「薬剤師の転職は厳しい?」
「薬剤師におすすめの転職サイトは?」
「薬剤師が転職で失敗しないコツは?」
とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
薬の専門家である薬剤師は、かつては需要が高く、転職しやすい職業のひとつでした。
しかし、新型コロナウイルス感染症によって経営悪化に追い込まれる事業所も多く、近年は薬剤師の人員整理や採用控えの傾向が目立ちます。
今後は薬剤師の供給過多が起きることで、さらに転職しにくい状況になるかもしれません。
厳しい見通しの薬剤師転職市場で転職を成功させるためには、最新データから転職市場の動向を捉え、将来を見据えた選択をすることが重要です。
そこでこの記事では、薬剤師の転職について以下の流れで解説していきます。
- 【総合ランキング】おすすめの薬剤師転職サイトを徹底比較(口コミあり)
- 【この記事のポイントを5分で要約】薬剤師転職の全体像と転職成功の秘訣とは
- 【転職市場】薬剤師の転職ハードルは高い!転職成功への方法とは
- 【転職方法】薬剤師の転職におすすめの求人探し・応募方法5選
- 【目的別】薬剤師におすすめの転職先4選!施設別に求人検索のコツを解説
- 【希望施設別】薬剤師転職サイトの施設別求人数ランキング
- 【その他】薬剤師におすすめの転職サイト一覧(比較表あり)
- 薬剤師転職サイトの比較ポイントと選び方
- 薬剤師の転職活動に役立つ成功のコツ6選
- 薬剤師の転職でよくある質問
- まとめ
記事の中では、薬剤師の将来性や薬剤師におすすめの転職先についてもご紹介しています。
この記事を読むことで、薬剤師の転職に関する知識が得られ、あなたにとってベストな選択ができるようになるでしょう。
目次
1. 【総合ランキング】おすすめの薬剤師転職サイトを徹底比較(口コミあり)
Career Theory編集部が薬剤師500人に対するアンケート調査に基づき作成した、薬剤師転職サイト満足度ランキングのベスト3を紹介します。
薬剤師転職サイトランキング | ||
1位.薬キャリエージェント公式サイトを見る 詳細を見る |
求人数 約6.0万件 |
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薬剤師からの利用満足度No1(※エムスリーキャリア調べ)の転職サイト。ワンランク上のサポート、電話やメールへの迅速なレスポンスが高評価。 | ||
2位.ファルマスタッフ | 求人数 約5.1万件 |
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はじめての転職で使いたい転職サイトNo.1。20代~30代の転職やスキルアップ意識の高い薬剤師におすすめ。派遣薬剤師の求人数が最多クラス。 | ||
3位.マイナビ薬剤師 | 求人数 約4.6万件 |
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マイナビグループのネットワークを活かした求人数が魅力。特にドラッグストアと企業の求人数は圧倒的。全国14拠点で地方での転職も安定的にサポート。 |
〔出典〕求人数は各求人検索システムによるCareer Theory編集部調べ(2024年5月7日時点)
満足度はCareer Theory編集部による薬剤師へのアンケート調査に基づき作成
1位.薬キャリエージェント | 総合満足度No1、実績豊富で利用者満足度95%(※エムスリーキャリア調べ)
総合評価
全指標で高評価。求人の幅も広く、若手〜ベテランまで全ての層におすすめ
求人の数・質
質の高い求人が魅力的
サポート力
キャリア相談から面接対策まで手厚いサポート
『薬キャリエージェント』のおすすめポイント
- 病院・企業薬剤師の求人も多い
- 丁寧かつ親身なサポートが提供される
- 電話・メールのレスポンスが速い
『薬キャリエージェント』は、総合満足度No. 1の薬剤師転職サイトです。
※薬剤師ポータルサイトにて19社中、年間登録者数No.1(2015年3月エムスリーキャリア調べ)
運営会社のエムスリーキャリアは、15年以上前から医療業界に特化したビジネスを行っていることもあり、薬剤師転職のノウハウやサポート力、レスポンスの早さには信頼と実績があります。
転職サイトの役割は求職者の希望条件に合った求人の紹介ですが、『薬キャリエージェント』では高品質なサポートを提供していることも強みです。
たとえば、求職者が求人を絞り込みやすいように自宅から職場までのルートも併せて紹介してくれるなど、利用者に寄り添ったワンランク上のサポートが期待できます。
また、スムーズな転職活動に欠かせない、レスポンスの早さも魅力です。
いくら希望条件に合った求人が多くある転職サイトでも、応募や選考準備がなかなか進まないと転職活動は難航してしまいます。
レスポンスが遅く、段取りの悪い担当者に当たってしまうと、至急、応募書類を作成しなければならないなどの帳尻合わせが必要になるかもしれません。
特に在職中に転職活動をする場合、急な履歴書作成や、仕事後の面談などは大きな負担になります。
ストレスや負担の少ない転職活動をしたい場合、サポート力やレスポンス速度に定評のある『薬キャリエージェント』は非常におすすめです。
『薬キャリエージェント』を利用した薬剤師の口コミ・評判
評価:★★★★☆4
年収も希望の条件にばっちりの職場で働けています。
評価:★★★★☆4
求人はもう一社の求人と比べて量は劣る部分はありましたが、なにより担当の方が親身に対応してくれ、すぐに求人を頂けたのでスムーズに転職することができました。
評価:★★★★☆4
私の意思も組んでくれ、給与や勤務時間など条件面の相談にも乗ってくれたのがよかったです。
評価:★★★★★5
評価:★★★★☆4
面接時のアドバイスもしてくれて、こちらの急な予定変更にもすぐ対応してくれ先方との調整をしてくれた。
評価:★★★★☆4
ただ、サポートは電話とメールの引いて対面のみなので、対面重視の方には向かないです。
評価:★★★★☆4
さらにめんどくさい条件の交渉から、他の施設の情報さらには履歴書の記載方法などのアドバイスもあり、面談同行していただいて安心感があった。
評価:★★★☆☆3
悪い点は検討違いな案件を当たり前に紹介してくる。以前に伝えた事を何度も聞いてくる。紹介したら後の事は就業者任せで余り親身ではない。
評価:★★★☆☆3
悪い点は人材紹介の担当者との繋がりが薄く、長期的な関係にはならない。その点から友人に聞かれた時に紹介しようとは思わない。
評価:★★★★★5
親身になって向きあってもらえるサポート体制が非常にすばらしいと感じました。
2位.ファルマスタッフ | 調剤薬局と派遣の求人が豊富
総合力
20年以上にわたる転職支援実績を活かしたサポートに定評がある
求人の量・質
求人数は4万件以上。調剤薬局と派遣求人に強み
サポート力
20年以上にわたる転職支援実績も魅力
『ファルマスタッフ』のおすすめポイント
- 20代~30代積極採用の求人を多数保有
- 派遣求人が業界最多クラス
- スキルアップ研修が受けられる
『ファルマスタッフ』は、「はじめての転職で使いたい薬剤師転職サイトNo. 1」の転職サイトです(日本マーケティングリサーチ機構調べ,2021年11月期)。
20代~30代向けの求人を多く保有し、はじめて転職する方や若年層からの評判が良い一方で、「薬剤師のハイクラス転職に強い転職サイトNo. 1」も獲得しています(日本マーケティングリサーチ機構調べ,2021年11月期)。
22年にわたる転職支援で構築してきた企業との強いパイプがあるからこそ、両極端の実績を上げられていると言えるでしょう。
また、大手調剤薬局チェーンである日本調剤グループの強みを活かし、蓄積された転職・就業ノウハウを惜しみなく伝えてくれます。
登録者や『ファルマスタッフ』経由の派遣就業者向けにさまざまな教育サービスを提供しているため、スキルアップ意識の高い薬剤師の方には利用価値が高いです。
そのほか、「給与交渉を積極的にしてくれる」という口コミも見られます。
これから働く会社と給与や年収の交渉をするのは、悪印象を与えないか不安で難しいものです。
キャリアアドバイザーが積極的に待遇交渉をしてくれる転職サイトを選べば、円満な給料アップを目指せます。
『ファルマスタッフ』は、転職に不慣れな方から、キャリアアップを目指す方まで、まさに万人におすすめできる転職サイトです。
『ファルマスタッフ』サービス概要
対応している求人の要件(求人検索で絞り込める項目) | ||||
対応業種 | 調剤薬局、病院、ドラッグストア、企業、その他 | |||
対応雇用形態 | 正社員、派遣、パート、紹介予定派遣 | |||
対応地域 | 全国 | |||
対応求人数(公開) | ||||
雇用形態別 | ||||
正社員 | 約26,000件 | パート | 約14,000件 | |
派遣・紹介予定派遣 | 約1,200件 | |||
業種別 | ||||
調剤薬局 | 約32,000件 | ドラッグストア | 約5,100件 | |
病院・クリニック | 約2,900件 | 企業 | 約500件 | |
都道府県別 |
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北海道 | 約1,200件 | |||
青森県 | 約300件 | 岩手県 | 約400件 | |
宮城県 | 約600件 | 秋田県 | 約200件 | |
山形県 | 約400件 | 福島県 | 約500件 | |
茨城県 | 約1,100件 | 栃木県 | 約700件 | |
群馬県 | 約600件 | 埼玉県 | 約2,200件 | |
千葉県 | 約2,200件 | 東京都 | 約5,600件 | |
神奈川県 | 約4,000件 | |||
新潟県 | 約800件 | 富山県 | 約600件 | |
石川県 | 約600件 | 福井県 | 約300件 | |
山梨県 | 約300件 | 長野県 | 約600件 | |
岐阜県 | 約800件 | 静岡県 | 約1,300件 | |
愛知県 | 約2,500件 | 三重県 | 約700件 | |
滋賀県 | 約600件 | 京都府 | 約1,000件 | |
大阪府 | 約4,000件 | 兵庫県 | 約1,800件 | |
奈良県 | 約300件 | 和歌山県 | 約300件 | |
鳥取県 | 約140件 | 島根県 | 約200件 | |
岡山県 | 約400件 | 広島県 | 約400件 | |
山口県 | 約300件 | 徳島県 | 約140件 | |
香川県 | 約160件 | 愛媛県 | 約300件 | |
高知県 | 約160件 | |||
福岡県 | 約800件 | 佐賀県 | 約100件 | |
長崎県 | 約200件 | 熊本県 | 約200件 | |
大分県 | 約200件 | 宮崎県 | 約80件 | |
鹿児島県 | 約140件 | 沖縄県 | 約130件 |
〔出典〕『ファルマスタッフ』求人検索システムによるCareer Theory調べ
※ 対応要件および求人数は、すべて2023年10月20日時点のものです。
『ファルマスタッフ』を利用した薬剤師の口コミ・評判
評価:★★★★☆4
評価:★★★★☆4
転職エージェントの評価でよく挙げられる求人数の多さだけが取り柄のエージェントよりも、転職活動中に、ほしい言葉をかけてくれて、共感してくれるようなエージェントを私は求めているし、職業に対する価値観なども変わったので、担当された方にはとても感謝している。
評価:★★★★☆4
ただ、比較的、担当者の当たり外れは少ないように思います。
評価:★★☆☆☆2
ただ担当の方の感じが良くない上に要望通りの求人数が少なく、希望する職場が見つけられなかった。
評価:★★★★★5
またお世話になった広島支店の方々はとても丁寧で、定期的に連絡もくれました。電話で話したりして、困った事や悩みはないか等の確認もしてくださいました。広島支店に関しては悪い点はありませんでした。
一方**支店は最悪でした。店舗により差が大きいようです。
評価:★★★★★5
評価:★★★★☆4
また派遣社員制度も興味があったので、どのようなものか説明していただき良く分かりました。
求人数は、意外と少なかったような気がします。担当者もきちんと対応していただきました。
評価:★★★★★5
電話の頻度もちょうどよく、勤務しながらの就職活動でもストレスなく転職活動をすることができた。
評価:★★★★★5
他のエージェントを利用した際は、電話連絡があまりにもしつこくてうんざりしていたが、電話の頻度もちょうど良くて、時間によってはメールでの連絡に切り替えて下さるなどの個々にあった対応をしてもらえた印象がある。
評価:★★★★★5
また転職した後も、様子を聞きに転職先に訪問してくれたりもしましたのでとても満足しています。
ただ、メールの返信が少し遅いと感じることもあり、そこが惜しいと思いました。
評価:★★★★★5
他のエージェントを使った事もあったのですが面接の回数ばかり多くなかなか決め手に繋がりませんでしたが、ファルマスタッフさんだと一回で決められます。
評価:★☆☆☆☆1
評価:★★★★☆4
悪い点はサイトに掲載されている求人に応募してもすでに募集が終わっており空振りになることが多かった点です。
評価:★★★★★5
3位.マイナビ薬剤師 | 親身なサポート体制に高評価
総合力
マイナビグループの知名度と営業力を活かしたサポート
求人の量・質
マイナビグループのネットワークを活かした圧倒的な求人数
サポート力
全国15拠点でサービスを展開。アフターフォローも充実
『マイナビ薬剤師』のおすすめポイント
- ドラッグストアや企業をはじめ求人数が圧倒的に多い
- 薬局の内部事情にも詳しい
- 全国の主要都市に支店を持っている
『マイナビ薬剤師』は、圧倒的求人数を誇る転職サイトです。
転職業界大手のマイナビグループの知名度と営業力を活かして全国の多様な求人を保有しています。
病院、調剤薬局、ドラッグストア、企業など、幅広い施設の求人が業界最多クラスです。
特にドラッグストアと企業の求人数は圧倒的と言えるでしょう。
雇用形態別に見ても、正社員の公開求人数No. 1(薬剤師の人材紹介サービス15ブランドにおける調査。2021年3月時点『マイナビ薬剤師』調べ)だけではなく、パート・アルバイトの求人も非常に多く取り扱っています。
加えて、全国14拠点を基盤に、地方での転職サポートにも定評があります。
地方在住の方はもちろん、パートナーの急な転勤により引っ越し先で転職先を探す必要がある方にとっても、拠点ごとの薬剤師専任アドバイザーがサポートしてくれる点は大きな魅力でしょう。
また、『マイナビ薬剤師』に登録すると、マイナビが運営する『薬読』の会員限定コンテンツも閲覧できます(2023年10月10日時点)。
転職ノウハウだけでなく、薬剤師の知識やスキルを高める記事や動画、医薬品の添付文書を検索できるコンテンツなど、隙間時間の読み物として秀逸です。
とにかく多くの求人情報を収集して比較したい方や、大手の安定したサポートを受けながら転職活動を行いたい方には、『マイナビ薬剤師』の登録をおすすめします。
『マイナビ薬剤師』サービス概要
対応している求人の要件(求人検索で絞り込める項目) | ||||
対応業種 | 調剤薬局、病院、ドラッグストア、一般企業(管理薬剤師)、企業、その他 | |||
対応雇用形態 | 正社員、契約社員、派遣、パート | |||
対応地域 | 全国 | |||
対応求人数(公開) | ||||
雇用形態別 | ||||
正社員 | 約46,000件 | パート | 約21,000件 | |
契約社員 | 約2,400件 | その他 | 約10件 | |
業種別 | ||||
調剤薬局 | 約32,000件 | ドラッグストア | 約14,000件 | |
病院 | 約3,200件 | 企業 | 約270件 | |
都道府県別 |
||||
北海道 | 約2,200件 | |||
青森県 | 約400件 | 岩手県 | 約500件 | |
