看護師の仕事・職場の種類一覧!仕事内容や働き方をどこよりも分かりやすく解説

「看護師の資格でできる仕事ってなんだろう?」「どんな働き方があるの?」と、気になっていませんか。

看護師は、病院やクリニックで働くイメージが強いですが、実はそれ以外にも様々な職場でニーズがあります。

この記事では、元看護師で転職経験もある私が、看護師資格があれば働ける24の職場の特徴、仕事内容、向いている人などについて徹底的に解説します。

  1. 看護師の8割以上が勤める2つの職場
  2. 看護師が活躍できる13の職場
  3. 希少性の高い職場6選
  4. 新型コロナウイルス関連の職場3選

この記事を読めば、看護師の多様な働き方を知ることができ、好きな仕事を見つけるためのヒントが得られます。

1. 看護師の8割以上が勤めている!2つの職場

看護師の職場としてよく知られているのが、病院とクリニックです。実は、看護師の8割以上が、病院またはクリニックで仕事をしています。

この章では、病院とクリニックの仕事を、徹底解説していきます。

1-1. 病院

病院は、20床以上の入院施設のある医療施設のことです。

夜勤があるのが一般的ですが、職場によっては時短勤務や外来勤務など、多様な働き方を導入しているところもあります。

安定した収入が得られるほか、福利厚生や手当が充実しています。

主な仕事内容は、以下の4つです。

順番に紹介します。

(1). 医師の診療の補助

看護師には、医師の診療を補助する役割があります。

その内容は、

  • 診察補助
  • 検査介助
  • 手術介助

など多岐にわたります。また、医師の指示があれば、採血や採尿などの検査の実施・処置・投薬を行います。

患者さんがスムーズな診療を受けられるように、医師の指示を的確にこなす技術力や、高い専門知識が求められます。

(2). 患者さんのケア

患者さんの療養生活のケアを行うのも、看護師の仕事です。

その内容は、

  • ADLの介助
  • 全身状態の観察
  • 環境整備
  • 看護計画の展開
  • 精神的ケア

などで、さまざまな場面で患者さんを支えていきます。

また、診療科によっては、手術前後の看護、年齢に応じた看護、急患対応、急変対応などを行います。患者さんの回復を促すために、適切なケアを行う力や、寄り添う心が求められます。

(3). 退院に向けたサポート

退院後の生活を見据えたうえで調整やサポートを行うのは、看護師ならではの仕事です。

その内容は、

  • 生活指導
  • 自立に向けた支援
  • 社会資源の活用
  • 介護や福祉といった他職種との連携

など、多方面からのアプローチを行うものばかりです。

退院後も服薬を続ける患者さんの場合は、服薬管理を含めた指導を行います。必要があれば、外来の看護師に申し送りを行い、継続した看護へと繋げていきます。

患者さんが安心して退院できるように、患者さんの主体性を引き出しながら関わることが大切です。

(4). 家族支援

患者さん本人だけでなく、家族を含めて看護を行うことは重要です。

その理由は2つあります。

  • 患者さんの療養生活を支えるために、家族の協力が必要不可欠だから
  • 患者さんの病気やケガにより、精神的負担や経済的困難に直面する家族を支えることが、看護師の役目だから

家族に限らず、状況に応じて、キーパーソンを見極めながら介入をします。精神面のケア、治療の協力要請、社会的資源の情報提供などのケアを行うことが、患者さんを支えることにも繋がります。

家族を支援するためには、俯瞰的視点や指導力が求められます。

病院勤務が向いてる人

  • 看護技術の向上や知識の習得を目指している
  • 夜勤もこなして、収入を増やしたい
  • 看護師としての経験を積みたい

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補足:承認を受けている病院で働くと、研修や勉強の機会が多い

