地方薬剤師は年収が高い?高給の理由や地方転職のメリット・デメリットを解説

  • 「地方薬剤師は稼げるって本当?」
  • 「地方でも生活していけるかな?」

などと考えていませんか?

結論から言いますと、都市部と比べて地方薬剤師は年収が高い傾向にあります。

ただし、地方で働くデメリットや注意点を理解せずに安易に転職することはリスクが大きすぎます

そこで、本記事では転職のプロとして薬剤師の転職サポートをしてきた私が、地方薬剤師が高給な理由や、地方で薬剤師として働くメリット・デメリットについて以下の流れで詳しく解説します。

  1. 【結論】地方の薬剤師の年収は都市部より高い傾向にある!
  2. 地方は薬剤師が不足しているため待遇が良い
  3. 地方で薬剤師として働くメリット
  4. 地方で薬剤師として働くデメリット
  5. 地方で薬剤師として働く適性がある人の特徴
  6. 地方で薬剤師として働く前に確認すべき注意点
  7. 地方薬剤師として働きたい方におすすめの転職サイト5選

全て読めば、地方で薬剤師として働くイメージが持てて、自分が地方薬剤師になってもうまくやっていけるかどうか、冷静な判断ができるようになるでしょう。

1.【結論】地方の薬剤師の年収は都市部より高い傾向にある!

地方の薬剤師は都市部より年収が高い傾向にあるため、それを理由に地方勤務を希望する方がいます。

実際に都道府県別の薬剤師の平均年収をランキング形式でまとめたので、ご確認ください。

なお、全国平均は561.6万円です。

順位都道府県平均年収
(単位:万円)
1静岡県698.7
2長野県689.5
3高知県642.7
4島根県625.8
5愛知県622.1
6青森県619.8
7秋田県618.8
8宮城県610.2
9三重県600.6
10山形県595.1
11神奈川県583.4
12茨城県580.8
13広島県571.4
14宮崎県569.7
15北海道566.3
16福井県565.7
17滋賀県563.9
18和歌山県562.9
全国平均561.6
19大阪府558.9
20東京都553.6
21香川県547.6
22山口県538.8
23大分県537.5
24千葉県537.5
25熊本県537.2
26鹿児島県536.8
27富山県536.2
28福岡県530.5
29沖縄県530.5
30岡山県528.6
31京都府527.3
32兵庫県527.0
33鳥取県525.0
34佐賀県522.6
35埼玉県521.2
36栃木県520.7
37山梨県511.5
38奈良県506.7
39岐阜県503.4
40石川県495.1
41岩手県494.1
42福島県489.2
43群馬県483.5
44愛媛県463.7
45新潟県447.2
46徳島県444.0
47長崎県428.2

