看護師の転職

ブランクのある看護師の復職方法!スムーズに復帰するために必要な準備やおすすめの職場は?

「ブランクがあって復職したいけれど、医療現場についていけるか不安。」
「復帰したら長く続けたいけど、家庭と両立しながら働ける職場はある?」

このようにブランクから復職したい気持ちはあっても、医療現場についていけるか・復職後の働き方について不安を感じている方は多いのではないでしょうか。

実際、この2つを理由にブランクからの復帰を踏みとどまっている看護師が多いのが実情です。

では、どうしたらこれらの不安を解消してスムーズに職場復帰できるのでしょうか。

ブランクのある看護師は、

  • 1.復職前の学び直し
  • 2.自分に合った職場選び

この2点を押さえておけば、スムーズに復職できます。

今回は、現役看護師の筆者がブランクのある看護師の復職方法についてこの2つのポイントに焦点を当てて解説します。

この記事を読めば、復職に関する不安が解消され、看護師としてのキャリアを再スタートする1歩を踏み出せるでしょう。

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保育園看護師の転職面接でよく聞かれる質問と回答例!面接突破のコツ&自己PRのポイント

保育園 看護師 面接

「保育園看護師の面接では何を聞かれるんだろう」「上手い答え方が知りたい」とお考えですね。

転職活動における面接は、合否を決める重要な場ですが、準備不足で失敗する方は少なくありません。

しかし、想定される質問を把握しておき、それに対する回答をあらかじめ考えておけば、当日緊張しすぎることなく、スムーズに受け答えができます。

本記事では保育園の転職面接の流れや頻出質問と回答例、通過率をあげるためのポイントを以下の流れで解説します。

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スマイルナースの評判は悪い?口コミ・アンケートを調査して分かった登録前の注意点

  • 「スマイルナースって評判悪いの?」
  • 「評判悪いなら使うのやめようかな」

と悩みますよね。

当サイトではスマイルナースの評判を調査するために、転職経験者を対象にした独自アンケートを実施し、さらにTwitterなどネット上でスマイルナースについて言及しているコメントの収集を試みました。

調査した結果、「丁寧に話を聞いてくれた」などのポジティブな意見だけでなく、「担当者から合否の連絡がこなかった」といったネガティブな口コミもみられました。

この記事では、転職のプロとして数多くの看護師転職をサポートしてきた私が、スマイルナースのサービス内容を調査し、他サイトとの比較のうえで、登録に値するサービスなのか徹底検証していきます。

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看護師転職サイトは使わない方がいい?求人や転職先の探し方を解説

看護師 転職サイト 使わない方がいい

転職を考えている看護師の中には

  • 転職サイトって使わない方がいいの?
  • 変なサイトのせいで合わない職場に転職するのは絶対に嫌だ

と考えている方も多いでしょう。

転職サイトは、希望条件に合う職場を探したいという方向けのサービスです。

ゆっくり時間をかけてマイペースに転職活動をしたいという方は使わないほうがいいでしょう。

ただ以下に該当する場合は、転職サイトを使うメリットが大きい傾向があります。

  • どの病院が自分に合うか分からない
  • 初めての転職で不安を感じている
  • 仕事が忙しくて、なかなか求人を探す時間がない
  • 条件の良い職場をいくつか比較して検討したい
  • なるべく早く転職したい(直近~半年以内)

本記事では、転職サイト利用経験のある看護師を対象にアンケート調査をおこないました。

転職サイトを使わない方がいいと言われる原因や、看護師転職サイト利用のメリット・デメリットを解説していきます。

この記事を読むとわかること

  • 看護師転職サイトを使わない方がいい理由
  • 看護師転職サイトを使わない求人の探し方
  • 看護師転職サイトを使うメリット・デメリット
  • おすすめの看護師転職サイト
  • 看護師転職サイトを利用する流れ

すべて読めば、転職サイトを使うべきかを正しく判断できるようになるでしょう。

「看護師転職サイトは使わない方がいい」と言われる4つの原因【口コミから分析】

「看護師転職サイトは使わない方がいい」という原因

当サイトが転職経験のある看護師を対象に行った調査では、全体の15%ほどが利用した転職サイトに不満を感じているという結果になりました。

集計した口コミの内容を精査すると「看護師転職サイトは使わない方がいい」という意見は、以下のパターンに分類されます。

それぞれ、利用者の口コミをもとに詳しく解説します。

希望に合う求人を紹介してもらえない

転職サイトは、キャリアアドバイザーが求人を提案してくれますが、求職者の意向を無視して見当違いの求人を押し付けてくる場合もあるようです。

口コミ・評判

希望と異なる求人を紹介される
30代前半・女性・常勤
評価:★☆☆☆☆1
結婚後家庭と両立させたいと話していても夜勤専従の仕事を紹介されたりと担当者にやや不満は残りました。
最終的になかなか希望の求人はない高望みしすぎといわれ利用をやめました。担当者によると思いますがあまりおすすめできません。

口コミ・評判

異なる条件の病院を紹介されるようになった
30代前半・女性・常勤
評価:★★☆☆☆2
条件に合う病院がないと言われ、次第に条件とは異なる病院の紹介をされるようになった。
また、直接病院の求人に応募した方が採用してもらえることもあったため、病院の募集内容や人数によっては利用しない方がよいと感じた。

希望条件が多い人は、なかなか求人が見つからない傾向にあります。特に病院の数が少ない地方ほど顕著で、条件を満たす求人が数件しかないことも少なくありません。

転職サイトの担当者は、ある程度妥協できるであろうという範囲で、当初の条件とは異なる求人を紹介してくることもあります。

「条件が異なるので結構です」と断れる方であれば問題ありませんが、担当者の意見に押されて妥協してしまう方もいます。

結果「年収が下がる」「合わない職場で働く」などの失敗につながってしまうこともあるようです。

ポイント

「周囲の意見に流されやすい」「断るのが苦手で押しに弱い」という方は要注意

連絡がしつこいので、自分のペースで転職活動できない

利用者の口コミを調査して最も目立ったのは、「連絡の頻度が多くしつこい」という内容のものでした。

口コミ・評判

頻繁に電話がかかってくる
20代後半・女性・正社員
評価:★☆☆☆☆1
正直にいうと、連絡の頻度がかなり多いと感じました。
私も日頃看護師の仕事をしていますので、連絡が取れないことは多々ありましたが、鬼電のように頻繁にかかってくるときもありました。
また、あまり時間がない時に「少しの時間ですので」と言われて応じましたが、その後20~30分間一方的に話を続けられました

口コミ・評判

遅い時間にも電話をかけてくる
30代前半・女性・非常勤
評価:★☆☆☆☆1
ゆっくり時間をかけて探したかったが、電話がしつこく、子供がせっかく寝た時に電話が来た
もう電話しないで欲しいと言うと、今度はメッセージがしつこくきて、とても嫌な気持ちになった。
必要な時にはこちらから声をかけるので、そっとしておいて欲しい。
何度も連絡がくると、必死すぎて逆にここのサイトは大丈夫だろうかと心配になった。

転職サイトは、キャリアアドバイザーから求人提案や選考サポートを受けながら、二人三脚で転職活動を進めていきます。

ただ上記の口コミのように、求職者のペースと担当者からの連絡頻度が合わず不満だという方は少なくありません。

原因としては、転職サイトのビジネスモデルである求職者を病院に紹介することで収益を上げる仕組みだと考えられます。

転職サイト 仕組み

担当者の中には「なるべく早く内定を決めて欲しい」と考えている場合があるため、時間をかけて転職活動をしたい方としては、少々煩わしいと感じるかもしれません。

ポイント

転職サイトは、早く内定を決めてもらおうという姿勢で対応されやすい

長期的(半年以上)なスパンで転職活動をしたい人にはやや不向き

事前に聞いていた情報が事実と異なる

「働き始めてみると、事前に聞いていた情報と違っていた」というネガティブな意見もありました。

口コミ・評判

騙されたと感じています
30代前半・女性・非常勤
評価:★★☆☆☆2
非常勤としての入職で残業はないと聞いていましたが入ってみるとサービス残業が当たり前でだまされました。
療養型病院とのことで入職しましたが、入って半年後に介護医療施設へ転換となりこれも騙されたと感じました。

口コミ・評判

伝えられた情報と違ったので後悔している
30代後半・男性・常勤
評価:★☆☆☆☆5
はじめは「離職率も低く残業も比較的少ないです。給料も高くなかなか出ない求人です。」と、言われて就職したが、実際は「簡単に辞めさせてもらえない、残業はほとんど毎日。給料は高いが、残業が多いから。」と、伝達された情報と違いました
細かい説明もなく少し雑な印象
知人のツテで情報を収集した方が、リアルで良かったと思います。

求人情報を正しく伝えてもらえなければ、転職活動に大きな支障が生じます。

職場の雰囲気や人間関係、労働条件などの情報に誤りがあった場合「こんなはずではなかった」と後悔につながる恐れもあるため注意が必要です。

情報を正しく把握していない担当者のサポートを受けたために、職場の実態を知らないまま転職してしまった方もいるようでした。

ポイント

担当者の中には、情報を正確に把握していない人もいる

病院側(採用担当者)も転職サイトのことを好意的に思っていない

転職サイトに対するネガティブな意見は、実は看護師だけでなく、病院の採用担当者からも上がっています。

実際に、採用担当者の約7割は、転職サイト(人材紹介会社)のサービスに不満を持っていることが分かっています。(参考:公益社団法人『「病院の人材紹介手数料」に関するアンケート調査』

転職サイト サービス 満足度

参考:病院における人材紹介手数料調査

病院の採用担当者は転職サイトに対し、「手数料が高すぎる」「フォロー体制がない」といった不満を感じており、中には非常にネガティブな印象を持つ採用担当者もいるようでした。

紹介業者を通じて職を求めようとするナースに対しても良い印象を持ちにくい

「民間中小病院における看護職員紹介業者の利用に関する研究」より抜粋

病院側(採用担当者)も転職サイトのことを好意的に思っていない

「ハローワークで人が集まらないので仕方なく使っている」と考えている採用担当者が多いようです。

ポイント

看護師の採用コストは高く、厚生労働省の調査によると1人当たり91.8万円かかると言われています。

こういった背景もあり、転職サイトの利用によい印象を持っていない採用担当者も多いです。

看護師転職サイトを使わない方がいい人の特徴3つ

看護師転職サイトを使わない方がいい特徴

次に、看護師転職サイトを使用しないほうがいい人の特徴を3つ確認しましょう。

それぞれの特徴について、順番に解説します。

国公立病院への転職を考えている

看護師転職サイトは、国立病院の求人を掲載していないケースが多いようです。

国立病院は中途採用の募集が少なく、直接応募で人材を十分確保できてしまうからです。

また国公立病院から得られる紹介料が比較的低価であることから、看護師転職サイトとしても、積極的に求人情報を掲載していません。

求人探しに時間と労力がかかってしまうため、国立病院へ転職したい方は看護師転職サイトを使わないほうがいいでしょう。

転職を希望する病院・診療科の目処が付いている

すでに働きたい病院や診療科が決まっている方は、看護師転職サイトを使わないほうがいいです。

看護師転職サイトは、キャリアアドバイザーや担当者などの支援を受けながら転職先を見つけたい方に向けたサービスです。

キャリアプランが明確に定まっている方は、他の支援を受ける必要がない状態といえます。

ただ「不採用だったときの対策をしておきたい」「他の転職先についても情報収集したい」という場合は、看護師転職サイトに登録しておきましょう。

気が弱い・他人の意見に流されやすい

「第三者の意見に流されやすい」「人からの要望を断れない」という方は、看護師転職サイトを使わないほうがいいでしょう。

キャリアアドバイザーとの相性によっては、求職者の性格や考え方とのミスマッチが発生する可能性があるからです。

キャリアアドバイザーからのアドバイスを良し悪し関係なく受け止めていては、精神的負担になりかねません。

他人の意見に左右されやすい方は、ご自身の性格を踏まえて看護師転職サイトの活用方法を検討しましょう。

看護師が転職サイトを利用せずに求人を探す方法

看護師が転職サイトなしで求人を探す方法

続いて、看護師転職サイトを利用せずに求人を探す手段を紹介します。

効率よく転職先を探すためにも、求人の探し方は必ず押さえておきましょう。

下記の比較表では、看護師の求人探しの手段をまとめています。

看護師 求人探し手段

それぞれ詳しく解説します。

転職サイト(民間の人材紹介会社)

転職サイトは、希望に合った施設の求人を紹介してくれる転職支援サービスです。

転職サイトがおすすめな人

  • 転職するのがはじめてで不安
  • 給与や条件、人間関係などが良い職場情報を知りたい
  • なるべく早く次の仕事を見つけたい
  • 実績豊富な看護転職のプロにまずは相談したい

看護師転職サイトとは

転職サイトに登録すると、求職者一人ひとりに担当者(キャリアアドバイザー)がつき、求人探しから選考対策までサポートしてくれます。

転職サイトのサポート

  • キャリア相談
  • 求人紹介・提案
  • 履歴書や職務経歴書の添削
  • 面接対策
  • 面接日の調整
  • 給与交渉
  • 内定後のサポート(入社日の調整、年収の交渉、現職場への退職に関する相談)

希望に合った病院求人をプロ目線で探して提案してくれる点は、非常に魅力的です。

「自宅から20分以内」「給与は今より5万円以上」など条件が複数ある場合、ハローワークや求人広告サイトでは探しづらいことが多々あります。

また、そもそも自分がどのような職場に転職したいか、目的や条件がうまく明確になっていない方も多いでしょう。

ですが転職サイトを利用すれば、キャリアアドバイザーに希望を伝えるだけで、あなたのニーズにマッチした求人を提案してくれます。

連絡手段はメール・電話・LINEがメイン

キャリアアドバイザーとの連絡手段は、メール・電話・LINEがメインです。対面でのやりとりは、2021年現在ほとんど行われていません。

転職サイト利用者に話を伺うと、「メールやLINEなどテキストでのやり取りが楽で良い」という意見が多数派でした。

「電話で話をするのが苦手」「休みの日に連絡してほしくない」という方は、メールやLINEでのやり取りが可能なサイトか事前に確認しておきましょう。

なお、看護師さんからの評価の高い大手サイト(看護roo!レバウェル看護(旧 看護のお仕事)マイナビ看護師)は、いずれも電話・メール・LINEから、希望の連絡方法を選べるようです。

転職サイトは、特にはじめて転職活動を行う方や、絶対に失敗したくないという方におすすめです。

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メリットデメリット
  • 条件に合う求人を探してくれる
  • 非公開求人(一般的な転職サイトにはない求人)の情報が得られる
  • 選考サポートが受けられる
  • 施設のリアルな情報を教えてもらえる
  • 転職を急かされることもある
  • 担当者との相性次第でサービスの質が変わる

ハローワーク

ハローワークは就職支援を行う行政機関です。

ハローワークがおすすめな人

  • 今の職場を辞めてから転職活動する予定
  • 自分のペースで転職活動をしたい

「仕事を辞めて、失業手当を貰いながらゆっくりと転職活動をしたい」と考えている方は、受給申請のためにハローワークを訪れることになります。その際、ハローワークに設置された機械端末で求人を検索したり、窓口の職員に相談したりできます。

ハローワークは国営の機関のため、どの医療機関とも金銭的な利害関係がなく、中立公正な立場で求人紹介や転職アドバイスをしてくれるのが魅力です。転職サイトでは求人応募を強いてきたりすることも稀にありますが、ハローワークではその心配もありません。

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メリットデメリット
  • 中立な立場からのアドバイスがもらえる
  • 失業保険手続きと同時に求人探しができる
  • ブラックな求人が多い
  • 虚偽の内容の求人情報もある

求人の質に注意!ハローワークは補助的に使うのがおすすめ

ハローワークは転職活動に役に立つサービスですが、ハローワークだけしか使わないのはハイリスクです。

なぜなら、ハローワークには質の低い求人が紛れ込んでいることがある上に、掲載されている求人情報には、嘘が書かれているケースが多くあるからです。

事実、求人票の内容と労働条件が異なるという報告が6,811件も寄せられており、更に医療業界は虚偽報告の件数が最多です。(参考:平成30年度厚生労働省公表資料

そのため、他の手段も活用しながら、あくまで補助的な役割として使用することをおすすめします。

なお、ハローワークを活用した転職については、下記の記事を参考にしてください。

ナースセンター

ナースセンターとは、看護人材確保を目的として設置された行政機関です。

ナースセンターがおすすめな人

  • 看護知識が豊富な人に相談したい
  • 自分のペースで転職活動をしたい

専用サイト「eナースセンター」では、希望勤務地やライフスタイルから、インターネット上で求人検索が可能です。

ナースセンターでは他にも、相談員による就業相談や、再就職に向けた研修の開催なども行っています。

相談員の多くが看護師経験者なので、専門的な話もしやすく、親身に相談に乗ってくれるでしょう。

ただ、病院・施設側からの満足度は低く、採用活動に積極的には活用されていません。

事実、病院を対象にした調査では、最も採用実績があった採用媒体としてナースセンターを挙げた施設はわずか2.3%しかありませんでした。(参考『看護職員等の医療職採用に関する諸問題:アンケート調査の分析と考察』)

そのため、得られる求人情報数が他の手段と比べて少なくなる可能性が高いです。ナースセンターも他の手段も活用しながら、補助的な役割としての利用をおすすめします。

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メリットデメリット
  • 看護師に特化した就職支援が受けられる
  • キャリアに関する研修、セミナーなどを受けられる
  • 求人が少なめで見つけづらい
  • サイトが見づらく検索しにくい

求人広告サイト

求人広告サイトは、病院・施設の求人広告を検索できるサービスです。

求人広告サイトがおすすめな人

  • とにかく多くの求人情報を得たい
  • キャリアアドバイザーはつけず、一人で転職活動したい

気軽に求人を検索して、気になったものがあれば応募するという流れで転職活動を進めていきます。

原則キャリアアドバイザーはつかず、自分一人で求人探し・応募をおこないます。

マイペースに転職活動したい方や、転職意欲はそれほど高くないが、良い求人が見つかれば転職したい方に適しています。

大手検索エンジン「indeed」や、医療・福祉系職種専門サイト「ジョブメドレー」「グッピー」などが有名です。
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メリットデメリット
  • 自分のペースで転職活動できる
  • 転職に関するアドバイスやサポートは受けられない

知人の紹介

知人や友人、元同僚からの紹介で転職するという方法もあります。

おすすめな人

  • 看護学校の同級生と未だに交流がある
  • 人間関係などリアルな情報を知っておきたい

紹介のメリットは、求人広告からは分からないリアルな情報も事前に教えてもらうことにより、双方のミスマッチを減らせることです。

また紹介経由の応募は、他の手段経由の応募よりも採用されやすい傾向にあります。

病院側にとっても、素性の知らない人を採用するよりは、紹介経由での採用の方が信頼できるからです。

ただし、「面接や見学をしてイメージと違っていたとしても断りづらい」「退職を言い出しづらくなる(早期離職の場合は特に)」などのデメリットもあるため、注意が必要です。
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メリットデメリット
  • 職場のリアルな情報が分かる
  • 採用がすぐ決まることもある
  • 面接や見学後に断りづらい
  • 退職を言い出しづらい

