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看護師は肉体的にも精神的にも負担が多く、不満が生まれやすい仕事です。しかしいざ、転職を考えたときに看護師の経験を別の仕事に活かせるのか不安に感じる方もいるでしょう。
結論、あなたの経験や緊急時に冷静に対応する能力は、多くの企業で高く評価される資質なので、心配いりません。看護師以外の職種に転職し仕事と私生活のバランスがとれるようになった方や、40代でも未経験の職種に就職し新しいキャリアを築いている方もいます。
そこで本記事では看護師の転職に豊富な経験を持つ私が、転職におすすめな職種を紹介します。
看護師としてのスキルを活かす最適な転職先を一緒に見つけましょう。
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看護師の転職で他職種を検討する理由3選
ここでは、看護師の転職で他職種を検討する理由について解説します。
それぞれ順番に見ていきましょう。
人間関係のトラブルによるストレスが多い
医師や他の看護師との協力や連携が求められる医療現場では、良好な人間関係の構築が大切です。
一方で、忙しい状況下でコミュニケーションがうまくとれなかったり、意見や価値観の相違があったりなど、人間関係の摩擦をおこす場面は少なくありません。
職場内での適切なサポートがない場合、人間関係のトラブルが解決されない状態が続くケースもあるでしょう。そこで常に人の目や行動を気にしている状態に疲弊して、人間関係がゆるそうな職場への転職を検討しだす看護師もいます。
夜勤が多く生活リズムが乱れて体力的につらい
夜勤は本来の生活リズムを乱し、体内時計に影響を与えます。その結果、睡眠障害や体調不良を引き起こし、体力的な負担を感じてしまう看護師は少なくありません。
他職種となると夜勤のない職場は数え切れないほどあります。自分の健康面を考えて、日勤のみの仕事に憧れ始める方もいるでしょう。
命を預かる仕事の重圧に耐えられない
看護師は常に、患者の健康や命を守るための責任を負っています。一つのミスが患者の命に直結するため、責任やプレッシャーは非常に大きいでしょう。
また感受性の高い看護師の場合、患者の痛みや苦しみに共感しすぎてしまい、大きな精神的負担を感じてしまう人も少なくありません。
「これからずっと責任に耐えながら働くのはつらい…」と将来のことを考えた結果、責任の軽い職場への転職を考えはじめます。
看護師から他業種への転職で知っておきたい仕事の選び方3選
看護師から他職種への転職で、仕事の選び方には3つの軸があります。
それでは一つずつ紹介していきます。
看護師の経験を活かした職種にする
これまでの「看護師としてのキャリアを活かせる仕事」に転職する方法です。具体的な職種は以下の通りです。
- フィールドナース
- 医療系コールセンターのオペレーター
- 治験コーディネーター(CRC)
- 臨床開発モニター(CRA)
- 心理カウンセラー
- 医療事務
- 病児保育士
- MR(医療情報担当者)
- 大学の保健室
- 保育園看護師
- 児童福祉司
看護師経験が活かせる職種なら、選考時にこれまでの職歴を存分にアピールできるので、採用されやすく一般企業への転職も容易です。
キャリア5年目以降の、中堅看護師の方で他職種に転職したいと考えている方は、この軸での仕事選びが適しています。
まったく違う業界で、未経験者歓迎が多い職種にする
看護師とは全く関係のない仕事に転職する方法です。具体的な職種は以下の通りです。
- 一般事務
- 美容関連の仕事
- アパレル系職種
- 商品企画・開発
- IT・WEB関連の仕事
この場合、転職活動をスムーズに進めるなら「未経験者が歓迎されやすい職種」を選ぶのがポイントです。「看護師とは全然違う、普通の会社の仕事がしたい」という方は、この軸での仕事選びが適しています。
また、職種だけでなく「どの業界で働くのか」も同時に決めなければなりません。例えば、同じ営業職でも「金融業界の営業職」と「IT業界の営業職」では、働きやすさや給与は全然違います。
※転職におすすめの業界については、『転職先におすすめの業界【2023年最新版】』の記事で詳しく解説しています。
他の資格を取得する職種にする
一度時間をかけて他の資格を取得して、転職する方法です。具体的な職種は以下の通りです。
「看護師という仕事は辞めたいけれど、何か手に職をつけたい」という方に適しています。資格取得のためにはある程度まとまった時間が必要なので、一度退職し、失業手当をもらいながら勉強を始めるやり方がおすすめです。
看護師から他職種の転職におすすめ!看護師の経験を活かせる仕事14選
まずは看護師の経験を活かせる仕事を紹介します。
それぞれ順番に見ていきましょう。
フィールドナース|医療機関を訪問し、看護師ならではの視点で製品説明する
フィールドナースは、医療機器メーカーに勤務して、自社製品のプロモーションを行う仕事です。
メーカーの営業担当とともに医療機関を訪問し、看護師ならではの視点で製品の説明を行います。分かりやすく言うと、「看護師資格保有者の視点で、ドクターに製品の説明をして、営業のアシストをする仕事」です。
仕事内容
- 医療機器製品の性能や強みをドクターに説明
- 医療機器製品のデモンストレーション
- 納品後のアフターフォロー
- 展示会の開催
→看護師 × 営業 の仕事!!
