
看護師として働いていて
- 「まだ1年目だけど辛くて辞めたい…」
- 「1年目で転職しても大丈夫なのかな?」
と考えていませんか?
看護師1年目でも辞めたいと考えている方は多く、実際に新卒看護師の約13人に1人が1年以内に離職しています。
ただし、看護師が1年目で転職することはデメリットが多いため、慎重に考えるべきです。
そこで、この記事では転職のプロとして看護師の転職サポートをしている私が、1年目の転職に慎重になるべき理由・転職するときの注意点等について解説します。
- 看護師1年目が転職に慎重になるべき3つの理由
- 看護師1年目でも転職を成功させるための6つのポイント
- 看護師1年目が転職するときにおすすめの転職サイト3選
- 転職サイトをより効果的に利用する7ポイント
- 【図解】転職サイト利用の流れ
- 看護師1年目が辞めたい時の転職以外の原因別対処法3選
- 看護師1年目が辛さを乗り越えるための5つの方法
- 転職を考える看護師1年目のよくある質問6選
全て読めば、看護師1年目が転職に慎重になるべき理由がわかり、自分がこれからどうするべきか見えてくるでしょう。
【要注意】コロナ禍は看護師の転職難易度が上がる可能性あり
コロナ禍は看護師の転職難易度が上がる可能性があります。
というのも、新型コロナウイルスの影響で赤字になっている医療機関が増えているからです。
看護師の採用コストは高く、厚生労働省の調査によると一人当たり91.8万円かかります。
そのため、経営状況の悪化に伴い、採用を控える施設が今後増加すると考えられます。
出典:今後の医療経営に関するアンケート | 株式会社エムステージ
実際に、『一般職業紹介状況(令和2年11月)』によると、2020年1月に2.49倍だった看護師の有効求人倍率は、2020年11月時点で1.98倍まで低下しています。
1. 看護師1年目が転職に慎重になるべき3つの理由
看護師1年目にして辞めたいと考える方は多くいますが、リスクが大きいため慎重に考えるべきです。
そこで、この章では看護師1年目が転職に慎重になるべき理由について解説します。
看護師は転職が多いといわれますが、周りに流されて勢いで転職してしまうようなことは絶対に避けましょう。
順に解説していきます。
1-1. 転職活動が難航しやすい
看護師は転職が多いことから、転職活動自体は比較的容易にできるものと考える方がいるかもしれません。
ただし、看護師1年目での転職は難易度が上がり、難航しやすくなります。
具体的な理由は以下の3点です。
順に解説していきます。
年度の途中で受け入れ体制がない病院がある
一般的に中途採用は通年や不定期で行われるため、時期に関係なく求人に応募できます。
しかし、看護師が1年目で転職活動をすると、本来通年採用している職場でも応募できないことがあります。
というのも、1年目で転職する看護師に向けた現場や教育の体制が整っていないことが多いからです。
すでに経験が豊富な看護師であれば、即戦力として年度の途中で採用することができますが、1年目の看護師だと教育が必要と考えられるケースが多いです。
そのため、結果的に転職先の選択肢が減ってしまいます。
職場によっては高いスキルがないと受け入れてもらえない
1年目の看護師だと、経験やスキルが不十分であるため、即戦力を期待される職場には転職することができません。
そのため、1年目で転職すると転職先が限られてしまいます。
実際に『求人ボックス』で看護師の求人を確認したところ、第二新卒を歓迎している求人は全体の約3.3%と非常に少ないことがわかりました。(2021年3月現在)
そもそも1年目でやめたことを気にされる
1年目で転職すると、どうしても面接官からの印象は悪くなってしまいます。
というのも、「採用してもまたすぐに辞めてしまうのではないか?」と思われて、結果的に選考通過率が下がる可能性があるからです。
退職理由は、面接で必ずといっていいほど聞かれる質問なので、できるだけポジティブな印象を持ってもらえる回答を考えておきましょう。
なお、ナースセンターのに登録している求職者のデータによると、看護師経験が1年未満で転職を考えている人は全体のわずか3.6%しかいません。
1-2. 離職期間があると技術・経験不足で同期と差がついてしまう
