保育園看護師ってどんな仕事?保育園での業務内容や役割を徹底解説

保育園 看護師

「保育園看護師をやってみたい」
「保育園でどういう業務をするの?」
と考えていませんか。

保育園看護師は、園児が体調を崩した際の対応や怪我や病気の予防、保育士の補助などを行う非常に重要な存在です。

厚生労働省は保育園に看護師を配置することを推奨しており、保育園看護師の需要は大きく伸びています。

この記事では、保育園看護師の役割や仕事内容についてどこよりも分かりやすく解説します。

  1. 保育園看護師の仕事内容とは
  2. 保育園看護師の1日のスケジュール
  3. 保育園看護師の3つの魅力
  4. 保育園看護師の懸念点
  5. 保育園看護師になるには
  6. 保育園看護師の求人探しにおすすめの転職サイト3選

すべて読めば、保育園看護師の仕事内容や働き方をリアルにイメージできるでしょう。

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1. 保育園看護師の仕事内容とは

保育園看護師の仕事内容は、病棟勤務とは全く異なり、園児への対応が中心となります。

こちらでは、保育園看護師の様々な業務内容を、紹介します。

1-1. 体調を崩した園児への対応

保育園看護師の最も重要な仕事は、体調を崩した園児への対応です。

保育園には医師が常駐していないため、園児への初期対応は看護師が行わなければならないからです。

園児が体調を崩したり怪我をした場合は、病院へ連れていくか判断をして保護者に状況報告を行います。

特に、熱中症や骨折など、緊急の場合は救急車を呼ぶ、病院へ行くなど、迅速な判断が求められます。

このような対応は、看護師が中心となって行う非常に重要な業務です。

1-2.園児の健康管理

園児が体調を崩したり、怪我をすることのないよう、日頃から健康管理を行うことも重要な業務のひとつです。

園内の衛生環境や遊具の定期的な確認を行い、病気・怪我予防を行います。

園児には、手洗い・うがいなどの衛生指導を行い、職員や保護者にはインフルエンザやノロウイルスなどの感染症予防策を伝えます。

最近では乳幼児の感染しやすいRSウイルスが幼児の間で大流行するなど、感染症は季節や年により様々なものが流行り、それぞれの感染症に合わせた対策が必要です。

保育園看護師は、施設内感染を起こさないように、注意が必要な感染症の情報収集や対策を考えることが求められます。

1-3. 保健だよりの作成

保健指導や、検診日程を知らせる保健だよりの作成も、保育園看護師の役割です。

保健だよりは、保護者が園内の様子を知ることのできる重要なものです。

インフルエンザや食中毒など、季節に応じた病気の予防策を周知することで、家庭でも体調管理を行ってもらいます。

また、園内で流行っている病気や園児の様子を伝えることで、保護者が安心して子供を通園させることができます。

1-4. 保育士の補助

多くの保育園では、看護師業務だけでなく、保育士の補助も行います。

現在、保育士の人材不足により、保育園看護師1人を保育士としてカウントすることができます。

乳児4人以上を入所させる保育所に係る保育士の数の算定について、当分の間、当該保育所に勤務する保健師又は看護師に加え、当該保育所に勤務する准看護師についても、1人に限って、保育士とみなすことができる。

(参考: 保育所等における准看護師の配置に係る特例について

保育士の人材が不足している保育園では、保育業務を中心と考えて看護師を採用することが多いです。

子供と信頼関係を築くことで、些細な体調の変化にも気がつくことができるようになるので、保育士の補助は看護師の重要な業務の1つです。

2. 保育園看護師の1日のスケジュール

保育園看護師の具体的な1日のスケジュールは以下の通りです。(例)

保育園看護師の1日(例)
8:00【業務開始】
・出勤・園児の受け入れ
・欠席者の情報収集
9:30【各種確認・対応】
・連絡帳の確認
・内服薬の確認・検温・検診チェック
11:00【園児の給食確認】
・アレルギー・内服薬のある園児の食事チェック
・園児に内服薬を飲ませる
12:00【休憩】
13:00【保育士の補助】
・昼寝の手伝い
13:45【保健日誌の記入】
・欠席や体調不良の園児情報を記入
15:00【保育士の補助】
・おやつの手伝い
・園児のお迎えへの対応
17:00【業務終了】

