
- 「第二新卒転職はチャンスって本当?」
- 「コロナ禍での転職って大丈夫?」
といった疑問を持っていませんか?
結論から言うと、コロナ以前においては第二新卒はすべての年齢の中でも特に転職先の選択肢が広く、自身のやりたい仕事にチャレンジしやすいので、積極的に転職を検討すべきでした。
しかし、現在はコロナの影響により第二新卒の転職市況が非常に厳しい状況となっているため、特別な理由を除いて現職に留まることをおすすめしています。
この記事では、転職コンサルタントとして第二新卒の転職をサポートしてきた私が、コロナ禍における第二新卒転職事情と、コロナ後を見据えた第二新卒転職の成功ポイント等を、以下の順で詳しく解説していきます。
- コロナ禍における第二新卒転職市況と行動指針
- 第二新卒転職をおすすめする3つの理由
- 当てはまると危険 | 転職失敗しやすい人の特徴3選
- 第二新卒の転職を成功させる9つのポイント
- 第二新卒におすすめの転職エージェントTOP10
- 転職エージェントをより効果的に利用する7ポイント
- 【図解】転職エージェント利用の流れ
- 転職エージェントに断られた時の全手順
- 第二新卒転職の必見ノウハウまとめ
- 【FAQ】第二新卒転職でよくある質問と回答
すべて読めば、コロナ禍での第二新卒転職事情から、転職成功のための方法まで理解することができるでしょう。
1.コロナ禍における第二新卒転職市況と行動指針
ここでは、コロナ禍における第二新卒転職市況と行動指針を以下の順番でご説明します。
それぞれ詳しく解説していきます。
1-1.コロナ禍での第二新卒転職は非常に厳しい状況
コロナ禍での第二新卒転職は非常に厳しい状況です。
というのも、多くの企業が「ポテンシャル採用」から「即戦力採用」にシフトしており、大半の第二新卒が狙っている「未経験採用枠」が著しく減少しているためです。
実際、「株式会社UZUZ」によって行われた「第二新卒の転職活動の実態調査」では、50%以上の方が「転職活動で苦労している」と回答していることから、厳しい市況観が伺えます。
出典:株式会社UZUZ
なお、長年私は第二新卒転職を支援してきましたが、こういった転職市況の厳しさから、コロナ禍で転職活動を行うことは基本的におすすめしていません。
1-2.コロナ禍で転職活動をすべき人、すべきでない人の特徴
とはいえ、コロナ禍での転職活動をすべきか悩んでいる人もいるかと思うので、今すぐ転職活動をすべき人・そうでない人の特徴を以下のように分類致しました。
①転職活動をすべき | |
②転職活動をすべきでない |
それぞれ順にご説明していきます。
①転職活動をすべき:現職で大きな精神的苦痛を感じている人
現職で大きな精神的苦痛を感じている人は、転職活動を進めていくべきです。
というのも、この状況を放置すると「適応障害」につながり、最悪の場合「うつ病」に発展することもあるためです。
用語解説:適応障害
特定の状況や出来事によって発生するストレスから心身に支障をきたし、社会生活が困難になっている状態のこと。
ストレス原因から離れると症状は次第に改善しますが、ストレス原因から離れられない、取り除けない状況が続くと、症状が重症化することもあります。
特に、ご自身が以下のような症状に多く当てはまっている場合は要注意です。
情緒面の症状 |
|
行動面の症状 |
|
身体症状 |
|
もしこれらの症状が多く出ている場合は、「適応障がいがあっても転職できる? 後悔しない人生のために知るべき全知識」を参考に転職活動を始めることをおすすめします。
②転職活動をすべきでない:現職での仕事を真剣に取り組んだことがない人
現職での仕事を真剣に取り組んだことがない人は、転職活動をせずに現職に留まることをおすすめします。
なぜなら、第二新卒転職では企業側から「社会人基礎力」や「ストレス耐性」を見られますが、現職での仕事を真剣に取り組んだことがない人はこれらの能力が身に付いていないと判断されやすいためです。
なお、コロナ禍では環境変化への対応により業務難易度は高くなる傾向があります。
しかしその分、コロナ禍における業務で成果が出るまでやり切った場合、「社会人基礎力」や「ストレス耐性」も身につくのと同時に、その実績は転職活動で十分なアピール材料になります。
コロナ禍においてはその逆境をチャンスと捉えて現職の業務に邁進し、転職市況が回復した後に転職活動を行うと良いでしょう。
1-3.コロナ禍で第二新卒が真っ先にすべきこと
これらを踏まえ、コロナ禍で第二新卒が真っ先にすべきことは現職の仕事をやり切り、汎用スキルの習得と仕事での実績を創り出すことにあります。
コロナ収束が1年〜2年後になったとしても、現在第二新卒の方はまだ20代中盤の年齢です。
転職市況が回復すれば、20代中盤のうちは「未経験採用」も活発に行わることとなるでしょう。
そのタイミングを見計らって転職活動を行い、「コロナ禍においても大きな成果を出した」という経験をアピールすれば、企業側からはあなたが魅力的な人材に映るはずです。
ここまでが、コロナ禍における第二新卒転職市況と行動指針となります。
次章以降では、コロナ収束後の第二新卒転職に関する情報をお伝えしてきます。
2.第二新卒転職をおすすめする3つの理由
第二新卒とは「大学卒業後に入社した会社から、就業3年以内」の期間のことを指しますが、他の年代と比較すると転職先の選択肢が非常に幅広く、転職を考えるには絶好の機会と言われています。
実際、私自身も第二新卒転職を以下3つの理由からおすすめしています。
それぞれ具体的に解説していきます。
2-1. 有名大手企業に転職できるチャンスだから
第二新卒は新卒の時に入社できなかった有名大手企業に転職できる大きなチャンスです。
実際、製造業やIT業界などの有名大手企業は、スキルある第二新卒を積極的に採用する動きを見せています。
たとえば大手電機メーカーである富士通は第二新卒枠を用意しており、採用に積極的なことが分かります。
出典:富士通
ここで、実際に有名大手企業に入社された方の口コミをみてみましょう。
新卒のときには考えられなかった大手企業に入社できた!
出典:アンケート
このように新卒入社できなかった大手企業に、第二新卒採用枠で入社された方は数多くいます。
大手企業に入社したいと考えている方は、第二新卒の時期に転職を検討してみると良いでしょう。
2-2. 未経験でも他職種にチャレンジしやすいから
一般的に第二新卒は社会人基礎礎力さえ身についていれば、未経験職種へのチャンレンジはしやすいです。
なぜなら、第二新卒採用では、スキル・経験よりも、ポテンシャルが重視される傾向にあるからです。
これに対して20代後半になってくると「即戦力」であることが求められるので、未経験の業種や職種への転職は難しくなってきます。
そのため、未経験の業種・職種にチャレンジしたいのであれば、ぜひ第二新卒の期間で動いておくことをおすすめします。
このチャンスを逃すと、以下の方のように転職しなかったことを後悔する恐れがあります。
20代の頃に転職活動をしていれば…
私は営業職でしたが、広報の仕事をしたいと社会人2年目からずっと考えていました。
何度も会社には広報をしたいと伝えてきましたが、広報部の人員などの関係でかなわず、これからも実現しそうにありません。
そのため30代になってようやく転職活動を初めてみましたが、未経験の30代を広報として受け入れてくれる会社はほとんどなく、収入をガクッと落として転職するか、このまま我慢して営業を続けるしかありません。
20代の頃もっと真剣に転職活動をしていればと日々後悔しています。
出典:アンケート
年齢を重ねた際に後悔をしないためにも、もし希望の仕事があるのであれば今のうちから積極的に転職活動を行うことをおすすめします。
2-3. 即戦力活躍のプレッシャーが低く、精神的負荷が少ないから
第二新卒は他の年代と比べて即戦力活躍のプレッシャーは低いため、転職先での精神的負荷が少なくて済みます。
実際、以下の口コミにあるように、仕事に慣れるまで職場から育成サポートを受けられることも多いです
入社後のサポートが手厚く、無理なく楽しく働けています!