宮城県 | 約1,000件 | 秋田県 | 約300件 | |
山形県 | 約400件 | 福島県 | 約700件 | |
茨城県 | 約1,100件 | 栃木県 | 約800件 | |
群馬県 | 約700件 | 埼玉県 | 約2,200件 | |
千葉県 | 約2,400件 | 東京都 | 約6,300件 | |
神奈川県 | 約3,300件 | |||
新潟県 | 約900件 | 富山県 | 約600件 | |
石川県 | 約700件 | 福井県 | 約400件 | |
山梨県 | 約400件 | 長野県 | 約600件 | |
岐阜県 | 約1,000件 | 静岡県 | 約1,100件 | |
愛知県 | 約3,500件 | 三重県 | 約800件 | |
滋賀県 | 約500件 | 京都府 | 約1,100件 | |
大阪府 | 約5,600件 | 兵庫県 | 約2,700件 | |
奈良県 | 約700件 | 和歌山県 | 約300件 | |
鳥取県 | 約180件 | 島根県 | 約200件 | |
岡山県 | 約900件 | 広島県 | 約1,500件 | |
山口県 | 約600件 | 徳島県 | 約380件 | |
香川県 | 約500件 | 愛媛県 | 約800件 | |
高知県 | 約300件 | |||
福岡県 | 約1,800件 | 佐賀県 | 約200件 | |
長崎県 | 約300件 | 熊本県 | 約600件 | |
大分県 | 約300件 | 宮崎県 | 約300件 | |
鹿児島県 | 約600件 | 沖縄県 | 約300件 |
〔出典〕『マイナビ薬剤師』求人検索システムによるCareer Theory調べ
※ 対応要件および求人数は、すべて2023年10月20日時点のものです。
『マイナビ薬剤師』を利用した薬剤師の口コミ・評判
評価:★★★★★5
調剤薬局への転職を検討していたが、「幅広い業務に携わりたいならドラッグストアがおすすめ」と提案頂けた。 実際の店舗見学も行かせて頂き、とてもいい転職ができて感謝している。
評価:★★★★★5
マイナビは広島拠点でも面談して頂けると聞き、早速申し込みました。 土地勘や通勤路線など、地元情報も教えて頂けたので、スムーズに転職する事ができました。
評価:★★★★☆4
しかも面接のアドバイスもいただけたのは凄いと感じました。
評価:★★★★☆4
また私の経歴(10年間病院薬剤師を経験していたこと)を加味していただき大変助かっています。
評価:★★★★☆4
また詳細内容もしっかりのっていて調べても出てこないものなどあって使いやすかったな感じました
評価:★☆☆☆☆1
複数内定なら中から、どの会社に入るか選ぼうと思っていたが、勝手にその会社に入社すると先方に返事をした。
評価:★★★★☆4
悪い点:ゆっくり転職先を決めようと思っていたが、ノルマがあるのか転職を急かされた。
評価:★★★★☆4
悪い点として紹介される求人があまり魅力的ではないものが多く、面接に至るまでに転職を考え直すほど求人内容がない時期だったのかコンサルタントの力なのか企業の案件数のなさなのかは分からないが不満を感じた点ではあった。
評価:★★★★☆4
連絡が電話だったため頻繁に電話がかかってきたことが煩わしかった。就職先が決まった後もしばらく電話がかかってきたりしたので遠慮して欲しかった
評価:★★★★☆4
しかし自分にあった求人という意味では正直満足いくとまではいえず紹介会社による差は大差がなかったです。
評価:★★★☆☆3
提案される求人はそれなりにあり、希望に応じて提案はしてきてくれたものの、それ以上でも以下でもない。心を動かされるような対応ではない。仕事として最低限を行っているような印象です。
評価:★★★★☆4
悪い点 履歴書や職務経歴書に関しては他の紹介会社のほうが頼りになったので、あまり参考にならなかった。
評価:★★★★☆4
評価:★★★★☆4
悪い点は転職の話がどんどん進んで行くので少し焦らされると感じる方もいると思います。
2.【この記事のポイントを5分で要約】薬剤師転職の全体像と転職成功の秘訣とは
結論として、薬剤師がスムーズに転職活動を行うためには、薬剤師転職サイトの利用がおすすめです。
薬剤師は日頃の業務が忙しい方も多く、仕事をしながら転職活動を進めることは難しいと考えられます。
Career Theory編集部が独自に行った薬剤師の転職に関するアンケートからも、半数以上の薬剤師が薬剤師専門の転職サイトを利用していることが分かります。
〔出典〕Career Theory編集部によるアンケート調査
転職活動をサポートしてくれる転職サイトを利用することで、転職成功率がグッと高まるでしょう。
薬剤師の転職市場に関する最新データによると、薬剤師の転職難易度は今後も上がり続けると言われています。
薬剤師転職のプロである転職エージェントの多くも、コロナ禍以降、薬剤師の転職難度が上昇していると肌で感じているようです。
実際に薬剤師有効求人倍率の推移を見てみると、コロナ禍直後に急降下して以降、いまだ従前の水準に戻らぬまま低迷を続けている状況にあります。
その背景には、たとえば患者さんの来院頻度を下げるべく処方医がいつもより薬を多めに出す(処方箋1枚あたりの処方日数を多くする)ようになったなど、調剤関連事業の収益性に影響する変化もあるでしょう。
そのほか薬剤師が供給過多になる見通しもあり、各病院・薬局などは薬剤師の人員配置見直しや採用控えを進めていると考えられます。
新しい職場を求める薬剤師にとって厳しい状況が続く中、転職を成功させるためには、スキルや経験を重ね、他の人材に負けないように市場価値を高めることが必要不可欠です。
こうした薬剤師の転職事情については、当記事の第3章で詳しく解説していきます。
上記のような状況をふまえて、薬剤師の求職者にとって、市場価値の向上だけでなく、効率的な転職活動の選択が成功への近道と言えるでしょう。
薬剤師の転職方法は大きく5つあります。
- 直接応募
- ハローワーク
- 求人サイト
- 知人の紹介
- 薬剤師専門の転職サイト(転職エージェント)
上記5つの方法にはそれぞれメリットがありますが、まずは薬剤師専門の転職サイト(転職エージェント)の利用をおすすめします。
なぜなら、薬剤師転職サイトは、あなたの代わりに求人情報を探してくれたり、履歴書など応募書類の添削を行ってくれたりなど、多くのメリットがあるからです。
転職活動にかける時間があまりない方や転職活動に対して不安がある方は、転職サイトを利用することでスムーズに転職先を見つけることができるでしょう。
薬剤師の転職方法については、当記事の第4章でそれぞれ詳しく説明しています。
さらに、薬剤師が後悔しない転職を成功させるためには、戦略的に転職活動へ取り組むことが重要です。
というのも、「今回の転職やその後のキャリアを通して何を実現したいか」によって選ぶべき転職先(施設)は変化するためです。
たとえば、薬剤師の就業先としてメジャーな4つの施設は、以下のような視点で選択できます。
- 【スキルアップを目指すなら】病院
- 【コミュニケーションを重視するなら】調剤薬局
- 【幅広い業務に携わるなら】ドラッグストア
- 【高年収を目指すなら】企業
自身の好みや薬剤師としてのキャリアビジョンをもとにした中長期の観点から、理想の転職先(施設)を考えてみるのも良いでしょう。
希望の業種が決まったなら、次のアクションは実際に薬剤師転職サイトで求人情報を検索してみることです。
ですが、ただ漫然と求人票を検索・閲覧するだけでは非効率です。
なぜなら、同じ業種でも施設や事業所ごとにそれぞれに特徴があり、探し方・読み取り方にもコツがあるからです。
たとえば、施設ごとで見れば、以下のような点が求人探しのカギとなります。
- 病院薬剤師に転職したい場合
キーポイントは「病床数」。
病床数の多い病院を探すことで、高収入・スキルアップを狙える転職に近づく!
- 調剤薬局薬剤師に転職したい場合
「総合門前薬局」の求人に注目。
幅広い医療・処方を経験でき、スキルアップにもつなげやすい!
- ドラッグストア薬剤師に転職したい場合
営業時間・休業日は必ずチェック。夜間勤務の有無で収入やワークライフバランスが変化しやすい。
また、調剤スキルアップ重視なら調剤併設型のドラッグストアを選ぼう。
- 薬剤師から製薬企業に転職したい場合
まずはなりたい職種を決めてから動こう。
職種によって応募要件が厳しいことが多いので注意!
そこで当記事の5章では、施設ごとのリアルな求人情報を参考にしながら、薬剤師転職サイトを使った求人探しのコツや、求人票の読み解き方について詳しく解説しています。
とはいえ、コツを掴めたとしても、独力のみで転職を成功させることは難しいでしょう。
なぜかというと、求人探しや求人票の読み解きは通過点であり、その先には書類や面接による選考が控えているからです。
したがって、あなたの魅力を最大限に伝えるためにも、転職のプロフェッショナルの力を借りることが転職成功への近道と言えます。
薬剤師転職サイトのキャリアアドバイザーは、あなたのキャリアが持つ強みを引き出し、高い市場価値をアピールできるポイントを深掘りしてくれるはずです。
また、薬剤師転職サイトに在籍するプロ(キャリアアドバイザー)であれば、医療・調剤市場の動向にも詳しいでしょう。
さらにプロの目線で優良な求人案件を厳選するだけでなく、求人票からは得られない実情(募集背景、実際に働いている人の口コミ、経営状況など)も教えてもらえます。
さまざまな転職に関する難題についてプロが無料で全面的にサポートしてくれるでしょう。
上記の観点から、薬剤師に特化した転職サイトを利用することが薬剤師転職の王道と言えます。
一つだけ注意が必要な点として、薬剤師転職サイトは複数存在し、それぞれ求人数や求人の質、サポート力などに違いがあることです。
求人数の多さだけでなく、あなたが一番重要視したいことから利用する転職サイトを見極めましょう。
Career Theory編集部が転職経験のある薬剤師500人にアンケート調査を行った結果、薬剤師の利用満足度が高い転職サイトのおすすめランキングトップ3は、『薬キャリエージェント』『ファルマスタッフ』『マイナビ薬剤師』の3サービスでした。
薬剤師転職サイトランキング | ||
1位.薬キャリエージェント公式サイトを見る 詳細を見る |
公開求人数 約6.0万件 |
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薬剤師さんからの利用満足度No1(※エムスリーキャリア調べ)の転職サイト。求人の質の高さや、丁寧なキャリアヒアリングが高評価 | ||
2位.ファルマスタッフ | 公開求人数 約5.1万件 |
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調剤薬局の求人数・量ともに業界トップクラスの転職サイト。20年以上に渡る転職支援実績があり、サポート力も高い | ||
3位.マイナビ薬剤師 | 公開求人数 約4.6万件 |
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マイナビグループのネットワークを活かした圧倒的な求人数が魅力の転職サイト。地方在住の方もおすすめ |
〔出典〕求人数は各求人検索システムによるCareer Theory編集部調べ(2024年5月7日時点)
満足度はCareer Theory編集部による薬剤師へのアンケート調査に基づき作成
当記事の6章では希望する施設ごとにおすすめの転職サイトを紹介していますので、あわせて参考にしてください。
どれを選ぶか迷う場合や、記事を読む時間がない場合には、利用者満足度1位の『薬キャリエージェント』への登録がおすすめです。
3. 【転職市場】薬剤師の転職ハードルは高い!転職成功への方法とは
2020年に発生した新型コロナウイルス感染症の影響によって、薬剤師の転職難易度は高まっています。
厚生労働省によると、2023年10月の薬剤師の有効求人倍率は2.0倍でした。
有効求人倍率とは「求職者1人あたりどのくらいの求人があるか」を示す値のこと。
ハローワークの情報(求人数と求職者数)をもとに算出され、有効求人倍率が1を超える状況を「売り手市場」、1を下回る状況を「買い手市場」と呼ぶ。
数値だけを見ると、薬剤師業界は売り手市場のように感じるかもしれませんが、そうシンプルな話ではありません。
2018年4月までさかのぼり長期的に有効求人倍率の推移を見てみると、コロナ禍による緊急事態宣言が初めて発令された2020年4月を境に、有効求人倍率が大きく下がっていることが分かります。
新型コロナウイルス感染拡大をきっかけに、採用市場の規模が縮小していると考えられるでしょう。
〔出典〕厚生労働省:一般職業紹介状況(職業安定業務統計)を基に編集部作成
ただ、上記のデータは、薬剤師だけでなく医師・歯科医師・獣医師を含めた数値です。
また、ハローワーク求人数に限定し算出されているため、「あくまで参考値」と捉える方もいるかもしれません。
しかし、有効求人倍率以外にも、薬剤師の採用市場の縮小を示すデータは存在するのです。
そこでこの章では、さまざまな最新データに基づく薬剤師の転職市場について、詳しく解説していきます。
- 3-1.新型コロナウイルス感染症の影響で薬剤師転職のハードルは上がっている
- 3-2.薬剤師の転職難易度は今後さらに高まる見込み
- 3-3.転職を成功させるためにはスキルアップが必要不可欠
- 薬剤師転職市場動向のまとめ
それでは、さっそく見ていきましょう。
3-1. 新型コロナウイルス感染症の影響で薬剤師転職のハードルは上がっている
かつては売り手市場といわれた薬剤師転職市場は、新型コロナウイルスの流行をきっかけに求人数が減少しており、転職のハードルが徐々に高くなっています。
大手薬剤師転職サイト『薬キャリエージェント』が提携の転職エージェント16社に行った調査によると、特に調剤薬局業界の転職難度が高く、求人数の減少、採用控えが目立つことがわかっています。
■新型コロナウイルス感染症拡大前後における薬剤師就業業界ごとの転職難度
〔出典〕薬キャリ:2021年の薬剤師転職市場はどうなる?新型コロナウイルスが中途採用に与えた影響は?,2023年10月26日閲読
求人数が減少している原因の一つとして、コロナ禍による外出自粛や受診控えによる処方箋枚数の減少があげられます。
下の表を見る限り、2020年以降、処方箋枚数が減少している一方で、1枚当たりの調剤医療費は増加傾向にあります。
これは、感染リスク軽減のために処方箋1枚当たりの処方日数を延長していると考えられるでしょう。
■調剤医療費総額、処方箋枚数及び処方箋1枚当たり調剤医療費
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項目 | 2015年度 | 2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | |
調剤医療費(億円) | 78,746 | 74,953 | 77,129 | 74,746 | 77,464 | 77,515 | 77,515 | |
処方箋枚数(万枚) | 82,372 | 82,999 | 83,886 | 84,361 | 84,284 | 76,497 | 80,205 | |
1枚当たり調剤医療費(円) | 9,560 | 9,031 | 9,195 | 8,860 | 9,191 | 9,863 | 9,665 |
〔出典〕厚生労働省:令和3年度 調剤医療費(電算処理分)の動向,2022.
しかし、処方箋枚数が減ることによって、患者数の減少、調剤技術料や薬学管理料の収益減に繋がり、経営悪化に追い込まれる企業が後を絶ちません。
その結果、薬剤師の人員配置見直し、非正規雇用薬剤師(派遣やパートなど)の雇い止め、中途採用者の採用控えを行う企業が増えているのです。
薬剤師の転職難易度を年代別に見ると、40代以上の転職ハードルが高い傾向であることが明らかです。
■年代別の薬剤師転職難易度
〔出典〕薬キャリ:2021年の薬剤師転職市場はどうなる?新型コロナウイルスが中途採用に与えた影響は?,2023年10月31日閲読.
