看護師になるには?社会人として働きながら看護師を目指す基礎知識

医療業界への転職を考えている方の中には、

  • 「看護師になるにはどうすればよいのだろう」
  • 「働きながら看護師を目指すことはできるのだろうか」

という方も多いのではないでしょうか。

医療業界における人材不足は社会問題化しており、それに伴い看護師の需要も年々増しています。看護師へのキャリアチェンジを成功させている方も、珍しくありません。

この記事では、これまで医療分野への転職を支援してきた私が、

  • 看護師になるために必要な期間や手順
  • 働きながら看護師資格取得を目指すポイント

について解説します。

  1. 看護師になるには?必要な期間と具体的な手順
  2. 働きながら看護師資格取得も可能
  3. 働きながら看護師を目指す際に知っておきたいお金の知識
  4. 准看護師になるには?看護師との違いも解説
  5. 看護師へのキャリアチェンジにおすすめな転職サイト
  6. 【FAQ】看護師を目指す方によくある質問

これを読めば、看護師として働くまでの道のりを理解することができるでしょう。

1. 看護師になるには?必要な期間と具体的な手順

看護師になるためには、専門の学校や養成所を卒業したのち、国家試験を受け、看護師資格を取得する必要があります。

通う学校や養成所によって、看護師になるまでの必要な期間は様々です。

  1. 看護師養成課程校に通う場合は5年
  2. 高校を卒業して看護師資格を取得する場合は3~4年
  3. 准看護師から看護師になる場合は2年

それぞれの具体的な流れを見ていきましょう。

1-1. 看護師養成課程校に通う:5年

看護師養成課程校に通う場合、看護師になるまでの期間は5年です。

はじめの3年間は普通教科、看護の基礎科目を履修し、その後看護の専門科目を学びます。早くて20才で看護師試験を受けることが可能であり、数ある方法の中で、最も若いタイミングで看護師になることができます。

1-2. 高校を卒業して看護師資格を取得する:3~4年

普通科の高校を卒業後に、看護師の専門学校へ通うルートです。

専門学校・短期大学の場合は3年、看護大学に進学する場合は4年の期間を要します。看護大学の方が時間がかかりますが、その分取得単位に応じて保健師や助産師などの試験を受けることができます。

1-3. 准看護師から看護師になる:2年

准看護師から看護師になるという道のりです。その場合、専門学校や短期大学の2年課程を修了することで、受験資格を得ることができるようになります。

また准看護師の経歴が7年以上ある方は、通学しなくても、通信制の課程を修了することで、看護師試験を受けられるようになります。

医療業界への転職を考えている方向け

医療業界への転職を考えている方に向けて、『看護師へのキャリアチェンジにおすすめな転職サイト』では未経験からのキャリアチェンジにおすすめな転職サイトを紹介しています。

2. 働きながら看護師資格取得も可能

医療業界へのキャリアチェンジを考えている方の中には、働きながら看護師資格の取得を目指したいという方もいらっしゃるでしょう。

社会人として働きながら看護師を目指すことは、十分に可能です。

具体的なルートは主に以下の2つとなります。

  1. 准看護師として医療機関で働きながら、専門学校に通い看護師を目指す
  2. 一般の会社で働きながら専門学校に通い看護師を目指す

どちらの場合でも、夜間専門学校が存在していますので、履修と仕事をうまく両立させることで、看護師試験の受験資格を得ることが可能です。

2-1. 准看護師として医療機関で働きながら看護師を目指す

准看護師は、医師や看護師の指示を受け、患者の看護や診療の補助を行う役割です。准看護師養成校に通い、試験に合格することで、准看護師として働き始めることができます。養成校修了までに必要な期間は、2年間です。

その後、准看護師として医療機関で働きながら、キャリアアップとして看護師を目指すことができるようになります。就業先や看護師養成校によって異なりますが、「午前は仕事をして、午後に学校へ通う」といった両立も不可能ではありません。

収入を得つつ、医療機関での実務を積みながら看護師を目指せるため、非常に効率的な方法であると言えるでしょう。

※准看護師は、「国家資格ではない」「医師や看護師の指示が必須」という点が看護師と異なりますが、業務内容に大きな違いはありません。

2-2. 一般の会社で働きながら専門学校に通い看護師を目指す

一般企業に勤めながら、看護師資格の取得を目指すことも可能です。

この場合、まずは看護師の専門学校で3年間、看護の基礎を習得する必要があります。昼・夜間コースが両方ある学校ならば、勤務への影響を最小限に通学するというのも実現可能です。

