使えない第二新卒の特徴は?企業から評価されるためのポイントを解説

使えない第二新卒の特徴は?企業から評価されるためのポイントを解説
  • 企業は”第二新卒は使えない”と思っているのでは?
  • どんな第二新卒が使えないと思われるの?

といった疑問を持っていませんか?

結論から言うと、実際に第二新卒に対して「使えない」と不満を持っている企業は少なくありません。

ただし、企業が第二新卒に期待することを正しく理解すれば、「使える」と思われる第二新卒になることが可能です。

この記事では、転職コンサルタントとして第二新卒の転職をサポートしてきた私が、使えない第二新卒の特徴や、企業が第二新卒に期待していること等を、以下の順に詳しく解説していきます。

  1. 使えない第二新卒に見られる特徴
  2. 企業が「使えない第二新卒」に不満を抱える理由
  3. 企業から使えると思われる第二新卒になる方法
  4. 第二新卒の転職を成功させる9つのポイント
  5. 第二新卒におすすめの転職エージェントランキング10選
  6. 転職エージェントをより効果的に利用する7ポイント
  7. 【図解】転職エージェント利用の流れ
  8. 【FAQ】第二新卒転職でよくある質問と回答

すべて読めば、企業から「使えない」と思われないための方法と、企業から好まれる人材になる方法が分かるでしょう。

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1.使えない第二新卒に見られる特徴

まずは、企業から「使えない」と判断される第二新卒によくみられる特徴と共通点を挙げていきます。

使えない第二新卒の方に共通してみられる特徴は、以下の5点です。

以下でそれぞれ具体的に解説していきます。

前職の退職理由がネガティブ

前職の退職理由(またはこれから退職する理由)を前の会社や人のせいする第二新卒や、企業からの印象が非常に悪くなるため注意しましょう。

本当に自身に非がない退職理由だったとしても、全てを相手のせいにするのか、自分にも反省すべき点があったと伝えられるのかで、有能な人材であるかどうかを採用担当者は見抜くことができます。

また、「将来何をやりたいのか」などの対する具体的な目標がなく、会社を辞めること自体が目標となっている第二新卒に対しても、同様に印象が悪くなります。

行動が遅く、指示待ちである

自分で考え、自分で行動せず、いつも指示待ちで行動する人材は、第二新卒に限らず「使えない」と判断されることが多いです。

第二新卒を採用するようなポテンシャルを重視する企業は、「即戦力とは言わずとも、なるべく1日でも早く戦力になってほしい」という思いで採用しています。

一度社会人として採用され、働いた経験のある第二新卒であれば、企業が新卒の社員よりも早い成長を期待することは当然といえるでしょう。

ただし、計画から行動までをすべてひとりで自走できる第二新卒は、自分の判断にこだわり、上司からのアドバイスを素直に聞けなくなる傾向があるため、上司から「素直さがなく使えない」と思われないよう注意しましょう。

ひとつの仕事をやり切った経験がない

第二新卒とは一般的に「大学卒業後に入社した会社から、就業3年以内で転職を考えている人」を指すため、ひとつの仕事をひとりでやり切った経験が少ない方が多いです。

そのため、「どうすれば結果を出せるのか」「目的のために何をやるべきか」を判断し、自発的に行動する力が成長しきっておらず、企業から使えないと思われることが多いでしょう。

企業側は基本的に第二新卒のポテンシャルを見て採用するスタンスではありますが、育成にかかる時間やコストのかからない人材である方が喜ばれることは確かです。

短期間で早期退職を繰り返している

第二新卒の指標となる「新卒入社から3年以内」のうちに何回も転職を繰り返している場合、書類選考や面接の段階から「使えない」と判断されることが多いです。

たとえば、新卒で入社した会社を3ヶ月で退職後、第二新卒としての転職を1年単位で繰り返しているという人材の場合、転職が成功する可能性は非常に低くなるでしょう。

参考までに、転職回数と転職成功率の関係を表したグラフが以下になります。2回目、3回目の転職となるにつれて、成功率が下がっていくのが分かります。

出典:doda

また、「短期間で転職を繰り返さなければ良い」というものではないため、基本的には第二新卒の転職は、1回で成功させるようにするのがベストでしょう。

2.企業が「使えない第二新卒」に不満を抱える理由

ここでは、なぜ企業が「使えない第二新卒」に不満を覚えるのか、その理由を解説していきます。

企業が第二新卒に不満を覚える理由としては、以下の3つが挙げられます。

以下で各理由ごとに詳しく解説します。

成長速度が遅く、期待成果を出すまで時間がかかるため

第二新卒を採用するとき、企業は「自社と相性が良さそうな第二新卒」のポテンシャルを見ているではなく、「結果を出せる第二新卒」のポテンシャルを見て採用します。

そのため、努力すれば結果が出せるのに、向上心が低いために成長速度が遅い第二新卒に対しては、企業は不満を持つでしょう。

また、一定の結果を出す前に退職してしまった第二新卒の場合、企業はどの程度結果が出せる人材なのかを判断することができないため、入社後どころか選考の段階から「使えない」と判断されることも多いです。

