
「薬剤師の転職回数って、どのくらいだと不利になるの?」と悩んでいませんか?
薬剤師は、一般的に転職が容易だと言われていますが、「転職回数多くても大丈夫だと聞いていたので、全く面接対策せずに臨んだら不合格通知ばかりだった…」と失敗する人が多いのも事実です。
結論から申し上げますと、薬剤師は転職回数が多くても転職できますが、しっかりとした面接対策が必要です。
このページでは、転職コンサルタントとして数多くの薬剤師転職をアドバイスしてきた知見と経験をもとに、薬剤師の転職回数についてご紹介します。
このページを読めば、薬剤師の転職について理解が進み、転職回数の多い薬剤師の転職成功法がわかるでしょう。
<2021年2月:薬剤師転職の最新情報>
コロナ禍による不況で、有効求人倍率は低下し続けており、転職の難易度は日を追うごとに高まっています。
特に好条件の求人であるほど競争が激しくなるので、ライバルに差をつけるためにも、転職のプロの力を借りて、しっかりと対策を行いましょう。
- このページを見ながら、複数の転職サイト(『薬キャリ』『マイナビ薬剤師』など)に登録する
- それぞれの担当者から連絡が来たら、面談または電話で簡単に状況を伝えアドバイスをもらう
- 一番相性の良さそうな担当者だったところで、本格的にサポートを受ける
未だかつて誰も経験したことのない事態だからこそ、周囲よりもいち早く行動を開始し、戦略的に転職活動を行っていくことが重要です。
1. 「転職回数が多いと転職は不利」は当たり前!
薬剤師は、他の仕事に比べて転職しやすいと言われていますが、転職回数の多い人が転職に有利に働く事は決してありません。
「転職回数が多いと転職は不利」を前提にして、転職活動を進めていきましょう。
1-1. 採用担当者は、あなたに「長く働いてもらいたい」と思っている
上記の通り多くの採用担当者は、新しく雇う薬剤師に「長く働いてもらうこと=定着」を求めており、採用した薬剤師が数年で転職してしまう事は避けたいと強く考えています。
というのも、転職サイトに求人を出すにはコストが発生します。
また職場での受け入れ態勢を作ったり、仕事のルールを教えたりすることに多くの労力がかかります。
そうやって一人前として成長した薬剤師が「入社3年以内」で辞めてしまう事を避けたいと思うのは、採用担当者のホンネでしょう。
つまり、「転職回数自体は問題ではなく、長く働いてもらえるか」を採用担当者はチェックしているのです。
1-2. 採用担当者が面接で気にするポイント
上記の通り、採用担当者は「この応募者は長く働いてもらえるか?」を気にしながら面接します。
面接する際の観点についてご紹介します。
転職回数が多い薬剤師を面接する採用担当の本音
- 「本当に、長く働き続けてくれるのか?」
- 「今まで、なぜ短期間で職場を辞めたのか?」
- 「不満が大きい人なのか、キャリアアップを大事にするのか?」
- 「職場での人間関係をうまく構築できるのか?」
- 「店舗閉鎖などの会社都合なのか、本人都合の退職なのか?」
面接では、上記のような質問をされる事になります。
しっかり答えるように準備しましょう。
具体的な面接対策は、3章でご紹介します。
1-3. 転職理由によってはOKな場合も
一方で、転職理由によっては、全く問題なく転職できるケースもあります。
例えば、「夫が転勤のため」「勤務していた薬局が閉鎖したため」といった本人以外の理由が当てはまります。
本人以外の理由だと「仕方ない」と言えるので、転職活動には問題になりませんのでご安心ください。
2. 転職回数が3回を超えると要注意!
転職回数が多い人の方が不利だとお伝えしましたが、全ての転職経験者が不利になる訳ではありません。
2章では転職が不利になる回数についてお伝えします。
2-1. 薬剤師の4人に3人が転職した経験あり
【出典】株式会社ネグジット総研「就労意識に関するアンケート調査」
上記の通り、薬剤師のうち4人に3人は転職経験があるとのアンケート結果でした。
多くの薬剤師は1回以上転職した事があるといえ、薬剤師の転職市場にとって「転職の有無が、面接の有利/不利に影響する事はない」と言えるでしょう。
2-2. 転職経験ある薬剤師の60%以上が、転職回数2回まで
【出典】株式会社ネグジット総研「就労意識に関するアンケート調査」
転職経験のある薬剤師は多くいますが、その大半は転職活動2回までとなっています。
転職経験の無い人を合わせると、「転職回数が3回以上の人は30%未満」となっており、転職回数が3回を超えると人事から目立ってしまう事がわかります。
2-3. 採用担当者は、3回目の転職から気になると回答
【出典】リクナビNEXT 転職回数が多いと不利ですか…?
