看護師が辛い方へ|辞めたいと思う理由と仕事を続けるための対処法

「看護師の仕事が、辛い…」
「自分は看護師に向いていない気がする…」

と悩んでいる看護師さんは多いかと思います。

新人看護師さんは特に、日々の慣れない業務や、初めての人間関係に悩まれているでしょう。

また、仕事は辛くてもどうしたらよいのか、明日また仕事に行かなくては…と毎日辛い思いをしながら頑張っている看護師さんはとても多いのです。

そこでこのページでは、元看護士で現役人材コンサルタントの経験から、看護師が辛いと感じる原因やその対処方法について、ご紹介します。

  1. 看護師が辛いと感じる6つの理由
  2. 看護師の仕事ができなくて、毎日が辛い…と思ったときの乗り越え方
  3. 手っ取り早く辛さを乗り切る3つの方法
  4. 看護師が「今の仕事はどうしても辛い…」と思ったときの4つの対処法
  5. 【看護師として辛い毎日が耐えられない方へ】本当に辛ければ辞めても良い

この記事が皆さんのお悩み解消のために、少しでも助けになれば幸いです。

1. 看護師が辛いと感じる6つの理由

多くの看護師さんが、毎日の仕事を「辛い…」と感じながら、働かれています。

辛いと感じる理由をお聞きしていると、その内容は大きく以下の6つに分けられました。

順番にご紹介します。

1-1.人間関係が辛い

多くの看護師さんが辛い…と感じる理由の一つとして、人間関係があります。

「女性が多い職場特有の人間関係に嫌気が指した」というコメントが多数寄せられています。

誰かの悪口を言う人がいる

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病棟勤務(26歳)
女性の多い職場であるのでどうしても噂話や陰口を言う人が必ずいる。勤務の時間が違うその場にいない人の陰口を言ってる様子をみたら自分もいないときには同じように陰口を言われているのかと思ったら、休みの日も心が休まらないと感じることもあった。

自分の悪口を言われているのを聞いてしまった

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病棟勤務(25歳)
女性ばかりの職場特有の人間関係に嫌気がさした。ナースステーションに戻ろうとすると、自分の悪口を同僚が言っていたのが聞こえてきたときはやめたいと思った。

職場に誰も味方がいない

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病棟勤務(23歳)
新卒ということもあり、同じ失敗を何度かしてしまい先輩に「何度同じことを言わせるんだ」と怒られる日々でした。また同期も私が失敗するのを「またこんな失敗したらしい」と同期同士で裏で笑い話にしていたようです。失敗が続き、味方もおらず疲弊していたこともあり、患者さんと衝突してしまい、すべての人間関係が嫌になり退職してしまいました。

看護師の職場は女性が多く、悪口や影口を言う同僚がいることもあります。そのような人が1人いるだけで職場の空気が悪くなることは多くの看護師さんの悩みであると言えるでしょう。

1-2.患者の死や看取りが辛い

患者の死や看取りが辛い…とおっしゃる看護師さんも多いです。

入職前から、「患者の死は起こりうるもの」と認識していても、実際に目の当たりにしてしまうと、精神的にもダメージを受けやすいようです。

亡くなる患者さんが多く疲弊した

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病棟勤務(28歳)
初めて入職し10年働いた大学病院では病棟勤務でしたが慢性期の内科混合病棟で亡くなる患者様が多く、気にしないようにしてはいましたがだんだん疲弊していきました。

看護師としてどうするべきか分からなかった

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病棟勤務(27歳)
産婦人科病棟に勤務していたとき、初めて死産に立ち会いました。自分が勉強不足だったこともあり、何をしたらいいのか頭も身体も動かずでした。なんと声をかけてあげたらいいのか、考えても思いつかず。自分はなんのためにここにいるんだろうと、精神的に大変でした。

