CareerTheory編集部

看護師からの転職先は意外と多い!経験を活かせる転職に最適な職種22選

「医療の仕事はやりがいあるけど、長時間労働で自分の時間が持てない」
「看護師資格が活かせて高収入な一般企業の求人はないのかな?」

看護師は肉体的にも精神的にも負担が多く、不満が生まれやすい仕事です。しかしいざ、転職を考えたときに看護師の経験を別の仕事に活かせるのか不安に感じる方もいるでしょう。

結論、あなたの経験や緊急時に冷静に対応する能力は、多くの企業で高く評価される資質なので、心配いりません。看護師以外の職種に転職し仕事と私生活のバランスがとれるようになった方や、40代でも未経験の職種に就職し新しいキャリアを築いている方もいます。

そこで本記事では看護師の転職に豊富な経験を持つ私が、転職におすすめな職種を紹介します。

看護師としてのスキルを活かす最適な転職先を一緒に見つけましょう。

注:看護師のベストな転職時期については、「看護師の転職時期はいつがベスト?転職活動を始めるべきタイミングも解説」でご紹介しています。
看護師723名が選んだ人気の転職サイト

編集部が実施した看護師723名へのアンケート調査に基づくサポート力や求人の数・質への満足度が高い転職サイトベスト3は、下記の3つ。

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看護師の転職で他職種を検討する理由3選

看護師で他職種を考える理由
ここでは、看護師の転職で他職種を検討する理由について解説します。

それぞれ順番に見ていきましょう。

人間関係のトラブルによるストレスが多い

医師や他の看護師との協力や連携が求められる医療現場では、良好な人間関係の構築が大切です。

一方で、忙しい状況下でコミュニケーションがうまくとれなかったり、意見や価値観の相違があったりなど、人間関係の摩擦をおこす場面は少なくありません。

職場内での適切なサポートがない場合、人間関係のトラブルが解決されない状態が続くケースもあるでしょう。そこで常に人の目や行動を気にしている状態に疲弊して、人間関係がゆるそうな職場への転職を検討しだす看護師もいます。

夜勤が多く生活リズムが乱れて体力的につらい

夜勤は本来の生活リズムを乱し、体内時計に影響を与えます。その結果、睡眠障害や体調不良を引き起こし、体力的な負担を感じてしまう看護師は少なくありません。

他職種となると夜勤のない職場は数え切れないほどあります。自分の健康面を考えて、日勤のみの仕事に憧れ始める方もいるでしょう。

命を預かる仕事の重圧に耐えられない

看護師は常に、患者の健康や命を守るための責任を負っています。一つのミスが患者の命に直結するため、責任やプレッシャーは非常に大きいでしょう。

また感受性の高い看護師の場合、患者の痛みや苦しみに共感しすぎてしまい、大きな精神的負担を感じてしまう人も少なくありません。

「これからずっと責任に耐えながら働くのはつらい…」と将来のことを考えた結果、責任の軽い職場への転職を考えはじめます。

看護師から他業種への転職で知っておきたい仕事の選び方3選

他職種に転職するときの選び方

看護師から他職種への転職で、仕事の選び方には3つの軸があります。

それでは一つずつ紹介していきます。

看護師の経験を活かした職種にする

これまでの「看護師としてのキャリアを活かせる仕事」に転職する方法です。具体的な職種は以下の通りです。

  • フィールドナース
  • 医療系コールセンターのオペレーター
  • 治験コーディネーター(CRC)
  • 臨床開発モニター(CRA)
  • 心理カウンセラー
  • 医療事務
  • 病児保育士
  • MR(医療情報担当者)
  • 大学の保健室
  • 保育園看護師
  • 児童福祉司

看護師経験が活かせる職種なら、選考時にこれまでの職歴を存分にアピールできるので、採用されやすく一般企業への転職も容易です。

キャリア5年目以降の、中堅看護師の方で他職種に転職したいと考えている方は、この軸での仕事選びが適しています。

まったく違う業界で、未経験者歓迎が多い職種にする

看護師とは全く関係のない仕事に転職する方法です。具体的な職種は以下の通りです。

  • 一般事務
  • 美容関連の仕事
  • アパレル系職種
  • 商品企画・開発
  • IT・WEB関連の仕事

この場合、転職活動をスムーズに進めるなら「未経験者が歓迎されやすい職種」を選ぶのがポイントです。「看護師とは全然違う、普通の会社の仕事がしたい」という方は、この軸での仕事選びが適しています。

また、職種だけでなく「どの業界で働くのか」も同時に決めなければなりません。例えば、同じ営業職でも「金融業界の営業職」と「IT業界の営業職」では、働きやすさや給与は全然違います。

※転職におすすめの業界については、『転職先におすすめの業界【2023年最新版】』の記事で詳しく解説しています。

他の資格を取得する職種にする

一度時間をかけて他の資格を取得して、転職する方法です。具体的な職種は以下の通りです。

  • 介護職
  • 看護専任教員
  • 養護教諭 など

「看護師という仕事は辞めたいけれど、何か手に職をつけたい」という方に適しています。資格取得のためにはある程度まとまった時間が必要なので、一度退職し、失業手当をもらいながら勉強を始めるやり方がおすすめです。

看護師から他職種の転職におすすめ!看護師の経験を活かせる仕事14選

他職種への転職看護師経験を活かせる仕事
まずは看護師の経験を活かせる仕事を紹介します。

それぞれ順番に見ていきましょう。

フィールドナース|医療機関を訪問し、看護師ならではの視点で製品説明する

フィールドナースは、医療機器メーカーに勤務して、自社製品のプロモーションを行う仕事です。

メーカーの営業担当とともに医療機関を訪問し、看護師ならではの視点で製品の説明を行います。分かりやすく言うと、「看護師資格保有者の視点で、ドクターに製品の説明をして、営業のアシストをする仕事」です。

仕事内容

  • 医療機器製品の性能や強みをドクターに説明
  • 医療機器製品のデモンストレーション
  • 納品後のアフターフォロー
  • 展示会の開催

→看護師 × 営業 の仕事!!

臨床現場で実際に働いていたからこそ分かる現場スタッフの悩みを汲み取り、その悩みに対して自社が提供する医療機器がどう活かせるのか(メリットがあるか)を、経験者視点でプレゼンします。

医療機関向けの展示会を開いたり、実際に製品を使ってみせたりすることもあります。製品導入後はアフターフォローまで担当することも多々あるようです。

どのような製品を売り込むかは企業によって様々で、美容医療機器やドクターズコスメ商品などを扱う会社もあります。

フィールドナースの詳細は、看護師ワーカー(旧 医療ワーカー)の公式サイトで解説されているので、気になる方は参考にしてみてください。

目安年収 500~700万
転職難易度

治験コーディネーター(CRC)|医療機関がおこなう治験の進行をサポート

治験コーディネーター(CRC)とは、治験の進行をサポートする仕事です。

医療機関や製薬会社、被験者の間に立ち、スムーズに治験が進行するよう調整する役割を担います。

具体的には、 医療機関において治験を実施する医師の指示のもと、治験に係わる事務的業務、チーム内の調整、被験者となる被験者のサポートなどを担当します。

仕事内容

  • 被験者への説明
  • 被験者・医師や院内スタッフ・製薬会社との連絡
  • 治験のスケジュール調整
  • 症例報告書の作成
  • 治験データの管理
  • 臨床開発モニター(CRA)とのやり取り

治験コーディネーターに転職する場合は、治験を支援する民間企業である「治験施設支援機関(SMO)」に所属して医療機関へ派遣される形が一般的です。(”派遣される”とあるが、契約形態は直接雇用)

治験コーディネーターについて詳しく知りたい方は、『治験コーディネーターとは?仕事内容・働き方・年収を徹底解説』を参考にしてください。

目安年収 400~500万
転職難易度 普通

臨床開発モニター(CRA)|おもに製薬会社での治験をサポート

臨床開発モニター(CRA)も、治験をスムーズに進行する仕事です。

治験コーディネーターとの違いは就業先です。治験コーディネーターが医療機関や治験施設支援機関で働くのに対し、臨床開発モニターは製薬会社で働きます。

仕事内容

  • SOP(標準業務手順書)の作成
  • 治験薬の交付、管理
  • 治験の進行状況のモニタリング
  • 症例報告書の回収・確認
  • 治験の適切性の評価

ちなみに、前述の治験コーディネーターも臨床開発モニターも、必須資格はありませんが、転職の際に看護師資格・経験が有利になることがあります。実際に、治験コーディネーターの3割は看護師資格保有者と言われています。

臨床開発モニターについては、ジョブメドレー公式サイトで解説があるので、気になる方は参考にしてください。

目安年収 500~600万
転職難易度 やや難

MR(医療情報担当者)|企業が開発した医薬品の品質や安全性を病院などに伝える

MR(医療情報担当者)は、製薬企業で開発した医薬品の営業・広報を行う仕事です。

病院や診療所に対して、商品の品質・安全性などの情報を提供する役割を担います。また臨床現場での情報を集め、製薬会社に報告することもMRの仕事の一つです。

仕事内容

  • 商品の品質・効能・安全性などの情報提供
  • 現場からの情報を集めて企業に報告

MRに資格は必須ではありませんが、医学知識を必要とする仕事なので、医療現場での臨床経験が役に立つことがあります。

なお、MRと似た職種にMS(医薬品卸販売担当者)がありますが、こちらは医薬品卸売会社で勤務する働き方です。どちらも情報提供を行う仕事ですが、MSは取り扱い商品に応じた広範囲な知識が必要で、情報提供よりも販売の側面が強い(医薬品の価格交渉なども行う)仕事です。

目安年収 600~700万
転職難易度 やや難

医療系コールセンターのオペレーター|医療機器メーカーで自社製品の問い合わせに対応

オペレーターは、企業が提供するサービスの利用者からの相談を受ける仕事です。

例えば、医療機器メーカーで自社製品に関する問い合わせ対応などを行います。

勤務先企業は様々

  • 医療機器メーカー
    自社製品に関する問い合わせ
  • 医薬品メーカー
    DI業務(薬の飲み方や効能・副作用についての説明)
  • 保険会社
    医療保険に関する問い合わせ
    保険契約者特典の健康相談
    育児相談の電話相談窓口
  • 健康食品会社
    自社製品(サプリメントなど)に関する問い合わせ

業務内容はマニュアル化されているので、企業勤めの経験がなくても始めやすい仕事です。

近年では、アプリなどを使ってオンラインでヘルスケア相談なども活況で、そういったサービスを提供する企業では電話・WEB・チャットの対応窓口職員として看護師を採用しているケースもあります。

また期間限定の派遣社員としてですが、新型コロナウイルスワクチンに関する電話相談などの求人も増加傾向にあるようです。

目安年収 300~400万
転職難易度

医療事務|医療費の計算や必要書類作成などの事務作業をおこなう

医療事務は、医療機関での勤務経験がある看護師なら比較的業務に慣れやすい仕事です。

仕事内容

  • 医療費の計算などの事務作業
  • クラーク業務(受付や患者の応対)
  • レセプト業務

働く場所は病院やクリニックなど。慣れた環境なので、転職のハードルもそれほど高くないでしょう。

資格は必須ではありませんが、民間資格(「医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)」「診療報酬請求事務能力認定試験」など)があれば選考に有利になることもあります。

どんな仕事があるか知りたい方は、医療事務専門の転職サイト『病院医療事務.com』で実際に仕事を検索してみるのもおすすめです。

目安年収 300~350万
転職難易度 普通

心理カウンセラー|一般企業で働く人のメンタルに関する問題をサポート

心理カウンセラーは、企業で働く人のメンタル的な問題を心理的なアプローチで支援する仕事です。

例えば、パワハラで悩む社員の話を傾聴し、問題解決の支援をします。ストレスチェック後の相談対応や、職場環境改善の支援など、相談者によってやるべきことは様々です。

キャリアに関する相談を受けることもあり、看護師資格・経験が直接活かせるわけではないですが、仕事内容としては看護師に近い仕事です。

心理カウンセラーになるための必須資格はありませんが、それだとなかなか転職は難しいので、臨床心理士や産業カウンセラーなどの民間資格を取得するのが一般的です。

参考:心理カウンセリングに関する資格

■公認心理師
平成27年に誕生した国家資格。大学+大学院、大学+実務経験で取得可能
参考サイト:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000116049.html

■臨床心理士
1988年から認定されており、これまでの心理資格のメジャー的存在の民間資格
指定カリキュラム大学卒業かつ大学院修了が必要
参考サイト:http://fjcbcp.or.jp/

■産業カウンセラー
養成講座(30万円程)の受講で最短6カ月で受験資格を得られる
参考サイト:https://www.counselor.or.jp/

■教育カウンセラー
教育カウンセラー養成講座を受講し、実践歴・試験結果により認定される
ほかに、中級・上級とグレードがある
参考サイト:https://www.jeca.gr.jp/whatis/

心理カウンセラーについては、資格のキャリカレの公式サイトに詳しい説明があるので参考にしてください。

目安年収 400~500万
転職難易度

大学の保健室|大学の保健室に勤務。看護資格のみで働ける

大学の保健室は、看護師資格のみで働けるため、看護師の転職先として非常に人気です。(小中学校の保健室で働く場合は、養護教諭や学校保健師などの資格を別途取得する必要がある)

