【徹底解説】看護師の給料が上がらない4つの原因&年収を上げる現実的な方法

看護師 給料 上がらない

「ずっと働いているけど、給料が低いまま」「看護師の給料ってどうやったら上がるの?」とお考えですね。

看護師の給料が上がらないのには、以下の原因が考えられます。

  • 診療科によって給料が大きく異なる
  • 病院の経営母体によって給与額や昇給率に差がある
  • 看護師が多く役職に就きづらい
  • コロナの影響で病院の経営状態が良くない

2020年以降は、外来や各種検診が減少したことなどの理由から、賞与をカットした病院も増えているようです。

本記事では、まず看護師の給料が上がらない原因を解説し、次に給料アップの具体的な方法を解説します。

  1. 看護師の給料が上がらない4つの原因
  2. 看護師の給料を上げる4つの方法
  3. 補足:給料アップに資格取得はおすすめしない

すべて読めば、なぜ給料が上がらないのか・どうすれば上がるのかが分かります。

看護師723名が選んだ人気の転職サイト

編集部が実施した看護師723名へのアンケート調査に基づくサポート力や求人の数・質への満足度が高い転職サイトベスト3は、下記の3つ。

キャリア・転職に悩んでいたり、今の仕事・職場から離れようかなと考えていたりするすべての看護師におすすめの相談先です。

左右にスクロールできます。

おすすめ転職サイト口コミ満足度公開求人数おすすめポイント
1位:看護roo!
(看護ルー)

4.3点

約5.9万件
  • 利用者満足度No. 1(編集部調べ)
  • 面接対策・サポートも手厚い定番の転職サイト
レバウェル看護(旧・看護のお仕事) ロゴ2位:レバウェル看護
(旧・看護のお仕事)

4.1点

約14.1万件
  • 圧倒的公開求人数を誇る大手サイト
  • 取材に基づくリアルな施設情報を教えてくれる
3位:マイナビ看護師

4.0点

約4.6万件
  • 全国に拠点があり地方にも強い
  • 初めての転職から企業転職まで抜群の支援

〔求人数〕2023年1月5日時点

1.看護師の給料が上がらない4つの原因

看護師は、他職種と比較して給料が高い職業ですが、職場の規模や経営状態によって、平均給与額や昇給率には差があります。

とくに給料が上がらない原因として考えられるのは以下4つです。

それぞれを詳しくみていきましょう。

1-1.診療科によって給料が大きく異なる

給料が上がらないのは、給料の低い診療科に勤めている可能性があります。

実際、診療科によって看護師の平均年収は大きく異なり、たとえば病理診断科(470万円)と心療内科(412万円)で比べると、平均年収は60万円程違います。

【診療科平均年収】

トップ5ワースト5
病理診断科:470万円人間ドッグ・検診:392万円
総合診療科:461万円アレルギー科:397万円
救命救急科:460万円老年内科:405万円
心臓血管外科:457万円胃腸科:412万円
呼吸器外科:453万円心療内科:412万円

参考:医療ワーカー(2021年9月時点)

背景としては、以下のような要因が考えられます。

  • 健康を害するリスクのある科には危険手当がつくから(放射線科、精神科、オペ室等…)
  • 科によって残業の多さが異なるから
  • 科によって夜勤の多さが異なるから
    (患者数が多い科には当然夜勤に配置される看護師数も多くなるので、個人の夜勤の回数が増える)

現状で給料の低い診療科に勤めている方は、他の診療科への異動というのが現実的な解決策です。

1-2.病院の経営母体によって給与額や昇給率に差がある

給料が上がらないのは、平均の給与額や昇給率が低い病院に勤めているのが原因かもしれません。

看護師の基本給は、勤務する病院の給与額や昇給率によって決まりますし、給与額や昇給率は、病院の規模や立地などで変わってきます。

病院の給与額や昇給率に差が出る要因

  • 規模
    …個人の病院か、総合病院なのか
  • 立地
    …地方か、都市部の病院なのか
  • 経営母体
    …国の病院か、公立の病院なのか

実際、規模が小さい病院より大きい方、地方よりも都心部の病院の方が、給与水準が高い傾向にありました。(参考:日本看護協会,e-stat

そしてもっとも大きな要因は、病院を経営する母体の違いです。

経営母体勤続10年看護師の給与額
(月)
社会保険関係団体
(国民健康保険組合)
27万6,093円
公立
(都道府県)
26万7,539円
公的医療機関
(日本赤十字社)
26万4,676円