看護師という仕事は人の命を扱う仕事であり、仕事をしていれば患者さんの死に立ち会うこともあります。

自分に非が無かったとしても、もっと自分にできたことはあったのではないか…など、思い悩んでしまう方は多いです。

1-3. 1年目看護師で覚えることが多くて辛い

1年目看護師で、覚えることが多くて辛い…と悩んでいる看護師さんも多くいらっしゃいます。

看護師資格を取得するまでに勉強していても、入職後の実務で「覚えることが多くて毎日が大変…」と辛く感じてしまうのです。

知識が追い付かず先輩にも怒られる

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病棟勤務(24歳)
知識も技術もついていかずミスを連発してしまい先輩からも怒られ続け、加えて夜勤回数も多くなり身体的精神的に追い詰められてしまった

入職後も勉強することが多い

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一般病棟勤務(23歳)
新卒からの脳神経外科病棟勤務だったため、病態の勉強や業務について覚えることが多く、同時に入退院や手術患者の対応・記録をこなしていくことが何より大変だった。

看護師1年目の場合、業務を覚えることに加え、社会人としても初めての経験ですので、余計に辛いと感じやすいのでしょう。

人間関係やその他のストレスも加わり、勤務後に勉強までする精神的体力的な余裕がないとおっしゃる方も多いです。

1-4.ストレスにより体調不良が続いていて辛い

日々の仕事のストレスにより、体調不良が続いていて辛い…と多くの看護師さんが感じています。

看護師は勤務が変則的な職場が大多数であり、体調管理の徹底が必要になるうえに、仕事のストレスが重なることで、限界を迎えそうという声も聞かれました。

ストレスを感じているときは全て辛く感じる

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ICU勤務(25歳)
患者さんの家族からのクレームや患者さん本人からの嫌味を聞いたとき。それがたとえ他人のことであったり、患者さんの認知機能が低下していたりしていたとしても、長時間勤務や不規則勤務、精神的ストレス、重労働などこなした後のそれらの言葉は、とてもつらいものがあります。

体調不良でも出社していた

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病棟勤務(30歳)
常に看護師の求人を出している病院で、看護師が入職してきても離職する人が多く、看護師の定着率が悪かったのです。そのため、看護師が常に不足しており、残っている看護師の負担がかなり大きく、みんな辟易していました。体調が悪くても仕事に行かなくてはいけないというのもつらかったです。

看護師という仕事柄、重労働かつ不規則な生活かつになりがちであり、職場の状況によっては、体調不良を引き起こすほどの負荷がかかる場合もあります。

看護師さんは責任感がある方が多く、人手不足で休めないと悩みがちですが、ご自身の身体を心配できるのは自分だけであることを忘れてはいけません。

1-5.残業や夜勤が多すぎて辛い

残業や夜勤の多さから、仕事が辛い…と感じている看護師さんも多いです。

毎日の慣れない業務や、患者さんの状態を把握するために残業をし、さらに夜勤もあることで、体力的に限界になりやすい環境であると言えます。

長い夜勤がしんどい

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病棟勤務(23歳)
夜勤が長くしんどいこと、夜勤をしなければ給与が少ないこと

サービス残業している

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病棟勤務(25歳)
その日の業務内容や患者さんの容態などをまとめて他の人にも分かるように引き継ぐことが重要だったので、その日のうちにまとめるために残業ばかりしていました。残業代もきちんとつかないことがあり、精神的・身体的な負担も多かった時、やめたいと思いました。

看護師の職場は残業代がきちんと支給されない職場も多くあります。定時時間より前の出社も含めて、時間外労働による残業代は受け取る義務があることを認識しておきましょう。

また、夜勤の回数は職場によって異なりますが、体調管理をしても無理が続いているような状態であれば、職場を変えるなどの対応が必要となるでしょう。

1-6.ミスや医療事故が怖い

看護師として働き始めたばかりで、ミスや医療事故をものすごく怖がる方も多くいらっしゃいます。

ミスや失敗を繰り返してしまったり、それによって「向いてないのでは」と思ってしまったりするのは、新人看護師さんのほとんどが抱える悩みです。

自分のミスで患者さんの命を奪ってしまいそうで怖い

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病棟勤務(26歳)
仕事で失敗を繰り返して起こしてしまった時。1、2年目は仕事をこなすだけでいっぱいいっぱいで、確認したつもりが、確認できてなかったりする事が多かった。将来的に、自分は医療ミスで患者さんの命を奪ってしまうのではないかと怖くなって、看護師を辞めたいと思った事がある。