仕事内容

  • 学生や教職員のケガ・病気の応急処置
  • 定期健康診断の手配
  • 保健指導など

事務作業が中心ですが、規模の大きな大学などでは看護業務が発生することもあります。

病院と違って慌ただしい看護処置などはなく、比較的働きやすいと言えるでしょう。ただその一方で、そもそも人気職場のため求人が少なく、留学生が多い学校では英語スキルが必須なこともあり、転職のハードルは高いです。

大学の保健室の仕事については、マイナビ看護師のサイトで解説があるので、参考にしてください。

目安年収 400万円台
転職難易度

保育園看護師|園児の体調管理やケガの応急処置などをおこなう

保育園も看護師の転職先として人気があります。

仕事内容

  • 園児の体調管理やケガの応急処置
  • 感染症対策
  • 保護者への保健指導(保健だよりの作成など)
  • 保育の手伝い
  • 保育園の従業員の健康管理
  • こどもの家庭の健康管理など

病院とは仕事内容が全く異なり、日々の仕事はどちらかというと保育士に近いです。保護者と接することもありますが、基本的には毎日子供たちを相手にする仕事なので、小児科での経験などは採用時に高く評価されやすいでしょう。

厚生労働省は、できるかぎり保育園に看護師を配置するように定めていて、看護師を採用する施設も増えてきています。ただしほとんどの場合、看護師は一つの施設に1人しかおらず、突発的な発熱や病気、怪我は特に臨機応変な対応が求められるため、ある程度看護師としての経験を積んでいることが必要です。

保育園看護師についての詳しい説明は『保育園看護師ってどんな仕事?保育園での業務内容や役割を徹底解説』を参考にしてください。

目安年収 400万円台
転職難易度 やや難

病児保育士|体調のすぐれない子どもを預かり面倒をみる仕事

病児保育士は、体調の優れない子ども(発熱など)を一時的に預かり、面倒を見る仕事です。

NPO法人などが運営する病児保育専門施設や、医療機関に併設されている施設に常駐し、登園の許可が下りていない子どもを預かります。病気の子どもがいる家に訪問して保育するという訪問型の形態もあります。

仕事内容

  • 子どもの体調の変化を観察
  • 検温や服薬介助
  • 医師や看護師との連携
  • 保護者への報告

施設形態によりますが、病児保育を行う施設では保育士・看護師の配置基準が定められており、看護師資格・経験が転職に活かせます。

とはいえ、看護師の資格を直接活かせる仕事でありながら、仕事内容は看護師よりも保育士に近いと言えるので、「看護師の仕事は避けたいけど、これまでの経験を活かして人のお世話をする仕事がしたい」という方にぴったりです。

病児保育士については、マイナビ保育士が運営しているサイトに詳しい説明があるので、参考にしてください。

目安年収 300万円代
転職難易度 やや難

児童福祉司|児童相談所勤務で専門家の協力を得ながら育児の悩みを解決する

児童福祉司は、児童相談所の職員のことで、地区町村などの自治体に所属する公務員です。

指定施設で2年以上相談援助業務に従事し、かつ地方公務員試験に合格する必要があり、ハードルは高いです。しかし、看護師資格を活かして安定した働き方をしていきたいという方には、選択肢の一つとなるでしょう。

仕事内容

以下の相談に対して、専門家の協力を得ながら適切な対策を立て、解決に導く

  • 養護
    …保護者の事情で子どもの世話ができない / 養子縁組 など
  • 保健
    …未熟児、疾患など
  • 障害
    子どもの障害に関する相談など
  • 育成
    子育て、進学適性の相談など

看護師経験(特に小児科)を持つ方であれば、疾病に関する相談などに対し、看護ケアの知見をもとにしたアドバイスなどができるでしょう。

児童福祉司までのステップ(看護師免許保有者)

  1. 自治体の施設で2年以上相談援助業務に従事
  2. 指定講習を修了
  3. 公務員試験に合格し、児童相談所に配属

児童福祉司については、東京都福祉保健局の公式サイトで詳細の説明があるので、ぜひ参考にしてください。

目安年収 400~500万
転職難易度 かなり難

産業看護師|企業で働く社員の健康管理や休復職支援などの業務を担当

産業看護師は、企業で社員の健康管理や心身の健康が損なわれないための予防をおこないます。

そのほかにも、健康に関するイベントの開催や休復職支援などさまざまな業務を担当し、産業医や人事との橋渡しをする役割も担っています。

仕事内容

  • 健康診断の実施
  • 職場環境の改善
  • 衛生委員会の実施
  • 健康イベントの開催
  • 社員の働き方の調査
  • 社員のカウンセリング
  • 社員の体調不良・怪我への対応

産業保健師は病院よりもデスクワークが多いため、肉体的な負担が少なくなるでしょう。医療処置の頻度も少なく、一般の病院勤務ほどプレッシャーに追われることもありません。

また、企業の営業時間に合わせて働くため、残業や夜勤が発生しにくいメリットもあります。

産業看護師について詳しく知りたい方は『産業保健師への転職成功大全|高倍率?経験必須?転職の不安を解消!』を参考にしてください。

目安年収 400~500万
転職難易度

献血看護師|献血に関する業務をおこなう日本赤十字社での雇用

献血看護師は献血センターや献血ルームで働きます。献血に来た人の受付や問診、バイタル測定、献血業務などをおこないます。

仕事内容

  • ドナーが献血可能かどうかをチェック
  • 採血や献血、抜針
  • ドナーの記録
  • 物品管理
  • 機材のチェック

献血は、厚生労働省から唯一の認可を受けた日本赤十字社がおこなう事業で、献血看護師は常勤・非常勤ともに日本赤十字社での雇用となります。そのため、福利厚生は手厚く、地域手当や住居手当、退職金などが充実しています。

献血看護師について詳しく知りたい方は『献血看護師の給料・手取りは?献血ルームの仕事や適性を解説』を参考にしてください。

目安年収 340~370万円
転職難易度 普通

美容クリニック|美容クリニックで診療や施術のサポート

美容クリニックでは、施術前のカウンセリングや施術のサポート、施術後の経過観察などをおこないます。看護師業務に加えて、広報やリピーターの確保などを担当する場面もあります。

仕事内容

  • 診療や施術のサポート
  • 採施術(脱毛や注射など)
  • 施術前や施術後のフォロー
  • カウンセリング
  • 医療機器・物品の管理

医療保険の適用範囲外でサービスを提供している美容クリニックの場合、クリニック側が提供する医療サービスの価格を決められるため、一般のクリニックより年収相場が高くなります。※保険診療と混合のクリニックもあります

高収入の職場に転職したい人は、美容クリニックを検討するのもよいでしょう。

目安年収 500〜600万円
転職難易度

看護師から他職種の転職におすすめ!まったく違う業界の仕事5選

他職種への転職まったく違う業界おすすめ

まったく違う仕事がしたい方は、こちらを参考にしてください。

それぞれ具体的に解説します。

一般事務|一般企業で書類作成やメール対応といったオフィスワークをおこなう

基本的なオフィスワークを行う一般事務は、女性に人気の仕事の一つです。

仕事内容

  • 書類の作成
  • 電話、メール対応
  • 伝票の処理
  • 備品管理

企業で働くことを考えると、真っ先に候補にあがる職種ですが、正社員として転職する場合、難易度が高い点には注意が必要です。求人倍率は約0.3倍(求職者3人に対して、ようやく求人が1つある程度)なので、なかなか採用が決まらないこともあります。

ただ雇用形態を正社員にこだわらない(派遣・契パートなど)なら、比較的求人も見つけやすくなります。また、日商簿記などの資格を取得しておくと、採用にプラスになることもあります。

目安年収 200~300万
転職難易度 普通

美容関連の仕事|エステやセラピストなど美容関連の仕事

職種を選ぶ際は、「自分が興味のあること」を軸に選ぶのも一つの方法です。美容意識の高い方なら、その興味をそのまま仕事につなげて、美容関連の仕事に転職するのもおすすめです。

美容関連職種には具体的に以下のような職種があります。

具体例

  • 美容部員:
    デパートやドラッグストアなどで化粧品の販売をする。実際にお客様にメイクをしたりアドバイスをしたりして購入に繋げる。
  • エステティシャン・セラピスト:
    エステサロンや脱毛サロンでマッサージやボディケアをする。
  • ネイリスト:
    爪の手入れやデザインを施す。ネイリスト技能検定試験などの民間資格を求められることが多い。
  • コスメ販売スタッフ
    コスメメーカーに勤務し、商品の営業・販売を行う

看護師として働いている頃にはできなかったネイルや髪色などもできますし、美容に関する知識を働きながら吸収できるため、モチベーション高く働くことができるでしょう。

実際にどんな求人があるか知りたい方は、専門転職サイト『キレイにスルンダ』を参考にしてください。

目安年収 300~400万
転職難易度 普通

アパレル系職種|ショップでの接客やECサイト運営などファッション業界に携わる

「興味を軸に仕事を選ぶ」という観点で、ファッションに関心の高い方はアパレル系の仕事を選ぶのもおすすめです。

具体的には以下のような仕事があります。

具体例

  • アパレル店員
    洋服の販売、接客。接客業ではマニュアルが作成されていることが多いため、未経験でも転職のハードルが低い
  • アパレル営業
    自社ブランドを百貨店などに売り込む仕事。アパレルの製造会社などに勤務
  • ECサイト運営
    アパレル系ECサイトの運営。商品の撮影や顧客対応などネット販売の工程を担当

ファッション業界に関心のある方はやりがいを持って働けるでしょう。

目安年収 300~400万
転職難易度

【経験者の声】

口コミ・評判

総合病院から「アパレル販売職」に転職
病院の仕事に嫌気が指し、全く違う華やかな業界に憧れて転職しました。学生時代もバイトが禁止されていて、こういった業界の仕事ができなかったので、どうせなら自分の一番興味のあることをしようと思って職場を決めました。
今すごく楽しいです。モニター音も、アラーム音も、ナースコールの音もなくて、本当に働きやすいと思います。転職して分かったことは、看護師としては一人前の自分も、一般企業ではポンコツだということです。病院って結構特殊な環境なので、一歩違う業界に足を踏み入れると、これまでの常識と全く違うことばかりですが、覚えること一つ一つが新鮮で楽しいです。こんな楽しい仕事があったなんて知りませんでした。

商品企画・開発|企業に就職し自社商品の企画や開発をおこなう

一般企業の人気職種に、商品企画・開発があります。企業の扱う商品次第ですが、以下のような会社なら、医療・看護系の知識が役に立つこともあります。

看護知識が活かせる商品開発

  • ヘルスケア、日用品
  • 食品、健康食品
  • 医療/化粧品

これまでと全く違う分野の企業に転職するよりも、採用されやすく、転職後も活躍しやすいでしょう。

企画・開発は企業転職の中でも人気の高い部門なので、競争率(採用までのハードル)が高くなる可能性を考慮しておく必要がありますが、上記の領域に絞って応募を重ねれば、看護師経験が評価されることもあります。

目安年収 300~450万
転職難易度 やや難

IT・Web関連の仕事|スキル次第で高収入が狙える!成長が期待される業界

医療・看護とは全く違う分野で、「将来性のある業界」という観点で厳選すると、IT関連職種も候補にあがります。

IT・Web関連職種というと、エンジニアなどの技術職が有名ですが、転職のしやすさでいうと以下のような仕事がおすすめです。

具体例

  • Webマーケティング
    オンラインショップやWebサイトの集客。データ分析などをもとに販売活動を促進する
  • Webデザイナー
    Webサイトやランディングページのデザインを行う。社会人向けスクールも多い
  • システム販売の営業
    自社のシステムを販売する営業職。BtoB(対企業の営業)がメイン

IT業界は、最も成長が期待される業界です。

現時点で市場規模はかなり大きく、総務省調査では、国内産業のうちIT業界が占める割合は10%以上、全産業で第一位という結果となっています。将来的に伸びる業界で働くなら、IT・WEB業界もおすすめです。

実際に求人を探したい方は、IT専門転職サイト『Green』も活用してみてください。

目安年収 400~600万
転職難易度 やや難

看護師から他職種の転職におすすめ!他の資格を取得する仕事3選

他職種への転職他の資格を取得する仕事

ゼロから資格取得を検討している方は、こちらも参考にしてください。

それぞれを詳しく紹介していきます。

介護職|看護師と介護士のダブルライセンスで仕事の幅が広がる!

