看護師ライター 上戸 小百合

【助産師を辞めたい方必見】4つの理由と最高の決断をするための全知識

助産師 辞めたい

助産師として就職してみたものの「助産師を辞めたくてしょうがない」「今の仕事が何故かわからないけど辛い」と、思い悩んでいませんか?

実際に転職コンサルタントとして多くの助産師を支援してきましたが「お産の介助がうまくできない」「悲しい経験や多くの問題に直面する」「仕事が激務」など、真剣に悩んでいる方が多いと感じます。

このページでは、転職コンサルタントとして多くの助産師の悩み相談を受けてきた筆者が、「仕事を辞めたい」と思う助産師の皆さんに向けて、本当に助産師を辞めるべきかを判断するヒントをまとめています。

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保育園看護師の転職面接でよく聞かれる質問と回答例!面接突破のコツ&自己PRのポイント

保育園 看護師 面接

「保育園看護師の面接では何を聞かれるんだろう」「上手い答え方が知りたい」とお考えですね。

転職活動における面接は、合否を決める重要な場ですが、準備不足で失敗する方は少なくありません。

しかし、想定される質問を把握しておき、それに対する回答をあらかじめ考えておけば、当日緊張しすぎることなく、スムーズに受け答えができます。

本記事では保育園の転職面接の流れや頻出質問と回答例、通過率をあげるためのポイントを以下の流れで解説します。

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プリセプター看護師によくある悩みの解決方法|指導経験のある私が徹底していた新人と接する際のポイント

「プリセプターって大変」「新人看護師とどう関わっていいか分からない」と悩みますよね。

プリセプターに指名された看護師さんが一番最初に抱えやすい悩みは、以下の5つです。

  • プリセプターとして自信が持てない
  • 指導の方法がわからない
  • 通常業務との両立が難しい
  • 新人とコミュニケーションがとれない
  • 先輩看護師からのプレッシャーを感じる

プリセプターになると、立場が指導をされる側から指導をする側に変化します。この立場の変化に戸惑ったり、新人看護師との関係に悩むプリセプターは少なくありません。

実は新人指導にはノウハウがあり、それを知っているかどうかで新人の成長度合いが変わってきます。

この記事では、プリセプター経験者の私が、「プリセプターが抱えやすい悩みの解決方法」「新人看護師とより良い関係を築く方法」をご紹介します。

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【北海道】人気の看護師転職サイト5選!道内の転職市場の最新動向&求人探し全手段

札幌 転職エージェント

北海道内での看護師転職をお考えですね。

看護師転職は、自分の希望条件に合う求人をどれだけ多く得られるかがカギとなります。

求人情報にうまくアクセスできないと、「早く転職したいのに全然求人が見つからない」「少ない選択肢から妥協して転職先を決めた結果、人間関係が悪い職場だった」といった事態になりかねません。

そこでこの記事では、北海道内での転職をお考えの看護師の方に向けて、道内の看護師求人探しにおすすめの転職サイトや転職事情、転職活動の流れを徹底的に解説します。

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看護師の転職方法大全|求人の探し方7つと具体的な進め方を徹底解説

看護師の転職方法大全・求人の探し方を解説

看護師として転職したいと考える際

  • 「看護師の転職って、どのように進めたらいいんだろう」
  • 「転職に失敗しないか心配」

と不安になりますよね。

転職先を探すには7つの方法があり、ご自身のスケジュールや転職ペースに合わせて選択し、行動することが大切です。

なお、当サイトが看護師100人を対象に「職場探しはどのようにしておこないましたか?」とアンケートを実施した結果、「転職サイト」が最多でした。

本記事では、看護師の転職方法の解説と、転職活動を進める流れを詳しく紹介しています。

すべて読めば看護師の転職方法について理解が深まり、転職成功率を高められるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。

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特別養護老人ホームの看護師の仕事内容とは?役割・給料・メリットデメリットまで徹底解説

