20代薬剤師が転職で年収を上げるための全知識|キャリアアップする方法を業種別に解説

薬剤師が20代で転職を考えていると

「年収を上げるためにはどうすればいいのか」
「キャリアアップするにはどうすればいいのか」

という疑問があると思います。

結論として、薬剤師は売り手市場のため、やり方さえ間違えなければキャリアアップは十分可能です。

その為、この記事では転職のプロとして多くの薬剤師をサポートしてきた私が、転職で抑えるべきポイントを説明します。

  1. 20代薬剤師は転職しやすい!積極的に挑戦すべき
  2. 本当に転職したほうがいい?業種別の実態
  3. 20代薬剤師が転職に成功するために押さえるべき3つのポイント
  4. 【20代】薬剤師に特化したおすすめ転職サイト5選

この記事を読めば、20代の薬剤師が転職すべきなのか、納得できるような決断をすることができるでしょう。

先に20代薬剤師におすすめの転職サイトを知りたい方は『4.【20代】薬剤師に特化したおすすめ転職サイト5選』をご覧ください。

<2020年10月:薬剤師転職の最新情報>

コロナ禍による不況で、総求人数は減り、転職の難易度は日を追うごとに高まっています。転職を考えているならば、早めに行動に移すべきです。

特に好条件の求人であるほど、競争が激しくなります。ライバルに差をつけるためにも、転職のプロの力を借りて、しっかりと対策を行いましょう。

  1. このページを見ながら、複数の転職サイト(『薬キャリ』『マイナビ薬剤師』など)に登録する
  2. それぞれの担当者から連絡が来たら、面談または電話で簡単に状況を伝えアドバイスをもらう
  3. 一番相性の良さそうな担当者だったところで、本格的にサポートを受ける

未だかつて誰も経験したことのない事態だからこそ、周囲よりもいち早く行動を開始し、戦略的に転職活動を行っていくことが重要です。

1.20代薬剤師は転職しやすい!積極的に挑戦すべき

結論として、薬剤師業界は人手不足が目立つため、転職することは容易です。

事実として、有効求人倍率は全体平均の1.34倍に対して医師・薬剤師は4.51倍と、非常に求人数に恵まれています。(人事院発表)

また、今から5~10年後まで、薬剤師の需要は高まるでしょう。

厚生労働省の試算によると「2025年に国民医療費は2015年の約1.4倍に増加する」と言われており、後期高齢者に限定すると、約1.7倍になると言われています。

この増加の半分以上は医薬品費であるといわれているため、必然的に調剤・新薬開発などの薬剤師の業務の需要が高まります。

その為、薬局やドラッグストア・病院などで薬剤師を確保しようとする動きが今より高まるとみられています。

このような市場動向によって、経験の浅い20代であっても転職は容易と言えるでしょう。

2.本当に転職したほうがいい?業種別の実態

ここでは、20代の薬剤師が『どの業種に転職したほうがいい?』といったキャリアの悩みを解決するために、主要な業種を、年収などの軸で比較していきます。

業種比較軸
  • 「調剤薬局・ドラッグストア」
  • 「病院」
  • 「MR」
  • 「CRA」
  • 「研究・開発職」
  • 平均年収
  • 平均残業時間
  • 転勤の有無
  • 身につくスキル

では、それぞれ紹介していきます。

2-1. 各業種の平均年収

各業種別に見た平均年収は以下の通りです

調剤薬局・ドラッグストア調剤薬局488万円/ドラッグストア512万円
病院434万円
MR(医療情報担当者)580万円
CRA(診療開発モニター)557万円
研究職・開発職478万円

参考:マイナビエージェント

この表からわかる通り、高収入の求人を狙う方はドラッグストアやMRへの転職をおすすめします。

ただ、次に紹介する平均残業時間もそれに合わせて多くなるため、注意が必要です。

2-2.平均残業時間

各業種別に見た月の平均残業時間は以下の通りです。

調剤薬局・ドラッグストア*19.6時間(0~40時間)
病院*114.7時間(0~80時間)
MR*217.8時間
CRA*213.8時間
研究・開発職*217.2時間

出典:*1マイナビ薬剤師アンケート *2DODA調べ

このように、MRや研究・開発職は残業時間が長いことがわかりました。

調剤薬局・ドラッグストアに関しては、月の平均残業時間が10時間未満という結果が出ましたが、調剤薬局やドラッグストアは店舗によって残業時間に大きく差が出るため、募集要項の条件に注意する必要があります。

