転職にハローワークを使うべき人とフル活用するための全知識

ハローワーク 転職

転職の相談場所としてハローワークを検討しているものの、自分に合った企業を探せるのかがわからずに困っていませんか。

残念ながらインターネットでハローワークについて調べると、印象の良くない情報が多数上がってくるのが事実です。

しかし、ハローワークには転職サイトや転職エージェントにはない、良い特徴もあります。ハローワークならではのメリットを知り、賢く利用すれば、希望に合った転職先を探すことも可能なのです。

このページでは、ハローワークで転職先を探す際に知っておくべきポイントを、以下の流れに沿ってご紹介します。

  1. ハローワークを使った転職のメリット・デメリット
  2. ハローワーク、転職サイト、転職エージェントの比較
  3. ハローワークの転職で良い求人に出会うための4つのポイント

この記事を読めば、ハローワークを使うべきかどうか決断でき、ハローワークをうまく活用して転職成功への一歩を踏み出すことができるでしょう。

1. ハローワークを使った転職のメリット・デメリット

1−1. ハローワークの5つのメリット

(1)地元就職に強い

ハローワークでは主に、地元企業の求人を多く紹介しています。これはハローワークが職業安定法の以下の内容に基づいて運用されているためです。

職業安定法 第二節 職業紹介
(職業紹介の地域)

第十七条 公共職業安定所は、求職者に対し、できる限り、就職の際にその住所又は居所の変更を必要としない職業を紹介するよう努めなければならない。

もちろん全国のハローワークのネットワークを利用し、全国の求人をチェックすることもできますが、基本的には現在の住まいから転居のない職業を紹介してくれます。

地元で転職したいという人はもちろん、UターンやIターン転職など特定の地域で転職したい人にうれしい特徴と言えるでしょう。

(2)求人量が多い

転職サイトや転職エージェントと異なり、企業は無料でハローワークに求人票を出すことができます。

またハローワークは全国に540ヶ所以上あり、その求人情報全てが一つのネットワークでつながっています。そのため、転職サイトや転職エージェントに比べ、求人量が多いという傾向にあります。

(3)自己分析や職業訓練の相談が無料で受けられる

ハローワークでは職業あっせんのほかに、職業訓練のあっせんや自己分析なども無料で行ってくれます。実際に、さきほどご紹介した職業安定法の中には、以下のような内容も含まれています。

職業安定法 第二節 職業紹介
(公共職業訓練のあつせん)

第十九条 公共職業安定所は、求職者に対し、公共職業能力開発施設の行う職業訓練(職業能力開発総合大学校の行うものを含む。)を受けることについてあつせんを行うものとする。

「自己分析の方法がわからない」という人や、前職からブランクがあり、職業訓練を受けてから転職先を探したい人にうれしいサービスではないでしょうか。

(4)いい相談員に当たれば幅広く相談できる

ハローワークにはさまざまな相談員が在籍していますが、残念ながらその質は一定ではないようです。

ただ、いい相談員に巡りあうことができれば、転職サイトや転職エージェントでは聞けないような、地元の求人状況や個々の求人情報の裏話、どんな場所で活躍できるかなどの、実のある相談ができます。

ま、これはその相談員による所が大きいとは思うけれど、今回担当してくれた方にはだいぶ親身な印象を持ちました。

参考:もっとお金の話がしたい

一方、相談員によっては対応のひどい人もいるようです。

私は今は在職中なので出勤できるのが11月20日以降になります。
求人先に電話をかけてもらう際にそのことを伝えて欲しくて先に言っておいたんですが、「今そちらに応募されたいという方がいらしてるんですが、出勤できるのが11月20日でないといけないそうなので厳しいですよね?」という風に向こうの会社に言ってて…。
急募の職ではなかったし一ヶ月切ってるんだから厳しいってこともないと思うのに、最初から駄目だろうと決め付けた口調で電話をされて…正直むかついたしショックでした。
何で職員がわざわざ「厳しいですよね?」とマイナスな言い方するんでしょうか。。。

参考:Yahoo!知恵袋

相談していて「質が悪いな」と感じた時には、別の相談員に変えてもらうなどの対応を取ったほうが良いでしょう。

(5)採否が必ず通知される

ハローワークで応募した案件には、必ず採否が通知されます。

転職サイトなどの場合、応募したものの、結局何の音沙汰もないことはよくあります。一方ハローワークの場合、一度応募した案件には必ず採否が通知されるので、気持ちが切り替えやすいといえるかもしれません。

