病院薬剤師に転職するには?|転職のコツ5選やおすすめ転職サイトを全解説

病院薬剤師 転職
  • 「調剤薬局やドラッグストアから病院薬剤師に転職できるの?」
  • 「病院薬剤師への転職を成功させたい」

と悩んでいませんか。

確かに病院薬剤師は人気が高く狭き門であることは事実です。

しかし、病院薬剤師として働くためのポイントを理解し、コツを押さえておけば、理想の転職を実現できるでしょう。

このページでは、転職コンサルタントとして数多くの薬剤師転職をアドバイスしてきた知見と経験をもとに、病院薬剤師の転職についてご紹介します。

  1. 病院薬剤師に転職する前にチェックすべき項目
  2. なぜ病院薬剤師への転職は難しいと言われるのか?その理由を解説
  3. 病院薬剤師として転職するためのコツ5選
  4. 病院薬剤師の転職に強く、必ず登録すべき転職サイト5選
  5. 病院薬剤師として働くメリット・デメリット
  6. 病院薬剤師への転職が向いている人とは
  7. 転職サイトをより効果的に利用する7ポイント
  8. 【図解】転職サイト利用の流れ

このページを読めば、病院薬剤師への転職について理解が進み、「病院薬剤師に転職するべきかどうか」「人気の病院薬剤師に転職するコツ」がわかります。

<2020年10月:薬剤師転職の最新情報>

コロナ禍による不況で、総求人数は減り、転職の難易度は日を追うごとに高まっています。転職を考えているならば、早めに行動に移すべきです。

特に好条件の求人であるほど、競争が激しくなります。ライバルに差をつけるためにも、転職のプロの力を借りて、しっかりと対策を行いましょう。

  1. このページを見ながら、複数の転職サイト(『薬キャリ』『マイナビ薬剤師』など)に登録する
  2. それぞれの担当者から連絡が来たら、面談または電話で簡単に状況を伝えアドバイスをもらう
  3. 一番相性の良さそうな担当者だったところで、本格的にサポートを受ける

未だかつて誰も経験したことのない事態だからこそ、周囲よりもいち早く行動を開始し、戦略的に転職活動を行っていくことが重要です。

1. 病院薬剤師に転職する前にチェックすべき項目

病院薬剤師として転職する前に、知っておくべき項目を挙げました。

ぜひご確認いただき、転職活動にお役立てください。

  1. 急性期病院と慢性期病院の違い
  2. 国公立病院と民間病院の違い

早速、見ていきましょう。

1-1. 急性期病院と慢性期病院の違い

病院薬剤師が勤務する病院は、急性期病院と慢性期病院の大きく2つに大きくわけられます。

その主な特徴は下記の通りです。

急性期病院慢性期病院
患者さんの状態怪我や急な病気、急激に持病が悪化した方病状が急性期を脱し、容態が安定している方
容態は安定しているものの自宅療養は難しい方
病院の業務内容手術や検査などの医療を中心に行う継続的な治療と療養を提供する
病院の特徴夜中の急変や、大事故や災害時には寝ずの仕事になることもある比較的落ち着いた仕事が多く、毎日慌ただしいわけではない
患者さんの年齢層年齢層の幅が広い(20〜30代から高齢者まで)ほとんどが高齢者
投与する薬症状が日々変化するため、処方箋や投与すべき薬も日々変わるある程度決まった処方や薬を継続的に投与し続ける
患者の入院期間2週間程度長期となる場合が多い
薬剤師に求められるもの臨機応変な対応が求められる継続的な治療とホスピタリティが求められる
薬剤師として働くことについて病院薬剤師としてのやりがいと成長を感じやすい働き方9〜17時勤務といったワークライフバランスを取った働き方が可能

このように、急性期病院と慢性期病院は働き方が大きく異なります。

以上を踏まえると、下記の方におすすめです。

  • 急性期病院:臨機応変な対応をしながら、薬剤師として成長やキャリアアップをしたい人
  • 慢性期病院:患者さんに向き合いながら、ワークライフバランス大切に仕事をしたい人

