ブラックな薬局の見極め方と転職で失敗しないための方法|大手・中小のブラック度を徹底比較

転職をお考えの薬剤師の方も、

今の職場はブラック薬局なのかな
転職先の薬局がブラックだったらどうしよう

といった疑問や不安をお持ちかと思います。

結論、ブラック薬局には離職率や労働時間などを含む6つの特徴が存在し、それらを理解した上で口コミサイトや転職サイトを利用することにより、ブラック薬局を避け転職を成功させることが可能です。

この記事では、多くの薬剤師の転職をサポートしてきた私が、ブラック薬局の見分け方」や「ブラックな薬局を避けて転職を成功させる方法」をご紹介します。

  1. 【結論】ブラック薬局の特徴6選
  2. 中小薬局ほどブラックな働き方になりやすい
  3.  ブラックな薬局を避けて転職を成功させるための3つのコツ
  4.  ブラック薬局を避け、転職を成功させたい薬剤師におすすめの転職サイト
  5. 【FAQ】ブラック薬局に関する疑問と回答

この記事を読めば、ブラック薬局の特徴が分かり、転職での失敗を防ぐことが可能となるでしょう。

1. 【結論】ブラック薬局の特徴6選

ブラック薬局の6つの特徴をご紹介します。

  1. 3年以内の離職率が3割以上
  2. 労働時間が長い・休みが取れない
  3. 給与が低すぎる・高すぎる
  4. 人間関係・職場の空気が悪い
  5. 研修・教育制度が整っていない
  6. 1人の薬剤師が1日40枚を超える処方箋を処理している

1つずつ見ていきましょう。

特徴1. 3年以内の離職率が3割以上

まずブラック薬局の特徴として、3年以内の離職率が3割を超えていることが挙げられます。

なぜなら、高い離職率は労働条件や人間関係が悪いことが原因である可能性が高いからです。

よって離職率が高い薬局の求人は慎重に精査する必要があるでしょう。

パートが多い職場は離職率が高くなる傾向

なお、1年間薬剤師の平均的な離職率は10%ほど、パート薬剤師に限っては21%ほどです。

したがって、パート薬剤師が多い職場は離職率が必然的に高くなりますが、言い換えると「パート薬剤師が少ないのに、スタッフが辞めやすい職場」は、ブラックな可能性があります。

特徴2. 労働時間が長い・休みが取れない

労働時間が長く、休みが中々取れないこともブラック薬局の特徴です。

ブラック薬局では人手不足などの影響で、サービス残業が当たり前となっています。

尚、裁量労働制を取っている薬局では、労働時間が増えても給与は一定であるため「平均残業時間」だけではブラックかどうかを見極めることが難しいと言えます。

よって、必ず「有休消化年平均」にも目を通し他社と比べて少なくないかを確認しましょう。

また、残業時間は時期によって大きく異なるので、事前に必ず「平均残業時間」を確認するのも大切です。

特徴3. 給与が低すぎる・高すぎる

給与が低すぎる職場は、労働に見合った対価が得られず離職率が高まります。

ただブラック薬局の給与は必ずしも低いというわけではなく、著しく高い場合もあります。

これは、給与を高く設定しなければ人が集まらないほど、劣悪な労働環境であるです。

そのため、求人情報を見て「あまりにも給与が高い」と思ったら、注意が必要です。

なお、薬局で働く薬剤師の平均年収は以下の通りとなっており、これらを下回っていたり大幅に上回ったりしている場合は注意が必要だと言えます。

薬局で働く薬剤師の平均年収

職場初年収平均年収
調剤薬局350〜400万円450〜700万円
ドラッグストア350〜450万円500〜800万円

特徴4. 人間関係・職場の空気が悪い

ブラック薬局は、人間関係や職場の空気が悪いという特徴もあります。

特に小規模調剤薬局では、薬剤師が1~2人程度と非常に少なく限られた空間で、同じ人と常に顔を合わせるため、人間関係のトラブルが起きやすいと言われています。

人間関係がギクシャクしていて辛い

口コミ・評判

匿名さん
現場の店舗ではギクシャクした人間関係ばかりで、少しでもミスをすると「またSさんがミスしたそうよ」と陰口を聞こえるように言われます。休憩時間も、「あの人は仕事ができないね」「仕事がしんどい」「早く辞めたい」と愚痴や不満ばかり。
同じスタッフと狭い空間で長時間一緒に過ごさなくてはならないという息苦しさもあり、人間関係のトラブルが発生しやすいのでしょう。