直接応募

働いてみたい病院があるなら、その病院に直接応募してみるという方法もあります。

直接応募がおすすめな人

  • 働いてみたい病院がある
  • 近場で働くと決めている

転職サイトに求人を出していなくても、「人手不足で人材を確保したい」という病院は珍しくありません。

病院公式サイトの採用ページで、看護師の募集情報を確認してみましょう。

直接応募のメリットは採用される確率が高いことであり、仲介手数料も発生しません。

また求人広告を出していない病院なら、同時期に応募する人が少なく、競争率も低いでしょう。
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メリットデメリット
  • 採用確率が高い
  • 病院の詳しい情報が事前に分からない

看護師転職サイトを使わない場合の3つのデメリット

看護師転職サイトを使わないデメリット

こからは、看護師転職サイトを使わない場合のデメリットを3つ紹介します。

看護師転職サイトを利用しないデメリットを踏まえたうえで、サイトへの登録を検討してみましょう。

転職先の選択肢がグッと狭くなる

もし仮に転職サイトを利用しないなら、得られる求人情報の数も、必然的に限られてきてしまいます。

転職サイトは看護師転職において最もスタンダードな手段だからです。

事実、前述の調査では、医療機関の77%が転職サイトを利用して看護師を採用していると回答しています。(参考:公益社団法人『「病院の人材紹介手数料」に関するアンケート調査』

転職先の選択肢がグッと狭くなるのは、条件の良い職場を見つける点ではデメリットといえるでしょう。

得られる求人情報の量は公的サービスよりも転職サイトのほうが多い

「得られる求人情報の量」は、ハローワークやナースセンターなどの公的サービスよりも、転職サイトの方が多いです。

実際に、東京都の看護師求人を比較してみると、4.5倍ほどの差が生じることが分かりました。

看護師の求人数(東京都)

※転職サイトは求人数上位3社(レバウェル看護(旧 看護のお仕事)・医療ワーカー・マイナビ看護師)の総計
※公的サービスはハローワークとeナースセンターの総計
いずれも2023年10月時点

このように、活用する手段によって、選択肢の数に違いがあることが分かります。

転職サイトは検索のしやすさ(見つけやすさ)がよい

病院は転職サイト以外にハローワークなども併用して求人を掲載していますが、転職サイトの方が検索しやすいです。

特にハローワークなどの公的機関サービスは検索機能がそれほど充実しておらず、看護師転職に特化しているわけでもないので、絞り込み検索がしづらいでしょう。

看護師 ハローワーク 求人

出典:ハローワーク

一方、転職サイトであれば看護師転職ならではの検索が可能で、以下のように複数の条件で絞って最適な職場を見つけられます。

転職サイト 求人検索

出典:マイナビ看護師

看護師転職サイトを利用する7つのメリット

看護師転職サイトを利用するメリット

転職サイト利用のメリットは、以下の通りです。

それぞれ詳しく見てみましょう。

求職者に合った転職先を提案してくれる

転職サイトを利用する最大の利点は、非公開求人を含む求人情報の中から、求職者に合った転職先を提案してくれることです。

非公開求人とは

一般的な求人サイトやハローワークでは公開されておらず、転職サイトだけが扱っている求人のこと。ネット上に公開されたら応募者が殺到してしまうような好条件のものが多い

なお、非公開求人は転職サイトに登録することで、閲覧・応募できるようになります。

口コミ・評判

条件の良い求人をどんどん紹介してくれた
N さん(37歳・『看護roo!』を利用)
総合評価:★★★★★5
もともと希望の条件が高かったのか、ネットで見たりハローワークを使っても希望の転職先が見つかりませんでした。
そんな中で、転職サイトを使うと条件のいい求人をどんどん紹介してくれました
給料を上げたいと思ったのが転職のきっかけでしたが、月収は4万円上がり、通勤時間も短くなりました。

転職のプロにキャリア相談ができる

キャリアアドバイザーとの面談(対面・WEB)を通して、自身のキャリアについての相談ができるのは、大きなメリットです。

「コロナ禍のいま、転職できるのだろうか」「転職すべきか分からない」という悩みに対して、転職サイトはプロの視点で丁寧に回答・アドバイスしてくれます。

客観的な意見をもらうことで、視野が広がったり、取るべき行動が明確になったりすることもあるでしょう。

キャリアの分岐点で「間違った選択はしたくない」という方は、一度キャリア相談をしてみることをおすすめします。

口コミ・評判

色々とアドバイスをもらえた
Y さん(27歳・『レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』を利用)
総合評価:★★★★☆4
初めての転職でしたので、履歴書、特に志望動機のところにすごく苦労しました。
最初は別の転職サイトでやっていたんですが、レバウェル看護(旧 看護のお仕事)に登録して、相談したら、私が転職したいと考えるようになった背景をしっかり引き出してくれ、いろいろとアドバイスをもらえました。
苦手だった志望動機をスラスラ、本当のことを言えるようになり、受けていたところにはスッと通りました。

応募書類の添削を受けられる

転職サイトを利用すれば、応募書類の添削を受けられます。

転職サイトがヒアリングを通して求職者の人柄や経歴を把握し、伝え方のコツも教えてくれるので、誰でも魅力的な応募書類を作れるのです。

ご自身で応募書類を作るのは難しく、内容が不十分であったり、見せ方が適切でなかったりするケースがあります。

病院の採用担当者に伝わる職務経歴書を書くには、転職のプロである転職サイトに直接教わるのが効率的です。

面接対策ができ、選考通過率がアップする

転職サイトを利用する大きなメリットの一つが、面接対策ができることです。

転職サイトの面接対策が効果的な3つの理由

  1. 病院側が重視するポイントが分かる
    …転職サイトは、病院の採用担当者と頻繁にやり取りをしており、「その病院がどんな人材を求めているか」を正確に把握している
  2. 面接に関する情報が蓄積されている
    …多くの転職支援実績がある転職サイトであれば、病院ごとに「どのような質問がされるか」といった具体的な情報が、社内に蓄積されている
  3. 模擬面接で客観的なフィードバックがもらえる
    …印象を良くするポイントなど、一人では分からない面接のコツを、模擬面接(練習)を通して教えてもらえる

転職サイトを利用すれば、応募先病院に合った面接対策を行うことができるので、採用される確率を高めることができます。

病院とのやり取りを代行してくれる

転職サイトは、病院とのやり取りを代行してくれます。

転職サイトが代行してくれるやり取り

  • 各病院への応募
  • 面接の日程調整
  • 採用担当者への連絡
  • 入社日の調整

在職中に転職活動を行うとなると、細かいスケジューリングが困難になります。

特に複数社に応募している場合、それぞれの病院と並行してやり取りを行わなければならなりません。

油断するとダブルブッキングなどのトラブルにつながる恐れもあります。

転職活動に関する煩雑なやり取りを、代わりに行ってくれるのは大きなメリットです。

口コミ・評判

仕事や家庭のことを考えつつ転職活動ができた
Y さん(35歳・『ナース人材バンク』を利用)
総合評価:★★★★★5
以前は知人の紹介で転職をしましたが、今回の転職ではナース人材バンクを利用。
一番良かったのがとにかく楽ということです。必要に応じて手続きをフォローしてくれるので、仕事・家庭のことをしっかりしながらも転職活動ができました

求職者のことを病院の採用担当者にアピールしてくれる

転職サイトは、求職者のことを病院の採用担当者にアピールする役割を担っています。

たとえば、

  • 応募の際に推薦状を書いてくれる
  • 面接では伝えきれなかった求職者の魅力や人柄を、直接伝えてくれる

などのように、求職者の採用通過をアシストしてくれるのです。

内定決定後もサポートしてくれる

転職サイトのサポートは、内定が決まったらで終わりではありません。

たとえば、内定後の年収交渉や入社日の調整なども、代行してくれます。

とくに転職時には、現職の引き継ぎや退職関連の手続きなどで、忙しくなりやすいでしょう。

もし引き継ぎなどの関係で、入社日が延びそうになっても、転職サイトが交渉を行ってくれます。

看護師転職サイトの利用が向いている人の特徴6選

看護師転職サイトが向いている人の特徴

看護師転職サイトを利用するべき人の特徴として、以下の6つが挙げられます。

上記の特徴に当てはまる方は、看護師転職サイトの利用を前向きに検討してみてください。

転職活動に時間を割けない

看護師転職サイトは、転職活動のための時間を確保できない人に最適です。

サイトを利用する際は、転職先に求める条件や待遇を登録するケースがほとんどであり、希望条件に沿って転職先を紹介してもらえます。

現在の仕事を理由に、転職活動を先延ばしにしてしまっては本末転倒です。

ただ現在の仕事の優先順位を下げるのが難しい場合も考えられます。

看護師転職サイトを利用して、スキマ時間を有効活用しながら転職先を探しましょう。

サポートを受けながら転職活動したい

看護師転職サイトは、転職活動をご自身のみで進めるのが困難な方におすすめです。

ご自身で転職活動をする場合、転職先のリサーチから入社するまでの過程を1人で進めます。

しかし看護師転職サイトに登録した場合は、キャリアアドバイザーからのサポートを受けながら転職先を吟味できます。

面談やスケジュール管理、入社後のサポートなどを受けられるため、安心して転職活動を進められるでしょう。

看護師転職サイトは、キャリアアドバイザーと手を取り合って転職成功を実現したい方に最適です。

転職先の希望条件が漠然としている

具体的な希望条件が決まっていない方は、看護師転職サイトを利用するとよいでしょう。

キャリアアドバイザーとの面談を通して、ご自身のスキルを深掘りできるため、キャリアプランを想像しやすくなります。

また、さまざまな業種から求人を探せるため、ご自身では出会えなかった求人を見つけられる可能性も高くなります。

看護師転職サイトで視野を広げた求人の比較検討をおこない、転職成功へとつなげましょう。

そもそも転職に自信がない

看護師転職サイトは新人やブランク、未経験など自分のキャリアに悩みがある方にも最適です。

なぜなら担当のキャリアアドバイザーには、転職に関わることを幅広く相談できるからです。

同じ職種に転職するべきか、新しい道に挑戦するべきかなど客観的なアドバイスをもらえます。

「転職について友人や家族に相談できない」と悩む方もいるでしょう。

キャリアアドバイザーのように、転職活動の支えになる存在は大きいはずです。

派遣・単発・応援などの雇用条件で働きたい

看護師転職サイトは、正社員以外の雇用条件を希望する方にもおすすめです。

派遣や単発、応援ナースとして活躍できる求人に特化した看護師転職サイトも存在するからです。

雇用形態に条件をしぼって求人を探せるため、効率よく転職活動を進められます。

なお、特化型の看護師転職サイトを利用する際は「登録を検討している看護師転職サイトが、どのような求人を紹介しているか」を見極めましょう。

看護師派遣や単発などの詳しい情報については、下記の記事をご覧ください。

職場の人間関係が不安である

勤務するうえで職場の人間関係は非常に重要になります。

転職理由として人間関係があげられることも多く、転職先においても良好な人間関係が求められることは多いです。

ただ、人間関係は個人の調査や求人情報だけでの判断は難しいといえます。

転職サイトのキャリアアドバイザーは、職場の雰囲気や人間関係といった内部事情に精通していることも多いです。

場合によっては、希望する転職先の情報を先に教えてもらえることもあるでしょう。

看護師の人間関係でお悩みの方は、下記の記事も参考にしてみてください。

関連記事

補足:悪質なサイトがあるのは事実。転職サイトは選び方が重要

転職サイトはメリットの大きいサービスですが、中には悪質なサイトがあるのも事実です。

実際、厚生労働省から採用側(病院)に対しての注意喚起もおこなわれています。

民間の有料職業紹介事業者(人材紹介会社)を利用し、人材の採用活動を行う際に、医療機関や福祉施設がその対応に苦慮する事例が生じています。

出典:厚生労働省

転職サイト選びの際は、以下の観点でそれぞれのサイトを見極めることが重要です。

転職サイト選びの3つの観点

  • 職業紹介事業の許可を得ているか
    …厚生労働省が提示する基準を満たしたサービスかどうか
  • 大手企業が運営しているサイトかどうか
    …大手企業ほどコンプライアンスが遵守されており、安心して利用できる
  • 求人数は十分か
    …求人数が少ないと選択肢が限られるため、希望に合わない求人を紹介される可能性がある

ただ、転職サイトは大手だけでも85社以上あると言われており、一つひとつ比較検討するのは難しいでしょう。

この記事では、上記の観点をクリアしており、看護師さんから高評価のおすすめの転職サイトを厳選して紹介します。

利用者から高評価のおすすめ看護師転職サイト

利用者から高評価の看護師転職サイト

数ある転職サイトの中から、以下を基準に、「利用者からの満足度の高い看護師向け転職サイト」をピックアップしました。

転職サイト選定基準

  1. 求人数 …総求人数が多いほど、理想にぴったりの求人を見つけやすい
  2. 利用者満足度(提案&サポート力) …利用者の口コミをもとにサービスの質を評価。優秀なキャリアアドバイザーに担当してもらえれば、理想の職場を提案&手厚いサポートが期待できる

利用者の総合評価順にランキング形式でまとめると、おすすめの転職サイトは、以下の通りとなりました。
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転職サイト求人数|総合満足度
1位
看護roo!
55,907件|◎4.3
利用者満足度96.3%、看護師さんからの人気No1の転職サイト。細かい条件で求人が探しやすく、面接対策&サポートも手厚い。
2位
レバウェル看護(旧 看護のお仕事)
135,763件|○3.8
総求人数トップレベル!累計40万人以上の利用者がいる転職サイト。LINEで最新の求人情報が得られるなど、気軽に転職活動ができる
3位
マイナビ看護師
60,875件|◎4.1
求職者のペースに合わせたサポートが強み。全国22箇所に相談会場があり、地方在住者も来社相談しやすい

※求人数2023年10月更新

この記事では3サイトに厳選しています。より詳しく知りたい方は、『看護師723人が選ぶ転職サイトおすすめランキング』を参考にしてください。

1位.看護roo! | 看護師さん利用者満足度No.1

看護roo

看護roo!』は、転職経験のある看護師さんから最も選ばれている、人気No1の看護師転職サイトです。

登録者のみが閲覧・応募できる非公開求人も多数保有しています。

看護roo!の特徴

  • 利用者満足度96.3%
  • 公開求人55,907件+非公開求人も多数
  • 面接同行や選考対策など手厚いサポート

さらに、細かい条件を組み合わせて仕事探しができるため、希望にぴったりの求人を見つけやすくなるでしょう。

看護roo!』は、30年以上に渡る転職支援実績のある株式会社クイック(東証一部上場企業)が運営するサービスです。

信頼と実績も十分で、面接時に希望者には専任の女性スタッフが同行してくれるなど、きめ細かいサポートが魅力といえます

こんな看護師さんにおすすめ

  • みんなが使っていて、実績豊富な人気のサイトを利用したい
  • 給与や条件、人間関係などが良い職場情報を知りたい
  • はじめての転職で不安なのでプロに相談したい

2位.レバウェル看護(旧 看護のお仕事) | 求人多数で選択肢の幅が広い!

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』は、求人数がトップレベルの転職サイトです。キャリアアドバイザーが、病院や施設を訪問して直接取材を行っており現場のリアルな情報を提供しています。

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)の特徴

  • 累計利用者数40万人以上
  • 友だちに勧めたい転職サイトランキングNo.1
  • 総求人数は135,763件と転職サイトトップレベル

「人間関係や施設の雰囲気はどうか」「子育て中の看護師が働きやすい環境か」などの情報を踏まえて、最適な提案をしてもらえるのもポイントです。

また、LINEで「新着求人情報が届く」「担当のキャリアアドバイザーに相談できる」など、気軽に転職活動ができる点も魅力的といえます

こんな看護師さんにおすすめ

  • できるだけたくさん求人が見たい
  • 職場の雰囲気や内部情報を知りたい
  • 気軽に求人探しがしたい

3位.マイナビ看護師|ペースに合わせて転職できる

マイナビ看護師』は、大手人材企業マイナビが運営する定番の転職サイトです。
数週間で内定を目指す「スピード転職」や、数ヶ月に渡ってゆっくりと職場を探す「じっくり転職」など、求職者の都合に合わせたスピード感でのサポートをしてくれます。

