判

    病院
    まず1年目では大抵職場に適応できていないので、そこをクリアできる様にコミュニケーションをこまめにとったり、一緒に勉強したり悩みを聞いたりすることで解決できるのであれば、せっかく入ってきたばかりなので勿体無いしできるだけ辞めないでほしいと思ってしまいます。それでも難しいのであれば、病院であれば担当の科を変更してみるなど。

    口コミ・評判

    病院勤務
    転職はおすすめ出来ません。1年目だとまだ、仕事を覚えたりするので必死で、その職場、職種が自分に合っているかを判断するには早いと思うから。どんな職種、職場でも、良いことばかりではないので、嫌なことも経験しつつ、3年くらいしても無理だと感じるのなら転職しても良いと思う。

    口コミ・評判

    病院勤務
    おすすめしません。理由にもよると思いますが、1年では経験も少なく、他で使い物にならならずに転職後も苦労すると思うからです。転職するなら、部署異動して働きやすいところを見つけた方がいいと思います。

    口コミ・評判

    病院勤務
    1~2年目の頃にはまだ分からないことが多く一人立ちできてなかったので、転職先でやっていけるかどうか難しいところなのでおすすめできないです。

    口コミ・評判

    クリニック勤務
    明確な自分のやりたいことがあるのなら辞めても問題ないと思います。でも人間関係、職場環境等なら辞めるのはおすすめできません

    1年目で転職するのもアリという看護師さんの意見

    看護師さんの中には、1年目で転職してみるのも一つの手段として良いのでは、という意見を持っている方もいらっしゃいました。

    口コミ・評判

    病院勤務
    本気で考えている場合は、転職をおすすめします。1つの職場では見えてこなかったことがたくさんあったからです。自分も転職をして年収は以前より下がりましたが、精神的にも安定してやりがいや楽しみを持ちながら働けています。さまざまな働き方があり、環境が変わることで自分にとってより良い影響を与える職場もあるのだということを知って欲しいです。

    口コミ・評判

    病院勤務
    昔からよく「3年は病棟で経験を積まないと一人前の看護師になれない」と言われていますが、やってみて自分に合う・合わないはどうしてもあると思います。自分に合わない職場や業務で苦しみながら続けても体調を崩してしまうだけです。1年目で辞めて転職しても仕事はあるしその中で自分に合った職場を見つけられたら楽しく長く続けられるため転職はおすすめします。

    口コミ・評判

    病院勤務
    やめたいと思うことはだれしもあると思うので、精神的や身体的に耐えられなくなるまで続ける必要はないと思います。早くに転職して自分に合った環境・病棟・役割を見つけるのはいいことではないかなと思います。1年目でやめると次の就職がないといいますが、看護師はあります。経験はどこでも積めるので、転職はいい選択肢の一つだと思います。

    口コミ・評判

    病院勤務
    転職をおすすめします。
    理由としていくつかありますが、まずこの資格は日本全国何処に行っても働く事が出来ます。また、転職をするならその職場に染まる前にした方が絶対にいいと思っているのもあります。染まってしまうとその病院の変なクセや考え方が染み付いてしまうからです。最後は、合わない職場で過ごしていると必ず自分自身が精神面・肉体面・又は両方が傷つきます。最悪立ち直れない程の傷が出来る事になると考えます。大事なのは自分の体です。

    口コミ・評判

    クリニック勤務
    辞めたい人は心が壊れる前に辞めた方がいいと思います。一度鬱にでもなったら抜け出すのが大変なので。

    口コミ・評判

    病院→クリニックへ転職(23歳・女性)

