復職したいママ薬剤師必見!働き方や認定試験のサポートまで徹底解説

復職したいとお考えのママ薬剤師さんも、
どんな働き方ができるのかな?
子育てとの両立は可能かな?
といった疑問があるでしょう。

結論として子育てとの両立は可能ですが、パート、派遣社員や在宅ワークなどそれぞれの働き方について理解し、自分に合うものを選択する必要があります。

そのため、この記事では転職のプロとしてママ薬剤師の復職をサポートしてきた私が、

  • 薬剤師として復職する前に知っておくべきこと
  • 復職すると決めたら取るべき行動

を紹介していきます。

  1. ママ薬剤師の復職は可能!
  2. ママ薬剤師の復職後の主な働き方
  3. ママ薬剤師のキャリアアップにおすすめの認定薬剤師資格
  4. ママ薬剤師の認定薬剤師資格取得のサポート
  5. ママ薬剤師におすすめの転職サイト6選
  6. 転職サイトをより効果的に利用する7ポイント
  7. 【図解】転職サイト利用の流れ
  8. 【FAQ】ママ薬剤師の転職でよくある疑問と回答

この記事を読めば、どのように薬剤師として復職すべきかという悩みが解決し、後悔しない決断ができるようになるでしょう。

薬剤師500名が選んだ人気の転職サイト

編集部が実施した薬剤師500名へのアンケート調査に基づくサポート力や求人の数・質への満足度が高い転職サイトベスト3は、下記の3つ。

キャリア・転職に悩んでいたり、今の仕事・職場から離れようかなと考えていたりするすべての薬剤師におすすめの相談先です。

左右にスクロールできます。

おすすめ転職サイト口コミ満足度公開求人数おすすめポイント
薬キャリエージェント
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ファルマスタッフ2位:ファルマスタッフ

4.1点

約4.5万件
  • 圧倒的公開求人数を誇る大手サイト
  • 20-30代薬剤師のキャリアアップ転職におすすめ
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マイナビ薬剤師3位:マイナビ薬剤師

4.0点

約4.5万件
  • 全国に拠点があり地方にも強い
  • ドラッグストア・企業の求人は特に豊富
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1. ママ薬剤師の復職は可能!