ビジネス基礎力が低く、育成コストが大きいため

企業側が第二新卒に対して身に付けていることを望む「ビジネス基礎力」が身に付いていない場合、不満を持たれることが多いでしょう。

社会人基礎力とは?社会人基礎力とは、2006年から経済産業省が提唱している、学校や大学での授業で得られる知識以外に仕事で必要となるスキル・能力のことです。

能力は大まかに以下の3つのカテゴリに分けられ、採用選考の基準としている企業も少なくありません。

  • 考え抜く力
  • チームで働く力
  • 前に踏み出す力

社会人基礎力は、本来であれば新卒社員が企業に入社する段階で身に付けているレベルの能力です。

特に、「チームで考え抜き、前に踏み出せるかどうか」は一度新卒採用時のグループディスカッションなどで、一定の適性があることが分かっているはずです。

そのため、すでに新卒社員としての社会人経験がある第二新卒であれば、最低限身に付けておきたいスキルといえるでしょう。

ストレス耐性が低く、早期退職しかねないため

企業は、第二新卒ひとりを採用するにあたって大きなコストを支払っています。

入社後すぐに辞められると採用にかかった費用がすべて無駄になってしまうため、企業は第二新卒の早期退職を何よりも警戒すると考えておきましょう。

特に、前職の在職期間が数ヶ月や2年未満など短い傾向にある第二新卒ほど、早期退職を強く警戒されやすいです。

参考までに、リクルートの『就職白書2020』(2020年11月公開)によると、各企業が2019年度の新卒及び中途採用ひとりあたりにかけたコストは、それぞれ以下の通りです。

新卒採用
(20年卒)
中途採用
93.6万円 103.3万円

出典:リクルート|『就職白書2020』

3.企業から使えると思われる第二新卒になる方法

ここでは、企業が第二新卒に求めることを踏まえて、第二新卒の人材が企業から「使える」と思われるためのポイントをまとめていきます。

社会人のビジネス基礎力を身につける

新卒レベルの社会人基礎力が身についていない場合、まずはそれらを習得していきましょう。

ここで重要なのが、ビジネス基礎力を身につけており、なおかつ一定以上の成果を挙げられる人材であるとアピールすることです。

そのため、前職で社会人基礎力を成果に活かした具体的なエピソードを伝えられるとベストです。成功体験がない場合は、これから実績を作っていけると企業側に理解してもらう必要があるでしょう。

まずは次の「社会人基礎力」の項目をひとつずつチェックしていき、自分にそれらが身に付いているかどうかを確認してみましょう。

考え抜く力(シンキング)

  • 課題発見力…問題発見能力、システムとして物事を考える力
  • 計画力…高い倫理観を持ち正しい選択ができる力
  • 創造力…抽象思考力、価値判断力

チームで働く力(チームワーク)

  • 発信力…協業力、ネットワーキング行動
  • 傾聴力…パートナー力、多様性を活かす対話力
  • 柔軟性…変化に前向きに対処する力
  • 状況把握力…感情を学ぶ、情緒的資本
  • 規律性…シティズンシップ、高い倫理観
  • ストレスコントロール力…Work As Life(睡眠以外は仕事であり、趣味)

前に踏み出す力(アクション)

  • 主体性…変化に前向きに対処する力
  • 働きかけ力…多様な人たちと繋がる力
  • 実行力…やりきる力、チャレンジする力

出典:経済産業省

ひとつの仕事をやりきった経験を得る

新卒の社員よりも即戦力に近い人材であることをアピールするため、入社3年以内という短い在籍期間でどんな仕事をやり切ったのかを企業側に伝えましょう。

このとき重要なのが、「目標にしたこと」と「達成できたこと」を具体的な数値で示すことです。

たとえば、売上目標を短期間で達成したことをアピールする場合は、「いくらに設定された売上目標を、どのくらいの期間で、いくら達成できたのか」までを具体的なデータ、グラフ、表で示します。

以上のようなアピールができれば、たとえ大手企業の選考であっても有利に進む可能性は十分あります。

仕事への高い意欲と向上心を持つ

今の職場での仕事あるいは転職先の職場での仕事に高い意欲を持ち、未来志向で仕事に取り組める人材であることをアピールしましょう。

特に、前職の在籍期間が短い第二新卒は「ちょっとした不満ですぐに辞めるのでは」「忍耐力がない」というイメージで見られやすい傾向にあります。

そのため、今どのような目標があり、それを達成するためにどのような行動をしているかをアピールするのがベストでしょう。

取得した資格や独学している分野があるのであれば、それらを今の仕事にどのように活かせるのかを伝えることも有効です。

就活の失敗や至らなかった点を真摯に反省する

第二新卒の転職は、パワハラや暴力、セクハラなど企業側によほどの過失がある場合を除き、「第二新卒側に原因がある」と見られることが一般的です。

実際に、「新卒で入社した会社が合わなかった」という理由の転職には、就職活動時に十分な企業研究ができなかった自身にも原因があると言えるでしょう。

第二新卒の転職で長く働ける企業に就職するためには、就職活動時に何が足りなかったのか、どこに反省点があったのかを振り返り、原因を明確にする必要があります。

4.第二新卒の転職を成功させる9つのポイント

第二新卒は他の年齢に比較して転職がしやすい時期であると言われています。

ただし、会社選びなどに失敗すると、若いうちから転職回数が無駄に増えてしまい、今後のキャリアの幅が狭くなったり、将来の年収にも大きく影響してしまいます。

この章では第二新卒で転職しようと決心した方が転職を成功させるための9つのポイントを紹介していきます。

POINT「正直、全部自分で実践するのは難しい」という方もいるでしょう。そういった方は最後の「転職エージェントに登録すること」だけでもやっておけば、あとは転職エージェントが必要な時にアドバイスやサポートをしてくれるので対策ができます。