大規模な病院のなかには、国から承認を受け、さまざまな機能を担っている病院もあります。

承認には、医療法で定められた施設要件や人的育成などの条件クリアが必要なので、看護師も、研修や勉強の機会が多い傾向にあります。

各機能を備えた病院は、以下の3つです。

病院詳細承認に必要な条件の例
特定機能病院高度医療を提供を行っている病院
先進医療の開発や評価、研修などの役割も担う
・400床以上の病床を有する
定められた16以上の診療科を開設する
・一般の病院設備に加え、集中治療室、無菌病室、医薬品情報管理室が必要
・高度な医療を提供・評価・開発・研修することができる
など
地域医療支援病院紹介患者に対しての医療提供や医療機器の共同利用などを行っている病院
(患者さんが身近な地域で医療が受けられるようにする)
・200床以上の病床を有する
・紹介患者を中心とした医療を行う
・地域の医療従事者に対して、教育や研修の機会を提供する
・救急医療の提供をしている
など
臨床研究中核病院国際水準の臨床研究や治験の実施などを行っている病院
(日本国内で医療技術や医薬品、医療機器の開発目的)
・特定臨床研究の実施や、定められた論文数の発表
・10以上の診療科数を有する
・400床以上の病床を有する
など

1-2. クリニック

クリニックは、19床までの入院施設を設けている医療施設です。

外来診療のみを行っていることも多く、最近では患者さんのニーズに合わせ、保険診療外の治療(自由診療)を中心に行っているクリニックも増えています。

病院ほど高水準ではないものの、収入が安定しており、常勤の看護師には賞与がもらえるクリニックもあります。

主な仕事内容は、以下の3つです。

順番にご紹介していきますね。

(1)医師の診療の補助

医師の診療の補助は、看護師の仕事のひとつです。

その内容は、

  • 診察介助
  • 心電図やレントゲン検査の介助
  • 採血や注射
  • 点滴

などさまざまです。

病院と違い、少人数で仕事を行うので、診療に関わる業務全般の補助を行います。決まった時間内で適切な診療ができるように、状況判断力や、柔軟な対応力が求められます。

(2)患者さんのケア

病院で働く看護師と同じく、患者さんのケアを行うのは、看護師の役目です。

その内容は、

  • 問診
  • 状態観察
  • バイタルサイン測定

などです。

短い時間のなかで、患者さんの訴えをよく聞き、観察し、医師に報告することは、経験があるからこそなせるワザです。

外来診療が中心であっても、「患者さんのケアをする」と意識し関わります。

(3)事務作業

病院と異なり、病院の運営に関わる多様な仕事をこなすこともあります。

その内容は、

  • 院内の清掃
  • 備品や薬剤の管理・発注
  • 電話応対
  • 受付

など、広範囲にわたります。看護だけでなく、クリニックの経営といった視点も必要です。

また、看護師の対応が、クリニックの印象を決めるため、接遇マナーも求められます。

クリニック勤務が向いてる人

  • 仕事とプライベートを両立させたい人
  • 夜勤のない医療施設で働きたい人
  • 外来看護に興味がある人

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2. 看護師が活躍できる13の職場

1章でご紹介した職場以外にも、看護師が活躍できる職場はたくさんあります。

そこで本章ではまず、13の職場を大まかに分類して表にまとめました。

介護
こどもに関わる
公的機関
健康な人と関わる

では、順番に見ていきましょう。

2-1. 訪問看護ステーション

訪問看護ステーションは、看護師または保健師が開設する事業所で、自宅で在宅医療を希望する患者さんに対して、訪問看護を行います。

<主な仕事内容>

  • バイタルサイン測定
  • 全身状態の観察
  • 食事ケア、清潔ケア、排泄ケアなどの療養上の世話
  • 人工呼吸器や酸素吸入器などの医療機器の管理
  • 胃ろう・膀胱留置カテーテルなどの、カテーテル管理
  • 褥瘡の予防や処置
  • 認知症のケア
  • ターミナルケア