以下のような状況は、ブラックと言っていいでしょう。

  • 人間関係が複雑
  • 強い立場の人が高圧的にふるまっている
  • 職場の雰囲気が悪い
  • いじめやパワハラが横行している

長く勤めるためにも、職場の人間関係は必ずチェックしておきたい項目です。

特徴5. 研修・教育制度が整っていない

薬剤師が辞めやすい職場には「新人教育が十分にできていない」という特徴があります。

なぜなら、教育体制が整っていない職場では以下のような問題を抱えてしまうからです。

  • 基本的なことを教わらないまま現場に出されるため、ミスを連発してしまう
  • 周りに相談できる人がいないため、職場で孤立してしまう

研修や教育制度が整っていない薬局は、ブラック薬局であると言えるでしょう。

  • 研修補助費はできるだけ出したくない
  • 研修よりも実務を優先してほしい

など、研修や教育に消極的な薬局に勤めてしまうと、日々の業務をこなすだけになり、薬剤師としてのスキルアップができません。

またスキルアップができないことにより、転職の際に不利になってしまうことも考えられるので避けたほうが無難です。

特徴6. 1人の薬剤師が1日40枚を超える処方箋を処理している

1人の薬剤師が40枚を超える処方箋を処理している薬局は完全にブラックと言えます。

なぜなら法律により、1人の薬剤師が扱うことができる処方箋の数は、1日平均40枚までと定められているからです(1ヶ月に応需した処方箋枚数を稼働日数で割った場合の数字が、40枚を超えるのはNG)

薬剤師が扱う処方箋が41枚を超える場合は、もう1人薬剤師を雇用する必要があります

よって、1人の薬剤師が1日あたり40枚を超える処方箋を処理している場合、法律に反して過重労働をさせていることからブラック薬局であると言えるでしょう。

ここまでのまとめ

ブラック薬局には、以下の特徴があることが分かりました。

  1. 3年以内の離職率が3割以上
  2. 労働時間が長い・休みが取れない
  3. 給与が低すぎる・高すぎる
  4. 人間関係・職場の空気が悪い
  5. 研修・教育制度が整っていない
  6. 1人の薬剤師が1日40枚を超える処方箋を処理している

これらを踏まえると、大手薬局よりも、中小薬局の方が、よりブラック率が高いと言えます。

次の章ではその理由を詳しく解説します。

2. 中小薬局ほどブラックな働き方になりやすい

中小薬局ほどブラックな働き方になりやすい傾向にあります。

その理由は、以下の通りです。

  1. 人材が集まりにくい
  2. 手厚い研修制度が整っていることは少ない
  3. ワンマン経営になりやすい
  4. 福利厚生が整っていないことがある

それぞれ詳しく見てみましょう。

2-1.人材が集まりにくい

薬剤師の採用には多額のコストがかかるため、規模の小さい薬局は、大手と比べて人材が集まりにくい傾向にあります。

たとえば、転職サイト(人材紹介会社)を利用して薬剤師を集める場合、企業(薬局)は転職サイトに仲介料を支払うことになります。

仲介料の目安は、採用した人材の年収の25~30%と言われており、仮に年収600万円の薬剤師を採用する場合、200万円ほどのコストがかかるのです。

人材採用にコストをかけられない中小薬局ほど、常に人手不足の状態が続き、一人当たりの業務負担が大きくなりやすくなります。

2-2.手厚い研修制度が整っていることは少ない

中小薬局は手厚い研修制度が整っていることが少なく、簡単な研修を終えたらすぐに現場で働くケースが多いです。

大手薬局のような、懇切丁寧な研修を受けられるケースはほとんどないため、スキルや経験が不足している方は、働きづらいでしょう。

「十分な指導が受けられないのに、叱責ばかりされる」といった理不尽さを感じる方もいるかもしれません。

2-3.ワンマン経営になりやすい

中小薬局は、経営者の権限が直接現場に反映されるため、ワンマン経営のようになってしまうこともあります。

その薬局だけの独自ルールや慣習が当たり前のものとなっており、意見が通りづらかったり、朝令暮改が日常茶飯事だったりするケースも少なくありません。

理解のある経営者の場合は、むしろ働きやすい

小規模薬局の経営者との距離の近さは、「直接意見を述べることができる」というメリットとも言えます。

従業員の意見を積極的に取り入れるような職場では、提案を出してから採用されるまでの意思決定が大手薬局に比べて早いこともあり、職場環境に不満があった場合にも解決しやすいです。