インシデントを起こしてしまった自分が情けない

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病棟勤務(26歳)
基本的なことでインシデントを起こしてしまった時には、自分が情けなくなり、最も仕事を辞めたいと強く感じました。患者さんの生死に関わる仕事をしているので、自分の自覚のなさを痛感し、患者さんやその家族に申し訳ないことをしてしまったということと同時に、同僚などへの信頼関係にも関わるとおもいました。

医療事故やインシデントが怖いという気持ちは、ほとんど全ての看護師さんが持つ感情です。

怖いという感情がない方が危険であり、インシデントを恐れる気持ちは看護師としての責任感が強い証拠でもあるため、まずは業務を覚えながら進んでいくことが大切と言えます。

次章では、看護師の仕事ができなくて、毎日が辛い…と感じている方へ、その乗り越え方をお伝えします。

2.看護師の仕事ができなくて、毎日が辛い…と思ったときの乗り越え方

看護師が辛い…と感じる理由は人それぞれですが、多くの方が「しっかりと仕事を覚えて、今の辛さを乗り越えたい」と思っているでしょう。

この章では、早く仕事ができるようになり、職場から受け入れられやすくなるための近道をお伝えします。

できることからぜひやってみてください。

2-1.同期や特定の先輩との人間関係を構築し、情報収集する

同期や特定の先輩との人間関係を構築し、情報収集することは、とてもおすすめです。

一緒に勉強をしたり、困ったときの乗り越え方を情報共有をしたりと、辛い気持ちを共有しながら一緒に成長する仲間として切磋琢磨するとよいでしょう。

また、人間関係で悩みがちな看護師だからこそ、同じ部署でプリセプター以外で1人以上のなんでも話せる先輩を作っておくと、仕事がしやすくなります。

仕事面で困ったときの乗り越え方や、職場内の人間関係について、他の上司や看護師の特徴や対策などを聞いておきましょう。

可能なら、プリセプターと仲が良い先輩を選ぶと、考えがより近くなり円滑に業務を進めやすくなります。

2-2.教えられたことをメモし、予習復習をする

教えられたことをしっかりメモし、予習復習をすることも大切です。

一生懸命メモをする後輩と、ただ聞いているだけの後輩では、その後の成長スピードが変わることは言うまでもありません。

入職直後は、どこをメモしたら良いのか分からない…と感じることもありますが、その場合はまず全てメモを取ることがおすすめです。

加えて、予習復習をしっかりおこなえば、業務の定着が早くなりやすいでしょう。

プリセプターなど教えている先輩たちも、後輩の成長スピードが速いほど、教えがいがありますし、人間関係も円滑に進みやすくなります。

2-3.社会人マナーを意識し、挨拶を欠かさない

社会人マナーを意識し、挨拶を欠かさないことも、とても重要です。

入職時に接遇研修を受けても、毎日の業務が忙しくなり始めると、つい忘れがちになります。

挨拶や言葉遣いは、社会人としてコミュニケーションの基本ですので、辛い状況下でも手を抜かないようにしましょう。

先輩を真似ることが近道ですが、もし先輩が出来ていない場合、ご自身が挨拶やしっかりとした言葉遣いをすると、好感を持たれやすくなります。

2-4.給料日を楽しみにしプライベートを充実させる

給料日を楽しみにしながら、プライベートを充実させることも辛い時期を乗り越えるために大切です。

新人看護師は、慣れない環境や新しいことの修練で、前向きに努力をしていても、身体的精神的に疲れてしまうことは多々あります。

そんなときは、給料日を楽しみに仕事をしながら、休みの日などのプライベートを充実させて、適度にストレスを解消させるようにしましょう。

また、給料で何をするかを考えることで、仕事に対する憂うつな気持ちが晴れ、今日も頑張ろうと思えるようになります。

3. 手っ取り早く辛さを乗り切る3つの方法

看護師が手っ取り早く、辛い仕事を乗り切る方法として、以下の習慣を身につける方法があります。

人間関係をうまく形成するためには、①聞き上手、②褒め上手、③自分勝手の3つが重要です。

人間関係良好化のための習慣

3-1. 「聞き上手」になること

良好な人間関係を築く上で、非常にありきたりですが「聞き上手」になることはとても重要です。

看護師の方々の人間関係が難しい理由として、非常にハードな仕事であるということが挙げられます。上司や同僚が厳しく人にあたってしまっているからなのではないかと個人的には思います。