「特別養護老人ホームの看護師はどんな仕事をしているの?」「そもそも特養のことがわからない」とお考えですね。

特別養護老人ホームとは、在宅での生活が困難な高齢者が入居できる公的な介護施設の一つです。

利用者は原則要介護3以上の方で、日常生活のさまざまな場面でケアを必要としています。

介護のイメージが強い方もいるかもしれませんが、利用者が穏やかに過ごすためには看護師の専門的な知識やスキルが欠かせません。

そこで、本記事では、特別養護老人ホームで働く看護師の仕事内容や役割などを以下の流れで解説します。

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【例文】看護師の転職理由を本音で突破する方法|面接で好印象を与える伝え方とは

看護師 転職 理由

看護師の中途採用面接を控えつつ、

  • 転職理由を聞かれたらなんて答えれば良いんだろう
  • 人間関係が悪かったからとか言っても良いの?

とお考えですね。

前提として、「前職の悪いところ・不満点」を直接伝えるのは避けてください。理由は以下の2つです。

  • 人や環境のせいにしている(他責思考)ような印象を与えるから
  • ウチの病院も同じように不満を言って辞めるのでは?と思われるから

ただその一方、嘘の退職理由を作り上げるのもNGです。他の回答と矛盾が生じる可能性があるからです。嘘が露呈すれば、不採用に繋がります。

では「転職理由はどう伝えるべきか」の結論を先にお伝えすると、以下の3点を押さえておけば、納得感のある転職理由になります。

伝え方の要点

  • 私は○○という働き方がしたいと考えている
  • しかし前の職場ではそれが実現しなかった
  • その理想の働き方を実現させるために、転職という決断をした

重要なのは「どんな理由を言うか」ではなく「どのように伝えるか」です。この記事では、元看護師で転職コンサルタントの私が、看護師の転職理由の適切な伝え方を例文と一緒に紹介します。

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精神科の看護師を辞めたい!8つの理由と辞めると決める前に必ず試してほしいこと

精神科 看護師 辞めたい

「精神科の看護師を辞めたい」「別の診療科に転職しようかな」と考えていませんか。

患者との意思疎通の難しさや無力感から、「頑張ろうとは思うものの、もう限界かも」と疲弊してしまう看護師さんは少なくありません。

まず前提として、限界だと感じる状態で無理をし続けるのは避けるべきです。体力・メンタル的にもう無理と思うなら、退職するのが賢明でしょう。

ただ辞めたい理由によっては、勢いのままに転職しない方が良いこともあります。きちんと辞めたいと思う理由を見極めて、それに合わせて最善の選択をしましょう。

この記事では、精神科の看護師を辞めたいと思い悩んだときにどうすれば良いのか、元転職コンサルタントの経験をもとに解説していきます。

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看護師転職サイトは使わない方がいい?使うべき人の特徴やデメリットを解説

看護師転職サイトは使わない方がいい?デメリットを知れば不利にならない

看護師は転職サイトを使わない方がいいって本当?
看護師転職サイトって使うべきなの?
と気になりますよね。

結論から申し上げると、たいていの場合、看護師は転職サイトを利用して転職するべきです。

ただし、転職サイトを使わない方がいい看護師もいます

この記事では、元看護師の私が、看護師転職サイトを使わない方がいいと言われる理由や、メリット・デメリット、使った方がいい人・使わない方がいい人の特徴などを、解説していきます。

あわせて、転職サイト利用経験のある看護師を対象に行った独自アンケートの結果などもご紹介します。

この記事を読むことで、自分が看護師転職サイトを使うべきかを判断でき、効果的に利用するポイントまで分かるでしょう。

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社会人や主婦が看護師になるには?最短で夢を叶える方法や適性を徹底解説

