「派遣社員にはどんなメリットがあるのだろう」「正社員と比べてデメリットばかり気がする」と考えていませんか?
派遣社員は、非常に柔軟な雇用形態であり、メリットの大きい働き方の一つです。
条件や希望の働き方次第では、正社員よりも派遣の方が適しているということもあります。
この記事では、長年派遣社員の悩みを解決してきた私が、派遣社員の4つのメリット・デメリットを詳しく解説します。
- 派遣社員の7つのメリット
- 派遣社員の5つのデメリット
- 派遣社員の働き方が向いている人の特徴
- はじめての派遣におすすめ!登録しておくべき派遣会社
- 派遣会社を効果的に利用するための8ポイント
- 派遣会社利用の流れ
- 好条件な派遣求人を探す3つのコツ
すべて読めば、派遣社員という働き方を通して得られるメリットを理解できるでしょう。
目次
1. 派遣社員の7つのメリット
派遣社員の7つのメリットは以下の通りです。
- 1-1.時給が高く設定されている
- 1-2.様々な経験を積むことができる
- 1-3.ライフスタイルに合わせて仕事を選択できる
- 1-4.正社員と比較して、スムーズに仕事が決まりやすい
- 1-5.プレッシャーを感じにくく、精神的・体力的な余裕が生まれる
- 1-6.派遣会社のサポートがあるので、安心して働ける
- 1-7.残業が発生しにくい
それぞれを詳しく見ていきましょう。
1-1. 時給が高く設定されている
派遣社員は、アルバイトやパートよりも時給が高く設定されているケースがほとんどです。
以下のグラフは、三大都市圏における派遣とアルバイト・パートの平均時給を比較したグラフです。
三大都市圏における派遣社員の平均時給は、1,742円と言われています。一方、同エリアにおけるアルバイト・パートの平均時給は、1,099円となっています。(2021年7月時点)
派遣とアルバイト・パートの給与には、およそ1.5倍もの差があることがわかるでしょう。
専門スキルが必要ない仕事であっても、時給が高い傾向は変わりません。
そのため派遣という働き方は、アルバイトやパートに比べ、効率的に稼ぐことができるのです。
働きたいときに一気に稼げる
引用元:Twitter
休暇を利用して短期派遣で稼げる!
出典:Twitter
1-2. 様々な経験を積むことができる
派遣社員は、一定期間の契約に基づいて仕事をするため、契約を更新しなければ、スムーズに仕事・職場を移ることができます。
これにより、様々な職場で多様な業務を経験できるというメリットが生まれます。
流動的に環境を変えることによって、より多くの経験を積み、スキルアップに励むことができるのです。
いろんな職場で働ける
引用元:Twitter
大企業で働くこともできる新卒採用でなければ入社できないような大企業や有名企業で、派遣社員として仕事ができるケースもあります。
正社員の仕事内容とは異なることが多いですが、ハイレベルな環境で就業する経験は、今後のキャリアに大きく役立つでしょう。
社員登用制度を設けている会社であれば、結果を出すことで、正社員を目指すことができるかもしれません。
1-3. ライフスタイルに合わせて仕事を選択できる
自由度の高い働き方ができる点も、派遣の大きなメリットです。
時給や仕事内容、働く時間帯やシフト、残業の有無など、複数の条件を組み合わせて、自分にぴったりの仕事を選ぶことができます。
「家庭の事情でフルタイムの就業が難しい」「プライベートを充実させたい」といった個々のライフスタイルに合わせた働き方が、実現するでしょう。
予定が立てやすくて良い
出典:Twitter
シフトを組みやすく働きやすい
年金控除してくれるのがとても有難いし
有給付けてくれてシフト組みやすいので派遣でやってるよ、いいよ
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仕事の繋ぎとしてやるには予定が組みやすくて最適
このシフトだったら、直雇用の仕事、面接あっても組みやすいですしね。
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1-4. 正社員と比較して、スムーズに仕事が決まりやすい