転職の全体像を理解してスケジュールを立てること

第二新卒はほとんどの方が初めての転職になるため、全体像がわからないまま転職活動を始める方が多いです。

そこで、希望通りのタイミングで転職をするために、以下のように全体像を考慮し、事前に退職希望日を大まかに決めてそこに向けて転職活動を行いましょう。

以上のように、会社を辞めるまでには3~6ヶ月かかることが一般的です。

準備と選考を同時に行えばスピードは上がりますが、退職を切り出してから退職するまでにはどうしても2ヶ月近くかかるため注意しておきましょう。

転職したい理由をきちんと整理すること

転職に踏み出す前に、あなたがなぜ今の会社を辞めて転職したいのかを一度考えてみましょう。

きちんと分析することには以下のような2つの意味があります。

以下でそれぞれ詳しく解説していきます。

会社選びの失敗を転職活動で活かせるから

今の会社を辞めて次の会社に入社した時も、同じような悩みで辞めたくなってしまう恐れがあります。

それを防ぐために、今の会社のどんな所が嫌で、どんな環境であれば自分はもっと頑張れるのかを考えましょう。

今の会社に入社した経緯を思い出し、その時の自分の判断に何か間違いがなかったかを分析することで、この転職活動ではより良い選択ができるでしょう。

POINT今の会社の退職理由を次に活かすのであれば、自分の中でその不満だった部分の基準を設けておくことがベストです。

例えば給料が不満で辞めるのであれば、「年収○○円以下のところは受けない」などです。

第二新卒は基本的に選ぶ選択肢が多いので、譲れるもの・譲れないものを明確にしておくと業界・企業選びがしやすいでしょう。

転職しなくても済む問題で悩んでいるかもしれないから

転職したい理由が「部署」や「職務内容」による問題であった場合、会社を辞めずに異動をすることで解決できる可能性があります。

そのため、会社を辞めずに退職できる場合は、なるべく今の会社に残ることをおすすめします。

たとえば、「部署の人間関係が悪い」という理由で転職を検討している場合、会社内で部署異動ができれば悩みから解放されるため、転職する理由がなくなるでしょう。

転職の回数を無駄に増やしてしまうと、将来の転職時に不利になってしまうこともあります。

そのため、なるべく会社に残って解決できる方法を考えることをおすすめします。

自己分析を徹底的に行うこと

第二新卒は異業種・異職種であっても比較的自由に転職先を選びやすいタイミングです。

そのため、自己分析をきちんと行いキャリアプランをしっかり考えた上で転職をすることが大切です。

「同じ悩みで辞めたくなった」「給料が上がらない」など、転職に失敗しないためには、最低でも以下の5つのポイントは丁寧に深堀りしていくことが必要でしょう。

自己分析で特に重視したいポイント

  • 新しい会社で何をしたいか
  • どうやってキャリアを積んでいきたいか
  • 給与・年収はどのくらいほしいか
  • どんな仕事をしているときが一番楽しかったか
  • どんな仕事が一番得意だったか

補足:実際に自己分析をやってみよう

どのように自己分析をすれば良いのかわからない方は、すべての自己分析の手順をまとめた下記シートを埋めるだけで、転職に必要な自己分析ができます。

1~2時間程度で出来ますので、転職活動の第一歩として休日に試してみてください。

(画像をクリックすればpdfが開きますので、印刷してお使いください)

シートを埋めていく中でわからないことがあれば、自己分析のすべてのステップを解説した「プロ直伝!転職成功に導く自己分析4ステップ」を参考にしてみてください。

職務経歴書で「できること」を伝えること

基本的に第二新卒向けの求人は意欲重視のポテンシャル採用であることが多いですが、企業側は第二新卒の方にある程度の実務経験やスキルを求める場合がほとんどです。

そのため、短い期間であってもきちんとやってきたこと、任されてきたことを具体的に表現する必要があります。

経験やキャリアが他の年代と比較して豊富ではないために「やりたいこと」中心の職務経歴書になってしまい、「できること」「やってきたこと」の内容が薄くなってしまわないよう注意しましょう。

自分の経験を客観的に見て、企業がどのように判断するのかという視点に基づいた経歴書の作成が重要になるでしょう。

志望動機ではあなたを採用するメリットを伝えたい

志望動機で差をつけるためには、「企業があなたを採用するメリットを伝える事」が大切です。

第二新卒にありがちな「〜がしたい」という意欲を見せるだけの志望動機ではなく、「〜で貢献できる」とあなたの経験やスキルを踏まえて語れれば、他の20代にも差をつけることが可能です。

転職で求められるスキルには2種類ある

一般的に転職で求められるスキルには「専門スキル」と「ポータブルスキル(汎用スキル)」の2種類があります。

どんなスキル? 例えば?
専門スキル 一定の仕事に深く活かせる能力
  • プログラミング
  • 生産管理など
ポータブルスキル(汎用スキル) どんな仕事にでも活かせる能力
  • コミュニケーション能力
  • 論理的思考など

第二新卒での転職活動では、専門スキルがなくてもポータブルスキルを評価してくれる企業はたくさんあります。

未経験の業種を受ける方や非正社員から正社員への転職を目指す方など、専門スキルに自信がない方は、ポータブルスキルという観点で、自分のできる事を整理してみましょう。

自分を過度に高く評価しないこと

第二新卒の中には、入社3年以内で優秀な実績を残す方も少なくありませんが、採用選考では謙虚な姿勢でいることも忘れないようにしましょう。

特に、就職活動が終わってまだ間もない第二新卒の場合、「有名な会社に入れた自分はすごい」と大手企業・有名企業に在籍していることだけで自己評価を過剰に上げてしまいがちです。