看護師になるには

「看護師になりたいけど、最短でなるにはどうしたらいいの?」
「社会人や主婦におすすめの学校が知りたい」

とお悩みですね。

看護師になるためには、法律で定められた看護師養成課程の学校(以下、看護学校)を卒業し、看護師国家試験に合格する必要があります。

看護学校には4つの種類があり、学校によっては最短3年で看護師国家試験の受験資格を得ることができます。

ただ、各学校のカリキュラムによって得られるメリットや適性は異なるため、4つの看護学校を比較したうえで、ご自身に合った学校を選ぶことが大切です。

そこでこの記事では、20歳で看護師資格を得た私が、看護師になるための方法や看護学校に関する知識などについて、以下の流れでご紹介します。

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看護師の平均年収は?給与相場やボーナス額は本当に割に合うのか徹底調査

派遣 退職金

「看護師の平均年収っていくら?」「周りと比べて自分はどうなんだろう」とお考えですね。

結論から言うと、看護師の平均年収は492万円です。

看護師はよく「他職種の同世代と比べて高年収」と言われやすいですが、夜勤・残業手当ありきの激務が前提なこともあり、「正直、仕事と給料が見合ってない」と感じる看護師さんはかなり多いです。

この記事では、公的調査をベースにややこしい看護師のお金事情をどこよりも分かりやすく解説します。周りの看護師は実際どれくらい稼いでいるのか、気になるところを見ていきましょう。

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看護師夜勤の働き方全知識 | 勤務時間やスケジュール&メリットをまとめて解説

「夜勤はきついって聞くけどそんなに大変なの?」と考えていませんか。

生活リズムが不規則になる夜勤は、体力的な負荷の大きい働き方です。ただその一方で、夜勤手当により、年収が同世代の働く人よりかなり高くなる側面もあります。

夜勤が合うかどうかは、個人の体質による部分も大きいです。朝起きるのが苦手な人にとってはむしろ働きやすい勤務形態のようですが、一方でニキビができたり生理不順になったりと、体の具合を悪化させることもあるようです。

この記事では、実際に夜勤を経験した看護師複数名に話を伺い、夜勤看護師のリアルな働き方をまとめました。

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看護師の転職でハローワークは使うべき?メリット・デメリットや求人の探しやすさを徹底解説

ハローワーク 看護師

看護師の転職先探しにハローワークは使うべきだろうか」と考えていませんか。

結論からいうと、看護師転職でハローワークの利用はおすすめできません

ハローワークは多くの求人情報を得られる反面、質の悪い求人も紛れていることがあるからです。

失業保険の手続きでハローワークを訪れた際に、求人を探すことになると思いますが、ハローワークだけでの転職活動はリスクがあるので、できる限り他の求人探しの手段と並行しての利用をおすすめします。

この記事では、転職コンサルタントとして看護師転職をサポートしてきた私が、「ハローワークのメリット・デメリット」や「効率的な求人探しの手段」について解説していきます

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【日勤のみ正看護師】給料下がる?仕事はどうやって探す?疑問を徹底解説

「正看護師でも日勤で働きたい」「給料は下がる?」とお考えですね。

結論から言うと正看護師でも日勤のみシフトは可能です。ただ、病院の求人は夜勤前提のものが多いので、転職の際は病院以外の職場も視野に入れた方が良いでしょう。

その場合、職場によって給与相場が異なるので、思ったよりも給与が低めになることもあり得えます。

そこでこの記事では、日勤のみの正看護師として働く上で知っておくべき職場とお金事情について詳しく解説していきます。

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ブランクのある看護師の復職方法!スムーズに復帰するために必要な準備やおすすめの職場は?