マイナビ看護師の特徴

  • 看護師認知度5年連続No1の定番転職サイト
  • 求人数は6万件以上
  • 大手マイナビならではの情報ネットワークも強み

加えて、面接の日程調整なども、キャリアアドバイザーが代行してくれるサービスも提供しています。自分のペースで転職活動を進めるのに最適な転職サイトといえるでしょう。

こんな看護師さんにおすすめ

  • なるべく早く次の仕事を見つけたい
  • 数ヶ月かけて余裕を持って転職活動したい

看護師転職サイトを利用する際の注意点5つ

看護師転職サイトを利用する注意点

看護師転職サイトは、以下の注意点を踏まえて使うようにしましょう。

上記の注意点について、ここから詳しく解説します。

複数の転職サイトに登録しておく

看護師転職サイトは、複数を併用して利用するのがポイントです。

複数の担当者からアドバイスを受けられるため、相性のよい担当者かを判断できるメリットがあります。

また、各転職サイトでしか紹介されていない非公開求人を見つけられるのもメリットの1つです。

登録の目安としては3〜4社をおすすめします。

より多くの求人を確認できるため、視野を広げて転職活動を進めましょう。

経歴やスキルを細かく棚卸ししておく

実績や仕事への姿勢、身につけたスキルなどを客観的に振り返り、ご自身の強みを再確認していきます。

履歴書作成や面接対策におけるアピールにもつながり、「この企業なら転職しても活躍できる」と自信を持てるようになるでしょう。

条件次第ではすぐに転職したい旨を伝える

担当者やキャリアアドバイザーの方には「条件に問題なければ、すぐに転職したい」という意思を伝えましょう。

なぜなら担当者やキャリアアドバイザーは、複数の求職者とやり取りしている場合があるからです。

積極的に転職先を探している求職者を優先してサポートを実施するため、消極的だとあと回しにされてしまうでしょう。

転職成功のためにも、担当者やキャリアアドバイザーには「転職先を探している」という姿勢を示して、看護師転職サイトを活用しましょう。

転職サイトをフル活用する姿勢で行動する

看護師に限らず、転職サイトは意識的に利用して求人を探すのを心がけましょう。

担当者やキャリアアドバイザーからのサポートを待つだけでは、転職成功を実現するのが先延ばしになる可能性があります。

また受け身の姿勢は「本当に転職を考えているのか」「自発性や積極性が感じられない」と判断され、サポートをあと回しにされてしまうでしょう。

サポートへのリアクションではなく、転職成功へのアクションを重視して、看護師転職サイトを使い倒す姿勢で行動してみましょう。

キャリアアドバイザーとの相性を吟味する

看護師転職サイトを利用する際は、キャリアアドバイザーとの相性を吟味する必要があります。

利用するサイトによっては、キャリアアドバイザーの質にばらつきがあるからです。

担当者によっては「サポート内容が物足りない」「態度が悪い」などの不満が生まれる可能性もあります。

キャリアアドバイザーとの相性は、転職成功を実現する大切な要因の1つです。

万が一、サポート体制に不満を感じた場合は、早めにサイトに問い合わせをして担当者の変更を申し出ましょう。

看護師転職サイトを利用する一連の流れ

看護師転職サイトを利用する流れ

実際に看護師転職サイトを利用するための流れを紹介します。

それでは、上記の手順について詳しく確認していきましょう。

転職サイトに登録する

まずは、転職サイトへの登録をおこないましょう。

公式ホームページからアクセスし、各種個人情報や現在の職種、転職を希望する時期などを入力していきます。

登録については3分ほどで終えられるため、サクッと済ませてしまいましょう。

キャリアカウンセリングを受ける

登録後はキャリアアドバイザーからの連絡を通して、キャリアカウンセリングを受けましょう。

面談は登録内容をもとに進められるため、事前に回答を準備しておくと安心です。

面談をもとに求人を紹介してもらう

面談でのヒヤリング結果をもとに、キャリアアドバイザーから求人紹介を受けます。

サイトには公開されていない求人を紹介してもらえるケースもあるようです。

もし、ご自身で気になっている求人や応募したい企業がある場合は、このタイミングで伝えておきましょう。

書類添削・面接対策をおこなう

応募する求人が決定したら、選考に進むための書類添削や面接対策をおこないます。

転職のプロからのアドバイスをもとに準備を進められるのは、自信にもつながるうれしいポイントです。

キャリアアドバイザーとの意思疎通を繰り返しながら、着実に準備を進めましょう。

企業に応募し選考へ進む

選考への準備が完了したら、実際に書類選考や面接を受けましょう。

転職サイトによっては、採用面接に転職エージェントが同行・同席する場合もあるようです。

キャリアアドバイザーと対策した内容に注意しながら、ご自身の経歴や実績をアピールしましょう。

選考後・内定後のアフターフォローを受ける

選考後は面接の振り返り、内定後は入社に向けた準備をおこないます。

面接を通して「企業の印象はどうだったか」「入社したい意欲に変化はあるか」など、さまざまな内容を確認します。

また内定が確定したあとは、退職手続きや内定先の入社準備をおこないます。

キャリアアドバイザーとのお付き合いは長期的に続くため、丁寧な対応を意識しましょう。

「看護師転職サイトを使わない方がいい」に関する質問5つ

「看護師転職サイトを使わない方がいい」に関する質問

さいごに「看護師転職サイトを使わないほうがいい」という意見に関する質問を紹介します。

安心して転職活動を進めるためにも、上記の疑問について事前におさえておきましょう。

看護師を退職するべきタイミングはいつ頃ですか?

転職先が決まってから退職するのがおすすめです。

収入が途絶えてしまい、焦って転職活動してしまうリスクがあるからです。

また転職先への入社は、現場のスタッフが復職者をサポートしやすい時期におこないましょう。

転職活動は平均2〜3ヵ月を要するため、スケジュールを見据えて転職活動をするのがベストです。

看護師転職サイトに電話で登録できますか?

ほとんどの看護師転職サイトが電話で登録可能です。

ただ電話登録の場合は、オペレーターにつながるまで時間がかかってしまう可能性があります。

電話がつながりにくい時間帯や状況では、公式サイトへアクセスして登録するのが無難でしょう。

転職時期未定の状態で転職サイトを利用するのは問題ないですか?

問題ありません。

転職サイトに登録し、キャリアカウンセリングをおこなう段階で、担当者に転職時期未定の旨を伝えましょう。

転職サイトは、情報収集を目的として登録するのもおすすめです。

看護師が転職後すぐ退職するのは問題ないですか?

看護師に限らず、転職後の即退職は避けましょう。

「適応能力や忍耐力が低い」「コミュニケーションが苦手」などの採用担当の方にマイナスな印象を与えてしまうからです。

なぜすぐに退職してしまったのか、採用担当者から質問される確率が高まるでしょう。

やむを得ない事情の場合は「採用しても、すぐにやめそうだ」と判断されてしまう可能性があります。

祝い金がもらえる看護師転職サイトはありますか?

2023年10月現在、祝い金を支給している看護師転職サイトはありません。

2021年4月の法改正によって、祝い金・支援金の支給制度は廃止されています。

万が一、祝い金・支援金を支給する旨を公表している看護師転職サイトがあった場合は、登録しないように注意しましょう。

さいごに

看護師転職サイトに登録しよう

転職サイトの良い側面・悪い側面を踏まえ、看護師転職で使わない方がいいのかどうかについて解説しました。

結論をまとめると、「早く転職したい」「よい条件の職場を効率よく見つけたい」という方は、積極的に利用するべきです。

以下のサイトから、気になるものがあれば登録しておきましょう。

最高の転職をできることを陰ながら祈っております。

看護師の転職面接の服装はスーツにするべき?好印象を与える身だしなみを紹介

看護師 転職 面接 服装

「看護師の転職面接、何を着ていこう…」
「スーツがない場合、どうしたらいいのかな」

看護師の転職面接で、どのような服装にすべきか悩んでいませんか?

結論からいうと、看護師の転職面接での服装は、上下セットのスーツがおすすめです。

もしスーツがない場合、ジャケットとパンツ、白ブラウスを合わせたオフィスカジュアルな服装だとよいでしょう。

この記事では、看護師の転職面接でスーツがおすすめな理由や注意点、NGな服装についてなどを紹介しています。どのような格好にするかも合否に関係する大切な要素なので、ぜひ服装選びの参考にしてみてください!

この記事を読むとわかること

  • 看護師の転職面接の服装はスーツが王道!
  • 看護師の転職面接における服装のポイント4選
  • 看護師の転職でスーツがないときの対処法
  • 看護師の転職面接でNGな服装ポイント
  • 看護師の転職面接における身だしなみチェック項目【服装と合わせて確認】
  • 看護師の転職面接における服装に関するよくある質問
  • 看護師向けのおすすめ転職エージェント3選

看護師の転職面接の服装はスーツが王道!

転職面接はスーツが王道

相手に誠実な印象を与えるためにはスーツの着用がよいといえるでしょう。

必ず着用しなければならないといったルールはありませんが、スーツは転職面接のようなフォーマルな場面に最もふさわしい服装です

面接は第一印象がとても大切。清潔感がない服装やTPOにふさわしくない格好で面接にのぞむと、見た目が原因で不採用にされるケースは少なくありません。

最初の印象だけで面接に落とされないためにも、清潔感のあるスーツを着用するようにしましょう。

看護師の転職面接における服装のポイント4選

転職面接におけるポイント

看護師の転職面接では、以下4つのポイントを意識して臨みましょう。

それぞれ具体的に解説していきます。

上下セットのスーツを準備する

これから服装を揃えるという方は、上下セットのスーツを準備しましょう。

GUスーツ

出典:GU『テーラードジャケット』『テーパードアンクルパンツ

看護師という職業柄、普段スーツを着る機会は少ないと思いますが、転職を成功させるためには必須アイテムです。

身だしなみは、面接通過の成否を左右するとともに、入職する際の印象にも影響します。

ただ身だしなみで差をつけるのは難しいので、服装は「減点がないこと」を念頭に置いて用意すると良いでしょう。スーツは減点ポイントが少なく、すべての面接官に良い印象を与えやすい万能アイテムといえます。

スーツの柄は無地がおすすめ

面接では黒・ネイビー・グレーのビジネススーツを着用し、柄がない無地のものを選ぶようにしましょう。

20代までであれば、リクルートスーツを着用しても問題ありません。

そもそもリクルートスーツに定義や年齢的な制限はなく、その多くは黒の無地でフレッシュな印象を与えるようなデザインで作られているため、良い印象を与えやすいのです。

ただし、30代以上の方が着用すると、年齢の割に頼りなさそうな印象や、違和感を与えることもあるため、注意が必要です。

トップスは白のワイシャツまたはブラウス

トップスは、白のワイシャツまたはブラウスを着用するようにしましょう。

シャツ&ブラウス

出典:H&M『ストレッチシャツ』、GU『エアリー2WAYブラウス(長袖)

迷う場合は、白のワイシャツを選ぶと良いでしょう。ワイシャツの場合、事前にアイロンをかけ、襟や袖もきれいにしておくと、より一層きっちりとした印象を与えられます。

白のブラウスは、その多くがワイシャツよりも手入れが楽であり、シワになりにくい点が特徴です。

ワイシャツよりも手入れが少なく済むため時間の節約となり、仕事をしながら転職活動をする看護師さんに重宝されるアイテムといえます。

レーヨンやポリエステル入りの白系のシンプルなデザインのブラウスは「清潔感」「信頼感」のイメージも与えやすいでしょう。

Vネック・ラウンドネックいずれもOK

ブラウスを着用する場合「Vネック」もしくは「ラウンドネック」どちらのタイプを選んでもOKです

胸が開きすぎているものや、袖や襟がひらひらしているものは面接に好ましくないので、オフィスカジュアル向けのシンプルなものを選択しましょう。

秋冬の寒い時期であれば、シンプルな無地のニットを着用しても問題ありません。

スカートよりもパンツスタイルがおすすめ

スカートとパンツスタイルで迷う方には、パンツスタイルをおすすめしています。

どちらを着用してもよいですが、スカートは丈や形、ストッキングなど、悩みが増えがちです。一方でパンツスーツの場合は、選択肢がそれほど多くなく、パンプスにも合わせやすいものが多くあります。

活発で仕事ができそうな印象を与えやすい点もメリットといえるでしょう。

スカートなら、膝丈を選ぶ

スカートを選択する場合は、基本的に膝丈を選びましょう。長すぎ、短すぎはNGです。

スーツスカート

出典:ORIHIKA『黒シャドーストライプ スカート』、セシール『ストレッチタイトスカート

タイトスカートや台形スカートだと、上品で落ち着いた印象を与えられます。

フレアスカートでもよいですが、ものによっては華やかになりすぎる可能性があるため、注意しましょう。

夏はジャケット(スーツの上着)、冬は普段使いのコートを羽織る

面接官にしっかりとした印象を与えるためにも夏はジャケット(スーツの上着)、冬はコートを羽織りましょう。

それぞれの着用ポイントを下記の表にまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

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色や見た目着用するタイミング
ジャケット
(スーツの上着)
落ち着いた色味面接会場に着いたら羽織る
コートスーツに合わせた色味
装飾がないもの
面接会場に着いたらコートを脱ぎ、きれいに畳んで腕にかける

派手な色や装飾の付いたコートは、TPOをわきまえていないと判断される可能性があります。マイナスな印象を与えないようにするためにも、スーツに合わせた落ち着いた色のコートを着用しましょう。

なお、中に着用しているワイシャツやブラウスが汗ばんでしまいそうなときは、面接会場に着くまではジャケットやコートを脱いでいても構いません。会場となる建物に入る前には必ず羽織り、身だしなみを最後にしっかりと整えてから中に入りましょう。

看護師の転職で面接用スーツがないときの対処法

転職でスーツがないときの対処法

急に面接が決まり、スーツの準備が間に合わないといった方もいらっしゃるでしょう。そのようなときは、ジャケットとパンツスタイルを組み合わせましょう。

スーツに準ずる格好であり、黒や紺、グレーなどで統一されたジャケットとパンツにインナーを合わせれば、きちっとした大人な女性を演出できます。経験に長けた大人な雰囲気を伝えたい場合は、ライトグレーや明るめのベージュの色を選択してもよいでしょう。

以下の3点を組み合わせるとフォーマルな服装に近づきます。

  • ジャケット
  • 白のインナー(ワイシャツまたはブラウス)
  • スラックスまたはぴったりめのテーパードパンツ

ジャケット&パンツ

出典:GU『ノーカラージャケット』『ドレープタックテーパードパンツ

もし30代以上でリクルートスーツしかもっておらず、すぐにスーツの購入が難しい方は、このジャケットとパンツスタイルに切り替えたほうがむしろよいかもしれません。リクルートスーツよりも年相応に仕事ができる印象を与えられます。

これらはスーツの専門店や売場でなくても、GUやユニクロ、H&Mなどの量販店でも購入できるので、すぐに対応できるでしょう。

看護師の転職面接でNGな服装ポイント

転職面接における服装のポイント

看護師の転職面接ではNGとされる服装があり、下記の表にそのポイントをまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
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服装関係アイテム関係その他
  • 膝よりも短いスカート
  • ダメージジーンズ
  • パーティ用のドレス
  • フリルがついた派手なシャツ
  • 胸元が開いている服
  • エナメルのようなカジュアルな生地
  • つま先が尖っている靴
  • 華美で小さいバッグ
  • 6cm以上のヒール
  • タバコや香水などの匂い
  • ホコリや動物の毛がついている
  • まとまっていない髪の毛
  • アレンジした髪型
  • メイクが濃い

看護師の転職面接では服装の指定がない病院も多いのですが、どのような格好でも良いというわけではありません。

面接官にマイナスな印象を与えないためにも「清潔感」「TPOをわきまえた服装」を意識しましょう。

看護師の転職面接における身だしなみチェック項目【服装と合わせて確認】

転職面接の身だしなみチェック項目

服装を整えたからこそ、細部を抜かりなくチェックしておくことは大切です。以下のポイントも押さえて、転職面接を乗り切りましょう。

それでは、ご紹介します。

靴|3~5cmの黒のパンプス

靴は、3~5cmの黒のパンプスを選びましょう。ヒールがない靴や、6cm以上のヒールは好まれません。

素材は本革や合成皮革、スエードが最適で、エナメルなどのカジュアルな生地や、サンダル、つま先の出た靴はNGです。服装の色がライトグレーやネイビー、ベージュなどの場合、靴はアイボリーやベージュなどの色を選んでも良いでしょう。

傷や汚れがないか、ヒールの金属部分がむき出しになっていないかもチェックしておいてください。

なお、先の尖ったポインテッドトゥや四角くカットされたスクエアトゥのパンプスを選ぶと、活発な印象を与えやすいです。

カバン|A4の書類が入るサイズ

面接に持っていく鞄は、A4の書類が入るサイズのものがベストです。

これは、面接時に病院についての資料などを渡されることがあり、資料を折りたたんで鞄に入れることを避けるためです。

どうしてもA4サイズの鞄がないという場合、書類は封筒などに入れて別に持ち歩くようにしましょう。

カバンの色は基本的に黒をおすすめしますが、シンプルでビジネス向きのものであれば、茶色やベージュなどでも構いません。

髪型・メイク|髪は結び、ナチュラルメイクで清潔感を出す

髪は結び、ナチュラルメイクで清潔感を出すと、面接時の印象がよくなります。

髪が長い方は一つにまとめて、すっきりとした印象にすると良いです。前髪が目にかかったり、顔回りの髪の毛が垂れていたりすると、暗い印象を与えてしまうでしょう。

面接官は、候補者が入職したときに患者さんにどのような印象を与えるかを含めてチェックしています。

面接だからきっちりとした格好を心がけるのはもちろんですが、ご自身が看護師としてどのような印象をもたれるのかも意識しておくとよいでしょう。

爪|短く切り揃えて何も塗らない

爪は短く切り、マニキュアは塗らないようにしましょう。

在職中の方でネイルをしている人は少ないですが、前職を既に退職していた場合も、ネイルやマニキュアは控えておいた方が無難です。

マイナスな印象となるだけですので、避けることがおすすめです。

アクセサリー|基本的に着用しない

フォーマルな場である面接にはアクセサリーは基本的に不要です。

ただしシンプルなデザインの腕時計であれば着用して構いません。

もしVネックのブラウスなどにネックレスをつけたい場合は、華美なものを避け、極力シンプルで控えめなものを選びましょう。

看護師の転職面接における服装に関するよくある質問

看護師の転職面接における服装に関するよくある質問

ここでは看護師の転職面接における服装について、よくある質問をまとめてみました。

それぞれ詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

Q1.「私服で来てください」と言われた場合、ラフな格好でOKですか?

ラフな格好で面接にのぞむのはNGです。

病院によっては「TPOを考えられる人か」「マナーをわきまえているか」を判断するために、面接時の服装を私服にしているところもあります。そのためジーンズやTシャツなどラフすぎる格好は絶対に避けましょう。

迷う場合は、スーツやジャケット&パンツスタイルを選べば、間違いありません。

Q2.看護師のパート面接もスーツで行くべきですか?

スーツが好ましいです。

ですがスーツを持ち合わせていない場合、ジャケットとパンツスタイルでも構いません。

その際は落ち着いた配色の服装になるようにしましょう。

Q3.看護師の復職面談におけるおすすめの服装を教えてください。

復職面談とは、心身の不調や疾患により休職している方が、復職する前に産業医や上司と話し合いをおこなう面談です。

転職面接ほどフォーマルではありませんが、復職面談の際も上下セットのスーツがおすすめです。

もしスーツがない場合は、ジャケットとパンツ、ブラウスを合わせたオフィスカジュアルな服装を選びましょう。

Q4.40代・50代の方が服装で注意すべきポイントはありますか?

40代・50代の方であっても、転職面接では上下セットのスーツがおすすめです。

リクルートスーツでも問題ありませんが、事前にサイズが合っているか確認しましょう。年齢を重ねる中で体型が変化している可能性があるためです。

Q5.男性の服装で気を付けるべきポイントはありますか?

