薬剤師のための転職エージェント全知識|1から理解し徹底活用!

薬剤師 転職エージェント

「薬剤師転職で、エージェントに相談しようかな…」と考えていませんか?

薬転職エージェントは薬剤師転職を検討する人にとって「誰もが使うサービス」になってきましたが、「どこまで相談していいか分からない…」「いい求人を紹介してもらえなかった…」と失敗する人がいるのも事実です。

実は「薬剤師エージェントの使い方にはコツがあり、全員がメリットを受けている訳ではない」のです。このページでは、転職エージェントとして数多くの薬剤師転職をアドバイスしてきた知見と経験をもとに、転職エージェントの使い方のコツについてご紹介します。

  1. 薬剤師転職エージェントを使うべき理由の全て
  2. 薬剤師転職エージェントにお願いできるサポート7選
  3. 失敗しない薬剤師転職エージェントの選び方
  4. エージェントを最大限活用する8つのテクニック

このページを読めば、転職エージェントについて理解が進み、「転職エージェントを活用したベストな転職方法」がわかるでしょう。

1. 薬剤師転職エージェントを使うべき理由の全て

ネットで薬剤師転職と検索すると「転職エージェント」という言葉を多く目にします。転職エージェントとは何をしてくれる人なのでしょうか?

転職エージェントとは転職支援サイトのサポート専任担当の事です。登録すると完全無料で転職相談に乗ってくれ、求人紹介から面接のセッティング、給与交渉など転職に必要なサポートをしてくれるサービスのことを指します。

企業によっては「キャリアコンサルタント」「求人コーディネーター」などと呼ばれる事もあります。

総合転職エージェント

転職支援サイトに登録すると、翌日中には転職エージェントから電話があるでしょう。そこで、希望の転職条件を伝えると、求人紹介や面接対策など、転職にまつわるサポートを無料で行ってくれます。

なぜ無料かというと、転職エージェントはあなたが入社すると企業から謝礼(紹介料)として年収の30%前後に当たる額を受けとっているからです。個人で転職活動を進める場合はすべて自身で進めなければならないので、転職する場合はできる限り活用するのが得策です。

転職エージェントを使う全メリットとデメリット

転職エージェントは一見すると無料で使えて何もかもサポートしてくれるありがたい存在ですが、メリット・デメリットをしっかりと理解した上で使わなければ逆効果で、転職に失敗してしまいます。

メリットとデメリットは下記の通りです。

メリット

  • 転職活動に必要なサポートを全て無料で受けられる
  • 自分のキャリアを客観的に見つめ直すことができる
  • 表には出ていない非公開求人を探してきてくれる
  • 面接では伝えきれないあなたの魅力を、採用担当にプッシュしてくれる

転職エージェントは企業側が支払う紹介料でなりたっていることもありますが、これだけのサービスを無料で受けられるのは使わない手はありません。例えるなら学習塾の個別指導を全て無料で受けられるような内容です。

面接で失敗しても、腕利きのエージェントであれば、人事にあなたのことをプッシュしてくれて、不合格がくつがえることすら良くあることです。

デメリット

  • 上手い営業トークにのせられて、誤った転職をしてしまう可能性がある
  • 転職市場価値が低い場合、サービスを受けられない
  • 電話や面談をしながら進めるため、転職に時間がかかる

転職エージェントの質はピンキリで、悪徳なエージェントにあたってしまうと、あなたのキャリアに合っていなくても無理やり入社をさせてくることもあります。

中小のエージェントは平気でブラック企業の案件を紹介してくるところもあるため、上場している大手の総合転職エージェントを利用することを推奨します。転職エージェントのせいでキャリアが台無しになってしまう人も多いので、注意しましょう。

※「企業側は紹介料を払わなければならない」事から内定率が低いと聞いたのですが、本当ですか?

結論、内定率は落ちません。むしろエージェント経由は有利です

なぜなら、採用担当者は「雇った人がすぐに辞めた」「活躍しない」といったリスクを避けることを第一に考えるため、個人応募の素性のわからない方を採用するより、転職エージェントのお墨付きがあって安全な方を採用したいと考えるからです。

雇った人がすぐに辞めてしまうと、引き継ぎ、退職処理、採用、育成、人事調整など、エージェントの仲介料とは比べものにならない膨大なコストがかかります。

また多くの場合、エージェント経由で雇った人が短期間で辞めた場合、企業側に紹介料を返還する契約ですので、企業側も安心して採用が出来る仕組みになっています。

2. 薬剤師転職エージェントにお願いできるサポート7選

転職エージェントは薬剤師転職の味方なのですね。どんなサポートをお願いできるのでしょうか?