派遣の仕事を探す際は、まず派遣会社のアドバイザーとの面談を行います。
アドバイザーは、ヒアリングを通してあなたのニーズを汲み取り、最適な求人を案内してくれる存在です。
一般的な転職活動やアルバイトを探す場合は、すべて一人で行わなければなりませんが、派遣の場合は派遣会社からのサポートを受けながら、効率的に求職活動を進められます。
さらに、派遣就業までの過程で行われるのは、就業先との「顔合わせ」のみです。
履歴書や職務経歴書などの書類を作成したり、幾度にもわたる面接選考に臨んだりする必要はありません。
正社員と比較してスムーズに仕事が決まりやすいのです。
いますぐ仕事を始めたいという方は、派遣も視野に入れてみるのも良いのではないでしょうか。
補足:顔合わせとは
顔合わせとは、就業契約前の一度だけ行われる、形式的な面談のようなものです。
派遣会社の営業担当とともに、就業先を訪問して、質疑応答などを行います。
派遣の顔合わせについては、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
1-5.プレッシャーを感じにくく、精神的・体力的な余裕が生まれる
派遣社員の担当業務は、事前の契約時に明確に定められます。
過度な責任を負うような業務を担うことは少なく、契約時に伝えられた仕事以外を行うことは基本的にありません。
このことから派遣社員は、精神的な余裕を持って働けるというメリットがあると言えるでしょう。
「責任が重く、常に過度なプレッシャーに晒されるような仕事は苦手」という方には、うってつけの働き方です。
ストレスフリーで働ける
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正社員より派遣のほうがストレスない
夜職の6時間手取り23,000より看護師派遣の時給2,000がストレス少ない
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人間関係のストレスがほぼない
ただ、人間関係のストレスがほぼない、定時勤務、決められたことを淡々とこなす(難しいことはなし)のイメージで思っているから、
出典:Twitter
1-6. 派遣会社のサポートがあるので、安心して働ける
派遣という働き方の最大の特徴は、自分と就業先の間に「派遣会社」が存在するという点にあります。
仕事の紹介だけでなく、勤怠の申請や社会保険の加入、業務のサポートなどを行うのも、雇用主である派遣会社の役割です。
そして、もし就業に関して何かしらトラブルが発生した場合も、派遣会社が間に入ってサポートしてくれます。
正社員やアルバイトなどの場合、相談先は職場の上司となるのが一般的でしょう。
しかし人間関係などの理由から、相談が難しかったり、スムーズな解決が期待できないことがあります。
一方、派遣社員であれば、電話・メール対応、定期的な就業先訪問などサポート体制も整っているので安心です。
「仕事内容が契約と違う」などのトラブルが起きた場合はもちろん、「就業条件を変更したい」や「職場の人間関係で悩んでいる」などを相談もすることができます。
1-7. 残業が発生しにくい
派遣社員は、就業時間も契約で明確に決められているため、残業が発生しにくいという側面があります。体力的な余裕をもって働くことができるでしょう。
正社員雇用の場合は、あらかじめ固定残業代が含まれていることも少なくありません。定時で帰りづらい雰囲気の職場もあるでしょう。
一方、派遣社員の場合、業務の都合上残業することになれば、残業代はきちんと支払われます。そもそも契約の段階で、どのくらいの残業時間が発生するのか、正確に把握しておくことが可能です。
残業代未払いのトラブルに遭ったり、サービス残業を強いられる可能性は限りなく低いでしょう。
もし金銭面での問題が発生した場合も、派遣会社が間に入ってくれます。
ここまでのまとめ
派遣社員には以下のようなメリットがあることが分かりました。
- 時給が高く設定されている
- 様々な経験を積むことができる
- ライフスタイルに合わせて仕事を選択できる
