転職への希望はあるものの、インターネットの情報だけでは具体的なイメージを持てずに困っていませんか。
こうした悩みを解決してくれるのが、全国各地で行われている転職フェアです。転職フェアに足を運べば、中途社員を欲する数多くの企業の情報を、直接見聞きすることができます。
そこで、このページでは転職フェアに関する以下のポイントについてご紹介します。
これを読めば、来場時の服装や注意点、チェックすべきポイントなどが網羅できます。転職フェアに行く前に、ぜひご一読下さい。
<$$year$$年$$month$$月:%%genre%%転職の最新情報>
コロナ禍による不況で、有効求人倍率は低下し続けており、転職の難易度は日を追うごとに高まっています。
特に好条件の求人であるほど競争が激しくなるので、ライバルに差をつけるためにも、転職のプロの力を借りて、しっかりと対策を行いましょう。
- このページを見ながら、複数の転職サイト(『リクルートエージェント』『doda』など)に登録する
- それぞれの担当者から連絡が来たら、面談または電話で簡単に状況を伝えアドバイスをもらう
- 一番相性の良さそうな担当者だったところで、本格的にサポートを受ける
未だかつて誰も経験したことのない事態だからこそ、周囲よりもいち早く行動を開始し、戦略的に転職活動を行っていくことが重要です。
1. 転職フェアの特徴と3つのメリット
転職フェアとは、転職支援会社が行うイベントの一つ。
転職希望者にとっては、中途採用者を募集する企業の担当者と、選考以外で直接会うことのできる、数少ない貴重なイベントでもあります。
選考ではないので、履歴書や予約がなくても参加できます。
多くの転職フェアの場合、入場の際にエントリーシートを作成する必要がありますが、企業担当者とスムーズにやり取りするためのもので、選考には関係ありません。
また入退場も自由なので、スケジュール調整がしやすいというのもポイントの一つといえます。
転職フェアのメリットは大きく3つあります。
転職フェアの3つのメリット
メリット1. 複数の採用担当者や社員と直接話せる
数百社以上が出展することもある転職フェア。
一度にこれだけの企業の採用担当者と直接話ができるのは、転職フェアの大きな強みと言えます。
各ブースには採用担当者だけでなく、実際に中途採用で入社し、現在活躍している社員が来場していることもあります。
さまざまな企業に所属する「転職の先輩」の話を直接聞ける機会はそうありません。
dodaが行った来場者アンケートでも、来場動機として「生の声が収集できる」と回答した人が50%を超える結果となりました。
また、企業ブースは業種で分かれていることがほとんど。
転職したい企業が具体的に決まっていない人も、興味のある業種や、現在所属している業種に足を運べば、より具体的に転職の方向性を考えられるようになるかもしれません。
たくさんの企業担当者と話をすることで、これまでチェックしていなかった魅力的な企業に出会えることもあります。
ぜひたくさんの企業の社員と話をしてみてはいかがでしょうか。
メリット2. 応募意思や選考に関係なく、企業にさまざまな質問ができる
転職フェアは採用試験の一環ではありません。
選考が絡む面接などとは違い、ざっくばらんに転職に関する疑問や就業環境などについて聞くことができます。
「話をすること=応募意思がある」というわけではないので、本命ではないが興味のある企業や、本命企業と業種が同じ別の企業担当者の話を聞くことも可能です。
現在の職種の競合に話を聞くということもできるでしょう。
転職フェア以外で、応募意思や選考に関係なく、複数の企業から話を聞ける機会はほとんどありません。
インターネットでは知ることのできない「転職の本音」を知りたいなら、ぜひ転職フェアで、たくさんの人と話してみては。
メリット3. 転職活動のいろはが聞ける
転職フェアに設けられているブースは、企業が出展しているものだけではありません。
多くの転職フェアには、主催する転職支援会社のコーナーが設けられており、応募書類の書き方のコツや自己分析の方法、転職相談ができるコーナーなどが設置されています。
漠然とした転職への不安を持つ人や、転職活動の方法がわからないという人の悩みは、ここで解決できるかもしれません。
転職をしたいけれど、何からはじめていいのかわからないという人は、まずこちらを訪れてみてはいかがでしょうか。