私は販売職でしたが、ふとしたきっかけでエンジニア職としての挑戦をしたいと思うようになりました。
転職エージェントに相談した所、第二新卒での転職を逃すと採用難易度が高まるので動くなら今、と伺い、実際に転職活動を行いました。
その中でとある企業様から内定を頂いて転職したのですが、入社後の研修が手厚いのと、質問したら皆さんが答えて下さるので、無理なく楽しく働けています!
未経験転職は景気の影響を受けやすいと聞きますし、転職できる機会を逸しないことが大切だなと思いました。
出典:アンケート
これが他の年代になると即戦力活躍が求められるため、入社早々から成果を出せないと上司から厳しく詰められるようになっていきます。
年齢を重ねる毎に転職先での成果に対するプレッシャーは高まっていくため、未経験からチャレンジしたい仕事がある方は早めに動き出すことをおすすめします。
2章まとめ. 第二新卒の方はこのチャンスを最大限活かそう
以上のように、第二新卒は転職する絶好のチャンスです。
特に未経験の業界や職種に少しでも興味がある方はこのチャンスを逃したら、転職の難易度はどんどん高くなっていきます。
そのため、転職を考え始めたら積極的に行動してみることをおすすめします。
しかし、いくらチャンスだからと言って軽い気持ちで転職すると後悔する恐れがあるので、「3章」で記載されていることをしっかり読んでから転職するか否かを判断するようにしましょう。
【参考】第二新卒転職と新卒就活との違い
第二新卒転職と新卒就活の違いを簡単にまとめると、以下になります。
第二新卒転職 | 新卒就活 | |
採用基準 | スキル採用(ポテンシャル寄り) | ポテンシャル採用 |
採用時期 | 不定期 | 一括 |
採用権限 | 現場責任者 | 人事責任者 |
必要能力 | 社会人基礎力・ストレス耐性 | 思考力・コミュニケーション能力 |
どちらもポテンシャル採用に近いのですが、第二新卒では実務経験に基づいた「社会人基礎力」「ストレス耐性」を見られることが新卒との大きな違いです。
また、新卒より「ビジネスマナー」について厳しく見られることも特徴ですので、ビジネスマナーに自信が無い方は「転職のプロ直伝!1000人以上を面接合格に導いた面接完全ガイド」をご覧下さい。
なお、「社会人基礎力」「ストレス耐性」については2章で解説していますが、今後の仕事人生において必要不可欠な能力となるので、これらの能力に自信が無い方は現職で身につけるために努力することを強く推奨します。
3.当てはまると危険 | 転職失敗しやすい人の特徴3選
ここでは、第二新卒の転職に失敗して早期退職しやすい人の特徴を3つご紹介します。
以下のうちいずれかに当てはまる場合は一度現職で仕事に精進する、という選択肢も検討することをおすすめします
それぞれ詳しく解説します。
3-1.自身のなりたい姿が言語化できていない
自身のなりたい姿が言語化しないまま目の前の不満から逃れるためだけに転職すると、転職先で同じように不満を抱えて早期退職につながることも多いです。
特に「仕事内容が合わない」「職場に苦手な人がいる」といった表層的な理由だけで転職を決断しようとされている方は要注意です。
まず前提として転職は魔法の杖ではないため、転職したからといって100%自分の理想通りに事が進むことは絶対に有り得ません。
ここで自身のなりたい姿が言語化できていないと、現職と同様苦労する状況に陥った際に、逃げ出すように2度目の転職に走ってしまう可能性があります。
なお、転職回数が増えれば増えるほど、以下のグラフのように選考に影響を及ぼすという結果が出ています。
出典:doda
20代の場合、転職回数が1回でもあると、10.7%の採用担当者が、選考に影響すると答えています。
また3回目になると50%以上の採用担当者が選考に影響すると回答しているので要注意です。
第二新卒で新たな環境にチャレンジすることは非常に良いことなのですが、必ず長期的な視点で将来像を考えることも意識するようにしてください。
《将来像を考える際の具体的な方法》
将来像を考える上で、まず以下ポイントを具体化しておきましょう。
- 転職の目的・理由(なぜ転職したいのか)
- 転職後の将来像(仮に転職に成功したとして、5年後、10年後にどんな自分になっていたいか)
- 転職の必要性(今の会社では実現できないことなのか、必ず転職しなければいけないのか)
- 転職に求める条件(仕事内容・社風・年収など)
その上で転職先に求める条件については、必ず優先順位をつけてください。
なぜなら、「全ての条件をMAXで満たす最高の転職先というのは存在しない」という前提で、いくつかの会社から1社を選ぶという「あなたの人生における重要な意思決定」をより合理的なものにするためには、判断軸の明瞭化が必要不可欠だからです。
例えば、フィーリングや人間への魅力に始まり、仕事のワクワク感や年収だけで決めてしまうと、そのときは深く考えていなかった他の要素(例えば、なかなか活躍できず評価がもらえない..など)によって、転職後に後悔をしてしまう可能性があります。
そのため、例えば以下のように、転職先企業の検討については丁寧にやることをおすすめします。
社名 | やりたい仕事 | 活躍の確度 | 社風の相性 | 年収 | 企業ブランド |
A社 | ◎ | ◎ | ◎ | ◯ | ◯ |
B社 | ◎ | ◯ | ◯ | ◎ | ◎ |
C社 | ◯ | ◎ | ◯ | △ | ◯ |
※もっと丁寧にやるなら、軸に重要度を付けて、◎〇△でなく点数による定量評価をして総合評価する方法があります。
3-2.社会人基礎力の多くが身についていない
「社会人基礎力」の多くが身に付いていない場合、内定を獲得できなかったり、入社先で企業が求める仕事水準との間で乖離が生じ、転職を後悔する恐れがあります。
なお、社会人基礎力とは経済産業省が提唱している以下能力のことを指します。
考え抜く力(シンキング)
- 課題発見力…問題発見能力、システムとして物事を考える力
- 計画力…高い倫理観を持ち正しい選択ができる力
- 創造力…抽象思考力、価値判断力
チームで働く力(チームワーク)
- 発信力…協業力、ネットワーキング行動
- 傾聴力…パートナー力、多様性を活かす対話力
- 柔軟性…変化に前向きに対処する力
- 状況把握力…感情を学ぶ、情緒的資本
- 規律性…シティズンシップ、高い倫理観
- ストレスコントロール力…Work As Life(睡眠以外は仕事であり、趣味)
前に踏み出す力(アクション)
- 主体性…変化に前向きに対処する力
- 働きかけ力…多様な人たちと繋がる力
- 実行力…やりきる力、チャレンジする力
出典:経済産業省
まずは上記の「社会人基礎力」の項目をひとつずつチェックしていき、自身にこれらの能力が身に付いているかどうかを確認してみましょう。
もし身についていない能力が多いと感じた場合、不足している能力を現職で習得していくことをおすすめします。
3-3.ストレス耐性が低い
ストレス耐性が低い人は、転職後困難な状況に陥った際に会社や人のせいにして早期退職をしてしまうことも多いです。
特に、前職の退職理由(またはこれから退職する理由)を100%会社や人のせいにする人は要注意です。
上記に当てはまる方はぜひ一度負の感情と真摯に向き合い、自身のストレスを上手く解消・発散する努力を行ってみてください。
もちろん必要以上に耐え忍ぶことはおすすめしませんが、ここで一度立ち止まって自身のストレスと向き合うことで本当に転職してまで解決すべき問題なのか否かがが分かります。
第二新卒転職で絶対に失敗をしない、と肝に命じて慎重に意思決定をしていきましょう。
3つの失敗特徴に該当しない方は、積極的に転職すべし
2章では転職に失敗しやすい人の特徴を3つご紹介してきましたが、もしこれらの特徴に当てはまらない場合は積極的に第二新卒転職を行うことをおすすめします。
第二新卒という絶好のチャンスをものにできるよう、引き続き当記事を読み進めることをおすすめします。
次章では第二新卒転職を成功させるためのポイントをご説明していきます。
4.第二新卒の転職を成功させる9つのポイント
この章では第二新卒で転職しようと決心した方が転職を成功させるための9つのポイントを以下ご紹介していきます。
「正直、これら全部を自分一人で対策するのは難しい」と感じられた方は、5章でご紹介する転職エージェントにまずは相談の気持ちで登録してみることをおすすめします。
→5章「第二新卒におすすめの転職エージェントTOP10」に進む
あなたの転職が成功するまで伴走してくれる良きパートナーとなってくれるはずです。
第二新卒転職成功のポイントを知りたい、という方はこのまま読み進めてください。