これまでは、40代・50代以上の薬剤師は経験やスキルが豊富なため、現場で重宝される存在でした。
しかし、採用コストや人件費の観点から採用に慎重な企業も多く、転職活動が難航する可能性も否定できません。
また、オンライン服薬指導や在宅医療などのニーズに対応すべく、若手の人材育成に力を注ぐ企業が多いことも、40代・50代以上の薬剤師の転職難度を引き上げている原因といえるでしょう。
とはいえ、年齢を理由に転職を諦める必要はありません。
これまで積み上げてきた経験やスキルは、あなたの市場価値に繋がっています。また、今日が一番若い日であり、動き出すベストタイミングなのです。
40代・50代以上の薬剤師が転職を成功させるためには、年収や待遇にこだわりすぎずに、譲歩できるラインをあらかじめ決めておくことをおすすめします。
40代・50代以上で転職を成功させるなら転職サイトの利用がおすすめ
おすすめの薬剤師転職サイトを見てみる
3-2. 薬剤師の転職難易度は今後さらに高まる見込み
薬剤師の転職難易度は、今後さらに高まると予測されています。
その理由は、将来的に薬剤師の需給バランスが崩れ、薬剤師の供給過多が起こると言われているからです。
厚生労働省によると、薬剤師の資格保持者が増える一方で、薬剤師求人数が減少しており、将来的には薬剤師が余る時代が来ると予測されています。
〔出典〕厚生労働行政推進調査事業費補助金 医薬品・医療機器等レギュラトリーサイエンス政策研究事業(平成30年度):薬剤師の需給動向の予測および薬剤師の専門性確保に必要な研修内容等に関する研究:2019年3月.p. 11
また、上記の研究が発表された翌年、新型コロナウイルスが発生し、経営悪化に追い込まれる企業や医療機関が相次いでいることもあり、「このまま働いていていいのかな」「職を変えた方がいいかも」と転職を考える薬剤師が増えているのです。
(1). 転職したいと考える薬剤師は多い
薬剤師転職サイト『APOPLUS薬剤師』が薬剤師416人に行ったアンケート調査では、「転職したい」と回答した人が数多くいることが明らかになっています。
■薬剤師の転職意向について
〔出典〕APOPLUS薬剤師:薬剤師のお仕事に関する意識アンケート,2021年1月を基に編集部作成
こうした転職需要の高まりには、将来への不安だけでなく、労働環境や待遇の悪化なども関係しています。
たとえば、経営悪化で給与や賞与がカットされたり、人員整理によって一人ひとりにかかる業務負担が増えたりと、今の職場に不満を感じながら働いている方も多いのではないでしょうか。
また、コロナ禍をきっかけに、従来の働き方やキャリアに疑問を持ったり、人生を俯瞰的に考えたりする人が増えたことも、転職需要を後押ししていると考えられます。
(2). 今後は薬剤師資格だけでは差別化が難しくなる
誤解を恐れず申し上げると、将来的に薬剤師資格だけでは差別化が難しくなるでしょう。
停滞する薬剤師転職市場をよそに、薬剤師数は増加傾向にあります。
エリアによっては「転職したくてもできない」「求人が見つからない」といった事態に発展するかもしれません。
さらに、処方箋の電子化、薬歴管理やピッキングなど多分野でIT化が進み、0402通知(薬生総発0402第1号「調剤業務のあり方について」)による非薬剤師の雇用などで、薬剤師を取り巻く環境は今後も変化し続けます。
薬剤師資格だけでは評価される時代ではないことを認識し、これからの薬剤師に求められるスキルを磨くことが大切です。
3-3. 転職を成功させるためにはスキルアップが必要不可欠
厳しい展望の中で薬剤師として長く働き続けるためには、スキルや経験を積み、市場価値を高めることが重要です。
たとえば、専門・認定資格の取得は、薬剤師の市場価値を高め、キャリアを広げるために有効な方法です。
資格取得には一定の経験年数や、特定分野の経験、取得や更新にかかる費用などが必要ですが、スキルアップや資格手当の加算など、さまざまなメリットがあります。
また、これから需要拡大が見込まれる在宅医療やオンライン服薬指導、かかりつけ薬剤師としての経験などがあると、即戦力として重宝されやすくなるでしょう。
とはいえ、将来への不安からやみくもに資格取得やスキルアップを行うことはおすすめしません。
ご自身のキャリアプランを見据えてから行動しなければ、「スキルアップできたけどやりたい分野ではなかった」「経験が無駄になってしまった」と後悔することになるでしょう。
まずは現状のスキルや経験を客観的に見つめ、希望のキャリアプランに合った経験を積むことから始めましょう。
なお、3年以上の経験年数がある方で「今の職場ではこれ以上のスキルアップは難しそう」「今の職場にいてもキャリアにつながる経験は積めなそう」とお悩みの方は、今すぐ転職活動を始めることをおすすめします。
今後さらに状況が厳しくなるであろう薬剤師転職市場では、長く働ける可能性の高い若年層の方が転職が有利になる可能性が高いからです。
迷っている場合は、求人情報の収集だけでも始めておきましょう。
薬剤師転職市場動向のまとめ
薬剤師の転職市場を最新データから読み解いた結果、以下のことが明らかになりました。
- 新型コロナウイルス感染症の影響もあり、薬剤師の転職ハードルは上がっている
- 薬剤師数の増加・転職需要の高まりから、今後さらに薬剤師転職は難しくなる
- 転職を成功させるためには、スキルアップが必要不可欠である
- 自分のキャリアプランに合ったスキル・経験を積むことが大切になる
- 今の職場でスキルアップが難しい場合、今すぐ転職活動を始めるべき
これらの薬剤師転職市場の動向を踏まえた上で、次章では薬剤師におすすめの転職方法をご紹介します。
4. 【転職方法】薬剤師の転職におすすめの求人探し・応募方法5選
「転職したいけど何から始めたらいいの?」「薬剤師におすすめの転職方法はどれ?」と考える方も多いのではないでしょうか。
薬剤師におすすめの転職方法は5つありますが、どの転職方法が合っているかは人によって異なります。
本章では、薬剤師におすすめの5つの転職方法と各転職方法の利用が向いている人の特徴などについて、詳しくお伝えしていきます。
それでは、さっそく見ていきましょう。
4-1. 直接応募
直接応募とは、医療機関や企業の公式ホームページにある採用ページからエントリーする方法です。
医療機関や企業のホームページに掲載される求人情報をこまめにチェックする必要がありますが、その過程で経営方針や理念の確認ができるため、結果的に転職後のミスマッチを減らせます。
直接応募がおすすめな人
- 働きたい医療機関や企業がすでに決まっている人
- 大学病院や大手企業で働きたい人
- 選考対策に自信がある人
直接応募で転職する場合、以下の流れで転職活動を進めていくとよいでしょう。
▼ Step 1:応募先を探す
働きたい医療機関や企業の公式ホームページをチェックし、求人情報の確認を行う。
各職場によって募集時期は異なるため、時期を見てこまめにチェックする(たとえば、大学病院や国公立系の医療機関では正職員の薬剤師募集を春~夏頃に行っている)。
具体的な転職先が決まっていない場合は、後に紹介するハローワークや求人サイトで情報収集をすることから始める。
▼ Step 2:求人内容の詳細を確認する
応募したい医療機関や企業が決まれば、求人情報の確認をする。
医療機関や企業のホームページでわからないことがあれば、専用フォームや電話で問い合わせる。
可能なら職場見学の機会を設けてもらい、職場の雰囲気を自分で確かめることがおすすめである。
▼ Step 3:応募(書類提出・日程調整)
応募の意志が固まったら、必要な書類を提出し、面接の日程調整を行う。
あなたの魅力が伝わるように履歴書・職務経歴書を書きあげ、礼儀作法に気を付けながら提出する。
職場によって提出する書類は異なるため、必要書類の抜け漏れが無いか確認する。
働きながら転職活動をしている方は、面接日と現職の勤務日が被らないよう注意する。
▼ Step 4:選考を経て内定、転職へ
内定をもらったら、転職に向けた準備を始める。
退職日や入職日が近付いてから慌てることのないよう、計画的に進める。
直接応募する場合、以下の6つのポイントに注意しながら転職活動を進めることが大切です。
◆直接応募するときの注意点
- さまざまな視点から情報収集を行う
医療機関や企業の公式ホームページだけでなく、現場の評判をまとめた口コミサイト(薬コミ、medico、OpenWorkなど)や知人に話を聞くことで、ミスマッチを減らす。 - 採用担当者との電話やメールも評価の対象であることを認識する
電話やメールの対応が悪いと、選考にも悪影響を及ぼすことも。
基本的なマナーを意識し、好印象を与えられるよう努める。 - 応募条件は自分から細かく確認する
転職サイトのように募集要項がフォーマット化されていないため、自分に必要な情報を見極め、過不足ないよう細かく確認しておく。 - 職場見学は可能な限り実施する
人間関係や職場の雰囲気などは、実際に職場見学をしないとわからないことも多い。
新型コロナウイルスの感染状況によっては厳しい可能性もあるが、可能であれば機会を設けてもらったほうがよい。 - 条件交渉は慎重に行う
給与や役職などの条件交渉は、面接内では聞かれた時に伝える程度にしておく。
内定後の条件交渉では、雇用契約書などの書面を用い、口約束にならないよう注意する。 - スケジュールには余裕を持たせる
求人探しから入職までの各手続きをスムーズに行うためには、具体的なスケジュールを立てておくことが大切。
特に、仕事や家庭と両立しながら転職活動を行う方は、ある程度余裕のあるスケジュール調整を行っておくことがおすすめ。
直接応募は、職場側にとっては採用コストがかからない方法です。
人気の大手企業や大学病院では、直接応募以外の採用をしていないこともあります。
しかし、応募条件を細かく確認したり、選考対策を自力でやらなきゃいけなかったりと、求職者にかかる負担が大きい転職方法です。
転職に自信のある方、大手企業や国公立系の医療機関に転職したい方でもないかぎりは、直接応募とは異なる経路での転職を選ぶことをおすすめします。
4-2. ハローワーク
ハローワークは求人紹介を行う公的機関であり、求職者にとっては定番の転職方法になります。
求人の紹介だけでなく、求職相談や失業手当の申請なども行うことができるため、下記に該当する方は利用してみるとよいでしょう。
ハローワークがおすすめな人
- 今の職場を辞めてからゆっくり転職活動したい人
- 失業手当の受給を検討している人
- 公的機関の立場から、中立的なアドバイスをもらいたい人
ハローワークを使った転職活動は、以下の流れで行います。
▼ Step 1:ハローワークに求職登録をする
ハローワークを利用するためには、求職者登録が必要である。最寄りのハローワークに訪問するか、『ハローワークインターネットサービス』を通じて、基本情報(氏名・住所)や希望条件(雇用形態・月収)、資格や経歴などの登録を行う。
▼ Step 2:求人検索や相談を行う
登録後、求人検索サービスが利用できる。最寄りのハローワークに訪問すると、設置されている端末で求人検索できるだけでなく、求人選びや選考対策に関する相談が可能。求人検索だけを利用したい場合は、『ハローワークインターネットサービス』を通じて自宅のパソコンやスマホからアクセスできる。
▼ Step 3:応募する職場を選び、面接を受ける
気になる職場が見つかったら履歴書や面接の準備をする。労働条件や給料などで気になることがあれば、相談できる。
ハローワークは求人数が豊富で誰でも利用できる職業紹介所です。
しかし、なかには虚偽の求人情報を掲載している医療機関の求人や、過重労働を強いられる職場の求人が隠れている可能性もあります。
したがって、利用する場合は他の転職方法との併用をおすすめします。
4-3. 求人サイト
求人サイトは、医療機関や企業の詳しい求人情報が掲載されているサイトであり、「求人広告サイト」「求人情報サイト」と呼ばれることもあります。
薬剤師に特化した求人サイトでは、転職で確認しておきたい求人情報が簡単に検索でき、スマホやパソコンから気軽に利用できるため、人気のある転職方法です。
求人サイトがおすすめな人
- とにかく多くの求人情報が見たい人
- 自分のペースで転職を進めたい人
- 細かい求人情報の確認を簡単に済ませたい人
求人サイトを使った転職活動は、以下の流れで行います。
▼ Step 1:応募先を探す
スマホやパソコンから求人サイトにアクセスし、希望の条件を入れて求人情報を検索する。
▼ Step 2:求人サイトの案内に従い、応募する
求人サイトのフォーマットに必要事項を入力し、応募を行う。
応募先の病院から連絡が来たら、必要書類の確認や面接日程の調整を行い、選考に進む。
▼ Step 3:選考を経て内定、転職へ
内定をもらったら、退職手続きと入職手続きを行う。
退職日や入職日が近付いてから慌てることのないよう、計画的に進める。
求人サイトは、後述する転職サイトと異なり、担当アドバイザーがつきません。
そのため、他の転職方法と同様に自力で転職活動を行うスタイルであることを認識しておきましょう。
4-4. 知人の紹介
信頼できる知人や友人から紹介してもらい、転職するという方法もあります。
求人票ではわからない内情を包み隠さず教えてもらえるため、ミスマッチを防ぐことが可能です。
知人の紹介がおすすめな人
- 働きたい医療機関に知人が勤めている人
- 職場のリアルな内情を知った上で転職したい人
- 企業薬剤師や産業保健師に転職したい人
知人経由の紹介は、採用担当者が紹介者に対して一定の信頼を置いていることで成り立つ方法です。そのため、採用されやすいというメリットがあります。
一方、職場見学や面接で「イメージと違う」と思っても断ることは難しく、入職条件の交渉がしづらかったり、退職時に紹介者への配慮が必要だったりと、デメリットもあります。
周囲を気にせず転職したい方は、避けたほうが無難でしょう。
4-5. 薬剤師専門の転職サイト(転職エージェント)
転職サイトとは、無料で、求人探しから面接対策まで、幅広いサポートをしてくれる『人材紹介サービス』のことで、「転職エージェント」とも呼ばれます。
登録すると、担当アドバイザーがつき、あなたの転職理由や希望条件、理想の働き方をしっかりとヒアリングした上で、転職サイトが保有する求人から適切な職場を選び、あなたに合った求人を提案してくれます。
応募を決めると、応募書類作成や面接対策もサポートしてくれるため安心です。転職先が決まるまで手厚いサポートが受けられます。
転職サイトが無料で利用できる理由は、職場からの紹介料で利益をあげる仕組みだからです。
求職者の入社が決まると、転職サイトは企業から仲介料(年収の30%前後)を受けとっています。そのため、利用者側に料金は一切発生しません。
このように、転職サイトは「紹介料を払ってでも優秀な薬剤師を求めている」企業と、「希望条件に合った職場に転職したい」薬剤師をつないでくれるサービスとなっています。
薬剤師転職サイトがおすすめな人
- 転職先が決まっていない人
- 転職の軸が定まっていない人
- 履歴書や面接に対する不安がある人
- 転職活動の時間が無い人
- 転職前に人間関係や労働環境を確認しておきたい人
転職サイトには求人が豊富にあり、なかにはインターネット上に出ていない好待遇の求人(非公開求人)もあるため、登録することで転職の選択肢を増やすことができるでしょう。
転職サイトを利用する場合、以下の流れで転職活動を進めていきます。
▼ Step 1:面談
各転職サイトの公式ページから登録すると、担当アドバイザーから電話かメールで連絡がくる。
初回の連絡では面談の日程調整を行い、その後、キャリアや転職先に求める条件等のヒアリングが行われる。
▼ Step 2:求人の紹介
面談後、希望に合う求人を紹介してもらえる。
気になる職場を担当アドバイザーに伝えると、職場の内情や雰囲気などを教えてもらうことができる。
気になる職場がなければ担当アドバイザーに伝え、再度求人を探してもらう。
▼ Step 3:転職サイト経由で応募する
担当アドバイザーが選考書類の確認や面接日程の調整を行ってくれる。
必要な書類を揃え、面接に臨む。なお、履歴書や面接が不安な方は履歴書添削や面接練習などのサポートを受けることも可能。
同時進行で、自分からは言いにくい給与や待遇に関する条件の交渉も行ってくれる。
▼ Step 4:選考を経て内定、転職へ
内定をもらったら、退職手続きと入職手続きを行う必要があるが、ほとんどの手続きは担当アドバイザーが代行してくれる。
入職までのスケジュール調整や、退職時に発生したトラブルなどの相談にも乗ってもらえるため、幅広いフォローが受けられ、安心して転職できる。
薬剤師が転職サイトを利用するメリットとは
薬剤師が転職サイトを利用するメリットは以下の3点です。
メリット1:希望条件に合った求人を代わりに探してくれる
まず、転職サイトでは担当アドバイザーに年収や勤務地などの希望条件を伝えると、あなたに合った求人を代わりに探してくれます。
転職サイトによっては、待遇がよいため公開して募集を行わない非公開求人を保有している場合もあり、自分で探すよりも年収が高い職場が見つかりやすいです。
仕事を続けながら転職活動をする場合も、自分で求人を探す手間が省けるため便利です。
メリット2:応募書類の添削や面接練習などの選考対策が受けられる
転職サイトを利用すると、応募書類の添削や面接練習など選考対策も受けることができます。
担当アドバイザーがヒアリングを通してあなたの人柄や経歴を把握し、伝え方のコツも教えてくれるので、より魅力的な応募書類を作成できます。
転職経験がない・少ない場合、一人で応募書類を作ることは難しいです。過不足無く経歴を書いたつもりでも、プロの視点でみると内容が不十分であったり、見せ方が適切でなかったりするケースはよくあります。
面接対策でも、転職のプロから客観的な意見がもらえるため、面接のコツを掴むことができ、どのような質問をされるのか想定して面接に臨めます。
担当アドバイザーと万全な対策を行うことで、採用確率がアップするでしょう。
メリット3:応募先とのやり取りを代行してくれる
転職サイトは、企業とのやり取りを代行してくれるので、働きながらの転職活動がスムーズになります。
◆担当アドバイザーが代行してくれるやり取り
- 各企業への応募
- 面接の日程調整
- 採用担当者への連絡
- 入社日の調整
在職中に転職活動を行うとなると、細かいスケジュール管理が困難になります。
特に複数求人に応募している場合、それぞれの職場と並行してやり取りを行わなければなりません。予定管理が不十分だと、ダブルブッキングなどのトラブルにつながる恐れもあります。
転職活動に関する煩雑なやり取りを、代わりに行ってくれることは大きなメリットです。
転職サイトと求人サイトの違いとは?