看護師として介護施設で働く人も多いですが、看護師から介護職へキャリアチェンジするという選択肢もあります。

看護師と介護職の資格を保有する(ダブルライセンス)のには、以下のようなメリットがあります。

  1. 専門性&網羅性どちらもカバーできる人材として、現場のニーズが高い
  2. 看護の視点や経験を活かしたケアを提案できる
  3. 希少性が高く、採用率が上がる

特に(3)は大きな利点です。看護師・介護職の資格を持つスタッフを採用すると、施設側は一人の人員で2職種の配置基準が満たせるため、職場によってはかなり採用ニーズが高くなります。

また看護師の視点だからこそのケアプランを提案できるなど、一つの資格を持っている時よりも仕事の幅が広がるでしょう。

看護師からのキャリアチェンジの場合、ファーストステップである「介護職員初任者研修」の資格をとって働き始めるか、介護補助などの無資格でもできる業務から始め、ステップアップするという方法が現実的です。

介護職は高齢化の影響で採用ニーズが高く、今後も需要が高い状況は続くと予測されています。そのため「手に職をつける」という点では非常におすすめな仕事です。

介護業界の転職事情については『介護業界の転職を成功させるための全知識 |職場選びから選考のポイントまで徹底解説』で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

目安年収 350~500万
転職難易度

看護専任教員|看護専門学校などで学生に対し必要な知識や技術を教える仕事

看護専任教員とは、看護専門学校などで看護師に必要な知識や技術を教える仕事です。これまで培ってきた看護経験を学生に伝え、成長を実感する仕事なので、大きなやりがいを得られる仕事と言えます。

実は看護専任教員は将来的に不足すると予測されています。

一例ですが、神奈川県では看護教員の8割以上が40代で、若手の教員不足が課題視されています。

看護専任教員となるためには以下いずれかを満たす必要があります。

  • 臨床経験5年以上
  • 臨床経験3年以上で、大学で教育に関する科目(4単位)を履修or大学院で教育に関する科目(4単位)を履修

看護専任教員については、東京都福祉保健局の公式サイトに詳しい説明があるので、ぜひ参考にしてください。

目安年収 400万前後
転職難易度

養護教諭|小中高校の保健室に勤務。養護教諭の免許が必要

前項では大学の保健室の先生を紹介しましたが、養護教諭の資格を取得すれば、小中高校でも働けます。

仕事内容

  • 生徒の救急処置
  • 保健指導、健康診断管理
  • 学校環境衛生調査

資格取得のルートとしては、看護学部などで養護教諭育成課程を修了し、「養護教諭」の免許を取るのが一般的です。社会人向けの短期大学や通信大学なども存在します。

養護教諭になり、長期間勤続して徐々に昇給していけば、ゆくゆくは看護師よりも高収入が目指せます。詳しくは『看護師から養護教諭に転職すると給料はどうなる?お金事情を徹底解説』を参考にしてください。

目安年収 300~600万
転職難易度

看護師から転職した人の口コミからわかる他職種の4つのメリット

他職種への転職口コミからわかるメリット

この章では、看護師が他職種に転職する主なメリットを4つ紹介します。

それでは見ていきましょう。

夜勤がなく規則的な生活を送ることができる

看護師から転職した人の口コミから分かる他職種のメリットとして、夜勤がなく規則的な生活を送ることができる点がまずあげられるでしょう。

ハードワークで体を崩したり、夜勤が多く負担が大きかったりする方は多いのではないでしょうか。職種に転職すれば看護師よりもある程度生活リズムが整うため、自分の時間を確保しやすく、ストレスがかかりにくくなります。

実際に他職種に転職した方の口コミでは、以下のようなものがありました。

口コミ・評判

匿名
この休職中に、身体を大事にしようとたくさんたくさん考えて退職。 子どもに関わる仕事がしたかったのと、生活リズムが整う仕事を選ぼうと思って保育園看護師に転職しました。 保育園看護師になってから、とりあえず…びっくりするくらい健康になりました。

このように、転職をしたことで身体的な負担が減ったという方は多く見受けられました。

息苦しい人間関係から解放される

転職をすることで、職場の人間関係が改善されることもあります。

看護師の職場は女性が大半を占め、閉鎖的な環境となりやすいため、人間関係で悩む方が多いです。

転職先を選ぶ際に、職場の風通しの良さや男女比率などを確認して転職をすることで、看護師として働いていた頃とは違った人間関係を築くことができるでしょう。

医療ミスなどのプレッシャーが少なく責任感から解放される

他職種に転職することで、医療ミスや命と向き合う責任感から解放されたと言う方は多いです。

実際に転職した方の多くが、気持ちが楽になったと回答しています

口コミ・評判

Y・O さん(28歳)
以前病棟看護師をしていた時に、大きめのインシデントを起こし、そこからミスが怖いとずっと思っていました。
何度も看護師をやめたい、自分には向かない、と考えながら仕事をしていました。そんな中で誘ってもらえた、今の仕事。
医療処置というよりは、健康管理の仕事が多く、前の職場で感じていた「間違ったらどうしよう」というプレッシャーを今はほとんど感じません。

新たな経験や知識を習得でき働き方の視野が広がる

転職先の候補にはさまざまな職種や業界があります。

看護師から他職種に転職すると、新たな業務を覚えられたり、専門知識の習得ができたりするので働き方の視野を広げられるでしょう。

新しい業種や業界で看護師以外の知見を得られれば、幅広い業務に対応できる力を身につけられるため、今後のキャリアを形成していくうえで選択肢を広げられます。

看護師が他職種に転職する4つのデメリット

他職種への転職デメリット

続いて他職種に転職するデメリットを4つ紹介します。

順に見ていきましょう。

看護師以外への転職は給料が下がる可能性がある

看護師から転職する場合、給料が下がる可能性があります。

特に20代~30代前半の看護師の平均年収は他職種と比べ相対的に高くなっているため、他職種の給料が低く感じることが多いでしょう。

ただ、初めのうちは年収が低いことも多いですが、成果主義の職場の場合は業務成績が良ければ年収はどんどん上がっていきます。

職場の評価制度が年功序列なのか、成果主義なのかを確認してみましょう。

看護師と比べ会社の業績や景気の影響を受けやすく安定していない

看護師の雇用は景気に左右されづらく、求人も豊富にあるため安定して働くことができますが、他職種は看護師よりも安定していないことが多いです。

特に企業に勤める場合は会社の業績や景気の影響を受けやすいです。

また、結婚や出産などのライフイベントに合わせて職を離れても、看護師の場合は比較的復職しやすいですが、他職種では難易度が上がっていしまうことを理解しておきましょう。

仕事に慣れるとやりがいを感じられないことがある

転職先の仕事が物足りなく感じ、やりがいを見いだせない方もいます。

看護師として毎日命と向き合っていた日々が一転し、プレッシャーから解放されると、初めのうちは新しい仕事が新鮮に感じますが、次第に慣れて退屈に感じてしまうこともあるようです。

「思っていた仕事と違った」と感じてしまわないように、転職先を選ぶ際は業務の多様性や自分の長所の活かし方などを、具体的にイメージしてみましょう。

口コミ・評判

匿名 さん(25歳)
病院→健康保険組合
正社員でも仕事が出来ない人を見ていると、やるせない気持ちになるが気にしないようにしている。同僚の契約社員も向上心が無く、不平不満言っているが同調はしないように気を付けている。
そんな日常の中、保健指導で私と会うのを楽しみにしてくれている対象者もごくわずかだがいる。求めてくれる人にとって、少しでもお役に立つよう日々技術と知識の習得に努めている。

経歴が活かされずにキャリアがリセットされる可能性がある

転職先の仕事によっては、看護師としての経歴が全く活かされない可能性があります。要するにこれまでのキャリアが一旦リセットされてしまうのです。

看護系に関連のない場合や、看護師の役割や必要性について理解されていない場合は、たとえこれまでどれほど重要な役割や業務を担っていたとしても、役立つことはありません。新人と同じスタートラインに立つ、ということもあります。

看護師の転職で他職種に向いている人3選

看護師から他職種に向いている人

ここでは、看護師の転職で他職種に向いている人について解説していきます。

それでは一つずつ紹介していきます。

目標や方向性が決まっているなど転職理由が明確な人

「なぜ他職種に転職したいのか?」などの問いかけに対して明確な答えをもち、仕事の目標や方向性が定まっている人は、他職種への転職に向いています。

看護師から他職種への転職では、未経験な仕事のため困難な状況に直面するケースも珍しくありません。しかし、目標や夢が明確にあれば目の前にある壁も乗り越えられるでしょう。

そもそも転職したい強い想いがあるのなら、挑戦を躊躇する必要はありません。自分の夢や目標に向かって、勇気を出して行動してみてください。

看護師の仕事にやりがいを感じない人

看護師の仕事に満足できない人も、他職種への転職に向いているといえるでしょう。

今とは違う職種・業界に転職すると、異なる分野での業務に挑戦できたり、新たな視野や知識を得られたりします。そこで新たなやりがいを感じられる仕事に出会えるかもしれません。

今の仕事にやりがいを感じないなら、他職種への転職を検討してみるのもよいでしょう。

1からのキャリア形成に抵抗がない人

看護師から他職種への転職では以下の環境下に置かれるケースも珍しくありません。

  • 今までのキャリアは活かせない
  • 下っ端として働くことになる

そのため自分の年齢・キャリアなどを気にせずに、仕事に打ち込める自信がある人は他職種への転職が向いているといえるでしょう。

また、未経験の分野に対しても臆せず挑戦できる人や新しい環境に柔軟に適応できる人であれば転職先で大きな成長も期待できます。

看護師からの転職を再検討すべき人

転職を検討しなおすべき人

看護師の転職で他業種を検討しなおすべき人には、次の3つの特徴があります。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

転職すればすべての問題解決すると思っている人

仕事のあらゆる悩みはどの職種・業界にも存在します。他職種に転職したからといって、解決するわけではありません。

転職すれば問題が解決すると安易に考え、他職種に転職してしまうと、看護師として培った知識や経験がムダになってしまうかもしれません。

新たな業務内容の習得など転職によるストレスが、今の悩みよりも大きな負担になる可能性もあります。そのため問題解決する方法を転職のみに頼らず、今の職場で解決できる策がないかを模索してみましょう。

ローンの支払いなどがあり収入が減ると困る人

看護師から他職種に転職すると収入が減ってしまう場合があります。その場合、家計への経済的な負担が増加して、これまでの生活水準を維持するのが難しくなってしまうでしょう。

趣味を楽しめなくなったり、将来の金銭的な不安やリスクが増加したりするかもしれません。家庭がある場合、ローンの支払いや子どもの養育費、老後の資金など、家族全体の人生設計に影響がおよびかねません。

他職種への転職を希望する場合、今よりどれくらい収入が減るのかを計算し、経済的リスクがないかどうかをしっかり把握したうえで決断しましょう。

転職目的や動機など転職理由が曖昧な人

転職理由が曖昧なままだと、転職先に求める条件がわからない状態で転職活動を進めることになります。結果として、自身に最適な転職先をみつけられず「やっぱり転職しなければよかった…」と、転職後に後悔するリスクが高まります。

もし他職種への転職を検討しているなら、自身の転職目的や動機を明確にしましょう。最適な転職先をみつけられたり、面接で自信をもって自己アピールできたりします。

看護師から他職種への転職を成功させる7つのポイント

他職種への転職成功させるためのポイント

看護師から他職種への転職となると、主に一般企業や施設がメインとなります。これらの転職は、病院とは異なる点が多く、ポイントを押さえていないとなかなか採用につながらないこともあります。

そこで本章では、初めて一般企業に転職する方が押さえておくべきポイントを解説します。

それぞれ順番に見ていきましょう。

なぜ病院ではなく企業で働きたいのか志望動機を明確にする

いきなり求人を探し始めるのではなく、まずは「なぜ企業に転職したいのか」を明確にしましょう。

「なぜ企業で働きたいか」をはっきりさせると、転職活動の方向性が見えてきます。

例えば、「看護師資格・経験を活かして、高収入の仕事がしたい」なら、給与ベースが高い医療機器メーカーでのフィールドナースが選択肢にあがってきます。

ですが、「土日祝休みで落ち着いた働き方がしたい」なら、出張の多いフィールドナースは向いていないかもしれません。というより、「一般事務」「内勤営業」など、看護師とは関連のない仕事がベストです。

大事なのは「自分がどういう働き方がしたいのか」です。それに合わせて会社・仕事を選べば、転職後に後悔することもなくなります。

また、「なぜ病院ではなく企業で働きたいのか」は採用面接で必ずと言っていいほど聞かれますので、早い段階で言語化しておきましょう。

今の職場の不満をあげてみると転職先を選ぶヒントになる

転職の理由を明確にするために、今の職場の不満をあげてみるのもおすすめです。次の職場を選ぶ判断基準となります。

もちろん結婚などライフステージの変化が理由の場合、この段階は飛ばして構いませんが、現職に対しての不満が理由の場合は、その理由をはっきりさせる必要があります。

例:今働いている病院では人手不足で常に忙しく、夜勤の回数も多い。プライベートも余裕がない。数年以内に結婚したいと考えているが、この環境だと結婚後も続けるのは無理だと感じるので、早いうちに体力的に負担のない一般企業の仕事に転職しておきたい。

このように理由を具体的にすれば、転職先探しの指針がはっきりします。この方の場合は、以下のような軸で仕事を探すと良いでしょう。

転職先探しの指針

  • 看護師経験は活かして医療看護系の仕事がしたい
  • 内勤がいいので医療系企業のコールセンター希望
  • 土日祝休みで年間休日120以上

不満の内容が曖昧なままだと、気づかないうちに同じような職場に転職する可能性があります。

転職に失敗する人ほど、転職理由が曖昧なことが多いです。

複数の転職サイトを使って求人をできるだけ多く集める

企業の求人は、複数の転職サイトを使って求人をできるだけ多く集めましょう。

というのも、「まだどのような仕事に就きたいか明確でない状態」の場合、できるだけ多くの選択肢を得ることが転職成功のカギだからです。「こんな仕事もあるんだ」と色んな情報を集めるほど、自分の理想に近い仕事が見つかります。