臨床現場で実際に働いていたからこそ分かる現場スタッフの悩みを汲み取り、その悩みに対して自社が提供する医療機器がどう活かせるのか(メリットがあるか)を、経験者視点でプレゼンします。
医療機関向けの展示会を開いたり、実際に製品を使ってみせたりすることもあります。製品導入後はアフターフォローまで担当することも多々あるようです。
どのような製品を売り込むかは企業によって様々で、美容医療機器やドクターズコスメ商品などを扱う会社もあります。
フィールドナースの詳細は、看護師ワーカー(旧 医療ワーカー)の公式サイトで解説されているので、気になる方は参考にしてみてください。
治験コーディネーター(CRC)|医療機関がおこなう治験の進行をサポート
治験コーディネーター(CRC)とは、治験の進行をサポートする仕事です。
医療機関や製薬会社、被験者の間に立ち、スムーズに治験が進行するよう調整する役割を担います。
具体的には、 医療機関において治験を実施する医師の指示のもと、治験に係わる事務的業務、チーム内の調整、被験者となる被験者のサポートなどを担当します。
仕事内容
- 被験者への説明
- 被験者・医師や院内スタッフ・製薬会社との連絡
- 治験のスケジュール調整
- 症例報告書の作成
- 治験データの管理
- 臨床開発モニター(CRA)とのやり取り
治験コーディネーターに転職する場合は、治験を支援する民間企業である「治験施設支援機関(SMO)」に所属して医療機関へ派遣される形が一般的です。(”派遣される”とあるが、契約形態は直接雇用)
治験コーディネーターについて詳しく知りたい方は、『治験コーディネーターとは?仕事内容・働き方・年収を徹底解説』を参考にしてください。
臨床開発モニター(CRA)|おもに製薬会社での治験をサポート
臨床開発モニター(CRA)も、治験をスムーズに進行する仕事です。
治験コーディネーターとの違いは就業先です。治験コーディネーターが医療機関や治験施設支援機関で働くのに対し、臨床開発モニターは製薬会社で働きます。
仕事内容
- SOP(標準業務手順書)の作成
- 治験薬の交付、管理
- 治験の進行状況のモニタリング
- 症例報告書の回収・確認
- 治験の適切性の評価
ちなみに、前述の治験コーディネーターも臨床開発モニターも、必須資格はありませんが、転職の際に看護師資格・経験が有利になることがあります。実際に、治験コーディネーターの3割は看護師資格保有者と言われています。
臨床開発モニターについては、ジョブメドレー公式サイトで解説があるので、気になる方は参考にしてください。
MR(医療情報担当者)|企業が開発した医薬品の品質や安全性を病院などに伝える
MR(医療情報担当者)は、製薬企業で開発した医薬品の営業・広報を行う仕事です。
病院や診療所に対して、商品の品質・安全性などの情報を提供する役割を担います。また臨床現場での情報を集め、製薬会社に報告することもMRの仕事の一つです。
仕事内容
- 商品の品質・効能・安全性などの情報提供
- 現場からの情報を集めて企業に報告
MRに資格は必須ではありませんが、医学知識を必要とする仕事なので、医療現場での臨床経験が役に立つことがあります。
なお、MRと似た職種にMS(医薬品卸販売担当者)がありますが、こちらは医薬品卸売会社で勤務する働き方です。どちらも情報提供を行う仕事ですが、MSは取り扱い商品に応じた広範囲な知識が必要で、情報提供よりも販売の側面が強い(医薬品の価格交渉なども行う)仕事です。
医療系コールセンターのオペレーター|医療機器メーカーで自社製品の問い合わせに対応
オペレーターは、企業が提供するサービスの利用者からの相談を受ける仕事です。
例えば、医療機器メーカーで自社製品に関する問い合わせ対応などを行います。
勤務先企業は様々
- 医療機器メーカー
自社製品に関する問い合わせ
- 医薬品メーカー
DI業務(薬の飲み方や効能・副作用についての説明)
- 保険会社
医療保険に関する問い合わせ
保険契約者特典の健康相談
育児相談の電話相談窓口
- 健康食品会社
自社製品(サプリメントなど)に関する問い合わせ
業務内容はマニュアル化されているので、企業勤めの経験がなくても始めやすい仕事です。
近年では、アプリなどを使ってオンラインでヘルスケア相談なども活況で、そういったサービスを提供する企業では電話・WEB・チャットの対応窓口職員として看護師を採用しているケースもあります。
また期間限定の派遣社員としてですが、新型コロナウイルスワクチンに関する電話相談などの求人も増加傾向にあるようです。
医療事務|医療費の計算や必要書類作成などの事務作業をおこなう
医療事務は、医療機関での勤務経験がある看護師なら比較的業務に慣れやすい仕事です。
仕事内容
- 医療費の計算などの事務作業
- クラーク業務(受付や患者の応対)
- レセプト業務
働く場所は病院やクリニックなど。慣れた環境なので、転職のハードルもそれほど高くないでしょう。
資格は必須ではありませんが、民間資格(「医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)」「診療報酬請求事務能力認定試験」など)があれば選考に有利になることもあります。
どんな仕事があるか知りたい方は、医療事務専門の転職サイト『病院医療事務.com』で実際に仕事を検索してみるのもおすすめです。
心理カウンセラー|一般企業で働く人のメンタルに関する問題をサポート
心理カウンセラーは、企業で働く人のメンタル的な問題を心理的なアプローチで支援する仕事です。
例えば、パワハラで悩む社員の話を傾聴し、問題解決の支援をします。ストレスチェック後の相談対応や、職場環境改善の支援など、相談者によってやるべきことは様々です。
キャリアに関する相談を受けることもあり、看護師資格・経験が直接活かせるわけではないですが、仕事内容としては看護師に近い仕事です。
心理カウンセラーになるための必須資格はありませんが、それだとなかなか転職は難しいので、臨床心理士や産業カウンセラーなどの民間資格を取得するのが一般的です。
心理カウンセラーについては、資格のキャリカレの公式サイトに詳しい説明があるので参考にしてください。
大学の保健室|大学の保健室に勤務。看護資格のみで働ける
大学の保健室は、看護師資格のみで働けるため、看護師の転職先として非常に人気です。(小中学校の保健室で働く場合は、養護教諭や学校保健師などの資格を別途取得する必要がある)
仕事内容
- 学生や教職員のケガ・病気の応急処置
- 定期健康診断の手配
- 保健指導など
事務作業が中心ですが、規模の大きな大学などでは看護業務が発生することもあります。
