- 「今よりも良い職場があれば転職したい」
- 「転職はどうやってするのだろう」
と考えていませんか。
慢性的な人手不足の業界なので常に多くの求人があるものの、ご自身が満足する転職をするためには、事前にポイントやコツを知ることが重要です。
この記事では、転職のプロとして多くの薬剤師転職をサポートしてきた私が、薬剤師転職の流れと、成功のポイントを紹介します。
- 薬剤師の4つの転職方法
- 【薬剤師版】転職には3つのフェーズがある
- フェーズ①「転職準備」の流れ
- フェーズ②「転職活動」の流れ
- フェーズ③「内定後」の流れ
- 薬剤師転職を成功させる7ポイント
- 薬剤師が転職する際におすすめの薬剤師転職サイト5選
- 薬剤師の平均年収は?
- 転職サイトをより効果的に利用する7ポイント
- 【図解】転職サイト利用の流れ
- 薬剤師が転職する理由6選
- 【Q&A】薬剤師の転職に関するよくある質問と回答
- まとめ
この記事を読めば、薬剤師の転職方法が分かり、さまざまな疑問が解決するでしょう。
編集部が実施した薬剤師500名へのアンケート調査に基づくサポート力や求人の数・質への満足度が高い転職サイトベスト3は、下記の3つ。
キャリア・転職に悩んでいたり、今の仕事・職場から離れようかなと考えていたりするすべての薬剤師におすすめの相談先です。
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約6.0万件 |
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〔求人数〕2024年5月7日時点
目次
1. 薬剤師の4つの転職方法
薬剤師の転職には主に以下の4つの方法があります。
どれもメリットとデメリットがあるので、自分に合った選択肢を探っていく必要があります。
ここからはそれぞれの転職方法について詳しく解説していきます。
1-1. 薬剤師専門の転職エージェント(薬剤師転職サイト)
転職エージェントは、採用を検討している企業と転職を考えている求職者を繋ぎ、転職を支援するサービスです。
求人の紹介はもちろん、その他に転職に関する情報やサポートを提供している転職エージェントもあります。
薬剤師の場合には、薬剤師有資格者を専門とする転職エージェント(薬剤師転職サイト)が存在します。
薬剤師転職サイトには、一般的な会社員等を想定した転職エージェント・求人サイトよりも、薬剤師の主要な就業先(調剤薬局・病院・ドラッグストア等)や薬剤師資格・経験を活かせる企業(製薬企業など医療関連産業)の求人が豊富に集まっています。
また、専任担当者になるキャリアアドバイザーも薬剤師のキャリアや業務内容に精通しており、応募先事業所・企業にあわせた自己PR・アピール戦略などについて具体的なアドバイスをもらうことができるでしょう。
また、非公開の求人が紹介されている場合もあります。
効率よく転職を進めたい方は転職エージェントがおすすめです。
1-2. ハローワーク
ハローワークは、国(厚生労働省)が全国に設置している機関「公共職業安定所」の愛称です。
求人サイトなどには載っていない地域の求人情報が見つかることがあります。
また、公的な機関が運営する事業所・施設の薬剤師求人はハローワークに出稿されることがあります。
ただし、ハローワークは幅広い求人を取り扱っているため、薬剤師に特化した求人情報が入ってくるとは限りません。
また、相談員に薬剤師について詳しい方がいるとは限らないため、転職に関して薬剤師ならではの事情をふまえた助言までは踏み入ってもらえない可能性がある点には注意しましょう。
1-3. 知人・友人からの紹介
最も手軽な方法と言えます。
もう既に勤務経験のある知人から職場を紹介してもらうことで、職場との相性や内部情報をあらかじめ知った上で転職することができます。
ただし、あいまいなまま話が進んでしまう点には注意が必要です。
労働条件などの交渉はしっかり行うようにしましょう。
また、内定後に退職しづらい可能性も考えられますので、慎重な検討が必要です。
1-4. 施設・事業所への直接応募
希望の職場が既に決まっているのであれば、当該施設・事業所へ直接応募するのも有用です。
だたし、希望がハッキリ決まっていない状態であれば、1つ1つの職場を調べるのはとても大変です。
内部情報の取得も手間がかかるため、網羅的に情報を比較して判断したい方にはおすすめできません。
2. 【薬剤師版】転職には3つのフェーズがある
薬剤師転職の流れは、大きく以下3つのフェーズに分けられます。
転職活動を成功させるためには、この3つを3ヶ月〜6ヶ月で行うようスケジュールを組むことが大切です。
それぞれについて、簡単にご紹介します。
2-1. 転職準備
転職準備中は、主に以下4つを行います。
- 転職の目的と将来像を考える
- 転職計画を立てる
- 自己分析やキャリアの振り返りを行う
- 情報収集
何事も準備が大切といいますが、それは転職活動においても同じことです。
この期間をどう過ごすかによって、転職の成功は大きく左右されます。
転職を成功させるための準備期間のポイントは「2.フェーズ①「転職準備」の流れ」でご紹介します。
2-2. 転職活動
志望企業への書類応募や選考を経て、内定を獲得するまでの期間です。
期間中に行うこととしては、以下が挙げられます。
- 応募書類の作成
- 志望企業への応募
- 面接
仕事を続けたまま転職活動を行う場合は、スケジュールの調整などが必要になります。
一方、退職してから転職活動を行う場合は、資金面で苦しくなる期間でもあります。
ここではどちらのパターンでも転職活動をスムーズに行うためのポイントについて、「3. フェーズ②「転職活動」の流れ」で詳しくご紹介します。
2-3. 内定後
内定連絡を受けてから、入社当日までの期間です。
仕事を続けながら転職活動を行う人は、ここで退職準備を行います。
期間中に行うこととしては、以下が挙げられます。
- 内定連絡・就業条件の確認
- 内定受諾
- 入社日決定・準備
- 退職交渉・退職日決定
- 引き継ぎ
- 退職に必要な書類の準備
- 退職届提出
- 社内外の挨拶
内定をもらうと、つい気が抜けてしまいがちですが、ここで手を抜くと、転職条件が合わずに転職に失敗してしまったり、入社日の調整に苦慮し、入社前から転職先にマイナスのイメージを与えてしまう可能性があります。
転職を成功させるためにも、気を抜かずにしっかり条件の確認や書類の準備を行うことが大切です。
また煩雑な手続きが多いのも、この時期の特徴であるため、円満退職と内定先への入社のために、何を行うべきかしっかりチェックしておきましょう。