ママ薬剤師の復職は可能ですが、ブランクを埋めるためには多くの時間と労力が必要です。

そのため、子育ての合間を縫って、いかに効率よく勉強するかが鍵となります。

復職する前に知っておいた方が良いポイントは以下です。

それでは見ていきましょう。

1-1. 復職するにあたって必要な準備

復職のために、以下の準備をしておくと良いでしょう。

  • 学生時代に勉強してきたことの復習
  • 子どもの預け先を確保しておく
  • 自分に合う働き方を見極める

薬剤師関連の専門誌や業界紙を購読し、復習するのも良いです。

また、お子様がまだ小さい場合、預け先を考えた上で自分に合う働き方を見極めましょう。

1-2. おすすめの転職先は調剤薬局

調剤薬局はママ薬剤師の復職先としておすすめです。

調剤薬局には以下のようなメリットがあります。

  • 求人数が多いことから、ご自身の条件に合わせて選びやすい
  • 復職支援プログラムが用意されている調剤薬局が多い

復職支援プログラムの内容は勤務先によりますが、調剤研修や処方箋の読み方だけでなく接待の研修まで行われる企業もあるようです。

そのため調剤薬局の場合、ブランクの不安もそれほど大きくないでしょう。

2. ママ薬剤師の復職後の主な働き方

ママ薬剤師の復職後の主な働き方を以下に挙げました。

それぞれのメリットとデメリットを見ていきましょう。

2-1. パート

パートとは企業と短時間の労働契約を結ぶ、非正規雇用の労働形態です。

一般的に、パートは低賃金で不安定と言われますが、薬剤師の場合はそうとは限りません

パートで薬剤師として働く場合、以下のメリットデメリットがあります。

メリットデメリット

1つずつご紹介します。

メリット

メリット1. 家庭と仕事を両立しやすい

薬剤師としてパートで働くことで、家庭と仕事を両立しやすいというメリットがあります。

パートであれば労働日数や時間などの希望が通りやすく、午前中に数時間だけ働くことも可能です。

また、異動がないため、通勤時間が短縮されます。

このようにご自身の都合に合わせて働けることから、家事や育児に費やす時間を確保しやすくなるでしょう。

メリット2. 時給相場が高い

パート薬剤師の時給相場は約2,000円と高いことも大きな魅力です。

薬剤師が不足している企業と交渉すれば、さらなる時給アップも考えられます。

今すぐに人材が欲しい薬局の中には3,000円を超える時給を提示する求人もあります。

このように、一般的なパートの2~3倍の給料が得られることは大きなメリットです。

デメリット

デメリット1. キャリアアップが難しい

パートの場合、キャリアアップをするのが難しくなります。

なぜなら「働いた時間=給料」となる為、多めに見積もっても450万円程度で年収がストップしてしまうことが多いからです。

パートで1日8時間週5日以上に渡り勤務されているのであれば、正社員として働かれることをおすすめします。

デメリット2. 福利厚生が限られている

福利厚生に制限があるというデメリットも考慮しなくてはなりません。

パート薬剤師の場合、家賃補助や家族手当、保養所の利用などに制限があることが一般的です。

また、退職金制度も適用されません。そのため、可能であればパートナーの扶養内に入っておいた方が良いでしょう。

2-2. 派遣社員

派遣社員とは企業と雇用契約を結ぶ代わりに、派遣会社と雇用契約を結んだ上で派遣されるという特徴があります。

派遣社員もパートと同様に低賃金であると思われがちですが、薬剤師のような専門職の場合、高給が望めます

薬剤師派遣として働くメリットデメリットは以下の通りです。

メリットデメリット

それでは詳しく解説していきます。

メリット

メリット1. 時給相場が非常に高い

薬剤師派遣の時給相場は3,000円を超えることが多いところが魅力的です。

下記の表からは、人手不足の影響で地方の求人の時給が高いことが分かります。

ただ、地方の求人は都市部や地方都市と比べ少ない為、地方での復職は根気強く行わなくてはなりません。

メリット2. 様々な職場を体験できる

派遣薬剤師として働く2つ目のメリットは、様々な職場を体験できるところです。

多くの職場を体験したいという理由で派遣薬剤師を選ばれる方は、特に女性に多くいらっしゃいます

例えば、OTCを経験をする為ドラッグストアに転身し、後に自分に合っていると感じた調剤薬局に戻るという風に、自由自在に職場を渡り歩くことができます。

好奇心が強く多くのことを体験したい方には派遣薬剤師がおすすめです。

デメリット

デメリット1. 即戦力を求められる

派遣薬剤師は即戦力を求められる傾向にあり、ママ薬剤師にとって大きなデメリットとなり得ます。

そもそも、高い時給の対価として戦力にならないと意味がないと思うスタッフは多いでしょう。

また、人手不足が理由で派遣されることも多い為、1から教えてもらえる機会は非常に少ないです。

不安な方は、一定期間パートとして調剤薬局業務の経験を積んだ後、薬剤師派遣として働くことをおすすめします。

デメリット2. 派遣契約が突然打ち止めされることがある

2つ目のデメリットは、契約が打ち止めされると職場を変えざる得ない点です。

「まずは派遣社員として入社してみて、働きやすい職場なら長く勤めたい」という方は、一定期間の派遣社員としての勤務後、直接雇用に変更される紹介予定派遣がおすすめです。

