看護師の給料が安いと感じる理由とは?年収をアップさせる方法も解説

看護師 給料 安い

「こんなに大変なのにどうして看護師の給料は安いの?」
「看護師の年収をアップさせる方法はあるのだろうか?」

このような悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

実は、看護師の給料は他の職業と比べて安いわけではありません。働く病院の規模や地域によっても異なりますが、日本の労働者全体を見れば、看護師の給料はむしろ高水準にあると言えます。

しかし、看護師の仕事は決して楽なものではなく、身体的にも精神的にも疲労が溜まりやすいです。夜勤などで拘束時間が長くなる場合も多いでしょう。ゆえに、「重労働に見合った対価を受け取れていない」「割に合わない」と感じる看護師が増えてしまうのです。

この記事では、元人事部で看護師の転職にも詳しい筆者が、看護師の給料事情について分かりやすく解説していきます。

まず1章で看護師の平均給与額などを紹介し、2章では看護師の給料が安いと感じてしまう理由を解説します。さらに、3章からは看護師の年収をアップさせる方法について丁寧に説明していきます。

  1. 看護師の平均月額給与は約34万円|医療職種の中では高い
  2. 看護師の給料が安いと感じてしまう6つの理由
  3. 看護師の年収をアップさせる3つの方法
  4. 看護師の転職を成功させる上でのポイント
  5. 看護師におすすめの転職サイト

この記事を読めば、看護師の給料事情について理解が深まる上に、収入アップに向けて新たな一歩を踏み出すことができるでしょう。

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1.看護師の平均月額給与は約34万円|医療職種の中では高い

まず、看護師の平均給与額について解説します。

厚生労働省の令和2年賃金構造基本統計調査によると、看護師の平均月額給与は338,400円です。

これは、基本給や通勤手当などの「所定内給与」に加え、夜勤手当や残業手当などの「所定外給与」を含めた金額です。(参考:e-stat(政府統計の総合窓口)

看護師の給料は、他の職業と比べて低いわけではありません。労働者全体を見れば、むしろ高水準だと言えるでしょう。

以下では、実際に看護師の給料を他の職種と比較しています。ぜひ参考にしてみてください。

1-1.医療・福祉系職種と比較すると高い!

看護師の給料は、医療・福祉系の職種と比較しても高い傾向にあります。

以下の表は、代表的な医療・福祉系職種の平均月額給与をまとめたものです。

職種名平均月額給与(所定内給与+所定外給与)
看護師338,400円
准看護師288,000円
医師1,102,300円
薬剤師394,200円
臨床検査技師327,200円
理学療法士など290,600円
歯科衛生士255,900円
栄養士255,400円
保育士249,800円
介護支援専門員(ケアマネージャー)276,000円
介護職員(医療・福祉施設等)252,300円
訪問介護従事者260,200円

(令和2年賃金構造基本統計調査をもとに作成)
参考:e-stat(政府統計の総合窓口)

看護師の平均給与は医師や薬剤師と比べれば低いですが、他の医療・福祉系職種と比べれば高い部類に入ると言えるでしょう。

1-2.職種全体と比較してもやや高い!

日本の労働者全体を見た場合でも、看護師の給料は高めだと言えます。

賃金構造基本統計調査によれば、全ての職種・産業を含めた一般労働者の平均月額給与は330,600円です。(2020年度)

平均月額給与(参考:所定内給与)
看護師338,400円309,100円
全職種平均330,600円307,700円

参考:e-stat( 賃金構造基本統計調査 )
e-stat(賃金構造基本統計調査)
e-stat(賃金構造基本統計調査)

看護師の給料は、全職種の平均を少し上回ることが分かります。

2.看護師の給料が安いと感じてしまう6つの理由

1章から分かる通り、看護師の給料は他の職業と比べて低いわけではありません。しかし、「給料が安い」「周りの友達よりも収入が低い」と悩んでいる看護師の方も多いでしょう。

以下では、看護師の給料が安いと感じてしまう理由を紹介します。具体的には次の6つです。

2-1.拘束時間が長い

まず、拘束時間が長いことが挙げられます。

看護師は夜勤や残業、休日の勉強会などにより、長時間拘束されることも多いでしょう。そのため、「これだけ長い時間働いたのに給料はこんなに安いの?」と感じてしまう人が増えるわけです。

