看護師の転職理由を本音で突破|嘘をつかずに好印象を与える伝え方&例文を紹介

看護師の転職理由について、

「転職理由、本当のことを言っていいのかな」
「面接で聞かれたとき、良い風に思われたい」

と考えていませんか。

前職を退職した理由にはネガティブなものもあるかと思いますが、本当の理由を面接でそのまま伝えることはおすすめできません。

面接担当者は、本当の退職・転職理由がネガティブであることは分かっており、それを受けて応募者がどのように行動したのか、入社後にどのように活躍しようとしているのかをチェックしているからです。

このため転職理由は、嘘をつくことなく起きた事実をポジティブに伝えることが大切となります。

そこでこの記事では、元看護師で転職コンサルタントの私が、看護師の転職理由とそれをポジティブに伝える方法を例文と合わせて紹介します。

  1. 看護師さんの本音!転職理由ランキング!
  2. 面接で転職理由をポジティブに伝える5ポイント
  3. 看護師が面接で悪い印象を与えない転職理由の伝え方【嘘はつかなくてOK!】
  4. 看護師の転職理由に関するよくある質問

この記事を読めば、転職理由に磨きがかかり、自信をもって面接に臨むことができるでしょう。

1.看護師さんの本音!転職理由ランキング!

「今すぐ転職したい」と考える看護師さんに向けて、実際にキャリアチェンジした人は、どのような理由で転職へと踏み切ったのか、その理由をまとめました。

個々の理由を詳しくみると、以下の9つのパターンに分類できます。

転職を考える理由詳細
1位.人間関係の悩み
  • 同僚との人間関係がうまくいかない
  • 同僚からいじめを受けている
  • 上司との人間関係がうまくいかない
  • 上司からパワハラを受けている
  • 尊敬できる先輩がいない
  • 先輩がこわくて質問できない
  • 殺伐としていて過ごしづらい
2位.会社の待遇への不満
  • 給料等収入が少ない
  • 残業が多い
  • 休日が少ない
  • 昇進・昇給が望めない
  • 経営が閉鎖的で風通しが悪い
  • 男性が働きにくい環境
  • 新人を育てる体制が整っていない
3位.働き方を変えたい
  • 土日祝日に休みたい
  • 雇用形態を変えたい
  • 夜勤を含む不規則なシフトがつらい
  • 体力的につらい
  • 健康面に不安がある
  • 勤務スタイル(日夜勤/交代制)を変えたい
4位.仕事内容への不満
  • もっと患者のための看護がしたい
  • もっとやりがいのある仕事がしたい
  • もっと幅広い看護がしたい
  • もっと看護での専門性を追求したい
  • 仕事が単調でつまらない
  • 患者やその家族からのハラスメントがひどい
5位.キャリアアップなど前向きな理由
  • どうしても挑戦したい分野(診療科)がある
  • 次のステージにチャレンジしたい
  • より幅広い経験をしたい
  • 自分の市場価値を高めたい
  • 今以上に裁量権のある環境で仕事をしたい
  • 先進医療を学べる職場で働きたい
  • マネジメントスキルを身につけたい
  • 進学をしたい
6位.環境・ライフステージの変化
  • U・Iターンを検討している
  • 結婚を機に転職したい
  • 出産を機に転職したい
  • 育児に専念したい
  • 介護と両立しなければならない
7位.実力とのギャップ
  • 仕事についていけない
  • 看護師は向いてないと思う
  • ミスが怖くて仕事にならない
  • 些細なミスばかり繰り返してしまう
  • 大きな医療ミスをしてしまった
  • 勉強が追い付かない
8位.評価体制への不満
  • 会社の評価方法が不満
  • 個人の成果が評価されない
  • 年功序列でなく実力主義の医療機関で働きたい
9位.将来への不安
  • 職場の経営が不安
  • コロナの流行の影響で、前職の勤務を難しく感じた

参考:『看護職員就業状況等実態調査』『doda利用者の転職理由ランキング

漠然と「転職したい」と考えている方は、まず上記の表を見て、「自分が転職したいと思うに至った理由は何か」考えてみてください。

また、転職理由の中にも、そのまま伝えて問題がないものと、しっかりと対策をしたうえで伝えるべきものとに分けられます。

そのまま伝えてOK
  • キャリアアップなど前向きな理由
  • 環境・ライフステージの変化
 対策が必要
  • 会社の待遇への不満
  • 人間関係の悩み
  • 仕事内容への不満
  • 働き方を変えたい
  • 将来への不安
  • 実力とのギャップ
  • 評価体制への不満

