
看護師の転職面接では何を聞かれるどう答えたらいい?」とお悩みですね。
転職活動における面接は、合否を決める重要な場です。準備不足で失敗する方は少なくありませんが、事前に対策をすれば誰でも選考通過率を高められます。
そこで、本記事では看護師の転職面接の流れや頻出質問と回答例、通過率をあげるためのポイントを以下の流れで解説します。
- まずはココから理解!看護師の転職面接の基本的な流れ
- 【重要】看護師面接で頻出の質問と回答例
- 【診療科別】看護師面接でよく聞かれる質問集
- 看護師の転職面接で聞いておきたい逆質問
- 面接で好印象を与えるための6ポイント
- 看護師の転職面接で失敗する人の特徴
- 面接通過率を格段にアップさせる3つの方法
- 面接が不安な方向け!サポート力に定評のある看護師転職サイト
全て読めば、面接で頻出の質問への対策ができ、面接突破に一歩近づくでしょう。

1989年、北海道生まれ。北海道美唄聖華高等学校を経て、看護師として札幌医科大学附属病院へ入職。約5年間の小児科病棟勤務ののち、クリニック勤務を経て、妊娠・出産を機に派遣看護師へ転向。コロナ禍の社会情勢や子育て上の理由から、より柔軟な働き方を求め、2021年より看護師ライターとして活躍中。現在2児の母。
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1.まずはココから理解!看護師の転職面接の基本的な流れ
看護師の転職面接は以下の流れで進みます。
まずは面接の流れを理解しておきましょう。
1-1.自己紹介
面接場所に入室し、挨拶や雑談を交わしたのち、簡単な自己紹介を求められます。
ここではあまり長く喋りすぎないように意識しておきましょう。(1~3分程度が目安)
端的に下記の要素を伝えることが大切です。
自己紹介で伝えるべきこと
- 名前、学歴・経歴を端的に述べる
- 志望動機やキャリアビジョンを簡潔に伝える
- 「本日はよろしくお願いします」の一言を添える
自己紹介の話し方や振る舞いは、第一印象を大きく左右します。
そのため、話す内容よりも「表情を明るくする」「姿勢を正す」ことを意識し、ハキハキとした声で話すよう心がけましょう。
なお、はじめに施設・業務内容の説明が簡単に行われ、次に「自己紹介から質疑応答」へと進められるケースもあります。
1-2.施設・業務内容の説明
面接時に、施設や業務内容の詳しい説明を受けます。
この時は、相手の目をしっかりと見て、適宜相槌を打つなど、「聞く姿勢」を意識しておきましょう。
また、求人の内容に対する認識が違っていないかをしっかりと確認することも欠かせません。
1-3.質疑応答
面接官からの質問に答える「質疑応答」が行われます。
面接で必ず聞かれる質問は、以下の通りです。
- 職歴、経験のある業務について
- 志望動機
- 転職理由
- 強み(自己PR)
これらの質問には的確に答えられるよう、入念に準備しておきましょう。
1-4.逆質問
面接の最後に「何か質問はありますか?」という、いわゆる逆質問を投げかけられます。
ここで行う質問次第で、あなたの印象がプラスにもマイナスにも転ぶ可能性があります。
逆質問の例は本記事の後半で詳しく紹介しますが、端的に良い例と悪い例をご紹介します。
【良い例】
- もしご縁があった際に、なるべく早く活躍するために、事前にやっておくといいことはありますか?
- 私と同年代で活躍されている方の共通点を教えてください。
【悪い例】
- 年収はいくらもらえますか?
- 休日出勤や残業はどの程度ありますか?
仕事への意欲が感じられる逆質問は、面接官に良い印象を与えられます。
一方で、給与や福利厚生といった待遇ばかり気にする質問はマイナス印象になることが多いので、できる限り避けるようにしましょう。
さて次章からは、実際に質疑応答で聞かれることが多い質問と回答例を紹介します。
2.【重要】看護師面接で頻出の質問と回答例
ここでは、看護師さんの面接でよくある質問を紹介します。
- Q1.転職理由を教えてください。
- Q2.志望動機を教えてください
- Q3.前の病院ではどんな経験をしましたか?