男性の方であれば、黒や紺、グレーで無地なスーツを着用しましょう。

以下に面接時の服装で大事なポイントをまとめたので、参考にしてみてください。
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ワイシャツ
  • 落ち着いた色のシャツか(白か青)
  • ボタンダウンではないシャツか(ボタンダウンはカジュアルな印象を与えてしまう)
  • 袖口のボタンはしっかり留めているか
ネクタイ
  • 落ち着いた色味のネクタイか(青やえんじ)
靴・靴下
  • 派手な色の靴ではないか(黒や焦茶色)
  • 靴下に穴が空いていないか
髪型・ひげ
  • 耳と眉毛が出ているか
  • 眉毛はきれいに整っているか
  • 髭はきれいに剃っているか

男性の方も清潔感とTPOをわきまえた服装を意識しましょう。

Q6.看護師の転職面接で聞かれる質問を教えてください。

転職の面接では、自己紹介や志望動機、退職理由だけでなく、次のような内容についても質問されることがあります。
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質問注意点・確認すべき点
あなたの看護観を教えてください。
  • どのような看護師を目指しているのか
  • 応募先の病院が掲げる理念とマッチしているか
インシデントの経験はありますか?
  • どのような事態に、どうやって対処したのか
  • また、予防するために取り組んだことは何か
患者との印象的なエピソードを教えてください。
  • なぜ印象的だったのか
  • どういう学びを得たのか
業務に関するスキルや能力をアピールしてください。応募する病院の施設形態や希望する配属先、業務内容を理解・把握したうえで回答できているか

下記の記事でも、看護師の転職面接で聞かれる質問集をまとめています。

面接官が見ているポイントも解説しているので、詳しく知りたい方はぜひチェックしてみてください。

Q7.面接の服装に問題がないかチェックしてほしいのですが……

面接での服装は、面接官に大きな印象を与え、その印象によって合否が変わることも多くあります。

服装をチェックしてほしいという方は、転職エージェントに登録し相談してみましょう。

服装だけでなく面接時のマナーも含めたアドバイス、面接の練習や対策など、さまざまなサポートを受けられます。

看護師向けのおすすめ転職エージェント3選

おすすめの転職エージェント

看護師へ転職するのに不安がある方は、次の転職エージェントに会員登録してみましょう。

  1. 医療ワーカー
  2. レバウェル看護(旧 看護のお仕事)
  3. ナースではたらこ

それぞれの特徴やおすすめポイントを紹介していきます。

医療ワーカー

医療ワーカー

医療ワーカーは、面接のサポートだけでなく、履歴書・職務経歴書の書き方サポートや入社後のフォローなどもおこなってくれる転職エージェントです。

面接での身だしなみコラムでは、イラストに沿って注意点が紹介されているので、本番前でも簡単に見直しができます。

身だしなみコラム以外にも、転職活動に役立つ次のようなサービスを無料で利用できるのもポイントです。

  • 看護師国家試験の解答速報
  • 面接先施設の口コミが無料で聴ける
  • 面接前にチェックしたい質問集

    施設の口コミが見えるサービスでは、実際に現場で働いている看護師さんの感想を確認できます。

    人間関係や施設環境、給料面などに悩みがある方は、よりイメージしやすくなるでしょう。

    レバウェル看護(旧 看護のお仕事)

    レバウェル看護

    レバウェル看護では、施設とのつながりが深いエージェントが、職場の良いところ・悪いとこも包み隠さず教えてくれる転職エージェントです。

    模擬面接のサービスも提供しているので、転職活動が初めての方でも安心できるでしょう。

    また模擬面接以外にも、下記4つのカテゴリに分けられた面接コラムを無料で利用できます。

    • 面接時の服装・髪型、OKなもの、NGなもの
    • どんな質問がされるの?想定質問集
    • これだけは気を付けて!面接で失敗しないポイント
    • 知っておきたい面接に関するQ&A

      すべてのコラムでは、忙しい方でも読めるように要点をまとめて5分以内に読める構成になっています。

      キャリアアドバイザーとのやり取りもLINE上でできるので、手間を省いてスムーズに転職活動を進めたい方におすすめです。

      ナースではたらこ

      ナースではたらこ

      ナースではたらこは、2023年のオリコン顧客満足度調査において、顧客満足度No.1(※)を獲得した転職エージェントです。※2019年9月~ディップ株式会社調査

      他の転職エージェント同様、転職の面接に役立つコラムを運営しており、よく聞かれる質問や面接でのマナーなどをまとめています。
      下記に公開しているコラム例を挙げているので、気になる方はぜひご覧ください。

      • 看護師の面接で聞かれる7つの質問|逆質問の答え方や事前準備のポイントも解説
      • 第一印象で差をつける!看護師さんのための面接の服装・身だしなみ
      • 看護師さんのための面接の流れとマナー
      • 【例文あり】看護観とは?面接での回答の組み立て方や、考え方のポイントを解説

        ナースではたらこでは、ブランクがある看護師さんの復職サポートもおこなっています。

        「復帰しても仕事についていけるか不安」「ブランクがあると採用されにくそう」といった悩みも抱えている方でも、プロのキャリアアドバイザーがサポートしてくれるので、安心して転職活動を進められるでしょう。

        また、本記事で紹介した転職エージェント以外のおすすめエージェントを、下記の記事でも紹介しています。

        自分にピッタリな転職エージェントを見つけたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

        看護師が転職面談で注意すべき服装のまとめ

        看護師が転職面接で注意すべきこと

        看護師の転職面接時の服装についてお伝えしました。

        服装は面接官に与える印象が大きいため、スーツを着用して清潔感のあるTPOに合わせた格好が大切です。

        服装や面接で与える印象に不安があるという方は、面接対策が手厚い『医療ワーカー』や『レバウェル看護』などの転職エージェントを利用してみてください。

        担当者との相性や、あなたの求める求人によって合う合わないなども出てくるかと思いますので、転職エージェントの中から2~3つ登録し、比較しながら利用してみましょう。

        看護師の仕事の大変なことって?夜勤・残業・人間関係の悩みを100人の看護師にヒアリング

        看護師 大変なこと

        「看護師の仕事って何が大変なの?」とお考えですね。

        看護師のリアルな働き方を知るためには、実際に働いている人に話を聞くのが一番。そこでこの記事では看護師100人にアンケート調査を行い、「最も大変なこと」を伺いました。

        ベテラン看護師の声

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        「小児科看護師の仕事はどんなことだろう?」と気になりますよね。

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        この記事では、小児科看護師経験のある私が、小児科看護師の仕事内容、やりがいや悩み、なるための方法などの全てをお伝えします。

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        耳鼻科看護師の仕事内容とは|耳と鼻だけでなく首から上の病気を幅広くカバー

        耳鼻科 看護師 仕事内容

        「耳鼻科の看護師に転職してみたいけれど、仕事は楽?」「スキルが身につかないのでは」と考えていませんか?

        耳鼻科に来る患者さんというと、風邪や中耳炎、花粉症などが思い浮かぶ人が多いかもしれませんが、それだけではありません。

        耳鼻咽喉科は首から上の部位の病気を幅広く診療している科で、身近な風邪や中耳炎から周手術期・がん看護まで幅広く対応する領域です。専門的なスキルが多く身につくので、実は1つの領域を極めたい看護師に適しています。

        そこで今回は大学病院の耳鼻咽喉科に勤務経験がある筆者が、病棟・クリニックにおける耳鼻科看護師の仕事内容を詳しく解説します。

        1. 中耳炎や風邪だけじゃない!耳鼻科で診療している疾患はどんなもの?
        2. 耳鼻科の看護師の気になる仕事内容!クリニックと病棟に分けて紹介
        3. 耳鼻科看護師に転職するメリット・デメリット
        4. こんな人がおすすめ!耳鼻科の看護師に向いている人の特徴3つ

        どのような働き方をするのかもあわせて紹介するので、耳鼻科への転職を検討している方はぜひ参考にしてください。

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        1. 中耳炎や風邪だけじゃない!耳鼻科で診療している疾患はどんなもの?

        まずはじめに、耳鼻咽喉科が対象としている領域や疾患について解説します。

        1-1. 耳鼻咽喉科は首から上の部位の病気を幅広く診療している

        耳鼻咽喉科の診療範囲は以下のようになっています。

        • 咽頭・喉頭
        • 食道・気管
        • 口腔・舌
        • 頭頚部
        • 顔面神経

        耳・鼻・喉の狭い範囲をカバーしている診療科と思われがちですが、首から上の部位を幅広く診療している領域なのです。

        もちろん、個人のクリニックではこれらすべてをカバーすることは難しいため、精密検査やより専門的な治療が必要な場合は、大学病院や総合病院が診療します。

        1-2. 耳鼻科で診療している主な疾患

        ここでは、耳鼻科で診療している主な疾患について解説していきます。

        クリニックと病棟では対象となる疾患が異なるため、それぞれ紹介します。

        (1). クリニックで診療している主な疾患

        耳鼻科クリニックでは以下の疾患を診療しています。

        • 風邪(急性上気道炎)
        • 花粉症・アレルギー
        • 急性中耳炎
        • 滲出性中耳炎
        • 外耳炎
        • 耳管開放症
        • 突発性難聴
        • メニエール病
        • 耳下腺炎(おたふくかぜなど)
        • 扁桃腺炎
        • 口内炎
        • 副鼻腔炎
        • 鼻中隔湾曲症による鼻づまり

        風邪や花粉症、中耳炎など誰もが経験したことのある身近な病気が多いのが特徴です。
        クリニックによっては、日帰り手術に対応している施設もあります。

        (2). 病棟で診療している主な疾患

        耳鼻科病棟では以下の疾患を診療しています。

        • 慢性中耳炎
        • 真珠腫性中耳炎
        • 慢性副鼻腔炎
        • 突発性難聴
        • メニエール病
        • 扁桃腺炎
        • 顔面神経麻痺
        • 咽頭がん
        • 喉頭がん
        • 口腔がん
        • 上顎がん
        • 聴神経腫瘍 など

        中耳炎や突発性難聴、メニエール病はクリニックでも対応できますが、手術や継続的な点滴が必要な場合は、病棟でしか診療できません。

        また、頭頚部のがんや腫瘍など、手術や抗がん剤を使用した化学療法、放射線治療が必要なものも診療しています。

        口腔がんや聴神経腫瘍などは、口腔外科や脳神経外科といった他科と 共同で治療にあたることもあります。

        2. 耳鼻科の看護師の気になる仕事内容!クリニックと病棟に分けて紹介

        ここでは、耳鼻科看護師がおこなう仕事内容について、クリニックと病棟に分けて詳しく解説していきます。

        2-1. 耳鼻科クリニックの看護師の仕事内容

        耳鼻科クリニックの看護師の仕事は以下になります。

        クリニックの看護師の仕事は、診療や検査の補助、物品の管理などが多く、患者さんに直接看護するというよりは、医師の業務の補助的な役割が強いのが特徴です。

        それでは、1つずつ詳しく見ていきましょう。

        (1). 医師の診療の補助

        1つ目は、医師の診療の補助です。

        診察がスムーズにいくように、物品を準備して渡したり、患者さんの誘導をしたりします。

        耳鼻科は小さな子どもが風邪や中耳炎のため来院することも多く、子どもが診察中に動かないように頭や身体を支えることもあります。

        日帰り手術をおこなっている病院では、手術室看護師のように器械出しや介助をおこなうこともあります。

        (2). 聴力検査

        2つ目は、聴力検査です。

        耳鼻科では、患者さんの耳の聞こえづらさの原因がどこにあるのか、診察の前後で検査をする必要があります。

        聴力検査の種類は複数あり、それぞれ使う機器も異なります。

        (3). ネブライザーなど医療機器の使い方の指導

        3つ目は、患者さんにネブライザー(吸入器)など医療機器の使い方の説明と指導をおこなうことです。

        診察後にネブライザーの場所まで案内し、機器のセッティングと使い方の説明をします。また、鼻づまりがある患者さんに対して自宅で使う鼻洗浄の器具の取り扱い方を伝えることもあります。

        (4). 注射や採血

        4つ目は注射や採血です。

        他のクリニックと同様に、耳鼻科クリニックの看護師も採血や注射をおこないます。

        注射は、突発性難聴に対して通院でステロイド剤の点滴ができる場合などにおこないます。

        (5). 薬や物品の発注

        5つ目は、薬や物品の発注です。

        クリニックは少人数で回していることが多く薬や物品の発注、在庫管理を看護師がおこなう場合もあります。

        また、総合病院などと違い物品が潤沢に揃っている訳ではない施設もあるので、隙間時間を使って綿球を作るなどすることもあります。

        (6). 医療機器の洗浄・滅菌作業

        6つ目は、医療機器の洗浄・滅菌作業です。

        使用後の医療機器の管理も看護師の仕事となります。

        滅菌作業は業者委託している場合もありますが、クリニック内でオートクレーブで滅菌していることもあります。

        2-2. 耳鼻科病棟の看護師の仕事内容

        耳鼻科病棟看護師の仕事内容は以下になります。

        クリニックは医師の診療の介助がメインでしたが、耳鼻科病棟の看護師の場合は患者さんの日常生活の援助が主な仕事となります。

        それでは、1つずつ詳しくみていきましょう。

        (1). 周手術期にある患者さんの看護と日常生活の援助

        1つ目は、周手術期にある患者さんの看護です。

        耳鼻科病棟には、中耳炎や副鼻腔炎、扁桃腺炎でも手術が必要な患者さんが入院します。

        これらの多くはクリニカルパスを使用しての治療となり、 1週間程度で退院していく患者さんが多いのが特徴です。

        耳鼻科病棟の看護師は、術前のオリエンテーションや出棟前の点滴から手術後のバイタルサインの管理、患者さんの苦痛の軽減のための与薬などをおこないます。

        短時間で終わる手術が多いため、手術患者が多い日はオペ出しと術後の処置に追われることもあります。

        病棟ならではの仕事も多いです。

        • 慢性中耳炎や真珠腫性中耳炎など耳の手術
          …トイレ歩行の介助(術後に吐き気やふらつきが出やすい)をしたり、制吐剤の投与をしたりすることで苦痛の軽減を図る。
        • 慢性副鼻腔炎の術後
          …解熱鎮痛剤を患者さんの希望に合わせて与薬する(頭痛や発熱が起きることもあるため)
        • 扁桃腺摘出など喉の手術
          …食事量や本人の希望に合わせて食形態の調節を行う。(術後に喉の痛みで食事が思うように食べられないこともあるため)
        • 口腔内・咽頭・喉頭がんの摘出など食事・発声に関わる部位の手術
          …気管切開カニューレのケア、経鼻経管栄養の投与

        また、短期間で退院できる手術もあれば、聴神経腫瘍やがんといった入院が長期に及ぶものもあります。

        耳鼻科で手術をおこなう部位は、発音・発声・嚥下にかかわる場所で、患者さんのQOLに大きな影響を及ぼします。

        疾患によって思うように発声・発音ができなくなったり、食べたいものが食べられなくなったりする患者さんの辛い気持ちに寄り添い、QOLを少しでも高められるように援助していくのも看護師の重要な役割です。

        (2). 突発性難聴やメニエール病の患者さんの点滴管理や日常生活の援助

        2つ目は、突発性難聴やメニエール病の患者さんの点滴管理や日常生活の援助です。

        これらの疾患は外来やクリニックで診療することもありますが、通院での治療が難しい場合は入院して点滴治療を受けることがあります。

        耳鼻科病棟の看護師は、これらの疾患を持つ患者さんの点滴管理や日常生活の援助もおこなっています。疾患によってふらつき・めまい・ふらつきが出ることも多く、転倒に注意しながら患者さんが安全・安楽に入院生活がおくれるように支援していきます。

        吐き気で食事が思うように取れない患者さんに対しての与薬や食形態の変更や食事介助も看護師の役割です。

        (3). 頭頚部がんの化学療法を円滑に進めるための看護、日常生活の援助

        3つ目は、頭頚部がんの化学療法を円滑に進めるための看護と日常生活の援助です。

        耳鼻科の病棟には、がん患者さんも多く入院します。

        中には手術だけでなく、抗がん剤を使った化学療法や放射線療法をおこなう患者さんもおり、看護師は、化学療法の点滴管理や副作用への対処、日常生活の援助をおこないます。

        化学療法中の患者さんは、抗がん剤とハイドレーションのための点滴、制吐剤の点滴など1日におこなう点滴の本数が多く、正確な時間管理が求められます。

        抗がん剤を使用することによる副作用としての吐き気・嘔吐の出現や腎機能の悪化による浮腫、感染リスクの上昇などもあります。放射線療法を併用している患者さんでは、咽頭・喉頭に照射することによって口内炎・嗄声・味覚障害に苦しむ方もいました。

        これらの副作用による苦痛の軽減や、患者さんの身体症状と血液データをアセスメントして医師に報告もしていきます。

        また、化学療法や放射線療法をおこなう患者さんは長期の入院となることも多く、副作用の多さもあり身体的・精神的に大きな苦痛を伴います。

        患者さんの辛い気持ちに寄り添い、支えるのも病棟看護師の大きな役割です。

        筆者の経験

        筆者が勤務していた病棟は、化学療法をおこなう患者さんが多く、吐き気や口内炎・嗄声・味覚障害に苦しむ患者さんが多かったことを覚えています。
        治療期間も長く、効果が目に見えてわかる治療ではないため「もうやめたい。」と辛い心情を話される方も少なくありませんでした。
        副作用に苦しみながら治療を続ける患者さんを支えていくことは、看護師としても心苦しい思いをする時もあります。
        しかし、長い治療を終えて退院していく患者さんに「看護師さんたちのおかげで頑張れた」とお礼を言われた時はとてもうれしく看護師としてのやりがいを感じられました。
        耳鼻科でおこなう化学療法は、食事や会話などの楽しみに直接影響するため、患者さんも辛い思いをしています。
        医療の力で苦痛を直接的に軽減するだけでなく、患者さんの精神的な支えも看護師としての重要な役割なのだと実感させられました。

        ここまでのまとめ

        • 耳鼻科は首から上の部位を幅広く診療している
        • クリニックでの仕事は、医師の診療の補助や医療機器の操作がメイン
        • 病棟での仕事は、患者さんの日常生活の援助がメイン

        風邪や中耳炎、手術から化学療法まで幅広い症例を経験できる耳鼻科で「働いてみたい!」と思う方もいるのではないでしょうか。

        仕事内容は理解できたけれど、実際の働き方のイメージがわかない人もいると思います。

        そこで、次章では耳鼻科看護師のメリット・デメリットを説明していきます。

        3. 耳鼻科看護師に転職するメリット・デメリット

        ここでは、耳鼻科看護師に転職するメリット・デメリットをクリニックと病棟に分けて解説していきます。

        3-1. 耳鼻科クリニック看護師のメリット3つ

        ここでは耳鼻科クリニック看護師のメリット3つについて解説していきます。

        (1). 専門機器の取り扱いに詳しくなる

        1つ目は、専門機器の取り扱いに詳しくなることです。

        耳鼻科クリニックは医師の診療の介助をする場面や検査も多く、専門的な医療機器を多く扱います。

        自分で機器を取り扱い検査や処置の介助をすることで、より患者さんの疾患や症状に詳しくなることができます。

        (2). 身近な病気に対する知識や対処法が身につく

        2つ目は、身近な病気に対する知識や対処法が身につくことです。

        耳鼻科クリニックには、風邪や花粉症、アレルギー、鼻出血、中耳炎など生活に身近な疾患を持った患者さんが多く来院します。

        これらの患者さんの処置や介助に入ることで、知識や対処法が身につき日常生活にも役立てることができます。

        (3). 夜勤がなく規則正しい生活ができる

        3つ目は、夜勤がなく規則正しい生活ができることです。

        これは、入院施設のないクリニック全般に言えることですが、クリニックの場合は祝日と日曜日や年末年始が休みの場合も多いので、家族との時間も確保でき、生活リズムを崩すことなく仕事ができます。

