薬剤師の年収は本当に低いのか?転職のプロが徹底検証し年収アップの方法まで解説!

薬剤師 年収 低い

「薬剤師の年収は低いって本当?」
「薬剤師の年収をアップさせる方法はないの?」

と考えていませんか。

結論として薬剤師の年収は一般の企業と比べると決して低くありませんが、働く場所や地域によって格差が大きく、勤務地によって年収が大きく変わります。

よって、確実に年収アップを狙いたいのであれば、給料の良い職場への転職を考えるのが最適です。

この記事では、これまで薬剤師の転職をサポートしてきた私が、 薬剤師の年収が低いと言われる理由や、年収をアップさせる方法、転職時にぜひ利用したい転職エージェントをご紹介します。

1.薬剤師の年収が低いと言われる3つの理由
2.【職場別・地域別・年齢別・男女別】薬剤師の平均年収比較
3.薬剤師が年収を上げる3つの方法
4. 薬剤師が年収アップするために利用したい転職エージェント5選
5. 転職エージェントをより効果的に利用する7ポイント
6. 【図解】転職エージェント利用の流れ

この記事を読むことで、薬剤師として年収をアップさせる方法がわかり、すぐに行動することができるでしょう。

薬剤師500名が選んだ人気の転職サイト

編集部が実施した薬剤師500名へのアンケート調査に基づくサポート力や求人の数・質への満足度が高い転職サイトベスト3は、下記の3つ。

キャリア・転職に悩んでいたり、今の仕事・職場から離れようかなと考えていたりするすべての薬剤師におすすめの相談先です。

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薬キャリエージェント
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ファルマスタッフ2位:ファルマスタッフ

4.1点

約4.5万件
  • 圧倒的公開求人数を誇る大手サイト
  • 20-30代薬剤師のキャリアアップ転職におすすめ
  • 正社員だけでなくパート・派遣求人も豊富
マイナビ薬剤師3位:マイナビ薬剤師

4.0点

約4.5万件
  • 全国に拠点があり地方にも強い
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1.薬剤師の年収が低いと言われる3つの理由

まず、薬剤師の年収が低いと言われる3つの理由について解説します。

  1. 同じ6年制大学を卒業した医師と比較して低いから
  2. 給料が頭打ちで上昇しにくいから
  3. 働く職場や地域によって差が大きく平均すると低めに見えるから

ひとつずつ見ていきましょう。

1-1.同じ6年制大学を卒業した医師と比較して低いから

薬剤師の年収が低いと言われる原因の一つ目は、同じ6年制の大学を卒業したにもかかわらず、薬剤師の年収を医師と比べると圧倒的に低いからです。

ここで、医師と薬剤師を比較してみましょう。

医師薬剤師
大学医学部:6年制薬学部:6年制
平均学費
国公立:約400万円
私立:約3,000万円
国公立:約350万円
私立:約1,200万円
資格国家資格国家資格
平均年収約1,200万~2,000万円約500万~600万円

医学部も薬学部も6年制ですし、医師の免許も薬剤師の免許も国家資格です。

それにもかかわらず、医師と薬剤師の平均年収は大きく差があり、薬剤師は医師の3分の1程度の年収です。

このことから、「薬剤師の年収は低い」と言われているのです。

1-2.給料が頭打ちで上昇しにくいから

薬剤師の給料は、新卒~20代は一般的な職種に比べて高いのですが、給与額が上昇しにくく、40代になると頭打ちになってしまう傾向があります。

このため、年収が低いと言われているのです。

薬剤師の年収が頭打ちになってしまう理由は以下の2つです。

  • 役職が少なく役職手当が付くようなポストが限られている
  • 年次昇給がほとんど行われない

薬剤師が主に働く「薬局」では、役職が少なくポスト自体が限られていて、年収差が出にくい構造です。

さらに、業界の体質として年次昇給がほとんど行われないため、年収はなだらかな上昇となります。

このため、ある程度の年齢になると年収が頭打ちになってしまうのです。

1-3.働く職場や地域によって差が大きく平均すると低めに見えるから

薬剤師の給与は、働く職場や地域によって大きく差があり、その数値を平均すると結果として低い年収となります。

関連記事:地方薬剤師は年収が高い?高給の理由や地方転職のメリット・デメリットを解説

次章で、職場別・地域別・年齢別・男女別に平均年収に大きな差があることを証明する具体的な数値等をご紹介しますので、確認してみましょう。

2.【職場別・地域別・年齢別・男女別】薬剤師の平均年収比較

薬剤師の平均年収を以下の4つの指標で比較しました。(参考:賃金構造基本統計調査(平成30年)

