
「看護師として企業に転職したい」
「看護師の企業転職って実際どうなんだろう」
と、気になる方も多いかと思います。
企業看護師の求人は少なく、また人気も高いため、企業への転職は狭き門です。
そのため、この高い倍率の中で内定を得るためには、転職サイトを利用し、効率よく転職活動を行う必要があります。
そこでこの記事では、看護師の転職をサポートしてきた私が、看護師の企業転職について以下の流れで解説していきます。
- 看護師の企業転職は難易度が高い
- 企業で看護師資格を活かせる働き方
- 企業で働くのに向いている人&向いていない人
- 企業の内定を勝ち取るために抑えるべき5つのポイント
- 企業の求人を探す看護師におすすめの転職サイト
- 【FAQ】企業へ転職したい看護師によくある質問
全て読めば、企業への転職成功のコツや実際に企業で働くイメージが掴め、転職の成功率が高まるでしょう。
1.看護師の企業転職は難易度が高い
看護師の企業転職は難易度が高いことをあらかじめ理解しておきましょう。
難易度が高い理由として、以下の2つがあげられます。
早速、見ていきましょう。
1-1.求人数がそもそも少なく、倍率が高い
企業の仕事は、そもそもの求人数が少ない上に働きやすく人気であるため、倍率が高いです。
実際に、マイナビ看護師に掲載された求人を集計すると、企業の求人数は約500件と少ないことが分かります。
出典:マイナビ看護師
また、企業で働く看護師は1~2名しかいないため「信頼できる人に…」と紹介だけで埋まってしまうケースが多くあり、人脈がないと企業で働くのは難しい場合があります。
転職活動の長期化が予想されるため、企業に転職したい看護師はなるべく多くの求人をチェックし、きちんと対策を立てる必要があるでしょう。
1-2.経験値の多さが採用に直結するため、キャリアが浅い人には厳しい
産業看護師や治験コーディネーターなど、企業で働く仕事は、経験値の多さが採用に直結しやすいです。
というのも、企業内の看護師は1~2名であるため、基本的に全ての業務に1人で対応しなければならないからです。
よって、キャリアが浅い人にとってはより厳しい戦いとなるため、まずは看護師としてのキャリアを積むことをおすすめします。
看護師の企業転職は難易度が高いため、転職サイトのサポートを受けて対策することが重要です。
先に「企業の求人を探す看護師におすすめの転職サイト」を知りたい方はこちら→5章へスキップ
2.企業で看護師資格を活かせる働き方
企業で働くと言っても、看護師資格を活かせる働き方はさまざまです。
転職する前にそれぞれの仕事内容を正確に理解し、自分がどの働き方をするのかをしっかり考えておきましょう。
- 2-1.従業員の健康管理を担う産業看護師
- 2-2.患者と関われる治験コーディネーター(CRC)
- 2-3.製薬会社で治験を管理する臨床開発モニター(CRA)
- 2-4.治験の品質向上を目指す品質管理者(QC)
- 2-5.医療機器メーカーのクリニカルコーディネーター
- 2-6コールセンターで医療相談に乗るオペレーター
- 2-7.企業・教育機関で活躍するヘルスカウンセラー
- 2-8.旅行やイベントで活躍するツアーナース・イベントナース
それぞれ詳しく紹介していきます。
2-1.従業員の健康管理を担う産業看護師
企業で働く看護師の仕事として、まず企業の医務室や健康管理室で働く「産業看護師」があげられます。
従業員の健康管理や健康診断、生活指導をしていくことを中心に、大手企業のオフィスや工場など、従業員が多いところに設置された医務室で働くことが多いです。
医務室や健康管理室で働く際は主に下記のような業務があります。
- 従業員のメンタルケア
- 保健指導の実施
- 健康教室の開催
- 緊急時の応急処置
- 健康診断の企画・準備・実施
上記の中で、特に重視されているのがメンタルケアです。
厚生労働省が、従業員が50名以上の会社を対象に従業員のストレスチェックを義務付けたため、メンタルヘルスの知識があると選考で有利となるでしょう。
産業保健師と産業看護師の違い
