現在日本では、「転職」に対する価値観が変化してきています。
「各年代の仕事観の変化とキャリア形成」に関する意識調査(ヒューマンホールディングス調べ)によると、年代が下がるにつれて転職を考え始める時期が早まっていると明らかになりました。
〔出典〕ヒューマンホールディングス:「各年代の仕事観の変化とキャリア形成」に関する意識調査,2021.
就職活動を乗り越え、晴れて社会人となり、第一志望の企業に勤務することになったとしても、理想と現実のギャップに苦しむ方もいます。
「上司の働き方が自分の将来像とマッチしていない」
「仕事には慣れたが、入社当初自分が思い描いていた仕事ではない」
「この会社で働き続けることに不安を感じる」
このような悩みをお持ちの20代の方は、早めに転職を検討しましょう。
この記事を読むことで、あなたと同世代の20代の転職に対する一般的な価値観を理解でき、自身のキャリアを見直す第一歩となるでしょう。
- 20代で転職は当たり前!知っておくべき転職事情
- 20代の転職者が前職を辞めた理由とは?
- 20代で転職するメリットとは?
- 迷っているなら慎重に!20代が転職する前にすべきこと
- 20代の転職活動における5つの注意点
- 20代の転職は面接が肝心!採用率アップのWeb面接対策
- 20代におすすめの転職エージェント
- 転職エージェントを使う際に注意すべき5つのポイント
- 20代が必ず登録しておきたい求人サイト4選
- まとめ
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目次
1. 20代で転職は当たり前!知っておくべき転職事情
はじめに、20代の転職事情について解説します。
20代での転職は珍しいものではなく、長期的なキャリア形成を考慮すると、率先してチャレンジすべきことであると言えます。
本章では、その背景について概要を解説します。
それでは詳しく見ていきましょう。
1-1. 新卒3年以内の3割が転職を経験、20代正社員転職率大幅アップ
平成30年3⽉新規学卒就職者の離職状況を見てみると、大学卒業後の3年以内の離職率は31.2%となっています(厚生労働省:新規学卒就職者の離職状況を公表します,2021年10月22日付.)。
このことから、転職を考えているのは自分だけではないということがわかります。
また、マイナビが2023年10月25日に発表した「転職動向調査2023年版」によると、2021年の20代の正社員転職率は前年に比べ、男性5.0%増、女性4.2%増という結果になりました。
同調査によれば、正社員の離職率は2016年から2019年にかけて増加傾向にあったものの、2020年以降は新型コロナウイルス感染症拡大の影響により減少に転じていました(マイナビ:「転職動向調査2023年版」を発表,2023年10月33日付.)。
このように減少に転じていた「正社員転職率」が、2021年20代を中心に大幅アップした背景としては、不安定な情勢により自身のキャリアに不安を感じる方が増加したことや、在宅ワークの浸透により出勤時間が短縮され、転職活動にさける時間増加したことなどが考えられます。
〔出典〕マイナビ:「転職動向調査2023年版」を発表、2023年10月25日付を基に編集部作成
1-2. 20代こそキャリアチェンジに最適な時期
20代はキャリアチェンジに最適な時期と言えます。そもそも、「キャリアチェンジ」とは、今まで経験したことのない業種や職種へ転職することを指します。
20代前半と20代後半では、キャリアのレベルやビジネススキルが異なるため、分けて説明します。
(1)20代前半に転職すべき理由
20代前半がキャリアチェンジに最適と言える理由は、転職ハードルが低いためです。
20代前半を採用する際、ポテンシャルが大きな判断材料の1つとなります。
このようにスキルを求められることが少ないため、徹底した書類対策・面接対策を行うことにより異職種・異業界への転職成功の確率が他年代より高いと言えます。
(2)20代後半に転職すべき理由
20代後半がキャリアチェンジに最適と言える理由は、30代以降において大きなキャリアチェンジは困難になる可能性が高いためです。
20代で培ったスキルが自身のキャリアの基礎となることが一般的なためこのようなことが考えられます。
また、一般的に管理職へ昇進する年齢は40代以降という傾向が強いとされていますが、近年、20代〜30代を対象に次世代リーダーの育成に力を入れている企業も多いため、キャリアアップを図りたいならば、早いうちからそうした企業で経験を積むのがおすすめです。
【補足】20代の転職に回数は関係ない
20代の転職を検討している方の中には、20代で2回以上の転職は不利になってしまうのではないかとお悩みの方はいらっしゃいませんか?
しかし、20代で2回以上転職を成功させる方はいらっしゃいます。そのような方の特徴は下記をご覧ください。
- 目的意識を持ち転職を行っている
- 会社の採用ニーズとマッチしている
- 自己アピール能力に長けている
20代で複数回転職を行うことによって、面接時に理由を聞かれるのは明らかです。
その際、「営業職から技術職にキャリアチェンジするため転職を希望している」というような転職に対する目的意識を明確にすることや会社の採用ニーズと自分自身がマッチしていることを面接官に的確にアピールできるかが転職成功へのキーポイントとなります。
1-3. 転職は「裏切り」ではない
転職を検討しているが、あと一歩踏み出せないという方の中には、「転職」というワードに漠然としたマイナスイメージをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そのイメージには過去の日本の雇用制度が関係しています。
20代の親世代である40〜60代は、終身雇用・年功賃金制度の浸透した時代を担う会社で勤務してきました。
そうした働き方が主流の社会では、使用者(会社)と労働者(社員)の関係はある種の主従関係のように捉えられてきたと言えます。
そのため、「転職は裏切りである」「転職は逃げである」というイメージを持つ方が多く、その思想が20代の子世代にも伝わっていることが考えられます。
以上のように、転職を「悪」とする考え方は、旧来の働き方をめぐる観念(労働観・雇用感)に根差しているものと考えられています(安藤りか: 転職悪玉説の誕生をめぐる試論 ――明治時代後期に注目して.名古屋学院大学論集 社会科学篇58(1):107 – 126,2021.)。
とはいえ、今日の日本において、そうした働き方観はふさわしいものではありません。
現在は、日本でもデジタル化やグローバル化が進んでいます。
このような状況の中で企業と個人の関係は、これまでの「主従関係」から「対等関係」に変化しつつあり、従来の働き方をめぐる考えについても、変化を余儀なくされつつあります。
従来の思想に囚われず、自身のキャリアを柔軟に考えることが、今後の社会を生き抜く私たちにとって必要不可欠となります。
2. 20代の転職者が前職を辞めた理由とは?
