看護師が企業に転職するには?実際の仕事内容や求人サイト、人気の理由などを全解説

「どうやって企業に転職をすればいいんだろう?」「看護師で企業に転職するのって実際どうなんだろう」と、企業への転職が気になっている看護師さんも多いかと思います。

実際に、企業看護師の求人は大変希少で、実際に企業で働ける看護師は0.7%というデータもあることを考えると、狭き門であることがお分りいただけるかと思います。(※日本看護協会資料より)

この高い倍率を戦い抜いて内定を得るためには、転職サイトを利用し、効率よく転職活動を行う必要があるでしょう。

そこでこの記事では、元看護師で、今は人材会社で働く私が看護師さんの企業への転職について以下の流れで解説していきます。

  1. 企業の求人を探す看護師さんにおすすめの転職サイト5選
  2. 実際に企業で働く看護師の仕事内容
  3. 企業で働く看護師が人気の理由4選
  4. 看護師が企業で働く際に知っておくべきこと
  5. 企業に転職したい看護師が注意すべきポイント
  6. 企業の内定を勝ち取るために抑えるべきポイント5選
  7. 企業へ転職したい看護師さんからよくあるQ&A5選

全て読めば、そもそも企業に転職すべきかから、転職成功のコツまでがわかり、転職の成功率をグッと高められます。

<2020年9月:看護師転職の最新情報>

コロナ禍による不況で、総求人数は減り、転職の難易度は日を追うごとに高まっています。転職を考えているならば、早めに行動に移すべきです。

特に好条件の求人であるほど、競争が激しくなります。ライバルに差をつけるためにも、転職のプロの力を借りて、しっかりと対策を行いましょう。

  1. このページを見ながら、複数の転職サイト(『看護roo!』『看護のお仕事』など)に登録する
  2. それぞれの担当者から連絡が来たら、面談または電話で簡単に状況を伝えアドバイスをもらう
  3. 一番相性の良さそうな担当者だったところで、本格的にサポートを受ける

未だかつて誰も経験したことのない事態だからこそ、周囲よりもいち早く行動を開始し、戦略的に転職活動を行っていくことが重要です。

1. 企業の求人を探す看護師さんにおすすめの転職サイト5選

先にお伝えしたように看護師として企業に勤めることは、狭き門であることがお分りいただけるかと思います。

だからこそ、事前に徹底した対策が欠かせず、一人でこの難関を突破するのは大変であるため、転職サイトをぜひ活用しましょう。

なおかつ転職サイトを使うことで、担当のコンサルタントに相談をしながら履歴書の作成や選考対策など、戦略的に転職活動を進めることができます。

そこで今回は、実際に転職サイト経由でキャリアチェンジを経験した方200人にアンケートを取得し、数ある看護師転職サイトの中から、以下の3点を基準に本当に満足度の高い転職サイトをピックアップしました。

転職サイトを評価する3つの基準

  1. 求人:保有している求人の量や質は十分か
  2. 提案力:求職者に合った提案をできるか
  3. サポート力:コンサルタントからの手厚いサポートを受けられるかどうか

その結果、特に利用者満足度が高く、おすすめできる転職サイト5社をピックアップしていますので、2~3つ登録をして使ってみましょう。

 Ranking総合評価求人の質・量サポート力
  1位:看護roo!
4.1

4.1

4.1


2位:看護のお仕事


4.0

4.2

3.8

3位:ナースではたらこ

3.95

3.95

4.2

4位:ナース人材バンク

3.9

3.8

4.0

5位:医療WORKER

3.85

3.7

4.0

上記の中でも、特に1位2位の『看護roo!』『看護のお仕事』は評判が高かったので、どれを利用しようか悩んでいる方であれば、とりあえず両方登録する、としても問題はありません。

では、それぞれの特徴について個別に紹介していきます。

看護roo!|看護師さん利用満足度No.1

看護roo!