ここでは、内定連絡を受けた後に確認すべきことや行うべきこと、円満退社のためのポイントなどについて「4.フェーズ③「内定後」の流れ」でご紹介します。
3. フェーズ①「転職準備」の流れ
転職準備期間は、企業に対してアクションを行う前に、どのように転職活動を進めるのか、その目的や全体のスケジュールを決める時期です。
転職準備の流れは、以下のようになります。
転職準備は1ヶ月から、長くとも2ヶ月以内に収めることが大切です。
それぞれの流れについて、詳しくご紹介します。
3-1. 転職の目的と将来像を考える
ここでは、今転職することが賢明なのかを判断すること、そして転職活動の軸を設定することが大きな課題となります。
まずは、転職の目的や理由、転職によって実現したいことを挙げ、今転職することが賢明なのかを判断しましょう。
転職するべきと判断した場合は、転職で実現したいことを思いつくだけ書き出し、優先順位をつけます。
優先順位をつけることで、内定をもらった後に、その会社が転職目的に合うのかどうか、具体的に判断できるでしょう。
3-2. 転職計画を立てる
転職活動を長期化させないために、具体的な転職計画を立てます。
冒頭でもご紹介したとおり、転職期間は長くても半年以内に設定しましょう。
また、転職活動には何かと費用がかかるため、資金計画も合わせて行っておきます。
特に退職後に転職活動を行う場合は、転職活動中に資金難に陥りやすくなるため、熟慮せずに転職先を決めてしまうことにもなりかねません。
転職活動を成功させるためにも、しっかりとした資金面の計画は重要です。
3-3. 自己分析やキャリアの振り返りを行う
自分のキャリアを振り返り、どんな仕事が合っているのか、どんな強みがあるのかなどをチェックします。
ここでは、実際に従事した仕事やキャリアを元に、素直に書き出すことが重要です。
結果、本当に自分に合っている職種や業種が見えてきたり、書類選考や面接でどんな面を強みとして訴えるのがいいのかが、自然と見えるようになります。
キャリアを振り返る際は、「プロ直伝!転職成功に導く自己分析4ステップ【シート付】」にあるシートを使うのがおすすめです。
3-4. 情報収集
ここでは現在の市場の需要や実情を客観的に把握することが課題となります。
いくら自身が望んでいる転職先があったとしても、ニーズがなければ求人はありません。
また経済的状況によって、思わぬ市場で皆さんの力が求められている可能性もあります。
情報収集には、転職サイトや口コミサイトなどを利用することがおすすめです。
薬剤師転職サイト、口コミサイトの選び方
それぞれ選び方にはコツがあります。
しっかり選ばないと全くの時間の無駄になってしまうので、下記の記事を読んで効率的に準備を進めましょう。
転職準備のより具体的な流れと要点については、「【完全版】転職活動の準備と進め方!転職の流れをプロが解説」でご紹介しています。
より細かな内容を知りたい人は、ぜひこちらも合わせてチェックしてみてください。
4. フェーズ②「転職活動」の流れ
転職活動期間は、書類の作成や応募、面接など、希望の転職先企業に対してアクションを行う時期です。
準備期間同様、1ヶ月または2ヶ月以内に収めるのが、転職成功のポイントとなります。
転職活動の主な流れは以下のとおりです。
転職活動は、主に1ヶ月から2ヶ月をかけて行います。
詳しく見ていきましょう。
4-1.応募書類の作成・送付
転職準備で設定した転職軸や実現したい将来像、キャリアの棚卸しなどを参考に、応募書類を作成します。
ここで大切なのが、例文に頼らないということです。
インターネットをチェックすれば、志望動機や退職理由に関する例文が数多くヒットするでしょう。
しかしほとんどの例文は質が低く、また不特定多数の多くの転職希望者に利用されています。
数多くの応募書類に目を通している人事が見れば、例文を転用して作成したどうかは一目瞭然です。
転用されたものは、思いが伝わりにくいどころか、質が低いために、マイナスに評価されてしまいます。
質の高い書類を作成するために、「薬剤師転職の履歴書とは|正しい書き方と受かるための全ポイント」を読んで実践してみてください。
4-2. 面接
書類選考に受かれば、続いて面接に挑みます。
企業にもよりますが、面接は以下の流れで進みます。
(1)訪問・入室
面接は訪問から始まっています。
開始5分前には面接会場に到着できるように、余裕を持って出発しましょう。
また、面接会場に入る前にはトイレに入り、身だしなみや口臭などをチェックしましょう。
身だしなみに関しては「第一印象で損しない転職面接での正しい服装マナー【男女別】」でご覧ください。
ただし、会場に早く到着しすぎるのも控えましょう。
面接会場や面接官の準備ができていない場合、面接先に気を遣わせる可能性があります。
理想としては、10分ほど前に会場に到着し、トイレに入って身だしなみをチェックしてから、5分前に待合室に到着するのがおすすめです。
(2)自己紹介
面接での第一印象を決めるのが自己紹介です。
自己紹介はダラダラと話しをせず、1分以内に簡潔に答えましょう。
この流れのまま、自己PRを行うこともあります。
自己PRは伝えたいことを全て話すのではなく、これまでの自分の一番のハイライトを伝えましょう。
自己紹介についてより詳しく知りたい場合は「転職面接の自己紹介|第一印象を劇的に上げる5つのポイント」をご覧ください。
(3)職歴・志望動機
ここでは簡単に職歴を紹介するとともに、前向きかつ具体的な志望動機を伝えましょう。
同時に退職理由を聞かれることもありますが、いずれにしても前向きな理由を答えることが大切です。
志望動機については、自分の言葉で具体的に話せるように練習しておきましょう。
「理念に共感した」「商品が好きだから」といった当り障りのない理由では、面接官の記憶に残りません。
志望動機について、より詳しく知りたい人は「薬剤師の転職理由の本音を解説!好印象を与える答え方と例文6選」をご覧ください。
(4)入社後の希望
入社後どのように活躍したいかという点と合わせて、就業の際に希望する諸条件について確認されます。
自分のこれまでのキャリアを踏まえた上で、会社にどのように貢献できるかをアピールしましょう。
(5)逆質問
終盤は面接を受けている側から、面接官への逆質問の時間が設けられます。
これは単なる質問時間ではなく、面接を受けている側の最後のアピールポイントという重要な時間です。
このため、調べれば分かることを聞くのではなく、直接聞くからこそ分かることを質問しましょう。
ただ、金銭面の条件ばかりを質問すると、マイナスイメージを与えてしまう可能性があります。
逆質問でしっかりアピールしたいなら「転職面接のラスト2分で合格を勝ち取るための逆質問21選」をご覧ください。
面接対策の全てはこのページで万全!
