転職フェア・イベントに興味があり、どこかよさそうなものがないか探していませんか?
実際に、転職フェアの数は多く、その内容や質に差があるため、「とりあえず大手だから…」という理由だけで選んでしまうと「転職フェアに行ったけど時間の無駄だった」という感想を抱くことも多いです。
そこで、このページでは現役人材コンサルタントの経験をもとに、転職フェア参加前に必要な全知識を以下の流れでご紹介します。
すべて読めば、転職フェアの基礎知識から、あなたに合う転職フェアがわかり、転職活動において最高の第一歩を踏み出すことができるでしょう。
目次
1. 転職フェアに参加して転職活動の第一歩を踏み出そう!
転職フェア(イベント)は、「参加企業の会社説明を聞くだけ」と思われがちですが、転職フェア参加によって、転職活動を大きく前進させることができます。
ここでは転職フェアを使い倒すために、転職フェアの参加前に知っておくべき基礎知識を以下の流れでお伝えします。
この章では、転職フェアの詳細について詳しくご説明しますが、すでにご存じであればスキップしてください。※おすすめの転職フェア会社紹介ページに飛びます。
1-1.転職フェア(イベント)とは
転職フェアとは、転職イベントの良いところを1日ですべて体感できる転職希望者向けのイベントのことです。
実際、転職フェアに参加すると、以下3つの転職イベントを1日にまとめて受けることができます。
概要 | メリット | |
合同転職説明会 | 企業の担当者と、選考以外で直接会うことのできるイベント |
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転職セミナー | 転職成功のノウハウを教えてもらうことのできるイベント |
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キャリアセミナー | 自分のキャリア形成の参考になるイベント |
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これらの転職イベントは転職支援会社で個別に行っていることもありますが、転職フェアでは1日にまとめて行っているため、非常に効率が良いです。
もしこれらの転職イベントを一度にまとめて受けたいと思われた方は、転職フェアに参加することをおすすめします。
1-2.転職フェアの概要
転職フェアは入退場が自由で、スケジュール調整もしやすいため、誰でも気軽に参加することができる転職イベントです。
また、転職希望者にとっては、中途採用者を募集する企業の担当者・現場社員と、選考以外で直接会うことのできる、数少ない貴重な転職イベントでもあります。
このような理由から、転職フェアを転職活動の第一歩として活用される方も多いです。
以下に、転職フェアへの参加を検討されている方向けに、転職フェアの参加メリット・デメリット、参加がおすすめな方を表にてまとめました。
転職フェアの参加メリット |
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転職フェアの参加デメリット |
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転職フェアへの参加がおすすめな人 |
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この章では、以下にてそれぞれを詳しく説明していきます。
1-3.転職フェアの参加メリット
転職フェアの参加メリットは以下5つです
- 気軽な気持ちで参加できる
- 一度に多くの企業を知れる
- 採用担当者や社員と出会え、企業の雰囲気を知れる
- 面接確約など、特別選考に進める可能性がある
- 転職活動のいろはを知れる
では、それぞれご説明していきます。
メリット1.気軽な気持ちで参加できる
転職フェアは以下2つの特徴があるため、気軽な気持ちで参加しやすいです。
- 参加無料で、好きなタイミングで入退場できる
- 書類選考なく企業の担当者と話ができる
そのため、転職活動の第一歩を踏み出すには最適な転職イベントだと言えます。
メリット2.一度に多くの企業を知れる
転職フェアへの出展企業数が非常に多いため、一度に多くの企業を知れることもメリットの1つです。
例えば、『doda転職フェア』では、出展企業が300社以上と、一日では回りきれないほどの企業が出展しています。
このように、一度に多くの企業を知れるのは転職フェアにしかない貴重な機会と言えるでしょう。
メリット3.採用担当者や社員と出会えて、企業の雰囲気を知れる
採用担当者や社員と出会えて、企業の雰囲気を知れることも転職フェアのメリットです。
実際、出展企業のブースには、採用担当者だけでなく、現場社員も来場していることが多く、気軽に質問をする場を設けている企業も多いです。
