- 「アデコの派遣は評判悪い?」
- 「実際のところはどうなのか、利用者のリアルな口コミを知りたい」
と気になっていませんか?
アデコは総合満足度の高い派遣サービスですが、実際に利用した方の評価は、ポジティブなものからネガティブなものまで様々でした。
そこでこの記事では、転職のプロとして多くの求職者の悩み相談を受けてきた私が、幅広い「年齢」「性別」「年収」「業界」の人たち計300人以上へのアンケートで集めた利用者の口コミを基に、アデコ派遣の評判を徹底的に調査していきます。
(目次)
- アデコの総評|他の派遣会社と比較して
- アデコの良い評判・口コミ【利用のメリット】
- アデコの悪い評判・口コミ【利用のデメリット】
- アデコの利用がおすすめな人
- 『アデコ』以外で登録しておきたい派遣会社
- アデコを効果的に利用するための8ポイント
- アデコ利用の流れ
- アデコに関するよくある質問
すべて読めば、アデコ派遣に本当に登録するべきか、登録する場合は何に気を付けるべきかがわかるようになるでしょう。
アデコ公式サイト:
https://www.adecco.co.jp/
目次
1.『アデコ』の総評|他の派遣会社と比較して
『アデコ』は、世界60ヶ国以上で人材系ビジネスを展開するAdecco Groupが運営する派遣会社です。
グローバルに展開する大手派遣会社ということもあり、特に外資系企業の求人を多く保有しています。
また他の派遣会社と比べて時給が高く、高収入を目指せるという点も大きな強みです。
合計300名に対して行った派遣会社8社の評価に関するアンケートの結果、『アデコ』の評価は下記の通りでした。
総合順位 | コメント | |
総合評価 | 7位 | サポートの質にばらつきがあり、総合評価は低め。他の派遣会社をメインに探しつつ、より高時給案件を狙う目的で利用するのが賢明。 |
求人の質・量 | 6位 | 総求人数は少ないが、外資系求人の数は非常に多い |
提案力 | 5位 | 無期雇用制度など、独自の強みを持つ |
サポート体制 | 7位 | 評価は一長一短、営業が頼りないなど致命的な評価も目立つ。 |
また、アンケート調査の結果、アデコの口コミ・評判は、以下のようになりました。
高評価の口コミ |
|
低評価の口コミ |
|
アデコは、時給面・求人内容に強みを持つ派遣会社と言えます。
一方で、営業担当者の当たり外れが大きかったり、希望と違う案件を紹介されることもあるといった口コミも多く見受けられました。
したがって派遣求人を探す際は、アデコだけを利用するのではなく、『スタッフサービス』などの他の派遣会社と併せて登録しておくことをおすすめします。
アデコと併用すべき派遣会社
複数の派遣会社に登録しすることで、効率的に求人探しを行うことができます。
アデコと併用すべき派遣会社については、『アデコ以外で登録しておきたい派遣会社』で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
2. アデコの良い評判・口コミ【利用のメリット】
良い評判・口コミからわかるアデコのメリットは、以下の通りです。
それぞれ口コミを引用しながら解説していきます。
2-1. キャリアコーチの対応が良い
キャリアコーチとは、派遣社員への仕事の紹介や就業のフォローを行う専任の担当者を指します。
アデコのキャリアコーチの特徴
- コーチング・カウンセリングなどの専門的な知識を持つ
- 派遣先が変わっても担当は変わらないため、一貫したサポートを受けられる
アデコは、仕事探しから就業中の悩みまで、派遣スタッフ一人ひとりに寄り添い、サポートする体制が整っているのです。
事実、アデコの利用者の声を調べると、キャリアコーチの対応に対する高評価が多く見られました。
キャリアコーチの対応に満足
出典:アンケート
親身になって話を聞いてくれた
面接の際も、押さえておくべきポイントを事前に教えてくださり、緊張することなく臨めました。
出勤開始後のアフターケアもしっかりしていて、とても頼りになります。
出典:アンケート
また、少し古い口コミにはなるのですが、ネット上では、キャリアコーチだけでなく、営業や事務担当者に対する高評価も多く見られました。
営業と事務の対応に満足
社会保険も短期でもすぐに入れてくれる。
契約を全うしたら次の仕事をすぐに紹介してくれる。
派遣会社として派遣社員のサポートをしてくれてる会社でした。
出典:ヤフー知恵袋
トラブルも即座に対応してくれた
出典:アンケート
2-2. 求人数が多く、年齢問わず仕事を紹介してもらえる
アデコは求人数にも強みがあり、特に外資系企業や一定以上のスキルを求められるような案件も多く保有しています。
そのため、ある程度年齢が高い方でも、スムーズに仕事を見つけられているようです。
50代でも仕事に就くことができた!
