- 「なぜ薬剤師は転職サイトを選ぶなと言われるの?」
- 「選んじゃいけない転職サイトはあるの?」
と疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
薬剤師向けの転職サイトは多種多様で、なかには薬剤師には向かないサイトもあります。薬剤師転職サイトの具体的な選び方についても紹介しますが、どのサイトを選ぶかが重要です。
この記事を読むことで、薬剤師転職サイトを詳しく知れ、自分に合った転職サイトを選べるでしょう。
薬剤師転職サイトに関して知る前に、どのような薬剤師転職サイトがあるのか確認したい方は、この記事の「7.薬剤師さんにおすすめの転職サイト7選」で確認できます。
それでは、詳しく見ていきましょう。
1.【結論】薬剤師転職サイトは使うべき!ただし注意点もおさえよう
薬剤師さんの転職では、基本的に転職サイトを使った方がスムーズに転職活動を進められます。
しかし、実際には薬剤師転職サイトを使わない方が良いケースもあります。
この章では、薬剤師さんが転職サイトを使うべき理由や使わない方がいいケースについて解説していきます。
それでは、見ていきましょう。
1-1.薬剤師転職サイトを使うことでスムーズな転職活動が可能
薬剤師さんの転職では、転職サイトを使うことをおすすめします。
なぜなら、転職サイトを使うことで転職活動をスムーズかつ有利に進められるからです。
例えば、求人探しや面接の日程調整、各種手続きなどを代行してもらえます。
転職サイトを使うだけで時間や労力をかけずに転職できるため、「働きながら転職活動は大変」「転職したいのに時間がない」方にとって大きなメリットといえるでしょう。
また、転職サイトは各職場の内情を把握したうえで、あなたにピッタリの求人を紹介してくれます。
自力では探せない好条件・好待遇の求人を見つけられるのも、転職サイトの魅力です。
以上のメリットから、以下の5つの特徴に該当する方は、薬剤師転職サイトを使うことをおすすめします。
- 転職先が決まっていない人
- 転職の軸が定まっていない人
- 履歴書や面接対策に自信が無い人
- 転職活動の時間が無い人
- 転職前に人間関係や労働環境を確認しておきたい人
薬剤師転職サイトを使った方がいい人の特徴は、4章で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
1-2.薬剤師転職サイトを使わない方がいいケースもある
薬剤師さんが転職サイトを使うべきメリットをお伝えしてきましたが、なかには転職サイトを使わない方がいいケースもあります。
実は、転職サイト経由の採用では募集している企業や施設側にかかるコストが大きく、直接応募のほうが内定をもらいやすいこともあるのです。
また大学病院や人気の企業だと、転職サイト自体利用していないこともあります。
病院や企業の公式ホームページから直接応募するか、ハローワーク経由で応募した方が求人を見つけやすいでしょう。
こうした事情を踏まえると、以下の3つの特徴に該当する方は転職サイトを使わずに転職活動を進めるべきです。
- 転職したい職場が既に決まっている人
- 自分のペースで転職を進めたい人
- 大学病院や大手企業で働きたい人
薬剤師が転職サイトを選ぶなと言われる理由については2章、薬剤師転職サイトを使わない方がいい人の特徴については3章で詳しく解説していきます。
「転職サイトを使うことに抵抗がある」「転職サイトの仕組みを知ってから利用したい」方は、ぜひご覧ください。
1-3.選び方のコツを押さえて自分に合った転職サイトを使おう
薬剤師転職サイトは、コツを押さえて選ぶことが大切です。
転職サイトを使うことで多くのメリットが得られますが、ご自身に合った転職サイトを選ばないと時間が無駄になってしまいます。
薬剤師さんが転職サイトを選ぶ時に押さえるべきポイントは6章、薬剤師さんにおすすめの転職サイトは7章で詳しく解説しています。
「転職サイトの選び方が知りたい」「おすすめの転職サイトを教えてほしい」方は、ぜひご参考になさってください。
2.【徹底検証】薬剤師は転職サイトを選ぶなと言われる理由
転職サイトでは、薬剤師を採用したい企業と求人を探している薬剤師さんがマッチするようにさまざまなサービスを提供しています。
しかし転職サイトの仕組み上、施設・企業側にかかる採用コストの負担が大きく、ミスマッチが起こる可能性も否定できません。こうした事情から「薬剤師は転職サイトを選ぶな」といった声が上がっています。
さらに転職サイトでは、薬剤師さんが入職するごとに、施設・企業が紹介手数料を支払う仕組みになっています。
転職サイトを利用することで、施設・企業側は優秀な薬剤師を採用できます。
しかし、なかには病院からの仲介手数料で収益をあげるビジネスモデルが裏目となり、「転職サイトを選ぶな」といわれるケースも存在するようです。
この章では、「薬剤師は転職サイトを選ぶな」と言われる2つの理由を詳しく解説していきます。
さっそく、見ていきましょう。
2-1.直接応募の方が採用されやすいケースがあるから
転職サイト経由の応募よりも、直接応募の方が採用されやすいケースが存在します。
薬剤師転職サイトはさまざまなサポートが受けられるので、使うだけで転職が成功するような万能のサービスにも見えますよね。
しかし、転職する職場によっては逆効果になることもあるのです。
例えば、応募者が殺到する人気の職場では、特殊なスキルや経験がない限り、紹介料のかかる転職サイト経由の薬剤師を採用するとは考えにくいでしょう。
また採用枠の少ない求人に対し、経験やスキルが同じぐらいの薬剤師がそれぞれ異なる方法で応募した場合を考えてみます。直接応募の方が採用コストの観点から低く抑えられるため、転職サイト経由の薬剤師が不利になる可能性も否定できません。
こうしたケースが起こる背景を、施設・企業側の視点から分析すると、以下のような事情が見えてきます。
(1). 転職サイト経由の採用は施設側の採用コストが大きい
転職サイト経由で採用すると、直接応募よりも採用コストがかかります。
採用コストとは、施設や企業が薬剤師を採用するためにかかる費用のことです。
転職サイト経由で薬剤師を採用した場合、施設側は採用した薬剤師の年収の約23%ほどの紹介手数料を支払っています。(参考:厚生労働省:医療・介護分野における職業紹介事業 に関するアンケート調査,2019)
上記の調査は主に病院を対象としたアンケート調査になっており、企業へ転職する場合の実態とは異なるかもしれません。ただ、どちらにしても転職サイトを使った採用コストは、大きいと考えた方が良さそうです。
人材確保の観点で考えると、こうした採用コストは欠かせないものであると考えている採用担当者も多くいます。しかし、厚生労働調査によれば、転職サイトを利用したことのある事業所の9割以上が「転職サイトに支払う紹介手数料が高い」と感じていることが明らかになっています。
なかには、紹介手数料が原因で経営に影響が出ている事業所もあり、紹介手数料が大きな負担になっていることは否めないでしょう。
参考:厚生労働省|医療・介護分野における職業紹介事業 に関するアンケート調査,2019
直接応募では、こうした紹介手数料を支払う必要はありません。
施設・企業側が採用コストを度外視するとは考えにくいため、応募方法の違いが選考に影響する可能性があることは認識しておきましょう。
(2). 転職サイトを好意的に思っていない採用担当者もいる
残念ですが、医療機関の採用担当者のなかには転職サイト自体を好意的に思っていない人もいます。
厚生労働省の調査によると、薬剤師の採用方法として転職サイトを利用した事業所は3割程度でした。
最も多い利用理由が「ハローワークやナースセンターなど他の採用経路では、人材が確保できなかったため」です。このことから、転職サイトを第一選択として利用していない事業所が多いとわかります。
ハローワークやナースセンターなどの採用経路を利用するにもコストだけでなく、採用担当者を設ける必要性・採用条件を書き出す手間なども必要です。
■民間職業紹介事業者(転職サイト)を利用している理由(複数回答可)
転職サイトを利用している理由(多かった順) |
割合(%) |
ハローワークやナースセンターなど他の採用経路では、人材が確保できなかったため |