気になる企業に所属している「社員」の方と直接話ができる機会を、活用しない手はありません。
また、企業ブースは業種別に分かれていることがほとんどです。
そのため、転職したい企業が具体的に決まっていない方も、興味のある業種や、現在所属している業種に足を運べば、より具体的に転職の方向性を考えられるようになるかもしれません。
このように、転職フェアを通じて、興味ある企業への理解を深めたり、転職の方向性を考えられるようになる方も多く、転職フェアは非常に有益となり得るものだと言えます。
メリット4.面接確約など、特別選考に進める可能性がある
転職フェアにて、その場で面接確約を出すことや、特別選考と言って最終面接を案内されることも多々あります。
実際、自分の志望する企業から特別選考のオファーをもらい、内定につながった方もいます。
このような機会を活用するためにも、企業担当者と接する時には自分を売り込むつもりで話をしましょう。
メリット5.転職活動のいろはを知れる
多くの転職フェアでは、転職業界において有名な方による講演会や、転職支援会社のコンサルタントへの転職相談会も開催されおり、そこで転職活動のいろはを知ることもできます。
これらに参加することで、具体的には以下のことを学べます。
- 転職活動全体の流れ
- 応募書類の書き方
- 自己分析の方法
実際、これらの学んだ内容を生かして、転職活動のスケジュールを策定したり、転職活動の軸が定まったりするなど、転職活動を大きく前進させることができた方も多いです。
漠然とした転職への不安を持つ人や、転職活動の方法がわからないという人の悩みは、ここで解決できるかもしれません。
このように、転職フェア参加にはたくさんのメリットがあるため、転職をしたいけれど、何からはじめていいのかわからないという方は、ぜひ一度参加してみることをおすすめします。
次に、転職フェアの参加デメリットをご紹介します。
1-4.転職フェアの参加デメリット
転職フェアの参加デメリットは以下2つです
- 気になる企業と思うように話せないことがある
- たくさんの来場者がいて疲れがたまる
では、それぞれご説明していきます。
デメリット1.気になる企業と思うように話せないことがある
気になる企業が人気企業の場合、企業担当者と思うように話せないことがあります。
理由として、人気企業には来場者が集中することが多く、企業ブースに行列ができてしまい、待ち時間が長くなることも珍しくないためです。
また、人数が多ければ、担当者と話す時間が短くなってしまい、思うようにアピールできずに終わるケースも少なくありません。
とはいえ、開場直後や転職セミナー開催時間はブースが空いていることも多いので、これらの時間を狙って企業ブースへ訪問することをおすすめします。
デメリット2.たくさんの来場者がいて疲れがたまる
転職フェアにはたくさんの方が来場するため、人混みや行列によって疲れがたまることも多いです。
また、広い会場内にある希望の企業ブースを探して歩きまわることから疲れてしまう人もいます。
これらは、転職フェア参加前にブースの回り方を決めていれば避けられることが多いため、事前準備をしっかりしておきましょう。
次に、転職フェアへの参加がおすすめな人を紹介します。
1-5.転職フェアへの参加がおすすめな方
ここまでの説明を踏まえて、転職フェアへの参加がおすすめな方は、以下5つのいずれかに当てはまる方です。
- 気軽に転職活動の第一歩を踏み出したい方
- たくさんの企業と話をしたい方
- 社員の話を通じて企業の雰囲気を知りたい方
- 早期内定をもらいたい方
- 転職活動のいろはを知りたい方
これらのうち1つでも当てはまる方は、転職フェアにぜひ参加してみてください。
参考1.転職フェアに参加した方の声
実際、以下のように転職フェアに参加して良かったとの声も多く聞きます。
転職フェアの実態を反映している声ですので、参考にしてみてください。
転職フェア参加で前向きに
今日も面接です。
type転職フェアは行って本当によかった。
どちらも大きい会社ばかりで難しいですが、
今週のスケジュールは金曜まで毎日面接でいっぱい。— なるちゃん@インフラエンジニア@婚活中 (@narunaru_chan) April 13, 2021
転職フェアで書類選考スキップできた
実体験なのですが転職フェアの出展側は結構偉い人(人事部の課長とか)来てたりするので話が合うと1次面接免除とかありますねぇ。あと転職フェアの良いところはブラック企業は遭遇率低い印象がありますw(ブラック企業は出展してる暇や出展費用がないw)
— kokusai (@sindaisya) January 5, 2020
転職フェアのセミナーに大満足