ご自身の将来やどのような働き方をしたいかと合わせて、ぜひ考えてみてください。

1-2.国公立病院と民間病院の違い

病院薬剤師の勤務先となる病院には、国公立病院と民間病院の2種類があり、それぞれに特徴があります。

国公立病院民間病院
扱い公務員会社員
転勤の有無ありなし
年収や福利厚生定期昇給あり、福利厚生が充実病院によって大きく異なる
診療科目多岐に渡る民間病院の場合は限定的

このように国公立病院と民間病院では、転勤の有無や給与面で大きな違いがあります。

以上を踏まえると、下記の方におすすめです。

  • 国公立病院:転勤があっても、多くの診療科目に触れながら仕事をしたい人
  •  民間病院 :転勤はせずに専門性を突き詰めて仕事をしたい人、年収の幅があってもチャレンジしたい人

ご自身のライフプランと合わせて、ぜひ検討されてみてください。

2. なぜ病院薬剤師への転職は難しいと言われるのか?その理由を解説

病院薬剤師はとても就職人気の高い仕事ですが、一方で転職難易度が高いことでも有名です。

この章では病院薬剤師への転職が難しいと言われている理由をご紹介します。

  1. そもそも勤務先の数が少ない
  2. 欠員補充採用がほとんど
  3. 応募が殺到する

それでは、ご紹介します。

2-1. そもそも勤務先の数が少ない

初めに挙げられる理由はそもそも勤務先の数が少ないことです。

病院薬剤師としての転職は、ドラッグストアや調剤薬局と比較して勤務先となる病院がそもそも少ないため、求人も少なくなるのです。

例えば、全国の調剤薬局の求人と病院薬剤師の求人を比べてみたところ、調剤薬局は約3万件の求人がヒットしたことに対し、病院薬剤師は約2,700件でした。(マイナビ薬剤師にて比較)

このように、病院薬剤師は求人がそもそも見つけにくいという特徴があるのです。

2-2. 欠員補充採用がほとんど

二つ目の理由は、病院薬剤師の募集の多くが欠員補充採用であるためです。

上記の通り新卒採用文化が強いことから、定期的な中途採用を行っている病院はまれです。

そのため、中途採用を募集する際には、突発的な理由で欠員が出たときに限られてしまいます。

転職者側からすると、転職希望の病院があったとしても、いつ発生するかわからない欠員補充を待つしかなく、転職難易度は高くなっていると言えるでしょう。

そこで、転職サイトを利用すると、担当のコンサルタントが求人を提案してくれるため、良いタイミングで求人を知ることができます。

どのような転職サイトを活用するべきかを知りたい方は、「4章:病院薬剤師の転職に強く、必ず登録すべき転職サイト5選」をご覧ください。

2-3. 応募が殺到する

三つ目の理由は病院薬剤師の求人には応募が殺到しやすいためです。

「人気が高い病院」が「欠員補充=1〜2名採用」を募集すると、多くの転職希望薬剤師が殺到します。

これは、病院薬剤師の特徴である臨床経験を積めることや、チーム医療を経験できることから、人気が高い職種であるためです。

上記のような理由から他の就業先より転職の難易度が高いと言えるでしょう。

このため、転職を成功させるためには、正しい知識を持って戦略的に転職活動をしていく必要があるのです

そこで次章では、病院薬剤師として転職するためのコツをお伝えします。

3. 病院薬剤師として転職するためのコツ5選

この章では、難易度の高い病院薬剤師への転職を実現するコツについて解説します。

  1. 転職先を中小病院・民間病院に絞る
  2. 病院の種類にこだわらないなら「慢性期病院」がおすすめ
  3. 病院の口コミを調べておく
  4. 1月から3月は毎日求人情報のチェックを
  5. 転職コンサルタントに相談し欠員補充を逃さない