転職の全体像を理解してスケジュールを立てること
転職活動においてまず始めに行うべきことは、転職の全体像を理解してスケジュールを立てることです。
なぜなら、これを行うことで以下3点のメリットがあるからです。
- 転職活動のモチベーションが上がる
- 先のことを見据えた行動ができる
- 転職活動が長期化することを防げる
以下の図を参考に、転職を完了させたい時期(例えば、今年の◯月中などおよその時期)から、逆算方式でスケジュールを立てていきましょう。
転職したい理由をきちんと分析すること
転職を踏み出す前に、あなたがなぜ今の会社を辞めて転職したいのかを今一度分析してみましょう。
なお、転職したい理由をきちんと分析することには以下2つの意義があります。
転職したい理由を分析する2つの意義
以下にてそれぞれ詳しく解説していきます。
同じ悩みを転職先で繰り返さずに済むから
今の会社を辞めて次の会社に入社した時も、同じような悩みで辞めたくなってしまう恐れがあります。
これを防ぐために、自分の譲れない軸はどこにあって、今の会社でどう満たされないから悩んでいるのかを明確にし、転職先選びに活かしましょう。
この取り組みによって同じ悩みを転職先で繰り返す確率はぐっと減るでしょう。
POINT
転職先選びに際しては、自分の中でその不満だった部分の基準を設けて行うことがベストです。
例えば給料が不満で辞めるのであれば、「年収○○円以下のところは受けない」などです。
第二新卒は基本的に選ぶ選択肢が多いので、譲れるもの・譲れないものを明確にしておくと業界・企業選びがしやすいでしょう。
転職しなくても済む問題で悩んでいるかもしれないから
転職したい理由が「部署」や「職務内容」による問題であった場合、会社を辞めずに異動をすることで解決できる可能性があります。
転職はリスクを伴うため、会社を辞めずに退職できる場合は、なるべく今の会社に残ることをおすすめします。
たとえば、「部署の人間関係が悪い」という理由で転職を検討している場合、会社内で部署異動ができれば悩みから解放されるため、転職する理由もなくなるでしょう。
転職の回数を無駄に増やしてしまうと、将来の転職時に不利になってしまうこともあります。
そのため、なるべく会社に残って解決できる方法を考えることをおすすめします。
自己分析を徹底的に行うこと
第二新卒は異業種・異職種であっても比較的自由に転職先を選びやすい分、多くの選択肢に迷ってしまうことも多いでしょう。
転職先で他の選択肢に目移ろいしないよう、自己分析をきちんと行いキャリアプランをしっかり考えた上で転職をすることが大切です。
「同じ悩みで辞めたくなった」「給料が上がらない」など、転職に失敗しないためには、最低でも以下の5つのポイントは丁寧に深堀りしていくことが必要でしょう。
自己分析で特に重視したいポイント
- 新しい会社で何をしたいか
- どうやってキャリアを積んでいきたいか
- 給与・年収はどのくらいほしいか
- どんな仕事をしているときが一番楽しかったか
- どんな仕事が一番得意だったか
参考資料:自己分析シート
どのように自己分析をすれば良いのかわからない方は、すべての自己分析の手順をまとめた下記シートを埋めるだけで、転職に必要な自己分析ができます。
1~2時間程度で出来ますので、転職活動の第一歩として休日に試してみてください。
(画像をクリックすればpdfが開きますので、印刷してお使いください)
職務経歴書では「できること」を伝えること
基本的に第二新卒向けの求人は意欲重視のポテンシャル採用であることが多いですが、企業側は第二新卒の方にある程度の実務経験やスキルを求める場合がほとんどです。
そのため、短い仕事期間であっても真剣に取り組んできたこと、任されてきたことを具体的に表現する必要があります。
職務経歴書作成では、自分の経験を客観的に見て、企業がどのように判断するのかという視点が肝となります。
経験やキャリアが他の年代と比較して豊富ではないために「やりたいこと」中心の職務経歴書になってしまい、「できること」「やってきたこと」の内容が薄くなってしまわないよう注意しましょう。
志望動機ではあなたを採用するメリットを伝える
志望動機で差をつけるためには、「企業があなたを採用するメリットを伝える事」が大切です。
第二新卒にありがちな「〜がしたい」という意欲を見せるだけの志望動機ではなく、「〜で貢献できる」とあなたの経験やスキルを踏まえて語れれば、他の候補者と差をつけることも可能です。
なお、職務経歴書や志望動機の書き方を知りたい方は、当記事の「現役エージェントが教える!受かる職務経歴書の書き方完全マニュアル」を参考にしてみてください。
自分を過度に高く評価しないこと
第二新卒の中には、入社3年以内で優秀な実績を残す方も少なくありませんが、採用選考では謙虚な姿勢でいることも忘れないようにしましょう。
特に、就職活動が終わってまだ間もない第二新卒の場合、企業偏差値の考えから抜け出せずに「有名な会社に入れた自分はすごい」と大手企業・有名企業に在籍していることだけで自己評価を過剰に上げてしまいがちです。
自分の能力を正確に理解し、課題感を持って対処していくことは成長のために必要な能力です。
思い当たる節がある人は、十分注意するようにしてください。
転職先の社風を確認しておくこと
第二新卒は転職先をたくさんの中から選ぶことができますが、業界や業務内容、会社名に目が行きがちで「社風」をきちんと見ない人が多いです。
特に20代は初めての転職の方が多い中で、「1社目(今まで)の社風が当たり前」と思ってしまうと、以下の方のように文化の違いに苦労してしまう恐れがあります。
転職先の人間関係や社風で失敗しないためには、「OpenWork」などの口コミサイトを利用して、社内の実態をチェックしておくのが良いでしょう。
転職先が決まるまでは退職しないこと
退職後に就職活動となると無収入の状態が続くため、貯金を切り詰めての生活を強いられる場合があります。
金銭的余裕が無い中就職活動が長引くと生活が苦しくなるため、「どこでもいいから早く就職先を決めなければ」という焦りが生まれ、転職に失敗してしまう可能性が高くなります。
鬱になっている、体調が悪いなど早急に退職するべき事情がある場合を除き、転職先が決まるまでは退職しないことをおすすめします。
「第二新卒」だからこそ面接で見られるポイントを意識すること
採用担当の方が第二新卒の応募者の面接で重視する傾向が強いのが、以下の3つのポイントです。
以下で詳しく解説していきます。
入社の熱意や意欲はあるか
第二新卒の採用選考では、今後社内で活躍していけるかというポテンシャルが非常に大きな評価基準となります。
そのため、会社での仕事や自己成長への熱意・意欲をしっかりアピールすることが大切です。
採用担当に対し入社の熱意や意欲をアピールするためには、具体的に以下のポイントを抑えておくと良いでしょう。
- 受ける会社の情報を入念に理解した上で面接に臨む
- その会社の事業内容や方針に合った質問をする
- 明るい表情と前向ききなトーンではっきりと話す
十分な実務経験があるか
第二新卒は事実上中途採用となりますので、今までの実務経験が十分であると企業側に判断してもらえるかどうかも大切なポイントです。
熱意や意欲も大切ですが、それだけでは新卒採用を目指す学生と同じレベルになってしまいます。
そのため、いくらポテンシャルが評価される第二新卒転職であっても、可能な限り前職での経験をアピールするようにしましょう。
社会人としての基礎はできているか
企業があえて新卒ではなく第二新卒の方を採用する大きな理由のひとつが、「新卒と比べて社会人としての社会人基礎力が身に付いているから」です。
2章1節にてご紹介した「社会人基礎力」の一覧から現職で発揮できた強みをエピソードベースで用意し、面接時に話ができる状態にしておくことをおすすめします。
第二新卒に強い転職エージェントに登録すること
第二新卒に強い転職エージェントに登録することで、前職の経験やスキルに応じた適切な求人紹介と、面接や書類選考の対策、志望動機の練り直しといったサポートを無料で行ってもらえます。
転職活動を行う第二新卒の中には、新卒時と同様にすべて一人で行おうとして挫けてしまう方が少なくありません。
特に、時間や体力に余裕がない状況での転職活動の場合、ひとりだけでは十分な自己分析・企業調査ができず、転職先でも同じ不満やストレスを感じ、早期退職してしまうといったリスクがあります。
その点、労働環境が良い大手企業の求人紹介や、応募先企業の人間関係の良さといった内部調査を引き受けてくれる転職エージェントを利用すれば、転職活動にかかる時間やエネルギーを削減できるメリットがあります。