あー転職フェア楽しかったー!今回は事務だけでなくいろんな職種だったせいか若い子もたくさん。今回は企業ブースよりセミナー目当てだったんだけど、すごくためになって参加してよかった。前回のフェアで突っこんで質問できなかったところも再訪問して疑問解消したし、実りあったわ。
— むー@寝てもねても眠い (@mU_xx) November 2, 2019
これらの口コミからわかるように、転職フェアへの参加メリットは多いため、迷われている方は一度参加してみることをおすすめします。
参考2.企業側の転職フェア出展理由
転職活動では、企業側の視点を持つことも大切なため、企業側が転職フェアに出展する3つの理由もおさえておきましょう。
- 大人数を一度に採用したい
- 自社の魅力を直接アピールして採用につなげたい
- スピード感ある採用を行いたい
これらの理由から、企業側は中途採用につなげるために転職フェアに出展していることが分かります。
実際、企業側が採用したいと思う人に対しては自社の魅力を積極的にアピールしたり、特別な選考ルートを用意することも多いです。
そのため、転職フェアに参加する際は、企業側から「この人を採用したい」と思われるためにも積極的に自己PRをしておきましょう。
※転職への意識が強い場合は「転職エージェント」に相談しましょう
自分の中で本格的に転職活動をしたいという気持ちが強ければ、「転職エージェント」へ相談するのが絶対におすすめです。
「転職エージェントとは|1から理解し使いこなすための全知識」でもご紹介していますが、『リクルートエージェント』や『doda』などの「転職エージェント」と呼ばれる会社は、転職のプロが「キャリア相談」から「面接などの選考対策」「給与交渉」までを完全無料で提供しています。
登録後、転職のプロから一人ひとりに合った転職活動のアドバイスをもらえるため、かなり効率的に転職活動を開始することができますよ。
2. 大手5社が主催する転職フェアを徹底比較
有名な転職フェアの数は、主に上記12個あります。
このように選択肢は非常に多いのですが、主催する会社によってそれぞれ特色が異なるため、自分に合った転職フェアを見つけるのに苦労される方もたくさんいます。
そこで、有名な転職フェア12個を、以下3軸で200人に口コミ調査を実施し、おすすめできる転職フェアをまとめました。
- 出展企業数
- イベント充実度
- 対応エリア
おすすめの転職フェアは5つで、それぞれ特徴が以下のように決まっています。
特徴 | 出展企業数 | イベント充実度 | 対応エリア | 対応エリア(詳細) | |
doda転職フェア | 転職フェアでは国内最大規模の出展数と充実度。
それ以外にも職種別ニーズに合わせたイベントも行っている。 |
◎ 300社以上 |
◎ 4.2 |
◎ 6エリア |
北海道 関東 東海 関西 中国 九州 |
リクナビ NEXTの転職フェア |
出展企業および業種の幅が広い。
また、同時開催の “転職力向上セミナー” が非常に好評。 |
〇 100社以上 |
◎ 4.1 |
◎ 6エリア |
北海道 関東 東海 関西 中国 九州 |
マイナビ転職フェア | 開催数・サポートエリアのカバー率はNo1。
大手企業の出展は多いが、サポートエリアが多いからか1つ1つのイベントの密度は薄い。 |
〇 100社以上 |
◯ 3.8 |
◎ 7エリア |
北海道 東北 関東 東海 関西 中国 九州 |
@type転職フェア | エンジニア・女性転職に特化したイベントで、これらの方から非常に好評。
一方、サポートエリアが関東のみで、参加者が限定されてしまう。 |
〇 100社以上 |
◎ 4.1 |
△ 1エリア |
関東 |
Re就活 転職博 | 主に20代をターゲットとした転職イベント。
出展企業の多くは20代への採用意欲が非常に高い。 |
〇 100件以上 |
◯ 4.0 |
〇 5エリア |
関東 東海 関西 中国 九州 |
以下にて各社の特徴をわかりやすくまとめましたので、ご覧ください。
2-1. 『doda 転職フェア』
『doda転職フェア』は、国内最大規模の出展数と充実度を誇っており、最もおすすめできる転職フェアです。
実際、東京での出展企業数は大手・中小企業を含めて300社以上と国内最大であることに加え、マッチング・スカウト機能が充実しており、転職フェアから内定につながったとの声も多く聞きます。
また、希望にあった企業を紹介するコーナーや、転職相談ができるコーナーなど、転職初心者向けのコーナーも充実しているので、転職フェア初心者の人も、転職自体が初めてという人にもおすすめです。
それ以外にも「doda転職フェアセレクト」という職種・目的別ニーズに合わせたイベントも行っているため、対象の方はそちらに参加してみることをおすすめします。
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<doda転職フェアの口コミ>
転職フェア参加から志望企業の内定につながった!