出典:アンケート
一般的に派遣は年齢が高くなるほど仕事を紹介してもらいにくくなると言われる中、アデコでは50代の方にも案件を紹介していることがわかります。
年齢が高くても好条件な案件を紹介してもらえた!
初登録してすぐに案内がきて時給1800円だった
出典:アンケート
2-3. 独自無期雇用プログラム「ハケン2.5」が魅力
アデコでは、「ハケン2.5」という独自のプログラムを展開しています。
これは2.5年以上継続して派遣就業する方が、アデコの無期雇用派遣社員に応募できるようになるというプログラムです。
簡単な選考を経て、合格した方はアデコの無期雇用社員として働くことができます。
派遣社員は、3年以上は同じ部署で働けないという定めがあるため、雇用の安定という面では大きなデメリットがあります。
しかし無期雇用社員として派遣会社に雇用されることで、ひとつの職場で長く働くことが可能になるのです。
また、ハケン2.5には以下のような特徴的な3つの特徴があります。
では、それぞれ詳しく紹介していきます。
⑴ 就業先が選べる
無期雇用社員として派遣会社に雇用された場合、たいていは就業先を自由に選ぶことができません。
しかしながら、ハケン2.5プログラムでは、「今の就業先を継続したい」「こんな条件で働きたい」という要望を尊重してもらえます。
自身のキャリアプランをもとに、最適な環境で働くことができるようになるでしょう。
⑵ 有給休暇が入社当日から付与される
有給休暇は基本的に、入社後半年ほど経過時点で付与されるものです。
しかし、ハケン2.5プログラムでは入社初日から有給休暇を10日間もらうことができます。
⑶ 休業手当がもらえる
ハケン2.5プログラムは、万が一就業先が定まらず、待機になっても休業手当が与えられる仕組みです。
次の職場が決まるのを安心して待つことができ、生活も安定します。
生活を安定させられる独自プログラムがあるというのも、アデコの大きな強みであると言えるでしょう。
2-4. 高時給の案件が多い
アデコは外資系企業などの求人を多数保有しているほか、全体的に高時給の案件が多いという特徴もあります。
地方でも高時給求人を見つけられた
ですが、アシスタントの方はとても感じが良く、何でも相談しやすい雰囲気でした 。
出典:アンケート
同じ求人なのに、他の会社より100円も時給が高かった
出典:Twitter
スタッフの時給を決定するのは雇用元の派遣会社です。
どの派遣会社から就業するかによって、10~20%ほどの差額が発生することも、少なくありません。
就業を検討している求人がアデコからも募集されているという場合は、「アデコなら時給いくらで働けるのか」という点を、一度確認してみることをおすすめします。
続いてはアデコ利用者の声の中から、悪い評判・口コミを厳選して紹介します。
3. アデコの悪い評判・口コミ【利用のデメリット】
悪い評判・口コミからわかるアデコのデメリットは、以下の通りです。
それぞれ口コミを引用しながら解説していきます。
3-1. 担当者の対応が悪い
サポート力には定評のあるアデコですが、対応が担当者によってそれぞれで「不満だ」という声も見られました。
担当者が無責任
出典:アンケート
営業のレベルが低い
評価:★★☆☆☆2
営業のレベルが低い。
契約後に就業時間が間違って記載されていたと言われたり、勤務初日を前職と空けたくないと伝えていたのに間を空けた日で調整をしてきた。
出典:アンケート
派遣社員を見下しているような雰囲気
出典:Twitter
就業中、全くサポートがなかった
出典:Twitter
担当者との意思疎通がうまくいくかどうかは、相性次第という場合もあります。
したがって、相性の合わない担当に当たってしまった場合は、遠慮なく担当を変更してもらうようにしましょう。
もし、担当変更ができないと言われた場合は、他社を利用してみることをおすすめします。
3-2. 希望と違う案件を紹介されることもある