「転職サイト」と「求人サイト」はサービス内容が似ていますが、それぞれ転職活動の進め方に違いがあります。
転職サイトは、担当アドバイザーと一緒に転職活動を進めていきます。対して、求人サイトを使う場合、転職活動は全て自分一人で行います。
薬剤師転職サイト | 求人サイト | |
気軽さ | △ 登録・相談のハードルが高いと感じる人も |
◎ 自分で求人を検索するだけなので気楽 |
得られる情報 | ◎ 職場の内部情報なども教えてくれる |
△ 求人票の情報だけ |
求人の選択肢 | ◯ 豊富(非公開求人や独占求人があることも) |
◯ 豊富(サイトによっては少ないので注意) |
転職アドバイス | ◎ 転職のプロからのアドバイスが得られる |
× なし |
選考対策 | ◎ 履歴書・職務経歴書の書き方や面接の答え方 |
× なし |
転職成功率 | ◎ 選考対策を入念に行えるので、採用確率アップ |
◯ 上手く活用できればスムーズに決まる |
年収アップ率 | ◎ 年収交渉をしてくれるので良い待遇で転職しやすい |
△ 自分で交渉できれば問題ない |
求人サイトではサポートがないため、「よい求人がない」「履歴書の書き方が分からない」と悩んでも、自分でなんとかしなければなりません。
自力で解決できれば問題ないですが、自分一人だと客観的なアドバイスを受けられず、次第に視野が狭くなっていきやすいため、間違った方向に進んでしまう可能性もあります。
したがって、「転職活動に不安がある(履歴書や職務経歴書の書き方が分からない)」「次の転職は絶対失敗したくない(よい職場に入りたい)」という方は、転職サイトの利用がおすすめです。
また、「そもそも転職するか迷っている」「転職だけではなくキャリア全般の相談がしたい」という方でも、転職サイトを利用できます。
気になる方は、まずは登録だけでもしてみるとよいでしょう。
5. 【目的別】薬剤師におすすめの転職先4選!施設別に求人検索のコツを解説
「転職するならどこがいいんだろう」「おすすめの転職先があれば知りたい」と考える方もいるのではないでしょうか。
薬剤師が活躍できる場所はさまざまであり、たとえば、以下のような働き方があります。
- 専門性の高いスキルが求められる「病院薬剤師」
- 職場によって特色が大きく異なる「調剤薬局薬剤師」
- 業績を伸ばしつつある「ドラッグストア薬剤師」
- 製薬や開発などの業務に携わる「企業薬剤師」
- 学校の衛生環境を守る「学校薬剤師」
- スポーツに関わる「スポーツファーマシスト」
- 保健所や衛生研究所などで働く「公務員薬剤師」
- 自衛隊に入隊する「薬剤官」
- 犯罪の操作や防止に貢献する「麻薬取締官」
- 特殊な環境で働く「刑務所薬剤師」
ただ、就業先によっては求人が市場に出回ることが少ないため、働きたい職場が決まっていない方は、以下の4つの就業先の中から、転職先を選ぶことをおすすめします。
詳しく見ていきましょう。
5-1.【スキルアップを目指すなら】病院
病院内で働く薬剤師のことを、病院薬剤師と呼びます。
主な仕事内容は、調剤・製剤業務、医薬品管理、薬剤管理指導、治験業務、病棟業務、救急救命業務など多岐にわたります。
病院によっては、入院患者だけでなく外来患者の処方箋も取り扱うため、「忙しい」と感じる薬剤師さんも多いでしょう。
しかし、患者さんの回復過程を間近で見ることができるため、やりがいを感じられる働き方であることは間違いありません。
病院薬剤師の平均年収
病院薬剤師の平均年収は556万円です(厚生労働省:第23回医療経済実態調査 (医療機関等調査) 報告,2021.)。
病院薬剤師は、病院の種類によって年収に大きな差があります。
■病院の種類別にみた薬剤師の平均年収
開設者別の病院の種類 | 平均年収 |
国立病院 | 567万円 |
公立病院 | 597万円 |
公的病院 | 592万円 |
社会保険関係法人 | 595万円 |
医療法人 | 528万円 |
〔出典〕厚生労働省:第23回医療経済実態調査 (医療機関等調査) 報告,2021.
病院薬剤師として働く場合は、年収や各種手当などをしっかり確認しておくことがおすすめです。
病院薬剤師のメリット・デメリット
病院薬剤師のメリット・デメリットは、以下の通りです。
◆病院薬剤師のメリット
- 患者さんと深い関わりが持てる
- さまざまな薬の知識を学ぶことができる
- 経験や知識を活かして専門性を発揮できる
- キャリアアップにつながる
◆病院薬剤師のデメリット
- 病院の種類によっては給料が安い
- 夜勤がある病院もある
- 他職種との人間関係に悩むこともある
- 激務になることがある
CareerTheory編集部には、実際に病院に転職した薬剤師さんからさまざまな声が寄せられています。
■大変だけど知識と自信に繋がった
■患者さんとの距離が近くなった
療養型の病院のため、ほとんどの患者様が口から薬を飲むことができず、経管栄養で薬を投与している。その患者様の状態に合わせた薬の調剤の仕方などを判断することが、調剤薬局とは違った業務であると感じる。
また注射の調剤も調剤薬局ではない仕事のため、配合変化など勉強することが多い。
服薬指導に関しても、調剤薬局とは違いこちらから患者様のベッドサイドへ出向きお話しするため、患者様とも距離が近いと感じる。
病院薬剤師はスキルアップやキャリアアップに適した就業先ですが、一方で幅広い業務をこなさなくてはならず、慣れるまでは苦労する方もいるようです。
病院薬剤師に向いている人
病院薬剤師に向いている人の特徴は、以下の通りです。
- 専門・認定資格を取得したい人
- 専門性を活かしてチーム医療に携わりたい人
- 体力に自信のある人
- 患者さんの回復過程を間近で支援したい人
病院薬剤師への転職成功例
調剤併設型ドラッグストアから病院に転職・25~29歳・男性
前職は薬剤師としてのスキル向上はにのつぎで、会社全体としての売り上げを常に意識し、研修会などが開催されていました。
また自社ブランドのオリジナル商品があり積極的に買ってもらうよう接客の研修が行われ、薬剤師として疑問を感じていました。
また毎日日報を書き、上司へ提出することが義務付けられ、仕事が終わり家に帰っても日報を書くばかりで、薬の勉強する時間がうまく取れませんでした。
入院患者の持参薬を鑑別し、服薬状況の確認、新規薬剤と持参薬の飲み合わせから医師へ処方提案や疑義照会を行うときは、薬剤師として知識をフル活用するためやりがいを感じます。
また入院中はさまざまな検査を行うため、薬の効果がリアルタイムにわかる時がありとても勉強になる機会が多いです。
退院時には、本人及び家族へ薬の説明を行い、退院後も適切な薬服用ができるよう服薬指導書を作成します。
病院は入院から退院まで患者の経過を追うため自分の知識を活かし患者の状態が良くなる様子を見ている時にとてもやりがいを感じます。
アンケート:2021年4月1日
ドラッグストア(OTC販売)から病院に転職・25~29歳・女性
薬剤師なのにドラックストアなので、他の仕事の方が多かったりあまり、薬剤師としての仕事は少ない方でした。
なのに長い時間働いていないといけなかったりして、勉強する時間の確保もできなかったので自分のスキルをアップすることができないまま維持していました。そこに納得できない自分もいました。直接患者さんとたくさん関わっていたかったです。
1日に多くの患者さんを見ることができます。また、いろんな方が見えるので前よりも対応の仕方だったり薬剤に関しても、いろんな方面で勉強することができスキルも身についたかなと思いました。
また先輩方もおおいので、聞いたりアドバイスをもらえたりもできて良かったと感じています。
疾病についても勉強できたりNSTで知識を増やそうと考えれたりモチベーションもあがってくることができました。
アンケート:2021年4月6日
企業から病院に転職・25~29歳・男性
“職場内に薬剤師が1名しかおらず、薬品関係の管理を就職してすぐに任されることとなった。知識を有する人も頼れる人も居なかったため入社1年目にはきつかった。
その後営業職をすることとなったのですが、先輩や上司から「お前は俺よりも働いてないのに給料が10万も多い」だの、妬み嫉みから生じる身も蓋もないハラスメントを受けて心身ともに疲弊した。
“
産婦人科の医療機関にて薬剤師をしているのですが、やはり患者からの感謝の言葉を受けるとやりがいを感じます。薬剤管理指導を実施していた患者が無事に出産できた時は家族が出産したしたような感覚を覚えることもあります。
また、高齢者に対するインスリンの自己注射の指導等でも手技が指導するたびにみるみる上達しているのを目の当たりにすると指導してよかったと思います。また、医師から頼られるときにもやりがいを感じる。
アンケート:2021年4月14日
病院薬剤師のリアルな転職求人を実例で紹介
主要な薬剤師転職サイトで、病床数など規模が大きく、高収入・スキルアップが狙えそうな病院薬剤師の求人を調査しました。
病院薬剤師は、全体的に薬剤師の平均年収を上回るような高収入な求人が多く、さらに各種療法や地域医療・チーム医療といった、医療・薬学に関する専門性を高めることにつながりそうな募集も豊富に存在します。
病院薬剤師の求人には次のようなものがあります。
※タップすると開きます
転職サイトで病院薬剤師の求人を探すコツ
病院薬剤師に転職したいといっても、病床数20強から400以上の病院まで幅広い求人が存在します。
転職サイトの求人検索システムを利用し、病床数から求人を絞り込むことは難しいでしょう。
そこで、薬剤師転職サイトの求人検索から、病床数が多く、高収入が見込める病院を見つけるコツをまとめました。
【Good】病院薬剤師求人の上手な探し方
- 「夜勤あり」「当直あり」項目がある場合、絞り込んで求人を検索する
- エリア指定は「都道府県」単位まで!
【Bad】病院薬剤師求人の好ましくない探し方
- 「施設/業態:病院」かつ「高収入」「年収●●●万円以上」で絞り込んでしまう
- フリーワードで「300床」など具体的な数で検索してしまう
夜勤や当直がある病院は救急外来を置いているような病院が多く、地域の基幹病院になっている病院が少なくありません。
こういった病院には病床規模が大きいものが多く、高年収であったり高度な医療を経験ができる医療施設が含まれている可能性が高いです。
たとえば『ファルマスタッフ』には「当直・夜勤あり」という条件で求人を絞り込む機能があるため、上記の探し方をするにはぴったりの転職サイトです。
また、エリア指定を行う場合、都道府県単位までに留めましょう。
規模の大きな病院は複数の地区をまたいで地域医療の中心的役割を果たしていることも多く、市町村単位までピンポイントに指定してしまうと、規模の大きい病院が検索にヒットしない可能性があります。
他方で、転職サイトの求人検索システムで「年収500万円以上」や「高収入」といった条件を指定してしまうことは、あまりおすすめできません。
たしかに高収入な病院が多くヒットし、なかには病床数が多かったり、キャリアアップにつながる求人が含まれているでしょう。
しかし、「今回の採用ポジションのスタート年収は平均的だが、昇給率が良かったり、役職ポスト数が多かったりする病院の求人」は、年収条件による絞り込みではヒットしない可能性があります。
他にも、転職サイトのフリーワード検索機能で「300床」など具体的な数値で検索することも好ましくありません。
細かい病床数を正確に記載している施設の場合、300床以上の病院であっても検索にヒットしない可能性があるからです。
病院薬剤師の求人票で見るべきポイント
病院薬剤師への転職を志望する人は、求人票を見るとき以下のような点に注目しましょう。
「薬剤師の在籍数」をチェック
在籍している薬剤師の人数を知ることで、ある程度の業務量が推測できるでしょう。
薬剤師の在籍人数から明らかに業務量が多いと考えられる施設が、残業無しや有給休暇取得率100%などと謳っている求人票は疑う必要があります。
業務量に対して人員の余裕を持っているかは、業務の大変さや休みの取りやすさに大きく関わります。
求人票に記載の薬剤師数ではなく、自身が入社した際の薬剤師数を確認しましょう。
薬剤師3名と記載されている場合、入社後は自身を合わせて4名になるのか、もしくは自身と入れ替わりで誰かが退職し4名になるのかで、個人の業務負担は大きく変わります。
病院薬剤師の場合は、日勤時は複数薬剤師体制でも、夜勤や当直時・祝休日シフトではワンオペ体制になるケースもあります。
薬剤師としての経験が浅いうちは不安・大変さを強く感じる要因となり得るため、確認するべきポイントです。
「処方科目」「応需科目」を確認
担当する科目によって調剤の仕方や服薬指導の仕方が異なる場合があり、業務内容に関わります。
例えば、小児科で取り扱う小児用の薬は錠剤の計数調剤よりも、散剤や水剤が多いため、調剤に手間がかかります。
総合診療科や耳鼻咽喉科などでは、花粉症や風邪、インフルエンザが流行する時期は忙しくなる傾向があります。
季節性の疾患に対応せねばならない場合では、通常の処方箋枚数が1日100枚未満のところ、繁忙期は2〜3倍になることもあります。
今まで処方したことのない科目についても対応する可能性が高いため、注意が必要です。
「外来調剤の有無」や「院外処方率」に関する記載を確認
外来患者への処方も行う施設は、入院調剤だけではなく外来調剤も行う必要があります。
「外来調剤」も行う病院薬剤師は、業務の幅が広がり、繁忙の波が時間帯・季節によって大きく動くため、忙しさが読みにくくなることがあります。
「外来調剤無し」「院外処方率100%」といった記載がある求人を選択することで、避ける事が可能です。
病院薬剤師ならではの業務内容の有無を確認
薬剤師転職サイトでは、業務内容が詳しく記載されている場合が多く、特に「DI業務がある/ない」「注射業務がある/ない」などは、しっかりとチェックすべき項目の1つです。
病院薬剤師は、注射調剤・混注業務や外来化学療法、救命救急業務、チーム医療といった、調剤薬局などでは経験する可能性の低い業務が多くあります。
病院勤務以外から病院薬剤師を目指す人はもちろんのこと、同じ病院薬剤師であっても施設や採用ポジションによって、担当業務が大きく異なる可能性もあるため、業務内容を注意深く確認することが大切です。
教育・研修制度や認定薬剤師等の資格取得支援
せっかく病院で勤務するのであれば、薬剤師としての知見・専門性を高められるような施設を目指すことがおすすめです。
基本的な研修制度はもちろん、今後のキャリアアップ・スキルアップにつながる機会を得られそうな施設を選ぶことで、自己成長が可能です。
たとえば、病院では医師・看護師やコメディカルを交えた勉強会など、実践的な学習機会が用意されていることも多く、最新の医療に触れることができるでしょう。
また、専門的医療を提供している病院ならば、経験を積むことで各種の認定薬剤師資格の取得/申請要件を満たせることもあります。
資格取得を奨励している施設も多いため、特に「資格手当」がある病院は魅力的であるといえます。
5-2.【コミュニケーションを重視するなら】調剤薬局
調剤薬局では、病院やクリニックから出された処方箋に従い、保険診療に基づいた調剤を行います。
主な仕事内容は、調剤業務・服薬指導・薬歴管理ですが、最近では在宅医療の提供や、かかりつけ薬剤師としての役割を担う薬局も増えています。
薬局にはいくつかのタイプがあり、それぞれ患者層や取り扱う処方箋の種類が異なります。
点分業の調剤薬局は、特定の医療機関の処方箋を中心に応需するのに対して、面分業の調剤薬局は、医療機関を限定せず処方箋を応需します。
■調剤薬局のタイプ
分業形態 | タイプ | 特徴 |
点分業 | 病院の門前・門内薬局 |
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クリニックの門前・門内薬局 |
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医療ビルや医療モールの門前・門内薬局 |
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面分業 | 調剤併設型ドラッグストア |
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面応需型薬局 |
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在宅・施設調剤型薬局 |
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調剤薬局薬剤師の平均年収
調剤薬局の薬剤師の平均年収は483万円です(厚生労働省:第23回医療経済実態調査 (医療機関等調査) 報告,2021.)。
一方、調剤薬局に勤務する管理薬剤師の平均年収は730万円であるため、年収アップを狙うなら管理薬剤師を目指すことをおすすめします。
調剤薬局薬剤師のメリット・デメリット
調剤薬局で働く薬剤師のメリット・デメリットは、以下の通りです。
◆調剤薬局薬剤師のメリット