看護roo!』は東証一部上場企業の株式会社クイックによって運営される看護師向けの転職サイトで、特に求人の質への評価が高いです。

特にホームページには出ていない、5万件を超える優良求人を紹介してくれる点が好評です。

また、面接に同席までしてくれるサポートの手厚さも特徴で、面接が不安な方にもおすすめです。

運営会社株式会社クイック
対象地域主要都市圏
オフィス全国4箇所(東京・大阪・名古屋・横浜)
公開求人数約3.7万
公式ページhttps://kango-roo.com/

看護のお仕事|求人多数で選択肢の幅が広い!

看護のお仕事』は日本最大級の看護師向け転職サービスです。

医療業界に詳しい担当者が今の職場の悩みや、「辞めていいのか」ということについても親身に相談に乗ってくれるとのことで、求人・サポート共に看護師さんからの評価が非常に高くなっていました。

また、求人票に書いてない内部情報を教えてくれたり、入職まで手厚くサポートしてくれるなど非常に心強い存在です。

ちなみに、派遣の求人に関しても『看護のお仕事(派遣版)』という特設ページがあるくらい力を入れていて、派遣の求人を探す方にもおすすめです。

運営会社レバレジーズ株式会社
対象地域全国
公開求人数約5.3万
公式ページhttps://kango-oshigoto.jp

ナースではたらこ|サポートは抜群、行きたい病院を指名できる!

ナースではたらこ』はアルバイトの求人媒体「バイトル」なども手掛ける、大手人材会社のディップ株式会社が運営する看護師向け転職サイトです。

24時間の電話対応、ナース・キャリア・ステーションでの対面支援など、サポートが手厚く、サポートへの満足度はNo.1でした。楽天リサーチの調査でも看護師さんの満足度1位を獲得しています。

求人に関しても行きたい病院を指名できる、「逆指名」を行なっていますので、下記のように気になる病院があれば求人を探してくれます。

そのため、行きたい病院がなんとなくでもある方は登録しておくべき1社です。

運営会社ディップ株式会社
対象地域全国
オフィス全国19箇所
公開求人数約9.1万件
公式ページhttps://iryo-de-hatarako.net/

ナース人材バンク|満足度98.8%で求人豊富!

ナース人材バンク』は年間10万人以上の看護師が利用する転職サイトで、98.8%の非常に高い転職者満足度のサポートで他社を圧倒しています。

登録手続きも所要時間が1分と簡単で、電話でのやり取りだけでも全国の求人情報を紹介してくれるため、どんな求人があるのかを知りたい場合にも使いやすいサービスです。

また、他サービスと異なり、地域ごとに専門のキャリアパートナーが対応してくれるため、特に地方在住の方におすすめです。

以上で紹介してきた他のエージェントと併用すると、より希望の条件での転職に近づきます。

運営会社株式会社エス・エム・エスキャリア
対象地域全国
公式ページhttps://www.nursejinzaibank.com/

医療ワーカー|求人数が豊富で全国でおすすめ!