通常、転職先が決まってから退職すべきですが、「現職が辛くて今すぐ辞めたい」「現職が忙しくて転職活動の時間が取れない」といった理由から、退職してから転職活動を行うケースもあります。
そういったケースにおいて、離職期間ができるため、技術や経験不足で同世代の看護師と差がついてしまう可能性があります。
というのも、1年目は伸び代が大きく、今後の成長を考えると重要な時期だからです。
具体的には、「実務未経験であるが故の吸収力の高さ」「周りから教えてもらえる機会の多さ」の2点により、今後の成長に大きく影響します。
そのため、貴重な1年目の期間を転職活動のための離職期間に使ってしまうと、同世代と差がついてしまう可能性があるのです。
1-3. やめ癖がついてしまう恐れがある
1回転職するくらいなら、今後のキャリアに大して影響しないと楽観的に考える方がいますが、1年目で転職すると、やめ癖がつく恐れがあります。
辞めたいと考える理由は人それぞれですが、人間関係のトラブルや職場のミスマッチといった問題にぶつかった時に、辞める以外の対処法がなくなると、やめ癖のある社会人になる恐れがあるのです。
そして、やめ癖によって転職回数が増えると、転職時の選考通過率が下がり、今後のキャリアで不利になる可能性が高まってしまいます。
ここまで読んで、今の職場を辞めて転職したいという気持ちに変化がなかった方は、次章の転職成功のためのポイントを引き続き読み進めてみてください。
一方、1年目で転職するデメリットがわかり、転職以外の方法を試したいと思った方は『看護師1年目が辞めたい時の転職以外の原因別対処法3選』へスキップしてみてください。
2. 看護師1年目でも転職を成功させるための6つのポイント
1年目の看護師が転職をする時のポイントについて解説します。
成功のポイントを抑えてうまく転職活動を進めないと「転職先がなかなか見つからない…」「転職できたのはいいが、前の職場と同じ問題が起こりそう…」といった状況に陥る可能性があります。
そうならないためにも、以下のポイントを確認しておきましょう。
順に解説していきます。
2-1. 辞めたいと思った原因を正しく分析する
転職活動において、あまり深く考えずに転職サイトの待遇の良い求人に手当たり次第に応募する方がいます。
しかし、転職活動を始める前に、なぜ今回辞めたくなったか、どういった環境なら辞めずに続けられたかを徹底的に分析すべきです。
理由は以下の2点です。
- 転職活動時に退職理由は必ず聞かれるから
- 正しく分析をしないと、職場選びで同じ失敗をする恐れがあるから
1年目で看護師を辞めて、次の職場選びでも失敗してしまうと以下のリスクがあります。
1年目で転職して職場選びで失敗するリスク
- また辛くなって辞めてしまうとやめ癖がついてしまう
- 仮に辞めたとしたら、すぐに辞める人と認識され、社会的信用が落ちる
- 新しい職場でも仕事がうまくいかないと、同世代と比べて、スキルや経験に差が出てしまう
以上のことから、1年目で転職を考える場合は職場選びに細心の注意を払うべきです。
自己分析をする際は、『プロ直伝!転職成功に導く自己分析4ステップ【シート付】』をぜひ参考にしてみてください。
2-2. 転職先が決まってから今の職場を辞める
すぐに退職せずに、下記画像のように転職先が決まったタイミングで退職しましょう。
なぜならば、先に退職してしまうと、平均的に2~4ヶ月かかる転職活動中に収入がなくなってしまうからです。
さらに、金銭的な余裕がなくなると精神的にも追い詰められて「どこでもいいから早く転職先を見つけないと…」と焦りが生じて、ミスマッチのリスクが高まります。
転職を成功させるためにも、できるだけ転職先を見つけてから、退職することをおすすめします。
ただし、「激務で退職しないと転職活動の時間が取れない」「今すぐに辞めないと、健康障害やうつ病を発症しそう」といったケースであれば、例外的に先に退職してもいいでしょう。
2-3. 職場の人には相談しない
職場の人には絶対に内緒で転職活動をしましょう。
「転職活動をしている」と噂になると、転職活動を進めるのが気まずくなります。
また、転職をやめて今の職場で続けると判断した際に、職場に居づらくなるのもデメリットです。
中のいい同僚でも、ボロっと話してしまうと以下の方のように取り返しのつかないことになるため、絶対に言わないようにしましょう。