順番に、見ていきましょう。

3-1. 転職先を中小病院・民間病院に絞る

最初にお伝えしたいコツは、転職先を「中小」「民間」に絞ることです。

現状の薬剤師転職市場では大手病院や国公立病院への転職は空きポストが非常に少なく、難易度は極めて高いでしょう。

一方、中小病院や民間病院は、大手や国公立と比較して人が集まりにくいため、競争率が低くなる傾向にあります。

このため「中小」「民間」病院に狙いを定めることで転職成功の確率を上げやすくなるでしょう。

もちろん、「中小」「民間」病院でも十分に薬剤師としての専門性を高めることは可能であり、より一層の臨床経験が積むことができます

3-2. 病院の種類にこだわらないなら「慢性期病院」がおすすめ

2つ目のコツとして、病院の種類にこだわらない人には「急性期病院」でなく「慢性期病院」への就職を検討をおすすめします

なぜなら、慢性期病院は急性期病院よりも希望する人が少ないため、急性期病院とくらべて倍率が低くなりやすいからです。

急性期病院では、より薬剤師としての専門性を高めることができますが、人気の高さとポストの少なさから、転職市場に出ている求人数は10%未満だと言われています。

多くの薬剤師さんが急性期病院を希望されますが、中には待遇の良い慢性期病院もあるため、幅を広げて考えてみるのも良いでしょう。

3-3. 病院の口コミを調べておく

病院の口コミを事前にチェックすることは重要です。

実際に働いた人の声から分かること多く、口コミサイトには実際にそこで働いた看護師さんがリアルな口コミを書き込んでいるため、求人の病院がどんな職場かを調べることができます。

そこで、口コミサイトで最もおすすめなのが「ナスコミ」です。

ナスコミ」には10万件近い口コミが投稿されているので、あなたの気になる病院の口コミが見つかる可能性が非常に高いと言えます。

とは言え、匿名での投稿であるため、参考程度しておきましょう。

より正確な情報を知りたい方は「4章:病院薬剤師の転職に強く、必ず登録すべき転職サイト5選」でご紹介する転職サイトに登録し、コンサルタントに病院の内部事情や詳細を聞くことがおすすめです。

3-4. 1月から3月は毎日求人情報のチェックを

病院薬剤師の採用は、欠員補充となる場合が多く、そのタイミングのほとんどは1〜3月です。

主な理由は2点あり、

  • 新卒学生が国家試験に落ちてしまった
  • 配偶者の転勤が決まり、急遽3月末で退職することになった

などにより病院薬剤師の空きポストが出やすいためです。

もちろん必ず募集があるわけではありませんが、欠員募集の確率が高い1〜3月はしっかりチェックをしておきましょう。

大手転職サイトには募集告知がされることも多くありますので、毎日確認することがおすすめです。

3-5. 転職サイトのキャリアコンサルタントに相談し欠員補充を逃さない

病院薬剤師に転職する際には、転職サイトを活用し、信頼できる転職コンサルタントに相談することを併せておすすめします

現職で忙しく働く薬剤師さんからすると「重要性は分かるが、忙しくて毎日できない…」という意見が正直なところだと思います。

そこで、転職コンサルタントにお願いをしておけば、病院薬剤師の欠員が出た際に連絡をもらえる可能性が高くなるのです。

また、あなたの転職希望を明確に伝えておくことで、「希望病院の欠員補充採用」の情報を逐一教えてもらうこともできるでしょう。

4. 病院薬剤師の転職に強く、必ず登録すべき転職サイト5選

ご説明した通り、病院薬剤師の募集は欠員補充が中心なので、空きポストの確認と転職コンサルタントによるサポートが重要となります。

転職サイトを選ぶ際に大事な要素は「病院求人数の多さ」「転職コンサルタントによるサポート体制」の2点です。

以下、病院薬剤師の転職に強いサイトを5つピックアップしました。

転職エージェントを評価する3つの基準

  1. 求人の質・量:保有している求人の量や質は十分かどうか
  2. 提案力:求職者にぴったりの提案をしてくれるかどうか
  3. サポート力:コンサルタントからの手厚いサポートを受けられるかどうか

