30代薬剤師は転職できる?キャリアアップ成功に必須の7つのポイント

30代の薬剤師の中には

  • 30代で転職しても良いの?
  • コロナの影響で転職は難しくなってる?

と考えている人も多いのではないでしょうか。

結論として、コロナ禍でも若手薬剤師の需要は高いため、それほど長期に渡る転職活動をしなくても、次の職場は見つかるでしょう。

ただ、無計画に行動するのではなく、転職市場の情報や転職を成功させるコツを事前に押さえておく必要があります。

そこで本記事では転職のプロとして多くの薬剤師転職をサポートしてきた私が「30代薬剤師が転職する上で押さえるべきポイント」を解説します。

  1. 30代薬剤師は転職しやすい!積極的に挑戦してもOK
  2. 積極的に転職すべき30代薬剤師の特徴
  3. 30代薬剤師が転職に成功するために押さえるべき7つのポイント
  4. 【30代】薬剤師に特化したおすすめ転職サイト
  5. 30代薬剤師が転職したいと考える4つの理由
  6. 30代薬剤師が転職する上で知っておきたい業種別の実態
  7. 【Q&A】30代薬剤師の転職に関する疑問を解説

すべてを読めば、30代の薬剤師が転職すべきなのか、納得できるような決断をすることができるでしょう。

薬剤師500名が選んだ人気の転職サイト

編集部が実施した薬剤師500名へのアンケート調査に基づくサポート力や求人の数・質への満足度が高い転職サイトベスト3は、下記の3つ。

キャリア・転職に悩んでいたり、今の仕事・職場から離れようかなと考えていたりするすべての薬剤師におすすめの相談先です。

左右にスクロールできます。

おすすめ転職サイト 口コミ満足度 求人数 おすすめポイント

薬キャリエージェント
1位:薬キャリエージェント

4.3点

約6.0万件

  • 利用者満足度No. 1(※エムスリーキャリア調べ)
  • 丁寧・親身なサポートが大好評
  • 病院・企業との強固なコネクション

ファルマスタッフ2位:ファルマスタッフ

4.1点

約5.1万件

  • 圧倒的公開求人数を誇る大手サイト
  • 20-30代薬剤師のキャリアアップ転職におすすめ
  • 正社員だけでなくパート・派遣求人も豊富

マイナビ薬剤師3位:マイナビ薬剤師

4.0点

約4.6万件

  • 全国に拠点があり地方にも強い
  • ドラッグストア・企業の求人は特に豊富
  • 求人検索システムが超使いやすいのも魅力

〔求人数〕2024年5月7日時点

1.30代薬剤師は転職しやすい!積極的に挑戦してもOK

コロナ禍では様々な業界・職種で転職難易度は高まりましたが、若手の薬剤師に至っては、それほど大きな影響が出ているわけではありません。

そもそも薬剤師をはじめとする医療専門職(※)は、他の職種より求人倍率が高く、全体職種が0.94倍であるのに対して、1.75倍と高水準を維持しています。(参考:厚生労働省

※医師、歯科医師、獣医師、薬剤師を含む

実際に、当サイトが薬剤師専門転職サイトのキャリアコンサルタントに独自取材を行った結果、以下のような回答が返ってきました。

Q.コロナ禍で転職難易度は高まっていますか?

30代~30代の方であれば、コロナ禍であっても十分に満足のいく転職ができる市場感です。特に大手企業は新卒・若手採用に注力していますし、年収も上昇傾向にあります。

薬剤師はキャリア10年目の転職が最多

薬剤師は、入社10年目で転職に踏み切る人が最も多いと言われています。

実際に転職サイト「薬キャリエージェント」の調査では、薬剤師の22%が「入社10年目にはじめて転職した」と回答しています。

出典:薬キャリ

なお、同調査で薬剤師の転職理由として最も多いのは「スキルアップのため(28%)」でしたので、薬剤師としてはたらきはじめて10年あったあたりの「30代中盤」から、将来を見据えた転職に踏み切ることが多いと分かります。