私が日頃エージェントしてアドバイスしている転職面接の本質的で有効なノウハウ面接対策を、「マナー」から「質問対策」まで全て「薬剤師転職の面接マニュアル|頻出質問と回答例&好印象を与えるポイントを徹底解説」にまとめました。
いざ面接の時に備えて、ブックマークしておくとよいでしょう。
5. フェーズ③「内定後」の流れ
内定から入社までの流れは、主に以下の通りです。
こちらも1ヶ月から2ヶ月程度を目安に設定するのが良いでしょう。
内定後の大まかな流れは以下のようになります。
しっかり把握して転職活動を終えましょう。
5-1. 内定連絡・受諾
内定連絡を受けたら、就業時の諸条件を確認し、受諾するかどうかを判断しましょう。
内定をもらうと、どうしても気分が浮つき、承諾してしまいたくなるものです。
しかし内定を受諾する際は、就業条件を再度確認し、実現可能な入社日を設定した上で、受諾しましょう。
就業条件を確認するためには、労働条件通知書(雇用契約書)を発行してもらい、最終的な条件を確認することをおすすめします。
転職では、求人時の条件と最終的な就業条件が異なることはよくあることです。
このため、最終的な給与面や福利厚生などの確認した上で、内定を受諾する必要があります。
内定の返答をすぐに返答できない場合でも、24時間以内に御礼の連絡と、返答を保留にしたい旨、そしていつ返答できるかを返信しておきましょう。
返答が遅くなると、印象を悪くする恐れがあります。
5-2. 退職準備
内定承諾を決めたら、退職準備を進めます。
退職準備は、以下のような流れで進めましょう。
退職準備については「誰でも実践できる円満退職の全知識|詳細解説と豊富な図解付」をご覧ください。
次章では、転職活動の流れと同様に大切な、薬剤師転職を成功させるためのポイントをご紹介します。
6. 薬剤師転職を成功させる7ポイント
この章では、薬剤師転職を成功させる7つのポイントをお伝えします。
- 転職理由と志望動機を明確にする
- 良質な求人をできるだけ多く集める
- 希望条件に優先順位をつける
- 面接では笑顔・姿勢・目線を意識する
- 人間関係や職場環境など本当にあなたに合った就業先かを検討する
- ある程度期限を決めて計画的に転職活動を行う
- 転職活動を効率的に進めるなら、転職のプロに相談するのが近道!
早速、見ていきましょう。
6-1.転職理由と志望動機を明確にする
転職理由と志望動機を明確にすることは重要です。
志望動機作成時には下記4点を押さえましょう。
- その職場を選んだ経緯や理由を書く
- 薬剤師としての経験や成果を具体的に書く
- 転職理由はポジティブに書く
- 志望動機を作成する際に自己PRと結びつける
これら4点を盛り込むことで、なぜ転職を希望し、その会社(職場)を選んだのかという理由に説得力が生まれ、あなたを採用するメリットが伝わります。
また、書類選考の段階では文字情報だけでその人を判断することになるため、読み手の目線に立って丁寧な字で記載することは大切です。
ご自身の魅力を最大限伝えるためにも、上記のポイントを押さえ、採用担当者の目に留まる志望動機を作成しましょう。
6-2. 良質な求人をできるだけ多く集める
次に良質な求人情報をできる限り多く集めましょう。
選択肢が多いほど、細かい要望に合致する求人を見つけやすくなり、結果として、自らの希望にぴったりの求人に出会える確率を高めることができます。
情報収集は転職サイトの活用が一番の近道
情報収集を行うならば、まずは薬剤師転職に特化した転職サイトを利用しましょう。
良質な薬剤師求人は、転職サイトが独占して保有していたり、一般的な求人サイトでは公開されていなかったりすることが多々あります。
効率的に多くの求人情報を集めるならば、複数の転職サイトに登録し、検索することが最善の方法です。
おすすめ転職サイトを知りたい方はこちら
⇒6章『薬剤師が転職する際におすすめの薬剤師転職サイト5選』
6-3.希望条件に優先順位をつける
求人を探す際には、希望条件をピックアップし、それらに優先順位をつけておきましょう。
優先順位をあらかじめつけておくことで、誤った判断を避けることができます。
優先順位付けの例
- 現職の年収よりも高いこと
- 残業時間は月20時間以内
- なるべく少人数の職場が望ましい
- 通勤時間は40分以内が良いが妥協可能
優先順位を考えてみると、自分が転職活動で何を重視しているのかが、徐々にはっきりとしてきます。
優先順位を決めることで、求人を検索する条件や判断する軸が明確になるため、転職活動がスムーズに進行するでしょう。
6-4.面接では笑顔・姿勢・目線を意識する
面接では笑顔・姿勢・目線を意識し、面接官とコミュニケーションを取りましょう。
相手への印象の93%は、笑顔や姿勢、声のトーンなどで決まると言われています。
このため、口角を上げ、常に明るい表情でいることや、明るい声のトーンでハキハキと話すことを意識してみてください。
また、背筋を伸ばして顎を引き、「相手の目を見て話す」ことで印象は大きく変わります。
薬剤師は、患者さんや他のスタッフとのやり取りが仕事に直結するため、「上手くコミュニケーションが取れる人かどうか」をチェックされているのです。
これらを意識して面接に臨むだけで、相手に与える印象は大きく変わるでしょう。
6-5.人間関係や職場環境など本当にあなたに合った就業先かを検討する
転職を検討している就業先が、本当にあなたにあっているのかどうかを見極めることも欠かせません。
職場の内部の情報は、以下の方法で確認しましょう。
職場の内部事情を事前に知るには
- 面接時に採用担当者へ質問する
- 転職サイトのキャリアアドバイザーから、情報を教えてもらう
- 知人の紹介で転職する場合は、事前に遠慮なく聞いておく
面接時に採用担当者へ質問するのが確実ですが、状況次第では質問しづらいケースも想定されます。
したがって、内部の情報を知るためには、転職サイトのキャリアアドバイザーから事前に聞いておくというのが、最も現実的な方法です。
6-6.ある程度期限を決めて計画的に転職活動を行う
転職活動は、ある程度期限を決めて計画的に行うことも重要です。
なぜなら、期限を決めない場合、書類作成など必要な作業が徐々に先延ばしになる恐れがあるからです。
1~4章でお伝えした転職活動の流れのように、転職活動を始めてから内定を獲得するまでの期間は、長くても6ヶ月ほどが目安となります。
だらだらと転職活動を進めてしまうと、途中でモチベーションが下がってしまうこともあるため、事前にスケジュールを立てたうえで転職活動に臨みましょう。
6-7.転職活動を効率的に進めるなら、転職のプロに相談するのが近道!
