40代の転職は厳しい?リアルな転職事情や転職成功のコツを徹底解説

40代の転職事情を徹底解説!厳しいと言われる理由や成功のコツも紹介

40代の転職は厳しいって本当?
40代で転職を成功させるコツは?
とお考えですね。

転職は人生の分岐点であり、期待や不安が入り混じるものです。
特に40代の場合「40代でもなんとかなる」「40代の転職は厳しい」「40代の転職はみじめ」といった評判を耳にすることもあり、不安や迷いを感じている方もいるでしょう。

そこで、この記事では、世代別の転職事情に詳しい私が、40代の転職が厳しいといわれる理由リアルな転職事情成功のポイントを詳しく解説していきます。

40代の転職は本当に厳しい?

40代の転職は、20代や30代よりも難しくなります。
同じ40代であっても、40代前半より40代後半の方が転職難度は高くなります。

また、若手の頃と同じ手法は通用しないため、シビアな評価に直面し、落ち込むこともあるかもしれません。

本気で転職したいのであれば、40代に相応しい手法で、1日でも早く転職活動を始めた方が良いでしょう。

40代の転職が厳しいと言われる5つの理由

40代で転職を検討するのであれば、40代の転職がなぜ厳しいと言われるのか、その理由を知ることが重要です

まずは、40代の転職が厳しいと言われる5つの理由をご紹介します。

それでは、順番に見ていきましょう。

理由①:若手世代向けの求人を目にする機会が多いから

40代で転職しようと思っても、若手向けの求人を目にしてしまうと、転職しにくいと感じてしまいますよね

たとえば、『第二新卒歓迎』『20代・30代が活躍中』『スタッフは20代・30代が中心』などのフレーズを見て、「40代は転職すら難しいのでは」と不安になった方もいるのではないでしょうか。

2007年10月以降、募集における年齢制限や、採用における年齢を理由とした採否の決定は禁止されています。つまり、求人は全年齢を対象にしているわけですから、本来は、年代ごとの求人件数に差が出ることはありません

ですが、現実は、暗に若年層のみを募集している場合は少なくありません。

残念ながら、これについては対策のしようがありませんが、あなたを取り巻く状況として、もう少し詳しく解説します。

■年齢制限の禁止とは?

募集・採用における年齢制限が禁止された目的は、一人一人により均等な働く機会が与えられるようにするためです。

法律(労働施策総合推進法)によって定められているため、年齢制限=違法です。ただし、違法な企業に対しても助言、指導、勧告のみで、制裁的な公表措置はありません。

(募集及び採用における年齢にかかわりない均等な機会の確保)
第九条 事業主は、労働者がその有する能力を有効に発揮するために必要であると認められるときとして厚生労働省令で定めるときは、労働者の募集及び採用について、厚生労働省令で定めるところにより、その年齢にかかわりなく均等な機会を与えなければならない。

〔出典〕労働施策総合推進法 第9条

具体的には次のような制限があります。

―募集・採用における年齢制限の禁止による制限事項―

  • 募集や採用の際には、年齢を不問としなければならない。
  • 年齢を理由に応募を断ったり、採否を決定してはならない。
  • 一定年齢以上はパートタイムにするなど、年齢を理由に雇用形態、職種などの求人条件の変更してはならない。
  • パートタイム、アルバイト、派遣など、すべての雇用形態が対象。

一方で、年齢制限が認められるケース(違法ではない)もあります。

中でも、「長期勤続によるキャリア形成を図る場合」による年齢制限は比較的に多く用いられているため、これから目にする人も多いでしょう。

―募集・採用において年齢制限が認められる場合の例―

  • 定年年齢を上限とする場合
    例:60歳未満を募集(定年が60歳)
  • 労働基準法など法令による年齢制限がある場合
    例:18歳以上を募集(労働基準法第62条の危険有害業務)
  • 長期勤続によるキャリア形成を図る場合
    例:35歳未満を募集(職務経験不問)・ 40歳未満を募集(簿記2級以上)
    ※職業経験は不問としなければならないが、実務経験を有する資格でなければ条件にできる。
  • 技能やノウハウの継承を図るために労働者数が少ない年齢層に限定する場合
    例:○○社の電気通信技術者として30~39歳を募集
  • 表現の真実性などが必要な場合
    例:演劇の子役のため○歳以下を募集
  • 国の施策を活用するために特定の年齢層に限定する場合
    例:60歳以上を募集

〔参考〕厚生労働省:募集・採用における年齢制限禁止について

表向きは採用における年齢制限を設けていない場合でも、採用担当者が採用年齢を想定しているケースもあります。

つまり、現実には、年齢を理由に採否が決定されるケースもあり得るのです

こうした状況が、「40代は転職が厳しい」といわれる一因を作り出しているといっても過言ではないでしょう。

理由②:求められるレベルが高くシビアに評価されやすいから

40代は転職で求められるレベルが高く、シビアに評価されやすいため、どうしても身構えてしまいますよね。

プレーヤーとして活躍する30代までとは異なり、40代には「業種(業界)経験」「専門的知識」「マネジメント力」など、管理職に必要なスキルが求められます

しかし、40代の転職で狙うべき管理職ポストの求人は、一般社員求人よりも数が少なく、好待遇の求人ほど競争率が高い傾向にあります。

40代の求人募集は管理職がメインで数は希少、かつマネジメント能力が求められている

企業によっては社内の優秀な人材を管理職に抜擢したり、マネジメント分野を外注したりといった選択をとることもあり得るでしょう。

その結果、「求められるレベルは高いのに、思ったほど求人が見つからないといった状況に陥る可能性もあります。

また、レベルが高い人材にはそれ相応の高年収が約束されます

しかし、企業の需要とマッチせず、提示する金額に見合わないと評価された場合、採用には至りません。

一方、20代・30代は多少経験が不足していても、ポテンシャルが高く、次期管理職候補として期待できる存在です。

40代よりも教育コストの回収がしやすく、給与を安く抑えられるため、企業としてはどうしても優遇しやすい側面があるでしょう。

このように、40代の転職では求められるレベルが高い一方で、シビアな評価を強いられるケースが少なくありません

理由③:新しい環境になじめないと思われがちだから

残念ながら、40代転職者に対して「新しい環境になじめなさそう」「一緒に仕事しづらそう」といったマイナスイメージを持つ採用担当者がいることは事実です

これはあなた自身に問題がある訳ではなく、一般的に若手のほうが柔軟性があるイメージが強いことが起因しています。

裏を返すと、企業は転職者の経験やスキルだけでなく、「社風に合って業務できるか」「在籍スタッフと協調できるか」といった点も重視しているといえるでしょう。

企業文化への理解や謙虚さが欠けた姿勢は、企業にとって大きな懸念事項であり、採用に影響を与えるといっても過言ではありません。

40代は社会人歴が長く、どうしても仕事へのポリシーを強調してしまいがちです。

しかし、前職までの実績を強調したり、前職と転職先を比較したり、前職の仕事のやり方を持ち込もうとした結果、転職活動が難航するケースは後を絶ちません。

理由④:家庭や将来を見据えた決断を迫られるから

40代の転職では、家庭や将来を見据えた決断を迫られ、選択の余地がなくなってしまうこともあります。

たとえば、育児・介護のために「勤務地」「就業時間」「残業の有無」などを考慮せざるをえないこともあるでしょう。

さらに、教育費貯金や住宅ローン返済のために「年収○○万円以上」「ボーナス〇カ月分以上」などのこだわりがあるなど、家庭の事情で希望条件をあげる人は少なくありません。

また、50代に向けたキャリア形成のために「正社員雇用」「役職付き」といった希望条件をあげる人もいます。

転職の軸である希望条件は、転職する上で欠かせないものです

しかし、希望条件が複数ある場合は優先順位をつけて求人検索をしないと、自ら選択肢を狭めてしまいます。

また、家庭や体裁を優先するあまり、仕事する上で重要な「人間関係」「やりがい」「ワークライフバランス」「仕事観」をいい加減にしてしまうと、転職してから後悔する可能性も否定できません。

家庭や将来を見据えながら、キャリアを充実させることは、簡単ではありません

こうした40代の社会的立場が、さらに転職を難しくさせているのでしょう。

理由⑤:40代後半にかけて転職がさらに難しくなるから

同じ40代でも、40代後半にかけて転職がさらに難しくなっていくと予測されます。

それは、企業が同じスキルを持った「40歳」と「49歳」であれば長く働ける前者を選ぶからです。

また下記の表からもわかる通り、転職して給与をあげた人の割合は、50代になると大幅に下がっています。

年代40~44歳45~49歳50~54歳
転職して給与を上げた人の割合41.7%39.7%27%

〔出典〕厚生労働省:令和2年転職者実態調査,2021.