71.1 |
確実に求職者を紹介してもらえるため |
40.0 |
迅速に求職者を確保することができる(採用に至るまでのスピード) |
38.4 |
民間職業紹介事業者からの営業活動があったため |
26.6 |
多くの求職者からの応募が期待できる |
26.2 |
引用:厚生労働省|医療・介護分野における職業紹介事業 に関するアンケート調査 集計結果
転職サイト経由で採用した薬剤師が早期退職した場合、補償として多くの転職サイトが紹介手数料を返金していることがわかっています。(参考:全日本病院協会ほか:「病院の人材紹介手数料」に関するアンケート調査,2020)
しかし、補償期間は1~6か月間と転職サイトによってバラつきがあり、補償期間が過ぎてから退職されると、当然ながら紹介手数料は戻ってきません。
目に見えないコスト(育成にかかる時間や労力・人事調整など)も多いため、補償期間の有無に関わらず転職サイトを懸念する採用担当者は一定数いるようです。
こうした施設・企業側の視点で考えると、転職サイト経由で応募する薬剤師を厳しく審査する傾向があると考えておきましょう。
2-2.ミスマッチが起こることもあるから
薬剤師転職サイト経由で転職すると、ミスマッチが起こることもあります。
人材サービス会社である転職サイトを使うことで、希望通りの職場を見つけられる薬剤師さんは多いです。
しかし、なかにはミスマッチを感じて早期離職してしまう方もいます。
(1). 転職サイト経由の就業者は早期離職率が高い
転職サイト経由で転職しても、早期離職してしまう薬剤師は一定数います。
厚生労働省の調査によると、転職サイトを利用した薬剤師は、転職サイト以外の方法を利用した薬剤師よりも離職率が高いことがわかっています。
■民間職業紹介事業者(転職サイト)の利用の有無による薬剤師の離職率の違い
|
3カ月以内離職率(%) |
6カ月以内離職率(%) |
転職サイトを利用 |
21.7 |
5.2 |
転職サイト以外を利用 |
14.8 |
24.6 |
引用:厚生労働省|医療・介護分野における職業紹介事業 に関するアンケート調査 集計結果
転職サイトを使い希望通りの職場に転職できたとしても、ミスマッチを減らすことは難しいようです。離職理由は人によって違いますが、要因の一つとして考えられるのが「条件を重視し過ぎていること」です。
転職サイトでは、求人紹介の前に必ず希望条件の確認しますが、求人票に記載されている条件にばかりこだわってしまうことがあります。
そうすると、人間関係や労働環境・職業観・やりがいなど、仕事に満足感を与えてくれる要素が抜けてしまうのです。結果、「転職できたけど、イメージと違った」とギャップを感じてしまい、早期離職してしまう人も出てくると考えらます。
ミスマッチによって早期退職をされると、採用コストが無駄になるのに加えて採用してからのコストも無駄になるかもしれません。
早期退職されるのが怖いのであれば、少しでも早期退職する可能性が低い直接応募者を採用する傾向にあるでしょう。
※上記調査は主に病院を対象としているため、医療機関以外で働く薬剤師の実態とは異なる可能性あり
(2). 施設側がミスマッチを感じることもある
転職サイト経由の薬剤師に対して、施設側がミスマッチを感じることもあるようです。
先にお伝えした厚生労働省の同調査によると、一部の事業所では転職サイト経由の採用でトラブルを経験していることがわかっています。
事業者が希望しているスキルよりも転職希望者のスキルが低いケースは多く、実際に雇用してからでないと適性が分からない部分も多いです。
また事業所ごとに求められている能力や適性については違うため、別の事業所では問題なくても新しい事業所では能力不足になるケースもあります。
■民間職業紹介事業者(転職サイト)を通じた採用におけるトラブルの内容(複数回答可)
トラブルの内容(多かった順) |
割合(%) |
トラブルは特にない |
53.7 |
すぐに辞めてしまった |
29.2 |
入職してから、求める能力や適性をそなえていないことがわかった(ミスマッチ) |
27.2 |
採用後、労働条件について求人者と求職者で認識に差があり、トラブルになった |
6.8 |
その他 |
5.6 |
引用:厚生労働省|医療・介護分野における職業紹介事業 に関するアンケート調査 集計結果
半数以上の事業所が求職者の早期離職や資質不足を感じており、事業所側もミスマッチを感じている現状があるようです。
補足人材紹介サービスの仕組みが不本意な転職に繋がることも
転職サイトには、薬剤師が入職するごとに施設側が転職サイトに紹介手数料を支払う仕組みがあります。転職サイトは、求職者と施設側の双方が満足できる転職をサポートすることで、紹介手数料という利益を得ているのです。
しかし、転職サイトの仕組み上、転職サイトによってはやや強引に転職決定を迫ることもあるかもしれません。その結果、薬剤師が転職してからギャップを感じたり、施設側がミスマッチを感じたりすることもあり、早期離職や様々なトラブルの原因になっている可能性は否めないでしょう。
この章のまとめ
薬剤師転職サイトを選ぶなと言われる背景には、以下の2つの理由がありました。
薬剤師転職サイトを選ぶなと言われる理由
- 転職サイト経由よりも直接応募の方が採用されやすいケースがあるから
- 転職サイト経由の転職ではミスマッチが起こることもあるから
こうした事情を踏まえ、次章では薬剤師転職サイトを使わない方がいい人の特徴をお伝えします。
3.薬剤師転職サイトを使わない方がいい人の3つの特徴
薬剤師転職サイトを使わない方がいい人の特徴は、以下の3つです。
3-1.転職したい職場が既に決まっている人
転職したい職場が既に決まっている人は、薬剤師転職サイトを使わず直接応募した方がいいでしょう。
転職サイトを使うよりも直接応募したほうが採用率を高めることができるからです。転職サイトと直接応募では、採用コストの観点から転職サイトの応募が不利になる可能性は否定できません。
応募方法が原因で採用結果に影響が出てしまうのを避けるためにも、転職したい職場が決まっていれば直接応募を選びましょう。
また直接応募は自力で情報収集をおこなう必要があり、病院の経営方針や理念などへの理解を深められます。
その結果、転職後のミスマッチを防ぐことにつながります。
「必ずこの職場に転職したい!」とお考えの方は、転職サイト経由ではなく、直接応募で転職活動を進めましょう。
3-2.自分のペースで転職を進めたい人
自分のペースで転職活動を進めたい人は、転職サイトを使わず自力で転職活動を進めることをおすすめします。
各転職サイトによって重点的なサポートを受けられる期間には目安があり、期限内に転職活動をおこなう必要があるからです。
転職サイトのサポート期間とは、転職サイトに登録してから重点的なサポートが受けられる期間のことです。各転職サイトによってサポート期間は異なりますが、一般的なサポート期間はおよそ2〜3カ月といわれています。
転職サイトに登録後、3カ月以内に転職先を決めるためには、スピード感をもって転職活動をしなければなりません。
「焦って転職したくない」「ゆっくり考えて決めたい」と、ご自身のペースを重視したい方は、無理して転職サイトを使う必要はありません。
自力で転職活動をおこない、ご自身のペースで転職先を見つけましょう。
3-3.大学病院の薬剤師や大手企業で働きたい人
大学病院の病院薬剤師や人気のある大手企業で働きたい方は、転職サイトではなく、ハローワークや病院・企業の公式ホームページで求人を探すことをおすすめします。
大学病院や大手企業は転職サイトを使わなくても人材確保ができるため、ハローワークや自社ホームページから求人募集することが一般的です。
他にもすでに働いている薬剤師などからの紹介でも人材が探せるため、わざわざ転職サイトを使用しないケースも多いといえます。また大学病院や大手企業は人材の育成に力を入れており、新卒の薬剤師を多く採用する傾向にあるため、転職サイトの積極的な活用は考えにくいです。
大学病院や大手企業で働きたい方は、ハローワークや病院・企業ホームページをこまめにチェックし、直接エントリーすることをおすすめします。
ただし、大学病院の薬剤師や大手企業では条件面でも良いことが多く、競争率が高くなる可能性が高いことには注意しましょう。