ひとつずつ確認してみましょう。

2-1.職場別|平均年収比較

薬剤師が活躍できる場は多岐にわたりますが、ここでは、おおまかに4つの職場で比較します。

職場初任給初年収平均年収
調剤薬局22〜30万円350〜400万円450〜700万円
ドラッグストア25〜35万円350〜450万円500〜800万円
病院20〜25万円300〜350万円400〜650万円
製薬企業22万円前後300万円前後600〜1,200万円

ご覧の表より、薬剤師の平均年収は400万円から1,200万円まで、最大で800万円もの開きがあることが分かります。

どこで薬剤師として働くか、職場の選択によって年収が大きく変わることは覚えておきましょう。

2-2.地域別|平均年収比較

薬剤師が働く地域も、年収に影響を与える要素です。

年収トップ5は緑、年収ワースト5は赤で表示しています。

このグラフからわかることは、「都市部より地方のほうが年収が高い」ということです。

薬剤師は一般的な職業と逆で、東京などの都市部よりも地方の年収が高い傾向にあります。

その理由として、都市部は薬剤師が過剰供給になっているのに対して、地方では薬剤師が不足しているからです。

地方ごとに傾向は変わります。

例えば、東海エリアや九州エリアでは比較的年収が高いですが、東北エリアや南関東エリアは低い傾向にあります。

関連記事:地方薬剤師は年収が高い?高給の理由や地方転職のメリット・デメリットを解説

2-3.年代別|平均年収比較

次に男性薬剤師と女性薬剤師の年代別の平均年収を見てみましょう。

薬剤師は、他の職種に比べて年収のピークを迎えるのが早いのが特徴です。

薬剤師以外の他の医療職は50代を過ぎても年収が増加していくケースが多いですが、薬剤師は40代〜50代で年収の上昇は頭打ちになってしまうケースが多くなっています。

なぜなら、1章で解説した通り、薬剤師は、役職が少なく役職手当が付くようなポストが限られており、年次昇給がほとんど行われないからです。

このため、より早く年収をアップさせたいのであれば、転職を考えたほうがいいでしょう。

2-4.男女別|平均年収比較

男性と女性では、年収に差があります。

平均年収月給ボーナス
男性約580万円約41万円約88万円
女性約519万円約36万円約87万円
男女平均約544万円約38万円約88万円

男性よりも女性は60万円ほど年収が低くなっています。

しかし、女性全体の平均年収は280万円程度ですので、薬剤師の平均年収は200万円以上も多く、決して低くありません。

関連記事:【2021最新版】薬剤師年収ランキング|職場・企業・都道府県別に徹底比較

それでも、年収を上げたいと感じる薬剤師の方は多いかと思います。

次章では、薬剤師が年収を上げる3つの方法を具体的に見ていきましょう。

3.薬剤師が年収を上げる3つの方法

薬剤師が年収を上げる方法は以下の3つです。

  1. 資格を取得しキャリアアップする
  2. 時給3,000円以上の高額派遣で働く
  3. 転職エージェントを活用し、給与が良い職場へ転職をする

ひとつずつ見ていきましょう。

3-1.資格を取得しキャリアアップする

ひとつ目の年収アップの方法は、資格を取得しキャリアアップすることです。

これは、資格を取得することで役職に就きやすくなり、年収もアップしやすくなるためです。

薬剤師のキャリアップに有利になる資格はさまざまありますが、おすすめは「認定薬剤師」「専門薬剤師」です。

認定薬剤師例/がん薬物療法認定薬剤師、プライマリ・ケア認定薬剤師、外来がん治療認定薬剤師、 研修認定薬剤師、救急認定薬剤師等

認定薬剤師制度による一定期間の研修と実技から必要な単位を取得することで最新の知識や技術があると評価され資格として認定されます

専門薬剤師例/がん専門薬剤師、がん指導薬剤師、感染制御専門薬剤師、HIV感染症専門薬剤師、 医薬品情報専門薬剤師、精神科専門薬剤師等

日本病院薬剤師会をはじめとする各団体から認定を受けた薬剤師であり、取得することで特定の専門分野において、薬物療法などに関する十分な知識と技術を有することが証明されます。

