ブランクのある看護師が復職する方法とやっておくべき事前準備

あなたは今、一度看護師の仕事を離れたものの、もう一度復職したいと考えていませんか?

仕事を離れていた間のブランクや、復職のために何から始めればいいのか分からないなど、漠然とした不安が大きいと思います。

結論から書くと、復職希望者向けの研修や勉強方法について知ることで、結婚や出産、子育てなどで一度退職した人が職場復帰できる可能性が上がります。

この記事では、看護師の就職をサポートする転職エージェントの経験がある私が、看護師の復職について詳しく解説していきます。

復職希望の看護師におすすめの職場を紹介してくれる転職支援サービスも紹介しますので、参考にしてみてください。

  1. 看護師のブランクを埋めるためにやっておくべきこと
  2. 看護師の復職に向いてる職場
  3. 看護師の復職に向かない職場
  4. 転職エージェントに復職を相談するのもおすすめ
  5. 看護師が復職する前に確認するべきこと
  6. まとめ

1.看護師のブランクを埋めるためにやっておくべきこと

まずは、ブランクのある看護師が復職にあたってやっておくべきことを4つ紹介します。

自分が最後に看護師を務めていたときと比べて、看護に使用する医療技術や器具が進歩しているために、最前線で活躍している看護師に追いつけるかどうか不安な方も多いでしょう。

しかし、専門性が高い看護師の仕事であっても、復職希望者向けの研修を受ける、現在の医療現場について情報を集めるなどの対策を取ることで、ブランクによる復職への不安を取り除くことができます。

1-1.復職希望者向けの研修を受ける

看護師へ復職したいと思ったときは、都道府県や公的機関、民間企業が定期的に開催している復職希望者向けの研修・セミナーに参加してみましょう。

特に、都道府県看護協会が開催している復職支援研修は、看護師の復職の第一歩として非常におすすめです。復職支援研修では、資料を使った座学研修だけではなく、創傷のケアや採血・注射、点滴などの手順をおさらいする、実践的な演習形式の研修も行っています。

また、最新の医療技術が分かるセミナーだけではなく、看護師として復職を希望する人同士の交流や情報交換の機会もあるでしょう。

1-2.本やアプリを使い、独学で勉強する

現在の医療業界がどうなっているのかを調べるために、最近出版された本やリリースされたアプリを使って勉強しておきましょう。

また、独学での勉強なら日本看護協会のインターネット研修のオンデマンド配信を利用することもおすすめです。

出典:日本看護協会

看護師の仕事は専門性が高いだけではなく、器具や処置方法といった最新技術が現場に取り入れられるスピードがとにかく早い世界です。

日本看護協会の研修には現職の看護師向けの内容も含まれていますが、現在の医療現場のニーズや基礎知識をおさらいすることができるので、復職希望者も利用しやすいでしょう。

1-3.再就職先の情報を集める

復職にあたって医療業界の全体的な情報をおさらいしておく必要がありますが、何よりもブランクがある看護師が再就職できる職場の情報を集めることが大切です。

たとえば、都道府県看護協会が運営している看護師向けのキャリア支援サイト『eナースセンター』では、各都道府県の子育てや介護と仕事の両立を支援する職場の求人情報を確認することができます。