この章のまとめ
薬剤師転職サイトを使わない方がいい人の特徴は、以下の3つでした。
薬剤師転職サイトを使わないほうがいい人
- 転職したい職場が既に決まっている人
- 自分のペースで転職を進めたい人
- 大学病院や大手企業で働きたい人
上記に該当する方は、本記事の5章でご紹介する薬剤師転職サイトを使わない方向けの転職方法を活用することで、転職活動をスムーズに進められるでしょう。
ぜひ参考にしてみてください。
4.薬剤師転職サイトを選ぶなはウソ!転職サイトを使った方がいい人の5つの特徴
薬剤師転職サイトを使った方がいい人の特徴は、以下の5つです。
順番に見ていきましょう。
4-1.転職先が決まっていない人
「転職したいけど具体的な転職先は決まっていない」「希望の条件に合う求人が見つからない」とお悩みの方は、転職サイトを使いましょう。
なぜなら、転職サイトは豊富な種類の求人を数多く取り扱っており、登録するだけで選択の幅を広げられるからです。
例えば、キャリアアップが狙える・ワークライフバランス重視・スキルにともなう高収入の求人など、薬剤師さんの希望を叶える求人がそろっています。
もちろん、転職サイトを使わずとも好条件の求人を見つけることは可能です。しかし、条件の良い求人ほど競争率が高く、選考を突破するためには高いハードルを乗り越えなくてはなりません。
一方、転職サイトでは好条件の求人を非公開求人として取り扱っていることが多いため、周囲を気にせず選考に臨めるでしょう。
なかには「こんな職場があるんだ」「こんな働き方ができるんだ」と、自力では見つけられなかった求人に出会えるかもしれません。まずは登録し、希望条件に合う求人を探してみましょう。
補足そもそも非公開求人とは
非公開求人とは、インターネット上で一般公開していない求人のことです。
施設や企業の採用担当者から要望があって非公開にしていることが多く、その背景には以下のような事情があるようです。
・好条件求人への応募者殺到を避けるため(人事担当者の負担軽減)
・在籍する薬剤師に好条件求人を見せないため(モチベーション低下防止)
・採用枠が少ない求人は、すぐに候補者が埋まってしまうため
・急な人手不足により、なるべく時間をかけずに採用を決めるため
転職サイトによって非公開求人の数や種類は異なり、条件の良いものほどすぐに採用が決まります。
転職の選択肢を増やしたい方やご自身にピッタリの求人をお探しの方は、転職サイトを利用し希望の働き方を叶えましょう。
4-2. 転職の軸が定まっていない人
「転職したいけど希望の条件が決められない」「そもそも転職すべきか迷っている」とお悩みの方は、転職サイトを利用すべきです。
転職のプロであるキャリアアドバイザーに相談することで、転職すべきかの判断や、転職活動に大切な転職の軸作りができるからです。
転職の軸とは、転職先に求める希望条件のことで、働き方・待遇・環境などが該当します。
薬剤師の場合、人間関係や残業や業務量の多さなどが問題視されることも多く、勢いに任せて転職しそうになった経験のある方もいるでしょう。
しかし、「なぜ転職したいのか」という転職の軸をハッキリさせないまま転職すると、「前の職場の方が良かったかも…」と後悔するかもしれません。
こうした状況を避けるためには、転職サイトの担当アドバイザーに相談し、プロの視点からアドバイスをもらいながら転職活動を進めることが大切です。
薬剤師転職サイトでは、薬剤師転職市場に詳しいキャリアアドバイザーが担当になるため、転職に関するさまざまな相談ができます。
客観的な立場から、ひとり一人のキャリアに合わせたアドバイスをもらえるので、納得のいく転職活動ができるでしょう。
転職の軸をハッキリさせたい方やプロの視点からアドバイスをもらいたい方は、転職サイトを利用して満足のいく転職を目指しましょう。
4-3.書類選考や面接に対する不安がある人
「履歴書の書き方に自信がない」「面接で落とされたらどうしよう」とお考えの方も、転職サイトを使いましょう。
なぜなら、転職サイトが提供する選考サポートを受けることで、転職成功の確率をグッとあげられるからです。
希望通りの転職を叶えるためには、入念な選考対策が欠かせません。しかし、転職が初めてだったり、転職に不慣れだったりする場合、選考突破のために具体的に何をすべきかわからない方もいるでしょう。
豊富な経験やスキルがあったとしても、アピール方法を間違えてしまうと選考突破が難しくなるため、選考対策のポイントを押さえることが重要です。
薬剤師転職サイトでは、履歴書・職務経歴書の添削や模擬面接などの選考サポートを無料で受けられます。
一般的な選考対策に加え、各職場のスタッフや採用担当者が重視しているポイントを事前に教えてもらえるため、採用にグッと近付けるでしょう。
選考書類や面接に自信が無い方やアピール方法がわからない方は、転職サイトが提供する選考サポートを受けることをおすすめします。
4-4.転職活動の時間が無い人
「仕事が忙しくて転職活動の時間がない」「家庭と両立しながらの転職活動は無理かも…」とお悩みの方こそ、転職サイトを使うべきです。
なぜなら、転職サイトでは転職や退職に関する手続きを代行してくれるため、仕事や家庭と両立しながら転職活動を進められるからです。
転職サイトが代行してくれる主な手続きや調整内容は、以下のとおりです。
- あなたにぴったりの求人紹介
- 職場見学の調整
- 求人の応募手続き
- 面接の日程調整
- 内定後の給与・待遇交渉
- 雇用契約書の確認
- 入職関連手続き
- 退職する職場への伝え方に関する相談
- >入職までのスケジュール調整
手続きや調整を自力でおこなう場合、転職先の採用担当者が稼働している日中に合わせて連絡を取る必要があり、スケジュール調整が難しい方もいますよね。
転職サイトには、転職に関する手続きを熟知したキャリアアドバイザーが多数在籍しているため、面倒な手続きや調整を代行してもらえます。
特に、自分では言いにくい給料や待遇の交渉を代行してくれるのは、薬剤師さんにとって嬉しいポイントの一つでしょう。
4-5.転職前に人間関係や労働環境を確認しておきたい人
「人間関係に不安がある」「ブラックな職場だったらどうしよう」とお考えの方は、転職サイトを利用すべきです。
なぜなら、転職サイトは求人票だけでは確認できない内部情報についてもある程度把握しているため、転職する前に職場の内情をチェックできるからです。
例えば、人間関係・職場内の雰囲気・働いている薬剤師さんの様子など、求人票だけでは細かく読み取れない情報を詳しく教えてもらえます。
転職してから「想像と違った…」といったギャップを減らせるでしょう。自力では確かめられない職場の雰囲気や、人間関係などを事前に教えてもらえるのは心強いです。
転職前に内情を確認しておきたい方や求人票に掲載されていない情報が知りたい方は、転職サイトを利用し安心して転職できるようにしましょう。
この章のまとめ
薬剤師転職サイトを使った方がいい人の特徴は以下の5つでした。
薬剤師転職サイトを使ったほうがいい人
- 転職先が決まっていない人
- 転職の軸が定まっていない人
- 書類選考や面接に対する不安がある人
- 転職活動の時間がない人
- 転職前に人間関係や労働環境を確認したい人
「転職サイトを使ってみようかな」「とりあえず登録だけでもしてみようかな」とお考えの方は、本記事の6章でご紹介する薬剤師転職サイトを選ぶポイントや、7章でご紹介するおすすめの薬剤師転職サイトを参考になさってください。
5.【薬剤師転職サイトを使わないなら】おすすめの転職方法4選
薬剤師転職サイトを使わない場合、薬剤師転職市場をしっかり把握した上で、戦略的に転職活動に取り組むことが大切です。
求人票に掲載されている条件だけを頼りに決めるのではなく、自ら情報収集をし、ご自身に合った職場かを見極めながら転職活動を進めましょう。
この章では、薬剤師転職サイトを使わない方に向けて、おすすめの転職方法を4つご紹介します。
5-1.直接応募
直接応募とは、施設や企業の公式ホームページにある採用ページからエントリーする方法のことです。
直接応募は、施設や企業のホームページに掲載される求人情報をこまめにチェックする必要があります。経営方針や理念の確認ができ、結果的に転職後のミスマッチを減らせる方法です。
直接応募がおすすめな人!