気軽な気持ちで登録しても十分に相談に乗ってくれますので、次章でご紹介するエージェントの中で気になった会社があれば、ぜひ一度登録してみてください。
5.第二新卒におすすめの転職エージェントTOP10
ここでは、第二新卒の転職に強い転職エージェントを、おすすめ順にランキング形式で紹介していきます。
今すぐに転職活動を始めたいという方は、ここでご紹介する10社の中から3社程度登録すれば、それだけで転職成功に一歩近づくことができるでしょう。
なお、今回おすすめ転職エージェントTop10の選出に当たり、以下3点を基準としています。
“第二新卒”に強い転職エージェントを選ぶポイント
- 「求人の量・質」:第二新卒向けの魅力的な求人を多く紹介してもらえるか
- 「提案力」:キャリアの築き方や仕事選びの方法など、第二新卒の求職者にぴったりの提案をしてくれるかどうか
- 「サポート体制」:職務期間が短いことを補い得る職務経歴書作成・面接対策へのサポートが手厚いがどうか
さらに当サイトが独自に取得した『500人を対象にした転職エージェントの評判に関するアンケート』の結果を加え、利用者の総合評価順にランキング形式でまとめると、第二新卒におすすめの転職エージェントは、以下の通りとなりました。
転職エージェント名 | 公開求人数 | 提案力 | サポート力 | |
1位 | リクルートエージェント | ◯ 約4,800件 | ◎ 4.1 | ◎ 4.3 |
2位 | doda | ◎ 約3万7,000件 | ◯ 3.9 | ◯ 3.8 |
3位 | マイナビエージェント | 〇 約2,600件 | ◎ 4.0 | ◯ 3.5 |
4位 | リクルートダイレクトスカウト | △ 約350件 | ◯ 3.6 | ◯ 3.5 |
5位 | ワークポート | ◎ 約4,100件 | ◯ 3.8 | ◎ 4.1 |
6位 | パソナキャリア | ◯ 約210件 | ◯ 3.8 | ◎ 4.0 |
7位 | ハタラクティブ | 非公開 | ◯ 3.7 | ◎ 4.0 |
8位 | マイナビジョブ20s | ◎ 約1,300件 | ◯ 3.6 | ◎ 4.0 |
9位 | DYM就職 | 非公開 | ◯ 3.6 | ◯ 3.7 |
10位 | 就職Shop | 非公開 | ◯ 3.5 | ◯ 3.6 |
2021年8月時点
それぞれ見ていきましょう。
1位. リクルートエージェント|求人数豊富。地方にも強い
リクルートエージェントは、求人数No.1の総合転職エージェントです。
公開求人は161,025件、登録者のみ閲覧できる「非公開求人」を合わせると399,526件の求人を扱っています。
業界最大の転職支援実績があり(厚労省「人材サービス総合サイト」より2019年実績)、サポートも充実しているので、転職を検討しているなら必ず登録すべき1社です。
ただ、コンサルタントに一部ネガティブな口コミもありましたので(※大手なので担当差が大きい)、不安な場合は求人数No.2の『dodaエージェント』や、サポートへの評判が高い『パソナキャリア』や『マイナビエージェント』を併用すると良いでしょう。
公式サイト:
https://r-agent.com/
<補足:リクルートが運営している関連サービス>
- リクルートダイレクトスカウト(年収700万円ある人向け)
- リクルートエージェントIT(エンジニア向け)
2位. doda|求人数No.2・転職サポートが評判
『dodaエージェント』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する国内最大級の転職エージェントです。
提案力・求人数ともにトップレベルで、かつ「悪い口コミ」も見当たらず、担当者の当たり外れが少ないエージェントだと言われています。
首都圏の20代30代にはもちろん強く、他にも地方での転職や、高齢での転職など、他の転職エージェントで断られるような場合でも、dodaであれば案件が見つかるとの口コミが見受けられたので、『全ての人におすすめできる転職エージェント』と言えます。
dodaエージェント公式サイト:
http://doda.jp/
3位. マイナビエージェント|初めての転職に強く20代実績No.1
丁寧なサポートがウリの20代向け転職エージェントです。
求人数だけではリクルートやdodaといった大手ほどではありませんが、首都圏の20代に焦点を当てれば1番の満足度(4.2/5.0点)を誇ります。
そのため、求人数が豊富な大手(例えば、リクルートエージェントやdodaエージェントなど)と併用することをおすすめします。
公式サイト:
https://mynavi-agent.jp/
4位. リクルートダイレクトスカウト|リクルート運営のヘッドハンティング型サイト
『リクルートダイレクトスカウト』は国内最大手のリクルートが運営する、ハイクラス向けのヘッドハンティング型転職サイトです。
ハイクラス求人の検索はもちろん、レベルの高いコンサルタント(ヘッドハンター)を選んで相談をすることもできます。レジュメを登録しておけば、それを見たヘッドハンターから好条件のスカウトをもらうことも可能です。
また、総求人は106,871件と選択肢も多いので、高年収を狙う方であればすべての方におすすめできる転職サービスです。
レジュメ登録後はスカウトを待つだけで良いので、「時間をかけて高年収の仕事を見つけたい」という方におすすめです。
公式サイト:
https://directscout.recruit.co.jp/
5位. ワークポート | 第二新卒や未経験からIT転職を目指すなら
『ワークポート』は、IT・WEB業界を始めとした各業界の求人を網羅的に扱う転職エージェントです。
IT・WEB業界が今ほど大きくない頃から、IT分野での転職サポートを行ってきた実績があり、その分企業との信頼関係を築いています。求人数や取引企業数、転職サポート実績はトップクラスで、ワークポート経由でしか応募できない企業も少なくありません。
また、コンシェルジュ(転職サポートの担当者)の専門性が高く、業界・職種の知識を熟知した担当者がつく仕組みとなっています。
利用者からは「コンシェルジュの対応が非常に丁寧で、履歴書対策から面接対策まで徹底的につきあってくれた」との声が寄せられています。
未経験・第二新卒向けの求人を多く扱っている特徴もあるので、新たな業界に挑戦したいという方におすすめです。
ワークポート公式サイト:
https://www.workport.co.jp/
当サイトではワークポートの担当者(キャリアコンシェルジュ)にインタビューを実施し、サービスの強みやサポート内容について詳しくお話を伺いました。登録を検討している方は、参考にしてください。
6位.パソナキャリア|サポート充実で満足度No.1
『パソナキャリア』は、手厚いサポート・フォローに定評があり、慣れない転職に不安がある方に特におすすめです。
運営元のパソナ社は大手人材派遣会社として数多くの企業との取引実績を有しており、業種・規模を問わず多くの企業とのパートナーシップが実現する求人数の充実ぶりには目を見張るものがあります。
Career Theory編集部が転職エージェント利用経験者を対象に行ったアンケート調査では、求人の量や質だけでなく、その手厚いサポートを高く評価する声が多く寄せらました。
親身・丁寧な対応やアドバイスを受けられるのはもちろんのこと、たとえば若年層のキャリアプランや女性のライフプランに関連した悩みのように、転職の枠を超えて、求職者がそれぞれ抱えるキャリア全般の悩みにも深く寄り添ってもらえたと好評です。
『パソナキャリア』はどの求職者層にもおすすめできる大手総合系転職エージェントの1つですが、特に年収400万円以上の人であれば豊富な選択肢と有用な提案を受けることができるでしょう。
公式サイト:
https://pasonacareer.jp
『パソナキャリア』には高い年収を得ているハイクラス・ハイキャリア層の転職支援に特化した『パソナキャリア(ハイクラス)』があります。
取扱い求人約1.4万件(2022年3月時点)の約半数は年収800万円以上のハイクラス求人で、ハイクラス層の転職に特化した専任のコンサルタントがキャリアアップを力強くサポートしてくれます。
『パソナキャリア(ハイクラス)』が抱えるエージェントは腕利き揃いで、同じくハイキャリア向けのスカウト型転職サイト『リクルートダイレクト』のエージェント・ヘッドハンターランキングでは決定人数部門で1位(2020年)と、高い実績を有しています。
既に700万円程度の年収を得ている人がさらなるキャリアアップを目指すなら、あなたのニーズにより深く寄り添ってくれる『パソナキャリア(ハイクラス)』を利用しましょう。