キャリア相談の際に希望は伝えているにも関わらず、まったく条件とは異なる求人を紹介されたという声もありました。
希望と違う案件の紹介が多い
出典:アンケート
少し古い口コミですが、以下のような内容も寄せられていました。
事務を希望しているのに営業を紹介された
出典:ヤフー知恵袋
条件に合わない案件がメールで紹介される
出典:アンケート
派遣会社は、企業に派遣スタッフを紹介することではじめて利益が発生します。
また、採用を代行する役割もあるため、スキルが基準に満たない人を紹介することができません。
上記が理由で、自分が希望している条件とは異なっている案件が紹介される可能性もあるということを念頭に置いておきましょう。
3-3. 社内選考の基準が厳しい
アデコは外資系やハイキャリア向けの派遣求人を取り扱っていることから、他の派遣会社よりも就業のハードルが高いという側面もあります。
紹介できる案件がないと言われた
引用元:アンケート
実際、アデコは派遣登録の際、「18歳以上で、仕事の実務経験がある方」という条件を設けています。
実務経験がなくても紹介可能であると明記されてはいますが、ハイキャリア向けの派遣求人が多いため、就業のハードルはかなり高くなるでしょう。
またスキルや能力、キャリアを基準に厳正に社内選考が行われるため、「登録したのに仕事が決まらない」という事態に陥る方もいるようです。
ここまでのまとめ
アデコの口コミ・評判を、以下に再掲します。
高評価の口コミ |
|
低評価の口コミ |
|
これらの両側面を踏まえ、次の章ではアデコを利用すべき人・利用すべきでない人の特徴を紹介していきます。
4. アデコの利用がおすすめな人
アデコの利用がおすすめな人の特徴は以下の通りです。
- 高時給の求人を見つけたい方
- 優秀なキャリアコーチに相談したい方
- 派遣として長くキャリアを積んできた方
- 外資系企業で活躍したい
- 無期雇用社員として働きたい
これらに当てはまる方は、以下のサイトからアデコに登録しておくことをおすすめします。
公式サイト
https://www.adecco.co.jp/
一方、以下のような方にはアデコは向いていないと言えるでしょう。
- より多くの選択肢から仕事を探したい方
- キャリアが浅い方
- 就業中も徹底したサポートを受けたい方
こちらに該当する方は、アデコ以外の派遣会社も併せて登録を検討することをおすすめします。
5. 『アデコ』以外で登録しておきたい派遣会社
アデコだけではなく、複数の派遣会社を併用して転職活動を行うことで、求人の幅も広がり、転職後の満足度も向上させることができます。
以下におすすめの派遣会社をまとめましたので、気になるものがあれば積極的に登録していきましょう。
それでは、ひとつずつ紹介していきます。
5-1. スタッフサービス|オフィスワークで働きたい方おすすめ
『スタッフサービス』は派遣業界の中でも最大の求人数を誇る、大手人材派遣サービスです。
No.1の求人数を保有しているだけあって、職種や業種ともに、ほぼ全ての派遣領域をカバーしています。
さらに、スタッフサービスのもう1つの強みとして、全国47都道府県に直営の事業所を構えていることが挙げられます。
そのため地方在住の求職者にとっても、スタッフサービスは非常に使いやすい人材派遣サービスであるといえるでしょう。
まずは多くの求人を見てみたいと考えている方にとっては、非常におすすめできる派遣会社です。
スタッフサービス公式サイト:
https://www.022022.net/
5-2. マイナビスタッフ|事務職求人が豊富
『マイナビスタッフ』は、マイナビグループが運営している人材派遣会社です。
一見、求人数が少なく見えるものの、事務職やクリエイティブ職など女性からの人気が高い職種に強い派遣会社であるため、女性には比較的おすすめできる派遣会社だと言えます
実際、求人の7割を事務職が占めているので、人気職種である事務職での派遣をご検討中の方は、ぜひ以下から登録してみてください。