- 医療用医薬品に関する知識が深められる
- 残業なし、土日祝休みといった働きやすい環境が多い
- 患者さんとダイレクトに関わることができる
- チェーン薬局では研修や設備が充実しており、異動もしやすい
◆調剤薬局薬剤師のデメリット
- 点分業の調剤薬局では知識が偏ってしまう可能性がある
- 面分業の調剤薬局では薬歴管理や在庫管理が大変である
- かかりつけ薬剤師、オンライン服薬指導、在宅医療など、多様な業務に対応しなくてはならない
- 人間関係でトラブルが起きると働きにくくなる
CareerTheory編集部には、実際に調剤薬局に転職した薬剤師さんからさまざまな声が寄せられています。
■患者さんや家族に喜んでもらえた
在宅訪問で一人暮らしの患者さんにお薬を届ける仕事により、患者さんや離れて暮らすご家族の方に喜んで頂けました。主治医、ケアマネ、薬剤師間での情報交換がスムーズに行われ、患者さんの健康のために、皆が真剣に取り組めたことがやりがいに繋がりました。
高齢者施設へ定期的にお薬を届ける仕事も経験しました。施設の看護師さんから、入所者さんの状況をお聞きし、困りごとを把握し、主治医にフィードバックする事で、次からの薬が服用しやすい剤型に変更になったり、薬の追加、削除など行われ、お役に立てたのではと思っています。
■薬剤師としての業務以外に、経営に関しても学べる
薬剤師としての仕事では、在宅業務、在宅営業を任せてもらえた事。施設でのトラブルシューティングだったり、大変なこともあったが、その後のキャリアに役に立ちました。
その他、人事や経営や、卸との価格交渉も任せてもらえた。特に、経営面では、会社の利益が大きくなるのと、自分の成長が重なる感じがして、非常に達成感がありました。
調剤薬局は患者さんとの関わりにやりがいを感じることができますが、在宅・施設への薬剤提供を行うこともあり、はじめは大変と感じる方もいるようです。
調剤薬局薬剤師に向いている人
調剤薬局薬剤師に向いている人の特徴は、以下の通りです。
- 在宅医療・オンライン服薬指導・かかりつけ薬剤師など、今後需要が高まる分野の経験を積みたい人
- 仕事とプライベートの両立を重視する人
- 管理薬剤師を目指している人
- 患者さんとのコミュニケーションを大切にしたい人
調剤薬局薬剤師への転職成功例
調剤併設型ドラッグストアから調剤薬局に転職・45~50歳・男性
事務員のいない調剤併設ドラッグストアだったので、OTCの対応、保険調剤以外にレセプト請求もしなければいけなかった。
また面分業だったため薬が揃わない場合もあり、その時は取り寄せ後に休憩時間や閉店後の時間を使ってお届けしたり郵送手続きをしないといけなかった。時間外労働をなかなか認めてもらえない環境だったため苦労はあった。
高齢者のグループホーム入居者の薬を受けているが、医師の往診時に同行し一緒に患者さんの様子を確認し治療方針の確認や薬の提案ができる環境になり、コミュニケーションがしっかりとれて、より患者さんに近い形で医療に関わることができて今までになかったやりがいを感じている。
より深い知識や対話スキルの向上といった面でも良い刺激になっている。
アンケート:2021年4月1日
病院から調剤薬局に転職・25~29歳・女性
入院患者さんの定期処方薬が切れてしまわないように処方を出してもらうようドクターに催促すること。ドクターの忙しくなさそうなときを見計らい端的にお願いするのが精神的にきつかった。
予定にない急な入院患者さんの持参薬鑑別。他職種との人間関係、特に看護師さんに良く思われないと仕事がうまく進みにくいので気をつかう。
病院勤務よりも調剤薬局は患者さんとの関わりが多くやりがいを感じる。
薬局をかかりつけにしている患者さんとの信頼関係が強くなり、くすりのことなど相談されたときはなしを聞き、解決してあげられると患者さんが喜ぶし感謝されるので嬉しい。
服用しているくすりの種類が多いと相談され、病院に相談して数を減らすことに成功した時、やりがいを感じた。
アンケート:2021年4月2日
病院から調剤薬局に転職・25~29歳・女性
2年目から病棟担当薬剤師をしていました。その当時、基本的に病棟担当は一人で、勤務時間は基本的に病棟におり、患者さんはもちろん他職種からの質問にも答える必要があります。
看護師からよく勉強会を開いて欲しいと言われており、患者面談や処方やカルテチェックなど通常業務に加えて、その勉強会の準備を時間外にも行なっていたことが大変でした。
調剤薬局では、患者さんとの付き合いが長いと思います。何度かお話ししているうちに、投薬状況や生活習慣も見えてきますし、相談も受けることがあります。
患者さんの生活に寄り添って介入できるところがやりがいがあると感じます。
生活習慣のアドバイスや薬の飲み方など提案して、次回以降に悩みが改善したと直接お話しいただくととても嬉しいです。
アンケート:2021年4月19日
調剤薬局薬剤師のリアルな転職求人を実例で紹介
主要な薬剤師転職サイトで、教育体制が整っておりスキルアップができそうな調剤薬局薬剤師の求人や定着率の高い薬剤師求人をご紹介します。
調剤薬局の薬剤師求人は、病院薬剤師や企業薬剤師求人よりも求人数が多いため、選ぶことが難しいと感じるかと思います。
リアルな求人例を参考にしながら、あなたにぴったりの求人を考えていきましょう。
調剤薬局薬剤師の求人には次のようなものがあります。
※タップすると開きます
転職サイトで調剤薬局薬剤師の求人を探すコツ
調剤薬局の薬剤師求人は、薬剤師の転職先の中で最も求人数が多く、幅広い選択肢と向き合う必要があります。
転職サイトの求人検索システムで、地域や条件で絞り込んだとしても、多くの求人を提案される可能性が高いです。
調剤薬局薬剤師の求人から、あなたに合った求人を見つけ出すコツをご紹介します。
【Good】調剤薬局薬剤師求人の上手な探し方
- スキルアップを目指すのであれば、総合病院近くの門前薬局を検索する
- フリーワード検索は「門前」など範囲の広いものから検索する
【Bad】調剤薬局薬剤師求人の好ましくない探し方
- 地域で絞り込み、上から順に求人を確認していく
- フリーワードで「総合門前」など具体的に検索してしまう
医療と関わっている実感を得ながら働きたい方は、応需機関がある程度決まっている門前薬局の求人を探すとよいでしょう。
応需機関が決まっていることで、患者さんが元気になっていく過程を見ることができます。
ただし、応需機関が限られることで処方内容が偏りがちになる場合がある点には注意が必要です。
処方医や患者層が限定されていると、いつも似通った薬剤のみを処方し続けることにつながります。
そこから医療・処方に関する知識の偏りが生まれ、知見のアップデートやスキルアップが見込めないことに悩む薬剤師も存在します。
スキルアップを目指す場合は、取り扱う処方箋の数や種類が多い「総合病院の門前薬局」や「大手調剤チェーン」と検索することで、さまざまな処方箋に触れる機会を得られます。
『マイナビ薬剤師』では、詳細検索のこだわりから、「総合門前」を選択し検索することが可能です。
総合門前の求人を探したい方は、まずは『マイナビ薬剤師』を利用することをおすすめします。
『マイナビ薬剤師』と同時に、他の薬剤師転職サイトを利用したい方も多いでしょう。
しかし、他の薬剤師転職サイトでは、「総合門前」や「大手調剤チェーン」などで絞り込む機能がない可能性が高いため、フリーワード検索が必須です。
そのような場合には、フリーワード検索をするにあたって「総合門前」という語句ではなく、より範囲の広い「門前」で検索を行うことをおすすめします。
最初から「総合門前」と検索してしまうと、範囲を狭めた結果ヒットしない求人があり、よい求人をキャッチできない可能性があるからです。
したがって、フリーワードで求人を検索する際には、範囲の広い順から検索することを心がけましょう。
調剤薬局薬剤師の求人票で見るべきポイント
調剤薬局薬剤師への転職を志望する人は、求人票を見るとき以下のような点に注目しましょう。
「薬剤師の在籍人数」をチェック
在籍している薬剤師の人数は大きなチェックポイントです。
毎日の処方箋枚数と薬剤師の在籍人数を比較し、業務量と人員のバランスが取れているかを確認しましょう。
一人薬剤師体制になる可能性なども確認し、一人で受け持つであろう業務量を推測することが大切です。
「応需機関」が偏っていないか確認
応需機関に偏りがないかも確認するべきと言えます。
仮に、応需機関が決まった医療施設のみである場合、薬局の経営をその施設に依存している可能性があるかもしれません。
提携病院に依存している調剤薬局は医薬分業のパワーバランスが崩れていることもあり、医師に疑義照会をかけにくい環境となっているケースも考えられます。
すべての調剤薬局がそうではないものの、処方医との健全なコミュニケーションを行えていないような事業所は、常に調剤事故や重大インシデントの危険性をはらんでいることに注意しましょう。
上記は極端な例ではあるものの、一般的な薬局でも「処方医に気をつかいすぎるあまり業務のやりづらさを感じる」といったシーンは少なからず存在します。
とはいえ、応需機関が単独か複数化だけで応募先を選定する必要はありません。
必要なことは、応需機関が単独・少数の調剤薬局を志望する際に、下調べや選考過程で、上述のような処方医とのコミュニケーションエラーをきたしていないかどうかを確認することです。
そうした確認の必要度を示唆する指標として、「応需機関」の数をチェックするのが有用なのです。
「管理職の数」に関する項目をチェック
候補薬局におけるキャリアプランを明確にするためにも、管理職の数に関連する記述がないかどうかをチェックしておきましょう。
調剤薬局には、管理職のポストが少ないため、スムーズにキャリアアップできないという現状があります。
当初の年収はよくても、今後管理職として活躍できる可能性が低いこともあるでしょう。
管理職のモデルキャリアに関する記載があれば、確認することが大切です。
また、チェーン系の調剤薬局であれば、展開している店舗数が多いため、エリアマネージャーなど管理職ポジションが多いといえるでしょう。
「定着率」に関する情報は見逃さないで
求人情報に人材の定着率に関する指標(3年以内離職率や、平均勤続年数など)が記載されていたら、よく注目しておきましょう。
求人票内だけでなく、薬剤師転職サイト・求人サイトなどでは、キャリアアドバイザー/転職エージェントからの補足欄に記載されていることがあります。
定着率を気にするべき理由は、あなたが今回転職を決意したきっかけと同様の要因を回避することにつながるかもしれないからです。
薬剤師の主な転職理由は「労働環境」「人間関係」「スキルアップ/キャリアアップにつながらないこと」「待遇への不満」の4つです。
特に調剤薬局勤務の薬剤師の場合、そのなかでも「労働環境」「人間関係」に関する悩みから転職を決意することが多い傾向にあります。
したがって、調剤薬局への転職を志望するならば、上記2点に関して示唆を得られそうなポイントは必ずおさえておきたいものです。
この場合の「労働環境」は就労時間の問題(残業の多さ/ワークライフバランス関連)が多いことから、求人情報を見たときに「勤務時間」「休日・休暇」「シフト制度」などの項目を見て念入りにチェックしている人がほとんどでしょう。
ところが、「人間関係」に関する問題は、求人票に記載されたデータだけでは読み解けないことがほとんどです。
調剤薬局というものはえてして1事業所あたりの従業員数が少なく、調剤薬局チェーン以外の事業所では人員の入れ替わりも頻回とは言えません。
つまり、狭く固定的な人間関係のなかで働き続けることになるケースが多くあります。
そのような職場では、何かの拍子に上司や同僚とトラブルになってしまった場合、その後の就労にも暗い影を落としてしまうことになりがちです。
関係を修復できずに居心地の悪い思いをしたり、ひどい例では業務遂行に支障をきたしたりといったことから、転職に踏み切る薬剤師も少なくないのです。
定着率の高い調剤薬局では、人間関係以外の面も含めて、そうした薬剤師に転職を決意させるネガティブな事象が起きにくいと期待することができます。
記載されている求人自体多くはないものの、むしろ、あえて記載している施設は職場環境に自信があるのだと受け取っても良いでしょう。
求人票のアピールポイントに「定着率の高さ」に関する記述がある職場は狙い目です。
5-3.【幅広い業務に携わるなら】ドラッグストア
ドラッグストアで働く薬剤師は、幅広い業務の経験ができます。
主な仕事内容はドラッグストアの種類によって異なり、調剤薬局併設型ドラッグストアでは、ドラッグストア業務と調剤薬局業務を兼任することもあります。
OTC販売型ドラッグストア | 調剤薬局併設型ドラッグストア | |
仕事内容 |
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扱う医薬品 | 第一類医薬品 | 第一類医薬品 医療用医薬品 |
調剤の有無 | なし | あり |
ドラッグストア薬剤師の平均年収
ドラッグストアに勤務する薬剤師の平均年収は450〜700万円です(Career Theory編集部調べ)。
ドラッグストア業界では、コロナ禍による生活様式の変化で日用品や生活雑貨の売り上げが上昇し、業績を伸ばしている企業も増えています。
したがって、比較的安定して高収入を狙いやすいという特徴があるようです。
ドラッグストア薬剤師のメリット・デメリット
ドラッグストアで働く薬剤師のメリット・デメリットは、以下の通りです。
◆ドラッグストア薬剤師のメリット
- 地域に貢献できていると実感できる
- 薬剤師としての意見をお客様に伝えられる
- 調剤以外の仕事も担当できる
- 研修制度が充実している企業が多い
◆ドラッグストア薬剤師のデメリット
- 調剤以外の仕事が多い
- 医薬品や商品の種類の多さが負担になりがち
- 会社の売上や利益を意識し続けなくてはならない
- 仕事中心の生活になりがち
CareerTheory編集部には、実際にドラッグストアに転職した薬剤師さんからさまざまな声が寄せられています。
■笑顔でありがとうと言われたことがやりがいになった
■責任の重さと同時にやりがいを感じる
調剤併設型ドラッグストアは増加傾向にあり、転職と同時に管理薬剤師に挑戦するチャンスもあるようです。
ドラッグストア薬剤師に向いている人
ドラッグストア薬剤師に向いている人の特徴は、以下の通りです。
- 医薬品を含む商品の知識を深めたい人
- 地域医療に貢献したい人
- テキパキと応対する力がある人
- 年収アップも狙いたい人
ドラッグストア薬剤師への転職成功例
ドラッグストア(OTC販売)から調剤併設型ドラッグストアに転職・30~34歳・男性
私の場合、初の就職先になりましたので職場の先輩の補佐としてお客様(患者様)の応対がメインになっておりました。
ですが、初めての職場ということもあり受付からお客様の処方箋を受け取り担当の方にお渡しするのも一苦労でした。
また、ドラッグストア故に接客やら陳列レジといった業務もこなしていかなければならなかったこともあり根気のいる職場でした。
1番変わった点でいえば「お客様と接する機会が増えたことで、会話などをこなしつつ症状をきいたりすることが多くなった」と言う点です。
前職場ではほぼそのようなことはなかったので(ほぼ案内するだけの淡々とした業務でした)私にとっては新鮮でしたし、会話を交わすことは重要であると改めて身に感じたことです。
お薬をご紹介する際も私なりではありますが、症状から効能のあるお薬をお客様に納得した上でご購入して頂けるよう努力し、それに対しての謝辞を頂けることもあったことです。
アンケート:2021年4月7日
企業からドラッグストア(OTC販売)に転職・35~39歳・女性
抗がん剤を担当していたので知識を最新情報にUpdateすることが大変であった。対峙するのが専門医であったため、その知識についていくには努力が必要であった。
また、扱っていた抗がん剤の適応症が多岐に渡っていたので、肺癌、乳癌、胃癌、肝癌、大腸癌など様々な癌腫について病態、治療、最新のガイドラインなどを追いかけなければいけなかった。
能動的に相談に乗れる機会となる。調剤薬局では基本的に医師から処方された薬が記載されている処方箋に基づいて調剤をして患者さんへお渡しする仕事であるが、ドラッグストアは一般のOTCをお探しに来られた方の相談に乗る仕事である。
その方のお話を聞いて、OTCで対応できるのか、それとも受診を勧めたほうがいいのか、個人の裁量でアドバイスができる点に魅力を感じている。
アンケート:2021年4月19日
ドラッグストア薬剤師のリアルな転職求人を実例で紹介
主要な薬剤師転職サイトで、ワークライフバランスを大切にできそうなドラッグストア薬剤師の求人をいくつかご紹介します。
ドラッグストアは、深夜営業や土日祝日営業をしている店舗が多くあります。しかし、中には夜勤がなく土日休みの求人も存在します。
求人検索を上手に行うことで、自分の生活にあった求人を見つけることができるでしょう。
ドラッグストア薬剤師の求人には次のようなものがあります。
※タップすると開きます