病院と違って慌ただしい看護処置などはなく、比較的働きやすいと言えるでしょう。ただその一方で、そもそも人気職場のため求人が少なく、留学生が多い学校では英語スキルが必須なこともあり、転職のハードルは高いです。
大学の保健室の仕事については、マイナビ看護師のサイトで解説があるので、参考にしてください。
保育園看護師|園児の体調管理やケガの応急処置などをおこなう
保育園も看護師の転職先として人気があります。
仕事内容
- 園児の体調管理やケガの応急処置
- 感染症対策
- 保護者への保健指導(保健だよりの作成など)
- 保育の手伝い
- 保育園の従業員の健康管理
- こどもの家庭の健康管理など
病院とは仕事内容が全く異なり、日々の仕事はどちらかというと保育士に近いです。保護者と接することもありますが、基本的には毎日子供たちを相手にする仕事なので、小児科での経験などは採用時に高く評価されやすいでしょう。
厚生労働省は、できるかぎり保育園に看護師を配置するように定めていて、看護師を採用する施設も増えてきています。ただしほとんどの場合、看護師は一つの施設に1人しかおらず、突発的な発熱や病気、怪我は特に臨機応変な対応が求められるため、ある程度看護師としての経験を積んでいることが必要です。
保育園看護師についての詳しい説明は『保育園看護師ってどんな仕事?保育園での業務内容や役割を徹底解説』を参考にしてください。
病児保育士|体調のすぐれない子どもを預かり面倒をみる仕事
病児保育士は、体調の優れない子ども(発熱など)を一時的に預かり、面倒を見る仕事です。
NPO法人などが運営する病児保育専門施設や、医療機関に併設されている施設に常駐し、登園の許可が下りていない子どもを預かります。病気の子どもがいる家に訪問して保育するという訪問型の形態もあります。
仕事内容
- 子どもの体調の変化を観察
- 検温や服薬介助
- 医師や看護師との連携
- 保護者への報告
施設形態によりますが、病児保育を行う施設では保育士・看護師の配置基準が定められており、看護師資格・経験が転職に活かせます。
とはいえ、看護師の資格を直接活かせる仕事でありながら、仕事内容は看護師よりも保育士に近いと言えるので、「看護師の仕事は避けたいけど、これまでの経験を活かして人のお世話をする仕事がしたい」という方にぴったりです。
病児保育士については、マイナビ保育士が運営しているサイトに詳しい説明があるので、参考にしてください。
児童福祉司|児童相談所勤務で専門家の協力を得ながら育児の悩みを解決する
児童福祉司は、児童相談所の職員のことで、地区町村などの自治体に所属する公務員です。
指定施設で2年以上相談援助業務に従事し、かつ地方公務員試験に合格する必要があり、ハードルは高いです。しかし、看護師資格を活かして安定した働き方をしていきたいという方には、選択肢の一つとなるでしょう。
仕事内容
以下の相談に対して、専門家の協力を得ながら適切な対策を立て、解決に導く
- 養護
…保護者の事情で子どもの世話ができない / 養子縁組 など
- 保健
…未熟児、疾患など
- 障害
子どもの障害に関する相談など
- 育成
子育て、進学適性の相談など
看護師経験(特に小児科)を持つ方であれば、疾病に関する相談などに対し、看護ケアの知見をもとにしたアドバイスなどができるでしょう。
児童福祉司までのステップ(看護師免許保有者)
- 自治体の施設で2年以上相談援助業務に従事
- 指定講習を修了
- 公務員試験に合格し、児童相談所に配属
児童福祉司については、東京都福祉保健局の公式サイトで詳細の説明があるので、ぜひ参考にしてください。
産業看護師|企業で働く社員の健康管理や休復職支援などの業務を担当
産業看護師は、企業で社員の健康管理や心身の健康が損なわれないための予防をおこないます。
そのほかにも、健康に関するイベントの開催や休復職支援などさまざまな業務を担当し、産業医や人事との橋渡しをする役割も担っています。
仕事内容
- 健康診断の実施
- 職場環境の改善
- 衛生委員会の実施
- 健康イベントの開催
- 社員の働き方の調査
- 社員のカウンセリング
- 社員の体調不良・怪我への対応
産業保健師は病院よりもデスクワークが多いため、肉体的な負担が少なくなるでしょう。医療処置の頻度も少なく、一般の病院勤務ほどプレッシャーに追われることもありません。
また、企業の営業時間に合わせて働くため、残業や夜勤が発生しにくいメリットもあります。
産業看護師について詳しく知りたい方は『産業保健師への転職成功大全|高倍率?経験必須?転職の不安を解消!』を参考にしてください。
献血看護師|献血に関する業務をおこなう日本赤十字社での雇用
献血看護師は献血センターや献血ルームで働きます。献血に来た人の受付や問診、バイタル測定、献血業務などをおこないます。
仕事内容
- ドナーが献血可能かどうかをチェック
- 採血や献血、抜針
- ドナーの記録
- 物品管理
- 機材のチェック
献血は、厚生労働省から唯一の認可を受けた日本赤十字社がおこなう事業で、献血看護師は常勤・非常勤ともに日本赤十字社での雇用となります。そのため、福利厚生は手厚く、地域手当や住居手当、退職金などが充実しています。
献血看護師について詳しく知りたい方は『献血看護師の給料・手取りは?献血ルームの仕事や適性を解説』を参考にしてください。
美容クリニック|美容クリニックで診療や施術のサポート
美容クリニックでは、施術前のカウンセリングや施術のサポート、施術後の経過観察などをおこないます。看護師業務に加えて、広報やリピーターの確保などを担当する場面もあります。
仕事内容
- 診療や施術のサポート
- 採施術(脱毛や注射など)
- 施術前や施術後のフォロー
- カウンセリング
- 医療機器・物品の管理
医療保険の適用範囲外でサービスを提供している美容クリニックの場合、クリニック側が提供する医療サービスの価格を決められるため、一般のクリニックより年収相場が高くなります。※保険診療と混合のクリニックもあります
高収入の職場に転職したい人は、美容クリニックを検討するのもよいでしょう。
看護師から他職種の転職におすすめ!まったく違う業界の仕事5選
まったく違う仕事がしたい方は、こちらを参考にしてください。
それぞれ具体的に解説します。
一般事務|一般企業で書類作成やメール対応といったオフィスワークをおこなう
基本的なオフィスワークを行う一般事務は、女性に人気の仕事の一つです。
仕事内容
- 書類の作成
- 電話、メール対応
- 伝票の処理
- 備品管理