1−2. ハローワークの4つのデメリット

(1)募集要項と実際の求人内容に差異があることが多い

インターネットの口コミをチェックすると、募集要項には「事務採用」と書かれていたのに、実際に面接を受けると「工場勤務採用」だったなど、募集要項と実際の仕事内容が異なるケースが多いようです。

先日、求人職種:システムオペレーションと書いてある企業の面接を受けてきました。
実際、面接を受けてみると忙しい時は優先して他の部署(レストランの皿洗いや、チェッカーなど)の応援に行ってもらうと面接官に言われました。
もちろんそのような事は求人票には一切書いてありませんでした。

参考:Yahoo!知恵袋

1週間程前に転職しました。
ハローワークにて求人票をさがし、
無事に入社となって現在試用期間中です。
入社の際に面接があり、
そこで勤務条件、企業概要について確認をしましたが
いざ入ってしまうと内容が全然ちがっている状況です。

参考:Yahoo!知恵袋

これはハローワークの求人票掲載システムによるものだと言われています。

ハローワークの求人掲載基準の一つに、労働基準法違反の企業は載せないというものがあります。これはブラック企業の掲載を阻止するためのものですが、中には実際の求人情報とは全く異なる募集要項を求人票に掲載し、求人を募る企業もあるようです。

転職サイトや転職エージェントの場合は、こうした差異がないか、比較的しっかりチェックされますが、残念ながらハローワークは、こうした媒体よりもチェックが甘い傾向にあるのかもしれません。

ハローワークでホワイト企業を探すためのポイントは、後述する「ハローワークの転職で良い求人に出会うための4つのポイント」でご紹介します。

(2)相談員によって対応がまちまち

メリットの部分でもご紹介したとおり、ハローワークの相談員は、人によって対応の質が異なることがあるようです。

実際にインターネット上には、以下のような口コミが多数見られます。

ハローワークの相談員についてですが、何回も相談するうちにアタリハズレがありますよね。 以前いた職場の同僚も同じ相談員はハズレだと意気投合しました。

参考:Yahoo!知恵袋

相談員が自分に合わないなと感じた時には、 担当を変えてもらうか日を改めて相談に訪れるのがいいかもしれません。逆に、自分に合っていると感じた相談員がいれば、名前を聞いたり名刺をもらったりして、相談の最後に次回もできれば対応してほしい旨を伝えると良いでしょう。

要望が必ず通るわけではありませんが、場合によっては希望を聞いてくれることもあります。

(3)自分で行動を起こさないと求人が見つからない

スカウトメールや自分にマッチした案件をメールで連絡してくれる転職サイトや転職エージェントとは違い、ハローワークは自分で行動を起こさないと求人情報を得られないというデメリットがあります。

もちろんハローワークでも、こちらの要望に応じた求人を提供してくれますが、漠然と転職したいと思っている人や、どんな求人情報があるのかとりあえず見てみたいという人にとっては、デメリットになるかもしれません。

(4)画像情報が少ない

ハローワークの求人情報には、職場の写真や会社の外観といった画像情報が少ないという傾向があります。

最近では画像情報を掲載する企業も増えていますが、画像情報がほぼ必須となっている転職サイトや転職エージェントに比べれば、まだまだ少ないのが実情です。

画像情報から職場の雰囲気やイメージを知りたい人にとっては、大きなデメリットといえるのではないでしょうか。

2. ハローワーク・転職サイト・転職エージェントの比較

ハローワーク以外の転職ツールとして、転職サイトや転職エージェントの存在がありますが、その違いはどこにあるのでしょうか。さまざまな面から比較してみます。

ハローワーク 転職サイト 転職エージェント
求人検索方法 ・訪問
・インターネット
・インターネット
・展示会
・訪問
・インターネット
求人量
求人の質
情報量
サポート体制
掲載企業の傾向 ・中小企業
・零細企業
・大手企業
・中小企業
・大手企業
・中小企業

2−1. ハローワークに向いている人

(1)地元で働きたい人

ハローワークは地元求人を数多く紹介しているという特徴があります。中には、地元のハローワークにしか求人を出していないところもあります。

地元で働きたいなら、一度ハローワークをチェックしてみては。

(2)未経験の仕事に就きたい人

未経験OKの求人が比較的多いことも、ハローワークの特徴の一つ。これまでとは別の仕事に就きたいという人はもちろん、前職の職歴があまり長くないという人にもおすすめです。

2-2. 転職サイトを使うべき人

(1)気軽に求人情報を探したい人

ハローワークや転職エージェントと違い、転職サイトは自分のペースで求人情報や転職情報がチェックできます。転職の意思はあるものの、実際に転職するかどうか考えあぐねている人や、将来的に転職をしたいと思っているので、事前に情報を集めたいという人におすすめです。