選考では、会社の力と自分の実力を分けてアピールしていく必要があるので、注意しましょう。

転職先の社風を確認しておくこと

第二新卒は転職先をたくさんの中から選ぶことができますが、業界や業務内容、会社名に目が行きがちで「社風」をきちんと見ない人が多いです。

特に20代は初めての転職の方が多い中で、「1社目(今まで)の社風が当たり前」と思ってしまうと、下記口コミのように文化の違いに苦労してしまう恐れがあります。

口コミ・評判

K・Yさん(25歳)
前の会社が体育会な社風で合わなかったので逃げるように転職をしました。
ある程度業界で有名だったので大丈夫かとは思っていましたが、入ってみたら前の職場よりも過酷な社風でした。
すぐに出て行きたいですが、さすがに4ヶ月では再転職は難しそうなので我慢するしかありません。。

転職先の人間関係や社風で失敗しないためには、「OpenWork」などの口コミサイトを利用して、社内の実態をチェックしておくのが良いでしょう。

転職先が決まるまでは退職しないこと

退職後の就職活動は無収入の状態で行うため、貯金を切り詰めての生活を強いられる場合があります。

鬱になっている、体調が悪いなど早急に退職するべき事情がある場合を除き、転職先が決まるまでは退職しないことをおすすめします。

金銭的余裕がなくなると生活が苦しくなるため、「どこでもいいから早く就職先を決めなければ」という焦りが生まれ、転職に失敗してしまう可能性が高くなります。

「第二新卒」だからこそ面接で見られるポイントを意識すること

採用担当の方が第二新卒の応募者の面接で重視する傾向が強いのが、以下の3つのポイントです。

以下で詳しく解説していきます。

入社の熱意や意欲はあるか

第二新卒の採用選考では、今後社内で活躍していけるかというポテンシャルが非常に大きな評価基準となります。

そのため、会社での仕事や自己成長への熱意・意欲をしっかりアピールすることが大切です。

採用担当に対し入社の熱意や意欲をアピールするためには、具体的に以下のポイントを抑えておくと良いでしょう。

  • 受ける会社の情報を入念に調べて面接に臨む
  • その会社の事業内容や方針に合った質問をする
  • 聞き取りやすいボリュームで、はっきりと話す

十分な実務経験があるか

第二新卒は事実上中途採用となります。そのため今までの実務経験を面接で話すことができるかどうかも大切なポイントです。

熱意や意欲も大切ですが、それらのみでは新卒採用を目指す学生と同じレベルになってしまいます。

第二新卒の一度就職した経験は、新卒採用の学生は持っていない大きなアドバンテージとなるので、可能な限り前職での経験をアピールしましょう。

社会人としての経験や苦労を踏まえて志望動機や自己PRを話すことで説得力が増すため、自己PRにも有効です。

社会人としての基礎はできているか

企業があえて新卒ではなく第二新卒の方を採用する大きな理由のひとつが、「新卒と比べて社会人としての基礎力が身に付いているから」です。

そのため、どんなに経験やスキルに自信がなくても「社会人としての基礎力(=ビジネスマナー)」は見せられるようにしましょう。

選考の中でも以下のようなシーンで社会人としてのマナーができていないと悟られてしまうと選考の通過率は一気に低下します。

  • 受付や控室での立ち振る舞い…言葉遣いや姿勢は悪くないか、スマホをいじっていないか
  • 入室時や退室時の態度…すぐに顧客先に行かせても恥ずかしくないマナーか
  • 面接での言葉遣い…友人と話すような口調になっていないか

転職活動では、以上のような基本的なビジネスマナーを見られるシーンでもあります。

仕事内容や社風が合う転職先があっても上記のような些細なポイントで落ちてしまわぬよう注意しましょう。

第二新卒に強い転職エージェントに登録すること

第二新卒に強い転職エージェントに登録することで、前職の経験やスキルに応じた適切な求人紹介と、面接や書類選考の対策、志望動機の練り直しといったサポートを無料で行ってもらえます。

転職活動を行う第二新卒の中には、新卒時と同様にすべて一人で行おうとして挫けてしまう方が少なくありません。

特に、時間や体力に余裕がない状況での転職活動の場合、ひとりだけでは十分な企業調査ができず、転職先でも同じ不満やストレスを感じた結果早期退職してしまうといったリスクがあります。

その点、労働環境が良い大手企業の求人紹介や、応募先企業の人間関係の良さといった内部調査を引き受けてくれる転職エージェントを利用すれば、転職活動にかかる時間やエネルギーを削減できるメリットがあるでしょう。

5.第二新卒におすすめの転職エージェントランキング10選

ここでは、第二新卒の転職に強い転職エージェントを、おすすめ順にランキング形式で紹介していきます。

今すぐに転職活動を始めたいという方は、ここでご紹介する10社の中から3社程度登録すれば、それだけで転職成功に一歩近づくことができるでしょう。

今回転職エージェントをおすすめする基準としたのは、以下の3点です。

“第二新卒”に強い転職エージェントを選ぶポイント

  • 「求人の量・質」:第二新卒向けの魅力的な求人を多く紹介してもらえるか
  • 「提案力」:豊富な求人の中から自分にあった求人を紹介してくれるか
  • 「サポート体制」:職務経歴書・面接対策、キャリア相談、推薦状などのサポートができているか