2-2. 『リクナビNEXTの転職フェア- はじめての転職フェア』
『リクナビNEXTの転職フェア』は、転職初心者向けのコーナーが充実しており、転職初心者の方におすすめです。
実際、エージェント歴20年の講師が主催する”転職力向上セミナー”は参加者から非常に好評です。
出展企業は比較的大手が多いので、特に大手企業への転職を考えている人は、ぜひ足を運んでみることをおすすめします。
しかし2020年から2021年7月時点までコロナの影響により転職フェアは中止しており、次回の転職フェアは未定となっています。
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キャリア相談・転職力向上セミナーに満足!
今すぐ転職という訳ではないですが、情報収集のためにリクナビNEXT主催の転職フェアに参加しました。
私の場合、現役のコンサルタントによるキャリア相談と細井氏の転職力向上セミナーの内容に大満足でした!
実際、キャリア相談を通じて、自身のキャリア設計が明確になったことに加え、転職力向上セミナーで転職の基礎知識がわかるなど、すぐに実践できる内容が盛りだくさんでした。
転職を本格的に考えた際には、「リクルートエージェント」に登録して支援を受けたいなと思っています!
2-3. 『マイナビ転職フェア』
『マイナビ転職フェア』は、転職フェアの中でも出展拠点の多いことが大きな特徴です。
実際、毎回100社ほどの企業が出展する、比較的規模の大きい転職フェアを様々な地域で実施しています。
特に地方にお住まいの場合、転職フェアのために遠出するのは気が引けるもの。そんな時にはマイナビの転職フェア開催場所を調べてみることをおすすめします。
ほかにも、出展企業から面談希望メールが届くマッチングシステムや、キャリア相談コーナーなど、転職希望者のサポートも充実しています。
業種を問わない総合フェアの他に、エンジニア専門の転職フェアなども行っているので、気になる人はそちらにもぜひ足を運んでみてください。
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仙台市の地元企業・転職事情を知れた!
地元仙台市で開催している転職フェアを調べたところ、「マイナビ転職フェア」の存在を知り、参加しました。
出展企業は地元仙台市の企業が多いことに加え、個別ブースでの時間を多くとって頂くなど、非常に充実した1日でした!
また、キャリア相談でも地元仙台市の転職市場から具体的にどのような企業を狙うかなど、非常に実践的な話を聞くことができました。
大手の会社のうち、地方での転職フェアに力を入れているマイナビさんの存在は非常にありがたいですね。
2-4. 『type転職フェア』
『type転職フェア』は、エンジニア専門のものや、女性のみを対象にしたものなど、特化型の転職フェアがほとんどです。
また、イベントの充実度も高いため「この職種で転職したい」「女性の転職の悩みを分かってもらえるフェアに行きたい」という方は、こちらに足を運んでみることをおすすめします。
他の転職フェア同様、転職希望者へのサポートコーナーが充実しており、転職ノウハウを聞けるセミナーや、おすすめ企業を紹介してくれるコーナーなどが設置されています。
また、@type転職フェアだけの選考フローを設けている企業もあるので、場合によっては通常の採用フローよりも短い期間で転職を決められる可能性もあります。
総合フェアではなく、何かに特化したフェアに参加してみたいという人は、ぜひ一度チェックしてみてください。
エンジニアにとって密度の濃い転職フェアだと実感!
「typeエンジニア転職フェア」に参加しましたが、エンジニア特化の転職フェアなだけあって、情報密度が濃かったように思います。
実際、出展企業の多くはエンジニアを採用したい超一流企業が集まっていることと、同時開催のセミナーでは某有名企業CTOによる講演など、とてもためになる内容ばかりでした。
一方で、出展企業や募集職種の仕事内容を見ていると、転職フェアの中では求められているレベル感が高いようにも感じられました。
2-5. 『Re就活 転職博』
『Re就活 転職博』は、20代の若手社会人や第二新卒で初めての転職を考える方を対象とした転職フェアです。
実際、出展企業の多くは若手社会人や第二新卒への採用意欲が高いことから、20代の方にはチャンスが多く、そのまま採用に結びつくケースも多いです。
また、同時開催のセミナーは20代の転職に役立つ内容が多く、非常に実践的なことから評判が良いです。
初めての転職を考えている20代の方には、非常におすすめの転職フェアとなっておりますので、対象の方はぜひ参加してみてください。
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参加をきっかけに自信を持つことができた!