しかしながら、実習などは、夜間コースであっても、朝から夕方までの時間帯に行わなければならないため、会社との相談の上、通学を行うことが欠かせません。

また、一般企業で働きながらいきなり看護師を目指すのではなく、まずは准看護師の資格を取得し、医療機関で働くという方法もあります。自身のペースで、無理なく学習できるプランを選択しましょう。

補足:まったく未経験から医療業界で働くことも可能

異業種から医療業界に興味を持ったという方は、まず医療の現場で勤務をしてみることもおすすめしています。

具体的には看護助手や介護助手など、医療従事者をサポートする役割から始めてみるという方法です。これらの職種は、就業先によって未経験者や資格を持っていない方でも勤務することが可能となっています。これらの仕事をしながら、准看護師・看護師を目指すというのも、ひとつの有効なルートです。

2-3. 働きながら勉強を進めるポイント

日中に仕事をしながら、勉強をしていくというのは並大抵のことではありません。

勉強は看護師学校の入試対策から行わなければならず、資格取得までには長期の時間が必要となることを理解しておくことは必須です。

その中で、モチベーションが途絶えてしまわないように、「なぜ看護師を目指すのか」「看護師資格を取得してどうなりたいか」といった目標・将来像を明確に定めておくと良いでしょう。

特に仕事と両立する上では、まとまった勉強時間が取りづらいため、いかに効率的に学習していくかがポイントとなります。通勤や休憩時などの空いた時間を有効活用する工夫も欠かせません。

ここまでは、仕事と通学を両立させて看護師を目指すルートを紹介しました。

現実的に可能かどうかは、時間の問題だけでなく、金銭面の問題も考えておかなければなりません。そこで次の章では、看護師を目指す際に知っておきたいお金の知識を解説していきます。

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3. 働きながら看護師を目指す際に知っておきたいお金の知識

社会人として働きながら看護師を目指すうえで、お金のことは避けては通れません。この章では、看護師学校の通学にかかる費用や免除・給付制度について解説します。

3-1. 看護師学校の通学にかかる費用

看護師学校の通学にかかる費用は、コースによって様々ですが、公立の全日制(3年)の場合約60万円~120万円、私立では約250万円が相場とされています。

これはあくまで受講費であるため、このほかに入学金や実習費、教材費が追加で必要となります。総額はこれを上回ることとなるでしょう。保健師などの資格を同時取得するコースであれば、さらに費用も高くなります。

通信講座(2年)を受講する場合、受講料は約90万円前後が相場とされています。

看護師を目指すためには、多額の費用がかかることを理解しておかなければなりません。最低でも100万円ほどは必要となると考えておくと良いでしょう。

3-2. 学費免除を受ける方法

養成校の学費を抑える方法は、主に以下の3つです。

それぞれの特徴を解説します。

(1). 特待生制度

成績優秀な学生が利用できる制度です。一定以上の成績を収めた学生が対象となります。具体的な内容や条件は学校によって異なりますが、受講費が全額あるいは半額免除になる場合があります。

(2). 奨学金制度

所定の条件を満たすことで、奨学金を得られる制度も用意されています。

看護学校で一般的なのが「卒業後、学校指定の医療機関で一定期間就業することで返済義務が免除される」という仕組みの奨学金です。たいていの場合、3年から5年継続して就業することが条件とされています。

可能な限り学費を抑えたいという方は、検討してみるのも良いでしょう。ただし、就業先が限定されるため、希望の働き方ができなくなる可能性もあります。奨学金の受給要件などを比較検討のうえ、選択しましょう。

(3). 社会人向けの給付金制度

一度他業種で働いたのち、医療業界へのキャリアチェンジを考えている方は、「教育訓練支援給付金」を得られる可能性があります。

これは厚生労働省が人材開発を目的として行っている施策のひとつで、教育訓練の受講に必要な費用の一部が支給されるというものです。「45歳未満の退職後1年以内に学校の授業を受ける人」が対象となります。

