大手調剤薬局ランキング完全版|企業規模と社員評価のすべて

大手調剤薬局ランキング完全版|企業規模と社員評価のすべて
  • 「調剤薬局の業界内ランキングってどうなの?」
  • 「会社ごとに特徴はあるの?」

と考えていませんか。

調剤薬局の特徴は、企業によって大きく異なります。

また、調剤薬局業界では、調剤報酬の改定や異業種からの参入、M&Aといった動きが続いており、業界を取り巻く環境は大きく変化し続けています。

このため、「景気アップの波に乗って成長している企業」が多い一方で、「業界内成長率に満たず苦戦している企業」もあります。

このページでは、薬剤師転職コンサルタントとして数多くの調剤薬局と接点を持ってきた知見と経験をもとに、調剤薬局のランキングと会社評価についてご紹介します。

  1. 大手調剤薬局の売上ランキング【2023年版】
  2. 大手調剤薬局の店舗数ランキング【2023年版】
  3. 調剤薬局業界の動向
  4. 売上トップ10社の働きやすさを徹底調査【社員の口コミをもとに分析】
  5. 大手調剤薬局に転職するなら押さえておきたいポイント3つ
  6. 調剤薬局に強い転職サイト5選

このページを読めば、調剤薬局について理解が進み、「自分に合う大手調剤薬局と働き方」がわかります。

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編集部が実施した薬剤師500名へのアンケート調査に基づくサポート力や求人の数・質への満足度が高い転職サイトベスト3は、下記の3つ。

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1. 大手調剤薬局の売上ランキング【2023年版】

はじめに、大手調剤薬局の売上ランキングをご紹介します。
2023年10月期の有価証券報告書などを参考にしたものですが、概ね2021年度の売上高と捉えてください。

順位 企業名 売上高(百万円)
1 株式会社アインホールディングス 283,111
2 日本調剤株式会社 265,624
3 クオールホールディングス株式会社 153,104
4 株式会社メディカルシステムネットワーク 101,457
5 東邦ホールディングス株式会社 91,801
6 株式会社スズケン 88,821
7 株式会社トーカイ 46,561
8 ファーマライズホールディングス株式会社 42,038
9 シップヘルスケアホールディングス株式会社 28,930
10 株式会社メディカル一光グループ 22,731

〔出典〕薬キャリエージェント 職場ナビ|【最新!2023年版】調剤薬局 売上高ランキングを基に編集部作成

ここからは、売上高ランキングトップ10社の会社詳細について、ご説明します。

1位 アインホールディングス

アインホールディングス

アインホールディングスの売上高は、前年度比7.6%増の2,831億1,100万円です。

調剤薬局・コスメ&ドラッグストア、ジェネリック医薬品の卸売販売などを展開し、22年連続増収を達成しています(2023年10月期)

近年のM&Aを経て、事業規模を拡大中で、2023年には660人の新卒薬剤師が入社、かかりつけ薬剤師への育成にも力を入れています。

出典:株式会社アインホールディング|2023年10月期 決算短信

2位 日本調剤

日本調剤

日本調剤の売上高は、前年度比108.8%の2,656億2,400万円です。

国内最大規模の調剤薬局チェーンで、後発医薬品調剤体制の整備に注力しています。
グループ会社に、ジェネリック医薬品に特化した製造を行う日本ジェネリック株式会社を持ち、2020年3月時点で後発医薬品の使用割合が88.8%と業界トップを実現しています。

全国の調剤専業企業として初めて「DX認定取得事業者」に認定された実績もあり、積極的に最先端のICTの活用に取り組んでいます。

出典:日本調剤|有価証券報告書,2022

3位 クオール

クオール

売上高3位のクオールは、JR西日本グループやローソン、ビックカメラなど異業種と提携し、多くの業態の調剤薬局を展開しています。

2018年度にローソンとの提携を強化し、首都圏や大阪、京都への出店を行い、売り上げを伸ばしてきました。

また、近年ではM&Aも積極的に行い、中部・近畿地方を中心に事業規模を拡大しています。

売上高は1,531億400万円、対前年度比102.9%となりました。

4位 メディカルシステムネットワーク

メディカルシステムネットワーク

株式会社メディカルシステムネットワークの売上高は、前年度比102.3%の1,014億5700万円です。

「なの花薬局」チェーンの運営、医薬品の調達から薬剤師研修に至るまでの保険薬局運営支援サービスを提供する企業です。
「なの花薬局」チェーンは病院に隣接する門前薬局のほかに、複数の病院が近接する地域に出店するモール・ビレッジ型が多いのが特徴です。

