機械メーカーの年収ランキング56社|大手一覧を分類別に紹介【2026年】

機械メーカーの年収ランキングで比べられる、規模・分野・事業会社・非上場と外資の4つの見方

転職するなら、いまより年収の高い会社へ移りたい。そう考えると、候補の機械メーカーが業界の中でどんな位置にあるのかが気になるところです。そこでこの記事では、機械メーカー56社を平均年収の高い順に並べ、平均年齢・平均勤続年数・従業員数も同じ表で比べられるようにしました。あわせて、表に入らない非上場や外資系を含む7つの分類別の大手一覧と、平均の数字を自分の年収と比べるときの注意、経歴に合った転職エージェントも紹介します。

機械メーカーの年収ランキング56社

各社の最新の有価証券報告書に載っている平均年収などを、56社分並べた表です。列の見出しを押すと並べ替えられ、分類で絞り込めます。

社名 分類 平均年収 平均年齢 平均勤続年数 従業員数
ディスコ 半導体製造装置・精密機器 1,880万円 37.2歳 10.6年 3,687人
三井海洋開発 重工業 1,196万円 41.7歳 7.5年 222人
ファナック 工作機械・FA・ロボット 1,144万円 40.0歳 15.3年 4,842人
三菱重工業 重工業 1,072万円 42.3歳 18.5年 23,373人
富士フイルム※ 半導体製造装置・精密機器 1,040万円 42.9歳 17.3年 4,338人
ローツェ 半導体製造装置・精密機器 1,039万円 42.6歳 15.5年 259人
オルガノ 水処理・ポンプ 1,037万円 43.7歳 15.5年 1,283人
栗田工業 水処理・ポンプ 1,002万円 43.3歳 16.9年 1,677人
IHI 重工業 1,001万円 42.4歳 15.2年 8,199人
マックス その他 1,000万円 41.3歳 16.5年 977人
荏原製作所 水処理・ポンプ 980万円 43.1歳 14.4年 5,489人
巴工業 水処理・ポンプ 953万円 40.2歳 13.7年 483人
三共 その他 932万円 44.4歳 18.8年 760人
島津製作所 半導体製造装置・精密機器 924万円 43.9歳 18.5年 3,779人
ダイフク 工作機械・FA・ロボット 918万円 41.6歳 14.7年 3,858人
川崎重工業 重工業 910万円 41.7歳 15.3年 15,361人
DMG森精機 工作機械・FA・ロボット 905万円 43.3歳 17.2年 451人
小松製作所 建設機械・農業機械 902万円 41.7歳 17.1年 12,435人
ダイキン工業 その他 896万円 41.2歳 16.6年 8,212人
キヤノン 半導体製造装置・精密機器 882万円 44.3歳 18.9年 22,921人
アルバック 半導体製造装置・精密機器 869万円 44.8歳 17.8年 1,483人
クボタ 建設機械・農業機械 861万円 39.9歳 14.3年 15,897人
安川電機 工作機械・FA・ロボット 860万円 42.7歳 17.6年 3,114人
バルカー 機械部品 859万円 47.1歳 17.7年 424人
サミー※ その他 858万円 40.7歳 15.7年 863人
住友重機械工業 重工業 857万円 43.5歳 13.8年 4,400人
グローリー その他 839万円 42.8歳 18.5年 3,139人
FUJI 工作機械・FA・ロボット 833万円 44.2歳 19.8年 1,771人
東京精密 半導体製造装置・精密機器 828万円 38.5歳 9.5年 1,428人
ブラザー工業 その他 805万円 43.6歳 13.9年 3,997人
三井E&S 重工業 802万円 40.2歳 16.3年 2,284人
日精エー・エス・ビー機械 その他 802万円 42.9歳 14.3年 216人
ニコン 半導体製造装置・精密機器 799万円 41.9歳 13.7年 4,656人
エスペック 半導体製造装置・精密機器 793万円 39.7歳 14.4年 845人
ホシザキ その他 789万円 44.4歳 17.1年 1,157人
日本精工 機械部品 788万円 42.1歳 16.6年 7,231人
SMC 工作機械・FA・ロボット 780万円 41.1歳 19.7年 6,560人
日立建機 建設機械・農業機械 774万円 41.1歳 15.2年 5,926人
ジェイテクト 機械部品 773万円 41.4歳 17.2年 11,109人
アマノ その他 764万円 44.3歳 18.8年 1,945人
マキタ その他 753万円 39.8歳 16.5年 3,435人
NTN 機械部品 746万円 41.7歳 19.6年 5,478人
アマダ 工作機械・FA・ロボット 742万円 44.6歳 18.5年 2,842人
三浦工業 その他 734万円 40.6歳 15.2年 3,540人
CKD 工作機械・FA・ロボット 731万円 41.5歳 16.7年 2,389人
ナブテスコ 機械部品 715万円 42.6歳 16.9年 2,186人
日本製鋼所 重工業 714万円 38.8歳 12.6年 2,028人
日本車輌製造 重工業 703万円 40.3歳 16.1年 2,061人
オークマ 工作機械・FA・ロボット 702万円 38.8歳 15.6年 2,396人
オーエスジー 工作機械・FA・ロボット 702万円 44.5歳 19.7年 1,854人
鈴茂器工 その他 689万円 41.6歳 10.9年 491人
日東工器 機械部品 689万円 43.7歳 16.3年 471人
不二越 工作機械・FA・ロボット 683万円 40.3歳 15.8年 2,965人
鶴見製作所 水処理・ポンプ 668万円 40.5歳 14.2年 925人
キッツ 機械部品 653万円 40.1歳 14.0年 1,510人
THK 機械部品 648万円 41.5歳 19.2年 4,016人