管理薬剤師としての転職なら年収アップも見込める

30代になると、キャリアや実績を十分に積んだ人であれば、管理薬剤師になることもできます。

管理薬剤師であれば、責任の重さに比例して収入もアップすることが多く、病院勤務の場合、月収が10万円程度高いことも分かっています。(人事院調べ)。

また、認定薬剤師などの資格に手当てがある場合は、月当たり1万円程度支給されることが多いので、十分なスキルがある人が相応の職場に転職するならば、大幅な収入アップが見込めるでしょう。

なお、30代の薬剤師の平均年収は、人事院の発表によると約610万円(春夏ボーナス2か月分換算)と言われています。

関連記事:30代薬剤師の平均年収は?就業先別の違いと年収を増やすポイント

2.積極的に転職すべき30代薬剤師の特徴

30代の薬剤師の中でも、以下に該当する方は、積極的に転職へと踏み切って良いと言えるでしょう。

  • (1)勤務によって得た実績とマネジメント経験が豊富
  • (2)認定薬剤師としての資格

以下でそれぞれ解説していきます。

(1) 勤務によって得た実績とマネジメント経験が豊富

20代と異なり、30代の転職ではこれまでのキャリア・経験が採用評価対象となります。

そのため、十分に経験を積んでいて、かつ魅力的にアピールできる人ならば、採用選考で苦労することも少ないでしょう。

(2) 認定薬剤師としての資格

認定薬剤師としての資格があると政府が推進している「かかりつけ薬剤師」になることが出来ます。

かかりつけ薬剤師は処方得点が通常の処方よりも高くなるため、薬局ではかかりつけ薬剤師を積極的に採用する動きがみられています。

3.30代薬剤師が転職に成功するために押さえるべき7つのポイント

これまでで、30代薬剤師は市場動向に恵まれているが、経験がないと厳しい転職を強いられることについて述べてきました。

もし、30代での転職を考えているのであれば、次の7つの点を意識しましょう。

転職成功のために不可欠な7ポイント

それぞれ解説していきます。

3-1.自分の希望と能力を整理して、自分に向いている労働環境を探す

転職を考える際に考慮するべきものは収入だけではありません。

既婚の方であれば30代での出産や育児を考えた際に考慮すべきポイントは

  • 総残業時間
  • 育休・産休の取りやすさ
  • 育休後の復職のしやすさ

などです。

また、

  • 転勤が少ないところが良い
  • 親の介護があるために自宅の近くで働きたい
  • キャリアアップのための生涯学習に理解のあるところで働きたい

という希望もあるでしょう。

自分の状況や経験・能力に応じて、自分が何を重視して働きたいのかを見直すことが重要です。

3-2. 固有のスキル・経験を磨く

もし、自分の能力と希望が一致しない場合は、求人が求めているスキルを身に着ける必要があります。

年収を高める薬剤師のスキルは以下のようなものがあります。

認定薬剤師の資格(一例)
  • 認定薬剤師⇒かかりつけ薬剤師に必須・知識の証明
  • 在宅医療支援認定薬剤師⇒これから需要の高まりが見込まれる在宅医療に必要
  • 薬物療法専門薬剤師⇒取得難易度が高いが取れたら引く手数多
  • 感染制御認定薬剤師⇒院内感染チームとして病院での転職に有利
必要とされるスキル
  • コミュニケーションスキル⇒薬局のマネジメント・患者の情報把握に必要
  • 危険察知能力⇒飲み合わせや用法容量の疑義照会で必要