出典:e-Stat

上記の表から、全ての地方部の平均年収が高いわけではないものの、上位の多くを地方が占めていることがわかります

一方、東京や大阪は全国平均である561.6万円を下回っています

次章では、地方の薬剤師ほど年収が高い理由について解説します。

2.地方は薬剤師が不足しているため待遇が良い

地方の薬剤師の年収が高い最大の理由は、薬剤師の人材不足です。

地方は交通の便が悪く、娯楽も少ないため、人材が都市部に流出する傾向にあります。

また、薬学部の大学がない都道府県だと、そもそも資格を保有している人が少ないといった背景から、薬剤師不足が起こっています。

以上のことから、人材を確保するために好待遇の求人を出さざるを得ない薬局が地方には多いのです

実際に以下のような求人があります。

最大13万円の地域手当

出典:ナカジマ薬局採用募集要項

年収600~750万円の求人

出典:ファルマスタッフ

【補足】地方でも人手が足りている地域は高給にならない

地方でも薬剤師が不足していない都道府県や、大手で採用力が高い薬局の場合、高給になりにくいです。

例えば、沖縄や福岡は地方に該当しますが、人気がある県のため都市部と大差ない給料になります

次章では、地方で薬剤師として働くメリットについて解説します。

3.地方で薬剤師として働くメリット

地方で薬剤師として働くメリットは待遇以外にも多くあります。

そこで、本章では以下の流れで地方で薬剤師として働くメリットについて解説します。

順に読み進めてみてください。

3-1.待遇がいい

薬剤師が地方で働く最大のメリットは待遇がいいことです。

全ての求人が高収入というわけではないため注意が必要ですが、条件の良い求人に出会うことができれば、都市部で働くより多くの収入を得ることができるでしょう。

働く場所はどこでもいいからできるだけ多くお金を稼ぎたいと考えている方は、地方で働くことを検討してみてください。

田舎の給料の方が断然いい

口コミ・評判

匿名
薬剤師の給料は田舎の方が断然いいし。ここに飽きたら田舎に住もうかな。

出典:Twitter

3-2.患者と深く関わることができる

地方の薬剤師は患者と深く関わることができます。

というのも、都市部と比べると時間と仕事に追われることが少なく、一人ひとりを丁寧に対応することができるからです。(施設ごとの差はあります)

また、地方では在宅医療や訪問医療を積極的に行っている地域も多く、患者との距離感を近く感じられることもあるでしょう。

患者から感謝されることに喜びを感じる方や密なコミュニケーションを取りたいという方には合っているといえます。

ただし、病院勤務の場合は患者の多さゆえに非常に忙しく、深く関わる余裕がないことがあるので注意が必要です。

田舎の薬剤師は患者との距離が近い

口コミ・評判

匿名

飲まないといけない薬を、どうやったらきちんと飲んでもらえる??

これは、田舎だったら鍛えれるかも。
患者さんとの距離が近いから

出典:Twitter

3-3.家賃が安い

地方で働くメリットの一つは家賃が都市部と比べて安いということです。

同じ間取りでも地方だと東京の半分以下ということが珍しくありません。

固定費の多くを占める家賃を抑えられるのは、かなり大きなメリットといえます。

地方は東京の半額で条件もいい

口コミ・評判

匿名

東京だと家賃20万は超えて70平米いかないけど地方だと半額で80平米超えて新築なんだよね…

出典:Twitter

3-4.地方ならではの趣味を楽しめる

地方で働くことで、ダイビングや釣り、スキーといった地方ならではの自然を活かした趣味を楽しむことができます。

また、レジャー施設でなくとも自然が豊かで空気が美味しいという点もメリットです。

そのため、自然を活かしたレジャーを楽しみたいという方や閑静な住宅地で穏やかに過ごしたいという方には合っているといえます。

次章では、地方で働くデメリットについて解説します。

4.地方で薬剤師として働くデメリット

地方で薬剤師として働くデメリットについて以下の3つを解説します。

順に解説します。

4-1.キャリアアップがしにくい

地方の薬剤師は都市部と比べるとキャリアアップがしにくいです。

というのも、地方で働いていると、薬剤師としてのキャリアを競い合える同期が少なかったり、勉強会などの新情報をキャッチアップする機会を手に入れにくかったりするからです。

また、新卒の薬剤師の場合、研修制度が整っていない地方の中小薬局だとスキルが身に付かず苦労する恐れがあります。

専門性を高めたいが地方だと厳しい

口コミ・評判

匿名

認定薬剤師の研修は、田舎ではなかなか厳しくて。私は、勉強し専門性を高めたいけれど、そのため地方では無理で都会に行かないと出来ません。

出典:Twitter

4-2.職場の社員や患者の多くが高齢者になる

地方の程度にもよりますが、職場の社員や患者の多くが高齢者になることがあります。

そのため、若い方だと「会話が合わない」「価値観がやや保守的でITツールの導入も遅れている」といった負担を感じるかもしれません。

そのため、同世代と接したいという若い方や、共通の話題で盛り上がれる同期が欲しいという方は、年配が大半を占める環境にうまく適応できない可能性があります。

4-3.都市部と比べると生活が不便

都市部と比べるとインフラが整っておらず、生活が不便な点は大きなデメリットといえます。

地方によっては、電車が1日に数本しか通っていないということや、最寄りのコンビニまで車で30分ということもあります。

地方出身者であれば比較的適応しやすいといえますが、都市部でしか生活したことがない方は、本当に地方の生活に耐えられるか慎重に考えるべきです。

また、娯楽施設が都市部と比べると非常に少ないのも特徴です。

次章では、ここまで解説してきたメリット・デメリットを踏まえて地方で薬剤師として働く適性がある人の特徴をまとめました。

5.地方で薬剤師として働く適性がある人の特徴

メリット・デメリットを踏まえた地方薬剤師の適性がある方の特徴は以下の通りです。

自分が地方で本当に働くことができるか判断する上での参考にしてみてください。

  • 患者と深く関わりたい
  • 働く場所にはこだわりがない
  • 娯楽施設がなくても生活に困らない
  • 地方出身で生活の不便さには耐性がある
  • 同期が少なく、年配が多い環境でも問題ない