「対策が必要」に当てはまる転職理由に関しては、同じ内容でもポジティブに伝えることが大切です。

次章では、転職理由をポジティブに伝えるための5ポイントをお伝えします。

2.面接で転職理由をポジティブに伝える5ポイント

転職理由にはネガティブなものも多くあると思いますが、どんな転職理由であっても転職活動時はポジティブに伝えることが大切です。

そこでこの章では、転職理由をポジティブに伝える5ポイントをお伝えします。

順番に見ていきましょう。

ポイント1.転職理由に嘘をつくことはNG!

転職理由に嘘をつくことはNGです。

面接官から高評価を得たいと思い、転職理由に嘘をつこうとする人は多いです。

しかし、転職しようと考えている時点で、現職に何かしらの不満があったであろうことは、採用担当者は理解しています。

このため、伝え方に気を付けながら、転職に至った理由はうそをつかずに答えるようにしましょう。

うその理由が評価されて内定に繋がったとしても、本来の転職理由と同じ状況が再び起きてしまえば、再度退職を余儀なくされる可能性があります。

自分と企業の双方にマイナスとなるため、転職理由は本当のことを伝えることが大切です。

面接官が転職理由を聞くのは、その人の考え方や行動を知りたいから

面接官が転職理由を聞くのは、何か出来事が起きた際の、その人の考え方や行動を知りたいからです。

面接では、「応募者がどのようにうちで働いてくれそうか」「せっかく入職してもすぐに辞めてしまわないか」の2点をチェックされています。

このため、転職理由となった不満に対して「自身で改善・解決するために起こした行動」「応募者自身が組織の欠点を補う当事者としての自覚や能力を持っているか」を知りたいのです。

ポイント2.不満・愚痴だけに終始せず、状況と行動を具体的に説明する

不満・愚痴だけに終始することなく、状況と行動を具体的に説明することも重要なポイントです。

転職理由を質問するのは、応募者の前職への不満や愚痴を聞きたいわけではありません。

なぜなら、不満や愚痴を述べられても評価のしようがなく、さらには組織の一員としての責任感の欠如を疑われてしまいます。

そこで大切となるのは、その状況を改善するために自分から行動したエピソードを伝えることです。

課題に対して自主的な行動を示したという具体的なエピソードを伝えることで、問題解決能力がある人だと伝えることができます。

ポイント3.応募先への転職によって解決されることのみ伝える

応募先の医療機関への転職によって解決されることをだけを、転職理由として伝えることも大切です。

逆に言うと、応募先の入職後に起こりうることや、漠然とした不安は言わないということになります。

例えば、「人間関係が上手くいかなかった」ということは、代表的な転職理由のNG例です。

看護師長や先輩看護師と上手くいかない、同僚と仲良くできずに浮いてしまった、などは、どの組織に所属しても起こるうるからです。

「同じことが起きたら、また辞めるの?」と思われかねないため、くれぐれも注意しましょう。

ポイント4.職歴と今後のキャリアプランに一貫性を持たせる

転職理由の重要なポイントの一つとして、職歴と今後のキャリアプランに一貫性を持たせることはとても重要です。

なぜなら、転職はご自身の職歴やキャリアプラン、働く目的において、理想と現実のギャップを埋めることができる手段の一つだからです。

このため、「自分が理想とするキャリアプラン(や働き方)が前職ではかなわなかったから、それを叶えるために退職をした」という導線をつくることで、自然とポジティブな転職理由になります。

ポイント5.今までの経験と志望動機を結び付けて伝える

最後に、転職理由を話す際は、今までの経験や志望動機を結び付けて伝えるようにしましょう。

面接官は、「前職での経験を、入社後にどのように活かし、貢献するつもりなのか」を知りたいと思っています。

  • 「前職での経験を活かし、貴院では〇〇な視点で患者のサポートに貢献していきたい」
  • 「前職での分野の経験に加え、さらに幅広い知識と経験を身に付けながら、貴院に貢献したい」