- Q4.あなたの看護観を教えてください。
- Q5.当院で何がしたいですか?
- Q6.インシデント経験はありますか?
- Q7.転職回数が多い理由は何ですか?
- Q8.残業や夜勤はどの程度可能ですか?
回答ノウハウも併せて確認しながら、自分なりの回答を考えてみてください。
Q1.転職理由を教えてください。
転職に至るまでの経緯を簡単に説明します。
転職理由がネガティブな場合は、ネガティブな言葉のままではなく、ポジティブに変換して伝えましょう。
「残業が多すぎる」というネガティブな理由を、「患者さん一人一人に寄り添った看護」という理想の看護像を阻害するものとして伝え、理想の看護を行っていくための前向きな転職活動であることをアピールしています。
なお、以下に該当する理由ならば、そのまま伝えて構いません。
- 環境やライフステージの変化(やむを得ない事情)
出産・育児、結婚、家族の事情、通勤が困難など - キャリアアップ
他の施設への興味など
回答例をもっと知りたい方は『【例文】看護師の転職理由を本音で突破する方法|面接で好印象を与える伝え方とは』を参考にしてください。
Q2.志望動機を教えてください
面接者は、この質問であなたの熱意や志望度を知ろうとしています。
転職を希望する病院の理念や方針、特徴などを事前に調べておき、この病院ならではの志望理由を伝えましょう。(使い回しはNG)
実際に病院を訪れたときの印象を踏まえ、自分がやりたい看護がここでならできると伝えています。
Q3.前の病院ではどんな経験をしましたか?
即戦力として働くことが求められる看護師の面接では、よく聞かれる質問です。
具体的な経験を簡潔に話したうえで、以下の点を盛り込めると良いでしょう。
- その経験から学んだこと
- その経験をどう生かすか
- 将来的に身につけたいこと
様々な症例を扱ってきた経験から人の気持ちを考える看護の大切さを学び、日ごろの業務で実行し、将来的にスキルを向上させたいと伝えています。
Q4.あなたの看護観を教えてください。
面接者はこの質問で、看護師としての人間性を見ようとしています。
「看護観」というと難しく聞こえますが、端的に言うと日頃どのようなことに気をつけているか、どんな看護師になりたいかです。
患者様の立場になって考えるという看護観を、具体例とともに伝えています。
Q5.当院で何がしたいですか?
この質問は、病院側が望む業務内容とあなたの希望がマッチするか、やる気がありますかどうかをみるための質問です。
転職を希望する病院の業務内容だけではなく、理念等も事前に確認しておきましょう。
前職での経験を活かして即戦力となれる点をアピールできると、転職が決まった後に希望が通りやすくなります。
病院の理念や業務内容が自身の希望とマッチしていることを伝え、これまでの経験を活かした活躍が期待できそうだとアピールしています。
Q6.インシデント経験はありますか?
面接官がこの質問をする意図は3つあります。
- インシデントに対する対応力を見極めたい
「どんな対処をしたか」「予防のために日々の業務にどう活かしているか」を知りたい - 「インシデント」というワードに対する反応を見たい
インシデント=失敗に対して、過剰な反応を見せる場合は要注意認定される可能性もある。失敗に過剰に反応=インシデント発生時に正しい判断が行えない、パニックになる可能性があると評価されるから - どの程度のレベルのインシデント経験がありますか知りたい
インシデントの内容を聞いて、看護師の力量の判断材料にしたい
この質問は、多くの看護師がインシデントを経験しているという前提の上での質問なので、無理に失敗を隠そうとする必要はなく、冷静に事実を正確に述べ、「なぜ起きたのか」「どう対処したか」「再発防止のために何をしているか」をきっちり伝えられればOKです。
Q7.転職回数が多い理由は何ですか?
転職回数が多い方に対して、採用側が最も気になるのが「転職理由」です。
転職回数の多さを、「場数を踏んでいる」ことのアピールポイントにさりげなく変えたり、ポジティブな転職理由を伝えましょう。
転職回数の多さを経験の幅広さに変換して、ポジティブに伝えています。
Q8.残業や夜勤はどの程度可能ですか?