中核のサービスである、医薬品サプライチェーンマネジメントサービスに加盟件数は計7,401件(前年度末比1,285件増)と好調に推移しています。

出典:メディカルシステムネットワーク|有価証券報告書,2022

5位 東邦ホールディングス

東邦ホールディングス

東邦ホールディングスの売上高は、前年度比100.8%の918億100万円です。

全国の各調剤薬局で「健康サポート薬局」として地域医療に根ざした活動を行い、地域医療・地域社会に貢献するかかりつけ薬局・薬剤師を輩出を目指しています。

また、「薬局共創未来」と呼ばれる、独立性と自主性をもって薬局事業を展開する薬局経営者のグループを運営している点は特徴のひとつと言えるでしょう。

地域密着型の薬局として他社とは異なる観点から、社会への貢献を目指した分科会や研究会を通じて、「経営効率の改善」「薬局機能の向上」「経営基盤の強化」などの課題解決に共に取り組んでいます。

6位 スズケン

スズケン

スズケンの売上高は、前年度比98.6%の888億2100万円です。

薬局事業の展開を中心に、地域医療の充実に貢献するという理念のもと、訪問在宅医療にも力を入れています

在宅医療に必要な注射剤や輸液の調剤ができる無菌調剤室を備えた薬局を増やし、他の薬局からの利用を受け入れるなど、地域全体の保険薬局の業務改善や教育支援にも注力している点が特徴です。

医療機関・老人福祉施設などと連携強化を図り、質の高いサービスの提供を目指しています。

7位 トーカイ

トーカイ
岐阜県に本社を置くトーカイの売上高は、前年度比105.6%の465億6100万円です。

関西・東海・北陸・四国エリアでたんぽぽ薬局を運営している企業です。

かかりつけ薬局としての機能を目指すだけでなく、オンライン服薬指導や、電子お薬手帳など、昨今の情勢の変化にもいち早く対応している点が特徴であり、首都圏に店舗がなくとも売上高7位に食い込んでいる要因のひとつと言えるでしょう。

調剤薬局と病院薬剤部との連携を強化しており、患者さんのお薬に関する情報について連携することで、調剤薬局の枠組みにとらわれず、薬での治療が安全かつ有効に行なわれるようサポートすることに努めています。

8位 ファーマライズホールディングス

ファーマライズホールディングス

ファーマライズホールディングスの売上高は、前年度比98.8%の420億3800万円です。

国が提唱する「地域包括ケアシステム」の実現と、すべての人に〝パーフェクト〟な地域医療を提供することを目的とした企業活動を展開しています。

在宅医療に長年取り組んでおり、高齢の患者さんにただ薬を届けるのでなく、地域の医師、介護士等とチームを組み、薬の管理や指導に力を入れている点が特徴と言えるでしょう。

また、超高齢化社会におけるニーズに応えるため、医療スタッフ、ケアマネージャー等と連携し、介護・福祉施設へ赴いての調剤業務も行っています。

9位 シップヘルスケアホールディングス

シップヘルスケアホールディングス

シップヘルスケアホールディングスの売上高は、前年度比106.9%の289億3000万円です。

グループ会社に3社の調剤薬局会社を持ち、首都圏を含む病院の周辺や医療モールなどで調剤薬局を運営しています。

ひとりでも多くの方が健康で快適な生活を送り、地域から信頼される店舗運営を目指し、薬剤師・スタッフの採用、教育研修にも力を入れている点が特徴です。

また、ご自身で薬局に来られるのが困難な患者様に対し、在宅訪問による服用薬剤の管理・指導なども行っています。

10位 メディカル一光

メディカル一光

メディカル一光の売上高は、前年度比103.1%の227億3100万円です。

三重県をはじめとする中部地方、関西地方を中心に調剤薬局「フラワー薬局」を展開しています。

店舗数は93店舗(2023年10月期時点)と大規模ではありませんが、就業する社員からの口コミをもとにした働きやすさランキングでは上位にランクインしています4. 売上トップ10社の働きやすさを徹底調査【社員の口コミをもとに分析】

「良質の医療・介護サービスをより多くの人に提供する」という理念のもと、調剤薬局事業のほか、ヘルスケア(介護サービス)事業、医薬品卸事業、不動産事業も展開しています。