上記のように、ご自身のこれまでの経験と志望動機を関連させて伝えることで、前向きな姿勢と熱意を表現することができるでしょう。

転職理由について厳しく突っ込まれることもありますが、出来る限り自信を持ち明るく答えることで、採用担当者にプラスの印象を与えることができます。

3.看護師が面接で悪い印象を与えない転職理由の伝え方【嘘はつかなくてOK!】

この章では、面接において転職理由をポジティブな良い印象に変える伝え方をお伝えします。

ほとんどの看護師さんは何かしらに不満があって退職しており、しっかりと対策をすれば面接を乗り切ることは可能です。

ご自身に当てはまるところをぜひご覧ください。

3-1.人間関係が悪かった

前職の人間関係に不満があった場合は、なるべくその理由を伝えず、他の言葉や理由で言い換えることをおすすめします。

なぜなら、「人間関係が悪かった」「一緒に働く人に不満があった」とストレートに伝えてしまうことで、会社側があなたの協調性や人間性に疑問を持つリスクが大きいためです。

どうしても伝えたい場合や伝える必要がある場合、以下のようにチームワークや周囲との連携をとった環境で働きたいという転職理由に言い換えてみましょう。

人間関係が悪かったことの言い換え方の例

口コミ・評判

前職では上司からの指示に従うことが絶対とされており、個人の自発的な課題発見に基づき、チームで解決することで成果を挙げるのが困難な環境でした。このため、同僚看護師と一緒に、チームで仕事をすることのメリットを文書化し、上司に提出伝えましたが、受け取ってもらうことすらできませんでした。

貴院は、患者さんの早期回復に必要なことの一つとして、チーム医療の重要性を掲げられており、かつ私の前職での看護経験を活かせると考えています。前職の経験をもとに主体的に意見を取り入れてもらえるよう努力し、貴院と患者さんに貢献したいです。

3-2.残業や夜勤が多くて体力的につらかった

勤務時間の超過や夜勤の多さなど、働き方を変えたくて退職する場合、「仕事の効率化を行い生産性を高める」「自己研磨をし、結果として貴院に貢献できると考えている」この2点をアピールしましょう。

新しい仕事への意欲と仕事のクオリティーを上げるために努力する点を伝えることが大切です。

尚、転職理由の確認は、「入職直後に同じ理由で辞めないか」を確認する目的であるため、残業時間過多など、前職場の問題と客観的に判断できるものはそのまま伝えても構いません。

むしろ、「残業100時間でした」と伝えて不採用となる場合、その職場も残業量が多い可能性が高いです。

残業や夜勤の多さの不満をポジティブに言い換える例

口コミ・評判

前職では、月の残業時間が100時間を超え、急なシフト変更や夜勤追加も多い環境でした。このため業務の効率化をはかったり、自己研磨を重ねたりといった、スキルアップにあてる時間が取れない状況が続いていました。

ただ仕事をこなすのではなく、余暇時間なども利用して自らを高め、貴院や患者様に貢献できるような看護師になりたいと考え、退職を決意いたしました。

3-3.配属先が希望する仕事や診療科ではなかった

仕事内容に不満があった場合、「入職後にその業務をやりたいと感じた理由」「前職での経験を活かし貴院に貢献する」の2点をアピールすることが理想です。

しかし、伝え方によっては「自分の意に沿わないことを嫌がる人」「適応力がない」と捉えられる可能性もあるため、前職で得た経験に加え、任せられたことをやり遂げる人であることを伝えるようにしましょう。

例えば、「希望していた配属先と異なり、やりたい仕事ではなかった」という不満があり退職した場合は、次のように言い換えることができます。

やりたい仕事ではなかったことへの不満を言い換える例

口コミ・評判

前職の集中治療室での仕事は、看護師資格を取得した当初の私の看護観である「患者様と信頼関係を築きながら看護をすること」とは異なるものでした。しかし、初めての配属であることや、学びや成長があると信じて、まず4年間取り組みました。

実際に取り組んでみて、患者様を救うための迅速な対応や、集中治療における技術経験など、多くの学びを得ました。その結果、あらためて入職当初に感じていた自身の看護観に沿う看護がしたいと考え、貴院の病棟看護師として働くことを希望しています。前職で得たスキルを活かしながら、患者様が安心して看護を受けられる環境整備と関係性の構築を心がけながら、貴院に貢献していきます。