社会人経験2年目ですが、現在の職場に不満を感じていることから転職を考え、ふとしたきっかけで転職博に参加してみました。
イベント参加前は、「自分を受け入れてくれる企業はあるのだろうか?」と不安に思っていましたが、イベント参加後はそのような不安は無くなりました!
実際、転職博には第二新卒歓迎の企業が多く出展していて、採用の方に私の経歴をお話すると興味を持って聞いてくださいました。
さらに、転職フェアのあと複数社から面接オファーが届くなど、自分に自信をもつことができました!
転職フェアへの参加は、気持ちが前向きになるのでおすすめです。
ここまで、おすすめの転職フェアと参加者の声をそれぞれご紹介してきました。
次の章では転職フェアを有意義にするための3つのポイントをご紹介していきます。
3. 転職フェアを有意義にするための3つのポイント
転職フェアを有意義にするためのポイントは、以下3つです。
これらをおさえることができるか否かで、イベントから得られるものが大きく変わってくるため、しっかりとおさえておくようにしましょう。
3-1. 転職フェアに参加する目的を明確にしておく
まずはじめに、転職フェアに参加する目的を明確にしておきましょう。
参加目的は人によって様々で良いですが、例えば以下のような目的を持つと良いでしょう。
- 実際に転職を希望している企業の採用担当者の話を聞いて、面接対策に生かす。
- 希望業界の会社から1社でも多く話を聞き、業界研究に生かす。
- 今まで知らなかった企業のブースに1社でも多く訪問し、転職の視野を広げる。
- セミナーやキャリア相談を通じて、現職での仕事に生かす。
補足ですが、参加目的を考える際には、「どのように生かすか?」の視点を入れると、イベントから得られるものも多くなります。
ぜひ参考にしてみてください。
3-2. 事前準備をしっかりしておく
転職フェアへの参加目的が明確になったら、次に参加に向けて事前準備を行っていきます。
具体的には、以下の5Stepに沿って行っていきます。
- Step1:事前登録をする
- Step2:エントリーシートの作成をする
- Step3:必要な持ち物をそろえる
- Step4:当日回りたい企業・セミナーの目星をつける
- Step5:採用担当者への質問を用意する
では、それぞれご説明していきます。
Step1:事前登録をする
まずはじめに、転職フェアに事前登録しておきましょう。
理由としては、事前登録をしていないと、イベント当日に受付のために行列に並ばないといけないなど、スムーズに入場することができないためです。
事前登録は、各転職フェアサイト内で行うことができますので、転職フェア参加前に必ず事前登録をしておいてください。
Step2:エントリーシートの作成をする
転職フェアへの事前登録が終わったら、次にエントリーシートの作成をしましょう。
作成理由としては、以下2点です。
- 入場時にエントリーシートの作成(記載済の場合は提出)が必要になるため
- エントリーシートの内容がイベント当日の充実度に関わるため
まず、多くの転職フェアでは入場時にエントリーシートの作成(記載済の場合は提出)が必要です。
このことを知らず当日を迎えてしまうと、受付とは別の行列に並んでまでエントリーシートの作成をしないといけないことから、多くの時間を費やしてしまいます。
また、エントリーシートは企業からの事前スカウトや当日に企業担当者とスムーズにやり取りをするための資料として活用することになります。
そのため、当日にその場しのぎでエントリーシートを作成するのではなく、前日までにしっかりと準備をした上で作成を行うようにしておきましょう。
Step3:必要な持ち物をそろえる
転職フェアに必要な持ち物は以下5つです。
- A4サイズの書類が入るカバン
- メモ帳やペンなどの筆記用具
- スケジュール帳
- 受付票(1セット)
- エントリーシート(複数セット)
特に注意すべきなのが、エントリーシート。