出典:株式会社メディカル一光グループ|第37回定時株主総会招集ご通知

2. 大手調剤薬局の店舗数ランキング【2023年版】

次に、大手調剤薬局の店舗数ランキングをご紹介します(2023年10月時点)
主なチェーン店名(屋号)も掲載しますので参考にしてください。

順位 企業名(店舗名) 店舗数
1 株式会社アインホールディングス
(アイン薬局)
1,099
2 クオールホールディングス株式会社
(クオール薬局)
837
3 総合メディカル株式会社
(そうごう薬局)
742
4 日本調剤株式会社
(日本調剤薬局)
697
5 株式会社スズケン
(ファーコス薬局、エスマイル薬局)
593
6 東邦ホールディングス株式会社
(くるみ薬局、きららみらい薬局)
540
7 I&H株式会社
(阪神調剤薬局、コトブキ薬局)
516
8 株式会社メディカルシステムネットワーク
(なの花薬局)
425
9 株式会社アイセイ薬局
(アイセイ薬局)
397
10 ファーマライズホールディングス株式会社
(ファーマライズ薬局)
301

〔出典〕ファルマラボ|大手調剤薬局の売上と店舗数ランキング!【2023年10月時点】を基に編集部作成

大手調剤薬局の売上・店舗数のランキングを紹介してきました。

2020年度は対前年度比で10社中7社が減収でしたが、今回の2021年度(2023年版)は10社中8社が増収となりました。

この背景には、新型コロナウイルス感染流行による対する行動緩和が挙げられます。
行動規制や外出自粛によって減少していた処方箋受付枚数の回復が、各社の増収を助けています。

とはいえ「オンライン服薬指導」の需要は根強く、また、「かかりつけ薬局」化を目指す体制整備が急務とされています。
企業においては、出店戦略とICT(情報通信技術)戦略の両方を推進していく必要があるでしょう。

また、求職者(転職希望者)においても、各企業の中長期的な展望や取り組みにも注目していかなければなりません。
たとえば店舗数の増減を見ても、1年で100店舗以上増えた企業もあれば、200店舗以上を閉店した企業もあります。

転職希望者が応募先を選ぶときには、これまで以上に経営状態の確認が重要になってくるため、判断が難しいと感じる人には転職サイトの活用がおすすめです。
調剤薬局業界に詳しいキャリアアドバイザーが各企業の経営戦略なども考慮したうえで転職先を紹介してくれます。

早速、転職サイトについて詳しく知りたいという方は、6. 調剤薬局に強い転職サイト5選も参考にしてください。

4. 売上トップ10社の働きやすさを徹底調査【社員の口コミをもとに分析】

調剤薬局を評価するランキングには、売上や店舗数以外の指標もあります。
ここでは、実際に就業する社員の口コミをもとに、働きやすさランキングをまとめました。

※表は横にスクロールできます

企業 経営指標
(ランキング)
転職口コミサイト
売上 店舗数 総合評価 待遇面の満足度 社員の士気 風通しの良さ 社員の相互尊重 20代成長環境 人材の長期育成 法令順守意識 人事評価の適正感 (参考)
回答人数
アインホールディングス 1 1 3.47 2.6 3.2 3.6 3.8 3.9 2.7 4.3 2.7 84
日本調剤 2 4 3.04 2.5 2.8 2.6 2.9 3.3 2.7 4.4 2.7 248
クオールホールディングス 3 2 2.92 2.8 2.9 2.9 3.0 3.0 2.7 3.3 2.7 4
メディカルシステムネットワーク 4 8 3.29 2.9 2.9 3.3 3.3 3.3 3.6 3.3 3.0 13
東邦ホールディングス 5 6 2.92 2.9 3.5 2.8 2.6 2.5 2.5 3.0 3.5 8
スズケン 6 5 2.86 2.8 2.5 2.9 3.1 2.3 2.4 3.9 2.6 216
トーカイ 7 2.86 2.5 2.6 3.2 2.9 2.4 2.9 3.6 2.5 81
ファーマライズホールディングス 8 10 2.58 2.3 2.6 2.5 2.7 2.7 2.4 3.1 2.3 21
シップヘルスケアホールディングス 9 2.78 2.7 2.8 2.8 2.7 3.0 2.7 2.7 2.8 6
メディカル一光グループ 10 3.02 2.9 3.0 2.9 3.2 3.0 3.0 3.2 3.0 1