詳しい受給要件については、厚生労働省ホームページを参考にしてください。

4. 准看護師になるには?看護師との違いも解説

未経験から看護師になる最初のステップとして、まずは准看護師の資格を取得することもおすすめです。

この章では准看護師と看護師の違いや、資格取得までの流れをまとめています。

4-1. 准看護師とは

准看護師は、医師や看護師の指示を受けて、患者の看護・診療の補助を行います。准看護師の資格は、国家資格ではなく、都道府県知事が発行するものです。

業務内容は血圧や脈拍の測定、点滴、採血、介助など、基本的に看護師と同じと考えておいてよいでしょう。しかしながら、自らの判断で業務を行うことはできません。

4-2. 准看護師になるには

准看護師として働くためには、准看護師試験に合格する必要があります。働きながら准看護師を目指すのであれば、准看護師養成所、あるいは専門学校を卒業し、准看護師試験の合格を目指すのが一般的です。

准看護師養成校は、全日制(朝から夕方まで講義を実施)と、半日制(午後や夜間に)があります。いずれも最短2年で卒業できるため、仕事との両立のハードルも低くなるでしょう。

とはいえ、カリキュラムは学校によって様々であるため、通学を検討している学校のカリキュラムを比較検討したうえで、無理なく通えるかどうかを判断しましょう。

5. 看護師へのキャリアチェンジにおすすめな転職サイト

看護師資格、あるいは准看護師資格を取得したならば、次は就職先探しを行わなければなりません。

未経験から看護師転職をするのであれば、転職サイトの利用を強く推奨します。

また、「まずは医療業界で働いてみたい」という方にとって、転職サイトは心強い存在です。

転職サイトであれば、コーディネーターと二人三脚で、求職活動を行うことができます。未経験の職種・業界についての知識や選考のノウハウなど、プロの視点からのアドバイスを得られるため、よりスムーズに就職先を見つけることができるでしょう。

ここでは、未経験からの看護師転職におすすめの転職サイトを紹介します。

  1. 看護roo!|看護師さん利用満足度No.1
  2. 看護のお仕事|求人多数で選択肢の幅が広い!
  3. ナースではたらこ|サポートは抜群、行きたい病院を指名できる!

それぞれ詳しく見ていきましょう。

5-1. 看護roo!|看護師さん利用満足度No.1

総合評価

4.1

看護師転職サイトの中で堂々のトップ。

求人の量・質

4.1

公開求人・非公開求人共にトップクラスの量。非公開求人が5万件以上あると言われ、求人に困ることはない。

サポート

4.1

同行してくれるなど面接対策が手厚い。

看護roo!』は東証一部上場企業の株式会社クイックによって運営される看護師向けの転職サイトで、特に求人の質が良く、サポートも充実していると高評価です。

特にホームページには出ていない、5万件を超える優良求人を紹介してくれる点が好評です。

また、面接に同席までしてくれるサポートの手厚さも特徴で、面接が不安な方にもおすすめです。

運営会社株式会社クイック
対象地域主要都市圏
オフィス全国4箇所(東京・大阪・名古屋・横浜)
公開求人数約3.7万
公式ページhttps://kango-roo.com/

5-2. 看護のお仕事|求人多数で選択肢の幅が広い!

看護のお仕事-メイン

総合評価

4.0

求人数が優れているので、No2の口コミ評価。

求人の質・量

4.2

公開求人・非公開求人共にトップクラスの量。

サポート

4.0

入職まで手厚いサポートを受けられる。

看護のお仕事』は日本最大級の看護師向け転職サイトで、公開求人だけでも5万件以上、ネットには出せない良質な非公開求人も豊富(12万以上の事業所)です。

そのため、希望の転職先が見つからない..ということはほぼないので、総合評価1位の『看護roo!』と合わせて、ぜひ登録しておきたい転職サイトです。

運営会社レバレジーズ株式会社
対象地域全国
オフィス全国12箇所
公開求人数約5.3万
公式ページhttps://kango-oshigoto.jp

5-3. ナースではたらこ|サポートは抜群、行きたい病院を指名できる!