「ブランクがあって復職したいけれど、医療現場についていけるか不安。」
「復帰したら長く続けたいけど、家庭と両立しながら働ける職場はある?」

このようにブランクから復職したい気持ちはあっても、医療現場についていけるか・復職後の働き方について不安を感じている方は多いのではないでしょうか。

実際、この2つを理由にブランクからの復帰を踏みとどまっている看護師が多いのが実情です。

では、どうしたらこれらの不安を解消してスムーズに職場復帰できるのでしょうか。

ブランクのある看護師は、

  • 1.復職前の学び直し
  • 2.自分に合った職場選び

この2点を押さえておけば、スムーズに復職できます。

今回は、現役看護師の筆者がブランクのある看護師の復職方法についてこの2つのポイントに焦点を当てて解説します。

この記事を読めば、復職に関する不安が解消され、看護師としてのキャリアを再スタートする1歩を踏み出せるでしょう。

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クリニックに転職したい看護師が事前に知っておくべき全知識|おすすめ転職サイト

「クリニックへ転職しようかな」と考えていませんか。

クリニックは国内に10万施設以上あるため、求人を見つけること自体はそう難しくありません。

ですがクリニックは、「夜勤がなく、病院より落ち着いて働ける」「自宅から通いやすい」といった理由から、看護師の転職先として非常に人気なため、入念な事前準備をしておかないと想像以上に転職が上手くいかない可能性があります。

そこでこの記事では、キャリアコンサルタントとして看護師の転職サポートをしてきた私が「クリニックの転職事情」や「登録しておくべきサイト」を紹介していきます。

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精神科の訪問看護がきついと感じる7つの理由|辞めたいときの対処法を解説

精神科 訪問看護 きつい

「精神科の訪問看護の仕事がキツイ…」
「仕事がキツイという理由で辞めてもいい?」

まず前提として、心身ともに限界を感じているなら、ムリをせずに精神科以外の仕事への転職を検討するのもひとつの手段です。我慢をして仕事を続けると、心と体に悪影響をおよぼしかねません。

ただし、勢いで仕事を辞めるのは避けましょう。退職後に後悔してしまう可能性があります。

「やっぱり辞めなければよかった…」という事態を避けるためにも、転職は計画的に進めたほうがよいでしょう。

仕事がキツイと思ったらやるべきこと

本記事では、看護師の転職支援に携わっている著者が、精神科の訪問看護をしている人から聞いた話をもとに、仕事がキツイと感じる理由や対処法を解説しています。

最後まで読めば、精神科の訪問看護の仕事を辞めるべきかどうかの判断基準がわかるでしょう。

この記事を読むとわかること

看護師723名が選んだ人気の転職サイト

編集部が実施した看護師723名へのアンケート調査に基づくサポート力や求人の数・質への満足度が高い転職サイトベスト3は、下記の3つ。

キャリア・転職に悩んでいたり、今の仕事・職場から離れようかなと考えていたりするすべての看護師におすすめの相談先です。

左右にスクロールできます。

おすすめ転職サイト口コミ満足度公開求人数おすすめポイント
1位:看護roo!
(看護ルー)

4.3点

約5.9万件
  • 利用者満足度No. 1(編集部調べ)
  • 面接対策・サポートも手厚い定番の転職サイト

2位:マイナビ看護師

4.2点

約4.6万件
  • 全国に拠点があり地方にも強い
  • 初めての転職から企業転職まで抜群の支援
レバウェル看護(旧・看護のお仕事) ロゴ3位:レバウェル看護
(旧・看護のお仕事)

4.0点

約14.1万件
  • 圧倒的公開求人数を誇る大手サイト
  • 取材に基づくリアルな施設情報を教えてくれる

〔求人数〕2023年1月5日時点

精神科の訪問看護を「きつい」と感じる7つの理由

精神科の訪問看護はかなり特殊な働き方であり、他の職場にはない負担がありますよね。本章では、精神科訪問看護の仕事をする方の声を分類しながら紹介していきます。

患者とのコミュニケーションがうまくとれず信頼関係が築けない

精神科の訪問看護で一番きつい要因は、患者とのコミュニケーションにあるのではないでしょうか。

精神科訪問看護利用者のケアには、質の高いコミュニケーションが欠かせません。コミュニケーションの中での精神状態の観察とアセスメントが看護師の重要な役割です。

ただ、患者からの暴言やハラスメント、拒絶があったり、会話自体は成立できても上手く信頼関係を築けなかったりと、患者との関りに悩む看護師は少なくありません。

精神科の看護師の中には、精神疾患のある患者さんの言動思考に引きずられて、自分も病んでしまうというケースが多々あります。

精神科はこころのケアがメインなので、精神疾患を抱える患者さんと日常的にコミュニケーションを取りますが、特に共感性が強い人ほど、周囲の負の感情が伝播してしまいます。仕事に対して適度な距離を保てない人は、プライベートの時間まで引きずってしまうこともあるでしょう。

