派遣会社のマージン率とは?大手7社を比較して分かった全知識を紹介

「派遣会社のマージン率って?」「派遣会社のマージン率が高いと違法搾取されてるって本当?」と疑問をお持ちではないですか?

派遣会社のマージン率とは派遣料金から派遣スタッフへの賃金を引いた金額の割合を表すもので、給与とは関係ありません。

しかしマージン率を調べても難しい言葉も多く、結局よく分からないことも多いですよね。

そこでこのページでは、転職のプロとして多くの悩みを解決してきた筆者が、派遣のマージン率について以下の流れで解説します。

<目次>

  1. 派遣会社のマージン率とは
  2. 大手派遣会社7社のマージン率比較
  3. 本当に利用すべき派遣会社5選
  4. 【FAQ】派遣会社のマージン率に関する質問と回答

このページを全て読めば、マージン率と給与の関係本当に利用すべき派遣会社を知ることができます。

1. 派遣会社のマージン率とは

派遣会社のマージンとは派遣元会社の取り分の事で、マージン率はその割合を指します。

派遣会社は派遣先企業が求める人材を自社の派遣社員として紹介し、その報酬として派遣料金を得ています。

そして、派遣は派遣社員と派遣元会社間の雇用契約なので、賃金は派遣元会社の収益である派遣料金から支払われる仕組みです。

このよのような仕組みで儲けいているため、「マージン率の高い派遣会社はぼったくり」「もっと時給は挙げられるのに、不当に搾取されている」などと言われることがあります。

では、実際にマージン率は何%程度が平均で、どのような使い道があるのでしょうか。

1-1. マージン率は各社20~30%を推移

現在日本では、マージン率の上限・下限の規定はありません

ですので、法律で定められた最低賃金を派遣社員に支払っていれば違法とはならないのです。

さらに、派遣会社の多くはマージン率公開義務が課せられているにも関わらず、自社のマージン率を発表していません。

また、マージン率は同じ派遣会社でも職種や派遣先企業、スタッフによってかなり異なります。

出典:厚生労働省『平成25年度派遣事業報告書』

公開されている派遣会社のマージン率は平均であり、派遣会社として最低限の保障を行っているかを表すものと理解しましょう。

1-2. マージンの使い道は?

では、派遣会社が得たマージンはどのように使われているのでしょうか。

実はマージンの多くは、派遣会社が負担する派遣社員の社会保険料や有休分の賃金支払いなどに使われています。

出典:一般社団法人 日本人材派遣業界

上の図から見ると、派遣会社の利益となる「営業利益」の部分は1.2%で、とても少ないことが分かります。

その他の使い道としては、会社の運営費や派遣会社の営業担当やコーディネーターなどの人件費、派遣社員の教育研修費用、オフィス・登録センター賃借料などがあります。

このように想像よりも派遣会社の収益は少なく、割合で言えば派遣社員への賃金はしっかりと支払われていると言えます。

2. 大手派遣会社7社のマージン率比較

マージン率が高い=ぼったくりという噂がありますが、これは事実とは異なります。

本章では、気になる大手派遣会社のマージン率と、派遣会社のマージン率をどう理解すべきかを紹介していきます。

2-1. 大手派遣会社のマージン率ランキング

1位 スタッフサービス31.4%
2位 アデコ30.6%
3位 テンプスタッフ29.1%
4位 リクルートスタッフィング28.8%
5位 パソナ28.4%
6位 ランスタッド27.4%
7位 マンパワー23.6%