派遣薬剤師への転職について、より詳しく知りたい方は「薬剤師派遣ってどうなの?高時給の理由とメリット・デメリットを全解説」のページを参考にしてみて下さい。

2-3. 在宅ワーク

在宅ワークとはどこにも雇用されず、自宅を職場とし、インターネットを介して仕事の受注から納品まで行い報酬を得る働き方のことを指します。

薬剤師の経験を活かせる在宅ワークは、医薬関連の文書の翻訳やライター業務がおすすめです。

メリットデメリットを以下に挙げました。

メリットデメリット

それでは見ていきましょう。

メリット

メリット1. 時間や場所に縛られない

ママ薬剤師にとって時間や場所に縛られないことは大きなメリットです。

英語などのスキルがあれば、家事や子育ての合間に翻訳業務を行うことができます。

自宅で業務が完結する為、通勤も必要ありません。そのため、子どもと過ごす時間も長くなるでしょう。

メリット2. 仕事の量を自分で決められる

在宅ワークの薬剤師であれば、仕事の量を自分で決めることができます。

会社勤めでは存在し得るようなノルマを課されることがない為、無理なくこなせる量の仕事だけを受けることが可能です。

このように、在宅ワークであれば仕事の量や勤務時間までも自由に決めることができ、時短勤務などをする際に他の社員に気を遣う必要も無くなります。

デメリット

デメリット1. 自己管理が大変

場所も時間も自由なので、「納期までギリギリまで手を付けずにいたら、意外と時間が掛かってしまい締め切りに間に合わなかった…」という事態もありえます。

そのようなことがあると、信用を失います。

自分を律して、時間を管理し仕事を仕上げる能力が必要です。

デメリット2. 時給換算すると報酬が安い

報酬を拘束時間で割ってみると、手間の割に得られる報酬が安いこともあります。

「通勤しなくて良いのは楽だけど、あまり稼げてない」と言われる方も多いです。

そのため、案件を自分ならどれくらいの時間をかけてこなせるかを考えて受注することが大切です。

3. ママ薬剤師のキャリアアップにおすすめの認定薬剤師資格

ママ薬剤師がキャリアアップするためにおすすめの認定薬剤師資格は以下です。

1つずつ解説していきます。

3-1. 妊婦・授乳婦薬物療法認定薬剤師

妊婦・授乳婦薬物療法認定薬剤師とは、妊娠期間や授乳期間を通して、母体と胎児・乳児の健康を配慮しながら薬物治療を行う薬剤師のことです。

申請には資格の取得や学術雑誌ににおいて論文が掲載された経験など、様々な条件が必要です。

これらの条件を満たし試験に合格することができると、ご自身の妊娠、出産経験を生かしながら薬剤師として働くことができるでしょう。

具体的な申請資格に関しては「一般社団法人 日本病院薬剤師会」のページをご確認下さい。

3-2. 緩和薬物療法認定薬剤師

緩和薬物療法認定薬剤師とは、がん患者の症状を管理し痛みの緩和に貢献する薬剤師のことです。

取得条件が多く、労力を要するものですが、取得することで以下の口コミのように大きなメリットを感じられるでしょう。

口コミ・評判

匿名さん
痛みを感じることなく人生を全うする。薬剤師としてそのお手伝いができることにやりがいを感じます。患者さんのご家族から「痛みを感じずに亡くなることができてよかった」と言われることも少なくありません。病院にとっても患者さんやご家族からの信頼を得られる資格だと思います。

出典:リクナビ薬剤師「緩和薬物療法認定薬剤師

こちらの資格について詳しく知りたい方は、「緩和薬物療法認定薬剤師になるには?合格率から症例提示まで徹底解説」のページを参考にしてみて下さい。

4. ママ薬剤師の認定薬剤師資格取得のサポート

ママ薬剤師の認定薬剤師資格取得を支援してくれるサービスは以下です。

それでは見ていきましょう。

4-1. 日本薬剤師研修センター

日本薬剤師研修センターでは、対面研修だけでなく、ビデオ・オンデマンド研修など様々な形態で資格取得に向けて学ぶことができます。

他にも、こちらでは研修認定薬剤師の認定、学習用の教材の刊行などを行なっています。

費用などは各種制度により異なっている為、公益財団法人 日本薬剤師研修センターにてご確認下さい。

4-2. 日本女性薬剤師会

日本女性薬剤師会では、会員15,000円会員以外は18,000円薬剤師継続学習通信教育講座を受けることが可能です。

認定薬剤師研修機関に認定されている為、認定薬剤師の単位が取れる講座もあります。その他、各地で研修や講演会も行われているようです。

※ 参照:JWPA【一般社団法人 日本女性薬剤師会】

このようなサービスは、取りたい認定資格や今後働きたい場所などが明確に定まっている方が利用されると良いでしょう。

しかし、これらのサービスには費用がかかってしまうため慎重に検討されることをおすすめします

次章では、無料で利用できる転職サイトをご紹介します。まだ迷っている方も、転職サイトでコンサルタントに一度相談してみることをおすすめします。

5. ママ薬剤師におすすめの転職サイト6選

転職サイトの中から、以下の3点を基準に「総合評価の高い薬剤師転職サイト」を選出しました。

総合評価を導き出す3つの基準

  • 求人の質・量:求人の量や質は十分かどうか
  • 提案力:ニーズにぴったりの提案をしてくれるかどうか
  • サポート力:コンサルタントからの手厚いサポートを受けられるかどうか