このことから、40代で転職を決意して動くのであれば、1日でも早いほうがいいということがわかります。

40代のリアルな転職事情

40代は、若手世代よりもポテンシャルが評価されにくく、転職が厳しい傾向にあります

実際に、40代の転職について、「地獄」「みじめ」「やめた方がいい」といったネガティブな評判が目につくことも多く、悲観的になっている方もいるかもしれません

しかし、総務省統計局の労働力調査によれば、40代の転職は決して珍しくないことが明らかになっています。
ここで言う「転職者」は「離職後1年以内に就職した人」を指します。

【年齢別】転職者の人数(2021年)

〔出典〕総務省統計局:労働力調査,2021年を基に編集部作成

転職している40代は多く、40代だから転職が厳しいということはありません

ただし、上記のデータだけでは読み取れない年収の推移や内定までの過程を知りたい方もいますよね。

そこでこの章では、最新データを基に、40代のリアルな転職事情を解説します。

40代転職者の4割以上が年収アップ!ただし楽観視は禁物

厚生労働省の調査によると、転職した40代求職者のうち、4割以上が年収アップに成功しています。

転職した40代求職者のうち4割以上が年収アップに成功している

〔出典〕厚生労働省:令和2年転職者実態調査,2021を基にCareer Theory編集部作成

詳しく見てみると、40代で転職によって年収を上げた人は40.7%で全年齢の平均値39%よりも高い数値になっています。

「変わらなかった」と回答した人も合わせると、6割以上の40代が年収を維持・上げて転職できたことになります。

この数値を見ると40代での転職は意外となんとかなると思えますよね。

ただし、別の調査では転職で給与アップできた人は、30〜34歳をピークに右肩下がりで推移しており、加齢とともに給与アップのチャンスが減少傾向にあります。

転職による収入アップ率は30代前半をピークに、それ以降右肩下がりで推移する

〔出典〕厚生労働省:令和2年転職者実態調査,2021を基にCareer Theory編集部作成

40代のうちは4割前後の人が給与アップできていますが50代、60代にかけて下がり幅は顕著になります

50代前半から後半にかけては、数値の一時的な回復が見られます。

しかし、定年間近のこの年代で転職する人はもともとのスキルが高く、給与アップ前提で転職している可能性が高いと考えると、一般的な指標とは言い難いでしょう。

つまり、40代の転職では給与の増加・維持ができる人がいる一方で、若手世代よりも転職による年収アップが難しいという現実があるのです

「転職したら給与が上がるかも」と楽観視はせず、「給与が下がることもあるから、慎重に準備しよう」といった心構えを持ちましょう。

転職活動期間は1〜6カ月!長引く覚悟は必要

エン・ジャパンが行った「転職活動期間」の調査によれば、40代の転職活動期間は概ね1〜6カ月程度でした。

【年齢別】中年層の転職活動期間

〔出典〕エン・ジャパン:ミドルに聞く「転職活動期間」実態調査,2020を基に編集部作成

短期で決まる方の多くは、知人の紹介(リファラル採用)ヘッドハンティングを活用したり、企業が求めるスキルを保有していたりといった理由で、内定を獲得しています。

また、転職を意識し始めた時から自己分析や転職市場の調査などの準備をじっくり行い、応募から転職先が決まるまでの期間が短く済んだというケースもあります。

いずれにしても、年齢とともに転職活動は長期化しやすいと覚悟し、入念に準備を進めることが鍵になるでしょう。

平均応募社数は12.4社!複数応募で可能性を広げる

40代の平均応募社数は12.4社であり、多くの人が複数応募で可能性を広げていることがわかっています。

ただし、その数は20代・30代よりも圧倒的に少なく、厳選して応募する人が多い傾向がみられます。

年代20代30代40代
平均応募社数22.2社19.1社12.4社

〔出典〕doda:転職成功者の「平均応募社数」,2022年1月24日付.

また、応募社数が「1社のみ」だった人は40代が圧倒的に多く一社入魂の姿勢で臨む人が多い結果になりました。

年代20代30代40代
1社のみと答えた人の割合10.8%16.6%35.3%

〔出典〕doda:転職成功者の「平均応募社数」,2022年1月24日付.

こうした結果は、40代がヘッドハンティングやリファラル採用などの人脈を活かした転職方法を利用するケースが多いことが影響していると考えられます。

しかし、こうした姿勢が40代の転職活動期間を長引かせる原因になっているという指摘もあります。

dodaが行った調査によると、転職活動の書類選考通過率は、20社応募して5社、つまり20%といわれていますdoda:転職成功者の平均応募社数,2022年1月24日付.

さらに面接に進んだ5社のうち、内定するのは1社と言われており、内定が出るのを待ってから次の企業へ応募する方法はかなりリスキーだといえます。

すでにお伝えした通り、40代の転職では1日でも早く行動を起こすことが転職成功への鍵です。

1つの企業にこだわっている方は、今すぐ複数応募に方針を切り替え、満足できる転職を最短で実現しましょう。

40代の転職を成功に導く5つのポイント

何をもって転職活動が成功したと判断するかは人それぞれですが、転職後に収入ダウンしたり、社風や働き方が合わず後悔したりするのは避けたいですよね

そこで、この章では40代の転職を成功に導くポイントを5つご紹介します。

では、1つずつ見ていきましょう。

ポイント①:業種にとらわれないで探す

40代の転職では、ひとつの業種にこだわりすぎず、幅広く求人を探してみましょう

ひとつの業種にこだわりすぎると、選択肢が狭まり、求人探しが難航する恐れがあるからです。

仮に未経験の業種であっても、自分の経歴や社会人として身につけてきたスキルが活きるケースも多くあります。

どのスキルを活かせばいいかわからない人は、自分の中に、どんな環境にも通用する汎用性の高いスキル(ポータブルスキル)がないか考えてみると良いでしょう。

ポータブルスキルの例

  • コミュニケーション力
    発信する能力(自己主張、提案、支援など)と、受信する力(傾聴、受容、空気を読むなど)
  • 職種の専門知識や経験
    業界が変わっても即戦力になれる職を遂行する力
  • マネジメント力
    部下の育成や組織をまとめる力
  • 論理的思考力
    物事を整理して矛盾や飛躍せずに筋道を立てて思考する力
  • 交渉力
    ビジネスシーンで互いが納得できる所に結論を持っていく力
  • 問題解決能力
    現状から課題を把握し、目標設定、計画立案、行動へと進んでいく力

これまでの経験とポータブルスキルを掛け合わせてアピールできれば、未経験の業種への参入も不可能ではありません。

例えば、「営業の経験」と「コミュニケーション力」「交渉力」などをアピールして、不動産業界の営業から医療業界のMR(製薬メーカーの営業部門に所属する医療機関向け医薬情報提供担当)に転職することもあり得るのです。

自分が今まで培ったポータブルスキルを洗い出し、他の業種でも活かせないか考え、転職先の選択肢を広げましょう。

40代に特に求められるポータブルスキルとは

ポータブルスキルの中でも、中年層が特に求められている「コミュニケーション力」「職種の専門知識や経験」「マネジメント力」について詳しく紹介します。

コミュニケーション力

エン・ジャパンが行った「転職先で活躍できるミドル、活躍できないミドル」の調査結果では、転職先で活躍できるミドルが行っていることの1位は「社内でのコミュニケーションを重視する」でした。

コミュニケーション能力が低いと、「前職の会社と転職先企業を比較して悪く言ってしまう」「前職の仕事のやり方を持ち込む」「これまでの経験や実績をひけらかす」など、社内で孤立し、仕事に悪影響を及ぼしかねないため、企業はコミュニケーション能力を重要視しています。

なお、コミュニケーション力というと、発信する能力(外交的、トークがうまいなど)を思い浮かべる人が多いですが、実は、受信する能力の方が重要です。
具体的には、相手の考えや感情を読み解く「傾聴力」や、タイミングを図るための「空気を読む力」などです。

わかりやすい例を挙げると、外交的だけど友達が少ない人と、内向的だけど友達が多い人の違いは、この受信する能力にある場合があります。
CareerTheory編集部
CareerTheory編集部
職種の専門知識や経験

