転職エージェントの掛け持ち利用の注意点|転職を成功に導く使い方とは

転職エージェント 掛け持ち

「転職エージェントは掛け持ちで利用したほうがいいの?」
「どうやって選べばいいの?」
と思っていませんか。

結論から言うと、求人の幅を広げ様々なサービスを受けるためにも転職エージェントは掛け持ちで利用することをおすすめします。

ただし掛け持ち利用にはいくつか注意点があり、知らないままだと思わぬトラブルのもとになります。

そこでこの記事では、転職のプロとして多くの転職希望者をサポートしてきた経験から、転職エージェントを掛け持ちする上で必要な全ての知識を下記の流れで説明します。

  1. 転職エージェントを掛け持ちする際の4つの注意点
  2. 転職エージェントを掛け持ちする際の3つのコツ
  3. 掛け持ちする転職エージェントの選び方
  4. おすすめの掛け持ちはリクルートエージェント(IT)とdodaエージェント
  5. 希望と違う求人ばかり紹介された際の対処法
  6. そもそも転職エージェントを掛け持ちするべき理由
  7. 転職エージェントの掛け持ち利用に関するよくある質問

全て読めば、転職エージェントを掛け持ちしながら使いこなす方法が分かり、効率的に転職活動を進めることができるでしょう。

1. 転職エージェントを掛け持ちする際の4つの注意点

求人の幅を広げて効率よく転職活動を進めるために、転職エージェントは掛け持ち利用することをおすすめします。

ただし転職エージェントを掛け持ちする際は、以下の4点に注意してください。

これらを知っておかないと、掛け持ちが逆効果となってしまう恐れがありますので、まずはこの4点だけしっかりと把握しておきましょう。

注意点1. 転職エージェントを掛け持ちしていることは隠さない 

担当者には、転職エージェントを掛け持ちしていることを隠さずに伝えましょう。

そもそも転職エージェントは、どこであっても基本的に掛け持ちを推奨しています。

「掛け持ちしているのは伝えづらい」「サポートが手薄になるんじゃないか」と思っている方も多いのですが、むしろエージェントを掛け持ちしている人=転職意欲が高い人なので、実は掛け持ちを伝えた方が、担当者も「ぜひウチ経由で転職を決めてもらいたい」と積極的にサポートしてくれるようになります。

ちなみに掛け持ちしていることを隠すと、「複数のエージェントから同じ求人に応募してしまった」といったトラブルが起きる可能性があり危険です。

また、隠してしまうと辻褄が合わず意思疎通ができなくなるケースもあります。

事例
掛け持ちしていることを隠している時に、「この企業、おすすめです!」とエージェントに言われて、「(この案件は他社エージェントで進んでる…)」となると、断る理由が見つかりませんよね。ですが、そこで適当な理由を言って案件紹介を断ると、「この人はこういう企業は好まないんだな」と判断され、次回以降同じような好条件の案件も紹介されなくなってしまいます。

掛け持ちを隠すことこそデメリットなのです。

注意点2. 複数の転職エージェントから同じ求人に応募しない

複数の転職エージェントから同じ求人に応募することは厳禁です。

エージェント・企業間の余計なトラブルのもとになるからです。

エージェント経由であなたの採用が決まると、企業はエージェント側に紹介料を払いますが、複数のエージェントから応募されるとA社とB社のどちらに紹介料を払えば良いのかが分からなくなります。

企業側は両者に相談して交渉しなければなりません。「入社前から余計なトラブルを起こす人は、採用するのをやめておこう」と判断されてもおかしくないですよね。

複数の転職エージェントから同じ求人に応募するのは、企業側にも転職エージェント側にも悪印象を与えます。

また、二重応募をしてきた段階で、企業側に「自己管理のできない人」「他にも何十社と応募しているのではないか」といった悪い印象を与えてしまい、採用確率はグッと下がってしまうでしょう。