その結果、病院薬剤師転職の分野で、特に利用者満足度の高かった転職エージェント5選は、以下の通りとなりました。

 求人数・質提案力サポート力
薬キャリ
4.1

4.3

4.1
マイナビ薬剤師
4.2

4.2

3.7
ファルマスタッフ
3.9

3.8

4.1
ファーマキャリア
4.2

3.4

4.1

リクナビ薬剤師


4.2

3.9

3.4

転職エージェントは、担当するキャリアアドバイザーの相性や質が重要ですから、数社登録して面談をしてみて、一番良いと思ったところを活用することをおすすめします

どこに登録すればいいかわからない方は 、病院求人が1位で口コミ評判が高い『薬キャリ』と、病院求人2位・総求人数No.1の『ファルマスタッフ』を同時に登録して、2社とも試しに面談を受けてみるとスムーズに転職活動が進むでしょう。

尚、薬剤師の転職サイト登録数は平均2.7件と言われています

面談を受けて、最終的に転職をしないことに決めても全く問題ないので、まずは気軽な気持ちで一歩を踏み出してみて下さい

登録自体は3分程度で完全無料、費用等は一切かかりません。

4-1. 薬キャリ|病院求人No.1!スピーディで丁寧な転職サポート

薬キャリ

『薬キャリ』は、総合満足度No1の薬剤師転職サイトです。

運営会社のエムスリーキャリアは、15年以上前から医療業界に特化したビジネスを行っていることもあり、サポート力や薬剤師転職ノウハウには信頼と実績があります。

また、病院や医療施設などに強いコネクションを築いているため、転職人気の高い就業先である病院薬剤師や調剤薬局の求人数は業界1位、調剤薬局では業界3位と、他サービスを圧倒する求人数・質を誇ります。

業種・年齢・地域問わず、転職を考えるすべての薬剤師におすすめです。

公式サイト:
https://pcareer.m3.com/

なお、『200人の口コミ比較でわかった薬剤師転職おすすめランキング』によると、薬キャリは転職サポートが抜群にスピーディな事が分かりました。

口コミ・評判
T. K. さん(20代後半)
ドラッグストア→調剤薬局
初めての転職で薬剤師転職に強いと評判のサイトに登録したが、電話やメールが遅くて不安になり、ネットの評判が良かった薬キャリに登録しました。
登録後、すぐに電話と求人を頂け、その後の対応も大変スピーディでした。転職しようと考えていた求人をいくつか伝えると、「◯◯は職場環境が厳しいのでおすすめしない」と内情も教えて頂けました。
なにより担当の方が親身に対応してくれたのでスムーズに転職することができました。

4-2. マイナビ薬剤師|面談でのサポート力が高い

マイナビ薬剤師

『マイナビ薬剤師』は、転職業界大手のマイナビグループが運営する薬剤師専門の転職サイトです。

マイナビグループの知名度と営業力を活かして全国の求人情報を網羅しており、6万3,000件以上の求人を掲載しています。

また、転職サポート力に定評があり、応募者との「面談」に力を入れているという点にも特徴があります。

親身にアドバイスをしてくれるため、はじめての方でも安心して転職活動を進められるでしょう。

全国の主要都市に支店を持っており、地方在住の薬剤師の方にもおすすめです。

公式サイト:
https://pharma.mynavi.jp/

4-3. ファルマスタッフ|20代正社員から高評価で派遣も対応!

ファルマスタッフ』は、大手調剤薬局チェーンの日本調剤グループが運営する薬剤師転職支援サービスです。

調剤薬局の求人は、数・量ともに業界No.1を誇ります。薬局への転職を検討している方は、登録必須の転職サイトと言えるでしょう。

また、派遣求人の数を業界で最も多く保有している点も特徴です。

さらに、20年以上にわたる転職支援実績があり、蓄積されたノウハウを得られる点も大きな魅力であると言えます。

薬剤師転職では、どういった点をアピールすればよいのか、調剤薬局への転職を成功させるにはどのように準備しておけば良いのか、など具体的な方法を知ることができるでしょう。