保育園看護師の業務は、保育園の開園時間内で行われるため基本的にスケジュール通りに休憩や退勤をすることができます。

看護師業務が落ち着いている時間は園児の受け入れや昼寝の手伝いなど、保育士の補助を行います。

体調不良や急患の園児がいない限り、基本的に休憩は1時間しっかりと取れることが多いです。

3. 保育園看護師の3つの魅力

保育園看護師は、1人で業務を行う大変な仕事と思われがちですが、様々な保育園勤務ならではの魅力があります。

3-1. カレンダー通りに休めて残業もほとんどない

保育園は日祝は休みであるところが多いので、カレンダー通りに休みが取りやすいことが大きな魅力といえます。

病棟看護師は休日関係なく勤務があったり勤務時間が日によって違うことも多いですが、保育園では、勤務時間は固定されておりや祝日出勤がほとんどありません。

また、園児を病院に連れていくなど、緊急の場合を除いて残業が発生する心配が少ないです。

夏季・冬季休暇もしっかりと取れるためプライベートの時間を大切にしたい人におすすめです。

3-2. 看護師の知識を活かしやすい

保育園では、医師が常駐せず看護師を1人だけ配置することが多いため、自分の経験や知識を活かしやすいです。

保育園看護師には小児医療やアレルギーなど幅広い知識が求められます。

看護師としての経験や洞察力を活かして、園児の体調不良にいち早く気がつくことができたり、健康管理や衛生指導により、体調をくずして欠席する園児が減ったときにやりがいを感じることができます。

基本的に1人で業務を行うため責任も大きいですが、その分、自分の存在価値も感じやすくなります。

3-3. 園児に癒される

保育園勤務ならではの魅力として、園児に癒されることが挙げられます。

子供の何気ない言動や行動は本当に無邪気で可愛いですよね。

実際に、保育園で勤務している方は園児の笑顔や無邪気さに癒されているようです。

口コミ・評判

保育園勤務
一日のうちに何回か全クラス回るんだけど、笑顔で手振ってくれたり、ハグしにきてくれたり、またきてねー!っていってくれたりで、幸せがとまらない

引用:Twitter

園児が自分に懐いてくれると、やりがいを感じられます。

他にも、自分の関わった園児が成長してできることが増えたり卒園していく姿を見たときに、やりがいを感じるようです。

4. 保育園看護師の懸念点

前章では、保育園看護師の魅力をいくつかご紹介しました。

ただ、保育園に配置される看護師は1人だけであることが多く、ストレスや辛い点も多々あるようです。

こちらでは、保育園看護師ならではの懸念点を紹介します。

4-1. 1人で業務を行うため責任が重い

保育園看護師は基本的に園に1人だけ配置されるため、自分1人で判断することに責任を感じてしまうことがあります。

例えば、園児が急に倒れてしまったとき、病院ではすぐに医師が駆けつけて処置を行うことができますが、保育園では初期対応や病院に連れて行った方がいいかの判断を看護師1人で行わなければなりません。

園児への対応に悩んでも、看護師が他にいないため相談することができなかったり、保護者からクレームを言われた場合、1人で責任を抱え込んでしまうことも考えられます。

また、保育士に近い仕事を任される園では、保育士資格を持っていないなか、園児の対応をすることがはじめは難しく感じるかもしれません。

4-2. 看護師以外の仕事が多い

看護師以外の仕事が多いことに不満を持ってしまうこともあります。

乳児が4人以上いる保育所では、看護師を1人に限って保育士としてカウントすることが出来るため、保育士に近い仕事を任せることが多いです。

2章で紹介した保育園看護師の1日のスケジュールからも分かるとおり、看護師業務がない時間は、保育士のサポートを行います。

看護師として入職したのに、知識や経験が必要ない業務ばかり任されることに不満を持ってしまうかもしれません。

また、看護師業務と保育士に近い業務をどちらも行わなければいけないことに、負担を感じてしまう方もいます。

4-3. 年収が低い

保育園看護師は夜勤や残業がない分、年収が看護師平均より低いです。

私立保育園看護師の平均年収を、看護師の平均年収で比較すると、看護師平均より約80万円低いことが分かりました。

看護師の平均年収

(参考:令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の 経営実態調査集計結果<速報値>【修正版】 令和元年賃金構造基本統計調査の概況 