医療ワーカー』は合計8.8万件の求人数を保有する国内最大級の看護師専門転職サイトです。

転職実績も3万件以上で、かつ利用満足度も97%と他を圧倒しています。

また、他サービスと異なり、地域ごとに専門のキャリアパートナーが対応してくれるため、特に地方在住の方におすすめです。

他のエージェントと合わせて登録すれば、希望の条件での転職に近づきます。

運営会社株式会社TS工建
対象地域全国
公開求人数約万
公式ページhttps://iryouworker.com/

2. 実際に企業で働く看護師の仕事内容

実際に看護師さんが企業で働くうえでどのような仕事があるか、見ていきましょう。

  1. 産業看護師または保健師として、従業員の健康管理をする
  2. 医療メーカーなど就業先は多岐にわたる

早速、ご紹介します。

2-1. 産業看護師または保健師として、従業員の健康管理をする

企業で働く看護師の仕事は、主に企業の医務室や健康管理室で「産業看護師」や「保健師」の仕事をおこないます。

従業員の健康管理や健康診断、生活指導をしていくことを中心に、大手企業のオフィスや工場など、従業員が多いところに設置された医務室で働くことが大半でしょう。

医務室や健康管理室で働く際は主に下記のような仕事があります。

  • 健康診断の企画・準備・実施
  • 従業員のメンタルチェックやメンタルのケア
  • 保健指導の実施
  • 健康教室の開催
  • 緊急時の応急処置

上記の中で、特に重視されているのがメンタルのケアです。

2015年以降、厚生労働省が従業員が50名以上の会社を対象に、従業員のストレスチェックを義務付けました。

これにより、近年では大企業ほどメンタルのケアが非常に重要視されており、看護師さんにもそれが求められていると言えます。

また、産業看護師の他にも次に紹介する治験関連企業など、看護師さんが企業の一員として働くチャンスはたくさんあるでしょう。

関連記事

保健師への転職を検討している方は、『産業保健師の求人が見つかる!おすすめの転職サイト・エージェントランキング|口コミ評判&求人数を比較』の記事もぜひ参考にしてください。

2-2. 医療メーカーなど就業先は多岐にわたる

企業の医務室以外で看護師さんが企業で活躍するための仕事は主に下記3つです。

「いろいろな形で企業で働ける」ということを理解し、ご自身に最適な転職先を選択しましょう。

  1. 治験メーカーでのコーディネーターや臨床開発モニター
  2. 医療機器メーカーのクリニカルスペシャリスト
  3. 医療相談のコールセンターでの相談員

早速ご紹介しますので、企業への転職のチャンスを広げるためにもぜひチェックしてみてください。

(1) 治験メーカーでのコーディネーターや臨床開発モニター

新薬を開発するときに、製薬会社の依頼を受けて治験をする企業があり、看護師さんも活躍しています。

看護師資格が必須というわけではありませんが、知識と経験が武器になるので、多くの看護師さんが活躍しています。

ちなみに、看護師さんが活躍している治験関連のお仕事には大きく2つあります。

治験コーディネーター(CRC)とは

病院の依頼で治験をサポートする会社(SMO)に勤務し、主に病院が治験をスムーズに進められるように支援をする仕事です。

主にスケジュール管理、被験者への説明、関係者間の橋渡しなど、治験が円滑に進むようにすること、また治験後のデータ管理などが仕事となります。

臨床開発モニター(CRA)とは

製薬会社の依頼で治験を監視する会社(CRO)に勤務し、治験の企画から、適正に新薬開発が行われているかをチェックまでをする仕事です。

基本的に被験者と会うことはなく、医師とやりとりしながら治験がきちんと行われているかをチェックします。

基本的に、CRAの方が薬に対する深い知識が必要なので、薬剤師資格を持った方が多いです。
給料もCRAの方が高い傾向があり、スキルを持ったライバルが多いので、看護師さんからの転職には努力が必要です。

これも踏まえて看護師向けの転職サイトに相談することがおすすめですが、別に「CRCやCRAに強い転職サイト」もあるので、狙いたい人は合わせて登録して相談してみましょう。

CRCやCRAに強い転職サイト:doda

doda

doda』は看護師さん以外の人も利用する国内最大級の転職サイトです。

各企業と強いパイプがあり、CRCやCRAの案件も豊富に持っています。

CRCやCRAを目指したいと感じた方は、こういった看護師以外の求人に強い転職サイトも合わせて使ってみましょう。

doda公式ページ:
https://doda.jp/

(2) 医療機器メーカーのクリニカルスペシャリスト

民間の医療機器メーカーでも看護師さんは活躍しています。

主に営業活動の中で看護師としての経験を生かすイメージです。

営業活動や納品時の操作説明などで、実際に看護師として働いていたときの知識や経験が活きるタイミングが多くあるため、メーカーも看護師さんを優遇します。

医療機器メーカーで働きたい場合も『doda』など、一般企業に強い転職サイトに追加で登録することがおすすめです。

(3) 医療相談のコールセンターでの相談員

保険会社やセキュリティ会社などが顧客のために、健康に関する電話相談窓口を設置しているケースがあり、そこでも看護師さんは活躍しています。

電話での相談は顔を合わせた診断ができないことから難易度が高く、経験値がものを言うケースが多いです。

また、一日中電話で話し続けなければいけないことから、看護師とはまた違った辛さがあることや、24時間対応のコールセンターですと夜勤もあります。

ご自身がどのような働き方や活躍をしたいかを考えて、選択することがおすすめです。

3. 企業で働くのって実際どうなの?人気な4つの理由

企業で働く看護師さんのことを「産業保健師」などと呼びますが、看護師さんの中では非常に人気な職種です。

そこには下記のような4つの理由があります。

  1. 夜勤や残業がほぼなく、土日祝日にしっかり休める
  2. 医療ミスなどのプレッシャーが少ない
  3. デスクワークが多く肉体的な負担が少ない
  4. 給料や福利厚生が恵まれているケースが多い