例えば、2交代制の夜勤の場合、勤務時間は16時間以上になります。夜勤終了後に残業を求められるケースもあるでしょう。

夜勤手当や残業手当が出るとしても、拘束時間が長すぎれば、割に合わない仕事だと感じてしまうのも無理はありません。

2-2.重労働で身体的疲労が溜まりやすい

看護師の仕事は重労働です。ゆえに身体的疲労が溜まりやすく、「これだけ大変な作業をしているのに給料が安すぎる」と感じてしまう看護師が多いのです。

看護師の代表的な業務内容として、以下のものが挙げられます。

  • 医師の診察の補助
  • 医療ケア(問診、検査、点滴、注射など)
  • 食事、排せつ、入浴の介助
  • 患者の体位交換や移送
  • 巡回やベッドメイキング

一般的なオフィスワークと比較しても、身体に負担のかかる重労働だと言えるでしょう。

また、夜勤や残業により生活リズムが崩れることも少なくありません。体調が悪くなればなるほど、「身体的疲労に見合った報酬を受け取れていない」と感じてしまうでしょう。

2-3.仕事の責任が重く精神的にも疲れる

看護師は、患者の健康や命に関わる責任の重い仕事を行います。そのため、身体的疲労だけでなく精神的疲労も溜まりやすいです。

また、職場内の人間関係や、患者やその家族とのコミュニケーションでストレスを感じることもあるでしょう。

だからこそ、「精神的な辛さや大変さに見合った給料ではない」と不満を感じる看護師が多いのです。

2-4.残業代が全額支給されない職場も多い

残念ながら、残業代が全額支給されない職場も存在します。

日本医療労働組合連合会の調査でも、医療・介護の現場では、依然として長時間労働や不払い残業が蔓延していると報告されています。(参考:⽇本医労連「2019 年秋・退勤時間調査」結果の概要

また、看護師のアンケート調査を見ても、「残業代がつかない」という声が多いようです。(参考:看護roo!

サービス残業をさせられている場合、給料に不満を感じるのは当然だと言えるでしょう。

2-5.昇給率が低い

看護師という職業は、比較的昇給率が低いです。

令和2年賃金構造基本統計調査をもとに、看護師と全職種の平均月額給与の年代別推移を比較してみました。

看護師の平均月額給与全職種の平均月額給与
~ 19歳191,600円
20 ~ 24歳284,500円230,100円
25 ~ 29歳313,700円269,200円
30 ~ 34歳324,000円301,600円
35 ~  39歳332,200円333,300円
40 ~ 44歳342,900円355,800円
45 ~ 49歳360,900円372,800円
50 ~ 54歳373,300円390,500円
55 ~ 59歳380,800円387,700円
60 ~ 64歳336,100円302,600円

参考:e-stat( 賃金構造基本統計調査 )
e-stat( 賃金構造基本統計調査 )

20代前半を見ると、看護師の給料は全職種平均を大きく上回っていることが分かります。しかし、徐々にその差は埋まっていき、30代後半以降、看護師の給料は全職種平均を下回っていきます。

看護師以外の仕事をしている周りの友人がどんどん昇給していくのに対し、自分はなかなか昇給しない。このような状況に陥る可能性があるわけです。

そのため、年を重ねるごとに、周りと比べて給料が低いと感じやすくなります。

2-6.勤務する病院によって待遇が大きく異なる

看護師の福利厚生や給与体系などは、勤務する病院やクリニックによって大きく異なります。

そのため、別の病院に勤務している同年代の看護師と自分の給料が異なるのは当然だと言えます。

昇給率が高い職場や手当が充実している職場に勤めている場合は、給料に関して不満を感じる機会は少ないでしょう。

一方で、比較的待遇の悪い職場に勤めている場合、周りと比べて給料が低いと感じてしまうかもしれません。

3.看護師の年収をアップさせる3つの方法

「少しでも給料を上げたい」「年収をアップさせる方法を知りたい」このように考えている方も多いでしょう。

この章では、看護師の年収をアップさせる方法を3つ紹介します。

現在の給料に満足していない方は、ぜひ参考にしてみてください。

3-1.専門の資格を取得する

まず検討してほしいのが、専門の資格を取得することです。

専門の資格を取得することで、「資格手当」を受け取れる可能性があるからです。また、資格を取っておくと、昇進や転職の際に有利になるというメリットもあります。

例えば、「専門看護師」や「認定看護師」などの資格は評価されやすいでしょう。

どの専門資格が「資格手当」の対象なのかを確認した上で、資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。