- 正社員と比較して、スムーズに仕事が決まりやすい
- プレッシャーを感じにくく、精神的・体力的な余裕が生まれる
- 派遣会社のサポートがあるので、安心して働ける
- 残業が発生しにくい
ただ派遣社員は、非正規雇用という働き方のためメリットばかりではありません。次章では、派遣のデメリットを紹介します。
2. 派遣社員の5つのデメリット
派遣社員の5つのデメリットは以下の通りです。
それぞれを詳しく見てみましょう。
2-1.働ける期間が決まっている
同じ職場・部署で派遣社員として働ける期間は、最大3年間と定められています。(通称:3年ルール)
派遣社員として仕事をする場合、法律上、働ける期間が限られているのです。
また、派遣の契約を一定期間ごとに更新する場合、「双方の合意」が必須条件となります。
そのため業績が急激に悪化した場合など、更新が行われないケースもあります。
長く続けたいと思っても、契約満了のタイミングで打ち切られてしまうリスクが常に存在するのです。
派遣として働くならば、雇用が安定しないという点は理解しておかなければなりません。
※3年ルールについて詳しく知りたい方は、『派遣3年ルールとは?3年後はどうなる?メリット・デメリットを詳しく解説』を参考にしてください。
延長してもらえずで将来が不安
3月までは派遣で仕事してたけど、期間満了で延長してもらえず。
去年には病気も分かり、一生付き合わなきゃいけない。
でも今凄く楽しい!けど将来の事で急に不安になる
引用元:Twitter
2-2. 収入が安定しない
派遣の給料は、時給で設定されているため、月収は「働いた時間の長さ」によって変動します。
そのため、祝日が多い月や長期休暇がある月は、収入が大幅に下がってしまうことがあります。
この点は正社員との大きな違いと言えるでしょう。
2-3. 社会的な信用が低い
不安定な雇用形態である派遣は、社会的な信用が低くなるケースも少なくありません。
例えば賃貸やクレジットカード、ローンの契約を行う際、スムーズに審査が通らないことも考えられます。
また、派遣社員は「フリーター」「就職していない」といった見方をされることもあるでしょう。
そのため、世間体など周囲の目を気にする人にとって、派遣という働き方は不向きかもしれません
派遣社員を正社員として雇うのに偏見の目を持つ人もいる
出典:Twitter
2-4. キャリアアップにつながりにくい
派遣の仕事はキャリアアップにつながりにくい傾向にあります。
仕事内容は契約時に決められたものに限られますし、責任のある仕事を担うことも少ないからです。
派遣で担当する業務は一般的に、「裁量の大きな仕事」というよりは、「何かしらの作業を指示される、ルーティン要素が強い仕事」が多いと考えておくべきでしょう。
業務を通して、将来的に役立つスキルを身に付けるのは難しいかもしれません。
どんどん新しい仕事に挑戦したい方や、昇進したい方、スキルアップ志向の強い方などにとっては、「やりがいがない」と感じてしまうでしょう。
モチベーションを維持できなくなってしまう可能性がありますので、注意が必要です。
2-5. 高いスキルが求められる
派遣社員の採用基準は、「企業が求めるスキルがあるかどうか」です。
したがって、スキルや経験が豊富な人や、資格を保有している人は、好条件の仕事にも就きやすくなります。
一方で、強みとなるものが何もない場合、自分の希望に合致した仕事を探すのは困難になるでしょう。
ここまでのまとめ
派遣社員の5つのデメリットを解説しました。
- 働ける期間が決まっている
- 収入が安定しない
- 社会的な信用が低い
- キャリアアップにつながりにくい
- 高いスキルが求められる
ここまでの内容を踏まえて、派遣に向いている人の特徴を次章で解説します。
3. 派遣社員の働き方が向いている人の特徴
この記事で紹介したメリットやデメリットから、派遣は以下の人に向いている雇用形態であると言えるでしょう。
それぞれを詳しく解説します。
特徴1. 柔軟な働き方をしたい人
派遣は、勤務時間やシフトをコントロールしやすく、残業も少ないため、柔軟な働き方をしたい人におすすめです。