上記に該当する方は、地方に転職することを視野に入れてもいいでしょう。

一方、上記の特徴に全く当てはまらない方は、地方に転職すると後悔する恐れがあります。

今一度、慎重に考えてみてください。

6.地方で薬剤師として働く前に確認すべき注意点

地方で働く適性がある方でも、事前に確認すべき点を理解せずに転職してしまうと、後悔する恐れがあります。

本章で紹介する注意点は事前に確認した上で、転職活動を考えてみてください。

順に解説します。

6-1.事前に職場・生活環境を下見する

必ず転職を決める前に職場や生活環境を下見しましょう。

というのも、実際に働き始めると思いもよらぬ環境に起因する不満が見つかる恐れがあるからです

例えば、以下のような不満が出てくるかもしれません。

  • 交通の便が悪く、かなり早起きしないと出勤時間に間に合わない
  • 職場の近くにコンビニがないため昼ごはんを買えない
  • 退勤する頃にはほとんどのお店が閉まっていて買い物ができない

転職してから気づいてもどうしようもないため、事前に確認しておきましょう。

6-2.給与や雇用形態などの条件を確認する

給与や雇用形態などの条件を確認しておきましょう。

というのも、「年収350万〜700万円」という表記でも、実際700万円もらえることはなく、低収入からスタートするケースや、高収入ではあるものの、労働時間が非常に長いケースなどがあるからです。

特に地方の薬局だと、独自の暗黙のルールがあり、労働基準法が守られていないといったことも起こりえます。

そのような事態を避けるためにも、雇用条件は徹底的に確認しておきましょう。

なお、転職サイトを使えば、担当者を通して雇用条件について確認したり、交渉してもらうことも可能です。

おすすめの転職サイトは次章でご紹介します。

7.地方薬剤師として働きたい方におすすめの転職サイト5選

数ある転職サイトから以下の3点を基準に、地方薬剤師として働きたい方におすすめの転職サイトを厳選しました。

3つの評価基準

  • 求人の質・量:地方の求人の量や質は十分かどうか
  • 提案力:年収を上げたいというニーズに適した提案をしてくれるかどうか
  • サポート力:コンサルタントからの手厚いサポートを受けられるかどうか

さらに、当サイトが薬剤師500人を対象に行った独自アンケートの調査結果に基づき、おすすめの転職サイトを、利用者の総合評価順にまとめました。

結果、おすすめの転職サイトランキングは以下の通りです。

転職サイト公開求人数 | 利用満足度
1位.
薬キャリ
1.0万件 | ★★★★★4.5
薬剤師の総合満足度No.1
2位.
ファルマスタッフ
6.2万件 | ★★★★☆3.9
調剤薬局の求人は業界No.1
3位.
マイナビ薬剤師
6.1万件 | ★★★★☆4.0
親身なサポート体制に高評価
4位.
ファーマキャリア
4.0万件 | ★★★★☆3.7
あなたにぴったりのオーダーメイド求人を提案
5位.
リクナビ薬剤師
5.1万件 | ★★★★☆3.6
転職業界No.1のリクルートのノウハウが豊富

※求人数:2021年3月現在

上位3エージェント(『薬キャリ』、『マイナビ薬剤師』、『ファルマスタッフ』)は薬剤師向けのサポートが特に手厚いという評価を受けているため、すべて登録しておくことを強く推奨します。

それでは、ここからはランキング上位のエージェントを1つずつ紹介していきます。

1位. 薬キャリ|実績豊富で満足度95%

『薬キャリ』は、総合満足度No1の薬剤師転職サイトです。

運営会社のエムスリーキャリアは、15年以上前から医療業界に特化したビジネスを行っていることもあり、サポート力や薬剤師転職ノウハウには信頼があります。

また、病院や医療施設などに強いコネクションを築いており、人気の高い転職先である調剤薬局や病院の求人数は業界1位、調剤薬局では業界3位と、他サービスを圧倒する求人数・質を誇ります。

業種・年齢・地域問わず、転職を考えるすべての薬剤師におすすめです。

公式サイト:
https://agent.m3career.com/

当サイトでは薬キャリのコンサルタントにインタビューを行いました!