公式サイト:
https://www.38-8931.com/

4-4. ファーマキャリア|希望に沿った好条件求人を提案

『ファーマキャリア』は、オーダーメイド求人が魅力の転職サイトです。あなたの希望に合わせた好条件求人を、キャリアコンサルタントが厳選して提案してくれます。

求人の数よりも質を重視したい方におすすめです。

また、優秀なキャリアコンサルタントが担当してくれる点も特徴的です。

一人ひとりがより満足のいく転職を実現するために、非常に親身なサポートを実施しています。

公式サイト:
https://pharmacareer.jp

4-5. リクナビ薬剤師|コンサルタントが優秀

リクナビ薬剤師

『リクナビ薬剤師』は、人材紹介最大手のリクルートが運営する薬剤師を専門に扱ったサイトです。

サービスの規模も大きく、数多くの転職実績があります。

ドラッグストアの求人や、高収入の求人が多い点も特徴です。

また「日本一の人材紹介会社」としてのノウハウが豊富であり、特に優秀なコンサルタントがいるという点も大きな強みです。

公式サイト:
https://rikunabi-yakuzaishi.jp/

5. 病院薬剤師として働くメリット・デメリット

上記の通り、私の元に相談にくる転職希望者の多くが、病院薬剤師を希望されます。

本章では、病院薬剤師に転職することのメリットデメリットを見ていきましょう。

5-1. 病院薬剤師として働くことのメリット

病院薬剤師として働くメリットは下記3点です。

  1. 専門性を磨くことができる
  2. 臨床経験が積める
  3. チーム医療に携わることができる

ひとつずつご紹介します。

(1) 専門性を磨くことができる

なんといっても、一番の理由は「専門性」です。

ドラッグストアや調剤薬局では決められた薬の調剤が主な業務となりますが、病院では抗がん剤などの薬物療法において高い専門性が求められます。

もちろん、一朝一夕で身につくものではありませんが、長く勤務する過程において、特定の分野における専門性を身につけることができるでしょう。

(2) 臨床経験が積める

専門性と同じく、多くの病院希望の薬剤師が挙げる理由は「臨床経験」です。

自身が担当する患者の方への投薬治療は、ドラッグストアや調剤薬局では経験ができない仕事でしょう。

小中規模の病院だと、入職して半年程度で患者を担当することもあります。

積めば積むほど自身のキャリアに厚みが出る「臨床経験」は病院薬剤師の大きな魅力のひとつです。

(3) チーム医療に携わることができる

3つ目の理由は「チーム医療」です。

特にドラッグストアや調剤薬局では、「調剤」や「薬剤師としての専門性」を発揮することはできますが、チームで仕事を進めていく雰囲気は病院とくらべると少ないでしょう。

病院で働く場合、医者や看護師と協力しながら、投薬治療やカンファレンスへの参加など、チームで医療に携わることができるため、キャリアアップにつながりやすくなります。

5-2. 病院薬剤師として働くことのデメリット

病院薬剤師として働くことのデメリットは、下記3点です。

  1. 病院内で地位が低い
  2. 夜勤や当直がある
  3. 体力面や精神面でのプレッシャーがある

順番に、見ていきましょう。

(1) 病院内で地位が低い

薬剤師は医師や看護師とくらべて、病院内での地位が低くなりがちです。

これは、薬剤師が「チーム医療」の一員となってから日が浅く連携がとりにくいこと、さらに医師や看護師の許可を取ってから動く必要があるためと言えるでしょう。

つまり、処方する薬を含めて薬剤師独自で決定できることが少ないのです。

また、医師だけでなく、ときには看護師からも上から目線で物事を言われることも。