ここで20代の転職者が実際に前職をやめた理由をみていきましょう。
令和2年雇用動向調査(厚生労働省:令和2年雇用動向調査、2021.)によると、
- 給料等収入が少なかった
- 労働時間・休日当たりの労働状況が悪かった
- 職場の人間関係が好ましくなかった
これらの理由が、上位を占める結果となりました。
社会経験のない時代の考え方と実際に仕事を経験した後、自分の中で仕事に対する価値観が変わることは当たり前のことです。
下記では、仕事に関する悩みをご紹介します。
2-1. 給料等収入が少なかった
こちらでは、実際に給料が少ないという理由で転職を検討されている方の声を紹介します。
給料が少ない原因の一つとして、正社員ではないことが考えられます。
正規社員と非正規社員の給料の差は2倍以上になることも少なくありません。
また、業界や業種によって給料の基本給が少ないことも考えられます。
特にサービス業は給料が低い傾向にあるため、サービス業からの転職を検討している方は給料アップが見込めるでしょう。
2-2. 労働時間、休日当たりの労働状況が悪かった
こちらでは、実際に労働環境が悪いという理由で転職を経験された方の声を紹介します。
最長連続勤務時間482時間だった
給料は手取りで24万だった
上司は定時前に帰ってた
そんな職場にいたから『あんな無能な上司には絶対にならない』と思った
今思うといい経験をしたなぁ…二度とごめんだけど
ブラック企業の一般的な特徴として、
- 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す
- 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い
- このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う
などと言われています。
このような労働環境は日本における大きな社会問題の一つであり、政府は改善策を打ち出していますが、全ての企業に政策が浸透するまでには時間がかかることが見込まれます。
現在の労働環境が自分の理想とする生活にマッチしているか検討し、豊かな生活を手に入れましょう。
2-3. 職場の人間関係が好ましくなかった
人間関係でお悩みの方も多いのではないでしょうか?こちらでは、実際に職場の人間関係が好ましくないという理由で転職を検討されている方の声を紹介します。
近年、職場においてパワーハラスメント、セクシュアルハラスメント、妊娠・出産・育児休業等に関するハラスメント、その他、様々な理由から従業員の個々人の尊厳や人格を損なういじめ・嫌がらせ(以下、ハラスメント)に係るトラブルが増えています。
職場において人間関係が悪化した場合、自分自身を過度に攻める必要はありません。
メンタル不調などの健康障害に追い込まれてしまう前に転職という道もあることを念頭に置きましょう。
3. 20代で転職するメリットとは?
20代は「若手」として転職を行うことのできるとても貴重な時期です。こちらでは、政府機関の調査や文献をもとに20代で転職を行うことのメリットをまとめました。
転職に対して漠然とした不安を抱え踏み止まるのではなく正確な情報をとり入れ、後悔しない選択を行いましょう。
3-1. 20代で転職すると年収が上がる傾向にある
厚生労働省発行の「令和2年雇用動向調査結果の概況」(厚生労働省:令和2年雇用動向調査,2021.)によると、20代で転職した際、現職の給与より減給した割合は、20代前半・後半を合わせると3割を切ることがわかりました。
特に、令和2年1年間の20代前半の転職入職者の賃金変動状況は、前職の賃金に比べ「増加」した割合は47.6%、「変わらない」の割合は29.4%という結果であることがわかりました。
■転職者賃金変動状況別割合(調査対象:20〜24歳)
〔出典〕厚生労働省:令和2年雇用動向調査,2021を基にCareer Theory編集部作成
■転職者賃金変動状況別割合(調査対象:25〜29歳)
〔出典〕厚生労働省:令和2年雇用動向調査,2021を基にCareer Theory編集部作成
一般的に転職によって給与を上げる方法として、①年収水準の高い業界を選択すること、②同業種・同業界でのキャリアアップ、の二つがあります。
20代は他年代と比べ職務経験が浅いため、①の方法で転職を行う場合、転職による給料アップが見込めます。
20代はポテンシャルで採用されることも多いため、現職とは異なる年収の高い業界への転職をスムーズに行うことができ、増加した割合が高いと考えられます。
3-2. 自信のある技術・分野を早期に見つけることができる
現職が自分自身に適していないとお悩みの20代の方は、転職を決断することによって、自分の素質を最大限に発揮することのできる技術や分野と巡り会うチャンスを掴むことができます。
また、20代で自信のある技術や分野を早期に見つけることによって、自己効力感が高まることが予測されます。
自己効力感とは、ある場面において自分自身が取るべき行動や判断を円滑に行うことができるという可能性の認知のことです。
自己効力感は「自信」と似ています。
しかし、自信は根拠がない場合があるのに対し、自己効力感は過去の体験等に基づき、自分自身ができるということを認知している状態のことを指します。
この自己効力感が強いほど目標へ向けた行動を遂行できると言われています(江本リナ:自己効力感の概念分析.日本看護科学会誌20(2):39-45,2000.)。
つまり、仕事の作業効率が上がるということを示唆しています。
作業効率が高まることで仕事への意欲が高まりいい循環にのることが可能になります。
「仕事で達成感を味わいたい」「高いモチベーションを保ちながら仕事をしたい」とお考えの方は、転職を検討してみてはいかがでしょうか?
3-3.人間関係の悩みを解決することで能力を発揮しやすくなる
現在の職場の上司や同期を思い出した際に、あなたはプラスの感情を抱くでしょうか?それともマイナスの感情を抱くでしょうか?