企業は即戦力を求めているため、「職種の専門知識や経験」を持っている人は重宝されます。

しかし仮に、同じ能力の35歳と45歳がいた場合、企業は35歳を採用します。
なぜなら、年齢が低い方が賃金が安く済みますし、10年後には管理職としての活躍に期待できる(育成コストを回収できる)からです。

中年層には、それを差し引いても余る即戦力性(職種の専門知識や経験)が求められています

なお、ここでいう専門知識や経験は、「業種(業界)の~」ではなく、「職種の~」です。

例えば、人材紹介業界で経理担当として働いてきた人がいるとします。
人材紹介業界(業種)での経験は、人材紹介業界でしか活かせません。
ですが、経理担当(職種)での経験は、業界が変わっても活かすことができます

もちろん、「業種の専門知識や経験」もアピールポイントになりますが、ポータブルスキルの観点からは「職種の専門知識や経験」の方が重宝されます

マネジメント力

「マネジメント力」とは、管理能力のことです。

具体的には、「現状の課題を見出し目標を立てる力」「目標を現場で共有し達成に向けてチームを動かす力」「部下を育成し能力を引き出す力」「チームメンバーの状況を把握し仕事を調整する力」「状況を冷静に分析・判断する力」などを指します。

部下や組織、ひいては企業が成長できるかどうかはマネージャーにかかっているため、ヒト・モノ・カネを管理できる人材の需要は高いです。

プレーヤーとして培ってきた「職種の専門知識や経験」と合わさることで、市場価値はより高まります。

40代未経験でも転職しやすい職種とは

40代未経験からの転職に、高い壁を感じる方もいるでしょう

しかし、経験やポータブルスキルの掛け合わせによって、40代未経験から転職成功している方は、少なくありません

たとえば、以下でご紹介する職種は、40代未経験でも比較的参入しやすいでしょう。

40代未経験から転職しやすい職種の例

  • 年齢や経験が強みになる職種
    管理職、マネージャー、経営や事業計画ポジション、コンサルタント業、営業職など
  • 需要拡大の見込みがあり求人数の多い職種
    営業職、マーケティング、物流関連職、ドライバー、介護関連職、接客業など
  • 将来的にキャリアアップや独立を目指せる職種
    フランチャイズ展開している飲食業、保険代理店、介護関連職など

上記のなかでも、比較的ポジションの多い営業職を目指す場合は、「不動産関連」「保険関連」がおすすめです。

なぜなら、顧客との年齢層が近く、顧客ニーズの把握や営業トークがしやすいからです

どの職種も、幅広い年代とのコミュニケーションが求められるため、社会人歴の長い40代の強みを活かせるでしょう。

ポイント②:応募先の企業の情報は入念に調べる

応募したい企業を見つけたら、企業研究を入念に行いましょう。

念入りな企業研究は転職活動の基本であり、最大の武器になります。

転職が厳しいと言われる40代だからこそ、企業研究をじっくり行い、準備する必要があるのです。

企業研究の目的

企業研究の目的は3つあります。

内定を取りやすくするため

企業が求めている人物増(強み)を想定することで、内定に通りやすい履歴書や職務経歴書を書くことができ、また、面接では的を射た自己アピールができるようになります。

棚卸した強み(3~5つ)の中から、アピールすべきものを選ぶ判断基準にもなります。

転職のミスマッチ(不一致)をなくすため

企業風土や経営方針などの働き方も考慮することで、「こんなはずじゃなかった…」というミスマッチを減らし、働きやすい応募先を選定できるようになります。

給与や勤務時間などの待遇条件は求人票から読み取ることができますが、企業風土や経営方針についてはそうはいきません
なにをするかより誰とするか」という言葉があるとおり、風土や方針は、給与や勤務時間に優先されるくらい重要な要素になる場合もあります。

企業の安定性などを見極めるため

現在の経営状態や、今後の見通し従業員の昇給率などを知ることで、より現実的な応募先を選定できるようになります。

45歳の転職は、人生最後の転職になる可能性もあります。
定年まで15年以上勤務することも考えた場合、安定性や将来性も気になるところです。

企業研究の方法

応募先企業については、最低限、次の情報を調べましょう。

入念な情報収集は、書類選考や面接の通過率を上げ、内定を取りやすくするだけでなく、希望どおりの転職を成功させることにもつながります。転職活動は情報戦と心得ましょう。

基本情報

各企業の公式Webサイトから収集できます。

  • 代表取締役
  • 経営・企業理念
  • 事業内容(商品やサービス)
  • 設立年
  • 資本金額
  • 本社や支店の所在地
最近の動向

公式ブログ公式SNSなどから収集できます。

  • 社長をはじめとした社員の人柄
  • 新規事業の情報
業績・実績情報

就職四季報から収集できます。

業績の調査には「会社四季報」が有名ですが、就活生向けの「就職四季報」がおすすめです。
就活生のバイブルと呼称される「就職四季報」には、下記のような労働環境を知るための独自情報が掲載されているからです。なお、「会社四季報」は投資家のバイブルと呼称されています。

  • 業績(売上高や営業利益)
  • 平均年齢
  • 平均年収
  • 新卒の採用状況
  • 昇給率
  • 離職率
  • 平均勤続年数
  • 有給休暇取得日数
  • 残業時間
先輩社員の声

転職会議』などのいわゆる口コミサイトから収集できます。「○○(企業名) 口コミ」などで検索してみましょう。
ただし、すべてを鵜呑みにするべきではないことは言うまでもありませんね。

  • 社員のやりがい
  • 評判や口コミ
その他

エージェント型転職サイトから収集できます。
エージェント型転職サイトの中には、企業との間に独自のコネクションを持っている人もいるため、有益な情報を収集できることがあります。

  • 採用状況
  • 求められる人物像
  • その他の非公開情報

入念な情報収集は、選考の通過率を上げ、転職後の後悔を減らします。

実際に応募する前に、時間をかけて行いましょう。

ポイント③:転職先が決まるまで退職しない

基本的に転職先が決まるまでは退職しないことを推奨します。

40代の転職活動は難航するケースもあるため、勢いで辞めてしまうと経済的に困窮する可能性があるからです。

口コミ・評判

T・Oさん(44歳)

前の会社を勢いでやめてしまい、転職活動をしていましたが、全然決まりませんでした。
自己都合の退職だったので、失業手当もすぐには出ず、貯金を切り崩しながら職探しをしていました。
その焦りから入社を決めたのが、前職よりも条件が悪いいわゆるブラックな会社です。
やめてしまったことを後悔する日々が続いています。

自己都合の退職の場合、失業手当が出るまでに3ヶ月程度かかります。

無収入の期間があると焦りが生じ、上記の事例のように妥協して転職先を決め、失敗する可能性があります。

体力的に負担ですが、ブランク期間があると転職で不利になる可能性も否定できないため、転職活動は在職中におこないましょう。

ポイント④:エージェント型転職サイトを利用する

「転職したい!」「なるべく多く求人を見てから決めたい」「転職に有益な情報を効率よく得たい」とお考えでしたら、迷わずエージェント型転職サイトを利用しましょう

エージェント型転職サイト(転職エージェント)とは、転職相談や求人紹介、選考書類添削、面接のセッティング、給与交渉などをフルサポートしてくれる、完全無料の転職サービスです。

転職を考えるビジネスパーソンの多くがハローワーク、求人広告型転職サイト、エージェント型転職サイトなどの転職サービスを使っています

その中でも、転職に関するさまざまなニーズに対応してもらえるのは、エージェント型転職サイトだけです。

40代にこそエージェント型転職サイトをおすすめする理由、言い換えると、エージェント型転職サイトを利用するメリットは、以下の4つです。

メリット①:書類の通過率が高まる

40代は思った以上に書類選考が通らず、転職サイトを使った場合、100通だして1社も通らないことも普通です

理由は、一般的に「40代は理由がないと採用しない」からで、例えば「専門職である」「マネジメント経験がある」「業界経験がある」などです。

人がなんとなく足りない場合や、人員拡大の場合、20代や30代から優先して採用します。

ここでエージェント型転職サイトを使えば、エージェントが企業の採用担当者に、「こんな人(あなた)がいるのですが、この方の経験やスキルが御社の○○事業に活かせそうなので、会ってみませんか?」とプッシュしてくれます。