転職サイトでドラッグストア薬剤師の求人を探すコツ
ドラッグストアの薬剤師求人は、OTC販売のみのドラッグストアと調剤薬局併設のドラッグストア(調剤併設型ドラッグストア)が存在します。
どちらを選択するかにより、業務内容が大きく変わるため注意しましょう。
たいていの薬剤師転職サイトでは、OTC販売のみのドラッグストアか調剤併設型ドラッグストアかを選択できるため、最初にどちらで働きたいかを決めることでスムーズに進めることができます。
【Good】ドラッグストア薬剤師求人の上手な探し方
- 調剤業務を続けたいのであれば、調剤薬局併設型ドラッグストアを検索する
- 深夜営業・年中無休のドラッグストアを避けて検索する
【Bad】ドラッグストア薬剤師求人の好ましくない探し方
- 年収で絞り込み、高年収求人を狙った検索をする
- 調剤の有無や営業時間を気にせずに求人を検索する
調剤業務を忘れたくない方は、調剤併設型ドラッグストアの求人に応募することをおすすめします。
薬剤師転職サイトでは、調剤併設の有無で求人検索ができるため、積極的に利用していきましょう。
また、深夜営業や年中無休のドラッグストアは都市部を中心に多く存在します。
ワークライフバランスを重視した生活がしたい場合は、営業時間を18時までに絞り込むとよいでしょう。
ドラッグストアの求人は高年収であると言われていますが、高年収だからというだけで応募を決めるのはよくありません。
入社時が高収入であっても、その後キャリアアップできない可能性があるからです。
キャリアアップし続けたい場合は、ポジションが多い大手チェーンドラッグストアを選ぶことが大切です。
ドラッグストア薬剤師の求人票で見るべきポイント
ドラッグストア薬剤師への転職を志望する人は、求人票を見るとき以下のような点に注目しましょう。
「営業時間・休業日」をチェック
ドラッグストアは前述した通り、深夜営業や年中無休の店舗が多くあります。
ドラッグストアの営業時間を確認することで、夜勤の有無を確認することができるでしょう。
深夜帯の勤務は割増し賃金や手当等を見込めるため、収入アップを目指す薬剤師にとっては、夜間営業のある店舗が有力な選択肢となり得るでしょう。
他方でワークライフバランスを重視する人の場合、夜間勤務があることによるシフト編成の複雑さから、生活リズムを安定させたりプライベートの予定立てをしたりといったことが難しくなるケースもあるため、選択は慎重にすべきです。
さらに、年中無休のドラッグストアは、休日日数が極端に少ない場合があるため注意が必要です。
どのような「福利厚生」があるか確認
ドラッグストアの薬剤師求人といえば給料の高さにばかり注目が集まりますが、各種の福利厚生も必ず確認・比較するようにしましょう。
たとえば、大手チェーンドラッグストアチェーンであれば、社員の働きがいを高めるような福利厚生が多く用意されている傾向にあります。
たとえばバースデー休暇を設けている、資格取得支援が充実しているなど、給与面以外でも魅力的な求人がたくさんあります。
さらに、企業独自の手当などもあり、収入アップにつなげやすい待遇が用意されていることも多いでしょう。
他方で、非大手系や非チェーン系のドラッグストアも軽視はできません。
全店舗で画一的な制度を敷く大手チェーンとは異なり、中小ドラッグストアにも企業や店舗独自の制度があるケースも存在します。
総じて大手チェーンドラッグストアが充実傾向にあるとはいえ、それ以外のドラッグストア求人を確認しない手はないことにも注意しましょう。
「研修制度」に関する情報は見逃さないで
研修制度の有無やOJTがしっかりと行われているかも、しっかりと確認するべき情報です。
月に1回、勉強会の時間や薬剤師研修休暇を設けている店舗は、薬剤師としてキャリアアップできる求人であるといえます。
社員の技術向上に時間を惜しまない企業に入社することは、長い目で見てもよい選択であるでしょう。
5-4.【高年収を目指すなら】企業
年収を最重要視する場合には、製薬企業への転職も視野に入れることをおすすめします。
製薬企業の年収相場は600〜1,200万円と薬剤師全体の平均年収を大きく上回るからです。
主な仕事内容は、職種によって大きく異なります。
製薬企業の業務内容
- 研究職
新薬を開発する研究や、薬の有効性や安全性を高める研究を行う - 開発職
新薬の候補となる薬剤の承認申請に向けて、臨床試験を行う - 生産管理・技術職
高品質の製品を安定して供給するために製品の品質管理や製造工程の改善を行う - MSL職
高度な専門性や学術知識を持ち、医学的・科学的な面から製品の適正使用を推進する
医療関係者と定期的に面会し、医学情報の伝達・入手を行う - MR職
調剤薬局や病院を訪問し、自社の医薬品の販売や、医薬品の品質・有効性・安全性などに関する情報提供を行う - 薬事職
厚生労働省への新薬の承認申請を行う - DI業務
医薬品情報を管理して、MRや医療従事者などに情報提供やアドバイスを行う - CRC(治験コーディネーター)
治験の際に、被験者への説明や服薬指導などを行い治験の進行をサポートする
製薬企業には、新薬開発から自社の医薬品の営業までさまざまな仕事があり、薬剤師資格は必須ではありません。しかし、薬剤の知識を活かすことができる機会が多いです。
ただし、中途採用の場合、実務経験が必須となることもあり未経験で転職できる職種は限られます。
特に研究職や開発職は、経験者が優遇されるため未経験での転職はかなり厳しいと認識すべきでしょう。
一方、薬の知識やマネジメント力が求められるDI業務、管理薬剤師、CRC、CRAは未経験者でも応募できる求人が比較的多いため、気になる方は調べてみることをおすすめします。
<製薬企業で働く薬剤師の平均年収>
製薬企業で働く薬剤師の平均年収は600〜1,200万円です(Career Theory編集部調べ)。
ほかの職場と比較し、製薬企業勤務の薬剤師は大幅な年収アップが叶う可能性があるでしょう。
企業で働く薬剤師のメリット・デメリット
企業で働く薬剤師のメリット・デメリットは、以下の通りです。
◆ 企業で働く薬剤師のメリット
- 高収入が得られやすい
- 休みが取りやすく福利厚生も充実している
- 調剤以外の業務を幅広く経験できる
◆ 企業で働く薬剤師のデメリット
- 転勤や出張が多い
- 業務内容が企業によって異なる
- 求人自体が少なく、転職が難しい
CareerTheory編集部には、実際に企業に転職した薬剤師さんからさまざまな声が寄せられています。
■会社内の薬剤師は自分だけなので責任を大きいと感じる
■経験や資格を考慮してもらえた
転職後の役職は、製薬会社の研究開発部長待遇というものでした。私は薬剤師の資格を持っている上、年齢的にも適当と会社から認められ、医薬品製造業の三役の内の、総括製造販売責任者を命じられ引き受けることにしました。
この医薬品製造業の三役というのは、私が任命された総括製造販売責任者と、品質保証責任者、安全管理責任者を指しますが、中でも、総括製造販売責任者は、製造した医薬品の出荷の合否判断を下すなど、重要な職責を担っており、大変に遣り甲斐を感じていました。
企業で働く薬剤師は、年収アップがしやすい反面、薬剤師資格を持っているのは自分だけという環境で働くことも多く、責任の大きさややりがいを感じながら働いている人もいます。
企業の薬剤師に向いている人
企業の薬剤師に向いている人の特徴は、以下の通りです。
- とにかく年収アップしたい人
- 薬剤師資格を活かして柔軟な働き方がしたい人
- 新薬開発や研究などの分野に挑戦したい人
企業で働く薬剤師への転職成功例
ドラッグストア(OTC販売)から企業に転職・30~34歳・男性
医薬品の販売というドラッグストアではよくある業務内容をしていました。
業務そのものが大変、というよりは上司のパワハラに耐えつつ日々の業務をこなすことが大変でした。
強いて大変だった業務は、と問われれば医薬品一つ一つの在庫管理です。数が多い上に間違える訳にはいかない商品であったためチェック時は集中して行っていました。
やりがいがあると感じる業務としましては、やはり今までと全く違う業務内容全てです。
具体的には一つ一つの商品の販売促進、マーケティング等です。今までは売るのみだった商品をどう売るかに着目して働くことができるところにやりがいを感じています。
人間のニーズに応える商品を作り販売するということはロボットにはできないことだと感じており非常に誇らしい気分です。
アンケート:2021年4月1日
調剤薬局から企業に転職・25~29歳・女性
大きな調剤過誤を起こしてしまい、自信が無くなった。忙しい薬局で、忙しさに耐えられなくなった。調剤は向いていないと思った。
また、小児の粉薬の鑑査業務。体重当たりで用量が決まるため、体重から用量が誤っていないか確認する。体重当たりの用量が薬剤ごとに異なるため、薬剤ごとに用量を確認しなければならない。1回量で分包されており、一包一包ゴミが入っていないか確認が必要。重要な業務だが、確認事項が多く時間がかかってしまい、患者さんを待たせてしまうため大変だった。
DI業務で医療従事者からの問い合わせに答えたり文献検索を行う業務。電話で問い合わせを受け、口頭で回答したり文献を送付したりする。回答後、「助かりました」と言ってもらえると、嬉しい気持ちになる。
他には、頑張って調べて要望に合う文献が見つかり満足してもらえると、頑張った甲斐があった、役に立てて良かったと思える。
アンケート:2021年4月17日
製薬企業のリアルな転職求人を実例で紹介
薬剤師転職サイトに掲載されている、製薬企業の求人を紹介します。
製薬企業と一言でいっても、幅広い職種に分かれているため、求人検索が難しいことが特徴です。
また、そもそも製薬企業は求人数が少ないため、いくつかの転職サイトを併用することをおすすめします。
製薬企業の求人には次のようなものがあります。
※タップすると開きます
転職サイトで製薬企業の求人を探すコツ
製薬企業の求人は希少価値が高く、転職難易度がとても高いことが特徴です。
また、ほとんどの薬剤師向け転職サイトは、製薬企業の求人を多く保有していないと考えられます。
したがって、企業求人に強い転職サイトを利用しながら、ご自身が挑戦したい職種を決めてから求人を探すとよいでしょう。
なかでも、製薬企業と深い繋がりを持つ『マイナビ薬剤師』は幅広い製薬企業求人を保有しています。
まずは、『マイナビ薬剤師』に登録し、求人検索することをおすすめします。
CRCやMRに関する詳しい業務内容に関する疑問は、下記の記事を読むことで解決することができます。
【Good】製薬企業求人の上手な探し方
- 自分の挑戦したい職種に絞って求人を検索する
- 薬剤師資格保有者優遇など、自分のアピールポイントを考えて検索
【Bad】製薬企業求人の好ましくない探し方
- 「製薬企業 求人」など大雑把に求人検索を行う
- 挑戦したい職種を決めずに求人を検索する
製薬企業からはさまざまな職種の求人が出稿されています。
しかし、実際のところ研究開発職や治験関連職種などは応募条件や必須項目の要求レベルが高いため、そもそも応募するに至らない場合もあります。
あえて言うならば、医薬品製造販売業における「薬事三役」のうち、「総括製造販売責任者」(品質管理・販売後安全管理の責任者)については原則薬剤師であることが要件となることから、薬剤師免許を持っていれば経験不問という求人も存在します。
ただし、1社あたりのポストが少ないポジションであるため、競争率が高く求人数も少ないものと考える必要があります。
他方、MR職であれば、営業チームとして各社多くの人材を擁しており、かつ薬剤師資格を保有していなくても応募が可能であるため、応募の間口は広いといえます。
とはいえMRは医師・薬剤師とのコミュニケーションを主とする仕事であることから、それらのターゲットとのコミュニケーション・協働経験が豊富な元医療従事者は歓迎される傾向にあります。
なかでも、薬学・薬理学に対する専門性の証明である薬剤師資格を保有していることは選考時・就労時にも有利に影響するため、MRは薬剤師にとって狙い目の職種なのです。
企業の雰囲気とご自身の性格が合っているかどうか、しっかりと確認してみましょう。
また、各医学会の学術集会に足を運ぶ業務も多いため、土日を挟んだ出張が頻繁に発生する可能性が高いです。
転勤も起こり得るため、ライフプランやキャリアプランを考えた上で求人検索をしましょう。
製薬企業の求人票で注目すべきポイント
製薬企業への転職を志望する人は、求人票を見るとき以下のような点に注目しましょう。
「募集要項」をチェック
製薬企業の求人は、職種によって応募要件のレベルがとても高い可能性があります。
募集要項をしっかりと確認し、必須事項を自身が満たせているのかどうかを確認しましょう。
「資格手当・優遇やキャリアアップ」について確認
「薬剤師資格保持者優遇」といった情報が、求人票に記載されているかはチェックするべきポイントです。
歓迎資格を満たしている場合は、製薬企業の求人に応募しやすいといえます。
反面、薬剤師資格を保持しており、入社時の年収が上がったとしても、その後のキャリアパスが明確ではない場合があります。
資格を保持していることで、どのくらい優遇されるのかを確認するべきです。
「担当業務・担当領域」の情報は今後のために確認
薬剤師の経験を活かそうとして製薬企業に挑戦したものの、今までの業務と全く違うということも起こり得ます。
製薬メーカーにもそれぞれ特徴があり、得意な分野があります。
担当する薬の領域がこれまでと異なるため経験や知識を活かしきれない、ということが起きないよう、今までの知見を活かせるような業務内容であるかを確認するとよいでしょう。
【補足】未経験での製薬会社転職は年収ダウンすることも
平均年収が高い製薬会社ですが、職種によっては製薬企業の勤務経験がなければ、年収がダウンする可能性があります。
製薬企業の勤務経験が必要であることの多い職種
- 医薬品情報管理
- データマネジメント
- 品質管理・分析
- 学術職
製薬企業の中途採用は、即戦力として働ける経験者を中心に募集するため、未経験では転職難易度が高く、転職できたとしても年収は低くなることが多いです。
大手転職サイトdodaでは、薬剤師の平均年収を超える、年収600万円以上で募集している医薬品・医療系企業の求人は4,767件ありますが、その内未経験者を歓迎している求人はわずか61件でした(『doda』求人検索システムによる編集部調べ,2023年10月13日.)。
製薬会社への転職では、薬剤師として勤務した経験や身に付けたスキルが評価される職種へ転職することをおすすめします。
6. 【希望施設別】薬剤師転職サイトの施設別求人数ランキング
この章では、希望する転職先(施設)別のおすすめの看護師転職サイトをご紹介します。
希望する施設が決まっている場合、その施設に関する求人数が多い転職サイトから優先して登録することをおすすめします。
「求人が多い=選択肢が多い」といえ、理想の職場を見つけられる可能性が高まります。
病院に転職したい薬剤師におすすめの転職サイトは『ファルマスタッフ』
薬剤師転職サイトにおける病院の求人数を比較しました。
病院の求人数が多い転職サイト上位3つは次の通りで、1位の『ファルマスタッフ』がおすすめです。
調剤薬局に転職したい薬剤師におすすめの転職サイトは『ファルマスタッフ』
薬剤師転職サイトにおける調剤薬局の求人数を比較しました。
調剤薬局の求人数が多い転職サイト上位3つは次の通りで、1位の『ファルマスタッフ』がおすすめです。
ドラッグストアに転職したい薬剤師におすすめの転職サイトは『マイナビ薬剤師』
薬剤師転職サイトにおけるドラッグストアの求人数を比較しました。
ドラッグストアの求人数が多い転職サイト上位3つは次の通りで、1位の『マイナビ薬剤師』がおすすめです。
※ここで言うドラッグストアには「調剤併設」「OTCのみ」の両方を含みます。
企業に転職したい薬剤師におすすめの転職サイトは『マイナビ薬剤師』
薬剤師転職サイトにおける企業の求人数を比較しました。
企業の求人数が多い転職サイト上位3つは次の通りで、1位の『ファルマスタッフ』がおすすめです。
製薬会社のMRに転職したい薬剤師におすすめの転職サイトは『MR BiZ』
製薬会社のMRは、薬剤師の転職先として人気が高い職種ですが、どの転職サイトにも数件ほどしか掲載されていません。
時期などにもよりますが、掲載がないこともあるくらいで、求人探しすら難しいと言えるでしょう。
そこで注目したいのは、MRに特化した転職サイトです。
ここでは編集部おすすめの『MR BiZ』を紹介します。
『MR BiZ』は業界最多クラスのMR求人を誇るMRに特化したエージェント型転職サイトです。
運営元のクイックは人材紹介業界の大手で多様な業界における実績を有していて、医療従事者や医療関連産業各職種のキャリア支援も大きな規模で手掛けている有名企業です。
特に看護師向け転職サイト『看護roo!』は、Career Theory編集部の調査では利用者満足度No. 1で、キャリアアドバイザーのサポート力・質ともに定評があります。