さらに当サイトが独自に取得した『500人を対象にした転職エージェントの評判に関するアンケート』の結果を加え、利用者の総合評価順にランキング形式でまとめると、第二新卒におすすめの転職エージェント・サイトは、以下の通りとなりました。

ランキング 転職エージェント 総合評価 特徴
1位 マイナビエージェント ★★★★★
4.6
サポートが充実しており、はじめての転職に強い。20代転職支援実績No1
2位 doda ★★★★★
4.5
国内最大規模の転職エージェント。求人の質も高く、20代後半からのキャリアアップ転職に最適
3位 リクルートエージェント ★★★★☆
4.4
求人数No1、業界最大手の転職エージェント。選択肢を増やしたいなら登録必須。
4位 ワークポート ★★★★☆
4.3
特にIT業界への第二新卒転職を考えている方は登録必須の転職エージェント。
5位 パソナキャリア ★★★★☆
4.2
親身な対応に定評があり、慣れない転職に不安がある方には特におすすめ
6位 ハタラクティブ ★★★★☆
4.1
「就職後も長く働き続けられること」がモットーの転職エージェント。内定後定着率は91.3%
7位 マイナビジョブ20’s ★★★★☆
4.0
第二新卒の就業支援に特化した転職エージェント。マイナビの培った信頼と実績に基づく手厚いサポート。
8位 就職shop ★★★☆☆
3.9
リクルートが運営する、未経験転職に特化した転職エージェント
9位 DYM就職 ★★★☆☆
3.8
CMで話題急上昇、幅広い取引実績を誇る注目の転職エージェント。
10位 リクらく ★★★☆☆
3.6
内定率94%、転職成功者の8割が未経験のキャリアチェンジ

なお、第二新卒特化型転職エージェントは、以下の記事でさらに詳しく紹介しています。

各エージェントのより具体的な比較と、「職種別」「地域別」などのランキングも掲載しているので、こちらも参考にしてみてください。

以下では、各転職エージェントの特徴を詳しく紹介していきます。

1位. マイナビエージェント | 初めての転職に強く20代実績No.1

※マイナビのプロモーションを含みます。

マイナビ IT AGENT』は、丁寧なサポートがウリの20代向け転職エージェントです。

求人数だけではリクルートやdodaといった大手ほどではありませんが、首都圏の20代に焦点を当てれば1番の満足度(4.2/5.0点)を誇ります。

そのため、求人数が豊富な大手(例えば、『リクルートエージェント』や『dodaエージェント』など)と併用することをおすすめします。

※マイナビのプロモーションを含みます。

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2位.doda | 求人数・質に強みを持つ。転職サポートが評判

doda(デューダ):求人情報・転職サイト

dodaエージェント』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する国内最大級、顧客満足度No.1(2023年 オリコン顧客満足度®調査 転職エージェント20代 第1位)を誇る転職エージェントです。

提案力・求人数ともにトップレベルで、かつ「悪い口コミ」も見当たらず、担当者の当たり外れが少ないエージェントだと言われています。

首都圏の20代30代にはもちろん強く、他にも地方での転職や、高齢での転職など、他の転職エージェントで断られるような場合でも、dodaであれば案件が見つかるとの口コミが見受けられたので、『全ての人におすすめできる転職エージェント』と言えます。

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3位.リクルートエージェント | 業界最大手で求人数No1。地方にも強い

リクルートエージェント

リクルートエージェント』は、求人数No.1の総合転職エージェントです

公開求人は約37万件、登録者のみ閲覧できる「非公開求人」を合わせると約62万件以上の求人を扱っています(2023年4月7日時点)

業界最大の転職支援実績があり(厚労省「人材サービス総合サイト」より2019年実績)、サポートも充実しているので、転職を検討しているなら必ず登録すべき1社です。

転職成功率を上げるには、『dodaエージェント』や、サポートへの評判が高い『パソナキャリア』や『マイナビエージェント』を併用すると良いでしょう。

◆補足:リクルートが運営している関連サービス

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4位.ワークポート | 第二新卒や未経験からIT転職を目指すなら

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ワークポート』は、IT・WEB業界を始めとした各業界の求人を網羅的に扱う転職エージェントです。

IT・WEB業界が今ほど大きくない頃から、IT分野での転職サポートを行ってきた実績があり、その分企業との信頼関係を築いています。

求人数や取引企業数、転職サポート実績はトップクラスで、ワークポート経由でしか応募できない企業も少なくありません。

また、コンシェルジュ(転職サポートの担当者)の専門性が高く、業界・職種の知識を熟知した担当者がつく仕組みとなっています。

利用者からは「コンシェルジュの対応が非常に丁寧で、履歴書対策から面接対策まで徹底的につきあってくれた」との声が寄せられています。

未経験・第二新卒向けの求人を多く扱っている特徴もあるので、新たな業界に挑戦したいという方におすすめです。

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5位.パソナキャリア | サポート充実で満足度No.1

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パソナキャリア』は、手厚いサポート・フォローに定評があり、慣れない転職に不安がある方に特におすすめです

運営元のパソナ社は大手人材派遣会社として数多くの企業との取引実績を有しており、業種・規模を問わず多くの企業とのパートナーシップが実現する求人数の充実ぶりには目を見張るものがあります。

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パソナキャリア』はどの求職者層にもおすすめできる大手総合系転職エージェントの1つですが、特に現年収500万円以上の人であれば豊富な選択肢有用な提案を受けることができるでしょう。