掛け持ちしているエージェントから、うっかり同じ求人に応募してしまわないよう注意しましょう。

注意点3. 掛け持ち目安は2~3社がベスト。登録しすぎないように

掛け持ちするエージェントの数は、2~3社がベストです。それを超えると、スケジュール管理が難しくなるので注意しましょう。

2~3社程度であれば日程調整も簡単ですが、あまりに多すぎると「この日はAエージェントと面談で、午後からBエージェント企業面接。翌日はCとDエージェントでキャリア面談」のように、管理が複雑になります。

最悪の場合、「面接をダブルブッキングしてしまった…」という事態も考えられるので、スケジュール管理の手間を考慮してエージェントは厳選しましょう。

また、担当者ごとに違った意見を言われた結果、どの会社が良いのか分からなくなってしまい、転職活動に時間がかかってしまうと言う逆効果も考えられます。

ちなみにエージェントとのやり取りはGmailなどのクラウドサービスの利用がおすすめです。Gmailでやり取りを行い、日程をGoogleカレンダーで管理すると、予定が把握しやすく、外出先からでも即座に確認できます。

注意点4. 担当者一人だけの意見を鵜吞みにしない

担当者一人だけのアドバイスを鵜呑みにせず、自分の意見をしっかりと持ちましょう。

他人の意見に振り回されてしまい、適切な判断ができなくなると、エージェントを使っている意味がありません。

エージェントもそれぞれ経験や得意分野が違うので、人によって言っていることが違うケースはよくあります。

例えば、「未経験からIT業界に挑戦したい」という相談に対し、

口コミ・評判

対応がずさんなアドバイザーの例
未経験からIT業界なんて無理ですよ、あきらめましょう。それよりこっちの業界はどうですか?この業界は・・・(と半ば無理やり別の業界を勧めてくる)

のような回答をされることもあります。

ですが、担当者が違うだけで、意見が真逆になるということもよくある話です。

口コミ・評判

親身なアドバイザーの例
未経験でも積極採用している企業は多いですよ。難易度は高いですが、採用された事例もあります。しっかりと一緒に準備していきましょうね!

担当者からのアドバイスは鵜吞みにしすぎず、転職での優先事項・妥協できない点を振りかえって自分で判断することが重要です。

2. 転職エージェントを掛け持ちする際の3つのコツ

転職エージェントを掛け持ちする際は、以下の3点を意識するとスムーズに転職活動を進めることができます。

ポイント1. 担当者が合わない場合すぐに変更する

担当アドバイザーは「本当に信頼できそうか」とシビアな視点で比較してください。

もし少しでも不安があれば、お問い合わせフォームから「担当者変更希望」と連絡するだけで、担当者を変えてもらうこともできます。担当変更はよくあることなので、躊躇せずに申し出ましょう。

ただ「連絡頻度や押し売り感」は、エージェント運営企業全体の方針の可能性もあるので、担当者変更だけでは解決しないことも多いです。その場合は、他のエージェントを使うようにしましょう。

ポイント2. 転職意欲の高さをアピールする

転職エージェントに登録すると、「転職時期はいつ頃をお考えですか?」と必ず質問されます。特に決まった時期がなければ、「できるだけすぐに転職したい」と伝えておきましょう。

この際に、掛け持ちしていることを言っておくとベストです。

直近で転職を考えている人ほど、積極的にサポートしてもらえるからです。転職エージェントは、求職者を企業に紹介し、その仲介料で収益を上げるビジネスモデルなので、転職意欲が高い人を優先する傾向があります。