上記の通り、採用担当者は「3回目から転職回数の多さが気になる」と回答しています。
上記アンケートは薬剤師以外のデータも含んでいるのですが、転職回数が3回を超える方は注意して面接に臨むことをおすすめします。
3. 転職回数が多い人が実践すべき面接対策4選
転職回数が多い方は「面接対策」をしっかりと行いましょう。
採用担当者に、面接全体を通じて「今度は長く勤めることができる」と想像してもらうのです。そのポイントを4点ご説明します。
3-1. 転職回数の多さを必要以上に弁解しない
第一のポイントは、転職回数の多さを必要以上に弁解しないことです。
転職回数の多い転職者によくあるのが「転職回数の多さを気にして、弁解や言い訳ばかり面接で話してしまう」ケースです。
言い訳ばかり聞くと、採用担当にネガティブな印象を与えますし、前職の不満が必要以上に伝わってしまいます。
転職理由を深く聞かれない限り、職務経歴を伝えた上でポジティブにPRするようにしましょう。
3-2. 転職した理由をポジティブに伝える
第二のポイントは、転職した理由をポジティブに伝えることです。
「夫の転勤」「結婚・出産・育児」「親の介護」といった家族問題が転職理由だと、面接でマイナスになる事はありません。
これ以外には「勤めていた薬局・病院が閉鎖」「給料が上がらない」といった会社都合も、本人でどうしようも無い転職理由なので大丈夫です。
一方で、「仕事が忙しすぎる」「職場の人間関係」といった理由はマイナス印象です。
前職で問題だと感じた事は、次の職場でも問題だと感じるケースが多く、本人都合とも捉えられる転職理由を伝える方はネガティブな印象を与えてしまうのです。
3-3. 他の強みをPRする
第三のポイントは、他の強みをPRすることです。
転職経験が多い事は変えることができないので、自身の強みをしっかりPRするようにしましょう。
「管理薬剤師の経験がある」「エリアマネジャーの経験がある」「多くの処方箋をさばいていた」などです。
少しでも自身の強みが発揮され、採用担当に評価される点をPRして下さい。
3-4. 転職サイトのコンサルタントに相談する
第四のポイントは、転職サイトのコンサルタントに相談することです。
上記の通り、転職回数が多い薬剤師は、しっかりとした面接対策が必要になるため、転職サイトのコンサルタントに相談することをおすすめします。
模擬面接をしてもらう事で、面接での細かいテクニックを聞く事が可能です。
転職コンサルタントとの相談は基本的に無料ですので、利用しない手は無いと言えるでしょう。
転職コンサルタントの役割や特徴を詳しく知りたい方は、薬剤師のための転職エージェント全知識|1から理解し徹底活用!を参考にして下さい。
4. 面接対策に強いコンサルタントのいる転職サイト5選
3章の通り、転職回数の多い薬剤師の転職希望者は、転職コンサルタントに相談する事をおすすめします。
転職サイトへ登録する際は【転職サポートが十分か?】という観点で探し、職場の状況について教えてもらうようにしましょう。
【求人をしっかり提案してくれるか?】という観点も併せて、おすすめの転職サイトを5つピックアップしました。
求人数・質 | 提案力 | サポート力 | |
薬キャリ | ◎ 4.1 | ◎ 4.3 | ◎ 4.1 |
マイナビ薬剤師 | ◎ 4.2 | ◎ 4.2 | ○ 3.7 |
ファルマスタッフ | ○ 3.9 | ○ 3.8 | ◎ 4.1 |
ファーマキャリア | ◎ 4.2 | △ 3.4 | ◎ 4.1 |
◎ 4.2 | ○ 3.9 | △ 3.4 |
転職エージェントは、担当するキャリアアドバイザーの相性や質が重要ですから、数社登録して面談をしてみて、一番良いと思ったところを活用することをおすすめします。
どこに登録すればいいかわからない方は 、口コミ評判が高くサポート力の高い『薬キャリ』と、転職エージェントのノウハウに評判が集まっている『リクナビ薬剤師』を同時に登録して、2社とも試しに面談を受けてみるとスムーズに転職活動が進むでしょう。
面談を受けて、最終的に転職をしないことに決めても全く問題ないので、まずは気軽な気持ちで一歩を踏み出してみて下さいね。
登録自体は3分程度です。
もちろん完全無料で費用等は一切かかりません。
【注意】登録する際は、薬剤師転職エージェントサービスなのかしっかり確認しましょう。転職エージェントサービスの各公式ページは下記の通りですので、登録前にご参考ください。
- 薬キャリ:https://agent.m3career.com/
- マイナビ薬剤師:https://pharma.mynavi.jp/
- ファーマキャリア:https://pharmacareer.jp
- ファルマスタッフ:https://www.38-8931.com/
- リクナビ薬剤師:https://rikunabi-yakuzaishi.jp/
4-1. 薬キャリ|スピーディで丁寧な転職サポート
『薬キャリ』は、総合満足度No1の薬剤師転職サイトです。
運営会社のエムスリーキャリアは、15年以上前から医療業界に特化したビジネスを行っていることもあり、サポート力や薬剤師転職ノウハウには信頼があります。
また、病院や医療施設などに強いコネクションを築いており、人気の高い転職先である調剤薬局や病院の求人数は業界1位、調剤薬局では業界3位と、他サービスを圧倒する求人数・質を誇ります。
業種・年齢・地域問わず、転職を考えるすべての薬剤師におすすめです。
公式サイト:
https://agent.m3career.com/
当サイトでは薬キャリのコンサルタントにインタビューを行いました!