        3-2. 耳鼻科クリニック看護師のデメリット3つ

        ここでは耳鼻科クリニック看護師のデメリットについて解説していきます。

        (1). 検査や機械の種類が多く、覚えるのが大変

        1つ目は、検査や機械の種類が多く、覚えるのが大変ということです。

        耳鼻科に行ったことがある方なら見たことがあると思いますが、診察室には可動式の診察椅子の隣に診療ユニットがついています。

        診療ユニット

        出典:にしおぎ耳鼻科クリニック

        実は、このユニットについている機器だけでも

        • 吸引器
        • スプレー
        • 耳鏡
        • 鼻鏡
        • 麦粒鉗子
        • 耳垢鉗子
        • 舌鉗子
        • 顕微鏡

        など多様にあり、すべての機器の取り扱い方を覚える必要があります。

        診察をスムーズに進めるためには使い方だけでなく、医師が次に使う機器を予測して準備する必要があり、慣れないうちは苦労するでしょう。

        また、聴力検査1つをとっても複数の種類があり、看護師が患者さんに検査方法や目的を説明する場面もあるため、ただ機器を扱えるだけでなく検査結果の目的や見方などきちんとした知識が求められます。

        (2). 繁忙期と閑散期の差が激しい。繁忙期は定時に帰れないことも

        2つ目は、繁忙期と閑散期の差が激しく、繁忙期は定時に帰れないこともあります。

        耳鼻科は数ある診療科の中でも、繁忙期と閑散期の差が激しいのが特徴です。

        花粉症や風邪が流行する秋から春にかけてが繁忙期で、春の終わりから夏は閑散期と言われています。

        繁忙期は患者さんの数が多く定時で帰れないこともあるので、クリニックに転職する場合は残業の有無や繁忙期の忙しさを確認しておくとよいでしょう。

        (3). 子どもの患者さんが多く、対応に苦労することも

        3つ目は、子どもの患者さんが多く、対応に苦労することもあるという点です。

        子どもは風邪を引きやすく、鼻を上手くかめないことで中耳炎に移行することもよくあります。

        自宅ではなかなか上手く取れない鼻水を吸ってもらったり、気管支炎のため吸入に来たりすることも多いのです。耳や鼻、口腔内の診察や処置を嫌がる子どもは多く、泣いてしまったり暴れてしまう子も少なくありません。

        クリニックの看護師は、子どもの親とともに医師が診察しやすいように身体を固定したり、子どもをあやしたりすることも多いので、子どもが苦手な方や扱いに慣れていない方は苦労することもあるでしょう。

        3-3. 耳鼻科病棟看護師のメリット

        ここでは、耳鼻科病棟看護師のメリット2つについて解説していきます。

        (1). 周手術期看護から化学療法まで幅広い知識・技術が身につく

        1つ目は、周手術期看護から化学療法まで幅広い知識・技術が身につくことです。

        耳鼻科病棟の場合は、クリニックよりも対応している疾患が幅広く、入院も短期から長期に及ぶものまで多様にあります。

        短期間で身体に変化が見られやすく注意が必要な周手術期看護から苦痛の軽減を図りながら患者さんを支える化学療法まで、病棟看護師に必要な知識や技術がしっかり身につきます。

        (2). 自立度が高い患者さんが多い

        2つ目は、自立度が高い患者さんが多いことです。

        耳鼻科病棟は、クリニカルパスの手術も多く術後の患者さんも早期離床できるケースが多いため、自立度が比較的高いのです。

        排泄ケアや体位交換が常時必要な介護度の高い患者さんも少ないので、他の科と比較すると身体的な負担が少ないのはメリットといえるでしょう。

        3-4. 耳鼻科病棟看護師のデメリット

        ここでは、 耳鼻科病棟看護師のデメリット2つについて解説していきます。

        (1). 外科や内科と比べると手技や知識を他科に応用することが難しい

        1つ目は、外科や内科と比べると手技や知識を他科に応用することが難しいということです。

        メリットの項目で、周手術期看護や化学療法など病棟看護師として必要な知識・技術は取得できると挙げましたが、やはり外科や内科と比べると応用できる手技や知識が限られてしまいます。

        また、自立している患者さんが多いのもメリットではありますが、排泄ケアや吸引、食事介助など、全介助が必要な患者さんを担当するよりは、習得できる看護技術が少なくなってしまいます。

        (2). 短時間で終わる手術も多くスピード感のある対応を求められる

        2つ目は、短時間で終わる手術も多くスピード感がある対応を求められることです。

        耳鼻科病棟は、短時間で終わる手術も多く、患者さんがオペ出しから2、3時間で病棟に帰ってくることもあります。

        手術患者さんが多い日だと、1日何件もオペ出しと術後管理をおこなわなければなりません。患者さんが手術から帰ってくる時間が重なってしまうと慌ただしくなり、対応にスピード感を求められます。

        クリニカルパスでの入院が多いため、ルーティンに慣れてしまえば楽に感じる場合もありますが、転職したてや新人のうちはその慌ただしさに疲れてしまうこともあります。

        4. こんな人がおすすめ!耳鼻科の看護師に向いている人の特徴3つ

        ここでは、耳鼻科の看護師に向いている人の特徴3つを解説していきます。

        4-1. コミュニケーション能力が高い人

        1つ目は、コミュニケーション能力が高い人です。

        コミュニケーション能力どの領域の看護師にも求められますが、耳鼻科では特にその傾向が強くなります。

        疾患によって発声・発音が上手くできなかったり、聞こえづらかったりする人も多く、上手くコミュニケーションを取れないことにもどかしさや辛さを感じている患者さんもいるからです。

        耳鼻科の看護師は、こうした患者さんの思いを汲み取りながら、時に筆談やツールを使ってコミュニケーションを取っていく能力が求められます。

        筆者の経験

        新人時代に担当した患者さんで、一時的に気管切開をおこない発声ができなくなった方がいました。
        当時は会話以外でコミュニケーションに慣れておらず、患者さんの希望や思いを上手く汲み取れずに、もどかしい思いをさせてしまったり、怒らせてしまったりすることもありました。
        先輩看護師に、患者さんのジェスチャーや表情を読み取ることや今の患者さんの病状からどんな苦痛があり何をしてほしいか想像することを教えてもらい、徐々に発声ができない患者さんとコミュニケーションが取れるようになっていきました。
        このように、耳鼻科の看護師には会話や筆談だけでなく様々な手法を用いたコミュニケーション能力や患者さんの辛い思いを汲み取る力が求められる場面があるのです。

        4-2. 子どもと接することが得意な人

        2つ目は、子どもと接することが得意な人です。

        これは耳鼻科クリニックの場合に当てはまりますが、処置に不安のある子どもをあやしたり、安心させてあげられるような対応が求められます。

        子育て経験のある人や小児科経験のある人など、子どもの扱いになれている人は耳鼻科の看護師に向いているでしょう。

        4-3. スピード感をもってテキパキと動ける人

        3つ目は、スピード感をもってテキパキと動ける人です。

        クリニックの場合は、繁忙期に多くの患者さんをスムーズに診察できるような介助・誘導が必要となります。

        病棟の場合は、手術患者さんが多い日でもスムーズにオペ出しと術後管理ができるスピード感が必要です。

        5. まとめ

        今回は、耳鼻科看護師の仕事内容について解説しました。

        耳鼻科は幅広い領域の疾患に対応する診療科で、身近な病気から周手術期看護、がん看護まで学べる領域です。

        クリニックか病棟かによっても患者さんや仕事内容が異なりますが、自分の興味ややりたい看護に合っていると感じたのなら、耳鼻科の看護師への転職もキャリアの選択肢に入れてみてください。

        後悔しないために!病棟看護師に転職する前に知るべき全知識

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        現在、看護師の人手不足は深刻化しており、今後もその傾向は続くと予想されています。看護師2年目であっても、転職するの不可能ではありません。

        しかし、転職自体できたとしても、必ずしも希望通りの職場で働けるとは限りません。

        初めての転職になると思いますので、看護師特有の転職事情を知らないまま行動してしまうと、「転職する前の方がむしろ良かったかも」という事態もあり得ます。

        そこでこの記事では、看護師として転職経験のある私が、看護師2年目の転職を成功させるために必要な情報を、以下の流れでご紹介します。

        最後まで読めば、看護師2年目ならではの転職を成功させるノウハウがわかるでしょう。

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        看護師2年目が転職を考える理由5選&体験談

        看護師2年目が転職を考える理由と体験談

        実は、看護師2年目でも転職を考える人は珍しくありません。

        看護師を含めた医療・福祉の分野での2年目の離職率は、短大・専門卒で10.5%です。

        看護師全体の離職率11.5%(参考:2020 年 病院看護実態調査 報告書と同水準であり、要するに、2年目だから転職する人の割合が低いというわけではないようです。

        2年目看護師離職率

        全世代の離職率は11.5%。2年目だからといってほとんど違いはない

        厚生労働省:新規学卒者の離職状況をもとに作成

        では、看護師2年目は、どのようなタイミングで転職を考えるのでしょうか。具体的には、以下の5つになります。

        順を追って解説します。

        仕事のできなさを痛感した

        看護師2年目になると新人の頃と違い、基礎的なことはできて当たり前という目で見られますが、看護師としての経験はまだ浅いのでできないことも多く、「もう2年目なのに、自分は仕事ができない」と感じてしまう方は多いです。

        口コミ・評判

        匿名 さん(23歳)
        看護師2年目になったのに、いまだに毎日怒られます。
        新人の時は、「怒られても、負けるもんか!」と頑張ってこれたんですが、最近、後輩の目の前で先輩に怒られてしまい、心が折れてしまいました。
        同期は皆、先輩といい関係を築けているのに、なぜ僕だけ…と理不尽に感じてしまうこともあります。

        口コミ・評判

        匿名 さん(33歳)
        一般職を経て看護師に転職したせいか、年下の同期よりも、吸収するスピードが遅いと感じてしまうことがあります。
        2年目になり、後輩ができましたが、やっぱりできるようになるのが早い。いつか追い抜かれるんじゃないかとヒヤヒヤする毎日に、疲れを感じています。

        この方々のように、身近な同期や後輩と比較をして「仕事ができない」と悩む方もいるでしょう。

        成長には個人差があるので、他人と比べるものではありませんが、自分に自信が持てないと、どうしても比較してしまいますよね。日々、周囲と自分を比べていった結果、どんどんネガティブな思考に陥ってしまう方も多いです。

        看護師が向いていないと感じた

        「看護師に向いてない」というのも、2年目看護師によくある悩みです。

        口コミ・評判

        匿名 さん(21歳)
        新人の頃は先輩の言うとおりに動いていましたが、2年目になると、そういう訳にはいきません。
        急変があれば、自分で予測して迅速に対応する必要があります。
        ある時、急変対応でスムーズに動けず、師長さんから「もう新人じゃないんだよ!」と怒られたことがあります。
        周りの先輩はフォローしてくれましたが、自分が情けなくて、隠れて泣いてしまいました。

        口コミ・評判

        匿名 さん(24歳)
        先輩方は新人さんの指導につきっきりで、新人さんが夜勤に入れない春~夏は、ほかのメンバーで夜勤を回さなくちゃいけません。
        うちの病棟は看護師も少ないので、2年目になってから夜勤の回数が増え、1カ月のほとんどが夜勤の月もあります。時間内に終われず、夜勤なのにお昼まで残ってることも多くなり、疲れがとれません。

        看護師2年目になり、ある程度業務に慣れてくると、今まで任されなかった仕事を振られることもあるでしょう。先輩が新人指導にあたるため、代わりに重病患者を受け持つ機会が増えたり、急患対応を任されたり、夜勤に入る回数が増えた方も多いはずです。

        それだけではなく、勉強会の開催や研修参加、委員会活動などに関わる機会も増え、これまで以上に忙しいと感じてしまいますよね。

        真面目な人ほど、こうした状況でも手が抜けず、すべてをこなそうとして、だんだんと疲弊してしまい、「うまくできない」「看護師に向いてないのかな」と悩んでしまう方もいるのです。

        負担が大きくなれば、前向きに考えることが難しくなってしまいます。「2年目になっただから、一人でがんばらなきゃ!」と思うあまり、先輩に頼れなくなってしまうことも、追い詰められる原因と言えます。

        職場の人間関係に疲れた

        理不尽なイジメやハラスメントが横行している職場にいると、居心地の悪さを感じますよね。

        明らかなイジメやハラスメントは無くても、女性特有の人間関係の難しさを感じたり、牽制し合う先輩の姿を見て「仕事行きたくない」と感じる方は多いものです。

        人間関係のストレスから、体調不良を引き起こしてしまう方もいます。

        口コミ・評判

        匿名 さん(23歳)
        新卒の頃、初日にナチュラルメイクをして出勤したら、「お化粧をする余裕があるのね」と声をかけられ、そこからイジメのような対応が始まりました。同期はノーメイクの子ばかりで、私だけ目立ってしまったことが原因でした。
        フォローしてくれる先輩もいますが、意地悪な先輩はベテランなので、誰も直接注意できない状況で辛いです。
        2年目になったら収まるかな…と期待していましたが、私の下に後輩は入らず、今もイジメは続いています。他の先輩には申し訳ないですが、近々退職をしようかと思っています。

        イジメやハラスメントは耐える必要はなく、たとえどんな原因があろうとも、許されるべきではありません。

        ただ、信頼できる先輩や師長に相談しても効果が期待できないことも多く、その場合仕事を続けることは難しくなってしまうこともあります。

        ほかに興味のある分野が見つかった

        看護師2年目になると、視野が広がり、今の仕事に疑問を感じている方もいるかもしれません。

        例えば、既存のケアに疑問を感じたり、自分の看護観に反する仕事にジレンマを感じてしまう時もあるでしょう。

        その結果、「もっと〇〇したい」「〇〇の分野に挑戦してみたい」という思いから、転職を検討する方もいます。

        口コミ・評判

        匿名 さん(33歳)
        看護学生の頃は、急性期でバリバリ働く看護師がカッコいいと思っていたので、急性期の診療科に配属された時は、嬉しかったです。
        でも、毎日業務に追われ、患者さんと目を見て話す余裕がないことが嫌で、転職を考えています。
        看護師として経験を積むなら、急性期は近道だと思いますが、僕には、患者さんとゆっくり関われる科のほうが合っているのかもしれません。

        働いている内に、目標や看護観が変わることは、よくあることです。

        こうした変化を、成長の一環として捉えることができれば、転職は前向きなステップアップといえるでしょう。

        結婚や妊娠などのライフイベントが発生した

        看護師2年目の方のなかには、キャリアを積むよりも、結婚をしたいとお考えの方もいるかもしれません。

        看護師には資格があるので、結婚などのライフイベントがあったとしても、転職や復職は難しくありません。

        しかし、「2年目なのに、結婚が理由で辞めていいのかな」と不安を感じ、転職を躊躇してしまう方もいるようです。

        口コミ・評判

        匿名 さん(24歳)
        年上の人と付き合っていて、転勤をきっかけにプロポーズされました。
        それ自体は嬉しかったのですが、結婚が理由で退職してしまうと、お世話になった先輩方に申し訳なく、返事に迷っています。

        結婚・妊娠・出産などのライフイベントは、思いがけないタイミングで訪れます。

        本来であれば、喜ばしいことでも、キャリア2年目となると苦しい決断になってしまうこともあるようです。

        看護師2年目が転職する4つのメリット

        看護師2年目が転職するメリット

        ここからは看護師2年目が転職する4つのメリットを解説します。

        転職活動を始めるかどうかの判断材料として、看護師2年目で転職するメリットを確認していきましょう。

        中途ではなく第二新卒枠で転職できる

        看護師2年目が転職する際は、即戦力としての中途採用ではなく、新人として見られている第二新卒枠で転職できるのが特徴です。この第二新卒枠であれば、新しい職場での研修や教育制度を受けられて看護師の基礎を培えるでしょう

        2年目の看護師は一定の業界経験はあるものの、まだまだ習得すべきスキルや能力があります。第二新卒として転職して看護師の基礎スキルを学べるのは、2年目で転職するメリットといえるでしょう。

        採用面接ではポテンシャルを評価してもらえる

        看護師2年目で第二新卒として転職する際は、これまでの実績やスキルも一部見られていますが、それよりも将来的な成長やポテンシャルが重視されています。具体的なスキルよりも、どれだけ成長意欲があって新しい環境や業務に適応していけそうかという点が面接官の評価ポイントです。

        さらに、ポテンシャルが見られている第二新卒枠では、未経験の業界や分野への転職も可能。あなたが今の分野とは違う新しい仕事に就きたいと思っているなら、挑戦すれば実現する可能性もあるでしょう。

        仕事の先入観がなく新しい職場に適応しやすい

        看護師2年目ではまだ職場や仕事の固定概念が形成されにくい段階なので、新しい職場環境や仕事のスタイルに柔軟に適応しやすいです。

        働き始めてから年数がたてばたつほど、「患者さんに対してはこのように接するべきだ」「先輩にはこう話しかけるべきだ」などと仕事の考え方が固まる傾向にあります。

        まだ仕事の先入観がない2年目で転職すれば、次の職場のルールや雰囲気もスムーズに受け入れられるでしょう。

        新人として扱われるので上司や同僚に質問しやすい

        2年の看護師の経験があるものの、新しい職場では新人としてスタートするのが一般的です。つまり仕事でわからないことがあれば、上司や同僚に気兼ねなく質問できるということです。

        中途採用枠で入社すると、周りから即戦力として見られているので業務の質問をすると「そんなことも知らないの?」と思われてしまうかもしれません。

        一方、新人として扱われる看護師2年目なら、先輩や同僚に積極的に仕事の質問をおこなえます。この会話をきっかけに職場の良好な人間関係を築ける可能性もあるので、看護師2年目で転職したら新人として見られるのは大きなメリットといえます。