子育てをしながら限られた時間でしっかりと稼ぎたい主婦の方や、学生、仕事以外の時間を充実させたいという方にぴったりの雇用形態と言えるでしょう。
特徴2. 新たな環境に適応するのが得意な人
派遣は長期の場合でも3年で職場が変わりますし、短期の仕事であれば1ヶ月程度の仕事も多くあります。
業務内容や職場が変わりやすい働き方であるため、新しい環境に適応するのが得意な人に向いていると言えるでしょう。
特に、「好奇心旺盛で環境の変化を楽しめる」「一つの職場で何十年も働くことは考えていない」という方あれば、よりおすすめです。
特徴3. 強みやスキルを持っている人
特筆すべき強みやスキルを持っている人は、派遣で働くことで多くのメリットを得られます。
プログラミングやデザインのスキルなど、ハイレベルかつ希少な技術を有する派遣社員であれば時給が2000~3000円に設定されていることもあります。
場合によっては正社員よりも収入が高くなるでしょう。
何かしらの事情で契約が終わってしまっても、強みとなるスキルを有している人であれば、新たな職場を見つけるのにも、そう苦労はしません。
技能レベルに自信があり、かつ柔軟な働き方・プライベートを重視した働き方を望んでいる方であれば、派遣として働くメリットは大きいでしょう。
向いている人の特徴などを確認し、派遣が自分に合いそうと感じたら、一度派遣会社に登録してみることをおすすめします。
派遣会社は登録だけもOK
派遣会社は、今すぐ働く意思はなくても「まずは登録するだけ」で構いません。というよりむしろ、とりあえず登録しておくことで、好条件求人が募集されたらすぐにお知らせしてくれるなど、メリットが大きいです。
詳しくは『今すぐ働かなくてもとりあえず登録しておくメリット』の記事で解説していますので参考にしてください。
次の章では、派遣で働いたことがないという方に向けて、登録しておくべき派遣会社を紹介しています。ぜひ参考にしてください。
4. はじめての派遣におすすめ!登録しておくべき派遣会社
希望条件にぴったりの仕事を見つけたいという方は、以下の派遣会社に登録することがおすすめです。
それでは、ひとつずつ紹介していきます。
ここでは3社に厳選して紹介します。評判の良い派遣会社についてより詳しく知りたい方は『派遣会社おすすめランキング』の記事を参考にしてください。
4-1. スタッフサービス|求人数は派遣業界No.1
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スタッフサービスは、派遣業界No.1の求人数を保有する大手派遣会社です。
実際、職種・業種ともにほぼ全ての派遣領域をカバーしており、2万件ほど保有しています。
相談できる事業所があり、登録利用者からは「仕事紹介のスピードが早い」「他の派遣会社に比べて圧倒的な求人で選択肢が広い」など、高く評価されています。
担当者の質に関しては評判は分かれるものの、求人数は業界No.1であり選択肢を増やすために、ぜひ一度登録することをおすすめします。
<スタッフサービスの派遣サイト>
4-2. テンプスタッフ|スキルアップのための研修が充実
『テンプスタッフ』は、人材業界大手の「パーソルグループ」が運営する派遣会社です。
紹介可能求人の数は、常時5万件以上と、派遣会社の中でもトップレベルです。
また、会社としての教育体制も整っており、利用者から「担当者の対応がよかった」と高評価の声もあがっています。
業界最大手で利用満足度の高い『スタッフサービス』と併せて利用すれば、希望にぴったりの求人をスムーズに見つけられるでしょう。
公式サイト:
https://www.tempstaff.co.jp
※スキルに不安な方向けに「テンプオープンカレッジ」といったスキルアップ支援制度もあります。
4-3. マイナビスタッフ|事務職案件豊富。初めての転職に
『マイナビスタッフ』は、マイナビグループが運営している人材派遣会社です。
一見、求人数が少なく見えるものの、事務職やクリエイティブ職など女性からの人気が高い職種に強い派遣会社であるため、女性には比較的おすすめできる派遣会社だと言えます
