看護師から養護教諭に転職すると給料はどうなる?お金事情を徹底解説

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看護師から養護教諭への転職を検討していて「養護教諭の給料っていくら?」と気になっていませんか?

結論から言うと、養護教諭の平均給与は40.9万円、年収換算で669.1万円です。

ただしこれは公立学校で働く全ての教職員を対象にしたものなので、転職したばかりで上記の金額を稼ぐことはできません。たいていの場合、病院勤務の頃より手取りが下がることの方が多いようです。

この記事では、公的機関の調査をもとに、養護教諭の看護師の給料について解説します。

  1. 養護教諭と看護師の給料・年収の違い
  2. 看護師免許は給料・年収に影響しないが、選考に有利なこともある
  3. 看護師から養護教諭に転職するには

最後まで読めば、養護教諭の看護師の給料の全てが分かります。

1. 養護教諭と看護師の給料・年収の違い

平均給料・年収だけを見ると、平均額は養護教諭の方が高いです。

看護師養護教諭
平均月収33.8万円40.9万円
平均年収492万円669.1万円

※令和二年地方公務員給与の実態「職種別職員の平均給与額」小中学校教育職を参考
※養護教諭の年収は平均給与×12+勤勉手当75.5万円、期末手当102.8万円で計算

しかし、看護師から養護教諭に転職すると、ほとんどの場合、手取り収入は少なくなります。

なぜなら、上記金額は、全ての教職員を対象にしたものである(つまり、ベテラン職員や校長も含む)からです。

教員の給与は年功序列で上がっていくため、未経験からのキャリアチェンジでいきなり上記のような月収にはなりません。ある程度長期的に見ておく必要があります。

要するに、10年、20年と長く勤めて、少しずつ上記の給料にまで昇給していくのです。

実際に、東京都公立学校の養護教諭の採用要項を見てみると、確かにモデル給与として40万円以上の月収が提示されていましたが、「大学卒業後、17年以上の正規教員歴がある場合」という条件がついていました。

東京都養護教諭の募集要項

「大学卒業後、17年以上の正規教員歴がある場合」は42.5万円と高めの給与が得られるようです

令和3年度 東京都公立学校臨時的任用教職員採用候補者選考実施要項より引用

養護教諭はきっちり昇給していく

養護教諭の給与は地方公務員法で明確に定められています。

具体的には「号級」という形でポジションと給与が決まっており、毎年4月に号が上がり給与もアップします。

これに対して、病院看護師は、職場によって昇給の基準が不明確なこと少なくありません。実際に、何年働いても一向に給料が上がらないと不満を感じている方も多いです。

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また、養護教諭は採用の倍率がかなり高いため、臨時職員として働きながら採用試験を目指すケースもありますが、その場合は給与水準も低くなることもあります。

実際に、手取りが10万円近く下がる方もいるようです。

なお、新卒教員の初任給の平均(大卒)は、20.6万円であり、都道府県で差はあるものの、19.7~21.6万円の幅に収まっています。(令和二年地方公務員給与の実態「職種別職員の平均給与額」参考)

補足:専門学校・大学の保健室で働いてるのは、学校保健師

養護教諭の設置が絶対でない専門学校や、公立大学以外の大学などの保健室で働いているのは、「学校保健師」であり、養護教諭ではありません。

保健師免許があれば就業することができ、養護教諭の免許は不要となります。

学校保健師の代わりに「学校看護師」を設置している学校もあり、この場合は看護師免許のみで就業することが可能です。

2. 看護師免許は給料・年収に影響しないが、選考に有利なこともある

看護師から養護教諭に転職する場合でも、看護師免許は給料に影響しません。つまり、看護師免許手当のようなものは存在しないのです。

ただ、児童・生徒のケガや病気の手当など専門性が必要な養護教諭は、看護師免許保有者の採用ニーズが高い仕事なので、資格が転職に有利になることはあります。

例えば、大阪府では養護教諭の採用試験において、看護師免許保有者は一次選考で10点加点されるようです。

大阪府教員採用試験

看護師免許保有者は優遇される

令和4年度大阪府公立学校教員採用選考テスト受験案内より引用

このように、看護師免許を持っている人材は評価が高く、採用で優遇されることが分かります。

3. 看護師から養護教諭に転職するには

養護教諭は、始めから高収入を稼ぐのは難しいですが、順当に昇給するため、やがて病院看護師より稼げるようになります。

そのため、長期的な視点で将来を見据えた転職をするなら、看護師から養護教諭へのキャリアチェンジも一つの方法でしょう。

看護師から養護教諭になるには、以下の手順で教員採用試験に合格する必要があります。

教員採用試験合格まで

  1. 文部科学省指定の教育機関(養護教諭特別別科)で2年間学ぶ
    大卒相当の養護教諭免許状一種の取得を目指せる
  2. 教育機関を卒業し養護教諭免許取得
  3. 教員採用試験を受ける
    ※私立学校の場合は、その学校の採用試験を受ける

スタートラインに立つまで最低でも2年かかり、かつ養護教諭は採用枠が少ない(採用がない年もある)ので、かなり狭き門であることは理解しておきましょう。自治体によっては10~30倍の採用倍率になることもあります。

さいごに

結論を再掲すると、、養護教諭の平均給与は40.9万円、年収換算で669.1万円です。

ただしこれは公立学校で働く全ての教職員を対象にしたものなので、転職したばかりで上記の金額を稼ぐことはできません。たいていの場合、病院勤務の頃より手取りが下がることの方が多いようです。

もし転職を考えているなら、長期的なキャリアビジョンを描いた上で行動すると良いでしょう。

あなたの暮らしが、より良いものになるよう願っています。