薬キャリの強みコロナ禍における薬剤師の転職事情をお話いただいたので、転職を検討している方はぜひご覧ください。

こちらをタップ ▼
薬剤師の人生を照らす転職を――薬剤師満足度No1『薬キャリ』のコンサルタントによる「求職者ファースト」の転職支援とは

2位. ファルマスタッフ|調剤薬局と派遣の求人が豊富

ファルマスタッフ』は、大手調剤薬局チェーンの日本調剤グループが運営する薬剤師転職支援サービスです。

調剤薬局の求人は、数・量ともに業界トップクラスであるため、薬局への転職を検討している方は、登録必須の転職サイトと言えるでしょう。

また、派遣求人の数を業界で最も多く保有している点も特徴です。

さらに、20年以上にわたる転職支援実績があり、蓄積されたノウハウを得られる点も大きな魅力であると言えます。

薬剤師転職では、どういった点をアピールすればよいのか、調剤薬局への転職を成功させるにはどのように準備しておけば良いのか、など具体的な方法を知ることができるでしょう。

公式サイト:
https://www.38-8931.com/

3位. マイナビ薬剤師|親身なサポート体制に高評価

マイナビ薬剤師

『マイナビ薬剤師』は、転職業界大手のマイナビグループが運営する薬剤師専門の転職サイトです。

マイナビグループの知名度と営業力を活かして全国の求人情報を網羅しており、6万3,000件以上の求人を掲載しています。

また、転職サポート力に定評があり、応募者との「面談」に力を入れているという点も特徴的です。

親身にアドバイスをしてくれるため、はじめての方でも安心して転職活動を進められるでしょう。

全国の主要都市に支店を持っており、地方在住の薬剤師の方にもおすすめです。

公式サイト:
https://pharma.mynavi.jp/

4位. ファーマキャリア|好条件求人をオーダーメイドで提案

『ファーマキャリア』は、オーダーメイド求人が魅力の転職サイトです。あなたの希望に合わせた好条件求人を、キャリアコンサルタントが厳選して提案してくれます。

求人の数よりも質を重視したい方におすすめです。

また、優秀なキャリアコンサルタントが担当してくれる点も特徴的です。

一人ひとりがより満足のいく転職を実現するために、非常に親身なサポートを実施しています。

公式サイト:
https://pharmacareer.jp

5位. リクナビ薬剤師|優秀なアドバイザーが全面サポート

『リクナビ薬剤師』は、人材紹介最大手のリクルートが運営する薬剤師を専門に扱ったサイトです。

サービスの規模も大きく、数多くの転職実績があります。

ドラッグストアの求人や、高収入の求人が多い点も特徴です。

また「日本一の人材紹介会社」としてのノウハウが豊富であり、特に優秀なコンサルタントがいるという点も大きな強みです。

公式サイト:
https://rikunabi-yakuzaishi.jp/

まとめ

ここまで地方の薬剤師について詳しく解説してきましたが、いかがでしたか?

地方の薬剤師は年収が高い傾向にあるという点が最大のメリットです。

しかし、地方ならではの生活の不便さやキャリアップのしにくさといったデメリットもあります。

給料がいいからという理由で安易に転職せずに、慎重に考えてみてください。

また、地方への転職をすでに決めている方は転職サイトの活用を強くおすすめします。

本記事で紹介したおすすめの転職サイトを以下で再度ご紹介します。

転職サイト公開求人数 | 利用満足度
1位.
薬キャリ
1.0万件 | ★★★★★4.5
薬剤師の総合満足度No.1
2位.
ファルマスタッフ
6.2万件 | ★★★★☆3.9
調剤薬局の求人は業界No.1
3位.
マイナビ薬剤師
6.1万件 | ★★★★☆4.0
親身なサポート体制に高評価
4位.
ファーマキャリア
4.0万件 | ★★★★☆3.7
あなたにぴったりのオーダーメイド求人を提案
5位.
リクナビ薬剤師
5.1万件 | ★★★★☆3.6
転職業界No.1のリクルートのノウハウが豊富

※求人数:2021年3月現在

あなたの転職がうまくいくことを心から願っています。