薬剤師転職を効率的に進めるなら、薬剤師に特化した転職サイトを利用することを強く推奨します。
転職をすることに不安を感じる方は、まずは転職サイトに相談してみることをおすすめします。
転職サイトとは
一般的な求人広告サイトと異なり、求職者一人に対してキャリアコンサルタントが担当し、転職活動をサポートしてくれるサービスです。
求人の紹介から、面接対策まで、転職活動を総合的に支援してくれます。
転職サイトの利用をおすすめする最大の理由は、「転職しようか迷っている」という相談から、丁寧に対応してくれるからです。
「薬剤師としての今後のキャリアに悩んでいる」「転職すべきか判断できない」という方は、一度プロの意見を聞いてみることをおすすめします。
さらに、転職サイトを利用することで、以下のようなサポートを受けることができます。
サポート例
- 履歴書・職務経歴書の作成(添削)
- 求人探し
- 求人の応募手続き
- 面接の日程調整
- 配属先の交渉
- 給与・ポジションの交渉
- 雇用契約書の確認
- 入社関連手続き
転職サイトの担当者は、数多くの薬剤師転職を成功に導いてきた実績があり、「どのように自己PRをすれば、採用確率が高くなるか」といったノウハウを熟知しています。
一人ひとりにあった転職活動の進め方も、具体的にアドバイスしてくれるでしょう。
登録から利用まですべて無料ですので、転職活動の準備に不安のある方は、利用を検討してみてください。
次章では、薬剤師転職に特化した転職サイトの中から、特におすすめのものを厳選して紹介します。
7. 薬剤師が転職する際におすすめの薬剤師転職サイト3選
この章では、おすすめの薬剤師向け転職サイトの中から、以下の3点を基準に、「総合評価の高い転職サイト」をピックアップしました。
理想の転職を叶えたいなら、求人数が豊富でかつサポート力(アドバイス、選考対策等)が好評の薬剤師専門の転職エージェント(薬剤師転職サイト)を選ぶことが重要です。
転職サイトを評価する3つの基準
- 総合力:求人×サポートの最終的な総合力
- 求人の質・量:紹介された求人の量やその内容は良かったか
- サポート力:必要な時に必要なサポートを受けられたか、親切だったか
さらに、当サイトが薬剤師500人を対象に行った独自アンケートの調査結果を加味し、利用者の総合評価順にランキング形式でまとめると、おすすめの転職サイトは、以下の通りとなりました。
薬剤師転職サイト | おすすめポイント |
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まずは、総合満足度が最も高かった『薬キャリエージェント』から試してみるのがおすすめです。
医療機関や製薬企業からの高い信頼を得ているエムスリー社が運営する人気の転職サイトで、豊富な求人数に加えてキャリアアドバイザーから有用なアドバイスを貰えたと好評です。
また、転職サイトは担当するキャリアアドバイザーの質や彼らとの相性が重要です。
いかに評判の高いサービスであっても、転職・キャリアの考え方やちょっとしたコミュニケーションの取り方について、あなたとそりが合わないアドバイザーにあたることもあります。
大切なのは、転職活動の初動段階では複数の転職サイト・転職エージェントに登録を行い、自分に一番フィットするサービスがどれかを実地で確かめることです。
はじめは複数登録して面談をしてみて、一番良いと思ったところを活用することをおすすめします。
面談を受けて、最終的に転職をしないことに決めても全く問題ないので、まずは気軽な気持ちで一歩を踏み出してみましょう。
それでは、各サービスについてひとつずつご紹介します。
(1)薬キャリエージェント|求人数が多く、交渉力が強い転職エージェント
総合評価
全指標で高評価。求人の幅も広く、若手〜ベテランまで全ての層におすすめ
求人の数・質
質の高い求人が魅力的
サポート力
キャリア相談から面接対策まで手厚いサポート
『薬キャリエージェント』は、総合満足度No. 1の薬剤師転職サイトです。
※薬剤師ポータルサイトにて19社中、年間登録者数No.1(2015年3月エムスリーキャリア調べ)
運営会社のエムスリーキャリアは、15年以上前から医療業界に特化したビジネスを行っていることもあり、薬剤師転職のノウハウやサポート力、レスポンスの早さには信頼と実績があります。
転職サイトの役割は求職者の希望条件に合った求人の紹介ですが、『薬キャリエージェント』では高品質なサポートを提供していることも強みです。
たとえば、求職者が求人を絞り込みやすいように自宅から職場までのルートも併せて紹介してくれるなど、利用者に寄り添ったワンランク上のサポートが期待できます。
また、スムーズな転職活動に欠かせない、レスポンスの早さも魅力です。
いくら希望条件に合った求人が多くある転職サイトでも、応募や選考準備がなかなか進まないと転職活動は難航してしまいます。
レスポンスが遅く、段取りの悪い担当者に当たってしまうと、至急、応募書類を作成しなければならないなどの帳尻合わせが必要になるかもしれません。
特に在職中に転職活動をする場合、急な履歴書作成や、仕事後の面談などは大きな負担になります。
ストレスや負担の少ない転職活動をしたい場合、サポート力やレスポンス速度に定評のある『薬キャリエージェント』は非常におすすめです。
『薬キャリエージェント』サービス概要
対応している求人の要件(求人検索で絞り込める項目) | ||||
対応業種 | 調剤薬局、病院、調剤薬局・OTC販売、OTC販売、企業、その他 | |||
対応雇用形態 | 正社員、契約社員、派遣、パート | |||
対応地域 | 全国 | |||
対応求人数(公開) | ||||
雇用形態別 | ||||
正社員 | 12,830件 | パート | 約3,893件 | |
契約社員 | 2件 | 派遣 | 4,003件 | |
業種別 | ||||
調剤薬局 | 15,843件 | 調剤薬局・OTC販売 | 2,990件 | |
病院 | 1,354件 | OTC販売 | 303件 | |
企業 | 86件 | |||
都道府県別 |
||||
北海道 | 656件 | |||
青森県 | 189件 | 岩手県 | 180件 | |
宮城県 | 273件 | 秋田県 | 86件 | |
山形県 | 284件 | 福島県 | 299件 | |
茨城県 | 355件 | 栃木県 | 1850件 | |