※各社新宿営業所の最新公開値を利用。リクルートスタッフィングのみ銀座営業所を利用。

現在公開されている大手派遣会社7社のマージン率をランキングにすると、以上のようになります。

各社大きな差はなさそうですが、1位のスタッフサービスと7位のマンパワーでは8%近くの差がありました。

2-2. マージン率が高い=ぼったくりではない

このように派遣会社のマージン率を比べると、「マージン率が高い派遣会社はぼったくりをしている」と思うかもしれません。

確かにマージン率が他社より高くて実際の時給が低いと、ぼったくられている気がしてきますよね。

しかし、先ほども説明した通り公開されているマージン率は各派遣会社の平均で、職種や派遣先企業、スタッフによって大きく異なります。

また、マージン率が高い分福利厚生などの待遇が充実している派遣会社もあります。

派遣会社を選ぶ際はマージン率の平均で比較するだけでなく、その分のサービスの手厚さで比較するべきです。

3. 本当に利用すべき派遣会社5選

本章では、手厚いサポートや就職後の福利厚生で選ぶべき派遣会社を厳選してご紹介します。

派遣会社に登録する際に気を付けるポイントは以下の3点です。

派遣会社を選ぶポイント

  • 求人数が豊富
  • サポート体制、福利厚生が充実
  • 中小派遣会社は避ける

より自分の条件に合った派遣求人を見つけるためには、豊富な求人に触れることが大切です。

また、派遣は正社員に比べると待遇が劣る場合もあるため、サポート体制や福利厚生が充実している派遣会社に登録することをおすすめします。

大手派遣会社は求人数、サポート体制ともに充実している傾向がありますが、中小派遣会社になると福利厚生が十分でないことが多いので注意しましょう。

そこで幅広い年齢・業種・年収帯の派遣社員総計500人にてアンケートを行い、以下の5社に厳選しました。

以下で詳しく見ていきましょう。

3-1. スタッフサービス | 派遣業界No1の求人数で他社を圧倒

<LP画像>スタッフサービス_オー人事

スタッフサービス』は派遣業界の中でも最大の求人数を誇る、大手人材派遣サービスです。

No.1の求人数を保有しているだけあって、職種や業種ともに、ほぼ全ての派遣領域をカバーしています。

さらに、スタッフサービスのもう1つの強みとして、全国47都道府県に直営の事業所を構えていることが挙げられます。

そのため地方在住の求職者にとっても、スタッフサービスは非常に使いやすい人材派遣サービスであるといえるでしょう。

その一方で、担当者の質に関してはあまり良い評判はありません

しかし求人数は派遣業界No.1のため、まずは多くの求人を見てみたいと考えている方にとっては、非常におすすめできるサービスです。

スタッフサービス公式サイト:
https://www.022022.net/

スタッフサービスの口コミ(抜粋)

スタッフサービスの口コミを以下掲載しておりますので、気になる方はチェックしてみてください。

口コミ・評判

一般事務・20代前半・女性・年収300万台
評価:★★★★☆4
正社員として約1年間働いたものの、私が希望する働き方は正社員ではないと気づき、派遣社員としての就労を決めました。
十分なキャリアを積んでいるわけではないので、勤務ハードルが低い仕事から選びたいと思い、とりあえず派遣業界最大手のスタッフサービスに登録しました。
さすが求人数No1なだけあって、私でも応募可能な派遣求人も数多くあり、満足はしています。
ただ、担当頂いた方は、求人票に対する理解はいまいちでした…。
求人数が多すぎて、一つひとつの求人の詳細までは把握できないのかもしれませんね。

スタッフサービス公式サイト:
https://wwwf.022022.net/

3-2. パソナ | 他社と一線を画する派遣会社で登録必須

<枠線画像>パソナ

パソナは、パソナキャリアで知られるパソナグループが運営元の、大手人材派遣サービスです。

特に就労条件や待遇の質、サポート体制の充実度に定評があり、eラーニングなどの研修制度や福利厚生もしっかりと整っています。

一方で、パソナは登録するための審査が厳しく、時間もかかってしまうという難点があります。

しかしそれは裏を返せば、パソナが一人ひとりへしっかり向き合い、対応してくれている証でもあるのです。

このように丁寧なサポートと求人の質を兼ね備えたパソナは、利用者からも非常に高評価を受けているため、登録候補として最もおすすめできる派遣会社だといえます。

パソナ公式サイト:
https://www.pasona.co.jp/

パソナの口コミ(抜粋)

パソナの口コミを以下掲載しておりますので、気になる方はチェックしてみてください。

口コミ・評判

メーカー事務職・30代後半・女性・年収400万台
評価:★★★★★5
他の派遣会社も使用したが、パソナが一番良かった。アドバイザーからのしつこい電話はなく、希望に沿った求人情報を提示してくれた。
また、履歴書添削や面接対策を前日までに行ってくれ、安心して面接に挑めた。内定後、当日の面接では聞にくいことなど積極的に聞いてくれたので大変助かった。
派遣先は現職より年収は下がるが、人間関係が良い職場で働きやすい。
休日の融通もきき、心身ともに安定している。残業はほとんどなく定時で帰ることができ、大変満足している。