また、「もっと仕事の選択肢を増やしたいが、どんな仕事があるのかイメージがつかない」という方は、厚生労働省が提供している「職業情報提供サイト」などを使って、興味があることやテーマを軸に、世の中にどんな仕事があるのか探してみることをおすすめします。

パソコンスキルは必須!ExcelやWordなどの操作に慣れておく

一般企業で働く上で、PCを難なく操作できるスキルは必須です。採用面接時もPCスキルについて質問されることがあるので、事前にできるだけ習得しておきましょう。

一般企業でよく使うのがMicrosoft Officeです。

Microsoft Office

  • Microsoft Excel(表計算ソフト)
  • Microsoft Word(ワープロソフト)
  • Microsoft Powerpoint(プレゼンテーション資料作成ソフト)

WindowsPCを使う企業では、このソフトをメインに資料作成やデータ集計をすることが多い。

PCスキルがどの程度あるかを示す上では、「職務経歴書をキレイで見やすいレイアウトで作成すること」が有効です。

職務経歴書は、これまでの職歴を簡単にまとめる応募資料(履歴書と同封して送る)で、形式は自由です。

また他にも、MOS(Microsoft Office Specialist)という資格があり、事務作業がメインの仕事に転職する際は、これを取得しておくのも一つの方法です。

MOSとはWordやExcelの技能を証明する国際資格

WordやExcelの基礎技能を、Microsoft社が証明する国際資格です。未経験の方でも、ExcelやWordなど事務作業で使うソフトを使えるPCスキルを証明するためにMOSは非常に有効です。

年間30万人程度の受験者がおり、ビジネスマンとしてのベーススキル証明のために、正社員に限らず、派遣社員の方でも多く取得されている人がいます。

資格取得準備期間:1ヶ月程度の通信教育あるいは独学

合格率:非公開。ただし、非常に取得しやすい資格として人気が高い。

公式サイト:https://mos.odyssey-com.co.jp/index.html

転職の軸がぶれないように譲れない点・妥協できる点を決めておく

「絶対に譲れない点」を1つ決めましょう。そうすれば闇雲に求人を探さなくてよくなるので、転職の軸がぶれることがありません。

逆に譲れない条件がないと、「この会社もいいな…こっちもいいかも」となってしまい、いつの間にか当初の目的とずれてしまうことがあります。

また、できれば「これは妥協しても良いと思える点」も考えておくと好ましいです。

条件以外に企業の雰囲気が自分にあっているか「社風」もチェック

求人情報に記載された条件以外に、企業の社風もチェックしておきましょう。

病院の場合、職場ごとの違いはそれほどないかもしれませんが、一般企業で働くとなると社風次第で働きやすさはまるで違います。

そのため、特に応募・面接を受けるタイミングで企業の社風が自分に合うかどうかを見極めることが重要になります。

自分に合う企業か見極める方法

  • 企業の公式サイトを確認
    特に経営者のメッセージや経営理念など
  • 口コミサイトを見る
    転職会議」や「Open work」など元社員による口コミ投稿
  • 社内イベントの頻度
    懇親会や企業内サークルの有無、頻度。この辺りは好みが分かれる
  • トップダウンorボトムアップ
    トップダウン(上層部の方針をもとに現場が動く)かボトムアップ(現場の提案をもとに情報部が方針を決める)かによって、働き方が変わる
  • チャレンジ重視or堅実さ重視
    あくまで傾向だが、中小企業やベンチャーはチャレンジ重視、大企業ほど堅実さ重視
  • 子育てとの両立に対する理解
    子育て世代の社員はどのくらいいるか。時短・時差勤務制度を設けていたり、託児所を設置している企業もある

上記のような視点で、「企業の雰囲気が自分に合っているか」を見極めることが重要です。

ただこの辺りはなかなか面接官に聞きづらいこともあると思いますが、その場合は次章で紹介する転職エージェントのキャリアアドバイザー(転職活動の支援をしてくれる担当者)に代わりに聞いてもらうこともできます。

他職種ではなく病院以外への転職を検討する

転職を考えるうえで、以下のような不満・悩みを抱えているのではないでしょうか。

転職を考える理由

  • 夜勤がつらい
  • 体力的にキツイ
  • 病棟の仕事が向いてない
  • 患者さんとの関りに悩む
  • プレッシャーや責任が重い

このような悩みのなかには、他職種に転職しなくても、病院以外の転職で解決できるものもあります。

例えば、夜勤や仕事内容、責任の重圧などは、病院以外であれば悩みが減る可能性が十分にあるでしょう。

病院以外の職場一覧

  • 一般のクリニック
  • 健診センター(労働衛生機関)
  • 保育園
  • 児童養護施設
  • 大学の保健室
  • 治験医療機関
  • 企業(産業看護師)
  • 訪問看護ステーション
  • 介護施設

病院以外の職場の場合、収入が下がるケースがありますが、同じ看護職のため、一般の仕事をするよりも給料が低くなりにくい傾向にあります。

上記であげた病院以外の職場の仕事内容や年収については『病院以外に転職したい看護師に人気の職場15選【夜勤なし&高収入も可】』で詳しく解説しているので参考にしてください。

自分の適職がわからない人は転職のプロからのアドバイスをうける

「看護師以外の仕事がしたいけど、なにが自分に適しているか分からない…」という場合は、転職エージェントへの相談がおすすめでしょう。

転職エージェントとは、登録すると転職相談に乗ってくれて、求人探しから面接対策まで、幅広いサポートをしてくれる『人材紹介サービス』のことです。

転職エージェントがやってくれること

  • 仕事探しの相談に乗ってくれる
  • あなたの希望に合った企業を紹介してくれる
  • 選考サポート(履歴書添削など)をしてくれる
  • 面接の日程調整などを代行してくれる

これらのサービスはすべて無料でうけられます。

登録後におこなわれるキャリア面談で「年収はできるだけ下げたくない」「まったく別の業界で未経験から転職できる仕事をしたい」などの希望を伝えると、転職エージェントが最適な企業の求人を提案してくれます。

看護師から転職

希望条件を伝えると、それに合った企業の求人を提案してくれる

これまでとはまったく違う業界に転職したいと考えている方は、転職エージェントの積極的な利用がおすすめです。

看護師資格を活かして転職する方におすすめの転職エージェント

看護師資格を活かした転職おすすめ転職エージェント

看護師資格を活かして転職する方は、看護師に特化したサービスを提供するエージェントサービスを利用しましょう。

数ある転職サイトのなかから、以下を基準に、「利用者からの満足度の高い看護師向け転職サイト」をピックアップしました。

転職サイト選定基準

  1. 求人数 …総求人数が多いほど、理想にぴったりの求人を見つけやすい
  2. 利用者満足度(提案&サポート力) …利用者の口コミをもとにサービスの質を評価。優秀なキャリアアドバイザーに担当してもらえれば、理想の職場を提案&手厚いサポートが期待できる

利用者の総合評価順にランキング形式でまとめると、おすすめの転職サイトは、以下のとおりとなりました。

転職サイト 求人数|総合満足度
1位
看護roo!
55,907件|◎4.3
利用者満足度96.3%、看護師さんからの人気No1の転職サイト。細かい条件で求人が探しやすく、面接対策&サポートも手厚い。
2位
レバウェル看護(旧 看護のお仕事)
135,763件|○3.8
総求人数トップレベル!累計40万人以上の利用者がいる転職サイト。LINEで最新の求人情報が得られるなど、気軽に転職活動ができる
3位
マイナビ看護師
60,875件|◎4.1
求職者のペースに合わせたサポートが強み。全国22箇所に相談会場があり、地方在住者も来社相談しやすい

※求人数2022年8月更新

この記事では3サイトに厳選しています。より詳しく知りたい方は、『看護師723人が選ぶ転職サイトおすすめランキング』を参考にしてください。

1位.看護roo! | 看護師さん利用者満足度No.1

看護roo

看護roo!』は、転職経験のある看護師さんから最も選ばれている、人気No1の看護師転職サイトです。

登録者のみが閲覧・応募できる非公開求人も多数保有しています。

看護roo!の特徴

  • 利用者満足度96.3%
  • 公開求人55,907件+非公開求人も多数
  • 面接同行や選考対策など手厚いサポート

さらに、細かい条件を組み合わせて仕事探しができるため、希望にぴったりの求人を見つけやすくなるでしょう。

看護roo!』は、30年以上に渡る転職支援実績のある株式会社クイック(東証一部上場企業)が運営するサービスです。

信頼と実績も十分で、面接時に希望者には専任の女性スタッフが同行してくれるなど、きめ細かいサポートが魅力といえます

こんな看護師さんにおすすめ

  • みんなが使っていて、実績豊富な人気のサイトを利用したい
  • 給与や条件、人間関係などが良い職場情報を知りたい
  • はじめての転職で不安なのでプロに相談したい

看護roo!の詳しい情報は、下記の記事でもご覧になれます。

2位.レバウェル看護(旧 看護のお仕事) | 求人多数で選択肢の幅が広い!

レバウェル看護

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』は、求人数がトップレベルの転職サイトです。キャリアアドバイザーが、病院や施設を訪問して直接取材を行っており現場のリアルな情報を提供しています。

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)の特徴

  • 累計利用者数40万人以上
  • 友だちに勧めたい転職サイトランキングNo.1
  • 総求人数は135,763件と転職サイトトップレベル

「人間関係や施設の雰囲気はどうか」「子育て中の看護師が働きやすい環境か」などの情報を踏まえて、最適な提案をしてもらえるのもポイントです。

また、LINEで「新着求人情報が届く」「担当のキャリアアドバイザーに相談できる」など、気軽に転職活動ができる点も魅力的といえます

こんな看護師さんにおすすめ

  • できるだけたくさん求人が見たい
  • 職場の雰囲気や内部情報を知りたい
  • 気軽に求人探しがしたい

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)の詳細は、下記の記事も参考にしてみてください。

関連記事

3位.マイナビ看護師|ペースに合わせて転職できる

マイナビ看護師』は、大手人材企業マイナビが運営する定番の転職サイトです。
数週間で内定を目指す「スピード転職」や、数ヶ月に渡ってゆっくりと職場を探す「じっくり転職」など、求職者の都合に合わせたスピード感でのサポートをしてくれます。

マイナビ看護師の特徴

  • 看護師認知度5年連続No1の定番転職サイト
  • 求人数は6万件以上
  • 大手マイナビならではの情報ネットワークも強み

加えて、面接の日程調整なども、キャリアアドバイザーが代行してくれるサービスも提供しています。自分のペースで転職活動を進めるのに最適な転職サイトといえるでしょう。

こんな看護師さんにおすすめ

  • なるべく早く次の仕事を見つけたい
  • 数ヶ月かけて余裕を持って転職活動したい

なお、マイナビ看護師の詳細は、下記の記事でも確認できます。またおすすめの転職サイトについて、より詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてみてください。

看護師からまったく違う業界の仕事に転職したい人におすすめの転職エージェント

まったく違う業界への転職おすすめ転職エージェント

他業界への転職を考えている方は、様々な職種を取り扱っている総合型の転職エージェントを利用しましょう。

数ある転職エージェントの中から、以下を基準に、「利用者からの満足度の高い転職エージェント」をピックアップしました。

転職サイト選定基準

  1. 求人の数 …総求人数が多いほど、理想にぴったりの求人を見つけやすい
  2. 利用者満足度(提案&サポート力) …利用者の口コミをもとにサービスの質を評価。優秀なキャリアコンサルタントに担当してもらえれば、理想の職場を提案&手厚いサポートが期待できる

利用者の総合評価順にランキング形式でまとめると、おすすめの転職エージェントは、以下の通りとなりました。

転職エージェント 求人数|総合満足度
1位
リクルートエージェント
約37万件| 4.1
業界最大手エージェント。選択肢を増やしたいなら登録必須
2位
dodaエージェント
約18.8万件|3.9
顧客満足度No.1(2022~2024年 オリコン顧客満足度®調査 転職エージェント20代 第1位)
3位
マイナビエージェント
6.3万件|4.3
サポートが充実しており、はじめての転職に強い。

※この記事では3つに厳選しています。より詳しく知りたい方は、『転職エージェントおすすめランキング|500人の評判比較!』を参考にしてください。

1位.リクルートエージェント|公開求人約37万件!業界最大の転職支援実績

リクルートエージェント

リクルートエージェント』は、求人数No.1の総合転職エージェントです

公開求人は約37万件、登録者のみ閲覧できる「非公開求人」を合わせると約62万件以上の求人を扱っています(2023年4月7日時点)

業界最大の転職支援実績があり(厚労省「人材サービス総合サイト」より2019年実績)、サポートも充実しているので、転職を検討しているなら必ず登録すべき1社です。

転職成功率を上げるには、『dodaエージェント』や、サポートへの評判が高い『パソナキャリア』や『マイナビエージェント』を併用すると良いでしょう。

◆補足:リクルートが運営している関連サービス

2位.dodaエージェント|顧客満足度No.1の実績!地方での転職にも強い

2024年版dudaトップ画像

dodaエージェント』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する国内最大級、顧客満足度No.1(2022~2024年 オリコン顧客満足度®調査 転職エージェント 20代 第1位)を誇る転職エージェントです。

提案力・求人数ともにトップレベルで、かつ「悪い口コミ」も見当たらず、担当者の当たり外れが少ないエージェントだと言われています。

首都圏の20代30代にはもちろん強く、他にも地方での転職や、高齢での転職など、他の転職エージェントで断られるような場合でも、dodaであれば案件が見つかるとの口コミが見受けられたので、『全ての人におすすめできる転職エージェント』と言えます。

3位.マイナビエージェント|丁寧なサポートで人気!20代の満足度No1

※マイナビのプロモーションを含みます。

マイナビ IT AGENT』は、丁寧なサポートがウリの20代向け転職エージェントです。

求人数だけではリクルートやdodaといった大手ほどではありませんが、首都圏の20代に焦点を当てれば1番の満足度(4.2/5.0点)を誇ります。

そのため、求人数が豊富な大手(例えば、『リクルートエージェント』や『dodaエージェント』など)と併用することをおすすめします。

※マイナビのプロモーションを含みます。

看護師からの転職には準備が必要!新しい職場であなたの経験を活かそう

他職種への転職は準備が大事

看護師から転職におすすめの全く違う仕事を紹介しました。

仕事探しの軸としては「看護師資格を活かす仕事をするかどうか」で方向性が決まるので、まずは「医療看護に携わる仕事をするか」「全く違う業界でイチからスタートするか」を最初に固めましょう。

実際に仕事を探す際は、方向性に合わせたエージェントサービスの利用もおすすめします。

看護師からまったく違う業界の仕事に転職したい人におすすめの転職エージェント

看護師資格を活かして転職する方におすすめの転職エージェント

あなたの転職活動の成功を、陰ながら応援しております。

多様な正社員看護師の働き方!日勤のみ・夜勤専従の特徴やおすすめ転職サイト

日勤のみや夜勤専従など、一般的なシフト以外の働き方に興味をお持ちではないですか?