群馬県 | 368件 | 埼玉県 | 810件 | |
千葉県 | 534件 | 東京都 | 2,162件 | |
神奈川県 | 1,269件 | |||
新潟県 | 240件 | 富山県 | 437件 | |
石川県 | 285件 | 福井県 | 168件 | |
山梨県 | 182件 | 長野県 | 452件 | |
岐阜県 | 537件 | 静岡県 | 967件 | |
愛知県 | 1,637件 | 三重県 | 448件 | |
滋賀県 | 282件 | 京都府 | 864件 | |
大阪府 | 1,548件 | 兵庫県 | 535件 | |
奈良県 | 241件 | 和歌山県 | 152件 | |
鳥取県 | 87件 | 島根県 | 198件 | |
岡山県 | 391件 | 広島県 | 406件 | |
山口県 | 274件 | 徳島県 | 111件 | |
香川県 | 135件 | 愛媛県 | 230件 | |
高知県 | 84件 | |||
福岡県 | 828件 | 佐賀県 | 127件 | |
長崎県 | 208件 | 熊本県 | 121件 | |
大分県 | 162件 | 宮崎県 | 187件 | |
鹿児島県 | 145件 | 沖縄県 | 260件 |
〔出典〕『薬キャリエージェント』求人検索システムによるCareer Theory調べ
※ 対応要件および求人数は、すべて2024年5月7日時点のものです。
(2)ファルマスタッフ|正社員にも非常勤にも強い、初転職でも安心の転職サイト
総合力
20年以上にわたる転職支援実績を活かしたサポートに定評がある
求人の量・質
求人数は4万件以上。調剤薬局と派遣求人に強み
サポート力
20年以上にわたる転職支援実績も魅力
『ファルマスタッフ』は、「はじめての転職で使いたい薬剤師転職サイトNo. 1」の転職サイトです(日本マーケティングリサーチ機構調べ,2021年11月期)。
20代~30代向けの求人を多く保有し、はじめて転職する方や若年層からの評判が良い一方で、「薬剤師のハイクラス転職に強い転職サイトNo. 1」も獲得しています(日本マーケティングリサーチ機構調べ,2021年11月期)。
22年にわたる転職支援で構築してきた企業との強いパイプがあるからこそ、両極端の実績を上げられていると言えるでしょう。
また、大手調剤薬局チェーンである日本調剤グループの強みを活かし、蓄積された転職・就業ノウハウを惜しみなく伝えてくれます。
登録者や『ファルマスタッフ』経由の派遣就業者向けにさまざまな教育サービスを提供しているため、スキルアップ意識の高い薬剤師の方には利用価値が高いです。
そのほか、「給与交渉を積極的にしてくれる」という口コミも見られます。
これから働く会社と給与や年収の交渉をするのは、悪印象を与えないか不安で難しいものです。
キャリアアドバイザーが積極的に待遇交渉をしてくれる転職サイトを選べば、円満な給料アップを目指せます。
『ファルマスタッフ』は、転職に不慣れな方から、キャリアアップを目指す方まで、まさに万人におすすめできる転職サイトです。
『ファルマスタッフ』サービス概要
対応している求人の要件(求人検索で絞り込める項目) | ||||
対応業種 | 調剤薬局、病院、ドラッグストア、企業、その他 | |||
対応雇用形態 | 正社員、派遣、パート、紹介予定派遣 | |||
対応地域 | 全国 | |||
対応求人数(公開) | ||||
雇用形態別 | ||||
正社員 | 約26,000件 | パート | 約14,000件 | |
派遣・紹介予定派遣 | 約1,200件 | |||
業種別 | ||||
調剤薬局 | 約32,000件 | ドラッグストア | 約5,100件 | |
病院・クリニック | 約2,900件 | 企業 | 約500件 | |
都道府県別 |
||||
北海道 | 約1,200件 | |||
青森県 | 約300件 | 岩手県 | 約400件 | |
宮城県 | 約600件 | 秋田県 | 約200件 | |
山形県 | 約400件 | 福島県 | 約500件 | |
茨城県 | 約1,100件 | 栃木県 | 約700件 | |
群馬県 | 約600件 | 埼玉県 | 約2,200件 | |
千葉県 | 約2,200件 | 東京都 | 約5,600件 | |
神奈川県 | 約4,000件 | |||
新潟県 | 約800件 | 富山県 | 約600件 | |
石川県 | 約600件 | 福井県 | 約300件 | |
山梨県 | 約300件 | 長野県 | 約600件 | |
岐阜県 | 約800件 | 静岡県 | 約1,300件 | |
愛知県 | 約2,500件 | 三重県 | 約700件 | |
滋賀県 | 約600件 | 京都府 | 約1,000件 | |
大阪府 | 約4,000件 | 兵庫県 | 約1,800件 | |
奈良県 | 約300件 | 和歌山県 | 約300件 | |
鳥取県 | 約140件 | 島根県 | 約200件 | |
岡山県 | 約400件 | 広島県 | 約400件 | |
山口県 | 約300件 | 徳島県 | 約140件 | |
香川県 | 約160件 | 愛媛県 | 約300件 | |
高知県 | 約160件 | |||
福岡県 | 約800件 | 佐賀県 | 約100件 | |
長崎県 | 約200件 | 熊本県 | 約200件 | |
大分県 | 約200件 | 宮崎県 | 約80件 | |
鹿児島県 | 約140件 | 沖縄県 | 約130件 |
〔出典〕『ファルマスタッフ』求人検索システムによるCareer Theory調べ
※ 対応要件および求人数は、すべて2023年10月20日時点のものです。
(3)マイナビ薬剤師|地方求人や企業求人にも強い大型転職サイト
総合力
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求人の量・質
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特にドラッグストアと企業の求人数は圧倒的と言えるでしょう。
雇用形態別に見ても、正社員の公開求人数No. 1(薬剤師の人材紹介サービス15ブランドにおける調査。2021年3月時点『マイナビ薬剤師』調べ)だけではなく、パート・アルバイトの求人も非常に多く取り扱っています。