出典:Yahoo知恵袋
職場で「あの人、転職活動をしている」という噂はすぐに広がります。
転職を決意し、内定を承諾してから、まずは直属の上司から順に伝えましょう。
2-4. 入ってから苦労する職場は避ける
高いスキルや経験が必要で、指導の時間も取りにくい以下のような職場は1年目で転職することを避けるべきです。
というのも、上記のような施設に万が一転職できたとしても、働き始めてから苦労することになるからです。
転職先 | 1年目の看護師さんにおすすめできない理由 |
訪問看護/介護施設 | 1人で状況判断しなければならない状況が多く、スキル・経験的に苦労する |
クリニック | 看護師の人数が少ないため、じっくり指導してもらえないし、高いスキルが必要 |
リハビリテーション病棟 | 看護技術が身につきにくく、将来的に転職するときに苦労する |
2-5. 教育制度が完備されている職場を探す
1年目での転職の場合、新たな職場でも教育を受けないと、戦力にならずあなた自身が苦労することになります。
そのため、転職活動の中で、教育制度が整っているかどうかは必ず確認しましょう。
転職サイトの担当者に、教育制度が整っている職場を前提に選定してもらうか、学生時代の友人など内情を知っている方に、話を聞くことをおすすめします。
2-6. 転職サイトを活用する
転職活動は、求人検索から書類の準備、面接対策などやることが多く、現職を続けながら進めることが非常に難しいです。
そのため、1年目に限らず、転職するときは転職サイトを活用しましょう。
転職サイトを利用するメリットは以下の通りです。
- 面倒な手続きを代行してくれる
- 無料でキャリアカウンセリングをしてもらえる
- 面接対策や書類添削をしてもらえる
- 非公開求人も紹介してもらえる
- 職場に推薦文を書いてもらえる
- 年収交渉に応じてもらえる
- 退職トラブルの相談相手になってもらえる
このように、転職サイトを活用するメリットは多数あります。
選考通過率をグッと高めることができるため、転職するときは必ず活用しましょう。
次章では、1年目看護師の転職におすすめの信頼できる大手転職サイトをご紹介します。
3. 看護師1年目が転職するときにおすすめの転職サイト3選
この章では、1年目の看護師が転職するときにおすすめの転職サイトをご紹介します。
転職経験のある看護師723人に、転職サイト85社についてアンケートを取り、利用者満足度が高かった3サイトを厳選しました。
転職サイトを評価する3つの基準
- 総合評価:求人×サポートの総合得点
- 求人数&質:求人量やその内容の良し悪し
- サポート力:必要な時に必要なサポートを受けられたか、親切だったか
転職サイト | 公開求人数 | 利用満足度 |
1位. 看護roo! | 5.4万件 | ★★★★☆4.1 看護師満足度No.1!非公開求人が豊富で面接対策◎とバランスが良く、必ず登録したい転職サイト |
2位. 看護のお仕事 | 11.7万件 | ★★★★☆4.0 求人数No.1!より良い条件の求人を見つけるためにも、登録必須 |
3位. マイナビ看護師 | 4.9万件 | ★★★★☆4.0 看護師認知度No.1!看護師向けコンテンツが充実! |
それでは、順に紹介していきます。
総合1位:看護roo!|看護師さん利用者満足度No.1
総合評価
【1位】看護師転職サイトの中で堂々のトップ。
求人の量・質
【2位】公開求人・非公開求人共にトップクラスの量。非公開求人が5万件以上あると言われ、求人に困ることはない。
サポート
【2位】同行してくれるなど面接対策が手厚い。
『看護roo!』は東証一部上場企業の株式会社クイックによって運営される看護師向けの転職サイトで、特に求人の質が良く、サポートも充実していると高評価です。
特にホームページには出ていない、5万件を超える優良求人を紹介してくれる点が好評です。
また、面接に同席までしてくれるサポートの手厚さも特徴で、面接が不安な方にもおすすめです。
運営会社 | 株式会社クイック |
対象地域 | 主要都市圏 |
オフィス | 全国4箇所(東京・大阪・名古屋・横浜) |
公開求人数 | 約5.4万 |
公式ページ | https://kango-roo.com/ |
総合2位:看護のお仕事|求人多数で選択肢の幅が広い!