資格取得によって、患者を薬物療法の面からサポートできるようになり、医師や看護師を含む医療チームの一員として必要不可欠な薬剤師として認識されます。

これによりで、年収アップにつながりやすくなるでしょう。

ただし、資格取得のためには研修を受講するなど勉強する必要があり、取得までに一定の時間がかかるので、今すぐに年収アップしたい方には不向きです。

3-2.時給3,000円以上の高額派遣で働く

時給3,000円以上の高額派遣で働くことで、薬剤師の平均年収を超える年収を手にすることができます。

薬剤師の派遣時給の相場は2,500~2,800円程度と言われていて、職場や地域によっては、時給3,500円といった高額派遣もあります。

ここで簡単な年収の計算をしてみましょう。

派遣時給3,000円、フルタイム勤務(1日:8時間、1か月:週5日×4週)で年収を計算してみると

3,000(円)×8(時間)×20(日)×12(ヶ月)
576万円(年収)

となります。

薬剤師(正社員)の平均年収は、「平成30年賃金構造基本統計調査」によると543.5万円なので、正社員の平均年収を超えることになります。

パートや派遣なども含めた薬剤師全体の平均年収も約530万円程度ですから、時給3,000円以上の派遣で働けば年収アップできることは確実と言えるでしょう。

しかし、派遣で働く薬剤師にはデメリットもあるので注意が必要です。

  • キャリアアップが望めない
  • 派遣募集をしている職場は多忙な職場が多い
  • 契約期間が決まっている(長く働けない)
  • 派遣薬剤師に対して風当たりの強い職場もある
  • ボーナス・退職金が出ない

派遣薬剤師は残業もほとんどなく、正社員と比べて休暇も取得しやすいため、子育てと両立したい女性などにはメリットが多いです。

しかし、将来を見据えたキャリアップを目指す場合には避けたほうが良いでしょう。

実は、薬剤師が年収アップするために一番おすすめできる方法は、「転職エージェントを活用して給料の良い職場に転職をすること」です。

補足:転職エージェントとは

    一般的な求人サイトと異なり、求職者一人に対してキャリアコンサルタントが担当し、転職活動をサポートしてくれるサービスです。
    求人の紹介から、面接対策まで、転職活動を総合的に支援してくれます。

次章では、転職エージェントの活用についてくわしく解説します。

3-3.転職エージェントを活用し、給料が良い職場へ転職をする

年収アップのための転職を成功させる最大のポイントは転職エージェントを利用することです。

転職エージェントを利用すると、以下のようなメリットがあります。

  • 転職活動に必要なサポートを全て無料で受けられる
  • 自分のキャリアを客観的に見つめ直すことができる
  • 表には出ていない非公開求人を探してきてくれる
  • 面接では伝えきれないあなたの魅力を、人事に別途プッシュしてくれる
  • 面倒な手続きや調整を代理で行ってくれるので手間が減る

転職エージェントはあなたの悩みや希望をヒアリングして、適切な求人を紹介してくれます。

もちろん、転職そのものに悩んでいる段階でも利用が可能です。

また、

「残業の少ない職場がいい」
「激務の職場は避けたい」

といった悩みにも、丁寧に対応してくれるでしょう。

次の章では、数ある転職エージェントの中から、薬剤師の転職におすすめの会社を厳選して紹介します。

4. 薬剤師が年収アップするために利用したい転職エージェント5選

年収アップを目指す薬剤師の方におすすめの転職エージェントを5つ選びました。

下記は、200名の口コミの結果から採点した薬剤師転職エージェントの総合ランキングです。

 求人数・質提案力サポート力
薬キャリ
4.1

4.3

4.1
マイナビ薬剤師
4.2

4.2

3.7
ファルマスタッフ
3.9

3.8

4.1
ファーマキャリア
4.2

3.4

4.1

リクナビ薬剤師


4.2

3.9

3.4

転職エージェントは、担当するキャリアアドバイザーの相性や質が重要ですから、数社登録して面談をしてみて、一番良いと思ったところを活用することをおすすめします。

面談を受けて、最終的に転職をしないことに決めても全く問題ないので、まずは気軽な気持ちで一歩を踏み出してみましょう。

それでは、ひとつずつご紹介します。

4-1.薬キャリエージェント|求人数が多く、交渉力が強い転職エージェント

薬キャリ

『薬キャリ』は、総合満足度No1の薬剤師転職サイトです。
(※薬剤師ポータルサイトにて19社中、年間登録者数No.1(2015年3月エムスリーキャリア調べ)

運営会社のエムスリーキャリアは、15年以上前から医療業界に特化したビジネスを行っていることもあり、サポート力や薬剤師転職ノウハウには信頼があります。

また、病院や医療施設などに強いコネクションを築いており、人気の高い転職先である調剤薬局や病院の求人数は業界1位、調剤薬局では業界3位と、他サービスを圧倒する求人数・質を誇ります。

業種・年齢・地域問わず、転職を考えるすべての薬剤師におすすめです。

公式サイト:
https://agent.m3career.com/

当サイトでは薬キャリのコンサルタントにインタビューを行いました!