7位.ハタラクティブ | 既卒・フリーターの転職実績No.1
『ハタラクティブ』は、第二新卒や既卒など若年層をターゲットにした特化型転職エージェントで、第二新卒特化型としては最大手です。
2,300件以上の案件に加え、キャリア相談、職務経歴書や面接対策について徹底したサポートで、書類審査通過率91.4%、内定率80.4%という非常に優れた実績です。
いまの経歴に自信のない方でも、違う職種で新たに挑戦したい、これから正社員に挑戦してみたいとお考えの方には非常におすすめできるエージェントです。
公式サイト:
https://hataractive.jp/
また、求人数を多く見たい場合は、『リクルートエージェント(約30万件)』を併せて利用することをおすすめします。
8位.マイナビジョブ20s | 初めての転職・第二新卒におすすめ
『マイナビジョブ20’s』は、全求人が20代対象の、第二新卒・既卒に特化した転職エージェントです。
書類添削、面接対策の他にも、自己分析に役立つ適性診断を受検することができるため、非常にサポート体制が充実しています。
職種・業種が未経験でもOKな求人が50%以上あるため、新たな職種・業界に挑戦したい方にもおすすめな一社です。
まずは登録して、相談だけでもしてみてください。
マイナビジョブ20’s公式サイト:
https://mynavi-job20s.jp
9位.DYM就職 | WebCMで話題!二卒の就職に強い!
『DYM就職』は、第二新卒・フリーター・未経験の就職に特化した転職エージェントです。
一部上場企業、トップベンチャー企業などの中から、最適な求人を紹介してくれることで好評を得ています。
面接、書類作成、服装などの指導が丁寧なので、未経験の方でも、安心して就活に臨むことができるでしょう。
DYM就職公式サイト:
https://talk.dshu.jp
10位.就職shop | 未経験第二新卒におすすめ
『就職Shop』は、大手人材会社リクルートが運営する「未経験から正社員」に特化した転職エージェントです。
書類選考なしで面接ができる企業が多く、未経験向けの職種の豊富さが就職shopの特徴となっています。
このことから、「書類選考の時点で落ちてしまう方」や「自身のキャリアに自信がない方」に是非利用してほしいサービスです。
就職shop公式サイト:
https://ss-shop.jp
【参考】業界特化型転職エージェントおすすめ一覧
先程ご紹介した転職エージェントの専門性に満足できなかった場合、下記業界別に特化型のエージェントを併用すると良いでしょう。
上記から2~3社応募して、一番自分と合うキャリアコンサルタントを見つけて転職活動をすることをおすすめします。
6. 転職エージェントをより効果的に利用する7ポイント
この章では、転職エージェントをより効果的に利用するためのポイントを7つお伝えします。
- スカウトを利用した場合、2週間に1回くらい連絡を入れておく
- 転職時期は最短可能日程で答える
- 担当コンサルタントをシビアな目でみる
- 経歴やスキルに嘘をつかない
- 推薦文は必ず確認する
- 同じ案件に複数の転職サービスから応募しない
- 紹介された会社の実態を口コミサイト『OpenWork』で調査
せっかく良い転職サービスを選んでも、上手に活用できなければもったいないので必ずチェックしましょう。
Point-1. スカウトを利用した場合、2週間に1回くらい連絡を入れておく
転職サイトは、企業から依頼を受けるとデータベースの中から条件を絞り応募者を探していくのですが、この時の表示順番が「更新日」(=最終接触日)なのです。
「更新日が古い=もうすでに転職を決めた可能性が高い」と判断されるので、連絡を怠っていると後回しにされ、いずれ案件紹介メールが届かなくなります。
例えば、上記は「年齢30歳以下、転職回数1回以下、勤続年数2年以上、TOEIC780以上」で検索した結果ですが、実務的な処理としては、更新日が新しい順番に20人ずつメールを送って反応をみて、応募者がいなければ次の20人へ、といったように送信していきます。
更新日が古いと、いくら条件が良くても機械的に後回しになってしまう場合があるのです。
Point-2. 転職時期は最短可能日程で答える
キャリアコンサルタントも売上目標があり、日々追われています。
コンサルタントとのファーストコンタクトで必ず「転職時期はいつ頃をお考えですか?」と聞かれるので、この時には「いいところがあればすぐにでも」と答えるようにしましょう。
そうすればあなたはすぐに売上に繋がると考え、優先順位をあげて対応してくれることでしょう。
※もちろん現職での退職手続きや引継ぎがあるはずなので、その点は伝えておきましょう。
Point-3. 担当コンサルタントをシビアな目でみる
担当コンサルタントに情をうつしてはいけません。
担当変更はさほど大した問題ではないため、性格が合わなかったり、知識に不満があれば遠慮なく変えてもらいましょう。
担当変更がどうしてもしづらい場合は他社を当たりましょう。
担当変更メール文面例
いつも大変お世話になっております。現在転職の支援をして頂いている○○と申します。現在、ご担当者の○○様には大変丁寧にご対応頂いており感謝をしておりますが、
転職活動が初めてで不安が大きく、他の方のご意見も是非お伺いしたいです。
もし可能であれば、他のコンサルタントの方と一度お話をしたく考えております。
大変お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
Point-4. 経歴やスキルに嘘をつかない
登録情報や一連のやりとりについては、申し出をしない限りは情報が残ります。
コンサルタントでよく話題にあがるのが、「去年の登録情報と今回とで登録情報が違うよ・・・」という話です。
この場合、虚偽報告を行うリスキーな人材として、紹介する案件を絞るなどの判断がくだされます。
Point-5. 推薦文は必ず確認する
ほとんどの場合、担当コンサルタントはあなたを200字〜1000字で紹介する推薦文を書きますが、あまり優秀ではないコンサルタントの場合は経歴をそのまま写すだけなどひどいケースがあります。
そこで「面接時に相違があると困るのと、客観的に今一度自分を見直したいため、書いていただいた推薦文をお送りいただけませんか?」と一声かけましょう。
Point-6. 同じ案件に複数の転職サービスから応募しない
数社の転職サービスを使っている場合、同じ案件には複数の転職サービス経由で応募しないようにしましょう。
企業から「他の転職サイトからも応募があるんだけど」と担当に連絡がいってしまいます。
企業・担当コンサルタント両者に不信感を与え、場合によっては破談となるリスクさえあります。
Point-7. 紹介された会社の実態を口コミサイト『OpenWork』で調査
転職エージェントも売上がかかっていますから、なんとかしてあなたに転職を決めてもらいたいと考えています。
優良なコンサルタントであれば都合の悪いことを隠したりすることは少ないでしょうが、自衛のために口コミサイトの『OpenWork』を利用して裏をとるようにしましょう。
以下のような口コミが大量に集まっているので、その情報をもとに、社風や雰囲気をあらかじめ予想することができます。
上場企業であればほぼ全ての企業についての口コミが集まっていますので、ぜひ利用してください。
7. 【図解】転職エージェント利用の流れ
ここまで、転職が有利に進む転職サービスと、その活用ポイントをお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
転職エージェントに登録したあとは、特に準備は必要とせず、気軽に身をゆだねれば良いのですが、初めて使う方は不安も多いかと思いますので、登録後何が起こるのかをざっくり把握しておきましょう。
Step 1. まずは公式ページから登録する
それぞれの公式ページから登録を行います。
登録する際は、『転職サービス』なのか『派遣サービス』なのかを確認するようにしてください。
例えば、「パソナ」と検索するとパソナの派遣登録サイトが出てくるように、紛らわしいサービスが複数あるため、登録前にしっかりと確認しましょう。
正社員転職を目指していたのに、知らずのうちに派遣社員の面接を受けていた…ということがないように、十分に注意しましょう。
Step 2. 担当コンサルタントから連絡が来る
登録すると、担当から数日以内に電話かメールで連絡が入ります。
事前に準備などをする必要は全くありませんが、ざっくり下記のようなことを聞かれます。
- 転職希望時期は?