2. 大手4社が主催するフェアを徹底比較
転職フェアといっても、主催する転職支援会社によって、実は特色が違うことをご存知ですか。
ここでは転職フェアを主催する、代表的な4つの企業の特色についてご紹介します。
doda | リクナビ はたらいく |
マイナビ | @type | |
入場 | 無料 | |||
入退場 | 自由 | |||
履歴書 | 持参不要 | |||
事前予約 | 不要 | |||
主な開催拠点 | 関東 関西 東海 九州 |
関東 関西 東海 |
北海道 東北 関東 東海 関西 中国 九州 |
関東 関西 |
初心者に おすすめ |
○ | ○ | ○ | – |
専門職向け フェアの開催 |
○ | – | ○ | ○ |
特色 | 業界最大規模の出展数 | 出展企業および業種の幅が広い | 大手企業の出展が多い | 専門フェアに特化している |
2-1. リクナビNEXT
※上記情報は2021年のものです。
『リクナビNEXT』は、2015年に7年ぶりの転職フェアを行い、その後関東や関西などで定期的に転職フェアを行ってきました。
転職初心者向けのコーナーが充実しているため、転職初心者の人にもおすすめで、出展企業は比較的大手が多いです。
特に大手企業への転職を考えている人にはおすすめの転職フェアです。
しかし2020年から2021年7月時点までコロナの影響により転職フェアは中止しており、次回の転職フェアは未定となっています。
2-2. doda
『doda』は、業界最大級を誇る転職フェアを不定期で開催しています。
大手・中小問わず、さまざまな企業が出展しており、多くの企業から話を聞くことができることができるので、どの転職フェアに行くか迷っているなら、まずはこちらに足を運ぶことをおすすめします。
転職担当者と1対1で話せるのが大きなポイント。また、出展企業から面接希望メールが届くこともあり、そのまま面接日程が決まることもあります。
希望にあった企業を紹介するコーナーや、転職相談ができるコーナーなど、転職初心者向けのコーナーも充実しているので、転職フェア初心者の人も、転職自体が初めてという人にもおすすめです。
しかし2020年から2021年7月時点までコロナの影響により転職フェアは中止しており、次回の転職フェアは未定となっています。
2-3. マイナビ
※上記情報は2021年のものです。
『マイナビ転職』は、転職フェアの中でも出展拠点の多いことが大きな特徴で、毎回100社ほどの企業が出展する、比較的規模の大きい転職フェアを実施しています。
特に地方にお住まいの場合、転職フェアのために遠出するのは気が引けるもの。そんな時にはマイナビの転職フェア開催日を調べてみることをおすすめします。
リクナビ同様、大企業の出展が多いのが特徴のひとつ。
ほかにも、出展企業から面談希望メールが届くマッチングシステムや、キャリア相談コーナーなど、転職希望者のサポートも充実しています。
業種を問わない総合フェアの他に、エンジニア専門の転職フェアなども行っているので、気になる人はそちらにもぜひ足を運んでみては。
マイナビは各地域で、感染症対策を実施しながら転職フェアを開催していますよ。
2-4. @type
@typeの転職フェアは、エンジニア専門のものや、女性のみを対象にしたものなど、何かに特化したものがほとんどです。
「この職種で転職したい」「女性の転職の悩みを分かってもらえるフェアに行きたい」という人は、こちらに足を運んでみることをおすすめします。
他の転職フェア同様、転職希望者へのサポートコーナーが充実しており、転職ノウハウを聞けるセミナーや、おすすめ企業を紹介してくれるコーナーなどが設置されています。
またtype転職フェアだけの選考フローを設けている企業もあるので、場合によっては通常の採用フローよりも短い期間で転職を決められる可能性もあります。
総合フェアではなく、何かに特化したフェアに参加してみたいという人は、ぜひ一度チェックしてみてください。
@typeでは来場型の転職フェアに加え、オンラインでの転職イベントも実施しているため、自分の状況に合わせて選べるのも嬉しいポイントです。
3. 転職フェアを有意義にするための3つのポイント
転職フェアを有意義にするためのポイントは、下記の3つです。
3-1. いくつか質問を用意しておく