- 働きたい施設や企業が既に決まっている人
- 大学病院や大手企業で働きたい人>
- 選考対策に自信がある人
直接応募で転職する場合、以下の4つのSTEPを参考に転職活動を進めていくと良いでしょう。
STEP1:応募先を探す
まずは、働きたい施設や企業の公式ホームページをチェックし、求人情報の確認をします。
各就業先によって募集時期は異なり、大学病院や国公立系の医療機関では正職員の薬剤師募集を春~夏頃におこなうケースが多いです。
時期を見てこまめにチェックすることをおすすめします。
具体的な転職先がまだ決まっていない方は、あとから紹介するハローワークや求人広告サイトで情報収集をしながら、希望の条件に合う応募先を見つけましょう。
STEP2:求人内容の詳細を確認する
応募したい医療機関や企業が決まったら、求人情報の確認をします。
求人情報や選考の流れは、施設や企業のホームページに詳しく記載されています。しかし、職場によっては電話や専用フォームから問い合わせることもあるため、各職場に合わせた方法で求人情報を確認しましょう。
具体的に確認しておきたい求人情報は、以下のとおりです。
直接応募で確認しておきたい求人情報の一例
- 採用試験の日程
- 採用予定人数
- 受験資格
- 応募に関する手続き
- 選考方法(書類選考、面接、小論文など)
- 職場見学の日程
- 履歴書・職務経歴書の規定フォーマットの有無
- 勤務形態
- 給与(基本給、各種手当、昇給、ボーナスなど)
- 休暇や休日に関する情報
- 福利厚生
- 社会保険の内容
- 白衣などの貸与品の有無
- (希望者のみ)薬剤師寮の有無や空き状況の確認など
ホームページだけでは知りたい情報が得られない場合は、直接電話で連絡することをおすすめします。
可能なら職場見学の機会を設けてもらい、職場の雰囲気をご自身の目で確かめてみると良いでしょう。
就業先によっては、電話連絡の際に軽く志望動機を聞かれたり、見学や面談が可能な日時を聞かれたりすることもあります。
電話口で慌てないように、志望動機を端的にまとめたメモや、スケジュール確認のできるカレンダーや手帳を用意してから電話しましょう。
STEP3:応募(書類提出・日程調整)
応募の意志が固まったら、必要な書類を提出し、面接の日程調整をおこないましょう。
一般的に、薬剤師さんの転職で提出する書類は履歴書・職務経歴書・薬剤師免許証のコピーなどです。
職場によって提出する書類は異なるため、事前確認を忘れずおこないましょう。面接の日程は施設・企業から指定される場合もあれば、その都度調整が必要な場合もあります。
働きながら転職活動をしている方は、現職の勤務時間と被らないよう注意しながら日程調整しましょう。
STEP4:選考を経て内定、転職へ
書類選考や面接などを経て内定をもらったら、転職に向けた準備をしましょう。
現職の退職手続きと転職先の入職手続きを同時に進めていくため、スケジュール管理を徹底することが大切です。具体的な手続きの例は、以下のとおりです。
現職を退職するための手続き
- 退職の意思を伝える
- 退職日を上司と相談する
- 退職届を提出する
- 研究の引き継ぎや書類の整理をする
- 担当している業務や係の引き継ぎを行う
- 貸与品の返却をする
- 健康保険証の返還を行う
- お世話になった先輩や同僚に挨拶をする
- 職場の慣例に合わせて退職時に渡す菓子折りを用意しておく
転職先に入職するための手続き
- 入職日を採用担当者と相談する
- 入職に必要な書類を提出する
- 必要な物品を確認する
- 社会保険の加入手続きを行う
- 給与や待遇など交渉したいことがあれば交渉する
- 入職までに勉強しておくことがあれば確認し事前学習を行う
退職日や入職日に慌てないように、限られた時間を有効利用しながら、計画的に転職の準備を進めていきましょう。
直接応募するときの注意点
直接応募する場合、以下の6つのポイントに注意しながら転職活動を進めることが大切です。
- さまざまな視点から情報収集をする
- 電話やメールも評価対象であることを認識する
- 応募条件は自分から細かく確認する
- 職場見学は可能な限り実施する
- 条件交渉は慎重におこなう
- スケジュールには余裕を持たせる
1. さまざまな視点から情報収集をする
医療機関や企業の公式ホームページだけでなく、現場の口コミをまとめた口コミサイトを確認し、転職後のミスマッチを減らす
2. 電話やメールも評価対象であることを認識する
電話やメールの対応が悪いと、選考にも悪影響を及ぼすことも。基本的なマナーを意識し、好印象を持ってもらえるよう努める
3. 応募条件は自分から細かく確認する
転職サイトのように募集要項がフォーマット化されていないので、自分に必要な情報を見極め、過不足ないよう細かく確認しておく
4. 職場見学は可能な限り実施する
人間関係や職場の雰囲気などは、実際に職場見学をしないとわからないことも多いため、可能であれば機会を設けてもらう
5. 条件交渉は慎重におこなう
内定後、給与や役職などの条件交渉をおこなう場合は、雇用契約書などの書面を用いて口約束にならないよう注意する
6. スケジュールには余裕を持たせる
求人探しから入職までの各手続きをスムーズにおこなうためには、計画的なスケジュールを立てておくこと
5-2.ハローワーク
ハローワークは求人紹介をおこなう公的機関であり、求職者にとっては定番の転職方法になります。
求人の紹介だけでなく、求職相談や失業手当の申請などもできるため、下記に該当する方は利用してみると良いでしょう。
ハローワークがおすすめな人!
- 今の職場を辞めてからゆっくり転職活動したい人
- 失業手当の受給を検討している人
- 公的機関の立場から、中立的なアドバイスをもらいたい人
ハローワークを利用する場合、最寄りのハローワークの窓口を利用することになります。
以下のサイトに全国のハローワークの所在地が載っていますので、利用したい方は参考にしてみてください。
ハローワーク所在地:https://www.hellowork.mhlw.go.jp/index.html
ただし、ハローワークに掲載されている求人のなかには、虚偽の求人情報を掲載している医療機関や、ブラックな職場が隠れている可能性もあります。
利用する場合は他の転職方法との併用をおすすめします。
5-3.求人広告サイト
「求人サイト」と呼ばれることもあります。
求人広告サイトは、転職で確認しておきたい求人情報をスマホやパソコンから簡単に検索できるため、薬剤師さんにも人気があります。
求人広告サイトがおすすめな人!
- とにかく多くの求人情報が見たい人
- 自分のペースで転職を進めたい人
- 細かい求人情報の確認を簡単に済ませたい人
薬剤師さんに特化した求人広告サイトは、薬剤師転職サイトのように豊富な求人数を保有しており、細かい条件で求人検索ができます。
ただし、薬剤師転職サイトと違って担当アドバイザーがつかずサポート体制に差があるため、ご自身の目的に合わせて利用しましょう。
■薬剤師転職サイトと求人広告サイトの違い
項目 |
薬剤師特化型求人広告サイト |
薬剤師特化型求人広告サイト |
会員登録の有無 |
登録しなくても求人検索が可能 |
登録しなくても公開求人の検索や閲覧が可能 |
利用料 |
無料 |
無料 |
キャリアアドバイザーの有無 |
なし |
あり |
求人検索のしやすさ |
細かい求人検索が可能 |
細かい求人検索が可能 |
求人紹介サポート |
なし |
あり |
選考サポート |
なし |
あり |
手続きや調整のサポート |
なし |
あり |
求人広告サイトだけでは不安な方や手厚いサポートを受けたい方は、薬剤師転職サイトと併用するのもおすすめです。
5-4.知人の紹介
信頼できる知人や友人から紹介してもらい、転職するという方法もあります。
求人票ではわからない内情を包み隠さず教えてもらえるため、ミスマッチを防ぐことが可能です。
知人の紹介がおすすめな人!