企業で働くことを考えると、真っ先に候補にあがる職種ですが、正社員として転職する場合、難易度が高い点には注意が必要です。求人倍率は約0.3倍(求職者3人に対して、ようやく求人が1つある程度)なので、なかなか採用が決まらないこともあります。
ただ雇用形態を正社員にこだわらない(派遣・契パートなど)なら、比較的求人も見つけやすくなります。また、日商簿記などの資格を取得しておくと、採用にプラスになることもあります。
美容関連の仕事|エステやセラピストなど美容関連の仕事
職種を選ぶ際は、「自分が興味のあること」を軸に選ぶのも一つの方法です。美容意識の高い方なら、その興味をそのまま仕事につなげて、美容関連の仕事に転職するのもおすすめです。
美容関連職種には具体的に以下のような職種があります。
具体例
- 美容部員:
デパートやドラッグストアなどで化粧品の販売をする。実際にお客様にメイクをしたりアドバイスをしたりして購入に繋げる。
- エステティシャン・セラピスト:
エステサロンや脱毛サロンでマッサージやボディケアをする。
- ネイリスト:
爪の手入れやデザインを施す。ネイリスト技能検定試験などの民間資格を求められることが多い。
- コスメ販売スタッフ
コスメメーカーに勤務し、商品の営業・販売を行う
看護師として働いている頃にはできなかったネイルや髪色などもできますし、美容に関する知識を働きながら吸収できるため、モチベーション高く働くことができるでしょう。
実際にどんな求人があるか知りたい方は、専門転職サイト『キレイにスルンダ』を参考にしてください。
アパレル系職種|ショップでの接客やECサイト運営などファッション業界に携わる
「興味を軸に仕事を選ぶ」という観点で、ファッションに関心の高い方はアパレル系の仕事を選ぶのもおすすめです。
具体的には以下のような仕事があります。
具体例
- アパレル店員
洋服の販売、接客。接客業ではマニュアルが作成されていることが多いため、未経験でも転職のハードルが低い
- アパレル営業
自社ブランドを百貨店などに売り込む仕事。アパレルの製造会社などに勤務
- ECサイト運営
アパレル系ECサイトの運営。商品の撮影や顧客対応などネット販売の工程を担当
ファッション業界に関心のある方はやりがいを持って働けるでしょう。
【経験者の声】
商品企画・開発|企業に就職し自社商品の企画や開発をおこなう
一般企業の人気職種に、商品企画・開発があります。企業の扱う商品次第ですが、以下のような会社なら、医療・看護系の知識が役に立つこともあります。
これまでと全く違う分野の企業に転職するよりも、採用されやすく、転職後も活躍しやすいでしょう。
企画・開発は企業転職の中でも人気の高い部門なので、競争率(採用までのハードル)が高くなる可能性を考慮しておく必要がありますが、上記の領域に絞って応募を重ねれば、看護師経験が評価されることもあります。
IT・Web関連の仕事|スキル次第で高収入が狙える!成長が期待される業界
医療・看護とは全く違う分野で、「将来性のある業界」という観点で厳選すると、IT関連職種も候補にあがります。
IT・Web関連職種というと、エンジニアなどの技術職が有名ですが、転職のしやすさでいうと以下のような仕事がおすすめです。
具体例
- Webマーケティング
オンラインショップやWebサイトの集客。データ分析などをもとに販売活動を促進する
- Webデザイナー
Webサイトやランディングページのデザインを行う。社会人向けスクールも多い
- システム販売の営業
自社のシステムを販売する営業職。BtoB(対企業の営業)がメイン
IT業界は、最も成長が期待される業界です。
現時点で市場規模はかなり大きく、総務省調査では、国内産業のうちIT業界が占める割合は10%以上、全産業で第一位という結果となっています。将来的に伸びる業界で働くなら、IT・WEB業界もおすすめです。
実際に求人を探したい方は、IT専門転職サイト『Green』も活用してみてください。
看護師から他職種の転職におすすめ!他の資格を取得する仕事3選
ゼロから資格取得を検討している方は、こちらも参考にしてください。
それぞれを詳しく紹介していきます。
介護職|看護師と介護士のダブルライセンスで仕事の幅が広がる!
看護師として介護施設で働く人も多いですが、看護師から介護職へキャリアチェンジするという選択肢もあります。
看護師と介護職の資格を保有する(ダブルライセンス)のには、以下のようなメリットがあります。
- 専門性&網羅性どちらもカバーできる人材として、現場のニーズが高い
- 看護の視点や経験を活かしたケアを提案できる
- 希少性が高く、採用率が上がる
特に(3)は大きな利点です。看護師・介護職の資格を持つスタッフを採用すると、施設側は一人の人員で2職種の配置基準が満たせるため、職場によってはかなり採用ニーズが高くなります。
また看護師の視点だからこそのケアプランを提案できるなど、一つの資格を持っている時よりも仕事の幅が広がるでしょう。
看護師からのキャリアチェンジの場合、ファーストステップである「介護職員初任者研修」の資格をとって働き始めるか、介護補助などの無資格でもできる業務から始め、ステップアップするという方法が現実的です。
介護職は高齢化の影響で採用ニーズが高く、今後も需要が高い状況は続くと予測されています。そのため「手に職をつける」という点では非常におすすめな仕事です。
介護業界の転職事情については『介護業界の転職を成功させるための全知識 |職場選びから選考のポイントまで徹底解説』で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
看護専任教員|看護専門学校などで学生に対し必要な知識や技術を教える仕事
看護専任教員とは、看護専門学校などで看護師に必要な知識や技術を教える仕事です。これまで培ってきた看護経験を学生に伝え、成長を実感する仕事なので、大きなやりがいを得られる仕事と言えます。
実は看護専任教員は将来的に不足すると予測されています。
一例ですが、神奈川県では看護教員の8割以上が40代で、若手の教員不足が課題視されています。
看護専任教員となるためには以下いずれかを満たす必要があります。
- 臨床経験5年以上
- 臨床経験3年以上で、大学で教育に関する科目(4単位)を履修or大学院で教育に関する科目(4単位)を履修
看護専任教員については、東京都福祉保健局の公式サイトに詳しい説明があるので、ぜひ参考にしてください。
養護教諭|小中高校の保健室に勤務。養護教諭の免許が必要
前項では大学の保健室の先生を紹介しましたが、養護教諭の資格を取得すれば、小中高校でも働けます。
仕事内容
- 生徒の救急処置