3-2.管理職になる

管理職になれば、仕事の責任は増えますが、同時に給料もアップします。

勤務している病院やクリニックによって名称は異なりますが、「役職手当」「管理職手当」「職務手当」などが支給されます。

上述の通り、専門の資格を取得していると昇進に有利になるでしょう。また、積極的に研修などに参加する姿勢も大切です。

ぜひ、主任・看護師長・看護部長などへの昇進を目指してみてください。

3-3.より給与が高い職場に転職する

すぐに年収をアップさせたい場合は、転職を検討してみるのがおすすめです。

病床数の多い総合病院や専門性の高いクリニックなどは、比較的給与が高い傾向があります。

ただし、給与の高い職場は、拘束時間が長かったり看護師の定着率が悪かったりする可能性もあります。

そのため、給料事情に加えて労働環境などもしっかりと確認しながら、最適な転職先を探すようにしてください。

4.看護師の転職を成功させる上でのポイント

「労働環境の良い職場に転職したい」「転職を成功させて年収を上げたい」上記のような思いを抱いている看護師も多いでしょう。

そこで以下では、看護師の転職を成功させる上でのポイントを3つ紹介します。

4-1.離職率や定着率をチェックする

転職先候補の離職率や定着率は必ずチェックするようにしましょう。

看護師の離職率が高い職場の場合、何かしらの問題があると考えられます。例えば、以下のようなケースです。

  • 職場内の人間関係が悪い
  • サービス残業が行われている
  • 仕事量が多すぎる
  • 休みが少ない

先ほども軽く触れましたが、ぜひ給料だけでなく労働環境にも目を向けてみてください。長く働ける職場かどうかが大切です。

4-2.給与の内訳をチェックする

転職先の給与の内訳も確認するようにしましょう。

求人情報に記載されている給与額は、あくまでもモデルケースであることが大半です。

「月収35万円~」と記載されているからと言って、月収35万円が最低保障されているとは限りません。夜勤手当や残業手当など、様々な手当を含んだ金額である可能性もあります。

そのため、給与の内訳をしっかりとチェックすることが大切です。基本給はいくらなのか、各種手当はいくらなのか、必ず把握しておきましょう。

4-3.病院の雰囲気をチェックする

転職先の雰囲気を確認することも非常に重要です。

職場の雰囲気が自分に合わないと、ストレスが溜まりやすくなるでしょう。業務内容や給与などが希望通りでも、「また転職したい」と感じてしまう可能性もあります。

転職先候補を見つけたら、まずはその病院やクリニックに一度足を運んでみましょう。実際に働いている看護師の様子や職場の雰囲気を肌で感じてみることが大切です。

5.看護師におすすめの転職サイト

転職を検討する場合は、看護師求人に特化した転職サイトに登録しておくことをおすすめします。

様々な看護師求人を簡単に比較できる上、転職活動に関するあらゆるサポートを受けられるからです。

今回は、看護師の求人数が非常に多く、実績も十分な転職サイトを2つ紹介します。

どちらも評判の良い転職サイトなので、安心して活用しましょう。

5-1.看護roo!

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看護roo!の特徴
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  • はじめての転職で不安なのでプロに相談したい

5-2.レバウェル看護(旧 看護のお仕事)

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)
レバウェル看護(旧 看護のお仕事)の特徴
  • 累計利用者数40万人以上
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レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』は、求人数がトップレベルの転職サイトです。

キャリアアドバイザーが、病院や施設を訪問して直接取材を行っており現場のリアルな情報を詳細まで把握しています。

したがって、、「人間関係や施設の雰囲気はどうか」「子育て中の看護師が働きやすい環境か」などの情報を踏まえて、最適な提案をしてもらえます。

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6.まとめ

元人事部で看護師の転職にも詳しい筆者が、看護師の給料事情について分かりやすく解説しました。

看護師の給料は他の職業と比べて安いわけではありません。しかし、「重労働に見合った対価を受け取れていない」「割に合わない」と感じる場合もあるでしょう。

給料を少しでも上げたい場合は、ぜひ転職を視野に入れてみてください。転職に不安を感じる方は、今回紹介した転職サイトなどを活用することをおすすめします。