2-4.福利厚生が整っていないことがある

中小薬局は、大手と比べると、福利厚生が不十分なケースも多いです。

多くの大手薬局は、産前・産後休暇や育児休暇やリフレッシュ休暇などの制度を取り入れ、働きやすい環境づくりに力を入れています。

それに対し、中小薬局はスタッフ数が少ないのも影響して、なかなか休みが取れないこともあります。

関連記事:大手調剤薬局ランキング完全版|企業規模と社員評価のすべて

3.ブラックな薬局を避けて転職を成功させるための3つのコツ

ブラックな薬局を避けて転職を成功させるコツは3つあります。

ひとつずつ解説します。

3-1. 自身が求める条件を明確化する

まず、求める条件とそれらの優先順位を決めておくことが大切です。

具体的には、どの程度給与が得たいのか、どのような福利厚生を求めるのかを明確にしておきます。

自身の条件をはっきりさせておくことで、希望に近い職場を見つけやすくなります。

3-2. 口コミサイトを見る

口コミサイトを利用することもブラック薬局を見分ける1つの方法です。

例えば「転職会議」というサイトでは給与水準や有休消化率が記載されているだけでなく、「ホワイト/ブラック企業診断」といった指標もあります。

実際に働いた経験を持つ人の声を集めるのも、有効な対策です。

ただ、薬剤師に特化したサービスではないため、口コミサイトを通してブラック薬局を見つけるには時間がかかってしまうでしょう。

3-3.薬剤師向けの転職サイトを利用する

ブラック薬局を避けて転職を成功させる方法として最もおすすめなのが、転職サイトを利用することです。

転職サイトを利用することで、自分ひとりで転職活動を行っていては絶対に手に入らないようなリアルな企業情報を入手できるようになります。

転職活動においてブラックな薬局かどうか見極めるためには、情報収集力がカギとなりますので、ぜひサイトを利用してください。

もちろん、転職そのものに悩んでいる段階でも利用可能です。

次章では、ブラック薬局から逃れたい薬剤師におすすめの転職サイトを厳選して紹介します。

4. ブラック薬局を避けたい薬剤師におすすめの転職サイト5選

転職サイトの中から、以下の3点を基準に「総合評価の高い薬剤師転職サイト」を選出しました。

総合評価を導き出す3つの基準

  • 求人の質・量:求人の量や質は十分かどうか
  • 提案力:ブラック薬局を避けたいというニーズにぴったりの提案をしてくれるかどうか
  • サポート力:コンサルタントからの手厚いサポートを受けられるかどうか

さらに、当サイトが薬剤師500人を対象に行った独自アンケートの調査結果に基づき、おすすめの転職サイトを、利用者の総合評価順にまとめました。

結果、薬剤師におすすめの転職サイトランキングは以下の通りとなりました。

転職サイト求人提案力サポート力
1位. 薬キャリ

4.1

4.3

4.1

2位. マイナビ薬剤師

3.6

4.2

3.7

3位. ファーマキャリア

4.5

3.8

4.1

4位. ファルマスタッフ

3.9

3.4

4.1

5位. リクナビ薬剤師

4.0

3.9

3.4

最上位である『薬キャリ』と2位の『マイナビ薬剤師』は求人がとても多く、提案力やサポート力にも定評があるため、登録しておくことを推奨します。

また、3位の『ファーマキャリア』もサポートが手厚いという評価を受けているため、登録することがおすすめです。

それでは、ランキング上位のサイトを1つずつ紹介していきます。

1位. 薬キャリ|求人数が多く、交渉力が強い転職サイト

薬キャリ

『薬キャリ』は、総合満足度No1の薬剤師転職サイトです。

運営会社のエムスリーキャリアは、15年以上前から医療業界に特化したビジネスを行っていることもあり、サポート力や薬剤師転職ノウハウには信頼があります。

また、病院や医療施設などに強いコネクションを築いており、人気の高い転職先である調剤薬局や病院の求人数は業界1位、調剤薬局では業界3位と、他サービスを圧倒する求人数・質を誇ります。

業種・年齢・地域問わず、転職を考えるすべての薬剤師におすすめです。

公式サイト:
https://agent.m3career.com/

当サイトでは薬キャリのコンサルタントにインタビューを行いました!