マイナスの感情を抱いたあなたは注意が必要です。
なぜなら、円滑に業務を行う際、上司や同期との良好な人間関係は必要不可欠であり、人間関係の好ましくない職場で20代を過ごすことによって、自身の成長を大きく妨げてしまう危険性があるためです。
原ひろみ氏(労働政策研究・研修機構研究員)の調査によると、相談に関する制度や教える・教えられることに関する職場の雰囲気は、職業能力開発と相互補完的な関係にあります(原ひろみ:日本企業の能力開発 70 年代前半――2000 年代前半の経験から.日本労働研究雑誌563:84-100,2007.)。
自身の成長のためにも早期の検討をおすすめします。
4. 迷っているなら慎重に!20代が転職する前にすべきこと
もし、転職を迷っている状態ならば勢いのままに退職するのは危険です。
こちらでは、辞めたいと思ってしまった時に考えるべきことを解説していきます。
それでは、1つずつ見ていきましょう。
4-1.辞めたい理由を明確にする
20代ははじめての環境で働くため慣れないうちに自分に適性がないと判断し、むやみに転職を考えてしまうケースもあります。
そのため、転職活動を行う前に、今の会社のどこに不満を持ち転職したいと考えたのかをもう一度考えてみましょう。
きちんと分析することのメリットは、以下の2つがあります。
- 転職しなくても済む問題で悩んでいるかもしれないから
- 転職したい理由を整理することでスッキリできる可能性があるから
ではそれぞれ解説していきます。
理由1. 転職しなくても済む問題かもしれないから
あなたの転職したいと考えた理由が、今の会社で解決できる場合があります。その場合、会社を辞めずに異動することをおすすめします。
なぜかと言うと、職場を変えることで現職で築き上げてきた実績・ポジションやコネクションなどがリセットされてしまったり、それに基づいて得られていた待遇(給与等)も悪化してしまうことが起こり得るからです。
また昇進や退職金のことを考えると、ひとつの職場で長く勤めるほうが有利になります。
目先のことしか考えずに焦って転職することは避けましょう。
理由2. 理由を分析することでスッキリできるかもしれないから
あなたが今抱いている「転職したい」という気持ちは、自分の望みを満たす手段として正しくない可能性もあります。一過性の衝動に過ぎない場合も考えられるため分析を行いましょう。
転職の動機を突き詰めてみれば、その背景が「部署」や「職務内容」起因の問題であった場合、会社を辞めずに異動することで解決できる可能性があります。
転職の背景となる悩み・課題が異動だけで済むような問題であれば、まずは今の勤め先に残って懸念点を解決する方法を考えるべきです。
4-2.転職先に求める譲れない条件を考える
転職を成功させるためには、自身の譲れない条件を整理することが重要です。
なぜなら、条件を整理していない場合、「今の会社を辞めたい」という思いが強くなったとき、妥協しながら転職してしまう可能性が高まるためです。人生を変える大きなチャンスである転職という機会で納得のいかないまま、自身の理想とかけ離れた会社に転職してしまうと後悔が残ります。
自分自身のキャリアに自信が持てないと不安になりすぎてはいけません。
これだけは譲れないと思う条件を軸にして求人探しをおこない、後悔のないようにしましょう。
企業とのミスマッチを防ぐために考慮すべきことは、年収や手当てなどの待遇面はもちろんのこと、自分のやりたいことやどのような職場環境で働きたいかなどが挙げられます。
ただ、応募出来る求人が極端に少なくなってしまうほど、具体的な条件を絞りすぎてしまわないよう注意しましょう。
条件の中で優先順位をつけたり、年収ならば最低ラインを決めると良いでしょう。
4-3.自分の市場価値を知る
自分の市場価値を理解することが今後の転職活動の成功における非常に重要なポイントになります。
日本人の特徴として、自分自身を過小評価してしまう傾向にあります。過小評価してしまうことによって、本来ならば内定しているはずの自分自身が理想とする会社に応募するチャンスを放棄してしまいかねません。
また、逆に過大評価をしてしまうとなかなか内定がでず、転職活動が厳しい状況に追い込まれてしまいます。
市場価値を知る最も正確な方法は、実際に転職活動をしてみて選考にどれくらい通過できるか・内定をもらえるのかで知るのが一番です。
しかし、覚悟のないまま転職活動を始めると、現職の仕事の忙しさにのみ込まれてしまうためおすすめできません。
転職活動を始めるまでにおおよその市場価値を把握する以下の2つの方法を紹介するので、ぜひ実践してみてください。
- 業界の標準年収と自分の年収を比較する
- 転職エージェントから届くスカウトから把握する
業界の標準年収と自分の年収を比較する
自分の年収を同じ業種や同じ年代の平均年収と比較することにより、自分の適正年収や能力に見合った評価がされているか判断できます。
適正年収を知る方法としては、
- 求人情報から給与を知る
- 職業×標準年収で検索する
という上記2つがあげられます。
しかし、地域による年収の変動や同じ業種や年代であっても企業の規模による変動も考えられます。
あくまで判断材料の1つとして捉えましょう。
転職エージェントから届くスカウトから把握する
もう1つは、転職エージェントから届けられるスカウトの質で市場価値を把握する方法です。
転職エージェントにはスカウト機能が付随していることが多いです。
スカウト機能とは、経歴や年収がマッチした人に届く仕組みのことです。
あなたが転職市場でどのような評価になるのかが具体的にわかります。
届いた求人を複数比較することによって、自分自身の市場価値を判断することができます。
5. 20代の転職活動における5つの注意点
転職活動を成功したと感じる判断基準は人それぞれです。
ここでは、転職活動を成功に導くポイントを紹介します。
- 5-1.業種にとらわれないで探す
- 5-2.応募先の企業の情報は入念に調べる
- 5-3.転職先が決まるまで退職しない
- 5-4.転職後に一時的に年収が下がる可能性も。家族がいるなら理解も得て
- 5-5.転職エージェントを利用する
- 5-6.転職サイトを複数利用する
それでは、1つずつ見ていきましょう。
5-1.業種にとらわれないで探す
一般的に、ポテンシャルが求められる20代では未経験の業種に参入するハードルは低いといえます。
20代は現職の業種にとらわれずに幅広く求人を探してみましょう。
未経験の業種であっても現職で身につけたスキルが生きるケースもあります。
このように仕事を通してどんな環境でも通用するスキルのことをポータブルスキルと言います。
ポータブルスキルの例
- コミュニケーション能力
相手の話を傾聴する、受容する、相手を支援する、自己主張、提案する力 - 論理的思考
物事を整理して矛盾や飛躍せずに筋道を立てる思考法 - 交渉力
ビジネスシーンで互いが納得できる所に結論を持っていく力 - 問題解決能力