※数字は各社の最新の有価証券報告書に載っている本体(提出会社)の社員のもので、基準日(決算期)は会社ごとに違います。持株会社は、有価証券報告書に載っている事業会社の数字を入れました(富士フイルムホールディングスは富士フイルム、セガサミーホールディングスはサミー)。リガク・ホールディングスは事業会社の数字が無いため、順位を付けていません。

機械メーカーの平均年収

今回取り上げた機械メーカー56社の平均年収は、全体平均が861.0万円、中央値が830.1万円です。平均が中央値より高いのは、ディスコなど一部の高い会社が平均を押し上げているためです。1,000万円を超える会社は56社のうち10社にとどまり、半数の28社は830万円より下にいます。

56社の年収を帯ごとに分けると、次のようになります。

  • 1,000万円以上は10社
  • 900万円台は8社
  • 800万円台は14社
  • 700万円台は18社
  • 700万円未満は6社

最も多いのは700万円台の18社で、800万円台の14社と合わせると全体の半数以上を占めます。機械メーカーの大手であっても、年収水準のボリュームゾーンは700万〜800万円台です。

また、会社ごとの格差が大きい点も特徴です。最も高いディスコの平均年収は1,879.6万円、最も低いTHKは648.2万円で、その差は1,231.4万円あります。1位のディスコは中央値の約2.3倍に達しており、2位の三井海洋開発(1,195.7万円)と比べても683.9万円の開きがあります。機械メーカーと一口に言っても、どの分野のどの会社を選ぶかによって、年収の水準には大きな開きがあることが分かります。

年収1,000万円以上の機械メーカー

年収1,000万円を超える機械メーカーは10社あり、その多くが「半導体製造装置」「半導体工場向けの水処理」「重工業」の3分野に集中しています。

半導体製造装置・精密機器では、首位のディスコ(1,879.6万円)は、材料を切る・削る・磨く装置のメーカーです。生成AI向けの半導体の需要が業績につながっています。平均年齢37.2歳は56社で最も若く、社員どうしが社内の仕事を社内の通貨でやり取りし、個人の稼ぎが賞与の一部に反映される独自の仕組みがあります。搬送装置のローツェ(1,039.1万円)は本体259人(連結4,435人)、カメラから医薬品・化粧品まで手がける富士フイルム(1,039.6万円)も入ります。

水処理では、オルガノ(1,036.6万円)と栗田工業(1,001.7万円)が入ります。どちらも半導体の工場に超純水を供給する事業を持っています。

重工業では、浮体式海洋設備(FPSO)を手がける三井海洋開発(1,195.7万円)が2位で、本体は222人、連結は6,460人です。エネルギーや防衛を手がける三菱重工業(1,072.5万円)、航空エンジンが柱のIHI(1,000.5万円)も入ります。