医師や看護師との連携に問題があると、仕事もしにくくなるため、しっかりとコミュニケーションを取りながら仕事をする必要があります。

(2)夜勤や当直がある

調剤薬局やドラッグストアの薬剤師と異なり、病院薬剤師には夜勤や当直があります。

入院患者がいる病院では、点滴や注射が24時間を通じておこなわれる可能性があるため、薬剤師も夜勤をすることになるでしょう。

また夜勤は日勤とくらべて勤務時間が長く、体力面の負担が大きくなることも理解しておく必要があります。

(3) 精神面でのプレッシャーがある

病院薬剤師として勤務すると、夜勤の際に精神面でのプレッシャーが増えがちです。

特に夜勤中は1人で医師や看護師の対応、入院患者の薬の払い出しなどをするだけでなく、救急外来などのイレギュラーな事態も起こり得ます。

さらに夜勤帯は研修医が担当することも多く、どのような薬を出すべきか聞かれることもあり、1人での勤務によるプレッシャーを感じることもあるでしょう。

6. 病院薬剤師への転職が向いている人とは

病院薬剤師への転職が向いている人は下記のような方と言えます。

  • やりがいやスキルアップを求める人
  • 専門性を高めたい人
  • プレッシャーに強く、臨機応変な対応が得意な人
  • コミュニケーションを取ることを得意とする人

病院薬剤師は病院特有の臨床経験やチーム医療、専門性の高さ、やりがいなど、多くのことを学べる仕事です。

また、患者さんとのコミュニケーションや医師・看護師との連携を取ることが多いことから、コミュニケーション力があると仕事がしやすいでしょう。

しかし病院薬剤師としての仕事は、目まぐるしいほど忙しいことも多く、給料が割に合わないと感じる人も中にはいます。

このため、高い給料や待遇を求める人にとっては、病院薬剤師は不向きと言えるでしょう。

続いて次の章では、病院薬剤師に強い転職サイトを紹介していきます。

7. 転職サイトをより効果的に利用する7ポイント

この章では、転職サイトをより効果的に利用するためのポイントを7つお伝えします。

  1. スカウトを利用した場合、2週間に1回くらい連絡を入れておく
  2. 転職時期は最短可能日程で答える
  3. 担当コンサルタントをシビアな目でみる
  4. 経歴やスキルに嘘をつかない
  5. 推薦文は必ず確認する
  6. 同じ案件に複数の転職サービスから応募しない
  7. 紹介された会社の実態を口コミサイト『OpenWork』で調査

せっかく良い転職サービスを選んでも、上手に活用できなければもったいないので必ずチェックしましょう。

Point-1. スカウトを利用した場合、2週間に1回くらい連絡を入れておく

転職サイトは、企業から依頼を受けるとデータベースの中から条件を絞り応募者を探していくのですが、この時の表示順番が「更新日」(=最終接触日)なのです。

「更新日が古い=もうすでに転職を決めた可能性が高い」と判断されるので、連絡を怠っていると後回しにされ、いずれ案件紹介メールが届かなくなります。

スクリーンショット 2015-10-18 20.29.18

例えば、上記は「年齢30歳以下、転職回数1回以下、勤続年数2年以上、TOEIC780以上」で検索した結果ですが、実務的な処理としては、更新日が新しい順番に20人ずつメールを送って反応をみて、応募者がいなければ次の20人へ、といったように送信していきます。

更新日が古いと、いくら条件が良くても機械的に後回しになってしまう場合があるのです。

Point-2. 転職時期は最短可能日程で答える

キャリアコンサルタントも売上目標があり日々追われています。

コンサルタントとのファーストコンタクトで必ず「転職時期はいつ頃をお考えですか?」と聞かれるので、この時には「いいところがあればすぐにでも」と答えるようにしましょう。