現状から課題を把握、目標を設定、計画の立案、行動と評価する力 - マネジメントスキル
部下の育成や組織をまとめる力
上記のようなポータブルスキルを持っていることを一つでも多くアピールできれば転職成功の可能性は高まります。
転職の幅を広げるためにも、自分自身が身につけているポータブルスキルを洗い出し他の業種で生かすことができるか考えてみましょう。
【補足】未経験でも参入しやすい職種
ここでは、比較的未経験でも参入しやすい職種を紹介します。
- 営業職
- 販売・接客業
- 物流関係・ドライバー
- ヘルパー
営業職は全ての業界で必要な職種です。そのため求人が多く、比較的参入しやすいです。
幅広い年代とのコミュニケーションが必要な職種なので、20代のポテンシャルを生かせるでしょう。
業界や雇用形態に幅広い選択肢があるという点から営業職に就く方もいます。
5-2.応募先の企業の情報は入念に調べる
書類選考や面接を通るためには念入りな企業研究は転職活動の基本であり、どの世代であっても重視すべきです。
転職活動の初心者の多い20代はなおさら重点的におこなわなければなりません。
企業研究の主な目的は、以下の通りです。
選考を通りやすくする
そもそも、応募先の企業の情報を調べていない段階で志望動機を作成することは出来ません。
なぜなら志望動機は、自分のやりたいことを伝える場であるのと同時に「その企業のどのような点に魅力を感じ応募したのか」を伝える場でもあるからです。
面接官にどうしてもこの企業で働きたいという理由が伝わらない志望動機は、下調べしていないと判断され、志望度が低いのではないかと思われてしまう可能性があります。
企業は志望動機を通して、
- 自分の考えが企業とマッチする人材なのか
- 会社への貢献度
- 応募する際の熱意
を知りたいと考えています。
説得力を高めるためにも企業研究は入念に行いましょう。
企業とのミスマッチを防ぐ
給与や勤務時間など待遇面での条件がマッチしていても、企業の風土や経営方針と自分の理想とする働き方があっていなければ、転職を後悔する可能性があります。
特に、慢性的な人手不足に陥っている企業はブラックな社風であることも多いです。
企業とのミスマッチを防ぐためにも、企業が公表している情報だけでなく内部からの評価など、企業の風土や考え方を研究しておきましょう。
企業の安定性を見極める
大きな成長を期待される新人期間の20代は、いかに研修制度の充実している企業で働けるかが今後のキャリアにおいて重要になってきます。
研修制度の充実している企業は、現在の経営状態が安定している企業に多いと言われています。
経営が安定している企業の特徴を以下に挙げました。
- 業界の中で高いシェア率を誇っている
- 自己資本率が高い
- 将来性がある業界に属している
これらの情報を参考にし、目先の人気企業やネームバリューだけにとらわれず企業研究を行いましょう。
企業研究として調べておいたほうがいい内容を以下をご参考にしてください。
- 基本情報
- 企業の事業内容
- 働き方に関する制度
- 採用情報
- 同業界での位置づけ
- 他社との違い
また、企業情報を調べる方法としては以下があります。
- 公式サイトを確認する
- IR情報のチェックを行う
- 口コミサイトの確認
- 転職エージェントや転職サイトの利用
入念な情報収集は、厳しい書類選考・面接に通過しやすくなるだけでなく転職後に後悔するリスクを減らすことにも繋がります。
応募をする前に情報収集は入念に行いましょう。
5-3.転職先が決まるまで退職しない
現職を勢いで辞めてしまうと生活する上で金銭的に困窮する可能性があるため、転職先が決まるまでは退職しないことをおすすめします。
それは、自身の都合による退職の場合、失業手当が出るまでに3ヶ月程度かかることが一般的だからです。
貯金を切り崩しながらの転職活動は精神的に追い込まれてしまう可能性が高まります。
無収入の期間を過ごす中で焦りが生じてしまい転職先を妥協すると、新しく決定した職場にも不満を抱いてしまい、転職を繰り返してしまうということになりかねません。
転職活動は現職と並行し行いましょう。
5-4.転職後に一時的に年収が下がる可能性も。家族がいるなら理解も得て
転職をした後はボーナスが満額もらえないことがあります。
その場合、一時的に年収が下がるケースが考えられます。
ご結婚されている方は、転職活動を行う前にあらかじめご家族と将来設計について話し合いを行いましょう。
子育てに関する教育費やマイホーム購入についてなど具体的にご家族と将来についての考えを共有することにより、現時点で必要な年収がどれくらいなのか判断することができます。
また、仕事をしながら転職活動をする場合、家族の協力が必要不可欠です。
なぜなら、これまで家庭に割いていた時間を転職活動にあてることになるため、他の家族の家事・育児の負担が増えてしまうからです。
転職活動を行い豊かな生活を手に入れようとしているのに、家族との関係が悪くなってしまっては元も子もありません。
負担を増やしてしまう時期があるかもしれないということをきちんと説明し、理解・協力が得られるように努力しましょう。
5-5.転職エージェントを利用する
20代の転職の第一段階は「転職エージェント」に登録することです。
転職エージェントとは、登録後に担当のキャリアアドバイザーが転職相談を行い、転職に必要な企業の求人紹介から面接のセッティング、給与交渉などサポートをしてくれるサービスのことです。
20代こそ転職エージェントを使うべき理由は主に以下の4つがあります。
- 書類の通過率が向上するから
- 一般的には知り得ない情報を知れるから
- 経験やキャリアを客観的に捉えることができるから
- 時間のかかる手続きの代理を任せることができるから
それぞれの理由を具体的に紹介していきます。
理由1. 書類の通過率が向上するから
転職活動では就職活動と異なり、職務経歴書など転職活動ならではの書類を求められます。
転職活動を行なった経験がない方が多いと予想される20代の方の場合、通過率の高い書類の作成方法をご存知でない方も多いはずです。
転職エージェントを使うことで、書き方のポイントや何を重点的に記入すればいいのか、あなたに合わせたアドバイスを行ってくれます。
また、多くの企業に書類を応募する際、企業研究を一人で行うと膨大な時間がかかります。
そのような時に転職エージェントを活用し、時間短縮を行うことも可能です。
少ない時間を活用し戦略的に通過率を高めるために、エージェントをうまく活用しましょう。
理由2. 一般的に知り得ない情報を知れるから
転職活動は、書類選考通過後も厳しい状況が続きます。
そのような中で、内定する方としない方を分ける大きなポイントは「情報量の差」にあります。
転職エージェントを活用することにより、あなたが選考に通過するために持っているさまざまな情報を獲得することができます。
