
転職の参考に口コミサイトを利用したいと思っているものの、どの口コミサイトを利用すればいいのか、掲載されている情報をどこまで信用していいかわからずに困っていませんか。
口コミサイトに書かれている情報の中には、ウソや個人の一時的な感情に左右されたものも少なくありません。また残念ながら、こうした正確性に欠ける口コミが多いサイトがあるのも事実です。
このページでは、転職を成功させるために口コミサイトをうまく使うためのポイントを、以下の流れに沿ってご紹介します。
最後までお読みいただければ、どんな口コミサイトを利用すればいいのか、情報をどう見ればいいのかについて、お分かりいただけるはずです。
<2021年1月:転職の最新情報>
コロナ禍による不況で、有効求人倍率は低下し続けており、転職の難易度は日を追うごとに高まっています。
特に好条件の求人であるほど競争が激しくなるので、ライバルに差をつけるためにも、転職のプロの力を借りて、しっかりと対策を行いましょう。
- このページを見ながら、複数の転職サイト(『リクルートエージェント』『doda』など)に登録する
- それぞれの担当者から連絡が来たら、面談または電話で簡単に状況を伝えアドバイスをもらう
- 一番相性の良さそうな担当者だったところで、本格的にサポートを受ける
未だかつて誰も経験したことのない事態だからこそ、周囲よりもいち早く行動を開始し、戦略的に転職活動を行っていくことが重要です。
1. 企業の口コミ収集方法3選|転職時にハズレを引かない!
企業の口コミ情報を収集できるのは、口コミサイトだけではありません。ここでは転職を成功させるために知っておきたい、有効な企業の口コミ収集方法を3つご紹介します。
- 口コミサイトを使う
- 友人に聞く
- 転職エージェントを使う
それぞれの利用方法とメリット・デメリットは以下のとおりです。
口コミサイトを使う | 友人に聞く | 転職エージェントを使う | |
利用方法 | 口コミサイトに登録する | 知り合いのつてを頼って情報を持っている人を探す | 転職エージェントに登録する |
メリット | ・多くの口コミがチェックできる ・気軽にチェックできる | ・確かな情報元から話が得られる ・ざっくばらんな話が聞ける ・無料で情報が得られることもある | ・転職のプロが持つ確かな情報を入手できる ・無料で話を聞ける ・個人の感情に左右されにくい情報が得られる |
デメリット | ・有料のものや会員登録が必要なものが多い ・書かれている内容の信ぴょう性が図りづらい ・ウソや個人の一時の感情に流されたものも掲載されている | ・確かな情報を持つ人物を探さなければいけない ・情報が個人の感情に左右される場合がある ・得られる口コミ数が少ない | ・転職エージェントに登録する必要がある ・得られる口コミ数が少ない |
1-1. 口コミサイトを使う
口コミサイトは、気軽に使えて便利ですが、書かれているものの中には、信憑性が低いものも多く含まれているので注意です。
なので、あくまでも参考程度にと考え、「友人・知人」や「顧客との関係性がしっかりした転職エージェント」にも話を聞いてみるといいでしょう。
1-2. 友人に聞く
実際に、転職希望先の会社で働いている友人がいるなら、その人に聞くのがベストでしょう。
どうやって聞けば、いい情報を引き出せるかは「3. 友人に評判を聞く場合のコツ」にまとめましたので、ご参考ください。
1-3. 転職エージェントに聞く
転職エージェントは、プロとして確かな情報を持っているので評判のいい企業・悪い企業を知っています。
ある程度、行きたいと思う企業が決まったら、相談しに行ってみると自分の判断が正しいか自信を持てるようになるでしょう。
その際に、どのようなエージェントがいいのかというコツに関しては「4. 転職エージェントに評判を聞く場合のコツ」にまとめていますので、ご参考ください。
2. おすすめ口コミサイト2選と活用法
転職の口コミを知ることができるサイトは、私の調べた限り全部で6サービスあります。
ただし、全て見るのは登録する時間ももったいないので、本当に登録すべき価値のあるサービスのみ2つに厳選してご紹介します。
2-1. 無料で活用したい場合『OpenWork』
実際に勤務したことのある企業についての評価や口コミがチェックできるのが『OpenWork』です。「転職会議」や「en カイシャの評判 」など、さまざまな口コミサイトがある中でも、質が高く、口コミ数が多いサイトとして知られています。
おすすめポイント
230万件以上の社員・元社員による、さまざまな面からの評価スコアや口コミやを閲覧することができます。
評価および口コミは、「年収・給与制度」や「女性の働きやすさ」など、計10項目に分かれており、知りたい情報が確認しやすいというのが大きな特徴です。
「退職者の口コミ」というと、ネガティブなものが多い印象がありますが、『OpenWork』には退職先を高く評価している口コミも多いため、企業評価ががしやすいという特徴があります。
口コミの見方
鵜呑みにしない
全体的にクチコミ評価の質は高いですが、中にはウソや個人の感情に左右され、客観性を欠く情報も掲載されています。全てを鵜呑みにすることなく、あくまで参考資料としてチェックしておく程度に留めましょう。