転職エージェントは、薬剤師の方が転職成功する事で、採用する企業から紹介料をもらうビジネスモデルなので、「転職成功するために必要なサービスを何でもしてくれる」サービスです。

転職成功のために、特に支援してくれる事は主に下記7点です。

薬剤師転職エージェントにお願いできる全サポート

  • キャリア相談
  • 求人紹介
  • 履歴書・職務経歴書の添削
  • 面接対策
  • 面接日程のセッティング
  • 面接同行
  • 給与などの条件交渉

転職活動で面倒なことは全て自分の代わりにやってくれて、本番面接以外で企業と直接やりとりすることはほぼありません。逆に、個人で転職活動を進める場合は上記をすべて自身でこなさなければなりませんので、転職する場合はできる限り活用するのが得策です。

2-1. キャリア相談

まず初めに転職エージェントにお願いできるサポートは「キャリア相談」です。実は多くの薬剤師は「キャリアを考えるのは転職者自身で、エージェントは求人を出してくれる仕事」と考えている人が多いのですが、これは大きな勘違いです。

「結婚を機に病院をやめようと思っているのだが、本当にいいのか?」「給与をあげたいのでドラッグストアへの転職を検討しているがデメリットは?」といったキャリアの悩みは、自分一人では解決できません。ぜひ、転職のプロであるエージェントに相談してみると良いでしょう。

2-2. 求人紹介

次のサポートは「求人紹介」です。転職先への条件をヒアリングされ、その内容に沿って5〜10件程度、希望に合う求人を紹介してくれます。

ここでの希望条件は「できるだけワガママに」伝えましょう。職種はもちろん、給与・通勤時間・職場の雰囲気など、「こんな条件なら絶対転職したい!」と思える条件を本音で伝えてください。もし、その条件がワガママ過ぎるなら適正なものの相談がありますし、時期次第では100%叶う求人が見つかるかもしれません。

2-3. 履歴書・職務経歴書の添削

希望の求人が見つかれば、履歴書・職務経歴書を提出します。

薬剤師転職では、職務経歴書の提出が必須なケースは少なく、履歴書のみの提出だと苦労しないかもしれません。が、油断は禁物。履歴書こそ「ミスが無いか」しっかりチェックしている職場もあります。

薬剤師転職の履歴書の書き方が気になる方は、「薬剤師転職での履歴書の書き方とは|正しい書き方とポイント3選」を参考にしてみて下さい。

2-4. 面接対策

履歴書の添削と同じく、希望者には面接対策を行ってくれる転職エージェントもあります。

多くの薬剤師にとって、業務で患者さんと話す機会は多少あるかと思いますが、自身の業務内容を説明する機会はほぼ0ではないでしょうか?初めての転職だとなおさらで、何を聞かれるかと緊張してしまうと思います。ぜひ一度、転職エージェントに面接対策をお願いすることをおすすめします。

もう1点、「未経験の職種への転職者」も面接で苦労される傾向にあります。「未経験転職で失敗しない|薬剤師転職で押さえるべきテクニック4選」を参考にしてみて下さい。

2-5. 面接日程のセッティング

希望求人が見つかれば、面接日程のセッティングです。

もし志望度の高い求人が見つかれば、面接日程は早めに組みましょう。あなたの志望度が高い時、多くのケースで他にも志望度が高い応募者がいるものです。薬剤師求人は「欠員補充」が大半なので、枠が埋まってしまうと追加での採用はほぼありません。早めの面接が吉、だと言えます。

2-6. 面接同席(同行)

面接同席(同行)を強みにしている転職エージェントもあります。

実は、面接同席というサービスは一般的で無く、薬剤師転職以外ではあまりメジャーでありません。私の知人である薬局やドラッグストアの人事からも「面接同席によって合否は変わらない」と言います。

どうしても面接に不安のある方は、面接同席を依頼すると良いでしょう。

2-7. 給与などの条件交渉

実はあまり知られていない事ですが、給与などの条件交渉も、転職エージェントにお願いする事ができます。

どういう事かと言うと、内定承諾前に「年収を50万ほど上げて欲しい」「働き始める日程を1ヶ月遅らせて欲しい」と条件交渉を依頼するのです。

もちろん成功するかどうかは、転職エージェントの腕前とあなたの力量に寄るのですが、条件交渉は損になるものでは無いので、希望条件があればぜひ交渉を依頼してみる事をおすすめします。