薬キャリの強みコロナ禍における薬剤師の転職事情をお話いただいたので、転職を検討している方はぜひご覧ください。

こちらをタップ ▼

薬剤師の人生を照らす転職を――薬剤師満足度No1『薬キャリ』のコンサルタントによる「求職者ファースト」の転職支援とは

4-2.マイナビ薬剤師|豊富な求人数と面談の安定感

マイナビ薬剤師

※マイナビのプロモーションを含みます。

『マイナビ薬剤師』は、転職業界大手のマイナビグループが運営する薬剤師専門の転職サイトです。

マイナビグループの知名度と営業力を活かして全国の求人情報を網羅しており、54,673件の求人を掲載しています

また、転職サポート力に定評があり、応募者との「面談」に力を入れているという点も特徴的です。

親身にアドバイスをしてくれるため、はじめての方でも安心して転職活動を進められるでしょう。

全国の主要都市に支店を持っており、地方在住の薬剤師の方にもおすすめです。

公式サイト:
https://pharma.mynavi.jp/

※マイナビのプロモーションを含みます。

4-3.ファルマスタッフ |20代正社員薬剤師から高評価&派遣も対応

ファルマスタッフ』は、大手調剤薬局チェーンの日本調剤グループが運営する薬剤師転職支援サービスです。

特に調剤薬局の求人は、数・量ともに業界トップクラスです。薬局への転職を検討している方は、登録必須の転職サイトと言えるでしょう。正社員求人だけでなく、派遣求人も多く扱っています。

20年以上にわたる転職支援実績があり、蓄積されたノウハウを得られる点も大きな魅力です。

薬剤師転職では、どういった点をアピールすればよいのか、調剤薬局への転職を成功させるにはどのように準備しておけば良いのか、など具体的な方法を知ることができるでしょう。

公式サイト:
https://www.38-8931.com/

4-4.ファーマキャリア |希望に沿った好条件求人を提案

『ファーマキャリア』は、オーダーメイド求人が魅力の転職サイトです。あなたの希望に合わせた好条件求人を、キャリアコンサルタントが厳選して提案してくれます。

求人の数よりも質を重視したい方におすすめです。

また、優秀なキャリアコンサルタントが担当してくれる点も特徴的です。

一人ひとりがより満足のいく転職を実現するために、非常に親身なサポートを実施しています。

公式サイト:
https://pharmacareer.jp

4-5.リクナビ薬剤師|優秀なコンサルタント・ドラッグストア求人1位

リクナビ薬剤師

『リクナビ薬剤師』は、人材紹介最大手のリクルートが運営する薬剤師を専門に扱ったサイトです。

サービスの規模も大きく、数多くの転職実績があります。

ドラッグストアの求人や、高収入の求人が多い点も特徴です。

また「日本一の人材紹介会社」としてのノウハウが豊富であり、特に優秀なコンサルタントがいるという点も大きな強みです。

関連記事:【2021最新版】薬剤師年収ランキング|職場・企業・都道府県別に徹底比較

5転職エージェントをより効果的に利用する7ポイント

35歳が転職エージェントをうまく使うポイント

この章では、転職エージェントをより効果的に利用するためのポイントを7つお伝えします。

  1. スカウトを利用した場合、2週間に1回くらい連絡を入れておく
  2. 転職時期は最短可能日程で答える
  3. 相性が合わなければ担当コンサルタントの変更を申し出る
  4. 経歴やスキルに嘘をつかない
  5. 推薦文は必ず確認する
  6. 同じ案件に複数の転職サービスから応募しない
  7. 紹介された会社の実態を口コミサイト『OpenWork』で調査