※2023年10月8日閲読

※口コミ数が少ない場合は適正な評価とは言い切れないため、「クオールホールディングス」「東邦ホールディングス」「シップヘルスケアホールディングス」「メディカル一光グループ」は参考程度としてください。

それでは各項目ごとに1位~3位のランキングを見ていきましょう。

4-1. 総合評価

  • 1位 アインホールディングス
  • 2位 メディカルシステムネットワーク
  • 3位 日本調剤

総合」1位は、アインホールディングスです。

老舗であり、地域に根差しており、高評価を受けている調剤薬局ですが、働いている社員の口コミ評価も高いようです。

OpenWork口コミ評価の多くの項目でTop3にランクインしており、オールマイティな働きやすさが見て取れます。

4-2. 待遇面の満足度

  • 同点1位 メディカルシステムネットワーク
  • 同点1位 東邦ホールディング
  • 同点1位 メディカル一光グループ

「待遇面の満足度」1位は、メディカルシステムネットワークです。

メディカルシステムネットワークは、北海道に本社を置き、医薬品流通業から発展して成長した異色の中規模調剤薬局です。

OpenWork口コミでも「ワークライフバランスが充実している」「働き方が選べる」といった声が多く聞かれました。

4-3. 社員の士気

  • 1位 東邦ホールディングス
  • 2位 アインホールディングス
  • 3位 メディカル一光グループ

「社員の士気」1位は、東邦ホールディングスです。

「待遇面の満足度」「人事評価の適正感」でも1位を獲得していることから、その働きやすさがうかがえます。

「新しい企画の提案も可能」「自分のアイデアが形になる可能性がある」といった口コミも散見されました。

4-4. 風通しの良さ

  • 1位 アインホールディングス
  • 2位 メディカルシステムネットワーク
  • 3位 トーカイ

「風通しの良さ」1位は、アインホールディングスです。

アインホールディングスでは、「考える薬局プロジェクト」という社員一人一人が業務改善に取り組める仕組みがあるため、「モチベーションが高い人はやりがいを持って様々なことにチャレンジできる」という口コミもありました。

4-5. 社員の相互尊重

  • 1位 アインホールディングス
  • 2位 メディカルシステムネットワーク
  • 3位 メディカル一光グループ

「社員の相互尊重」1位は、アインホールディングスです。

相互評価も高く、業界トップの大規模調剤薬局で、創業は1969年と古くから業界を牽引してきた企業です。

4-6. 20代成長環境

  • 1位 アインホールディングス
  • 同点2位 日本調剤
  • 同点2位 メディカルシステムネットワーク

「20代成長環境」1位は、アインホールディングスです。

昨年度は30店舗ほどを新規出店し、調剤薬局の店舗数は業界最多クラスです。

また、「未経験だったが、明らかに自分から見て、この子は優秀だなと思った子が、入社3年目で管理薬剤師になっていたから、よく見ているなと評価体制には疑問はなかった」との口コミもあることから、20代でもキャリアアップのチャンスを得られる可能性が高いと言えます。

