パート助産師の時給は?おすすめ求人はある?気になる疑問をプロが解決

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「パート助産師ってどうなんだろう」
「パート助産師で働いてみたい」

パート助産師の求人は少ないですが時給が高く、ワークライフバランスを重視した働き方ができます。正規雇用の助産師が人手不足なため、求人が見つかって採用されれば即戦力で勤務できるでしょう。

5分でパート助産師の給料事情や仕事の探し方などが分かるので、ぜひ最後まで読んでみてください。

1.パート助産師の給料を徹底解説!

パート助産師の給料を紹介

厚生労働省の『令和4年賃金構造基本統計調査』を見ると、パート助産師のような短時間労働者の平均時給は2,400円となっています。

パート助産師の平均時給のデータ

参考:厚生労働省『令和4年賃金構造基本統計調査

また日給で募集する求人もあり、就業先が病院かクリニックで時給の差はありません。収入は、夜勤の日数や分娩手当の有無で変化します。

1-1.夜勤の場合は時給ではなく「1勤務あたりの日給」も多い

パート助産師の給与で夜勤の場合は、「1勤務あたりの日給」も多いです。

就業時間は17:00~翌10:00が多く、時給に換算すると2,000円以上です。給与相場は20,000~30,000円が多く、なかには40,000円を超える求人もあります。

パート助産師求人票

1-2.分娩手当を支給する職場も多い

パート助産師には、分娩手当が支給される職場も多いです。

相場は1回5,000円程度で、分娩手当の有無で収入が変わります。その他、オンコール手当や日祝手当があります。

補足:地方の方が時給は低い

実際にパート助産師の時給を見てみると、地方に行くほど時給が低くなります。(参考:医療ワーカー

【日勤帯】

クリニック病院講師
北海道時給1,412円時給1,400円時給1,390円
仙台時給1,400円時給1,492円該当求人無し
東京時給2,342円時給2.625円時給1,700円
神奈川時給2,226円時給1,900円時給2,100円
名古屋時給2,089円時給2,133円時給2,167円
大阪時給2,000円時給1,940円時給2,200円
神戸時給1,850円時給2,050円時給2,000円
広島時給1,945円時給1,920円時給2,750円
福岡時給1,511円時給1,380円該当求人無し

【夜勤帯】

クリニック病院
北海道時給1,741円時給2,258円
仙台時給1,806円時給1,839円
東京時給2,677円時給2,284円
神奈川時給2,630円時給2,355円
名古屋時給2,452円時給1,935円
大阪時給2,188円時給2,326円
神戸時給2,648円時給2,355円
広島時給2,277円時給2,140円
福岡時給2,452円時給2,032円

2.パート助産師の2つのメリット

パート助産師になるメリット

パート助産師で働くメリットは、以下の2つです。

それぞれ説明します。

メリット1.家庭やプライベートと両立しやすい

家庭やプライベートと両立しやすいのは、パート助産師のメリットです。

正規雇用は1日8時間で週5回働きますが、パートの場合は週3日や日勤で働けます。なかには、夜勤だけで週1日から可能の求人もありました。

継続して夜勤なのは体力的に厳しいですが、1ヶ月に数回なら大丈夫な方もいるでしょう。

このように働き方に合わせてシフトを入れられるのは、パート助産師の大きなメリットです。

メリット2.同じ病院の看護師よりも時給が高い

パート助産師は以下の2つの理由から、同じ病院の看護師よりも時給が高いです。

  • 助産師は看護師の資格に加えて、助産師の資格も必要
  • 医療従事者のなかで少ない

実際に厚生労働省の「令和2年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況 」によると、全体で見ても助産師の数が看護師よりも少ないことがわかります。