3. 失敗しない薬剤師転職エージェントの選び方

ここまでメリット・デメリットをお伝えしましたが、まとめると、ほぼ全ての方に転職エージェントを使うことを間違いなくおすすめします

逆に、下記に該当する方は転職エージェントを使わなくても転職は成功するでしょう。

  • 大学病院の教授や医者などの信頼を得ており、強力なコネでの転職が可能な場合
  • 専門性が高い場合(急性期病院での豊富な勤務経験など)

3-1. 転職エージェントの選び方で失敗すると…

薬剤師の転職エージェントは世の中に数十ありますが、中にはブラックな転職エージェントも存在します。1章でもお伝えした通り、悪質な転職エージェントに当たると、ブラックな職場を紹介されたり、あなたの意思を無視した求人ばかりを紹介されるケースもあるので注意が必要です。

また、転職エージェントには「強みと弱み」があります。例えば、ドラッグストアへの転職を希望しているのに、調剤薬局求人に強みを持つ転職エージェントに登録すると、良い求人を紹介してもらう事は難しいでしょう。

必ず、あなたに合った転職エージェントを選ぶ事をおすすめします。

3-2. 薬剤師転職エージェントの総合ランキング

下記は、200名の口コミから分かった薬剤師転職エージェントの総合ランキングです。

転職エージェント 特徴
1位 薬キャリ 口コミ高評価。求人の幅も広く、若手〜ベテランまで全ての層におすすめ。
2位 リクナビ薬剤師 日本一である人材会社のノウハウが高い評判。特に「提案力」が強み。
3位 ファルマスタッフ 何よりも求人数が強み。調剤薬局への転職希望者に強み。
4位 アプロドットコム 求人数が強み。希望勤務地がはっきりある転職希望者には特におすすめ。
5位
ヤクジョブ 的確な求人と丁寧な対応が評価。派遣で働く薬剤師におすすめ。
6位 マイナビ薬剤師 面談サポートが一番の強み。面接が不慣れな薬剤師向け。

転職エージェントは、担当するキャリアアドバイザーの相性や質が重要ですから、数社登録して面談をしてみて、一番良いと思ったところを活用することをおすすめします

どこに登録登録すればいいかわからない方は 、口コミ評判が高く求人の幅が広い『薬キャリ』と、転職エージェントのノウハウに評判が集まっている『リクナビ薬剤師』を同時に登録して、2社とも試しに面談を受けてみるとスムーズに転職活動が進むでしょう。

面談を受けて、最終的に転職をしないことに決めても全く問題ないので、まずは気軽な気持ちで一歩を踏み出してみて下さいね。

3-3. 間違いない転職エージェントへの登録

登録する際は、薬剤師転職エージェントサービスなのかどうかを確認するようにしてください

例えば「リクナビ」と検索すると、新卒・中途のリクナビが出てくるように、一般求人の転職エージェントと紛らわしいサービスが複数あるため、登録前にしっかりと確認しましょう。

不安な方は、転職エージェントサービスの各公式ページはそれぞれ下記の通りですので登録前にご参考ください。

3-4. 転職エージェントを使う場合に注意すべきこと

忘れてはならないのは、転職エージェントは慈善事業ではなくビジネスであり、あなたは求人企業に紹介される「商材」という立場であることです。

それを踏まえて、下記2点については注意してください。

  • 転職エージェントの話をうのみにしない
  • 2社以上の転職エージェントに相談し、客観的な判断をする

転職エージェントはあなたをどこかの企業に入社させて初めて利益を得ます。転職エージェントの売り上げのための人生を棒にふらないよう、常に客観的な判断ができるよう身構えましょう。

4. エージェントを最大限活用する8つのテクニック

転職エージェントに複数登録しました!エージェントを更に活用するポイントがあれば教えて下さい。

この章では、業界裏事情などを含めた転職エージェントを最大限活用できるテクニックを8つ紹介します。

薬剤師転職エージェントを最大限活用する8つのテクニック

  • 初回面談時に転職エージェントのモチベーションを上げる
  • 「良いところがあればすぐに転職したい」と伝えておく
  • 担当エージェントをシビアな目で見る
  • 経歴やスキルに嘘をつかない
  • 同じ案件に複数の転職サイトから応募しない
  • 受ける職場の面接スタイルや癖を聞く
  • 面接後、転職エージェントから面接評価と改善点を聞く
  • 内定が出たら、他エージェントに話を聞きに行く

4-1. 初回面談時に転職エージェントのモチベーションを上げる

当たり前ですが転職エージェントも人間ですので、好き嫌いもあれば、やる気に差が出てくることもあります。そのため、手厚いサポートを受けるには、転職エージェントをやる気にさせることが重要なのです。