また、病院は急性期なのか慢性期なのかによって残業時間が大きく異なります。

一般的に、急性期病院のほうが残業時間が多くなる傾向にあります。

2-3.転勤の有無

MRは特に転勤のが特徴なので、一つの地域で長く働きたいという人には不向きでしょう。

逆に、病院薬剤師の転勤は少ないため、一つの地域で長く働きたいという人にはおすすめです。

2-4.身につくスキル

各業界で身につくスキルは以下の通りです。

調剤薬局
  • 調剤経験を積み・管理薬剤師へとなることができる
ドラッグストア
  • 一般医薬品への知識が深まるが、キャリアアップには不向き
病院薬剤師
  • 急性期:多くの種類の症例が見られるため、キャリアアップが図れる
  • 慢性期:一人の患者と向き合うため、かかりつけ医療への理解は深まるが、表面的なキャリアアップには不利
MR
  • 認定資格あり。他業界の営業への転職が可能
CRA
  • 英語力・新薬に関する情報に精通できる
研究・開発職
  • 製薬企業以外の開発職に有利。調剤経験がないため薬剤師への転職には不向き

各業界で学べることを活かして、キャリアの形成を図ることが重要です。

まとめ|自分の転職理由と照らし合わせて、最適な業界を考えるべき

ここまで説明してきたように、業種によって特徴は様々で、人によって合う業界、職場はわかれます。

高年収、好待遇、難易度低く、やりがいあるという『理想の職場』は存在しません。

そのため、自分がなぜ転職するのか、仕事において何を重視しているのかを再度考えて、自分に最適な業界を考えましょう。

注意|キャリアの方向性が決まる20代の転職は慎重に!
ご存じの通り、30代から未経験の業界へと転職することは難しいので、20代の今がチャンスです。
とはいえ、安易に転職をしてしまうと、キャリア形成で取り返しがつかない可能性があります。
自分のキャリアプランと業界を照らし合わせて、慎重に転職を検討することをおすすめします。

3.20代薬剤師が転職に成功するために押さえるべき3つのポイント

20代の薬剤師が転職成功率を上げるために押さえるべきポイントは、以下の3つです

  1. 転職の全体像を理解してスケジュールを立てる
  2. 転職の目的となりたい将来像を考える
  3. 自己分析・キャリアの振り返りを行う

では、これら3つの対策について、それぞれ理由とともに詳しく説明していきます。

3-1.転職の全体像を理解してスケジュールを立てる

転職活動において、まずはじめにやるべきことは、転職の全体像を理解してスケジュールを立てることです。

以下にて重要な理由と、具体的な方法について、ご説明します。

《重要な理由》

転職の全体像を理解してスケジュールを立てると、効率的な転職活動を行うことができるためです。

具体的には、以下3点のメリットがあります、

  • 転職活動のモチベーションが上がる
  • 先のことを見据えた行動ができる
  • 転職活動が長期化することを防げる

実際、転職の全体像が分からないことで大きな不安を抱える方や、スケジュールを立てないことで非効率な転職活動をされる方も多くいらっしゃいます。

その結果、自身が思ったような転職活動ができず、大きなストレスを抱えてしまい、転職活動自体を断念される方もいらっしゃいます。

転職活動を成功させるためにも、まずは転職の全体像を理解してスケジュールを立てるようにしましょう。

《具体的な方法》

転職を完了させたい時期(例えば、今年の◯月中などおよその時期)から、逆算方式で立てていきます。

希望通りのタイミングで転職をするためにも、転職の全体像とスケジュール感を把握した上で、転職活動を行っていきましょう。

3-2..転職の目的となりたい将来像を考える

転職活動のスケジュールを立てたら、転職の目的となりたい将来像を考えます。

以下にて重要な理由と、具体的な方法をご説明します。

《重要な理由》

「転職の目的」と「なりたい将来像」は、いずれも転職活動の軸となるためです。

また、目的と将来像を設定することは、今転職することが本当に賢明なのかを判断する鍵にもなります。

転職の理由は人によってさまざまです。

例えば、一時の感情や日々のストレスなどで、急に思い立って転職したいと思うこともあるでしょう。

そんな時、上記を深掘りすることで、転職すべき時期は今なのか、そもそも本当に転職すべきなのかを、冷静に判断することができます。

《具体的な方法》

以下ポイントを具体化しておきましょう。

  • 転職の目的・理由(なぜ転職したいのか)
  • 転職後の将来像(仮に転職に成功したとして、5年後、10年後にどんな自分になっていたいか)
  • 転職の必要性(今の就業先では実現できないことなのか、必ず転職しなければいけないのか)
  • 転職に求める条件(仕事内容・社風・年収など)