固有のスキルがあれば転職活動の際に大きな武器になるため、自分にとって有利に転職活動を進めることができます。

3-3. 40代以降のキャリアプランを立てる

現在30代の方は、これを最後の転職活動として考えることをお勧めします。

理由としては、2025年ごろに訪れるであろう需要のピークを境に、薬剤師の需要と供給のバランスが大きく変わり、薬剤師飽和状態になるといわれているからです。

実際には高齢化社会が続いているため、医療関係の産業の需要が劇的に下がるとは考えにくいですが、40代~50代になってからの薬剤師の転職が今よりも厳しくなることは明らかでしょう。

自分がどの業種で働くのか、そもそも仕事を続けるのかなどを考え、転職先が自分のキャリアプランが合っているのかどうかを検討することをおすすめします。

3-4.転職理由と目的を明確にする

まず転職を考える前に、転職理由と目的を明確にしましょう。

「一時の感情」「日々のストレス」など、転職の理由や目的は人によってさまざまでしょう。

そんな時、理由や目的を深掘りすることで「転職すべき時期は今なのか」「そもそも本当に転職すべきなのか」を、冷静に判断することができます。

薬剤師の主な転職理由や目的は以下です。

  • 職場の人間関係がうまくいかない
  • 年収が低い
  • 労働条件が良い職場で働きたい
  • スキルアップしたい

上記は例の1つですが、自身の転職理由や目的を明確にし、深堀り行うことで「今転職すべきなのか、本当は一時の気持ちではないのか」という判断がつくようになるでしょう。

3-5.転職後になりたい将来像を考える

転職理由と目的を明確にしたら、なりたい将来像を考えます。

「なりたい将来像」は、転職活動の軸となるためです。

また、将来像を設定することは、今転職することが本当に賢明なのかを判断する鍵にもなります。

特に以下ポイントを具体化しておきましょう。

  • 転職の目的・理由
    …なぜ転職したいのか
  • 転職後の将来像
    …仮に転職に成功したとして、5年後、10年後にどんな自分になっていたいか
  • 転職の必要性
    …今の就業先では実現できないことなのか、必ず転職しなければいけないのか
  • 転職に求める条件
    …仕事内容・社風・年収など

そして、転職に求める条件については、必ず優先順位をつけておきましょう。

3-6.自己分析・キャリアの振り返りを行う

次は自己分析・キャリアの振り返りを行いましょう。

《重要な理由》

これまでどんな仕事をしてきたのかを整理し、「自分にはどんな仕事が合っているのか」を知ることで、より自分自身にマッチした転職先を探すことができます。

また、志望先に自分の強みをうまくアピールし、弱みをうまくカバーするためにも必要な作業です。

転職先に対して夢ばかりが膨らんでしまうと、いざ就職した時に思ったほどうまくいかなかったり、「実際に就職してみたら、自分には合っていなかった…」と後悔したりする恐れがあるでしょう。