「移動中に患者の言葉が頭をよぎってしまい、運転に集中できない瞬間がある」という方もいるようです。

訪問看護師の声

  • 自分1人で判断、対応しなければならない
  • 自分の言動や存在が、患者に影響を与えてしまうと感じてしまう
  • 前任者より引き継いだ利用者から拒絶されて訪問に入れないことがあった
  • 相手から受けた言葉で疲れる

一人で患者宅を訪問しなければいけないため、いざというときに不安

精神科訪問看護は、「一人で患者宅を訪問する」という看護形態や利用者の疾患もあり、患者からの暴力やハラスメントなどを受ける機会も他の職場と比べて多くなります。

利用患者に多い統合失調症・妄想性障害などには攻撃性の高い衝動的な行動を取る方も少なくないので、そういった環境に足を踏み入れることに対するリスク・怖さを感じる方も多いようです。

他にも「(相談員は二人体制で行くような)治安の悪い地域に一人で行かなければならない」「周囲に人の気配がなく、いざという時に不安」という声もあります。

訪問看護師の声

  • 精神症状が悪い患者への対応で不安や恐怖を感じながら気をつけてかかわらなければならない
  • (患者が)調子が悪くてイライラしている様子だとかいう情報があったので注意して見てきてください、というような送りがあって,そのときに不安だなあと思います

不衛生なお宅に訪問しなければならない場面が多々ある

訪問看護の訪問先(主に自宅)が、不衛生でありきついという声も多く聞かれます。

特に統合失調症の陽性症状では「身なりや生活環境が不衛生になる」、陰性症状では「部屋が荒れやすくなる」といった症状がみられるようになり、患者宅次第ですが、悪臭がする・害虫が出るなど、看護師はかなり過酷な環境に足を運ぶことになります。

訪問看護師の声

  • 訪問先でゴミの量があまりにも多い
  • 家の片づけに長時間とられてしまい、計画していた支援が行えないことも

提供している看護ケアが患者のためになっているかわからず自信がなくなる

精神科の訪問看護として仕事をするうえで、自分では力になれないという無力感やむなしさ、疲労感を感じてしまう方もいらっしゃいます。

精神疾患は経過も分かりづらく、良くなったり悪くなったりを繰り返すので、「自分の提供している看護ケアが果たして患者のためになっているのだろうか」と考えてしまう方は少なくありません。

困難を感じながらも、利用者さんへの援助を継続しつつ「とにかくまず行かなくては」と踏ん張っている看護師さんは多いです。

また利用者本人の病識が不十分で、訪問看護の必要性を理解していない場合もあります。

中には、「訪問看護を受けるなら退院しても良い」と言われているケースもあり、患者さんによっては疾患の話を嫌がる方もいるなど、訪問看護師さんは援助にかなりの神経を使っているようです。

訪問看護師の声

  • 事前に訪問看護を行う了解を得ていても、その後患者の病状が悪化し、訪問看護での支援を受け入れてくれない
  • 訪問看護をいつまで続ければいいのか,ゴールがわからない

業務時間外での電話対応も多く気が休まらない

利用者家族との関わりによって、負担が増している方もいます。

特に多いのが家族からの電話対応で、時には業務時間外でも利用者家族から連絡が来ることも多いのではないでしょうか。業務時間外だからと言って対応しないわけにもいかず、気が休まらないという看護師さんも少なくありません。