総合評価

4.0

サポートが好評で、上位2社と併せて登録したい1社。

求人の量・質

3.95

求人は多くないものの、行きたい病院の案件を作ってくれる。

サポート

4.2

対面で丁寧なカウンセリングをしてくれると好評。

ナースではたらこ』はアルバイトの求人媒体「バイトル」なども手掛ける、大手人材会社のディップ株式会社が運営する看護師向け転職サイトです。

24時間の電話対応、ナース・キャリア・ステーションでの対面支援など、サポートが手厚く、サポートへの満足度はNo.1でした。楽天リサーチの調査でも看護師さんの満足度1位を獲得しています。

求人に関しても行きたい病院を指名できる、「逆指名」を行なっていますので、下記のように気になる病院があれば求人を探してくれます。

そのため、行きたい病院がなんとなくでもある方は登録しておくべき1社です。

運営会社ディップ株式会社
対象地域全国
オフィスナース・キャリア・ステーション全国5箇所
公開求人数約0.8万
公式ページhttps://iryo-de-hatarako.net

6. 【FAQ】看護師を目指す方によくある質問

看護師を目指す際によくある質問をまとめました。

疑問点がある方は、ここで解消しておきましょう。

Q1. 看護師国家試験の合格率はどのくらいですか?

2020年の2月に行われた看護師国家試験の合格率は、89.2%となりました。

受験者数65,569人
合格者数58,514人
合格率89.2%

どの年も平均して合格率は90%前後を推移しており、受験年による大きな差異は生じていません。

Q2. 看護師の就業先は病院以外にありますか?

看護師の就業先は、およそ8割が病院・診療所であると言われています。しかしながら、以下のような施設で働く看護師も多く存在します。

  • 高齢者向け介護保険施設
  • 訪問看護ステーション
  • 社会福祉施設

特に近年では、高齢化の進展が影響し、介護保険施設や訪問看護の領域での看護師のニーズが高まりつつあるようです。

Q3. 看護師としてキャリアアップするには?

看護師のキャリアアップルートは、非常に多岐にわたります。

病院内でのキャリアアップでは、主任や看護師長、看護部長などの昇格などが挙げられます。就業先も大学病院や個人クリニック、大規模な私立病院など様々であり、各々給与や働き方が異なるでしょう。

また、保健師や助産師、ケアマネージャーなどの資格を同時に取得し、複数のスキルを身につけることで、市場価値を高めていくことも可能です。

手当てがつく場合もあり、転職で有利になるケースもあるため、資格の取得は看護師のキャリアアップに有効な手段と言えます。

Q4. 看護師の平均年収は?

厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査」によると、看護師の平均年収は、およそ479万円という結果になりました。

平均月収は33.2万円、平均賞与は81.7万円という内訳となっています。看護師の年収は多職種と比較しても高い水準であり、特に若年層のうちから平均を大きく上回る収入を得ることが可能です。

年代別の平均年収は以下の通りです。

  • 20代前半:389万円
  • 20代後半:463万円
  • 30代前半:472万円
  • 30代後半:484万円
  • 40代前半:497万円
  • 40代後半:515万円
  • 50代前半:537万円
  • 50代後半:527万円

(1). 非正規雇用の場合でも、看護師の時給は高い

看護師は、非正規雇用の場合でも、時給が高く設定されている傾向にあります。

例えば、都市圏の医療施設で働く看護師であれば、時給が2000円以上に設定されていることも珍しくありません。

派遣やパートの看護師であれば、家事や子育てとの両立の負担を減らすことができますし、一定以上のブランクが空いた場合でも、比較的スムーズに職場復帰できるでしょう。

一度資格を取得しておくことで、今後の様々なライフプランに柔軟に対応しながら、仕事をすることが可能となります。

Q5. 准看護師の平均年収は?

上記の調査によると、准看護師の平均年収は402万円という結果となりました。

看護師の年収と比較すると少なくなりますが、実際のところは職場によって様々です。夜勤専従として働く場合や、夜間シフトが多い場合などは、手当てがつきますので、平均年収を上回る可能性が高くなるでしょう。

7. さいごに

この記事では、看護師を目指すための具体的な手順や必要期間について解説しました。

社会人として働きながらであっても、仕事と勉強を両立しながら、看護師を目指すことは可能です。

勉強方法を工夫したり、勤務を調整しながら、無理なく学んでいきましょう。

看護師資格取得を達成できた場合や、まずは医療業界で働いてみたいという方であれば、以下の転職サイトの利用をおすすめします。

  1. 看護roo!|看護師さん利用満足度No.1
  2. 看護のお仕事|求人多数で選択肢の幅が広い!
  3. ナースではたらこ|サポートは抜群、行きたい病院を指名できる!

この記事があなたのキャリアに役立つことを願っています。