「在職中に転職活動する場合の履歴書の書き方がわからない」
「決まってから退職するつもりだが、予定日はどう書いたらいいのだろうか」
在職中に転職活動をする人の中には、このような疑問がある人もいるのではないでしょうか。
在職中に転職活動の履歴書を書く場合には、「職歴」と「本人希望欄」の書き方がポイントです。
- 在職中であることを明確にする
- 本人希望欄を有効活用する
- 予定で構わないのでいつから出社できるかを記入する
在職中の転職活動でも、書き方を工夫すればマイナス評価になることはありません。
本記事では、転職エージェントとして多くの転職履歴書を添削してきた筆者の経験をもとに、在職中に履歴書を書く際のポイント2つを紹介します。最後まで読むことで、迷わず履歴書が書けるでしょう。
この記事を読むとわかること
- 在職中の職歴は「現在に至る」もしくは「在職中」とする
- 決まっていなくても退職日を記載する
- 応募先からの連絡が取れる時間を明確にする
- 希望条件は曖昧な表現にしない
- 履歴書の添削サービスを利用することも有効
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1. 在職中は「職歴」の書き方に注意する
在職中の場合は、履歴書の中でも一番採用側の目に留まる「職歴」の書き方に注意しないと、人事から常識がないと思われてマイナス評価につながってしまいます。
そうならないために、誰でも常識ある「職歴」を完璧に書ける方法を具体的にご紹介します。
在職中の場合、職歴の最後は「現在に至る」と記載する
在職中の場合は、職歴としてはまだ続いている状態なので「現在に至る」という一言を最後の行に記載するのがマナーとされています。
「現在に至る」は改行して左詰めで書きましょう。
ただし、同行内におさまる場合には、右横に「現在在職中」と書いても問題ありません。
“在職中である”ということが人事担当者に伝わることが重要なので、見やすさやバランスを見て記載すると良いでしょう。
完璧な「職歴」を作る4つのポイント
完璧な「職歴」を作る上でのポイントは4つあります。
- 会社名は略さず正式名称で時系列で記載しましょう
- 会社名の横、または次の行に業種と従業員数を書き、簡単な職務内容も記載しましょう
- 異動などで部署が変わっている場合は、部署名・異動年月も記入しましょう
- 企業の合併・買収など、社名変更があった場合は「○○株式会社(現:△△株式会社)」と記入する
より詳しい事例などは、「履歴書の職歴欄の正しい書き方|どんな経歴でも今すぐ書ける」でご紹介しておりますので、ぜひご参考ください。
2. 本人希望欄に記載すべき3つの項目
在職中の場合、「本人希望欄」に以下の3点を記載することで、人事と効率的にやり取りが可能になります。
- 出社可能日
- 退職予定日
- 在職中の連絡方法
履歴書には伝達事項を書く欄がありませんが、「本人希望欄」を「通信欄」として活用し、事前に人事担当者に「いつから働けるのか」「在職中はどのように連絡が取れるのか」をきちんと伝えましょう。
これらを行うことによって「退職日と入社日に無理があった」「仕事中に連絡が出来ず、面接の機会を逃した」など、企業とのすれ違いによりチャンスを逃すリスクをなくすことができます。
入社可能日・退職予定日
「いつから働けるのか」を記載することで、採用側も受け入れ体制を調整することができます。
在職中の場合、退職願の提出⇒引き継ぎ⇒退社 まで最短で1ヶ月ほどが目安です。未定の場合でも目安は記載するようにしましょう。
あまりに短すぎると仕事に対する責任感を疑われてしまい、逆に3ヶ月以上も先となると状況によっては「採用しない」と判断される可能性も高くなるので注意が必要です。
書き方参考例
- 出社可能日:「平成○年○月○日より勤務可能」
- 退職予定日:「平成○年○月○日予定」
在職中の連絡方法
「いつ」「どのような方法で連絡が可能か」といった連絡方法の希望を記載します。
確実に連絡を取れるようにするため、 連絡先に書ききれなかった、携帯メールアドレスなど予備の連絡先を記しておくことも良いでしょう。 いつ連絡が取れるかが分かることで人事担当者も安心することが出来ます。
書き方参考例
- 現在の勤務中の連絡方法:「○曜日、○○時~○○時の時間内で対応可能」
- 「平日○時~○時までの連絡はメールでいただけると幸いです」
本人希望欄は具体的に記載すること
「本人希望欄」は、応募先企業に勤務する上で譲れない条件がある場合、それを記載します。