助産師の人数のデータ

参考:厚生労働省「令和2年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況

3.パート助産師の2つのデメリット

パート助産師になるデメリット

一方で、パート助産師で働くデメリットは以下の2つです。

それぞれ説明します。

デメリット1.正規雇用より収入が低くなる

正規雇用の助産師より低収入になるのが、パート助産師のデメリットです。

常勤の助産師の平均年収は450~500万円と公表されています。

一方でパート助産師が時給1,800円で週5日フルタイムで働いた場合で、約340万円ほどです。

したがってパート助産師は、収入を得ながらプライベートや家庭も大事にしたい方に適しています。

デメリット2.求人を見つけるのに時間がかかる

パート助産師は募集が少ないので、求人を見つけるのに時間がかかります。

したがって仕事を探すときは、効率的に多くの求人に触れるのがポイントです。

次章で紹介する転職サイトを利用しましょう。

4.パート助産師の求人を探すのにおすすめサイト3選

パート助産師の求人を探すのにおすすめのサイト

求人数や質、サポートの良さを基準に、パート助産師のおすすめ求人サイトは以下の3つです。

転職サイトパート助産師求人数|満足度
マイナビ看護師190件|★★★★☆4.3
大手人材企業が運営する転職サイト
ナースパワー160件|★★★★☆3.9
パートや派遣など非正規雇用に強い転職サイト
看護roo!160件|★★★★☆4.2
医療系職種(主に看護師さん)からの評価No1のサイト

先述したとおり、パート助産師の求人は多くありません。

多くの求人を見られるように、紹介したサイトを登録して併用しましょう。

5.パート助産師の募集でチェックするポイント3つ

募集時のチェックポイントの紹介

パート助産師の募集でチェックするポイントは、以下の3つです。

それぞれ説明します。

5-1. 給与やボーナス・手当の有無

求人を見つけたら給与やボーナス、手当の金額を確認しましょう。実際、以下のように助産師は手当が多いです。

主な手当の相場

  • 住宅手当:5,000~30,000円
  • 通勤手当:定期券(上限あり)
  • 資格手当:30,000~50,000円
  • 夜勤手当/回:8,000~15,000円
  • 分娩手当/回:2,000~10,000円

また法律の改正により、パートの助産師にもボーナスが支給されるようになりました。ボーナスの金額は正規雇用より少ないですが、支給の記載が求人票にあるかチェックしましょう。

5-2. 社会保険加入や休暇などの雇用条件

パート助産師でも一定の条件を満たせば、社会保険や雇用保険の加入対象になります。

社会保険は501人以上の職場で働く場合、以下のどちらかを満たせば加入の対象となります。

一方で、従業員が501人未満の職場で働く助産師も、平成29年4月から以下の条件のいずれかに当てはまれば社会保険加入対象者となりました。

なお、年収106万円以下で働く場合は社会保険には加入しません。また有給休暇は、以下の条件で付与されて取得できます。

■【条件】半年間の継続勤務と80%以上の出勤

労働日数/継続勤務日数0.5年1.5年2.5年3.5年
週5日10日11日12日14日
週4日7日8日9日10日
週3日5日6日6日8日
週2日3日4日4日5日
週1日1日2日2日2日

5-3. 扶養範囲内で業務する場合の年収の調整可否

配偶者の扶養内で働きたい場合、年収の調整ができるかがポイントです。

病院によっては人手が足りないため、多くの出勤を要望されることもあるでしょう。以下、年収における扶養範囲の一覧です。

[扶養範囲]

年収税制上の扶養社会保険上の扶養
103万円以上所得税が発生する
106万円以上社会保険の加入が必要(条件あり)
130万円以上配偶者の扶養から外れる(条件あり)
150万円以上配偶者特別控除(満額:38万円)の低下

面接ではどれくらい働きたいのか、病院側の意向も確認して勤務日を調整しましょう。

6.求人に応募してパート助産師になろう

【記事のまとめ】パート助産師の求人に応募しよう

本記事では、パート助産師に関して以下の紹介をしてきました。

  • パート助産師の給料事情
  • パート助産師を利用するメリット
  • パート助産師のデメリット
  • パート助産師の求人探しにおすすめのサイト
  • 募集時にチェックするポイント

パート助産師は募集が少なく、求人を見つけることに苦労するでしょう。そのため、この記事で紹介した以下の転職サイトの併用をおすすめします。

勤務日を選択して、ワークライフバランスを重視して働けるのがパート助産師になるメリットです。

本記事を参考に、ぜひパート助産師への転職を成功させましょう。