- 産業保健師:看護師資格+保健師資格
- 産業看護師:看護師資格
保有している資格によって呼び方が変わりますが、実際の現場では明確に業務が分けられていません。
保健師資格の取得に興味がある方は以下の記事を見てみましょう。
「保健師になるには?主婦・社会人が最短で保健師を目指す基礎知識」
2-2.患者と関われる治験コーディネーター(CRC)
治験コーディネーターは、治験に参加する患者の人権を守り、治験を円滑に進めるためのサポートをする人です。
薬の開発試験である治験がスムーズに進行するように、医療機関と製薬会社、患者との間に立ち、以下のようにさまざまな役割をこなします。
- 患者への説明・相談
- 患者・医師や院内スタッフ・製薬会社との連絡
- 治験のスケジュール調整
- 治験データの管理
治験コーディネーターに転職する場合は、治験を支援する民間企業である治験施設支援機関(SMO)に所属して医療機関へ派遣される形が一般的です。
患者と接する機会が多く、やりがいが大きいことから人気の職業となっています。
2-3.製薬会社で治験を管理する臨床開発モニター(CRA)
臨床開発モニターは、医療機関へ治験の実施を依頼し、治験全体の管理・評価を行う仕事です。
主な業務内容は以下の通りです。
- 治験の進行状況のモニタリング
- 症例報告書の回収・確認
- 治験の適切性の評価
実際の転職先は製薬会社となります。
治験に関して中立的に評価する立場であるため、治験コーディネーターと比べると患者と接する機会は少なくなるでしょう。
臨床開発モニター(CRA)と治験コーディネーター(CRC)の違い
臨床開発モニターと治験コーディネーターは、治験に関わる仕事として混同されやすいです。
以下の画像のように、治験コーディネーターが医療機関側の立場で患者(被験者)をサポートするのに対し、臨床開発モニターは製薬会社側の立場で治験全体の管理を行います。
出典:日本SMO協会
2-4.治験の品質向上を目指す品質管理者(QC)
治験に関わる仕事として、CRCとCRAの他に品質管理者(QC)があります。
品質管理者は治験の品質を維持・向上させる役割を担い、以下のような業務を行っています。
- 治験で必要なデータ・被験者の把握や計画書の作成
- 治験コーディネーター(CRC)と臨床開発モニター(CRA)の監督
品質管理者はCRCやCRAを経験してから品質管理者となるケースが多く、高いマネジメント能力が求められます。
2-5.医療機器メーカーのクリニカルコーディネーター
クリニカルコーディネーターは、医療機器メーカーに勤め医療機器の販売をサポートする職種です。
以下のように、医療の知識を活かして働くことができます。
- 営業担当者に専門的な情報を提供し販売戦略を立てる
- セミナーや学会で医療機器の説明をする
クリニカルスペシャリスト/フィールドナース
クリニカルコーディネーターは、クリニカルスペシャリストやフィールドナースと呼ばれることもありますが、呼び方に明確な定義はありません。医療の専門的な情報を提供するという仕事は変わりませんが、相手が企業の社員であったり患者であったりと、活躍する場はさまざまです。
2-6コールセンターで医療相談に乗るオペレーター
看護師としての能力を活かし、コールセンターのオペレーターとして働く方も多く、近年需要が高まっています。
オペレーターとして受ける相談内容は以下のように勤務先によって異なります。
- 医療コールセンター:急なけがや病気の対応に関する問い合わせ
- 医薬品メーカー:薬の飲み方や効能・副作用についての説明
- 保険会社:医療保険に関する健康相談窓口
この他にも医療機器メーカーや介護施設など、自分が興味のある分野で活躍することができます。
2-7.企業・教育機関で活躍するヘルスカウンセラー
ストレスにより心身の健康を崩してしまう人は多く、その予防とケアをするために看護師からヘルスカウンセラーへと転職する方もいます。
活躍の場は医療機関の他に企業や大学など選択肢が多く、患者の悩みに寄り添ったり、病気の予防や健康へのアドバイスをしたりします。