訪問看護師の声

  • 患者への支援を、家族に了解してもらえない
  • 家族からの苦情、クレーム対応に追われます

書類作成などの時間外労働が多く体力的にしんどい

時間外労働が積み重なって、体力的な限界を迎えている方もいます。

特に精神科訪問看護では、記録・計画書・報告書などの書類を作成する機会が多いかと思います。現状や解決策、評価などを詳細に記載しなければならず、膨大な時間を取られますよね。

業務時間を終えてようやく書類作成に取り掛かれる、というような施設で働いている方は、体力的な限界を感じるようになっても無理はありません。

訪問看護師の声

  • とにかく記録書類が多く、作成が大変でした
  • ストレスの原因は報告書とか計画書とかで、残業になることですね

人員の確保や教育体制が不十分のため看護師一人ひとりの負担が大きい

病院から訪問を行う場合、看護体制の不十分さが原因で看護師の負担が増しているケースもあります。

具体的には、「人員の不足」「教育体制の不備」などがあげられます。

訪問看護師の声

  • 病棟からの訪問看護を行うための手順が整っていない
  • マンパワーの問題で訪問看護に行きにくい
  • 訪問する時間は限られていて、回数が増えると病棟から抜ける回数が増えてしまうので、そのバランスが困難だと思います
  • 交通手段の補助がない
  • 困ったときに相談できる人や機会がない
  • 他職種の人がいるとその人と(日程を)合わせるのは大変
  • 訪問看護を学ぶための機会がない

精神科の訪問看護がきつい・辞めたいと思ったときの対処法を解説

「仕事を辞めたい」と思いつつも、実際に辞めて良いか判断できず、退職を視野に入れつつも二の足を踏んでいる方も多いのではないでしょうか。

そこで本章では「辞めたい」と思った時に、どういった基準で判断すべきかを順を追って解説します。

まずは辞めたい理由を全て列挙する

最初にやるべきは、「辞めたい理由」を全て挙げてみることです。

漠然と「なんとなく辞めたい思いが強くなってきた」では適切な判断はできません。勢いのまま辞めてしまうと、後悔する恐れがあります。そこで、まずはもやもやとした辞めたい気持ちを細かく分けて整理していきましょう。

職場を辞めたい理由は一つだけとは限りません。たいていの場合、いくつかの理由が積み重なって「辞めたい」という気持ちに至るものです。

口コミ・評判

辞めたい理由が複数ある例
精神科の訪問看護で働いてしばらく経つが、未だに(1)患者との関わりが難しくてもう無理だと思うし、(2)患者宅に向かうのが怖いと感じることがある。その上人手不足で(3)一人当たりの訪問件数も多くて負担になっている

「辞めたいと思ったきっかけ」「どういう部分が不満なのか」を起点にして、1章の内容も参考にしながら、辞めたい理由を言語化していきましょう。

上記の方の場合、「(1)(2).業務内容に対してのネガティブな感情」「(3)業務過多」という3つの理由が積み重なって「辞めたい」という感情が生まれていることが分かりました。

「時間が解決する可能性」と「自分の行動次第で改善する可能性」を見極める

次に、「時間が解決する可能性」と「自分の行動次第で改善する可能性」を見極めます。

■時間が解決する可能性
…今の職場で働き続けるうちに、悩み・不満が解決する可能性があるか

■自分の行動次第で改善する可能性
…自分の行動次第で、悩み・不満が解決する余地があるか

この2つを軸に、仕事を辞めたいと思うよくある理由を分類してみます。結論から言うと、辞めたい理由が左下に偏っているほど、退職・転職をしても良いと判断できます。

仕事を辞める理由の二次元マップ

図の左下にある理由は、端的に言うと「会社そのもの(職場環境)が原因となっており、自分の行動や時間の経過で解決が見込めないもの」です。

特に訪問看護ステーションの場合は、ほとんどが小規模な職場なので、異動(会社を変えずに環境を変える)や休職(いったん時間を置く)が難しいでしょう。このため、退職・転職で環境を変えるが唯一の手段となります。もし病院で働いているなら、部署の異動を相談してみてください。