    【1年目で転職を決めた理由】

    残業が多いのに残業代がきちんとつかなかったことや、先輩が厳しく、人間関係がうまくいかなかったことが理由です。人間関係に悩んでいたので業務中も業務時間外でも居心地が悪かったです。
    特に、他のナースへの引き継ぎが大変でした。自分が担当した内容や患者さんの容態を全て引き継いでもらわないといけない、申し送り時間ギリギリ前まで患者対応をしたあと引継ぎをして、残った業務や記録などで、毎日残業という感じでした。残業してもあまり残業代はつかず、負担ばかり募っていき、同期や先輩後輩もどんどんやめていきました。
    【仕事探し】
    転職サイト(人材紹介会社)を利用しました。転職活動は1ヶ月くらいでした。昔から自分が通っていた病院だったこともあり、病院の雰囲気や、医師、看護師の雰囲気がいいのが分かっていたので、すぐに選びました。
    【転職に満足しているか】
    満足です。患者さんに「全然いたくなかったよ、すごいね」「気にかけてくれてありがとう」と声を掛けてもらった時にやりがいを感じています。患者さんとやりとりをしてこその仕事なので、なるべく気持ちに寄り添ったり、思いに共感したりしていきたいです。
    いまは転職してスキルアップしていく時代ですし、1年目の転職も良い選択だと思います。

    看護師さん意見のまとめ

    看護師さんのアドバイスをもとに、転職すべき人・そうでない人を悩みの理由で分類しました。

    転職を検討しても良い人
    • 精神的に限界だと感じている
    • 仕事に行くのが心底辛い
    • 体調の異変が見られる(朝起きると吐き気がする、明日の仕事が頭をよぎり、夜眠れないなど)
    • 前向きな理由で転職を考えている
    • 今の職場ではスキルアップできそうにない
    • 味方になってくれる先輩や尊敬できる先輩がいない
    転職すべきでない人
    • 業務内容についていけないと悩んでいる
    • 合わない人はいるが、ついていきたいと思える先輩もいる

    転職の難易度は高くなりますが、「メンタル的に限界」「仕事が心底辛い」という方は、積極的に環境を変えてみることをおすすめします。

    看護師1年目の転職まとめ

    看護師1年目の転職まとめ

    ここまで1年目看護師の転職について解説しましたが、いかがでしたか?

    看護師1年目の転職はデメリットが多いため慎重になるべきです。

    それでも、転職したいという気持ちが変わらない方は、本記事で紹介した成功のポイントやおすすめの転職サイトを活用してみてください。

    あなたの今後の人生がより明るいものであることを心から願っています。

    老健の看護師を辞めたい!|3つの理由別に最高の決断をするための全知識

    老健 看護師 辞めたい

    医師のいない環境で働くことの責任の重さに耐えられない」「介護士との人間関係に疲れた」など、老健の看護師を辞めたいと思っていませんか?

    実際、長年コンサルタントとして働いてきましたが、多くの老健の看護師の方の悩みを聞いてきました。

    この記事では、現在老健の看護師として働いているが「辞めたい、けど辞めていいかの判断がつかない」という方に向けて、今の職場を辞める際に確認したい4つの判断基準を紹介します。

    続きを読む

    マイナビ看護師の退会方法|事前に抑えるべき全知識

    「マイナビ看護師の退会方法は?」「そもそも本当に退会していいのか」などと悩んでいませんか。

    結論、マイナビ看護師の退会は非常に簡単で1分もあればできてしまいますが、退会前に確認しておきたいポイントがあるので、以下の流れに従って解説していきます。
    続きを読む

    保健師になるには?主婦・社会人が最短で保健師を目指す基礎知識

    保健師になるには

    「保健師になるにはどうすればいいの?」「働きながら保健師を目指せる?」と考えていませんか。

    結論から言うと、保健師になるには、

    1. 保健師の教育課程を修了し、
    2. 保健師資格を取得する

    この2つが必要です。なお看護師資格を取得していることが前提となります。

    この記事では、これまで医療分野への転職を支援してきた私が、「保健師になるために必要な期間や手順」「働きながら保健師資格取得を目指すポイント」について解説します。

    続きを読む