保育園勤務では、残業や夜勤がなく、手当が出ないため病棟勤務に比べて給料は低いです。

また、経験年数に応じてリーダーや管理職を任されるようになる病棟勤務と比べて、保育園看護師は役職がない場合が多いため、昇進の機会が少なく昇給もあまり見込めません。

関連記事>
看護師の平均年収は?年齢・地域別の年収&収入を上げる方法を解説

4-4. 保育士との人間関係に悩みやすい

保育園看護師は、保育士との人間関係に悩みやすいです。

職種が違うため、お互いの仕事内容を理解しづらいからです。

例えば、保育士側は看護師に、衛生管理や怪我の予防よりも人手の足りない保育士のサポートを期待することが多いです。

しかし、看護師側は看護師としての業務も重要だと考えており、意見が合わないことがあります。

複数人いる保育士に対して、看護師は1人しかいないため劣勢になることが多く人間関係に悩みやすくなってしまいます。

また、看護師として園内の衛生管理について意見を述べても聞き入れてくれない保育士がいる場合もあります。

どちらも、保育のプロ、看護のプロであるため相手の意見を受け入れずらく、人間関係が悪化しやすいです。

保育園看護師の魅力・懸念点まとめ

保育園看護師の魅力や懸念点を紹介しました。

魅力
  • カレンダー通りに働けてプライベートの時間を確保しやすい
  • 看護師の知識を活かしやすい
  • 園児に癒される
懸念点
  • 1人で業務を行うことで、やりがいを感じやすいが責任も重い
  • 看護師以外の仕事が多い
  • 年収が低い
  • 保育士との人間関係に悩みやすい

魅力・懸念点をふまえた上で、次章では、保育園看護師になりたい方にむけて必要な知識やスキルを紹介します。

5. 保育園看護師になるには

近年、保育園看護師は、「残業や休日出勤がない」「自分のペースで働ける」などの理由で人気が高い職場です。

しかし、看護師を1人だけ配置する施設が多いため求人数が少なく、転職難易度が高いのが現状です。

こちらでは、保育園看護師になるために必要な知識や転職のコツを紹介していきます。

5-1. 看護師以外の資格は必要ない

保育園看護師には、看護師資格のみ必要で、保育士や幼稚園教諭の資格は必要ありません。

また、准看護師でも採用可としている施設もあります。

必須ではありませんが、小児科病棟での勤務や保育・育児の経験があると即戦力としてみなされるため有利となります。

また、1人で業務を行うことが多いので迅速な対応や判断ができる経験の長い看護師の方が向いているでしょう。

5-2. 保育園看護師に求められる知識やスキル

保育園看護師には、看護師資格以外に必要な資格はありませんが園児の初期対応を行う上で、様々な知識が求められます。

保育園看護師に求められる知識やスキルは主に以下の3つが挙げられます。

  • 小児医療の知識
  • アレルギーの知識
  • 子供とのコミュニケーション能力

園児が体調を崩した場合や怪我をした場合の初期対応を行うため、迅速に正しい判断ができるよう、小児医療の知識は欠かせません。

また、アレルギーを持つ園児も多いためアレルギーの知識も必要です。厚生労働省が発表したガイドラインによると、保育園看護師は専門性を活かしてアレルギーへの対応を行うことが求められています。

具体的には、保護者からの情報をもとにアレルギーを持つ子供の健康状態を観察することや、アレルギー反応が起きた場合に迅速な対応が取れるよう、かかりつけ医や近隣の病院と連携をとっておくことが求められます。

他には、園児の体調変化にいち早く気が付くために、日頃から園児と信頼関係を築く必要があります。

保育のプロである保育士を参考に、園児と積極的にコミュニケーションを取って、親しみやすい看護師を目指しましょう。

5-3. 保育園看護師の求人探しは転職サイト利用がおすすめ!

求人が少ない保育園看護師に転職する場合は、転職サイトを使うのがおすすめです。

転職サイトは求人数が多く、一般には公開されていない条件の良い非公開求人もあるからです。

また、担当者に聞くと職場の内情を教えてくれることもあります。

転職サイトは非常に多くあり、それぞれ求人数やサービスが異なるため、おすすめの転職サイトについては、次章で詳しく紹介します。

6. 保育園看護師の求人探しにおすすめの転職サイト3選

こちらでは、看護師さんからの評価が高い3つの転職サイトを紹介します。

数ある転職サイトの中から、以下を基準に、「利用者からの満足度の高い看護師向け転職サイト」をピックアップしました。

転職サイト選定基準

  1. 求人数 …総求人数が多いほど、理想にぴったりの求人を見つけやすい
  2. 利用者満足度(提案&サポート力) …利用者の口コミをもとにサービスの質を評価。優秀なキャリアアドバイザーに担当してもらえれば、理想の職場を提案&手厚いサポートが期待できる

利用者の総合評価順にランキング形式でまとめると、おすすめの転職サイトは、以下の通りとなりました。

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7. まとめ

保育園看護師の役割や魅力・懸念点について解説しました。

保育園看護師は、1人で判断をして業務を行う、園児に癒されるなど、やりがいを感じられる仕事なので、転職先としてはおすすめできる職業です。

この記事が、あなたのキャリアに役立つことを願っています。