ただし、働きながら転職活動をする場合は、現実的に退職が可能な時期(引継ぎが終わるタイミング)も併せて伝えておいてください。

ポイント3. 推薦文は必ず確認する

転職エージェントは企業への応募の際、担当者に向けて推薦文を書いてくれますが、この推薦文が魅力的なものになるかどうかは、担当者の力量次第です。

あまり優秀ではないキャリアアドバイザーの場合は「経歴をそのまま写すだけ」といったケースもあります。

そこで「面接時に相違があると困るのと、客観的に今一度自分を見直したいため、書いていただいた推薦文をお送りいただけませんか?」と一声かけましょう。

3. 掛け持ちする転職エージェントの選び方

本章では、転職エージェント選びの手順を3ステップで紹介します。この流れで絞り込んでいくと、自分にぴったりのサービスがどれか分かります。

ステップ1. 大手総合転職エージェントに2~3社登録する

前提として、転職エージェントは(1)大手総合型と(2)特化型の2種類に分けられますが、基本的にまずは(1).大手総合型エージェントを2~3社選びましょう。

(1)大手総合型
(まずはこちら!!)
(2)特化型
概要業種を横断して、様々な種類の求人を大量に保有特定業種の転職支援専門
求人
5~30万件

100~1万件
選考対策
支援実績が豊富で、有用なアドバイスが得られる

業界ならではの選考事情を詳しく教えてくれる
業種知識
業種特有の知識には弱いこともある

業界出身のキャリアアドバイザーが多く知識が豊富

大手総合型は、様々な種類の求人を数多く扱っている全国規模のエージェントです。業種・職種問わず、幅広い選択肢の中から求人を提案してくれます。

まずは大手総合型を選ぶべき理由

  • 保有求人数が多く、登録するだけで選択肢を増やせる
  • 業種を横断して紹介できるので、志望業種が漠然としている方でも利用可能
  • 支援実績が豊富で、選考通過に関する実用的なノウハウが蓄積されている
  • 大手ほどサポート体制が整っている傾向にある

ただ、大手でもその数は無数にあり、エージェントごとに主な利用ターゲット層が違うので、適当に選ぶと利用を断られるケースもあります。

利用を断られる事例:
登録者の年代・年収がエージェントの利用者層とズレているケース。例えば、ハイクラス層(年収800万円以上目安)を対象としたエージェントに若年層の方が登録すると「紹介できる求人はありません」と利用を断られる。

このようなミスマッチは、「自分の年代・現状の年収」と「エージェントの利用者層」が合っていれば避けられます。

そこで、以下では大手総合型エージェントを利用者層別にまとめました。まずはこの大手総合型から、気になるサービス2~3社を選びましょう。

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公開求人数利用者層現在の年収目安特徴提案力サポート力支社
リクルートエージェント(IT)約37万件20代後半~50代300~700万円・総求人数No1
・業種最大手で実績豊富

4.2

3.9
東京・北海道・宮城・栃木・埼玉
千葉・神奈川・静岡・愛知・京都
大阪・兵庫・岡山・広島・福岡
dodaエージェント約18.8万件20代後半~50代300~700万円・求人数が豊富で質も高い
・地方の転職にも強い

4.0

3.6
東京・北海道・宮城・神奈川・静岡・愛知
大阪・京都・兵庫・岡山・広島・福岡
マイナビエージェント約6.3万件20代~30代300~500万円・若年層向けサポートが好評
3.8

4.2
東京・神奈川・北海道
宮城・愛知・京都
大阪・兵庫・福岡
パソナキャリア約3.6万件30代~50代400~700万円・年収アップを目指す方に最適
4.0

3.6
東京・北海道・愛知
大阪・神奈川・広島・福岡
ワークポート約6.6万件20代~30代300~400万円・IT&営業求人が豊富
・第二新卒向け求人も多数

4.0

3.9
東京・北海道・宮城・埼玉
神奈川・千葉・愛知・大阪
京都・兵庫・岡山・広島・福岡
type転職エージェント約1.8万件20代後半~50代300~700万円・一都三県の営業・企画・IT職種が豊富
3.6

3.6
東京
JACリクルートメント約8,700件30代~50代700万円~・年収800万円以上を目指す方向け
・ハイクラス求人多数

4.1

3.9
東京・埼玉・神奈川
愛知・静岡・大阪
京都・兵庫・広島
ランスタッド約5,600件30代~50代700万円~・1,000万円超えのハイクラス求人が多い
4.0