マイナビスタッフ公式サイト:
https://staff.mynavi.jp/
5-3. テンプスタッフ|スキルアップのための研修が充実
『テンプスタッフ』は、人材業界No2の「パーソルグループ」が運営する大手人材派遣会社の1つです。
派遣紹介できる企業、案件の数は業界No2で、主要な大手企業から優良中小企業まで網羅されています。
会社としての教育体制も整っており、担当者の質が高いと評判です。
また、スキルが十分な方は、たくさんの登録企業から自分にあった派遣先を紹介してもらえますし、スキルに不安な方も、「テンプオープンカレッジ」などスキルアップ支援が充実しています。
どこの派遣会社に登録するか悩んでいる方は、テンプスタッフも登録候補の1つに考えておくと良いでしょう。
テンプスタッフ公式サイト:
https://www.tempstaff.co.jp/personal/
参考:各都道府県でおすすめの派遣会社
各都道府県ごとにおすすめの派遣会社をまとめました。
派遣先を探すときに、参考にしてください。
北海道 | 北海道 |
東北 | 青森 岩手 宮城 秋田 山形 福島 |
関東 | 東京 神奈川 埼玉 千葉 茨城 栃木 群馬 |
中部 | 新潟 富山 石川 福井 山梨 長野 岐阜 静岡 愛知 |
近畿 | 京都 大阪 三重 滋賀 兵庫 奈良 和歌山 |
中国 | 鳥取 島根 岡山 広島 山口 |
四国 | 徳島 香川 愛媛 高知 |
九州 | 福岡 佐賀 長崎 大分 熊本 宮崎 鹿児島 |
沖縄 | 沖縄 |
6.アデコを効果的に利用するための8ポイント
この章では、アデコをより効果的に利用するためのポイントを8つお伝えします。
- 6-1. 派遣会社に複数登録する
- 6-2. 派遣就労の意欲を見せる
- 6-3. 就業前後のフォロー体制を聞いておく
- 6-4. アデコの福利厚生・研修制度を聞いておく
- 6-5. 担当営業をシビアな目でみる
- 6-6. 経歴やスキルに嘘をつかない
- 6-7. 気になる求人があったら早めに応募する
- 6-8. 同じ求人に複数の派遣会社から応募しない
良い派遣会社を選んでも、上手に使えなければもったいないので必ずチェックしましょう。
6-1. 派遣会社に複数登録する
派遣会社は、複数登録することがおすすめです。
なぜなら、複数登録することで以下3点のメリットがあるからです。
- 最適な担当営業を選べる
- 用途によって派遣会社を使い分けられる
- 独占案件をカバーできる
具体的には、以下のように2~3社の派遣会社に相談し、対応に満足できた派遣会社のどれかに頼ることをおすすめします。
6-2. 派遣就労の意欲を見せる
派遣就労への意欲を見せることで、担当営業があなたの優先順位をあげて対応してくれるようになります。
なぜなら、担当営業には派遣契約の成約目標が課されており、派遣契約に結びつきそうな方を欲しているからです。
こういった背景もあり、担当営業とのファーストコンタクトで必ず「就労時期はいつ頃をお考えですか?」と聞かれますが、この時に「良いところがあればすぐにでも」と答えるようにしましょう。
なお、会社に在籍中の場合は、最短で退職できる見込み日時を伝えておくと良いです。※一般的に、退職には約1か月半~2か月かかります。
6-3. 就業前後のフォロー体制を聞いておく
派遣会社による就業前後のフォロー体制は、必ず聞いておくようにしましょう。
例えば、就業前のフォロー体制については、「希望条件に合った求人紹介」や「企業との面談対策」をしっかりと行ってもらえるかどうかがポイントとなります。
その一方、就業後のフォロー体制については、「派遣先への訪問頻度」や「派遣会社への連絡体制」を聞き出し、就業後もいつでも相談しやすい環境かどうかを確認しておきましょう。
6-4. アデコの福利厚生・研修制度を聞いておく
アデコの福利厚生・研修制度も必ず聞いておくようにしましょう。