加えて、全国14拠点を基盤に、地方での転職サポートにも定評があります。
地方在住の方はもちろん、パートナーの急な転勤により引っ越し先で転職先を探す必要がある方にとっても、拠点ごとの薬剤師専任アドバイザーがサポートしてくれる点は大きな魅力でしょう。
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とにかく多くの求人情報を収集して比較したい方や、大手の安定したサポートを受けながら転職活動を行いたい方には、『マイナビ薬剤師』の登録をおすすめします。
『マイナビ薬剤師』サービス概要
対応している求人の要件(求人検索で絞り込める項目) | ||||
対応業種 | 調剤薬局、病院、ドラッグストア、一般企業(管理薬剤師)、企業、その他 | |||
対応雇用形態 | 正社員、契約社員、派遣、パート | |||
対応地域 | 全国 | |||
対応求人数(公開) | ||||
雇用形態別 | ||||
正社員 | 約46,000件 | パート | 約21,000件 | |
契約社員 | 約2,400件 | その他 | 約10件 | |
業種別 | ||||
調剤薬局 | 約32,000件 | ドラッグストア | 約14,000件 | |
病院 | 約3,200件 | 企業 | 約270件 | |
都道府県別 |
||||
北海道 | 約2,200件 | |||
青森県 | 約400件 | 岩手県 | 約500件 | |
宮城県 | 約1,000件 | 秋田県 | 約300件 | |
山形県 | 約400件 | 福島県 | 約700件 | |
茨城県 | 約1,100件 | 栃木県 | 約800件 | |
群馬県 | 約700件 | 埼玉県 | 約2,200件 | |
千葉県 | 約2,400件 | 東京都 | 約6,300件 | |
神奈川県 | 約3,300件 | |||
新潟県 | 約900件 | 富山県 | 約600件 | |
石川県 | 約700件 | 福井県 | 約400件 | |
山梨県 | 約400件 | 長野県 | 約600件 | |
岐阜県 | 約1,000件 | 静岡県 | 約1,100件 | |
愛知県 | 約3,500件 | 三重県 | 約800件 | |
滋賀県 | 約500件 | 京都府 | 約1,100件 | |
大阪府 | 約5,600件 | 兵庫県 | 約2,700件 | |
奈良県 | 約700件 | 和歌山県 | 約300件 | |
鳥取県 | 約180件 | 島根県 | 約200件 | |
岡山県 | 約900件 | 広島県 | 約1,500件 | |
山口県 | 約600件 | 徳島県 | 約380件 | |
香川県 | 約500件 | 愛媛県 | 約800件 | |
高知県 | 約300件 | |||
福岡県 | 約1,800件 | 佐賀県 | 約200件 | |
長崎県 | 約300件 | 熊本県 | 約600件 | |
大分県 | 約300件 | 宮崎県 | 約300件 | |
鹿児島県 | 約600件 | 沖縄県 | 約300件 |
〔出典〕『マイナビ薬剤師』求人検索システムによるCareer Theory調べ
※ 対応要件および求人数は、すべて2023年10月20日時点のものです。
関連記事:薬剤師500人が選ぶ転職サイトおすすめ比較!口コミ評判&求人数ランキング
8. 薬剤師の平均年収は?
「令和3年度 賃金構造基本統計調査」では、薬剤師の平均年収は約581万円、ボーナスは約96万円と発表されています。
この場合、手取りの年収は440万円〜450万円程度となるでしょう。
月収は40万円ほどで、手取りにすると32万円前後になると推定されます。
薬剤師は専門職としての優位性もあり、若いうちから比較的よい収入が望めると考えておいてよさそうです。
経験を積んだり、役職についたりすることで年収600万円以上を得るのも難しくないでしょう。
特に地方では薬剤師が不足しているところもあり、都市部以上によい給料・待遇で働ける可能性があります。
9薬剤師転職サイトをより効果的に利用する7ポイント
この章では、薬剤師転職サイトをより効果的に利用するためのポイントを7つお伝えします。
- スカウトを利用した場合、2週間に1回くらい連絡を入れておく
- 転職時期は最短可能日程で答える
- 相性が合わなければ担当コンサルタントの変更を申し出る
- 経歴やスキルに嘘をつかない
- 推薦文は必ず確認する
- 同じ案件に複数の転職サービスから応募しない
- 紹介された会社の実態を口コミサイト『OpenWork』で調査
せっかく良い転職サービスを選んでも、上手に活用できなければもったいないので必ずチェックしましょう。
Point-1. スカウトを利用した場合、2週間に1回くらい連絡を入れておく
転職サイトは、企業から依頼を受けるとデータベースの中から条件を絞り応募者を探していくのですが、この時の表示順番が「更新日」(=最終接触日)なのです。
「更新日が古い=もうすでに転職を決めた可能性が高い」と判断されるので、連絡を怠っていると後回しにされ、いずれ案件紹介メールが届かなくなります。
例えば、上記は「年齢30歳以下、転職回数1回以下、勤続年数2年以上、TOEIC780以上」で検索した結果ですが、実務的な処理としては、更新日が新しい順番に20人ずつメールを送って反応をみて、応募者がいなければ次の20人へ、といったように送信していきます。
更新日が古いと、いくら条件が良くても機械的に後回しになってしまう場合があるのです。
Point-2. 転職時期は最短可能日程で答える
コンサルタントとのファーストコンタクトで必ず「転職時期はいつ頃をお考えですか?」と聞かれるので、この時には「いいところがあればすぐにでも」と答えるようにしましょう。
そうすればあなたはすぐに売上に繋がると考え、優先順位をあげて対応してくれることでしょう。
※もちろん現職での退職手続きや引継ぎがあるはずなので、その点は伝えておきましょう。
Point-3. 相性が合わなければ担当コンサルタントの変更を申し出る
担当コンサルタントに情をうつしてはいけません。
担当変更がどうしてもしづらい場合は他社を当たりましょう。
担当変更メール文面例
いつも大変お世話になっております。現在転職の支援をして頂いている○○と申します。現在、ご担当者の○○様には大変丁寧にご対応頂いており感謝をしておりますが、
転職活動が初めてで不安が大きく、他の方のご意見も是非お伺いしたいです。