書類だけでは伝えることの難しい、「あなたを採用すべき理由」を営業してくれるので、書類選考はもちろん、面接についても有利に進められます

少ない椅子を奪い合う数多いライバルたちに戦略的に勝つために、エージェントの営業力をうまく活用しましょう。

メリット②:エージェント型転職サイトしか知り得ない情報を入手できる

書類選考に運良く通ったとしても、採用数の少なさから40代の方の選考は厳しい戦いが続きます。

そんな中で、成功率を大きく左右するのが「情報量」です。

エージェント型転職サイトもあなたの転職を成功させて初めて利益になるため、あなたが選考に通過するために様々な情報を提供してくれます

エージェント型転職サイトのなかには、面接担当者の名前や人柄、担当者が好む人物像を事前に教えてくれるところもあり、こうした事前情報が明暗を分けるのはいうまでもありません。

数いるライバルの中であなたしか知り得ない有益な情報を知れれば、選考を有利に進められるでしょう。

メリット③:自分の経験やキャリアを客観的に見つめ直せる

エージェント型転職サイトでは、キャリア面談を経て求人を紹介してもらえるケースが多く、転職のプロに相談しながらあなたの経験やキャリアを見つめ直すことができます。

自分では気づけなかった市場価値に気づき、転職に向けたキャリアビジョンが明確になることで、転職への不安や迷いの払拭にも繋がるでしょう。

キャリアだけでなく、人生についても一考する機会が増える40代だからこそ、プロのエージェントによるキャリア面談に意味があるのです。

プロの視点からアドバイスをもらうことは、あなたにとって良い影響をもたらすでしょう

メリット④:面倒な手続きを代理で行ってくれる

エージェント型転職サイトを利用すると、普通であればあなたがしなければならない手続きをエージェントに代行してもらえます

エージェント型転職サイトが代行してくれる作業や手続きの例

  • 求人探し
  • 求人の応募手続き
  • 履歴書・職務経歴書の作成(添削)
  • 面接の日程調整
  • 配属先の交渉
  • 給与・ポジションの交渉
  • 雇用契約書の確認
  • 入社関連手続き

転職活動で面倒な手続きをすべて代行してくれるので、面接以外で企業と直接やりとりすることはほぼありません。

とくに、仕事や家庭と転職活動を両立できるか不安な方、忙しく時間が取れない方は、ストレスのないスムーズな転職活動を体感できるでしょう。

ポイント⑤:複数の転職サービスを利用する

なるべく多くの情報を得るためにも、複数の転職サービスを利用しましょう。

たとえば、エージェント型転職サイトと求人広告型転職サイトの併用、各サービスの複数登録など、さまざまなサービスの活用が大切です。

労働政策研究・研修機構が、転職経験のある人を対象に行った調査によれば転職時に登録していたエージェント型転職サイト・求人広告型転職サイトの数は、1〜3つです

45〜49歳に注目してみると、男性は3つの登録(28.4%)、女性は2つの登録(35.4%)の割合がそれぞれ最多となり、複数登録していることがわかります。

転職サービスに求人情報の差があるように、エージェント型転職サイトと求人広告型転職サイトにも差があります。
条件に合致する求人情報を見逃してしまわないように、複数の転職サービスを利用することがおすすめです

かつ、複数のサイトやエージェントに登録し、できるだけ多くの情報を集めることを意識しましょう。

【45~49歳】登録した転職サイト・転職エージェントの数

〔出典〕労働政策研究・研修機構:ミドルエイジ層の転職と能力開発・キャリア形成~転職者アンケート調査結果~を基に編集部作成

40代で転職する前に知っておきたい5つの注意点

40代に限らず、転職するなら今後のキャリアや人生にプラスになる選択をすべきです

しかし、転職活動がうまくいかなかったり、今の職場に嫌気がさしたりして、つい妥協したくなりますよね。

納得できる妥協であれば問題ありませんが、転職してから「こんなはずじゃなかった…」と後悔するのは、あまりにももったいありません。

せっかくの転職のチャンスを棒に振らないためにも、これからご紹介する注意点を転職活動を始める前の段階から実践していきましょう

注意点①:転職したい理由を深掘りする

転職(退職)したい理由を深掘りすることで、転職先の条件や転職先に伝える退職理由の整理ができます

参考までに、45歳(45〜49歳)に多かった転職理由は、「給料などの収入が少なかった」「労働時間・休日などの労働条件が悪かった」「人間関係が好ましくなかった」などですが、当てはまるものはあるでしょうか。

【45~49歳】転職した理由(男女別割合の合計)

〔出典〕厚生労働省:雇用動向調査,2021を基に編集部作成
※「会社都合」「定年・契約期間の満了」「その他」は本人の意思ではない、または、理由を特定できないため除外しています。

ただし、当てはまるものがあったとしても、転職先の条件などを整理するにあたっては、具体的な解決策まで深掘りしておく必要があります。

深掘りすることで、条件を明確にできますし、もしかすると、転職せずに、今の会社で解決できる問題(理由)であることに気がつくかもしれません。

転職理由と解決策の例

  • 人間関係が好ましくない
    具体例)上司がいちいち細かく指示してくる

    解決策)裁量を持つ
  • 労働条件が悪い
    具体例)残業が月間40時間を超えることが多々ある

    解決策)残業は月間20時間以下にする
  • 労働条件が悪い
    具体例)シフト勤務で土日は絶対に休めない

    解決策)完全週休2日制で土日に休む
  • 給料が少ない
    具体例)年収400万円では生活が苦しい

    解決策)年収500万円以上をもらう
  • 給料が少ない
    具体例)勤続しても昇進(昇給)が見込めない

    解決策)転職時に給与を上げる
  • 仕事の内容に興味がない
    具体例)ルーティンワークばかりでやりがいがない

    解決策)○○職(興味のある職種)につく
  • その他
    具体例)通勤に片道90分かかる

    解決策)通勤時間は片道40分以下にする

注意点②:転職先の条件や優先順位を明確にする

具体的な解決策まで深掘りできたら、それを基に、転職先の条件や優先順位を決めていきましょう。

思いつくままに挙げた、ばらばらに並んでいる転職理由を整理する手順を紹介します。

【手順1】3つのグループに分ける

転職したい理由を、3つのグループ(働き方・待遇・環境)に分類します。

理由をグループごとに整理することで抜け漏れがなくなり、また、重複しているものをまとめることができます。

【手順2】グループの中で優先順位をつける

3つのグループに分類されている転職理由を、もう一段階細かく分類します。

今度は、「MUST(必須条件)」「WANT(譲歩できる条件)」に分けます。条件が多ければ多いほど転職の難易度は高くなります。

条件を削らなければならない場面や、程度を下げなければならない場面に直面することもあります。

そして、その場の雰囲気や勢いに流されて条件を緩和してしまい、後悔するというのがよくあるパターンです。

あらかじめ、条件を「MUST」と「WANT」に分けておくことで、条件がぶれることなく、常に一定の基準で転職活動ができるようになります。

また、「転職先の条件=求人の絞り込み条件」となりますから、求人検索が効率化されるというメリットもありますので、「WANT」の程度(どこまで譲歩できるか?)なのかも決めておきましょう。

転職先の条件や優先順位を明確にした例

↓表はスクロールできます

転職理由の分類優先順位と解決策
働き方
  • 業種
  • 職種
  • 経験の有無
  • 裁量の有無
MUST

  • ○○職
  • 裁量が持てる(役職はなくてもOK)
待遇
  • 年収(月収、賞与、手当、インセンティブ)
  • 昇進(昇給)
  • 勤務形態(正規、非正規)
  • 労働時間(所定労働時間、時短勤務)
  • 休日(週休2日制、土日休み)
  • 福利厚生(退職金、家賃補助、副業)
MUST

  • 年収500万円以上
  • 完全週休2日制(土日休み)
WANT

  • 昇進が見込める(考慮しなくてもOK)
  • 残業は月間20時間以下(35時間まではOK)
環境
  • 勤務地
  • 転勤の有無
  • 組織(上場/非上場、外資、規模、男女比)
  • 社風
  • 教育
  • 人間関係
WANT

  • 通勤時間は片道40分以下(60分まではOK)

この例でいうと、転職先の条件は次のようになります。

整理した転職条件

  • ○○職で裁量のあるポジション。年収は500万円以上で週休2日制(土日休み)。
  • できれば、月間残業時間は20時間以下だが、月間35時間までは譲歩できる。
  • できれば、通勤時間は40分以下だが、60分までは譲歩できる。

もちろん、転職したい理由に限らず、その他、思いつくものがあれば自由に加えておきましょう

注意点③:キャリアの棚卸をする

転職先の条件など、応募先企業のことを整理してきましたが、次は、自分のことを整理してみましょう。

キャリアの棚卸しと言うと、「難しそう」「面倒そう」「棚卸しするほどのキャリアはない」と感じる人もいるようですが、なにか格好よいものを作らなければならないと誤解していませんか?