さらに、当サイトが薬剤師500人を対象に行った独自アンケートの調査結果に基づき、おすすめの転職サイトを、利用者の総合評価順にまとめました。

結果、おすすめの転職サイトランキングは以下の通りとなりました。

転職サイト求人提案力サポート力
1位. 薬キャリエージェント

4.1

4.3

4.1

2位. マイナビ薬剤師

3.6

4.2

3.7

3位. ファーマキャリア

4.5

3.8

4.1

4位. ファルマスタッフ

3.9

3.4

4.1

5位. リクナビ薬剤師

4.0

3.9

3.4

6位. ママ薬+

2.9

3.5

2.5

最上位である『薬キャリエージェント』と2位の『マイナビ薬剤師』は求人がとても多く、提案力やサポート力にも定評があるため、登録しておくことを推奨します。

また、3位の『ファーマキャリア』もサポートが手厚いという評価を受けているため、登録することがおすすめです。

それでは、ランキング上位のサイトを1つずつ紹介していきます。

1位. 薬キャリエージェント|求人数が多く、交渉力が強い転職サイト

薬キャリ

『薬キャリ』は、総合満足度No1の薬剤師転職サイトです。
(※薬剤師ポータルサイトにて19社中、年間登録者数No.1(2015年3月エムスリーキャリア調べ)

運営会社のエムスリーキャリアは、15年以上前から医療業界に特化したビジネスを行っていることもあり、サポート力や薬剤師転職ノウハウには信頼があります。

また、病院や医療施設などに強いコネクションを築いており、人気の高い転職先である調剤薬局や病院の求人数は業界1位、調剤薬局では業界3位と、他サービスを圧倒する求人数・質を誇ります。

業種・年齢・地域問わず、転職を考えるすべての薬剤師におすすめです。

公式サイト:
https://agent.m3career.com/

当サイトでは薬キャリのコンサルタントにインタビューを行いました!

薬キャリの強みコロナ禍における薬剤師の転職事情をお話いただいたので、転職を検討している方はぜひご覧ください。

こちらをタップ ▼

薬剤師の人生を照らす転職を――薬剤師満足度No1『薬キャリ』のコンサルタントによる「求職者ファースト」の転職支援とは

2位. マイナビ薬剤師|豊富な求人数と面談の安定感

マイナビ薬剤師

※マイナビのプロモーションを含みます。

『マイナビ薬剤師』は、転職業界大手のマイナビグループが運営する薬剤師専門の転職サイトです。

マイナビグループの知名度と営業力を活かして全国の求人情報を網羅しており、54,673件の求人を掲載しています

また、転職サポート力に定評があり、応募者との「面談」に力を入れているという点も特徴的です。

親身にアドバイスをしてくれるため、はじめての方でも安心して転職活動を進められるでしょう。

全国の主要都市に支店を持っており、地方在住の薬剤師の方にもおすすめです。

公式サイト:
https://pharma.mynavi.jp/

※マイナビのプロモーションを含みます。

3位. ファーマキャリア|優秀なコンサルタントによるオーダーメイドでの提案力が強み

『ファーマキャリア』は、オーダーメイド求人が魅力の転職サイトです。あなたの希望に合わせた好条件求人を、キャリアコンサルタントが厳選して提案してくれます。

求人の数よりも質を重視したい方におすすめです。

また、優秀なキャリアコンサルタントが担当してくれる点も特徴的です。

一人ひとりがより満足のいく転職を実現するために、非常に親身なサポートを実施しています。

公式サイト:
https://pharmacareer.jp

4位. ファルマスタッフ|日本調剤グループ・病院求人でトップクラス

ファルマスタッフ』は、大手調剤薬局チェーンの日本調剤グループが運営する薬剤師転職支援サービスです。

特に調剤薬局の求人は、数・量ともに業界トップクラスです。薬局への転職を検討している方は、登録必須の転職サイトと言えるでしょう。正社員求人だけでなく、派遣求人も多く扱っています。