パソナ公式サイト:
https://www.pasona.co.jp/

3-3. リクルートスタッフィング | 担当者の質を求めるなら登録必須

<枠線画像>リクルートスタッフィング

リクルートスタッフィングは、リクルートエージェントで知られているリクルートホールディングスグループが運用元の、大手派遣サービスです。

人材業界最大手のリクルートが運営していることもあり、リクルートスタッフィングは大手企業から中小企業まで、多くの案件を保有しています。

実際に利用者からは「大手・人気企業を紹介してくれる」「営業担当の質が高く、希望に合った求人を紹介してくれる」と好評です。

また、同サービスはスキルアップ研修やキャリア相談、福利厚生などのサポートも充実しているため、特に初心者の方にもおすすめできる派遣サービスでもあります。

もし大手派遣サービスを複数利用したいと考えている場合には、パソナキャリアと併せてリクルートスタッフィングにも登録してみると良いでしょう。

リクルートスタッフィング公式サイト:
https://www.r-staffing.co.jp/

リクルートスタッフィングの口コミ(抜粋)

リクルートスタッフィングの口コミを以下掲載しておりますので、気になる方はチェックしてみてください。

口コミ・評判

金融系事務職・20代後半・女性・年収300万台
評価:★★★★★5
担当のアドバイザーは比較的対応も早く、サポート体制としては良好であった。
リクルートスタッフィングの利用は2回目(1回目は現職に留まることを決意)だが、アドバイザーの力量の差が大きいように感じた。
内定までのサポートは比較的丁寧に行っていただけたが、その後のサポートは若干手薄であった。

リクルートスタッフィング公式サイト:
https://www.r-staffing.co.jp/

参考. リクルートスタッフィングとスタッフサービスの違い

結論、同じリクルートグループである2社の大きな違いは、強みとする「派遣領域」にあります。

具体的には、リクルートスタッフィングは「事務職」に強いのに対し、スタッフサービスは「専門職」に強いといった違いがあります。※専門職:エンジニア(IT・製造業)、介護、医療

求人数拠点数サービスの質特徴
リクルートスタッフィング10,000件以上38拠点非常に高い事務職に強い
スタッフサービス123,000件以上173拠点大手平均専門職に強い

それ以外の違いについては、以下2点です。

  1. 求人数・拠点数の多さは、スタッフサービスに軍配
  2. サービスの質は、リクルートスタッフィングに軍配

また、リクルートスタッフィングとスタッフサービスは別会社のため、社風が異なるといった特徴もあります。

両社の違いが気になった方は、ぜひ参考にしてみてください。

3-4. テンプスタッフ | 圧倒的な求人数と女性への対応が高評価

<LP画像>テンプスタッフ

テンプスタッフは、dodaで知られているパーソルグループが運営元の、大手人材派遣サービスです。

常時30,000件以上の案件を保有しており、その求人数はスタッフサービスに次いで派遣業界No.2の実績を誇っています。

さらにテンプスタッフの強みは、未経験OKの求人が多く、就業経験があまりない方でも案件して働き始めることができるという点です。

もし未経験で働く場合には「テンプオープンカレッジ」などのスキルアップ支援を利用できたり、営業担当に気軽に相談することができたりと、就業前の不安を解消するサポート体制も整っています

そのため「未経験だけれど派遣として働きたい」という方にとって、テンプスタッフはぜひ登録しておきたいサービスだといえるでしょう。

テンプスタッフ公式サイト:
https://www.tempstaff.co.jp/personal/

テンプスタッフの口コミ(抜粋)

テンプスタッフの口コミを以下掲載しておりますので、気になる方はチェックしてみてください。

口コミ・評判

営業事務・30代後半・女性・年収500万台
評価:★★★★★5
他の派遣会社と比べて、派遣求人の数がかなり多いなと思いました。
特に、私が希望している事務系の選択肢が多く、大変助かりました。
テンプスタッフには度々お世話になっていますが、毎回1ヵ月ほどで満足いく派遣先を紹介してもらえました。
また、経営サイドに女性が多いからか、応募した女性への対応への気配りが感じられます。