総合評価
【2位】求人数が優れているので、No2の口コミ評価。
求人の質・量
【1位】公開求人・非公開求人共にトップクラスの量。
サポート
【3位】入職まで手厚いサポートを受けられる。
『看護のお仕事』は日本最大級の看護師向け転職サイトで、公開求人だけでも5万件以上、ネットには出せない良質な非公開求人も豊富(12万以上の事業所)です。
そのため、希望の転職先が見つからない..ということはほぼないので、総合評価1位の『看護roo!』と合わせて、ぜひ登録しておきたい転職サイトです。
運営会社 | レバレジーズ株式会社 |
対象地域 | 全国 |
オフィス | 全国12箇所 |
公開求人数 | 約11.7万件 |
公式ページ | https://kango-oshigoto.jp |
総合3位:マイナビ看護師|看護師向けコンテンツが充実!
総合評価
【3位】求人数は少ないが、充実したサポート体制。
求人の量・質
【2位】公開求人が少なめも非公開求人の質は抜群!
サポート
【4位】全国15カ所以上の拠点があり、サポートが充実
『マイナビ看護師』は合計4.1万件の求人数を保有し、4年連続認知度No.1を誇る人材大手マイナビグループが運営する看護師専門転職サイトです。
看護師向けコンテンツが充実しているため、はじめて転職をする方も使いやすいでしょう。
また、全国に拠点があるため、地方在住の方も安心して利用できます。
運営会社 | 株式会社 マイナビ |
対象地域 | 全国 |
オフィス | 全国22箇所 |
公開求人数 | 約4.9万 |
公式ページ | https://kango.mynavi.jp/ |
次章では、転職サイトを効果的に利用するためのポイントをご紹介します。
4. 転職サイトをより効果的に利用する7ポイント
この章では、転職サイトをより効果的に利用するためのポイントを7つお伝えします。
- スカウトを利用した場合、2週間に1回くらい連絡を入れておく
- 転職時期は最短可能日程で答える
- 担当コンサルタントをシビアな目でみる
- 経歴やスキルに嘘をつかない
- 推薦文は必ず確認する
- 同じ案件に複数の転職サービスから応募しない
- 紹介された会社の実態を口コミサイト『OpenWork』で調査
せっかく良い転職サービスを選んでも、上手に活用できなければもったいないので必ずチェックしましょう。
Point-1. スカウトを利用した場合、2週間に1回くらい連絡を入れておく
転職サイトは、企業から依頼を受けるとデータベースの中から条件を絞り応募者を探していくのですが、この時の表示順番が「更新日」(=最終接触日)なのです。
「更新日が古い=もうすでに転職を決めた可能性が高い」と判断されるので、連絡を怠っていると後回しにされ、いずれ案件紹介メールが届かなくなります。
例えば、上記は「年齢30歳以下、転職回数1回以下、勤続年数2年以上、TOEIC780以上」で検索した結果ですが、実務的な処理としては、更新日が新しい順番に20人ずつメールを送って反応をみて、応募者がいなければ次の20人へ、といったように送信していきます。
更新日が古いと、いくら条件が良くても機械的に後回しになってしまう場合があるのです。
Point-2. 転職時期は最短可能日程で答える
キャリアコンサルタントも売上目標があり日々追われています。
コンサルタントとのファーストコンタクトで必ず「転職時期はいつ頃をお考えですか?」と聞かれるので、この時には「いいところがあればすぐにでも」と答えるようにしましょう。
そうすればあなたはすぐに売上に繋がると考え、優先順位をあげて対応してくれることでしょう。
※もちろん現職での退職手続きや引継ぎがあるはずなので、その点は伝えておきましょう。
Point-3. 担当コンサルタントをシビアな目でみる
担当コンサルタントに情をうつしてはいけません。
担当変更はさほど大した問題ではないため、性格が合わなかったり、知識に不満があれば変えてもらいましょう。
担当変更がどうしてもしづらい場合は他社を当たりましょう。
担当変更メール文面例
いつも大変お世話になっております。現在転職の支援をして頂いている○○と申します。現在、ご担当者の○○様には大変丁寧にご対応頂いており感謝をしておりますが、
転職活動が初めてで不安が大きく、他の方のご意見も是非お伺いしたいです。
