転職のプロが教える安心して転職に臨むための準備のすべて

転職 準備

転職活動は応募書類を書くところから始まると思っていませんか。実は転職活動の成功は、書類作成よりもっと前の準備段階で決まります。

準備をおろそかにすると、転職までの期間が長引いてしまったり、希望とは違った転職先に就職せざるを得なかったりといった事態に陥る可能性があります。

このページでは、希望に合った転職先に入社するために、そして円満に現在の会社を退職するために必要な転職準備について、以下の流れに沿ってご説明します。

  1. 転職における準備の重要性と具体的な方法
  2. 準備内容の重要ポイント
  3. すぐに転職しないが将来に向けて準備したい人がすべき3つのこと

この記事を読めば、どのように転職準備を始めればいいのか、転職準備する上でのポイントは何かについて、把握いただけるでしょう。

1. 転職における”準備の重要性”と”具体的な流れと期間”

1-1. 転職における準備の重要性

転職準備を重要視すべき理由は、大きく2点あります。

  • 転職活動の指針を明確化して、スムーズに転職するため
  • 転職先に妥協しないため

転職活動は選択と迷いの連続です。

どの企業を受けるか、どの条件を優先するか、どのタイミングで退職するかなど、一つ一つの選択が転職の成功を左右します。

あらかじめ指針を明確化しておけば、転職活動中に迷うことがあっても、転職活動を長期化させたり、転職先に妥協したりという可能性を減らすことができます。

もし転職活動の指針を明確にしないまま、なんとなく転職活動をはじめてしまうと、以下のような問題が起こる可能性があります。

  • 自分の強みや弱みをしっかり把握できずに、面接で口ごもってしまう
  • 最も優先すべき転職の条件がわからなくなり、希望に沿わない転職先に決めてしまう
  • 退職時期の折り合いがつかず、後味の悪い退社(入社)になってしまう

指針の明確化とは、いわば転職活動をどう進めていくかという地図を作成すること。

地図が明確であればあるほど、目的地に最短距離でたどり着くことができます。

妥協しないためにも、そして早く転職活動を終えるためにも、転職活動前には指針を明確にしておきましょう。

1−2. 転職準備の具体的な流れと期間

転職準備は、主に以下の流れに沿って進めていきましょう。

転職 準備

転職活動全般にかける時間は、3ヶ月から長くとも半年程度と言われています。

そのため準備にかける期間は、1ヶ月から長くとも2ヶ月程度と考えておきましょう。

半年以上費やしてしまうと、転職活動にメリハリがなくなり、転職活動が中だるみしてしまう可能性があります。

またあまりに転職期間が長すぎると、採用企業側から「何か問題があるのでは」と疑われてしまうことも。

転職活動の長期化を防ぐためには、準備期間を1ヶ月から2ヶ月程度と定め、限られた時間で進められるよう計画することが大切です。

ここからは、各準備内容の具体的なポイントについて触れていきます。

2. 各準備内容の具体的な方法とポイント

準備1. 転職の目的と将来像を考える

《重要な理由》

「転職の目的」と「なりたい将来像」は、いずれも転職活動の軸となる部分です。

今後の転職活動の指針を作るために、もっとも重要な材料となりますので、できるだけ深掘りして具体化することが、転職成功の鍵となります。

また、目的と将来像を設定することは、今転職することが本当に賢明なのかを判断する鍵にもなります。

転職動機は人によってさまざまです。

一時の感情や日々のストレスなどで、急に思い立って転職したいと思うこともあるでしょう。

そんな時、上記を深掘りすることで、転職すべき時期は今なのか、そもそも本当に転職すべきなのかを、冷静に判断することができます。

《具体的な方法》

以下ポイントを具体化しておきましょう。

  • 転職の目的・理由(なぜ転職したいのか)
  • 転職の必要性(今の会社では実現できないことなのか、必ず転職しなければいけないのか)
  • 転職によって実現したいこと(年収・待遇・勤務形態など)
  • 転職後の将来像(仮に転職に成功したとして、5年後、10年後にどんな自分になっていたいか)

「転職によって実現したいこと」について、多数の条件が浮かぶ場合は、優先順位をつけておきましょう。

全ての条件を満たす転職先というのは、なかなか見つからないものです。

内定がもらえたとしても、いくつかの希望がかなわないこともあります。

そんな時、最も重要な条件は何か、妥協してもよい条件は何かを整理しておけば、内定を受けるかどうかの判断を下しやすくなります

準備2. 転職計画を立てる(スケジューリング)