働き方についての質問をされることもあります。
無理のない範囲で対応できる旨を伝えておくと良いでしょう。
残業には、できる限り対応いたします。ただ、家庭の事情もあるため、残業は週に3日程度までとさせていただけると幸いです。
採用されたいと考えるあまり、「残業はどれだけあっても大丈夫」のような、現実的でない回答をするのはやめておきましょう。
実際に働きはじめて、生活に支障をきたしてしまっては意味がありません。
3.【診療科別】看護師面接でよく聞かれる質問集
面接でよく聞かれる質問の中には、診療科ならではのものもあります。本章では診療科別に頻出の質問をまとめました。
総合病院
- うちは産休や育休取得実績がありますが、結婚・出産しても続ける気はありますか?
- 今後のキャリアプランはどう考えていますか?取得したい資格などはありますか?
小児科クリニック
- 以前勤めていた小児科ではどのような患者さんがいましたか?
- 子どもと接するうえで大切にしていたことはありますか?
- クリニックでは保護者主体でケアを進めることがあるが、前職で保護者と関わる際に気を付けていたことは何ですか?
一般皮膚科&美容皮膚科クリニック
- 採血などの処置経験はありますか?
- 美容医療に興味はありますか?経験はありますか?
- 施術の練習のため、看護師同士で医療機器を使用することもありますが、大丈夫ですか?
美容専門皮膚科クリニック、美容形成外科クリニック
- 採血や手術介助などの経験はありますか?自信はありますか?
- 患者さんではなく、お客様として扱うこともあることに抵抗は無いですか?
- お客様という立場なので、基本的にミスは許されません。プレッシャーも感じるかもしれないが、大丈夫ですか?
- ノルマはないが、個人で営業することもあります。接客業の経験はありますか?
皮膚科・小児皮膚科クリニック
- アレルギー検査希望の成人・小児が多く、採血の頻度が高い。採血の経験はありますか?自信はありますか?
- 皮膚科経験はありますか?皮膚疾患の患者さんの看護経験はありますか?
4.看護師の転職面接で聞いておきたい逆質問
この章では、看護師の転職面接の逆質問で聞いておきたい質問を紹介します。
逆質問では、求職者の方から面接官に対して自由に質問をすることができます。
質問内容によっては「あんまり自社に興味がないのかな?」「活躍するイメージ見えない…」といったネガティブな印象を与える恐れがあるため、最低限の準備をしておきましょう。
補足:逆質問に「ありません」と回答するのは避けましょう。
理由は以下の3点です。
- 志望度が低いと思われてしまうから
- 自発的なコミュニケーションを取れない人だと思われるから
- 自己PRのチャンスを無駄にしてしまうから
本当に聞きたいことがなかったとしても、以下の質問例を参考にして、準備しておきましょう。
では、詳しく解説します。
4-1. 業務内容について聞く
業務内容に関する逆質問を紹介します。
転職後、どのような業務をすることになるのか気になる方は事前に準備しておきましょう。
ただし、求人票や企業公式サイトを見ればすぐにわかるような質問は悪印象を与えてしまうため、避けるべきです。
- 私は●●の資格がありますが、それ活かせる場面はありますか?
- 配属される部署の一日がどのような流れか、教えていただけますか?
- ◯◯さん(面接官の名前)は、この病院で大変な点はどこにあると感じますか?
- 他職種との連携はどのようなケースが多いですか?
- 業務内容を踏まえて、入社前に勉強しておくとよいことはありますか?
露骨に自己PRするのはおすすめしませんが、自分の保有する資格について言及したり、入社前に学習すべきことを聞いたりすることで、意欲的な姿勢を印象づけることができます。
4-2. 職場環境・待遇について聞く
職場環境に関する逆質問を紹介します。
基本的にミスマッチを避けるために、気になることは聞いておくべきですが、残業や福利厚生、年収といった待遇面ばかり気にしすぎると、面接官にマイナスな印象を与えてしまいます。
転職サイトを使っている方であれば、担当者(キャリアコンサルタント)に聞いてもらうのがいいでしょう。
- 患者層はどのような年齢や性別が多いですか?