4-7. 人材の長期育成

  • 1位 メディカルシステムネットワーク
  • 2位 メディカル一光グループ
  • 3位 トーカイ

「人材の長期育成」の1位は、メディカルシステムネットワークです。

メディカルネットワークシステムは、北海道発の企業で、医薬品流通業から発展して成長した中規模調剤薬局です。

4-8. 法令遵守意識

  • 1位 日本調剤
  • 2位 アインホールディングス
  • 3位 トーカイ

「法令遵守意識」1位は、日本調剤です。

日本調剤株式会社は業界トップの大規模調剤薬局で、創業は1969年と古くから業界を牽引してきた企業です。

「組織内の統制が取れている」「福利厚生が充実している」といった、OpenWorkのコメントは高評価と言えます。

4-9. 人事評価の適正感

  • 1位 東邦ホールディングス
  • 同点2位 メディカルシステムネットワーク
  • 同点2位 メディカル一光グループ

「人事評価の適正感」1位は、東邦ホールディングスです。

東邦ホールディングス株式会社は「風通しの良さ」も高く、真っ当で正直な企業作りをされてます。

OpenWork口コミでも「研修がきっちりしている」「自分のペースで仕事ができる」と評価が高かったです。

5. 大手調剤薬局に転職するなら押さえておきたいポイント3つ

働きやすさや評判の良さから大手調剤薬局に転職したいと考えたとき、押さえるべきポイントは3つです。

  1. スキル・専門性を磨く
  2. 採用人数が多い求人を狙う
  3. 転職サイトを利用する

順番に見ていきましょう。

5-1. スキル・専門性を磨く

中小薬局から大手調剤薬局への転職をしたいと考えたとき、職務内容に生かせるスキルを磨いておくことは必要不可欠です。

大手調剤薬局の場合、通常の調剤業務に加えて、業務や役職に幅の広さがあるため、スキル・専門性を身に着けておくことで、採用される可能性が高まります。

キャリアアップや可能性を広げる観点からも、日頃からスキルと専門性を磨き続けておきましょう。

5-2. 採用人数が多い求人を狙う

採用人数が多い大手調剤薬局の求人を狙うことで、採用される確率が高くなります。

大手調剤薬局はM&Aによって事業規模を拡大することや、新規事業をスタートすることもあり、その際に大量採用が実施されるケースがあるでしょう。

そのようなタイミングを狙い、求人にエントリーをすることで、大手調剤薬局への転職成功の確率が向上すると考えられます。

5-3. 転職サイトを利用する

大手調剤薬局への転職を希望する場合は、転職サイトを利用しましょう。

これは、大手調剤薬局への転職には多くのケースや考慮すべき点があり、事前の調査が非常に重要となるからです。

そこで転職サイトのコンサルタントと二人三脚で転職活動を進めると、効果的な情報収集や、悩んだときの解決策が見つかりやすくなります。

また、大手調剤薬局の採用担当者からコンサルタント宛にダイレクトに情報が伝達されるため、求人を含む最新情報が手に入りやすくなるでしょう。

これから大手調剤薬局への転職活動を目指すのであれば、ぜひ転職サイトに登録をし、プロの力を借りながら転職活動を進めることをおすすめします。

6. 調剤薬局に強い転職サイト5選

本章では、ご自身に合い満足できる調剤薬局への転職を実現するためのおすすめ転職サイト5社をご紹介します。

調剤薬局は一年中募集があるからこそ、求人票では見えない職場の人間関係や面接対策など、キャリアアドバイザーによるサポートが重要です。

今回は、転職サイトを選ぶ際に大事な要素である「求人数の多さ」「キャリアアドバイザーによるサポート体制・価値提案」の2点に着目し、調剤薬局への転職に強いサイトを5社ピックアップしました。

  求人数・質 提案力 サポート力
薬キャリエージェント
4.1

4.3

4.1
マイナビ薬剤師
4.2

4.2

3.7
ファルマスタッフ
3.9

3.8

4.1
ファーマキャリア
4.2

3.4

4.1

リクナビ薬剤師


4.2

3.9

3.4

転職サイトは、担当するキャリアアドバイザーの相性や質が重要ですので、数社登録・面談をしてみて、一番良いと思ったところを活用しましょう

どこに登録すればいいかわからない方は 、まず総合評価が高い『薬キャリエージェント』と、求人数No.1の『ファルマスタッフ』に登録し、2社とも面談を受けてみるとスムーズに転職活動を進められます。

面談を受けて、最終的に転職をしないことに決めても全く問題ないので、まずは気軽な気持ちで一歩を踏み出してみて下さいね。

登録自体は3分程度で、費用等は一切かかりません。

各転職サイトの公式ページは下記の通りです。

6-1. 薬キャリエージェント|スピーディで丁寧な転職サポート

薬キャリ

『薬キャリエージェント』は、総合満足度No1の薬剤師転職サイトです。
(※薬剤師ポータルサイトにて19社中、年間登録者数No.1(2015年3月エムスリーキャリア調べ)

運営会社のエムスリーキャリアは、15年以上前から医療業界に特化したビジネスを行っていることもあり、サポート力や薬剤師転職ノウハウには信頼があります。

また、病院や医療施設などに強いコネクションを築いており、人気の高い転職先である調剤薬局や病院の求人数は業界1位、(※エムスリーキャリア調べ)調剤薬局では業界3位と、他サービスを圧倒する求人数・質を誇ります。