(2)中小企業や大手企業で働きたい人

ハローワークとは異なり、転職サイトに求人情報を掲載するには、広告料がかかります。そのため転職サイトには、比較的余裕のある中小企業や大企業の求人が多い傾向にあります。

零細企業ではなく、中小企業や大企業への転職を考えているなら、転職サイトに登録してみては。

2−3. 転職エージェントを使うべき人

(1)転職に関する客観的なアドバイスがほしい人

転職のプロから、より的確なアドバイスがほしいなら、転職エージェントを利用するのがおすすめです。

その名の通り、転職エージェントは転職のプロです。これまで数多くの転職に携わってきたほか、転職に関する情報も多数持ち合わせています。そのため一人ひとりの希望や職歴、現状などを鑑みた上で、的確なアドバイスを提供してくれます。

客観的なアドバイスが欲しい人はもちろん、転職の意思がすでに固まっている人や、転職を成功させたい人は、転職エージェントへの登録をおすすめします。

転職エージェントについて詳しくは「転職エージェントとは|1から理解し使いこなすための全知識」でもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

3. ハローワークの転職で良い求人に出会うための4つのポイント

ハローワークの求人の中には、残念ながら「ブラック企業」と呼ばれる求人も多いといいます。

ブラック企業かどうかを見分けるポイントは「ブラック企業の見分け方|失敗しないための注意点すべて」で詳しくご紹介しますが、ここでは皆様にマッチしたより良い求人や、俗にいう「ホワイト企業」に出会うために知っておきたいポイントを4つご紹介します。

3−1. 口コミサイト『Vokers』で情報を得る

Vokersは実際にその会社に勤めている(もしくは過去勤めていた)社員によって書かれた、企業の評価や口コミを集めたサイトです。

「入社理由と入社後ギャップ」「ワーク・ライフ・バランス」など、さまざまな視点からの評価や口コミがあるので、企業内の雰囲気や実態を知りたい人は、チェックしておくことをおすすめします。

Vorker ハローワーク 転職

3−2. 仕事内容や譲れない条件は面接で必ず確認する

ハローワークで紹介されている求人の中には、募集要項と実際の求人内容や福利厚生が異なるものがあります。

就職後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないためにも、募集要項のみを鵜呑みにして転職先を決めず、面接時に募集要項の内容について確認しておきましょう。

もちろん全ての項目を確認するのは難しいので、転職において譲れない条件や、勤務時間や勤務場所といった仕事内容などを確認するのがよいでしょう。

ここで話をはぐらかしたり、募集要項と全く違う回答があった場合は、ブラック企業の可能性があります。提示された内容が魅力的な内容であっても、しっかり内情を見極めた上で転職を決めましょう。

3−3. 毎回募集のかかっている求人は避ける

数ある求人の中には、毎回同じ内容で募集のかかっているものもあります。こうした案件は何らかの理由で、人が定着せずに毎回募集をかけている可能性があります。

「この求人情報、以前も見たな…」と思ったものは、避けたほうが良いでしょう。

3−4. 相談員の性質を見極める

前述のとおり、ハローワークの相談員の質は千差万別です。熱心に相談に乗ってくれる人や、しっかり対応してくれる相談員を見極め、相談に乗ってもらいましょう。

同じ求人でも、企業に対する問い合わせ方がネガティブだったり、相手にいい印象を与えないような話し方をする相談員と、要点を押さえて的を得た話し方をする相談員とでは、回答内容や採否に違いが出ることもあります。

応募条件がいくつか挙げられており、そのなかのすべては満たしてないけどいくつかは満たしている状態でした。
その人が企業の採用担当に伝えたのは「○○の条件を満たしていないんですけど厳しいですよね」でした。
結果的に応募前に止められました。

後日他の方が担当になったときは「○○の条件は満たしていないのですが他の条件については満たしています。書類を送ってもよろしいでしょうか?」と伝えたので先方も「送ってください」といったみたいでした。

参考:Yahoo!知恵袋

しっかりとしたアドバイスをもらい、転職を成功させるためにも、相談員の質を見極めることをおすすめします。

4. まとめ

ハローワークには転職サイトや転職エージェントにはないメリットもありますが、デメリットも持ち合わせています。ハローワークだけで求人を探すのではなく、他の媒体も利用しながら、転職活動を進めてみてはいかがでしょうか。

転職サイトを利用するなら、量の面でも質の面でも高い『リクナビNEXT』がおすすめです。

また、転職エージェントについては「転職エージェントとは|1から理解し使いこなすための全知識」でもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。