これらを実際に転職した看護師さんの口コミと合わせて、ひとつずつ紹介していきます。

3-1. 夜勤や残業がほぼなく、土日祝日にしっかり休める

口コミ・評判

I・K さん(31歳)
一般病院から企業へ転職して一番よかったと感じたのが、カレンダー通りのお休みを確実に取れること。
予定も立てやすく、周りがお休みなのに働く..ということがほとんどなくなりました。
あとは残業もなく、だいたい決まった時間に帰れるので、仕事後の時間も飲み会や習い事に使えるようになって、仕事とプライベートのバランスがすごく取れています。

企業の営業時間に合わせて働くことになるので、看護師さんの悩みの一つである夜勤が基本的にはありません

多くの会社で9時前後に出社し、休憩を挟み18時頃に退勤する働き方となります。

また、病院のように「すごく忙しい…」ということがあまりなく、残業も少ない企業が多いでしょう。

休みに関しては、多くの企業では土日祝日がお休みであるため、多くの看護師さんの休日はカレンダー通りとなります。

3-2. 医療ミスなどのプレッシャーが少ない

口コミ・評判

Y・O さん(28歳)
以前病棟看護師をしていた時に、大きめのインシデントを起こし、そこからミスが怖いとずっと思っていました。
何度も看護師をやめたい、自分には向かない、と考えながら仕事をしていました。
そんな中で誘ってもらえた、今の仕事。
医療処置というよりは、健康管理の仕事が多く、前の職場で感じていた「間違ったらどうしよう」というプレッシャーを今はほとんど感じません。

企業で働く看護師さんは医療処置をする頻度はそこまで多くなく、病院のように毎日医療ミスの心配をする必要はほとんどありません。

病院から企業に転職した方の多くが、気持ちが楽になったと回答しています

3-3. デスクワークが多く肉体的な負担が少ない

口コミ・評判

I・K さん(31歳)
正直看護師の立ち仕事はきついと思っていましたが、産業保健師として転職してからは座り仕事が多いので、疲れが溜まりにくいです。そこは嬉しいですね。

看護師の仕事は立ち仕事や力仕事が多く、肉体的にきついと感じる方も多いかと思います。

企業内の看護師は、病院よりもデスクワーク(座り仕事)が多いので、その分肉体的な負担は少ないでしょう。

3-4. 給料や福利厚生が恵まれているケースが多い

口コミ・評判

O・S さん(34歳)
産業保健師として働いていますが、待遇でいうと病院よりいい印象です。
大手企業で、そこの社員さんと同じ水準の福利厚生を受けられるのが嬉しい。
給料は若干上がり、それに加えて、家賃補助やレジャーなどの補助もある。生活の質は間違いなく上がりましたね。