ヘルスカウンセラーは、臨床心理士や産業カウンセラーなどの民間資格を取得することでより有利に転職できるため、ぜひ挑戦してみましょう。
日本臨床心理士資格認定協会:http://fjcbcp.or.jp/
一般社団法人 日本産業カウンセラー協会:https://www.counselor.or.jp/
2-8.旅行やイベントで活躍するツアーナース・イベントナース
ツアーナースは団体旅行や宿泊研修などに同行し、参加者の健康管理を行う仕事です。
参加者の病歴や常備薬などを把握し、予防することで、ツアーが滞りなく進むように健康面からのサポートを行います。
また、イベントナースはスポーツの大会やライブなどのイベントに出向き、来場者のけがの処置をしたり、現在は新型コロナウイルス感染症の対策として検温や消毒などの対応もしています。
ツアーナースやイベントナースは正規雇用だけではなく派遣社員としても活発な採用があるため、気になる方は下のサイトをチェックしてみましょう。
日本イベントナースセンター:https://nurse-supporter.com/
3.企業で働くのに向いている人&向いていない人
企業は病院と働き方が異なり、以下の特徴に当てはまる方に向いている職場と言えるでしょう。
企業で働くのに向いている人
- ワークライフバランスを重視して働きたい
- 自己管理能力が高い
- 5年以上の臨床経験がある
- ビジネスマナーや一般教養が身に付いている
反対に、以下のような方は企業で働くのには向いていないと言えます。
- 最新の医療に関わりたい
- 臨床経験が5年以下
- 自己管理が苦手
というのも、企業で働くことには以下のようなメリット・デメリットがあるからです。
3-1.看護師が企業で働く4つのメリット
看護師が企業で働くメリットは主に以下の4つです。
実際に転職した看護師の口コミと合わせて、1つずつ紹介していきます。
(1)夜勤や残業がほぼなく、土日祝日にしっかり休める
企業の営業時間に合わせて働くことになるため、看護師の悩みの1つである夜勤が基本的にはありません。
多くの会社で9時前後に出社し、休憩を挟み18時頃に退勤する働き方となります。
また、病院のように人手不足による激務はあまりなく、残業も少ない企業が多いでしょう。
休みに関しては、多くの企業では土日祝日が休みであるため、多くの看護師の休日もカレンダー通りとなります。
仕事とプライベートのバランスを取りやすい
出典:アンケート
(2)医療ミスなどのプレッシャーが少ない
企業で働く看護師は医療処置をする頻度がそこまで多くないため、病院のように毎日医療ミスの心配をする必要はほとんどありません。
病院から企業に転職した方の多くが、気持ちが楽になったと回答しています。
プレッシャーを感じなくなった
何度も看護師をやめたい、自分には向かない、と考えながら仕事をしていました。そんな中で誘ってもらえた、今の仕事。
医療処置というよりは、健康管理の仕事が多く、前の職場で感じていた「間違ったらどうしよう」というプレッシャーを今はほとんど感じません。
出典:アンケート
(3)デスクワークが多く肉体的な負担が少ない
企業の看護師は病院よりもデスクワークが多いため、その分肉体的な負担が少なくなります。
病院で働く看護師の仕事は立ち仕事や力仕事が多く、肉体的にきついと感じる方も多いため、デスクワークが多いことが嬉しいと感じるのでしょう。
疲れが溜まりにくい
出典:アンケート
(4)給料や福利厚生が恵まれているケースが多い
社員の健康管理のために専門の看護師を採用するような企業は、ある程度の大企業であるため、転職を機に給料や福利厚生は良くなる可能性が高いです。
給料については、病院のように年功序列で上がっていくというよりは、看護師の経験によって決まる傾向にあります。
また福利厚生に関しても、大企業は家賃補助や財形貯蓄制度、レジャー補助などがきっちり完備されており、その面でも待遇は良くなる可能性が大きいでしょう。
詳細は企業ごとに異なるため、入社前にしっかりと確認する必要があります。