20年以上にわたる転職支援実績があり、蓄積されたノウハウを得られる点も大きな魅力です。

薬剤師転職では、どういった点をアピールすればよいのか、調剤薬局への転職を成功させるにはどのように準備しておけば良いのか、など具体的な方法を知ることができるでしょう。

公式サイト:
https://www.38-8931.com/

5位. リクナビ薬剤師|優秀なコンサルタント・ドラッグストア求人

リクナビ薬剤師

『リクナビ薬剤師』は、人材紹介最大手のリクルートが運営する薬剤師を専門に扱ったサイトです。

サービスの規模も大きく、数多くの転職実績があります。

ドラッグストアの求人や、高収入の求人が多い点も特徴です。

また「日本一の人材紹介会社」としてのノウハウが豊富であり、特に優秀なコンサルタントがいるという点も大きな強みです。

6位. ママ薬+|ママ薬剤師のもっと働きたい!を応援

ママ薬剤師の転職に特化した転職サイトでおすすめなのが「ママ薬+」です。

公開求人が一切ないママ薬+では、コンサルタントにオーダーメイドでご自身に合う転職先を紹介してもらうことができます。

また、求人の紹介だけでなく、転職先との条件交渉も代行して行っています。

こちらの転職サイトを利用することで、「子ども都合の急な休みでも対応してくれる」といった、ママ薬剤師にとって働きやすい求人を探しやすくなるでしょう。

公式サイト:
https://www.mamayaku.com/

薬剤師におすすめの転職サイトの口コミについて、さらに詳しく知りたい方は「200人の口コミ比較でわかった薬剤師転職サイトおすすめランキング」を参考にしてみてください。

6転職サイトをより効果的に利用する7ポイント

35歳が転職エージェントをうまく使うポイント

この章では、転職サイトをより効果的に利用するためのポイントを7つお伝えします。

  1. スカウトを利用した場合、2週間に1回くらい連絡を入れておく
  2. 転職時期は最短可能日程で答える
  3. 相性が合わなければ担当コンサルタントの変更を申し出る
  4. 経歴やスキルに嘘をつかない
  5. 推薦文は必ず確認する
  6. 同じ案件に複数の転職サービスから応募しない
  7. 紹介された会社の実態を口コミサイト『OpenWork』で調査

せっかく良い転職サービスを選んでも、上手に活用できなければもったいないので必ずチェックしましょう。

Point-1. スカウトを利用した場合、2週間に1回くらい連絡を入れておく

転職サイトは、企業から依頼を受けるとデータベースの中から条件を絞り応募者を探していくのですが、この時の表示順番が「更新日」(=最終接触日)なのです。

「更新日が古い=もうすでに転職を決めた可能性が高い」と判断されるので、連絡を怠っていると後回しにされ、いずれ案件紹介メールが届かなくなります。

更新日

例えば、上記は「年齢30歳以下、転職回数1回以下、勤続年数2年以上、TOEIC780以上」で検索した結果ですが、実務的な処理としては、更新日が新しい順番に20人ずつメールを送って反応をみて、応募者がいなければ次の20人へ、といったように送信していきます。

更新日が古いと、いくら条件が良くても機械的に後回しになってしまう場合があるのです。

Point-2. 転職時期は最短可能日程で答える

コンサルタントとのファーストコンタクトで必ず「転職時期はいつ頃をお考えですか?」と聞かれるので、この時には「いいところがあればすぐにでも」と答えるようにしましょう。