- 忙しさのピーク帯はいつ頃ですか?
- 研修や教育体制はどうなっていますか?
- 私の年齢・キャリアの場合、社員の方の平均年収はいくらくらいでしょうか?
- 主婦と看護師を両立されている方へのケアはどのようなものがあるでしょうか?
4-3. 病院の理念について聞く
病院の理念に関する逆質問を紹介します。
職場や病院の雰囲気が自分に合うか否かは、転職後、気持ちよく働く上で非常に重要な要素であるため、気になることは確認しておきましょう。
- 病院として、現場で大切にしていることがあれば教えてください
- 職場で働いている人の雰囲気を教えてください
- 貴院で活躍されている方に共通点はありますか?
- ◯◯さん(面接官の名前)は看護師の魅力や仕事のやりがいを何だとお考えですか?
- 貴院の理念にとても共感していますが、それを踏まえて、入社後の行動として強く意識すべき事はありますか?
次章では、質問への受け答え内容や逆質問以外で、面接官に好印象を与えるためのポイントを紹介します。
5.面接で好印象を与えるための6ポイント
面接官からの質問に答える際は、以下の点を押さえておくことで、より的確に伝えられるようになります。
それぞれ詳しく見てみましょう。
5-1.説得力のある伝え方「PREP法」で話す
「PREP法」と呼ばれるプレゼンテーションのフレームワークに沿うことで、伝えたい内容を的確に表現できます。
これは、まず結論を述べ、次にその理由を伝え、わかりやすく具体例を示したうえで、最後に再度結論を伝えるというものです。
質問への回答セオリー「PREP」
- (1).「P」Point:結論
- (2).「R」Reason:理由
- (3).「E」Example:例
- (4).「P」Point:結論
これにより自分の意見をわかりやすく相手に伝えることができます。
以下では実際に、「あなたの強みは何ですか?」という面接質問を受けた際の回答例を、PREP法に沿って解説していきます。
(1).「P」Point:結論
最初の回答は「P」結論です。面接者の質問に対して、一言で答えましょう。
ポイントは、最も伝えるべきことを端的に一言で言い表すということです。
また、「看護業界の未来を考えて、業界全体で取り組むべきことと、あなたが当院でやりたいことは何ですか?」といった複雑な質問だと詰まってしまう応募者も多いでしょう。
このような時は、話し始めながら考えるのでなく、「少しお時間頂けますか?」と断って10秒ほど考えた後に結論から話しましょう。
(2).「R」Reason:理由
次の回答は「R」理由です。「P」で答えた結論の理由・背景を簡潔に伝えます。
PRした部分がなぜ自分の強みと言えるのか、その背景を伝えるために、自身の仕事経験に沿った事実を話すようにしましょう。
(3).「E」Example:例
理由を伝えた後の回答は「E」例です。自身の回答に真実味を持たせるため、具体的な事例を伝えます。
ポイントは、自分の経験を1つに絞ってわかりやすく伝えることです。
複数のエピソードを話してしまうと、一つ一つの事例が薄くなってしまい、散漫な印象を与えます。
自分らしさが伝わる例を、じっくりと一つ話せば十分でしょう。
(4).「P」Point:結論
回答の最後には「P」結論を再度伝えましょう。
回答の最後には再度結論を伝えることで、印象的なPRに繋がります。
5-2.頻出の質問は事前に回答を考えておく
看護師面接において、頻出の質問はある程度限られてきます。
上記で紹介したよくある質問に対する回答は、ある程度事前に考えておくと良いでしょう。
必要以上に緊張することなく、リラックスして面接に望めます。
ただし、丸暗記する必要はありません。むしろ回答を一言一句覚えようとしてしまうと、質問に対して微妙に食い違った返しをしてしまったり、とっさの質問に答えられなかったりしてしまう恐れもあります。
「○○について聞かれたら、実体験のエピソードを添えて○○について話そう」のような、大まかな答え方の流れを考えておく方が望ましいです。
補足:「焦らずにゆっくり考えても良い」という心持ちでOK
ある程度回答を考えておいても、想定していなかった質問に対して「緊張で頭が真っ白になってしまいそう」という不安もあるでしょう。