生活の質が向上した
大手企業で、そこの社員さんと同じ水準の福利厚生を受けられるのが嬉しい。
給料は若干上がり、それに加えて、家賃補助やレジャーなどの補助もある。生活の質は間違いなく上がりましたね。
出典:アンケート
3-2.看護師が企業で働く3つのデメリット
続いて、看護師が企業で働くデメリットを3つ紹介します。
順に見ていきましょう。
(1)現場感覚を忘れてしまうことがある
企業で働いていると医療処置をする機会があまりないため、将来病院に戻った時に勘を取り戻すのに苦労する可能性が高いです。
企業でずっと働いていくとは限らず、病院に戻ることになった場合は完全に復帰するまでに時間がかかるでしょう。
仕事を変えることによるブランクが発生するため、現場感覚を忘れてしまうリスクを理解して転職をしましょう。
(2)頼りになる同僚がほとんどいない
企業の医務室などの場合、1~2名体制のケースが多く、何かあった時に頼れる人がいない可能性が高いです。
全ての処置や判断を1人でする必要があるため、プレッシャーは大きいでしょう。
また、病院ではチームが変わったり、患者が次々に入れ替わったりすることから刺激の多い日々を過ごしますが、企業で働く場合はこうした刺激が少なくなります。
毎日ルーティンワークをこなすことになる可能性があるため、自分で課題を見つけて行動することや、部署を超えて相談できる相手を作ることが必要となるでしょう。
(3)新しく覚えることが多い
企業で働く場合、ビジネスマナーやパソコンスキルなど、病院ではそこまで重視されなかったことが求められるようになります。
特に健康診断の結果などをデータ管理することも多く、必然的にパソコンを使う機会が増えるため、エクセルなどのパソコンスキルを磨く必要があります。
このように転職することで仕事内容が大きく変わるため、必然的に新しく覚えることが多く出てくることを覚えておきましょう。
4.企業の内定を勝ち取るために抑えるべき5つのポイント
倍率の高い企業への転職を目指す道のりは決して簡単なものではありません。
求人を集めること以外に、下記に企業への転職を目指す際に大切なポイントをまとめました。
- 4-1.選考を受けるのは病院ではなく「企業」ということを忘れない
- 4-2.正規雇用にこだわりすぎない
- 4-3.即戦力であることをアピールする
- 4-4.ネットワークを駆使して求人を集める
- 4-5.転職サイトのサポートを活用する
それでは見ていきましょう。
4-1.選考を受けるのは病院ではなく「企業」ということを忘れない
病院と企業では求めている看護師像が異なるため、その違いを理解しておく必要があります。
病院ではなく企業に転職するため、なぜその会社に入りたいのか、なぜその業務をしたいのかなど、入社や業務への熱意を問う質問にきちんと答えられるようにしておきましょう。
事前に企業のホームページをチェックしたり、面接の練習をしたりするなど、入念な準備が必要です。
4-2.正規雇用にこだわりすぎない
どうしても企業に転職したいのであれば、正規雇用にこだわりすぎないことも一つのポイントです。
企業の看護師には期間限定の契約社員など、非正規での求人も少なからずあります。
非正規で採用された後に、業界内に接点ができたり真面目な勤務態度を評価されたりすることで、正規雇用の誘いが来るチャンスもあるでしょう。
実際に、下記のような方もいらっしゃいました。
企業で働く看護師と接点を持つことが大切
そこから、産業保健師との接点をいくつか作り、そのおかげで誘いを受け、正社員として働けています。
今もたまに看護師を紹介してほしいという話を受けることがあり、いかに企業で働く看護師と接点を持つかがすごく大切だなと感じています。
出典:アンケート
上記のようなケースもあるため、正規雇用にこだわりすぎない方が、企業で働くチャンスが増えるでしょう。
4-3.即戦力であることをアピールする
選考では、即戦力となる経験があることをしっかりとアピールしましょう。