もし可能であれば、他のコンサルタントの方と一度お話をしたく考えております。
大変お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
Point-4. 経歴やスキルに嘘をつかない
登録情報や一連のやりとりについては申し出をしない限りは情報が残ります。
コンサルタントでよく話題にあがるのが、「去年の登録情報と今回とで登録情報が違うよ・・・」という話です。
この場合、虚偽報告を行うリスキーな人材として紹介する案件を限るなどの判断がくだされます。
Point-5. 推薦文は必ず確認する
ほとんどの場合、担当コンサルタントはあなたを200字〜1000字で紹介する推薦文を書きますが、あまり優秀ではないコンサルタントの場合は経歴をそのまま写すだけなどひどいケースがあります。
そこで「面接時に相違があると困るのと、客観的に今一度自分を見直したいため、書いていただいた推薦文をお送りいただけませんか?」と一声かけましょう。
Point-6. 同じ案件に複数の転職サービスから応募しない
数社の転職サービスを使っている場合、同じ案件には複数の転職サービス経由で応募しないようにしましょう。
企業から「他の転職サイトからも応募があるんだけど」と担当に連絡がいってしまいます。
企業・担当コンサルタント両者に不信感を与え、場合によっては破談となるリスクさえあります。
Point-7. 紹介された会社の実態を口コミサイト『OpenWork』で調査
転職サイトも売上がかかっていますから、なんとかしてあなたに転職を決めてもらいたいものです。
優良なコンサルタントであれば都合の悪いことを隠したりすることは少ないでしょうが、自衛のために口コミサイトの『OpenWork』を利用して裏をとるようにしましょう。
以下のような口コミが大量に集まっているので、その情報をもとに、社風や雰囲気をあらかじめ予想することができます。
上場企業であればほぼ全ての企業についての口コミが集まっていますので、ぜひ利用してください。
5. 【図解】転職サイト利用の流れ
ここまで、転職が有利に進む転職サービスと、その活用ポイントをお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
転職サイトに登録したあとは、特に準備は必要とせず、気軽に身をゆだねれば良いのですが、初めて使う方は不安も多いかと思いますので、登録後何が起こるのかをざっくり把握しておきましょう。
Step 1. まずは公式ページから登録する
それぞれの公式ページから登録を行います。
登録する際は、『転職サービス』なのか『派遣サービス』なのかを確認するようにしてください。
例えば、「パソナ」と検索するとパソナの派遣登録サイトが出てくるように、紛らわしいサービスが複数あるため、登録前にしっかりと確認しましょう。
正社員転職を目指していたのに、知らずのうちに派遣社員の面接を受けていた…ということがないように、十分に注意しましょう。
Step 2. 担当コンサルタントから連絡が来る
登録すると、担当から数日以内に電話かメールで連絡が入ります。
事前に準備などをする必要は全くありませんが、ざっくり下記のようなことを聞かれます。
- 転職希望時期は?
- 希望する職種や業界は?
- 希望年収は?
10分ほどの最低限のヒアリングを受けた後、キャリアカウンセリングのアポイント調整を行います。
※最初からアポイント調整に入る場合もあります。
Step 3. キャリアカウンセリング
あなたが転職サイトのオフィスに訪問することもあれば、担当コンサルタントが近くまで来てくれることもあります。(日程・場所の都合が合わなければ電話面談になります。)
初回面談での話題で多いのは下記のようなテーマです。
- あなたのキャリアの棚卸
- PRポイントの整理
- 転職するべきかどうか
- 転職するとしたらどのような企業に内定をもらえそうか
- どのように職務経歴書を書いたら通過しやすくなるか
- 転職についての要望の深堀
キャリアカウンセリングで気づくことも多く、なるべく多くのコンサルタントに意見をもらえば、考えがまとまっていき、後悔ない転職をすることができるでしょう。
担当コンサルタントとは長い付き合いとなるため、できれば拠点に足を運ぶようにしましょう。
Step 4. 求人紹介を受ける