- 働きたい就業先に知人が勤めている人
- 職場のリアルな内情を知った上で転職したい人
- 知人の紹介(リファラル採用)を積極的に行っている企業へ転職したい人
知人の紹介を受けることで、他の転職方法よりも採用されやすいというメリットがあります。
企業によっては知人の紹介(リファラル採用)を積極的におこなうところもあるため、働きたい企業があれば一度採用方法を確認しましょう。
ただし、知人の紹介は、万が一職場見学や面接を受けてイメージが違った場合、デメリットもあります。途中で断りにくかったり、退職したいと思っても言い出しにくかったりというパターンもあることは認識しておいた方がいいでしょう。
各転職方法のメリットやデメリットを踏まえたうえで、ご自身にピッタリの転職方法を選びましょう。
6.薬剤師転職サイトを選ぶときの5つのポイント
薬剤師転職サイトを使う場合、転職サイトの選び方を知っておくことが重要です。
薬剤師さん向けの転職サイトは数多くあり、サービス内容の比較をせずに登録してしまうと、自分に合ったサポートを受けられないからです。
実際に、CareerTheory編集部が実施したアンケートでも、自分に合わない転職サイトを使って後悔している方がいました。
転職という新たな一歩を踏み出そうとしている時に、こうした失敗に巻き込まれるのは避けたいですよね。
本章では薬剤師転職サイトを使う方に向け、失敗しない薬剤師転職サイトの選び方5つをご紹介します。
詳しい解説を見ていきましょう。
6-1.薬剤師に特化した転職サイトを選ぶ
薬剤師さんの転職では、薬剤師に特化した転職サイトを選ぶことが大切です。
薬剤師に特化した転職サイトの方が、薬剤師ならではの転職ノウハウを教えてもらえるからです。
薬剤師転職サイトのキャリアアドバイザーは、薬剤師さんの転職が成功するために必要なノウハウを数多くもっています。
薬剤師ならではの転職ノウハウの一例
- キャリアプランの実現に必要な就業先選びのコツ
- 応募先に合わせた経験・スキル等のアピール方法
- 夜勤や勤務時間などライフスタイルに合わせた求人選びのポイント
- スキルアップにつながる経験が得られそうな求人の選び方
- 結婚や出産・育児などのライフイベントと両立できる求人の探し方
大手転職エージェント・大手転職サイトでは、担当アドバイザーが薬剤師の転職市場を把握していない場合もあり、サポート体制に不安を感じることもあるでしょう。
■大手総合転職エージェントと薬剤師特化型転職サイトの違い
項目 |
大手総合転職エージェントA社 |
薬剤師特化型転職サイトB社 |
薬剤師公開求人数 |
800件程度 |
4万件以上 |
薬剤師非公開求人数 |
不明 |
多数保有 |
サービス内容 |
キャリア面談
求人紹介
選考対策
各種手続き代行 |
薬剤師転職事情を踏まえたキャリア面談
求人紹介
選考対策
各種手続き代行 |
実績 |
病院やクリニックなどの医療機関への転職実績は多くない |
調剤薬局、企業、医療機関、公的施設など多様な職場への転職実績あり |
求人検索のしやすさ |
細かい設定ができないため、薬剤師にとっては使いづらい |
薬剤師に特化しているので、検索しやすい |
サポート力 |
薬剤師転職に詳しいアドバイザーが担当にならない可能性も |
薬剤師転職に詳しいアドバイザーが多数在籍 |
求人広告サイトだけでは不安な方や手厚いサポートを受けたい方は、薬剤師転職サイトと併用するのもおすすめです。
仮に、薬剤師特化型の転職サイトを使わないで転職活動をする場合、薬剤師の転職市場を知らないまま転職活動を進めることになります。「転職活動がスムーズに進まない」「転職できない」といったことが起きるかもしれません。
薬剤師の転職市場を踏まえたサポートが受けたい方は、薬剤師に特化した転職サイトを選びましょう。
6-2.求人数の多い転職サイトを選ぶ
薬剤師の求人数が多い転職サイトを選ぶことも欠かせないポイントです。
当然ですが、求人数が多い転職サイトの方が選択肢が増え、自分にピッタリの職場を見つけられるからです。
また、求人数が豊富な転職サイトほど好待遇の非公開求人を数多く保有しているため、妥協することなく転職先を探せるできるでしょう。
ただし、転職時期によっては求人数に大きな差が出ることもあります。
転職をなるべく有利に進めたい方は、薬剤師の求人が市場に増えやすい冬から春先(1月〜3月)の時期に転職しましょう。自力で調査するのは時間も労力もかかるため、転職サイトを利用し、効率よく転職活動をおこなうことをおすすめします。
6-3.キャリアアドバイザーの質が高い転職サイトを選ぶ
キャリアアドバイザーのサポートが手厚い転職サイトを選ぶことも大切です。
転職を成功させるために必要な求人選びや選考対策などのサポートを受けることで、転職の不安を取り除けるからです。
ただ、評判の良い転職サイトを利用しても、キャリアアドバイザーのスキルや経験によっては相性の悪さを感じてしまうかもしれません。
もし、「担当アドバイザーとの相性が合わないかも」「担当アドバイザーの対応が不満」と感じたら、早めに担当アドバイザーの変更を依頼しましょう。
担当変更メール文面例
いつも大変お世話になっております。現在転職の支援をして頂いている○○と申します。
現在、ご担当者の○○様には大変丁寧にご対応頂いており感謝をしておりますが、
転職活動が初めてで不安が大きく、他の方のご意見も是非お伺いしたいです。
もし可能であれば、私が転職を考えている保健師の業務により詳しいコンサルタントの方と一度お話をしたく考えております。
大変お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
「担当変更をすることは失礼なのでは?」と心配する方もいるかもしれません。しかし、相性の不一致を感じたまま転職活動を続けた結果、転職がうまくいかず時間だけを浪費してしまっては元も子もありません。
担当変更したとしても、その後のサポートが手薄になることはないため、相性が合わないと感じたら遠慮せずに担当を変えてもらいましょう。
6-4.薬剤師の口コミが高評価の転職サイトを選ぶ
薬剤師さんからの口コミが良い転職サイトを選ぶことも、重要なポイントです。
いうまでもなく、提供しているサービスやキャリアアドバイザーの質が高い転職サイトには、高評価の口コミが多く集まります。
実際に転職サイトを利用したことのある薬剤師さんの口コミを参考にすることで、安心して転職サイトを使えるでしょう。
本記事内では、500人の薬剤師さんに行ったアンケートをもとに、口コミが高評価の転職サイトを「7.薬剤師さんにおすすめの転職サイト7選」でご紹介しています。
登録する転職サイトがお決まりでない方は、ぜひ参考にしてください。
6-5.複数の薬剤師転職サイトに登録し、自分に合った転職サイトを選ぶ
複数の転職サイトに登録し、自分に合った転職サイトを選びましょう。
ここまで転職サイトの選び方をお伝えしてきましたが、薬剤師さんからの評判が良い転職サイトを選んだとしても、ご自身に合わない可能性もあります。
転職サイトのサービスやサポート体制は各サイトによって異なり、使用感や担当アドバイザーとの相性は実際に使わないとわからないものです。
実際に使ってみて違和感を覚えたり、不満を感じたりしたら、すぐに別の転職サイトに切り替えられるように複数登録しておきましょう。
7.薬剤師におすすめの人気転職サイト7選
転職サイトの選び方がわかっても、ネット上に数多く存在する転職サイトのなかから、実際に自分に合う転職サイトを選び出すのは大変です。
保有している求人やサポート体制が違うため、自分に合わない転職サイトに登録した結果、時間と労力をロスしてしまうのは避けたいものです。
この章では、Career Theory編集部が薬剤師500人に対するアンケート調査にもとづき作成した、薬剤師転職サイト満足度ランキングを紹介します。
当サイトでは薬剤師500人を対象に行った独自アンケートの調査結果 から、以下の2点を基準に、薬剤師向けの転職サイトを比較しました。
比較した結果を利用者の総合評価順にランキング形式でまとめると、薬剤師におすすめの転職サイトは、以下のとおりとなりました。
転職サイトランキング |
1位.薬キャリエージェント
公式サイトを見る
詳細を見る |
求人数
約6万件 |
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薬剤師さんからの利用満足度No1の転職サイト。(※エムスリーキャリア調べ)求人の質の高さや、丁寧なキャリアヒアリングが高評価 |
2位.ファルマスタッフ