そして、転職に求める条件については、必ず優先順位をつけておきましょう。

3-3. 自己分析・キャリアの振り返りを行う

転職の目的となりたい姿を考えたら、次は自己分析・キャリアの振り返りを行いましょう。

《重要な理由》

これまでどんな仕事をしてきたのかを整理して、自分にはどんな仕事が合っているのかを知ることで、より自分自身にマッチした転職先を探すことができます。

また、志望先に自分の強みをうまくアピールし、弱みをうまくカバーするためにも必要な作業です。

転職先に対して夢ばかりが膨らんでしまうと、いざ就職した時に思ったほどうまくいかなかったり、「実際に就職してみたら、自分には合っていなかった…」と後悔してしまうことがあります。

自己分析やキャリアの振り返りは、こうした転職の失敗を防ぐために、今自分が持っているキャリアや特性に、正直に向き合うための作業です。

虚勢を張らずに、今の自分が持っているものや過去の経験を書き出すことで、本当に自分にマッチした転職先がどこなのかが見えるようになります。

《具体的な方法》

「転職の目的と将来像を考える」でご紹介したポイントを、紙に書き出してみましょう。

文字にすることで、自分の現在の状況や今後求められる行動などが明らかになり、書類作成や情報収集が行いやすくなります。

当サイトでは「プロ直伝!転職成功に導く自己分析4ステップ【シート付】」コラム内で、自己分析の方法をシート付きでご紹介しています。

このシートを使ってぜひ自己分析を行ってみてください。

まとめ:転職サイトを利用する

これらを効率よく行うためには、薬剤師に特化した転職サイトを利用するのが効果的です。

転職サイトに登録すると以下のようなことをやってくれます。

  • ご自身にあった適切な求人を紹介してくれる
  • 経歴の棚卸、これからのキャリアプランを一緒に考えてくれる
  • 履歴書や職務経歴書の添削といった選考対策をしてくれる

それだけではなく、転職サイトは一般に公開されていない求人も広く取り扱っているため、転職先の選択肢を広げるためにも、一度登録してみることをおすすめします。

では実際に、20代のキャリア形成において重要な転職をサポートしてくれる薬剤師専門の転職サイトを紹介していきます。

4.【20代】薬剤師に特化したおすすめ転職サイト5選

20代薬剤師の転職をサポートしてくれる薬剤師に特化した転職サイトは以下の5つです。

4-1. 薬キャリ|実績豊富で満足度95%

薬キャリ

『薬キャリ』は、総合満足度No1の薬剤師転職サイトです。

運営会社のエムスリーキャリアは、15年以上前から医療業界に特化したビジネスを行っていることもあり、サポート力や薬剤師転職ノウハウには信頼と実績があります。

また、病院や医療施設などに強いコネクションを築いているため、転職人気の高い就業先である病院薬剤師や調剤薬局の求人数は業界1位、調剤薬局では業界3位と、他サービスを圧倒する求人数・質を誇ります。

業種・年齢・地域問わず、転職を考えるすべての薬剤師におすすめです。

公式サイト:
https://pcareer.m3.com/

なお、『200人の口コミ比較でわかった薬剤師転職おすすめランキング』によると、薬キャリは転職サポートが抜群にスピーディな事が分かりました。

口コミ・評判
T. K. さん(20代後半)
ドラッグストア→調剤薬局
初めての転職で薬剤師転職に強いと評判のサイトに登録したが、電話やメールが遅くて不安になり、ネットの評判が良かった薬キャリに登録しました。
登録後、すぐに電話と求人を頂け、その後の対応も大変スピーディでした。転職しようと考えていた求人をいくつか伝えると、「◯◯は職場環境が厳しいのでおすすめしない」と内情も教えて頂けました。
なにより担当の方が親身に対応してくれたのでスムーズに転職することができました。