キャリアの棚卸しは、自分の頭の中を整理するためのものです。そして、整理するためのコツは、まずは質より量を優先することです。

自分でも忘れていた隠れたスキルや、新しい価値観が見つかるかもしれませんから、むしろ、チャンスと捉えて気楽に取り組んでみましょう。

キャリアの棚卸しをする目的

キャリアの棚卸しをする目的は3つあります。

転職のミスマッチ(不一致)をなくすため

転職先の条件があるように、企業が応募者(あなた)に求める採用の条件(基準)もあります。

自分のキャリアやスキルを客観的に把握しておくことで、双方の条件にミスマッチがないか?を事前にチェックできるようになります。

アピールするポイントを整理するため

履歴書や職務経歴書は、企業が求める人物増(強み)に関するアピールをするものです。

キャリアの棚卸しをして自分の強みを知っておくことで、抜け漏れや矛盾のない、説得力のある書類が作成できるようになります。

転職先(求人)の幅を広げるため

キャリアの棚卸しをすると、自分でも忘れていた隠れたスキルや、新しい価値観を発見することがあります。

「そういえば、前々職で○○の業務に携わっていたな」「もしかすると、私は○○の業務が好きなのかもしれない」「将来的には○○のスキルを伸ばしたい」などです。

新たな発見をした場合には、「転職先の条件や優先順位」に追記しすることで、転職先(求人)の幅を広げることができます。

以下、キャリアの棚卸しはExcelやスプレッドシートで進めると、内容修正や項目移動が簡単に行えて便利です。
CareerTheory編集部
CareerTheory編集部

【手順1】仕事情報の整理

まずは、現在や直前の仕事について、大枠の情報を整理します。

◆大枠の情報

  1. 会社名
  2. 部署名
  3. 在籍期間
  4. 役職
  5. 担当業務やプロジェクト
  6. 担当業務の規模(人数や予算)

【手順2】業務の洗い出し

次に、日々の業務を洗い出します。

◆日々の業務
主要な業務はもちろん、業務開始前の準備、朝礼、メールチェック、ミーティング、電話応対など、付帯的な業務まですべて

日ごとの次は、毎日ではないが、毎週行っている週ごとの業務を洗い出しをします。
週ごと業務の次は、月ごとの業務年ごとの業務と単位を大きくして、抜け漏れがないようにします。

【手順3】実績や取り組みの追加

洗い出した業務一つ一つについて、実績取り組みを追加します。

◆実績(会社に貢献した成果)
できるだけ数字を用いて定量的に評価する。
数字で表現することが難しい場合は、「上司に褒められた」「お客様から感謝の手紙をもらった」「常に誰よりも早かった」「自分のやり方が部署のスタンダードになった」などの定性的なものでも構わない。
◆取り組み(仕事に対する工夫や姿勢)
目標達成に向けた工夫や、協調性を大切にする姿勢が好ましい。
例えば、「訪問営業では、一方的な説明ではなく、まずは先方の悩みを聴くことに注力した」や「ミーティングでは必ず1回は発言するようにして、プロジェクトに主体的に取り組んだ」など。

また、成功体験だけでなく、失敗体験もキャリアを彩る要素です。

「○○に失敗して悔しかった」ではなく、「○○に失敗し、△△を改善したところ、結果、□□の成功を収めた」のように、失敗から学び、成功に導いた工夫や姿勢に転換して追加しましょう。

この実績や取り組みの追加を軽視する人がいますが、45歳からの職務経歴書は、業務を列記するだけでは役不足です。

45歳を含むミドル層に求められるスキルは、単なる「業種経験」ではなく、「職種での専門知識や専門スキル」や「マネジメント力」ですから、業務を列記しただけでは伝わりません

ここでしっかりとネタを掘り起こすことで、後に作成する職務経歴書などの質が高まります。

【手順4】すべての仕事に対して棚卸しを行う

現在や直前の仕事に関する棚卸しができたら、そのひとつ前、そのひとつ前とさかのぼり、就業したすべての仕事について、【手順1】【手順3】を実施します。

【手順5】強みの発見

最後に、棚卸ししたすべてのキャリアの中から、自分の強みを探します。

◆強み(アピールするポイント)
ここまでに洗い出した内容の中に、多く出てくるもの(単語)です。
業種や業務内容、実績や取り組み、上司や周囲からの評価、モチベーションが上がった環境などの中に共通点がないか探してみましょう。

【強みの例】忍耐力・実行力・主体性・行動力・柔軟性・協調性・巻き込み力・調整力・育成力・課題発見力・提案力・分析力など

強みは、3~5つほど抜き出しましょう。

3~5つほど用意する理由は、企業によって求める人物像(強み)が異なるためです。メインとなる強みを複数用意し、応募企業によって使い分けるイメージを持ってください。

注意点④:自分の市場価値を知る

転職活動において、自分の市場価値を正しく理解することは非常に重要です。

自分の本来の市場価値を過剰に評価していれば転職先がいつまでも決まらず、逆に過小評価しているとチャンスを逃してしまうからです。

市場価値を知るには、実際の転職活動で「選考にどれくらい通過できるか」「内定をいくつ・どこからもらえるか」を調べることが最も正確な方法と言われています。

しかし、多忙な中、覚悟も決まっていないのに転職活動を始めるのは無謀ですよね。

そこで、転職活動を始めるまでにおおよその市場価値を把握する方法を2つご紹介するので、ぜひ実践してみてください

  • 業界の標準年収と自分の年収を比較する
  • エージェント型転職サイトから届くスカウトから把握する

業界の標準年収と自分の年収を比較する

同じ業種・年代の平均年収と自分の年収を比較すると、自分の適正年収と能力に見合った評価がされているかを判断する材料ができます。

適正年収を知る方法としては、

  • 求人情報から給与を知る
  • 職業×標準年収で検索する

この2つがあります。

しかし、同じ業種や年代であっても企業の規模や地域によって年収は変動するので、この方法では正確な数値が把握できるわけではありません。

あくまで判断材料の1つとして捉えておいた方が良いでしょう。

エージェント型転職サイトから届くスカウトから把握する

もう1つの方法は、エージェント型転職サイトから届くスカウトから市場価値を把握する方法です。

エージェント型転職サイトに登録すると、コンサルタントからあなたにあった求人を紹介してもらえたり、スカウトメールが届いたりします。

こうしたエージェント型転職サイトのスカウト機能は、経歴や年収がマッチした人に届く仕組みになっているので、あなたが転職市場でどのような評価されるかが具体的にわかります。

以上の方法を参考に、ご自身の市場価値の把握をしておくと、転職の方向性を決めやすくなるでしょう。

注意点⑤:家族の理解を得てから転職する

転職活動を始める前に家族の理解を得ることも忘れてはいけません。

家族の理解が必要な理由

特に、配偶者や子どもがいる場合、家族の理解や協力は不可欠です。

なぜなら、転職することで家族に大きな影響を与えるケースがあるからです。

―家族に大きな影響を与えるケース―

  • 勤務地が変わる
    →引っ越しが必要になるかもしれない
  • 労働時間(休日)が変わる
    →生活サイクルが変わる(食事の時間、子供の送迎や土日の面倒など)
  • 給与が変わる(一時的にでも下がる)
    →生活水準が変わり、配偶者の転職につながるかもしれない
  • 将来性が変わる
    →毎月の貯蓄額を増やさなければならないかもしれない

結果的にこれらを回避したとしても、「家族のことを考えていない」という不信感を招き、家族不和を引き起こすこともあります。

事前に理解を得て、十分に話し合うことで、家族全員が納得できる転職をしましょう。

家族の理解を得る方法

ここでは、家族の理解を得る方法をいくつか紹介します。

変化と対策を説明する

家族が転職に反対する理由は、「○○が変わる」という、変化への不安や抵抗感です。

家族の理解を得るためには、この不安や抵抗感を取り除かなければなりません。「転職による変化(小さなことでもすべて)」と、「対策(自分がどう考えているか)」を具体的に説明しましょう。

家族のメリットを説明する

転職による変化は悪いことばかりではないはずです。

例えば、「3年後には収入が上がり安定する」「土日休みになって子供と過ごせる」など、良い変化についても具体的に説明しましょう。

家族の「転職先の条件や優先順位」を確認する

配偶者や子どもにもそれぞれの日常やコミュニティがあります。

言い換えると、それぞれに「(あなたの)転職先の条件や優先順位」がある場合があります。

特に影響を受けやすいのは、仕事学校(学区、受験、進学)、親の介護ですが、引っ越しを伴わない転職なら影響しないのか、タイミングをずらせば解決するのかなどを相談し、「転職先の条件や優先順位」に追加しましょう。