自己分析やキャリアの振り返りをし、今の自分が持っているものや過去の経験を書き出すことで、本当に自分にマッチした転職先がどこなのかが見えるようになります。

《具体的な方法》

「転職理由と目的を考える」でご紹介したポイントを、紙に書き出してみましょう。

文字にすることで、自分の現在の状況や今後求められる行動などが明らかになり、書類作成や情報収集が行いやすくなります。

当サイトでは「プロ直伝!転職成功に導く自己分析4ステップ【シート付】」コラム内で、自己分析の方法をシート付きでご紹介しています。

出典:プロ直伝!転職成功に導く自己分析4ステップ【シート付】

このシートを使ってぜひ自己分析を行ってみてください。

3-7.薬剤師の最新情報を入手する

転職を成功させるためには、薬剤師の最新情報を入手することは大事です。

十分な情報収集をせずに転職をしてしまうと、転職後に「思っていた職場と違った、転職したい…」と後悔してしまうケースがあるでしょう。

そこでこの章では、薬剤師の情報を手に入れる方法を2つ紹介します。

それぞれを詳しく紹介していきます。

(1).薬剤師の友人から現場の声を聞く

薬剤師の友人から現場の声を聞くことは、非常に大切です。

友人の薬剤師の情報は、リアルな本音を聞けるからです。

特に以下の現場の声を聞くといいでしょう。

  • どの勤務地がおすすめか
  • 残業が少ない職場はどこか
  • 働きやすい職場の特徴

上記を聞くことで、リアルな現場の情報を手に入れることができるため、自身の希望に合った転職活動ができるようになるでしょう。

「情報を鵜呑みにしすぎるのも良くない」

友人からの情報は、あくまで個人の主観だったり、その職場限定の話だったりしてしまいます。

そのため、複数の人から話を聞く、業界の専門家に相談するなどして様々な情報を手に入れるのがおすすめです。

(2).薬剤師転職サイトで専門家に相談する

転職情報を手に入れるのに一番おすすめな方法は、薬剤師転職サイトで専門家に相談することです。

先ほど述べた通り、友人の現場の声だけでは情報に偏りが起こったり、個人の主観が入ったりしてしまいます。

反対に転職サイトでは、薬剤師の専門コンサルタントが「独自の転職ノウハウ」を提供してくれます。

薬剤師転職サイトを使うメリット

  • 薬剤師業界の専門家に相談できる
  • 優良な求人を沢山保有している
  • 独自の転職ノウハウを教えてもらえる

そこで次章では、30代薬剤師に特化したおすすめ転職サイトを紹介していきます。

4.【30代】薬剤師に特化したおすすめ転職サイト

数ある転職サイトの中から、以下を基準に、「利用者からの満足度の高い薬剤師向け転職サイト」をピックアップしました。

転職サイト選定基準

  1. 求人の数
    …総求人数が多いほど、理想にぴったりの求人を見つけやすい
  2. 利用者満足度(提案&サポート力)
    …利用者の口コミをもとにサービスの質を評価。優秀なキャリアコンサルタントに担当してもらえれば、理想の職場を提案&手厚いサポートが期待できる

利用者の総合評価順にランキング形式でまとめると、おすすめの転職サイトは、以下の通りとなりました。

転職サイト 求人数|総合満足度
1位.
薬キャリエージェント
約600,000件|◎4.3
薬剤師さんからの利用満足度No1(※エムスリーキャリア調べ)の転職サイト。求人の質の高さや、丁寧なキャリアヒアリングが高評価
2位.
ファルマスタッフ
約51,000件|○3.9
調剤薬局の求人数・量ともに業界トップクラスの転職サイト。20年以上に渡る転職支援実績があり、サポート力も高い
3位.
マイナビ薬剤師
約46,000件|○3.8
マイナビグループのネットワークを活かした圧倒的な求人数が魅力の転職サイト。地方在住の方もおすすめ

※求人数:2024年5月7日更新

※この記事では3サイトに厳選しています。より詳しく知りたい方は、『薬剤師500人が選ぶ転職サイトおすすめ比較!口コミ評判&求人数ランキング』を参考にしてください。

1位.薬キャリエージェント | 総合満足度No1、実績豊富で利用者満足度95%(※エムスリーキャリア調べ)

薬キャリ

『薬キャリエージェント』は、総合満足度No1の薬剤師転職サイトです。
(※薬剤師ポータルサイトにて19社中、年間登録者数No.1(2015年3月エムスリーキャリア調べ)

運営会社のエムスリーキャリアは、15年以上前から医療業界に特化したビジネスを行っていることもあり、サポート力や薬剤師転職ノウハウには信頼があります。

また、病院や医療施設などに強いコネクションを築いており、人気の高い転職先である調剤薬局や病院の求人数は業界1位、(※エムスリーキャリア調べ)調剤薬局では業界3位と、他サービスを圧倒する求人数・質を誇ります。