4-2. マイナビ薬剤師|親身なサポート体制に高評価

マイナビ薬剤師

『マイナビ薬剤師』は、転職業界大手のマイナビグループが運営する薬剤師専門の転職サイトです。

マイナビグループの知名度と営業力を活かして全国の求人情報を網羅しており、6万3,000件以上の求人を掲載しています。

また、転職サポート力に定評があり、応募者との「面談」に力を入れているという点にも特徴があります。

親身にアドバイスをしてくれるため、はじめての方でも安心して転職活動を進められるでしょう。

全国の主要都市に支店を持っており、地方在住の薬剤師の方にもおすすめです。

公式サイト:
https://pharma.mynavi.jp/

4-3. ファーマキャリア|好条件求人をオーダーメイドで提案

『ファーマキャリア』は、オーダーメイド求人が魅力の転職サイトです。あなたの希望に合わせた好条件求人を、キャリアコンサルタントが厳選して提案してくれます。

求人の数よりも質を重視したい方におすすめです。

また、優秀なキャリアコンサルタントが担当してくれる点も特徴的です。

一人ひとりがより満足のいく転職を実現するために、非常に親身なサポートを実施しています。

公式サイト:
https://pharmacareer.jp

4-4.ファルマスタッフ|調剤薬局と派遣の求人が豊富

ファルマスタッフ』は、大手調剤薬局チェーンの日本調剤グループが運営する薬剤師転職支援サービスです。

調剤薬局の求人は、数・量ともに業界No.1を誇ります。薬局への転職を検討している方は、登録必須の転職サイトと言えるでしょう。

また、派遣求人の数を業界で最も多く保有している点も特徴です。

さらに、20年以上にわたる転職支援実績があり、蓄積されたノウハウを得られる点も大きな魅力であると言えます。

薬剤師転職では、どういった点をアピールすればよいのか、調剤薬局への転職を成功させるにはどのように準備しておけば良いのか、など具体的な方法を知ることができるでしょう。

公式サイト:
https://www.38-8931.com/

4-5.リクナビ薬剤師|優秀なアドバイザーが全面サポート

リクナビ薬剤師

『リクナビ薬剤師』は、人材紹介最大手のリクルートが運営する薬剤師を専門に扱ったサイトです。

サービスの規模も大きく、数多くの転職実績があります。

ドラッグストアの求人や、高収入の求人が多い点も特徴です。

また「日本一の人材紹介会社」としてのノウハウが豊富であり、特に優秀なコンサルタントがいるという点も大きな強みです。

公式サイト:
https://rikunabi-yakuzaishi.jp/

5.【FAQ】20代薬剤師の転職に関する疑問を解説

この章では、20代の薬剤師が転職をする際に気になる点や疑問を質疑応答形式で解説していきます。

Q1.派遣薬剤師とパート薬剤師の違いはどこにありますか?

違いはそれぞれ以下の通りです

収入社内研修・役職アップ残業・有休消化
パート薬剤師低いチャンスあり派遣よりも多め/消化しにくい
派遣薬剤師高いチャンスなしパートよりも少なめ/消化しやすい

パート薬剤師を続けることによって、将来的に管理薬剤師になり高年収を狙うことも可能です。

派遣では初期からある程度安定した年収を得ることができるうえ、子供を迎えに行く、イベントのために欠席するなどの時間を優先した働き方も可能です。

20代での働き方としては、パート薬剤師を続けて管理薬剤師へのキャリアの道を残しておくことをおすすめします。

Q2.今後薬剤師に求められるスキルはなんですか?

患者の容体に合わせて医者と連携し、疑義照会を行うスキルです。

AIの台頭もあり、ただ薬を揃えて渡すよりも、かかりつけの対人業務を中心とした業務のほうが必要とされています。

連携をとったり、患者とコミュニケーションをとるためのスキルは必須でしょう。

Q3.業種を変えるほかに年収を上げる方法はありますか?

勤務地にこだわりがなければ、地方への転職をおすすめします。

調剤薬局やドラッグストア、病院では、地方のほうが都市部よりも年収が高い傾向があります。

また、療養病床は一般病床に比べて人気で劣るため、薬剤師の確保のために待遇を上げているところが多いです。

6.終わりに

20代での転職は、キャリアの方向性を定める重要な転職になります。

自分の理想の将来像を定めて、その理想に最大限沿うための転職を慎重に行うべきです。

転職後もキャリア形成をサポートしてくれる以下のような転職サイトに登録することを強くおすすめします。

あなたの転職の成功を陰ながら応援しております。