いわば先輩であれ上司であれ、ことの大小は違っても、悩みを抱えているのです。

そこで勇気を出して、上司や先輩をご飯に誘ってみる、飲みに行ってみるとお誘いしてみるというのは一つの手だと考えます。

私が過去に転職相談を受けた方で、次のような経験をされた方がいました。

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仮名:佐藤さん( 3年目 )
 

看護師3年目で先輩との人間関係に悩んでいました。

先輩からはいつも、「指導」という名のいじめを受けていました。言われたことをやっても、「ツメが甘い」「やる気が感じられない」とか言われて、いつも家に帰って泣いていました。

私が悩んでいたことに、ある時に実家からやってきた母親が気づいたのか「悩みでもあるの?」と聞かれました。

そこで私は自分の悩みを打ち明けました。すると母は「それは辛いね。だけどきっと先輩や上司ももっと上の人やお医者さん先生から言われているのではないかしら。一度先輩のお悩みを逆に聞いてみたらどう?」と言いました。

「そんな無茶な…。」と思いましたが、その翌週に勇気を振り絞って先輩を飲みに誘ってみました。

そうすると先輩からは更に上の上司、又医師の先生から無理に仕事を渡されていること、部下から陰口を言われていることを聞いてしまったことなどを打ち明けてくれました。

先輩も人間関係に悩んでいたのです。

そして私に対しては本当に何を考えているのかをわからなかったから、自分が正しいと思う指導しかしてこなかったと言われました。

私は自分の思いの丈を初めて打ち明けることができ、私が「いじめ」と感じていた指導も行き過ぎたものだったと認めてくれました。

以後私は他の先輩や先生と飲みに行く機会を作り、同じように先輩の悩みを聞き、自分の本音をぶつけることをしました。すると徐々に私の仕事も認めてもらえるようになりました。

私はその後結婚をし、正直今の大病院での仕事との両立が困難だと思いましたので、働く時間を自分で合わせられるような仕事がないかどうか相談したいです。

この方は本当に人の話を聞くの上手いかただと思いましたので、訪問看護師の仕事を探し、転職することとなりました。

私はこの話を聞いた時に改めて謙虚さが大事であることを認識しました。謙虚に他人の話を聞き、自分で出来ることは助けてあげる、そういった良心を思い出して聞き上手になることは人間関係の良好化には重要だと思います。

3-2.  「褒め上手」になること

「褒め上手」とは、要するに、先輩にできて自分に出来ない部分を見つけた後に、そこを素直に先輩にほめたうえで相談する、ということだと考えます。

私が相談を受け転職をされた方と、転職後に食事に言った際にこんな話をしていました。

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仮名:鈴木 さん( 4年目 )
 

エージェントさんからアドバイスもらった「謙虚に人を褒めると仲良くなれる」っていうこと、実際に今の病院で試してみたんです。

私、もともと採血がすごく苦手だったんです。。本当に緊張しちゃって、まともに自分だけで出来なくて、いつも先輩に最終的にやってもらって「あなたには任せられない!」って言われちゃいました。

新人の時から採血は必ず経験していくものなので、本当に恥ずかしかったです。

だけど、今病院で採血をするタイミングがくる前に、先輩に相談しようと思って「こんな時こそ褒めて仲良くならなければ!」と思いました。前の病院では先輩とはギスギスしてて、あまり教えてもらえなかったので。。

でもただ相談するのでは、先輩も忙しいのでまずは褒めることから始めました。

「〇〇さんの採血ってすごくスムーズで、事前の患者さんへの説明も丁寧にされてるって聞きました。私、いつも不安になってしまってうまく出来ないんです。。採血のコツって教えてもらえますか??」と言ってみました。

そうすると、先輩もすごく親身に教えてくれたり、採血を行うまでのステップをまとめた表を私に見せてくれたりして、今では自分も採血上手になれました!