さらに、東名阪(東京・名古屋・大阪)エリアでは特に求人数が充実しているため、同エリアでの転職を志望する人にはより一層おすすめの転職エージェントです。

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6位.ハタラクティブ | 既卒・フリーターの転職実績No.1

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10位.リクらく | 未経験業界への転職支援実績が豊富

リクらく

リクらく』は、未経験業界への転職支援実績の多い、20代専用の就職・転職エージェントです。

2015年創業のベンチャー企業である、株式会社リクルートネットが運営するサービスであり、他サービスに比べて知名度は高くありません。

その分、10年以上のキャリアを持つベテラン転職エージェントが、転職希望者1人1人に対して念入りなカウンセリングを行っています。

そのため、未経験業界への転職を希望する場合も、ミスマッチが起きづらく安心して転職活動を進められることができます。

これまで働いた経験が無い方、短期離職後の方にとって、おすすめできる転職エージェントです。

リクらく公式サイト:

https://rikuraku.net

6転職エージェントをより効果的に利用する7ポイント

35歳が転職エージェントをうまく使うポイント

この章では、転職エージェントをより効果的に利用するためのポイントを7つお伝えします。

  1. スカウトを利用した場合、2週間に1回くらい連絡を入れておく
  2. 転職時期は最短可能日程で答える
  3. 相性が合わなければ担当コンサルタントの変更を申し出る
  4. 経歴やスキルに嘘をつかない
  5. 推薦文は必ず確認する
  6. 同じ案件に複数の転職サービスから応募しない
  7. 紹介された会社の実態を口コミサイト『OpenWork』で調査

せっかく良い転職サービスを選んでも、上手に活用できなければもったいないので必ずチェックしましょう。

Point-1. スカウトを利用した場合、2週間に1回くらい連絡を入れておく

転職サイトは、企業から依頼を受けるとデータベースの中から条件を絞り応募者を探していくのですが、この時の表示順番が「更新日」(=最終接触日)なのです。

「更新日が古い=もうすでに転職を決めた可能性が高い」と判断されるので、連絡を怠っていると後回しにされ、いずれ案件紹介メールが届かなくなります。

更新日

例えば、上記は「年齢30歳以下、転職回数1回以下、勤続年数2年以上、TOEIC780以上」で検索した結果ですが、実務的な処理としては、更新日が新しい順番に20人ずつメールを送って反応をみて、応募者がいなければ次の20人へ、といったように送信していきます。

更新日が古いと、いくら条件が良くても機械的に後回しになってしまう場合があるのです。

Point-2. 転職時期は最短可能日程で答える

コンサルタントとのファーストコンタクトで必ず「転職時期はいつ頃をお考えですか?」と聞かれるので、この時には「いいところがあればすぐにでも」と答えるようにしましょう。

そうすればあなたはすぐに売上に繋がると考え、優先順位をあげて対応してくれることでしょう。

※もちろん現職での退職手続きや引継ぎがあるはずなので、その点は伝えておきましょう。

Point-3. 相性が合わなければ担当コンサルタントの変更を申し出る

担当コンサルタントに情をうつしてはいけません。

担当変更がどうしてもしづらい場合は他社を当たりましょう。

担当変更メール文面例

いつも大変お世話になっております。現在転職の支援をして頂いている○○と申します。現在、ご担当者の○○様には大変丁寧にご対応頂いており感謝をしておりますが、

転職活動が初めてで不安が大きく、他の方のご意見も是非お伺いしたいです。

もし可能であれば、他のコンサルタントの方と一度お話をしたく考えております。

大変お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

Point-4. 経歴やスキルに嘘をつかない

登録情報や一連のやりとりについては、申し出をしない限りは情報が残ります。

コンサルタントでよく話題にあがるのが、「去年の登録情報と今回とで登録情報が違うよ・・・」という話です。

この場合、虚偽報告を行うリスキーな人材として、紹介する案件を絞るなどの判断がくだされます。

Point-5. 推薦文は必ず確認する

ほとんどの場合、担当コンサルタントはあなたを200字〜1000字で紹介する推薦文を書きます。

そこで「面接時に相違があると困るのと、客観的に今一度自分を見直したいため、書いていただいた推薦文をお送りいただけませんか?」と一声かけましょう。

Point-6. 同じ案件に複数の転職サービスから応募しない

数社の転職サービスを使っている場合、同じ案件には複数の転職サービス経由で応募しないようにしましょう。

企業から「他の転職サイトからも応募があるんだけど」と担当に連絡がいってしまいます。

企業・担当コンサルタント両者に不信感を与え、場合によっては破談となるリスクさえあります。

Point-7. 紹介された会社の実態を口コミサイト『OpenWork』で調査

転職エージェントも売上がかかっていますから、なんとかしてあなたに転職を決めてもらいたいと考えています。

優良なコンサルタントであれば都合の悪いことを隠したりすることは少ないでしょうが、自衛のために口コミサイトの『OpenWorkを利用して裏をとるようにしましょう。

以下のような口コミが大量に集まっているので、その情報をもとに、社風や雰囲気をあらかじめ予想することができます。

openworkの口コミ

上場企業であればほぼ全ての企業についての口コミが集まっていますので、ぜひ利用してください。

7【図解】転職エージェント利用の流れ

ここまで、転職が有利に進む転職サービスと、その活用ポイントをお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