- 希望する職種や業界は?
- 希望年収は?
10分ほどの最低限のヒアリングを受けた後、キャリアカウンセリングのアポイント調整を行います。
※最初からアポイント調整に入る場合もあります。
Step 3. キャリアカウンセリング
あなたが転職エージェントのオフィスに訪問することもあれば、担当コンサルタントが近くまで来てくれることもあります。(近年はコロナの影響により、オンライン面談も積極的に取り入れられています。)
初回面談での話題で多いのは下記のようなテーマです。
- あなたのキャリアの棚卸
- PRポイントの整理
- 転職するべきかどうか
- 転職するとしたらどのような企業に内定をもらえそうか
- どのように職務経歴書を書いたら通過しやすくなるか
- 転職についての要望の深堀
キャリアカウンセリングで気づくことも多く、なるべく多くのコンサルタントに意見をもらえば、考えがまとまっていき、後悔ない転職をすることができるでしょう。
担当コンサルタントとは長い付き合いとなるため、できれば拠点に足を運ぶようにしましょう。
Step 4. 求人紹介を受ける
あなたの希望に合いそうな求人を5件~20件ほど紹介してもらえます。
思ってもないような大手もあれば、今まで知ることのなかった魅力的な中小企業もあるでしょう。
それぞれのエージェントしか扱っていない独占求人もありますので、複数社のエージェントから求人紹介を受けることを推奨します。
Step 5. 履歴書・職務経歴書の添削
応募する企業を決めたら、職務経歴書や履歴書といった選考書類を添削してもらいます。
場合によってはこのためだけに面談を設定してくれたり、何度も書き直しを行ったりしてくれます。
最高の職務経歴書をエージェントと一緒に作り上げていきましょう。
Step 6. 紹介された求人に応募する
選考書類が完成したら、担当コンサルタントが最後に推薦文を添えて企業に応募します。
自分ではなかなか伝えられないあなたの魅力を、担当コンサルタントが企業に伝えてくれます。
求人サイトを使って自力で応募すると、推薦文はもちろん誰も書いてくれませんし、企業への手続きも全部自分でしなければならないため、それに比べると転職エージェント経由は圧倒的に有利です。
Step 7. 面接対策を受ける
応募している企業の面接担当者がどのような質問をして、どのようなタイプの方を好むのか、今持っているスキルのなかで何をPRするべきなのかといったポイントのアドバイスを貰います。
あなたが希望すれば模擬面接を実施してもらえるケースも多いです。
Step 8. 企業との面接を行う
面接の日時設定は担当コンサルタントが全て行ってくれます。
対策してもらったことをフル活用して、力を出し切りましょう。
面接に落ちてしまった場合には、多くの場合、担当コンサルタントが人事担当者からフィードバックを受けているため、次の面接に生かすことができます。
Step 9. 内定と退職サポート
内定が出た後は、担当コンサルタントが給料交渉や入社日の調整を責任を持って行ってくれます。
また、退職手続きについて不安な場合も、上司にどのように報告するかなど転職エージェントであればノウハウを必ず持っていますので、頼ってしまいましょう!
8. 転職エージェントに断られた時の全手順
ここでは残念ながら何かしらの理由で転職エージェントに断られてしまった場合の手順をご説明します。
基本的には、以下の手順に従って対応を行うと良いです。
順にご説明していきます。
手順1. 再挑戦する
次のような場合、転職エージェントに「紹介する求人がありません」とお断りされてしまう場合があります。
- 転職エージェントの転職支援拠点と離れているため
- 転職回数が多いため
- 年齢と職歴が見合っていないため
他にも転職エージェントがありますからこだわる必要はありませんが、どうしても特定の転職エージェントから転職支援を受けたい場合、再挑戦することもできます。
ただ、同じように登録しても結果は変わらないですから、次のどちらかを試してみてください。
- プロフィールを充実させて再登録
- 時間を空けて再登録
それぞれご説明していきます。
プロフィールを充実させて再登録
自分の経歴に足りなそうなものを分析して、プロフィールを充実させられるようにしましょう。
- 仕事を続けてより高い役職を目指す
- 部署異動をして必要なキャリアを積む
- 志望業界・職種に関連する資格を取る
- TOEICを勉強して英語力を高める
一番おすすめなのは仕事を続けて実務経験を積んだり、転職したい仕事内容に合わせて部署異動をお願いすることです。
その他にも、志望業界・職種に関連する資格を取得したり、TOEICを勉強することもプロフィールの充実につながります。
自身が応募できる求人の幅を広げるためにも、ここに記載した内容に挑戦してみてください。
時間を空けて再登録
3ヶ月から半年ほど待ってみて、再び登録してみると、転職支援が可能となるケースもあります
理由として、求人状況は景気によって変わり、また、転職活動者が多い時期では手一杯ということで相手にしてもらえない場合があるからです。
ただ、同じように登録しても断られてしまう場合もあるので、今までのキャリアを総ざらいして自身の得意を抽出し、登録する際の情報を魅力的にできないか考えてから挑戦することが望ましいです。
手順2. 他の転職エージェントを利用する
登録した転職エージェントから支援を断られても、他に転職エージェントはありますから、そちらに別途登録してみることをおすすめします。
転職エージェントには合う合わないもあり、登録先の転職エージェントから希望に合った求人を紹介してもらえなかったとしても、新規で登録した他のエージェントでは自分に合った求人を案内してもらえることもあります。
もし他の転職エージェントにも登録したい、という方は5章でおすすめの転職エージェントを紹介しているので、こちらを確認してみてください。
→5章「第二新卒におすすめの転職エージェントTOP10」に戻る
手順3. 転職サイトを利用する
もし万が一、転職エージェントの全てに断られても転職活動を続けたい場合は、転職サイトに登録することをおすすめします。
以下に紹介する転職サイトに登録をすれば間違いは無いでしょう。
転職サイト名 | 公開求人数 |
doda | 約9.1万件 |
リクナビNEXT | 約5.3万件 |
type | 約2,600件 |
それぞれご説明していきます。
doda|求人数No.1の総合転職サイト
『doda』は「転職サイト」と「転職エージェント」の2つのサービスを提供しています。
doda転職サイトは10万件以上の求人を保有しており、希望に合った会社を見つけることが可能です。
ただし、手軽に一人で転職活動を行いたいのであれば、転職サイトがおすすめですが、基本的にはサポートの手厚い『doda転職エージェント』を利用するのがおすすめです。
doda公式サイト:
https://doda.jp
リクナビNEXT|リクルート運営の転職サイト
『リクナビNEXT』は、転職業界最大手のリクルートが運営する求人型サイトです。
求人件数も首位で(具体的な数値は非公開)、会員数については約1,200万人、2番手が800万前後と言われていますから、国内での優位性は圧倒的No.1です。
年収600万円を超えるようなハイクラス人材であれば、『リクルートダイレクトスカウト』がおすすめですが、年収600万円に満たない方であれば、すべての人におすすめできる転職サイトです。
公式サイトから登録する:
https://next.rikunabi.com/
type|優良企業を多数紹介してくれる
『type』は、東証一部上場の株式会社キャリアデザインセンターサイトが運営する求人型サイトです。
求人数はもちろん、サイトの操作性が非常に良く『リクナビNEXT』と同様の人気度です。求人の幅を広げるためにも、登録しておきましょう。
また、Typeは転職サイトだけではなく、エージェントサービスも提供しているので、サポートの手厚い『type転職エージェント』の利用もおすすめです。