あなたの希望に合いそうな求人を5件~20件ほど紹介してもらえます。
思ってもないような大手もあれば、今まで知ることのなかった魅力的な中小企業もあるでしょう。
それぞれのエージェントしか扱っていない独占求人もありますので、複数社のエージェントから求人紹介を受けることを推奨します。
Step 5. 履歴書・職務経歴書の添削
応募する企業を決めたら、職務経歴書や履歴書といった選考書類を添削してもらいます。
場合によってはこのためだけに面談を設定してくれたり、何度も書き直しを行ったりしてくれます。
最高の職務経歴書をエージェントと一緒に作り上げていきましょう。
Step 6. 紹介された求人に応募する
選考書類が完成したら、担当コンサルタントが最後に推薦文を添えて企業に応募します。
自分ではなかなか伝えられないあなたの魅力を、担当コンサルタントが企業に伝えてくれます。
求人サイトを使って自力で応募すると、推薦文はもちろん誰も書いてくれませんし、企業への手続きも全部自分でしなければならないため、それに比べると転職サイト経由は圧倒的に有利です。
Step 7. 面接対策を受ける
応募している企業の面接担当者がどのような質問をして、どのようなタイプの方を好むのか、今持っているスキルのなかで何をPRするべきなのかといったポイントのアドバイスを貰います。
あなたが希望すれば模擬面接を実施してもらえるケースも多いです。
Step 8. 企業との面接を行う
面接の日時設定は担当コンサルタントが全て行ってくれます。
対策してもらったことをフル活用して、力を出し切りましょう。
面接に落ちてしまった場合には、多くの場合、担当コンサルタントが人事担当者からフィードバックを受けているため、次の面接に生かすことができます。
Step 9. 内定と退職サポート
内定が出た後は、担当コンサルタントが給料交渉や入社日の調整を責任を持って行ってくれます。
また、退職手続きについて不安な場合も、上司にどのように報告するかなど転職サイトであればノウハウを必ず持っていますので、頼ってしまいましょう!
6. 看護師1年目が辞めたい時の転職以外の原因別対処法3選
この章では、今の職場を辞めたいと感じる時の対処法を原因別に紹介します。
まだ転職を決めたわけではないものの、1年目でどうしても今の職場を辞めたいと考える看護師の方はぜひ確認してみてください。
順に紹介していきます。
6-1. 理想と現実のギャップに苦しんで辞めたい
看護師として働き始めて、理想と現実のギャップで苦しむ方は多くいます。
具体的には以下のようなギャップです。
- 実際の業務内容が自分が望んでいたものとかけ離れている
- 自分の能力不足で仕事が全くうまくいかない
- 自分に看護師の仕事はあっていないと感じる
上記に該当する悩みを抱えて、転職を考えている方はまずは家族や先輩看護師、プリセプターに相談してみてください。
能力不足や看護師への適性といった業務に関することは、プリセプターに相談することで、効果的なサポートをしてもらえる可能性もあります。
また、同様の悩みを抱えている看護師は少なくありません。
先輩看護師が1年目だった頃のエピソードを聞いてみることで、自分以外の人も同じ悩みを乗り越えてきたのだと、前向きな気持ちになれるかもしれません。
先輩も1,2年目は苦労していた
だいぶメンタル強いから
バカ怖い先輩でも、1.2年めは
毎日泣いてたらしいから
出典:Twitter
6-2. 激務や休日の研修・勉強会が忙しくて辞めたい
看護師が激務でしんどい、休日にも研修や勉強会があってプライベートの時間が取りにくいといった理由で退職を考える方は多数います。
それらに該当する方は、まずはプリセプターに業務量の調整をできないか、勉強会を欠席できないか相談してみてください。
人手不足の業界であるため、仕事量が多いのはどうしようもない側面もありますが、仕事の優先順位に応じて後回しにしたり、周りにお願いしたりすることで解決できることもあるでしょう。
また、1人で抱えてしまっているために、プリセプターがあなたの業務過多に気づけていないという可能性もあります。
6-3. 職場の人間関係がうまくいかなくて辞めたい
仕事自体は好きなのに、職場の人間関係や縦社会が自分に合わなくて辞めたいと考える方も多くいます。
その場合は、転職をせずに職場を変えるやり方として異動希望の打診があります。