薬キャリの強みコロナ禍における薬剤師の転職事情をお話いただいたので、転職を検討している方はぜひご覧ください。

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2位. マイナビ薬剤師|豊富な求人数と面談の安定感

マイナビ薬剤師

『マイナビ薬剤師』は、転職業界大手のマイナビグループが運営する薬剤師専門の転職サイトです。

マイナビグループの知名度と営業力を活かして全国の求人情報を網羅しており、54,673件の求人を掲載しています

また、転職サポート力に定評があり、応募者との「面談」に力を入れているという点も特徴的です。

親身にアドバイスをしてくれるため、はじめての方でも安心して転職活動を進められるでしょう。

全国の主要都市に支店を持っており、地方在住の薬剤師の方にもおすすめです。

公式サイト:
https://pharma.mynavi.jp/

3位. ファーマキャリア|優秀なコンサルタントによるオーダーメイドでの提案力が強み

『ファーマキャリア』は、オーダーメイド求人が魅力の転職サイトです。あなたの希望に合わせた好条件求人を、キャリアコンサルタントが厳選して提案してくれます。

求人の数よりも質を重視したい方におすすめです。

また、優秀なキャリアコンサルタントが担当してくれる点も特徴的です。

一人ひとりがより満足のいく転職を実現するために、非常に親身なサポートを実施しています。

公式サイト:
https://pharmacareer.jp

4位. ファルマスタッフ|日本調剤グループ・病院求人でトップクラス

ファルマスタッフ』は、大手調剤薬局チェーンの日本調剤グループが運営する薬剤師転職支援サービスです。

特に調剤薬局の求人は、数・量ともに業界トップクラスです。薬局への転職を検討している方は、登録必須の転職サイトと言えるでしょう。正社員求人だけでなく、派遣求人も多く扱っています。

20年以上にわたる転職支援実績があり、蓄積されたノウハウを得られる点も大きな魅力です。

薬剤師転職では、どういった点をアピールすればよいのか、調剤薬局への転職を成功させるにはどのように準備しておけば良いのか、など具体的な方法を知ることができるでしょう。

公式サイト:
https://www.38-8931.com/

5位. リクナビ薬剤師|優秀なコンサルタント・ドラッグストア求人

リクナビ薬剤師

『リクナビ薬剤師』は、人材紹介最大手のリクルートが運営する薬剤師を専門に扱ったサイトです。

サービスの規模も大きく、数多くの転職実績があります。

ドラッグストアの求人や、高収入の求人が多い点も特徴です。

また「日本一の人材紹介会社」としてのノウハウが豊富であり、特に優秀なコンサルタントがいるという点も大きな強みです。

公式サイト:
https://rikunabi-yakuzaishi.jp/

【FAQ】ブラック薬局に関する疑問と回答

ブラック薬局に関する疑問と回答は以下の通りです。

それぞれ見ていきましょう。

Q1. ブラック薬局は実際に働いていると気づきにくいのですか?

はい、ブラック薬局の社員は、就業先がブラックであると気が付きにくいと言えます。

なぜなら目の前の仕事に精一杯になってしまい、休憩がない日々が続いても「まあ、こんなものか」と思ってしまう薬剤師の方が多いからです。

これはブラックな職場の典型でしょう。

とはいえ、激務でも高給であればそこで働きたいと言われる方もいらっしゃいます。

つまり、大切なのは「自身がブラックだと感じるラインはどこにあるか」です。

本記事のブラック薬局の特徴を参考にしながら、今の職場で働き続けるべきか、もう1度考えてみて下さい

Q2. 大手調剤薬局は異動が多いのですか?

はい、大手の調剤薬局は転居を伴う異動が多いです。

そのため色々な環境に移り住むことに興味があり、定期的に職場環境が変わることが苦でない方には適していると言えます。

ただ、異動がしたくないという方にとっては、異動を強いられる環境がブラックだと感じられるでしょう。

よって、異動を望まない方は大手調剤薬局を避けることをおすすめします。

8. さいごに

ブラックな薬局を避けて転職を成功させるには、「自身が求める条件を明確にする」ことと、「薬剤師専門の転職サイトを利用する」ことが非常に大切です。

特に、ブラックな薬局かどうか見極めるために情報収集がしたい場合、転職サイトを利用すれば、自分ひとりで転職活動を行っていては絶対に手に入らないようなリアルな企業情報を入手できるようになります。

転職を考えている場合は、ぜひおすすめの転職エージェントをご利用ください。

上位3サイト(『薬キャリ』、『マイナビ薬剤師』、『ファルマスタッフ』)は薬剤師向けのサポートが特に手厚いという評価を受けているため、すべて登録しておくと、転職成功に大きく近づくでしょう。

なお、それぞれのサイトの利用者からの評判を知りたい方は、以下を参考にしてください。

あなたの転職活動がうまくいくよう、心から願っています。