一般的な看護師のシフト(日勤と夜勤)以外にも、「日勤だけ」「夜勤だけ」といった働き方もあります。

看護師の働き方 特徴
日勤のみ 一般的な企業と近い時間帯の勤務が可能
夜勤専従 高収入が期待できる
時短勤務 家庭との両立がしやすい

この記事では、看護師のキャリアチェンジをサポートしてきた転職のプロである私が、正社員看護師の多様な働き方について解説します。

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50代の転職に有利な資格とは?男性・女性に分けて詳しく紹介!

50代転職に資格取得はするべきか

50代で転職を考えたときに

  • 「今の自分の経歴だと転職は難しそうで不安」
  • 「資格があったら転職で有利になるのかな」

などの悩みを抱えていませんか?

転職先を探すとはいえ、50代の方が応募できる求人の選択肢も狭まってしまうでしょう。

本記事では、50代の転職成功に有利な資格を、男性・女性に分けて詳しく紹介します。

記事を読み終える頃には、50代の転職に有利な資格を理解し、転職成功のために準備を始められるようになります。ぜひ最後までご覧ください。

50代の転職に資格取得が有利な理由

50代の転職で資格を取るべき理由

まずは、50代の転職に資格取得が有利な理由を確認していきましょう。

それでは、順番に解説していきます。

スキルや経験を証明できる

50代の方が転職を成功するためには、専門的なスキルや経験を証明できたほうが有利です。なぜなら、実務経験がなくても、能力や努力を評価してもらえることがあるからです。

また、資格があることで、入社すぐに貢献できる準備が整っていることをアピールできます。資格に関連する業界に携わりたいという熱意も伝わるでしょう。

資格取得の努力で自信がつく

50代の方が資格を取得することで、自信がつきます。なぜなら、現在の仕事をしながら、取得できたという達成感を得られるからです。

試験勉強を通して「努力して資格を取得できた」「地道に継続できた」という充実感も得られます。転職活動を有利に進められるだけでなく、やりがいにもつながるため、資格取得は精神面においてもメリットがあるといえます。

仕事の幅が広がり差別化を図れる

資格取得することで、担当できる仕事の幅を広げられるのもメリットの一つです。資格なしの方と差別化でき、転職や昇進が有利になるでしょう。

例えば、医療機関や介護職を目指すなら、資格や免許を保有していることが大前提となる傾向があります。

特に、保育士や看護師などは、認知度が高く「業務独占資格」「名称独占資格」に分類される資格です。

なお、50代の方が転職する実情については、下記の記事も参考になります。

50代の転職に有利な資格とは?【確認事項3つ】

50代転職におすすめの資格とは?

次に、50代の転職に有利な資格なのかを確認するための内容を3つ紹介します。

一つずつ詳しく説明していきます。

実績や経験を活かせる資格である

これまでの実績や社会経験を活かせる資格の取得に努めましょう。50代の転職において、企業は即戦力を求めている傾向があるからです。

また新卒・未経験のように新しいジャンルの資格に挑戦するのは、取得のための時間と労力が発生し、効率が悪いといえます。

今まで経験してきた仕事と関連性のある資格を選んで勉強することで、円滑に転職活動を進められるでしょう。

資格取得にかかる時間を確保できる

資格取得のために時間を確保できるか、あらかじめ確認しておきましょう。取得までにかかる期間は資格によって異なりますが、試験勉強に時間を要する場合があるからです。

また、ほとんどの資格は試験日が決まっていることにも注意する必要があります。選考までには取得できているように逆算して、計画的に資格取得の準備を進めましょう

自分のレベルや性格にマッチしている

自分のレベルや性格に合っている資格を取得するようにしましょう。なぜなら資格取得のための勉強が苦痛に感じ、途中で挫折してしまう可能性があるからです。

例えば、自分のペースで行動したい方がスピードを求められる資格に挑戦するのは、性格とミスマッチであるといえます。自分のレベルや性格にマッチした資格を選べば勉強がはかどり、取得も目指しやすいでしょう。

「自分の適性がわからない…」という方は、転職サイトの無料相談を活用してみてください。

50代男性の転職におすすめの資格

50代男性におすすめの資格

ここからは、50代男性の転職におすすめな資格を6種類を紹介します。

取得を検討している資格がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

測量士補

測量士補は、土地の計測・データの作成を担当する国家資格です。測量士が作成した計画に沿って現場で測量し、パソコンを使用してデータ処理をおこないます。

測量士補の上位資格として測量士があり、さらなるスキルアップも見込めるのもメリットの一つです。

また、土地家屋調査士建築士施工管理技士などの測量が必要となる資格と結びついているため、複数の資格を活かしたステップアップも狙えます。建築や施工に携わってきた職歴の方は、資格取得を検討してみてください。

電気工事士

電気工事士とは、電気設備の工事や取扱いを担当するための国家資格です。電気設備の設計施工点検をおこない、架線の張り替えなども担当します。

また、電気工事士の資格は第一種と第二種に分類されており、それぞれ工事を担当できる規模が異なることが特徴です。第二種電気工事士は、一般住宅や小規模施設の電気工事を主に担当します。

一方で第一種電気工事士は、ビルや工場・病院などの電気工事も対応できます。扱える電気工作物も、第一種の方が規模が大きいため、資格手当が多く支給されたり昇給しやすくなったりするのです。

しかし第一種の方が資格取得の難易度が高いため、まずは第二種の取得を目指して、試験勉強に取り組むとよいでしょう。

中小企業診断士

中小企業診断士は、企業の経営に携わる知識を証明する国家資格です。主に、企業の経営状態を分析して提案する業務を担当します。

また中小企業を行政機関や金融機関に結ぶ仲介的な立場を担ったり、中小企業の経営を支援をしたりと、幅広く活動できます。中小企業診断士は難易度が高い難関資格であるため、入念な準備をが必要です。

しかし、業種に左右されずに転職しやすくなったり、高収入が期待できたりと、資格保有者として重宝されるメリットがあります。行政書士社会保険労務士の資格を保有している方なら、さらに活躍の場を広げられるでしょう。

宅地建物取引士

宅地建物取引士は、不動産の取引や契約の場面で活躍できる国家資格です。取引先に対して、不動産に関する説明をする専門的な役目を担います。

加えて、重要事項説明書や契約書などへの記名押印を担当する場面にも携われるため、仕事の幅を広げられるでしょう。

実際に、宅地建物取引業法では、不動産取引を実施する企業の従業員5名につき、1名以上の宅建士設置が義務とされています。

さらに宅地建物取引士は、不動産業界に限らず、金融業界や建築業界などでも重宝される資格です。銀行や物件の販売に携わる場面では、信用性の高い人材として転職に有利な傾向があります。

管理業務主任者

管理業務主任者は、マンション管理者としての証明になる国家資格です。主に管理委託契約に関する重要事項の説明や、フロント業務、業者の手配などを担当します。

管理業務主任者の資格を取得しておくことで、マンション管理業界への転職を有利に進められるでしょう。転職先によっては、資格手当の支給も期待できます。

また、管理業務主任者は需要が高まりつつある仕事の一つといえます。なぜなら、マンション管理適正化推進法によって、マンションへの管理者の設置が義務とされたからです。

さらに資格取得の試験においても、専門知識がほとんど必要ないため、挑戦しやすい資格に分類されます。管理業務主任者は、手に職をつけたい方や、体力に自信がない方におすすめの資格です。

マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)

マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)は、マイクロソフトオフィスの製品を利用できる証明となる民間資格です。ExcelやWord、PowerPointなどを使いこなせる実用的なスキルであるため、事務職や営業職などへの転職に有利といえます。

また、パソコン操作に慣れている方なら、短期間で資格を取得できるのも魅力の一つであり、受験後すぐに合否判定を確認できます

なお、マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)は、さまざまな科目やレベルがあるため、ご自身の適正に合った種類を選んで取得しましょう。

50代女性の転職におすすめの資格

50代女性におすすめの資格

続いて、50代女性が転職で有利になる資格を6種類を紹介します。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

簿記

簿記とは、企業の経営状況や財政状態を把握するための技術を証明する民間資格です。経営活動を日々記録したり、管理したりする業務を担当できます。

企業でおこなわれている営業取引や、金銭の動きを記録するため、業種を問わず転職しやすいスキルとして有利に働くでしょう。

また、簿記は求人の応募要件としての需要が高いケースも多いようです。

特に簿記1級を取得している場合は、経理の管理監督者として転職の幅を広げられます。商工会議所が発表しているデータによると、これまで2,800万人以上も受験している人気の資格だとわかります。

ご検討中の方は、簿記3級から簿記2級と順番に取ったうえで、1級取得を考えたほうがよいでしょう。

調理師

調理師免許は、食品の栄養や衛生、調理法などに精通していることを証明できる国家資格です。飲食店や施設などで調理を担当する際は資格取得が必須となります。

ホテルやレストラン、学校給食などの即戦力を求められる職場では外せない資格です。調理師免許を保有していない場合、転職先の選択肢が狭まってしまうでしょう。

調理師免許は飲食店に限らず、IT企業への転職にも効果的です。飲食関連のサービスや、食をテーマにしたWebメディアを運営している企業なら、調理師としての知識を活かせるでしょう。

また、転職せずに、飲食店をご自身で開店するのも一つの手段です。将来的に独立を検討している方なら、調理師免許を利用して実現できるようになります。

介護福祉士

介護福祉士は、介護の知識やスキルを証明できる国家資格です。取得することで、施設利用者の身体介助や支援、スタッフのマネジメントなどに携われます。

勤め先は訪問介護施設やデイサービス、病院などがあり、さまざまな施設で活躍できるでしょう。

介護業界は人材不足であり、例年求人数も多い傾向があります。介護福祉士の方なら選考が有利になり、好条件で転職できる可能性が高まるようです。

また、サービス提供管理責任者や認定介護福祉士などの立場を任されることもあり、将来的には施設長へのキャリアアップを目指せます。介護業界で活躍したい方は、ぜひ介護福祉士の資格を取得して、転職成功を実現しましょう。

登録販売者

登録販売者は、一般用医薬品(第2類・第3類)の販売を担当する国家資格です。薬剤師よりも試験の難易度が低いため、50代の方でも挑戦しやすい特徴があります。

風邪薬や鎮痛剤の販売は、薬剤師や登録販売者にしかできない仕事であるため、医療機関での需要が高まりつつあるようです。

なお、勤め先にはドラッグストアや薬局、コンビニエンスストアがあり、購入者の相談に乗ったりする仕事も担当します。

また、資格取得の過程で医薬品に関する知識を身につけられるため、製薬会社の営業職エステティシャンなどへの転職も目指せます。市場拡大や少子高齢化に伴って、登録販売者の需要が増加しつつあるため、転職にも有利に働くでしょう。

医療事務認定実務者

医療事務認定実務者は、2016年に開設された、医療事務に関する知識やスキルを証明できる資格です。主に、医師や看護師を患者さんとつなぐ仲介者として、医療機関から診療費用を請求する立場を担当します。

また医療事務認定実務者の試験は、毎月1回(年12回)実施されており、在宅受験ができる特徴があります。就業中の方や、家事育児と並行して資格取得に取り組みやすいのも魅力です。

他の医療業界に関する資格と比較しても難易度が低いため、転職活動時までに取得しておくのをおすすめします。医療関係に携わりたいと考えている方は、ぜひ前向きに検討してみてください。

生活習慣病予防プランナー

生活習慣病予防プランナーは、生活習慣病を予防するためのスキルを証明する民間資格です。生活習慣病の基礎知識や健康的な食事、運動に関する知識が求められます。

ご自身はもちろん、人々の健康を守ることに貢献できる資格であり、医療施設や介護施設などに勤めるケースが多いようです。

また、美容飲食などの健康に携わる業界で働くことも可能なため、転職先の幅を広げられるでしょう。健康的な生活に関する知識と経験を身につけたい方は、ぜひ資格取得に挑戦してみてください。