せっかく良い転職サービスを選んでも、上手に活用できなければもったいないので必ずチェックしましょう。

Point-1. スカウトを利用した場合、2週間に1回くらい連絡を入れておく

転職サイトは、企業から依頼を受けるとデータベースの中から条件を絞り応募者を探していくのですが、この時の表示順番が「更新日」(=最終接触日)なのです。

「更新日が古い=もうすでに転職を決めた可能性が高い」と判断されるので、連絡を怠っていると後回しにされ、いずれ案件紹介メールが届かなくなります。

更新日

例えば、上記は「年齢30歳以下、転職回数1回以下、勤続年数2年以上、TOEIC780以上」で検索した結果ですが、実務的な処理としては、更新日が新しい順番に20人ずつメールを送って反応をみて、応募者がいなければ次の20人へ、といったように送信していきます。

更新日が古いと、いくら条件が良くても機械的に後回しになってしまう場合があるのです。

Point-2. 転職時期は最短可能日程で答える

コンサルタントとのファーストコンタクトで必ず「転職時期はいつ頃をお考えですか?」と聞かれるので、この時には「いいところがあればすぐにでも」と答えるようにしましょう。

そうすればあなたはすぐに売上に繋がると考え、優先順位をあげて対応してくれることでしょう。

※もちろん現職での退職手続きや引継ぎがあるはずなので、その点は伝えておきましょう。

Point-3. 相性が合わなければ担当コンサルタントの変更を申し出る

担当コンサルタントに情をうつしてはいけません。

担当変更がどうしてもしづらい場合は他社を当たりましょう。

担当変更メール文面例

いつも大変お世話になっております。現在転職の支援をして頂いている○○と申します。現在、ご担当者の○○様には大変丁寧にご対応頂いており感謝をしておりますが、

転職活動が初めてで不安が大きく、他の方のご意見も是非お伺いしたいです。

もし可能であれば、他のコンサルタントの方と一度お話をしたく考えております。

大変お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

Point-4. 経歴やスキルに嘘をつかない

登録情報や一連のやりとりについては、申し出をしない限りは情報が残ります。

コンサルタントでよく話題にあがるのが、「去年の登録情報と今回とで登録情報が違うよ・・・」という話です。

この場合、虚偽報告を行うリスキーな人材として、紹介する案件を絞るなどの判断がくだされます。

Point-5. 推薦文は必ず確認する

ほとんどの場合、担当コンサルタントはあなたを200字〜1000字で紹介する推薦文を書きます。

そこで「面接時に相違があると困るのと、客観的に今一度自分を見直したいため、書いていただいた推薦文をお送りいただけませんか?」と一声かけましょう。

Point-6. 同じ案件に複数の転職サービスから応募しない

数社の転職サービスを使っている場合、同じ案件には複数の転職サービス経由で応募しないようにしましょう。

企業から「他の転職サイトからも応募があるんだけど」と担当に連絡がいってしまいます。

企業・担当コンサルタント両者に不信感を与え、場合によっては破談となるリスクさえあります。

Point-7. 紹介された会社の実態を口コミサイト『OpenWork』で調査

転職エージェントも売上がかかっていますから、なんとかしてあなたに転職を決めてもらいたいと考えています。

優良なコンサルタントであれば都合の悪いことを隠したりすることは少ないでしょうが、自衛のために口コミサイトの『OpenWorkを利用して裏をとるようにしましょう。

以下のような口コミが大量に集まっているので、その情報をもとに、社風や雰囲気をあらかじめ予想することができます。

openworkの口コミ

上場企業であればほぼ全ての企業についての口コミが集まっていますので、ぜひ利用してください。

6【図解】転職エージェント利用の流れ

ここまで、転職が有利に進む転職サービスと、その活用ポイントをお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

転職エージェントに登録したあとは、特に準備は必要とせず、気軽に身をゆだねれば良いのですが、初めて使う方は不安も多いかと思いますので、登録後何が起こるのかをざっくり把握しておきましょう

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Step 1. まずは公式ページから登録する

それぞれの公式ページから登録を行います。

登録する際は、『転職サービス』なのか『派遣サービス』なのかを確認するようにしてください

例えば、「パソナ」と検索するとパソナの派遣登録サイトが出てくるように、紛らわしいサービスが複数あるため、登録前にしっかりと確認しましょう。

正社員転職を目指していたのに、知らずのうちに派遣社員の面接を受けていた…ということがないように、十分に注意しましょう。

Step 2. 担当コンサルタントから連絡が来る

登録すると、担当から数日以内に電話かメールで連絡が入ります。

事前に準備などをする必要は全くありませんが、ざっくり下記のようなことを聞かれます。

  • 転職希望時期は?
  • 希望する職種や業界は?
  • 希望年収は?