患者さんの状態に応じて、他職種と連携しながら、訪問看護を提供していきます。

たとえば、OT・PT・STに協力を依頼してリハビリを行ったり、公的保険(介護保険または医療保険)の利用の際にはケアマネージャーと相談することもあります。

それだけではなく、医師、歯科医師、薬剤師、管理栄養士、歯科衛生士、ホームヘルパーなどと連携して、患者さんの療養生活を支えます。

訪問看護ステーション勤務が向いてる人

  • 患者さんの生活に密着して、ケアを行いたい人
  • 主体的に判断し、臨機応変に対応できる人
  • 家族を含めた看護に興味がある人

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2-2. 介護老人保健施設(老健)、介護老人福祉施設(特養)

介護老人保健施設(老健)は、在宅復帰を目指す利用者さんに対し、原則3~6カ月程度入所してもらい、医療ケアやリハビリを提供する公的施設です。

対象は、要介護1~5の認定を受けている方です。

介護老人福祉施設(特養)は、自宅で生活することが困難な利用者さんに対して、介護や機能訓練、ADLの介助などを行う公的施設で、終身利用も可能です。

対象は、原則要介護3~5の認定を受けている方ですが、特例の条件に当てはまると、要介護1~2の方でも入居できます。

<主な仕事内容>

  • 利用者さんのADLに合わせた、食事・排泄・清潔などのケア
  • バイタルサイン測定
  • 状態の観察と異常時の早期対応
  • 服薬管理、介助
  • 医師の指示のもと行う医療行為(経管栄養、吸引、点滴、インスリン注射など)
  • リハビリテーションの補助
  • 他職種との連携、調整(適宜カンファレンス)

どちらの施設にも夜勤がありますが、病院よりも回数が少なく、施設によってオンコール体制を取り入れているところもあります。

介護施設勤務が向いてる人

  • 高齢者と交流するのが好きな人
  • 他職種とコミュニケーションができる人
  • 高齢者のケアや看護に興味がある人

補足:看護師が活躍できる介護施設一覧

施設概要看護師の仕事
介護医療院(公的施設)
※2018年4月に新設されたばかり
要介護認定された高齢者に対して、医療的サービスと介護サービスを行う生活援助
日常的な医療管理
養護老人ホーム(公的施設)環境や経済的事情で、自宅で生活できない方を対象にした施設服薬の管理
外部病院受診時の付き添いなど
ケアハウス(公的、民間施設)自宅での生活が困難な低所得の高齢者向けの施設健康管理や服薬管理など
生活に沿ったケア
グループホーム(民間施設)要支援2以上の認知症の高齢者を対象とした、小規模の介護施設
住み慣れた地域で穏やかに生活できるように、1ユニットの定員は5~9名
健康管理
(看護師の常駐義務はなし)
有料老人ホーム(民間施設)高齢者が過ごしやすいように配慮された施設
食事・介護・家事援助・健康管理などのサービスを提供
健康管理
服薬介助など
サービス付き高齢者向け住宅(民間施設)自立または要介護度の低い利用者に対して、生活相談や状態確認(安否確認)を提供するバリアフリー対応の賃貸施設健康管理
(看護師の常駐義務はなし)

2-3. デイサービス

デイサービスは、要支援や要介護の方に対して、レクや食事の提供、入浴などを提供する通所型の施設です。

その目的は、趣味活動や体操などを通して、他者との交流・心身機能の維持や回復・家族の負担軽減です。

<主な仕事内容>

  • バイタルサインの測定
  • 健康状態の観察
  • 服薬管理
  • 入浴介助

デイサービス勤務が向いてる人

  • 利用者さんとしっかり交流を持ちながら働きたい人
  • 夜勤ではなく、日中だけの仕事をしたい人
  • 送迎や介護系の業務があっても、苦じゃない人

補足:デイサービスとデイケアは、利用する目的や人員配置が違う!