《重要な理由》

転職計画が曖昧だと、転職活動の期間が長期化する恐れがあります。

どの時期に何をすべきか、どれくらいの時間を要するかなどをスケジューリングしましょう。

例えば退職準備期間がうまく設けられないと、現在の会社に迷惑をかけるばかりか、退職交渉がうまくいかずに、転職先企業にも迷惑をかける場合があります。

また、現在の会社の繁忙期と面接時期が重なってしまうと、うまく面接の時間が練れないこともあります。

気持ちよく退職・転職するためにも、3ヶ月から半年を目処にして、どのように転職活動を進めるか、具体化しておきましょう。

また転職期間中は、何かと費用がかさむもの。

資格を取得しなければならない場合は、資格取得のための費用が必要ですし、退職後に転職活動を行う場合は、転職先が決定するまでの生活費が必要になります。

転職活動中に資金難に陥らないためにも、資金計画も合わせて考えておきましょう。

《具体的な方法》

転職計画は、転職準備期間から入社までの期間を含めて考えます。

3ヶ月から半年を目処に、転職活動全体の計画を立てましょう。

主な期間の目安は以下のとおりです。
転職計画 スケジュール

・転職準備期間:1ヶ月〜2ヶ月程度
この間に自己分析や情報収集などを行います。

転職先で必要な未取得の資格がある場合は、内定がもらえるまでに取得できるか確認しておきましょう。

準備期間の最後には、書類作成を行います。

転職の目的や将来像などが明確化していれば、書類作成は約5日ほどで書けるようになります。

・選考・面接・内定獲得:1ヶ月〜2ヶ月
実際に転職活動を行う期間です。これ以上長くなる場合は、準備期間が不足している可能性があります。

もう一度仕切りなおすか、転職自体に対する姿勢を改めた方がよいでしょう。

・退職準備:1ヶ月〜2ヶ月
退職交渉や引き継ぎの期間です。

転職先企業からは、「できるだけ早く入社して下さい」と言われることが多いですが、一般的に退職交渉は、退職の1ヶ月半前から2ヶ月前ごろが一般的です。

あまりに退職を急いでしまうと、退職交渉がうまくいかなかったり、退職先への心象が悪くなってしまい、書類の取り寄せなどに支障をきたす場合がありますので、1ヶ月半〜2ヶ月を目安に退職準備を行いましょう。

退職交渉については、「誰でも円満退職!確実に退職するための退職交渉の全ポイント」をご確認下さい。

また、この期間に入社に必要な書類や退職に必要な書類をまとめておく必要があります。

転職時に必要な書類については、「どんなケースも万全!転職時の必要書類と返却すべきもの全て」でご確認下さい。

準備3. 自己分析やキャリアの振り返りを行う

《重要な理由》

これまでどんな仕事をしてきたのか、自分にはどんな仕事が合っているのかを知ることで、より自分自身にマッチした転職先を探すことができます。

また企業に自分の強みをうまくアピールし、弱みをうまくカバーするためにも必要な作業です。

転職先に対して夢ばかりが膨らんでしまうと、いざ就職した時に思ったほどうまくいかなかったり、「実際に就職してみたら、自分には合っていなかった…」と後悔してしまうことがあります。

自己分析やキャリアの振り返りは、こうした転職の失敗を防ぐために、今自分が持っているキャリアや特性に、正直に向き合うための作業です。

虚勢を張らずに、今の自分の持っているものや過去の経験を書き出すことで、本当に自分にマッチした転職先がどこなのかが見えるようになります。

《具体的な方法》

これまでのキャリアや取得している(取得予定の)資格とともに、「転職の目的と将来像を考える」でご紹介したポイントを、紙に書き出してみましょう。

文字にすることで、自分の現在の状況や今後求められる行動などが明らかになり、書類作成や情報収集が行いやすくなります。

当サイトでは「プロ直伝!転職成功に導く自己分析4ステップ【シート付】」コラム内で、自己分析の方法をシート付きでご紹介しています。

このシートを使って自己分析を行い、その結果を転職エージェントに見せ、客観的な意見をもらいましょう。

より的確なアドバイスがもらえるはずです。

準備4. 情報収集

《重要な理由》

希望の業界や職種の実情、市場の転職ニーズを知るために必要です。

自己分析やキャリアの振り返りが、自分の状況を客観的に整理するための方法だとすれば、情報収集は転職自体を客観的に把握するための作業といえます。

どんな転職先があるのか、希望の転職先の実情はどうなっているのかなどを知ることで、本当に自分に合った転職先についてしっかり考えましょう。

《具体的な方法》

(1)転職エージェントを利用する

転職全般の情報収集なら、転職エージェントを活用するのがおすすめです。

転職エージェントは、いわば転職のプロともいうべき存在です。

企業と直接やり取りをしている経験だけでなく、これまで多くの案件を扱ってきた経験から、皆様の状況に応じた、より内容の濃い、的確な情報を提供してくれるはずです。

また、直接話しができるところや、無料で有益な情報を提供してくれるところも、転職エージェントをおすすめする理由の一つ。転職に関する情報収集を行うなら、まずは転職エージェントに相談してみましょう。