薬キャリの強みやコロナ禍における薬剤師の転職事情をお話いただいたので、転職を検討している方はぜひご覧ください。
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4-2. マイナビ薬剤師|面談でのサポート力が高い
『マイナビ薬剤師』は、転職業界大手のマイナビグループが運営する薬剤師専門の転職サイトです。
マイナビグループの知名度と営業力を活かして全国の求人情報を網羅しており、6万3,000件以上の求人を掲載しています。
また、転職サポート力に定評があり、応募者との「面談」に力を入れているという点も特徴的です。
親身にアドバイスをしてくれるため、はじめての方でも安心して転職活動を進められるでしょう。
全国の主要都市に支店を持っており、地方在住の薬剤師の方にもおすすめです。
公式サイト:
→https://pharma.mynavi.jp/
4-3. ファーマキャリア|希望に沿った好条件求人を提案
『ファーマキャリア』は、オーダーメイド求人が魅力の転職サイトです。あなたの希望に合わせた好条件求人を、キャリアコンサルタントが厳選して提案してくれます。
求人の数よりも質を重視したい方におすすめです。
また、優秀なキャリアコンサルタントが担当してくれる点も特徴的です。
一人ひとりがより満足のいく転職を実現するために、非常に親身なサポートを実施しています。
公式サイト:
→https://pharmacareer.jp
4-4. ファルマスタッフ|薬剤師求人No.1 日本調剤グループ
『ファルマスタッフ』は、大手調剤薬局チェーンの日本調剤グループが運営する薬剤師転職支援サービスです。
調剤薬局の求人は、数・量ともに業界トップクラスであるため、薬局への転職を検討している方は、登録必須の転職サイトと言えるでしょう。
また、派遣求人の数を業界で最も多く保有している点も特徴です。
さらに、20年以上にわたる転職支援実績があり、蓄積されたノウハウを得られる点も大きな魅力であると言えます。
薬剤師転職では、どういった点をアピールすればよいのか、調剤薬局への転職を成功させるにはどのように準備しておけば良いのか、など具体的な方法を知ることができるでしょう。
公式サイト:
→https://www.38-8931.com/
4-5. リクナビ薬剤師|コンサルタントが優秀
『リクナビ薬剤師』は、人材紹介最大手のリクルートが運営する薬剤師を専門に扱ったサイトです。
サービスの規模も大きく、数多くの転職実績があります。
ドラッグストアの求人や、高収入の求人が多い点も特徴です。
また「日本一の人材紹介会社」としてのノウハウが豊富であり、特に優秀なコンサルタントがいるという点も大きな強みです。
公式サイト:
→https://rikunabi-yakuzaishi.jp/
さいごに
薬剤師の転職回数について、コツやノウハウをご紹介してきましたが、いかがでしたか?
転職しやすい薬剤師業界と言えども、転職回数が3回を超えると面接で不利になる事は間違いありません。
ポイントは「しっかりとした面接対策」を「転職コンサルタントに相談しながら」進めることの2点です。
これだけで満足いく転職可能性をぐっと高める事ができます。
転職成功に向けてトライしてみる事をおすすめします!
以下が、転職回数の多い薬剤師が登録すべき転職サイト5選です。
薬剤師は転職率が高く、「年収アップ」などの理由で転職する人が多い業界ですが、口コミの通り、職場雰囲気の悪さや長時間労働に後悔するケースが多いのも事実です。
『薬剤師の転職で失敗しない!体験談と転職ノウハウの全てを』見て、後悔しない転職を実現してください。
特に初めて転職する人は、職場雰囲気のヒアリングや面接対策などのため、転職エージェントを活用することをおすすめします。
『薬剤師のための転職エージェント全知識|1から理解し徹底活用!』を参考にすると良いでしょう。
転職活動は、将来のキャリアや待遇などに検討すべきことが多く、すぐに決められるものではないので、しっかり考えた上で、次の一歩を踏み出してくださいね。
あなたが最高の転職をできることを陰ながら祈っております。