特にエージェントによってはその企業が好む人物像を事前に教えてくれることもあります。
こういった事前情報を得ることにより、効率的に面接対策を行うことができ内定率が高めることができます。
選考を有利に進めるために少しでも多く事前情報を集める努力を行いましょう。
理由3. 経験やキャリアを客観的に捉えることができるから
転職エージェントでは、担当のキャリアアドバイザーとの面談を行った後に求人を紹介してもらえるケースが多いです。
キャリアアドバイザーは多くの転職希望者を成功に導いてきた経験を持つ転職のプロです。
キャリアアドバイザーと相談しながらあなたの経験やキャリアを見つめ直すことにより、自分自身の市場価値を客観的に知ることができます。
一人で転職活動を行なっていると気がつかない自分の潜在価値をキャリアアドバイザーとの面談の中で見つけ出し、転職活動における大きな武器を獲得しましょう。
理由4. 面倒な手続きを代理で行ってくれるから
転職は、自分の人生を変える大きな決断の一つであるため丁寧に行う必要があります。
しかし、転職に関する手続きは下記のように手間や時間のかかる作業が多いです。
- 履歴書・職務経歴書の作成(添削)
- 求人探し
- 求人の応募手続き
- 面接の日程調整
- 配属先の交渉
- 給与・ポジションの交渉
- 雇用契約書の確認
- 入社関連手続き
これらの作業を現職と並行し行うことは、心身ともに大きなストレスになりかねません。
転職エージェントを活用することで、あなたがしなければならない手続きを代行し、転職活動をサポートしてくれます。
本番面接以外で企業と直接やりとりすることはほぼありません。
そのため、転職活動の時間のほとんどを面接対策にあてることができます。
現職の仕事で時間のない転職希望者にとって大変ありがたいサービスと言えます。
また、きちんと仕組みを理解してから使いたい方は「【図解】転職エージェントとは|1から理解し使いこなすための全知識」を参考にしてみてください。
5-6.転職サイトを複数利用する
転職で成功する人の特徴として、転職エージェントと転職サイト合わせて10サイト以上は登録していることが多いです。
転職サイトでは、求人情報が常に数万件公開されています。
転職サイトの応募は自分自身で行う仕組みでり、各サイトによって求人情報のレパートリーが異なります。
転職エージェントと同様、無料で利用できます。ライバルと差をつけるために多くの情報を手に入れましょう。
<ユーザーも高評価>
こちらは500人の転職経験者に実施したアンケートです。
転職活動で利用して良かったとじていると回答したのは1位「ハローワーク」、2位「転職エージェント」、3位「転職サイト」となりました。
これらの手段を併用し、転職を成功させましょう。
6. 20代の転職は面接が肝心!採用率アップのWeb面接対策
20代の転職では、他の世代と比べてポテンシャル(成長の伸びしろ)をみられることが多いため、自身のポテンシャルをいかに面接で感じ取ってもらえるかどうかが内定獲得への大きな足がかりとなります。
近年コロナウイルスの影響により、Web面接(オンライン面接)が一般的となりました。
今回の転職でWebでの面接がはじめての方もいらっしゃるのではないでしょうか?
それでは、面接官に好印象を与えるノウハウをご紹介します。
6-1. 身なり・周辺環境の事前準備を怠らない
Web面接における事前準備には以下のようなものが挙げられます。
- インターネット環境・ツール準備
- 服装・髪型チェック
- 部屋の環境整備
まず、Web面接において最も重要なのは通信環境です。
自宅の安定したWi-FiやLANケーブルを使用しましょう。
画面がフリーズしてしまったり、音声が乱れてしまうことが頻繁に起こる場合、面接官にネガティブな印象を与えてしまいます。
万が一のことを考え、会社の電話番号や採用担当者の連絡先をメモしておきましょう。
服装や髪型については、Web面接だからと油断することなく、対面で面接を受ける時と同様にスーツを着用しましょう。
特に気をつけたいのは、髪型です。顔に髪がかかってしまうと暗い印象になりかねません。面接前に画面を通してチェックしましょう。
最後に面接時に使う部屋の環境整備です。
部屋の照明だけでは明るさが足りない場合があるため、スタンドライトを準備し、明るい印象になるよう心がけましょう。
特に、照明は顔に対して正面からあたるようにすると、影になる部分が少なく血色もよく見えるため、位置にも気を配りましょう。
また、自分を映すカメラの位置にも注意したいものです。
カメラの高さは自身の目線と同じ高さになるようにし、カメラと正面から向き合うように接続しましょう。
特にノートパソコンやスマホに搭載されているカメラを使う場合には注意が必要です。
デバイスを机に置いて映像をつなぐ場合、カメラの位置が低いため顔を見上げるような構図になってしまいます。
その結果、顔の輪郭が本来以上にふくらんで見えてしまうなど、せっかく身だしなみを整えたのに、望まぬ印象を与えしまうこともあるのです。
また、騒音の入らない環境で面接を受けるのがマナーです。家族がいる場合は事前に面接の時間を伝えておきましょう。
予期せず宅配便が来てしまったということが起こらぬよう、確認することも大切です。
6-2. 10分以上前から余裕を持ってパソコン前で待機する
Web面接では、入念な準備が必要不可欠です。準備の整った状態で10分前からパソコンの前でスタンバイしましょう。
その際、下記の最終確認を行うことをおすすめします。
- 接続は安定しているか
- 充電はフルになっているか
- 部屋の明るさに問題はないか
- 不必要なものは写っていないか
- 目線の高さや角度は良いか
- 通信機器の通知はオフにできているか
事前準備でも確認した時と同様、接続の確認は10分前にも行いましょう。
また、充電がないということが起こらないよう確認することも大切です。面接中は、必ず充電器やアダプターをつなげておきましょう。
余裕を持って画面の前に座り、カメラとの距離や角度を最終確認しましょう。
6-3. 面接中の表情や応答に注意する
Web面接は対面での面接とは異なり、画面越しのため普通にしていても無愛憎に見えてしまうこともあります。
質問された時は意識して大きな声ではっきり答えましょう。
積極性や明るさを出すために、適度なジェスチャーや相づちも効果的です。
面接官が話している時も口角を上げることを意識し、好印象になるよう心がけましょう。
また、面接中は「タイムラグ」に注意です。
会話がかぶってしまわないよう、返答の最後に「以上です」と付け加え、回答が終わったことを示すなど対策を行うことで、スムーズに面接を終えることができ好印象に繋がります。
7. 20代におすすめの転職エージェント
当サイトでは『転職エージェント利用者500人へのアンケート』を通して取得したデータを、以下の基準で評価しました。
転職エージェントの比較基準
- 求人数&質(重要!!)