出典:eナースセンター

また、より高い給与や復職後のキャリアアップなどを希望しており、質の高い求人情報を効率的に手に入れたい場合は、民間の転職サイトを利用するのもおすすめです。

1-4.都道府県ナースセンターで職業紹介を受ける

看護師の資格を持っている人が利用できる全国のナースセンターで、ハローワークのように無料の職業紹介を受けることができます。

都道府県ナースセンターは、日本全国の各都道府県に1か所以上設置されています。各所在地はeナースセンターの公式サイトから確認ができます。

求人募集をしている病院や施設の採用担当者と就職相談や面接ができるイベントも開催されているので、気軽に参加してみましょう。

夜勤免除や時短勤務、託児所施設があるなど、家庭と仕事を両立しやすい求人のみを探すこともできるため、自分が働きたいと思える職場を探しやすいメリットがあります。

出典:eナースセンター

2.看護師の復職に向いてる職場

ブランクがある看護師が医療現場に復帰する場合は、取り扱う医療技術の難易度が高くない職場や、忙しすぎず家庭と両立しやすい職場を選ぶことも大切です。

ここでは、ブランクがある看護師の復職に向いている職場を紹介します。

2-1.診療所やクリニック

看護師として復職するのであれば、患者を多く受け持つ大規模な病院よりも、病床数が少ない診療所やクリニックから復帰するのが良いでしょう。

診療所やクリニックの場合、施設の規模が小さく、症状が軽い患者への外来診療が主な業務内容になります。そのため最先端の技術や知識にブランクがあっても、仕事に追いつきやすいです。

また、診療所やクリニックは比較的夜勤が少なく、子育てとも両立しやすいため、ワークライフバランスに優れるメリットがあります。

2-2.健康診断センター

人間ドックや健康診断のみを行う健診センターであれば、手順が決まった単純作業が多いため、仕事に早く慣れることができます。

勤務時間は基本的に平日の日中のみで、夜勤や土日の出勤は基本的にありません。そのため家庭とも両立しやすいでしょう。

その一方で、限られた範囲の仕事しかできないため、他の医療施設と比べて医療技術のスキルが上がりにくいデメリットもあります。復職後、医療現場でキャリアアップを狙っていきたいという方は将来的な転職も視野に入れておきましょう。

医療現場で働く看護師723人に聞いた転職サイトの口コミを以下の記事で紹介しているので、参考にしてみてください。

2-3.介護施設

特別養護老人ホームや有料老人ホームといった介護施設の看護師として就職するのもおすすめです。

介護施設での看護は、利用者のバイタルチェックや受診の同行、事務作業がメインとなります。全体的に病院よりも負担が少なく、ゆったりとしたルーティン作業が多いため、ブランクのある看護師の復職に向いているといえるでしょう。

また、残業や土日出勤が少なく、定時で帰りやすい職場が多いメリットもあります。

3.看護師の復職に向かない職場

全体的に忙しく家庭との両立が難しい、仕事で求められる医療技術のレベルが高いといった理由から、ブランクがある看護師の復職には向かない職場もあります。

ここでは、どのような職場が看護師の復職に向いてないかを紹介します。

3-1.総合病院

都市部にある大規模な総合病院には、症状の重い人から軽い人まで、様々な患者が多く訪れます。そのため、仕事が煩雑になり、日々病院中を走り回るほど忙しくなる傾向があります。ブランクがある方にとっては負担が大きい職場と言えるでしょう。

また、入院病棟のある総合病院では、夜勤が必須となるケースも少なくありません。家事や育児と両立したい方にとっては、不向きな環境です。

3-2.救命病棟

重症の患者の緊急処置を行う救命病棟は全体的に忙しく激務です。ブランクのある看護師には向いていないでしょう。

復職の看護師に仕事をゆっくり教える余裕が現場になく、さらに患者の処置には自分の配属や得意分野に限らない、幅広い知識や経験が必要です。

3-3.産婦人科

いつ始まるかわからない患者の分娩に備えるための当直が多く、激務かつ家に帰れない職場である可能性があります。そのため、ワークライフバランスが悪く復職には向いていないといえるでしょう。

医療施設の中では比較的高給になりやすいものの、家庭との両立が課題になります。

4.転職エージェントに復職を相談するのもおすすめ

看護師に復職するなら、復帰をサポートしてくれる民間の転職サイトを使うのもおすすめです。

民間の転職サイトでは、面接対策や応募書類の添削、復職に関するカウンセリングを行ってくれるほか、あなたの強みやキャリアの棚卸しをしたうえで、ネットには出回っていない非公開求人も紹介してもらえます。

ナースセンターやハローワークでは根気強く自分で求人を探さなければならないため、スムーズに復職できない可能性があります。

その点、転職サイトを使えば家庭の事情やブランクの長さを考慮し、あなたの希望の条件を理解したエージェントが、最適な職場を紹介してくれます。

看護系に強い転職エージェントは、次の3社です。

看護roo

看護roo!