なぜなら、派遣社員が受けられる福利厚生・研修制度は、派遣先企業のものではなく、アデコから提供されるものとなるからです。
ここは勘違いしやすいところですが、非常に重要なポイントなので、必ずおさえておくようにしましょう。
6-5. 担当営業をシビアな目でみる
担当営業に情をうつしてはいけません。
担当変更はさほど大した問題ではないため、性格が合わなかったり、知識に不満があれば変えてもらいましょう。
担当変更メール文面例
いつも大変お世話になっております。
ご支援をして頂いている○○と申します。
現在、ご担当者の○○様には大変丁寧にご対応いただき感謝をしておりますが、派遣社員としての就労が初めてで不安が大きく、他の方のご意見も是非お伺いしたいです。
もし可能であれば、他の担当の方と一度お話をしたく考えております。
大変お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
担当変更がどうしてもしづらい場合は、その派遣会社は諦めて他社を当たりましょう。
6-6. 経歴やスキルに嘘をつかない
登録情報や一連のやりとりについては、申し出をしない限り情報が残ります。
派遣会社や企業の中でよく話題にあがるのが、「去年の登録情報と今回とで登録情報が違うよ...」という話です。
この場合、虚偽報告を行うリスキーな人材として、紹介する案件を制限されるなどの判断が下されます。
6-7. 気になる求人があったら早めに応募する
派遣会社を利用していて、気になる求人があったら早めに応募するようにしましょう。
なぜなら、派遣の求人は募集ポジションの枠が埋まった時点で、募集が止まってしまうからです。
実際、希望する求人の募集が停止してしまったり、選考途中で募集枠が埋まったことを理由にお見送りとなり、「もっと早めに応募しておけば良かった」と思う方も多くいらっしゃいます。
このようなことにならないよう、気になる求人があったら早めに応募するようにしましょう。
6-8. 同じ求人に複数の派遣会社から応募しない
数社の派遣会社を使っている場合、同じ求人には複数の派遣会社から応募しないようにしましょう。
企業から「他の派遣会社からも応募があるんだけど」と担当者に連絡がいってしまいます。
これにより、企業・担当営業の両者に不信感を与え、場合によっては破談となります。
7.アデコ利用の流れ
この章では、実際に派遣会社を利用する場合の流れについてご説明します。
- Step1. アデコに登録する
- Step2. 担当者と初回面談を行う
- Step3. 求人紹介を受ける
- Step4. 希望求人に応募する
- Step5. 応募先企業と面談(顔合わせ)を行う
- Step6. 就業開始
- Step7. 就業後フォローを受ける
- Step8. 契約終了前の対応を行う
この章でご説明することは、派遣社員として就労するに当たって大事なポイントとなりますので、必ず目を通すようにしてください。
Step 1. アデコに登録する
アデコ公式ページから登録を行いましょう。
登録の際、以下内容を記載します。
- 名前
- 住所
- 経験
- スキル
- 希望職種
- 就業条件
もし希望職種・就業条件について考えが及ばないようでしたら、アデコとの面談当日の際に聞くことで、具体的なイメージを持てるようにしましょう。
Step 2. 担当者と初回面談を行う
アデコに登録した後、担当者と初回面談を行います。
たいていの場合、面談は以下2つのうちいずれかの方法となります。
面談方法について選択できる場合は、直接面談を行ってもらうようにしましょう。
というのも、直接面談の方が電話面談に比べて、時間を取って丁寧に行ってくれることが多いからです。
なお、初回面談での話題で多いのは下記のようなテーマです。
- あなたのキャリアの棚卸
- PRポイントの整理
- 派遣社員として就業するべきかどうか
- 派遣社員として就業するとしたら、どのような企業で働けそうか