もし可能であれば、他のコンサルタントの方と一度お話をしたく考えております。
大変お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
Point-4. 経歴やスキルに嘘をつかない
登録情報や一連のやりとりについては、申し出をしない限りは情報が残ります。
コンサルタントでよく話題にあがるのが、「去年の登録情報と今回とで登録情報が違うよ・・・」という話です。
この場合、虚偽報告を行うリスキーな人材として、紹介する案件を絞るなどの判断がくだされます。
Point-5. 推薦文は必ず確認する
ほとんどの場合、担当コンサルタントはあなたを200字〜1000字で紹介する推薦文を書きます。
そこで「面接時に相違があると困るのと、客観的に今一度自分を見直したいため、書いていただいた推薦文をお送りいただけませんか?」と一声かけましょう。
Point-6. 同じ案件に複数の転職サービスから応募しない
数社の転職サービスを使っている場合、同じ案件には複数の転職サービス経由で応募しないようにしましょう。
企業から「他の転職サイトからも応募があるんだけど」と担当に連絡がいってしまいます。
企業・担当コンサルタント両者に不信感を与え、場合によっては破談となるリスクさえあります。
Point-7. 紹介された会社の実態を口コミサイト『OpenWork』で調査
薬剤師転職サイトも売上がかかっていますから、なんとかしてあなたに転職を決めてもらいたいと考えています。
優良なコンサルタントであれば都合の悪いことを隠したりすることは少ないでしょうが、自衛のために口コミサイトの『OpenWork』を利用して裏をとるようにしましょう。
以下のような口コミが大量に集まっているので、その情報をもとに、社風や雰囲気をあらかじめ予想することができます。
上場企業であればほぼ全ての企業についての口コミが集まっていますので、ぜひ利用してください。
10【図解】薬剤師転職サイト利用の流れ
ここまで、転職が有利に進む転職サービスと、その活用ポイントをお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
薬剤師転職サイトに登録したあとは、特に準備は必要とせず、気軽に身をゆだねれば良いのですが、初めて使う方は不安も多いかと思いますので、登録後何が起こるのかをざっくり把握しておきましょう。
Step 1. まずは公式ページから登録する
それぞれの公式ページから登録を行います。
登録する際は、『転職サービス』なのか『派遣サービス』なのかを確認するようにしてください。
例えば、「パソナ」と検索するとパソナの派遣登録サイトが出てくるように、紛らわしいサービスが複数あるため、登録前にしっかりと確認しましょう。
正社員転職を目指していたのに、知らずのうちに派遣社員の面接を受けていた…ということがないように、十分に注意しましょう。
Step 2. 担当コンサルタントから連絡が来る
登録すると、担当から数日以内に電話かメールで連絡が入ります。
事前に準備などをする必要は全くありませんが、ざっくり下記のようなことを聞かれます。
- 転職希望時期は?
- 希望する職種や業界は?
- 希望年収は?
10分ほどの最低限のヒアリングを受けた後、キャリアカウンセリングのアポイント調整を行います。
※最初からアポイント調整に入る場合もあります。
Step 3. キャリアカウンセリング
あなたが薬剤師転職サイトのオフィスに訪問することもあれば、担当コンサルタントが近くまで来てくれることもあります。(近年はコロナの影響により、オンライン面談も積極的に取り入れられています。)
初回面談での話題で多いのは下記のようなテーマです。
- あなたのキャリアの棚卸
- PRポイントの整理
- 転職するべきかどうか
- 転職するとしたらどのような企業に内定をもらえそうか
- どのように職務経歴書を書いたら通過しやすくなるか
- 転職についての要望の深堀
キャリアカウンセリングで気づくことも多く、なるべく多くのコンサルタントに意見をもらえば、考えがまとまっていき、後悔ない転職をすることができるでしょう。
担当コンサルタントとは長い付き合いとなるため、できれば拠点に足を運ぶようにしましょう。
Step 4. 求人紹介を受ける
あなたの希望に合いそうな求人を5件~20件ほど紹介してもらえます。
思ってもないような大手もあれば、今まで知ることのなかった魅力的な中小企業もあるでしょう。
それぞれのエージェントしか扱っていない独占求人もありますので、複数社のエージェントから求人紹介を受けることを推奨します。
Step 5. 履歴書・職務経歴書の添削
応募する企業を決めたら、職務経歴書や履歴書といった選考書類を添削してもらいます。
場合によってはこのためだけに面談を設定してくれたり、何度も書き直しを行ったりしてくれます。
最高の職務経歴書をエージェントと一緒に作り上げていきましょう。
Step 6. 紹介された求人に応募する
選考書類が完成したら、担当コンサルタントが最後に推薦文を添えて企業に応募します。
自分ではなかなか伝えられないあなたの魅力を、担当コンサルタントが企業に伝えてくれます。
求人サイトを使って自力で応募すると、推薦文はもちろん誰も書いてくれませんし、企業への手続きも全部自分でしなければならないため、それに比べると薬剤師転職サイト経由は圧倒的に有利です。
Step 7. 面接対策を受ける
応募している企業の面接担当者がどのような質問をして、どのようなタイプの方を好むのか、今持っているスキルのなかで何をPRするべきなのかといったポイントのアドバイスを貰います。
あなたが希望すれば模擬面接を実施してもらえるケースも多いです。
Step 8. 企業との面接を行う
面接の日時設定は担当コンサルタントが全て行ってくれます。
対策してもらったことをフル活用して、力を出し切りましょう。
面接に落ちてしまった場合には、多くの場合、担当コンサルタントが人事担当者からフィードバックを受けているため、次の面接に生かすことができます。
Step 9. 内定と退職サポート
内定が出た後は、担当コンサルタントが給料交渉や入社日の調整を責任を持って行ってくれます。
また、退職手続きについて不安な場合も、上司にどのように報告するかなど薬剤師転職サイトであればノウハウを必ず持っていますので、頼ってしまいましょう!