さらに、工場の自動化設備に特化するファナック(1,144.4万円)、釘打機が柱のマックス(1,000.2万円)が続きます。

分類別の機械メーカー大手一覧

機械メーカーとは、一般に機械を作って販売する会社のことです。工作機械や建設機械、農業機械、それらに組み込む部品などの産業向け機械を作る会社が中心です。計測機器や医療機器といった精密機器、あるいは家電のように身近な製品を手がけるメーカーまで含めて呼ばれることもあります。

よく疑問を持たれやすいのが「電機メーカーとの違い」です。かつてはエンジンなどの動力で動くものを機械、電気で動くものを電機と呼び分けていましたが、今は産業用の機械の多くが電気で動くので、実際の違いは小さくなっています。今も両者が分かれて見える理由は、主に株式市場における上場の業種区分の違いによるものです。

表には、東証の業種区分が電気機器・精密機器・輸送用機器・化学の会社も、機械・精密機器の会社として入れています。ファナック、キヤノン、ニコン、川崎重工業、富士フイルムなどです。

表の大手56社は、事業領域ごとに7つに分類できます。内訳は、重工業8社、水処理・ポンプ5社、建設機械・農業機械3社、工作機械・FA・ロボット11社です。半導体製造装置・精密機器9社、機械部品8社、その他12社もあります。さらに表に並ぶ上場企業だけでなく、業界で大きな存在感を持つ非上場や外資系の大手企業もあわせて紹介します。

分類 社名 上場か非上場か 親会社
建設機械・農業機械 小松製作所 上場 なし
建設機械・農業機械 クボタ 上場 なし
建設機械・農業機械 日立建機 上場 伊藤忠商事の関係会社(議決権33.4%、間接所有を含む)
建設機械・農業機械 コベルコ建機 非上場 神戸製鋼所の100%子会社
建設機械・農業機械 ヤンマーホールディングス 非上場 —
建設機械・農業機械 キャタピラージャパン 外資系(非上場) Caterpillar Inc. の完全子会社(合同会社)
水処理・ポンプ オルガノ 上場 親会社 東ソー(議決権44.47%、間接所有を含む)
水処理・ポンプ 栗田工業 上場 なし
水処理・ポンプ 荏原製作所 上場 なし
水処理・ポンプ 巴工業 上場 なし
水処理・ポンプ 鶴見製作所 上場 なし
重工業 三井海洋開発 上場 なし
重工業 三菱重工業 上場 なし
重工業 IHI 上場 なし
重工業 川崎重工業 上場 なし
重工業 住友重機械工業 上場 なし
重工業 三井E&S 上場 なし
重工業 日本製鋼所 上場 なし
重工業 日本車輌製造 上場 親会社 東海旅客鉄道(議決権51.2%)
機械部品 バルカー 上場 なし
機械部品 日本精工 上場 なし
機械部品 ジェイテクト 上場 その他の関係会社 トヨタ自動車(議決権24.3%)
機械部品 NTN 上場 なし
機械部品 ナブテスコ 上場 なし
機械部品 日東工器 上場 その他の関係会社 日器(38.8%)
機械部品 キッツ 上場 なし
機械部品 THK 上場 なし
機械部品 住友精密工業 非上場 2023-03-22 に上場廃止、住友商事の100%子会社
半導体製造装置・精密機器 ディスコ 上場 なし
半導体製造装置・精密機器 富士フイルム 上場 富士フイルムホールディングスの事業会社
半導体製造装置・精密機器 ローツェ 上場 なし
半導体製造装置・精密機器 島津製作所 上場 なし
半導体製造装置・精密機器 キヤノン 上場 なし
半導体製造装置・精密機器 アルバック 上場 なし
半導体製造装置・精密機器 東京精密 上場 なし
半導体製造装置・精密機器 ニコン 上場 なし
半導体製造装置・精密機器 エスペック 上場 なし
半導体製造装置・精密機器 リガク 持株会社が上場(順位なし) リガク・ホールディングス(2024-10-25 に東証プライム上場)の事業会社。表は順位なし
半導体製造装置・精密機器 タニタ 非上場 —
工作機械・FA・ロボット ファナック 上場 なし
工作機械・FA・ロボット ダイフク 上場 なし
工作機械・FA・ロボット DMG森精機 上場 なし
工作機械・FA・ロボット 安川電機 上場 なし
工作機械・FA・ロボット FUJI 上場 なし
工作機械・FA・ロボット SMC 上場 なし
工作機械・FA・ロボット アマダ 上場 なし
工作機械・FA・ロボット CKD 上場 なし
工作機械・FA・ロボット オークマ 上場 なし
工作機械・FA・ロボット オーエスジー 上場 なし
工作機械・FA・ロボット 不二越 上場 なし
工作機械・FA・ロボット ヤマザキマザック 非上場 —
その他 マックス 上場 なし
その他 三共 上場 なし
その他 ダイキン工業 上場 なし
その他 サミー 上場 セガサミーホールディングスの事業会社
その他 グローリー 上場 なし
その他 ブラザー工業 上場 なし
その他 日精エー・エス・ビー機械 上場 なし
その他 ホシザキ 上場 なし
その他 アマノ 上場 なし
その他 マキタ 上場 なし
その他 三浦工業 上場 なし
その他 鈴茂器工 上場 なし
その他 アピステ 非上場 —
その他 工機ホールディングス 非上場 2017-07-24 に上場廃止(旧 日立工機)
その他 キトー 非上場 2023-01-26 に上場廃止、KKR 系の Lifting Holdings BidCo の傘下