「できれば〇〇がよい」程度の希望は、イメージダウンにつながる可能性もあるため書くべきではありません。
書き方参考例
- 希望職種:「一般事務」(求人情報と同じ職種名で)
- 希望給与:「貴社規定に従います」も、「○○万円を希望いたします」
- 希望勤務時間:「貴社規定に従います」、「○○~○○時の勤務を希望いたします」
- 希望勤務地:「貴社配属に従います」、「本社、○○支社での勤務を希望いたします」
3.職務経歴書の添削に強い転職エージェント3選
一人での転職は、何かと不安や疑問が多いかと思います。
職務経歴書作成のアドバイザーを持つことで、転職を有利に進めることができます。
転職エージェントの登録は無料です。
ぜひ、ご活用ください。
3-1若手、第二新卒の人は『マイナビエージェント』
若手、第二新卒向けの求人を多数持っており、またコンサルタントの質が高いです。
履歴書や、職務経歴書、面接対策のサポートがしっかりしており、初めて転職する方におすすめの転職エージェントです。
他社に比べて社員の方のやる気が非常に高いと評判です。
レスポンスが迅速なのは当然として、単なる求人紹介にとどまらず、その人のことをしっかり分析した上での求人内容や丁寧な面接対策などをしてくれたという声を多く聞きます。
3-2. より多くの求人から探したい人は『パソナキャリア』
『パソナキャリア』は、求人件数はリクルートやdodaといった大手には届かないものの、手厚いサポート・フォローには定評があり、初めての転職に不安がある方には特におすすめです。
パソナの社風自体が「利益よりも社会貢献」を重要視しているため、それが社員にも浸透し、利益追求のための紹介ではなく、親身な転職者サポートを実現しているのかもしれません。
3-3. 自分のキャリアに自信のある人は『JACリクルートメント』
『JACリクルートメント』は、発祥がイギリスの外資発の日系転職エージェントで、グローバルのハイキャリア案件に強いという背景があり、基本的にキャリアに自信のある人向けのサービスです。
案件としては、外資系の高年収・ハイキャリア案件が多いので、自分のさらなるレベルアップを目指そうという人にも最適です。
前述の通り、単価が高く転職エージェントの成功報酬も大きいため、コンサルタントも1人1人に対して職務経歴書の添削など手厚くサポートをしてくれます。外資に強いので、英語の職務経歴書などの対策も万全です。
4.まとめ
働きながらの転職活動は、いかに効率よく進めていくかが重要です。
今回、ご紹介した下記の2つのポイントを守ることで、応募先の企業に対しての配慮をアピールでき、印象をグッと上げることができますよ。
- 職歴の最後には「現在在職中」と書く
- 本人希望欄には「出社可能日、退職予定日、在職中の連絡方法」を入れる
また、上記以外についても職務経歴書や履歴書でお困りの方は、転職エージェントに聞くのが手っ取り早くおすすめです。
本記事でご紹介したおすすめの転職エージェントです。
※転職エージェントを利用する際の注意点
転職エージェントは完全無料で使えますが、あなたが内定・転職すると企業側から多額の報酬(提示年収の30%前後)を受け取っていますので、言葉巧みに転職へ誘導してきます。
彼らの営業トークにのせられて焦って転職先を決めてしまうことだけは避けてください。
『リクルートエージェント』のような大手エージェントは本気で転職を検討していればおすすめですが、担当のノルマも厳しいため注意しないと営業トークにのせられます。
転職検討段階やまだまだ悩んでいるという方は、商売っ気が少なく親身に相談にのってくれる『doda』や『パソナキャリア』、20代であれば『マイナビ』のような中堅エージェントがおすすめです。
転職活動中はとなりの芝は青く見えるものですから、注意しながら次の可能性を探して下さい。
あなたが最高の転職をできることを陰ながら祈っております。
現役の転職コンサルタント集団。大手人材会社に在籍しているメンバーが多いため、執筆内容に制約がかからないように『匿名性』とし、裏事情やノウハウを包み隠さずにご紹介しています。
担当の人の対応がとても素晴らしかった。話もしっかりと聞いてくれた上で提案もしてくれて、他のエージェントさん達よりも心強かったです。
特に、初めての転職だったので職務経歴書・履歴書が不安だったのですが、丁寧に添削してくれたのが印象に残っています。
またお世話になる機会があったら、その担当さんにお願いしたいと思っています。