だけど元をたどると、本当に自分が謙虚になって、自分が出来ないところを褒めたうえで相談をすることって、とっても大事で効果があるんだなって感じました。

私自身も、新人のエージェントだった時に困ったときに抱え込んでしまうタイプだったので、ある時先輩から言われたアドバイスをこの方にもしてみた結果、非常に助かったと言ってもらえました。

1つめの聞き上手でもそうですが、謙虚さを忘れないことはとても重要です。

3-3.  「自分勝手」になること

「自分勝手」になることは非常に勇気がいることで、看護師という女性社会ではとても難しいでしょう。

しかし、自分の本音をしゃべる環境を作るためには、自分自身がまずは本音でぶつかってみるということが一つの方法になります。それを「自分勝手になること」と表現しました。

私が過去に相談を受けた方のなかにも次のように話す人がいらっしゃいました。

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仮名:久米 さん( 4年目 )
 

私は看護師4年目です。

町の病院で働いていますが、看護師という職業上、まわりが女性ばかりで、いつもまわりにどう見られているか、ということばかりをみんな気にしているようです。

なので私自身もなかなか本音で相談したり話すことがしにくいとずっと感じていました。

いつも「〇〇さんが▲▲さんのことが嫌いなんだって」とか「☓☓さんていつもお医者さん先生とご飯行ってて、何を考えてるのかしら」とか。

こういう雰囲気からギスギスしていて、私は自分で耐えられないと感じていました。

だから、私は例えば誰か先輩が間違っていることを言った時にもはっきり「違う」というようにして、何が正しいのかということを説明したりするようにしました。

最初は生意気に思われるんじゃないかと思ったんですけど、実はその後先輩からも意見を求められるようになったり、後輩からもよく相談されるようになりました。

ですが、最終的に私自身の負担が大きくなってしまい、女性社会にも少し嫌気が差してきたのでもう他の業種に転職しようと思いました。

この方は非常に強いこころを持っていた方で、私は一般企業の総合職を勧め、大手企業に転職しました。

こういったことは非常に難しいことで、それによりまたストレスが溜まってしまっては本末転倒です。

どうしても今の職場で本音を言うことがやはり難しい、でも今の状況を打破したいと考える方は、次章でのおすすめする4つの方法を試してみてください。

4. 看護師が「今の仕事はどうしても辛い…」と思ったときの4つの対処法

この章では、ここまでの対処法をやってみても「どうしても仕事が辛い…」と感じた看護師さんに向けて、以下の4つの方法をお伝えします。

順番に見ていきましょう。

4-1.異動希望を出す

「どうしても今の職場が辛い」という場合は、部署異動の希望を出してみることも手段のひとつです。

希望を出すことで、今の部署から離れられる可能性が出て、多少なりとも気持ちが解放されて楽になる人もいます。

ただ異動の希望を出しても、希望が通るかはそれぞれの病院によって異なりますし、もし異動できるとしても時間がかかる場合もあります。

4-2.一度休職してみる

かかりつけ医などの医療機関の診察を受け、診断書を書いてもらい、1ヶ月から2ヶ月以上の休職をすることもひとつの手段です。

既に仕事の疲れから体力や気力が尽き、うつや適応障害などの症状を発症している場合、数日の有給休暇では職場復帰が難しい可能性が大きいでしょう。

このときに必要となるのは、しっかりと体を休めることです。

1週間程度の休暇では職場復帰ができるレベルまで回復できないことがほとんどであるため、休職期間中はとにかく休むことに徹しましょう。

4-3.まず3年と決めて頑張ってみる

どうしても辛いけれど、看護師になったばかり…と悩んでいる方は、「まず3年頑張る」と期限を決めて頑張ってみるのも一つの手段です。

看護師が一通り業務を覚えて一人前になるまでには、一般的に丸3年かかると言われており、まず3年頑張ってみると、なんらかのやりがいを感じられる結果がついてくると言えます。