        看護師2年目が転職する4つのデメリット

        看護師2年目が転職するデメリット

        ここからは、看護師2年目が転職する4つのデメリットを解説します。

        転職してから後悔しないためにも、看護師2年目で転職するデメリットを押さえておきましょう。

        採用担当者が転職理由を気にする

        転職理由は、ほとんどの採用担当者が気にするポイントの一つです。

        面接でも、「なぜ、2年目で転職を決めましたか?」「前の職場を辞めた理由はなんですか?」など、転職に至った経緯をくわしく聞かれるでしょう。

        その目的は、すぐに仕事を辞めないかどうかを見極めるためです。

        採用担当者は、採用にかかる費用や人材育成にかかる労力・時間などのコストの観点から、早期離職の可能性が高い人を採用するわけにはいきません。

        特に、看護師2年目は、早期離職のリスクが高いと評価されやすく、採用担当者も慎重になります。

        これらのことから、転職理由は、重視すべきポイントといえるでしょう。

        経験の浅さがネックになる

        看護師2年目の転職では、経験の浅さがネックになりやすいです。

        一般的に、看護師が一人前になるには、基本的なケアの習得にくわえ、リーダー業務やプリセプターなどの経験が必要です。

        しかし、看護師2年目だと、リーダー業務やプリセプターの経験はおろか、基本的なケアの習得が十分といえないケースもあるでしょう。

        そのため、採用担当者は「どの程度のスキルがあるのか」「フォローや教育は必要か」といった質問をして、経験を確認しようとするのです。

        また、訪問看護師のように、1人で判断しケアを行う仕事ではスキル不足と判断され、採用してもらえないこともあります。

        厳しいようですが、経験年数によって、転職の選択肢が狭まるケースは、現実としてありえるのです。

        正しいキャリアを選べるだけの経験がない

        2年目というタイミングでは、正しいキャリアを選べない可能性があります。

        例えば、仕事のできなさを理由に転職を考える場合でも、

        • 診療科・部署の仕事内容に対して適性がない
        • 看護師という仕事自体にやりがいが感じられない
        • 教育体制が整っていない
        • 人間関係の悪さがスキルアップを妨げている

          などの可能性があげられますが、これを2年目のキャリアで正しく判断するのは難しいでしょう。仮に診療科が合っていないとして、「じゃあ自分はどこが向いているか」を見極めるのも至難の業です。

          このため、次の転職先もなんとなくで選んでしまい、キャリアにプラスにならない選択になってしまう可能性もあります。

          転職後もハードな働き方になる可能性が高い

          実際に看護師2年目で転職できた場合でも、すぐに理想通りの働き方ができるとは限りません。

          例えば、以下のような状況が考えられます。

          • また一から覚え直さなくてはいけない
          • 周りの反応が気になる
          • 即戦力を期待されて、プレッシャーになる

            また一から覚え直さなくてはいけない

            当然のことですが、職場が変われば、1から覚え直さなくてはならないことが沢山あります。

            たとえば、使用頻度の高い薬剤、物品の場所や使用方法、患者さんの疾患や治療方針、ケアの方法などに違いがあり、転職直後は戸惑いを隠せない方も多くいます。

            また、看護師2年目が転職しても、新卒ではないのでプリセプターがつかないことも多いです。

            そのため、自ら行動しないといつまでも仕事がわからないままになってしまうでしょう。

            周りの反応が気になる

            看護師2年目で転職すると、好奇の目で見られることがあります。

            残念ですが、看護師2年目の転職を肯定的に捉える人は、少ないのです。

            実際に、「また、すぐに辞めるんじゃないか」と噂されたり、「仕事できないのでは?」と根拠のないレッテルを貼られた方もいます。

            もちろん、あなたの仕事ぶりを見れば、周囲の評価はすぐに変わるので、気にする必要はありません。ただ始めのうちは周囲の反応が気になりやすいことは知っておくべきでしょう。

            即戦力を期待されて、プレッシャーになる

            大規模の病院から転職したり、ICU・救急などの経験者が転職すると、即戦力を期待されやすいです。

            そもそも、働きやすい環境を求めて転職をしたはずなのに、自らを追い込んでしまうのは本末転倒です。誰でも、仕事に慣れるまでは時間が必要なので、気負うことなく一から学んでいければ問題ありません。

            しかし、期待に応えようとするあまり、プレッシャーを感じてしまうと、挫折した時に立ち上がれなくなってしまいます。

            看護師2年目で退職する前に今の職場でできる5つのこと

            看護師2年目が転職する前に今の職場でできること

            転職を視野に入れつつも、「今の職場を続けたい」「転職以外の方法はないのかな?」と考えている方もいますよね。

            この章では、今の職場を続けたいと希望する方に向け、5つの対処法のご提案をいたします。

            まずは休息をとり睡眠と食事に気をつけてみる

            なによりも優先していただきたいことが、休息をとることです。

            慢性的な睡眠不足、食生活の乱れは、正常な判断力の妨げになってしまいます。まずは、1日7~8時間以上の睡眠、バランスの取れた温かい食事の摂取を心がけましょう。

            眠たい時に寝る、食べたいものを食べるなど、基本的欲求を満たすことに、専念しましょう。

            頼りになる先輩や同期に相談してみる

            次に、頼りになる先輩や同期に、悩みを打ち明けたり、相談してみましょう。

            同じ職場内に相談できる相手がいるだけで、精神的に楽になれるはずです。また、相談することで、具体的な解決策が浮かんでくるかもしれません。

            悩みは一人で抱え込まず、相談する勇気を持ちましょう。

            初心を振り返り勉強してみる

            初心にかえり、勉強をすることで、自信が持てるようになります。

            この方法は、勉強不足のせいで自信が持てず、職場内で居心地の悪さを感じている方に有効です。

            基礎看護技術、解剖生理、疾患、治療、ケアなどの勉強を行った結果、看護師としての自信に繋がることもあるでしょう。

            長期的に続けられるように、自分に合った方法で学びを深めていきましょう。

            興味のある分野の研修に参加してみる

            興味のある分野があれば、研修に参加してみるのもおすすめです。

            気になる研修に参加することで、知識が得られるだけでなく、人脈や見聞を広げられます。

            看護師向けのスキルアップ研修は、実際に会場で行われるものだけでなく、オンラインで実施されるものもあります。

            たとえば、日本看護協会主催でもさまざまな研修が行われているので、気になる方はこちらをチェックしてみてください。

            働き方について師長や上司に相談してみる

            結婚や家庭の事情で現在の働き方が難しいと感じている方は、師長や上司に相談をしてみましょう。

            場合によっては、勤務形態の変更や、部署移動などの措置がとられ、転職せずに働き続けることができるかもしれません。

            職場の状況によって、必ずしも希望通りの働き方ができるとは限りませんが、働き方で悩まれている方は、一度相談してみると良いでしょう。

            看護師2年目で転職したほうがいい3つのタイプ

            看護師2年目で転職したほうがいいタイプ

            ここからは、看護師2年目で転職したほうがいい3つのタイプを解説します。

            転職したほうがいいタイプに当てはまっていないか、一つずつチェックしてみてください。

            職場の労働環境が悪い

            職場の労働環境が悪いと感じているなら、早めに転職することをおすすめします。

            たとえば、以下のような労働環境だと、体調不良や医療ミスを招く可能性が高いため、危険です。

            • 夜勤の回数が多い(72時間ルールが守られていない)
            • 勤務間インターバルが十分ではない
            • 始業前や終業後の時間外勤務が当たり前になっている
            • 人手不足による業務負荷が大きい
            • 経験に見合っていない仕事や業務量を任される

            2020年以降、新型コロナウイルスの流行により、看護師の人手不足が社会問題となっています。

            とくに、流行拡大している地域では、看護師の労働環境は過酷な状況が続いているでしょう。

            働き続けることに限界を感じているなら、転職を検討したほうが、身のためといえます。

            人間関係に改善の見込みがない

            人間関係に改善の見込みがない場合も、転職を検討すべきです。

            とくに、理不尽なイジメやハラスメントが横行している環境にいると、精神的に追い詰められてしまうため、環境を変えたほうが良いです。

            毅然とした態度で立ち向かい、解決を図るのも一つの選択肢ですが、対応に苦慮する場合は、早めに転職したほうが、英断といえるでしょう。

            心や身体の不調を感じている

            心や身体の不調を感じているなら、なるべく早めに職場を離れたほうがよいです。

            看護師は夜勤などによる変則勤務にくわえて、責任の重さ、時間管理能力、臨機応変な対応力など、求められるものが多いため、ストレスが強い職業です。

            ストレス解消や気分転換ができないと、うつ病や精神疾患の発症リスクを高めてしまいます。

            自覚症状のある方は、心療内科や精神科などの専門医に診察してもらい、休職や転職などの措置を検討しましょう。

            また、自覚症状のない方も、『こころの耳:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト(厚生労働省)』に掲載されているストレスチェックを実施し、客観的に評価をすることが大切です。

            看護師2年目におすすめの転職先

            看護師2年目におすすめの転職先

            ここでは、看護師2年目におすすめの転職先をお伝えします。

            中規模以上の病院

            まず、看護師の経験を積みたい方におすすめなのが、中規模以上の病院です。

            大規模の病院と比べて、患者さんの重症度が高すぎず、ある程度の教育体制も整っているからです。

            しかし、診療科や救急医療の受け入れ体制によっては忙しいため、気になる病院があれば、しっかり情報収集を行ったうえで、転職活動を進めましょう。

            専門病院

            次に、興味のある分野や、挑戦したい看護が明確な方におすすめなのが、専門病院です。

            専門病院では、専門医が最先端の医療機器を用いて治療を行っているため、その分野の最新の技術や知識を学ぶことができます。

            また、認定看護師や専門看護師などの資格取得を支援する制度が整っている場合も多いので、今後のキャリアプランが固まっている方は、ぜひ検討してみてください。

            療養型の病院

            患者さんとゆっくり関わりたい方や、時間に余裕を持って働きたい方には、療養型の病院をおすすめします。

            療養型の病院(介護療養医療施設や療養型病院)では、介護度の高い高齢者に対して、医療ケア・介護ケア・リハビリテーションを提供します。

            病院でありながら、比較的時間に余裕のある働き方が可能になります。なお、介護療養型医療施設は2023年度末をもって、廃止になることが決定しています。

            代わりの施設として2018年から新設されたのが、『介護医療院』です。

            介護医療院は、医療ケアだけでなく、生活の場としての機能を有した施設であり、従来の療養型病院とは異なる機能を持っています。

            病院の外来勤務

            最後に、時間内で仕事を終わらせたい、規則的な生活リズムを保ちたい方には、病院の外来勤務をおすすめします。

            病院の外来勤務は、患者さんの診療をスムーズに行うことが重要なので、時間内に終わりやすいです。

            また、外来で診療できない重症の患者さんは、入院病棟に搬送するため、重症患者のケアにあたる機会が少なく、精神的負担も軽減できます。

            外来勤務は、復職を考えている看護師さんにもおすすめの勤務先なので、ぜひ選択肢の一つに入れてみてください。

            看護師2年目におすすめしない転職先

            看護師2年目におすすめしない転職先

            ここからは、看護師2年目におすすめしない転職先を紹介します。

            おすすめではない転職先を確認して、職場選びの参考にしてみてください。

            クリニック(診療所)

            クリニックは受付業務や電話対応など事務的要因があって人気がある職場です。しかし、緊急性のある対応が少なく、技術面の習得に欠ける環境でもあります。

            看護師2年目の時期は、仕事の基礎を学ぶ大切な時期。将来、「あのときに専門的な知識をもっと学べる職場に就けばよかった……」と後悔しないためにも、職場選びを慎重に進めていきましょう。

            美容クリニック

            美容クリニックの看護師は、病院と違って治療をサポートせずに、患者さんのカウンセリングや器具の管理などを担当することが多いです。そのため、基本的な看護スキルを身につけたい看護師2年目には、おすすめの職場とはいえません。

            また、一部の美容クリニックでは給与にインセンティブ制度が高く設定されており、成果を出さないといけないというプレッシャーに苦しむ可能性も…。

            美容クリニックで働きたいなら、病棟などで数年間働いて基礎的な看護業務を覚えてからのほうがキャリアの幅が広がるかもしれません。

            介護施設

            介護施設の看護師は、利用者である高齢の方の体調管理や緊急時対応などを担当します。しかし、施設によっては看護師の人数が少なくさまざまな業務を任されるときもあります。

            看護と介護の境界が曖昧になることが多く、看護師としてのスキルを活かすよりも日常のケアが中心となりかねません。

            そのため、看護技術を身につけるのに時間がかかってしまうので、看護師2年目には介護施設はおすすめしにくいです。

            介護施設で働きたいなら、まずは病棟で基本的な仕事を覚えてから介護施設に移るほうが活躍できるでしょう。

            看護師2年目が転職を成功させるための7つのコツ

            看護師2年目が転職を成功させるためのコツ

            看護師2年目の転職は難易度が高いことをお伝えしましたが、以下のコツを押さえて行動すれば、転職成功率を高められます。

            それでは、詳しく解説していきますね。

            転職する理由を明確にしておく

            まず、転職を決意したら、転職理由を明確にしましょう。

            なぜなら、転職理由をハッキリさせると、仕事をする上で大切にしたいことが明確になるからです。

            • ①「人間関係が悪くて、仕事に集中できない。転職したい」と考え、転職を決意するケース
              仕事上で大切にしたいこと:周囲との連携、意思疎通、チームワーク など
            • ②「忙しくて大変、もっと患者さんとゆっくり関わりたい」と考え、転職を決意するケース
              仕事上で大切にしたいこと:患者さんとの関わり、時間に余裕のある環境、業務量が適度であること など

            上記のように、転職理由を俯瞰して考えることができれば、仕事上の価値観や信念が明確になるので、転職先も探しやすくなります。

            同時に、面接対策にも繋がりますので、ここはしっかり行いましょう。

            自分の看護スキルを整理する

            次に、自分の看護スキルを整理し、できること・できないこと・未経験のことを明確にしましょう。

            病院によって教育体制が異なるため、看護師2年目でも、看護スキルには個人差があります。

            採血・点滴などの一般的な看護技術や、診療科ごとの専門的スキルなどから、できること・できないことをハッキリさせておくと、面接の時にも伝えやすくなります。

            看護師2年目、大学病院の小児科経験がある場合

            • できること:
              バイタルサインチェック、薬剤の準備・投与、経管栄養の準備・実施、カテーテル検査の準備・介助、看護計画の立案など
            • できないこと:
              採血や点滴の穿刺、呼吸器患者のケア、リーダー業務、プリセプター業務など

            看護スキルの整理は、ご自分の強みを発見するのにも役立ちます。

            どう整理していいかわからない場合は、日本看護協会ホームページの『新人看護師研修における到達目標』を参考にチェックしてみることをおすすめします。これは新人研修用のガイドラインですが、自身のキャリア到達度を測るものとして役立ちます。

            周囲に転職することをすぐ伝えない

            転職を決意しても、すぐに周囲に伝えないようにしましょう。

            転職を伝えるのは、転職先が決まったタイミングで問題ありません。

            先に「転職しようと思っている」と伝わってしまうと、様々なトラブルを生み出します。

            筆者の体験談になりますが、業務や受け持ち患者さんの引継ぎのため、転職を半年前に伝えた結果、

            • 一部のスタッフの態度が一変した
            • 夜勤の回数が急増した
            • 有給消化させてもらえないまま退職に至った

              という問題を経験しました。

              このことから、転職を決意したら、先に転職活動を始めることをおすすめしています。

              ただし、就業規則で「退職する3カ月前に、退職の意思を伝えること」と明記されている場合は、規則通りにしたほうが、トラブルを避けられます。

              その場合は、師長などの一部の上司に伝えるだけに留めておくと良いでしょう。

              看護観を見つめなおす

              転職を機に、看護観を見つめなおしましょう。

              看護観とは、看護師として働くうえでの価値観や信念のことで、個人によって正解は違ってきます。

              筆者の例ですが、患者さん一人一人に誠意を持って仕事をすることが重要と考えております。

              筆者が最初に勤めた病院には、ガンや難病の患者さんが多く、若くして命を落とされる方もいました。

              ターミナル期の患者さんや家族の看護にあたっている時は、自分の無力さを感じてしまうこともありましたが、だからこそ、看護師としてではなく、人として誠意を持って接したいと思い、現在も看護師を続けております。

              皆さんにも、看護師として仕事するうえでの価値観があるはずです。転職をきっかけに、看護観を見つめなおすと、理想の働き方のヒントが得られるでしょう。

              この機会に、ぜひ看護観を見つめ直してみてください。

              転職の軸を決めておく

              転職先選びでまずやるべきは、先に「転職の軸」を決めておくことです。

              転職の軸とは、「今回の転職で一番実現したい譲れない点」のことです。以下のような流れで考えていきます。

              転職の軸の考え方

              1. 理想の将来像をイメージする
                …5年後、10年後、どのような仕事・生活をしていたいか
              2. 現在の病院との差分を明らかにする
                …今の病院で5年、10年働いてその仕事・生活が実現できるか。できないなら、「なぜできないか」「どういう環境ならできるのか」を考える
              3. 理想を叶えるために一番大事な優先事項をピックアップする(※)
                …これが転職の軸になる

              ※例:年収、やりがい、ワークライフバランス、勤務地、規模、スキル、仕事の範囲、福利厚生、残業時間、チャレンジできる環境

              求人を探し始める前に、まず「これだけは必ず実現したい条件No1」を決めておきましょう。

              給与、勤務形態、夜勤の有無、立地、福利厚生、各種手当など、働くうえで譲れない条件を明らかにしておくと、転職後のギャップを最小限に留められます。

              在職中の職場の条件と比較したり、譲れない条件に優先順位をつけておくと、より転職先を探しやすくなるでしょう。

              教育体制が整っている職場を選ぶ

              看護師2年目が転職するなら、教育体制の整っている職場がおすすめです。

              たとえば、以下のような制度が整っていると、教育体制に力を入れている職場と言えるでしょう。

              • 中途採用者向けの研修が実施されている
              • 中途採用者向けにマニュアルがある
              • 中途採用者にもプリセプターがつく
              • PNS(パートナーシップ・ナーシング・システムのことで、2人の看護師がペアを組み、複数の患者のケアを行う制度)を導入し、サポートする体制がある

              すでに、看護師2年目の転職は「経験が浅い」と評価されやすいとお伝えていますが、職場によっては、「変な癖がついていない」「伸びしろがある」と、ポジティブな評価するところもあります。

              とくに、教育体制が整っている職場だと、第二新卒を積極的に採用している職場もあるので、ぜひチェックしてみてください。

              気になる病院があればホームページや口コミサイトでチェックする

              内部の事情や人間関係は、実際に働いてみないとわからないことも多いです。

              そんな時は、ナスコミカンゴトーク などの口コミサイトや、ホームページなどを使って、病院の雰囲気などをしっかり情報収集しましょう。

              もちろん匿名なので全てを鵜呑みにする必要はありませんが(ネガティブな内容ほど書き込まれやすい)、働きやすそうかを判断する基準の一つにはなります。

              しっかりと情報収集しておくと、転職後のイメージがつきやすくなるはずです。

              初めての転職なら「転職サイト」の活用がおすすめ

              初めての転職なら転職サイトの活用がおすすめ

              看護師求人探しの方法は、ハローワークや知人の紹介など様々ですが、2年目の転職はプロのサポートが受けられる「転職サイト」がおすすめです

              転職サイトは、希望に合った施設の求人を紹介してくれる転職支援サービスです。

              看護師転職サイトとは

              転職サイトに登録すると、求職者一人ひとりに担当者(キャリアアドバイザー)がつき、求人探しから選考対策までサポートしてくれます。

              転職サイトのサポート

              • キャリア相談
              • 求人紹介・提案
              • 履歴書や職務経歴書の添削
              • 面接対策
              • 面接日の調整
              • 給与交渉
              • 内定後のサポート(入社日の調整、年収の交渉、現職場への退職に関する相談)