情報を逐一共有する

「○○だと思っていたら、じつは△△だった…」という後出しは絶対にやめましょう

「年収500万円だと思っていたら、じつは800万円だった…」であればまだしも、「引っ越しはないと思っていたら、○○に引っ越さなければならなくなった…」のように、認識(期待)を裏切るような情報は逐一共有しましょう。

家族への情報共有が不十分であったために、内定直前で反対をされたら元も子もありません。情報を共有し、家族が、検討や気持ちの整理をする時間を取ってあげてください。

40代の転職は書類選考が肝!「職務経歴書」の書き方

この章では、書類選考の通過率を上げるための書き方を解説しますので、納得のいく職務経歴書を作っていきましょう。

テンプレートを活用する

職務経歴書は、採用に直結する重要な書類ですが、困ったことに、決まった形式がありません。
「どうやって作成しよう…」と悩んでしまう人は、テンプレートを活用することで、時間を浪費せず、効率的に職務をまとめることができます

テンプレートのダウンロード

当サイトCareerTheoryでは、現役の転職コンサルタントである編集部が制作した職務経歴書テンプレートを用意しています(下記のリンクから無料でダウンロードできます)。
※職務経歴書は、手書きではなくPC入力が前提です。

職務経歴書_編年体式_サンプル

【参考】職務経歴書の基本形式は3種類

職務経歴書には決まった形式がありませんが、基本的な形式は3種類です。

上記のテンプレートは「編年体形式」ですが、こだわりがある人は他も検討してみてください。

↓表はスクロールできます

内容こんな人におすすめ
編年体形式学歴や職歴と同じように、時系列順に
キャリアを書く形式
  • キャリア習得の過程を伝えたい人
  • 企業から形式の指定がない人
    (採用担当者が見慣れている形式のため)
逆編年体形式最新のキャリアから時系列をさかのぼ
ってキャリアを書く形式
(編年体形式とは時系列が逆になる)
  • 直近のキャリアを強調してアピールしたい人
キャリア形式時系列に関係なく、携わった業務やプ
ロジェクトごとに書く形式
  • キャリアを習得するために転職を多くしてきた人

5秒で興味をひく

ほとんどの職務経歴書は最後まで読みません」、これが採用担当者の本音です。

多くの書類選考者を短期間(短時間)で判断する必要があるため、5秒程度で合否が決まってしまうことも少なくありません。

そこで重要になるのが、職務経歴書の最初にある「職務要約」です。

この欄の役割は、5秒で採用担当者の興味をひき、続きを読んでもらうことです。

次の3ステップに従って書き進めると、5秒で伝わる職務要約を作ることができます。

ステップ1. 経歴要約

すべて経歴について書く必要はありません。

アピールしたい経歴について、「何の職種(業務)を」「何年やっていた」が伝われば十分です。

ステップ2. 自己PR

キャリアの棚卸しで発見した強みの中から、その企業にアピールしたいものを書きます。

下記を意識すると、スッキリと読みやすい文章に仕上がります。

―自己PRのコツ―

  • アピールしたい強みは1~2つに絞る。
  • 客観的な数字や実績を入れる。
  • 面接で質問してほしい内容をイメージする。

ステップ3. 意欲PR

「職務要約なのに意欲PRを書くの?」と疑問に思うかもしれませんが、職務要約欄の役割は、採用担当者の興味をひくことです。1文程度で構わないので、入社意欲も添えておきましょう。

レイアウトは「見てもらう」ことを意識する

職務経歴書で他の応募者に差をつけるレイアウトの工夫を紹介します。

なぜ、レイアウトに工夫が必要なのか?

エン・ジャパンが転職コンサルタント212人を対象に行った調査によれば、中年層が職務経歴書や履歴書の作成でやりがちな失敗例のトップは「レイアウトが見づらい」でした。

仕事の成果に数字を入れることや、自分をアピールすることばかり考えてしまい、「見やすいレイアウトにして、読みやすくする」まで意識している人はとても少ないです。

例えば、職務経歴欄が真っ黒(改行がなく、文字がびっしりと詰まっている状態)であったら、採用担当者は読む気をなくしてしまいますよね。

どんなに素晴らしい経歴を持っていたとしても、読んでもらえなければ(知ってもらえなければ)意味がありません

職務経歴書で中年層がやってしまいがちな失敗例

〔出典〕エン・ジャパン:「ミドルの職務経歴書・履歴書のポイント」調査,2020を基に編集部作成

工夫1. フォント(文字)の種類とサイズ

フォントの種類やサイズは、採用担当者になじみが深いものにしましょう。

フォントの種類

基本は「明朝体」です。

明朝体は多くのビジネスシーンで利用され、採用担当者にも馴染みが深いためです。「他と違う文字を使って差をつけようかな」という考えは適切ではありません。

また、職務経歴書の枚数を減らすためにフォントサイズを下げるのも避けましょう

採用担当者には、年齢の高い人が多いため、「読みにくい」と思われては本末転倒です。枚数を減らしたい場合には、内容を精査し、文字数を減らしましょう。

フォントのサイズ

基本は、10.5~12ポイントです。

これも同じ理由で、ビジネスシーンでは同サイズが利用されることが多く、採用担当者になじみが深いためです。

ただし、項目の見出しなど目立たせる必要がある箇所は、1~2ポイントほどサイズを上げると読みやすくなります。(本文は11ポイント、見出しは13ポイントと決めたら、全体で統一し、サイズがまちまちにならないように注意しましょう)

工夫2. 文の長さと改行

文の長さや、改行のタイミングに注意するだけで、ぱっと見の印象も大きく変わります。

文の長さ

文章では「一文一意」を意識します。あくまで目安ですが、一文が40文字以下になるようしましょう。

一文一意とは、「ひとつの文章に含める内容はひとつだけにする」という考え方です。
読み手も理解しやすく、全体的にすっきりした印象になります。

改行

2~3行に1度のタイミングで改行しましょう。

印刷した職務経歴書を遠目で見て、真っ黒ではないか?、段落のかたまりを意識してチェックするとよいです。印刷する手間はかかりますが、このひと手間が合否を分けます。

工夫3. 情報量

職務経歴書は、A4用紙2枚にまとめましょう。

エン・ジャパンが行った調査によれば、中年層が職務経歴書や履歴書の作成でやりがちな失敗例の4位は、「情報を盛り込みすぎている」でした。

仕事の成果を具体的にしようと、冗長(無駄に長い)になってしまっている職務経歴書を目にすることがあります。具体性は、数字や実績で表現しましょう。

工夫4. 専門用語

専門用語は使わないようにしましょう。

「同業種への転職だから詳しい説明は要らないだろう」「このくらい伝わるだろう」と考えてしまう人がいるかもしれませんが、職務経歴書を読むのは専門知識のある人ばかりではありません。

応募企業が同業種でも、採用担当者は人事のプロであって、現場(事業部門)のプロではないかもしれません。

エージェント型転職サイトと求人広告型転職サイトに登録している場合も同じです。

ここで紹介した4つの工夫に留意して、読む側の気持ちに寄り添った職務経歴書を仕上げましょう。
CareerTheory編集部
CareerTheory編集部

マイナスの第一印象を与えない

ここで挙げる注意点は、ビジネスマナーとして当たり前のことではありますが、書類作成の経験が少ない人も含めて、再度確認しておきましょう。

当たり前のことができていなければ、選考の対象から外されてしまう可能性もあります。

学生が、テストに名前を書き忘れたら採点してもらえないのと同じ論理です。

―マイナスの第一印象を与えてしまう例ー―

  • 日付が記入していない
  • 押印がない
  • しわや折り目がついている(印刷しなおす)
  • 宛名などに修正テープや二重線が使われている(新しい封筒に書き直す)

プロの添削やアドバイスを受ける

職務経歴書が完成したら、転職のプロであるエージェント型転職サイトの添削を受けましょう。

エージェント型転職サイトによる添削や作成支援をおすすめする理由は2つあります。

理由1. エージェント型転職サイトしか知らない情報があるから

職務経歴書は、企業が、「求める人物像」と「あなた」が合致しているか?を一次判断をするためのものです。

だから、企業のニーズを知るために企業研究をし、情報を収集することが重要になってくるわけです。

ですが、企業ごとに異なる人物像を効率的に把握することも、状況によってアピールする強みを選択することも、簡単ではありません。(当然、同じ内容の職務経歴書を、他社の応募に使い回すことなどしてはいけません)