公式サイトを見る
詳細を見る |
求人数
約5.1万件 |
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調剤薬局の求人数・量ともに業界トップクラスの転職サイト。20年以上に渡る転職支援実績があり、サポート力も高い |
3位.マイナビ薬剤師
公式サイトを見る
詳細を見る |
求人数
約4.6万件 |
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マイナビグループのネットワークを活かした圧倒的な求人数が魅力の転職サイト。地方在住の方もおすすめ |
4位.ファーマキャリア
公式サイトを見る
詳細を見る |
求人数
約3.6万件 |
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ヒアリングをもとに、求人をオーダーメイドで提案!希望条件にぴったりの職場を見つけたい方におすすめ |
5位.リクナビ薬剤師
公式サイトを見る
詳細を見る |
公開求人数
約2.3万件 |
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人材業界大手リクルート社が運営する転職サイト。ドラッグストアの求人が多く、高年収&好条件の職場が見つかりやすい |
6位.お仕事ラボ
公式サイトを見る
詳細を見る |
公開求人数
約1.7万件 |
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マッチング精度が高く、満足度90%以上!気になる職場を指名して求人募集状況を確認してもらえる「逆指名求人」も魅力 |
7位.アプロドットコム
公式サイトを見る
詳細を見る |
公開求人数
約2.4万件 |
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求人の幅が広く、単発や高時給のパート求人も見つけやすい転職サイト。キャリアコンサルタントのサポートも丁寧と好評 |
※求人数:2024年5月7日更新
どれを使うべきか迷ったら、薬剤師向けのサポートが特に手厚いという評価を受けている上位3サイト(『薬キャリエージェント』『ファルマスタッフ』『マイナビ薬剤師』)に登録することをおすすめします。
ポイント〜掛け持ち登録で転職成功率アップ〜
転職経験者を対象にした調査によると、「約75%の転職者は、2つ以上の転職サイトを掛け持ちして使っている」ことが分かっています。
「どのサイトを使うか迷う」という方は、いくつか気になったものすべてに登録しておいて、より多くの求人を見てみるのも一つの方法です。
それでは、ここからはランキング上位のサイトを1つずつ紹介していきます。
1位.薬キャリエージェント | 総合満足度No1、実績豊富で利用者満足度95%(※エムスリーキャリア調べ)
提案力
4.2
業界知識豊富なキャリアコンサルタントからの的確な提案
サポート
4.0
キャリア相談から面接対策まで手厚いサポート
『薬キャリエージェント』は、総合満足度No1の薬剤師転職サイトです。
※薬剤師ポータルサイトにて19社中、年間登録者数No.1(2015年3月エムスリーキャリア調べ)
運営会社のエムスリーキャリアは、15年以上前から医療業界に特化したビジネスに取り組んでいるため、サポート力や薬剤師転職ノウハウには信頼と実績があります。
また病院や医療施設などに強いコネクションを築いているため、転職人気の高い就業先である病院薬剤師や調剤薬局の分野では、他を圧倒する求人数・質を誇ります。
求人数が多かったり質が高かったりすれば、自分に合った求人を見つけやすくなるだけでなく、サポートも幅広い企業へ対応が可能になるでしょう。
業種・年齢・地域問わず、転職を考えるすべての薬剤師におすすめです。特に病院薬剤師や調剤薬局を希望しているなら、以下から登録しておくと良いでしょう。
2位.ファルマスタッフ | 調剤薬局と派遣の求人が豊富
求人の量・質
4.3
求人数は4万件以上。調剤薬局と派遣求人に強み
提案力
4.1
支店は全国12拠点にあり、地方の転職にも強い
『ファルマスタッフ』は、大手調剤薬局チェーンの日本調剤グループが運営する薬剤師転職支援サービスです。
20年以上にわたる転職支援実績があり、蓄積された豊富な転職ノウハウを惜しみなく伝えてくれる点が魅力です。
また『ファルマスタッフ』の調剤薬局の求人は、数・量ともに業界トップクラスなので、薬局への転職を検討している方は登録必須の転職サイトといえます。
「数多くある調剤薬局の求人の中から転職先を検討したい」方は、以下から登録してみてください。
3位.マイナビ薬剤師 | 親身なサポート体制に高評価
求人数・質
4.2
マイナビグループのネットワークを活かした圧倒的な求人数
提案力
3.7
薬剤師専任のキャリアアドバイザーが、求職者のニーズに合わせて提案
サポート
3.9
全国15拠点でサービスを展開。アフターフォローも充実
※マイナビのプロモーションを含みます。
『マイナビ薬剤師』は、転職業界大手のマイナビグループが運営する薬剤師専門の転職サイトです。
マイナビグループの知名度と営業力を活かして全国の求人情報を網羅し、多様な求人を数多く保有している点が大きな魅力です。
あらゆる業種の転職支援をしているため、他の薬剤師専門転職サイトと比較した際に一味変わったノウハウを蓄積している点もメリットです。
また転職サポート力に定評があり、親身にアドバイスをしてくれるため、はじめての方でも安心して転職活動を進められるでしょう。
全国の主要都市に支店を持っており、地方在住の薬剤師の方にもおすすめです。
「丁寧なサポートを受けたい」「地方の調剤薬局に転職したい」などの方は、以下から登録してみると良いでしょう。
※マイナビのプロモーションを含みます。
4位.ファーマキャリア | 優秀なコンサルタントによるオーダーメイドでの提案力が強み
求人の量・質
4.1
独自のサービス『オーダーメイド求人』が魅力
『ファーマキャリア』は、オーダーメイド求人が魅力の転職サイトです。
あなたの希望に合わせた好条件求人をキャリアコンサルタントが厳選して提案してくれることで好評です。
オーダーメイドなので、どうしても紹介求人数は限られてきますが、自分自身にぴったり合った求人を見つけたい人はぜひ利用してみましょう。
本当に自分にあった転職先を見つけたい方は、以下から登録してみるのをおすすめします。
5位.リクナビ薬剤師 | 優秀なアドバイザーが転職活動を全面サポート
提案力
3.7
人材業界最大手のリクルートならではの的確な提案。
『リクナビ薬剤師』は、人材紹介最大手のリクルートが運営する薬剤師を専門に扱ったサイトです。
ドラッグストアの求人数が多いので、ドラッグストアへの転職を目指す方は登録必須のサービスと言えます。
加えて「日本一の人材紹介会社」としてのノウハウが豊富であり、優秀なコンサルタントがいるという点も大きな強みですので、少しでも転職に悩みを抱えている人は、気軽に相談してみましょう。
6位.お仕事ラボ | マッチングの的確さが魅力、満足度90%以上
求人の量・質
3.9
多様な求人から希望に合った案件を見つけられる
提案力
3.5
薬剤師転職のプロによるマッチング率の高い提案が魅力
『お仕事ラボ』は、株式会社アクシス運営の薬剤師転職サイトです。
派遣やパートなど、具体的な要望が固まってない段階でも、ライフフスタイルに即した働き方を提案してもらえます。
プロによるマッチング率の高さが好評のサービスなので、自身に合った求人を見つけたい方は、ぜひ以下から相談してみましょう。
7位.アプロドットコム | 求人の幅が広く、単発・高時給パートの求人も豊富
求人の量・質
3.7
総求人数2万件以上。好条件の求人を見つけやすい
提案力
3.5
ニーズに合わせて最適な提案をしてくれると好評
サポート
3.1
丁寧な転職相談が魅力、転職意思がそれほどなくてもOK
『アプロドットコム』は1998年に設立された薬剤師転職支援サービスです。
「転職希望者のニーズを徹底的に聞いて求人を探す」ことをモットーに成長してきました。
勤務地の細かい要望があったときは、当該駅周辺の薬局にコンタクトを取って求人を探すといった姿勢が高評価を受けています。
今の職場に満足しておらず、フラットに次の働き方を考えている人は、登録しておきましょう。
8.転職サイトをより効果的に利用するための7つのコツ
どれだけ評判の良い転職サイトを選んだとしても、サービスに対して受け身の姿勢でいては、転職の成功からは遠ざかってしまうでしょう。