- 就業先に関する要望の深堀
実際、面談で気づかされることも多く、面談を通じて具体的な就業イメージをつけられた方も多いので、なるべく多くの派遣会社に意見をもらうことをおすすめします。
Step 3. 求人紹介を受ける
初回面談の後、あなたの希望に合いそうな派遣求人を5件〜20件ほど紹介してもらいます。
思ってもいないような大手企業もあれば、今まで知ることのなかった魅力的な中小企業もあるでしょう。
それぞれの派遣会社でしか扱っていない独占求人(その多くは非公開求人)もありますので、派遣会社に2~3社登録し、それぞれの会社で求人紹介を受けることを推奨します。
Step 4. 希望求人に応募する
求人紹介を受けた中で、実際に応募したい求人があった場合、その旨を担当者に伝えます。
ここで担当者と良好な関係を築けていると、応募企業に自らをプッシュしてくれることで、選考が有利に進むこともあります。
そのため、派遣会社とのやりとりにおいては常に誠実な対応を取り、良好な関係を築けるようにしておきましょう。
Step 5. 応募先企業と面談(顔合わせ)を行う
書類選考に通過した後、応募先企業と面談(顔合わせ)を行います。
企業との面談に際しては、派遣会社の担当者が同席をしてくれるので、一人よりも安心して臨むことができます。
ただし、建前は企業との「面談」となっていますが、実質は「面接」であることには注意が必要です。
実際、面談中に以下のような質問を受けることもあります。
- 自己紹介をして頂けますか?
- 職務についてご説明いただけますか?
- あなたの長所・短所を教えて頂けますか?
- 今までの仕事では何に気を付けていましたか?
- 以前に経験された資料作成は社内向けですか、社外向けですか?
もし、企業との面談に自信がない場合は、以下の記事に面談(面接)のポイントが記載されていますので、ぜひチェックしてみてください。
Step 6. 就業開始
応募先企業との面談の後、内定が出たら就業開始です。
契約期間が満了するまで、就業先での仕事に精一杯取り組みましょう。
なお、ネット上の大半はここまでの説明で終わっていますが、就業開始後もアデコとの関係は続きます。
詳しくは、Step7.8にてご説明しますので、しっかりおさえておいてください。
Step 7. 就業後フォローを受ける
就業後も、引き続き派遣会社からフォローを受けることができます。
就業後フォローの一例として、就業後に企業への要望が出てきた場合は、アデコが間に入って企業に伝えてくれるといったこともあります。
その他、アデコの研修制度を利用してスキルアップを図ることもできますので、就業後もアデコを賢く利用していきましょう。
Step 8. 契約終了前の対応を行う
派遣社員の雇用期間終了が近づくと、以下のうちいずれかの対応を行う必要があります。
- 契約期間の更新を行う(契約期間3年未満の場合)
- 他の就業先にて新たな派遣契約を結ぶ
- 派遣先企業と雇用契約を結ぶ
また、就業後3年以上になる場合は、他の就業先にて新たな派遣契約を結ぶか、派遣先企業と雇用契約を結ぶかのうち、いずれかの対応を選ぶこととなります。
というのも、労働者派遣法により、派遣社員は同じ事業所で3年以上働くことができないと定められているからです。
基本的に、今後の対応についてはアデコから提案をもらえますが、このような対応があるということを事前に知っておきましょう。
8.『アデコ』に関するよくある質問
『アデコ』に関してよくある疑問をQ&A形式にしてまとめました。
- Q-1『アデコ』に登録する際の条件はありますか?
- Q-2『アデコ』で紹介された仕事はキャンセルしてもいいのでしょうか?
- Q-3『アデコ』では、現在就労中でも登録することはできますか?
- Q-4『アデコ』は、仕事に申し込んだらどのくらいで返事をもらえますか?
- Q-5.『アデコ』にはどんな求人が多いですか?どんな職種に強いですか?