- 保健指導、健康診断管理
- 学校環境衛生調査
資格取得のルートとしては、看護学部などで養護教諭育成課程を修了し、「養護教諭」の免許を取るのが一般的です。社会人向けの短期大学や通信大学なども存在します。
養護教諭になり、長期間勤続して徐々に昇給していけば、ゆくゆくは看護師よりも高収入が目指せます。詳しくは『看護師から養護教諭に転職すると給料はどうなる?お金事情を徹底解説』を参考にしてください。
看護師から転職した人の口コミからわかる他職種の4つのメリット
この章では、看護師が他職種に転職する主なメリットを4つ紹介します。
それでは見ていきましょう。
夜勤がなく規則的な生活を送ることができる
看護師から転職した人の口コミから分かる他職種のメリットとして、夜勤がなく規則的な生活を送ることができる点がまずあげられるでしょう。
ハードワークで体を崩したり、夜勤が多く負担が大きかったりする方は多いのではないでしょうか。職種に転職すれば看護師よりもある程度生活リズムが整うため、自分の時間を確保しやすく、ストレスがかかりにくくなります。
実際に他職種に転職した方の口コミでは、以下のようなものがありました。
このように、転職をしたことで身体的な負担が減ったという方は多く見受けられました。
息苦しい人間関係から解放される
転職をすることで、職場の人間関係が改善されることもあります。
看護師の職場は女性が大半を占め、閉鎖的な環境となりやすいため、人間関係で悩む方が多いです。
転職先を選ぶ際に、職場の風通しの良さや男女比率などを確認して転職をすることで、看護師として働いていた頃とは違った人間関係を築くことができるでしょう。
医療ミスなどのプレッシャーが少なく責任感から解放される
他職種に転職することで、医療ミスや命と向き合う責任感から解放されたと言う方は多いです。
実際に転職した方の多くが、気持ちが楽になったと回答しています。
新たな経験や知識を習得でき働き方の視野が広がる
転職先の候補にはさまざまな職種や業界があります。
看護師から他職種に転職すると、新たな業務を覚えられたり、専門知識の習得ができたりするので働き方の視野を広げられるでしょう。
新しい業種や業界で看護師以外の知見を得られれば、幅広い業務に対応できる力を身につけられるため、今後のキャリアを形成していくうえで選択肢を広げられます。
看護師が他職種に転職する4つのデメリット
続いて他職種に転職するデメリットを4つ紹介します。
順に見ていきましょう。
看護師以外への転職は給料が下がる可能性がある
看護師から転職する場合、給料が下がる可能性があります。
特に20代~30代前半の看護師の平均年収は他職種と比べ相対的に高くなっているため、他職種の給料が低く感じることが多いでしょう。
ただ、初めのうちは年収が低いことも多いですが、成果主義の職場の場合は業務成績が良ければ年収はどんどん上がっていきます。
職場の評価制度が年功序列なのか、成果主義なのかを確認してみましょう。
看護師と比べ会社の業績や景気の影響を受けやすく安定していない
看護師の雇用は景気に左右されづらく、求人も豊富にあるため安定して働くことができますが、他職種は看護師よりも安定していないことが多いです。
特に企業に勤める場合は会社の業績や景気の影響を受けやすいです。
また、結婚や出産などのライフイベントに合わせて職を離れても、看護師の場合は比較的復職しやすいですが、他職種では難易度が上がっていしまうことを理解しておきましょう。
仕事に慣れるとやりがいを感じられないことがある
転職先の仕事が物足りなく感じ、やりがいを見いだせない方もいます。
看護師として毎日命と向き合っていた日々が一転し、プレッシャーから解放されると、初めのうちは新しい仕事が新鮮に感じますが、次第に慣れて退屈に感じてしまうこともあるようです。
「思っていた仕事と違った」と感じてしまわないように、転職先を選ぶ際は業務の多様性や自分の長所の活かし方などを、具体的にイメージしてみましょう。
経歴が活かされずにキャリアがリセットされる可能性がある
転職先の仕事によっては、看護師としての経歴が全く活かされない可能性があります。要するにこれまでのキャリアが一旦リセットされてしまうのです。
看護系に関連のない場合や、看護師の役割や必要性について理解されていない場合は、たとえこれまでどれほど重要な役割や業務を担っていたとしても、役立つことはありません。新人と同じスタートラインに立つ、ということもあります。
看護師の転職で他職種に向いている人3選
ここでは、看護師の転職で他職種に向いている人について解説していきます。
それでは一つずつ紹介していきます。
目標や方向性が決まっているなど転職理由が明確な人
「なぜ他職種に転職したいのか?」などの問いかけに対して明確な答えをもち、仕事の目標や方向性が定まっている人は、他職種への転職に向いています。
看護師から他職種への転職では、未経験な仕事のため困難な状況に直面するケースも珍しくありません。しかし、目標や夢が明確にあれば目の前にある壁も乗り越えられるでしょう。
そもそも転職したい強い想いがあるのなら、挑戦を躊躇する必要はありません。自分の夢や目標に向かって、勇気を出して行動してみてください。
看護師の仕事にやりがいを感じない人
看護師の仕事に満足できない人も、他職種への転職に向いているといえるでしょう。
今とは違う職種・業界に転職すると、異なる分野での業務に挑戦できたり、新たな視野や知識を得られたりします。そこで新たなやりがいを感じられる仕事に出会えるかもしれません。
今の仕事にやりがいを感じないなら、他職種への転職を検討してみるのもよいでしょう。
1からのキャリア形成に抵抗がない人
看護師から他職種への転職では以下の環境下に置かれるケースも珍しくありません。
- 今までのキャリアは活かせない
- 下っ端として働くことになる
そのため自分の年齢・キャリアなどを気にせずに、仕事に打ち込める自信がある人は他職種への転職が向いているといえるでしょう。
また、未経験の分野に対しても臆せず挑戦できる人や新しい環境に柔軟に適応できる人であれば転職先で大きな成長も期待できます。
看護師からの転職を再検討すべき人
看護師の転職で他業種を検討しなおすべき人には、次の3つの特徴があります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
転職すればすべての問題解決すると思っている人
仕事のあらゆる悩みはどの職種・業界にも存在します。他職種に転職したからといって、解決するわけではありません。
転職すれば問題が解決すると安易に考え、他職種に転職してしまうと、看護師として培った知識や経験がムダになってしまうかもしれません。