3.6

※求人数:2023年10月10日時点

迷う方は、求人数の多い『リクルートエージェント(IT)』と『dodaエージェント』の掛け持ちがおすすめです。

ステップ2. 特化型転職エージェントに1~2社登録する

志望業種が決まっている方は、特化型のエージェントにも登録しておきましょう。

特化型は、ある特定の業界・職種の転職支援専門のエージェントです。業種の経験者が在籍するケースが多く、情報収集や面接対策にかなり役立ちます。

各業種別におすすめエージェントを厳選してまとめました。さらに詳細を知りたい方は表内「業種別解説記事」を参考にしてください。

業種特化型エージェント詳しい解説記事
(他サービスをランキング形式で紹介)
ITレバテックキャリア

(業界未経験者:ワークポート

≫IT業界向けエージェント紹介記事
ゲームG-JOBエージェント≫ゲーム業界向けエージェント紹介記事
外資ロバート・ウォルターズ≫外資系向けエージェント紹介記事
コンサルアクシスコンサルティング≫コンサル業界向けエージェント紹介記事
金融マイナビ金融 AGENT≫金融業界向けエージェント紹介記事
製造業メイテックネクスト≫製造業向けエージェント紹介記事
不動産不動産キャリアエージェント≫不動産業界向けエージェント紹介記事
広告マスメディアン≫広告業界向けエージェント紹介記事
アパレルクリーデンス≫アパレル業界向けエージェント紹介記事
飲食itk≫飲食業界向けエージェント紹介記事
営業マイナビ営業 AGENT≫営業職向けエージェント紹介記事
経理経理エージェント≫経理職向けエージェント紹介記事
人事MS Agent≫人事職向けエージェント紹介記事

ここまで紹介したサービスの中から、気になるもの2~3社に登録しましょう。その上でそれぞれの担当者を比較し、相性の良いエージェントをメインに転職活動を進めていきます。

ステップ3. 相性の良いキャリアアドバイザー(担当者)がいるエージェントを選ぶ

上記の流れでエージェントに登録すると、連絡担当者からキャリア面談の日程調整の連絡が入ります。そのキャリア面談を経て、どのエージェントをメインで利用するか最終的に判断します。

4. おすすめの掛け持ちはリクルートエージェント(IT)とdodaエージェント

掛け持ちの組み合わせとしておすすめなのが、業界最大級のリクルートエージェント(IT)とdodaエージェントの2つです。この2つを掛け持ちすれば、選択肢がグッと広がります。

リクルートエージェント(IT)とdodaエージェントの掛け持ち利用をおすすめする理由は、求人数の豊富さです。

公開求人数はリクルートが業界No.1 の約37万件、dodaが業界No.2 の約18.8万件なので、2社に登録しておくだけで、約55.8万件もの求人から自分に合った職場を探せます(2023年10月10日時点)

また、どちらも「普通の転職サイトでは公開されていない求人(非公開求人)」を多く扱っているのも魅力的です。

いずれも大手の転職エージェントで、豊富な転職経験を活かした転職サポートが受けられます。

転職未経験者や、豊富な求人から希望の職場を見つけたい人は、リクルートとdodaの掛け持ちがおすすめです。

リクルートエージェント(IT)とは

リクルートエージェント(IT)

リクルートエージェント(IT)は、求人数No.1 の総合転職エージェントです。

全業界に豊富な求人を保有しており、外資系から公務員、IT・技術系まで希望業界への転職で利用することができます。

実績の長さから中途採用をリクルートだけに任せている企業も多く、非公開求人・独占求人が非常に多いことも魅力の1つです。

IT業界の公開求人だけでも42,793件、登録者のみが閲覧・応募できる非公開求人を含めると、合計94,761件のIT業界求人を保有しています。(2023年10月時点)