看護roo!』は東証一部上場企業の株式会社クイックによって運営される看護師向けの転職サイトで、特に求人の質への評価が高いです。

特にホームページには出ていない、5万件を超える優良求人を紹介してくれる点が好評です。

また、面接に同席までしてくれるサポートの手厚さも特徴で、面接が不安な方にもおすすめです。

運営会社株式会社クイック
対象地域主要都市圏
オフィス全国4箇所(東京・大阪・名古屋・横浜)
公開求人数約3.7万
公式ページhttps://kango-roo.com/

看護のお仕事

看護のお仕事』は日本最大級の看護師向け転職サービスです。

医療業界に詳しい担当者が今の職場の悩みや、「辞めていいのか」ということについても親身に相談に乗ってくれるとのことで、求人・サポート共に看護師さんからの評価が非常に高くなっていました。

また、求人票に書いてない内部情報を教えてくれたり、入職まで手厚くサポートしてくれるなど非常に心強い存在です。

ちなみに、派遣の求人に関しても『看護のお仕事(派遣版)』という特設ページがあるくらい力を入れていて、派遣の求人を探す方にもおすすめです。

運営会社レバレジーズ株式会社
対象地域全国
公開求人数約5.3万
公式ページhttps://kango-oshigoto.jp

ナースではたらこ

ナースではたらこ』はアルバイトの求人媒体「バイトル」なども手掛ける、大手人材会社のディップ株式会社が運営する看護師向け転職サイトです。

24時間の電話対応、ナース・キャリア・ステーションでの対面支援など、サポートが手厚く、サポートへの満足度はNo.1でした。楽天リサーチの調査でも看護師さんの満足度1位を獲得しています。

求人に関しても行きたい病院を指名できる、「逆指名」を行なっていますので、下記のように気になる病院があれば求人を探してくれます。

そのため、行きたい病院がなんとなくでもある方は登録しておくべき1社です。

運営会社ディップ株式会社
対象地域全国
オフィス全国19箇所
公開求人数約9.1万件
公式ページhttps://iryo-de-hatarako.net/

看護師が復職する前に確認するべきこと

看護の仕事に復帰することが決まったら、次の3点を必ず確認しておきましょう。

これらは、ブランクのある看護師が復職するにあたり、家庭や職場とトラブルになりやすい要因です。

家庭の事情や職場のトラブルによる早期離職を避けるためにも、事前の確認が欠かせません。

5-1.家族に復職の理解があるか

日中は看護師の仕事で家を空けることが多くなります。そのため、あなたに育児や介護が必要な家族がいる場合は、他の家族と役割についてよく話し合っておくことが必要です。

職場からの協力を得られても、家族からの了承がないまま復職をしたことで、トラブルが起こり退職するケースもあります。

夜勤や当直、休日出勤が必要になる施設へ復職する場合、家に帰らない日や急用で仕事へ向かう日が出てくることについて了解を得ておきましょう。

5-2.就職先の施設の状況を確認する

就職先の施設が看護師のブランクに理解がある職場かどうかを確認しておきましょう。

特に、育児や家族の介護を理由とする定時退社や休暇取得がしやすい職場環境かどうかは重要です。職場からの理解や協力が得られない場合、家庭環境との両立が難しくなり、早期離職の原因にもなります。

可能であれば、無理のない範囲で自分の家庭環境について就職先にも相談し、どの程度の時間外労働が可能かなどを話し合ったうえで内定を承諾するのがベストです。

5-3.仕事の雇用形態は問題ないか

ブランクの前は正職員のフルタイム勤務でも体力の問題はなかったかもしれません。しかし、出産や育児から明けたばかりの場合、体力やメンタルが仕事に追いつかない場合もあります。

最初から正職員の勤務を目指すのではなく、時短勤務や週3日勤務などの求人を探しやすい契約社員やパートタイム、アルバイトで働くことも視野に入れてみましょう。

まとめ

いかがでしたか?

看護師として復職する際には、全国のナースセンター窓口やeナースセンターで求人を探すのと並行して、民間の転職サイトも活用することで、長く働ける職場を見つけやすくなります。

登録する転職サイト選びに迷った場合は、今回紹介した以下の3サイトに登録してみるのがおすすめです。

あなたの看護師としての復職が成功することを祈っています。