信頼できる先輩看護師やプリセプターがいない場合は、人事部に相談してみるのもいいでしょう。
次章では、看護師1年目が辛さを乗り越えるための5つの方法を事例を交えて紹介します。
7. 看護師1年目が辛さを乗り越えるための5つの方法
看護師1年目が辛さを乗り越えるための方法を事例を交えて紹介します。
多くの方がおっしゃっているのは、1年目の辛い時期を乗り越えたらあとは楽になったということです。
なんとか1年目は我慢しようという方、転職先でも辛くなってしまった方は先輩のやってきたことを真似してみましょう。
7-1. メモの見直しを毎日必ず実践した
私はいつもメモの残し、仕事終わりや仕事はじめの10分程度で見直して、問題点や進捗状況などを毎日把握していました。きっとそう言う地道な努力が必要なのかもしれないです。仕事の追われる状況は皆同じです。後はミスを減らすだけです。
出典:Yahoo知恵袋
普段の業務中にとっているメモを仕事の前後などに見直すという方は非常に多くいました。
大切なことであっても忙しい中で学んだことを100%覚えておくのは難しいです。
その日にあったこと、前の日にあったことを振り返り、頭に入れるだけで同じ失敗を減らせます。
7-2. 頼る先輩を見つけてとことん頼った
私は割り切って、自分が信じられる先輩を見つけて、わからないことはその先輩に聞いていました。もちろん毎日その先輩がいるわけではないので、その日その日の振り返りはできなくても、休みの日などにレポートにまとめて、信頼できる先輩に提出してチェックしてもらっていました。先輩にみせたことで、間違っていたら訂正が頂けるし、実践を行う上で根拠にもなります。他の先輩に振り回されなくてすみます。せっかく3ヶ月を乗り越えたのなら、まずは半年その調子でがんばってみて、9ヶ月、1年と乗り越えてみてください。
出典:Yahoo知恵袋
この方には特定の教育担当の方が決まっておらず、先輩によってアドバイスが異なるために苦労していました。
そこで、頼る先輩を1人に絞り、休みの日にも振り返りをまとめてその先輩に見てもらうなど徹底的に頼っていたようです。
何かあった時も助けてくれますし、信頼できる先輩を作るのはあなたにとってプラスになります。
7-3. 物事をプラスに考えるようにした
あと、これができなかったとう反省ばかりでてくると思いますが、今日はひとつこれができた!とゆう考え方をもつこともひとつの手かなと思います。私自分のプリセプティの子にもそうゆう目線で接していました。
出典:Yahoo知恵袋
悩んでいる方の多くが「今日は〇〇をしてしまった」など、失敗ばかりを反省しがちです。
でもそれだけではなく、「今日は〇〇ができた!」というポジティブな振り返りもすると辛さやプレッシャーも軽くなります。
できるだけプラス思考になれるように、できなかったことだけでなく、できたことも毎日振り返りましょう。
7-4. 悪口は開き直って聞こえないふりをした
匿名 さん
新人は、みーんな悪口言われます。気にしていたら気持ちが持ちません。今できることは、怒られたことは2度としない。
気の利くひとの真似をすること。
どんなに悪口言われて、嫌な先輩だと思っても低姿勢で謙虚に指導を受け入れること。
学ばせてもらっている先輩、患者さんに感謝の気持ちを持つこと。頑張っている姿は必ず誰かが見てくれています。あなたの新人の時は大変だったのよ〜!
成長したわね〜!って言ってもらえる日が必ずきます。何か言われても、憎まない、傷つかない、気にしない。
出典:看護師お悩み相談室
人間関係に悩まれている方、特に悪口で悩んでいる方は悪口は開き直ってスルーすることをおすすめします。
「新人みんなに言っているものだ」と割り切って、あなたのプラスになることだけを吸収しましょう。
7-5. あと3日我慢しようを毎日自分に言い聞かせた
みみ さん
出典:看護師お悩み相談室
「あと3日頑張ったらやめよう」と自分に言い聞かせ、その中で、先輩たちの嫌味に慣れた方のコメントです。
大切なのは、この先何年も頑張ろうとは思わないこと。
とりあえず今月まで、今週いっぱい頑張ろうなど、短く目標をたて、その中で頑張ってみると気持ちが楽になります。
8. 転職を考える看護師1年目のよくある質問6選
ここで、1年目の転職したい看護師さんからよくある質問へ回答していきたいと思います。
Q1.看護師1年目はお給料どのくらいでしょうか?
