30代薬剤師の安易な転職は危険!後悔しないために押さえておくべきポイント

30代の薬剤師が転職を考えると、

「転職を有利に進めるためにはどうすれば良いのか」
「今よりも高い年収をもらうためにはどうすればいいのか」

と言った疑問点が出てくると思います。

結論として、30代の転職は容易です。

しかし、スキルや経験の有無によって、求人が集まる薬剤師と集まらない薬剤師の二極化が進み、スキルがない薬剤師の転職は厳しい戦いとなるでしょう。

そこで、転職のプロとして数々の薬剤師をサポートしてきた私が「薬剤師の転職に必要なスキルと経験」と「好待遇求人を勝ち取るために重要なポイント」について説明します。

この記事を読めば、30代の薬剤師がどのように転職を進めていけばいいか、理解が深まるでしょう。

  1. 30代薬剤師は転職しやすい
  2. とはいえ薬剤師30代での転職は注意が必要
  3. 【30代薬剤師】転職成功させるための4つのポイント
  4. 30代薬剤師の転職をサポートしてくれるおすすめ転職サイト5選

1.30代薬剤師は転職しやすい

結論を先に述べると、30代の薬剤師の転職は容易です。

高齢化が進む日本では、継続的な投薬、調剤を必要とする患者が多いため、薬剤師の需要は高いです。

また、今から5~10年後まで、薬剤師の需要は高まるでしょう。

厚生労働省の試算によると「2025年に国民医療費は2015年の約1.4倍に増加する」といわれており、後期高齢者に限定すると、約1.7倍になるといわれています。

出典:健康保険組合連合会

この増加の半分以上は医薬品費であるといわれているため、必然的に調剤、新薬開発などの薬剤師の業務の需要が非常に高まるでしょう。

そのため、薬局、ドラッグストア、病院などで薬剤師を確保しようとする動きが今より高まると見られています。

年代別の薬剤師人口割合を見てみると、30代が最も多いです。

出典:厚生労働省

人手不足で薬剤師を集めたいドラッグストアや病院が、人口の多い30代~40代を中途採用の対象から外すことはまずありえません。

このように、30代の薬剤師の転職動向はかなり恵まれています。

しかし、だからといって深く考えずに安易に転職をしてしまうと、結果的に自分のキャリア形成が難しくなってしまいます。

2.とはいえ薬剤師30代での転職は注意が必要

30代での転職は20代に比べて難易度が高いです。

なぜなら、求人側が求めているものが、将来性よりもある程度の経験と実績になるからです。

人手不足だからといってすべての薬剤師が取られるわけではなく、一部の優秀な薬剤師に求人が集中しています。

2-1.積極的に転職に挑戦すべき薬剤師の特徴

求人が集まるのは

  • (1)勤務によって得た実績とマネジメント経験
  • (2)認定薬剤師としての資格

2つを持っている薬剤師です。

以下でそれぞれ解説していきます。

(1) 勤務によって得た実績とマネジメント経験

薬局は開業するにあたって管理薬剤師を必ず置かなければなりません。

管理薬剤師には5年以上の薬局勤務と1年間の同じ薬局での勤務が推奨されています。

調剤補助員が薬剤師の業務を多くサポートできる中、調剤補助員や事務員の監督、マネジメント経験がある薬剤師は求人側から重宝されます。

(2) 認定薬剤師としての資格

認定薬剤師としての資格があると政府が推進している「かかりつけ薬剤師」になることが出来ます。

かかりつけ薬剤師は処方得点が通常の処方よりも高くなるため、薬局ではかかりつけ薬剤師を積極的に採用する動きがみられています。

2-2.上記2点に当てはまらなければ注意が必要

もし、30代薬剤師の方で「マネジメント経験」「認定薬剤師の資格」がない場合、非常に厳しい転職活動になることが予想されます。
だからこそ、このような方は、企業側に必要な人材とアピールできるよう、転職活動においてしっかりと対策することをおすすめします。