また、求人数だけでなく転職サポート力も他社を圧倒しています。

例えば、面接で必要なことを無料で学べる「面接力向上セミナー」が受けられたり、それぞれの企業の特徴や仕事のやりがい、職場環境などがまとめられた「AGENT Report」をチェックすることができます。

そのほか、専門のキャリアアドバイザーチームがあり、IT・Web業界ならではのサポートを受けることができるので、経験者の方にもおすすめです。

さらに、年収600万~1,000万までの求人数が8割と、高年収求人を多数保有しています。(2023年10月時点)

このように、リクルートエージェント(IT)は求人数・転職サポート力ともに他社を圧倒している転職エージェントです。

公式サイト:
https://www.r-agent.com/

dodaエージェントとは

doda(デューダ)|求人情報・転職サイト

dodaエージェントは、人材大手のパーソルキャリアが運営する業界最大手の転職エージェントです。

求人数はリクルートエージェント(IT)の次に多く、地方や若年層向けの求人も多く保有しています。

また求人数の半数以上がエンジニア職となっているので、エンジニア転職を検討している方におすすめです。

自分の市場価値がわかる「doda年収査定」や、簡単に職務経歴書が作れる「レジュメビルダー」など、転職サポートサービスも充実しています。

履歴書の添削や面接対策などのサポートの手厚さにも定評があり、合わせて登録しておきたいエージェントと言えます。

公式サイト:
https://doda.jp

5. 希望と違う求人ばかり紹介された際の対処法

転職エージェントを掛け持ちで利用しても、「希望条件に合わない求人ばかり紹介される」「紹介される求人がどれも微妙」と悩む方も多いですが、以下の対処法を実践すればスムーズに解決します。

対処法1. 何が希望と違うのかを具体的に伝える

どのような点が自分の希望とは違うのか、担当者に具体的に伝えましょう。

曖昧な伝え方をしたせいで、担当者とミスコミュニケーションが発生しているという例は実に多くあります。

ミスコミュニケーションの事例

この場合、例えば以下のように伝えると、担当者も希望条件に合った求人を紹介しやすくなります。

紹介頂いた求人ですが、希望の年収条件と休日条件ではないため辞退させて頂きたいです。

私の希望する年収条件は最低でも今の職場と同じ年収550万円以上です。

また、家族との時間を取るために転職をするので、残業時間も大事ですが、年間休日も重視しています。具体的には、年間休日120日以上の職場を希望しています。

このような条件の職場がありましたら、また紹介してくださると幸いです。

年収・休日条件が希望と違うことが分かり、担当者は年収550万円以上で、カレンダー通りの休みが取れる求人を探してくれるようになります。

また、丁寧に伝えることを意識して、エージェントとの関係を良好に保ちましょう。

対処法2. 転職の軸を改めて考え直してみる

紹介された求人が自分には合っていないと感じても、どのような点が自分の希望とは違うのか、分かっていない場合は、転職の軸が固まっていないことが考えられます。

自分の転職の軸を改めて考え直し、しっかりと伝えてみることも重要です。

転職の軸とは、次の職場や仕事を選ぶ際に最も重視する条件のことです。

  1. まず、次の職場で譲れない点と反対に妥協できる点は何かを考えます。
  2. 次に、5年後・10年後にどのような自分になっていたいのか具体的にイメージし、何があれば理想に近づけるのかを考えましょう。

年収や役職、ワークライフバランスやチャレンジできる環境など、自分の理想に近づくための条件を明らかにしていく事で、転職活動の方向性が決まっていきます。

このようにもう一度、転職活動の軸を振り返る事で、「最初は年収の優先度が高いと思っていたけれど、実際は新しい事にチャレンジしやすい環境を求めていた」など、自分の本当の優先事項に気がつくこともあります。

ワンポイントアドバイス

具体的な転職の軸を担当者に伝えると、「転職意欲の高い人」「転職活動に前向き」と判断されて、積極的にサポートしてくれるようになります。担当者に本気度を伝えるという意味でも、転職の軸は重要です。。