10分ほどの最低限のヒアリングを受けた後、キャリアカウンセリングのアポイント調整を行います。

※最初からアポイント調整に入る場合もあります。

Step 3. キャリアカウンセリング

あなたが転職エージェントのオフィスに訪問することもあれば、担当コンサルタントが近くまで来てくれることもあります。(近年はコロナの影響により、オンライン面談も積極的に取り入れられています。)

初回面談での話題で多いのは下記のようなテーマです。

  • あなたのキャリアの棚卸
  • PRポイントの整理
  • 転職するべきかどうか
  • 転職するとしたらどのような企業に内定をもらえそうか
  • どのように職務経歴書を書いたら通過しやすくなるか
  • 転職についての要望の深堀

キャリアカウンセリングで気づくことも多く、なるべく多くのコンサルタントに意見をもらえば、考えがまとまっていき、後悔ない転職をすることができるでしょう。

担当コンサルタントとは長い付き合いとなるため、できれば拠点に足を運ぶようにしましょう。

Step 4. 求人紹介を受ける

あなたの希望に合いそうな求人を5件~20件ほど紹介してもらえます。

思ってもないような大手もあれば、今まで知ることのなかった魅力的な中小企業もあるでしょう。

それぞれのエージェントしか扱っていない独占求人もありますので、複数社のエージェントから求人紹介を受けることを推奨します

Step 5. 履歴書・職務経歴書の添削

応募する企業を決めたら、職務経歴書や履歴書といった選考書類を添削してもらいます。

場合によってはこのためだけに面談を設定してくれたり、何度も書き直しを行ったりしてくれます。

最高の職務経歴書をエージェントと一緒に作り上げていきましょう。

Step 6. 紹介された求人に応募する

選考書類が完成したら、担当コンサルタントが最後に推薦文を添えて企業に応募します。

自分ではなかなか伝えられないあなたの魅力を、担当コンサルタントが企業に伝えてくれます。

求人サイトを使って自力で応募すると、推薦文はもちろん誰も書いてくれませんし、企業への手続きも全部自分でしなければならないため、それに比べると転職エージェント経由は圧倒的に有利です。

Step 7. 面接対策を受ける

応募している企業の面接担当者がどのような質問をして、どのようなタイプの方を好むのか、今持っているスキルのなかで何をPRするべきなのかといったポイントのアドバイスを貰います。

あなたが希望すれば模擬面接を実施してもらえるケースも多いです。

Step 8. 企業との面接を行う

面接の日時設定は担当コンサルタントが全て行ってくれます。

対策してもらったことをフル活用して、力を出し切りましょう。

面接に落ちてしまった場合には、多くの場合、担当コンサルタントが人事担当者からフィードバックを受けているため、次の面接に生かすことができます。

Step 9. 内定と退職サポート

内定が出た後は、担当コンサルタントが給料交渉や入社日の調整を責任を持って行ってくれます。

また、退職手続きについて不安な場合も、上司にどのように報告するかなど転職エージェントであればノウハウを必ず持っていますので、頼ってしまいましょう!

Step 10.退会手続きをする

転職先の内定がもらえたら、転職サイトを退会するのが無難です。

万が一転職後も転職サイトに入会し続けていたら、転職先の人事担当者に見つかってしまうかもしれません。

転職サイトを利用している会社は、転職サイトに登録している人材を「スカウト」機能でチェックしています。

転職先の人事担当者が「スカウト」機能であなたの情報を見つけた場合、「入ったばかりなのに、もう転職しようとしている」と、無用な疑いをかけられるかもしれません。

7.まとめ

薬剤師の年収は一般の企業と比べると決して低くありませんが、働く場所や地域によって格差が大きく、どこに勤めるかで年収が大きく変わります。

資格を取得したり、高額派遣で働いたりすることで年収アップも狙えますが、将来を見据えて確実に年収アップしたいのであれば、転職エージェントの利用をおすすめします。

ぜひ下記の転職エージェントに登録し、相談してみてください。

上位3サイト(『薬キャリ』、『マイナビ薬剤師』、『ファルマスタッフ』)は薬剤師向けのサポートが特に手厚いという評価を受けているため、すべて登録しておくと、転職成功に大きく近づくでしょう。

なお、それぞれのサイトの利用者からの評判を知りたい方は、以下を参考にしてください。

あなたの転職活動がうまくいくよう、心から願っています。