社員の健康管理のために専門の看護師を採用するような企業は、ある程度の大企業であるため、転職を機に給料や福利厚生は良くなる可能性が高いです。

かつ給料は、病院のように年功序列で上がっていくというよりは、看護師さんの経験によって決まる傾向にあります。

また、福利厚生も大企業は家賃補助や財形貯蓄制度、レジャー補助などがきっちり完備されていて、その面でも待遇は良くなる可能性が大きいでしょう。

詳細は企業ごとに異なるため、入社前にしっかりと確認しましょう。

4. 看護師さんが企業に転職する4つの注意点

上記のように、企業で看護さんが働くことはたくさんのメリットがあり、間違いなくおすすめしたい転職先です。

ただし、下記のように注意しておきたいポイントもあります。

  1. 現場感覚を忘れてしまうケースがある
  2. 頼りになる同僚がほとんどいない
  3. 新しく覚えることが多い

転職を検討する前に、よく確認しておきましょう。

4-1. 現場感覚を忘れてしまうケースがある

企業で働いていると、医療処置をする機会があまりなく、ゆえに将来病院に戻った時に、勘を戻すのに苦労する可能性が高いです。

産業保健師としてずっと働ければいいのですが、病院に戻らないといけなくなる可能性もあり、そうなった時は勘を戻すのに時間がかかります。

仕事を変えることによるブランクが発生するため、ある程度は仕方がないことですが、スキルが落ちるリスクも理解して転職をしましょう。

4-2. 頼りになる同僚がほとんどいない

企業の医務室などの場合、1名~2名体制のケースが多く、何かあった時に頼れる人がいない可能性が多くあります。

周囲に助けてもらいながら看護師さんを続けてきた方にとってはすごく心細くなるでしょう。

同僚がいないことで、全ての処置や判断を1人で対応する可能性もきちんと理解した上で転職をすることがおすすめです。

4-3. 新しく覚えることが多い

企業で働く場合、ビジネスマナーやパソコンスキルなど、病院ではそこまで重視されなかったことが求められるようになります

特に健康診断の結果などをデータ管理することも多く、必然的にパソコンを使う機会が増えるため、エクセルなどのパソコンスキルを磨く必要があるでしょう。

このように産業看護師として転職することで仕事内容ががらっと変わるため、必然的に新しく覚えることが多く出てきます。

新しいことを覚える点に気が進まないのであれば、考え直した方がいいかもしれません

5. 企業に転職したい看護師が注意すべきポイント

ここでは企業に転職したい看護師が注意すべきポイントをご紹介します。

特に、1つ目の求人数の少なさは最大のネックですので、迷ったらダメ元でもまず受けてみることがおすすめです。

  1. 求人数がそもそも少なく、倍率が高い
  2. 経験値の多さが採用に直結するため、キャリアが浅い人には厳しい

早速、見ていきましょう。

5-1. 求人数がそもそも少なく、倍率が高い

企業の仕事は、そもそもの求人数が少ない上に、働きやすく人気なので、倍率が非常に高いです。

また、企業で働く看護師さんは1・2名しかいないため「信頼できる人に…」と紹介だけで埋まってしまうケースが多くあり、コネがないと企業で働くのは難しい場合があります。

このため、転職活動の長期化が予想されますので、企業に転職したい看護師さんは、なるべく多くの求人をチェックし、きちんと対策を立てる必要があるでしょう。

5-2. 経験値の多さが採用に直結するため、キャリアが浅い人には厳しい

産業看護師や保健師の仕事は、経験値の多さが採用に直結しやすいです

また、企業内の看護師さんは基本的に1・2名であるため、基本的には全ての業務を1人で対応することになります。

産業看護師の倍率はときに40倍にもなるため、採用担当者目線で見たときに、看護師としての経験が多い人の方が採用されやすいのです。

よって、キャリアが浅い人にとっては厳しい戦いになりやすく、そのような方はまず看護師としてのキャリアを積むことをおすすめします。

6. 企業の内定を勝ち取るために抑えるべきポイント5選

倍率の高い企業への転職を目指す道のりは決して簡単なものではありません。

求人を集めるということ以外にも下記に企業への転職を目指す際に大切なポイントをまとめました。

  1. 選考を受けるのは病院ではなく「企業」ということを忘れない
  2. 正規雇用にこだわりすぎない
  3. 即戦力であることを上手にアピールする
  4. 企業への転職に合った方法で求人を集める
  5. 粘り強く、アンテナを張り続ける