(厚生労働省)
25万7,664円
その他法人
(私立学校法人)
25万1,361円
公益法人
(公益社団法人)
24万5,060円
医療法人・個人
(医療法人)
23万2,020円

参考:日本看護協会

もっとも給与平均の高い「社会保険関係団体」と低い「医療法人・個人」を比べると、月当たり4万円、年収にすると50万円ほどの差になります。

給料平均の低い地方や経営母体に勤めている方は、平均の高い地域や病院に転職することで、給料が上がるかもしれません。

1-3.看護師が多く役職に就きづらい

看護師が多く、役職に就きづらいことも理由の一つです。

看護師の役職には、主任や副主任、師長などがあり、役職に就ければ大幅な給与アップが期待できます。

ただ看護師の数は、年々増加傾向にあるため、役職に就ける人の数も限られています。

出典:厚生労働省

大きな病院で管理職になると、高い給与アップが見込めますが、その分競争が激しく狭き門になります。

1-4.コロナの影響で病院の経営状態が良くない

2020年以降、新型コロナウイルス感染拡大によって病院の経営状態にも悪影響が出ており、そのしわ寄せは看護師の給料にも生じています。

事実、看護師を対象にした調査では、「(2020年2月以前と比べ)給与が減額した看護師」は看護師全体の約半数を占めるという結果も出ていました。(参考:レバレジーズメディカルケア「看護師の労働環境に関する実態調査」

これはコロナ患者と直接関わる業務に従事しているかどうかを問わず、全ての看護師で見られる傾向のようです。

ここまでのまとめ

看護師の給料が上がらない原因は以下です。

  • 診療科によって給料が大きく異なる
  • 病院の経営母体によって給与額や昇給率に差がある
  • 看護師が多く役職に就きづらい
  • コロナの影響で病院の経営状態が良くない

勤め先の病院の規模や経営状態、診療科によって、給与水準は大きく異なります。

平均給与額や昇給率の低い職場で働いている場合、何年経っても給料は一向に上がりません。

もし給料を上げたいと考えているなら、次章で紹介する看護師の給料を上げる方法を確認しておきましょう。

なお看護師の平均年収については、『看護師の平均年収は?年齢・地域別の年収&収入を上げる方法を解説』の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。

2.看護師の給料を上げる4つの方法

看護師の給料を上げる現実的かつ具体的な方法は、以下4通りあります。

それぞれ詳しく説明します。

方法1. 単発・スポットの仕事をする

給料アップの最も現実的な方法は、単発・スポットの仕事をすることです。(※単発・スポットの仕事は副業にあたるため、必ず本業の就業規則を確認してください)

単発・スポットは、主に介護施設などの医療行為を行わない施設に、1日~数日だけ派遣され、看護師として施設スタッフのサポートを行います。

「1日だけ介護施設の夜勤をする」「3日間だけ訪問入浴の介助の仕事をする」といった柔軟な働き方が可能です。給料も高めに設定されており、日給2~3万円の求人も見られます。

さらに2021年4月以降は、新型コロナウイルスワクチン接種に限り、医療施設での単発の仕事も可能になりました。

補足:ワクチン接種に限り医療機関への看護師派遣が可能になった(2021年4月改正省令)

看護師の派遣は原則、介護施設など医療行為を行わない施設でのみ可能ですが、新型コロナウイルスワクチンの接種に限り、医療現場への看護師派遣が解禁となりました。

働く場所はワクチン接種を実施している病院・診療所で、期間は令和4年2月28日までと定められています。(変更の可能性あり)

参考:労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律施行規則の一部を改正する省令の公布・施行について

単発・スポットの求人は、転職サイト・派遣サイトなどを使って探せます。

例えば、看護師転職・派遣支援サービスの『MCナースネット』では、スケジュールが空いている日を選択すると、その日に募集している求人が一覧で表示されます。

mcナースネットMCナースネット検索画面

「夜勤を増やしたいけど、今の病院ではなかなかできない」という方は、単発の仕事をしてみるのもおすすめです。

方法2. 上司と良好な関係を築き評価を得る

現職の給料アップを目指しているなら、普段から上司と良好な関係を築いておくことも重要です。

看護師の給料は、在籍年数の長さが評価基準となりますが、それ以外にも「師長の評価」も関係します。分かりやすく言うと、師長が認めている看護師ほど給料が上がりやすいということです。