3-4.職場の待遇に不満があった

職場の待遇に不満があった場合、どのような点に不満があったかによって、具体的な転職理由の言い換え方は異なります。

しかし基本的には、「前職の不満点を解消できれば、患者や貴院により大きく貢献できる」「貴院で前職の不満点を解消できる理由」の2点をアピールすることが理想的です。

たとえば、「給料が少なく、昇進が望めない」という不満があり退職した場合は、次のように言い換えることができます。

職場の待遇に不満があったことを言い換える例

口コミ・評判

前職のクリニックでは、顔見知りの患者様も多く、やりがいを感じながら働いておりました。しかし、毎日の業務の大半が定型化されているものであったために、私の看護観である「看護師としての知識や多くの経験を通じて、患者様に貢献すること」と合わない点が悩みでした。

貴院では、入通院される患者様の数や病床が多く、様々な症例を経験できると感じています。また、評価制度が整っていることで、自身の能力や身に付けた知識が正当に評価され、さらに高みを目指しながら仕事をすることで、貴院や患者様にも貢献できると考えています。

3-5.年功序列の評価制度に不満があった

絶対的な年功序列など、職場の評価制度に不満があった場合は、「本来なら評価されるだけの仕事をやってきた点」「継続的なキャリアアップをしたい点」などを転職理由に絡めてアピールすると好印象です。

ただし、言い換え方に気を付けなければ、「ただの自意識過剰なのではないか」「難癖をつけているだけ」という印象を与えてしまう場合があります。

面接では、「評価制度に不満があるのであれば、自分は評価されるだけのことをやっているのか」という点を深掘りされる可能性が高いため、ご自身が前職でどのような働きをし、職場に貢献していたのかを具体的にしておくことがおすすめです。

年功序列の評価制度への不満をポジティブに言い換える例

口コミ・評判

前職では急性期病棟に6年間勤務し、看護師としてのスキルや知識、対応力を高めるために努力を続けてきました。しかし、前職では年功序列の風土が強く、急性・重症患者看護の専門看護師の資格を取得しても、評価に反映されることがないうえ、院内でのキャリアアップも叶わない環境でした。

そこで、個人の能力を重視した評価制度を採用されている貴院への入職を希望しました。前職での急性期病棟での経験を活かしながら、さらに専門性を高め、患者様と貴院に貢献する看護師を目指します。

3-6.仕事の能力が足りず、ついていけなかった

仕事の能力が足りなかったなど、実力とのギャップを感じて転職をする場合、「ご自身が経験してきた業務」や「患者さんと接するうえで大切にしていたことや自分の強み」をアピールしましょう。

看護師を目指した多くの看護師さんは、患者さんのお役に立ちたい、医療業界に貢献したいなど、希望を持って看護師となったはずです。

前職で「私には能力が足りない」「今の職場が向いていない」と感じた理由は人それぞれですが、その中で学んだことや患者さんに接するうえで大事にしていたことは必ずあります

このため、面接では自分がやってきたことに誇りを持ち、堂々と伝えるようにしましょう

仕事の能力が足りなかったことをポジティブに言い換える例

口コミ・評判

前職では消化器内科の病棟看護師として2年間勤務しました。検査データから定量的に患者様の状態の把握することや、少しの変化に気付く点やなど、患者様の回復に向け多くの角度で看護をしてまいりました。日々、回復が目に見えることに喜びを感じながら働いていたものの、入退院のスパンが短いことで、患者様は本当に安心して療養生活を送れていたのか、力不足を感じることも多くありました。

このため、慢性期病院にて、患者様としっかり向き合う看護がしたいと考え、貴院への入職を希望しています。患者様の意思の尊重とQOLの向上を目指し、消化器内科で培った技術や細かい変化に気付く力を活かした看護を通じて、貴院へ貢献していきます。

4.看護師の転職理由に関するよくある質問

この章では、看護師さんの転職理由に関するよくある質問を紹介します。

順番にご紹介します。

Q1.職場を円満に辞めるための伝え方があったら教えてください

職場を円滑に辞めるうえで大切なことは、「上司が納得できる理由であること」です。

具体的には、以下のような内容ならスムーズな退職につながりやすいでしょう。

円満な退職理由の伝え方

  • 子育てや親の介護、配偶者の状況などの家庭の事情
  • キャリアアップのために環境を変えて出直したい
  • 看護師とは違う分野に挑戦してみたい

退職したいという決意のもと、前向きで納得してもらえるような退職理由を用意しておきましょう。

しかし、円満に退職するためとは言え、嘘をつくことはおすすめしません。

なぜなら、看護師として転職する場合、退職後になんらかのつながりで再会するケースもあるからです。

また、たとえ本音であっても不満は口に出さないようにしましょう。

残る側としては良い気はしないですし、最終出社日までの引継ぎに悪影響を及ぼす可能性もあります。

Q2.転職活動は何ヶ月くらいかかりますか?