ぜひ参考にしてみてください。

6-1. 選考を受けるのは病院ではなく「企業」ということを忘れない

一言で転職活動と言っても、病院ではなく企業の選考であることを忘れてはいけません。

企業への転職を目指す看護師さんが一番ぶつかるギャップはここかと思います。

病院ではなく、企業に転職するため、なぜその会社に入りたいのか、なぜその業務なのかなど、入社や業務への熱意を問う質問にきちんと答えられるようにしておきましょう。

こちらは事前に企業のホームページなどをチェックするなど、しっかりと答えられるような準備が必要です。

6-2. 正規雇用にこだわりすぎない

どうしても企業に転職したいのであれば、正規雇用にこだわりすぎないことも一つのポイントです。

企業の看護師には期間限定の契約社員など、非正規での求人も少なからずあります。

非正規で採用された後に、業界内に接点ができたり真面目な勤務態度を買われることで、正規雇用の誘いが来るチャンスもあるでしょう。

実際に、下記のような方もいらっしゃいました。

口コミ・評判

Y・O さん(32歳)
私は現在企業の産業保健師として働いていますが、最初は契約社員でした。
そこから、産業保健師との接点をいくつか作り、そのおかげで誘いを受け、正社員として働けています。
今もたまに看護師を紹介してほしいという話を受けることがあり、いかに企業で働く看護師と接点を持つかがすごく大切だなと感じています。

上記のようなケースもあるため、どうしても企業で働きたい場合は正規雇用にこだわりすぎないようにしましょう。

6-3. 即戦力であることを上手にアピールする

企業の医務室は、各企業に1名~2名しかいないため、一人で判断が必要なことも多くなる非常に責任のある仕事です。

このため、企業としては本当に頼れる方に来てほしいと考えますから、即戦力となる経験をしっかりとアピールする必要があるでしょう。

今までの経験を生かしてどうすれば産業看護師として企業に貢献できるのか、自分の言葉で言えるような準備をすることがおすすめです。

6-4. 企業への転職に合った方法で求人を集める

企業への転職は倍率が高いため、とにかくたくさんの求人を集めてチャンスを広げることが重要です。

しかし、企業の求人は世の中に出回っていないケースが多く、探し方によっては全く見つからないケースも多々あるでしょう。

そこで、看護師さんが求人を集めるためによく使う下記の方法を比較してみました。

企業の求人の探し方一覧
探し方 得られる求人の量得られる求人の質内定のためのサポート選考や手続きの手間
ハローワーク××
都道府県の看護協会による職業紹介×
知人・母校の紹介
求人情報サイト×
転職サイト
雑誌や広告××

以上のように比較をすると、長所と短所がはっきり分かれているため、媒体によっては「求人がほぼない…」ということも多いです。

産業看護師の場合、求人が少なく人気が高い職種であるため、公募したらとんでもない数の応募が来てしまいます。

このため、ほとんどの求人が「非公開」で募集されているのです。

そのため、各企業とパイプを持つ転職サイトや、知人の紹介を使って求人を集めていく方法がおすすめと言えます。

下記の考え方で求人を集めていきましょう。

  • 頼れる人がいる企業・・・知人や母校の紹介
  • その他の企業・・・・・・転職サイト

知人に関しては、採用のことを頼めるほどの知人がいる人はごく一部でしょう。

このため、転職サイトに登録し、コンサルタントと二人三脚で転職活動を進めることがおすすめです。

1. 企業の求人を探す看護師さんにおすすめの転職サイト5選」で紹介した転職サイトにぜひ登録、活用してみてください。

6-5. 粘り強く、アンテナを張り続ける

繰り返しになりますが、企業の看護師は非常に求人が少なく、倍率が高い職種です。

また、各企業に1人のケースが多く、その方が退職する際に急に求人が出て、次の人がすぐに決まるケースも多いという特色もあります。

そのため大切なことは、常にアンテナをあらゆる方向に張りめぐらせることだと言えるでしょう。

  • 紹介を頼める知人にお願いしながら、同時に転職サイトにも登録して情報を得る
  • 転職サイトをメインにする場合も複数のサイトに登録し、なるべく多くの求人を集める

上記方法を転職を考えたらすぐに実践しましょう。

すぐには上手くいかないこともありますので、諦めずに求人を探し続ける、粘り強さが大切です。

7. 企業へ転職したい看護師さんからよくあるQ&A5選

ここで、よく企業への転職を目指す方から受ける転職に関する質問に回答していきます。

  1. そもそも転職サイトとは何ですか?
  2. 転職サイトはなんで無料で使えるの?
  3. 転職サイトに登録した後はどうなりますか?
  4. 保健師などの資格を持っていた方が有利ですか?
  5. 企業の求人はどんなところをチェックすればいいですか?