重工業

重工業は、発電設備や船舶、鉄道車両、航空宇宙、防衛など、社会のインフラを支える巨大な機械を手がける分野です。三菱重工業、川崎重工業、IHIの3社は「三大重工」と呼ばれ、エネルギーや航空宇宙防衛を中心に、平均年収は910万円台から1,070万円台と高い水準です。また、住友重機械工業や日本製鋼所などの産業機械大手、船舶用エンジンを手がける三井E&Sもこの分野です。洋上プラントを展開する三井海洋開発や、新幹線などの車両を製造するJR東海子会社の日本車輌製造も含まれます。

あわせて、社会インフラや工場の操業に欠かせない「水処理・ポンプ」のメーカーもここで紹介します。超純水装置を手がける栗田工業やオルガノの平均年収が1,000万円を超えています。ポンプ大手の荏原製作所や鶴見製作所、遠心分離機を製造する巴工業など、高い技術力を持つ企業が揃っています。

建設機械・農業機械

建設機械は、油圧ショベルやブルドーザー、クレーンのように工事現場で重い物を扱う機械で、「重機」とも呼ばれます。農業機械は食糧生産を支えるトラクターやコンバインなどを指します。

同じ建機・農機分野であっても各社が得意とする機械は異なります。例えば小松製作所(コマツ)と日立建機は建設機械、クボタは農業機械と建設機械が中心です。また、この上場企業3社だけでなく、非上場や外資系にも業界を代表する大手が存在するため、企業研究の際は見逃さないようにしましょう。

工作機械・FA・ロボット

工作機械は、金属などの材料を切る・削る・磨くための工場設備で、「機械を作る機械(マザーマシン)」と呼ばれます。現在はコンピューターで設定した数値データどおりに自動加工するNC工作機械が主流です。FA(ファクトリーオートメーション)は工場の自動化を指し、産業用ロボットや自動制御装置がここに含まれます。

DMG森精機、オークマ、非上場のヤマザキマザックは、牧野フライス製作所とともに「四大工作機械メーカー」と呼ばれることがあります。DMG森精機の有価証券報告書に載る平均年収は905.0万円ですが、これは本体の従業員451人の平均であり、連結の従業員数は14,026人にのぼります。また、数値制御装置のファナック(1,144.4万円)や、物流の自動倉庫のダイフク(918.0万円)も並びます。ダイフクは米国の業界誌の調査で、マテリアルハンドリング(物の保管・搬送の設備)の売上高が世界一(2023年時点で9年連続)です。

半導体製造装置・精密機器

精密機器は、計測機器、医療機器、事務機器のように、極めて高い測定精度や正確さが求められる機械の総称です。また、半導体の製造ラインを支える製造装置も、この分野に含まれます。