業種・年齢・地域問わず、転職を考えるすべての薬剤師におすすめです。

公式サイト:
https://agent.m3career.com/

2位.ファルマスタッフ | 調剤薬局と派遣の求人が豊富

ファルマスタッフ』は、大手調剤薬局チェーンの日本調剤グループが運営する薬剤師転職支援サービスです。

特に調剤薬局の求人は、数・量ともに業界トップクラスです。薬局への転職を検討している方は、登録必須の転職サイトと言えるでしょう。正社員求人だけでなく、派遣求人も多く扱っています。

20年以上にわたる転職支援実績があり、蓄積されたノウハウを得られる点も大きな魅力です。

薬剤師転職では、どういった点をアピールすればよいのか、調剤薬局への転職を成功させるにはどのように準備しておけば良いのか、など具体的な方法を知ることができるでしょう。

公式サイト:
https://www.38-8931.com/

3位.マイナビ薬剤師 | 親身なサポート体制に高評価

マイナビ薬剤師

※マイナビのプロモーションを含みます。

『マイナビ薬剤師』は、転職業界大手のマイナビグループが運営する薬剤師専門の転職サイトです。

マイナビグループの知名度と営業力を活かして全国の求人情報を網羅しており、54,673件の求人を掲載しています

また、転職サポート力に定評があり、応募者との「面談」に力を入れているという点も特徴的です。

親身にアドバイスをしてくれるため、はじめての方でも安心して転職活動を進められるでしょう。

全国の主要都市に支店を持っており、地方在住の薬剤師の方にもおすすめです。

公式サイト:
https://pharma.mynavi.jp/

※マイナビのプロモーションを含みます。

※マイナビのプロモーションを含みます。

30代薬剤師におすすめ転職サイトについては『30代薬剤師におすすめ転職サイト・エージェント5選|プロが教える成功のための全ポイント』でさらに詳しく解説しています。

ここまで、30代薬剤師に特化したおすすめ転職サイト5選について紹介しました。

次章では、30代薬剤師が転職したいと考える4つの理由紹介していきます。

5.30代薬剤師が転職したいと考える4つの理由

「30代薬剤師が転職したい!」と考える主な理由は以下4点です。

それぞれを詳しく紹介していきます。

5-1.職場の人間関係がうまくいかない

「職場の人とうまくいかない…」という悩みを抱えて、転職を考える方は多くいるようです。

薬剤師の転職理由で多いのが、人間関係

口コミ・評判

匿名さん

薬剤師の平均転職回数は約2回
転職が良い悪いとかそんな低レベルな話では無い。問題は転職理由。給与福利厚生の不満、人間関係の不満が多いこと。
その場凌ぎの転職は繰り返す
不満も繰り返す。結局どこに居ようが自分次第。

出典:Twitter

このように、薬剤師の職場は女性が多く、他の薬剤師と人間関係でトラブルになるケースが多いようです。

人間関係は簡単に解決することはできないため、悩みを抱えているのであれば転職を検討しましょう。

5-2.年収が低い

年収が低いので、給料アップのために他の職場への転職を考える方も多くいます。

転職で月給7万円アップ

口コミ・評判

匿名さん
自分は病院薬剤師→調剤薬局へ転職しましたが、病院の給料は6年目で月給24万円くらい、転職後の調剤薬局では月給31万円でした。
年収100万円くらい違いました。
勉強になったのは、確実に雲泥の差で病院薬剤師でしたが。
なので、給料の低さは目を瞑り最初は勉強の為に病院へ就職しました。