通所型のサービスは、デイサービスのほかに、デイケアがあります。

その目的は、他者との交流・心身機能の維持や回復・家族の負担軽減にくわえ、日常生活の自立支援です。リハビリテーションを主軸としたケアが行われるため、リハビリ専門職や医師が配置されています。

看護師は、デイサービスで行う仕事内容だけでなく、医師の指示のもと処置やリハビリ介助を行うこともあります。

2-4. 養護教諭(保健室の先生)

養護教諭は、小・中・高校の保健室に常駐し、こどもの健康管理や保健指導を行います。

また、友人関係や受験などで悩みを抱えるこどもの話しを聞いたり、よりどころとなるような関わりも求められます。

<主な仕事内容>

  • ケガや体調不良のこどもの処置・対応
  • 保健だよりの作成・発行
  • 修学旅行に同行し、こどもや職員の健康管理
  • 学校医と連携し、健康診断の準備・実施

看護師から転職する場合は、養護教諭養成施設に1年以上在籍し、必要科目を履修・一種免許状を取得したあと、教員採用試験に合格すると、養護教諭として働けます。

養護教諭勤務が向いてる人

  • こどもの言動に振り回されず、毅然とした対応ができる人
  • こどもの悩みに、真摯に向き合える人
  • 臨機応変な対応ができる人

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2-5. 看護学校の教員

看護職を目指す学生に対して、授業や実習などを行う仕事です。学生が必要な単位を取得し、国家試験に合格できるようサポートします。

<主な仕事内容>

  • 担当科目の準備・授業や校内実習
  • 校外実習の準備・引率、関係機関との連携
  • 試験や成績に関する業務
  • 保護者への対応
  • 国家試験対策

看護学校の教員になるには、看護師として5年間の臨床経験が必要です。その後、看護教員として必要な研修や講習を受講する必要があります。

看護学校の教員が向いてる人

  • 看護師の教育に興味がある人
  • 学生の悩みに向き合うことができる人
  • 授業や実習準備などの事務作業にも取り組める人

2-6. 学校看護師

学校看護師は、医療的ケア児(日常生活において、呼吸、排泄、栄養管理などに関する医療的ケアを必要とするこども)に対して、主治医の指示に基づき全身状態の確認や医療的ケアを行います。

<主な仕事内容>

  • 経管栄養の準備・実施(経鼻胃管、胃ろう、腸ろうなど)
  • 呼吸ケア(人工呼吸器の管理、吸引、吸入、酸素療法、カフアシストなど)
  • 排泄ケア(導尿、浣腸など)
  • 血糖値測定やインスリン注射の実施

以前、医療的ケア児は、教員が自宅に訪問し勉強をしていました。しかし、医療的ケア児も、特別支援学校や居住区域の学校で学べるように、学校看護師の配置のニーズが高まっています。

学校看護師が向いてる人

  • こどもの教育に興味がある人
  • 3~5年以上の臨床経験がある人
  • 学校関係者や保護者などの関係者とコミュニケーションがとれる人

2-7. 保育園、幼稚園

保育園や幼稚園で働く看護師は、園児の体調管理や園内の衛生管理を行います。

私立保育園では、看護師1名以上の常駐が義務付けられていますが、公立保育園では、看護師の設置は努力義務となっています。
一方、幼稚園では、養護教諭の設置が努力義務となっています。

幼稚園によっては、養護教諭と看護師、どちらも設置し、保健指導と応急処置の担当を分けている園もあります。

<主な仕事内容>

  • 健康診断や歯科検診の補助
  • ケガや体調不良児の応急処置
  • 保育補助
  • 内服管理
  • 受診が必要なこどもがいた場合、付き添い
  • 保健だよりの発行(家庭への保健指導、予防接種の情報提供など)

保育園では、看護師1人に限り、「保育士」としてカウントができます。

保育士の設置人数基準を満たせるだけでなく、アレルギーを抱えるこどもや、障がいを抱えるこどもに専門的な対応ができることもあり、今後ますます需要が高まっていくでしょう。