エージェント型転職サイトの中には、企業との間に独自のコネクションを持っている人が多いです。

担当企業の採用方針や採用状況、採用担当者の人柄や、好む人物像などの情報まで把握していることも珍しくありません。

このようなプロが、あなたの職務経歴書を、応募する企業仕様にカスタマイズしてくれるからです。

理由2. 転職の成功と失敗を見てきたノウハウがあるから

エージェント型転職サイトとて、全員を採用に導けるわけではありません。

ですが、これがエージェント型転職サイトの最大の強みにもつながっています。

不採用になってしまった場合、その理由を企業から聞かされることになります。1日に複数件の不採用理由を聞くこともあります。

すると、合否の基準データ(○○だと不採用になる、△△だと採用になるというノウハウ)が、ものすごいスピードで集積されるのです。

このような、合否の基準やノウハウを持っているプロが、あなたの職務経歴書を、合格基準にカスタマイズしてくれるからです。

40代におすすめのエージェント型転職サイト

40代の転職では、エージェント型転職サイトの利用が鍵になります。

しかし、インターネット上には多数のエージェント型転職サイトが紹介されており、どのエージェント型転職サイトを選ぶべきか迷いますよね

エージェント型転職サイトによって保有している求人やサポート体制が違うため、自分に合わない転職サイトに登録した結果、時間と労力をロスするのは避けたいものです。

そこでこの章では、CareerTheory編集部がエージェント型転職サイト利用者500人に行ったアンケートでわかった、40代におすすめのエージェント型転職サイトをご紹介します

エージェント型転職サイト比較基準

  • 求人の質・量
    十分な選択肢を得られるほど多くの求人を多く扱っているか
  • 提案力
    40代の求職者にぴったりの提案をしてくれるかどうか
  • サポート力
    キャリアコンサルタントからのサポートは十分かどうか
40代におすすめのエージェント型転職サイト
エージェント型転職サイトサービスの特徴
1位:リクルートエージェント
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公開求人数:約36.6万件|満足度:4.3
40代の転職に最もおすすめのエージェント型転職サイト!
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パソナキャリア ロゴ2位:パソナキャリア
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公開求人数:約3.6万件|満足度:4.2
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迷ったらこれ営業職事務マーケティング製造キャリアアップ管理職女性
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40代のキャリアアップにおすすめのエージェント型転職サイト
大手ならではの選考対策が強み
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公開求人数:約1.5万件|満足度:4.1
エグゼクティブ転職実績No. 1のエージェント型転職サイト
外資系・グローバル企業への転職に強い
ハイクラス営業職40代後半外資系エージェント求人検索
リクルートダイレクトスカウトリクルートダイレクトスカウト
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公開求人数:約41.3万件|満足度:4.2
リクルート運営のヘッドハンティングサービス
40代向けのハイクラス求人とマッチングしやすい
ハイクラスコンサル金融経営企画・戦略40代後半
スカウト求人検索
doda xロゴdoda X
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公開求人数:約2.4万件|満足度:4.0
高年収の求人を多数保有する転職サイト
理想のスカウトが貰える転職支援サービス
ハイクラスIT・通信メーカー管理職
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公開求人数:約3.1万件|満足度:4.1
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公開求人数:約1.0万件|満足度:3.5
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公開求人数:約4.5万件|満足度:4.0
非公開求人に魅力的な案件が多い
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※求人数:2023年3月22日時点
リクルートダイレクトスカウト』『ビズリーチはスカウトが届くヘッドハンティングサービスに分類されます。

リクルートエージェント

リクルートエージェント

リクルートエージェント』は、Career Theory編集部が行った500人の転職経験者を対象としたアンケートでランキング1位となった、40代の転職者におすすめの転職サイトです。

40代の転職は若年層と比較して書類選考の通過率が低いため、できるだけ多くの求人に応募し転職成功の可能性を上げる必要があります。

そこで業界トップクラスの求人数を誇る転職サイトである『リクルートエージェント』に登録することで、40代のあなたを求めている企業に数多く出会えるのです。

リクルートエージェント』は公開求人だけでも36万件以上、登録者のみが閲覧・応募できる非公開求人を含めると、約64万件以上の求人を保有していることが40代の転職者から評判を得ています(2023年3月22日時点)

特に40代からのキャリアアップ・キャリアチェンジを目指している方にとって、幅広い業界・職種の求人を保有している転職サイトは大変魅力的であり、理想の転職を叶えることが出来るでしょう

さらに、前述した通り40代の転職では書類選考の通過率が鬼門であると言われており、強みや実績のアピール方法を学び、魅力的な書類を作成するためのサポートを受けるべきと言われています。

リクルートエージェント』はミドル層の転職支援実績が豊富であるため、40代までに培ってきたスキルや経験を最大限に活かせる職場を提案し、魅力的な人材であることを十分にアピールできる書類作成のアドバイスをしてもらえるでしょう。

実績やスキルのアピール方法がわからない方や書類選考が通らず悩んでいる40代の転職を、徹底的に支援してくれるため心強い味方となること間違いありません

40代が挑戦できる求人を豊富に保有している転職サイトを利用したい方、書類選考通過に不安を感じている40代の方は、まず1番に『リクルートエージェント』へ登録することをおすすめします。

パソナキャリア

パソナキャリア

パソナキャリア』は40代のハイクラス転職に強く、年収800万円以上を目指す方におすすめの転職サイトです。

同社が取得したデータによると転職支援実績が最も多い年齢層は35歳~44歳となっていることから、40代から高い評判を集めている人気の転職サイトであることがわかります。(集計期間:2021年6月~2022年5月)

40代が活躍できるポジションとしては、課長などのミドルマネジメントから部長、準役員といったハイクラス求人を多く取り扱っています

さらに、年収800万円以上の求人を、公開求人だけでも約1.5万件保有していることも大きな魅力です(2022年3月22日時点)

パソナキャリア』を通じて転職をした方の61.7%は年収アップしている実績もあるため(2022年3月22日閲読)好条件の年収やポジションを狙う40代に強くおすすめの転職サイトいえるでしょう

加えて、他の転職サイトと比較して女性のキャリアに強いことも特徴であり、40代の女性を求めている企業や求人を数多く取り揃えています。

40代女性のキャリアアップを強みとして打ち出していない転職サイトも多い中、『パソナキャリア』では営業職や専門職はもちろんのこと管理職求人も保有しているのです。

子育てや介護などライフイベントに合わせた40代からのキャリアに即した求人を紹介してくれるため、女性にも強くおすすめできる転職サイトです。

パソナキャリアは、これまでのキャリアを活かしてハイクラス転職・年収アップを叶えたい40代の方、女性として40代からキャリアアップしたい方から高い評判を得ているおすすめの転職サイトです。

dodaエージェント

doda(デューダ)エージェント

dodaエージェント』は、転職サポートを受けながら自分で求人も探したい40代の方におすすめの転職サイトです。

同社は、あなたに合った企業をキャリアアドバイザーが提案してくれるエージェント型転職サイトの機能と、掲載されている求人情報から自らが求人を選択し応募できる求人広告型転職サイトの機能を持っています。

エージェント型転職サイトは、転職先の提案からスケジュールの調整まであなたの代わりに行ってくれる非常に有用性の高いサービスです。

40代の転職では、転職のプロであるエージェント型転職サイトに協力してもらう方が転職成功確率が上がるといわれています。

しかし40代は転職難易度に不安を感じている方は、自らができるだけ多くの転職先を探し、転職成功の可能性を高めたいと考える方も多いでしょう

そこでエージェント型転職サイトと求人広告方転職サイトの両面の良さを持つ『dodaエージェント』を利用することで、40代の転職を安心して進められると考えられます。

さらに『dodaエージェント』は、書類作成や面接対策などの転職サポートが充実していると40代から高い評判を得ている転職サイトです。

自分のスキルや経験にあまり自信のない40代は、アピール方法やスキルの棚卸しを丁寧に行ってくれる転職サイトである『dodaエージェント』がおすすめです。

dodaエージェント』は、エージェント型転職サイトと求人広告型転職サイトのどちらも利用したい40代実績に自信がなくアピールできるか不安な40代は、ぜひ登録するべきおすすめの転職サイトといえます。