Step 10.退会手続きをする
転職先の内定がもらえたら、転職サイトを退会するのが無難です。
万が一転職後も転職サイトに入会し続けていたら、転職先の人事担当者に見つかってしまうかもしれません。
転職サイトを利用している会社は、転職サイトに登録している人材を「スカウト」機能でチェックしています。
転職先の人事担当者が「スカウト」機能であなたの情報を見つけた場合、「入ったばかりなのに、もう転職しようとしている」と、無用な疑いをかけられるかもしれません。
11. 薬剤師が転職する理由6選
本章では、薬剤師のよくある転職理由を紹介します。
- 職場の人間関係に問題があった
- 結婚や妊娠により環境や生活が変化した
- 会社の待遇に不満があった
- スキルアップやチャレンジをしたかった
- 会社の将来性に不安があった
- 今よりも労働環境が良い仕事や職場が見つかった
それでは、見ていきましょう。
11-1. 職場の人間関係に問題があった
前職の退職理由として最も多いものが人間関係です。
年収や勤務時間に不満はなくても、人間関係が悪くて働きづらい、職場に行きたくないという悩みを抱える人は多いようです。
薬剤師の職場は女性が多く、特に調剤薬局などでは職場のコミュニティが狭いため、他の一般薬剤師や事務員との仲が悪かったり、上司である管理薬剤師と合わなかったりすることが転職理由となります。
また、病院薬剤師の場合、薬剤部長との意思疎通がうまくいかない、看護師と折り合いがつかないなどを理由に転職を検討することがあります。
11-2. 結婚や妊娠により環境や生活が変化した
結婚や妊娠による環境や生活の変化もよくある転職理由のひとつです。
薬剤師は資格専門職であるため、「他の職場でも能力を認めてもらいやすい」といった背景から転職を決意しやすいと言われています。
特に配偶者の転勤による生活環境の変化や、結婚や出産などのライフスタイルの変化を機に一度退職し、後に復職をする女性の薬剤師も多いです。
薬剤師は常に人手不足の傾向があるため、他業界とは異なりブランクがあっても転職がしやすく、そのときの状況に合わせた転職は十分に可能と言えるでしょう。
11-3. 会社の待遇に不満があった
仕事内容や人間関係に不満はなく、続けようと思えば続けられるものの、給与面での不満や残業の多さを理由に転職を考える薬剤師もいます。
薬剤師業界は、勤務先によって残業時間と給料が比例しない、長く勤務しても給料が上がらないということはよくある話です。
人手が少ない職場では長時間労働が当たり前となってしまっていたり、しかもそのほとんどがサービス残業という職場も珍しくありません。
残業手当が付いていても給与が忙しさに見合わないことや、残業の多さから自分の時間がとれないことも転職理由となっています。
11-4. スキルアップやチャレンジをしたかった
薬剤師のスキルアップや新しい仕事にチャレンジしたいという希望から、転職する方も多いです。
一つの職場で長期間働くと、一通りの仕事を理解してしまったり、業務に慣れてしまうことがあります。
これには、毎日落ち着いて仕事に従事することができるというメリットがある一方、新たな知識は磨かれにくいというデメリットもあるのです。
このため、薬局からドラッグストアへ、ドラッグストアから病院へといったように、自分のスキルを磨いたり、新しい環境でチャレンジするために転職するケースが見受けられます。
また、今のスキルのみでは他の会社では通用しないと感じて転職を決めたり、昇給や昇進を希望してもポストに空きがないために転職をしてキャリアアップを目指す方も増えています。
11-5. 会社の将来性に不安があった
会社の将来性への不安から、転職される人もいます。
病院では病床数の減少、調剤薬局やドラッグストアではM&Aによる買収など、会社が経営難に陥るケースは多々あります。
経営難の会社で働き続けることはリスクが高いため、転職を希望される方が多いのです。
また、将来性を感じられない環境では、新しいチャレンジやスキルアップを試みることも難しいでしょう。
そのため、「この職場にいても仕方がない」と判断し、自分の将来設計に支障が出ると分かった段階で退職を検討する方が多いのです。
11-6. 今よりも労働環境が良い仕事や職場が見つかった
労働環境の悪さから転職を希望し、今より良い仕事や職場が見つかったことで転職を決める人も多いです。
薬剤師はニーズが高く、かつ人手不足になりやすいため比較的転職しやすい業界です。
このため、実際に在職中から転職サイトに登録して求人を探すなどの行動をとっている人も多くいます。
今の労働環境に不満を感じているのであれば、まず転職サイトを覗いてみることがおすすめです。
転職サイトを見ることで今の職場と他の職場を比較しながら、自分にとって最適な環境や働き方は何かを考えてみると良いでしょう。
12. 【Q&A】薬剤師の転職に関するよくある質問と回答
ここでは薬剤師の転職に関するよくある質問に対して回答していきます。
- Q1. 薬剤師の転職方法にはどんな手段がありますか?
- Q2. 薬剤師の転職におすすめの転職エージェントはありますか?
- Q3. 薬剤師の転職にかかる時間はどれぐらいですか?
- Q4. 薬剤師の転職に最適の時期はいつですか?
Q1. 薬剤師の転職方法にはどんな手段がありますか?
薬剤師の転職には主に以下の4つの方法があります。どれもメリットとデメリットがあるので、自分に合った選択肢を探っていく必要があります。
- 薬剤師専門の転職エージェント
- ハローワーク
- 知人・友人からの紹介
- 希望する職場への直接応募
中でもおすすめは転職エージェントの利用です。
転職に関する有益な情報や転職に必要なサポートを受けることができます。
Q2. 薬剤師の転職におすすめの転職エージェントはありますか?
薬剤師転職に関して、総合評価の高い転職サイトは主に以下の5つになります。
どれも評価が高く、サポートが手厚いため、複数登録しておくことをおすすめします。
Q3. 薬剤師の転職にかかる時間はどれぐらいですか?
薬剤師の転職には約3ヶ月かかります。職場によって異なりますが、内定までに2週間〜1ヶ月、退職準備で1〜3ヶ月ほどかかるケースが多くあります。
こちらも参考にしながらスケジュールを検討しましょう。
Q4. 薬剤師の転職に最適の時期はいつですか?
年度末、6月と12月のボーナスが支給された後あたりがよいとされています。ただ転職は、求人によって大きく異なるので時期についてはあまり選べません。
基本的には何日前に退職を伝えればいいかという会社規定を守れば、転職はいつでも大丈夫です。
13.まとめ
薬剤師転職の流れや転職を成功させるポイントをご紹介しました。
薬剤師転職の流れを把握し、転職サイトを活用することで、ご自身の理想を叶える転職に近づきます。
転職を具体的に考えている方は、この記事で紹介したものの中から2~3社に登録し、効率的に転職活動を進めていきましょう。
薬剤師転職サイト | おすすめポイント |
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みなさんが最高の転職を出来ることを願っています。
現役の転職コンサルタント集団。大手人材会社に在籍しているメンバーが多いため、執筆内容に制約がかからないように『匿名性』とし、裏事情やノウハウを包み隠さずにご紹介しています。