転職フェア当日に企業に個別で提出することもあり、枚数が足りなくなることもあるため複数セット用意しておくのが良いです。
もちろん、会場内の印刷機で印刷することもできますが、移動や印刷待ちなどによる時間のロスにつながるため、事前に用意しておくことをおすすめします。
Step4:当日回りたい企業・セミナーの目星をつける
事前の準備物をすべてそろえた後、当日回りたい企業・セミナーの目星をつけます。
実際、転職フェアの公式サイトには会場見取り図が掲載されているため、事前に確認の上、回りたい企業・セミナーを洗い出しておきましょう。
また、可能であれば回りたい企業の訪問タイミングまで考えておくと良いです。
これをすることで、転職フェアでの効率に大きく関わってくるため、しっかりと計画を立てておきましょう。
Step5:採用担当者への質問を用意する
転職フェアに行く前には、事前に企業側の採用担当者に聞きたい質問を、最低でも5個程度は考えておきましょう。
理由として、採用担当者への質問が他では聞けない情報を聞く手がかりになることと、企業側へのアピールにもなるためです。
冒頭でもご紹介したとおり、転職フェアは選考とは関係なく企業の人事担当者や社員と直接話をすることができる数少ない貴重な転職イベントです。
ただ企業側の話を聞くだけでは、せっかく足を運んだ意味がありません。
だからこそ、インターネットには書かれていない裏話や、ホームページを見て疑問に思ったことなどをまとめておき、思い切って相手に質問してみましょう。
もし企業側に質問する内容が浮かばない場合は、以下の記事をご覧頂き、当日までに「質問」を考えておきましょう。
ここまでが、事前準備のご説明となります。
次に、転職フェア当日のポイントをご説明します。
3-3. 転職フェア当日は参加目的を達成するために全力を尽くす
事前準備をしっかり行ったら、転職フェア当日は参加目的を達成するために全力を尽くしましょう。
いくら入念に準備したとしても、転職フェア当日に実行できなければ意味がありません。
実際の転職活動においても、「実行力」が内定につながるカギとなりますので、積極的に企業ブースを回るなどして当日を過ごすようにしましょう。
4. 転職フェアでよくあるQ&A4選
ここでは、転職フェアでよくあるQ&Aを4つにまとめました。
それぞれご紹介していきますので、参考にしてみてください。
Q1. 転職フェアにはどんな企業が出展してるの?
結論、企業で言うと大手企業から中小企業まで様々な企業が出展しています。
また、中には企業だけでなく、政府系の組織も出展しています。
以下に、2020年11月13日~2月15日に開催したdoda転職フェアの企業を抜粋してご紹介いたしますので、参考にしてみてください。
【企業系】
- 三菱UFJ銀行
- 野村総合研究所
- 東急建設
- デロイトトーマツコンサルティング
- キャノン
- 日本オラクル
- トヨタシステムズ
- ガンホー・オンライン・エンターテイメント
- エスプールプラス
【政府系】
- UR都市機構
- 国境なき医師団日本
- 中国建設銀行
Q2. 転職フェア当日に名刺は必要?
結論、転職フェア当日に名刺は不要です。
なぜなら、転職フェアという場は、会社対会社の付き合いではないためです。
転職フェア当日に、企業の採用担当者から渡されることもありますが、その場合は受け取るだけで問題ありません。
ただし、名刺の受け渡しを通して基本的なビジネスマナーが身に付いているかは分かってしまいますので、名刺を渡されたら、「ありがとうございます」と一礼し、両手で受け取るようにしましょう。
Q3. 転職フェアでの服装は?
転職フェアは基本的にスーツで行くのが好ましいです。
イメージとしては、男性・女性ともに以下のような落ち着きのある色のスーツを着ていくと良いです。
これだけでも十分かと思いますが、転職フェアの服装でまだ迷われている方は、以下の記事を参考にしてみてください。
Q4.転職フェア以外での転職活動方法はあるの?