50代女性の転職に関する詳細は、下記の記事も参考にしてみるとよいでしょう。

50代の転職|資格取得に努める際の注意点

50代転職の資格に関する注意点

次に、50代の転職において、資格取得に努めるときの注意点を3つ紹介します。

それでは順番に確認していきましょう。

転職先が確定してから退職する

勤め先の退職は、転職先が決まってからおこないましょう。なぜなら選考で不利になったり、収入が途絶えてしまったりするからです。

長期的に離職期間が続いた場合、選考時に「本当に働く意欲があるのか」「即戦力にならないのではないか」と思われてしまうでしょう。

また無収入の状態が続いた場合、焦って転職先を決めてしまう恐れがあります。短期間で転職先に不満が生じる可能性もあるでしょう。精神的・金銭的にも落ち着いた状態で、現在の勤め先を退職するように心がけましょう。

資格取得はあくまでも通過点である

資格取得は、転職成功のための通過点であることを念頭に置いておきましょう。

資格取得は、選考通過の確率を上げるための手段です。退職してまで資格取得に注力したり、大きな金額をつぎ込んだりして勉強するのは、経済的なリスクがともないます。

特に50代の転職においては、現時点での業務レベルを向上させることが転職成功につながるといえるでしょう。資格取得は、あくまでも転職成功の補助として考えるようにして、転職活動に取り組むのをおすすめします。

転職エージェントの利用を検討する

50代の方が転職する際は、転職エージェントを利用するとよいでしょう。なぜなら個人で転職活動を進めるよりも、負担を軽くして取り組めるからです。

転職エージェントでは、非公開求人の紹介や各業界のリアルな情報を知れるメリットがあります。

またサポートの質が良く、履歴書添削面接対策アフターフォローまで実施している転職エージェントも存在するようです。

さらに転職希望の企業と密に連絡を取り、日程調整や交渉代行も実施しているのも嬉しいポイントといえるでしょう。転職エージェントに興味がある方は、まずは無料相談を利用してみることをおすすめします。

50代におすすめの転職エージェント5選

50代の転職におすすめのエージェント

50代におすすめの転職エージェント5つは以下の通りです。転職活動を広範囲にわたってサポートしてくれる転職エージェントを厳選しています。

それでは、一つずつ見ていきましょう。

リクルートエージェント|転職支援実績No.1

 

リクルートエージェント』は、求人数No.1の総合転職エージェントです。

公開求人は約37万件、登録者のみ閲覧できる非公開求人を合わせると、約62万件以上の求人を扱っています(2023年10月18日時点)。

業界最大の転職支援実績があり(厚労省「人材サービス総合サイト」より2019年実績)、サポートも充実しているので、転職を検討しているなら必ず登録すべき1社です。

転職成功率を上げるには、『dodaエージェント』や、サポートへの評判が高い『パソナキャリア』や『マイナビエージェント』を併用すると良いでしょう。

補足:リクルートが運営している関連サービス

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ランスタッド|年収800万円以上の外資求人

ランスタッド

ランスタッド』は、オランダに本社を置き、世界39カ国で人材ビジネスを展開する世界最大級の外資系転職エージェントです。

保有求人全体の約半数が「年収800万円以上」の求人で、中には年収2000万円以上のハイクラスな求人も見つけることができます。S&P500企業からスタートアップまで、求人の幅が広いことも特徴的です。

またランスタッドでしか募集をしていない「独占求人」も多く、特にグローバル企業や外資系企業のハイクラスポジションの仕事を見つけられます。

※ランスタッドでは、IT企業の転職に特化したエージェントサービスもおこなっています。IT業界志望者はこちらを利用してみてください。

ビズリーチ|CMで話題のヘッドハンティング型サイト

BizReach(ビズリーチ)|ヘッドハンティング型転職サイト

ビズリーチ』は、管理職・専門職などのハイクラス向け求人に特化したヘッドハンティング型転職サイトです。

企業の求人掲載、求職者の登録の双方に事前審査が行われることにより、質の高いマッチングを実現しているのが特徴です。

基本的な検索サービスなどは無料で利用できますが、求人応募やプラチナスカウトの受信などの機能は有料会員への登録が必要となります。

補足:ビズリーチの有料会員について

  • タレント会員:年収750万円未満の方対象 / 月額3,278円(税込)
  • ハイクラス会員:年収750万円以上の方対象 / 月額5,478円(税込)

月額課金制の転職サイトは業界でも珍しく、利用をためらってしまう人もいるかもしれませんが、質の高い求人が揃っているので「本気で転職したい」と考える方におすすめです。

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doda転職エージェント|求人数No.2・転職サポートが評判

2024年版dudaトップ画像

dodaエージェント』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する国内最大級、顧客満足度No.1(2022~2024年 オリコン顧客満足度®調査 転職エージェント 20代 第1位)を誇る転職エージェントです。

提案力・求人数ともにトップレベルで、かつ「悪い口コミ」も見当たらず、担当者の当たり外れが少ないエージェントだと言われています。

首都圏の20代30代にはもちろん強く、他にも地方での転職や、高齢での転職など、他の転職エージェントで断られるような場合でも、dodaであれば案件が見つかるとの口コミが見受けられたので、『全ての人におすすめできる転職エージェント』と言えます。

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Spring転職エージェント|面談率100%で気軽に相談

Spring転職エージェント

Spring転職エージェント』は、スイスに本社を置くグローバル企業で、派遣事業などを含めて人材事業では世界1位の規模を持っています。

「サポートを断らない」ことを重視しているようで、他のエージェントに断られてもSpring転職エージェントだけはしっかりとサポートしてくれた、という口コミが多く見受けられます。

現時点でご自身の経歴に自信がない方や、他のエージェントで嫌な思いをした経験がある方にもおすすめできるエージェントです。

ただ求人数は『リクルートエージェント』ほど多くはないので、併せて利用することをおすすめします。

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なお、50代の方におすすめの転職サイト・エージェントについては、下記の記事もご覧ください。

50代の転職に有利な資格に関してよくある質問

50代転職で資格取得に関する質問

最後に、50代の転職に有利な資格について、よくある質問を紹介します。

それでは、一つずつ回答していきます。

50代未経験の転職に有利な資格はありますか?

50代未経験の転職に有利な資格は、転職先の系統によって異なります。50代未経験の状態で頭脳労働系の業界に転職したい場合は、難関資格を保有しておくとよいでしょう。

なぜなら年齢問わず取得できる資格は、50代の方が保有していても評価されない傾向があるからです。

頭脳労働系に関する難関資格を取得している場合「新しいことに挑戦できる」「向上心がある」と、選考時に判断してもらえます。

一方、肉体労働に関する業界へ転職する場合は、手に職に関する資格取得に努めましょう。実務経験の有無や、前線で活躍できる即戦力が問われるからです。

仕事内容によって転職に有利な資格が異なるため、視野を広げて転職先を探してみるとよいでしょう。

なお、50代未経験の転職については、下記の記事も参考にしてみてください。

50代の転職におすすめしない資格はどれですか?

50代の転職におすすめしない資格としては「◯◯検定」などの学生の方でも取得できる資格があります。

また、資格がない状態でもこなせる業務に付随した資格も、転職に有利に働くとは言い切れないでしょう。資格取得よりも実務経験を重視している企業もあるため「転職先がどのような人材を求めているのか」を念入りにリサーチしましょう。

50代・資格なしの状態で転職するのは可能ですか?

50代の方が資格なしで転職することは可能ですが、転職先の選択肢が狭まるため注意しましょう。なぜなら、50代の転職者を企業が採用する理由として、レベルの高い専門性が挙げられるからです。

50代の転職には、経験やスキルが重視されるため、未経験職種への転職は収入が減ってしまう可能性が高まります。

加えて50代向けの求人が少ないため、未経験職種に就きたい場合は転職活動が長期化してしまうでしょう。

実際に、厚生労働省-令和3年雇用動向調査結果の概況-では、50代の転職者の年収が下がっていることが報告されています。収入や将来性を見据えたうえで、資格なしの状態で転職すべきかを、もう一度考えてみましょう。

50代からでもできる定年のない仕事には何がありますか?

定年のない働き方としてはパートアルバイトフリーランスなどがあります。自営業を検討中の場合は士業農業などへの転職もおすすめです。資格取得をするために試験や実務を要する場合は、学びを通して、ご自身のスキルアップにつながるメリットがあります。

現時点でのご自身のスキルとかけ合わせて、クリエイターとして独立したり、お店を開業したりするのも一つの方法です。

50代前後で転職する人は多いですか?

50代前後(45歳〜64歳)での転職者は108万人おり、これは全転職者数の30%を占めています。

下の表からもわかるように、50代前後の転職者は他年代と同じくらい多くなっています。

出典:厚生労働省

さいごに

50代の転職は資格取得が有利

本記事では、50代の転職におすすめな資格について紹介しました。

50代の転職は、資格を保有している方が有利に進められる傾向があり、経験やスキルを強みにして転職先を選ぶことが大切です。まずは、ご自身の転職パターンにあった資格を選ぶことから始めてみましょう。

なお、50代からの転職をご検討中の方は転職エージェントを利用して、円滑に退職までの手順を踏むのがおすすめです。

あなたの就職・転職活動が上手くいくことを心から願っています。

パート准看護師の働き方とは?時給は高い?求人探しの方法やメリット・デメリットを解説

  • 准看護師のパート求人を探したい
  • 時給が高い求人はどうやって見つければよいのだろう

と考えていませんか。

准看護師のパート(非常勤)は、「家庭と仕事を両立させたい「ブランク空けで現場に復職したい」という方に人気の働き方です。

メリット・デメリットを把握し、転職サイトを利用して効率よく求人を探せば、理想の職場が見つかるでしょう。

この記事では、転職コンサルタントとして多くの看護師の悩みを解決してきた私が、以下の順で解説します。

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看護師の平均年収は?給与相場やボーナス額は本当に割に合うのか徹底調査

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「看護師の平均年収っていくら?」「周りと比べて自分はどうなんだろう」とお考えですね。

結論から言うと、看護師の平均年収は492万円です。

看護師はよく「他職種の同世代と比べて高年収」と言われやすいですが、夜勤・残業手当ありきの激務が前提なこともあり、「正直、仕事と給料が見合ってない」と感じる看護師さんはかなり多いです。

この記事では、公的調査をベースにややこしい看護師のお金事情をどこよりも分かりやすく解説します。周りの看護師は実際どれくらい稼いでいるのか、気になるところを見ていきましょう。

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看護師ワーカー(旧 医療ワーカー)の評判は悪い?723人の口コミを徹底検証して分かった登録前の注意点

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「看護師ワーカー(旧 医療ワーカー)に悪い評判はない?」「実際の口コミはどう?」と気になりますよね。

看護師ワーカー(旧 医療ワーカー)』は年間転職成功者数10,000人を超える(2020/4-2021/3 公式より)大手看護師転職サイトであり、利用者が多いこともあって悪い口コミが一切ないわけではありません。

実際に、当サイトで『看護師ワーカー(旧 医療ワーカー)』に関する口コミ・評判を集計したところ、「連絡がしつこい」「対応が雑だった」などのネガティブな口コミがチラホラと見られました。

ただ、『看護師ワーカー(旧 医療ワーカー)』は転職支援実績が豊富で、他の転職サイトにはない強みもあるので、良い評判・悪い評判を正しく理解した上で利用すれば、転職活動の心強い存在となるでしょう

そこでこの記事では、転職経験を持つ看護師を対象に行ったアンケート結果やネット上の口コミをもとに、看護師ワーカー(旧 医療ワーカー)』の評判を徹底検証しました

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30代薬剤師は転職できる?キャリアアップ成功に必須の7つのポイント

30代の薬剤師の中には

  • 30代で転職しても良いの?
  • コロナの影響で転職は難しくなってる?

と考えている人も多いのではないでしょうか。

結論として、コロナ禍でも若手薬剤師の需要は高いため、それほど長期に渡る転職活動をしなくても、次の職場は見つかるでしょう。

ただ、無計画に行動するのではなく、転職市場の情報や転職を成功させるコツを事前に押さえておく必要があります。

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助産師になるには?最短で資格取得できる方法や主婦・社会人の方向けのやり方を解説

助産師になるには

「助産師になりたい!」
「どうすればなれるの?」

と考えていませんか?

助産師になるには、「看護師資格」と「助産師資格」の両方を取得する必要があります。

なお、受験資格を得るには看護師・助産師養成課程を卒業しなければならないため、資格を一切保有していない方の場合、助産師になるまでに最短でも4年かかります。

本記事ではこれまで転職のプロとして医療分野の転職支援をしてきた私が、助産師になるための方法や助産師の仕事内容について解説します。

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『クリエイト』のアルバイトの評判は?バイト経験者の口コミを元に徹底検証

クリエイト バイト

クリエイトSDでのアルバイトを検討している方の中には

  • どんな仕事内容なの?
  • 働きやすさはどうなのかな?