基本的に3ヶ月程度で考えておくと良いですが、早い人は内定まで3週間~1ヶ月ほどの人もいます。

看護師の転職活動は、以下のステップで進んでいきます。

看護師の転職活動の流れ

  • Step1:事前準備
  • Step2:情報収集
  • Step3:書類作成
  • Step4:応募、面接
  • Step5:内定
  • Step6:引継ぎ、退職

看護師の転職活動にスピード感がある理由は「多くの医療機関が、面談が1回で終わる」「一般企業よりも選考がスピーディーであること」の2点です。

ただ、在職中の場合、内定が出れば必ずしもすぐに転職できるというわけではなく、退職準備や引継ぎの期間も必要となります。

転職は迷うことも多いですが、転職のプロに相談することで、ご自身の状況に合わせたサポートを受けられるため、ぜひ活用してみてください。

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Q3.退職するには、辞める何ヶ月前に言えば良いですか?

勤務先によって異なりますが、多くの医療機関は1ヶ月前までの申告が必要です。

法律上は14日前までの申告で問題はありませんが、きちんと引継をし円満退職するためにも、遅くとも1ヶ月前までに退職希望日と合わせて上司に伝えるようにしましょう。

また、就業規則に何ヶ月前までに申告が必要か明記されていることもあるため、併せて確認することをおすすめします。

Q4.上司に退職を引き留められていて、辞められません

まずお伝えしたいのは、絶対に辞められない職場はありません。

ただ実際には、退職希望を出しても、「退職の許可が下りずに辞められない…」と悩む方は非常に多いです。

「退職」は労働者の権利

  • 無期雇用の場合、退職の意思表示をしてから2週間で退職できる。(民法627条)
  • 有期雇用(契約社員・アルバイト)の契約期間が1年を超える場合、1年目を経過した後は退職可能。(労働基準法137条)
  • 雇用期間が定められていても、やむを得ない理由があれば、雇用契約を解除できる。(民法628条)

退職したいと相談したら強い引き留めにあったり、退職は許可されても人員不足を理由に退職日を3ヶ月後に先延ばしにされたりと、様々なケースがあります。

そのような引き留めに合ったときは、まずは以前よりも強気に退職する旨を伝えてみて、それでも話が進まなければ、直属の看護部長ではなく、人事部や総務部への相談がおすすめです。

また、「労働基準監査官に相談しに行きます」と伝えると、許可が出るケースもあります。

Q5.奨学金が残っているのですが、退職できますか?

結論、奨学金の返済期間を満了しなくても退職はできます。また、奨学金の未完済を理由に引き止めを行うことはできません。

看護師奨学金制度とは

看護師奨学金制度とは、月額約3万円を受け取りながら看護学校に通うことができる制度で、東京都の場合、卒業後は指定の施設で5年間看護業務に従事することで、返済が免除となります。

参考:東京看護師等修学資金貸与制度

とても便利な制度ですが、看護師を辞めたいと申し出た場合に『奨学金を返還するように』と言われるケースがあるのです。

そもそも、労働基準法第16条では、契約期間を満了しないからという理由で、違約金や損害賠償を予定する契約を結んではいけないという規定があります。

賠償予定の禁止 (第十六条)
使用者は、労働契約の不履行について違約金を定め、又は損害賠償額を予定する契約をしてはならない。

出典:労働基準法第16条

ただし、退職できたとしても奨学金の返済は必要となりますので、返済計画を提示するなどの対応は必要となります。

さいごに

受かる転職理由のための、ポイントや例文をご紹介してきました。

転職理由に嘘をつくことはNGであり、ご自身の経験を踏まえてポジティブに伝えることが大切です。

ご紹介した例文を参考に、ご自身だけの転職理由を考え、自信をもって面接官に伝えてみてください。

あなたの人生がより明るくなることを願っています。