保育園・幼稚園勤務が向いてる人

  • こどもが好きで、こどもと関わる仕事がしたい人
  • 保育の専門職との連携がとれる人
  • 看護とは違う、他分野を学んでみたい人

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2-8. 児童福祉施設

児童福祉施設とは、児童福祉法で定められた、児童福祉に関する事業を行う施設です。

このうち、保育園(保育所)以外で、看護師の設置が定められている施設は、主に、以下の5つです。

施設概要
乳児院虐待、家族の病気、経済的事情などで入所する生後数日~就学前までのこどもに対して、養育や退所後の生活を見据えた支援を行う。
児童養護施設
(乳児が入所している場合)
家庭の事情や経済的理由などで入所する1~18歳までのこどもに対して、健康管理や施設内の衛生管理を行う。
児童心理治療施設心理的な問題から、社会生活への適応ができない20歳未満のこどもに対して、短期入所または通所で、生活支援や心理療法を行う。
障がい児入所施設自宅で生活することが困難な障がいのある児童に対して、入所し、自立支援や生活指導を行う。福祉型と医療型がある。
児童発達支援センター障がいのある児童に対して、通所し、自立支援や生活指導、集団生活に適応するための訓練などを行う。福祉型と医療型がある。

いずれの施設も、さまざまな事情を抱えたこどもに対して、医療の側面からアプローチを行うので、看護だけではなく、保育や福祉、発達支援といった専門的な知識が求められます。

児童福祉施設勤務が向いてる人

  • こどもの福祉に関する仕事に興味がある人
  • 看護以外の分野を、専門的に学んでいきたい人
  • こどもの成長に、喜びを感じる人

2-9. 保健センター

地域の健康づくりを担う中心的施設で、看護師にも人気のある仕事です。

<主な仕事内容>

  • 予防接種や月齢に応じた検診などの母子保健サービス
  • 健康相談
  • 保健指導
  • 健康診断の実施

保健センターは市町村で設置されている施設なので、勤務時間や収入は公務員に準じています。

保健センター勤務が向いてる人

  • プライベートの時間を大切にしたい人
  • 安定した収入や福利厚生を重視している人
  • 地域の住民の健康をサポートする仕事に興味がある人

補足:保健所と保健センターの違い

保健所と保健センターは名称が似ていますが、役割や業務内容に違いがあります。

看護師資格だけではなく、保健師資を持っていると、転職の選択肢も広がります。

保健所保健センター
設置場所都道府県、政令指定都市、中核都市などの決まった場所市町村ごと
役割公衆衛生(広域的かつ専門的な行政機関)地域の健康づくり
(直接的な対人保健サービス)
業務内容疾病の予防、流行感染症の拡大防止、衛生の向上、栄養改善など健康相談、保健指導、健康診査など
主な職員医師、保健師、獣医師、薬剤師、看護師など保健師、看護師、保育士、栄養士など

2-10. 障がい者支援施設

障がい者の日常生活を支援し、社会生活に適応できるような訓練を行う施設です。

障がいの程度によって、通所または入所し、さまざまな支援を提供します。

<主な仕事内容>

  • 医療的ケアが必要な障がい者への支援(経管栄養、吸引、服薬管理など)
  • 食事や排泄などの生活に関わる介助
  • 自立に向けた支援や訓練の見守り

施設によっては、利用者のほとんどが知的障がい者といった、障がいの内容に偏りがある場合もあります。

気になる施設があれば、どのような障がいの方が多いのかを確認してみるとよいでしょう。

障がい者視線施設勤務が向いてる人

  • 障がい者の福祉に関する仕事に興味がある人
  • 利用者の将来を見据えたサポートができる人
  • 他職種とコミュニケーションがとれる人

2-11. 治験コーディネーター(CRC)

治験コーディネーター(CRC)とは、新薬の開発の最終段階で行う治験の調整を行う仕事です。

<主な仕事内容>

  • 治験の準備(治験実施計画書の作成、ミーティングなど)
  • 被験者への対応(募集、説明、同意書の作成、スケジュール管理、投薬の確認、有害反応時の対処など)
  • 症例報告書の作成
  • 治験終了報告書の作成