そうすればあなたはすぐに売上に繋がると考え、優先順位をあげて対応してくれることでしょう。

※もちろん現職での退職手続きや引継ぎがあるはずなので、その点は伝えておきましょう。

Point-3. 担当コンサルタントをシビアな目でみる

担当コンサルタントに情をうつしてはいけません。

担当変更はさほど大した問題ではないため、性格が合わなかったり、知識に不満があれば変えてもらいましょう。

担当変更がどうしてもしづらい場合は他社を当たりましょう。

担当変更メール文面例

いつも大変お世話になっております。現在転職の支援をして頂いている○○と申します。現在、ご担当者の○○様には大変丁寧にご対応頂いており感謝をしておりますが、

転職活動が初めてで不安が大きく、他の方のご意見も是非お伺いしたいです。

もし可能であれば、他のコンサルタントの方と一度お話をしたく考えております。

大変お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

Point-4. 経歴やスキルに嘘をつかない

登録情報や一連のやりとりについては申し出をしない限りは情報が残ります。

コンサルタントでよく話題にあがるのが、「去年の登録情報と今回とで登録情報が違うよ・・・」という話です。

この場合、虚偽報告を行うリスキーな人材として紹介する案件を限るなどの判断がくだされます。

Point-5. 推薦文は必ず確認する

ほとんどの場合、担当コンサルタントはあなたを200字〜1000字で紹介する推薦文を書きますが、あまり優秀ではないコンサルタントの場合は経歴をそのまま写すだけなどひどいケースがあります。

そこで「面接時に相違があると困るのと、客観的に今一度自分を見直したいため、書いていただいた推薦文をお送りいただけませんか?」と一声かけましょう。

Point-6. 同じ案件に複数の転職サービスから応募しない

数社の転職サービスを使っている場合、同じ案件には複数の転職サービス経由で応募しないようにしましょう。

企業から「他の転職サイトからも応募があるんだけど」と担当に連絡がいってしまいます。

企業・担当コンサルタント両者に不信感を与え、場合によっては破談となるリスクさえあります。

Point-7. 紹介された会社の実態を口コミサイト『OpenWork』で調査

転職サイトも売上がかかっていますから、なんとかしてあなたに転職を決めてもらいたいものです。

優良なコンサルタントであれば都合の悪いことを隠したりすることは少ないでしょうが、自衛のために口コミサイトの『OpenWorkを利用して裏をとるようにしましょう。

以下のような口コミが大量に集まっているので、その情報をもとに、社風や雰囲気をあらかじめ予想することができます。

上場企業であればほぼ全ての企業についての口コミが集まっていますので、ぜひ利用してください。

8. 【図解】転職サイト利用の流れ

ここまで、転職が有利に進む転職サービスと、その活用ポイントをお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

転職サイトに登録したあとは、特に準備は必要とせず、気軽に身をゆだねれば良いのですが、初めて使う方は不安も多いかと思いますので、登録後何が起こるのかをざっくり把握しておきましょう

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Step 1. まずは公式ページから登録する

それぞれの公式ページから登録を行います。

登録する際は、『転職サービス』なのか『派遣サービス』なのかを確認するようにしてください

例えば、「パソナ」と検索するとパソナの派遣登録サイトが出てくるように、紛らわしいサービスが複数あるため、登録前にしっかりと確認しましょう。

正社員転職を目指していたのに、知らずのうちに派遣社員の面接を受けていた…ということがないように、十分に注意しましょう。

Step 2. 担当コンサルタントから連絡が来る

登録すると、担当から数日以内に電話かメールで連絡が入ります。

事前に準備などをする必要は全くありませんが、ざっくり下記のようなことを聞かれます。

  • 転職希望時期は?
  • 希望する職種や業界は?
  • 希望年収は?

10分ほどの最低限のヒアリングを受けた後、キャリアカウンセリングのアポイント調整を行います。

※最初からアポイント調整に入る場合もあります。

Step 3. キャリアカウンセリング

あなたが転職サイトのオフィスに訪問することもあれば、担当コンサルタントが近くまで来てくれることもあります。(日程・場所の都合が合わなければ電話面談になります。)

初回面談での話題で多いのは下記のようなテーマです。

  • あなたのキャリアの棚卸
  • PRポイントの整理
  • 転職するべきかどうか
  • 転職するとしたらどのような企業に内定をもらえそうか
  • どのように職務経歴書を書いたら通過しやすくなるか
  • 転職についての要望の深堀