看護師の仕事の成果は、売上などで客観的に測れるわけではないので、どうしても「上司の主観的な印象」が大きく影響してきます。

実際に、スタッフのうち何人かをプラス評価(収入アップなど)するという時には、良い印象を持っている部下を推薦するということもあるようです。

そのため、普段から良好な関係を築いておき、高評価を受けやすくするという姿勢も、給料アップには必要と言えるでしょう。

方法3.管理職のポジションを目指す

時間はかかりますが、主任・師長などの管理職に就いて給与アップを目指すのも現実的な方法です。

実際にフルタイム勤務の看護師の平均年収が519万2,417 円であったのに対して、中間管理職は648万3,444円と、100万円以上の給与アップを期待できます。日本看護協会の調査)

看護師の管理職として、具体的には以下の役職があります。

看護師の管理職

  • 看護部長
    …看護部の責任者として、病棟の看護師長・スタッフナースをまとめ、病院全体の経営にも関わる仕事。
  • 看護師長
    …スタッフナースを統括する役割があり、主任看護師と一緒に業務の円滑化と質向上を目指す仕事。
  • 看護主任
    …スタッフナースの上位にあたる役職で、業務が円滑に進むように看護師長を補佐する仕事。

端的にいうと、看護師の管理職は「看護の現場のまとめ役」です。複数人のスタッフをまとめ上げるマネジメント力や忍耐力が求められます。

一般的に、管理職の資質があると認めた看護師を看護師長が推薦し、まずは看護主任を目指します。

大病院などの規模が大きく看護師の多い病院だと、競争が激しく管理職に就くのには最低でも10年以上かかりますが、中・小規模の病院であれば、看護師経験10年未満で管理職に就けるケースもめずらしくありません。

時間はかかりますが、着実にステップアップしながら給料を上げる方法と言えます。

方法4. 基本給の高い病院・施設に転職する

基本給が高い他の職場に転職するというのも一つの方法です。

病院の経営母体や規模によって昇給率が異なるため、業務内容は変わらなくても年収が上がることは少なくありません。

「このまま働き続けても大幅な給与アップが見込めない」場合、給与水準が高い他の職場への転職がおすすめです。

転職を検討中の方は転職サイトへの登録がおすすめ

 

転職を視野に入れて検討している方は、転職サイトに登録し、キャリアアドバイザーに相談するのもおすすめです。

キャリアアドバイザーは看護師転職支援のプロで、あなたの希望条件をヒアリングしたうえで最適な職場・求人を紹介してくれます。

人気が高い良質な求人ほど、非公開求人として転職サイト利用者だけに限定公開されているので、登録しておくだけで選択肢をグッと増やせますよ。

大手サイトだと『看護roo!』や『レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』などが有名です。評判の良いサイトを詳しく知りたい方は、『看護師723人が選ぶ転職サイトおすすめランキング』を参考にしてください。

3.補足:給料アップに資格取得はおすすめしない

ネット上の情報には、認定看護師や認定看護師資格の取得を給料アップの方法として紹介していることも多いですが、これは全くおすすめできません。

費用対効果が全く釣り合わないからです。

例えば認定看護師の資格取得には、授業料・実習費などを合わせると100万円以上のコストがかかります。その上、専門の教育機関で6ヶ月以上、計615時間の教育課程をクリアしなければなりません。

それが給料に還元されれば問題ありませんが、実際はそうではありません。

専門看護師・認定看護師の資格を取得しても、昇給・手当がつくとは限らず、看護協会の資料によると、「病院の約6割は、認定看護師・専門看護師の資格手当や昇給がない」ようです。

専門看護師・認定看護師の処遇

専門看護師・認定看護師の資格は、半分以上の病院で給料に加算されない

出典:日本看護協会

そして仮に給与に反映されても、月およそ5,000円アップするくらいが相場です。

給料アップの目的だけで資格取得を検討するのは現実的ではありません。職場を変える方が、手軽かつ現実的と言えるでしょう。

さいごに

看護師の給料が上がらない原因として考えられるのは以下です。

  • 診療科によって給料が大きく異なる
  • 病院の経営母体によって給与額や昇給率に差がある
  • 看護師が多く役職に就きづらい
  • コロナの影響で病院の経営状態が良くない

給料を増やしたいと考えている方は、手当の付く資格を取得したり、給与水準が高い職場に転職したりすることがおすすめです。

もしも転職を検討しているのであれば『看護roo!』などの転職サイトにまずは相談してみるとよいでしょう。

あなたの暮らしが、より良いものになるよう願っています。