調剤薬局の年収はいくら?大手薬局ランキングや年代別・男女別にプロが紹介

調剤薬局 年収

「調剤薬局の年収が知りたい」
「年収が高い調剤薬局はどこかな?」

とお考えですね。

調剤薬局で働く薬剤師の平均年収は474.2万円、管理薬剤師の平均年収は、754.4万円です。

ただ、調剤薬局で働く薬剤師の年収は、年代や勤務先によって大きく異なります。また、中には年収を上げたいという方もいらっしゃるでしょう。

そこでこの記事では、元薬剤師で転職コンサルタントの私が、調剤薬局の年収をさまざまな角度から解説し、年収アップの方法と合わせて紹介します。

  1. 調剤薬局で働く薬剤師の年収
  2. 大手調剤薬局年収ランキング
  3. 年収が高い調剤薬局薬剤師の特徴
  4. 【年収アップも】調剤薬局転職を成功させるための4ポイント

この記事を読めば、調剤薬局薬剤師の年収の全てが分かります。

1.調剤薬局で働く薬剤師の年収

はじめに、調剤薬局で働く薬剤師の年収について紹介します。調剤薬局で働く薬剤師の平均年収は474.2万円(平均給料年額416.8万円、賞与57.4万円)です。

調剤薬局薬剤師の平均年収

出典:厚生労働省

また、調剤薬局で働く管理薬剤師の平均年収は、754.4万円(平均給料年額678.4万円、賞与75.9万円)です。

ここからは、年代別、男女別など、さまざまな角度から解説しますので、興味がある項目をぜひチェックしてみてください。

早速見ていきましょう。

1-1.年代別|年齢とともに年収も上昇傾向

年代別の調剤薬局薬剤師の年収は、以下の通りです。年齢の上昇に比例して、年収も上がっていることが分かります。

調剤薬局全体の平均年収である474.2万円を得られるようになるのは、30歳前後であると考えられます。

また、調剤薬局の管理薬剤師の平均年収である754.4万円は、全年齢の平均を大きく上回っており、管理薬剤師を目指すことが年収アップの近道であると言えるでしょう。

25~29歳420~480万円
30~34歳460~520万円
35~39歳520~580万円
40~44歳480~600万円
45~49歳550~740万円
50歳以上570~750万円

※独自アンケートの回答とマイナビ薬剤師のデータをもとに算出

1-2.男女別|男性が約135万円上回る

男女別の調剤薬局薬剤師の年収は以下の通りです。男女別平均年収には、約135万円の差が見られました。

薬剤師以外の職種と同様に、男性は新卒から長期的に正社員で働く人の割合が高いために昇給がしやすいことや、女性はライフイベントにともなう離職や、非正規雇用での再就職によって年収ダウンする傾向があるため、このような差が生まれていると考えられます。

男性女性
583.6万円448.7万円

※独自アンケートの回答をもとに算出

1-3.店舗数別|管理薬剤師になると小規模薬局の方が年収が高い

店舗数別の調剤薬局薬剤師の年収は以下の通りです。役職の無い薬剤師の場合、店舗数によって年収に大きな差はありませんが、管理薬剤師になると、小規模薬局の方が収入が高いことが分かります。

これは、大規模薬局であるほど給与体系が定まっている一方、小規模薬局は、給与に関して個別に定めている場合が多いことが理由として挙げられるでしょう。

薬剤師管理薬剤師
1店舗390.9万円789.3万円
2~5店舗428.5万円753.3万円
6~19店舗393.0万円649.4万円
20店舗以上419.7万円565.6万円
全体415.8万円674.7万円

出典:厚生労働省

1-4.調剤薬局とその他薬剤師職場の年収比較

調剤薬局とその他の薬剤師職場の年収比較は、以下の通りです。一般薬剤師はその他の職場よりも平均年収が低く、管理薬剤師になると、もっとも平均年収が高くなることが分かります。

調剤薬局薬剤師474.2万円
管理薬剤師754.4万円
一般病院420~500万円
ドラッグストア450~530万円
製薬会社510~650万円

出典:厚生労働省・独自アンケートより算出

ドラッグストア薬剤師の年収は調剤薬剤師よりも高く、これは調剤室を併設しているドラッグストアの出店が増えていることから、薬剤師の給与を高くすることで各社が人材の確保に走っているためと言えます。

また製薬会社は、業界内では中堅でも、研究職などの薬剤師が携わる業務に高収入を提示している企業も多く、平均年収も高めとなっています。

一般病院は、年功序列のように長期的に勤務することで給与が上がる給与体系を取っている病院が多く、長く働くことで高い給料を得やすくなるでしょう。

2.大手調剤薬局年収ランキング

この章では、大手調剤薬局の年収のランキングを紹介します。

薬剤師転職業界大手のエムスリー社が運営する薬剤師転職サイト「薬キャリ」が公表している、調剤薬局売上ランキング掲載企業の平均年収を比較しました。

順位企業名平均年収
1位クオール株式会社718万円
2位株式会社アインホールディングス655万円
3位株式会社スズケン609万円
4位東邦ホールディングス株式会社588万円
5位株式会社メディカル一光556万円
6位日本調剤株式会社537万円
7位株式会社トーカイ531万円
8位株式会社メディカル一光556万円