新たな業務内容の習得など転職によるストレスが、今の悩みよりも大きな負担になる可能性もあります。そのため問題解決する方法を転職のみに頼らず、今の職場で解決できる策がないかを模索してみましょう。
ローンの支払いなどがあり収入が減ると困る人
看護師から他職種に転職すると収入が減ってしまう場合があります。その場合、家計への経済的な負担が増加して、これまでの生活水準を維持するのが難しくなってしまうでしょう。
趣味を楽しめなくなったり、将来の金銭的な不安やリスクが増加したりするかもしれません。家庭がある場合、ローンの支払いや子どもの養育費、老後の資金など、家族全体の人生設計に影響がおよびかねません。
他職種への転職を希望する場合、今よりどれくらい収入が減るのかを計算し、経済的リスクがないかどうかをしっかり把握したうえで決断しましょう。
転職目的や動機など転職理由が曖昧な人
転職理由が曖昧なままだと、転職先に求める条件がわからない状態で転職活動を進めることになります。結果として、自身に最適な転職先をみつけられず「やっぱり転職しなければよかった…」と、転職後に後悔するリスクが高まります。
もし他職種への転職を検討しているなら、自身の転職目的や動機を明確にしましょう。最適な転職先をみつけられたり、面接で自信をもって自己アピールできたりします。
看護師から他職種への転職を成功させる7つのポイント
看護師から他職種への転職となると、主に一般企業や施設がメインとなります。これらの転職は、病院とは異なる点が多く、ポイントを押さえていないとなかなか採用につながらないこともあります。
そこで本章では、初めて一般企業に転職する方が押さえておくべきポイントを解説します。
それぞれ順番に見ていきましょう。
なぜ病院ではなく企業で働きたいのか志望動機を明確にする
いきなり求人を探し始めるのではなく、まずは「なぜ企業に転職したいのか」を明確にしましょう。
「なぜ企業で働きたいか」をはっきりさせると、転職活動の方向性が見えてきます。
例えば、「看護師資格・経験を活かして、高収入の仕事がしたい」なら、給与ベースが高い医療機器メーカーでのフィールドナースが選択肢にあがってきます。
ですが、「土日祝休みで落ち着いた働き方がしたい」なら、出張の多いフィールドナースは向いていないかもしれません。というより、「一般事務」「内勤営業」など、看護師とは関連のない仕事がベストです。
大事なのは「自分がどういう働き方がしたいのか」です。それに合わせて会社・仕事を選べば、転職後に後悔することもなくなります。
また、「なぜ病院ではなく企業で働きたいのか」は採用面接で必ずと言っていいほど聞かれますので、早い段階で言語化しておきましょう。
今の職場の不満をあげてみると転職先を選ぶヒントになる
転職の理由を明確にするために、今の職場の不満をあげてみるのもおすすめです。次の職場を選ぶ判断基準となります。
もちろん結婚などライフステージの変化が理由の場合、この段階は飛ばして構いませんが、現職に対しての不満が理由の場合は、その理由をはっきりさせる必要があります。
例:今働いている病院では人手不足で常に忙しく、夜勤の回数も多い。プライベートも余裕がない。数年以内に結婚したいと考えているが、この環境だと結婚後も続けるのは無理だと感じるので、早いうちに体力的に負担のない一般企業の仕事に転職しておきたい。
このように理由を具体的にすれば、転職先探しの指針がはっきりします。この方の場合は、以下のような軸で仕事を探すと良いでしょう。
転職先探しの指針
- 看護師経験は活かして医療看護系の仕事がしたい
- 内勤がいいので医療系企業のコールセンター希望
- 土日祝休みで年間休日120以上
不満の内容が曖昧なままだと、気づかないうちに同じような職場に転職する可能性があります。
転職に失敗する人ほど、転職理由が曖昧なことが多いです。
複数の転職サイトを使って求人をできるだけ多く集める
企業の求人は、複数の転職サイトを使って求人をできるだけ多く集めましょう。
というのも、「まだどのような仕事に就きたいか明確でない状態」の場合、できるだけ多くの選択肢を得ることが転職成功のカギだからです。「こんな仕事もあるんだ」と色んな情報を集めるほど、自分の理想に近い仕事が見つかります。
また、「もっと仕事の選択肢を増やしたいが、どんな仕事があるのかイメージがつかない」という方は、厚生労働省が提供している「職業情報提供サイト」などを使って、興味があることやテーマを軸に、世の中にどんな仕事があるのか探してみることをおすすめします。
パソコンスキルは必須!ExcelやWordなどの操作に慣れておく
一般企業で働く上で、PCを難なく操作できるスキルは必須です。採用面接時もPCスキルについて質問されることがあるので、事前にできるだけ習得しておきましょう。
一般企業でよく使うのがMicrosoft Officeです。
Microsoft Office
- Microsoft Excel(表計算ソフト)
- Microsoft Word(ワープロソフト)
- Microsoft Powerpoint(プレゼンテーション資料作成ソフト)
WindowsPCを使う企業では、このソフトをメインに資料作成やデータ集計をすることが多い。
PCスキルがどの程度あるかを示す上では、「職務経歴書をキレイで見やすいレイアウトで作成すること」が有効です。
職務経歴書は、これまでの職歴を簡単にまとめる応募資料(履歴書と同封して送る)で、形式は自由です。
また他にも、MOS(Microsoft Office Specialist)という資格があり、事務作業がメインの仕事に転職する際は、これを取得しておくのも一つの方法です。
MOSとはWordやExcelの技能を証明する国際資格
WordやExcelの基礎技能を、Microsoft社が証明する国際資格です。未経験の方でも、ExcelやWordなど事務作業で使うソフトを使えるPCスキルを証明するためにMOSは非常に有効です。
年間30万人程度の受験者がおり、ビジネスマンとしてのベーススキル証明のために、正社員に限らず、派遣社員の方でも多く取得されている人がいます。
転職の軸がぶれないように譲れない点・妥協できる点を決めておく
「絶対に譲れない点」を1つ決めましょう。そうすれば闇雲に求人を探さなくてよくなるので、転職の軸がぶれることがありません。
逆に譲れない条件がないと、「この会社もいいな…こっちもいいかも」となってしまい、いつの間にか当初の目的とずれてしまうことがあります。
また、できれば「これは妥協しても良いと思える点」も考えておくと好ましいです。