というのも企業の看護師は1~2名しかいないため、1人で判断が必要なことも多く、また新しく雇った看護師を教育する制度は整っていないからです。
今までの経験を生かしてどのように企業に貢献できるのか、自分の言葉で言えるようにしておきましょう。
4-4.ネットワークを駆使して求人を集める
求人情報を得るために、常にアンテナをあらゆる方向に張りめぐらせておくことが大切です。
求人は、企業に勤めている看護師が退職する際に突発的に募集がかかり、次の人がすぐに決まるケースが多いため、チャンスを逃さないようにしましょう。
以下のように、求人情報を得るためにさまざまなネットワークを駆使することが必要です。
- 企業で働いている看護師とつながり、情報を得る
- 母校の教員に相談する(企業で働く看護師の知人・卒業生はいるか)
- ハローワークや複数の転職サイトに登録して情報を得る
転職が長期化する可能性があるため、次の転職先が決まるまでは絶対に今の職場を辞めないようにしましょう。
4-5.転職サイトのサポートを活用する
企業の求人情報を得るためにはさまざまなネットワークを使いますが、中でも転職サイトのサポートを活用することをおすすめします。
というのも、企業の求人は世の中に出回っていないケースが多く、転職サイトはその非公開求人を保有している可能性が高いからです。
また以下の表でも分かるように、転職サイトは選考の手続代行や面接対策などのサポート体制が充実しているため、転職に不安な方の心強い味方となってくれます。
探し方 | 求人数 | サポート体制 | 手続きの手間 | 紹介企業の傾向 |
転職サイト | ◯ | ◎ | ◎ | 全国の 大手企業・中小企業 |
ハローワーク | ◎ | ○ | △ | 地元の 中小企業・零細企業 |
知人・母校の紹介 | ○ | △ | △ | ‐ |
転職サイトでは求人が出るとすぐに教えてもらうことができるため、ハローワークや知人からの紹介を待ちつつ、転職サイトを複数活用することで、得られる情報が増えるでしょう。
5.企業の求人を探す看護師におすすめの転職サイト
数ある看護師向けの転職サイトの中から、以下の3点を基準に、「総合評価の高い転職サイト」をピックアップしました。
転職サイト比較基準
- 求人の数・質(重要!!)
…コロナの影響で求人が減っている今、十分な数・質の求人を保有しているか - 提案力
…キャリアプランに合った求人を提案してくれるか - サポート力
…徹底した選考対策やサポートをしてもらえるか
※「提案力」と「サポート力」をもとに利用者満足度を算出し、ランキング選定基準としています。
関連記事:看護師723人が選ぶ転職サイトおすすめランキング|口コミ評判&求人数を徹底比較
以下に、あなたが登録すべき転職サイトをランキング形式でまとめました。
転職サイト | 公開求人数 | 利用満足度 |
1位 マイナビ看護師 | 360件 | ★★★★☆4.2 看護師向けコンテンツが充実 |
2位 ナースではたらこ | ― | ★★★★☆4.2 業界では珍しい逆指名制度を導入 |
3位 医療ワーカー | 300件 | ★★★★☆4.0 地方在住者におすすめの丁寧なサービス |
4位 ナースAGENT | 370件 | ★★★★☆4.1 業界最大級!看護師のための転職サイト |
5位 看護師求人EX | 66件 | ★★★★☆3.8 看護師のための転職ノウハウが満載 |
※求人数:2021年4月時点
1位. マイナビ看護師
総合評価
看護師認知度4年連続No1、定番の転職サイト。
求人数・質
求人数は約5万件、大手マイナビならではの情報ネットワークも強み
サポート力
求職者のペースに合わせた転職支援が魅力
『マイナビ看護師』は、大手人材企業マイナビが運営する定番の転職サイトです。
数週間で内定を目指す「スピード転職」や、数ヶ月に渡ってゆっくりと職場を探す「じっくり転職」など、求職者の都合に合わせたスピード感でのサポートをしてくれます。