              希望に合った病院求人をプロ目線で探して提案してくれる点は、非常に魅力的です。

              特に2年目の転職となると、そもそも応募可能な求人が見つからないことが多いです。また仮に求人があったとしても、書類・面接の段階で不採用になってしまうことも少なくないでしょう。

              ですが、転職サイトを利用すれば、キャリアアドバイザーに希望を伝えるだけで、あなたのニーズにマッチした求人を提案してくれ、さらに応募書類(履歴書・職務経歴書)の添削や、面接対策(どのように受け答えすれば良いかのアドバイス)などのサポートもしてくれます。

              病院側の納得できる2年目での転職理由や、自身のアピールポイントなども教えてくれるので、1年目での転職に関する不安を取り除くことができます。

              補足:連絡手段はメール・電話・LINEがメイン

              キャリアアドバイザーとの連絡手段は、メール・電話・LINEがメインです。対面でのやりとりは、2021年現在ほとんど行われていません。

              転職サイト利用者に話を伺うと、「メールやLINEなどテキストでのやり取りが楽で良い」という意見が多数派でした。「電話で話をするのが苦手」「休みの日に連絡してほしくない」という方は、メールやLINEでのやり取りが可能なサイトか事前に確認しておきましょう。

              なお、看護師さんからの評価の高い大手サイト(看護roo!レバウェル看護(旧 看護のお仕事)マイナビ看護師)は、いずれも電話・メール・LINEから、希望の連絡方法を選べるようです。

              転職サイトは、特にはじめて転職活動を行う2年目の方におすすめです。

              看護師求人の探し方は他にも「ハローワーク」や「ナースセンター」などの方法があります。詳しくは『看護師転職の方法をイチから解説!』の記事で解説しているので参考にしてください。

              看護師2年目で転職するなら要登録 | おすすめ看護師転職サイト

              看護師2年目におすすめの転職サイト

              数ある転職サイトのなかから、以下を基準に、「利用者からの満足度の高い看護師向け転職サイト」をピックアップしました。

              転職サイト選定基準

              1. 求人数 …総求人数が多いほど、理想にぴったりの求人を見つけやすい
              2. 利用者満足度(提案&サポート力) …利用者の口コミをもとにサービスの質を評価。優秀なキャリアアドバイザーに担当してもらえれば、理想の職場を提案&手厚いサポートが期待できる

              利用者の総合評価順にランキング形式でまとめると、おすすめの転職サイトは、以下のとおりとなりました。

              転職サイト求人数|総合満足度
              1位
              看護roo!
              55,907件|◎4.3
              利用者満足度96.3%、看護師さんからの人気No1の転職サイト。細かい条件で求人が探しやすく、面接対策&サポートも手厚い。
              2位
              レバウェル看護(旧 看護のお仕事)
              135,763件|○3.8
              総求人数トップレベル!累計40万人以上の利用者がいる転職サイト。LINEで最新の求人情報が得られるなど、気軽に転職活動ができる
              3位
              マイナビ看護師
              60,875件|◎4.1
              求職者のペースに合わせたサポートが強み。全国22箇所に相談会場があり、地方在住者も来社相談しやすい

              ※求人数2022年8月更新

              この記事では3サイトに厳選しています。より詳しく知りたい方は、『看護師723人が選ぶ転職サイトおすすめランキング』を参考にしてください。

              1位.看護roo! | 看護師さん利用者満足度No.1

              看護roo

              看護roo!』は、転職経験のある看護師さんから最も選ばれている、人気No1の看護師転職サイトです。

              登録者のみが閲覧・応募できる非公開求人も多数保有しています。

              看護roo!の特徴

              • 利用者満足度96.3%
              • 公開求人55,907件+非公開求人も多数
              • 面接同行や選考対策など手厚いサポート

              さらに、細かい条件を組み合わせて仕事探しができるため、希望にぴったりの求人を見つけやすくなるでしょう。

              看護roo!』は、30年以上に渡る転職支援実績のある株式会社クイック(東証一部上場企業)が運営するサービスです。

              信頼と実績も十分で、面接時に希望者には専任の女性スタッフが同行してくれるなど、きめ細かいサポートが魅力といえます

              こんな看護師さんにおすすめ

              • みんなが使っていて、実績豊富な人気のサイトを利用したい
              • 給与や条件、人間関係などが良い職場情報を知りたい
              • はじめての転職で不安なのでプロに相談したい

              看護roo!の詳しい情報は、下記の記事でもご覧になれます。

              2位.レバウェル看護(旧 看護のお仕事) | 求人多数で選択肢の幅が広い!

              レバウェル看護(旧 看護のお仕事)

              レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』は、求人数がトップレベルの転職サイトです。キャリアアドバイザーが、病院や施設を訪問して直接取材を行っており現場のリアルな情報を提供しています。

              レバウェル看護(旧 看護のお仕事)の特徴

              • 累計利用者数40万人以上
              • 友だちに勧めたい転職サイトランキングNo.1
              • 総求人数は135,763件と転職サイトトップレベル

              「人間関係や施設の雰囲気はどうか」「子育て中の看護師が働きやすい環境か」などの情報を踏まえて、最適な提案をしてもらえるのもポイントです。

              また、LINEで「新着求人情報が届く」「担当のキャリアアドバイザーに相談できる」など、気軽に転職活動ができる点も魅力的といえます

              こんな看護師さんにおすすめ

              • できるだけたくさん求人が見たい
              • 職場の雰囲気や内部情報を知りたい
              • 気軽に求人探しがしたい

              レバウェル看護(旧 看護のお仕事)の詳細は、下記の記事も参考にしてみてください。

              3位.マイナビ看護師|ペースに合わせて転職できる

              マイナビ看護師』は、大手人材企業マイナビが運営する定番の転職サイトです。
              数週間で内定を目指す「スピード転職」や、数ヶ月に渡ってゆっくりと職場を探す「じっくり転職」など、求職者の都合に合わせたスピード感でのサポートをしてくれます。

              マイナビ看護師の特徴

              • 看護師認知度5年連続No1の定番転職サイト
              • 求人数は6万件以上
              • 大手マイナビならではの情報ネットワークも強み

              加えて、面接の日程調整なども、キャリアアドバイザーが代行してくれるサービスも提供しています。自分のペースで転職活動を進めるのに最適な転職サイトといえるでしょう。

              こんな看護師さんにおすすめ

              • なるべく早く次の仕事を見つけたい
              • 数ヶ月かけて余裕を持って転職活動したい

              なお、マイナビ看護師の詳細は、下記の記事でも確認できます。またおすすめの転職サイトについて、より詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてみてください。

              看護師2年目の転職で円満退職する3つのコツ

              看護師2年目の転職で円満退職するコツ

              ここからは、看護師2年目の転職で円満退職する3つのコツを解説します。

              退職するときに上司と揉めたり同僚との関係性が悪くなったりするのは気持ちの良いものではありません。ここでは、円満退職するコツを詳しく紹介するのでぜひ参考にしてみてください。

              上司に退職の意思表示を事前におこなう

              上司に退職日の直前に「この日に退職する予定です」と伝えると、上司は混乱してしまうため、辞める意思表示は早めにおこなうのが大切です。

              その際は、退職理由も必ず伝えましょう。

              退職理由の一例

              • 結婚することになった
              • 他にやりたい仕事が見つかった
              • 家族の介護をしなければならない

              退職する理由がないと上司もモヤモヤして退職を引き止めたくなるかもしれませんが、具体的な辞める理由がわかれば上司も納得しやすくなります。

              退職の意思表示は早めにおこなって、円満退職につなげましょう。

              退職する時期を慎重に考える

              退職のタイミングを繁忙期や人手不足の時期にしてしまうと、職場の人に負担が増えてしまいます。そうなると先輩や同僚から嫌な印象を持たれる可能性もあるので、退職時期は慎重に考えましょう。

              看護業界で忙しい時期は4月・8月・12月と言われており、その理由は以下のとおりです。

              看護業界で忙しい時期

              • 4月…新卒者の教育で忙しい時期
              • 8月・12月…スタッフの長期休暇が重なる時期

              これら以外の時期ならスムーズに転職できる可能性があります。ただし、基本的には年度末に退職すれば現場の混乱も少ないでしょう。

              業務の周期や職場の状況を踏まえて、できるだけ影響が出ないような時期を選択するのがトラブルなく退職するためのポイントです。

              スケジュールに余裕をもって業務を引き継ぐ

              退職する前には余裕をもったスケジュールで引き継ぎをおこない、あなたがいなくても後任が仕事を回せるようにしましょう。

              引き継ぎで大切なのは、誰でもわかるような引継書を作成すること。あなたの後任に引継書をもとに口頭で説明すれば、円滑に引き継ぎをおこなえるでしょう。

              なお、退職前は有給を消化したり、次の職場での雇用手続きをおこなったりと、出勤日が少なくなるかもしれません。退職日から逆算して、いつまでに引き継ぎを完了させればよいのかを見積もっておきましょう。

              あなたが退職しても職場の人を困らせないために、スケジュールに余裕をもたせて業務を引き継ぐことが円満退職のコツです。

              なお、以下の記事では円満退職する際の具体的なステップや退職理由なども解説しているので、確認しておきましょう。

              看護師2年目の転職まとめ

              看護師2年目の転職まとめ

              看護師2年目で転職をお考えの方は、リアルな転職事情を踏まえた上で、転職活動を進めることが大切です。

              この記事でご紹介したコツやポイントを活用しつつ、転職のプロであるキャリアアドバイザーに相談すると、転職の成功率を上げることができます

              転職に迷っている方や、今の職場で続けたいとお考えの方は、この記事でご紹介した対処法を試してみることをおすすめします。

              あなたの人生が、豊かになることを祈っています。

              マイナビ看護師の評判は悪い?723人の口コミを徹底検証して分かった登録前の注意点

              マイナビ看護師
              • 「マイナビ看護師って評判悪いの?」
              • 「評判悪いなら使うのやめようかな」

              と悩みますよね。

              理想の職場に転職できるかどうか、その結果は利用する転職サイト次第で変わることもあります。登録前には慎重に評判の内容を見極め、利用すべきかどうか判断しなければなりません。

              そこで、当サイトでマイナビ看護師に関する口コミ・評判を集計したところ、「求人数が多いわりに、良い職場が見つからない」「対応がしつこい」などのネガティブな口コミが多数見られました。質の低いサービスだと感じる人がいるのは事実です。

              ただマイナビ看護師は、転職支援実績が豊富であり、他の転職サイトにはない強みもあるので、良い面・悪い面を正しく理解したうえで利用すれば、転職活動の心強い存在となるでしょう。

              この記事では、マイナビ看護師に関する口コミ・評判の調査結果をもとに、マイナビ看護師の評判はどうなのか、中立な立場で徹底検証しました。

              続きを読む

              レバウェル看護(旧 看護のお仕事)の退会方法まとめ|後悔しないため事前に抑えるべき全知識

              「レバウェル看護(旧 看護のお仕事)の退会方法は?」「そもそも本当に退会していいのか」と悩んでいませんか。

              結論、レバウェル看護(旧 看護のお仕事)の退会は1分もあればできてしまいますが、退会前に確認しておきたいポイントがあるので、以下流れに従って解説していきます。
              続きを読む

              【2023年版】助産師に人気の転職サイトおすすめ7選|85社を徹底比較

              【2023年版】助産師に人気の転職サイトおすすめ7選|85社を徹底比較

              「助産師の求人が多い転職サイトを知りたい」とお考えですね。

              助産師求人の数は、転職サイトによって異なるので、登録したものの求人が見つからないという事態も起こり得ます。
              とはいっても、どのサイトであれば求人がたくさんあるか分からないという方がほとんどでしょう。

              そこでこの記事では、転職のプロとして多くの方の転職支援をしてきた私が、85社以上ある看護系転職サイトの中から、助産師の転職におすすめのものを厳選して紹介します。
              続きを読む

              クリニックに転職したい看護師が事前に知っておくべき全知識|おすすめ転職サイト

              「クリニックへ転職しようかな」と考えていませんか。

              クリニックは国内に10万施設以上あるため、求人を見つけること自体はそう難しくありません。

              ですがクリニックは、「夜勤がなく、病院より落ち着いて働ける」「自宅から通いやすい」といった理由から、看護師の転職先として非常に人気なため、入念な事前準備をしておかないと想像以上に転職が上手くいかない可能性があります。

              そこでこの記事では、キャリアコンサルタントとして看護師の転職サポートをしてきた私が「クリニックの転職事情」や「登録しておくべきサイト」を紹介していきます。

              続きを読む

              治験コーディネーターとは?仕事内容や働き方、年収まで徹底解説

              「治験コーディネーターとはどんな仕事?」
              「やりがいや年収が知りたい」

              と考えていませんか。

              治験コーディネーターとは、新薬の開発過程において、人体への有効性と安全性を確認するための治験(=臨床試験)の調整役となる人を言います。

              特別な資格は不要ですが、看護師や臨床検査技師の仕事をしていた人が異動や転職をする場合が多いです。

              そこでこの記事では、人材コンサルタントとして、多くの治験コーディネーターを転職成功に導いてきた私が、仕事内容ややりがい、仕事に就くために知っておくべきことを紹介します。

              続きを読む

              看護師の給料が高い6つの職場|年収アップを目指す看護師必見

              派遣 退職金

              「看護師の給料が高い職場ってどこ?」とお考えですね。

              まず結論から言うと、以下の職場は相場よりも給与が高い傾向にあります。

              • 300床以上の病院
              • 病棟の介護老人保健施設
              • 有料老人ホーム
              • 訪問看護ステーション
              • 有料老人ホーム
              • 美容クリニック

              この記事では、それぞれの職場の給与相場や仕事内容を詳しく紹介していきます。今よりもっと稼げる職場に転職したいと考えている方は、参考にしてください。

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              看護師が転職後すぐに辞めるリスクを紹介!早期退職したいときの対処法も解説

              「転職したばかりだけどもう辞めたい…」「転職して1か月で辞めるのはアリ?」と悩んでいませんか。

              結論から言うと、転職後にすぐ辞めることは十分できます。むしろ、明らかに合わない職場なら、見切りをつけるのは早い方が良いこともあります。

              1年後・3年後もその職場に居続けられるかを想像してみて、「絶対に無理そう」と思うのであれば、すぐ辞めるというのも悪い選択ではありません。

              しかし、入職直後というのは、まだその職場の表面的な部分しか見えていないことも多いはずです。そのため、最低でも3か月は働いてみた上での判断を推奨します。

              この記事では、転職のプロとして数多くのキャリアチェンジを支援してきた私が、早期離職のリスクを紹介しながら、すぐ辞めるべきかの判断軸を解説していきます。

              すべて読めば、転職後の早期離職のリスクと、いま取るべき行動が分かります。

              この記事を読むとわかること

              • 看護師が転職後にすぐ辞めたいと思う理由
              • 看護師が転職後すぐに辞めるリスク
              • 看護師が転職後すぐに辞めたいと思ったときの対処法
              • 看護師が転職後すぐに辞めてもいいケース
              • 看護師が転職後すぐに辞めたいときにおすすめの転職サイト

              看護師が転職後にすぐ辞めたいと思う3つの理由

              看護師が転職後にすぐ辞めたいと思う理由

              転職後すぐ辞めた看護師さんが、どのような理由・原因で退職したのか、実際の体験談を紹介します。

              看護師さんの実際の意見をまじえながら、詳しく解説します。

              人間関係や雰囲気が悪い職場だった

              人間関係の悪さは、転職直後に辞めたいと思うに至る理由の一つです。

              人間関係を事前に把握することは容易ではありません。面接時に職場を見た限りでは働きやすそうだったが、実際に入職してみると全然違ったというのはよくあるパターンです。

              口コミ・評判

              匿名
              転職したばかりでしたが、すぐに辞めました。一番しんどかったのは人間関係です。新人ということもあり、同じ失敗を何度かしてしまい先輩に「何度同じことを言わせるんだ」と怒られる日々でした。他のスタッフも私が失敗するのを「またこんな失敗したらしい」と裏で笑い話にしていたようです。失敗が続き、味方もおらず疲弊していたこともあり、すべての人間関係が嫌になり退職してしまいました。

              人間関係の問題は、どのような形態の病院・施設でも起こりやすいものです。

              • 大規模な病院
                …派閥がある、忙しすぎてギスギスしている、ハラスメント
              • 小規模な病院・クリニック
                …苦手な人と毎日顔を合わせる、閉鎖環境ゆえの陰口、陰湿ないじめなど

              こういった職場環境を事前に知るのは、現実的に不可能と言えるでしょう。

              事前に聞いていた労働条件と違った

              事前に聞いていた勤務条件や待遇が、実際と異なっているという理由も珍しくないようです。

              口コミ・評判

              匿名
              めったに退職者がおられず、なかなか募集枠が空かないということでした。また、長年勤続される人が殆どで、それだけとても働きやすい環境であるとのことでしたが、入職してみると、十数人単位で次々とスタッフが辞めていく、入れ替わりの激しい職場で大変でした。ワークライフバランスが取りやすいと聞いていましたが、実態としては毎日残業だらけ、休憩返上とかなりブラックなクリニックでした。

              せっかく転職しても、前職より条件が悪くなってしまったら辞めたいと思うのは当然ですよね。

              「面接時に気になることを聞けなかった」など遠慮してしまったことが原因であることもありますが、中には施設側が虚偽の内容を伝えていた・転職サイトの担当者が情報を勘違いしていたなど、回避するのが難しいケースも少なくありません。

              なお、ハローワーク経由での転職では求人情報と職場の実態が違うという事態に陥りやすいので注意が必要です。実際にハローワークでは求人票の内容と労働条件が異なるという報告が頻繁に寄せられており、更にその報告件数は医療・福祉業界が最多です。

              こういった背景から、ハローワークの利用は極力推奨できません。

              仕事についていけなかった

              転職先の仕事についていけなかったという理由で、退職を考えた方もいるようです。

              口コミ・評判

              匿名
              退職を決めたのは、自分の知識や技術が伴わず、失敗があまりにも続いたからです。いつも先輩の目が気になり、簡単なことでも失敗してしまうようになり、悪循環に陥ってしまいました。精神的にも辛く看護師としての責任に耐えられずに辞めたいという気持ちになってしまいました。