この分野は機械メーカーの中でも特に高い平均年収を記録する会社が目立ちます。半導体の材料を切る・削る・磨く装置のディスコは、平均年収が1,879.6万円に達しています。さらに、搬送装置のローツェや、カメラから医薬品・化粧品まで手がける富士フイルムも平均年収が1,000万円を超えています。

機械部品

機械部品は、工作機械や建設機械、自動車、産業用ロボットなどの内部に組み込まれる中核部品を手がける分野です。ベアリング(軸受)や直動案内、減速機、バルブや継手などがこれにあたります。

機械部品は完成品メーカーの製品精度や工場の歩留まり(材料から良品ができる割合)を大きく左右するため、技術と提案の力が高い会社は替えが利きにくい分野です。THKは、機械の直線の動きを案内する部品(LMガイド)を世界で初めて製品化した会社で、世界のトップメーカーです。

その他の機械メーカー

「その他」に分類される会社は、家庭やオフィスで見かける身近な製品から、工場の生産ラインで使う産業機械まで、事業が多様です。

例えば空調のダイキン工業や電動工具のマキタ、ホッチキスなどの事務機器と建設用の釘打機を手がけるマックス(平均年収1,000.2万円)などが代表例です。さらに飲食店向けの厨房機器のホシザキや、工場で使うボイラの三浦工業なども並んでいます。

補足として、ネオ・コーポレーション(非上場)は、電子ブレーカーの企画・製造・卸・販売・施工や、小売電気の代理店を手がけています。当サイトに詳しい企業研究の記事があります。

機械メーカーの年収ランキングを見るときのポイント

機械メーカーは会社ごとに事業構成が大きく異なり、表の数字を読むときに気をつける点があります。

本体と連結、持株会社と事業会社の違い

有価証券報告書の平均年収や従業員数は会社本体の数字で、グループ会社の社員は入りません。三菱重工業は本体23,373人に対して連結78,793人、ダイキン工業は本体8,212人に対して連結104,095人です。本体が216人の日精エー・エス・ビー機械(連結2,177人)のように、本体と連結の人数が大きく違う会社もあります。

持株会社の数字は本社機能の社員が中心で、事業会社と一致しない場合があります。富士フイルムホールディングスは1,085.5万円(1,198人)、富士フイルムは1,039.6万円(4,338人)です。セガサミーホールディングスは884.4万円(408人)、サミーは857.8万円(863人)です。表には事業会社の数字を載せています。なお、平均年収は総合職や現場職などが混ざる本体全体の平均です。

決算期のずれ

56社のうち18社は決算期が3月以外です。キヤノンなど12月期の11社をはじめ、2月期はローツェと安川電機、6月期はアルバック、9月期は日精エー・エス・ビー機械です。10月期の巴工業、11月期のオーエスジーと不二越もあります。

表の基準日は、最も早い日精エー・エス・ビー機械(2025年9月30日)と最も遅いアルバック(2026年6月30日)で9か月の開きがあります。平均年収は業績や賞与で上下するため、対象となる年度によって同じ会社でも見え方が変わる点にも留意が必要です。

分野による年収の差

機械メーカーは、手掛ける装置によって市場環境が大きく異なります。当サイトの7分類の中央値は、水処理・ポンプの980.2万円から機械部品の730.5万円まで開きがあります。重工業は883.7万円、工作機械・FA・ロボットは780.5万円です。

同じ分類内でも幅があります。半導体製造装置・精密機器は、ディスコ(1,879.6万円)からエスペック(792.8万円)まで差があります。工作機械・FA・ロボットも、ファナック(1,144.4万円)から不二越(682.9万円)まで差があります。なお、ローツェ(広島県福山市)やディスコ(長野・広島に生産拠点)のように地方拠点の企業も多いため、勤務地も確認しておきましょう。