実際、求人の7割を事務職が占めているので、人気職種である事務職での派遣をご検討中の方は、ぜひ以下から登録してみてください。
マイナビスタッフ公式サイト:
https://staff.mynavi.jp/
6.派遣会社を効果的に利用するための8ポイント
この章では、派遣会社をより効果的に利用するためのポイントを8つお伝えします。
- 6-1. 派遣会社に複数登録する
- 6-2. 派遣就労の意欲を見せる
- 6-3. 就業前後のフォロー体制を聞いておく
- 6-4. 派遣会社の福利厚生・研修制度を聞いておく
- 6-5. 担当営業をシビアな目でみる
- 6-6. 経歴やスキルに嘘をつかない
- 6-7. 気になる求人があったら早めに応募する
- 6-8. 同じ求人に複数の派遣会社から応募しない
良い派遣会社を選んでも、上手に使えなければもったいないので必ずチェックしましょう。
6-1. 派遣会社に複数登録する
派遣会社は、複数登録することがおすすめです。
なぜなら、複数登録することで以下3点のメリットがあるからです。
- 最適な担当営業を選べる
- 用途によって派遣会社を使い分けられる
- 独占案件をカバーできる
具体的には、以下のように2~3社の派遣会社に相談し、対応に満足できた派遣会社のどれかに頼ることをおすすめします。
6-2. 派遣就労の意欲を見せる
派遣就労への意欲を見せることで、担当営業があなたの優先順位をあげて対応してくれるようになります。
なぜなら、担当営業には派遣契約の成約目標が課されており、派遣契約に結びつきそうな方を欲しているからです。
こういった背景もあり、担当営業とのファーストコンタクトで必ず「就労時期はいつ頃をお考えですか?」と聞かれますが、この時に「良いところがあればすぐにでも」と答えるようにしましょう。
なお、会社に在籍中の場合は、最短で退職できる見込み日時を伝えておくと良いです。※一般的に、退職には約1か月半~2か月かかります。
6-3. 就業前後のフォロー体制を聞いておく
派遣会社による就業前後のフォロー体制は、必ず聞いておくようにしましょう。
例えば、就業前のフォロー体制については、「希望条件に合った求人紹介」や「企業との面談対策」をしっかりと行ってもらえるかどうかがポイントとなります。
その一方、就業後のフォロー体制については、「派遣先への訪問頻度」や「派遣会社への連絡体制」を聞き出し、就業後もいつでも相談しやすい環境かどうかを確認しておきましょう。
6-4. 派遣会社の福利厚生・研修制度を聞いておく
派遣会社の福利厚生・研修制度も必ず聞いておくようにしましょう。
なぜなら、派遣社員が受けられる福利厚生・研修制度は、派遣先企業のものではなく、派遣会社から提供されるものとなるからです。
ここは勘違いしやすいところですが、非常に重要なポイントなので、必ずおさえておくようにしましょう。
6-5. 担当営業をシビアな目でみる
担当営業に情をうつしてはいけません。
担当変更はさほど大した問題ではないため、性格が合わなかったり、知識に不満があれば変えてもらいましょう。
担当変更メール文面例
いつも大変お世話になっております。
ご支援をして頂いている○○と申します。
現在、ご担当者の○○様には大変丁寧にご対応いただき感謝をしておりますが、派遣社員としての就労が初めてで不安が大きく、他の方のご意見も是非お伺いしたいです。
もし可能であれば、他の担当の方と一度お話をしたく考えております。
大変お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
担当変更がどうしてもしづらい場合は、その派遣会社は諦めて他社を当たりましょう。
6-6. 経歴やスキルに嘘をつかない
登録情報や一連のやりとりについては、申し出をしない限り情報が残ります。
派遣会社や企業の中でよく話題にあがるのが、「去年の登録情報と今回とで登録情報が違うよ...」という話です。
この場合、虚偽報告を行うリスキーな人材として、紹介する案件を制限されるなどの判断が下されます。
6-7. 気になる求人があったら早めに応募する
派遣会社を利用していて、気になる求人があったら早めに応募するようにしましょう。