それぞれご紹介します。
Q1. 『アデコ』に登録する際の条件はありますか?
18歳以上で、原則として仕事の実務経験のある方が対象になります。
ただし、実務経験がない場合でも紹介してもらえる案件もありますので、キャリアのない方でも登録することができます。
Q2.『アデコ』で紹介された仕事はキャンセルしてもいいのでしょうか?
希望に沿わない仕事の場合は、キャンセルすることができます。
紹介の参考になるので、キャンセルの理由も併せて伝えると良いでしょう。
Q3.『アデコ』では、現在就労中でも登録することはできますか?
アデコは、現在就業中でも登録可能です。
転職時に収入を途絶えさせたくない方は、むしろ働きながら仕事を探すことをおすすめしています。
スケジュール調整が難しい場合も、まずはキャリアコーチや営業担当に相談してみましょう。
ただし、派遣の仕事にいつから就けるのかが明確でなければ、仕事を紹介することが難しくなります。
登録の際に、アデコへ現状を伝え、スタート可能日を明確にしておく必要があります。
Q4.『アデコ』は、仕事に申し込んだらどのくらいで返事をもらえますか?
申込した案件が紹介可能な場合は、平均して1営業日中に連絡がくるようです。
数日経過しても連絡がない場合は、営業担当に連絡しましょう。
Q5.アデコにはどんな求人が多いですか?どんな職種に強いですか?
結論から言うと、アデコでは「オフィスワーク」「IT」に関する求人が多い傾向にあります。
(1). オフィスワーク求人が半数を占める
『アデコ』の業種別求人率は以下の通りです。
このグラフからわかるように、アデコはオフィス系の職種が、およそ半数を占めています。
オフィスワーク求人の内訳は以下の通りです。
「アデコ」が保有するオフィス系の案件は、OA事務、総務事務が40%、続いて事務的軽作業とデータ入力で30%近くを占めています。
事務職などのオフィスワークを探している方にとっては、希望の求人を見つけやすいでしょう。
(2). IT・エンジニア系の職種にも強い
アデコは、IT・エンジニア系の案件にも強みがあることがわかります。
内訳をみると、「アデコ」が保有するIT・エンジニア系の案件は、SE・プログラマー、ネットワークエンジニアで50%を占め、それ以外の職業がほぼ万遍なく分布しています。
「IT業界への転職をしたい」と明確に決まっている方にとって、アデコは有効な選択肢の一つであるといえるでしょう。
※アデコグループが運営するIT特化型の派遣会社「Modis」でも、アデコと同じくIT・エンジニア系の案件を扱っています。
アデコよりも条件を詳しく設定して案件を探すことができるので、IT業界の派遣を探している方は、登録してみるとよいでしょう
9. 関連記事まとめ
アデコに関連する記事をまとめました。
以下の記事も併せて読むことで、派遣に対する理解を深めることができます。
アデコに関連する記事 | |
おすすめの派遣会社 | |
派遣に関する知識 |
10.まとめ
アデコを利用した方の声を紹介してきました。いかがでしたでしょうか。
アデコは「キャリアコーチのサポート」や「時給の高さ」が魅力の派遣会社でした。
派遣のプロに相談したい、派遣で高収入を目指したいという方は、ぜひ登録しておくことをおすすめします。
公式サイト:
https://www.adecco.co.jp/
また、複数の派遣会社に登録しておくことで、転職活動を効率よく進めることができますので、気になる派遣会社があれば、積極的に登録しておきましょう。
- スタッフサービス|オフィスワークで働きたい方おすすめ
https://www.022022.net/
- テンプスタッフ|スキルアップのための研修が充実
https://www.tempstaff.co.jp/
- リクルートスタッフィング|未経験OKの求人多数保有
https://www.r-staffing.co.jp/
あなたの転職が成功することを心から願っています。
現役の転職コンサルタント集団。大手人材会社に在籍しているメンバーが多いため、執筆内容に制約がかからないように『匿名性』とし、裏事情やノウハウを包み隠さずにご紹介しています。
仕事紹介も沢山してくれます。