製薬会社、治験を実施する医療機関、医事課・薬剤部・検査部などの各部署と連携をとりながら、被験者が安全に治験を受けられるように、サポートしていきます。

治験コーディネーター(CRC)が向いてる人

  • 新薬開発に携わる仕事に興味がある人
  • 他職種とコミュニケーションをとりながら、仕事ができる人
  • 書類作成などの事務作業が得意な人

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2-12. 献血看護師(血液センター、献血ルーム、献血バス)

献血看護師とは、献血センターや献血ルームで働く看護師のことです。

<主な仕事内容>

  • 献血に来た人の受付、問診、バイタルサイン測定
  • 採血業務、献血の実施
  • 献血を受けた人の状態観察、止血確認など

献血は、厚生労働省から唯一の認可を受けた日本赤十字社が行う事業です。病気やケガで輸血を必要とする患者さんに血液を届けるために、欠かせない仕事です。

献血看護師が向いてる人

  • 日中のみの仕事がしたい人
  • 献血を通して、患者さんの力になりたい人
  • 採血業務が得意な人

2-13. 健診センター・検診センター

健診とは、健康診断(健康診査)のことで、健康状態を知り、疾病の予防、病気の早期発見を目的で行います。

一方、検診は、胃がんや大腸がんなど、特定の病気の早期発見を目的に行います。

健診センターで、検診を行ったりすることもあり、明確な線引きはされていません。看護師は、健診や検診に来た人がスムーズに診療を受けられるように、サポートしていきます。

<主な仕事内容>

  • 問診、身体測定、バイタルサイン測定、
  • 採血
  • がん検診や内視鏡検査などの介助

大規模の健診センターでは、巡回健診を行うこともあります。巡回車でさまざまなところに出向き、健診や検診を行うため、場合によっては早朝出勤や残業が多くなることもあります。

健診センター勤務が向いてる人

  • 急変や救急患者対応のない職場で働きたい人
  • 採血や検査介助など、働くために必要な看護技術が得意な人
  • 土日祝日は、しっかり休みたい人

3. 希少性の高い職場6選

この章でご紹介する職場は、1章、2章でご紹介した職場と比較すると、求人数はそれほど多くありませんが、上手く職場を見つけられれば、仕事を通して新しい知見が広がるでしょう。

希少性の高い職場は、以下の6つです。

では、詳しい仕事内容を見ていきましょう!

3-1. 企業看護師(産業看護師)

企業看護師(産業看護師)とは、企業に所属しながら、看護師の資格を活かした働き方のことです。

広域の意味では、2章でご紹介した治験コーディネーター(CRC)や、医療機器メーカーで営業を行う看護師、コールデンターで働く看護師など、さまざまな働き方があります。

ここでは、企業の医務室や健康管理部門で働く看護師の、仕事内容をご紹介します。

<主な仕事内容>

  • 健康診断、保健指導
  • 健康相談やメンタルカウンセリング
  • 急病人やケガ人の応急処置
  • 事務作業やミーティング

医療施設で働く看護師と異なるのが、デスクワークの多さです。

また、医療職以外の他職種と関わる機会が多く、コミュニケーションをとりながら仕事を進めていく必要があります。

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3-2. テーマパーク(遊園地)の救護室

テーマパークの救護室では、来場者の急病対応や応急処置などを行います。

憧れのテーマパークがある方にとっては、魅力的な職場といえます。

ただし、求人数は限られており、求人募集のタイミングも決まっているわけではありません。働きたいテーマパークがあれば、求人情報をこまめにチェックするのがおすすめです。