なぜなら、派遣の求人は募集ポジションの枠が埋まった時点で、募集が止まってしまうからです。
実際、希望する求人の募集が停止してしまったり、選考途中で募集枠が埋まったことを理由にお見送りとなり、「もっと早めに応募しておけば良かった」と思う方も多くいらっしゃいます。
このようなことにならないよう、気になる求人があったら早めに応募するようにしましょう。
6-8. 同じ求人に複数の派遣会社から応募しない
数社の派遣会社を使っている場合、同じ求人には複数の派遣会社から応募しないようにしましょう。
企業から「他の派遣会社からも応募があるんだけど」と担当者に連絡がいってしまいます。
これにより、企業・担当営業の両者に不信感を与え、場合によっては破談となります。
7.派遣会社利用の流れ
この章では、実際に派遣会社を利用する場合の流れについてご説明します。
- Step1. 派遣会社に登録する
- Step2. 担当者と初回面談を行う
- Step3. 求人紹介を受ける
- Step4. 希望求人に応募する
- Step5. 応募先企業と面談(顔合わせ)を行う
- Step6. 就業開始
- Step7. 就業後フォローを受ける
- Step8. 契約終了前の対応を行う
この章でご説明することは、派遣社員として就労するに当たって大事なポイントとなりますので、必ず目を通すようにしてください。
Step 1. 派遣会社に登録する
派遣会社公式ページから登録を行いましょう。
登録の際、以下内容を記載します。
- 名前
- 住所
- 経験
- スキル
- 希望職種
- 就業条件
もし希望職種・就業条件について考えが及ばないようでしたら、派遣会社との面談当日の際に聞くことで、具体的なイメージを持てるようにしましょう。
Step 2. 担当者と初回面談を行う
派遣会社に登録した後、担当者と初回面談を行います。
たいていの場合、面談は以下2つのうちいずれかの方法となります。
面談方法について選択できる場合は、直接面談を行ってもらうようにしましょう。
というのも、直接面談の方が電話面談に比べて、時間を取って丁寧に行ってくれることが多いからです。
なお、初回面談での話題で多いのは下記のようなテーマです。
- あなたのキャリアの棚卸
- PRポイントの整理
- 派遣社員として就業するべきかどうか
- 派遣社員として就業するとしたら、どのような企業で働けそうか
- 就業先に関する要望の深堀
実際、面談で気づかされることも多く、面談を通じて具体的な就業イメージをつけられた方も多いので、なるべく多くの派遣会社に意見をもらうことをおすすめします。
Step 3. 求人紹介を受ける
初回面談の後、あなたの希望に合いそうな派遣求人を5件〜20件ほど紹介してもらいます。
思ってもいないような大手企業もあれば、今まで知ることのなかった魅力的な中小企業もあるでしょう。
それぞれの派遣会社でしか扱っていない独占求人(その多くは非公開求人)もありますので、派遣会社に2~3社登録し、それぞれの会社で求人紹介を受けることを推奨します。
Step 4. 希望求人に応募する
求人紹介を受けた中で、実際に応募したい求人があった場合、その旨を担当者に伝えます。
ここで担当者と良好な関係を築けていると、応募企業に自らをプッシュしてくれることで、選考が有利に進むこともあります。
そのため、派遣会社とのやりとりにおいては常に誠実な対応を取り、良好な関係を築けるようにしておきましょう。
Step 5. 応募先企業と面談(顔合わせ)を行う
書類選考に通過した後、応募先企業と面談(顔合わせ)を行います。
企業との面談に際しては、派遣会社の担当者が同席をしてくれるので、一人よりも安心して臨むことができます。
ただし、建前は企業との「面談」となっていますが、実質は「面接」であることには注意が必要です。
実際、面談中に以下のような質問を受けることもあります。
- 自己紹介をして頂けますか?
- 職務についてご説明いただけますか?
- あなたの長所・短所を教えて頂けますか?
- 今までの仕事では何に気を付けていましたか?
- 以前に経験された資料作成は社内向けですか、社外向けですか?