そもそも、転職活動の目的はキャリアや働き方を見つめ直し、人生を豊かにすることにあります。
与えられた求人情報や目先の条件だけに注目するのではなく、切にしたい軸を定めることで、転職活動を満足のいく結果にできるのです。
そこで、この章では転職サイトを効果的に利用するための7つのコツをお伝えします。
順番に見ていきましょう。
8-1. 登録前に担当者との連絡方法を確認する
転職サイトに登録する前に、担当者(キャリアアドバイザー)との連絡方法を確認しておきましょう。
主な連絡方法は、メール・電話・LINE・ビデオ通話などのツールが用いられます。
転職サイトの利用経験がある薬剤師さんのなかには、メールやLINEなどテキストでのやり取りを好む方が多くいました。
「電話で話をするのが苦手」「休みの日に連絡してほしくない」方は、メールやLINEでのやり取りが可能なサイトを選びましょう。
ただし、転職サイトによっては「最初の面談はなるべく対面で」と指定されるサイトもあります。また「とりあえずメールで希望条件に合う求人情報を送ります」と事務的な対応をされるサイトもあるため、受けたいサービスに合わせて連絡方法を選びましょう。
8-2.希望条件をしっかりと伝える
登録後は、担当者との面談(キャリアカウンセリング)で希望条件をしっかりと伝えましょう。
希望の働き方や条件を具体的に伝えるのはもちろん、転職に至った経緯や将来的なキャリアプランなども伝えることで、担当者から具体的なサポートが受けやすくなります。
希望条件を伝える時は、担当者への伝え方を工夫することでキャリアの可能性を広げるような提案をしてくれます。
■よくある希望条件と伝え方の一例
希望条件 |
おすすめの伝え方の例 |
子育てと両立できる働き方がしたい |
- 夜勤や残業がなく、日勤のみ
- 土日祝日休みで、保育園のお迎え時間に間に合うよう17時退勤希望
|
スキルアップしたい |
- 〇〇分野の専門病院や〇〇科がある病院で、勉強会や研修などが盛んに行われている職場がいい
- 資格取得に対して補助金や休暇制度のあるところがあれば優先的に紹介してほしい
|
ワークライフバランスを重視して働きたい |
- 日勤のみで残業のない職場
- ある程度の忙しさがあり、メリハリのある働き方ができる職場
- 公私混同しないような雰囲気がある職場
|
なお、希望条件が多すぎると転職先の選択肢が減ってしまうこともあります。希望する条件が2つ以上ある場合は、あらかじめ優先順位をつけておくとよいでしょう。
8-3.転職時期は最短で可能な日程を伝える
転職する時期は最短で可能な日程を伝えましょう。
転職サイトでは、転職意欲の高い人に優先して求人紹介をする傾向があります。直近で転職を考えている薬剤師ほど、転職する確率が高いからです。
「転職時期はいつ頃をお考えですか?」といった質問をされた場合、特に決まった時期がなければ、「できるだけすぐに転職したい」と伝えましょう。
ただし、優先的に求人紹介をしてもらおうとするあまり、非現実的な日程を伝えてしまうとトラブルのもとになりかねません。
現職場との調整や引継ぎ・家庭の事情などですぐに転職が難しい方は、可能な範囲で最短の日程を伝えましょう。
8-4.経歴やスキルは正確に伝える
担当アドバイザーに経歴やスキルを聞かれたら、正確に伝えましょう。
ご自身にピッタリの求人を紹介してもらいやすくなり、キャリアアドバイザー視点でアピールすべきスキルや強みを見出してもらえるからです。
例えば、経験年数が3年未満の薬剤師の場合、経験の浅さがネックになると考える方もいるでしょう。しかし、就業先によっては経験者特有のクセがなく、新しい知識を素直に吸収できると歓迎されることもあるのです。
他にも、欠点と思いがちな経歴やスキルが、転職先によっては優遇される条件になることもあります。
以下は、その具体例になります。
■一見不利と考えがちな経歴やスキルのアピール例
経歴やスキル |
アピール例 |
転職回数が多い |
多様な職場で働いた経験があり、幅広い知識や経験をもとに即戦力として働くことができる |
ブランクが長い |
子育てや介護がひと段落しており、仕事に集中して取り組む環境が整っている |
調剤薬局での経験が長い |
調剤業務や製剤業務などの基本的なスキルを習得しており、対人業務でこれまでの経験を活かすことができる |
未経験 |
未経験だからこそ、ポテンシャルを活かし意欲的に業務を覚えられる |
患者さんと話すことは好き |
今後求められる対人業務において、コミュニケーション能力や傾聴力を発揮することができる |
こうしたアピールの仕方は、担当のキャリアアドバイザーと相談しながら決めていくとよいでしょう。
また薬剤師さん自身は『いつもやっているから特筆すべきことではない』と思いがちなスキル・経験も、他の施設から見れば大きな強みに見られることも多々あります。
下記の例にあるような経験が挙げられます。
アピールすべき!薬剤師が見落としがちな経歴の一例
- 調剤薬局で勤務した経験がある
調剤業務、服薬指導、薬歴管理といった基本的スキルの取得ができている。リーダーやエリアマネージャーなどの経験があれば、市場価値はさらに高まる
- 病院で勤務した経験がある
薬剤師に求められる基本的スキルだけでなく、研究やチーム医療などの業務経験により専門性が高いと評価されやすい。
- ドラッグストアで勤務したことがある
調剤業務や服薬指導にくわえ、接客応対などのスキルが重宝されることも。
アピールポイントを明確にし、適切な求人を紹介してもらうためにも、経歴やスキルは正確に伝えることが大切です。
8-5.推薦文は必ず確認する
応募前に、担当のキャリアアドバイザーに声をかけ、推薦文の内容を確認しましょう。
推薦文とは、あなたの経歴やアピールポイントを担当のキャリアアドバイザー視点でまとめた文書のことです。
履歴書・職務経歴書とともに採用担当者に渡されるので、選考を左右する大切な書類になります。
ほとんどの場合、担当のキャリアアドバイザーは200字〜1000字で推薦文を書き採用担当者に提出しています。しかし、なかには経歴をそのまま写すだけで具体的なアピールポイントを記載していないケースもあるため、注意が必要です。
そうした事態を防ぐためにも、応募する前に「面接時に相違があると困るのと、客観的に今一度自分を見直したいため、書いていただいた推薦文をお送りいただけませんか?」と一声かけるとよいでしょう。
また推薦文の内容で疑問点や懸念点があれば、担当のキャリアアドバイザーに伝えましょう。
8-6.紹介された職場の口コミをチェックする
転職後に後悔しないためにも、紹介された施設や企業の口コミはご自身でチェックすることをおすすめします。
転職サイトは職場のリアルな内情を把握しているので、良い面も悪い面も含めた情報を教えてくれます。しかし、転職サイトが最新の情報を正しく把握していないケースもあるのです。
例えば、経営方針の変更による労働環境の変化や、入・退職者が出たことによる人間関係への影響などが挙げられます。
そのため、気になる職場があればご自身でも情報収集しておいた方が賢明といえるでしょう。
補足おすすめの口コミサイト
・薬コミ
登録口コミ数が10万件以上あり、気になる職場の情報が見つかりやすい
・OpenWork
各企業の年収や口コミが1200万件以上掲載されており、見ておいて損はない
・medico
独自の病院ランキングを掲載し、薬剤師が働きやすい職場を提案してくれる
いずれの口コミサイトも、無料会員登録が必要だったり、投稿して閲覧ポイントを獲得する必要があったりしますが、リアルな現状を確認するにはもってこいの方法です。
転職後に後悔することのないよう、事前の情報収集は念入りにおこないましょう。
8-7.同じ求人に複数の転職サイトから応募しない
複数の転職サイトを使って転職活動をおこなう場合、同じ求人に重複して応募しないようにしましょう。
なぜなら、複数の転職サイト経由で応募してしまうと「求人情報を確認しないまま応募しているのでは?」と不信感を抱き、採用に悪影響を与えるからです。
重複応募した場合、病院や施設の採用担当者からキャリアアドバイザーに連絡が入ります。
キャリアアドバイザー側も不信感を抱き、その後の転職活動に支障をきたす可能性もあるので、注意しなくてはなりません。
複数の転職サイトを利用する場合は、条件だけでなく、施設や企業の名称もチェックしておきましょう。
9.【初めての方向け】転職サイト利用の流れ
「転職サイトを使ってみたい」と思っても、どんな流れで転職活動を進めていくのかわからないと、登録に不安やためらいを感じることもありますよね。