コロナで求人数が減っている中、どれだけ良質な求人を持っているか - 利用者満足度(提案&サポート力)
20代向けにキャリアの築き方や求人選びの方法など、求職者に合わせたサポートをしてくれるかどうか
20代のあなたが登録すべき転職エージェントをランキング形式で紹介していきます。
20代向け転職エージェントランキング | ||
---|---|---|
1位 リクルートエージェント 公式サイト |
公開求人数 24.7万件 (非公開28.4万件) |
|
業界最大手エージェント。登録しなければ見られない「非公開求人」も20万件以上あり、情報収集の意味でも登録は必須。 | ||
2位 マイナビジョブ20’s 公式サイト |
公開求人数 3,700件 |
|
大手マイナビグループが運営する20代に特化した転職エージェント! 取扱い求人はすべて20代想定の募集。選考対策などサポート力が対好評。 |
||
3位 dodaエージェント 公式サイト |
公開求人数 15.1万件 (非公開3.8万件) |
|
求人数No.2の転職エージェント。「キャリアアドバイザー」と「採用プロジェクト担当」の複数人体制でのバックアップがあるため、転職経験に乏しい20代からのキャリアアップ転職にも安心 | ||
4位 ワークポート 公式サイト |
公開求人数 5.8万件 |
|
IT・Web系のほか営業職求人に強い。エンジニアでもポテンシャル採用(若年層向け未経験採用)求人があり、異業種転職を目指す第二新卒におすすめ | ||
5位 マイナビエージェント 公式サイト |
公開求人数 3.9万件 (非公開3.7万件) |
|
各年代における転職活動での留意点を細かく分析している。異業種・異職種転職のラストチャンスになりがちな20代の転職の実情を把握し、それに基づいたキャリアの提案などサポートが充実しており、はじめての転職にも強い。 | ||
6位 パソナキャリア 公式サイト |
公開求人数 3.9万件 |
|
全求人の約57%が首都圏求人で、首都圏の転職サポートに定評あり。 |
※求人数:2023年10月更新
この中でも上位3エージェント(リクルートエージェント、マイナビジョブ20’s、dodaエージェント)は、求人の数や質が高く満足度も高い傾向にあったため、より条件の良い求人を集めるためにも登録しておきましょう。
そして併せて、20代ならではのサポートに強い3社(ワークポート、マイナビエージェント、パソナキャリア)も使えると、より転職成功までの道が近づくこと間違いなしです。
では早速、ランキング上位の転職エージェントを1つずつ見ていきましょう。
1位.リクルートエージェント| 求人数No1
『リクルートエージェント』は、求人数No.1の総合転職エージェントです。
公開求人は16万9345件、登録者のみ閲覧できる「非公開求人」も22万件以上あり、両者を合わせると39万6805件の求人を扱っています。
ほかの大手エージェントで非公開求人と合わせてもここまでの求人数に達しているところはなく、例えば『ビズリーチ』は16万8845件、『dodaエージェント』は16万3126件、『パソナキャリア』は3万9661件と、『リクルートエージェント』の求人数がずば抜けていることが分かります。
選択肢を増やせば増やすほど成功確率が高まる転職活動においては、情報収集の意味でもぜひ登録してください。
業界最大の転職支援実績(登録者に対する求人の提案など転職活動に関するサポート)があり(厚労省「人材サービス総合サイト」より2019年実績)、サポートも充実しています。
ただ、大手のため担当者の質の差が大きくコンサルタントに一部ネガティブな口コミもありましたので、不安な場合は担当者の質に定評があり求人数もNo.2の『dodaエージェント』や、サポートへの評判が高い『パソナキャリア』や『マイナビエージェント』を併用すると良いでしょう。
<補足:リクルートが運営している関連サービス>
- すでに年収が高い人はこちらもおすすめ
リクルートダイレクトスカウト(年収700万円ある人向け) - エンジニアの方はこちらもおすすめ
リクルートエージェントIT(エンジニア向け)
2位.マイナビジョブ20’s|大人気の20代特化型転職エージェント
『マイナビジョブ20’s』は、全求人が20代対象で第二新卒・既卒に特化した転職エージェントです。
マイナビグループの転職支援サービスは、もとより20代・30代の若手に強みを持つ人気サービス。
そのマイナビが手掛ける20代専門の転職エージェントである『マイナビジョブ20’s』は、20代の抱えるキャリア・転職の悩みにぴったりのサポートを提供してくれると大評判です。
書類添削、面接対策の他にも、自己分析に役立つ適性診断を受けられるため、非常にサポート体制が充実しています。
キャリアが浅いうちの転職では、選考対策よりも、その前提となる自己分析やキャリアプランニングのほうをしっかり突き詰めておかないと、思わぬミスマッチ・後悔につながることが多くあります。
『マイナビジョブ20’s』なら20代の転職支援実績豊富なキャリアアドバイザーがアドバイスを提供してくれるうえ、随時開催の個別転職相談会でキャリア全般の悩みから相談することも可能です。
若手人材のキャリア支援に関するエキスパート集団なので、これほど心強いものはないでしょう。
加えて、「職種・業種が未経験でもOK」という求人が50%以上(公開求人数は約3,700件)あるため、新たな職種・業界に挑戦したい人にもおすすめな一社です。
まずは登録して、相談だけでもしてみてください。
3位.dodaエージェント|求人の質・転職サポートが評判
『dodaエージェント』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する国内最大級の転職エージェントです。
公開求人数は約18.7万件と非常に豊富(2023年10月7日時点)で、担当者の質も高いと評判です。悪い口コミも少なく、担当者の当たり外れが少ないエージェントだと言われています。