そのため、「ゆっくりと考えたいのに連絡が煩わしい」「早く転職したいのにサポートが遅い」といったミスマッチもなく、自分のペースで転職活動を進められるでしょう。(面接の日程調整なども、キャリアコンサルタントが代行してくれます)
全国21箇所に相談会場があり、地方在住の方でも来社相談がしやすいという点も、大手企業が運営するサービスならではの強みです。
2位. ナースではたらこ
総合評価
求人は多くないものの、行きたい病院を直接指名できると好評。
求人の量・質
求人数は1万2,000件と他のサイトよりは少ない
サポート力
問い合わせのフリーダイヤルは24時間受付しているなど、時間が不規則な方でも便利
『ナースではたらこ』は、医療機関への「逆指名求人」が特徴的な転職サイトです。
逆指名求人とは、求職者が気になる病院を指名すれば、求人募集が行われていない場合でも、その都度キャリアアドバイザーが求人の状況や条件を確認してくれるという仕組みです。
常時扱っている求人数は1万2,000件と、他のサイトよりは少ないですが、求職者側から病院を指名できるため「以前から気になっている病院で働きたい」という方にとっては、役に立つサイトと言えるでしょう。
また、問い合わせのフリーダイヤルは24時間受付をしているので、夜勤が多く・勤務シフトが不規則という方でも安心です。
3位. 医療ワーカー
総合評価
看護師支持率4年連続No1!。
求人の量・質
非公開求人含めると8万件以上!特に首都圏・東海・関西に強い
サポート力
実績のあるキャリアコンサルタントの手厚いサポートが魅力。
『医療ワーカー』は、レベルの高いサポートに定評がある転職サイトです。
3万件以上の転職支援実績があり、同社のキャリアコンサルタントは全員、紹介従事者講習(全国民営職業紹介事業協会によるキャリアコンサルタント向けの講習会)を受けているため、はじめての転職でも安心して任せることができます。
実際に、楽天リサーチの調査では、「4年連続支持率No1」「9割以上が理想の転職に成功」と、利用者から高い評価を受けていました。
2020年以降はWEBカウンセリングも積極的に実施しており、アプリ不要でスマホから簡単にキャリア相談や模擬面接ができるようになっています。
4位. ナースAGENT
『ナースAGENT』は全国に豊富な求人を持つ転職サイトです。
地方の求人を探したい方や、転職ノウハウを知りたい方など、情報収集に最適な転職サイトと言えるでしょう。
求人への満足度も非常に高い転職サイトであるため、選択肢を増やすという意味で他サイトと合わせて登録しておきたい一社です。
5位. 看護師求人EX
『看護師求人EX』は、日本全国9万7,000件以上の求人をまとめて掲載している求人サイトです。
サイトデザインもシンプルで、直感的に操作しやすい点が特徴的です。
担当者によるサポートはありませんが、サイト内には「はじめて転職をする方に向けた記事コンテンツ」が豊富に掲載されているので、参考にしてみるのも良いでしょう。
ここからは、職種別に特化した転職サイトを紹介していくので、上記の転職サイトに加えて利用してみましょう。
転職サイト | 公開求人数 | 利用満足度 |
CRC転職ナビ | 3,700件 | ★★★★☆4.1 治験コーディネーター専門のコンサルタントがサポート |
CRAばんく | 200件 | ★★★★☆4.0 臨床開発モニターの転職に特化! |
製薬オンライン | 1,600件 | ★★★★☆4.2 製薬・医療業界に特化した転職サイト |
※求人数:2021年4月時点
CRC転職ナビ
『CRC転職ナビ』は、株式会社アスタミューゼとJAC Recruitmentの協力のもと運営されている転職サイトです。
求人の紹介だけでなく、書類作成、面接対策などのアドバイスから、企業との条件交渉まで、専門のキャリアコンサルタントがすべて無料でサポートをしてくれます。
また、CRC転職ナビは非公開求人が多く、治験コーディネーターの求人約3,700件のうち、約3,200件が非公開求人です。
そのため普通では知ることができない、CRC転職ナビが独自に交渉して創出した求人案件を、CRC転職ナビに登録することで見ることができます。