この章では、実際に薬剤師転職サイトに登録してからどのように転職活動を進めていくかを解説していきます。
転職サイトの利用が初めての方や利用の流れを確認しておきたい方は、ぜひご参考にしてみてください。
STEP1. 面談
各転職サイトの公式ページから登録すると、転職サイトの担当者から電話かメールで連絡があります。電話なしが良い方は、問い合わせフォームに「メールでの連絡を希望」と書くとよいでしょう。
初回の連絡では具体的な面談の日程調整を行い、薬剤師さんの予定に合わせて面談がおこなわれます。
面談では、転職やキャリアに関するヒアリングがおこなわれることがほとんどです。
(1) 転職の希望条件に関する質問
- 転職を考えた経緯
- 転職を希望する時期
- 希望の勤務エリア(立地、交通の便、自宅からの通勤時間なども含めて相談)
- 転職先の具体的な希望(病院、調剤薬局、企業、ドラッグストアなど)
- 希望の年収やボーナス、福利厚生など
- 希望の働き方(夜勤の有無、残業の有無、土日祝日の休み希望の有無、常勤またはパートの希望など)
- 譲れない条件、こだわりたい条件(管理職ポストの有無、託児所、資格取得支援など)
(2) キャリアに関する質問
- 保有資格、経験年数
- 経験したことのある業務
- 得意なスキル、苦手なスキル
- アピールしたいポイントの確認
- 転職への迷いや今後のキャリアに対する考え
- 将来的に取得したいスキルや資格、経験しておきたい分野
- 転職後の将来像(仕事だけでなく、プライベートを含めた長期的な将来像)
面談は、対面または電話でおこなわれるのが一般的ですが、Web面談を取り入れている転職サイトもあります。
面談を通して自分の思いを口に出すことで、考えを整理できたり、転職のプロ目線から的確なアドバイスがもらえたりできます。
転職への不安や迷いがある方こそ、キャリアアドバイザーに相談してみましょう。
STEP2. 求人の紹介
面談の後、あなたの要望に合わせた求人を紹介してもらえます。
紹介された求人のなかに気になる職場があれば、担当のキャリアアドバイザーに伝えましょう。
転職サイトだからこそ知っている内情や雰囲気などを教えてもらうことができます。
もし、気になる職場がなければキャリアアドバイザーに伝え、再度求人を探してもらうことも可能です。
担当のキャリアアドバイザーに遠慮して、妥協して紹介された求人から無理に選ぶ必要はないため、希望する職場がなければ遠慮せず伝えましょう。
STEP3. 選考のサポート
働きたい職場が見つかったら、選考のサポートが始まります。
担当のキャリアアドバイザーが行ってくれるサポート内容は、主に3つです。
転職サイトが行ってくれる3つのサポート
- 選考書類の書き方アドバイス・添削
履歴書や職務経歴書の基本的な書き方作法に加え、好印象に映りやすい志望動機や自己PRの書き方のコツをアドバイスしてもらえます
- 面接対策
基本的な面接マナー・服装のアドバイスに加え、転職先に合わせた想定質問内容、面接官の性格や人数などを事前に教えてもらうことができます
- 給与や待遇などの条件交渉
給与や福利厚生など、直接は聞きにくい条件の交渉を代行してくれます
転職が初めての方や、不慣れな方にとっては、こうした手厚いサポートが受けられるのは頼もしいですよね。
STEP4.内定後のフォロー
転職先から内定がもらえたあとも、手厚いアフターフォローを受けられます。
内定後は、入職や退職に向けた手続きや引継ぎなどがあり、どうしても多忙になりがちです。担当のキャリアアドバイザーにフォローしてもらいながら手続きを進めていきましょう。
なお、内定後に受けられる主なフォローは以下のとおりです。
- 入職条件の再確認や再交渉
- 入職時期の調整、入職手続きの代行
- 入職までのスケジュール調整・確認
- 退職の伝え方のアドバイス
- 業務の引き継ぎやトラブル発生時の相談役
転職サイトによっては、入職後でも相談できる専用の電話相談室が開設されていたり、担当者が定期的に連絡をくれたりなどのフォロー体制が整えられています。
このように、登録から入職後まで長期間に渡るフルサポートが受けられるのは、薬剤師転職サイトならではの強みでしょう。
10.薬剤師転職サイトに関するよくある質問
ここでは、薬剤師さんから寄せられた転職サイトに関するよくある質問に回答していきます。
Q1.薬剤師転職サイトを使いたいけど、個人情報の流出が心配
個人情報は厳重に管理されており、流出の心配はありません。基本的に、転職サイトに登録した個人情報は厳重に管理されるため、流出を心配する必要はありません。
もし個人情報流出が心配でしたら、プライバシーマークや職業紹介優良事業者などの認定を受けている大手転職サイトを選ぶとよいでしょう。
Q2.薬剤師転職サイトに登録したら必ず転職しなきゃいけないの?
転職サイトに登録したからといって、無理に転職する必要はありません。転職サイトは転職のサポートだけでなく、転職するかどうかの相談や薬剤師に役立つコンテンツの提供をおこなっています。
転職を焦って決める必要はなく、情報収集目的で利用しても問題ありません。安心して利用しましょう。
Q3.転職の希望条件がうまくまとまらない場合、どうしたらいい?
転職する上で、希望条件を明確にすることは重要です。まずは、「なぜ転職したいと思ったのか」というきっかけをハッキリさせ、本当に転職したいのかどうかを客観的に判断しましょう。
転職したい理由を明確にする3つの方法
- 転職を考えたきっかけを紙に書く
辞めたいと思ったきっかけや出来事をノートに書く。書くという作業をとおして、現状を客観視できる
- 不満を感じるポイントを抜き出してみる
今の職場のどこに不満を感じるのか、具体的なポイントを抜き出す
- 不満を解消するために転職が必要か判断する
転職という方向性が本当にベストなのかどうかを考えることで、後悔のない選択ができる
不満を明確にすることで、同じような職場に転職してしまうリスクを減らせます。
Q4.今の職場は限界です。転職したいのですが、体調が悪く転職しても働けるか不安
現時点で体調に異変を感じている方は、転職よりも休養を優先しましょう。環境を変えるための転職活動は大切ですが、疲れ切った状態で転職活動をしても、正常な判断ができるとは言い難いからです。
勢いのまま転職した結果、悩みが改善されず後悔する結果に終わることのないよう、まずは十分に休息をとりましょう。
休職は迷惑行為ではなく、自分を取り戻すために必要な時間です。薬剤師の仕事を長く続けるためにも、限界を感じる前に休職の相談をしましょう。
Q5..薬剤師転職は厳しいと転職しない方がいい?厳しい理由はあるの?
理由としては、昨今のコロナの影響があるのに加えて薬剤師免許の保有者が増えたからです。コロナによって薬剤師の求人数が全体的に減少したにも関わらず、薬剤師免許の保有者が増えたことによって好条件の求人は競争率が高くなりました。
薬剤師転職を希望しているなら、薬剤師として高いスキルや経験を持っていることを客観的に示すことが求められます。そのため、若い薬剤師は転職が難しく、経験豊富なベテラン薬剤師は比較的転職がしやすいといえるでしょう。
Q6.大手企業の薬剤師に転職したい場合は転職サイトを活用するべき?
調剤薬局チェーンやドラッグストアチェーンの大手企業に薬剤師として転職したい場合は、転職サイトを活用するのはおすすめできません。理由は、大手企業では中途採用よりも新卒育成に力を入れている傾向にあるからです。
加えて、転職サイトに求人を出さなくても応募数が確保できるのも理由として挙げられます。
大手企業の薬剤師の求人は少ないため、転職サイトを利用して転職活動するとスムーズに進められなくなるでしょう。大手企業の薬剤師に転職したい場合は転職サイトではなく、公式ホームページなどで求人募集されていないかこまめに確認してください。
薬剤師の転職には、転職サイトを使うべき!
薬剤師が転職サイトを選ぶなと言われる理由や、本当に選ぶべき転職サイトについて解説いたしました。
薬剤師の転職においては、基本的に転職サイトを使うことをおすすめします。
ただし、転職サイトを使わない方がいいケースもあり、ポイントを押さえて選ぶことが重要であることをお伝えしました。
転職サイトを使うべきか迷っている方は、転職サイトを使わない方がいい人・使うべき人の特徴や「薬剤師さんにおすすめの転職サイト7選」を確認しましょう。
あなたの転職が成功することを、陰ながら祈っております。
未経験から介護の正社員に応募するため、非公開求人を紹介してもらうために登録しました。ですが、経歴やスキル的な問題があるのか紹介されたのはほとんど派遣のものでした。