と気になっている方も多いでしょう。

「クリエイトSD」のアルバイトは、レジ応対や商品補充、清掃などがメインですが、メディカルアシスタント(調剤事務)や薬剤師の募集も随時行っています。

アルバイト経験者の口コミを調査すると、クリエイトSDのバイトは「雰囲気がよく働きやすい」といった内容のものが多く見られました。

この記事では、アルバイト経験者の口コミをまじえながら、クリエイトSDのアルバイトについて詳しく解説していきます。

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保健師になるには?主婦・社会人が最短で保健師を目指す基礎知識

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「保健師になるにはどうすればいいの?」「働きながら保健師を目指せる?」と考えていませんか。

結論から言うと、保健師になるには、

  1. 保健師の教育課程を修了し、
  2. 保健師資格を取得する

この2つが必要です。なお看護師資格を取得していることが前提となります。

この記事では、これまで医療分野への転職を支援してきた私が、「保健師になるために必要な期間や手順」「働きながら保健師資格取得を目指すポイント」について解説します。

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MRの転職完全ガイド|おすすめの他業種や未経験転職を成功させる全ポイント

<アイキャッチ画像>MR転職完全ガイド

「MRから転職したい」
「MR以外にも転職できるの?」
と考えていませんか。

MR(医薬情報担当者)は、薬の知識や営業力が評価されるため、他業界・職種へ転職する際に優位となる可能性があります。中でも、臨床開発モニター(CRA)などの製薬会社の他職種や、医療系営業職で評価されやすいでしょう。

ただし、比較的高収入であるMRからの転職は年収がダウンしやすいほか、40代以上になると転職難易度が上がるなどの懸念点もあるため注意が必要です。

そこでこの記事では、転職のプロとして多くのMR転職をサポートしてきた私が、MRの転職理由や職種ごとの有利な転職先を紹介します。

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50代で未経験の仕事に転職は可能?失敗しないための全知識&おすすめ転職エージェント

50代での転職を考えたとき、

「未経験での転職は難しいかな」
「未経験からでも挑戦しやすい職種はなんだろう」

と気になりますよね。

結論、50代で未経験職種へ転職することは可能ですが、リスクが大きいのが現実です。

ただ、未経験転職の注意点を理解し、ポイントを押さえることで、転職活動が上手くいく可能性が高まります。

この記事では、50代の転職サポートを行なってきた私が「未経験転職を成功させるためのポイント」と「おすすめの職種や転職エージェント」をご紹介します。

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「転職したいけど失敗したくない」と悩むあなたへ!辞めるリスク&後悔しない転職のポイントを解説

転職したいと思いつつも、

  • 「本当に転職すべきか分からない」
  • 「転職に失敗して後悔したくない」

と躊躇している方も多いでしょう。

転職を考え始めたら、まず「今の会社を辞めたい」と思うに至った理由をはっきりとさせ、適切に判断していく必要があります。

また、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、転職市場の流れも「買い手市場」へと変化しているため、安易に「転職しよう」と判断するのは、やめておくべきでしょう。

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20代薬剤師は転職できる?キャリアアップに必須の全知識

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ただ、無計画に行動するのではなく、転職市場の情報や転職を成功させるコツを事前に押さえておく必要があります。

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【薬剤師】ドラッグストアの仕事内容は?年収やメリットデメリットを徹底解説

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ドラッグストア薬剤師の仕事内容は調剤以外にも特有の業務があり、平均年収は512.5万円と高い水準にあります。

この記事では、転職のプロとして多くの薬剤師の転職をサポートしてきた私が「ドラッグストア薬剤師の全知識」について紹介します。

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看護師夜勤の働き方全知識 | 勤務時間やスケジュール&メリットをまとめて解説

「夜勤はきついって聞くけどそんなに大変なの?」と考えていませんか。

生活リズムが不規則になる夜勤は、体力的な負荷の大きい働き方です。ただその一方で、夜勤手当により、年収が同世代の働く人よりかなり高くなる側面もあります。

夜勤が合うかどうかは、個人の体質による部分も大きいです。朝起きるのが苦手な人にとってはむしろ働きやすい勤務形態のようですが、一方でニキビができたり生理不順になったりと、体の具合を悪化させることもあるようです。

この記事では、実際に夜勤を経験した看護師複数名に話を伺い、夜勤看護師のリアルな働き方をまとめました。

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綜合キャリアオプションの派遣の評判は?口コミの真偽と利用前に知るべき全注意点

綜合キャリアオプション 評判

「綜合キャリアオプションの派遣って他と比べてどう?」
「登録するメリットはある?」

などお悩みではないですか?

結論から言うと、時給の良さ、待遇の良さにおいて、綜合キャリアオプションは高評価を得ている派遣会社です。

ただ、全体的には良い評判が多かったものの、一部「連絡が遅い」などの気になる口コミも散見されました。

そこでこのページでは、転職コンサルタントとして多くの転職者をサポートしてきた私が、TwitterやYahoo知恵袋、Google検索での口コミを通して、綜合キャリアオプションの評判を調査・検証していきます。

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業界・職種・エリア別おすすめ転職サイト一覧|各サイトの特徴をプロが解説

「転職サイトって違いがイマイチ分からない」「自分にあった転職サイトを知りたい」とお考えではないですか?

転職サイトはそれぞれ保有する求人の量や質、種類が違うので、自分に合ったサイトで情報収集を行わないと、転職は成功しません。

ですので転職を成功させるなら、働きたい職種・エリア・自身の希望する就業条件を満たす求人が豊富な転職サイトを利用しましょう。

このページでは、転職のプロとして数多くの転職者をサポートしてきた私が、職種・条件・エリア別におすすめできる転職サイトを調査し、各サイトの特徴やメリット・デメリットを交えて一覧でご紹介します。

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日勤限定で働く看護師の魅力とは?働き方や給与などをまとめて解説

看護師が日勤で働く魅力や働き方について解説!

看護師として働いている方の中には、

  • 日勤のみで働きたい
  • 夜勤をなくした場合、収入が大幅に減るのではないだろうか

という方も多いでしょう。

結論から言うと、日勤のみという働き方は可能です。手取りが下がるケースもありますが、収入への影響をなるべく少なくする方法も存在します。

この記事では、これまで看護師のキャリア相談を受けてきた私が、「日勤のみという働き方のメリット・デメリット」や、「日勤のみ看護師の年収事情」「求人を探す方法」について詳しく解説していきます。

すべて読めば、日勤のみという働き方を実現するまでの道のりを理解できるでしょう。

1. 日勤のみの看護師として働くメリット

看護師が日勤で働くメリットとは?

日勤のみの働き方には、以下のようなメリットがあります

  1. 生活サイクルを一定に保てる
  2. 体力的な負担が小さい
  3. 家庭の事情に合わせて働ける

それぞれ詳しく見ていきましょう。

生活サイクルを一定に保てる

日勤のみの最大のメリットは、生活サイクルを一定に保てる点にあります。

「看護師の仕事は好きだけど、夜勤が体に合わない」という方も少なくありません。そういった方にとっては、安定した生活を送りつつ、仕事を続けることができます。

規則正しく十分な睡眠がとれることで、心身の健康を保てるのは、大きなメリットといえるでしょう。

体力的な負担が小さい

日勤の場合、1回の勤務当たりの労働時間は8時間前後であることが一般的です。

一方、夜勤の場合、1回の勤務当たりの労働時間が長くなる傾向にあります。

特に2交代制の夜勤の場合、勤務時間は16時間ほど。もちろんその分1ヶ月の勤務日数は少なくなりますが、一度に長時間働き続けるため、体力的な負担は非常に大きいでしょう。

いずれにせよ、自分の体調面での向き不向きをかんがみて、働き方を選択することが重要です。

  • 不規則な生活では体調を崩しやすい
  • 一度に長時間働くのは、体力的に厳しい

という方は、日勤のみ勤務の方が無理なく仕事を続けられるでしょう。

家庭の事情に合わせて働ける

勤務時間が日中に固定されることで、家庭との両立もしやすくなるでしょう。

特に子育て中の方にとっては、自身のキャリアを途絶えさせることなく、子供との貴重な時間を取ることが可能です。

主婦層だけでなく単身の方にとっても、プライベートの予定なども組みやすくなるといったメリットがあります。

2. 日勤のみの看護師として働くデメリット

看護師が日勤で働くデメリットはある?

日勤のみの看護師には、以下のようなデメリットも存在します

  1. 給与が少なくなる
  2. 求人の選択肢が限られる
  3. 仕事にやりがいを感じられないという方もいる

それぞれ詳しく確認しておきましょう。

給与が少なくなる

日勤のみ看護師の最大のデメリットは、給与が少なくなることがあるという点です。

看護師の手取りは、夜勤の有無によって大きく変動します。

もともと夜勤をしていた看護師が日勤のみに働き方を変えた場合、5~8万円ほど手取りが下がってしまうことも考えられます。

夜勤の方が年収が高くなるのは、以下の2点が影響するためです。

  1. 深夜割増賃金
  2. 夜勤手当

(1). 深夜割増賃金

まず深夜帯に勤務した場合、基本給に深夜割増賃金が加算されます。

これは労働基準法で定められたものであり、勤務時間に応じて一律で支払われます。

  • 条件:勤務時間が午後10時~朝5時
  • 金額:日中の基本給(時給換算)の1.25倍

日中の基本給は、役職手当などを含んだ給与の時給換算で割り出されます。

これまで夜勤をしてきた方が日勤のみに変更した場合、まずはこの深夜割増賃金が適用されなくなってしまいます。

(2). 夜勤手当

夜勤手当は、就業先の規定に設けられている夜間勤務に対する手当のことです。

看護師など夜勤が前提の職種では、1回の勤務あたりで規定されているのが一般的です。

夜勤手当は就業先が任意で定めるものなので、勤務する病院によって金額は異なります。

参考:一回の勤務当たり、4,000~1万円の夜勤手当が支給される

勤務当たりの夜勤手当の相場は、以下のようになっています。

  • 3交代制の準夜勤:4,076円
  • 3交代制の深夜勤:5,023円
  • 2交代制の夜勤:1万772円

仮にこれまで月6回の夜勤(2交代制)というシフトだった看護師が、日勤のみに変更した場合、5~6万円ほど手取りが下がることが想定されます。

加えて、深夜割増賃金もなくなるため、減少幅は大きくなるでしょう。

求人の選択肢が限られる

夜勤なしを条件に求人を探す場合、選択肢が限られてしまうというデメリットもあります。

特に大手の病院や大学病院では、その多くが「夜勤あり」となっています。よって、就業先候補から外さなければなりません。

「給与を維持したい」「業務内容にこだわりたい」など、その他の条件が加わる場合、応募可能な求人を探すだけでも苦労するかもしれません。

仕事にやりがいを感じられないという方もいる

日勤のみという働き方を選ぶ場合、小規模な病院・クリニック・介護施設が就業先になることも少なくありません。

これらは大手病院と比較すると、緊迫感もそれほどなく、比較的ゆったりした環境です。ところが、このような環境や業務内容に「面白みを感じられない」という方もいらっしゃるようです。

特に、

  • 最先端の医療現場で働きたい
  • 看護師としてキャリアアップしたい

という方にとっては、やりがいを見失ってしまうこともあるかもしれません。

3.日勤と夜勤のメリット・デメリットを比較!

日勤では働くメリット・デメリットとは?

日勤と夜勤のメリット・デメリットを、比較すると、以下のようになりました。
←左右にスクロールできます→

日勤 夜勤
メリット
  1. 生活サイクルを一定に保てる
  2. 体力的な負担が小さい
  3. 家庭の事情に合わせて働ける
  1. 時間当たりの収入が多いため、年収も高くなる
デメリット
  1. 給与が少なくなる
  2. 求人の選択肢が限られる
  3. 仕事にやりがいを感じられないという方もいる
  1. 生活サイクルが安定しない
  2. 体力的な負担が大きい
  3. 柔軟な勤務調整が難しい

参考記事

看護師の働き方によって、どのようなメリット・デメリットがあるのかは、こちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください

4. 日勤のみの看護師の年収事情

日勤看護師の気になる年収は?

日勤のみで働いた際に最もデメリットとなる金銭面について、より詳しく解説していきます。

日勤のみ常勤の看護師の平均年収は421万円

日勤のみの常勤看護師の平均年収は約421万円であると言われています。(参考:看護roo!