一方、右上に位置する理由は、今の職場でもある程度改善が見込める理由です。そのため、早まって辞めたりせず、まずは「今の職場でできることはないか考えてみる」ことを推奨します。

退職を迷う場合は転職の準備だけでも始めておく

もし辞めるかどうか判断しかねる場合は、ひとまず「転職の準備」だけでも着手してみることをおすすめします。

転職活動の準備とは

  • 訪問看護の仕事を続けるか、別の仕事をするか考えておく
  • 訪問看護の仕事を続けるなら、現職の不満点をもとに希望条件を明確にしておく
  • 条件に合う求人があるかどうか転職サイトで検索してみる
  • 業界や職種についての情報を収集しておく
  • 転職サイトの担当者に相談だけでもしておく

前提として、仕事を辞めて次の職場を見つけるまでの流れは、(1).在職中に転職活動をする(2).退職して失業手当を貰いながら転職活動に専念するの2通りあります。

結論から言うと、辞めるかどうか迷っているなら、(1).在職中に転職活動をすることをおすすめしています。

次の職場の希望条件を考えたり、実際に求人を探したりすると、漠然とした「退職する」という未来が具体的に想像できるようになるからです。もし希望に合いそうな求人がたくさんあるなら、応募してみれば良いですし、転職サイトに良さそうな求人がないなら、退職はいったん保留にするという選択が取れます。

いずれにせよ、「次の職場がありそうかどうか」を事前に調べておき、その結果で判断するのが最も現実的で賢明です。

それに、次の仕事が決まる前に辞めてしまうと、無収入の期間が発生し、生活に影響する恐れもあります。それだけでなく、なかなか次の仕事が決まらないと焦ってしまい、妥協せざるを得なくなる可能性もありますし、ブランクが長くなると採用に不利になります。

このことから、「迷ったら、勢いで退職せずにまずは転職活動の準備から始めてみる」ことをおすすめしています。

転職を検討中の方は転職サイトへの登録がおすすめ

 

転職を視野に入れて検討している方は、転職サイトに登録し、キャリアアドバイザーに相談するのもおすすめです。

キャリアアドバイザーは看護師転職支援のプロで、あなたの希望条件をヒアリングしたうえで最適な職場・求人を紹介してくれます。

人気が高い良質な求人ほど、非公開求人として転職サイト利用者だけに限定公開されているので、登録しておくだけで選択肢をグッと増やせますよ。

大手サイトだと『看護roo!』や『レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』などが有名です。評判の良いサイトを詳しく知りたい方は、『看護師723人が選ぶ転職サイトおすすめランキング』を参考にしてください。

どうしても限界ならまずは精神科以外の職場への転職を検討する

精神科の訪問看護がきつくて限界で「他の働き方も視野に入れたい」という方は、まず精神科以外の仕事を検討してみてください。

1章でもお伝えしましたが、きつい・辞めたいという悩みの多くは「精神科の看護ケアに対する難しさ・怖さ」が原因になっているケースがほとんどです。

精神科訪問看護がきつい理由

  1. 患者とのコミュニケーション
  2. 一人で患者宅を訪問する恐さ
  3. 不衛生な訪問先が多い
  4. 支援の効果がない無力感
  5. 利用者家族との関わり
  6. 時間外労働の多さ

→(1)~(4)は精神科ならではの理由

精神科医療への想い・やりがいが原動力になっていても、利用者・家族との関わりで厳しい現実に直面することもあるかと思います。そういった場合は無理をせず、一般的な訪問看護などの仕事に移るのも一つの方法です。

今すぐ職場を変えるつもりはないという方は、「できる限り、患者さんの感情を受け流す」ように努めてみてください。

当サイトで精神科で働いた経験のある看護師さんに話を伺ったところ、「患者さんの感情はしっかり受け止めるが、最終的に看護記録などに書き出すことで”受け流す”」というスタンスお仕事をされていたそうです。