あなたの転職活動をサポートするのは、「キャリアアドバイザー」と「採用プロジェクト担当」。1人の担当者とのやり取りで進める多くのエージェントとは違い、複数人体制でのバックアップがあるのが特徴です。
手厚いサポートは転職経験の乏しい20代からのキャリアアップにはとても安心です。
キャリアアドバイザーは、転職活動全体を通じてアドバイスをくれます。カウンセリングの後、求人の紹介、履歴書・職務経歴書の書き方、面接のアドバイスを行い、転職先決定まであなたをトータルにサポートしてくれます。電話やメールに加えて、LINEで気軽にやり取りできる点も安心ですね。
採用プロジェクト担当は、企業の採用担当者と直接コミュニケーションをとり、採用計画や求める人物像、職場環境など、さまざまな事情に精通しています。求人票には載らない情報を提供してくれます。
各企業に1人の担当者がいるため、同時に複数の採用プロジェクト担当から連絡が入ることも。dodaサイト上の[応募する(エージェントサービス)]と書かれた求人に応募すると、採用プロジェクト担当を経由して選考が進み、企業への応募書類の提出、面接日程の調整、選考結果の連絡などを担当してくれます。
首都圏の20〜30代にはもちろん強く、加えて地方での転職や、高齢での転職など、「他の転職エージェントで断られるような場合でも、dodaであれば案件が見つかる」との意見も。数と質のバランスが良く、20代後半からのキャリアアップ転職に適していると言えます。
4位.ワークポート | 第二新卒や未経験からIT転職を目指すなら
『ワークポート』は、IT・WEB業界を始めとした各業界の求人を扱う転職エージェントです。
IT・WEB業界が現在ほど大きくない頃から、IT分野での転職サポートを行ってきた実績があり、企業との信頼関係を築いています。求人数や取引企業数、転職サポート実績はトップクラスで、ワークポート経由でしか応募できない企業も少なくありません。
また、ワークポートでは転職サポート担当者を独自の登録商標である「転職コンシェルジュ」と呼びます。それぞれ異業種から転職した人や新卒からコンシェルジュになり新部署設立に従事した人など多様なバックグラウンドがあり、転職サポート経験も豊富な人ばかりですので、求職者の悩みにも寄り添ってもらえます。
『転職コンシェルジュ紹介』ページでは、各転職コンシェルジュの顔写真と経歴が確認できる透明性の高さがあり、利用時の信頼感につながります。ぜひ確認してみてください。
利用者からは「コンシェルジュの対応が非常に丁寧で、履歴書対策から面接対策まで徹底的につきあってくれた」との声が寄せられています。
未経験・第二新卒向けの求人を多く扱っているので、新たな業界に挑戦したいという20代におすすめです。
当サイトではワークポートの担当者(キャリアコンシェルジュ)にインタビューし、サービスの強みやサポート内容について詳しくお話を伺いました。登録を検討している人は、参考にしてください。
キャリアの決断を後押しする――ワークポートの転職コンシェルジュが語る「失敗しない転職の極意」とは
5位.マイナビエージェント| 初めての転職に強く20代実績No.1
『マイナビエージェント』は、20代向け転職エージェントです。とはいえ、20代に限らず各年代における転職活動での留意点を細かく分析し、その情報を公開してくれています。異業種・異職種転職のラストチャンスになりがちな20代の転職の実情を把握し、それに基づいたキャリアの提案などサポートが充実していて、はじめての転職にも心強いのが特徴です。
求人数だけを見るとリクルートやdodaといった大手ほどではありませんが、首都圏の20代に焦点を当てれば1番の満足度(4.2/5.0点)を誇ります。
さらに中小企業求人や第二新卒のための独占案件を猛烈な勢いで増やしており、面倒見の良さにも評判がよく、ポテンシャル採用を狙ったり転職経験が少なかったりする20代の転職にはおすすめです。
大手(例えば、リクルートエージェントやdodaエージェントなど)と併用すればさらに効率的です。なぜなら、主要企業の求人を押さえていたり、求人数が多かったりという大手ならではの利点と、中小企業や独占案件などマイナビの強みを生かすことで、自分が「応募したい案件」「応募できうる案件」にもれなくアプローチできるからです。
どの年代でも転職活動では選択肢を増やすことが成功への鍵となりますが、今後のキャリア形成においてターニングポイントを迎える20代の転職活動では、とりわけ併用をおすすめします。
6位.パソナキャリア | サポート充実で満足度が高い
『パソナキャリア』は、手厚いサポート・フォローに定評があり、慣れない転職に不安がある人に特におすすめです。例えば、面接対策では、日程調整だけでなくWebや電話・対面などでの模擬面接対策を実施するなど、転職成功への精度を高めるお手伝いをしてくれます。
パソナキャリアでは、企業の採用担当者を招いた勉強会を開催したり、複数の人材紹介会社が参加するコンテストに参加したり、積極的にコンサルタント力向上に取り組んでいます。社内で設定するサービスにおける高い基準をすべて満たした「認定シニアコンサルタント」は一覧で確認することができますので、ぜひ一度確認してみてください。
運営元のパソナは人材派遣領域で業界最大手の企業であり、16,000社以上と取引実績があるため、求人数も充実しています。また、年収700万円以上の非公開求人を多く取り扱う『ハイクラス向けサービス』など、サービス内容も多岐にわたります。
パソナの社風自体が「利益よりも社会貢献」を重要視しているため、「親身な転職者サポート」に徹しており、その結果として「アンケート満足度No.2」と『リクルートエージェント』に次ぐ実績を誇っています。
そのため、初めて転職活動をするのであればパソナキャリアがおすすめです。
8.転職エージェントを使う際に注意すべき5つのポイント
この章では、知らないと損する絶対に注意すべき5つのポイントを解説します。