3. 【30代薬剤師】転職成功させるための3つのポイント

これまでで、30代薬剤師は市場動向に恵まれているが、経験がないと厳しい転職を強いられることについて述べてきました。

もし、30代での転職を考えているのであれば、次の3つの点を意識しましょう。

転職成功のために不可欠な3ポイント

それぞれ解説していきます。

3-1.自分の希望と能力を整理して、自分に向いている労働環境を探す

転職を考える際に考慮するべきものは収入だけではありません。

既婚の方であれば30代での出産や育児を考えた際に考慮すべきポイントは

  • 総残業時間
  • 育休・産休の取りやすさ
  • 育休後の復職のしやすさ

などです。

また、

  • 転勤が少ないところが良い
  • 親の介護があるために自宅の近くで働きたい
  • キャリアアップのための生涯学習に理解のあるところで働きたい

という希望もあるでしょう。

自分の状況や経験・能力に応じて、自分が何を重視して働きたいのかを見直すことが重要です。

3-2. 固有のスキル・経験を磨く

もし、自分の能力と希望が一致しない場合は、求人が求めているスキルを身に着ける必要があります。

年収を高める薬剤師のスキルは以下のようなものがあります。

認定薬剤師の資格(一例)
  • 認定薬剤師⇒かかりつけ薬剤師に必須・知識の証明
  • 在宅医療支援認定薬剤師⇒これから需要の高まりが見込まれる在宅医療に必要
  • 薬物療法専門薬剤師⇒取得難易度が高いが取れたら引く手数多
  • 感染制御認定薬剤師⇒院内感染チームとして病院での転職に有利
必要とされるスキル
  • コミュニケーションスキル⇒薬局のマネジメント・患者の情報把握に必要
  • 危険察知能力⇒飲み合わせや用法容量の疑義照会で必要

固有のスキルがあれば転職活動の際に大きな武器になるため、自分にとって有利に転職活動を進めることができます。

3-3. 40代以降のキャリアプランを立てる

現在30代の方は、これを最後の転職活動として考えることをお勧めします。

理由としては、2025年ごろに訪れるであろう需要のピークを境に、薬剤師の需要と供給のバランスが大きく変わり、薬剤師飽和状態になるといわれているからです。

実際には高齢化社会が続いているため、医療関係の産業の需要が劇的に下がるとは考えにくいですが、40代~50代になってからの薬剤師の転職が今よりも厳しくなることは明らかでしょう。

自分がどの業種で働くのか、そもそも仕事を続けるのかなどを考え、転職先が自分のキャリアプランが合っているのかどうかを検討することをおすすめします。

3-4.ここまでのまとめ

これらを効率よく行うためには、薬剤師に特化した転職サイトを利用するのが効果的です。

転職サイトに登録すると以下のようなことをやってくれます。

  • ご自身にあった適切な求人を紹介してくれる
  • 経歴の棚卸、これからのキャリアプランを一緒に考えてくれる
  • 履歴書や職務経歴書の添削といった選考対策をしてくれる

求人情報だけでなく、企業の福利厚生の実態、スキル別の市場価値の相場など、あなたが転職を検討している際に有用な情報を多く持っています。

転職サイトには、一般に公開されていない求人も広く取り扱っているため、転職先の選択肢を広げるためにも、一度登録してみることをおすすめします。

では実際に、30代のキャリア形成において重要な転職をサポートしてくれる薬剤師専門の転職サイトを紹介していきます。

4. 30代薬剤師の転職をサポートしてくれるおすすめ転職サイト5選

30代薬剤師の転職をサポートしてくれる転職サイトとしておすすめなのは以下の5つです。

4-1. 薬キャリ|実績豊富で満足度95%

薬キャリ

『薬キャリ』は、総合満足度No1の薬剤師転職サイトです。

運営会社のエムスリーキャリアは、15年以上前から医療業界に特化したビジネスを行っていることもあり、サポート力や薬剤師転職ノウハウには信頼と実績があります。

また、病院や医療施設などに強いコネクションを築いているため、転職人気の高い就業先である病院薬剤師や調剤薬局の求人数は業界1位、調剤薬局では業界3位と、他サービスを圧倒する求人数・質を誇ります。

業種・年齢・地域問わず、転職を考えるすべての薬剤師におすすめです。

公式サイト:
https://pcareer.m3.com/

なお、『200人の口コミ比較でわかった薬剤師転職おすすめランキング』によると、薬キャリは転職サポートが抜群にスピーディな事が分かりました。

口コミ・評判
T. K. さん(20代後半)
ドラッグストア→調剤薬局
初めての転職で薬剤師転職に強いと評判のサイトに登録したが、電話やメールが遅くて不安になり、ネットの評判が良かった薬キャリに登録しました。
登録後、すぐに電話と求人を頂け、その後の対応も大変スピーディでした。転職しようと考えていた求人をいくつか伝えると、「◯◯は職場環境が厳しいのでおすすめしない」と内情も教えて頂けました。
なにより担当の方が親身に対応してくれたのでスムーズに転職することができました。