口コミ・評判

精神科での勤務経験者
患者さんが感情を表出するのは、それが怒り・悲しみ・依存などの好ましい反応でなくくても、「心を開き始めたサイン」として捉えます。
なので、一生懸命話しを聞きます。担当の勤務時間内で、可能な限り時間を割きます。(5分でも10分でも、時には時間外でも)
声かけは「そうだったんですねね」「そんなことがあったんですね」等の受け止めを行いますが、それ以上は何も言いません。
ですが、話してくれた内容は、そのまま看護記録に書き、書きながら脳内から排出するイメージで、受け流してました。そうしないと、患者さんの感情にのまれてしまい、こちらがメンタルの調子を崩してしまうからです。

上記の方のように、「仕事の時間」と「その後の自分の時間」をきっちりと分離することが、あなたの精神の安定につながります。

精神科の訪問看護の仕事はやりがいはあるがキツイ部分も多々ある

精神科の訪問看護で働く方がどのような局面で「きつい・辞めたい」と感じるのか、研究調査などを踏まえて解説しました。

精神科は医療行為こそ少ないものの、独自の業務や精神科ならではの看護の視点が求められ、やりがいを感じながら働ける領域ではありますが、その分精神科ならではのきつい部分がありました。

もし本当に仕事を継続するのが限界と感じられるなら、別の職場に移ることを一度検討してみるのも良いでしょう。

なお、精神科看護師を対象に行ったストレス調査をもとにしたこちらの記事(『精神科の看護師を辞めたい!8つの理由と辞めると決める前に必ず試してほしいこと』)もぜひ参考にしてみてください。

この記事があなたの役に立てば幸いです。

手術室看護師(オペ室看護師)の給料は?平均年収や給与をアップさせる方法

手術室看護師 給料

「手術室看護師の給料はどのくらい?」と考えていませんか。

結論、手術室看護師の給料は約30~34万円で、平均年収は約482万円と、看護師の平均年収である約483万円とほとんど変わりません。

手術室看護師は、精神的体力的にも非常にハードな仕事ですが、病院によって夜勤の有無や、各種手当などが大きく異なります。

このため、給料に大きな幅が出やすく、場合によっては病棟勤務を下回ることもあるのです。

この記事では、転職コンサルタントとして数多くの看護師のキャリアアップをサポートしてきた私が、手術室看護師の給料について解説します。

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手術室看護師の役割って?知識ゼロからでも分かるオペ室看護師の仕事内容

「手術室看護師の役割ってなんだろう?」とお考えですね。

手術看護師は、

  • (1).器械出し看護師
  • (2).外回り看護師

に分類され、それぞれ異なる役割を担います。

それぞれ業務内容は異なりますが、「手術を円滑に進めるサポートを行う」のは共通の役割です。また、手術前後で患者とコミュニケーションを取るのも大切な仕事です。

このページでは、元看護師で人材コンサルタントの私が、手術室看護師の役割について詳しく解説します。

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病棟看護師の仕事内容とは?1日のスケジュールとキツさの実態を解説

「病棟看護師の仕事内容が知りたい」「きついのだろうか」と気になりますよね。

率直に申し上げると、病棟看護師の仕事はかなりきついです。この記事では病棟看護師のメリットもお伝えしますが、それを魅力と思えないくらい大変な職場もあり、四六時中辞めることばかり考えてしまうほどです。

しかし、この先もずっと看護師資格を使って仕事をするなら、病棟経験はとても重要です。病棟経験を積んでおくと、どの職場でも活かせるスキルが身に付き、今後の転職でも有利になります。

身体を壊してまで働く必要はありませんが、自分に合いそうな職場があれば、経験しておいて損はありません。

このページでは、元看護師で人材コンサルタントの私が、病棟看護師の仕事内容についてご紹介します。

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