一方、夜勤ありの常勤看護師の平均年収は約481万円

夜勤の有無で年収に60万円ほどの差が生じていることが分かります。

前述の通り、夜勤手当と深夜割増賃金が一切なくなることで、その分1ヶ月あたり5~6万円の手取り収入減少になってしまうのです。

日勤のみでも高収入を得る方法

では日勤のみでも高収入を得るにはどうすれば良いのでしょうか。具体的な方法は、以下の3つです。

  1. 資格を取得する
  2. 管理職を目指す
  3. 講師として看護学校や研修機関で講義をする
  4. 勤務地を大都市圏に限定する
  5. 基本給が高い傾向にある職場に転職する

それぞれ詳しく見てみましょう。

資格を取得する

資格を取得することで、基本給に資格手当がつく場合もあります。なかでも以下の資格は、様々な職場で評価の対象となります。

  • 専門看護師
  • 認定看護師
  • 認定看護管理者

平均して1万円以上の手当がつく場合があり、かつ転職活動でも有利になるため、これらの資格を取得しておいて損はないでしょう。

注意点:資格取得まで時間と労力がかかる

就業先の規定によっては、資格手当がつかない場合もあります。

また、資格取得にはある程度の期間を要するため、いますぐ給与をアップさせることはできません。認定看護師では半年、専門看護師では2年間程の期間がかかるとされています。

日々の業務と勉強を両立させなければならないため、根気と体力が必要です。

管理職を目指す

年収を上げるためには、管理職・役職を目指すというのも一つの方法です。

勤続年数を重ね、指導・管理を行う立場になれば、課される責任と比例して、基本給も高くなっていきます。

注意点:長い目で見ておく必要がある

看護師も他の職種と同様、経験が評価される仕事であるため、年功序列で昇進するのが一般的です。したがって、管理職を目指すのは、非常に長い期間が必要となります。

また、管理職になるとカンファレンスや部下の指導を行うなど、業務内容が多岐にわたり、かつハードになっていくことが予想されます。

講師として看護学校や研修機関で講義をする

講師として、看護師の経験や知識を活かし、後進の育成や看護の質向上にも貢献できます。

その際には、講義料のほかにも出張手当も支給される場合があり、高収入に繋がりやすいです。

講師として働くには、教育能力の証明として、看護師国家試験合格証明書や教育実績などが必要になります。

また、講義を行うためのカリキュラムや教材の準備や自分から働きかける営業スキルも必要です。

各学校や研修期間での講義を経て、良い評価を受けることで、さらに別案件の話が舞い込むことにも繋がるでしょう。

勤務地を大都市圏に限定する

都市部では人口が多く高齢化も進んでいるため、医療ニーズが高く、看護師不足に悩まされています。

そのため、大型病院や施設が多数あり、スキルや経験に合わせて高額な給与となる傾向です。

地方の看護師の平均年収を上回ることが多いでしょう。

ただし、都市部での交通費や生活費が高額であるため、それに見合った給与水準とは感じにくいかもしれません。

看護師は高収入を得られる反面、大規模な病院では患者数も多く、負担の大きい業務内容が求められることを念頭に置いておく必要があります。

基本給が高い傾向にある職場に転職する

最も早く、確実に年収を上げたいならば、「年収・給料が高い傾向にある就業先に転職する」ことをおすすめします。

一言で看護師といっても、就業先によって、給与額は大きく異なります。職場を変えるだけで、年収が数十万円アップすることも珍しくありません。

また業務内容も職場や診療の対象によって違うため、転職によって業務の負担が減るというケースも想定されます。

基本給が高い職場を検討する場合には、転職サイトを活用しましょう。

中でもコメディカルドットコムは、医療業界に特化した転職サイトであり、高収入に繋がる転職・自分に合った職場探しの手助けになります。

下記に、コメディカルドットコムについて紹介している記事もあるため、ぜひ参考にしましょう。

5. 日勤のみの看護師として働ける職場

日勤看護師として働ける職場はある?

日勤のみの看護師として働ける職場は、以下の通りです。

  1. 外来のみの病院
  2. クリニック・診療所
  3. 訪問看護ステーション
  4. 介護施設
  5. 健診センター
  6. 保育施設

具体的な業務内容などを詳しく説明していきます。

外来のみの病院

外来のみの病院勤務の場合、夜勤は発生しません。土日休みなど、あらかじめ休日も決まっているため、プライベートの時間が確保しやすい点も魅力です。

診察の介助だけでなく、事務作業が多くなる傾向にあります。

クリニック・診療所

クリニックや診療所であれば、就業先の選択肢も多くなり、「家から通いやすい」「業務の負担がそれほど大きくない」などの求人も見つけられる可能性が高くなります。

また、

  • 美容形成外科
  • 美容皮膚科

などの自由診療を行うクリニックは、診療にかかる費用を病院側が設定できるため、収益も高くなり、その分看護師の基本給も高めに設定されています。

介護施設

訪問看護師は、訪問看護ステーションから患者の住む場所に向かい、看護を行う仕事です。

処置内容は患者によって様々ですが、主治医の指示に従い、点滴や血糖値測定、カテーテル交換などを行うのが一般的です。

在宅治療患者を対象としているため、不規則な勤務は少なく、たいていの場合は日勤のみとなります。

ただ、経験や高度なスキルが求められる、責任の大きい働き方と言えるでしょう。

5-4. 介護施設

近年、介護施設で働く看護師も増加中です。少子高齢化の進展もあり、介護施設スタッフのニーズは、年々高まっています。

業務内容としては、入居者の健康管理全般を担います。ただし就業先によっては夜勤が必要なこともあるので、事前に確認しておきましょう。

健診センター

健診センターで働くという選択肢も考えられます。

健康診断を専門に行う施設であり、病院内に併設されているケースと、専門施設として存在するケースがあり、採血や血圧など、健康診断に係る業務を一通り担当します。

こちらは病院で働く看護師よりも、ルーティンワークの側面が強いと言えるでしょう。

スキルアップには繋がりにくいかもしれませんが、その分、落ち着いた職場で働きたい方には向いています。

保育施設

総数としてはそれほど多くはありませんが、保育施設で働く看護師の方もいます。

保育士の配置人数は施設ごとに細かく取り決められています。

小規模の保育事業において、0才児から2才を4人以上受け入れる場合、保健師または看護師を、保育士としてカウントできるというルールがあります。

業務内容としては、子供たちの保育業務に加え、園児の健康管理や保護者への衛生指導などが含まれます。

ただし基本的に一つの保育施設に複数の看護師がいることはないため、園内でトラブルが起きた際、すべて自らの判断で対応することが求められます。

6.日勤のみの看護師に向いている人の特徴

日勤に向いている看護師の特徴は?

日勤のみの看護師に向いている人の特徴は、主に以下の人に分類されます。

  1. フレキシブルな働き方ができる
  2. コミュニケーション能力が高い
  3. 仕事とプライベートのバランスを大切にする

それぞれの特徴について、詳しく見ていきましょう。

6-1. フレキシブルな働き方ができる

日勤のみの看護師は、夜勤や交代勤務を行わないですが、急な残業や休日出勤が必要な場合もあります。

また患者の急変や病院内のトラブルに備えて、急なシフト変更が必要になる場合もあるため、柔軟な働き方ができる人が求められます。

繁忙期や人手不足の時期にも、多少残業することもあるため、長時間勤務に対しても耐性が必要です。

6-2. コミュニケーション能力が高い

日勤となると、多くの患者が目覚めている時間帯に勤務します。

そのため、日常的なケアや会話、病状の説明など、患者とのコミュニケーションが必要になります。

コミュニケーションを通じて、患者やその家族の安心感にも繋がるので、非常に重要な役割です。

また、医師や他の看護師との協力関係を構築し、チームとしても貢献することを求められます。

6-3. 仕事とプライベートのバランスを大切にする

夜勤がないことから、生活リズムを整えやすく、プライベートの時間が確保しやすいです。

しかし看護師としての責務は大きく、患者の生命や健康に直接関わるため、仕事とプライベートのバランスを取ることが難しい場合もあります。

自分自身の健康管理やストレス管理をしっかりと行い、確保できた自分の時間を大切にしましょう。

7. 日勤のみの仕事を探すなら、必ず登録しておきたい転職サイト

日勤看護師として働くなら、登録すべき転職サイト

ここでは、日勤のみの求人探しにおすすめの転職サイトを紹介します。

  1. 看護roo!|看護師さん利用満足度No.1
  2. レバウェル看護(旧 看護のお仕事)|求人多数で選択肢の幅が広い!
  3. ナースではたらこ|サポートは抜群、行きたい病院を指名できる!

それぞれ詳しく見ていきましょう。

7-1. 看護roo!|看護師さん利用満足度No.1

看護roo!

総合評価

4.1

看護師転職サイトの中で堂々のトップ。

求人の量・質

4.1

公開求人・非公開求人共にトップクラスの量。非公開求人が5万件以上あると言われ、求人に困ることはない。

サポート

4.1

同行してくれるなど面接対策が手厚い。

看護roo!』は東証一部上場企業の株式会社クイックによって運営される看護師向けの転職サイトで、特に求人の質が良く、サポートも充実していると高評価です。

特にホームページには出ていない、5万件を超える優良求人を紹介してくれる点が好評です。

また、面接に同席までしてくれるサポートの手厚さも特徴で、面接が不安な方にもおすすめです。

←左右にスクロールできます→

運営会社 株式会社クイック
対象地域 主要都市圏
オフィス 全国4箇所(東京・大阪・名古屋・横浜)
公開求人数 約5.6万
公式ページ https://kango-roo.com/

7-2. レバウェル看護(旧 看護のお仕事)|求人多数で選択肢の幅が広い!

レバウェル看護

総合評価

4.0

求人数が優れているので、No2の口コミ評価。

求人の質・量

4.2

公開求人・非公開求人共にトップクラスの量。

サポート

4.0

入職まで手厚いサポートを受けられる。

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』は日本最大級の看護師向け転職サイトで、公開求人だけでも5万件以上、ネットには出せない良質な非公開求人も豊富(12万以上の事業所)です。

総合評価1位の『看護roo!』と合わせて、ぜひ登録しておきたい転職サイトです。

←左右にスクロールできます→

運営会社 レバレジーズ株式会社
対象地域 全国
オフィス 全国12箇所
公開求人数 約12.1万
公式ページ https://kango-oshigoto.jp
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7-3. ナースではたらこ|サポートは抜群、行きたい病院を指名できる!

ナースではたらこ

総合評価

4.0

サポートが好評で、上位2社と併せて登録したい1社。

求人の量・質

3.95

求人は多くないものの、行きたい病院の案件を作ってくれる。

サポート

4.2

対面で丁寧なカウンセリングをしてくれると好評。

ナースではたらこ』はアルバイトの求人媒体「バイトル」なども手掛ける、大手人材会社のディップ株式会社が運営する看護師向け転職サイトです。

24時間の電話対応、ナース・キャリア・ステーションでの対面支援など、サポートが手厚く、サポートへの満足度はNo.1でした。

楽天リサーチの調査でも看護師さんの満足度1位を獲得しています。

求人に関しても行きたい病院を指名できる、「逆指名」を行なっていますので、下記のように気になる病院があれば求人を探してくれます。

そのため、行きたい病院がなんとなくでもある方は登録しておくべき1社です。

←左右にスクロールできます→

運営会社 ディップ株式会社
対象地域 全国
オフィス ナース・キャリア・ステーション全国5箇所
公開求人数 約1.1万
公式ページ https://iryo-de-hatarako.net

8. 日勤看護師の主な業務内容

日勤看護師の気になる業務内容は?

日勤看護師の主な業務内容は以下の通りです。

  1. 食事の介助
  2. 各種検査・採血
  3. 投薬の管理
  4. カンファレンス
  5. カルテ記録・申し送り

食事の介助

患者さんの食事のセッティング・配膳を行います。
場合によっては、食事の介助を行うこともあります。

各種検査・採血

患者の検査や採血を行います。血圧、体温、脈拍の測定(バイタルサインチェック)、注射、点滴など、具体的な業務内容は様々です。

投薬の管理

薬の管理も看護師の重要な仕事です。食事の前後、適切なタイミングで薬を配薬します。

患者ごとに投薬の内容やタイミングが異なりますので、情報を的確に共有しながら応対していかなければなりません。

カンファレンス

カンファレンスは会議や協議会を意味します。

主に、主治医や看護師、薬剤師、理学療法士など様々な職種のスタッフで、患者の治療の方向性を話し合ったり、情報共有を行ったりします。

カルテ記録・申し送り

出勤してきた夜勤看護師に、引継ぎを行います。

これは申し送りと呼ばれ、主に患者の状況や容態などが共有されます。

9. よくある質問

気になる疑問を解決!よくある質問とは?

Q.日勤勤務でも十分な収入を得ることはできますか?
A. 可能です。勤務先や経験年数によって異なりますが、日勤勤務でも高収入を得られることがあります。

Q.日勤の勤務形態はどのようになっていますか?
A. 勤務先によって異なりますが、通常は8時間勤務や、シフト制での交代勤務があります。

Q.日勤の看護師でもキャリアアップできますか?
A. 可能です。勤務先によって異なりますが、研修制度や資格取得支援制度があり、スキルアップができる場合があります。

Q.日勤勤務でのストレスは少ないですか?
A. 勤務先や業務内容によって異なりますが、通常は夜勤勤務がないため、夜勤勤務に比べるとストレスは少ないといえます。

Q.日勤の勤務形態で家庭との両立はできますか?
A. 可能です。日勤の場合は、勤務時間帯が比較的固定されているため、プライベートの時間を確保しやすいといえます。

10. 最後に

自分に合う働き方を見つけよう

日勤看護師の働き方について解説しました。

日勤看護師として働きつつ、年収への影響を減らす確実な方法は、「基本給が高い傾向にある職場に転職する」ことです。

日勤・夜勤とも、それぞれメリット・デメリットが存在します。希望する労働条件や将来のキャリアから逆算して、自分に最適な働き方を選択しましょう。

転職を考えている看護師の方は、上記で紹介した以下の転職サイトの利用がおすすめです。

  1. 看護roo!|看護師さん利用満足度No.1
  2. レバウェル看護(旧 看護のお仕事)|求人多数で選択肢の幅が広い!
  3. ナースではたらこ|サポートは抜群、行きたい病院を指名できる!

この記事があなたのキャリアに役立つことを願っています。