思ったよりも給料が低く悩まれている方のために、「日本看護協会の調査結果」による2018年の初任給平均額(予定)を紹介します。
平均基本給与額 | 平均税込給与総額※ | |
高卒+3年過程 | 199,894円 | 263,551円 |
大卒 | 206,608円 | 271,381円 |
※平均税込給与総額=通勤手当、住宅手当、家族手当、夜勤手当(8回で計算)、当直手当を含んだ額です。
年収に換算すると、平均年収は民間350万円、国公立で400万円程度と言われています。
もちろん、地域によっても変わってきますし、病院ごとによっても変わってきます。
あくまでも目安ですが、今の給料に不満がある方は、転職サイトに登録し、どれくらい給料を増やせる求人があるのかをチェックしてみましょう。
Q2.卒業した学校に頼るのはありですか?
卒業した学校を訪問し、相談することもいい選択肢です。
学校には、各施設から大量の求人が集まっているはずなので、信頼できる先生がいれば相談に行ってみてもいいでしょう。
あなたのことをよく知っている先生であれば、いいアドバイスや紹介を受けられるかもしれません。
Q3.転職は2年〜3年働いた方が有利なのですか?
スキルや経験をアピールできる分、1年目で転職するよりも有利と言えます。
実際に、求人によっては「臨床経験(現場経験)3年以上」の方しか応募できないなど応募すらできない求人もあるので長く働くに越したことはありません。
また、2年目・3年目になるにつれて病院が戦力としてより強く認識するので、引き留めも強くなる傾向にあります。
Q4.既卒看護学生なんですが1年目の転職は可能ですか?
既卒看護学生でも十分転職できますが、状況によっては苦労するかもしれません。
というのも、既卒で看護師に就職し、1年目で転職をする場合、「別の職場で社会人としての経験があるはずなのに、1年も持たなかったこと」がマイナスに評価されやすいからです。
看護師として既に経験がある既卒1年目であれば、スキルを評価してもらいやすいですが、看護師として未経験であれば苦戦する可能性が高いです。
Q5.ハローワークは使えますか?
看護師でも使うことはできます。
ただし、求人の質が良くないためおすすめしません。
実際に、紹介された求人がブラック企業だったという声もあります。
どうしても求人が気になるという方のみ、「ハローワークの検索ページ」から看護師求人を検索してみてください。
Q6.退職の切り出しがうまくできるか心配です。
転職サイト経由で転職をしていた場合、退職の切り出しから交渉まであなたにあったアドバイスをくれるので安心です。
しかし、使わないという方は下記のポイントを守れば失敗しにくいです。
- 転職を決める時まで周囲には一切言わない
- 最初は師長などあなたの上司にあたる人に2人きりになったタイミングで伝える
- 引き留めにあっても絶対に意思を曲げない
特に3つ目のポイントが大切で、人によっては引き留められて心変わりしてしまうケースもあります。
しかし、一度辞めたいと言った以上、そのあと腫れ物扱いされたり、今後本当に転職したいときに切り出しにくくなります。
絶対に転職すると決めた時以外は退職を口にしてはいけません。
まとめ
ここまで1年目看護師の転職について解説しましたが、いかがでしたか?
看護師1年目の転職はデメリットが多いため慎重になるべきです。
それでも、転職したいという気持ちが変わらない方は、本記事で紹介した成功のポイントやおすすめの転職サイトを活用してみてください。
723人の口コミを元に、おすすめできる転職サイトは以下の通りです。
転職サイト | 公開求人数 | 利用満足度 |
1位. 看護roo! | 5.4万件 | ★★★★☆4.1 看護師満足度No.1!非公開求人が豊富で面接対策◎とバランスが良く、必ず登録したい転職サイト |
2位. 看護のお仕事 | 11.7万件 | ★★★★☆4.0 求人数No.1!より良い条件の求人を見つけるためにも、登録必須 |
3位. マイナビ看護師 | 4.9万件 | ★★★★☆4.0 看護師認知度No.1!看護師向けコンテンツが充実! |
あなたの今後の人生がより明るいものであることを心から願っています。
25歳、入社4年目を迎える男性です。
現在、在職中でありながら転職を考えているのですが、大きな懸念事項があります。
転職は1年以上前から考えていたのですが、
つい仲の良い同期に、「自分は来年度に転職を狙う」という事を話してしまっていたのです。
その話が支店長にバレてしまい、、
ごまかし切れず、その支店長も自分の部下が最近多数辞めている事から、これ以上自分の部下に辞められると困る。という事で、
人事部に私を飛ばす様に申し出られ、(その時の建前の理由は転職云々ではないと思います)
結果的に関連会社へ在籍出向となりました。