<主な仕事内容>

  • 来場者の急病対応や、応急処置
  • キャストの急病対応や、応急処置
  • 病院へ搬送する来場者の付き添い
  • 薬剤、備品の管理

人気のテーマパークでは、1日の来場者数が多く、休む暇もないくらい応急処置に追われることもあります。

3-3. ホテルやデパートの救護室

規模の大きいホテルやデパートでは、救護室を設置しており、看護師が常駐し、急病対応やケガの応急処置を行います。

ホテルでは、看護業務だけでなく、ホテルの従業員として接遇マナーが求められることもあります。

一方、デパートでは、お客さんの対応だけではなく、従業員の健康管理や相談に乗ることもあります。いずれも、状況判断能力や、適切な対応力が求められます。

<主な仕事内容>

  • お客さんの急病対応や応急処置
  • 従業員の急病対応や応急処置、健康相談
  • 館内の衛生管理

ホテルやデパートに訪れるお客さんのなかには、外国の方もいます。

英語や他国語が話せると、外国の方ともスムーズに意思疎通ができます。そのため、英語や他国語が話せる場合は、積極的にアピールするのがおすすめです。

3-4. ツアーナース、イベントナース

ツアーナースとは、旅行や課外活動に同行し、急病人やケガ人の手当を行う看護師です。学校行事の引率として仕事をしたり、社会人の研修旅行や海外旅行に同行する場合もあります。

イベントナースとは、スポーツ大会の救護テントや、コンサート・演劇会場の医務室に常駐し、急病人やケガ人の手当を行う看護師です。

どちらの仕事も、2020年以降の新型コロナウイルスの流行により、案件数が減少しており、専業で働くのが難しい現状です。

<主な仕事内容>

  • 参加者の持病や、体調不良時の対応方法などを事前に確認
  • 急病人への対応、ケガ人への応急処置
  • 必要があれば、病院への付き添い

旅行日程やイベント内容によっては、拘束時間が1日~数日と長くなることもあるため、自分自身の体調管理が大切になってきます。

また、医療従事者が自分1人だけ、といった仕事もあります。その場合は、医療従事者として責任のある行動や、的確な対応力が求められます。

3-5. 刑務所

刑務所で働く看護師は、受刑者の健康管理や看護を行います。

刑務所には、一般刑務所と医療刑務所の2種類があります。

一般刑務所では、刑務所内で対応できない急病人が出た場合、外部の病院に受診する際に付き添うこともあります。また、医療刑務所では、医師と共に、専門的な医療ケアが必要な受刑者の診療を行います。

<主な仕事内容>

一般刑務所の場合

  • 受刑者の健康診断、健康管理
  • 急病人やケガ人の対応
  • カルテの整理、事務作業
  • 外部の病院に受診する際の付き添い

医療刑務所の場合

  • 受刑者の健康管理
  • 点滴、注射、透析などの医療的ケア
  • 医師の診療や検査の介助
  • 精神症状のある受刑者への対応

刑務所で働く看護師は、法務省の職員として働くので、国家公務員となれることも、魅力の一つです。

3-6. 海外で働く看護師

看護師の経験を活かし、海外で働いている看護師も多くいます。

しかし、ほとんどの国では、日本で取得した看護師資格をそのまま使用することはできません。

審査基準にある試験に合格すると働ける国もあれば、現地の大学に通って学位を取得する必要がある国もあります。(参考:日本看護協会 海外の看護事情

また、看護師として海外で働く方法の一つに、JICA海外協力隊(看護師)があります。

こちらは、日本での実務経験が3年以上(より専門性が求められる場合は5年以上)の経験が条件となっています。

いずれの場合も、2020年以降の新型コロナウイルスの流行拡大の影響で、入国審査が厳しくなっている国もあります。
働いてみたい国があれば、一度調べてみたほうが良いでしょう。

<主な仕事内容>

  • 医師の診療補助
  • 患者さんの療養上で必要なケア
  • 検査や処置、手術などの介助
  • 宗教観に合わせたケア

4. 新型コロナウイルス関連の職場3選

2020年以降、新型コロナウイルス感染症の拡大は広がる一方です。

既存の医療施設だけでは、医療従事者の人手不足、ベッド数の不足が指摘されており、現在もさまざまな政策が続けられています。

看護師も、病院だけでなく、さまざまな仕事を通して、新型コロナウイルスの感染予防や拡大防止に貢献することができます。

この章では、病院以外で行われている新型コロナウイルス関連業務をご紹介します。

それでは、順を追って見ていきましょう。

4-1. 新型コロナウイルスワクチン関連業務(接種、接種介助、状態観察)