条件以外に企業の雰囲気が自分にあっているか「社風」もチェック
求人情報に記載された条件以外に、企業の社風もチェックしておきましょう。
病院の場合、職場ごとの違いはそれほどないかもしれませんが、一般企業で働くとなると社風次第で働きやすさはまるで違います。
そのため、特に応募・面接を受けるタイミングで企業の社風が自分に合うかどうかを見極めることが重要になります。
自分に合う企業か見極める方法
- 企業の公式サイトを確認
特に経営者のメッセージや経営理念など
- 口コミサイトを見る
「転職会議」や「Open work」など元社員による口コミ投稿
- 社内イベントの頻度
懇親会や企業内サークルの有無、頻度。この辺りは好みが分かれる
- トップダウンorボトムアップ
トップダウン(上層部の方針をもとに現場が動く)かボトムアップ(現場の提案をもとに情報部が方針を決める)かによって、働き方が変わる
- チャレンジ重視or堅実さ重視
あくまで傾向だが、中小企業やベンチャーはチャレンジ重視、大企業ほど堅実さ重視
- 子育てとの両立に対する理解
子育て世代の社員はどのくらいいるか。時短・時差勤務制度を設けていたり、託児所を設置している企業もある
上記のような視点で、「企業の雰囲気が自分に合っているか」を見極めることが重要です。
ただこの辺りはなかなか面接官に聞きづらいこともあると思いますが、その場合は次章で紹介する転職エージェントのキャリアアドバイザー(転職活動の支援をしてくれる担当者)に代わりに聞いてもらうこともできます。
他職種ではなく病院以外への転職を検討する
転職を考えるうえで、以下のような不満・悩みを抱えているのではないでしょうか。
転職を考える理由
- 夜勤がつらい
- 体力的にキツイ
- 病棟の仕事が向いてない
- 患者さんとの関りに悩む
- プレッシャーや責任が重い
このような悩みのなかには、他職種に転職しなくても、病院以外の転職で解決できるものもあります。
例えば、夜勤や仕事内容、責任の重圧などは、病院以外であれば悩みが減る可能性が十分にあるでしょう。
病院以外の職場一覧
- 一般のクリニック
- 健診センター(労働衛生機関)
- 保育園
- 児童養護施設
- 大学の保健室
- 治験医療機関
- 企業(産業看護師)
- 訪問看護ステーション
- 介護施設
病院以外の職場の場合、収入が下がるケースがありますが、同じ看護職のため、一般の仕事をするよりも給料が低くなりにくい傾向にあります。
上記であげた病院以外の職場の仕事内容や年収については『病院以外に転職したい看護師に人気の職場15選【夜勤なし&高収入も可】』で詳しく解説しているので参考にしてください。
自分の適職がわからない人は転職のプロからのアドバイスをうける
「看護師以外の仕事がしたいけど、なにが自分に適しているか分からない…」という場合は、転職エージェントへの相談がおすすめでしょう。
転職エージェントとは、登録すると転職相談に乗ってくれて、求人探しから面接対策まで、幅広いサポートをしてくれる『人材紹介サービス』のことです。
転職エージェントがやってくれること
- 仕事探しの相談に乗ってくれる
- あなたの希望に合った企業を紹介してくれる
- 選考サポート(履歴書添削など)をしてくれる
- 面接の日程調整などを代行してくれる
これらのサービスはすべて無料でうけられます。
登録後におこなわれるキャリア面談で「年収はできるだけ下げたくない」「まったく別の業界で未経験から転職できる仕事をしたい」などの希望を伝えると、転職エージェントが最適な企業の求人を提案してくれます。
希望条件を伝えると、それに合った企業の求人を提案してくれる
これまでとはまったく違う業界に転職したいと考えている方は、転職エージェントの積極的な利用がおすすめです。
看護師資格を活かして転職する方におすすめの転職エージェント
看護師資格を活かして転職する方は、看護師に特化したサービスを提供するエージェントサービスを利用しましょう。
数ある転職サイトのなかから、以下を基準に、「利用者からの満足度の高い看護師向け転職サイト」をピックアップしました。
転職サイト選定基準
- 求人数 …総求人数が多いほど、理想にぴったりの求人を見つけやすい
- 利用者満足度(提案&サポート力) …利用者の口コミをもとにサービスの質を評価。優秀なキャリアアドバイザーに担当してもらえれば、理想の職場を提案&手厚いサポートが期待できる
利用者の総合評価順にランキング形式でまとめると、おすすめの転職サイトは、以下のとおりとなりました。
転職サイト |
求人数|総合満足度 |
1位 看護roo! |
55,907件|◎4.3 利用者満足度96.3%、看護師さんからの人気No1の転職サイト。細かい条件で求人が探しやすく、面接対策&サポートも手厚い。 |
2位 レバウェル看護(旧 看護のお仕事) |
135,763件|○3.8 総求人数トップレベル!累計40万人以上の利用者がいる転職サイト。LINEで最新の求人情報が得られるなど、気軽に転職活動ができる |
3位 マイナビ看護師 |
60,875件|◎4.1 求職者のペースに合わせたサポートが強み。全国22箇所に相談会場があり、地方在住者も来社相談しやすい |
※求人数2022年8月更新
この記事では3サイトに厳選しています。より詳しく知りたい方は、『看護師723人が選ぶ転職サイトおすすめランキング』を参考にしてください。
1位.看護roo! | 看護師さん利用者満足度No.1
『看護roo!』は、転職経験のある看護師さんから最も選ばれている、人気No1の看護師転職サイトです。
登録者のみが閲覧・応募できる非公開求人も多数保有しています。
看護roo!の特徴
- 利用者満足度96.3%
- 公開求人55,907件+非公開求人も多数
- 面接同行や選考対策など手厚いサポート
さらに、細かい条件を組み合わせて仕事探しができるため、希望にぴったりの求人を見つけやすくなるでしょう。
『看護roo!』は、30年以上に渡る転職支援実績のある株式会社クイック(東証一部上場企業)が運営するサービスです。
信頼と実績も十分で、面接時に希望者には専任の女性スタッフが同行してくれるなど、きめ細かいサポートが魅力といえます。
こんな看護師さんにおすすめ
- みんなが使っていて、実績豊富な人気のサイトを利用したい
- 給与や条件、人間関係などが良い職場情報を知りたい
- はじめての転職で不安なのでプロに相談したい
看護roo!の詳しい情報は、下記の記事でもご覧になれます。
2位.レバウェル看護(旧 看護のお仕事) | 求人多数で選択肢の幅が広い!
『レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』は、求人数がトップレベルの転職サイトです。キャリアアドバイザーが、病院や施設を訪問して直接取材を行っており、現場のリアルな情報を提供しています。
レバウェル看護(旧 看護のお仕事)の特徴
- 累計利用者数40万人以上
- 友だちに勧めたい転職サイトランキングNo.1
- 総求人数は135,763件と転職サイトトップレベル
「人間関係や施設の雰囲気はどうか」「子育て中の看護師が働きやすい環境か」などの情報を踏まえて、最適な提案をしてもらえるのもポイントです。
また、LINEで「新着求人情報が届く」「担当のキャリアアドバイザーに相談できる」など、気軽に転職活動ができる点も魅力的といえます。
こんな看護師さんにおすすめ
- できるだけたくさん求人が見たい
- 職場の雰囲気や内部情報を知りたい
- 気軽に求人探しがしたい
レバウェル看護(旧 看護のお仕事)の詳細は、下記の記事も参考にしてみてください。
関連記事
Career Theory|最高の転職を実現するメディア
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3位.マイナビ看護師|ペースに合わせて転職できる
『マイナビ看護師』は、大手人材企業マイナビが運営する定番の転職サイトです。
数週間で内定を目指す「スピード転職」や、数ヶ月に渡ってゆっくりと職場を探す「じっくり転職」など、求職者の都合に合わせたスピード感でのサポートをしてくれます。
マイナビ看護師の特徴
- 看護師認知度5年連続No1の定番転職サイト
- 求人数は6万件以上
- 大手マイナビならではの情報ネットワークも強み
加えて、面接の日程調整なども、キャリアアドバイザーが代行してくれるサービスも提供しています。自分のペースで転職活動を進めるのに最適な転職サイトといえるでしょう。
こんな看護師さんにおすすめ
- なるべく早く次の仕事を見つけたい
- 数ヶ月かけて余裕を持って転職活動したい
なお、マイナビ看護師の詳細は、下記の記事でも確認できます。またおすすめの転職サイトについて、より詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてみてください。
看護師からまったく違う業界の仕事に転職したい人におすすめの転職エージェント
他業界への転職を考えている方は、様々な職種を取り扱っている総合型の転職エージェントを利用しましょう。
数ある転職エージェントの中から、以下を基準に、「利用者からの満足度の高い転職エージェント」をピックアップしました。
転職サイト選定基準
- 求人の数 …総求人数が多いほど、理想にぴったりの求人を見つけやすい
- 利用者満足度(提案&サポート力) …利用者の口コミをもとにサービスの質を評価。優秀なキャリアコンサルタントに担当してもらえれば、理想の職場を提案&手厚いサポートが期待できる
利用者の総合評価順にランキング形式でまとめると、おすすめの転職エージェントは、以下の通りとなりました。
転職エージェント |
求人数|総合満足度 |
1位
リクルートエージェント |
約37万件| 4.1
業界最大手エージェント。選択肢を増やしたいなら登録必須 |
2位
dodaエージェント |
約18.8万件|3.9
顧客満足度No.1(2022~2024年 オリコン顧客満足度®調査 転職エージェント20代 第1位) |
3位
マイナビエージェント |
6.3万件|4.3
サポートが充実しており、はじめての転職に強い。 |
※この記事では3つに厳選しています。より詳しく知りたい方は、『転職エージェントおすすめランキング|500人の評判比較!』を参考にしてください。
1位.リクルートエージェント|公開求人約37万件!業界最大の転職支援実績
『リクルートエージェント』は、求人数No.1の総合転職エージェントです。
公開求人は約37万件、登録者のみ閲覧できる「非公開求人」を合わせると約62万件以上の求人を扱っています(2023年4月7日時点)。
業界最大の転職支援実績があり(厚労省「人材サービス総合サイト」より2019年実績)、サポートも充実しているので、転職を検討しているなら必ず登録すべき1社です。
転職成功率を上げるには、『dodaエージェント』や、サポートへの評判が高い『パソナキャリア』や『マイナビエージェント』を併用すると良いでしょう。
2位.dodaエージェント|顧客満足度No.1の実績!地方での転職にも強い
『dodaエージェント』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する国内最大級、顧客満足度No.1(2024年 オリコン顧客満足度®調査 転職エージェント20代 第1位)を誇る転職エージェントです。
提案力・求人数ともにトップレベルで、かつ「悪い口コミ」も見当たらず、担当者の当たり外れが少ないエージェントだと言われています。
首都圏の20代30代にはもちろん強く、他にも地方での転職や、高齢での転職など、他の転職エージェントで断られるような場合でも、dodaであれば案件が見つかるとの口コミが見受けられたので、『全ての人におすすめできる転職エージェント』と言えます。
3位.マイナビエージェント|丁寧なサポートで人気!20代の満足度No1
※マイナビのプロモーションを含みます。
『マイナビ IT AGENT』は、丁寧なサポートがウリの20代向け転職エージェントです。
求人数だけではリクルートやdodaといった大手ほどではありませんが、首都圏の20代に焦点を当てれば1番の満足度(4.2/5.0点)を誇ります。
そのため、求人数が豊富な大手(例えば、『リクルートエージェント』や『dodaエージェント』など)と併用することをおすすめします。
※マイナビのプロモーションを含みます。
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