『MR BiZ』においても同様で、利用者満足度は96.3%にものぼります(クイック社利用アンケート、2018年7月-2020年2月)。
MR求人を豊富に揃えていることに加え、製薬メーカーとの強固なコネクションにより、さらに稀少な非公開求人を紹介してくれることもあります。
たとえば1~2週間で掲載終了となるような緊急の募集や、製薬メーカー側が秘密裏に進めたい非公開の採用プロジェクトなど、『MR BiZ』ならではの求人に出会うことも期待できるのです。
求人はメガファーマから中堅メーカーまで取り揃えられています。
求人検索システムではオンコロジーや免疫といった選択肢から「領域専門MR」の求人を探すこともでき、専門性・市場価値を高め、キャリアアップしたい人には嬉しいポイントです。
このほか、製薬企業各社の選考傾向・採用課題を把握しているからこそできる実践的な書類添削サポートや、各社の将来性・パイプライン状況等に関する情報提供など、製薬・MRに特化しているからこそ可能となる充実のサポートが『MR BiZ』の魅力です。
派遣の仕事を探す薬剤師におすすめの転職サイトは『薬キャリエージェント』
薬剤師転職サイトにおける派遣の求人数を比較しました。
派遣の求人数が多い転職サイト上位3つは次の通りで、1位の『薬キャリエージェント』と、2位の『ファルマスタッフ』の併用がおすすめです。
パート・アルバイトの仕事を探す薬剤師におすすめの転職サイトは『ファルマスタッフ』
薬剤師転職サイトにおけるパート・アルバイトの求人数を比較しました。
パート・アルバイトの求人数が多い転職サイト上位3つは次の通りで、1位の『ファルマスタッフ』がおすすめです。
7. 【その他】薬剤師におすすめの転職サイト一覧(比較表あり)
ここまでは、総合的に評判・口コミの良い転職サイト、『薬キャリエージェント』『ファルマスタッフ』『マイナビ薬剤師』を中心に紹介してきました。
一方で、薬剤師転職サイトの中には独自の強みを持つものも存在します。
総合的に評判・口コミの良い転職サイトに登録すれば間違いはありませんが、転職の目的や、目指すキャリアによっては、必ずしも効率的とは言えません。
この章では、利用価値の高い下記の薬剤師転職サイトを紹介しますので、参考にしてください。
おすすめの薬剤師転職サイト一覧比較表
サービス名 | 薬キャリエージェント |
ファルマスタッフ |
マイナビ薬剤師 |
ファーマキャリア |
リクナビ薬剤師 |
お仕事ラボ |
アプロ・ドットコム |
スタッフサービス・メディカル |
ヤクジョブ |
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総合評価 |
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求人数 | 約6.0万件 | 約5.1万件 | 約4.6万件 | 約3.6万件 | 約2.3万件 | 約1.7万件 | 約2.4万件 | 約8.2万件 (薬剤師求人は約600件) |
約4.9万件 |
特長 | 薬剤師からの利用満足度No1。(※エムスリーキャリア調べ) ワンランク上のサポートが高評価。 |
はじめての転職で使いたい転職サイトNo.1。 20代~30代や、派遣薬剤師希望の薬剤師におすすめ。 |
マイナビのネットワークを活かした求人数が魅力。 ドラッグストアと企業の求人数は圧倒的。地方転職にも強い。 |
唯一無二のオーダーメイド求人は試す価値あり。 担当する求職者の数を限定したサポートが手厚い。 |
リクルートならではの優秀なキャリアアドバイザー。 ドラッグストアの求人が比較的多い。 |
転職(入社)後の定着率は95.6%。 逆指名求人などマッチング精度の高さが魅力。 |
パート・アルバイト・派遣の求人が豊富。 求職者一人一人の希望や事情に応えることに使命感あり。 |
介護・看護・医療事務に特化した派遣サービス。 未経験・資格なしでも応募可能な求人多数。 |
調剤薬局の求人が業界最多クラス。 紹介予定派遣、単発派遣など様々なライフスタイルに対応。 |
公式サイト | 登録する | 登録する | 登録する | 登録する | 登録する | 登録する | 登録する | 登録する | 登録する |
解説 |
〔出典〕求人数は各求人検索システムによるCareer Theory編集部調べ(2024年5月7日時点)
満足度はCareer Theory編集部による薬剤師へのアンケート調査に基づき作成
以下では、『薬キャリエージェント』『ファルマスタッフ』『マイナビ薬剤師』以外の薬剤師転職サイトについて詳しく解説していきます。
ファーマキャリア | 求職者最優先のオーダーメイド求人が魅力
『ファーマキャリア』のおすすめポイント
- オーダーメイド求人で自分だけの求人が作れる
- 担当人数に上限があるからキャリアアドバイザーが丁寧
『ファーマキャリア』は、オーダーメイド求人が特徴の転職サイトです。
「オーダーメイド求人」とは、求職者の希望条件をもとに、該当エリアの薬局、病院、ドラッグストアなどと交渉を重ね、あなただけのオリジナル求人を作ってくれるサービスです。
各施設との強固な信頼関係、キャリアアドバイザーの高い交渉力があってこそ実現できるサービスであり、『ファーマキャリア』にはその実績があります。
なお、求職者の希望を最優先するために、1人のキャリアアドバイザーが担当する求職者の数を限定していることも好評です。
「キャリアアドバイザーにおざなりな対応をされた」、「希望とは全く違う求人を紹介されることにうんざりしている」という方は、『ファーマキャリア』のオーダーメイド求人を試してみてはいかがでしょうか。
リクナビ薬剤師 | 優秀なアドバイザーが転職活動を全面サポート
『リクナビ薬剤師』のおすすめポイント
- 人材紹介業界最大手のリクルートが運営
- 多数の転職サポート実績に裏付けられたノウハウあり
『リクナビ薬剤師』は、人材紹介業界最大手のリクルートが運営する薬剤師転職サイトです。
ドラッグストアの求人が比較的多いという特徴がありますが、やはり特筆すべきは、リクルートならではの優秀なキャリアアドバイザーでしょう。
薬剤師に限らずあらゆる業種の転職をサポートしてきた経験があり、転職成功実績に裏付けられたノウハウを保有していることが最大の強みです。
大手ならではの安定したサポート、優秀なキャリアアドバイザーのフォローを受けたい方であれば、まずは登録するべき転職サイトと言えます。
お仕事ラボ | 逆指名求人などマッチング精度の高さが魅力
『お仕事ラボ』のおすすめポイント
- 時間をかけたヒアリングと逆指名求人でマッチング精度が高い
- 定着率は95.6%と高評価
- 大手薬局チェーンのアイセイ薬局グループが運営
『お仕事ラボ』は、大手調剤薬局チェーンであるアイセイ薬局のグループ会社が運営する薬剤師転職サイトです。
求職者の希望を細部まで時間をかけてヒアリングすることで、転職先とのマッチング精度向上に成功している転職サイトの一つです。
事実、転職(入社)後の定着率は95.6%と高評価を得ています(3カ月間定着確認による。『お仕事ラボ』調べ,2018年2月時点)。
さらに、「逆指名求人」も、マッチング精度を高めている要因です。
「逆指名求人」とは、『お仕事ラボ』で求人の取り扱いがない施設や企業であっても打診ができるサービスです。
求職者が「あの施設で働きたい!」と逆指名すれば、キャリアアドバイザーが企業に対して、採用を検討するよう営業をかけてくれるのです。
必ずしも良い返事がもらえるとは限りませんが、働きたい特定の施設がある方は『お仕事ラボ』の逆指名求人を試してみてはいかがでしょうか。
アプロドットコム|パート・派遣の求人が豊富
『アプロドットコム』のおすすめポイント
- 24年の薬剤師転職サポート実績
- パート・アルバイト、派遣の求人が多い
『アプロドットコム』は、パート・派遣の求人が豊富な薬剤師転職支援サービスです。
「失敗しない職場選び」にこだわり、24年間、薬剤師に寄り添う転職サポートしてきた実績があります。
転職をするにあたって、マネジメント業務をしたい、収入を増やしたい、家族との時間を大切にしたい、短期間だけ働きたいなど、求職者によって要望はさまざまです。
『アプロドットコム』は、幅広い雇用形態の求人を保有し、求職者一人一人の希望や事情に応えることに使命感を持っています。
その中でも、パート・アルバイト、派遣の求人が非常に多いため、雇用形態よりも働き方を優先したい薬剤師の強い味方になってくれるでしょう。
スタッフサービス・メディカル|未経験・資格なしでも応募可能な派遣サービス
『スタッフサービス・メディカル』のおすすめポイント
- 未経験歓迎の求人を探しやすい
- 年代を問わず仕事を見つけられる
『スタッフサービス・メディカル』は、介護・看護・医療事務に特化した派遣サービスです。
就業のしやすさには定評があり、未経験・資格なしでも応募可能な求人を多数保有しています。
実際に、登録者の約55%が他業種からの未経験者で、派遣就業後の正社員雇用についてもしっかりサポートしてもらえます。
薬剤師に限定してしまうと求人数は多くありませんが、医療事務、受付、クラークなどでの就業も視野に入れている方、選択肢を増やしたい方には非常におすすめです。
ヤクジョブ|調剤薬局に強く単発派遣などさまざまな雇用形態にも対応
『ヤクジョブ』のおすすめポイント
- 調剤薬局の求人が業界最多クラス
- 派遣、紹介予定派遣、単発派遣など様々なライフスタイルに対応
- 大手調剤薬局のさくら薬局グループ会社が運営
『ヤクジョブ』は、大手調剤薬局チェーンであるさくら薬局のグループ会社が運営する薬剤師転職サイトです。
そのため、調剤薬局の求人数には特に強みがあり、3.2万件以上の求人を保有しています(2023年10月10日時点)。
これは先に紹介した「調剤薬局の求人数が多い転職サイト1位」の『ファルマスタッフ』と同等で、調剤薬局に転職したい薬剤師はぜひ登録するべきでしょう。
また、取り扱っている求人の雇用形態についても特徴があります。
正社員やパートだけでなく、『ヤクジョブ』を運営するクラシスの社員となって就業する派遣、将来的な正規雇用を視野に入れた紹介予定派遣、1日単位で働ける単発派遣など、さまざまです。
ライフスタイルやキャリア、多様な変化に応じた求人探しができることも『ヤクジョブ』の魅力と言えます。
たとえば、ママ薬剤師として就業したい方や、資格取得などの夢を追っている方に非常におすすめです。
8. 薬剤師転職サイトの比較ポイントと選び方
ここまで薬剤師転職市場の動向や、それぞれにおすすめの転職先を紹介してきました。
薬剤師が活躍できる施設や職種はさまざまであり、将来を見据えて選択することが重要です。
この章からは、転職ノウハウとして、転職サイトの選び方などを解説していきます。
転職活動をスムーズに行いたい方は転職サイトの利用が不可欠です。
特に仕事をしながら転職先を探す方や転職活動が初めての方には、登録をおすすめします。
自分に合った転職サイトを利用することで、転職成功へ導いてくれるでしょう。
8-1. 転職コンサルタントが教える薬剤師転職サイトの選び方
薬剤師転職サイトは、以下の点を基準にして選択するようにしましょう。
言い換えると、これらが低い転職サイトはおすすめできません。
- 求人の質・量
- 提案力
- サポート力
選び方1. 求人の質・量
求人の質と量は、理想の職場を見つけることができるかを左右する重要な要素です。
登録者のみが閲覧・応募できる「非公開求人」を多く保有している転職サイトを利用すれば、選択肢をさらに増やすことができます。
「なるべく多くの候補、自分の希望条件にぴったりの求人を選びたい」という薬剤師の方は、求人の質・量に強みのある転職サイトを選びましょう。
選び方2. 提案力
キャリアアドバイザーの提案力も、転職サイト選びの基準の一つです。
優秀なキャリアアドバイザーであれば、あなたのキャリアビジョンを一緒に描いたうえで、最適な求人を提案してくれます。
「薬剤師としてのキャリアに迷っている」「どのような求人を選べばよいか見当がつかない」という方は、提案力に強みのある転職サイトがおすすめです。
選び方3. サポート力
転職サイトは、求人検索から応募、内定までをワンストップでサポートしてくれます。
履歴書や職務経歴書の書き方、面接のポイントなど、薬剤師転職ならではの押さえるべきポイントもアドバイスしてくれるでしょう。
「はじめて転職活動を行う」「選考に通過するか不安」という方は、サポート力に強みのある転職サイトを選択するとよいでしょう。
「今の職場から転職すべきか悩んでいる」「転職したいが、失敗しそうでなかなか踏み切れない」という方には、【失敗しない薬剤師転職】悩み別アドバイス7つ&転職前に知っておくべき注意点も参考になります。
薬剤師の抱えやすい悩み対処法を紹介しながら、「あなたが今転職すべきかどうか」を解説しています。
8-2. こんな薬剤師は転職サイトを選ぶな!NGな選択の例
転職活動をスムーズに進めたい薬剤師には転職サイトの利用が有効です。
しかし、中には転職サイトを使わない方がいい薬剤師もいます。
以下の3つの特徴いずれかに当てはまる場合、それぞれに相応しい方法で転職活動をしましょう。
転職したい職場が既に決まっている薬剤師
転職したい職場が既に決まっている場合、薬剤師転職サイトを使わず直接応募した方がよいでしょう。
なぜなら、転職サイトを使うよりも、直接応募した方が採用される可能性が高まることが多いからです。
直接応募は、職場側にとって採用コスト(転職サイトに支払う手数料)がかからない方法です。
そのため、「転職サイト経由」と「直接応募」を比較すれば、直接応募の方が有利である可能性は否めません。
また、直接応募は自力で情報収集を行うことになるため、その過程で職場の経営方針や理念などへの理解を深めることができます。
その結果、転職後のミスマッチを防ぐことにも繋がります。
「この職場に転職したい!」とお考えの方は、転職サイト経由ではなく、直接応募で転職活動を進めましょう。
大学病院や大手企業で働きたい薬剤師
大学病院や大手企業で働きたい場合も、薬剤師転職サイトを使わず、病院・企業の公式ホームページからの直接応募、または、ハローワークなどを利用した方がよいでしょう。
なぜなら、大学病院や大手企業は、転職サイトを使って募集しなくても人材を確保できるため、ホームページやハローワークのみで募集を行うことが一般的だからです。
また、大学病院や大手企業は人材の育成に力を入れているため、新卒の薬剤師を多く採用する傾向があります。
そのため、中途採用がメインとなる転職サイトを積極的に活用することはありません。
大学病院や大手企業で働きたいとお考えの方は、公式ホームページやハローワークをこまめにチェックし、チャンスを掴むようにしましょう。
自分のペースで転職を進めたい薬剤師
自分のペースで転職活動を進めたい場合、薬剤師転職サイトを使わず自力で転職活動を進めた方がよいでしょう。
なぜなら、転職サイトによってはサポートを受けられる期間に限度があり、期限内に転職を実現することが求められるからです。
転職サイトによってサポート期間は異なりますが、一般的には約3カ月です。
登録後、3カ月以内に転職先を決めるためには、スピード感をもって転職活動を行わなければなりません。
「焦って転職したくない」「じっくり考えて決めたい」とお考えの方は、『ジョブメドレー』などの求人サイトを利用して求人情報を収集しましょう。
専任の担当者(キャリアアドバイザー)が付かないため、ご自身のペースで転職活動を進められるでしょう。
9. 薬剤師の転職活動に役立つ成功のコツ6選
先にお伝えした通り、薬剤師が転職を成功させるためには、転職市場の動向を把握しつつ、スキルアップして市場価値を高めることが重要です。
しかし、実際に転職活動を始めてみると、「上手くいかない」「手応えを感じられない」と悩む人が多く存在します。
特に転職が初めての方、コロナ禍での転職は未経験の方、転職で失敗した経験のある方は、転職活動に不安や苦手意識を抱いていることでしょう。
そこで本章では、薬剤師の転職活動で役立つ6つのコツをご紹介します。
- 9-1.転職したい理由を明確にする
- 9-2.転職の条件に優先順位をつける
- 9-3.転職までの大まかなスケジュールを立てておく
- 9-4.気になる職場があれば情報収集をする
- 9-5.書類選考や面接などの対策を万全にする
- 9-6.キャリアアップへの熱意を伝える
9-1. 転職したい理由を明確にする
まずは、転職したい理由をハッキリさせることが大切です。
「転職したい」と考えたきっかけや理由を明確にすることで、次の転職先を選ぶ基準をつくることができます。
また、転職したい理由を分析することで「仕事をする上で重視していることは何か」「そもそも転職すべきか」といった本質的な答えを見つけ出すことができるでしょう。
転職する薬剤師さんにおすすめの分析方法は、以下の通りです。
▼ Step 1:転職を考えたきっかけを紙に書く
辞めたいと思ったきっかけや出来事を簡単に書く。
『書く』という作業を通して、現状を客観視することができる。
▼ Step 2:紙に書いた内容から、不満を感じるポイントを抜き出してみる