特に、20代の方は、転職未経験の方も多いため、こちらを参考に転職エージェントと上手に付き合い、転職をスムーズに行うことが大切です。
そのため、以下の5つのポイントを意識しましょう。
- 8-1. エージェントに登録後は、2週間に1回くらい連絡を入れておく
- 8-2. 担当コンサルタントが合わなければ遠慮なく変更する
- 8-3. 経歴やスキルに嘘をつかない
- 8-4. 推薦文は必ず確認する
- 8-5. 同じ案件に複数のコンサルタントから応募しない
8-1. エージェントに登録後は、2週間に1回くらい連絡を入れておく
転職エージェントに登録後は、2週間に1度を目安にこまめに担当とコンタクトを取りましょう。
転職エージェントは、企業から依頼を受けるとデータベースの中から条件を絞り応募者を探していくのですが、この時の表示順番が「更新日」(=最後にコンタクトを取った日)なのです。
「更新日が古い=もうすでに転職を決めた可能性が高い」と判断されるので、連絡を怠っていると後回しにされ、いずれ案件紹介メールが届かなくなります。
例えば、上記は「年齢30歳以下、転職回数1回以下、勤続年数2年以上、TOEIC780以上の営業」で検索した結果ですが、実務的な処理としては、更新日が新しい順番に20人ずつメールを送って反応をみて、応募者がいなければ次の20人へ、といったように送信していきます。
更新日が古いと、いくら条件が良くても機械的に後回しになってしまう場合があるのです。
8-2. 担当コンサルタントが合わなければ遠慮なく変更する
担当コンサルタントに情をうつしてはいけません。担当変更はさほど問題ではないため、性格が合わない、知識が不足しているなど不満があれば変えてもらいましょう。
担当変更がどうしてもしづらい場合は他社を当たりましょう。
担当変更メール文面例
いつも大変お世話になっております。
現在転職の支援をして頂いている○○と申します。
現在、ご担当者の○○様には大変丁寧にご対応頂いており感謝をしておりますが、
転職活動が初めてで不安が大きく、他の方のご意見も是非お伺いしたいです。
もし可能であれば、現在志望しております○○業界に詳しいコンサルタントの方と
一度お話をしたく考えております。
大変お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
8-3. 経歴やスキルに嘘をつかない
登録情報や一連のやりとりについては申し出をしない限りは情報が残るので、経歴やスキルに嘘をつかないようにしましょう。
コンサルタントでよく話題にあがるのが、3年前の登録情報と今回とで登録情報が違うという話です。
この場合、虚偽報告をするリスキーな人材として紹介する案件を限るなどの判断がくだされてしまいます。
8-4. 推薦文は必ず確認する
担当コンサルタントが書いた推薦文は必ず確認しましょう。
企業の採用担当者は推薦文に高確率で目を通しています。
本来なら書類審査で落とす対象であっても、信頼できるコンサルタントの推薦文を見て面接に進むというケースもあります。
逆に、不適当な推薦文の場合、自社に合っていないと書類選考を落とされたり、面接まで進めても質疑応答に矛盾が生じてしまったりと、あなたに不利益が生じる可能性があります。
ほとんどの場合、コンサルタントはあなたを200字〜1000字で紹介する推薦文を書きますが、あまり優秀ではないコンサルタントの場合は経歴をそのまま写すだけなどひどいケースがあります。
そこで「面接時に相違があると困るのと、客観的に今一度自分を見直したいため、書いていただいた推薦文をお送りいただけませんか?」と一声かけましょう。
8-5. 同じ案件に複数のコンサルタントから応募しない
数社の転職サイトを使っている場合、同じ案件には複数のコンサルタントから応募しないようにしましょう。
企業から「他の転職サイトからも応募があるんだけど」と担当に連絡がいってしまいます。
企業・担当コンサルタント両者に不信感を与え、場合によっては破談となり、企業に再度応募することはもちろん、その転職エージェントから案件を紹介してもらえなくなるでしょう。
9. 20代が必ず登録しておきたい求人サイト4選
こちらでは20代が必ず登録すべき求人サイトを4つご紹介します。求人サイトは担当のキャリアアドバイザーがつくエージェントとは異なり自分のペースで転職活動を行いたい方に最適です。
9-1. ハタラクティブ
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10. まとめ
この記事から、特に下記3点についてご理解いただけました。
- 20代で転職を経験・検討している方が増加していること
- 20代は転職に最適な時期であること
- 転職することのメリット
20代は自分の将来の可能性を広げるには最適な時期であり、「安定」と「冒険」の狭間で葛藤する方も多いと考えられます。
そのような葛藤をひとりで抱え込むのではなく、信頼できるキャリアコンサルタントや転職エージェントに相談してみるのはいかがでしょうか?
この記事でおすすめした転職エージェント・転職サイト
2005年に故スティーブ・ジョブズは、スタンフォード大学の卒業式で「偉大な仕事をする唯一の方法は、自分の仕事を愛することです。もし好きなことがないなら、探し続けてください」という言葉を残しました。
現在の職場に少しでも悩みや違和感をお持ちの方や自分の仕事を愛すことのできない方は、自身の将来と真剣に向き合い、前向きに転職を検討することをおすすめします。
現役の転職コンサルタント集団。大手人材会社に在籍しているメンバーが多いため、執筆内容に制約がかからないように『匿名性』とし、裏事情やノウハウを包み隠さずにご紹介しています。
上司がわたしの転職活動を察したのか給与上げてきたけど1万円だけ。(元がめちゃくちゃ安い)いやこの値段なら転職活動続けるよ…
〔出典〕Twitter,2023年10月1日付.