※転職エージェントを利用する際の注意点

転職エージェントは完全無料で使えますが、あなたが内定・転職すると企業側から多額の報酬(提示年収の30%前後)を受け取っていますので、言葉巧みに転職に誘導してきます。

彼らの営業トークにのせられて焦って転職先を決めてしまうことだけは避けてください。

リクルートエージェント』のような大手エージェントは本気で転職を検討していればおすすめですが、担当のノルマも厳しいため注意しないと営業トークにのせられます。

会社を辞めるか悩んでいる状況であれば、商売っ気が少なく親身に相談にのってくれる『doda』や『ワークポート』のような中堅エージェントがおすすめです。

辞めたい!辞めたけど次が決まってない…といった状況は特にとなりの芝は青く見えるものですから、注意しながら次の可能性を探して下さいね。

(2)転職サイト・転職フェアを利用する

業界全般を知りたいのであれば、転職サイトや転職フェアの活用がおすすめです。

各業界・職種に関する情報を幅広く提供しているので、転職したい企業や業界が決まっていない人は、転職サイトやフェアをチェックしてみましょう。

転職サイト(求人掲載サイト)については選び方は特になく、とりあえずどんな求人があるかみたい方は業界最大手の『リクナビNEXT』だけ使えば十分です。

また転職フェアには、新たな人材を求めるたくさんの企業が出展しています。

中には人事だけでなく、営業やマーケティングで活躍している、中途入社の社員と話をすることも可能です。

漠然と転職したいという思いを持っているなら、ここで意思の方向性が決められるかもしれません。

転職フェアの特徴や大手4社の比較については、「転職フェアを有意義にする3つのポイントと大手4社徹底比較」でご紹介しています。

こちらを参考に、皆様の要望にあった転職フェアを探してみてください。

(3)口コミサイトを利用する

すでに転職したい企業がある程度決まっている場合は、「OpenWork」(5月23日よりVorkersから社名変更)などの口コミサイトを利用するのもおすすめです。

「OpenWork」は実際にその会社で働いている(または働いていた)社員による口コミサイト。「組織体制・企業文化」「年収・給与制度」など、さまざまな観点からの口コミと評価が寄せられています。

<口コミ画像>Openwork

入社後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないためにも、企業まで決まっているならぜひチェックしてみては。

3. すぐに転職しないが将来に向けて準備したい人がすべき3つのこと

3-1. スキルや経験を磨く

将来的に転職したいと考えている場合や、希望する転職先が今のスキルでは難しい場合は、今の職場で成績を上げたり経験を磨いたりして、どんな会社からも欲しいと思われる人材になるよう努めましょう。

すでに業界や職種が決まっている場合は、資格を取るのもおすすめです。

転職は、これまでどんな経験を積んできたか、どんなスキルを磨き、成績を上げてきたかによって、その結果が左右されます。

しかし、ただ漫然と過ごしているだけでは、スキルや経験は上がりません。

社内外を問わず、意識的に経験やスキルを磨くことを意識することで、キャリアアップを目指した転職や、希望に沿った転職がしやすくなります。

現在の自分が、市場でどう評価されるのか気になる人は、自分の市場価値をチェックしてくれるアプリ「MIIDAS」を利用するのもおすすめです。

転職 準備 市場価値

判定方法は、文字入力ではなく質問に答えていくだけなので、市場における自分の価値をチェックするとともに、希望の転職先に就くために、何が不足しているのかを確認し、転職に備えましょう。