そうすればあなたはすぐに売上に繋がると考え、優先順位をあげて対応してくれることでしょう。

※もちろん現職での退職手続きや引継ぎがあるはずなので、その点は伝えておきましょう。

Point-3. 相性が合わなければ担当コンサルタントの変更を申し出る

担当コンサルタントに情をうつしてはいけません。

担当変更がどうしてもしづらい場合は他社を当たりましょう。

担当変更メール文面例

いつも大変お世話になっております。現在転職の支援をして頂いている○○と申します。現在、ご担当者の○○様には大変丁寧にご対応頂いており感謝をしておりますが、

転職活動が初めてで不安が大きく、他の方のご意見も是非お伺いしたいです。

もし可能であれば、他のコンサルタントの方と一度お話をしたく考えております。

大変お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

Point-4. 経歴やスキルに嘘をつかない

登録情報や一連のやりとりについては、申し出をしない限りは情報が残ります。

コンサルタントでよく話題にあがるのが、「去年の登録情報と今回とで登録情報が違うよ・・・」という話です。

この場合、虚偽報告を行うリスキーな人材として、紹介する案件を絞るなどの判断がくだされます。

Point-5. 推薦文は必ず確認する

ほとんどの場合、担当コンサルタントはあなたを200字〜1000字で紹介する推薦文を書きます。

そこで「面接時に相違があると困るのと、客観的に今一度自分を見直したいため、書いていただいた推薦文をお送りいただけませんか?」と一声かけましょう。

Point-6. 同じ案件に複数の転職サービスから応募しない

数社の転職サービスを使っている場合、同じ案件には複数の転職サービス経由で応募しないようにしましょう。

企業から「他の転職サイトからも応募があるんだけど」と担当に連絡がいってしまいます。

企業・担当コンサルタント両者に不信感を与え、場合によっては破談となるリスクさえあります。

Point-7. 紹介された会社の実態を口コミサイト『OpenWork』で調査

転職サイトも売上がかかっていますから、なんとかしてあなたに転職を決めてもらいたいと考えています。

優良なコンサルタントであれば都合の悪いことを隠したりすることは少ないでしょうが、自衛のために口コミサイトの『OpenWorkを利用して裏をとるようにしましょう。

以下のような口コミが大量に集まっているので、その情報をもとに、社風や雰囲気をあらかじめ予想することができます。

openworkの口コミ

上場企業であればほぼ全ての企業についての口コミが集まっていますので、ぜひ利用してください。

7【図解】転職サイト利用の流れ

ここまで、転職が有利に進む転職サービスと、その活用ポイントをお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

転職サイトに登録したあとは、特に準備は必要とせず、気軽に身をゆだねれば良いのですが、初めて使う方は不安も多いかと思いますので、登録後何が起こるのかをざっくり把握しておきましょう

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Step 1. まずは公式ページから登録する

それぞれの公式ページから登録を行います。

登録する際は、『転職サービス』なのか『派遣サービス』なのかを確認するようにしてください

例えば、「パソナ」と検索するとパソナの派遣登録サイトが出てくるように、紛らわしいサービスが複数あるため、登録前にしっかりと確認しましょう。

正社員転職を目指していたのに、知らずのうちに派遣社員の面接を受けていた…ということがないように、十分に注意しましょう。

Step 2. 担当コンサルタントから連絡が来る

登録すると、担当から数日以内に電話かメールで連絡が入ります。

事前に準備などをする必要は全くありませんが、ざっくり下記のようなことを聞かれます。

  • 転職希望時期は?
  • 希望する職種や業界は?
  • 希望年収は?

10分ほどの最低限のヒアリングを受けた後、キャリアカウンセリングのアポイント調整を行います。

※最初からアポイント調整に入る場合もあります。

Step 3. キャリアカウンセリング

あなたが転職サイトのオフィスに訪問することもあれば、担当コンサルタントが近くまで来てくれることもあります。(近年はコロナの影響により、オンライン面談も積極的に取り入れられています。)

初回面談での話題で多いのは下記のようなテーマです。

  • あなたのキャリアの棚卸
  • PRポイントの整理
  • 転職するべきかどうか
  • 転職するとしたらどのような企業に内定をもらえそうか
  • どのように職務経歴書を書いたら通過しやすくなるか
  • 転職についての要望の深堀