転職フェア以外での転職活動方法は以下4つあります。
- 転職エージェントを利用する(★おすすめ)
- 転職求人サイトを利用する
- ハローワークを利用する
- ビジネス特化型SNSを利用する
それでは、順にご説明していきます。
転職エージェントを利用する(★おすすめ)
結論、転職エージェントを利用した転職活動が最もおすすめです。
なぜなら、転職のプロから以下のサポートを無料で受けることができ、結果として転職の成功確率を「劇的に」上げることができるからです。
- キャリア相談
- 求人紹介
- 履歴書や職務経歴書の添削
- 面接対策
- 面接のセッティング
- 給与交渉
転職エージェントの仕組みについて詳しく知りたい方は、以下の記事に詳細を記載しておりますのでぜひご覧ください。
転職求人サイトを利用する
「リクナビNEXT」など、いわゆる求人を検索する「転職求人サイト」を利用することも1つの手です。
しかし、先ほどご説明した「転職エージェント」と異なり、相談できる担当者がつかないため、ほとんどの場合おすすめできません。
実際、転職活動で相談できる相手がいないことから大きな不安を抱えてしまい、転職活動を断念してしまう方も多いです。
転職求人サイトへの登録を考えている方は、思い直して転職エージェントに登録することをおすすめします。
ハローワークを利用する
ハローワークを利用することも転職活動方法の1つですが、基本的にやめたほうが良いです。
なぜなら、掲載料がかからないことから、質の低い求人(ブラック企業含む)が大量にあるためです。
例えば、好条件で魅力的な募集をチラつかせ、実際面接に行ってみると他の募集を案内される「おとり求人」などがあります。
そのため、よりよい転職を実現したいのであれば、ハローワークは使わないほうが無難でしょう。
実際、「始業時刻よりも早い出社を求められた」、「求人票より低い賃金で働かされた」などの苦情がハローワーク側に大量に寄せられており、2014年には1.2万件、2018年では1万件ほどにもなりました。そのため、しっかりと求人票の内容を細かく精査してから紹介してくれる転職エージェントを利用しましょう。
ビジネス特化型SNSを利用する
ビジネス特化型SNSを利用して、転職活動を行うこともできます。
代表的なサービスとしては、「Wantedly」「Linkedin」がありますが、内定につながった方はハイキャリアの方が多いため、キャリアに自信のない方は転職活動においては別の手段を利用した方が良いです。
ビジネスに関する情報収集、企業からのスカウト、ビジネス上で知り合いになった人との交流などを目的としたSNSサービスのことです。FacebookやTwitterなど一般的に普及しているSNSとは違い、主に転職やキャリアアップのために使われます。また、ビジネス特化型SNSにプロフィールを登録することでそれがそのまま履歴書、職務経歴書代わりになり、企業からスカウトを受けるといった可能性もあります。
5. 転職フェアに参加した方の声
最後に、転職フェアに参加した方の声をご紹介します。
これを見て少しでも転職フェアに興味が湧いた方は、ぜひ参加を検討してみてください。
転職イベントから内定につながった
興味を持てる企業・職種と出会えた
参加をきっかけに転職活動へのモチベーションが上がった
短時間で複数の企業と気軽に話しがき、また様々な業種の企業とも話すことができてとても貴重な良い機会でした。
また、たくさんの求職者が集まっていたので、就活の時を思い出し、転職活動に熱が入りました!
転職活動の情報収集につながった
転職フェアでは、企業の方から直接話を聞くことで、web上では分からない情報をたくさん得ることが出来ました。
実際に働いている人の意見というのは非常に参考になります。
6. さいごに
いかがでしたでしょうか?
これまでご説明したように、転職フェア(イベント)は気軽に参加でき、得られるものも多いです。
土日に開催されるものも多いので、少しでも転職に興味があるなら、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
今回紹介した転職イベントは以下の通りです。
また、転職のプロから支援を受けたい場合は、「転職エージェントおすすめランキング|500人の評判比較!!」を参考に、気になる会社に登録すると良いでしょう。
あなたが最高の転職をできることを陰ながら祈っております。
現役の転職コンサルタント集団。大手人材会社に在籍しているメンバーが多いため、執筆内容に制約がかからないように『匿名性』とし、裏事情やノウハウを包み隠さずにご紹介しています。
初めての転職活動のため、まずは情報収集をしたいと思い、「doda転職フェア」に参加しました。
当日は「IT営業職」を募集している企業を中心に回り、初耳だったけど実は優良企業だった「T社」と出会いました。
実際、「T社」は自身の求めていることととマッチする点が多かったので、志望度が高い旨を採用担当者にその場で伝えました。
すると、個別ブースにて自由に質問する時間もいただいたので、気になることをまとめて質問しました(自己PRにつながる質問も含めて)
その結果、転職フェアの翌日に「T社」から面接オファーが届き、その後無事内定をいただきました!
転職フェアでこのような出会いが生まれたので、参加して本当に良かったです。