3-2. 資金を貯める

転職活動は何かと資金がかかるものです。交通費はもちろん、資格を取得する場合はその費用を捻出せねばなりません。

また、退職後に転職活動を行う場合は、生活費を捻出するための資金も必要です。

リクナビNEXTの調査によると、1,000人の転職経験者のうち、転職のために資金を貯めていたのは70%以上にのぼります。

転職 準備

一方、実際の支出額は在職中に転職活動を行った人よりも、退職後に転職活動を行った人のほうが多い傾向にあるようです。

転職 準備

在職中に転職活動を行う人はもちろん、退職後に転職を考えている場合はなおのこと、転職資金を貯めておいたほうが、余裕を持って転職活動ができそうです。

余裕のない転職活動は、気が焦るため、失敗につながるもととなります。

3-3. 人脈作り

転職の際に、意外と役立つのが社外の人脈です。

取引先だけでなく、プライベートな活動などを通して出会った相手が、転職活動に有益な情報を提供してくれたり、転職に関する有益なアドバイスを与えてくれたりすることもあります。

人脈を広げる場所は多数ありますが、社会人サークルやLinkedinWANTEDLYなどのSNSを使うのもおすすめです。

ただ、そうは言ってもなかなか人脈を作るのが難しい方もいらっしゃると思います。

そのような方は、転職エージェントに相談するのも一つの手です

転職エージェントは、親身に相談に乗ってくれるだけでなく、以下のサービスも展開しています。

 

  • 履歴書・職務経歴書の作成(添削)
  • 求人探し
  • 求人の応募手続き
  • 面接の日程調整
  • 配属先の交渉
  • 給与・ポジションの交渉
  • 雇用契約書の確認
  • 入社関連手続き

登録は無料で行えますので、以下の中から2~3社ほど登録しておくことをおすすめします。

順にご説明するので、ぜひ参考にしてみてください。

マイナビエージェント

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マイナビエージェント』は、中小企業の案件にも強い大手エージェントです。

それぞれの業界の基礎知識や、面接対策、履歴書の添削など、つまづきがちなポイントについて個別にアドバイスをくれますので、転職を考え始めた段階で必ず登録しておきたいエージェントです。

特に20代~30代向けの案件が多いので、該当の方は必ず登録したい一社です。

マイナビエージェント公式サイト:
https://mynavi-agent.jp/

※マイナビも派遣などもサービスとして扱っており、正社員転職を目指していたのに、知らあずのうちに派遣社員の面接を受けていた…という事例も時々ありますから、登録先には十分に注意しましょう。

パソナキャリア

パソナキャリア

『パソナキャリア』は、人材大手のパソナが運営する転職エージェントで、年収400万円以上の案件を多く取り扱っています。

実際に、我々が500人を対象にした転職エージェントの評判に関するアンケートでも、サポート体制の評価はNo.1と親身な転職者サポートを実現しているようです。

具体的には、下記のような口コミが多数見受けられ、転職しようか悩んでいる方から、転職が不安な方まで多くの方におすすめのサービスです。

  • 親身に転職相談にのってくれる
  • 誰に対しても履歴書・職務経歴書添削・面接対策などのサポート体制が丁寧

パソナキャリア公式サイト:http://pasonacareer.jp/

※パソナは派遣もサービスとして扱っており、正社員転職を目指していたのに、知らずのうちに派遣社員の面接を受けていた…という事例も時々ありますから、登録先には十分に注意しましょう。

doda

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doda』は、ミイダスと同じ、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する国内最大級の転職エージェントです。

提案力・求人数ともにトップレベルで、かつ「悪い口コミ」も見当たらず、担当者の当たり外れが少ないエージェントだと言われています。

手厚いカウンセリングを始め、職務経歴書・面接対策といった実践的なサポートが素晴らしいと評判ですので転職を考える全ての方におすすめです。

doda公式サイト:http://doda.jp/

※dodaは派遣もサービスとして扱っており、正社員転職を目指していたのに、知らずのうちに派遣社員の面接を受けていた…という事例も時々ありますから、登録先には十分に注意しましょう。

リクルートエージェント

リクルートエージェント

リクルートエージェント』は、案件総数・内定決定数ともにNo.1の国内最大手の総合転職エージェントです。

求人の数は業界トップレベルなので、キャリアに自信がなくても問題なく求人を探すことができます。

Uターン転職や、第2新卒、狭い業界での転職、高齢での転職など、他の転職エージェントで断られるような場合も、リクルートエージェントであれば案件が見つかるとの口コミが見受けられました

『マイナビ』『パソナキャリア』『doda』『JAC』などの転職エージェントと組み合わせて使うようことをおすすめします。

リクルートエージェント公式サイト:https://www.r-agent.com/

4. まとめ

転職準備をしっかり行えるかどうかが、転職成功の鍵を握ります。

漠然と転職したいと思っている人はもちろん、転職活動に向けて準備しているという人も、ぜひこのページでご紹介したポイントを踏まえて準備を行い、転職を成功させて下さい。