キャリアカウンセリングで気づくことも多く、なるべく多くのコンサルタントに意見をもらえば、考えがまとまっていき、後悔ない転職をすることができるでしょう。

担当コンサルタントとは長い付き合いとなるため、できれば拠点に足を運ぶようにしましょう。

Step 4. 求人紹介を受ける

あなたの希望に合いそうな求人を5件~20件ほど紹介してもらえます。

思ってもないような大手もあれば、今まで知ることのなかった魅力的な中小企業もあるでしょう。

それぞれのエージェントしか扱っていない独占求人もありますので、複数社のエージェントから求人紹介を受けることを推奨します

Step 5. 履歴書・職務経歴書の添削

応募する企業を決めたら、職務経歴書や履歴書といった選考書類を添削してもらいます。

場合によってはこのためだけに面談を設定してくれたり、何度も書き直しを行ったりしてくれます。

最高の職務経歴書をエージェントと一緒に作り上げていきましょう。

Step 6. 紹介された求人に応募する

選考書類が完成したら、担当コンサルタントが最後に推薦文を添えて企業に応募します。

自分ではなかなか伝えられないあなたの魅力を、担当コンサルタントが企業に伝えてくれます。

求人サイトを使って自力で応募すると、推薦文はもちろん誰も書いてくれませんし、企業への手続きも全部自分でしなければならないため、それに比べると転職サイト経由は圧倒的に有利です。

Step 7. 面接対策を受ける

応募している企業の面接担当者がどのような質問をして、どのようなタイプの方を好むのか、今持っているスキルのなかで何をPRするべきなのかといったポイントのアドバイスを貰います。

あなたが希望すれば模擬面接を実施してもらえるケースも多いです。

Step 8. 企業との面接を行う

面接の日時設定は担当コンサルタントが全て行ってくれます。

対策してもらったことをフル活用して、力を出し切りましょう。

面接に落ちてしまった場合には、多くの場合、担当コンサルタントが人事担当者からフィードバックを受けているため、次の面接に生かすことができます。

Step 9. 内定と退職サポート

内定が出た後は、担当コンサルタントが給料交渉や入社日の調整を責任を持って行ってくれます。

また、退職手続きについて不安な場合も、上司にどのように報告するかなど転職サイトであればノウハウを必ず持っていますので、頼ってしまいましょう!

Step 10.退会手続きをする

転職先の内定がもらえたら、転職サイトを退会するのが無難です。

万が一転職後も転職サイトに入会し続けていたら、転職先の人事担当者に見つかってしまうかもしれません。

転職サイトを利用している会社は、転職サイトに登録している人材を「スカウト」機能でチェックしています。

転職先の人事担当者が「スカウト」機能であなたの情報を見つけた場合、「入ったばかりなのに、もう転職しようとしている」と、無用な疑いをかけられるかもしれません。

8. 【FAQ】ママ薬剤師の転職でよくある疑問と回答

ママ薬剤師の転職でよくある疑問と回答は以下の通りです。

それでは見ていきましょう。

Q1. 長いブランクがあっても復職は可能ですか?

長いブランク後の復職も可能です。

ブランク後は、派遣社員よりもパート勤務から始めることをおすすめします

なぜなら、派遣薬剤師は即戦力であることが求められるからです。

慣れてきたら派遣社員として転職し、直接雇用に変更される紹介予定派遣を用いて後に正社員を目指すのも良いでしょう。

Q2. 小さい子どもがいる場合、どのような働き方がおすすめですか?

小さい子どもがいる場合、パートか在宅ワークをおすすめします。

パートであれば労働日数や時間などの希望が通りやすくなる為、急な体調不良の際に駆けつけることもできます。

また、異動がないことから自宅や保育園から遠く離れた場所で働く必要がありません。

在宅ワークにおいても家でご自身のペースに合わせて働くことができる為、お子様の子育てのニーズに柔軟に対応することが可能となるでしょう。

このような理由から、パートや在宅ワークが最も適していると言えます。

Q3. 時給は妥協すべきですか?

時給は妥協すべきとは言えません。

ママ薬剤師に人気の働き方は、平日の午前9時から午後3時くらいまでのパート勤務です。

時給は2,000円程度であることが多いですが、転職サイトで相談することでより良い求人が見つかる可能性があります。

また、時給の交渉を行うこともできるため、利用してみると良いでしょう。

9. さいごに

いかがでしたか。

ママ薬剤師の復職の形は多種多様です。

まだ復職をするかどうか悩んでいる方でも以下の転職サイトに登録し、一度相談してみることがおすすめします。

あなたの転職が成功することを願っています。