type公式サイト:
https://type.jp/
9. 第二新卒転職の必見ノウハウまとめ
ここでは、第二新卒転職を目指す方が転職の時に必要なノウハウをご説明していきます。
第二新卒転職を考えている方に必見の内容ですので、ぜひ一度目を通してみてください。※紹介事例は未経験からのSE転職を実現された方のものとなります
なお、第二新卒転職の際にノウハウとしておさえておくべきは、以下の5つです。
この5つは、転職を成功させるためにも重要な項目となりますので、必ず押さえておいてください。
9-1. 履歴書・職務経歴書
まず、履歴書と職務経歴書では、用途・目的が違います。
その違いは以下の通りです。
履歴書の目的 | 職務経歴書の目的 |
内定後に保管するもの | 書類選考で使うもの |
そのため、履歴書・職務経歴書に実際に書く内容として、目的を理解し、それに沿う内容にすることが重要です。
履歴書の内容 | 職務経歴書の内容 |
人事情報として保管する内容を書く | 書類選考に合格できる内容を書く |
以上二つを紹介しましたが、職務経歴書は書類選考で非常に重要になるので、職務経歴書に重きをおいて書くようにしてください。
その際、必ず書いて欲しい事項が5つあります。
- 職務要約
- 職務経歴
- 活かせる経験・知識・能力
- 自己PR
- 志望動機
この5つを必ず書くようにしてください。
より詳しく知りたい方は、次の記事を一度読むことをおすすめします。
9-2. 面接
ここでは、転職する際によく聞かれる質問を3つ紹介します。
- なぜこの企業・職種を志望するのか
- 転職理由は何か
- 会社へどのように貢献できるか
以下で、回答例を示しますが、自分なりの回答を用意しておいてください。
なぜこの企業・職種を志望するのか
いわゆる志望動機は、どこの企業でも必ずといっていいほど聞かれます。
「9-3 志望理由」でお伝えしますが、3つのポイントを意識して、自分なりの回答をできるようにしておきましょう。
転職理由は何か
未経験職種への転職では、面接の際に特に聞かれる質問です。
未経験から応募職種への転職を目指した背景をしっかりと伝える必要があります。
会社へどのように貢献できるか
応募職種での実務経験が未経験といえども、会社へどのように貢献できるかは必ず聞かれます。
例えば、以下のように現時点でのスキルアップの取り組みを答えても良いでしょう。
面接を成功させるたった一つのポイント
面接を成功させるたった一つのポイントは「PREP」を意識して回答することです。
PREPとは、まず結論を述べ(P)、次にその理由を伝え(R)、わかりやすく具体例を示し(E)、最後に再度結論を伝える(P)事で、自分の意見を効果的に相手に伝える回答フレームです。
質問への回答セオリー「PREP」
- 「P」Point:結論
- 「R」Reason:理由
- 「E」Example:例
- 「P」Point:結論
より詳しく知りたい方は、以下の記事を参考に面接対策を進めてみてください。
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9-3. 志望理由
以下のポイントを抑えれば、ライバルに差をつけられる志望動機が書けるようになります。
- 応募企業に惹かれている理由
- 応募職種に惹かれている理由
- そこであなたが活躍できる根拠
この3つを抑えればいい志望動機が書きやすいです。ただし、注意点としては、前向きでない志望動機や転職理由は避けるということです。
「ITに触れてみたいから」「手に職をつけたいから」というものではなく、「貴社の、、、というビジョンに共感しました」「貴社の、、、という仕事内容に携わって成長し続けたいです」など前向きに労働意欲、成長意欲を見せられると相手に刺さります。
例文に頼るのはNG
例文に頼るのはおすすめしません。なぜなら、例文を使ってしまうと、バレてしまうだけでなく、あなたの意欲や人柄が伝わりきらないからです。
そのため、基本的に例文には頼らず、迷ったら転職エージェントの担当者に相談するところから始めましょう。
とはいえ、イメージをつけていただくために先ほどの3つの例を元に以下のように例文をまとめました。
ポイント | 志望動機例 |
1. 応募企業に惹かれている理由 | 「クライアントの根本的な課題を解決するシステム開発」に携われることに魅力を感じ、貴社を志望しました。 |
2. SEに惹かれている理由 | 私がSE職を志望する理由は、成長産業といわれるIT業界で、技術力をつけ社会貢献していきたいと考えているからです。 SEとして成長した後、出来上がった物をただ提供するのではなく、自分自身もIT化を進めていく側に回り、人材不足が深刻化しているIT業界で世の中により貢献できる人材になりたいと考えています。 |
3. そこであなたが活躍できる根拠 | 私は、3年間の法人営業経験において、常にお客様の気持ちに立って考えて行動し、お客様からの信頼関係を築いてきました。 また、最近ではプログラミング言語の学習だけでなく、実際にWebサイトを構築するなど実践的な学習を合計150時間行ってきました。 貴社では、3年間の法人経験で培ったお客様との「信頼構築力」を生かして、クライアントの根本的な課題を解決するSEとして貢献していきたいと思います。 |
このように、3つ全て考えてみて繋げるだけで、ライバルに差をつける志望動機が作れます。
9-4. 自己PR
自己PRについても志望動機と同様、例文に頼ってはいけません。
しかし、伝えるべきポイントは大体決まっていますので、その形に合わせて埋めていきましょう。
※こちらも悩んだら転職エージェントに相談すれば親身になってくれます。自分で解決できなさそうな時は以下のフレームワークを使ってみましょう。
①仕事内容で頑張ったこと、②その結果、③どんな強みを得たか、④次の職場ではどう活かせるかというポイントをまとめてみましょう。
フレームワーク | 自己PR例 |
1. 仕事内容 | 法人営業として3年間勤務をしてきました。 業務内容としては、既存クライアント5社への課題ヒアリングと、それに対するソリューション提案を行ってきました。 具体的には、自ら進んで自社サービス・他社サービスの好事例を勉強し、お客様の課題解決策を複数案考えました。 また、それに加えて先輩や他部署の方にもアイデアに対する助言をお願いすることで、お客様の困り事を解決する方法をブラッシュアップし、お客様へ提案してきました。 |
2. 結果 | その結果、部内売上3位とお客様満足度1位を獲得し、部長表彰も頂くことができました。 |
3. 得た強み | 相手の立場に立ってとことん考えることと、周囲の方を巻き込んで課題解決の方法を磨き込むことの大切さを知りました。 |
4. 次の職場に貢献できる事 | 相手の立場に立って一生懸命考えることと、周囲の方と良好な関係を築いた上で協力し合うことでお客様への課題解決を行い続けていきます。 |
もっと詳しくこのフレームワークについて知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
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9-5. 服装
服装は基本的にスーツで行くようにしましょう。
イメージとしては、男性・女性ともに以下のような落ち着きのある色のスーツを着ていくと良いです。
より詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
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10.【FAQ】第二新卒転職でよくある質問と回答
ここでは、第二新卒が転職するときによくある質問をまとめ、回答していきます。
- Q1.特別なスキルや資格がなくても使える第二新卒になれますか?