今の職場のどこに不満を感じるのか、具体的なポイントを抜き出す。
▼ Step 3:抜き出したポイントを改善するために転職が必要かどうかを評価する
転職という方向性が本当にベストなのかを考えることで、後悔のない選択ができる。
一見、『書く』という作業を面倒に感じる方もいるかもしれません。
しかし、転職という大きな決断において、俯瞰的に考える時間は重要であると筆者は考えます。
起床後、仕事終わり、就寝前などの10〜20分程度で構いませんので、実践することをおすすめします。
9-2. 転職の条件に優先順位をつける
次に、転職先に求める条件に優先順位をつけましょう。
「これだけは譲れない」「ここは妥協してもいいかも」という条件の優劣をつけておくことで、実際の求人を見た時に判断しやすくなるからです。
特に薬剤師の求人数は減少傾向にあり、よい条件の求人には応募が集中します。
迷っている内に「よい条件の求人の募集が締め切られてしまった」と失敗することのないように、あらかじめ優先順位をつけ、転職活動の長期化を防ぎましょう。
9-3. 転職までの大まかなスケジュールを立てておく
転職までの大まかなスケジュールを立てておきましょう。
薬剤師の転職市場を見る限り、企業への転職活動はある程度長期化するという前提でスケジュールを立てるべきです。
具体的には、余裕を持って「半年くらいかかる」と認識しておくとよいでしょう。
スケジュールを甘く見積もった結果、「早く決めなければ」と焦ってしまい、条件を妥協してしまう可能性も否定できません。
できるだけ職歴に空白期間を作らないためにも、在職中から少しずつ求人探しを始めておくことをおすすめします。
ただし、転職時期によっては求人数に大きな差が出ることもあるため注意しなくてはなりません。
年度末の退職者に代わる人材を確保するために、冬から春先は求人が増えやすいと言われています。「なるべく有利に転職したい」「色々な求人を見ながら決めたい」とお考えの方は、冬から春先(1月〜3月)の時期に転職することをおすすめします。
9-4. 気になる職場があれば情報収集をする
気になる求人を見つけたら、さまざまな視点から情報収集をしましょう。
異なる情報源から情報を得ることで、転職先の細やかな内部事情がわかり、転職後のミスマッチを減らせます。
特に年収をアップしたい方は、求人票の数字だけではなく「なぜ給料が高く設定されているか」「この給料に求められるスキルは何か」といった視点を忘れてはいけません。
目先の年収を重視するあまり、「実はブラックな職場だった」「人手不足で即戦力を求められた」という失敗を招いてしまう可能性もあるため、注意する必要があります。
薬剤師におすすめの情報収集方法
- 病院や企業のホームページをチェックする
- 可能であれば、転職サイト経由で職場見学を依頼する(施設や企業によってはWeb見学会を行っているところもある)
- 気になる職場に知人や友人がいれば、話しを聞いてみる
- 実際に働いた経験のある薬剤師の評判が集まる、口コミサイトを確認する
口コミサイトには、実際に働いている薬剤師さんの口コミが掲載されており、現場のリアルな声を簡単に知ることができます。
おすすめの口コミサイト3社を以下に紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
- 薬コミ
登録口コミ数が10万件以上あり、気になる職場の情報が見つかりやすい - OpenWork
各企業の年収や口コミが1300万件以上掲載されており、見ておいて損はない - medico
独自の病院ランキングを掲載し、薬剤師が働きやすい職場を提案してくれる
いずれの口コミサイトも、無料の会員登録や、閲覧ポイントの獲得が必要になるため、詳しい利用方法は各口コミサイトでご確認ください。
9-5. 書類選考や面接などの対策を万全にする
書類選考や面接などの対策は、入念に行いましょう。
2章でお伝えした通り、薬剤師の転職難易度は高まっており、選考対策を怠ってしまうと転職で失敗する可能性があります。
採用担当者は、選考書類や面接を通して「すぐに辞めたりしないか」「活躍が期待できる人材か」といった観点で選考を行っているため、基本的な選考対策にくわえ、スキル・経験・保有資格などをしっかりアピールしましょう。
■アピールすべき!薬剤師が見落としがちなスキル・経歴の一例
薬剤師の転職では、現状のスキルや経歴をしっかりアピールすることが大切です。
「薬剤師資格以外の資格は持っていない」「経験年数が浅くアピールできるスキルがない」とお悩みの方もいるかもしれませんが、実は思いがけない経歴やスキルがアピールポイントになることもあります。
たとえば、勤務したことのある職場によって、以下のポイントをアピールできます。
調剤薬局で勤務していた
- 調剤業務、服薬指導、薬歴管理といった基本的スキル
- リーダーやエリアマネージャーなどの経験から得られるマネジメント能力
- 医薬品医療機器等法などの法律やレセプト、医療保険など、管理薬剤師に必要な薬局運営能力
- オンライン服薬指導や在宅医療、かかりつけ薬剤師など、今後需要が高くなる領域の経験
- 薬局運営によって培われる経営に関する知見
病院で勤務していた
- 多種多様の薬剤を調剤・製剤した経験
- がん医療・精神医療・緩和医療などの専門分野に携わった経験
- 入院・外来患者への対人業務の経験
- チーム医療で培った他職種とのコミュニケーションスキル
- 夜勤を通して培われた状況判断能力や体力
ドラッグストアで勤務していた
- 調剤業務や服薬指導の経験
- OTC医薬品の取り扱い経験
- サプリメントや健康食品などの医薬品以外に関する知識
- 短時間で顧客のニーズや状態を的確に判断できる能力
- 接客応対や在庫管理などのマルチスキル
また、一見不利と思いがちな経歴も、アピール方法を工夫することで強みに変えることができます。
■一見不利と考えがちな経歴のアピール例
経歴やスキル | アピール例 |
転職回数が多い | 多様な職場で働いた経験があり、幅広い知識や経験をもとに即戦力として働くことができる |
ブランクが長い | 子育てや介護がひと段落しており、仕事に集中して取り組む環境が整っている |
調剤薬局やドラッグストアでの経験が長い | 調剤業務や製剤業務などの基本的なスキルを習得しており、対人業務でこれまでの経験を活かすことができる |
未経験 企業へ転職したいが自信がない |
未経験だからこそ、ポテンシャルを活かし意欲的に業務を覚えられる |
スキルに自信がない 患者さんと話すことは好き |
今後求められる対人業務において、コミュニケーション能力や傾聴力を発揮することができる |
ご自身のアピールポイントが見いだせない方は、上記をぜひ参考になさってください。
なお、「そもそも志望動機が書けない」「面接に自信がない」とお悩みの場合、第三者に相談しながら転職活動を進めることをおすすめします。
理由としては、インターネット上で検索できる一般的な選考対策だけでは、不安を抱えたまま転職活動に臨むことになってしまうからです。
あなたが自信を持って転職活動に臨むためには、薬剤師の転職市場に精通したパートナーが必要といえます。
1章でご紹介した薬剤師転職サイトには、薬剤師の転職実績が豊富なキャリアアドバイザーが多数在籍しています。
「アピールポイントがわからない」「履歴書も面接も不安」という方こそ、まずは登録し、相談するところから始めましょう。
9-6. キャリアアップへの熱意を伝える
スキルや経験不足を自覚している方は、キャリアアップへの熱意を伝えることが大切です。
何度もお伝えしていますが、薬剤師の転職市場は厳しい展望であり、今後は薬剤師資格だけでは通用しない時代が来るでしょう。
薬剤師を取り巻く環境は変化しており、変わりゆく政策や医療ニーズに対応できなければ、市場価値を高めることが難しくなってしまいます。
したがって、現時点でスキルや経験不足を自覚している方は、キャリアや経験を積む意欲を伝えることが大切です。
自信がないからと言って背中を丸めるのではなく、ご自身のポテンシャルの高さをしっかりアピールしていきましょう。
10. 薬剤師の転職でよくある質問
最後に、転職したい薬剤師さんからよくある質問について回答していきます。
Q1. おすすめの薬剤師転職サイトランキングは?
Career Theory編集部が薬剤師500人にアンケートを実施したところ、薬剤師転職サイトの利用満足度トップ5は次の通りでした。
薬剤師の利用満足度が高い薬剤師転職サイト
ランキングの詳細や各転職サイトの詳しい紹介・評判は、Career Theoryの人気記事「薬剤師500人が選ぶ転職サイトおすすめ比較!口コミ評判&求人数ランキング」で解説しています。
あわせてチェックしてみてください。
Q2.転職すべきか迷っています。転職におすすめのタイミングはいつですか?
A. スキルや経験不足のまま転職することはおすすめしません。薬剤師転職市場は厳しい状況が続いており、ある程度のスキルや経験があったほうが、転職先の選択肢を増やすことができるからです。
そのため、現在の職場で3年以上の経験を積んでから転職することをおすすめします。
ただし、以下に該当する方は、経験年数に関わらず、早めに転職することをおすすめします。
職場の労働環境が悪い
- サービス残業が当たり前になっている
- 人手不足で自分にばかり夜勤や連勤があたる など
人間関係に改善の見込みがない
- 理不尽なイジメ・ハラスメントが横行している
- 困った時に助けてくれる上司がいない など
心や体の体調不良を感じている
- 夜眠れない
- 食欲がない、または過食気味である
- 仕事のことを考えると動くことができない など
特に心身の体調不良を自覚している方は、転職よりもまずは休職し、休養を最優先に考えましょう。
なお、転職の時期としておすすめなのは求人が市場に出回りやすい1~3月です。
「なるべく多くの求人を見比べたい」「選択肢を増やしたい」とお考えの方は、ぜひ参考になさってください。
Q3.転職して年収アップはできますか?
A. 転職して年収アップはできます。特にスキルや経験、薬剤師資格以外の資格保有者であれば、転職時に年収交渉もしやすいでしょう。
ただし、年収ばかりを重視してしまうと、やりがいを感じにくかったり、キャリアアップしにくかったりすることもあるため、注意しなくてはなりません。
Q4.転職を繰り返していて、転職回数が多すぎて不利にならないか心配です。選考突破するコツがあれば教えてください。
A. 残念ですが、転職回数が多いと選考で不利になることがあります。採用担当者が、「すぐに辞めないだろうか」「長く続けてくれるだろうか」といった懸念を抱くこともあるからです。
とはいえ、転職回数を偽ることは決してしてはいけません。
仮に書類選考や面接でバレずに内定がもらえたとしても、社会保険の加入履歴から嘘の申告がバレてしまい、最悪の場合、内定取り消しにつながるかもしれないからです。
過去を変えることはできないため、転職回数の多さを気にしすぎることは得策とはいえません。
印象が少しでも良くなるように、誠実な対応を心がけましょう。
Q5.薬剤師さんは、どんな理由で転職を考えるのでしょうか?
薬剤師さんが転職を考える理由は、主に以下の8つです。
- 業務の負担が大きいから
- 人間関係に問題があるから
- 仕事の責任が大きくプレッシャーを感じるから
- 今の年収や待遇に不満があるから
- 家庭の事情で続けるのが難しいから
- 今の職場は労働環境が過酷であるから
- 将来に不安を感じているから
- スキルアップしたいから
Q6. ドラッグストアのランキングやおすすめの転職先はありますか?
ドラッグストア業界の売上高ランキング(2021年度)は、下記の通りです。
順位 | 企業名 | 売上高(億円) |
1 | ウエルシアホールディングス | 10,259 |
2 | ツルハホールディングス | 9,157 |
3 | コスモス薬品 | 7,554 |
4 | マツキヨココカラ&カンパニー | 7,299 |
5 | サンドラッグ | 6,487 |
薬剤師の転職先としておすすめのドラッグストアは、1位の「ウエルシアホールディングス」です。
「ウエルシアホールディングス」は調剤薬局併設型ドラッグストアチェーンの運営を行う持株会社で、ドラッグストア運営のほか、介護事業や海外事業にも取り組んでいます。
売上高は前年比+8.0%の10,259億円、経常利益は前年比+3.7%の475億円でした。
なお、ドラックストアへの転職を考えている薬剤師さんには、ドラッストアの求人数が多い転職サイトがおすすめです。
Q7. 調剤薬局のランキングやおすすめの転職先はありますか?
調剤薬局業界の売上高ランキング(2020年度)は、下記の通りです。
順位 | 企業名 | 売上高(億円) |
1 | アインホールディングス | 2,631 |
2 | 日本調剤 | 2,441 |
3 | クオール | 1,488 |
4 | メディカルシステムネットワーク | 992 |
5 | 東邦ホールディングス | 911 |
薬剤師の転職先としておすすめのドラッグストアは、1位の「アインホールディングス」です。
「アインホールディングス」は地域に根差した老舗として高評価を受けている調剤薬局ですが、働いている社員の口コミ評価も高いようです。
OpenWorkの社員口コミでは、「法令順守意識」「社員の相互尊重」「風通しの良さ」「20代成長環境」などのランキングで業界上位となっていて、働きやすさも見て取れます。
なお、調剤薬局への転職を考えている薬剤師さんには、調剤薬局の求人数が多い転職サイトがおすすめです。
Q8. 定年後・産後などの薬剤師が再就職するときのポイントは?
定年後、65歳を超えた薬剤師の再就職は難しく求人もかなり限られますが、狙い目はドラッグストアです。
ドラッグストアでは薬剤師有資格者を登録する必要があるため、60代でも比較的高い需要があります。
出産後など、ブランクがある場合も求人が限られると言わざるを得ません。
できるだけ良い条件で再就職するためにも、『薬キャリエージェント』『ファルマスタッフ』など転職サイトの利用をおすすめします。
できるだけ多くの求人紹介を受けることで、たとえば年収など、より良い条件の求人を見つけることができるでしょう。
また、履歴書や職務経歴書といった応募書類の添削を受けることで、それまでの経験や、培ってきたスキルを上手に伝えることができるからです。
まとめ
薬剤師の転職に関して、解説してきました。
新型コロナウイルスの影響で、薬剤師の転職ハードルは上がっています。
薬剤師の供給過多や転職需要の高まりから、今後さらに転職が難しくなるかもしれません。
そのため、今のうちからスキルアップやキャリアにつながる資格取得を行い、市場価値を高めることをおすすめします。
また、転職に不安を感じている方は、転職サイトを活用し、手厚いサポートを受けながら転職活動を進めていくとよいでしょう。
薬剤師の転職におすすめの転職サイトは、以下のとおりです。
サービス名 | 薬キャリエージェント |
ファルマスタッフ |
マイナビ薬剤師 |
ファーマキャリア |
リクナビ薬剤師 |
お仕事ラボ |
アプロ・ドットコム |
スタッフサービス・メディカル |
ヤクジョブ |
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総合評価 |
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公開求人数 | 約6.0万件 | 約5.1万件 | 約4.6万件 | 約3.6万件 | 約2.3万件 | 約1.7万件 | 約2.4万件 | 約8.2万件 (薬剤師求人は約600件) |
約4.9万件 |
特長 | 薬剤師からの利用満足度No1。(※エムスリーキャリア調べ) ワンランク上のサポートが高評価。 |
はじめての転職で使いたい転職サイトNo.1。 20代~30代や、派遣薬剤師希望の薬剤師におすすめ。 |
マイナビのネットワークを活かした求人数が魅力。 ドラッグストアと企業の求人数は圧倒的。地方転職にも強い。 |
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解説 |
〔出典〕求人数は各求人検索システムによるCareer Theory編集部調べ(2024年5月7日時点)
満足度はCareer Theory編集部による薬剤師へのアンケート調査に基づき作成
ぜひ参考になさってみてください。
内服薬だけでなく注射薬まで見る必要があり、最初は全く知識がなく大変苦労し、病院勤務を選んだことを後悔していたが、やはり総合病院のため、薬の知識や使い方により詳しくならざるを得なかったこと。
また当直など、一人でこなさねばならない業務もあり、知識と自信が付きました。薬局内だけでなく、他職種との連携も必要となるため、自身の社交性やコミュニケーション能力を活かすことができました。何より、尊敬し憧れる先生方の元で仕事ができることが、刺激になり、勉強になり、今後の目標を掲げれる素晴らしい環境となりました。