CRAばんく
『CRAばんく』は臨床開発モニターの転職に特化した転職サイトです。
臨床開発業界の転職に特化した「専任のコンサルタント」のサポートで、「より確実」に転職成功に近づくことができるでしょう。
また、土日祝日、夜間(~22:00)も利用できるため、日中や平日に仕事で忙しい方でも利用しやすいためおすすめです。
CRAばんくは、姉妹コンテンツとしてCRCへの転職にも対応しているため、CRAとCRCのどちらに転職するか迷っている方はぜひ相談してみてください。
製薬オンライン
『製薬オンライン』は、製薬メーカー、医療機器メーカー、診断薬メーカーなどの求人を多く扱っていることが特徴です。
製薬・医療業界に特化して、転職支援や採用管理システムを提供しているオンウェーブが運営している転職エージェントです。
創薬研究、臨床開発関連職種の転職に強く、地方に住んでいる場合は電話もしくはメールで転職支援を受けることができます。
6.【FAQ】企業へ転職したい看護師によくある質問
ここで、企業への転職を目指す方からよく受ける転職に関する質問に回答していきます。
順に解決していきましょう。
Q1.企業に転職すると年収は上がる?
経験値や勤続年数が給与に反映されやすいため、企業に転職することで年収が上がる可能性は高いです。
実際、看護師の平均年収は483万円ですが、企業に転職することで500万円以上になる方もいます。
しかし、転職先の企業によって給与は異なるため、一概に上がるとは言えません。
以下のように、自分のスキルと合わせて求人情報で確認してみましょう。
出典:CRAばんく
Q2.転職に踏み切るベストなタイミングはいつ?
看護師が転職するおすすめのタイミングは、一般的に5~10年目と言われています。
その理由として、一定の経験と知見が備わっている即戦力として活躍でき、若手ならではの吸収力と謙虚さがあると考えられるからです。
また、1年のなかで転職活動を開始するのにおすすめの時期は1月・6月・11月であり、反対に3月・4月・8月は採用活動に消極的な企業が多いです。
例えば1月は、12月にボーナスをもらった後に退職し、年明けから転職活動を開始、2~3月に勤務先を決定し4月から新しい勤務先に入職するという流れが見込めます。
詳しくは以下の記事を読んでみてください。
Q3.企業の求人はどんなところをチェックすれば良い?
業務内容や給与、福利厚生について詳しく調べておくと良いでしょう。
業務内容を調べることで、どのようなスキルが必要とされているかが分かり、選考の対策を立てやすくなります。
また、「給与」と「福利厚生」は企業間によって差があり、福利厚生はその企業の社員とも差が出るケースがあるため、事前にチェックしておくことをおすすめします。
Q4.面接では何を聞かれる?
面接で聞かれる質問は、基本的に病院へ就職する時と変わりません。
ただ、求められる人物像は企業により異なるため、企業のニーズを理解し自己PRをすることが大切です。
その企業に行きたい理由をよく考え、以下のようなよくある質問に対する答えを用意しておくと安心でしょう。
- 転職理由を教えてください
- 志望動機を教えてください
- 前の病院ではどんな経験をしましたか?
- あなたの看護観を教えてください
- 当社では何がしたいですか?
面接当日はスーツや清潔感のある服装で行き、リラックスして話しましょう。
さいごに
看護師の企業転職についてお話してきましたが、いかがでしたか?
企業への転職は人気が高いですが、その一方で求人数は少ないため、ネットワークを駆使して求人情報を集める必要があります。
そのため、内定に向けた手厚いサポートを受けられる「転職サイト」を活用することがおすすめです。
あなたの転職が良いものになることを心から祈っています。
予定も立てやすく、周りがお休みなのに働く..ということがほとんどなくなりました。
あとは残業もなく、だいたい決まった時間に帰れるので、仕事後の時間も飲み会や習い事に使えるようになって、仕事とプライベートのバランスがすごく取れています。