転職フェアに行く前には、事前に企業側に聞きたい質問を、最低でも5個程度は考えておきましょう。
他では聞けない情報を聞く手がかりになりますし、企業側へのアピールにもなります。
冒頭でもご紹介したとおり、転職フェアでは企業の人事担当者や社員と直接話をすることができます。
選考以外で企業側の話を聞くのは、滅多にない機会です。ただ企業側の話を聞くだけでは、せっかく足を運んだ意味がないというもの。
だからこそ、インターネットには書かれていない裏話や、ホームページを見て疑問に思ったことなどをまとめておき、相手に質問してみましょう。
複数の企業に同じ質問をして、返答を比較するのもいいですが、本命企業が出展している場合は、ホームページや会社紹介だけでは分からないような内容の質問を用意しておくのも一つのコツです。
例えば以前本命企業の社長が受けていた、雑誌のインタビューの言葉を挙げ、もっと詳しく教えてほしいと話を切りだすのもよいでしょう。
転職フェア当日に、該当企業が講演や会社説明を行っていたなら、その内容を深掘りする質問を投げかけるのも一つの方法です。
3-2. 靴はキレイにしておく
選考の際にも言えることですが、靴はできるだけキレイに磨いたものを履いていきましょう。
大手転職サイトのフェアは、基本的に服装自由となっていますが、ほとんどの人はスーツを着用しています。
そのためスーツをキレイに着こなしている人は多いですが、意外と靴が汚い人を多く目にします。
靴にホコリがかぶっていたり、明らかに手入れしていないような靴を履いていったりするのは厳禁。人事担当者は職種柄、そういった点までしっかり見ているものです。
転職フェアは選考とは関係ありませんが、第一印象が大切なのは同じこと。
一目見て「この人は入れたくないな」と思われないよう、転職フェアの前には靴の手入れをお忘れなく。
3-3. 事前登録しておく
多くの転職フェアでは、入場時にエントリーシートのような書類の記入が必要になります。
こうした書類は、事前にインターネット上などから記入できるものがほとんど。
スムーズに入場するためにも、事前登録しておき、必要書類の記入を済ませておくことをおすすめします。
またスーツや靴同様、書類は企業の採用担当者のイメージに関わる部分でもあります。
事前にしっかり書いておけば、思わぬところで好印象を持たれるかもしれません。
もしもの時のためにも、その場しのぎの内容ではなく、しっかり吟味されたものを事前登録しておくのがよいでしょう。
事前登録方法は、各転職フェアサイト内で行うことができます。
各転職サイトに登録していなくても、事前登録は可能ですが、各転職サイトに登録しておき、メルマガなどを受け取っていると、転職フェアに関するメールが届くので、時期を知るという意味では便利です。
注意したいのは、ホームページに書かれていることなどを質問しないこと。
「この人はうちのホームページを読んでいないな」「うちには興味がないんだな」と判断されてしまいます。
4. まとめ
転職を考えるすべての人にとって、ためになることが多い転職フェア。
土日に開催されるものも多いので、少しでも転職に興味があるなら、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
※フェア参加後、転職エージェントを利用する際の注意点
転職エージェントは完全無料で使えますが、あなたが内定・転職すると企業側から多額の報酬(提示年収の30%前後)を受け取っていますので、言葉巧みに転職へ誘導してきます。
転職フェアに参加後、個別面談で彼らの営業トークにのせられて焦って転職先を決めてしまうことだけは避けてください。
『リクルートエージェント』のような大手エージェントは本気で転職を検討していればおすすめですが、担当のノルマも厳しいため注意しないと営業トークにのせられます。
転職検討段階やまだまだ悩んでいるという方は、商売っ気が少なく親身に相談にのってくれる『doda』や『ワークポート』のような中堅エージェントがおすすめです。
転職活動中はとなりの芝は青く見えるものですから、注意しながら次の可能性を探して下さいね。
あなたが最高の転職をできることを陰ながら祈っております。
現役の転職コンサルタント集団。大手人材会社に在籍しているメンバーが多いため、執筆内容に制約がかからないように『匿名性』とし、裏事情やノウハウを包み隠さずにご紹介しています。