- Q2.企業が求めるコミュニケーション能力とは具体的にどんなものですか?
- Q3.第二新卒の方はどんな理由で転職していますか?
- Q4.企業は「第二新卒は基本的に使えない」という前提で考えているのですか?
- Q5.使える第二新卒と思われる職務経歴書の書き方はありますか?
Q1.特別なスキルや資格がなくても使える第二新卒になれますか?
特別なスキルや資格がなくても、企業から使えると思われる第二新卒になることは可能ですし、転職も可能です。
もちろん、スキルや資格があるならそれに越したことはありません。
しかし20代の転職はスキルや経歴だけでなく、将来性やポテンシャルも採用の評価軸となりますので、転職準備の優先度としては、下記の方が高いと言えるでしょう。
- 志望動機や転職理由を深く突き詰めて考える
- 将来性を感じてもらえるよう、熱意や意欲をアピールする
- 現在のスキルが志望先にどのように役立つのかをアピールする
ただし、未経験職や異業種への転職の場合は、スキルや資格が評価されるケースも少なくありませんので、その点は注意しておきましょう。
Q2.企業が求めるコミュニケーション能力とは具体的にどんなものですか?
社会人で必要となるコミュニケーション能力とは、相手が何を求めているのか、何に困っているのかをしっかり聞き取り、自分の提案を分かりやすく伝えられる能力です。
一般的な「コミュニケーション能力がある人」のイメージにあるような「元気で体力がある」「社交的で話し上手」といった適性が役に立つ場面もありますが、実際に役立つ機会は意外と少ないでしょう。
そのため、話すのが苦手な方や、押しが弱い方であっても、人から信頼されやすく、相談を受けることが多い方であれば十分コミュニケーション能力が高いと判断される可能性は高いです。
Q3.第二新卒の方はどんな理由で転職していますか?
dodaの実施したアンケートでは、20代の転職理由は以下のようなランキングになりました。
20~24歳の転職理由(抜粋) | 割合 |
1位. 給料 | 14.7% |
2位. 能力を活かせなかった | 9.3% |
3位. 労働条件が悪かった | 7.8% |
4位. 会社の将来が不安 | 7.7% |
5位. 仕事の内容 | 6.1% |
以上のように、20代前半の方は会社や仕事への不満で辞めるケースが非常に多いです。
ただし、転職を成功するための秘訣として、たとえ職場や仕事への不満で辞めたくなっても、不満ではなく、未来への希望を転職理由にできると、印象が良くなります。
補足:退職理由はポジティブに伝えよう
第二新卒の方は、特に「また辞めてしまうのではないか」と懸念される年齢です。そのため、面接で聞かれる可能性が高いので退職理由しっかりと考えなければいけません。
そのため、以下のように前向きな理由を言えればベストです。
- 〇〇なスキルを身につけ、自分をさらに成長させたい
- 〇〇の業務であれば私の強みがもっと大きく活かせると考えた
このように将来のキャリアや目標を踏まえた退職理由だと悪い印象を与えません。
「こんな前向きな志望動機が見つからない」という方は、「第二新卒の転職理由を本音で突破!正しい回答法と例文4選」に本音をぶつけて志望動機を伝えるためのコツを紹介しているので参考にしてみてください。
Q4.企業は「第二新卒は基本的に使えない」という前提で考えているのですか?
企業は第二新卒のポテンシャルを見て採用することが多いため、選考に進んでいるまたは採用されている時点で、「使える第二新卒」と見られている可能性が大きいでしょう。
その理由は、本当に自社に合う若い人材だけを求めているのであれば新卒採用のみに絞りますし、本当に即戦力の人材が欲しい場合は中途採用で募集をするためです。
なお、使えない第二新卒と思われないための方法は「使えない第二新卒の特徴は?企業から評価されるためのポイントを解説」にて詳しくご説明しております。
気になった方はぜひご覧になってみてください。
Q5.使える第二新卒と思われる職務経歴書の書き方はありますか?
特にキャリアの浅い第二新卒の転職では、経験の内容よりも、経験を通して学んだことをアピールすることを意識しましょう。
第二新卒の転職では、将来性やポテンシャルをいかにアピールできるかが、採用の成否を分ける鍵となるからです。
そのため職務経歴書では、経験した業務内容を無理に深掘りするのではなく、その業務を通して「どんなことを教わったのか」「それによってどんな発見、気づきを得たのか」を重点的に書き込むことが大切です。
それにより「伸びしろ」や「業務に対する姿勢・考え方」「成長意欲」をアピールできれば、書類選考の通過率も高まるでしょう。
まとめ
ここまで、第二新卒転職について解説してきました。
1章で述べてきたように、コロナ禍においては現職に邁進すべきですが、転職市況が回復した後は積極的に転職活動を行うことをおすすめします。
第二新卒はすべての年齢の中でも特に転職先の選択肢が広く、自身のやりたい仕事にチャレンジしやすい絶好の期間ですので、ぜひ転職の機会を逃さないようにしてください。
なお転職市況回復の際には、ぜひ今回紹介した転職エージェントの中から3社程度登録し、相談してみてください。
転職エージェント名 | 公開求人数 | 提案力 | サポート力 | |
1位 | リクルートエージェント | ◯ 約12万6,000件 | ◎ 4.1 | ◎ 4.3 |
2位 | doda | ◎ 約9万4,000件 | ◯ 3.9 | ◯ 3.8 |
3位 | マイナビエージェント | ◎ 約2万8,000件 | ◎ 4.0 | ◯ 3.5 |
4位 | リクルートダイレクトスカウト | ◎ 約7万4,000件 | ◯ 3.6 | ◯ 3.5 |
5位 | ワークポート | ◯ 約4万2,000件 | ◯ 3.8 | ◎ 4.1 |
6位 | パソナキャリア | ◯ 約3万6,000件 | ◯ 3.8 | ◎ 4.0 |
7位 | ハタラクティブ | 非公開 | ◯ 3.7 | ◎ 4.0 |
8位 | マイナビジョブ20s | △ 約2,300件 | ◯ 3.6 | ◎ 4.0 |
9位 | DYM就職 | 非公開 | ◯ 3.6 | ◯ 3.7 |
10位 | 就職Shop | 非公開 | ◯ 3.5 | ◯ 3.6 |
あなたが第二新卒転職で成功することを祈っています。
新卒の時はいわゆる学歴フィルターに引っかかり、大手企業には一つも受かりませんでした。
しかし大手企業への入社を諦めきれず、業界最大手の企業が中途で大量採用を行なっていると聞いたので応募してみました。
そしたらなんと、2年半やってきた業務内容を面接で高く評価してもらい、新卒の時には考えられなかったような大手企業に入社ができました。
真面目に2年半仕事を行ってきて本当に良かったです。
第二新卒転職、一度は考えてみることをおすすめします。