データ参照元:会社四季報ONLINE

売上高ランキングで3位のクオール株式会社が、平均年収では1位となりました。また、売上高1位の株式会社アインホールディングスは、年収ランキングでは2位です。1位と8位では、年収差が150万円以上にもなることが分かります。

ただし、気を付けたいことは、このランキングは企業に勤める従業員全体の平均年収であるため、薬剤師のみの平均年収であると断定できない点です。

また、会社四季報に平均年収の掲載がない会社もあり、そのような場合は、後述する口コミサイトや転職サイトを活用することで、おおよその年収を確認することになるでしょう。

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3.年収が高い調剤薬局薬剤師の特徴

この章では、年収が高い調剤薬局薬剤師の特徴を紹介します。平均年収以上を得るには、経験値や保有資格などで他の薬剤師との差別化を図ることが重要です。

早速見ていきましょう。

3-1.管理薬剤師の経験がある

管理薬剤師の経験があることは、年収が高い薬剤師の一つの特徴です。

調剤薬局を開設・運営するためには管理薬剤師経験が不可欠であり、資格があることで年収をはじめ有利な条件で仕事ができる可能性が高まるからです。

薬剤師が調剤業務ができるのは当たり前と考えられており、年収で差別化するという観点においては、意欲や向上心を持ち合わせていることが、管理薬剤師経験や認定資格の有無に反映されると言えます。

3-2.認定薬剤師資格を保有している

認定薬剤師資格を保有していることも、年収が高い薬剤師の特徴です。

認定薬剤師とは

認定薬剤師とは、研修認定薬剤師制度のもと、倫理、基礎薬学、医療薬学、衛生薬学及び薬事関連法規・制度など、良質の薬剤師業務を遂行するために、自己研鑽した成果について、一定期間内(新規4年以内、更新3年毎)に所定の単位を取得したと申請した後、認定された薬剤師です。

出典:日本薬剤師研修センター

2016年度診療報酬改定で「かかりつけ薬剤師」が新設されており、認定薬剤師資格はその加算要件になっています。このため、資格を保有していることで高く評価されるのです。

しかし、今後資格取得者が増えていくことは必至であり、資格自体を強みと出来る状況が長く続くとは限らないため、これから取得しようと考えている方は特に早めに動かれると良いでしょう。

3-3.在宅薬剤師の経験がある

在宅薬剤師の経験がある薬剤師も、年収が高い傾向があります。実際に、第一薬科大学の研究によると、在宅訪問薬剤管理指導業務の経験がある薬剤師の年収は以下の通りでした。

薬剤師経験訪問指導従事年数年収
12年2年600万円
26年1年750万円
16年5年550万円

出典:第一薬科大学

上記の通り、在宅訪問薬剤管理指導業務の経験者の年収は550~750万円と、薬剤師の平均年収である474.2万円よりも高めであることが分かります。

昨今の高齢化の影響で在宅医療のニーズが強まっており、薬剤の管理や正しい服用方法の指導を担うべく薬剤師の在宅医療への参加が強く求められるようになりました。

在宅薬剤師として働くために特別な資格は不要ですが、小規模薬局における訪問薬剤管理指導の業務負荷は大きな負担であるという声もあり、在宅薬剤師の経験者は調剤薬局に求められる人材と言えるのです。

このように、地域住民の健康維持・管理の観点からも、在宅薬剤師経験のニーズは高く、同時に年収も上がりやすいと言えます。

3-4.コミュニケーション力が高い

コミュニケーション力が高いことも、薬剤師が高年収を得るために不可欠な力です。

調剤薬局での仕事だけでなく、前述したかかりつけ薬剤師や在宅薬剤師として仕事をするためには、より一層のコミュニケーション力が求められます。

在宅医療はチーム医療であり、医師や訪問看護師、歯科医師、ケアマネジャー、ホームヘルパーなどと連携して患者をサポートする必要があり、チームで意思疎通が取れるかどうかによって患者のサポート体制に大きく影響するからです。

また、患者や地域住民の健康相談を傾聴して、お薬に関して困っていることを聞き出し、どうすれば解決できるのかを考えるなど、健康チェックの観点からもコミュニケーション力は欠かせないものと言えます。

今すぐ年収を上げるなら転職がベスト

ここまでの内容を踏まえると、年収を上げるには以下の方法があります。

薬剤師が年収を上げる方法

  • 管理薬剤師になる
  • 認定薬剤師資格を取得する
  • 在宅薬剤師の経験をする
  • 高いコミュニケーション力をつける

ただ実際に、現在の職場で昇進・昇給、働きながら資格取得などをするためには、長期スパンで考える必要があるでしょう。このため、年収をアップさせたいなら転職することが一番早いです。