「とりあえず話を聞いてみたい」というケースや「面接対策を受けたい」「履歴書を添削して欲しい」などと転職支援サポートばかりを気にした相談だと、どうしても転職エージェントのモチベーションは下がってしまいます。

4-2. 「良いところがあればすぐに転職したい」と伝えておく

転職エージェントには売上目標があり日々追われています。転職エージェントとのファーストコンタクトで必ず「転職時期はいつ頃をお考えですか?」と聞かれますが、この時に「良いところがあればすぐにでも」と答えるようにしましょう。

そうすればあなたはすぐに売上に繋がると考え、優先順位をあげて対応してくれることでしょう。

4-3. 担当エージェントをシビアな目でみる

担当エージェントに情を移してはいけません。担当変更はさほど大した問題ではないため、性格が合わなかったり、知識に不満があれば変えてもらいましょう。

担当変更がどうしてもしづらい場合は他社を当たりましょう。

担当変更メール文面例

いつも大変お世話になっております。現在転職の支援をして頂いている○○と申します。

現在、ご担当者の○○様には大変丁寧にご対応頂いており感謝をしておりますが、転職活動が初めてで不安が大きく、他の方のご意見も是非お伺いしたいです。

もし可能であれば、現在志望しております○○業界に詳しいコンサルタントの方と一度お話をしたく考えております。大変お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

4-4. 経歴やスキルに嘘をつかない

登録情報や一連のやりとりについて、申し出をしない限りは情報が残ります。転職エージェント内でよく話題にあがるのが、3年前の登録情報と今回とで登録情報が違うよ・・・という話です。

この場合、虚偽報告を行う危険な人材として紹介する案件を限るなどの判断をされてしまう可能性があります。

4-5. 同じ案件に複数の転職サイトから応募しない

数社の転職サイトを使っている場合、同じ案件には複数のエージェントから応募しないようにしましょう。企業から「他の転職サイトからも応募があるんだけど」と担当に連絡がいってしまいます。

企業・担当エージェント両者に不信感を与え、場合によっては破談となり、企業に再度応募することはもちろん、その転職エージェントから案件を紹介してもらえなくなるでしょう。

4-6. 受ける職場の面接スタイルや癖を聞く

面接対策は、オーソドックスな面接質問に対する答えを整理してもらう事が全てではありません。面接を受ける職場ごとに、「その職場らしい面接スタイル」があり、事前に聞いておくと大変有利に面接を進めることができます。

例えば「A薬局は、自己PRよりも志望動機を重視します」と事前に教えてもらえれば、A薬局向けの志望動機をしっかり考え、熱意をもって入社意欲を伝えると、面接通過率は一気に高まるでしょう。

4-7. 面接後、転職エージェントから面接評価と改善点を聞く

面接対策は、面接前だけでなく面接後にもお願いすることができます。合格不合格に関わらず面接評価を聞き、次回の面接に向けた改善点を転職エージェントと話し合いましょう。

採用担当者は「いい応募者を連れてきて欲しい」ので、転職エージェントに面接評価と合格/不合格理由を、かなり本音で伝えています。ぜひこの面接評価をエージェントから聞き出し、次の面接に備えることをおすすめします。

4-8. 内定が出たら、他エージェントに話を聞きに行く

内定が出たら、その判断に迷いがないか・正しいのかを確認するために、正直に内定を持っていることを伝えた上で別の転職エージェントに相談をしてみましょう。もっとあなたのキャリアにふさわしい案件が発見できたり、内定を持って余裕のある状態で冷静な判断ができます。

この行動によって結果的に内定を辞退したとしても、転職エージェントにはしっかりと謝罪をしなければなりませんが、法的なペナルティーはありません。

内定を辞退するのは大変心苦しいことですし、転職エージェントとしては非常に腹がたつのですが、ご自身のキャリアに対して妥協せずに意思決定をするために有効なテクニックです。

さいごに

薬剤師転職エージェントについて、相談のコツやノウハウをご紹介してきましたが、いかがでしたか?

お伝えした通り、転職エージェントは薬剤師転職の当たり前とも言えるサービスとなっていますが、相談の仕方にはコツがあります。ポイントは「メリットデメリットを理解する」「本音で転職エージェントに相談する」「失敗しないために複数登録する」の3点。

これだけで満足いく転職可能性をぐっと高める事ができます。ぜひ、転職成功に向けてトライしてみる事をおすすめします!

薬剤師が転職する際におすすめな転職エージェント5選

あなたが最高の転職をできることを陰ながら祈っております。