              キャリアが浅い人ほど、「自分のスキル以上のことを求められる」という悩みが多いようです。

              またある程度キャリアを積んでいたとしても、これまでと全く違う環境に移ったら、右も左も分からないのは当然です。

              事前に研修や説明がしっかり行われる仕組みが整っている施設であれば問題ありませんが、中には説明もそこそこに「仕事は現場で慣れるもの」という方針の施設もあります。

              看護師が転職後すぐに辞める3つのリスク

              看護師が転職後すぐに辞めるリスク
              結論として、2週間前に退職の申告をすれば、転職して間もない場合でも会社を辞められます。

              事実、民法627条1項には「雇用は解約申入の後2週間を経過したるに因りて終了する」と明記されています。

              ただし、転職後の早期退職はこれから解説する3つのリスクを伴うため注意してください。

              退職を決断する際は、それらのリスクを理解したうえで慎重におこないましょう。

              短期間で辞めても職歴は履歴書に書く必要がある

              転職後にすぐ辞めたとしても、その期間は職歴となるので、次に転職活動する際はその間もしっかりと履歴書に書く必要があります。

              「書かなければバレないのでは?」と思ってしまいがちですが、極力おすすめできません。

              正規雇用なら社会保険に加入しているはずです。社会保険は加入履歴が残るため、保険や年金に関する書類を提出した際などに、バレる可能性があります。(※パートでも、シフトによっては社会保険加入が必須なこともある)

              社会保険手続き前のかなり早いタイミング(2週間未満)で離職した場合は、記録に残らないこともありますが、それでもやはりおすすめしません。もし仮に隠していたことが発覚すると、採用取り消しになる可能性もあるからです。

              転職の面接では辞めた理由を詳しく聞かれる

              看護師の面接では「前職を辞めた理由」を必ず聞かれます。

              看護師の採用・教育には非常にお金がかかるため、病院の採用担当者は、候補者のスキルだけでなく「この人はすぐに辞めたりしないだろうか」という点もじっくり見極めています。

              もしすぐ辞めた理由が「職の労働条件が事前に聞いていたものとあまりにも違った」など、面接官が「それなら仕方ない」と思うようなものであれば懸念はありません。

              しかし「人間関係が悪い」などどの職場でも起こりうる原因であれば、採用しても同じ理由で辞めてしまうのではないかと思われてしまいます。

              辞め癖がつきやすくなる

              短期間で複数の職場を転々とするのは避けたほうがよいでしょう。早期退職を繰り返すと辞め癖がつきやすくなる可能性があるからです。

              転職後にすぐに辞めてしまう癖がつくと、ちょっと仕事で嫌なことがあると転職の道を選択するようになり、看護師としての成長やキャリア形成に悪影響を及ぼしてしまいます。

              不満を感じたらすぐに転職を検討するのではなく「改善策はないか?」「上司に相談して改善してもらえないか?」など、問題と向き合う努力をしてみましょう。

              看護師が転職後すぐに辞めたいと思ったときの対処法5つ

              看護師が転職後すぐに辞めたいと思ったときの5つの対処法
              この章では、転職後すぐに辞めたいと思ったときの対処法を紹介します。せっかく入職した職場をすぐ辞めないためにも、以下の内容をまず試してみてください。

              それではご紹介します。

              期限を決めて働く

              まずは「3か月だけ続けてみる」と期限を決めて、その日までは働いてみるという心持ちで仕事に行ってみてください。

              そもそも人間は誰であれ、新しい環境に適応することを苦手としています。慣れない業務や人間関係に適応するためには膨大なエネルギーを消費し、時期によって「向いてない」「辞めてしまおうか」といった考えも頭に浮かんでくるものです。

              実際に、これまでと異なる環境への適応過程を示した「異文化適応曲線(リスガードのU字曲線)」では、新しい環境に少し慣れた頃に、適応レベルがグッと下がる(=その環境自体がストレスとなる)ことが分かっています。

              リスガードのU字曲線

              入職後しばらくすると、適応レベルがグッと下がる(=新しい環境の悪い面が見えてきたり、疲れが蓄積したりしてストレス反応が起きる)

              健康ポータルハピルス「新しい職場のストレスの正体をつかむ」より引用

              ■ハネムーン期
              新しい環境への期待・刺激

              ■カルチャーショック
              新しい環境の刺激がストレスに転じる

              ■適応・回復
              時間が経つにつれて、その環境に慣れていく

              このストレス反応(カルチャーショック期)は、入職直後というより、1~2か月経った頃にやってきます。いわゆる「5月病」もこのメカニズムによって生じるものです。

              そのため、目安として最初の3か月目くらいまでに判断してしまうのは早計と言えるでしょう。

              もし「毎朝出勤するのも苦痛」というレベルでない限りは、「3か月とりあえず続ける」と期限を決めて、それから辞めるかどうかを判断してみてください。

              仕事に限らず、辛いと感じることでも終わりがあると思えば頑張れるという人はとても多いです。自分で決めた期間を頑張って乗り越えれば自信につながりますし、その間に多くの収穫があるでしょう。

              決めた期間を頑張ってみても、どうしても辛くてこれ以上続けることが難しいと感じたなら、改めて退職を検討してみてください。もし迷うようであれば、無理して退職を決めるのではなく、再度期間を決めて頑張ってみる、ということも一つの手段です。

              ストレスを溜め込まない癖づけをする

              仕事が辛い中で職場を続けるためには、ストレスを溜め込まない癖づけが大切です。

              新しい仕事を始めた直後は、仕事を覚えることに加え、職場環境や人間関係に慣れることも仕事の一つです。知らず知らずのうちに無理がたたってしまうと、辞めたいと感じやすくなってしまいます。

              ストレスや疲れを溜めないためのコツ

              • 規則正しい生活を心がける
              • 家族や友人とコミュニケーションを取る
              • お風呂にしっかり浸かり、十分な睡眠をとる
              • 自分に合ったストレス解消法を見つける(運動・外出・旅行・映画鑑賞など)

              また、入職直後はできないことが多くて当たり前です。早く仕事を覚えようという姿勢は大切ですが、できていないことに目を向けて自信を失っていては、本末転倒です。

              仕事ができない、慣れないことにストレスを感じる人は「最初はできなくて当たり前」「8割できていれば良い」と捉え、心に余裕を持たせて働くことをおすすめします。

              以下の記事では、ストレスとの付き合い方や対処法についてさらに詳しく解説しています。ストレスを解消したい…という人はぜひ合わせて読んでみてください。

              同僚とコミュニケーションを取ってみる

              せっかく入職した職場ですから、同僚とコミュニケーションを取ってみると良いでしょう。

              一緒に働く人と積極的にコミュニケーションを取ることで、業務が円滑に進みやすくなり、仕事を教えてもらいやすく、孤独感を感じにくくなります。

              何を話したら良いかわからないという方は、まず「今日は忙しいですね」くらいで構いません。話しかけるハードルが高いのであれば、自分から挨拶をするだけでも良いでしょう。

              良好な関係を築きたいという意思を示す意味でも、積極的に自分から声をかけてみてください。

              また、人間関係を円滑に構築するためにはいくつかコツがあります。心理学をもとにしたテクニックを以下にまとめましたので、参考にしてみてください。

              円満な人間関係を築く心理学的テクニック

              1.相手との共通点を見つける

              人は共通点を持つ相手に親近感を覚えます(類似性の法則)。

              相手の話に耳を傾けて、自分と共通する部分があれば、積極的に自己開示してみると良いでしょう。

              2.周囲に自分から話しかける

              人は好意を示してもらった相手に好意を持つと言われています(好意の返報性)。

              良好な関係を築きたいという意思を示す意味でも、積極的に自分から話しかけてみると良いでしょう。

              3.ポジティブな感情を表情に出す

              自分は好意的に接しているつもりでも、表情に出ていなければうまく伝わらず、良好な関係が築けないケースもあります。

              例えば「嬉しい」と言っているのに表情が曇っている場合、受け手は視覚情報=表情を重視して「嬉しくないのでは」と捉えてしまいます(メラビアンの法則)

              4.人間関係はある程度のところで割り切る

              必要以上に周囲と仲良くしようと考えず、「仕事上で必要不可欠なやり取りができればOK」くらい割り切って考えるのも大切です。「自分ではコントロールできないものに一喜一憂しない」という考え方で、アドラー心理学では課題の分離と言われています。

              苦手な人が居たとしても、他人の行動は変えられません。無理になんとかしようとせず、自分のペースを乱されないようにある程度距離を取って、最低限のやり取りで仕事に集中してみましょう。

              もっと詳しく知りたい方は『看護師の人間関係の悩みに効果抜群!心理学にもとづく6つの改善策』も参考にしてください。

              悩みがあれば素直に上司に相談する

              仕事を続けるなかで、悩みが生じているなら、上司に伝えてみても良いでしょう。自分が考えていることをきちんと伝えるのは、仕事を続けていくうえでとても重要です。

              悩み相談の例

              • 業務が辛いと感じることについての相談
              • ◯◯の業務についてアドバイスが欲しい

              このように、毎日の仕事の中で気になる点があれば、確認やアドバイスを求めてみることがおすすめです。

              上司が忙しく、新人を気にかける事ができていないというケースもあります。そういう場合は、自分から動いてみることで改善することもありますよ。

              異動をして働く環境を変える

              転職後すぐに辞めたいと思ったときは、いきなり退職するのではなく、まずは異動を検討しましょう。

              同じ職場内でも働く部署が変われば、今の職場での問題が解決される可能性が十分にあります。例えば良好な人間関係を再構築できたり、十分なサポートを受けながら仕事ができたりするなど…。また、異動であれば履歴書に早期退職の傷を残す心配がありません。

              部署の変更を希望する場合、まずは直属の上司に相談するのが好ましいです。そうすれば、上司から人事に話が進んでいくでしょう。

              看護師が転職後すぐに辞めてもいい3つのケース

              看護師が転職後すぐに辞めてもいいケース
              ここでは、看護師が転職後にすぐに辞めてもいいケースを紹介します。

              それぞれ順番に見ていきましょう。

              悪質な労働環境

              悪質な労働環境で働いている場合は、積極的に転職を検討しましょう。過度な疲労やストレスにより心身の健康に悪影響をおよぼすおそれがあります。

              具体的には以下の状況で働いているなら、職場の変更をしたほうがよいかもしれません。

              • 有給休暇がもらえない
              • 忙しすぎて十分な休憩がとれない
              • 人手不足で時間外労働を強いられる
              • 指導なしに高度な仕事を求められる

              職場環境の改善を試みても状況が変わらない場合は、自分の身を守るためにも転職という手段を検討しましょう。

              転職前に聞いた条件・仕事内容と違う

              転職前に聞いていた情報と現状が異なる場合も、正当な転職理由の1つです。

              求人先のなかには、入社させるために、てきとうな情報や嘘の情報を伝える会社も少なくありません。もちろんそれは相手側に非があり、聞いていた話と違うようであれば仕事を辞める理由に該当するでしょう。

              〈看護業界でよくある条件の不一致内容〉

              • 異なる部署に配属させられた
              • 範囲外の医療行為をさせられている
              • 提示された給料と実際の給料が大幅に異なる
              • 固定のシフトと聞いたが不規則勤務をさせられている
              • 研修を受けられると聞いたがその機会がまったくない

              条件の不一致があると、仕事への満足度が下がったり、職場への不信感が募ったりしてモチベーションを維持するのが難しいはずです。

              妥協したまま働く必要はないので、まずは上司に「当初の話と違う点」を伝えてみてください。それでも解決しないときは、転職を視野に入れるとよいでしょう。

              いじめやパワーハラスメントを受けている

              陰口を言われ続けたり、上司から侮辱的な発言を投げられたりするなど、職場でいじめやパワーハラスメントがある場合は、転職後すぐであっても転職を検討しましょう。

              我慢して仕事を続けるとストレスが原因で、うつ病や不安障害、不眠などの精神的な健康問題を引き起こすおそれがあります。心の病気にかかってしまうと回復までに時間がかかってしまうほか、症状によっては働けなくなるケースもあるため注意が必要です。

              上の者に相談をしても改善の見込みがなければ、自分の身を守るための転職を考えましょう。

              看護師が転職後すぐに辞める失敗を防ぐ4つのポイント

              看護師が転職後すぐに辞める失敗を防ぐポイント
              この章では、転職後にすぐに辞める失敗を防ぐ方法を解説していきます。

              それでは一つずつ紹介していきます。

              なぜ転職に失敗したのか、原因を振り返る

              どうしても転職をするという場合には、なぜ転職に失敗したのかを振り返る必要があります。

              • 原因が分かっていないと再び職場選びで失敗してしまうから
              • 転職活動では、必ず退職理由の説明を求められるから

              よって、まずは「なぜ辞めたくなったのか」「どんな環境なら続けられるのか」を明確に言語化する必要があります。

              ただ、入職してすぐだとなかなか客観的に職場を見られないと思いますので、前章でお伝えした通り「まずは3か月」続けてみて、その中で「自分は○○の部分がどうしても合わない」と言葉にしていくことをおすすめします。

              職場見学でイメージをつかむ

              転職活動において、職場見学は必ずおこなったほうがよいです。

              なぜなら職場の雰囲気や仕事のやりやすさ、人間関係、業務量など、求人情報を見ているだけでは分からないことがたくさんあるためです。

              職場見学時のチェックポイント

              • 病院内はきれいな状態か
              • 整理整頓ができている環境か
              • スタッフの年代はバランスが良いか
              • スタッフ同士の適度な雑談はあるか
              • スタッフが明るく挨拶をしてくれるか
              • スタッフの身だしなみはきちんと整っているか

              職場見学を希望する際は電話で確認するのがベターです。働く現場を見たい旨を伝えて、調整してもらえるか確認してみましょう。

              ただ注意点として、近年は感染症対策の一環で、職場見学ができないというケースも増えています。そこで、看護師が病院の評判を投稿している口コミサイトを活用して情報を得ることも欠かせません。

              例えば『ナスコミ』や『ナース専科』、『medico』は、実際にその病院で働いた方が「人間関係」や「労働の実態」などのリアルな評価を投稿しているサイトです。

              匿名サイトなので悪い評価に偏るという側面はありますが、気になる病院があれば検索しておくのもよいでしょう。

              自己評価をおこなう

              次の職場での早期退職のリスクを下げたいと考えているなら、自己評価をおこない、自分の強みやスキルなどを見つめなおしましょう。

              新しい職場で活かせる持ち味を再発見できるため、自分にあった転職先を選べるようになります。

              具体例な評価ポイント

              • 自分の強みはなにか?
              • なにを得意としているか?
              • どのような成果を達成したか?
              • これまでにどのような貢献をしたか?
              • どのようなスキルや経験・知識を得たか?

              自己評価する際は、転職エージェントのキャリアアドバイザーと一緒におこなうのも効果的です。自分では気づけない強みを教えてもらえたり、あなたの経歴やスキルを最大限活かせる転職先を提案してもらえたりするでしょう。

              そのほか「キャリアアドバイザーに頼るメリット」を以下の記事で解説しているので、ぜひあわせて読んでみてください。

              看護師向けの転職サイトを活用する

              次の転職活動にのぞむときは、極力自分ひとりでおこなわないほうがよいでしょう。客観的な視点が欠如したまま仕事を探すと、同じような失敗を繰り返してしまう可能性が高いからです。

              ハローワークやナースセンターなどの公的機関の利用もよいですが、一番おすすめなのはキャリアアドバイザーが在籍している看護師向けの転職サイトの活用です。

              キャリアアドバイザーは看護師転職支援のプロで、あなたの希望条件をヒアリングしたうえで最適な職場・求人を紹介してくれます。

              また、転職サイトに登録すると、非公開求人を紹介してもらえる可能性があるため、より条件のいい職場に転職できる確率が高くなるでしょう。

              非公開求人とは…

                インターネット上では一般公開されていない求人。条件がよく人気になりやすい求人や高収入の求人、管理職のポストが約束された求人など、好条件の求人が多いのが特徴。

              「同じような失敗を繰り返したくない…」「今よりも待遇がよい職場で働きたい…」と考えているなら、看護師転職サイトの利用をおすすめします。

              看護師が転職後すぐに辞めたいときにおすすめの転職サイト

              看護師が転職後すぐに辞めたいときにおすすめの転職サイト
              最後に、看護師が転職後すぐに辞めたいときにおすすめの転職サイトを紹介します。

              それぞれ詳しくみていきましょう。

              看護roo!|豊富な求人数と手厚い転職サポートが評判

              看護roo!

              看護roo!は株式会社クイックが運営する転職サイトです。転職支援の実績は30年以上、安心してサポートを任せられるでしょう。

              保有している求人案件も豊富で、約3万件以上の公開求人があります。※2023年10月時点

              在籍しているキャリアドバイザーの質も高く、各施設の内部情報の提供はもちろん、求人者のニーズに合わせたサポートをおこなってくれます。

              看護roo!は、各施設の詳しい内部情報を知りたい人や、きめ細やかなサポートをしてほしい人などにおすすめの看護師転職サイトです。

              レバウェル看護(旧 看護のお仕事)|求人施設の事情に詳しい定番のサイト

              レバウェル看護(旧 看護のお仕事)

              レバウェル看護(旧 看護のお仕事)は、レバレジーズメディカルケア株式会社が運営する転職サイトです。

              約13万件の求人を保有していて、他の看護師転職サイトと比較しても圧倒的な案件数を誇っています。※2023年10月時点

              サポート面に対する評価も高く「求人票ではわからない内部情報を教えてもらえた」「前職と同じ水準で働ける職場を紹介してもらえた」などの声がありました。

              圧倒的な求人数と充実したサポート体制があるレバウェル看護(旧 看護のお仕事)は、できるだけ多くの求人を比較検討したい人や、内部情報をふまえた求人を提案してほしい人におすすめの看護師転職サイトです。

              マイナビ看護師|医療施設・病院以外の珍しい求人にも強い

              マイナビ看護師

              マイナビ看護師は、大手人材企業である株式会社マイナビが運営する転職サイトです。

              保有する求人数は約5万件※2023年10月時点)。保育施設や資格を活かせる一般企業、治験関連企業など病院以外の案件も多数保有しているため、思わぬ求人と出会えるかもしれません。

              手厚いサポートを受けられるのもマイナビ看護師の特徴の一つです。全国17箇所にある相談会場では、対面で転職の相談ができるため、不安点や疑問点をその場で解消できるでしょう。

              マイナビ看護師は、担当者に直接転職の相談をしたい人や、転職先の選択肢を増やしたい人におすすめの転職サイトです。

              看護師が転職後すぐに辞めるリスク・対処法まとめ

              看護師が転職後すぐに辞めるリスク・対処法まとめ

              転職したばかりですぐ辞めたくなってしまい辛い時期かと思います。

              もちろんすぐに辞めることはできますが、この経験を次の転職に活かすためにもまずは3か月だけ続けてみて、それでも無理そうなら転職を検討することをおすすめします。

              ただ、「事前に聞いていた内容と実態全く違った」など、100%職場側に非がある場合は、選考にもそれほど悪影響はないので、潔くすぐ辞めてしまうのも一つの方法です。転職活動については、『【決定版】看護師転職の方法・手順を徹底解説』を参考にしてください。

              この記事があなたのキャリアに役立つことを祈っています。