キャリアカウンセリングで気づくことも多く、なるべく多くのコンサルタントに意見をもらえば、考えがまとまっていき、後悔ない転職をすることができるでしょう。

担当コンサルタントとは長い付き合いとなるため、できれば拠点に足を運ぶようにしましょう。

Step 4. 求人紹介を受ける

あなたの希望に合いそうな求人を5件~20件ほど紹介してもらえます。

思ってもないような大手もあれば、今まで知ることのなかった魅力的な中小企業もあるでしょう。

それぞれのエージェントしか扱っていない独占求人もありますので、複数社のエージェントから求人紹介を受けることを推奨します

Step 5. 履歴書・職務経歴書の添削

応募する企業を決めたら、職務経歴書や履歴書といった選考書類を添削してもらいます。

場合によってはこのためだけに面談を設定してくれたり、何度も書き直しを行ったりしてくれます。

最高の職務経歴書をエージェントと一緒に作り上げていきましょう。

Step 6. 紹介された求人に応募する

選考書類が完成したら、担当コンサルタントが最後に推薦文を添えて企業に応募します。

自分ではなかなか伝えられないあなたの魅力を、担当コンサルタントが企業に伝えてくれます。

求人サイトを使って自力で応募すると、推薦文はもちろん誰も書いてくれませんし、企業への手続きも全部自分でしなければならないため、それに比べると転職サイト経由は圧倒的に有利です。

Step 7. 面接対策を受ける

応募している企業の面接担当者がどのような質問をして、どのようなタイプの方を好むのか、今持っているスキルのなかで何をPRするべきなのかといったポイントのアドバイスを貰います。

あなたが希望すれば模擬面接を実施してもらえるケースも多いです。

Step 8. 企業との面接を行う

面接の日時設定は担当コンサルタントが全て行ってくれます。

対策してもらったことをフル活用して、力を出し切りましょう。

面接に落ちてしまった場合には、多くの場合、担当コンサルタントが人事担当者からフィードバックを受けているため、次の面接に生かすことができます。

Step 9. 内定と退職サポート

内定が出た後は、担当コンサルタントが給料交渉や入社日の調整を責任を持って行ってくれます。

また、退職手続きについて不安な場合も、上司にどのように報告するかなど転職サイトであればノウハウを必ず持っていますので、頼ってしまいましょう!

9. さいごに

病院薬剤師の転職について、コツやノウハウをご紹介してきましたが、いかがでしたか?

病院薬剤師は人気が高い職場ですが、人気であるからこそ転職が難しいと言えます。

ポイントは「求人数の多い転職サイトに登録する」「欠員補充情報などのサポートを転職コンサルタントから得る」の2点です。

これだけでも、病院薬剤師転職の可能性がぐっと高まるでしょう。

ぜひ、転職成功に向けて下記転職サイトの中から2~3社に登録してみてください。

病院薬剤師の求人数が多く、必ず登録しておくべき転職サイト5選

上位3サイト(『薬キャリ』、『マイナビ薬剤師』、『ファルマスタッフ』)は薬剤師向けのサポートが特に手厚いという評価を受けているため、すべて登録しておくと、転職成功に大きく近づくでしょう。

なお、それぞれのサイトの利用者からの評判を知りたい方は、以下を参考にしてください。

※薬剤師が転職するときの注意点

薬剤師は転職率が高く、「年収アップ」などの理由で転職する人が多い業界ですが、口コミの通り、職場雰囲気の悪さや長時間労働に後悔するケースが多いのも事実です。

『薬剤師の転職で失敗しない!体験談と転職ノウハウの全てを』見て、後悔しない転職を実現してください。

特に初めて転職する人は、職場雰囲気のヒアリングや面接対策などのため、転職エージェントを活用することをおすすめします。
『薬剤師のための転職エージェント全知識|1から理解し徹底活用!』を参考にすると良いでしょう。

転職活動は、将来のキャリアや待遇などに検討すべきことが多く、すぐに決められるものではないので、しっかり考えた上で、次の一歩を踏み出してくださいね。

あなたが最高の転職をできることを陰ながら祈っております。