そこで次章では、転職によって年収アップをさせたい薬剤師さんに向けて、調剤薬局転職を成功させるための4ポイントを紹介します。

4.【年収アップも】調剤薬局転職を成功させるための4ポイント

この章では、調剤薬局転職を成功させるためのポイントを紹介します。転職によって年収アップをするためには、以下のポイントを押さえた転職活動をすることが重要です。

一つずつ見ていきましょう。

ポイント1.履歴書・職務経歴書をしっかりと準備する

履歴書・職務経歴書をしっかりと準備することは、調剤薬局転職を成功させるためにまず押さえるべきポイントです。

薬剤師は資格職であり、他の職種とくらべて転職がしやすいと言われていますが、だからこそ事前に準備された履歴書・職務経歴書を提出すると、他の候補者との差別化ができるのです。

また、履歴書と職務経歴書は転職先へのあいさつ状であり、相手に信頼され、魅力的な人材だと思ってもらえるような履歴書・職務経歴書の作成はとても重要と言えます。

一人で書類を作成することが難しいと感じる場合は、転職サイトのコンサルタントにチェックしてもらうことも一つの手段でしょう。

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ポイント2.調剤薬局ごとの違いや年収の詳細を把握する

調剤薬局ごとの違いを把握することも、調剤薬局転職を成功させるために重要です。

調剤薬局という勤務先の特性上、その業務内容は似ているのは事実ですが、調剤薬局も一企業であるため重視しているポイントは異なります

調剤薬局のここの違いをチェック!

  • 企業理念と経営方針
  • 昇給幅
  • 年齢別モデル年収
  • 賞与額
  • 各種手当額
  • 残業時間

特に、年収アップを目的に転職する薬剤師さんは、その詳細を事前にチェックしておくことは重要です。

求人票に年収が記載されていたとしても、年収390万円~580万円などと幅が広い場合が多く、どのように昇給していくのか、自分の年齢だとどのくらいの年収になるのか分かりにくいからです。

一企業に入社するという観点で、事前に転職希望先の薬局のホームページをチェックしたり、「薬コミ」などの口コミサイトを活用することで、入念に情報収集をするようにしましょう。

「裁量労働制」に要注意

「裁量労働制」を採用している薬局では、総じて労働時間の割に給与が低くなる傾向があります。役職などの一定の条件に対して給与が定められているため、労働時間の割に給与が低いという状態になってしまうことがあります。

ポイント3.面接準備を抜かりなくおこなう

面接準備を抜かりなく行うことも、調剤薬局への転職成功のために重要なポイントです。

前職の退職理由や、志望動機など、面接では多くのことを聞かれます。転職面接では頻出の質問などもあり、いかに事前準備を徹底するかで、面接の合否が変わると言っても過言ではありません。

また、さらに面接通過率を上げるためには、以下の3点がポイントとなります。

面接通過率アップの方法

  • 情報収集を徹底する
  • 時間をかけて自己分析を行う
  • 事前に面接練習を行う

特に「薬局の方針や理念に共感しているか」という質問を受けることもあるため、ホームページのチェックは必ずしておきましょう。

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薬剤師の転職面接でよく聞かれる質問・回答例10選 | 選考通過率を上げるコツも紹介

ポイント4.転職サイトを活用する

年収アップを目的として転職するのならば、薬剤師転職に特化した転職サイトを活用しましょう。薬剤師転職サイトを活用することで、書類作成や面接準備、希望する転職先の情報収集など、多くの面で活用することができます。

自身の希望に合わせた求人を紹介してもらえたり、薬剤師転職に特化したフォローを受けられたりと、転職活動成功に近づきやすくなるでしょう。

また、年収アップを目的とした転職の場合、転職サイトを活用することで、個人ではやりにくい年収交渉をしてもらえるなどのメリットもあります。

おすすめの薬剤師専用の転職サイト

「薬剤師転職サイトに登録はしたいけれど、どこに登録したらよいのか分からない…」という場合は『薬キャリ』や『ファルマスタッフ』などの転職サイトがおすすめです。

薬剤師500人が選ぶ転職サイトおすすめ比較!口コミ評判&求人数ランキング』では、当サイトが独自に取得したアンケートから、利用者満足度の高い転職サイトを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

さいごに

調剤薬局薬剤師の年収について全解説しました。

調剤薬局薬剤師の平均年収は474.2万円、管理薬剤師は754.4万円であり、詳細な年収は年代や勤務先によって大きく異なります。

このため、転職を通じて年収アップしたいと考えている方は、薬キャリ』『ファルマスタッフ』などの薬剤師専用の転職サイトにぜひ相談してみてください。

転職サイトを活用することで、希望に沿った求人を紹介してもらえることはもちろん、担当のコンサルタントに年収交渉をお願いすることもできます。

転職サイトへの登録・相談は無料です。自分に合う求人や担当者を見つけるためにも、2~3社を併用することと良いでしょう

あなたが理想のキャリアを実現されることを祈っています。