転職エージェントに登録したあとは、特に準備は必要とせず、気軽に身をゆだねれば良いのですが、初めて使う方は不安も多いかと思いますので、登録後何が起こるのかをざっくり把握しておきましょう

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Step 1. まずは公式ページから登録する

それぞれの公式ページから登録を行います。

登録する際は、『転職サービス』なのか『派遣サービス』なのかを確認するようにしてください

例えば、「パソナ」と検索するとパソナの派遣登録サイトが出てくるように、紛らわしいサービスが複数あるため、登録前にしっかりと確認しましょう。

正社員転職を目指していたのに、知らずのうちに派遣社員の面接を受けていた…ということがないように、十分に注意しましょう。

Step 2. 担当コンサルタントから連絡が来る

登録すると、担当から数日以内に電話かメールで連絡が入ります。

事前に準備などをする必要は全くありませんが、ざっくり下記のようなことを聞かれます。

  • 転職希望時期は?
  • 希望する職種や業界は?
  • 希望年収は?

10分ほどの最低限のヒアリングを受けた後、キャリアカウンセリングのアポイント調整を行います。

※最初からアポイント調整に入る場合もあります。

Step 3. キャリアカウンセリング

あなたが転職エージェントのオフィスに訪問することもあれば、担当コンサルタントが近くまで来てくれることもあります。(近年はコロナの影響により、オンライン面談も積極的に取り入れられています。)

初回面談での話題で多いのは下記のようなテーマです。

  • あなたのキャリアの棚卸
  • PRポイントの整理
  • 転職するべきかどうか
  • 転職するとしたらどのような企業に内定をもらえそうか
  • どのように職務経歴書を書いたら通過しやすくなるか
  • 転職についての要望の深堀

キャリアカウンセリングで気づくことも多く、なるべく多くのコンサルタントに意見をもらえば、考えがまとまっていき、後悔ない転職をすることができるでしょう。

担当コンサルタントとは長い付き合いとなるため、できれば拠点に足を運ぶようにしましょう。

Step 4. 求人紹介を受ける

あなたの希望に合いそうな求人を5件~20件ほど紹介してもらえます。

思ってもないような大手もあれば、今まで知ることのなかった魅力的な中小企業もあるでしょう。

それぞれのエージェントしか扱っていない独占求人もありますので、複数社のエージェントから求人紹介を受けることを推奨します

Step 5. 履歴書・職務経歴書の添削

応募する企業を決めたら、職務経歴書や履歴書といった選考書類を添削してもらいます。

場合によってはこのためだけに面談を設定してくれたり、何度も書き直しを行ったりしてくれます。

最高の職務経歴書をエージェントと一緒に作り上げていきましょう。

Step 6. 紹介された求人に応募する

選考書類が完成したら、担当コンサルタントが最後に推薦文を添えて企業に応募します。

自分ではなかなか伝えられないあなたの魅力を、担当コンサルタントが企業に伝えてくれます。

求人サイトを使って自力で応募すると、推薦文はもちろん誰も書いてくれませんし、企業への手続きも全部自分でしなければならないため、それに比べると転職エージェント経由は圧倒的に有利です。

Step 7. 面接対策を受ける

応募している企業の面接担当者がどのような質問をして、どのようなタイプの方を好むのか、今持っているスキルのなかで何をPRするべきなのかといったポイントのアドバイスを貰います。

あなたが希望すれば模擬面接を実施してもらえるケースも多いです。

Step 8. 企業との面接を行う

面接の日時設定は担当コンサルタントが全て行ってくれます。

対策してもらったことをフル活用して、力を出し切りましょう。

面接に落ちてしまった場合には、多くの場合、担当コンサルタントが人事担当者からフィードバックを受けているため、次の面接に生かすことができます。

Step 9. 内定と退職サポート

内定が出た後は、担当コンサルタントが給料交渉や入社日の調整を責任を持って行ってくれます。

また、退職手続きについて不安な場合も、上司にどのように報告するかなど転職エージェントであればノウハウを必ず持っていますので、頼ってしまいましょう!

Step 10.退会手続きをする

転職先の内定がもらえたら、転職サイトを退会するのが無難です。

万が一転職後も転職サイトに入会し続けていたら、転職先の人事担当者に見つかってしまうかもしれません。

転職サイトを利用している会社は、転職サイトに登録している人材を「スカウト」機能でチェックしています。

転職先の人事担当者が「スカウト」機能であなたの情報を見つけた場合、「入ったばかりなのに、もう転職しようとしている」と、無用な疑いをかけられるかもしれません。

8.【FAQ】第二新卒転職でよくある質問と回答

ここでは、第二新卒が転職するときによくある質問をまとめ、回答していきます。

特別なスキルや資格がなくても使える第二新卒になれますか?

特別なスキルや資格がなくても、企業から使えると思われる第二新卒になることは可能ですし、転職も可能です。

もちろん、スキルや資格があるならそれに越したことはありません。

しかし20代の転職はスキルや経歴だけでなく、将来性やポテンシャルも採用の評価軸となりますので、転職準備の優先度としては、下記の方が高いと言えるでしょう。

  • 志望動機や転職理由を深く突き詰めて考える
  • 将来性を感じてもらえるよう、熱意や意欲をアピールする
  • 現在のスキルが志望先にどのように役立つのかをアピールする

ただし、未経験職や異業種への転職の場合は、スキルや資格が評価されるケースも少なくありませんので、その点は注意しておきましょう。

企業が求めるコミュニケーション能力とは具体的にどんなものですか?