Q1. そもそも転職サイトとは何ですか?

転職サイトとは、看護師さん向けの転職支援サービスです。

看護師さんは転職サイトに登録すると、以下のように一人一人にコンサルタントがつき、希望の条件にあった求人を紹介してくれたり、完全無料で転職活動全般をサポートしてくれます。

転職サイトを使うことで世の中に出回りにくい企業の求人を得やすくなるということ以外に、一例として以下のようなメリットがあります。

メリットを簡潔にまとめると「転職の成功率が飛躍的に上がり、手間も減る」ということです。

  • 倍率の高い企業への内定を勝ち取るサポートをしてくれる
  • キャリアを一緒に棚卸ししてくれ、最高の転職先を選べる
  • 転職の面倒な手続きを代理で行ってくれる
  • 転職サイトしか知り得ない情報を教えてくれるからミスマッチも少ない

以上のように転職サイトを使うべき理由は数えられないくらいたくさん存在します。

また、先ほどの「6. 企業の内定を勝ち取るために抑えるべきポイント5選」で紹介した5つのポイントを下記のように全てサポートしてくれます。

内定のコツ転職サイトがしてくれること
6-1. 選考を受けるのは病院ではなく「企業」ということを忘れない相手の企業情報やそれを踏まえた志望動機作成のアドバイスをくれる
「面接」「履歴書」など企業の選考に勝ち抜くテクニックを教えてくれる
6-2. 正規雇用にこだわりすぎないあなたの状況に合わせて、キャリアのアドバイスをくれる
6-3. 即戦力であることを上手にアピールするあなたの経験を踏まえて、自己PRなどのアドバイスをくれる
6-4. 企業への転職に合った方法で求人を集める世の中に出ていない非公開求人を紹介してくれる
6-5. 粘り強く、アンテナを張り続ける希望の条件を伝えておけば、望み通りの求人が出た時に紹介してくれる

実際に転職サイトで企業への転職を成功させた方から、下記のような口コミがありました。

口コミ・評判

A・W さん(29歳)
産業保健師になるのは学生の頃からの漠然とした目標でした。
看護師として経験を積んだので、そろそろと思い、探しましたが、求人はなかなか見つかりません。
周りに紹介などをお願いできる人もおらず、看護師仲間の勧めで登録したのが転職サイトです。
転職サイトに登録すると、今まで見たことがない求人がたくさん出てきました。
あとは、サポートも。初めての転職でしたが、履歴書・面接など、企業に内定を取るためのコツをたくさん教えていただけました。
私が、目標を達成できたのは間違いなく転職サイトのおかげ。感謝しかありません。

上記のように、企業への転職を目指していて、知人や母校経由での紹介が難しいという看護師さんは転職サイトで転職活動を行うことでチャンスが広がります

Q2. 転職サイトはなんで無料で使えるの?

転職サイトが無料で使える理由は、以下のようにあなたの転職が決まると、転職先の施設から紹介料という名目でお金が入る仕組みだからです。

看護師の紹介料は20~30%が相場と言われており、その紹介料によって転職サイトは運営されています。

中には、紹介料をもらうために無理に転職を勧めてくる人も一部見受けられますが、それ以外のデメリットはほぼありません。

営業トークを見極めて積極的に使っていきましょう。

Q3. 転職サイトに登録した後はどうなりますか?

転職サイトに登録すると、選考前から入職後まで、とにかく手厚いサポートを無料で受けることができます

具体的に、大きく分けて以下のようなサポートをしてくれます。

反対に転職サイトを使わずに転職をすると各ステップで非常に苦労するので、そこも合わせて説明していきます。

STEP1. 面談(希望条件などのすり合わせ)