7. そもそも転職エージェントを掛け持ちするべき理由

転職エージェントの掛け持ち利用には、以下4点のメリットがあります。

7-1. 最適な担当者を選べる

1つ目に、自分に合った求人紹介や転職サポートをしてくれる、最適な担当者が選べる点が挙げられます。

転職エージェント利用で最も重要ともいえる点は、「優秀で自分にあった担当者に出会えるか」です。

1社だけ利用する場合は、他の担当者と比較できないので、希望の求人に出会えないことや転職活動がうまくいかない原因が自分にあると思ってしまいます。

しかし、「実際には担当者が合わないだけだった」というケースもよく見られます。

口コミ・評判

失敗談: 28歳・不動産営業・男性・年収400万台
某準大手の転職エージェントで3ヶ月ほど転職活動をしていましたが、「希望に合う案件はない」「高望みしすぎ」「この求人で妥協するべき」と言われて、あまりの自分の市場価値のなさにがっかりしていました。その時に友人のすすめで2社追加登録したところ、一転してすぐに望みの条件に合う求人を紹介してもらい、納得して転職活動を終わらせることができました。はやく掛け持ちすれば良かったです。

掛け持ちすることで、自分に合った担当者に出会う可能性が高まり、スムーズな転職活動を進めることができるでしょう。

7-2. 用途によってエージェントを使い分けられる

掛け持ちする2つ目のメリットとしては、求人量・業界知識・面接対策・職務経歴書添削など、それぞれのエージェントの得意とするサービスを同時に受けることができる点です。

例えば、それぞれのサービスごとに一般的に強いと言われるエージェントは下記の通りです。

 エージェント名
求人の質・量リクルートエージェント(IT)dodaリクルートダイレクトスカウト
面接・職務経歴書パソナキャリアリクルートダイレクトスカウト(ハイキャリア向け)
業界専門知識リクルートエージェント(IT)・その他業界特化型エージェント

ただし、これらのサービスの質についても担当者の質によるので、複数登録して「この人は面接対策には詳しそうだから利用しよう」など、上手く活用しましょう。

実際に、それぞれのエージェントの強みを活かして転職活動を進めた方がいました。

口コミ・評判

失敗談: 32歳・コンサル・男性・年収1100万台
他業界から外資系コンサルティングファームを志望していました。面接が特殊ということで、外資系コンサルティングファーム専門の中規模の転職エージェントに登録し、面接対策をしっかりして頂きました。面接対策までは非常に良かったのですが、肝心な求人案件が乏しく、2〜3ヶ月しても志望先の求人が出てこない状況。ためしに大手エージェントに登録したところ選択肢がたくさんあり、そちらで転職先を決めました。大手エージェントは面接対策の知識は不十分でしたが、求人案件は素晴らしかったです。

担当者やエージェントの強みをうまく活用して効率的に転職活動を進めましょう。

7-3. 非公開求人・独占求人を紹介してもらえる

3つ目のメリットとして、それぞれの転職エージェントには、そのエージェントでしか取り扱っていない「非公開求人・独占求人」が存在しているため、掛け持ちすることでより多くの案件に応募することができます。

非公開求人・独占求人とは

企業戦略上あまり表にしたくない稀少度の高い好条件の求人のこと。「いきなり新規プロジェクトの技術担当がいなくなったから、年収はいくらでも出すからすぐにでも来て欲しい。しかし競合に動きを察知されたくないから得意先のエージェントにだけにこっそり頼むとしよう」このように発生する案件なので、条件も仕事内容も良い場合が多い。

緊急性が高い案件の場合が多いため、企業側は少しでも登録者数の多い転職エージェントに依頼しようとするため、非公開求人・独占求人はTOP3社に集中しているケースが多いです。