業種・年齢・地域問わず、転職を考えるすべての薬剤師におすすめです。

公式サイト:
https://agent.m3career.com/

6-2. マイナビ薬剤師|面談でのサポート力が高い

マイナビ薬剤師

※マイナビのプロモーションを含みます。

『マイナビ薬剤師』は、転職業界大手のマイナビグループが運営する薬剤師専門の転職サイトです。

マイナビグループの知名度と営業力を活かして全国の求人情報を網羅しており、54,673件の求人を掲載しています

また、転職サポート力に定評があり、応募者との「面談」に力を入れているという点も特徴的です。

親身にアドバイスをしてくれるため、はじめての方でも安心して転職活動を進められるでしょう。

全国の主要都市に支店を持っており、地方在住の薬剤師の方にもおすすめです。

公式サイト:
https://pharma.mynavi.jp/

※マイナビのプロモーションを含みます。

※マイナビのプロモーションを含みます。

6-3. ファルマスタッフ|総求人No.1 日本調剤グループ

ファルマスタッフ』は、大手調剤薬局チェーンの日本調剤グループが運営する薬剤師転職支援サービスです。

特に調剤薬局の求人は、数・量ともに業界トップクラスです。薬局への転職を検討している方は、登録必須の転職サイトと言えるでしょう。正社員求人だけでなく、派遣求人も多く扱っています。

20年以上にわたる転職支援実績があり、蓄積されたノウハウを得られる点も大きな魅力です。

薬剤師転職では、どういった点をアピールすればよいのか、調剤薬局への転職を成功させるにはどのように準備しておけば良いのか、など具体的な方法を知ることができるでしょう。

公式サイト:
https://www.38-8931.com/

6-4.ファーマキャリア|希望に沿った好条件求人を提案

『ファーマキャリア』は、オーダーメイド求人が魅力の転職サイトです。あなたの希望に合わせた好条件求人を、キャリアコンサルタントが厳選して提案してくれます。

求人の数よりも質を重視したい方におすすめです。

また、優秀なキャリアコンサルタントが担当してくれる点も特徴的です。

一人ひとりがより満足のいく転職を実現するために、非常に親身なサポートを実施しています。

公式サイト:
https://pharmacareer.jp

6-5. リクナビ薬剤師|安定した転職サポート

リクナビ薬剤師

『リクナビ薬剤師』は、人材紹介最大手のリクルートが運営する薬剤師を専門に扱ったサイトです。

サービスの規模も大きく、数多くの転職実績があります。

ドラッグストアの求人や、高収入の求人が多い点も特徴です。

また「日本一の人材紹介会社」としてのノウハウが豊富であり、特に優秀なコンサルタントがいるという点も大きな強みです。

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7. さいごに

調剤薬局のランキングについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

売上高については、株式会社アインホールディングスと日本調剤株式会社が圧倒的にトップです。

一方で、従業員の満足度といった社員評価だと、様々な企業がランクインし、企業特性がはっきり表れました。

転職の際に大事なポイントは、「自分に合った働き方」を見定めて「その働き方ができる調剤薬局を探すこと」の2点です。

もし行きたい調剤薬局が見つかれば、「本当に自分に合っているか?」「その企業に入社するための対策」を転職サイトのキャリアアドバイザーに相談することをおすすめします。

ぜひ、転職成功に向けてトライしてみてください。

以下が、満足できる調剤薬局への転職を実現するためにおすすめの転職サイト5選です。

上位3サイト(『薬キャリエージェント』、『マイナビ薬剤師』、『ファルマスタッフ』)は薬剤師向けのサポートが特に手厚いという評価を受けているため、すべて登録しておくと、転職成功に大きく近づくでしょう。

なお、それぞれのサイトの利用者からの評判を知りたい方は、以下を参考にしてください。

※薬剤師が転職するときの注意点

薬剤師は転職率が高く、「年収アップ」などの理由で転職する人が多い業界ですが、職場雰囲気の悪さや長時間労働に後悔するケースが多いのも事実です。

薬剤師の転職で失敗しない!体験談と転職ノウハウの全て』を見て、後悔しない転職を実現してください。

特に初めて転職する人は、職場雰囲気のヒアリングや面接対策などのため、転職サイトを活用することをおすすめします。

薬剤師のための転職エージェント全知識|1から理解し徹底活用!』を参考にすると良いでしょう。

転職活動は、将来のキャリアや待遇などに検討すべきことが多いため、しっかり考えるためにも、ぜひプロの力を借りて次の一歩を踏み出してみてくださいね。

あなたが最高の転職をできることを陰ながら祈っております。