出典:Yahoo!知恵袋

転職理由はまともな給与の出るとことに務めたい

口コミ・評判

匿名さん
私の職場に病院をやめて、転職してくる薬剤師がちらほら。結婚するのでまともな給与の出るとこに務めたいって意見がほとんど。

出典:Twitter

この悩みは「病院薬剤師」に多く、2-4.年収が下がるリスクが低いで載せた通り、勤務地のなかでは一番平均年収が低いです。

そのため、仕事内容には満足しているが、年収が低いために転職を考えている方は多いようです。

5-3.労働条件が良い職場で働きたい

労働条件が良い職場で働きたいという方も多くいるようです。

より待遇がよい職場に転職

口コミ・評判

匿名さん
今の業務量と給与のバランスが悪いといったような理由で、より待遇がよい病院や給与の高い薬局などに転職していくのではないかと感じています。

出典:Twitter

「残業時間と給料が比例しない」「どんなに長く勤務しても給料が上がらない」という不満を抱えている人は多いです。

特に人手が少ない職場では、毎日のように残業があるのも珍しくありません。

残業が多くプライベートや家庭との両立ができないため、転職を考えるのは無理がないことだといえます。

5-4.スキルアップしたい

「スキルアップしたい」という思いから転職を考える方も多いようです。

薬剤師としてスキルアップしたい

口コミ・評判

匿名さん
薬剤師としてのスキルアップもしたいからいろんな勉強会にも参加したいし、でもプライベートも充実させたいし睡眠もしっかりとりたいって考えたら1日24時間じゃ足りないし体もう1個ほしい

出典:Twitter

口コミ・評判

匿名さん
私の場合社会人から薬剤師になり、現役の人に追い付くのにスキルアップのために転職した感じもありますけど

出典:Twitter

1つの職場を長く続けていると、毎日同じような業務になりがちです。

「やりがいを感じられないな」「新しいスキルを身に付けたい」と思い、病院から薬局や薬局からドラッグストアに転職する方も少なくありません。

ここまで、30代薬剤師が転職したいと考える4つの理由について紹介しました。

次章では、30代薬剤師が転職する上で知っておきたい業種別の実態紹介していきます。

6.30代薬剤師が転職する上で知っておきたい業種別の実態

この章では、30代薬剤師が転職する上で知っておきたい業種別の実態を以下の順序で紹介していきます。

それぞれを詳しく見ていきましょう。

6-1.高収入を狙うならドラッグストアかMR

高収入を狙うのであれば、「ドラッグストア」か「MR」への転職を目指しましょう。

各業種別に見た平均年収は以下の通りです。

MR
(医療情報担当者)
580万円
CRA
(診療開発モニター)
557万円
ドラッグストア 512万円
調剤薬局 374万円
研究職・開発職 478万円
病院 362万円