また、「医療ミスが怖い」「命を扱うことが不安」などの理由でストレスを感じている場合も、まずは看護師を続けることがおすすめです。

ミスが怖いと思うことは看護師に限らず全ての仕事に言えることであり、その重さを理解していることは、看護師の適正が高いとも言えます。

仕事ができないほどの心理的負担でない限りは、まず仕事を続けてみると、その課程で徐々にストレス耐性がついてくるでしょう。

4-4.転職する

今の職場は辞めたいけれど、看護師としては働きたいと考えている方は、他の病院に転職することを考えましょう。

看護師の求人の中でも病棟看護師の募集は多く、需要が高いと言えます。

ただ、新人看護師の転職は何から始めればいいか分からないことも多いと思いますので、以下でご紹介する転職サイトのコンサルタントに相談することをおすすめします

転職するか決めていなくても利用できますので、今の職場での悩みや、続けるかどうかを含めて相談するために、気軽に登録してみてください。

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5.【看護師として辛い毎日が耐えられない方へ】本当に辛ければ辞めても良い

ここまでご紹介した対処法を試してみても、看護師の仕事がどうしても辛い、出勤することがもう耐えられない、という方もいらっしゃるでしょう。

そのようなときは、早々に退職することも一つの手段です。しかし、中には上司の引き留めに遭うなど、「辞めたいのに、辞められない…」と感じている看護師さんも多いです。

しかし、全ての職場は退職が可能です。

この章では、退職したいと看護師さんに向けて、必ず退職が出来る理由とその方法をお伝えします。

5-1.絶対に辞められない職場はない

まずお伝えしたいのは、絶対に辞められない職場はありません。

ただ実際には、退職希望を出しても「退職の許可が下りずに辞められない…」と悩む方は非常に多いです。

「退職」は労働者の権利

  • 無期雇用の場合、退職の意思表示をしてから2週間で退職できる。(民法627条)
  • 有期雇用(契約社員・アルバイト)の契約期間が1年を超える場合、1年目を経過した後は退職可能。(労働基準法137条)
  • 雇用期間が定められていても、やむを得ない理由があれば、雇用契約を解除できる。(民法628条)

退職したいと相談したら強い引き留めにあったり、退職は許可されても人員不足を理由に退職日を3ヶ月後に先延ばしにされたりと、様々なケースがあります。

そのような引き留めに合ったときは、まずは以前よりも強気に退職する旨を伝えてみて、それでも話が進まなければ、直属の看護部長ではなく、人事部や総務部への相談がおすすめです。

また、「労働基準監査官に相談しに行きます」と伝えると、許可が出るケースもあります。

5-2.奨学金が残っていても退職することはできる

結論、奨学金の返済期間を満了しなくても退職はできます。また、奨学金の未完済を理由に引き止めを行うことはできません。

看護師奨学金制度とは

看護師奨学金制度とは、月額約3万円を受け取りながら看護学校に通うことができる制度で、東京都の場合、卒業後は指定の施設で5年間看護業務に従事することで、返済が免除となります。

参考:東京看護師等修学資金貸与制度

とても便利な制度ですが、看護師を辞めたいと申し出た場合に『奨学金を返還するように』と言われるケースがあるのです。

そもそも、労働基準法第16条では、契約期間を満了しないからという理由で、違約金や損害賠償を予定する契約を結んではいけないという規定があります。

賠償予定の禁止 (第十六条)
使用者は、労働契約の不履行について違約金を定め、又は損害賠償額を予定する契約をしてはならない。

出典:労働基準法第16条

ただし、退職できたとしても奨学金の返済は必要となりますので、返済計画を提示するなどの対応は必要となります。

さいごに

この記事では、「看護師の仕事が辛い…」と感じる方に向けて、仕事が辛いと感じる原因や、その対処法についてお伝えしました。

看護師は確かに辛いことが多い仕事です。まずはご紹介した対処法を、ぜひ試してみてください。

しかし、対処法をやってみても、毎日がどうしても辛い、出勤すること自体がもう耐えられない方は、職場を変える方向に動かれてみても良いでしょう。

あなたの看護師人生が最高のものになるよう、心から祈っています。