もし、企業との面談に自信がない場合は、以下の記事に面談(面接)のポイントが記載されていますので、ぜひチェックしてみてください。
Step 6. 就業開始
応募先企業との面談の後、内定が出たら就業開始です。
契約期間が満了するまで、就業先での仕事に精一杯取り組みましょう。
なお、ネット上の大半はここまでの説明で終わっていますが、就業開始後も派遣会社との関係は続きます。
詳しくは、Step7.8にてご説明しますので、しっかりおさえておいてください。
Step 7. 就業後フォローを受ける
就業後も、引き続き派遣会社からフォローを受けることができます。
就業後フォローの一例として、就業後に企業への要望が出てきた場合は、派遣会社が間に入って企業に伝えてくれるといったこともあります。
その他、派遣会社の研修制度を利用してスキルアップを図ることもできますので、就業後も派遣会社を賢く利用していきましょう。
Step 8. 契約終了前の対応を行う
派遣社員の雇用期間終了が近づくと、以下のうちいずれかの対応を行う必要があります。
- 契約期間の更新を行う(契約期間3年未満の場合)
- 他の就業先にて新たな派遣契約を結ぶ
- 派遣先企業と雇用契約を結ぶ
また、就業後3年以上になる場合は、他の就業先にて新たな派遣契約を結ぶか、派遣先企業と雇用契約を結ぶかのうち、いずれかの対応を選ぶこととなります。
というのも、労働者派遣法により、派遣社員は同じ事業所で3年以上働くことができないと定められているからです。
基本的に、今後の対応については派遣会社から提案をもらえますが、このような対応があるということを事前に知っておきましょう。
8.好条件な派遣求人を探す3つのコツ
派遣会社に登録しただけで、アドバイザーの意見を鵜呑みにしてしまうと、「思ってた以上にブラックだった...」ということに繋がりかねません。
そのため、派遣の求人を探す際に以下の3点に気を付けて求人を選ぶようにしてください。
- (1) 入社後のフォローが手厚い大手企業を選ぶ
- (2) 「未経験」であれば、高時給派遣は避ける
- (3) 派遣会社は2~3社ほど登録する
それでは順に説明していきます。
(1) 入社後のフォローが手厚い大手企業を選ぶ
よく転職希望者から「初めての派遣転職は怖いので、楽に業務ができそうな中小企業の方が良いと思うのですが…」と相談される事がありますが、これは大きな間違いです。
大手企業は、どこも業績拡大のために店舗を増やすために派遣採用を増やしているので、派遣の扱いに慣れています。転職後スムーズな立ち上がりが難しい方でも、しっかりとしたフォロー体制が組まれており、特に導入研修はとても充実しています。
そのため、まずは「入社後のフォロー」が手厚い大手を選ぶ事がおすすめです。
(2) 「未経験」であれば、高時給派遣は避ける
高時給である求人はブラックである可能性が高いため、初めは「高時給求人」を避けた方が良いです。
高時給派遣求人の多くは人が集まらない求人であるため、一人で業務に当たるケースが多く、「慣れない業務でつらい…」「思っていた以上に業務量が多く失敗した…」と後悔した方もいます。
高時給には理由がある・・
出典:Twitter
以上の理由から、未経験の方は初めのうちは高時給求人をできるだけ避けるようにしてください。
(3)派遣会社は2~3社ほど登録する
利用する派遣会社に自分が住む地域の求人が多いことを確認したうえで、2~3社ほど併用して使うようにしましょう。
複数利用するメリットは以下の2つです。
- 様々な選択肢を見たうえで、求人を比較することができる
- 様々なアドバイザーの意見を聞くことができる
一つの派遣会社だけだと求人数が限られるとしても、複数併用することで見れる求人数が増え、求人の幅が広げることができます。
以上のような理由からも、派遣会社は2~3社ほど併用するようにしましょう。
最後に
派遣社員のメリット・デメリットについて詳しく解説しました。
派遣の働き方が合っているかどうかは、あなたのスキルやライフスタイルによって左右されます。
キャリアビジョンなども考慮しつつ、自分の望む働き方を一度考えてみましょう。
もし派遣で働いてみようかなと思ったら、まずは派遣会社に登録し、アドバイザーとの面談をすることをおすすめします。
気になる派遣会社があれば、積極的に登録しておきましょう。
あなたの転職活動の成功を、陰ながら応援しております。
現役の転職コンサルタント集団。大手人材会社に在籍しているメンバーが多いため、執筆内容に制約がかからないように『匿名性』とし、裏事情やノウハウを包み隠さずにご紹介しています。