4-2. マイナビ薬剤師|親身なサポート体制に高評価

マイナビ薬剤師

『マイナビ薬剤師』は、転職業界大手のマイナビグループが運営する薬剤師専門の転職サイトです。

マイナビグループの知名度と営業力を活かして全国の求人情報を網羅しており、6万3,000件以上の求人を掲載しています。

また、転職サポート力に定評があり、応募者との「面談」に力を入れているという点にも特徴があります。

親身にアドバイスをしてくれるため、はじめての方でも安心して転職活動を進められるでしょう。

全国の主要都市に支店を持っており、地方在住の薬剤師の方にもおすすめです。

公式サイト:
https://pharma.mynavi.jp/

4-3. ファーマキャリア|好条件求人をオーダーメイドで提案

『ファーマキャリア』は、オーダーメイド求人が魅力の転職サイトです。あなたの希望に合わせた好条件求人を、キャリアコンサルタントが厳選して提案してくれます。

求人の数よりも質を重視したい方におすすめです。

また、優秀なキャリアコンサルタントが担当してくれる点も特徴的です。

一人ひとりがより満足のいく転職を実現するために、非常に親身なサポートを実施しています。

公式サイト:
https://pharmacareer.jp

4-4.ファルマスタッフ|調剤薬局と派遣の求人が豊富

ファルマスタッフ』は、大手調剤薬局チェーンの日本調剤グループが運営する薬剤師転職支援サービスです。

調剤薬局の求人は、数・量ともに業界No.1を誇ります。薬局への転職を検討している方は、登録必須の転職サイトと言えるでしょう。

また、派遣求人の数を業界で最も多く保有している点も特徴です。

さらに、20年以上にわたる転職支援実績があり、蓄積されたノウハウを得られる点も大きな魅力であると言えます。

薬剤師転職では、どういった点をアピールすればよいのか、調剤薬局への転職を成功させるにはどのように準備しておけば良いのか、など具体的な方法を知ることができるでしょう。

公式サイト:
https://www.38-8931.com/

4-5.リクナビ薬剤師|優秀なアドバイザーが全面サポート

リクナビ薬剤師

『リクナビ薬剤師』は、人材紹介最大手のリクルートが運営する薬剤師を専門に扱ったサイトです。

サービスの規模も大きく、数多くの転職実績があります。

ドラッグストアの求人や、高収入の求人が多い点も特徴です。

また「日本一の人材紹介会社」としてのノウハウが豊富であり、特に優秀なコンサルタントがいるという点も大きな強みです。

公式サイト:
https://rikunabi-yakuzaishi.jp/

5.【FAQ】30代薬剤師の転職時の疑問徹底解説

薬剤師は専門職のため、一般的に言われている転職のノウハウとは大きく異なるところがいくつか存在します。今回は30代の薬剤師が転職の時に気になる3つのポイントについて説明します。

それぞれについて質疑応答形式で説明していきます。

Q1. 転職によって年収はどう変化しますか?

志望者のスキルによって変化します。管理薬剤師の経験がある人は、ない人に比べて月収が10万円程度高いです(人事院調べ)。

また、認定薬剤師などの資格に手当てがある場合は、月当たり1万円程度支給される場合が多いです。

 

転職サイトではなるべく希望者に沿った形で求人を紹介するので、福利厚生なども重視し、あなたが一番働きやすいであろう就業先を紹介します。

なお、30代の薬剤師の平均年収は、人事院の発表によると約610万円(春夏ボーナス2か月分換算)です。

Q2.  病院薬剤師の転職事情はどうなっていますか?

病院薬剤師の仕事については、これまで述べてきた薬局薬剤師と大きく異なるため、下記の病院薬剤師について詳しく解説した記事をご覧ください。

Q.3 薬剤師の売り手市場はいつまで続きますか?

高齢化による医療関係の需要は継続的に増加するために、しばらくは売り手市場が続くとは思われます。

しかし、日本はOECD加盟国の中でもトップクラスに薬剤師・薬学部卒業生が多く、将来的に薬剤師の数が飽和するともいわれています。

出典:日医総研リサーチ

断言はできませんが、団塊の世代の年齢が平均寿命を超えてくる2030年あたりを境に薬剤師の需要が落ち込み、一気に動向が覆る可能性があります。

6.関連記事

以下の記事は、薬剤師が転職を考えるにあたって必要な知識や年収アップの方法を就業先別に解説しています。

参考に読んでみることをお勧めします。

【就業先別】年収アップ方法
【就業先別】転職方法の全知識

7.終わりに

薬剤師にとって、30代はキャリア形成においてもっともな重要な時期といっても過言ではありません。

30代で転職を検討している方は、転職の成功率を高めるために、以下のサイトに登録することをおすすめします。

あなたの転職活動の成功を陰ながら応援しております。