退職検討理由をチェックする
これから退職しようとしている人、または退職した人の、ネガティブな意見をチェックできます。どのような理由で辞めていく(または辞めようと思う)人が多いのかをチェックすれば、ブラック企業かどうか、自分が入社を避けたい企業かどうかを判別する材料になるはずです。
「女性の働きやすさ」をチェックする
女性が働きやすい企業に転職したい場合にチェックしておきたい、おすすめの項目です。
『Volkers』には、育休や産休に関することや、職場における女性の扱われ方や昇進の実情などが書き込まれています。ポイントなのは、男女どちらの評価なのかが分かることです。
男性が感じる「女性の働きやすさ」と、女性が感じる「女性の働きやすさ」は、必ずしも一致するものではありません。どちらの意見もチェックすることで、実際に女性にとって働きやすい会社なのか、どんなタイプの女性が働きやすいのかがわかります。
登録の際の注意点
「転職サービス登録プログラム」のチェックを外す
登録の際には、「転職サービス登録プログラム」のチェックを外しておきましょう。
『OpenWork』内の情報をチェックするためには、会員登録が必要です。その際、転職サイトの同時登録をするかどうかが選択できます。
これらを選択すると転職サイトからメールが来るため、すでに転職サイトに登録している方や、今の段階で登録の必要性を感じていないなら、チェックを外しておくのがおすすめです。
会社評価レポートに回答する
登録完了後は、以下3つのうちのいずれかの作業を行うことで、すべてのコンテンツをチェックすることができます。
このうち、プレミアム会員への登録は有料となるため、無料で利用するならそれ以外の2つを選択する必要があります。
おすすめは会社評価レポートの回答です。『OpenWork』を無料で閲覧できる期間は、180日間と決まっていますが、自分が書いた会社評価レポートが閲覧者に評価され「Good!」というボタンが押されると、閲覧期限を延長することができます。
長く無料で利用したいなら、実情にのっとった、閲覧者に評価される会社評価レポートを書くのがおすすめです。
2-2. 有料でも失敗したくない場合『My news Japan』
『My news Japan』は、日本経済新聞で記者として働いていた渡邊正裕が編集長を務める、タブーのない情報公開を目指すニュースメディアです。
広告主の問題で一般的には報道されないようなニュースを多数掲載しているほか、記事を出稿することができたり、読者としてコメントを投稿することもできるなど、口コミサイトのような側面を持っています。
月額1,800円の会員登録が必要ですが、記事のはじめの部分は会員登録しなくても閲覧することが可能です。内容をチェックした上で、気になる記事がある場合は有料登録する、という選択肢がおすすめです。
3. 友人に評判を聞く場合のコツ
3−1. 企業規模に合わせて話を聞く人数を変える
希望企業の評判を友人に聞く場合は、企業規模に合わせて話を聞く人数を変えるのがおすすめです。
企業規模が大きくなればなるほど、社内の雰囲気は部署や拠点ごとにばらつきが出るものです。実際に入社した部署が、話を聞いた人の部署とは違ったばかりに、転職に失敗するのは辛いですよね。
さらに。様々な部署の人間から話を聞いてみると、会社全体の雰囲気がつかめるはずです。複数人探すのが難しいのであれば、話を聞いた部署の知り合いの方を紹介してもらうというのも一つの方法です。
3−2. プラス面とマイナス面の両方を聞く
評価内容はプラス面、マイナス面どちらかを聞くのではなく、どちらの意見もバランスよく聞くことが大切です。
企業情報として何を話すかは、どうしても相手の感情に引きずられます。そのため、たとえ友人に話を聞いたとしても、プラス面またはマイナス面のどちらかに偏った評価しか話してくれないこともあるかもしれません。
評価が偏っていると感じた時は、こちらから積極的に逆の評価も引き出してみましょう。いいことばかり、もしくは悪いことばかりの企業は少ないものです。評価を聞くなら、どちらもバランスよく引き出す聞き方をしてみましょう。
4. 転職エージェントに評判を聞く場合のコツ
転職エージェントに評判を聞く場合は、求人数が豊富な転職エージェントに属している、実績のある人に話を聞くのがおすすめです。
転職エージェントといっても、その質はサイトや担当者によって千差万別です。求人数が多ければ多いほど、また担当者の実績が高ければ高いほど、自然と質の高い、統計的な評価が集まるものです。
これは紹介される求人の質にも言えることです。転職エージェントを利用するなら、例えばリクルートエージェントやdoda、パソナキャリアなど、求人数が多いサービスを利用しましょう。
5. まとめ
転職に失敗しないための口コミ収集のポイントは、正確性の高い口コミ数が多く投稿されている口コミサイトを選ぶことこと、そして実際に希望する企業で働いていた人物や、質の高い転職エージェントに話を聞くことだといえます。
今回ご紹介したポイントを参考に、転職を成功させてくださいね。