緊張しやすいという方は、「焦らずにゆっくり考えても良い」という心持ちで面接に臨むことをおすすめします。
もし回答がすぐに浮かばなかった場合も、
- 「すみません、もう一度質問をお伺いしてもよろしいでしょうか」
- 「少し考える時間をいただいても良いでしょうか」
と断りを入れ、深く息を吸って落ち着きを取り戻すようにしましょう。
5-3. 態度や表情にも気をつける
面接は話す内容だけでなく、態度・表情も非常に重要です。
同じことを喋っていても、ハキハキとした態度で自信を持って話すか、おどおどと落ち着きなく話すかで、伝わる印象は全く異なります。
中でも、特に重要なのは、以下の3点です。
(1).笑顔
笑顔は好印象を与える最大の要素です。
口角を上げ、常に明るい表情でいることを意識してみてください。
緊張するとつい暗い表情になってしまうことも多いため、面接直前は鏡を見て、笑顔の練習をしておくのも良いでしょう。
(2).姿勢
面接官と向き合ったときの姿勢も重要です。
背もたれに大きく寄りかかったり、浅く座ったりしてしまうと、だらしない印象を与えてしまいかねません。
背筋を伸ばし、顎を引くことを意識するだけでも、雰囲気は随分と変わります。
事前に鏡の前で姿勢を確認したり、座っている様子を動画で撮影したりして、自身の姿勢を一度客観視してみるのもおすすめです。
(3).目線
「相手の目を見て話す」ことも、意識しておくべきポイントです。
目線が泳いだり、ずっと下を向いて話したりしてしまうと、どれだけ良い自己PRを伝えても、好印象には繋がりません。
特に看護師は他のスタッフ、患者さんとのやり取りが常に発生する仕事なので、「うまくコミュニケーションが取れない人なのではないか」と懸念される恐れもあります。
緊張で目を合わせるのが難しいという方は、「相手の眉間あたりに視線を向ける」ことを意識してみてください。
5-4. コミュニケーションスキルは必須
患者さんと常にやり取りを行う看護師の面接では、コミュニケーションスキルの有無も重要な観点となります。
特に看護業務では、相手に情報を適切に伝えるために、コミュニケーションスキルが何よりも重要です。
経験や業務レベルだけでなく、
- 質問に対して適切な返答が返ってくるか(会話がきちんと成立しているか)
- 自分の考えや意見をしっかりと持っていてそれを相手に過不足なく伝達できるか
といった点も採用を左右する要素となることを理解しておきましょう。
5-5. 社会人マナーは大前提
礼儀正しい言葉遣いと態度、服装で面接に臨み、社会人としてのマナーが身についていることを示しましょう。
また、以下についても気をつけましょう。
- 面接当日は遅くとも10分前には到着しておく
- やむを得ない理由で遅れる場合はできるだけ早く連絡する
- 面接場所までの道のりは、前日までに確認しておく
面接の内容が良かったとしても、マナーで減点されてしまうともったいないので、注意しましょう。
5-6.身だしなみにも注意を払う
医療機関で働く看護師は、清潔感に人一倍気を使う必要があります。
面接時も、清潔感のある第一印象を与えられるよう、身だしなみを整えることを意識しておきましょう。
服装 |
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メイク |
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爪 |
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髪型 |
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バッグ |
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靴 |
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6.看護師の転職面接で失敗する人の特徴
ある程度キャリアがあるにも関わらず、面接になかなか受からないという人には、以下の特徴があります。
それぞれ理解しておきましょう。
6-1.面接官の質問意図を理解できていない
面接官の質問意図を理解できていないと、的確な回答を行うことができません。