ワクチン接種が安全に行われるように、接種や接種介助、接種後の状態観察を行う仕事です。

雇用形態は、アルバイト、派遣社員、契約社員とさまざまですが、期間限定で働くケースが多いです。個別接種は、既存の医療機関で行われることが多いので、集団接種会場での募集が多い傾向にあります。

<主な仕事内容>

  • 問診票の確認、医師の診察介助
  • ワクチンの管理(会場によって、薬剤師が温度管理を行っていることも)
  • ワクチンの希釈、分注、シリンジに充填
  • ワクチンの接種(筋肉注射)
  • 接種後15~30分の状態観察

新型コロナウイルスワクチンに対して、不安感を抱いて来場する方も多いので、安心できるような声かけや関わりが大切です。

製薬会社によってワクチンの希釈や充填方法に違いがあるので、事前に配布された資料を読んだり、厚生労働省や製薬会社などの公的機関が発表している動画や資料で予習を行うことをおすすめします。

4-2. 軽症者宿泊施設

軽症者宿泊施設とは、新型コロナウイルス陽性の患者さんのなかで、無症状または軽症の方を隔離し、24時間体制で状態観察や対応を行う施設です。

看護師は、直接的なケアを行わず、アプリや電話を使って陽性者の健康管理を行うことで、看護師自身の感染防止にも努めます。

<主な仕事内容>

  • 患者さん自身でバイタルサイン(体温、脈拍、酸素飽和度など)を測定してもらい、アプリなどに入力してもらった数値を確認
  • 1日1回、電話またはテレビ電話で患者さんの健康確認
  • 施設内の感染予防対策
  • 入院加療が必要な患者さんの移送介助
  • 隔離にともなう、患者さんの不安や苛立ちへの対応(メンタルカウンセリング)

感染リスクを伴うため、給料が高額に設定されていることが多く、人気があります。しかし、実際に働いた看護師のなかには、患者さんと対面して看護を行えないことに難しさを感じる方もいます。

4-3. コールセンター

新型コロナウイルス関連のコールセンターでは、さまざまな相談や対応を行っています。

その内容は、ワクチン、検査、感染拡大、隔離基準など多岐にわたるため、公的・民間問わず、数多くのコールセンターが立ち上げられています。

コールセンターによっては、24時間体制で電話相談を行っているところもあります。看護師資格を活かしながら、非対面で仕事ができるため、人気があります。

<主な仕事内容>

  • かかってきた電話に応対する

<よくある問い合わせ例>

  • 陽性者と接触してしまった場合の対応方法
  • 保健所に連絡する基準について
  • 各種給付金に関する相談
  • PCR検査を受ける基準
  • ワクチン接種に関する相談

新型コロナウイルスについては、いまだに解明されていないことも多く、現在進行形でさまざまな政策が行われています。

そうした社会情勢に不安や苛立ちを感じ、感情をぶつけるためだけに電話をかけてくる方もいるので、注意が必要です。

新型コロナウイルス感染症に関する勉強は、インターネットでもできる!

新型コロナウイルス感染症の情報は日々アップデートされており、スマホやパソコンでも簡単に見れます。

しかし、なかには、信憑性が低い情報が紛れているので、注意が必要です。

新型コロナウイルス感染症の関連業務を行う場合は、公的機関が発表しているサイトや動画で勉強することをおすすめします!

5. まとめ

看護師が働くことができる24の職場を、ご紹介しました。

病院で働く看護師が圧倒的多いですが、病院以外にも多種多様な職場があることを知っていただけたでしょうか。

看護師資格を活かしながら、あなたが好きだと思える仕事に出会えることを、心から願っています。