特にハイキャリア層の方や、専門職の方は年収・キャリアアップにつながる案件が多いですから、妥協せずに非公開求人・独占求人を探すことをおすすめします。

口コミ・評判

35歳・経理・男性・年収700万台
転職サイトではなくエージェントを使う最大のメリットは、非公開案件を紹介してもらうことにあると考えています。特に経理など戦略に関わる求人は戦略部分に紐づくため、重要なポジションは非公開かつ非公開求人・独占求人としてあまり公にはされません(例えば、この企業、こんな求人だしているということは上場控えているのかも・・・?と勘付かれるからです)。言い換えれば、「替えのきくような仕事に関しては公開」「重要なポジションは非公開」ともいえるでしょう。重要なポジション・キャリアアップにつながる面白い仕事で転職したいなら、なるべく多くのエージェントと接触してできる限り非公開案件を紹介してもらうことが重要です。

掛け持ち利用することで、好条件の非公開求人・独占求人の中から自分に合った求人を絞り込むこともできます。

7-4. より幅広い視点からアドバイスがもらえる

4つ目のメリットは、より幅広い視点からアドバイスをもらえることです。

担当者によって、転職サポート経験や職歴は様々で、それぞれの経験をふまえた意見をもらうことができます。

例えば、あるエージェントで気になった求人を、他のエージェントの担当者にも聞いてみると、実は業務内容が希望と違っていたというようなことが時々あります。

様々な意見をもらうことで、より客観的に自分の市場価値や転職先の評価を知ることができるでしょう。

8. 転職エージェントの掛け持ち利用に関するよくある質問

最後に、転職エージェントの掛け持ち利用に関してよく聞かれる質問に答えていきます。

Q1. 転職エージェントの掛け持ちはどう伝えるべきですか?

なるべく早い段階で、掛け持ち利用している理由を添えて伝えることをおすすめします。

例えば、このように伝えてみると、角が立たずに転職意欲もアピールすることができます。

より幅広い求人から自分に合った職場を見つけたいため、他の転職エージェントも利用しています。希望条件に合った職場があればすぐにでも転職したいと考えております。

エージェントの複数利用は珍しいことではないので、躊躇わずに登録したタイミングで伝えましょう。

Q2. 1つ目の転職エージェントで落ちた場合、別のエージェントから応募できますか?

原則として複数のエージェントから同じ企業へ応募することはできませんが、「社内選考で落ちたケースのみ」応募できることがあります。

一般的に転職エージェントでは応募前に、「社内選考(転職エージェント側で求職者を精査)」を行っており、社内選考に落ちただけの場合があるからです。

エージェントが社内選考を行う理由

  1. 優秀な人材を選抜して紹介することで、企業からの信頼を得るため
  2. 転職エージェントは企業の採用を代行する役割もあるため
  3. 同一求人に複数応募がある場合、より高年収で内定が見込める求職者を優先するため

企業に応募したいと思っても、スキルや経歴によってはエージェント側の社内選考の時点で断られることもあります。

応募したふりをして「他社から紹介の人材に内定が決まった」と言われるケースもあるので、どうしてもその求人に応募したい場合は他のエージェントから応募してみることもできます。

Q3. どの転職エージェントの求人も同じ会社ばかりです。

掛け持ちする転職エージェントの数を増やすことをおすすめします。

転職エージェントには、そのエージェントからしか応募できない独占求人が存在するからです。

それぞれのエージェントごとに違った求人があるので、登録するエージェントを増やすほど、他とは被らない独占求人に出会うことが出来ます。

まとめ

転職エージェントの掛け持ち利用についてご説明しました。

結論として、豊富な求人数から自分に合った職場を見つけ、後悔のない転職をするために、転職エージェントは掛け持ちで利用することをおすすめします。

それぞれのエージェントの強みを活かすことで、転職活動をスムーズに進めることができます。

この記事で紹介したものの他にどんなエージェントがあるのか知りたいという方は、『転職エージェントおすすめランキング|500人の評判比較!』をご覧ください。利用者500人を対象にしたアンケートに基づくおすすめサービスをランキングで紹介しています。

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