質疑応答がうまく成立しないと、コミュニケーション能力に難があるのではないかと懸念される恐れがあります。
面接官の質問には、すべて何かしらの意図があります。
例えば、「あなたの長所を教えてください(自己PRをしてください)」という旨の質問には、
- 病院の業務に必要なスキルを持っているか
- 自分のことをどれだけ客観的に把握しているか
を知りたいという意図があります。
質問意図を的確に捉え、それに沿った答えを端的に伝えることを意識しておきましょう。
6-2.回答内容がありきたり
ありきたりの回答内容では、あなたの強みや魅力をすべて伝えきることは難しいでしょう。
特に例文をそのまま丸暗記して喋ってしまうと、ありふれた回答になってしまいます。
この記事で紹介した例文をベースとして、自身の体験や経験、考え方を盛り込み、唯一無二の回答をすることを心がけましょう。
6-3.ネガティブな回答が多い
ネガティブな回答が多い人は、面接官に悪印象を与えてしまいます。
特に人間関係の問題や待遇面の不満などのネガティブな転職理由を、そのまま伝えてしまうのはやめておきましょう。
転職理由はポジティブ・前向きに言い換えて伝えることを意識してください。
【言い換えの具体例】
- 人間関係が悪かった→チームワークの良好な環境で、周囲と連携を取りながら看護師業務に携わりたい
- 給料が安かった→仕事が正当に評価される環境で働きたい
「志望先の病院であれば活き活きと働けそうである」というニュアンスを伝えられれば、志望動機にも説得力が増し、熱意や就業意欲を伝えられる要素の一つとなるでしょう。
次章では、面接通過率を上げるための方法を紹介します。
7.面接通過率を格段にアップさせる3つの方法
面接通過率をアップさせるためには、以下の3点を意識しておきましょう。
それぞれ詳しく解説します。
7-1.情報収集を徹底する
面接の前には、必ず徹底して情報収集を行っておきましょう。
それにより、志望先の職場に合わせた志望動機を考えられるからです。
また、志望先に合わせた逆質問を行うことで、熱意や意欲のアピールにつながることもあります。
反対に、事前の情報収集が足りていないと、的はずれな自己PRをしてしまうこともあるでしょう。
公式サイトなどがあれば隅々までチェックして、情報収集しておくことをおすすめします。
7-2.時間をかけて自己分析を行う
効果的な自己PRを行うためには、一度時間をかけてしっかりと自己分析をしておくことが欠かせません。
これまで自身が経験した業務を振り返り、志望先の業務に活かせそうなものをピックアップしておきましょう。
また、経歴やキャリアビジョンなどを一度しっかりと考えておけば、予期せぬ質問に対しても、即座に返答しやすくなります。
7-3.事前に面接練習を行う
面接に慣れていない方にとって、緊張してしまうのは当然のことです。
そのため、まずは面接練習などを行い、場の空気感に慣れることも大切です。
例えば、転職サイトを利用することで、模擬面接などの選考対策を実施してもらうことができます。
転職サイトの担当者は、数々の看護師転職を支援してきた、いわば転職のプロです。
採用側の視点も踏まえた的確なアドバイスをしてくれます。
面接の振る舞いなどの改善点を聞き、場馴れすることで、次第に自信がつき、過度な緊張を避けることもできるでしょう。
次の章では、選考サポートに定評のある転職サイトを厳選して紹介します。
8.面接が不安な方向け!サポート力に定評のある看護師転職サイト
数ある転職サイトの中から、以下を基準に、「利用者からの満足度の高い看護師向け転職サイト」をピックアップしました。
転職サイト選定基準
- 求人数 …総求人数が多いほど、理想にぴったりの求人を見つけやすい
- 利用者満足度(提案&サポート力) …利用者の口コミをもとにサービスの質を評価。優秀なキャリアアドバイザーに担当してもらえれば、理想の職場を提案&手厚いサポートが期待できる
利用者の総合評価順にランキング形式でまとめると、おすすめの転職サイトは、以下の通りとなりました。
転職サイト | 求人数|総合満足度 |
1位 看護roo! | 55,907件|◎4.3 利用者満足度96.3%、看護師さんからの人気No1の転職サイト。細かい条件で求人が探しやすく、面接対策&サポートも手厚い。 |