テンプスタッフ公式サイト:
https://www.tempstaff.co.jp/personal/

3-5. ランスタッド | 外資系求人と質の高いサポートがウリ

<画像>ランスタッド_20191216

ランスタッド』は、オランダに本社がある大手外資系派遣サービスです。

ランスタッドは外資系サービスなだけあって、外資系企業の求人を他社よりも多く保有しています。

例えば英語を必要とする仕事、製薬系や金融系など、スキルや経験が問われるハイスペックな仕事が多いのが最大の特徴です。

そしてそのような特色を持っているからこそ、日系サービステンプスタッフリクルートスタッフィングなどとは、派遣求人や担当者の雰囲気など、様々な違いがあります。

そのため外資系企業で働いてみたいと考えている方には、ぜひ登録していただきたい派遣サービスです。

ランスタッド公式サイト:
https://www.randstad.co.jp/

ランスタッドの口コミ(抜粋)

ランスタッドの口コミを以下掲載しておりますので、気になる方はチェックしてみてください。

口コミ・評判

分析アシスタント・30代前半・女性・年収400万台
評価:★★★★☆4
ランスタッドの営業担当は親切丁寧で、こちらの要望をかなり聴いてくれます。
私は短期の仕事を紹介してもらっていましたが、稼動中の仕事が契約満了する前から次の仕事を紹介して下さったので、短期の仕事とはいえ途切れずに仕事に就くことができたので大変助かりました。
また、今後のキャリアに役立つセミナーもあるため、長期での派遣を考える人にも良いと思います。

ランスタッド公式サイト:
https://www.randstad.co.jp/

4. 【FAQ】派遣会社のマージン率に関する質問と回答

本章では、派遣会社のマージン率に関するよくある以下の質問に回答していきます。

では、詳しく見ていきましょう。

Q1 マージン率の計算方法は?

1章でも解説した通りマージンは派遣会社の取り分なので、以下のような計算式になります。

出典:厚生労働省『マージン率等の情報提供について

平成29年度の派遣社員の平均賃金(8時間換算)12,212円、平均派遣料金は18,108円を利用して計算してみると、マージン率は約32%となります。

 

出典:厚生労働省『平成29年度 労働者派遣事業報告書の集計結果

Q2 マージン率は公開義務があるんですか?

2012年の派遣法改正に伴い、派遣社員へのマージン率開示が義務化されました。

また、派遣会社がどれだけ派遣スタッフに給料として支払っているかを、マージン率として労働基準監督署へ提出することも義務付けられています。

理由としては、1986年の派遣法施行後から派遣会社による不正搾取疑惑が問題になったためです。

開示方法は、派遣会社の公式ホームページに公開する方法派遣社員に紙面で直接公開する方法の2つがあります。

Q3 マージン率が高い会社は違法ですか?

違法ではありません。

なぜなら1章で説明した通り、マージン率の上限は定められていない上に、マージンのほとんどは運営費や人件費などの経費に使われているからです。

マージンは派遣会社の純粋な利益ではなく、この場合会社としての粗利を指しています。

「時給のピンハネが行われているんじゃ…」と疑う方も多いですが、派遣会社の利益は思ったより少ないのが実情です。

5. 関連記事

本章では、派遣のマージン率を調べる際に併せて読んでおきたい関連記事をご紹介します。

派遣について
派遣会社について

6. 終わりに

ここまで、派遣のマージン率について説明してきましたがいかがでしたか?

派遣会社のマージンは、運営費や人件費などの経費に利用されていることが分かったと思います。

ですので、各派遣社員の時給は職種や派遣先企業、派遣社員本人のスキル等で変わり、マージン率とは関係ありません。

派遣会社を選ぶ際にはマージン率とは関係なく、求人数やサポート体制の充実度で選ぶとより良い就職・転職活動となるでしょう。

以下のおすすめの派遣会社に少しでも興味を持ったら、ぜひ登録することをおすすめします。

あなたの就職・転職活動が上手くいくことを心から祈っています。