機械メーカーへの転職で使う転職エージェント

転職エージェントには、幅広い業界や職種を扱う総合型、特定の業界や職種に絞った専門型、年収の高い層に絞ったハイクラス型があります。有価証券報告書に載っている平均年収は本体の社員の平均値であり、中途入社時の年収は個人の実務経験や選考時の条件交渉によって決まります。異業種や営業・管理部門から機械メーカーへ移る場合は、幅広い業界・職種の求人を扱う総合型が向いています。技術職が同業他社を目指す場合は技術への理解が深い専門型、管理職や専門職として年収アップを狙う場合はハイクラス型が向いています。

リクルートエージェント

リクルートエージェントは、幅広い業界や職種を扱う総合型の転職エージェントです。サイトに掲載されず登録者にのみ紹介される非公開求人を約25万件(2026年3月31日時点。求人数は採用予定人数)抱え、特定の職種や業種に限らず、アドバイザーが希望に合う求人を選んで紹介します。2025年度(2025年4月1日〜2026年3月31日)には約8万5,000名が転職を決めています。電機・自動車・素材などの異業種や、営業・企画・管理部門から機械メーカーを目指す人が、機械メーカーとほかの業界の求人を一度に比較するのに適しています。

支援の流れは、会員登録後にキャリアアドバイザーと面談を行い、求人の紹介と応募書類の添削、応募・面接対策を経て、内定後の条件調整へと進みます。面接の日程調整や条件交渉、内定後の年収交渉はアドバイザーが企業との連絡を代行します。面談は対面か電話で、土日や平日の夜も調整できます。相談だけの利用もでき、利用は無料です。なお、求人の状況によっては面談が難しい場合もあります。

メイテックネクスト

メイテックネクストは、製造業のエンジニアに特化した専門型の転職支援サービスです(利用は無料)。メイテックグループの一員で、常時10,000件以上の求人を扱っています。機械メカトロ分野の公開求人は2,671件(2026年10月時点)あります。サイト非公開の求人や独占求人も保有しています。

コンサルタントの半数以上がメーカー技術系の出身で、分野別に機械メカトロ専任の担当者が在籍します。技術職が同業の機械メーカーへ移る際、経験を技術の面から分析し、求人の要件を機械的に照らし合わせるだけでなく柔軟に合わせます。企業の採用担当と密に連絡を取り最新の採用意向を踏まえて助言するほか、希望すれば応募先企業を想定した無料の模擬面接も受けられます。面談は土日祝日も可能で電話やメールでも相談でき、利用期限はなく転職を急かしません。状況によっては今の会社にとどまることを勧める場合もあります。

JACリクルートメント

JACリクルートメントは、ハイクラス・エグゼクティブに特化した転職エージェントです(利用は無料)。求人検索の該当求人は61,265件で、業種別の機械・装置は5,050件です。職種「技術系(機械設計・製造技術)」は15,908件にのぼります(いずれも2026年10月時点)。

機械業界専用のページが設けられており、業界に詳しい専任コンサルタントが転職を支援します。管理職や専門職の経験を生かして年収を上げたい人や、外資系の機械メーカーも候補に入れて探したい人に適しています。登録後は面談で5年先・10年先のキャリアを一緒に考え、非公開求人も含めて紹介します。応募時はレジュメ添削や面接対策、日程調整をコンサルタントが代行します。内定後は条件交渉や入社日の調整、円満に退社するための助言、入社後のフォローまで一貫して対応します。なお、経験や希望によっては紹介できる求人がなく、支援が難しい場合もあります。

まとめ

機械メーカー大手56社の平均年収は、ディスコの1,879.6万円からTHKの648.2万円まで1,231.4万円の幅があり、中央値は830.1万円です。1,000万円を超える10社には、半導体製造装置や水処理、重工業の会社が多く並びます。

ただし、有価証券報告書の数字は本体の社員の平均であり、持株会社か事業会社かの違いや、決算期のずれ、年度ごとの業績によっても数字は変わります。ランキングの金額がそのまま入社後の自分の年収になるわけではない点に注意してください。

気になる会社が見つかったら、分類別の一覧から各社の企業研究の記事へ進み、詳しい事業内容や職種ごとの処遇を確かめましょう。そのうえで、自身の経験や職種に合う転職エージェントを選び、実際の条件を確かめてみてください。技術職なら製造業に強いメイテックネクスト、高年収を狙うならJACリクルートメント、幅広く探すならリクルートエージェントが候補になります。