2位 レバウェル看護(旧 看護のお仕事) | 135,763件|○3.8 総求人数トップレベル!累計40万人以上の利用者がいる転職サイト。LINEで最新の求人情報が得られるなど、気軽に転職活動ができる |
3位 マイナビ看護師 | 60,875件|◎4.1 求職者のペースに合わせたサポートが強み。全国22箇所に相談会場があり、地方在住者も来社相談しやすい |
※求人数2022年8月更新
この記事では3サイトに厳選しています。より詳しく知りたい方は、『看護師723人が選ぶ転職サイトおすすめランキング』を参考にしてください。
1位.看護roo! | 看護師さん利用者満足度No.1
看護roo!の特徴
- 利用者満足度96.3%
- 公開求人55,907件+非公開求人も多数
- 面接同行や選考対策など手厚いサポート
『看護roo!』は、転職経験のある看護師さんから最も選ばれている、人気No1の看護師転職サイトです。
登録者のみが閲覧・応募できる非公開求人も多数保有しています。
さらに、細かい条件を組み合わせて仕事探しができるので、希望にぴったりの求人を見つけることができるでしょう。
『看護roo!』は、30年以上に渡る転職支援実績のある株式会社クイック(東証一部上場企業)が運営するサービスです。
信頼と実績も十分で、面接時に希望者には専任の女性スタッフが同行してくれるなど、きめ細かいサポートが魅力といえます。
こんな看護師さんにおすすめ
- みんなが使っていて、実績豊富な人気のサイトを利用したい
- 給与や条件、人間関係などが良い職場情報を知りたい
- はじめての転職で不安なのでプロに相談したい
2位.レバウェル看護(旧 看護のお仕事) | 求人多数で選択肢の幅が広い!
レバウェル看護(旧 看護のお仕事)の特徴
- 累計利用者数40万人以上
- 友だちに勧めたい転職サイトランキングNo.1
- 総求人数は135,763件と転職サイトトップレベル
『レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』は、求人数がトップレベルの転職サイトです。
キャリアアドバイザーが、病院や施設を訪問して直接取材を行っており、現場のリアルな情報を詳細まで把握しています。
したがって、、「人間関係や施設の雰囲気はどうか」「子育て中の看護師が働きやすい環境か」などの情報を踏まえて、最適な提案をしてもらえます。
また、LINEで「新着求人情報が届く」「担当のキャリアアドバイザーに相談できる」など、気軽に転職活動ができる点も魅力的です。
こんな看護師さんにおすすめ
- できるだけたくさん求人が見たい
- 職場の雰囲気や内部情報を知りたい
- 気軽に求人探しがしたい
3位.マイナビ看護師|ペースに合わせて転職できる
マイナビ看護師の特徴
- 看護師認知度4年連続No1の定番転職サイト
- 求人数は6万件以上
- 大手マイナビならではの情報ネットワークも強み
『マイナビ看護師』は、大手人材企業マイナビが運営する定番の転職サイトです。
数週間で内定を目指す「スピード転職」や、数ヶ月に渡ってゆっくりと職場を探す「じっくり転職」など、求職者の都合に合わせたスピード感でのサポートをしてくれます。
そのため、「ゆっくりと考えたいのに連絡が煩わしい」「早く転職したいのにサポートが遅い」といったミスマッチもなく、自分のペースで転職活動を進められるでしょう(面接の日程調整なども、キャリアアドバイザーが代行してくれます)。
こんな看護師さんにおすすめ
- なるべく早く次の仕事を見つけたい
- 数ヶ月かけて余裕を持って転職活動したい
さいごに
看護師転職の面接ノウハウを解説しました。
頻出の質問はある程度決まっているので、事前に回答内容を考えておきましょう。
緊張してしまったり、うまく話せなかったりしそうという不安がある方は、選考サポートに強い転職サイトの利用をおすすめします。
あなたが最高の転職をできることを陰ながら祈っております。
「はじめまして、○○と申します。専門学校を卒業後、看護師として○○病院の呼吸器内科で3年間勤めました。今後はより幅広い業務に携わりたいと考えており、呼吸器外科と集中治療の両方を経験できる貴院を志望いたしました。本日はよろしくお願いいたします」