社会人で必要となるコミュニケーション能力とは、相手が何を求めているのか、何に困っているのかをしっかり聞き取り、自分の提案を分かりやすく伝えられる能力です。

一般的な「コミュニケーション能力がある人」のイメージにあるような「元気で体力がある」「社交的で話し上手」といった適性が役に立つ場面もありますが、実際に役立つ機会は意外と少ないでしょう。

そのため、話すのが苦手な方や、押しが弱い方であっても、人から信頼されやすく、相談を受けることが多い方であれば十分コミュニケーション能力が高いと判断される可能性は高いです。

第二新卒の方はどんな理由で転職していますか?

dodaの実施したアンケートでは、20代の転職理由は以下のようなランキングになりました。

20~24歳の転職理由(抜粋) 割合
1位. 労働時間など労働条件への不満 19.6%
2位. 仕事の内容 10.9%
3位. 給料 10.5%
4位. 会社の将来が不安 9.9%
5位. 職場の人間関係 5.3%

出典:平成27年度雇用動向調査結果の概況

以上のように、20代前半の方は会社や仕事への不満で辞めるケースが非常に多いです。

ただし、転職を成功するための秘訣として、たとえ職場や仕事への不満で辞めたくなっても、不満ではなく、未来への希望を転職理由にできると、印象が良くなります。

補足:退職理由はポジティブに伝えよう

第二新卒の方は、特に「また辞めてしまうのではないか」と懸念される年齢です。そのため、面接で聞かれる可能性が高いので退職理由しっかりと考えなければいけません。

そのため、以下のように前向きな理由を言えればベストです。

  • 〇〇なスキルを身につけ、自分をさらに成長させたい
  • 〇〇の業務であれば私の強みがもっと大きく活かせると考えた

このように将来のキャリアや目標を踏まえた退職理由だと悪い印象を与えません。

「こんな前向きな志望動機が見つからない」という方は、「第二新卒の転職理由を本音で突破!正しい回答法と例文4選」に本音をぶつけて志望動機を伝えるためのコツを紹介しているので参考にしてみてください。

企業は「第二新卒は基本的に使えない」という前提で考えているのですか?

企業は第二新卒のポテンシャルを見て採用することが多いため、選考に進んでいるまたは採用されている時点で、「使える第二新卒」と見られている可能性が大きいでしょう。

その理由は、本当に自社に合う若い人材だけを求めているのであれば新卒採用のみに絞りますし、本当に即戦力の人材が欲しい場合は中途採用で募集をするためです。

ただし、以下口コミのように、第二新卒の社員が入社することで、社風や仕事に必要なスキルとのギャップを感じる社員も一定数います。

その会社で働くうえで何が必要なのか、企業研究を重点的に行うことが重要と言えるでしょう。

1歳年下の第二新卒?の新人とのジェネレーションギャップがすごい
私は使えない奴だけどそれ以前の問題というか………

出典:Twitter

使える第二新卒と思われる職務経歴書の書き方はありますか?

特にキャリアの浅い第二新卒の転職では、経験の内容よりも、経験を通して学んだことをアピールすることを意識しましょう。

第二新卒の転職では、将来性やポテンシャルをいかにアピールできるかが、採用の成否を分ける鍵となるからです。

そのため職務経歴書では、経験した業務内容を無理に深掘りするのではなく、その業務を通して「どんなことを教わったのか」「それによってどんな発見、気づきを得たのか」を重点的に書き込むことが大切です。

それにより「伸びしろ」や「業務に対する姿勢・考え方」「成長意欲」をアピールできれば、書類選考の通過率も高まるでしょう。

まとめ

ここまで、「使えない」と思われる第二新卒の特徴と、その理由について解説しました。

企業から「使えない」と思われないためには、自身の持っているスキルや経験が企業にとって魅力的なものとなるよう、適切な努力とアピールが必要です。

自身のスキルのアピールに自信がない場合は、今回紹介した転職エージェントの中から3社程度登録し、相談してみてください。

ランキング 転職エージェント 総合評価 特徴
1位 マイナビエージェント ★★★★★
4.6
サポートが充実しており、はじめての転職に強い。20代転職支援実績No1
2位 doda ★★★★★
4.5
国内最大規模の転職エージェント。求人の質も高く、20代後半からのキャリアアップ転職に最適
3位 リクルートエージェント ★★★★☆
4.4
求人数No1、業界最大手の転職エージェント。選択肢を増やしたいなら登録必須。
4位 ワークポート ★★★★☆
4.3
特にIT業界への第二新卒転職を考えている方は登録必須の転職エージェント。
5位 パソナキャリア ★★★★☆
4.2
親身な対応に定評があり、慣れない転職に不安がある方には特におすすめ
6位 ハタラクティブ ★★★★☆
4.1
「就職後も長く働き続けられること」がモットーの転職エージェント。内定後定着率は91.3%
7位 マイナビジョブ20’s ★★★★☆
4.0
第二新卒の就業支援に特化した転職エージェント。マイナビの培った信頼と実績に基づく手厚いサポート。
8位 就職shop ★★★☆☆
3.9
リクルートが運営する、未経験転職に特化した転職エージェント
9位 DYM就職 ★★★☆☆
3.8
CMで話題急上昇、幅広い取引実績を誇る注目の転職エージェント。
10位 リクらく ★★★☆☆
3.6
内定率94%、転職成功者の8割が未経験のキャリアチェンジ

この記事が、使える第二新卒となるための第一歩となることを祈っています。