参考:マイナビエージェント

この表からわかる通り、高収入の求人を狙う方はドラッグストアやMRへの転職をおすすめします。

さらに詳しく「ドラッグストア」「MR」について知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

6-2.MR・研究開発職は平均残業時間が長い傾向にある

「MR」「研究・開発職」は平均残業時間が長い傾向にあります。

各業種別に見た月の平均残業時間は以下の通りです。

MR*2 17.8時間
研究・開発職*2 17.2時間
病院*1 14.7時間
CRA*2 13.8時間
調剤薬局
ドラッグストア*1
9.6時間

出典:*1マイナビ薬剤師アンケート *2doda調べ

調剤薬局・ドラッグストアは、月の平均残業時間が9.6時間でしたが、店舗によって残業時間に大きく差が出るため、募集要項に注意する必要があるでしょう。

6-3.公務員薬剤師は年齢制限があるため、急いだ方が良い

薬剤師の中で、年齢制限があるのは「公務員薬剤師」です。

公務員薬剤師は安定性があり、生涯年収の高く、福利厚生も充実しているため人気の業種です。

公務員薬剤師になるには、公務員試験を受ける必要がありますが、いずれも年齢制限が設けられています。

公務員薬剤師には3通りの働き方がある

  • 国家公務員薬剤師
  • 地方公務員薬剤師
  • 麻薬取締官

「国家公務員薬剤師、麻薬取締官」の場合は30歳未満であること、「地方公務員」の場合は30代後半~30代前半と自治体によって異なります。

そのため、「公務員薬剤師になって安定性&高収入を目指したい」という方は早めの決断がおすすめです。

さらに詳しくに公務員薬剤師について知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

6-4.転職後に身につくスキルは業種ごとに異なる

転職後に身につくスキルは業種ごとに異なります。

各業界で身につくスキルは以下の通りです。

  スキルと特徴
調剤薬局 調剤経験を積み「管理薬剤師」を目指せる
ドラッグストア 一般医薬品への知識が深まるが、キャリアアップには不向き
病院
薬剤師
  • 急性期
    …多くの種類の症例が見られるため、キャリアアップが図れる
  • 慢性期
    …一人の患者と向き合うため、かかりつけ医療への理解は深まるが、表面的なキャリアアップには不利
MR 認定資格あり、他業界の営業への転職が可能
CRA 英語力・新薬に関する情報に精通できる
研究
開発職
製薬企業以外の開発職に有利だが、調剤経験がないため薬剤師への転職には不向き

各業界で学べることは異なるため、転職前に将来のキャリアを考えておくことが重要です。

転職理由と照らし合わせ、最適な業界・働き方を選択しよう

ここまで説明してきたように、業種によって特徴はさまざまで、人によって合う業界・働き方はわかれます。

勤務地 平均年収 残業時間
MR 580万円 17.8時間
CRA 557万円 13.8時間
ドラック
ストア
512万円 9.6時間
調剤薬局 374万円 9.6時間
研究
開発職
478万円 17.2時間
病院 362万円 14.7時間

「高年収、好待遇、難易度低く、やりがいある」という『理想の職場』は存在しません。

そのため、自分がなぜ転職するのか、仕事において何を重視しているのかを再度考えて、自分に最適な業界を考えましょう。

7.【Q&A】30代薬剤師の転職に関する疑問を解説

30代薬剤師の転職に関するよくある疑問は以下3つです。

それぞれを詳しく紹介していきます。

7-1.派遣薬剤師とパート薬剤師の違いはどこにありますか?

派遣薬剤師とパート薬剤師の違いは、以下の通りです。

収入 社内研修
役職アップ
残業
有休消化
パート 低い あり
  • 多い
  • 消化しにくい
派遣 高い なし
×
  • 少ない
  • 消化しやすい

パート薬剤師を続けることによって、将来的に「管理薬剤師」になり高年収を狙えます。

詳しくに管理薬剤師ついて知りたい方は、以下記事を参考にしてください。

派遣では初期から安定した年収を得られるうえ、「子供を迎えに行く」「イベントのために欠席する」などプライベートを優先した働き方も可能です。

ただ30代での働き方としては、パート薬剤師を続けて管理薬剤師へのキャリアの道を残しておくことをおすすめします。

7-2.今後薬剤師に求められるスキルはなんですか?

患者の容体に合わせて医者と連携し、疑義照会を行うスキルです。これは、薬剤師が処方箋の記載に不明点を感じたとき、作成者に対して内容確認を行うスキルのことです。

AIの台頭によって、ただ薬を揃えて渡すよりも「かかりつけの対人を中心とした業務」が必要とされています。

7-3.業種を変えるほかに年収を上げる方法はありますか?

勤務地にこだわりがなければ、地方への転職をおすすめします。調剤薬局やドラッグストア、病院では「地方のほうが都市部よりも年収が高い」傾向があります。

また療養病床は、一般病床に比べて人気で劣るため、薬剤師の確保のために待遇を上げているところが多いです。

さいごに

今回は「30代薬剤師の転職」についてを紹介しましたが、いかがだったでしょうか。

30代の薬剤師転職は「即戦力として採用されやすい」「さらなる成長の見込みがある」5年目での転職がおすすめです。

ただ、コロナ禍により求人数は減少しているため、転職を慎重に考えることも大切です。

もし一人では答えが出せないという方は、転職サイトのキャリアコンサルタントに相談するのをおすすめします。

30代薬剤師におすすめの転職サイト5選

※マイナビのプロモーションを含みます。

あなたの人生が豊かになることを願っています。