JAC Recruitment

jacリクルートメント トップ画面

ロンドン発祥の転職サイト『JACリクルートメント』は、グローバル転職を目指す40代におすすめのハイクラス・ミドルクラスに強い転職サイトです

ロンドン発祥という企業背景からも分かる通り、『JACリクルートメント』は外資系企業や海外進出企業への転職に特化しています。

外資系企業では成果主義を採用している場合が多いことから、年功序列制が多い日系企業と比較して40代という年齢が転職に影響することはありません

これまで数多くの外資転職をサポートしてきた同社だからこそ、40代からのキャリアチェンジも安心して任せることができるでしょう。

したがって、40代までに形成したマネジメント能力やグローバルな視野を活かしてグローバル転職に挑戦したい方に特におすすめの転職サイトです

さらに『JACリクルートメント』は、40代向けのスペシャリスト求人を豊富に取り扱っているため、専門性を活かして転職したい方は利用するべきといえます。

例えば、医療業界やIT業界など専門性が求められる職種へ転職した40代の転職成功実績が多数あるため、実際に求人を確認してみると良いでしょう。

40代の転職は難しいと言われることもありますが、『JACリクルートメント』では多くの40代が転職に成功しているという実績があります。

2022年度の転職成功者割合実績ではおよそ全体の34%が40代であり、転職成功者の平均年齢は41.3歳という実績がでています(いずれもJAC発表)

40代の転職では転職目的に合った転職サイトを利用すると良いと言われているため、40代の転職支援実績が豊富な『JACリクルートメント』に登録することでメリットを最大限に享受できるでしょう。

JACリクルートメント』は、グローバル転職に挑戦したい40代、専門性を活かしてキャリアチェンジしたい40代が登録するべきおすすめの転職サイトです。

リクルートダイレクトスカウト

リクルートダイレクトスカウト

リクルートダイレクトスカウト』は、現年収600万円以上の40代におすすめのハイクラス向けヘッドハンティング型転職サイトです。

40万件以上のハイクラス求人を保有する『リクルートダイレクトスカウト』には、年収900万円以上の求人が5万件以上も掲載されています(2023年3月22日時点)

特に、金融系やマーケティング、経営、コンサルタントの求人に強みを持っている転職サイトであるため、これらの転職成功率が高い職種に該当する40代は特におすすめです。

加えて40代に『リクルートダイレクトスカウト』がおすすめな理由として、ヘッドハンティング型転職サイトを利用することで転職市場価値を知れるという点が挙げられます

キャリアを積み重ねスキルや実績を十分に持っている40代にとって、自分がどのような企業に求められるのか、自分の持つスキルで何が評価されるのかは気になるポイントです。

そこで、『リクルートダイレクトスカウト』に在籍するヘッドハンターからスカウトが届くことで、あなたの市場価値を知ることができ40代として何が求められているのかを確認することができます

40代では難しいと諦めていたキャリアを提案されたり、自分の年齢では当たり前と思っていたスキルが思った以上の評判を得られたりなど、利用することで新たな可能性が広がる転職サイトです。

40代から高年収の企業へキャリアチェンジしたい方、40代まで築いてきたスキルがどう評価されるのか知りたい方には、ハイクラス向けヘッドハンティング型転職サイトである『リクルートダイレクトスカウト』をおすすめします。

doda X(旧称:iX転職)

doda X(旧称:iX転職)

doda X』は、年収800万円以上の希少性の高い求人と出会いたい40代におすすめのヘッドハンティング型転職サイトです

他のスカウト型転職サイトと比較して、スカウトを待つだけではないという点が『doda X』の魅力と捉えられています。

doda X』は自らが求人を検索し応募できる機能も兼ね備えているため、転職の成功確率を上げたい40代にぴったりの転職サイトといえるでしょう。

さらに『doda X』は、ハイクラス転職を狙う40代に人気の職種である事業企画・統括や経営企画、新規事業企画・立ち上げの求人を多く取り扱っています

事業企画や新規事業立ち上げに関われる企業からスカウトが欲しい40代は、必ず登録するべきおすすめの転職サイトです。

さらに、『doda X』のヘッドハンターは各専門分野のスペシャリストばかりで、経営・マネジメントの知見が深いことに加え、客観的な立場からあなたの魅力を引き出してくれると高い評判を得ています。

書類選考がなかなか通らないと悩んでいる40代も多いですが、ヘッドハンティング型の転職サイトである『doda X』に登録することで、企業ニーズに合わせた自己PRの方法・実績の伝え方などをレクチャーしてもらえます

客観的な立場からあなたの強みを発掘してくれるため、40代まで築いてきたキャリアを最も魅力的に映る方法を教えてくれる転職サイトです。

doda X』は、スカウト機能を利用し転職の成功率を格段にアップさせたい40代や魅力を最大限に引き出してくれる転職サイトを利用したい40代に強くおすすめします。

Spring転職エージェント(アデコ)

Spring転職エージェント

Spring転職エージェント』は、提案力が高く求人とのミスマッチが起こりにくい40代におすすめのエージェント型転職サイトです

世界60カ国に拠点を持つSpring転職エージェントはスイスに本社を構えるアデコグループが運営するエージェント型転職サイトであり、人材業界において世界トップクラスのシェアを誇ります。

グローバルなネットワークと派遣事業で培った繋がりを活かし豊富な求人数を保有しているため、国内大手企業や外資系企業、ベンチャー企業まで幅広い求人を比較したい40代が登録するべきエージェント型転職サイトとしておすすめです。

さらにSpring転職エージェントのキャリアアドバイザーは職種や業界ごとに細かく担当が別れていることも特徴であり、領域に関する専門性を活かしたマッチング精度の高い求人提案ができます

希望する領域内であなたがどんな価値を発揮するべきか正確なアドバイスをもらえるため、40代までに培ったキャリアを最大限に活用できるエージェント型転職サイトといえます。

加えて、留学・駐在などを経た海外経験が豊富なキャリアアドバイザーが在籍しているため、国内企業からグローバル転職したい40代にもピッタリといえるでしょう。

Spring転職エージェント』は、転職後のミスマッチが起こりにくいエージェントを利用したい40代、グローバル転職も視野に入れたい40代が利用するべきエージェント型転職サイトとしておすすめです。

type転職エージェント

type転職エージェント』は、一都三県でITエンジニア・営業職・企画職などの転職に強みのあるエージェント型転職サイトです

保有求人数は他社よりもやや少なめですが、他社に引けを取らないサポートの手厚さが魅力的で、利用者からは評価する声が寄せられています。

サービス開始から31万人以上の転職支援実績を誇り、利用者の悩みに寄り添う姿勢は『type転職エージェント』ならではといえるでしょう。

首都圏にお住まいで、転職の悩みを抱えている方、納得できる転職を目指す40代の方におすすめします。

マイナビAGENT 女性の転職

マイナビエージェント 女性の転職

マイナビエージェント 女性の転職』は、人材紹介大手のマイナビが運営する『マイナビエージェント』の女性版です。

女性の転職に特化した専門チームが編成されているため、女性特有の悩みへの理解度が高いです

女性の転職市場に精通したキャリアアドバイザーと、企業と太いパイプを持つリクルーティングアドバイザーがチームとなり、ブランクやワークライフバランスなどを考慮した転職をサポートしてくれます。

そのほか、40代女性の転職で希望条件にあがりやすい「正社員求人」「未経験歓迎」「資格なし可」といったニーズにも柔軟に対応してもらえると評判です。

まさに、40代女性のためのエージェント型転職サイトと言っても過言ではないでしょう。

求人情報は、転職サイト『マイナビ転職』と共有しているため、業種、職種ともに偏りがなく、いろいろな可能性を探りたい40代の女性にもおすすめできます。

まとめ

今回は、40代の転職事情について解説しました。

【まとめ】40代の転職事情
  • 40代の転職には、若手世代よりも難航しやすい傾向がある。
  • 40代の転職は珍しいことではない。
  • 40代が転職を成功させるためには、経験とポータブルスキルの掛け合わせが重要。
  • 40代の転職を手厚くサポートしてもらうなら、エージェント型転職サイトの利用がおすすめ。

この記事で紹介したエージェント型転職サイトを再掲しますので、自分の状況に合うものに登録して転職活動をスタートしましょう。

40代におすすめのエージェント型転職サイト
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公開求人数:約41.3万件|満足度:4.2
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公開求人数:約4.5万件|満足度:4.0
非公開求人に魅力的な案件が多い
サポートが丁寧
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※求人数:2023年3月22日時点
リクルートダイレクトスカウト』『ビズリーチはスカウトが届くヘッドハンティングサービスに分類されます。

あなたの転職が成功することを応援しています。