転職サイトに登録をすると、転職サイトの担当者から連絡が入り、後日時間を合わせて、対面もしくは電話で面談を行います。

「転職しようか迷っている」レベルの相談から「こんな職場に転職したい」など希望の詳細をぜひお話してみてください。

「企業の看護師として仕事がしたい」などの転職先の希望は、ここで伝えることがおすすめです。

また、面談後に転職サイトのコンサルタントから求人情報を紹介されますが、良かれと思って希望とは異なる求人を紹介してくることがあります。

産業看護師・保健師以外の仕事に興味がなければここではっきりと伝えておくと良いでしょう。

STEP2. 求人の紹介

面談の後は、あなたの要望に合わせて求人を紹介してくれます。

要望に合った求人の中から、興味があるものがあれば、転職サイトが応募手続きを代行してくれる点が大きな特徴です。

このとき、転職サイトだからこそ知っている、企業の実情なども踏まえながら提案をしてもらえるでしょう。

また、転職サイトの場合、ネット上などに公開されている公開求人の他に、インターネット上には公開されない「非公開求人」も存在します。

産業保健師はほとんどが非公開求人であるため、知人の紹介がない限り、転職サイトの活用は必要不可欠でしょう。

STEP3. 選考のサポート

履歴書や面接対策などの「受かるためのサポート」も転職サイトのコンサルタントから受けることができます。

転職サイトはあなたが転職に成功し、入職して初めて「紹介料」をもらえます。

そのため、紹介して終わりではなく、受かるためのサポートも徹底的に行ってくれるのです。

産業保健師は倍率も高く、書類などで重視されるポイントも企業ごとに異なります。

また、あなた自身ではなかなかしづらい、条件面の交渉も担当者が行ってくれますので希望の条件をしっかりと伝えておきましょう。

STEP4. 内定後のサポート

内定した後もコンサルタントから手厚いサポートを受けることができます。

  • 企業側との条件などの調整
  • 入職手続きの代行
  • 現職の退職交渉のアドバイス

以上のように、内定が決まった後はもちろん入職するまでサポートが受けられ、面倒な手続きなどもほとんど代行してくれるでしょう。

また転職サイトによっては、入職後も困ったことがあれば気軽に連絡できるような仕組みを整えているところも存在します。

Q4. 保健師などの資格を持っていた方が有利ですか?

正直、保健師の資格を持っているケース看護師さんの方が、企業からの人気が高いです。

そのため、できることであれば保健師の資格を持っておきたいというのが本音です。

ただし、保健師の資格を取るには長い道のりが必要で、経済的にも難しい方もいらっしゃるかもしれません。

そこで、産業看護師へのステップのために可能であれば取っておきたいのが「産業カウンセラー」の資格です。

産業カウンセラーとは?

産業カウンセラーは心理学的手法を使って、働く人のメンタルケアをするための資格です。

企業がメンタルヘルスなどにも注目している今、企業の看護師でこの資格を持っているのはすごく強みになります。

どうやってなればいいの?

産業カウンセラー養成講座を受けることで、受験資格が得られます。

※心理学など大学の所定の単位という条件でも可能ですが、現実的なのはこの養成講座の受講です。

受験資格を得るためだけに期間は1年ほどかかり、料金は20万円以上かかります。

また、試験の合格率は7割ほどですので、ライバルに差をつけるためにも、前向きに取得を検討することがおすすめです。

産業カウンセラーについて、詳しくは「一般社団法人 日本産業カウンセラー協会のホームページ」をご確認ください。

Q5. 企業の求人はどんなところをチェックすればいいですか?

企業の求人で特にチェックしておきたいのが「給与」と「福利厚生」です。

これらは企業間によってもかなり差があること、また福利厚生などはその企業の社員とも差が出るケースがあるので、事前にチェックしておきたいです。

あとは「役割」です。企業があなたに何を期待しているのかチェックしておけば面接でも有利ですし、入職後に「こんなはずじゃなかった」ということになりにくいです。

8. まとめ

看護師さんが企業に転職することについてお話してきましたが、いかがでしたか?

企業は精神的にも肉体的にも働きやすいケースが多く、大変人気を集めています。

ただ、企業で働きたい看護師さんはすごく多いのに対して求人が少ないため、知人の紹介などがない場合はとても苦労します。

そのため、企業とパイプがあり、内定に向けた手厚いサポートの受けられる「転職サイト」を活用していきましょう。

特に、企業への転職を成功した方からは下記の転職サイトが好評ですので、おすすめです。

あなたの転職が良いものになることを心から祈っています。